JP2010010846A - 画質評価支援装置及び画質評価支援方法 - Google Patents

画質評価支援装置及び画質評価支援方法 Download PDF

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Abstract

【課題】観察者による液晶テレビの画質評価を支援する。
【解決手段】マーカ生成部14、出力部20及びON/OFF切替部18が、液晶テレビ50に原画像と、マーカ画像(輝度Pc(x,y)が特定範囲にある画素P(x,y)の輝度値を調整(最大値に設定)して原画像の一部にマーカを出現させた画像)とを切り替えて表示し、制御値入力I/F16が特定範囲を変更する。これにより、原画像を表示し、マーカ画像を表示し、再度原画像を表示し、特定範囲を変更したマーカ画像を表示し、再度原画像を表示し…という処理を繰り返し行うことができるので、観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を特定する作業や、段差の原因となっている輝度を特定する作業など)を好適に支援することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は画質評価支援装置及び画質評価支援方法に関し、特に液晶表示装置などの表示装置の画質を評価するのに用いられる画質評価支援装置及び画質評価支援方法に関する。
従来より、液晶テレビに代表される薄型テレビの高画質化を図るために、様々な画質改善技術が開発されている。また、これに伴って、画質改善の度合いを客観的に評価する手法が求められている(例えば、特許文献1参照)。
液晶テレビを構成する液晶パネルの内部制御は、基本的にデジタル処理を行う。このため、デジタル処理の際の内部演算による桁落ちや数値丸めによる演算誤差によって、液晶パネルの表示性能に影響が出ている。これらの影響は、液晶パネル上で、例えばグラデーションパターンにおけるトーンジャンプなどとして顕著に現れる。具体的には、図10(a)に示すような滑らかな階調変化(グラデーション)を有する画像の動画(例えば、図10(a)の円形画像が暗くなったり明るくなったりする動画など)を入力画像として表示した場合でも、画像処理回路や表示デバイスの特性等によって元の画像の階調性が失われて、図10(b)に示すように階調変化に段差が生じて見えることがある。なお、図10(a)では、階調変化の段差が生じているようにも見えるが、これは図面表現上表示されたものであり、図10(a)の状態では、階調変化の段差は肉眼で確認できないものである。
特開2008−42371号公報
液晶テレビの階調表現は、入力画像信号をデジタル処理する処理回路の性能と、処理済みの画像信号を表示する表示パネルの性能とにより様相が変化する。処理回路の性能評価ならば、処理回路の前後での画質信号を電気的にキャプチャして比較することで比較的容易かつ正確に評価を行うことができる。しかしながら、表示パネルまでを含めた総合的な評価を行う場合には、表示された画像に対する評価が必要となる。
このため、最近では、高速度カメラにより表示パネルに表示された画像を撮影することにより、表示パネルを評価する方法も提案されている。しかるに、最近は、液晶テレビが高性能化(例えば、フルHD化、12ビット階調処理など)しているため、たとえ高速度カメラであっても、肉眼で確認できる程度のわずかな階調の変化を撮影することができなくなってきている。
したがって、表示パネルの評価は、最終的には人間が直接観察して、視覚に対する影響を客観的に評価するのが好ましいが、現在のところ、視覚に対する影響を客観的に評価する方法は確立されていない。
そこで、本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、表示装置の画質評価を支援することが可能な画質評価支援装置及び画質評価支援方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本明細書記載の画質評価支援装置は、表示装置に表示画像を表示させるとともに、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、前記表示画像に代えて前記表示装置に表示させる表示手段と、前記特定範囲を変更する特定範囲変更手段と、前記表示手段が前記表示装置に前記表示画像を表示させるのと、前記マーカ画像を表示させるのとを交互に切り替える切替手段と、を備える。
これによれば、表示手段と切替手段とにより、表示画像と、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して表示画像にマーカを出現させた画像(マーカ画像)とが、表示装置に交互に表示され、特定範囲変更手段により、パラメータの特定範囲が変更される。したがって、表示画像の階調変化に段差などが生じていることが観察者の肉眼により観察できる場合に、表示画像を表示し、次いでマーカ画像を表示し、再度表示画像を表示し、更に特定範囲を変更したマーカ画像を表示し、再度表示画像を表示し…という処理を繰り返し行うことができる。これにより、観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を好適に支援することができる。これにより、観察者は、表示装置の画質評価を容易に行うことが可能となる。この場合、マーカ画像を常時表示させずに、適宜表示画像と切り替えて表示させるので、マーカ表示による表示画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能となる。
