JP2010012601A - ハウジングケース、及び、ハウジングケースの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観性の向上を図ることができ、ガラス板の周縁部に枠体を一体成形する場合においても、合成樹脂フィルムがガラス板に密着する状態を良好に維持できるハウジングケース、及び、ハウジングケースの製造方法を提供する。
【解決手段】筺体31に取り付けられ、表側面が筺体31の表側面の一部を構成する枠体25と、その枠体25の内方側に設けたガラス板5と、ガラス板5の周縁部よりも枠体25の側に突出する突出部分27を備えた状態でガラス板5の表側面に取り付けられ、突出部分27の裏側面を枠体25に付着させてある合成樹脂フィルム23と、を有する。
【選択図】図12
【解決手段】筺体31に取り付けられ、表側面が筺体31の表側面の一部を構成する枠体25と、その枠体25の内方側に設けたガラス板5と、ガラス板5の周縁部よりも枠体25の側に突出する突出部分27を備えた状態でガラス板5の表側面に取り付けられ、突出部分27の裏側面を枠体25に付着させてある合成樹脂フィルム23と、を有する。
【選択図】図12
Description
本発明は、小型の電気機器や通信機器のハウジングケースであって、ハウジングケースの正面部、特にLCD等の表示画面を覆う部分に充分な硬度を与えることができるハウジングケースと、当該ハウジングケースの製造方法に関する。
小型の電気機器や通信機器、例えば洋服やカバンの中に保持されて、持ち運びされるデジタルオーディオプレーヤーや携帯電話は、誤って落下させてしまったり、カバンの中の他のものにぶつかったりして、表面に衝撃を受ける場合が多い。
このため、これらの機器のハウジングケースは、耐傷性を高めるためにハウジングケースの正面となる部分、特にLCD等の表示画面を覆う部分に高い硬度のハードコート層を積層する必要がある。例えば特許文献1には、ベースフィルム上に剥離層、ハードコート層H、印刷層4a、接着層4b、を順次積層してなり、前記ハードコート層Hは、ハウジングケース1の正面となる部分では高硬度とするようにハードコートを積層し、前記印刷層4aには非印刷部5bを有する印刷パターンを複数設けた連続フィルムを、射出金型内に連続して通過させ、該射出金型内で、前記連続フィルムの接着層4b側に透明な合成樹脂を射出することにより、前記連続フィルムを前記射出金型のキャビティ形状に絞りながら合成樹脂層4cを形成し、該合成樹脂層4cの硬化後、ハードコート層H、印刷層4a、接着層4b及び合成樹脂層4cをベースフィルム及び剥離層から取り外してなるハウジングケース1(図1、図2参照)が開示されている。なお、図1中の2はLCDの表示画面を覆う表示窓、3はボタン孔である。
しかしながら、薄い塗膜からなるハードコート層Hでは硬さが充分ではない。
そこで、本出願人は、型締めによって固定型と可動型との間にガラス板を挟持するとともに、当該ガラス板の裏面周縁部及び端面が面するキャビティを形成する射出金型を用いてインサート成形を行うことにより、ガラス板と、当該ガラス板の裏面周縁部及び端面を支持するように前記ガラス板に一体化された樹脂枠とを備えたハウジングケースについて、先に出願を行った(特許文献2を参照。)。
そこで、本出願人は、型締めによって固定型と可動型との間にガラス板を挟持するとともに、当該ガラス板の裏面周縁部及び端面が面するキャビティを形成する射出金型を用いてインサート成形を行うことにより、ガラス板と、当該ガラス板の裏面周縁部及び端面を支持するように前記ガラス板に一体化された樹脂枠とを備えたハウジングケースについて、先に出願を行った(特許文献2を参照。)。
ところで、ガラス板は破損等により飛散する虞があるが、ガラス板の表側面に合成樹脂フィルムを接着することにより、ガラス板の飛散を防止できることに加えて、ガラス板の割れ面が表側に露出することを防止できる。
したがって、合成樹脂フィルムを接着したガラス板に、ガラス板の裏面周縁部及び端面が面するキャビティを形成する射出金型を用いてインサート成形を行う技術を適用することにより、図19に示すように、ガラス板5の表側面に合成樹脂フィルム23を略寸法一致させた状態で接着し、可動型3を固定型2の側に近接移動させて固定型2と可動型3にてガラス板5及び合成樹脂フィルム23を挟持し、ガラス板5及び合成樹脂フィルム23からなる積層体の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20を形成し、キャビティ20に射出成形樹脂24を充填してガラス板5の周縁部に枠体25を一体成形する構成が考えられる。
しかしながら、上記改良構成では、ガラス板5と可動型3の間を流動する射出成形樹脂(図19の矢印参照)がガラス板5と合成樹脂フィルム23との隙間に入り込んで、型開きの際に合成樹脂フィルム23がガラス板5から捲れたり(図20参照)、ガラス板5と可動型3の間を流動する射出成形樹脂が合成樹脂フィルム23を面方向に圧縮し、型開きの際に合成樹脂フィルム23が面方向に膨張して浮き上がる(図21参照)等の不都合があり、いまだ改善の余地があった。特に、光が合成樹脂フィルムに当たって反射したときに、そのような合成樹脂フィルムの捲れ部分や浮き上がり部分が目立つことになる。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、外観性の向上を図ることができ、ガラス板の周縁部に枠体を一体成形する場合においても、合成樹脂フィルムがガラス板に密着する状態を良好に維持できるハウジングケース、及び、ハウジングケースの製造方法を提供する点にある。
