JP2010006136A - 車両用安全装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】新たな専用の安全装置を追加することなく、車両の機構を利用して換気能力を高めることのできる車両用安全装置を提供する。
【解決手段】車室1内の二酸化炭素の濃度を検出するCOセンサ66と、車両の外郭を構成し、開放作動により車室1内と車室外とを連通可能な窓5〜8と、窓5〜8を開閉駆動する窓開閉サーボモータ9〜12と、窓開閉サーボモータ9〜12の作動を制御する空調制御装置26とを備え、空調制御装置26は、窓開閉サーボモータ66によって検出される二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上である場合、窓開閉サーボモータ9〜12にて窓5〜8を開放作動するようにしている。
これによれば、新たな専用の安全装置を追加することなく、車両の窓5〜8を利用して換気能力(排気量および排気速度)を高めることができ、乗員の安全を確保することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷媒として二酸化炭素を使用した空調装置を搭載した車両において、二酸化炭素が車室内に漏れ出た場合の乗員の安全を確保する車両用安全装置に関するものである。
従来技術を示す下記特許文献1は、車両に搭載される空調装置の近傍に配され、二酸化炭素の漏洩を検知した場合に、漏洩した二酸化炭素を外部に放出する機能を備えた車両用安全装置を開示している。また、下記に示す特許文献2は、車室内空気(内気)中の二酸化炭素濃度を検出するCOセンサを備える車両用空調装置を示しており、COセンサによって検出される二酸化炭素濃度が、所定値以下の場合は内気モード、所定値より大きい場合は外気モードが選択されるようになっている。
国際公開第WO00/34065号公報 特開2003−54243号公報
しかしながら、上記した従来技術において、車室内の二酸化炭素を外部へ排出する機能は、前者では助手席側ドアの下部に設けられた送風機のみであり、後者では外気導入口から外気を導入するのみであり、様々な車両の車室空間や乗員の状態(人数およびその配置)を考えた場合、充分な換気機能とは言えない。また、前者では専用の排気装置を追加するため、車両のドア内にそのスペースを捻出しなければならないうえ、コストアップになるという問題点がある。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目して成されたものであり、その目的は、新たな専用の安全装置を追加することなく、車両の機構を利用して換気能力を高めることのできる車両用安全装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、下記の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、車室(1)内に配される空調ケース(31)内に少なくとも冷媒蒸発器(38)を有し、冷媒として二酸化炭素を使用する車両用空調装置を搭載した車両に設けられる車両用安全装置において、
車室(1)内の二酸化炭素の濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段(66)と、車両の外郭を構成し、開放作動により車室(1)内と車室外とを連通可能な開閉機構(5〜8、14、16)と、開閉機構(5〜8、14、16)を開閉駆動する駆動手段(9〜12、15、17)と、駆動手段(9〜12、15、17)の作動を制御する制御手段(26)とを備え、
制御手段(26)は、二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上である場合、駆動手段(9〜12、15、17)にて開閉機構(5〜8、14、16)を開放作動することを特徴としている。
この請求項1に記載の発明によれば、新たな専用の安全装置を追加することなく、車両の開閉機構(5〜8、14、16)を利用して換気能力(排気量および排気速度)を高めることができ、乗員の安全を確保することができる。
また、請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用安全装置において、開閉機構(5〜8)は、枠部と駆動手段(9〜12)の駆動により枠部内を開閉する開閉部(5a〜8a)と枠部から張り出して設けられ閉鎖状態の開閉部(5a〜8a)の一部を覆う庇部(13)とを備え、制御手段(26)は、二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第2所定濃度以下である場合は、庇部(13)と開閉部(5a〜8a)とが重なる範囲内で、開閉部(5a〜8a)を開放することを特徴としている。
この請求項2に記載の発明によれば、最大換気能力とするとき以外は、降雨中での換気となる場合も考慮し、庇部(13)によって雨が車室(1)内に降り込んで乗員に余分な不快感を与えるのを防ぐことができる。
また、請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の車両用安全装置において、開閉機構(5〜8)は複数設けられ、車室(1)内の各座席(3、4A、4B)に乗員が乗車しているか否かを検出する乗員検出手段(67、68)を有し、制御手段(26)は、乗員検出手段(67、68)の検出結果より車室(1)内の乗員配置パターン(A〜F)を選定し、乗員配置パターン(A〜F)に応じて各開閉機構(5〜8)の開放作動を可変することを特徴としている。
この請求項3に記載の発明によれば、乗員の人数およびその配置に応じて、開閉機構(5〜8)の開度位置を選択することができる。