また、本明細書記載の画質評価支援装置は、第1の表示装置に表示画像を表示させる第1の表示手段と、前記第1の表示装置と同一種類の第2の表示装置に、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、表示させる第2の表示手段と、前記特定範囲を変更する特定範囲変更手段と、前記第1の表示手段に表示された表示画像と、前記第2の表示手段に表示されたマーカ画像とを合成して表示する画像合成手段と、を備える。
これによれば、画像合成手段が、第1の表示手段に表示された表示画像と、第2の表示手段に表示されたマーカ画像(画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して一部にマーカを出現させた画像)とを合成して表示し、特定範囲変更手段が、パラメータの特定範囲を変更する。したがって、表示画像の階調変化の段差が観察者の肉眼により観察できる場合に、上記表示を行うことで、観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を好適に支援することができる。これにより、観察者は、同一種類の表示装置の画質評価を容易に行うことが可能となる。この場合、マーカ画像と表示画像を合成して表示させるので、マーカ表示による表示画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能となる。
本明細書記載の画質評価支援方法は、表示装置に表示画像を表示する表示画像表示ステップと、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、前記表示画像に代えて前記表示装置に表示するマーカ画像表示ステップと、を含み、前記表示画像表示ステップと、前記マーカ画像表示ステップとは、前記特定範囲が変更されつつ、交互に実行される。
これによれば、表示画像と、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して表示画像にマーカを出現させた画像(マーカ画像)とを、特定範囲を変更しつつ、表示装置に交互に表示するので、表示画像の階調変化に段差などが生じていることが観察者の肉眼により観察できる場合に、表示画像を表示し、次いでマーカ画像を表示し、再度表示画像を表示し、更に特定範囲を変更したマーカ画像を表示し、再度表示画像を表示し…という表示を繰り返し行うことができる。観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を好適に支援することができる。また、観察者は、表示装置の画質評価を容易に行うことが可能となる。この場合、マーカ画像を常時表示させずに、適宜表示画像と切り替えて表示させるので、マーカ表示による表示画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能となる。
また、本明細書記載の画質評価支援方法は、第1の表示装置に表示画像を表示するとともに、前記第1の表示装置と同一種類の第2の表示装置に、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を表示し、前記第1の表示手段に表示された表示画像と、前記第2の表示手段に表示されたマーカ画像とを合成して表示する画像表示・合成ステップと、前記画像表示・合成ステップを行っている間に、前記特定範囲を変更する特定範囲変更ステップと、を含む。
これによれば、表示画像と、マーカ画像(表示画像の画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して一部にマーカを出現させた画像)とを、特定範囲を変更しつつ合成して表示する。したがって、表示画像の階調変化の段差が観察者の肉眼により観察できる場合に、上記表示を行うことで、観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を好適に支援することができる。また、観察者は、同一種類の表示装置の画質評価を容易に行うことが可能となる。この場合、マーカ画像と表示画像を合成して表示させるので、マーカ表示による表示画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能となる。
本明細書に記載の画質評価装置及び画質評価方法は、表示装置の画質評価を支援することができるという効果を奏する。
《第1の実施形態》
以下、本発明の画像評価支援装置の第1の実施形態について図1〜図7に基づいて詳細に説明する。
本第1の実施形態の画像評価支援装置100は、液晶テレビ50に評価用の画像を適切に表示することにより、人(以下、「観察者」と呼ぶ)による液晶テレビ50の画質評価作業を支援するための装置である。
この画像評価支援装置100は、図1に示すように、キャプチャ部12と、マーカ生成部14と、出力部20と、制御値入力インタフェース(I/F)16と、ON/OFF切替部18と、を備えている。
キャプチャ部12には、画像評価支援装置100の外部に設けられた表示画像(以下、「原画像」と呼ぶ)を格納する原画像データベース10が接続されている。キャプチャ部12は、この原画像データベース10から特定の動画(ここでは、前述した図10(a)のようなグラデーションを有する円形画像が暗くなったり明るくなったりする動画)を取り出して、フレームごとにキャプチャする。また、キャプチャ部12は、キャプチャした画像(キャプチャ画像)を、マーカ生成部14に対して出力する。