本発明のハウジングケースの第1特徴構成は、筺体に取り付けられ、表側面が前記筺体の表側面の一部を構成する枠体と、その枠体の内方側に設けたガラス板と、当該ガラス板の周縁部よりも前記枠体の側に突出する突出部分を備えた状態で前記ガラス板の表側面に取り付けられ、前記突出部分の裏側面を前記枠体に付着させてある合成樹脂フィルムと、を有する点にある。
本構成によれば、図10に示すように、固定型2と可動型3との間を流動する射出成形樹脂(図10の矢印参照)が合成樹脂フィルム23の裏側面を表側に押圧するとともに、可動型3が合成樹脂フィルム23の表側面を支持する。このため、合成樹脂フィルムの位置を元の位置に維持し易いものとなり、合成樹脂フィルムがガラス板から捲れたり、合成樹脂フィルムが浮き上がることを防止して、合成樹脂フィルムがガラス板に密着する状態を良好に維持できる。そして、ガラス板に取り付けた合成樹脂フィルムの突出部分を枠体に付着させてガラス板と枠体とを一体化するので、枠体からガラス板の側に突出する受け部を設けることを不要にして、電子機器の薄型化及びコンパクト化を図ることも可能である。
本発明の第2特徴構成は、前記合成樹脂フィルムにおける前記突出部分を含む周縁部に加飾部を設け、当該加飾部を表裏方向視で前記ガラス板と前記枠体との境界部に重複する状態で設けてある点にある。
本構成によれば、枠体とガラス板との境界部の表側に突出部分に加えて加飾部を設けてあるので、合成樹脂フィルムを透して見える枠体とガラス板との境界部を隠蔽できる。
本発明の第3特徴構成は、前記枠体の表側面と前記合成樹脂フィルムの表側面とを、夫々の面方向が異なる状態で近接させてある点にある。
本構成によれば、枠体と合成樹脂フィルムとの間で形状の変化をもたせることにより、枠体と合成樹脂フィルムとが別の部材であることが判り難くなり、枠体と合成樹脂フィルムとのつなぎ目を目立たなくできる。
本発明のハウジングケースの製造方法の第4特徴構成は、ガラス板の表側面に合成樹脂フィルムを前記ガラス板の周縁部から突出する突出部分を設けた状態で取り付けるフィルム接着工程、前記ガラス板の端面を固定型の係合部に係合させた状態で前記ガラス板の裏側面を前記固定型に載置する位置決め工程、可動型を前記固定型の側に近接移動させて前記固定型と前記可動型にて前記ガラス板及び前記合成樹脂フィルムを挟持し、前記ガラス板及び前記合成樹脂フィルムの裏面周縁部及び端部が臨むキャビティを形成する型締め工程、前記キャビティに射出成形樹脂を充填して前記ガラス板の周縁部に枠体を一体成形する射出成形工程、を含む点にある。
本構成によれば、合成樹脂フィルムを取り付けたガラス板の周縁部に枠体を一体成形することにより、ガラス板の端面を固定型の係合部に係合させた状態で固定型に設けられたゲート部から射出成形樹脂を射出するので、射出成形樹脂を射出するゲート部を設ける位置がガラス板の周縁部に限定されることが無い等、ゲート配置の自由度を高めることができる。
つまり、表裏方向視にてゲート部をガラス板の周縁部より外方側に設けると、ゲート部から射出された射出成形樹脂はキャビティ内を表裏方向に直交する方向に流動してガラス板の端面に当たることになる。このとき、ガラス板はエアの吸引により固定型に吸着固定されているだけなので、射出成形樹脂がガラス板の端面に当たると、ガラス板が表裏方向とは直交する方向に移動する虞がある。
これに対し、表裏方向視にてゲート部をガラス板の周縁部に設けると、ゲート部から射出された射出成形樹脂は、ガラス板の裏側面の周縁部に当たってキャビティ内を表裏方向に直交する方向に流動することになるので、射出成形樹脂がガラス板の端面に直接当たらないようにして、ガラス板が表裏方向とは直交する方向に移動する虞を防止することができる。
しかしながら、上記構成では、ゲート部をガラス板の周縁部に設ける必要があるため、ゲートの位置がガラス板の周縁部に制約されることになる。そこで、本構成のようにガラス板の端面を固定型の係合部に係合させることにより、ゲート配置の自由度を高めることができながらも、ガラス板が移動する虞を防止することができる。
つまり、表裏方向視にてゲート部をガラス板の周縁部より外方側に設けると、ゲート部から射出された射出成形樹脂はキャビティ内を表裏方向に直交する方向に流動してガラス板の端面に当たることになる。このとき、ガラス板はエアの吸引により固定型に吸着固定されているだけなので、射出成形樹脂がガラス板の端面に当たると、ガラス板が表裏方向とは直交する方向に移動する虞がある。
これに対し、表裏方向視にてゲート部をガラス板の周縁部に設けると、ゲート部から射出された射出成形樹脂は、ガラス板の裏側面の周縁部に当たってキャビティ内を表裏方向に直交する方向に流動することになるので、射出成形樹脂がガラス板の端面に直接当たらないようにして、ガラス板が表裏方向とは直交する方向に移動する虞を防止することができる。