また、請求項4に記載の発明では、請求項2または3に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)に応じて開閉機構(5〜8)の開放作動を可変することを特徴としている。この請求項3に記載の発明によれば、二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)に応じて、開閉機構(5〜8)の開度(つまりは換気能力)を選択することができる。
また、請求項5に記載の発明では、請求項3または4に記載の車両用安全装置において、開閉機構(5〜8)は、各座席(2、3、4A、4B)に対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓部(5〜8)であり、制御手段(26)は、乗員検出手段(67、68)の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つ二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する窓部(5〜8)の窓ガラス(5a〜8a)を開放することを特徴としている。
この請求項5に記載の発明によれば、乗員が乗車していない座席に対応する窓部(5〜8)の窓ガラス(5a〜8a)を開放することにより、車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素が、乗員の乗車していない場所を通って排出されるように換気通路が作られるため、乗員に二酸化炭素を吸わせないようにすることができる。
また、請求項6に記載の発明では、請求項5に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、乗員検出手段(67、68)の検出結果より、運転席(2)のみに乗員が乗車していると判断し、且つ二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、後席(4A、4B)に対応する窓部(7、8)の窓ガラス(7a、8a)を開放することを特徴としている。この請求項6に記載の発明によれば、運転者(D)のみが乗車している場合は、後席(4A、4B)に対応する窓部(7、8)の窓ガラス(7a、8a)を開放することにより、車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素が、運転席(2)以外の場所を通って排出されるように換気通路を作られるため、二酸化炭素を吸わせない対象の最優先乗員である運転者(D)に二酸化炭素を吸わせないようにすることができる。
また、請求項7に記載の発明では、請求項5または6に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、乗員検出手段(67、68)の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つ二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する第1不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放し、
二酸化炭素濃度が第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、第1不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で維持して、他の乗員が乗車していない座席に対応する第2不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放することを特徴としている。
この請求項7に記載の発明によれば、車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が低いうちは、乗員が乗車していない座席に対応する第1不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)で開放作動を可変し、二酸化炭素の濃度が高くなると、他の乗員が乗車していない座席に対応する第2不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を加えて開放作動を可変するようにしている。
また、請求項8に記載の発明では、請求項2ないし4のいずれか1項に記載の車両用安全装置において、開閉機構(5〜8)は、各座席(3、4A、4B)に対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓部(5〜8)であり、開閉部(5a〜8a)は窓部(5〜8)に設けられた窓ガラス(5a〜8a)であり、
制御手段(26)は、二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、第1窓部の窓ガラスを庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)とが重なる範囲内で開放し、
二酸化炭素濃度が第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、第1窓部の窓ガラスを庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)とが重なる範囲内で維持して第2窓部の窓ガラスを庇部(13)と窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放することを特徴としている。
この請求項8に記載の発明によれば、車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が低いうちは、第1窓部の窓ガラス(5a〜8a)で開放作動を可変し、二酸化炭素の濃度が高くなると、第2窓部の窓ガラス(5a〜8a)を加えて開放作動を可変するようにしている。