マーカ生成部14は、キャプチャ部12から入力されたキャプチャ画像に対してマーカを生成しない場合と、マーカを生成する場合とで、異なる処理を行う。
具体的には、キャプチャ画像に対してマーカを生成しない場合、図2(a)に示すように、入力されたキャプチャ画像の各画素の輝度を、同一の輝度のまま出力する。この場合、マーカ生成部14では、図3(a)及び図3(a)のA−A線部分における輝度を示すグラフ(図3(b))に示すような入力されたキャプチャ画像(図10(a))と同一の画像を、出力部20に出力する。
一方、キャプチャ画像に対してマーカを生成する場合、図2(b)に示すように、各画素の輝度のうち、特定範囲(図2(b)では輝度Ybt〜Ytpの範囲)に関する出力(出力輝度)を、最大(Ym)まで大きくする。このようにすることで、マーカ生成部14は、図3(b)に示す出力輝度分布を、図4(b)に示す出力輝度分布に変更することができる。このようにすることで、マーカ生成部14は、図4(a)に示すようなキャプチャ画像(図10(a))に円形のマーカMKを出現させた画像(以下、「マーカ画像」と呼ぶ)を生成することができる。そして、マーカ生成部14では、当該マーカ画像を出力部20に対して出力する。
制御値入力I/F16は、観察者が操作可能な調整つまみを有している。この調整つまみを観察者が操作する(例えば、調整つまみを回転させる)ことにより、特定範囲(Ybt〜Ytp)を調整することができる。すなわち、例えば、図4(a)、図4(b)の状態から観察者が調整つまみを操作することにより、図5(b)に示すように特定範囲をY’bt〜Y’tpに変更することができる。これにより、図5(a)に示すように、マーカMKを図4(a)とは異なる位置(又は異なる幅)に表示することが可能である。なお、調節つまみは、これに限るものではなく、観察者によって特定範囲を指定できる入力部であれば、どのようなものであっても構わない。なお、このマーカ画像の生成方法については後で更に詳述する。
図1に戻り、ON/OFF切替部18は、マーカ生成部14においてマーカ生成を実行するか否かを切り替える切替信号(ON信号又はOFF信号)をマーカ生成部14に対して出力するものである。
出力部20は、マーカ生成部14から出力された画像を液晶テレビ50に向けて出力する。
上述したような画質評価支援装置100に接続される評価対象の液晶テレビ50は、図1に示すように、画質評価支援装置100の出力部20に接続される処理回路32と、処理回路32に接続された表示部34と、を備える。
処理回路32は、出力部20から入力された画像をデジタル信号処理する。表示部34は、液晶パネルから成り、処理回路32でデジタル処理されたデジタル信号に基づいて画像を表示する。なお、処理回路32ではデジタル処理を行うことから、当該デジタル処理の際の内部演算による桁落ちや数値丸めによる演算誤差によって、液晶パネルの表示(画質)に影響が出ている。具体的には、図10(a)に示すようなグラデーションパターンの画像(動画)を画質評価支援装置100(出力部20)から出力した場合でも、当該画像に、図10(b)に示すような段差や縞模様(トーンジャンプ)が発生する可能性がある。このトーンジャンプは、肉眼では確認できるものの、高速度カメラ等では撮影できないため、観察者が実際に肉眼で見ながら、客観的に評価することが好ましい。そこで、本実施形態では、以下で説明する図6、図7のフローチャートに基づいて、液晶テレビ50の画質の客観的な評価を行うこととしている。
図6は、キャプチャ部12、マーカ生成部14及び出力部20の処理シーケンスを示すフローチャートであり、図7は、ON/OFF切替部18の処理シーケンス(ON信号とOFF信号の切替シーケンス)を示すフローチャートである。これら図6の処理と図7の処理は並行処理されるものである。また、図6、図7の処理は、あくまでも観察者による画質評価を支援する処理であるため、画質評価は、図6、図7の処理が実行されている間に液晶テレビ50上に表示された画面を観察者が直接見ることにより行われる。
本実施形態では、図6のフローチャートの前提として、図7のステップS30に示すように、ON/OFF切替部18からOFF信号が出力されている(OFF信号が出力された後は、図7のフローチャートのステップS32を繰り返す)。また、原画像データベース10からキャプチャ部12が取り込む動画(図10(a)の円形画像が暗くなったり明るくなったりする動画)のフレームは第1番目から第N番目まであるものとする。
観察者から、画質評価支援装置100に対して評価開始の指示が出されると、図6のフローチャートが開始する。この図6のフローチャートにおいて、ステップS10では、キャプチャ部12が、キャプチャするフレームの番号(何番目のフレームであるかを示す変数)nを1に設定する。
次いで、ステップS12では、キャプチャ部12が、第n番目(ここでは、第1番目)のフレームをキャプチャする。次いで、ステップS14では、マーカ生成部14が、制御値入力I/F16を介して観察者から入力された制御値Cmを読み込む。なお、この制御値Cmの詳細については後述する。
次いで、ステップS16では、マーカ生成部14が、マーカ生成指示があるか否か、すなわち、ON/OFF切替部18からON信号が出力されているか否かを判断する。ここでは、ON/OFF切替部18からはOFF信号が出力されているので、判断は否定され、ステップS20に移行する。