しかしながら、上記構成では、ゲート部をガラス板の周縁部に設ける必要があるため、ゲートの位置がガラス板の周縁部に制約されることになる。そこで、本構成のようにガラス板の端面を固定型の係合部に係合させることにより、ゲート配置の自由度を高めることができながらも、ガラス板が移動する虞を防止することができる。
〔第1実施の形態〕
(1)ガラスインサート成形用金型の構成
ガラスインサート成形用金型1は、固定型2及び可動型3を備えて構成されている。
尚、図1は、本発明のガラスインサート成形用金型1の固定型2を、可動型3の側から見たときの様子を概略的に示した図であり、図2及び図3はそれぞれ、図1の矢視線II−II及び矢視線III−IIIにおける縦断側面図である。尚、図2中の矢印は、スライドコア4の移動方向を示しており、図3中の矢印は、後述する射出成形樹脂24の射出方向を示す。図4は、本発明のガラスインサート成形用金型の可動型3を、固定型2の側から見たときの様子を概略的に示した図であり、図5は、図4の矢視線V−Vにおける縦断側面図である。図6は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、固定型2の対面部分7に、表側面に合成樹脂フィルムとしての保護フィルム23が取り付けられたガラス板5を配置したときの様子を概略的に示した図(固定型2を可動型3の側から見た図)であり、図7は、図6の矢視線VII−VIIにおける縦断側面図である。
尚、保護フィルム23の材質としては、ポリエステル樹脂(PET樹脂、PEN樹脂)フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、塩化ビニル樹脂フィルム等があるが、強度やキズの付き難さの観点からハードコート付きPET樹脂フィルムがより好ましい。また、複数の合成樹脂フィルムを積層してもよく、さらに、それら合成樹脂フィルムにシリコン膜を張り合わせてもよい。又、ガラス板5としては、例えば、普通板ガラス、強化板ガラス、磨き板ガラス等を用いることができる。
(1)ガラスインサート成形用金型の構成
ガラスインサート成形用金型1は、固定型2及び可動型3を備えて構成されている。
尚、図1は、本発明のガラスインサート成形用金型1の固定型2を、可動型3の側から見たときの様子を概略的に示した図であり、図2及び図3はそれぞれ、図1の矢視線II−II及び矢視線III−IIIにおける縦断側面図である。尚、図2中の矢印は、スライドコア4の移動方向を示しており、図3中の矢印は、後述する射出成形樹脂24の射出方向を示す。図4は、本発明のガラスインサート成形用金型の可動型3を、固定型2の側から見たときの様子を概略的に示した図であり、図5は、図4の矢視線V−Vにおける縦断側面図である。図6は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、固定型2の対面部分7に、表側面に合成樹脂フィルムとしての保護フィルム23が取り付けられたガラス板5を配置したときの様子を概略的に示した図(固定型2を可動型3の側から見た図)であり、図7は、図6の矢視線VII−VIIにおける縦断側面図である。
尚、保護フィルム23の材質としては、ポリエステル樹脂(PET樹脂、PEN樹脂)フィルム、ポリカーボネート樹脂フィルム、塩化ビニル樹脂フィルム等があるが、強度やキズの付き難さの観点からハードコート付きPET樹脂フィルムがより好ましい。また、複数の合成樹脂フィルムを積層してもよく、さらに、それら合成樹脂フィルムにシリコン膜を張り合わせてもよい。又、ガラス板5としては、例えば、普通板ガラス、強化板ガラス、磨き板ガラス等を用いることができる。
(固定型の構成)
前記固定型2は、図1〜図3、図6、図7に示すように、第1対面形成部材11及び第2対面形成部材12を備えている。固定型2には、ガラス板5を配置する対面部分7、エアの吸引により配置したガラス板5を対面部分7に吸着固定自在な吸引部としてのスリット6、ガラス板5の端面5aとの接触によりガラス板5の位置を位置決め自在なスライドコア4、ガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所との当接によりガラス板5の位置を位置決めする係合部としての段差9、対面部分7を囲繞する外側部分21、射出成形樹脂24の射出により後述するキャビティ20内に射出成形樹脂24を充填自在なゲート10が設けられている。
前記固定型2は、図1〜図3、図6、図7に示すように、第1対面形成部材11及び第2対面形成部材12を備えている。固定型2には、ガラス板5を配置する対面部分7、エアの吸引により配置したガラス板5を対面部分7に吸着固定自在な吸引部としてのスリット6、ガラス板5の端面5aとの接触によりガラス板5の位置を位置決め自在なスライドコア4、ガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所との当接によりガラス板5の位置を位置決めする係合部としての段差9、対面部分7を囲繞する外側部分21、射出成形樹脂24の射出により後述するキャビティ20内に射出成形樹脂24を充填自在なゲート10が設けられている。