また、請求項9に記載の発明では、請求項7または8に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、二酸化炭素濃度が第4所定濃度より大きい場合は、第1窓部または第1不在窓部における庇部(13)の先端部と窓ガラス(5a〜8a)の先端部とが面一の状態で維持して、第2窓部または第2不在窓部における窓ガラス(5a〜8a)を開放することを特徴としている。
この請求項9に記載の発明によれば、さらに車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が高くなると、第1窓部または第1不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を庇部(13)の高さまで開き、さらに第2窓部または第2不在窓部の窓ガラス(5a〜8a)を全開に開くようにしている。
また、請求項10に記載の発明では、請求項2または3に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度レベルが第1所定濃度よりも大きい第5所定濃度以下の場合は、窓部(5〜8)における庇部(13)の先端部と窓ガラス(5a〜8a)の先端部とが面一の状態とし、二酸化炭素の濃度レベルが第5所定濃度よりも大きい場合は、窓ガラス(5a〜8a)を全開状態とすることを特徴としている。
この請求項10に記載の発明によれば、車室(1)内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上且つ第5所定濃度以下の場合は、窓部(5〜8)を庇部(13)の高さまで開き、二酸化炭素の濃度が第5所定濃度を超える場合は、窓部(5〜8)を全開に開くようにしている。
また、請求項11に記載の発明では、請求項4に記載の車両用安全装置において、制御手段(26)は、乗員配置パターン(A〜F)と、二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)とを組み合わせたそれぞれの条件で、開閉機構(5〜8、14、16)の開度をどのようにするかを予め決めたマップを有しており、マップに従って開閉機構(5〜8、14、16)の開度を決定することを特徴としている。
この請求項11に記載の発明によれば、乗員配置および二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)を考慮して決めた開閉機構(5〜8、14、16)の最適開度パターンを、容易に選択することができる。なお、特許請求の範囲および上記各手段に記載の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について添付した図1〜7を用いて詳細に説明する。まず、本実施形態における車両用空調装置の全体システムの概要を説明する。図1は、本発明の一実施形態における車両用空調装置のシステム構成を示す模式図である。車室1(図2に示す)内の空調ユニット30は、車室1内最前部のインストルメントパネル内の奥部に配設されている。この空調ユニット30はケース(本発明で言う空調ケース)31を有し、このケース31内には車室1内へ向かって空気が送風される空気通路が構成されている。
このケース31による空気通路の最上流部には、内外気切換箱32が配置されており、内気導入口33および外気導入口34が内外気切換ドア35によって切換開閉される。この内外気切換ドア35は、例えばサーボモータ36などのアクチュエータによって駆動される。
内外気切換箱32の下流側には、車室1内に向かって空気を送風する電動式の送風機37が配置されている。この送風機37は、例えば多翼遠心式のシロッコファン37aを電動モータ37bによって駆動するようになっている。送風機37の下流側には、送風空気を冷却するエバポレータ(本発明で言う冷媒蒸発器)38が配置されている。
このエバポレータ38は、冷凍サイクル装置39を構成する要素の一つであり、低温低圧の冷媒が送風空気から吸熱して蒸発することにより送風空気を冷却する。なお、冷媒には二酸化炭素(CO)を用いている。冷凍サイクル装置39は周知のものであり、コンプレッサ(圧縮機)40の吐出側から、ガスクーラ(放熱器)41、および減圧手段を成す膨張弁43を介してエバポレータ38に冷媒が循環するように構成されている。
ガスクーラ41には、電動式の冷却ファン41aによって車外から冷却空気が送風される。この冷却ファン41aは、電動モータ41bによって駆動される。また、冷凍サイクル装置39においてコンプレッサ40は、電磁クラッチ40aを介して図示しない車両走行用エンジンによって駆動される。従って、電磁クラッチ40aの通電の断続により、コンプレッサ40の作動を断続制御できる。
一方、空調ユニット30内においてエバポレータ38の下流側には、ケース31内を流れる空気を加熱するヒータコア44が配置されている。このヒータコア44は、車両走行用エンジンのエンジン冷却水(温水)を熱源として、エバポレータ38通過後の空気(冷風)を加熱する暖房用熱交換器である。また、ヒータコア44の側方にはバイパス通路45が形成され、ヒータコア44をバイパスした空気がこのバイパス通路45を流れる。
また、エバポレータ38とヒータコア44との間には、温度調整手段を成すエアミックスドア46が回動自在に配置されている。このエアミックスドア46は、例えばサーボモータ47などのアクチュエータによって駆動され、その回動位置(開度)が連続的に調整可能となっている。このエアミックスドア46の開度により、ヒータコア44を通る空気量(温風量)と、バイパス通路45を通ってヒータコア44をバイパスする空気量(冷風量)との割合を調節し、これにより、車室1内に吹き出す空気の温度が調整されるようになっている。
