JP2010014344A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えた冷凍装置(1)において、インバータ制御の圧縮機(11)を用いるよりも低コストの容量制御機構を実現し、しかもアンロード機構やバイパス配管による容量制御機構よりCOPが高くなるようにする。
【解決手段】圧縮機(11)に、低圧冷媒を吸入する低圧ポート(11a)と中間圧冷媒を吸入する中間圧ポート(11b)を設ける。冷媒回路(10)には、蒸発器のガス側配管(27)から分岐するとともに絞り機構(44)を介して圧縮機(11)の低圧ポート(11a)に接続される第1吸入分岐管(41)と、蒸発器のガス側配管から分岐して圧縮機(11)の中間圧ポート(11b)に接続される第2吸入分岐管(42)と、圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換える切換機構(40)とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍装置に関し、特に、圧縮機の運転容量を制御するための技術に関するものである。
従来より、図2に示すように、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷凍装置(50)は、一般に、圧縮機(51)と、凝縮器(52)と、膨張機構(53)と、蒸発器(54)とが、冷媒配管により順に接続されて構成された冷媒回路(55)を備えている。上記冷凍装置の能力を制御する場合、圧縮機(51)の運転容量を調節して冷媒回路(55)における冷媒の循環量が調整される。
圧縮機(51)の運転容量を調節するには、特許文献1に記載されているように、圧縮機(1)のモータをインバータ制御にして運転周波数を調整する機構を採用することができる。特許文献1には、その他にも、圧縮機(51)内で中間圧位置と吸入位置とをバイパス可能なアンロード機構を設ける構成や、図2に示しているように、圧縮機(51)の吐出配管(56)と吸入配管(57)とをバイパスするバイパス配管(58)を設けるとともに、このバイパス配管に開閉弁(59)及び絞り機構(60)を設ける構成も記載されている。
特開2007−309585号公報
インバータ制御の圧縮機を用いる構成は、圧縮機の運転容量を連続的に変化させることができる一方、圧縮機が高価になるという問題を有している。また、圧縮機にアンロード機構を設ける構成や、図2に示すように冷媒回路(55)にバイパス配管(58)を設ける構成では、圧縮した冷媒の一部を冷媒回路に流さずに減圧して再び圧縮機に吸入させるため、圧縮機が無駄な圧縮仕事を行うことになり、冷凍装置のCOP(成績係数)が低下する問題があった。
本発明は、このような問題点に着目して創案されたものであり、その目的は、インバータ制御の圧縮機よりもコストを抑えることが可能な容量制御機構を実現し、しかもアンロード機構やバイパス配管による容量制御よりもCOPを高められるようにすることである。
第1の発明は、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えた冷凍装置を前提としている。
そして、この冷凍装置は、上記冷媒回路(10)の圧縮機(11)が、低圧冷媒を吸入する低圧ポート(11a)と、低圧冷媒よりも圧力が高い中間圧冷媒を吸入する中間圧ポート(11b)とを備え、上記冷媒回路(10)には、該冷媒回路(10)における蒸発器(14)のガス側の配管(27)から分岐するとともに絞り機構(44)を介して上記低圧ポート(11a)に接続される第1吸入分岐管(41)と、該蒸発器(14)のガス側の配管(27)から分岐して上記中間圧ポート(11b)に接続される第2吸入分岐管(42)と、上記圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換える切換機構(40)とが設けられていることを特徴としている。
この第1の発明では、圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換えることにより、蒸発器(14)のガス側の配管(27)と圧縮機(11)が、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方または何れか一方を介して連通する。例えば、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方を冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最大になり、第1吸入分岐管(41)だけを冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量がそれよりも少なくなり、第2吸入分岐管(42)だけを冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最小になる。この3つの運転容量のうち少なくとも2つを選択できる構成にすることで、圧縮機(11)の運転容量を容易に調整できる。