前記対面部分7は、図1〜図3、図6、図7に示すように、第1対面形成部材11の第1対面部分7a、第2対面形成部材12の第2対面部分7bから構成されている。ガラス板5を対面部分7に配置した際、ガラス板5の裏側面(対面部分7と接する側の面)が対面部分7に面するように構成されている。
前記第1対面形成部材11の外側に第2対面形成部材12が設置され、第1対面形成部材11の外周面11aと第2対面形成部材11の内周面12aとの隙間にスリット6が形成されている。スリット6は、図1、図6に示すように、第1対面部分7aの外周に沿って略ロ字状に形成されており、図示しないエア吸引装置によってエアを吸引して、ガラス板5を対面部分7に吸着固定自在に構成されている。
平面視で前記対面部分7の短辺部分及び長辺部分における両端側の箇所の夫々に、スライドコア用孔13の夫々が外側より接する状態で設けられている。それらスライドコア用孔13の内部を型締め方向(表裏方向)に出退自在なスライドコア4が上下左右に2箇所ずつ(計8箇所)設けられている。スライドコア4は、図1、図2、図6、図7に示すように、その側面に係合部としての壁部4aを有しており、図示しない駆動機構によって、壁部4aがガラス板5の端面5aにおける型締め方向のほぼ全幅に亘って接触する位置(ガラス板位置決め位置)と、キャビティ20が形成されて壁部4aがガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所だけに接触する位置(キャビティ形成位置)とに位置変更自在に構成されている。壁部4aがガラス板5の端面5aに接触することによりガラス板5の位置を位置決め自在に構成してある。
前記段差9は、図2、図3、図7に示すように、対面部分7と外側部分21との間に形成されている。つまり、固定型2にガラス板5を嵌め込む直方体状の陥没部が形成され、その陥没部の底面に対面部分7が形成されるとともに、陥没部の側面に段差9が形成されている。陥没部にガラス板5を嵌め込んだ状態において段差9がガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所に当接することによりガラス板5の位置を位置決めするように構成してある。
前記外側部分21は、図1〜図3、図6、図7に示すように、対面部分7の外側に形成された平面部21a、その平面部21aの外側に形成されて平面部21aと滑らかに接続しかつ外側に向かうほど下向きに傾斜する曲面部21b、その曲面部21bの外側に形成された固定型2の側のパーティング面21eを備えている。
前記ゲート10は、図1、図3に示すように、平面部21aに設けられている。ゲート10に通じるランナ15は、型締め方向に形成されており、射出成形樹脂24は、ランナ15内を移動して、ゲート10からキャビティ20内に射出される構成となっている。
(可動型の構成)
前記可動型3は、図4、図5に示すように、キャビティ20を形成するための凹部16、その凹部16を囲繞する可動型3の側のパーティング面22を備えて構成されており、図示しない駆動機構によって、固定型2と接触又は離間し得るように型締め方向に移動可能に構成してある。凹部16の内周面には、成形品の離型を容易にするための抜き勾配17が設けられている。
前記可動型3は、図4、図5に示すように、キャビティ20を形成するための凹部16、その凹部16を囲繞する可動型3の側のパーティング面22を備えて構成されており、図示しない駆動機構によって、固定型2と接触又は離間し得るように型締め方向に移動可能に構成してある。凹部16の内周面には、成形品の離型を容易にするための抜き勾配17が設けられている。
(2)ガラスインサート成形用金型1を用いて、ガラスインサート成形を行う構成
以下、上述のガラスインサート成形用金型1を用いて、ガラスインサート成形を行う構成について説明する。
尚、図8は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、型締めによって固定型2と可動型3との間にガラス板5及び保護フィルム23を挟持する様子を概略的に示した縦断面図である。図9は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、固定型2と可動型3とが互いに当接してガラス板5及び保護フィルム23の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20が形成された様子を概略的に示した縦断面図である。図10は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、形成されたキャビティ20に射出成形樹脂24を充填してガラス板5の端部に枠体としての樹脂枠25が形成された様子を概略的に示した縦断面図である。図11は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25を一体形成したハウジングケースAを取り出す様子を概略的に示した縦断面図である(図8〜図11は、いずれも図6の矢視線VII−VIIに相当する部分のガラスインサート成形用金型1の縦断面図を示すものである)。
以下、上述のガラスインサート成形用金型1を用いて、ガラスインサート成形を行う構成について説明する。