ケース31の空気通路の最下流部には、車両の前面窓ガラス18に向けて空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出口48、乗員の頭胸部に向けて空調風を吹き出すためのフェイス吹出口49、および乗員の足元部に向けて空調風を吹き出すためのフット吹出口50、の計3種類の吹出口が設けられている。
そして、これら吹出口48〜50の上流部には、デフロスタドア51、フェイスドア52およびフットドア53が回動自在に配置されている。これらのドア51〜53は吹出モード切換手段であり、図示しないリンク機構を介して共通のサーボモータ54などのアクチュエータによって開閉操作される。
空調制御装置(本発明で言う制御手段)26は、CPU、ROM、RAMなどを含む周知のマイクロコンピュータと、その周辺回路とから構成されている。この空調制御装置26は、そのROM内に空調制御のための制御プログラムを記憶しており、その制御プログラムに基づいて各種演算、処理を行う。そして、空調制御装置26には、周知の空調用センサ群61〜65からの検出信号、および空調操作パネル70からの各種操作信号が入力される。
空調用センサ群として具体的には、外気温(車室外温度)Tamを検出する外気温センサ61、内気温(車室内温度)Trを検出する内気温センサ62、車室1内に入射する日射量Tsを検出する日射量センサ63、エバポレータ38の空気吹出部に配置されてエバポレータ吹出空気温度Teを検出するエバポレータ温度センサ64、ヒータコア44に流入する温水(エンジン冷却水)温度Twを検出する水温センサ65などが設けられている。
また、空調操作パネル70には各種空調操作部材として、車室内温度を設定する温度設定手段を成す温度設定スイッチ71、吹出モードドア51〜53によって切り換わる吹出モードをマニュアル設定する吹出モードスイッチ72、内外気切換ドア35による内外気吸込モードをマニュアル設定する内外気切換スイッチ73、コンプレッサ40の作動指令信号(電磁クラッチ40aのON信号)を出すエアコンスイッチ74、送風機37の風量をマニュアル設定する送風切換スイッチ75、空調自動制御の指令信号を出すオートスイッチ76などが設けられている。
空調制御装置26の出力側には、コンプレッサ40の電磁クラッチ40a、各機器の電気駆動手段を成すサーボモータ36、47、54、送風機37の電動モータ37b、凝縮器冷却ファン41aの電動モータ41b、後述するサンルーフ駆動機構15もしくはオープントップ駆動機構17(いずれも本発明で言う駆動手段)などが接続され、これらの機器の作動が空調制御装置26の出力信号によって制御される。
次に、上記構成における本実施形態の車両用空調装置の作動概要を説明する。送風機37を作動させることにより、内気導入口33または外気導入口34より導入された空気が、ケース31内を車室1内に向かって送風される。また、電磁クラッチ40aに通電して電磁クラッチ40aを接続状態とし、コンプレッサ40を車両走行用エンジンにて駆動することにより、冷凍サイクル装置39内を冷媒が循環する。
送風機37の送風空気は、まずエバポレータ38を通過して冷却、除湿され、この冷風は次にエアミックスドア46の回動位置(開度)に応じてヒータコア44を通過して加熱され温風になる流れと、バイパス通路45を通過する冷風の流れとに分けられる。従って、エアミックスドア46の開度によって、ヒータコア44を通る空気量(温風量)と、バイパス通路45を通過する空気量(冷風量)との割合を調整することにより、車室1内に吹き出す空気の温度を調整できる。
そして、この温度調整された空調風が、ケース31の空気通路の最下流部に位置するデフロスタ吹出口48、フェイス吹出口49およびフット吹出口50のうち、いずれか1つまたは複数の吹出口から車室1内へ吹き出して、車室1内の空調および車両の前面窓ガラス18の曇り止めを行うようになっている。
次に、本実施形態の車両用安全装置に係る構成について、図2および図3を用いて詳細に説明する。まず図2は、車室1内の概略配置を示す模式図である。なお、本実施形態は、4ドア4人乗りの乗用車に本発明を適用した例で説明する。車室1内には、図2に示すように、運転者Dが着座する運転席2、同乗者が着座する助手席3および後席4A、4Bが配置されている。また、各座席2、3、4A、4Bの外側には、図示しない乗降用ドアがあり、各乗降用ドアには開閉可能な窓(本発明で言う開閉機構、窓部)5〜8が設けられている。
窓5〜8は、図示しない枠部と、後述の窓開閉サーボモータ9〜12の駆動により枠部内を開閉する窓ガラス(本発明で言う開閉部)5a〜8aと、枠部から張り出して設けられ閉鎖状態の窓ガラス5a〜8aの一部を覆う後述のサイドバイザ13とを備えている。
助手席3の前方には、図示しない空調ユニット30が配設されており、その空調ユニット30に内蔵されたエバポレータ38の近傍には、車室1内の二酸化炭素の濃度を検出するCOセンサ(本発明で言う二酸化炭素濃度検出手段)66を配設している。その他に、本車両用安全装置に係るセンサとして、助手席3には着座センサ67、後席4用として天井にはマトリクスIRセンサ68を配設している。これらのセンサ67、68は、本発明で言う乗員検出手段であり、運転席2以外の各座席3、4A、4Bにも乗員が居るか否かを検出するためのものである。
図3は、本発明の第1実施形態に係る制御系の構成を示すブロック図である。上述した各センサ66〜68での検出信号は、空調制御装置26に入力される。そして従来は、COセンサ66で二酸化炭素濃度を検出し、その濃度が所定値以下の場合は内気モード、所定値より大きい場合は外気モードとなるよう内外気切換ドア35を駆動するサーボモータ36に制御出力を出している。本実施形態では、この内外気の切換導入に加えて、各乗降用ドアの窓5〜8を開閉制御するために、各乗降用ドア内の図示しない窓開閉サーボモータ(本発明で言う駆動手段)9〜12に制御出力を出すものである。