なお、第2吸入分岐管(42)から圧縮機(11)に吸入される冷媒は冷媒回路(10)の蒸発圧力相当であり(本明細書ではこの圧力を便宜上中間圧と称している)、第1吸入分岐管(41)から圧縮機(11)に吸入される冷媒は、中間圧冷媒が絞り機構(44)で減圧された後の低圧の冷媒である。絞り機構(44)の減圧量は、圧縮機(11)における高圧圧力/低圧圧力の値と中間圧力/低圧圧力の値に基づいて定められている。このように第1吸入分岐管(41)に絞り機構(44)を設けているので、圧縮機(11)の運転容量を制御することで冷媒回路(10)の凝縮圧力や蒸発圧力が変動することはない。
第2の発明は、第1の発明において、上記切換機構(40)が、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の少なくとも一方の開閉状態を切り換える切換弁(43)により構成されていることを特徴としている。
この第2の発明では、切換機構(40)が第1吸入分岐管(41)を開閉する切換弁(43)からなる場合、この切換弁(43)を開いた状態にすると、蒸発器(14)から流出した冷媒は、第1吸入分岐管(41)を通る際に絞り機構(44)で減圧されて圧縮機(11)に低圧ポート(11a)から吸入されるとともに、第2吸入分岐管(42)を通って圧縮機(11)に中間圧ポート(11b)からも吸入される。一方、切換弁(43)を閉じた状態にすると、蒸発器(14)から流出した冷媒は、第2吸入分岐管(42)を通って圧縮機(11)へ中間圧ポート(11b)から吸入される。
また、切換機構(40)が第2吸入分岐管(42)を開閉する切換弁(43)である場合、この切替弁を開いた状態にすると、蒸発器(14)から流出した冷媒は、第1吸入分岐管(41)を通る際に絞り機構(44)で減圧されて圧縮機(11)に低圧ポート(11a)から吸入されるとともに、第2吸入分岐管(42)を通って圧縮機(11)に中間圧ポート(11b)からも吸入される。一方、切換弁(43)を閉じた状態にすると、蒸発器(14)から流出した冷媒は、第1吸入分岐管(41)を通って圧縮機(11)へ中間圧ポート(11b)から吸入される。
さらに、切換機構(40)が第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方を開閉する切換弁(43)である場合は、両吸入分岐管から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態と、第1吸入分岐管(41)から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態と、第2吸入分岐管(42)から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態を切り換えることができる。
第3の発明は、第2の発明において、
上記第1吸入分岐管(41)が、上記蒸発器(14)のガス側の配管(27)に連通する分岐端側配管(41a)と、上記圧縮機(11)の低圧ポート(11a)に接続される低圧吸入配管(41b)とを有し、上記切換弁(43)が、第1吸入分岐管(41)に設けられた四路切換弁(43)により構成され、該四路切換弁(43)が、上記分岐端側配管(41a)が接続される第1ポートと、上記低圧吸入配管(41b)が接続される第2ポートと、上記圧縮機(11)の吐出ポートに配管接続される第3ポートと、閉塞ポートとして構成される第4ポートとを有し、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートと第4ポートが連通する第1位置と、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートと第4ポートが連通する第2位置とに切り換え可能に構成されていることを特徴としている。
この第3の発明では、四路切換弁(43)を第1位置に設定すると、蒸発器(14)のガス側端が第1吸入配管を介して圧縮機(11)の低圧ポート(11a)と連通する。また、四路切換弁(43)を第2位置に設定すると第1吸入分岐管(41)が閉じた状態になるので、蒸発器(14)のガス側端部と圧縮機(11)の低圧ポート(11a)とが第2吸入分岐管(42)により連通することになる。
第4の発明は、第3の発明において、上記第2吸入分岐管(42)に開閉弁(45)が設けられていることを特徴としている。