尚、図8は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、型締めによって固定型2と可動型3との間にガラス板5及び保護フィルム23を挟持する様子を概略的に示した縦断面図である。図9は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、固定型2と可動型3とが互いに当接してガラス板5及び保護フィルム23の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20が形成された様子を概略的に示した縦断面図である。図10は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、形成されたキャビティ20に射出成形樹脂24を充填してガラス板5の端部に枠体としての樹脂枠25が形成された様子を概略的に示した縦断面図である。図11は、本発明のガラスインサート成形用金型1において、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25を一体形成したハウジングケースAを取り出す様子を概略的に示した縦断面図である(図8〜図11は、いずれも図6の矢視線VII−VIIに相当する部分のガラスインサート成形用金型1の縦断面図を示すものである)。
ハウジングケースAの製造方法は、保護フィルム23の周縁部における裏側面に接着部としての接着層26を形成する接着層形成工程、ガラス板5の表側面に保護フィルム23をガラス板5の周縁部から突出する突出部分27を設けた状態で取り付けるフィルム接着工程、ガラス板5の端面5aを固定型2の係合部としての段差9に係合させた状態でガラス板5の裏側面を固定型2に載置する位置決め工程、可動型3を固定型2の側に近接移動させて固定型2と可動型3にてガラス板5及び保護フィルム23を挟持し、ガラス板5及び保護フィルム23の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20を形成する型締め工程、キャビティ20に射出成形樹脂24を充填してガラス板5の周縁部に樹脂枠25を一体成形する射出成形工程、を含んでいる。
尚、保護フィルム23と樹脂枠25との接着性が良好であれば、接着層形成工程を省略することが可能である。さらに、保護フィルム23の周縁部における裏側面に加飾部としての加飾層を形成する加飾層形成工程を含んでも良い。このとき、接着層を加飾層に兼用すれば、加飾層形成工程を省略することが可能である。加えて、成形同時絵付け手段(図示しない)にて可動型3とガラス板5を吸着した状態の固定型2との間に転写フィルム(図示しない)を挟み込む成形同時絵付け工程を含んでもよい。つまり、成形同時絵付け工程の後に型締め工程を行うことにより、射出成形樹脂の射出と同時に転写フィルムの絵付け部分をガラス板5に一体化された樹脂枠25に転写することができる。
尚、保護フィルム23と樹脂枠25との接着性が良好であれば、接着層形成工程を省略することが可能である。さらに、保護フィルム23の周縁部における裏側面に加飾部としての加飾層を形成する加飾層形成工程を含んでも良い。このとき、接着層を加飾層に兼用すれば、加飾層形成工程を省略することが可能である。加えて、成形同時絵付け手段(図示しない)にて可動型3とガラス板5を吸着した状態の固定型2との間に転写フィルム(図示しない)を挟み込む成形同時絵付け工程を含んでもよい。つまり、成形同時絵付け工程の後に型締め工程を行うことにより、射出成形樹脂の射出と同時に転写フィルムの絵付け部分をガラス板5に一体化された樹脂枠25に転写することができる。
(接着層形成工程、及び、フィルム接着工程)
図8に示すように、保護フィルム23の周縁部における裏側面に印刷により接着層26を形成する。ガラス板5の表側面に印刷により粘着剤層28を形成し、保護フィルム23をガラス板5の周縁部から突出する突出部分27を設けた状態でガラス板5の表側面に貼り付ける。このとき、突出部分27の裏側面の全面に亘って接着層26が形成されることになる。尚、必要に応じて、図18に示すように、UV硬化樹脂40で保護フィルム23の突出部分27とガラス板5の端面5aとの隙間を封止し、紫外線の照射により硬化させることにより保護フィルム23の浮きを防止してもよい。又、印刷としては、シルクスクリーン印刷やグラビア印刷等、種々の印刷方法が利用可能である。又、接着層26は、高温(約250℃)の射出成形樹脂24と接触すると溶融して接着性を発揮する。
図8に示すように、保護フィルム23の周縁部における裏側面に印刷により接着層26を形成する。ガラス板5の表側面に印刷により粘着剤層28を形成し、保護フィルム23をガラス板5の周縁部から突出する突出部分27を設けた状態でガラス板5の表側面に貼り付ける。このとき、突出部分27の裏側面の全面に亘って接着層26が形成されることになる。尚、必要に応じて、図18に示すように、UV硬化樹脂40で保護フィルム23の突出部分27とガラス板5の端面5aとの隙間を封止し、紫外線の照射により硬化させることにより保護フィルム23の浮きを防止してもよい。又、印刷としては、シルクスクリーン印刷やグラビア印刷等、種々の印刷方法が利用可能である。又、接着層26は、高温(約250℃)の射出成形樹脂24と接触すると溶融して接着性を発揮する。