次に、本実施形態の車両用安全装置の作動について、図4および図6を用いて詳細に説明する。図4は、本発明の第1実施形態における動作を示すフローチャートであり、図6は、乗員配置パターンA〜Fと、二酸化炭素の濃度レベルとの組み合わせのそれぞれで、窓5〜8の開度をどのようにするかを予め決めたマップである。まず、COセンサ66から、車室1内の二酸化炭素濃度の検出値を取り込む(ステップS1)。そして、その検出値を所定の閾値と比較し、所定の濃度以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
この判定結果がYESで、所定の濃度以上である場合にはステップS3へ進んで外気モードに決定する。また、ステップS2での判定結果がNOで、所定の濃度未満である場合にはステップS4へ進んで内気モードに決定する。ここまでは従来技術の制御と同様である。次に、助手席3の着座センサ67の検出値から助手席3に乗員が居るか否かを判定する(ステップS5)。
その判定結果がYESで、助手席3にも乗員が居ると確認されたら、次に後席4用のマトリクスIRセンサ68の検出値から後席4に乗員が居るか否かを判定する(ステップS6)。この判定結果が0人(乗員が居ない)の場合にはステップS7へ進んで乗員配置パターンB(前席のみ)に決定する。また、ステップS6での判定結果が1人の場合にはステップS8へ進んで乗員配置パターンC(前席+後席1人)に決定する。また、ステップS6での判定結果が2人の場合にはステップS9へ進んで乗員配置パターンD(満席)に決定する。
また、ステップS5での判定結果がNOで、助手席3には乗員が居ないと確認されたら、次に後席4用のマトリクスIRセンサ68の検出値から後席4に乗員が居るか否かを判定する(ステップS10)。この判定結果が0人の場合にはステップS11へ進んで乗員配置パターンA(運転者のみ)に決定する。また、ステップS10での判定結果が1人の場合にはステップS12へ進んで乗員配置パターンE(運転者+後席1人)に決定する。また、ステップS10での判定結果が2人の場合にはステップS13へ進んで乗員配置パターンF(運転者+後席2人)に決定する。
次に、再度COセンサ66の検出値から二酸化炭素の濃度レベルを判定する(ステップS14)。図5は、二酸化炭素の濃度と人体への影響との関係を示すグラフである。この二酸化炭素の毒性に関して、「製品安全データシート」の有害性情報における二酸化炭素濃度(VOL%)での人体への影響は、3%で作業性の低下、4%で相当な不快感、5%で重度のあえぎ、特に30分経過で中毒症状、7〜9%で許容限界、10〜11%で調整機能不能、特に約10分で意識不明となることなどが開示されており、二酸化炭素の漏洩に対する安全対策が必要となる。
そこで、本実施形態では、図5に示すように、問題ない濃度の上限付近をレベル1とし、不快感を覚え知覚障害を生じる濃度未満で、僅かな知覚変化を生じる濃度範囲をレベル2〜4に分類して対応し、それ以上の問題濃度まで達しないようにしている。そして、ステップS14の判定で濃度レベルが1以上と判定された場合、ステップS15へ進み、図6のマップにより乗員配置と濃度レベルに対応した各窓5〜8の開閉位置を決定するものである。
なお、図6中の各組み合わせ条件毎の各窓の開閉位置については、説明を省略するが、できるだけ乗員の居ない席の窓を開けて、乗員が居ない場所を二酸化炭素が通るよう換気(排気)流路を作るようにしている。これにより、乗員になるべく二酸化炭素を吸わせないようにし、特に運転者Dは最優先と考え、運転席2の窓5の開度および頻度を最小限としている。
また、図6の乗員配置パターンCおよびEにおける後席の1人は、運転席2と対角の後席4Aに着座した場合のパターンであり、後席の1人が運転席2の真後ろの後席4Bに着座した場合のパターンは省略する。図7は、窓5〜8の開度位置を示す説明図である。本実施形態で各窓部5〜8には、雨が車室1内に降り込むのを防止するサイドバイザ(本発明で言う庇部)13を備えており、図6のマップ中における窓5〜8の開度変化は、図7に示すよう、窓5〜8の全開が必要なとき以外はサイドバイザ13が覆っている範囲内で開度可変を行うようにしている。
図4のフローに戻り、ステップS14での判定で濃度レベルが1未満と判定された場合はステップS16へ進み、各窓5〜8ともとりあえず閉に決定する。そして次に、各窓5〜8がマニュアルで開いていないか否かの判定を行う(ステップS17)。その判定結果がNOで、マニュアルで開いていない場合はステップS18へ進み、ステップS15でマップから決定した各窓5〜8の開度まで窓を開く。
また、ステップS17の判定結果がYESで、マニュアルで開いている窓が有る場合はステップS19へ進み、マニュアル操作で開いている現窓開度とステップS15でマップから決定した窓開度とを比較し、決定した必要開度の方が大きければその開度位置まで開き、現窓開度の方が大きければその開度で保持することとなる。
次に、本実施形態の特徴と、その効果について述べる。まず、車室1内の二酸化炭素の濃度を検出するCOセンサ66と、車両の外郭を構成し、開放作動により車室1内と車室外とを連通可能な窓5〜8と、窓5〜8を開閉駆動する窓開閉サーボモータ9〜12と、窓開閉サーボモータ9〜12の作動を制御する空調制御装置26とを備え、空調制御装置26は、窓開閉サーボモータ66によって検出される二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上である場合、窓開閉サーボモータ9〜12にて窓5〜8を開放作動するようにしている。
これによれば、新たな専用の安全装置を追加することなく、車両の窓5〜8を利用して換気能力(排気量および排気速度)を高めることができ、乗員の安全を確保することができる。