次のステップS20では、ステップS12においてキャプチャ部12でキャプチャされた1フレームの画像を、マーカ生成部14で処理せずに、出力部20に送信する。この場合、前述のように、図3(a)に示すようなマーカが表示されていない原画像が出力部20に送信される。そして、この原画像を受信した出力部20は、当該原画像を液晶テレビ50の処理回路32に対して出力する。処理回路32に入力された原画像は、デジタル処理された後、表示部34にて表示される。
次いで、ステップS22では、出力部20が、第Nフレームまでの出力を行ったか否かを判断する。ここでの判断が否定されると、ステップS24にてnを1インクリメントした後、ステップS12に戻る。
その後は、ステップS22の判断が肯定されるまで(nがNになるまで)、ステップS12→ステップS14→ステップS16→ステップS20→ステップS22→ステップS24を繰り返す。この繰り返し処理により、液晶テレビ50の表示部34上には、Nフレームから成る動画(原画像そのままの動画)が表示されることになる。なお、ここでは、Nフレームから成る動画を液晶テレビ50上で表示した場合に、図10(b)のようなトーンジャンプが肉眼で確認されたものとする。
そして、ステップS22の判断が肯定された段階(Nフレームから成る動画の表示部34上での表示が完了した段階)で、ステップS26に移行する。このステップS26では、出力部20が、ON/OFF切替部18に対してON/OFF切替指示を出力する。
上記ステップS26において出力部20からON/OFF切替指示が出力されると、ON/OFF切替部18では、これまで所定時間間隔で繰り返し実行されていた図7のフローチャートのステップS32における判断が肯定され、ステップS34に移行する。
そして、ON/OFF切替部18は、出力する信号をこれまで出力していたOFF信号からON信号に切り替える。
図6に戻り、ステップS26の後ステップS10に移行すると、キャプチャ部12においてnが初期値1に設定され、次のステップS12では、キャプチャ部12が第n番目(ここでは、第1番目)のフレームをキャプチャする。次いで、ステップS14では、マーカ生成部14が、制御値入力I/F16を介して観察者から入力された制御値Cmを読み込む。なお、制御値Cmは、輝度値の特定範囲を、ある最小値からある最大値までの範囲(例えば、Ybt〜Ytp)に規定するものである。
次いで、ステップS16では、マーカ生成部14が、マーカ生成指示があるか否か、すなわち、ON/OFF切替部18からON信号が出力されているか否かを判断する。ここでは、ON/OFF切替部18からはON信号が出力されているので、判断は肯定され、ステップS18に移行する。
ステップS18では、マーカ生成部14が以下のようにしてマーカ生成を行う。なお、以下では、フレーム内の座標位置を(x,y)、キャプチャ画像の1フレーム内における画素をP(x,y)、画素P(x,y)の輝度(入力輝度)をPc(x,y)と表すものとする。
マーカ生成部14は、まず、ステップS14で読み込んだ制御値Cm(入力輝度の特定範囲(Ybt〜Ytp))に基づいて、入力輝度Pc(x,y)が次式(1)を満たすような画素P(x,y)を選択する。
bt<Pc(x,y)<Ytp …(1)
そして、マーカ生成部14は、上式(1)を満たす画素P(x,y)の出力輝度(出力輝度をPc’(x,y)と表す)が、最大輝度(Ym)となるように処理する(図2(b)参照)。これにより、図3(b)のような輝度分布が、図4(b)のような輝度分布に変更されるので、マーカ生成部14では、図4(a)に示すような、キャプチャ画像の一部にマーカMKを出現させた画像(マーカ画像)を生成することができる。
図6に戻り、次のステップS20では、マーカ生成部14が、ステップS18において生成された1フレームのマーカ画像を出力部20に送信し、出力部20が当該マーカ画像を液晶テレビ50の処理回路32に対して出力する。処理回路32では、マーカ画像をデジタル処理してデジタル信号を表示部34に出力し、表示部34では、デジタル信号に基づいてマーカ画像を表示する。
次いで、ステップS22では、出力部20が、第Nフレームまでの出力を行ったか否かを判断する。ここでの判断が否定されると、ステップS24にてnを1インクリメントした後、ステップS12に戻る。
その後は、ステップS22の判断が肯定されるまで(nがNになるまで)、ステップS12→ステップS14→ステップS16→ステップS18→ステップS20→ステップS22→ステップS24を繰り返す。この繰り返し処理により、液晶テレビ50の表示部34上には、Nフレームから成る動画(特定範囲(Ybt〜Ytp)の入力輝度を有する画素部分にマーカMKが出現した状態の動画)が表示されることになる。
そして、ステップS22の判断が肯定されると、ステップS26において、出力部20がON/OFF切替指示を、ON/OFF切替部18に対して出力する。このように、ON/OFF切替指示が出力されると、ON/OFF切替部18では、図7のフローチャート(当該フローチャートでは、ステップS32が繰り返し実行されている)のステップS32における判断が肯定され、ステップS34に移行する。
次いで、ステップS34では、ON/OFF切替部18は、マーカ生成部14に対して、これまで出力していたON信号からOFF信号に切り替えて出力する。その後は、観察者からの終了指示が制御値入力I/F16から入力されるまで、原画像とマーカ画像が液晶テレビ50上に繰り返し表示される。また、マーカ画像が表示される前までに、観察者が制御値入力I/F16を介して特定範囲を変更すると、その変更された特定範囲に基づくマーカ画像が液晶テレビ50上に表示される。