この第4の発明では、第1吸入分岐管(41)を開閉することができるのに加えて、第2吸入分岐管(42)を開閉することもできる。したがって、圧縮機(11)が第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方から冷媒を吸入する状態と、圧縮機(11)が第1吸入分岐管(41)から冷媒を吸入する状態と、圧縮機(11)が第2吸入分岐管(42)から冷媒を吸入する状態を選択できる。
本発明によれば、圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換えて、第1吸入分岐管(41)と第2級分岐管の両方を冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最大になり、第1吸入分岐管(41)だけを冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量がそれよりも少なくなり、第2吸入分岐管(42)だけを冷媒が流れる状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最小になる。この3つの運転容量のうち少なくとも2つを選択できる構成にすることで、圧縮機(11)の運転容量を調整できる。
また、圧縮機(11)をインバータ制御しなくても運転容量を調整できるので、圧縮機(11)のコストを抑えられるし、インバータ制御の圧縮機(11)を用いる冷凍装置に本発明の構成を適用すれば運転容量をより広範囲に制御できる。さらに、圧縮機(11)にアンロード機構を設ける構成や冷媒回路(10)にバイパス配管を設ける構成とは違って、圧縮機(11)が無駄な圧縮仕事を行わないので、冷凍装置のCOPが低下してしまうのも防止できる。
上記第2の発明によれば、切換弁(43)の開閉状態を切り換えることにより、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態と、各吸入分岐管の何れか一方から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態を選択できるので、圧縮機(11)の運転容量を容易に調整できる。
上記第3の発明によれば、四路切換弁(43)を用いることにより、圧縮機(11)が蒸発器(14)のガス側端部から第1吸入分岐管(41)を介して冷媒を吸入する状態と、第2吸入分岐管(42)を介して冷媒を吸入する状態とを切り換えることができるので、圧縮機(11)の運転容量を容易に調整できる。
上記第4の発明によれば、第1吸入分岐管(41)を開閉することができるのに加えて、第2吸入分岐管(42)も開閉できるので、圧縮機(11)が第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方から冷媒を吸入する状態と、圧縮機(11)が第1吸入分岐管(41)から冷媒を吸入する状態と、圧縮機(11)が第2吸入分岐管(42)から冷媒を吸入する状態を選択することが可能になる。したがって、圧縮機(11)の運転容量を容易に調整できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
この実施形態に係る冷凍装置(1)は、冷蔵庫などの庫内を冷却するものであって、室外ユニット(2)と庫内ユニット(3)を有している。室外ユニット(2)は室外回路(20)を有し、庫内ユニット(3)は庫内回路(30)を有している。室外ユニット(2)の室外回路(20)と庫内ユニット(3)の庫内回路(30)を液側連絡配管(4)とガス側連絡配管(5)で接続することにより、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)が構成されている。
(室外ユニット)
室外ユニット(2)は、圧縮機(11)と、凝縮器である室外熱交換器(熱源側熱交換器)(12)と、圧縮機(11)に対する冷媒の吸入経路を切り換える切換機構(40)とを有している。また、室外ユニット(2)は、液側連絡配管(4)が接続される液側閉鎖弁(21)と、ガス側連絡配管(5)が接続されるガス側閉鎖弁(22)を有している。
上記圧縮機(11)は、例えば、スクロール圧縮機(11)などの容積型圧縮機により構成されている。圧縮機(11)は、インバータを介して電動機に電力が供給され、このインバータの出力周波数を変化させることにより運転容量が可変に構成された圧縮機(11)である。上記圧縮機(11)は、内部に圧縮室(図示せず)を備え、この圧縮室の低圧位置から該圧縮室へ低圧冷媒を供給するための低圧ポート(11a)と、この圧縮室における圧縮途中(中間圧位置)から該圧縮室へ中間圧冷媒を供給するための中間圧ポート(11b)とを備えている。