また、窓5〜8は、枠部と窓開閉サーボモータ9〜12の駆動により枠部内を開閉する窓ガラス5a〜8aと枠部から張り出して設けられ閉鎖状態の窓ガラス5a〜8aの一部を覆うサイドバイザ13とを備え、空調制御装置26は、COセンサ66によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第2所定濃度以下である場合は、サイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aとが重なる範囲内で、窓ガラス5a〜8aを開放するようにしている。
これによれば、最大換気能力とするとき以外は、降雨中での換気となる場合も考慮し、サイドバイザ13によって雨が車室1内に降り込んで乗員に余分な不快感を与えるのを防ぐことができる。
また、窓5〜8は複数設けられ、車室1内の各座席3、4A、4Bに乗員が乗車しているか否かを検出する着座センサ67やマトリクスIRセンサ68を有し、空調制御装置26は、着座センサ67やマトリクスIRセンサ68の検出結果より車室1内の乗員配置パターンA〜Fを選定し、乗員配置パターンA〜Fに応じて各窓5〜8の開放作動を可変するようにしている。これによれば、乗員の人数およびその配置に応じて、窓5〜8の開度位置を選択することができる。
また、空調制御装置26は、COセンサ66によって検出される二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)に応じて窓5〜8の開放作動を可変するようにしている。これによれば、二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)に応じて、窓5〜8の開度(つまりは換気能力)を選択することができる。
また、開閉機構5〜8は、各座席2、3、4A、4Bに対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓5〜8であり、空調制御装置26は、着座センサ67やマトリクスIRセンサ68の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つCOセンサ66によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する窓5〜8の窓ガラス5a〜8aを開放するようにしている。
これによれば、乗員が乗車していない座席に対応する窓5〜8の窓ガラス5a〜8aを開放することにより、車室1内に漏れ出た二酸化炭素が、乗員の乗車していない場所を通って排出されるように換気通路が作られるため、乗員に二酸化炭素を吸わせないようにすることができる。
また、空調制御装置26は、着座センサ67やマトリクスIRセンサ68の検出結果より、運転席2のみに乗員が乗車していると判断し、且つCOセンサ66によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、後席4A、4Bに対応する窓部7、8の窓ガラス7a、8aを開放するようにしている。
これによれば、運転者Dのみが乗車している場合は、後席4A、4Bに対応する窓部7、8の窓ガラス7a、8aを開放することにより、車室1内に漏れ出た二酸化炭素が、運転席2以外の場所を通って排出されるように換気通路を作られるため、二酸化炭素を吸わせない対象の最優先乗員である運転者Dに二酸化炭素を吸わせないようにすることができる。
また、空調制御装置26は、着座センサ67やマトリクスIRセンサ68の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つCOセンサ66によって検出される二酸化炭素濃度が第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する第1不在窓部の窓ガラス5a〜8aをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aが重なる範囲内で開放するようにしている。
また、二酸化炭素濃度が第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、第1不在窓部の窓ガラス5a〜8aをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aが重なる範囲内で維持して、他の乗員が乗車していない座席に対応する第2不在窓部の窓ガラス5a〜8aをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aが重なる範囲内で開放するようにしている。
これによれば、車室1内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が低いうちは、乗員が乗車していない座席に対応する第1不在窓部の窓ガラス5a〜8aで開放作動を可変し、二酸化炭素の濃度が高くなると、他の乗員が乗車していない座席に対応する第2不在窓部の窓ガラス5a〜8aを加えて開放作動を可変するようにしている。
また、開閉機構5〜8は、各座席3、4A、4Bに対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓5〜8であり、開閉部5a〜8aは窓5〜8に設けられた窓ガラス5a〜8aである。そして、空調制御装置26は、COセンサ66によって検出される二酸化炭素濃度が第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、第1窓部の窓ガラスをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aとが重なる範囲内で開放するようにしている。