観察者は、原画像(動画)とマーカ画像(動画)が交互に表示されている間に、原画像において肉眼で確認できるグラデーションのトーンジャンプ部分(縞模様の部分)と、マーカ画像のマーカMK部分との位置関係を確認する。そして、観察者は、制御値入力I/F16の調整つまみを適宜操作して、制御値Cm(特定範囲の最大値と最小値)を変更することにより、マーカ画像のマーカMKの位置や幅などを変更する(図4(a)、図5(a)参照)。このような操作を繰り返すことにより、観察者は、原画像のトーンジャンプ部分とマーカ画像のマーカ部分を一致させることができる。これにより、観察者は、制御値Cm(特定範囲)を、トーンジャンプの発生要因である輝度の範囲と特定することが可能である。なお、特定範囲の調整方法としては、例えば、小さい値から大きい値に徐々に大きくする方法を採用しても良いし、大きい値から小さい値に徐々に小さくする方法を採用しても良い。また、ある第1の特定範囲と第2の特定範囲を規定し、それらの特定範囲が徐々に近づくように範囲を調整することにより、トーンジャンプ部分とマーカ部分とが一致する特定範囲を絞り込む方法を採用しても良い。
なお、これまでの説明から明らかなように、本第1の実施形態では、マーカ生成部14と出力部20とにより表示手段が構成され、ON/OFF切替部18とマーカ生成部14とにより切替手段が構成され、制御値入力I/F16により特定範囲変更手段が構成されている。
なお、図6,7のフローチャートは上記処理順に限られるものではない。例えば、ステップS10、S22、S24を無くし、ステップS20の後に再生終了指示を受けたかを確認し、当該再生終了指示を受けていない場合には、ステップS26を経てステップS12に戻るような処理順序に変更しても構わない。このように処理順序を変更した場合、図6および図7で説明した動画1周ごとにON/OFFするのではなく、1本の動画を切れ目無く何度も繰り返して再生しつつ、1本の動画の途中だけマーカON(またはOFF)にするようにできる。
また、第1〜第Nフレーム中の特定のフレーム(na〜nbフレーム)のみにマーカを表示するための処理を行うこととしても良い。この場合、例えば、ステップS22,S26及び図7を無くし、ステップS20の後にステップS24へ移行することとし、更に、ステップS24とステップS12との間に、観察者から予め制御値指示として入力されたna、nbとnとを比較する処理、及びnがna〜nbの範囲内にあるときにマーカをONにする処理を追加しても良い。このようにすれば、次に表示すべきフレームがna〜nbの範囲内にあるときにのみマーカを自動でONにすることができる。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態の画質評価支援装置100によると、マーカ生成部14、出力部20及びON/OFF切替部18が、液晶テレビ50に原画像と、マーカ画像(原画像の画素P(x,y)の輝度Pc(x,y)が特定範囲にある画素の輝度値を調整(最大値(Ym)に設定)して原画像の一部にマーカを出現させた画像)と、を切り替えて表示し、制御値入力I/F16が特定範囲を変更する。したがって、本第1の実施形態の画質評価支援装置100では、原画像を液晶テレビ50に表示し、その後マーカ画像を表示し、再度原画像を表示し、更に特定範囲を変更したマーカ画像を表示し、再度原画像を表示し…という処理を繰り返し行うことができる。これにより、観察者による画質評価作業(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を好適に支援することができる。また、観察者側からすれば、液晶テレビ50の画質評価を簡易に実行することができる。この場合、画質評価支援装置100は、マーカ画像を常時表示させずに、適宜原画像と切り替えて表示させるので、マーカ表示による原画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能である。
また、本第1の実施形態では、原画像が動画である場合にのみ確認される表示特性(段差や縞模様(トーンジャンプ)など)についても評価することができるので、液晶テレビ50の画質評価を精度良く行うことが可能である。
また、本第1の実施形態では、制御値入力I/F16を介して観察者から入力される指示に基づいて、輝度の特定範囲が変更されるので、観察者の意図どおりにマーカMKを設定することができる。これにより、観察者は、原画像のトーンジャンプ部分等にマーカを追い込む処理を適切に行うことが可能である。
なお、上記第1の実施形態では、入力輝度が特定範囲に含まれる画素の出力輝度を最大値(Ym)とする処理を行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、特定範囲に含まれる画素の出力輝度を最小値(0)とする処理を行うこととしても良い。このようにすることで、特定範囲に含まれる画素は暗く表示されることになるが、上記第1の実施形態と同様のマーカ画像(マーカが黒色の画像)を生成することが可能である。
なお、上記第1の実施形態では、画素P(x,y)のパラメータとして、輝度Pc(x,y)を用いる場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、画素P(x,y)のパラメータとして、彩度uを用いることとしても良い。この場合、彩度uが特定範囲にある画素の輝度値を調整(例えば最大値Ymに調整)することとしても良い。より具体的には、画素P(x,y)の彩度u(Pu(x,y))の特定範囲がUbt〜Utpに設定された場合には、マーカ生成部14は、次式(2)を満たすような画素P(x,y)を選択することとする。