上記圧縮機(11)の吐出管(23)は、高圧ガス管(24)を介して室外熱交換器(12)のガス側端部に接続されている。室外熱交換器(12)の液側端部は、室外液管(25)を介して液側閉鎖弁(21)に接続されている。
室外熱交換器(12)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器で構成され、この室外熱交換器(12)において、冷媒と室外空気との間で熱交換が行われるようになっている。室外熱交換器(12)の近傍には、室外ファン(26)が設けられている。室外熱交換器(12)へは、この室外ファン(26)によって室外空気が送られる。
後述する庫内熱交換器(蒸発器)(14)のガス側端部に連通するガス側閉鎖弁(22)には、吸入ガス管(ガス側配管)(27)の一端が接続されている。上記室外回路(20)には、吸入ガス管(27)から分岐する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)とが設けられている。第1吸入分岐管(41)は吸入ガス管(27)側の分岐端側配管(41a)と圧縮機(11)側の低圧吸入配管(41b)とから構成されている。第2吸入分岐管(42)は中間圧吸入配管を構成し、上記圧縮機(11)の中間圧ポート(11b)に接続されている。
上記切換機構(40)は、本実施形態において圧縮機(11)の容量制御機構を構成するものであって、上記圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換えるように構成されている。この切換機構(40)は、四路切換弁(43)と、絞り弁(絞り機構)(44)と、電磁弁(開閉弁)(45)と、逆止弁(46)とにより構成されている。四路切換弁(43)の第1ポートには、上記第1吸入分岐管(41)の分岐端側配管(41a)が接続されている。四路切換弁(43)の第2ポートには上記低圧吸入配管(41b)の一端が接続され、この低圧吸入配管(41b)の他端は圧縮機(11)の低圧ポート(11a)に接続されている。つまり、分岐端側配管(41a)と低圧吸入配管(41b)とからなる第1吸入分岐管(41)は、四路切換弁が図の実線のように連通する状態で、冷媒回路(10)における蒸発器のガス側配管(ガス側連絡配管(5)及び吸入ガス管(27))から分岐して上記低圧ポート(11a)に接続されている。また、四路切換弁(43)の第3ポートは上記圧縮機(11)の吐出ポートに高圧導入管(28)で配管接続されている。さらに、四路切換弁(43)の第4ポートは閉塞ポートとして構成されている。
四路切換弁(43)は、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートと第4ポートが連通する第1位置(図の実線参照)と、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートと第4ポートが連通する第2位置(図の破線参照)とに切り換え可能に構成されている。
第1吸入分岐管(41)を構成する低圧吸入配管(41b)には上記絞り弁(44)が設けられており、この絞り弁(44)は開度調整自在の電動弁により構成されている。第1吸入分岐管(41)には、吸入ガス管(27)を四路切換弁(43)からガス側閉鎖弁(22)へ向かって冷媒が流れるのを禁止する逆止弁(46)が設けられている。また、第2吸入分岐管(中間圧吸入配管)(42)には、電磁弁(45)(開閉弁)が設けられている。
(庫内ユニット)
庫内ユニット(3)には、庫内膨張弁(13)と庫内熱交換器(14)とが設けられている。庫内熱交換器(14)は、その液側端部が、電子膨張弁からなる庫内膨張弁(13)を介して液側連絡配管(4)に接続され、ガス側端部がガス側連絡配管(5)に接続されている。
上記庫内熱交換器(14)は、クロスフィン式のフィン・アンド・チューブ型熱交換器であって、この冷蔵熱交換器において、冷媒と庫内空気との間で熱交換が行われる。庫内熱交換器(14)の近傍には、庫内ファン(31)が設けられている。上記庫内熱交換器(14)へは、この庫内ファン(31)によって庫内空気が送られる。
−運転動作−
次に、この冷凍装置(1)の運転動作について説明する。
冷媒回路(10)において圧縮機(11)を起動すると、吐出された冷媒が室外熱交換器(12)に流入して凝縮する。室外熱交換器(12)で凝縮した冷媒は室外ユニット(2)から流出し、液側連絡配管(4)を通って庫内ユニット(3)へ流入する。庫内ユニット(3)において、冷媒は庫内膨張弁(13)を通過することにより減圧された後に庫内熱交換器(14)に流入し、冷蔵庫の庫内空気から吸熱して蒸発する。庫内熱交換器(14)を通過する冷蔵庫内空気は冷媒との熱交換により冷却される。つまり、冷蔵庫内が冷却される。庫内熱交換器(14)で蒸発した冷媒は庫内ユニット(3)から流出し、ガス側連絡配管(5)を通って室外ユニット(2)に流入する。