また、二酸化炭素濃度が第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、第1窓部の窓ガラスをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aとが重なる範囲内で維持して第2窓部の窓ガラスをサイドバイザ13と窓ガラス5a〜8aが重なる範囲内で開放するようにしている。
これによれば、車室1内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が低いうちは、第1窓部の窓ガラス5a〜8aで開放作動を可変し、二酸化炭素の濃度が高くなると、第2窓部の窓ガラス5a〜8aを加えて開放作動を可変するようにしている。
また、空調制御装置26は、二酸化炭素濃度が第4所定濃度より大きい場合は、第1窓部または第1不在窓部におけるサイドバイザ13の先端部と窓ガラス5a〜8aの先端部とが面一の状態で維持して、第2窓部または第2不在窓部における窓ガラス5a〜8aを開放するようにしている。
これによれば、さらに車室1内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が高くなると、第1窓部または第1不在窓部の窓ガラス5a〜8aをサイドバイザ13の高さまで開き、さらに第2窓部または第2不在窓部の窓ガラス5a〜8aを全開に開くようにしている。
また、空調制御装置26は、COセンサ66によって検出される二酸化炭素の濃度レベルが第1所定濃度よりも大きい第5所定濃度以下の場合は、窓5〜8におけるサイドバイザ13の先端部と窓ガラス5a〜8aの先端部とが面一の状態とし、二酸化炭素の濃度レベルが第5所定濃度よりも大きい場合は、窓ガラス5a〜8aを全開状態とするようにしている。
これによれば、車室1内に漏れ出た二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上且つ第5所定濃度以下の場合は、窓5〜8をサイドバイザ13の高さまで開き、二酸化炭素の濃度が第5所定濃度を超える場合は、窓部5〜8を全開に開くようにしても良い。
また、空調制御装置26は、乗員配置パターンA〜Fと、二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)とを組み合わせたそれぞれの条件で、窓5〜8の開度をどのようにするかを予め決めたマップを有しており、マップに従って窓5〜8の開度を決定するようにしている。これによれば、乗員配置および二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)を考慮して決めた窓5〜8の最適開度パターンを、容易に選択することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本発明の第2実施形態に係るサンルーフ14の概略構成を示す部分斜視図である。なお、以降の各実施形態においては、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成および特徴について説明する。
本実施形態は、乗降用ドア以外の開閉機構として車室1の屋根19に設けられたサンルーフ14を利用したものである。サンルーフ14は、図示しないサンルーフ駆動機構(本発明で言う駆動手段)15によって駆動され、チルト状態、半開、全開などに開度を可変して開口部20を開き、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図9は、本発明の第3実施形態に係るオープントップ16の概略構成を示す模式図である。上述した各実施形態と異なる特徴部分を説明する。本実施形態は、乗降用ドア以外の開閉機構として車室1の屋根が開閉するように構成されたオープントップ16を利用したものである。オープントップ16は、図示しないオープントップ駆動機構(本発明で言う駆動手段)17によって駆動されて車室1を開き、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。例えば、上述の実施形態では、窓5〜8とサンルーフ14とを別の実施形態としたが、併用してより効果的に二酸化炭素を排出するようにしても良い。
本発明の一実施形態における車両用空調装置のシステム構成を示す模式図である。 車室1内の概略配置を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る制御系の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態における動作を示すフローチャートである。 二酸化炭素の濃度と人体への影響との関係を示すグラフである。 乗員配置パターンA〜Fと、二酸化炭素の濃度レベルとの組み合わせのそれぞれで、窓5〜8の開度をどのようにするかを予め決めたマップである。 窓5〜8の開度位置を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るサンルーフ14の概略構成を示す部分斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るオープントップ16の概略構成を示す模式図である。
符号の説明
1…車室
2…運転席(各座席)
3…助手席(各座席)
4A、4B…後席(各座席)
5〜8…窓(開閉機構、窓部)
5a〜8a…窓ガラス(開閉部)
9〜12…窓開閉サーボモータ(駆動手段)
13…サイドバイザ(庇部)
14…サンルーフ(開閉機構)
15…サンルーフ駆動機構(駆動手段)
16…オープントップ(開閉機構)
17…オープントップ駆動機構(駆動手段)
26…空調制御装置(制御手段)
31…ケース(空調ケース)
38…エバポレータ(冷媒蒸発器)
66…COセンサ(二酸化炭素濃度検出手段)