bt<Pu(x,y)<Utp …(2)
そして、マーカ生成部14は、上式(2)を満たす画素P(x,y)の出力輝度(Pc’(x,y))を調整(例えば、出力輝度を最大輝度Ymとする調整)することができる。
更に、上記第1の実施形態では、画素P(x,y)のパラメータとして、彩度vを用いることとしても良い。具体的には、画素P(x,y)の彩度v(Pv(x,y))の特定範囲がVbt〜Vtpに設定された場合には、マーカ生成部14は、次式(3)を満たすような画素P(x,y)を選択し、当該画素P(x,y)の出力輝度(Pc’(x,y))を調整(例えば、出力輝度を最大輝度Ymとする調整)することができる。
bt<Pv(x,y)<Vtp …(3)
また、上記第1の実施形態では、画素P(x,y)のパラメータとして、RGB値のうちのR値を用いることとしても良い。具体的には、画素P(x,y)のR値(Pr(x,y))の特定範囲がRbt〜Rtpに設定された場合には、マーカ生成部14は、次式(4)を満たすような画素P(x,y)を選択し、当該画素P(x,y)の出力輝度(Pc’(x,y))を調整(例えば、出力輝度を最大輝度Ymとする調整)することができる。
bt<Pr(x,y)<Rtp …(4)
また、同様に、画素P(x,y)のパラメータとしては、RGB値のうちのG値やB値を用いることとしても良い。具体的には、画素P(x,y)の画素G値(Pg(x,y))(又は画素B値(Pb(x,y)))の特定範囲がGbt〜Gtp(又はBbt〜Btp)に設定された場合には、マーカ生成部14は、次式(5)(又は(6))を満たすような画素P(x,y)を選択し、当該画素P(x,y)の出力輝度(Pc’(x,y))を調整(例えば、出力輝度を最大輝度Ymとする調整)することができる。
bt<Pg(x,y)<Gtp …(5)
bt<Pb(x,y)<Btp …(6)
なお、上記第1の実施形態では、輝度値を調整する画素として、1つのパラメータが特定範囲に含まれる画素を特定する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、複数のパラメータを用い、すべてのパラメータがそれぞれに設定された特定範囲に含まれるような画素を特定することとしても良い。具体的には、パラメータとして彩度uと彩度vを採用する場合には、上式(2)と上式(3)のいずれも満足する画素P(x、y)を特定することとする。このようにすることで、より高精度な画質評価を行うことが可能となる。
なお、上記実施形態では、制御値Cmとして、観察者が、特定範囲の最大値と最小値を入力する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、観察者が、特定範囲の最大値と最小値に代えて、特定範囲の中央値と特定範囲の幅とを入力する方法を採用することとしても良い。この場合、例えば、パラメータとして輝度Py(x,y)を用い、観察者から入力される特定範囲の中央値をh、特定範囲の幅をsとすると、マーカ生成部14は、次式(7)を満たすような画素P(x,y)を選択する。また、マーカ生成部14は、選択された画素P(x,y)の出力輝度(Pc’(x,y))が、最大輝度Ymとなるような処理などをすることができる。
h−(s/2)<Py(x,y)<h+(s/2) …(7)
なお、上記パラメータのいずれを用いるか、何個のパラメータを用いるかについては、画質評価支援装置100において予め設定されていても良いし、観察者が制御値入力I/F16から選択できるようにしても良い。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態について、図8に基づいて説明する。
図8には、第2の実施形態に係る画質評価支援装置100’と、この画質評価支援装置100’に接続される液晶テレビ50A,50Bの構成がブロック図にて示されている。
画質評価支援装置100’は、第1の実施形態の画質評価支援装置100と比較して、2つの出力部20A,20Bを有している一方、ON/OFF切替部18を有していない点に特徴を有している。
一方の出力部20Aは、キャプチャ部12の後段に配置されている。この出力部20Aでは、キャプチャ部12においてキャプチャされた画像をそのまま受信し、当該キャプチャ画像を信号処理して液晶テレビ50Aの処理回路32Aに対して出力する。また、他方の出力部20Bは、マーカ生成部14の後段に配置されている。この出力部20Bでは、キャプチャ部12においてキャプチャされたキャプチャ画像を基にマーカ生成部14にて生成されたマーカ画像を受信し、当該マーカ画像を信号処理して液晶テレビ50Bの処理回路32Bに対して出力する。なお、本実施形態では、出力部20Bがマーカ画像の信号を出力するタイミングと、当該マーカ画像に対応する原画像を出力部20Aが出力するタイミングとを一致させるために、出力部20Aに対して、一旦キャプチャした画像を入力することとしている。
液晶テレビ50A、50Bとしては、互いに機能的に等価なテレビ(量産時の同一ロット品など)が用いられる。液晶テレビ50Aは、処理回路32A及び表示部34Aを備え、液晶テレビ50Bは、処理回路32B及び出力部34Bを備えている。液晶テレビ50Aでは、出力部20Aから入力される原画像の画像信号を処理回路32Aにて処理して表示部34Aに原画像を表示する。また、液晶テレビ50Bでは、出力部20Bから入力されるマーカ画像の画像信号を処理回路32Bにて処理して表示部34Bにマーカ画像を表示する。