(位置決め工程)
図8に示すように、スライドコア4を、壁部4aがガラス板5の端面5aにおける型締め方向のほぼ全幅に亘って接触する位置、言い換えると、上面4bの高さがガラス板5の表側面(可動型3の側の面)と同じ又はほぼ同じ高さの位置(ガラス板位置決め位置)まで突出させる。ガラス板5の裏側面を固定型2の対面部分7に載置する。このとき、ガラス板5の端面5aが固定型2の段差9及びスライドコア4の壁部4aに当接してガラス板5を位置決めする。対面部分7に設けられているスリット6から、図示しないエア吸引装置によってエアを吸引して保護フィルム23が接着されたガラス板5を対面部分7に吸着固定する。
図8に示すように、スライドコア4を、壁部4aがガラス板5の端面5aにおける型締め方向のほぼ全幅に亘って接触する位置、言い換えると、上面4bの高さがガラス板5の表側面(可動型3の側の面)と同じ又はほぼ同じ高さの位置(ガラス板位置決め位置)まで突出させる。ガラス板5の裏側面を固定型2の対面部分7に載置する。このとき、ガラス板5の端面5aが固定型2の段差9及びスライドコア4の壁部4aに当接してガラス板5を位置決めする。対面部分7に設けられているスリット6から、図示しないエア吸引装置によってエアを吸引して保護フィルム23が接着されたガラス板5を対面部分7に吸着固定する。
(型締め工程)
図9に示すように、前記可動型3を、固定型2に向って近接移動させると共に、スライドコア4を、壁部4aがガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所だけに接触する位置、言い換えると、ガラス板5の上面4bの高さが固定型2の平面部21aと同じ高さの位置(キャビティ形成位置)まで、固定型2側に後退移動させる。このとき、壁部4a及び段差9によってガラス板5の位置決めがなされた状態を維持する。型締めによって、固定型2の対面部分7と可動型3における凹部16の底面との間にガラス板5及び保護フィルム23を挟持すると、固定型2及び可動型3の互いのパーティング面21e、22が当接し、ガラス板5の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20が内部に形成される。
図9に示すように、前記可動型3を、固定型2に向って近接移動させると共に、スライドコア4を、壁部4aがガラス板5の端面5aにおける固定型2の側の箇所だけに接触する位置、言い換えると、ガラス板5の上面4bの高さが固定型2の平面部21aと同じ高さの位置(キャビティ形成位置)まで、固定型2側に後退移動させる。このとき、壁部4a及び段差9によってガラス板5の位置決めがなされた状態を維持する。型締めによって、固定型2の対面部分7と可動型3における凹部16の底面との間にガラス板5及び保護フィルム23を挟持すると、固定型2及び可動型3の互いのパーティング面21e、22が当接し、ガラス板5の裏面周縁部及び端部が臨むキャビティ20が内部に形成される。
(射出成形工程)
そして、図10に示すように、壁部4a及び段差9によってガラス板5の位置決めがなされた状態でゲート10から射出成形樹脂24を射出してキャビティ20内に充填することによって、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25が一体形成される。このとき、固定型2と可動型3との間を流動する射出成形樹脂24(図10の矢印参照)が保護フィルム23の裏側面を表側に押圧するとともに、可動型3が保護フィルム23の表側面を支持するので、保護フィルム23の位置を元の位置に維持し易いものとなり、保護フィルム23がガラス板5から捲れたり、保護フィルム23が浮き上がることを防止して、保護フィルム23がガラス板5に密着する状態を良好に維持できる。
尚、射出成形樹脂24の材料としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂やポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。
そして、図10に示すように、壁部4a及び段差9によってガラス板5の位置決めがなされた状態でゲート10から射出成形樹脂24を射出してキャビティ20内に充填することによって、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25が一体形成される。このとき、固定型2と可動型3との間を流動する射出成形樹脂24(図10の矢印参照)が保護フィルム23の裏側面を表側に押圧するとともに、可動型3が保護フィルム23の表側面を支持するので、保護フィルム23の位置を元の位置に維持し易いものとなり、保護フィルム23がガラス板5から捲れたり、保護フィルム23が浮き上がることを防止して、保護フィルム23がガラス板5に密着する状態を良好に維持できる。
尚、射出成形樹脂24の材料としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げることができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニアリング樹脂やポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂などのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することもできる。