ここで、切換機構(40)の設定を切り換えると、冷媒が圧縮機(11)へ吸入される状態を変えることができる。
まず、四路切換弁(43)を図の実線に示す第1位置に設定するとともに電磁弁(45)を開いた状態にすると(この状態を第1状態という)、室外ユニット(2)に流入した冷媒は、吸入ガス管(27)から第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)に分流する。第1吸入分岐管(41)を流れる冷媒は絞り弁(44)により減圧されて所定の低圧圧力となり、低圧ポート(11a)から圧縮機(11)に吸入される。また、第2吸入分岐管(42)を流れる冷媒は中間圧ポート(11b)から圧縮機(11)に吸入される。つまり、このときには低圧ポート(11a)と中間圧ポート(11b)の両方から圧縮機(11)に冷媒が吸入されるので、圧縮機(11)の運転容量が最大となる。このとき、第2吸入分岐管(42)から圧縮機(11)に吸入される冷媒は冷媒回路(10)の蒸発圧力相当であり、第1吸入分岐管(41)から圧縮機(11)に吸入される冷媒は、中間圧冷媒が絞り機構(44)で減圧された後の低圧の冷媒である。
また、四路切換弁(43)を第1位置に設定したままで電磁弁(45)を閉じた状態にすると(この状態を第2状態という)、室外ユニット(2)に流入した冷媒は、吸入ガス管(27)から第1吸入分岐管(41)にのみ流れていく。第1吸入分岐管(41)を流れる冷媒は絞り弁(44)により減圧されて所定の低圧圧力となり、低圧ポート(11a)から圧縮機(11)に吸入される。このとき、電磁弁(45)が閉じられていて第2吸入分岐管(42)から圧縮機(11)に冷媒が吸入されないので、圧縮機(11)の運転容量は第1状態よりも小さくなる。
四路切換弁(43)を第2位置に切り換えて電磁弁(45)を開いた状態にすると(この状態を第3状態という)、室外ユニット(2)に流入した冷媒は、第1吸入分岐管(41)を流れず、第2吸入分岐管(42)のみを通って中間圧ポート(11b)から圧縮機(11)に吸入される。この第3状態では第1吸入分岐管(41)から圧縮機(11)に冷媒が吸入されないので、圧縮機(11)の運転容量は第2状態よりもさらに小さくなる。これは、冷媒が第1吸入分岐管(41)から圧縮機(11)に吸入される場合は圧縮室の容積全てが使われるのに対して、第2吸入分岐管(42)から圧縮機(11)に吸入される場合は圧縮室の中間圧ポート(11b)以降の容積だけが使われるためである。
本実施形態ではインバータ制御の圧縮機(11)に低圧ポート(11a)と中間圧ポート(11b)を設けて、これらポートの切り換えによる運転容量制御も行えるようにしているので、インバータの最低周波数よりもさらに運転容量を減らした状態で冷凍装置(1)を運転することが可能となる。
また、第1吸入分岐管(41)に絞り機構(44)を設けているので、圧縮機(11)の運転容量を制御しても冷媒回路(10)の凝縮圧力や蒸発圧力は変動しない。
−実施形態1の効果−
本実施形態によれば、圧縮機(11)に低圧ポート(11a)と中間圧ポート(11b)を設けるとともに、低圧ポート(11a)に接続される第1吸入分岐管(41)を四路切換弁(43)で開閉し、中間圧ポート(11b)に接続される第2吸入分岐管(42)を電磁弁(45)で開閉するようにしている。この構成により、圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換えることができる。そして、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方を冷媒が流れる第1状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最大になり、第1吸入分岐管(41)だけを冷媒が流れる第2状態にすると圧縮機(11)の運転容量が第1状態よりも少なくなり、第2吸入分岐管(42)だけを冷媒が流れる第3状態にすると圧縮機(11)の運転容量が最小になる。
このように冷媒を吸入するポートを2つのうちの両方または何れか一方に設定できる構成を採用したことにより、圧縮機(11)の運転容量を制御できる。本実施形態ではこの容量制御機構をインバータ制御の圧縮機(11)と組み合わせているが、この容量制御機構は電動機が一定速で回転する定容量タイプの圧縮機(11)にも適用することが可能であり、そうすると圧縮機(11)をインバータ制御にするよりも低コストで容量制御を行うことができる。また、本実施形態の容量制御機構とインバータ制御の圧縮機とを組み合わせると、インバータ単体での容量制御よりも制御幅を広げることが可能となる。