更に、本第2の実施形態では、図8に示すように、液晶テレビ50A(表示部34A)の後段に、ハーフミラーHMが設けられ、液晶テレビ50B(表示部34B)の後段に、反射ミラーMが設けられている。液晶テレビ50B(表示部34B)に表示されたマーカ画像は、反射ミラーMで反射された後、ハーフミラーHMにて、液晶テレビ50A(表示部34A)に表示された原画像と合成される。
観察者は、ハーフミラーHMにて合成された画像(合成画像)を見ながら、画質評価を行う。具体的には、図9に示すように、キャプチャ部12による1フレームのキャプチャ(ステップS112)、マーカ生成部14による制御値入力I/F16から入力された制御値Cmの読み込み(ステップS114)、マーカ生成部14による制御値Cmに基づくマーカ調整(ステップS116)、出力部20A,20Bによる、1フレーム出力及び合成画像表示(ステップS118)、という一連の処理を行っている間に、観察者は、マーカ部分とトーンジャンプ部分を肉眼で観察しながら、両者が一致するように、制御値入力I/F16の調整つまみを操作する。そして、観察者は、マーカとトーンジャンプや段差の部分が一致したと判断した時点で、調整つまみの操作を止める。このようにすることで、観察者は、操作を止めた時点におけるパラメータの特定範囲を、トーンジャンプや段差の原因と特定することができる。
なお、これまでの説明からわかるように、本第2の実施形態では、反射ミラーMとハーフミラーHMとにより、画像合成手段が構成されている。ただし、画像合成手段は、これに限られるものではなく、その他の構成(図8とは異なるミラー配置又は別の装置など)を採用することも可能である。
以上詳細に説明したように、本第2の実施形態によると、反射ミラーMとハーフミラーHMとが、表示部34Aに表示された原画像と、表示部34Bに表示されたマーカ画像とを合成して表示し(ステップS118)、制御値入力I/F16が、画素のパラメータの特定範囲を変更する(ステップS114)する。したがって、原画像の階調変化に段差などが生じていることが観察者の肉眼により観察できる場合に、上記処理を行うことで、観察者による画質評価(階調変化の段差箇所とマーカ画像のマーカが一致する部分を観察者が特定する作業や、段差の原因となっているパラメータの範囲を観察者が特定する作業など)を支援することができる。これにより、観察者は、同一種類の液晶テレビ50A,50Bの画質評価を容易に行うことが可能である。この場合、マーカ画像と原画像を合成して表示させるので、マーカ表示による原画像改変の影響を抑制して、正確な評価を行うことが可能である。また、本第2の実施形態では、原画像とマーカ画像の繰り返し表示を行わなくても良いので、画質評価に要する時間の短縮が期待できる。
また、本第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様、原画像が動画である場合にのみ確認される表示特性(段差や縞模様(トーンジャンプ)など)についても評価することができるので、液晶テレビ50A,50Bの画質評価を精度良く行うことが可能である。
また、本第2の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様、制御値入力I/F16を介して観察者から入力される指示に基づいて、輝度の特定範囲が変更されるので、観察者の意図どおりにマーカを移動させることができる。これにより、観察者は、原画像のトーンジャンプ部分等にマーカを追い込む処理を適切に行うことが可能である。
なお、上記第2の実施形態では、液晶テレビ50A,50Bに常時画像を表示する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、第1の実施形態と同様に、ON/OFF切替部を設け、所定のタイミングでマーカ画像側の表示/非表示を切り替えることとしても良い。また、マーカ画像側の表示/非表示を切り替える方法としては、例えば、反射ミラーMの角度を適宜変更する方法や、反射ミラーMの反射面を適宜シャッターで遮蔽するなどの方法を採用することとしても良い。更に、観察者が、制御値入力I/F16などを介してマーカ画像の表示/非表示を切り替えられるように、制御値入力I/F16に切替用のスイッチを設けることとしても良い。
また、上記第2の実施形態では、原画像とマーカ画像を合成する前段階において、マーカ画像にフィルタをかけて表示することとしても良い。このようにすることで、原画像のトーンジャンプ部分の視認性をより良好にすることが可能である。
なお、上記各実施形態では、原画像データベース10が、画質評価支援装置100,100’の外部に設けられた場合について説明したが、これに限らず、原画像データベース10は、画質評価支援装置の内部に設けられても良い。
また、上記各実施形態では、パラメータの特定範囲を変更する作業を、観察者が制御値入力I/F16を介して行う場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、特定範囲の変更を、マーカ生成部14が自動で行うような構成を採用しても良い。この場合、例えば、マーカ生成部14がマーカ画像を表示する毎に特定範囲を所定間隔で変更し、観察者は、トーンジャンプ部分とマーカ部分が略一致したときに、所定のボタンを押して凡その範囲を規定することができる。また、その後更に一致する部分を詳細に追い込む場合には、マーカ生成部14は、上記規定された範囲内においてより細かく特定範囲を変更するようにすれば良い。
なお、上記各実施形態では、原画像として、図3のような画像を用いる場合について説明したが、これに限られるものではなく、一般的なテレビ画像(好ましくはグラデーションの多い画像)を用いることとしても良い。