そして、可動型3を固定型2から離間移動、すなわち型開きした後、スリット6からのエア吸引を停止し、図11に示すように、スライドコア4を突出移動させる。これにより、スライドコア4が、エジェクターピンの役割を果たし、ハウジングケースAは、固定型2から良好に引離されることになり、本発明のガラスインサート成形用金型1から容易に取り外すことが可能になる。
(3)ハウジングケースの構成
以下、本発明に係るハウジングケースAについて説明する。尚、図12は、筺体31に取り付けられた状態における本発明に係るハウジングケースAの縦断側面図である。
本発明に係るハウジングケースAは、図12に示すように、筺体31に取り付けられ、表側面が筺体31の表側面の一部を構成する樹脂枠25と、樹脂枠25の枠内方側に設けたガラス板5と、ガラス板5の周縁部よりも樹脂枠25の側に突出する突出部分27を備えた状態でガラス板5の表側面に取り付けられ、突出部分27の裏側面を樹脂枠25に付着させてある保護フィルム23と、を備えている。そして、保護フィルム23における突出部分27の裏面側に接着層26を設けてある。
以下、本発明に係るハウジングケースAについて説明する。尚、図12は、筺体31に取り付けられた状態における本発明に係るハウジングケースAの縦断側面図である。
本発明に係るハウジングケースAは、図12に示すように、筺体31に取り付けられ、表側面が筺体31の表側面の一部を構成する樹脂枠25と、樹脂枠25の枠内方側に設けたガラス板5と、ガラス板5の周縁部よりも樹脂枠25の側に突出する突出部分27を備えた状態でガラス板5の表側面に取り付けられ、突出部分27の裏側面を樹脂枠25に付着させてある保護フィルム23と、を備えている。そして、保護フィルム23における突出部分27の裏面側に接着層26を設けてある。
具体的には、矩形板状のガラス板5の表側面と矩形板状の保護フィルム23の裏側面との間に粘着剤層28を形成してある。保護フィルム23の厚みは、0.1mm以上であることが好ましい。ガラス板5の周縁部から突出する突出部分27が樹脂枠25の表側面に形成された切欠部25aに嵌り合うとともに、突出部分27の裏側面と切欠部25aの表側面との間に接着層26を形成してある。ガラス板5の端面5aと樹脂枠25の端面25bとを密接させてある。樹脂枠25の表側面と保護フィルム23の表側面とを面一にしてある。
これにより、ガラス板5に取り付けた保護フィルム23の突出部分27を樹脂枠25に付着させてガラス板5と樹脂枠25とを一体化するので、樹脂枠25からガラス板5の側に突出する受け部を設けることを不要にして、薄型化及びコンパクト化を図ることも可能である。又、樹脂枠25からガラス板5の側に突出する受け部を設けることを不要にすることで、ハウジングケースAの成形後に、ガラス板5の裏面に静電容量センサなどを張り合わせることも受け部が邪魔しないため容易にできる。
〔別実施の形態〕
(1)上記構成では、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25が一体形成される構成を例示したが、これに限られるものではなく、図13に示すように、保護フィルム23をガラス板5の表側面に貼り付け、保護フィルム23の突出部分27を樹脂枠25の表側面に形成された切欠部25aに嵌め合わせるとともに、突出部分27における裏側面と切欠部25aにおける表側面とを粘着テープ32で貼り付けてもよい。このとき、枠体は樹脂枠25に限られるものではなく、例えば、金属枠であってもよい。
(1)上記構成では、ガラス板5の周縁部に樹脂枠25が一体形成される構成を例示したが、これに限られるものではなく、図13に示すように、保護フィルム23をガラス板5の表側面に貼り付け、保護フィルム23の突出部分27を樹脂枠25の表側面に形成された切欠部25aに嵌め合わせるとともに、突出部分27における裏側面と切欠部25aにおける表側面とを粘着テープ32で貼り付けてもよい。このとき、枠体は樹脂枠25に限られるものではなく、例えば、金属枠であってもよい。
(2)上記構成では、保護フィルム23における突出部分27の裏側面の全面に亘って接着部を設ける構成を例示したが、接着部に代えて加飾部を設けたり、接着部を加飾部に兼用してもよく、さらに、図14に示すように、保護フィルム23における突出部分27を含む周縁部に加飾部としての加飾層33を設け、加飾層33を表裏方向視でガラス板5の端面5aと樹脂枠25の端面25bとの境界部34に重複する状態で設けてもよい。
(3)上記構成では、合成樹脂フィルムが保護フィルムである構成を例示したが、これに限られるものではなく、反射防止フィルム、防眩フィルム、覗き見防止フィルム。輝度上昇フィルム、視野角拡大フィルムであってもよい。
(4)上記構成では、樹脂枠25の表側面と保護フィルム23の表側面とを面一にしてある構成を例示したが、図15に示すように、樹脂枠25の表側面と保護フィルム23の表側面とを、夫々の面方向が異なる状態で近接させてもよい。つまり、樹脂枠25の表側面と保護フィルム23の表側面との接続部35で、夫々の接続部35の近傍の面35a、35bの面方向が異なるようにしてもよい。