さらに、本実施形態の容量制御機構では、圧縮機(11)にアンロード機構を設ける構成や冷媒回路(10)にバイパス配管を設ける構成とは違って、圧縮機(11)が無駄な圧縮仕事を行わないので、冷凍装置(1)のCOPが低下するのも防止できる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
例えば、上記実施形態では、第1吸入分岐管(41)に四路切換弁(43)を設け、第2吸入分岐管(42)に電磁弁(45)を設けているが、四路切換弁(43)の代わりに三方弁を用いても酔いし、第2吸入分岐管(42)に電磁弁(45)(開閉弁)を用いる構成にしてもよい。
また、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方に電磁弁(45)や四路切換弁(43)のような切換弁を設けなくてもよく、これらの切換弁は第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)のどちらか一方に設けてもよい。その場合でも、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の両方から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態と、第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の一方から圧縮機(11)が冷媒を吸入する状態を切り換えられるので、圧縮機(11)の運転容量を2段階で調整できる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、冷凍装置における圧縮機の運転容量を制御する技術について有用である。
本発明の実施形態に係る冷凍装置の冷媒回路図である。 従来の冷凍装置の冷媒回路図である。
符号の説明
1 冷凍装置
10 冷媒回路
11 圧縮機
11a 低圧ポート
11b 中間圧ポート
14 蒸発器
27 蒸発器のガス側の配管
40 切換機構
41 第1吸入分岐管
41a 分岐端側配管
41b 低圧吸入配管
42 第2吸入分岐管
43 四路切換弁(切換弁)
44 絞り弁(絞り機構)
45 電磁弁(開閉弁)

Claims (4)

  1. 蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路(10)を備えた冷凍装置であって、
    上記冷媒回路(10)の圧縮機(11)は、低圧冷媒を吸入する低圧ポート(11a)と、低圧冷媒よりも圧力が高い中間圧冷媒を吸入する中間圧ポート(11b)とを備え、
    上記冷媒回路(10)には、該冷媒回路(10)における蒸発器(14)のガス側の配管(27)から分岐するとともに絞り機構(44)を介して上記低圧ポート(11a)に接続される第1吸入分岐管(41)と、該蒸発器(14)のガス側の配管(27)から分岐して上記中間圧ポート(11b)に接続される第2吸入分岐管(42)と、上記圧縮機(11)に対する第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の連通状態を切り換える切換機構(40)とが設けられていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    上記切換機構(40)は、上記第1吸入分岐管(41)と第2吸入分岐管(42)の少なくとも一方の開閉状態を切り換える切換弁(43)により構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項2において、
    上記第1吸入分岐管(41)は、上記蒸発器(14)のガス側の配管(27)に連通する分岐端側配管(41a)と、上記圧縮機(11)の低圧ポート(11a)に接続される低圧吸入配管(41b)とを有し、
    上記切換弁(43)は、第1吸入分岐管(41)に設けられた四路切換弁(43)により構成され、該四路切換弁(43)は、上記分岐端側配管(41a)が接続される第1ポートと、上記低圧吸入配管(41b)が接続される第2ポートと、上記圧縮機(11)の吐出ポートに配管接続される第3ポートと、閉塞ポートとして構成される第4ポートとを有し、第1ポートと第2ポートが連通して第3ポートと第4ポートが連通する第1位置と、第1ポートと第3ポートが連通して第2ポートと第4ポートが連通する第2位置とに切り換え可能に構成されていることを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項3において、
    上記第2吸入分岐管(42)には開閉弁(45)が設けられていることを特徴とする冷凍装置。
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