また、上記各実施形態では、原画像として動画を用いた場合について説明したが、これに限らず、原画像として静止画を用いても良い。この場合にも、上記各実施形態を用いることで、液晶テレビで静止画を表示したときの画質評価を適切に行うことが可能である。
なお、上記各実施形態では、表示装置として液晶テレビを採用した場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、表示装置として、プラズマテレビや有機ELテレビなど、画像信号をデジタル処理して表示するテレビを採用することもできる。また、表示装置としては、テレビに限らず、パソコンなどのディスプレイを採用することも可能である。
上述した各実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
第1の実施形態の画質評価支援装置に評価対象の液晶テレビが接続された状態を示すブロック図である。 入力輝度と出力輝度の関係、及び特定範囲の入力輝度に対応する出力輝度を最大値に設定した状態を示すグラフである。 原画像の表示例を示す図、及び原画像の表示例における輝度分布を示す図である。 マーカ画像の表示例を示す図、及びマーカ画像の表示例における輝度分布を示す図である。 図4から、特定範囲を変更したときのマーカ画像の例を示す図、及びその輝度分布を示す図である。 第1の実施形態の画質評価支援装置の処理を示すフローチャート(その1)である。 第1の実施形態の画質評価支援装置の処理を示すフローチャート(その2)である。 第2の実施形態の画質評価支援装置に評価対象の液晶テレビが接続された状態を示すブロック図である。 第2の実施形態の画質評価装置の処理を示すフローチャートである。 液晶テレビに入力する原画像と、液晶テレビの液晶パネルに表示される原画像を比較した図である。
符号の説明
50 液晶テレビ(表示装置)
50A 液晶テレビ(第1の表示手段)
50B 液晶テレビ(第2の表示手段)
14 マーカ生成部(表示手段の一部、切替手段の一部、第2の表示手段の一部)
20 出力部(表示手段の一部)
20A 出力部(第1の表示手段)
20B 出力部(第2の表示手段の一部)
18 ON/OFF切替部(切替手段)
16 制御値入力I/F(特定範囲変更手段)
100、100’ 画質評価支援装置
M 反射ミラー(画像合成手段の一部)
HM ハーフミラー(画像合成手段の一部)

Claims (6)

  1. 表示装置に表示画像を表示させるとともに、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、前記表示画像に代えて前記表示装置に表示させる表示手段と、
    前記特定範囲を変更する特定範囲変更手段と、
    前記表示手段が前記表示装置に前記表示画像を表示させるのと、前記マーカ画像を表示させるのとを交互に切り替える切替手段と、を備える画質評価支援装置。
  2. 前記表示画像は、動画であることを特徴とする請求項1に記載の画質評価支援装置。
  3. 前記特定範囲変更手段は、入力インタフェースを備え、前記入力インタフェースを介して外部から入力された指示に基づいて、前記特定範囲を変更することを特徴とする請求項1又は2に記載の画質評価支援装置。
  4. 第1の表示装置に表示画像を表示させる第1の表示手段と、
    前記第1の表示装置と同一種類の第2の表示装置に、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、表示させる第2の表示手段と、
    前記特定範囲を変更する特定範囲変更手段と、
    前記第1の表示手段に表示された表示画像と、前記第2の表示手段に表示されたマーカ画像とを合成して表示する画像合成手段と、を備える画質評価支援装置。
  5. 表示装置に表示画像を表示する表示画像表示ステップと、
    前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を、前記表示画像に代えて前記表示装置に表示するマーカ画像表示ステップと、を含み、
    前記表示画像表示ステップと、前記マーカ画像表示ステップとは、前記特定範囲が変更されつつ、交互に実行されることを特徴とする画質評価支援方法。
  6. 第1の表示装置に表示画像を表示するとともに、前記第1の表示装置と同一種類の第2の表示装置に、前記表示画像のうち、画素に関するパラメータが特定範囲にある画素の輝度値を調整して前記表示画像の一部にマーカを出現させたマーカ画像を表示し、前記第1の表示手段に表示された表示画像と、前記第2の表示手段に表示されたマーカ画像とを合成して表示する画像表示・合成ステップと、
    前記画像表示・合成ステップを行っている間に、前記特定範囲を変更する特定範囲変更ステップと、を含む画質評価支援方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014229929A (ja) * 2013-05-17 2014-12-08 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法及びシステム
JP2018174540A (ja) * 2018-06-06 2018-11-08 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法及びシステム

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