(5)上記構成では、ガラス板5の端面5aと樹脂枠25の端面25bとを密接させてある構成を例示したが、さらに、図16に示すように、樹脂枠25からガラス板5の側に突出する受け部36を設けてもよい。加えて、図17に示すように、保護フィルム23が樹脂枠25の内部に入り込むようにしてもよい。
(6)上記構成では、固定型2が第1対面形成部材11及び第2対面形成部材12を備える構成を例示したが、上記構成に限定されるものではなく、固定型2がさらにより多くの対面形成部材を備えるものであって、対面部分7が、さらにより多くの対面形成部材によって構成されるようにしてもよく、あるいは、固定型2が一つの対面形成部材を備える構成としてもよい。この場合、エアを吸引し得る複数の吸引孔を当該対面形成部材に設けて、吸引部を構成するようにしても良い。さらに、吸引孔を可動型2に設けてもよい。
(7)上記構成では、第1対面部分7aの全周にわたってスリット6を設ける構成を示しているが、この構成に限定されるものではなく、第1対面部分7aの外周の一部分にスリット6を設ける構成としても良い。
(8)上記構成では、スライドコア4は、対面部分7の短辺部分及び長辺部分における両端側の箇所の夫々に外側より接して設けられている構成を例示したが、これに限られるものではなく、スライドコア4は、対面部分7の短辺部分及び長辺部分における中央以外の複数箇所の夫々に外側より接して設けられている構成でもよく、あるいは、対面部分7の全周を、その外側より接してスライドコア4で囲うように設けてもよい。
(9)上記構成では、スリット6がエアの吸引によりガラス板5を吸着固定する構成を例示したが、これに限られるものではなく、吸盤が押し付けによりガラス板5を吸着固定する構成や、静電チャックが静電力によりガラス板5を吸着固定する構成としてもよい。
(10)上記構成では、スライドコア4を対面部分7に外側より接して設け、段差9を対面部分7と外側部分21との間に形成してあり、ガラス板5の端面5aが固定型2の段差9及びスライドコア4の側面4aに当接してガラス板5を位置決めする構成を例示したが、スライドコア4又は段差9のいずれかを省略してもよい。
(11)上記構成では、ガラス板5の表側面に印刷により粘着剤層28を形成し、保護フィルム23をガラス板5の周縁部から突出する突出部分27を設けた状態でガラス板5の表側面に貼り付ける構成を例示したが、保護フィルム23の裏側面に印刷により粘着剤層28を形成し、保護フィルム23をガラス板5の周縁部から突出する突出部分27を設けた状態でガラス板5の表側面に貼り付けてもよい。
2 固定型
3 可動型
5 ガラス板
9 係合部
20 キャビティ
23 合成樹脂フィルム
24 射出成形樹脂
25 枠体
27 突出部分
31 筺体
33 加飾部
34 境界部
3 可動型
5 ガラス板
9 係合部
20 キャビティ
23 合成樹脂フィルム
24 射出成形樹脂
25 枠体
27 突出部分
31 筺体
33 加飾部
34 境界部
Claims (4)
- 筺体に取り付けられ、表側面が前記筺体の表側面の一部を構成する枠体と、
その枠体の内方側に設けたガラス板と、
当該ガラス板の周縁部よりも前記枠体の側に突出する突出部分を備えた状態で前記ガラス板の表側面に取り付けられ、前記突出部分の裏側面を前記枠体に付着させてある合成樹脂フィルムと、を有するハウジングケース。 - 前記合成樹脂フィルムにおける前記突出部分を含む周縁部に加飾部を設け、当該加飾部を表裏方向視で前記ガラス板と前記枠体との境界部に重複する状態で設けてある請求項1に記載のハウジングケース。
- 前記枠体の表側面と前記合成樹脂フィルムの表側面とを、夫々の面方向が異なる状態で近接させてある請求項1又は2に記載のハウジングケース。
- ガラス板の表側面に合成樹脂フィルムを前記ガラス板の周縁部から突出する突出部分を設けた状態で取り付けるフィルム接着工程、
前記ガラス板の端面を固定型の係合部に係合させた状態で前記ガラス板の裏側面を前記固定型に載置する位置決め工程、
可動型を前記固定型の側に近接移動させて前記固定型と前記可動型にて前記ガラス板及び前記合成樹脂フィルムを挟持し、前記ガラス板及び前記合成樹脂フィルムの裏面周縁部及び端部が臨むキャビティを形成する型締め工程、
前記キャビティに射出成形樹脂を充填して前記ガラス板の周縁部に枠体を一体成形する射出成形工程、を含むハウジングケースの製造方法。
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JP2008171798A JP2010012601A (ja) | 2008-06-30 | 2008-06-30 | ハウジングケース、及び、ハウジングケースの製造方法 |
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-
2008
- 2008-06-30 JP JP2008171798A patent/JP2010012601A/ja not_active Withdrawn
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