67…着座センサ(乗員検出手段)
68…マトリクスIRセンサ(乗員検出手段)
A〜F…乗員配置パターン

Claims (11)

  1. 車室(1)内に配される空調ケース(31)内に少なくとも冷媒蒸発器(38)を有し、冷媒として二酸化炭素を使用する車両用空調装置を搭載した車両に設けられる車両用安全装置において、
    前記車室(1)内の二酸化炭素の濃度を検出する二酸化炭素濃度検出手段(66)と、
    前記車両の外郭を構成し、開放作動により前記車室(1)内と車室外とを連通可能な開閉機構(5〜8、14、16)と、
    前記開閉機構(5〜8、14、16)を開閉駆動する駆動手段(9〜12、15、17)と、
    前記駆動手段(9〜12、15、17)の作動を制御する制御手段(26)とを備え、
    前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度が第1所定濃度以上である場合、前記駆動手段(9〜12、15、17)にて前記開閉機構(5〜8、14、16)を開放作動することを特徴とする車両用安全装置。
  2. 前記開閉機構(5〜8)は、枠部と前記駆動手段(9〜12)の駆動により前記枠部内を開閉する開閉部(5a〜8a)と前記枠部から張り出して設けられ閉鎖状態の前記開閉部(5a〜8a)の一部を覆う庇部(13)とを備え、
    前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が前記第1所定濃度より大きい第2所定濃度以下である場合は、前記庇部(13)と前記開閉部(5a〜8a)とが重なる範囲内で、前記開閉部(5a〜8a)を開放することを特徴とする請求項1に記載の車両用安全装置。
  3. 前記開閉機構(5〜8)は複数設けられ、
    前記車室(1)内の各座席(3、4A、4B)に乗員が乗車しているか否かを検出する乗員検出手段(67、68)を有し、
    前記制御手段(26)は、前記乗員検出手段(67、68)の検出結果より前記車室(1)内の乗員配置パターン(A〜F)を選定し、前記乗員配置パターン(A〜F)に応じて前記各開閉機構(5〜8)の開放作動を可変することを特徴とする請求項2に記載の車両用安全装置。
  4. 前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)に応じて前記開閉機構(5〜8)の開放作動を可変することを特徴とする請求項2または3に記載の車両用安全装置。
  5. 前記開閉機構(5〜8)は、前記各座席(2、3、4A、4B)に対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓部(5〜8)であり、
    前記制御手段(26)は、前記乗員検出手段(67、68)の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つ前記二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が前記第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する前記窓部(5〜8)の窓ガラス(5a〜8a)を開放することを特徴とする請求項3または4に記載の車両用安全装置。
  6. 前記車両は、運転席(2)、助手席(3)、および後席(4A、4B)を有し、
    前記制御手段(26)は、前記乗員検出手段(67、68)の検出結果より、前記運転席(2)のみに乗員が乗車していると判断し、且つ前記二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が前記第1所定濃度より大きい前記第3所定濃度以下である場合は、前記後席(4A、4B)に対応する前記窓部(7、8)の前記窓ガラス(7a、8a)を開放することを特徴とする請求項5に記載の車両用安全装置。
  7. 前記制御手段(26)は、前記乗員検出手段(67、68)の検出結果より、乗員が乗車していない座席が存在していると判断し、且つ前記二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が前記第3所定濃度以下である場合は、乗員が乗車していない座席に対応する第1不在窓部の前記窓ガラス(5a〜8a)を前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放し、
    前記二酸化炭素濃度が前記第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、前記第1不在窓部の前記窓ガラス(5a〜8a)を前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で維持して、他の乗員が乗車していない座席に対応する第2不在窓部の前記窓ガラス(5a〜8a)を前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放することを特徴とする請求項5または6に記載の車両用安全装置。
  8. 前記開閉機構(5〜8)は、前記各座席(3、4A、4B)に対応して車両側方にそれぞれ設けられた窓部(5〜8)であり、前記開閉部(5a〜8a)は前記窓部(5〜8)に設けられた窓ガラス(5a〜8a)であり、
    前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素検出手段(66)によって検出される二酸化炭素濃度が前記第1所定濃度より大きい第3所定濃度以下である場合は、第1窓部の窓ガラスを前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)とが重なる範囲内で開放し、
    前記二酸化炭素濃度が前記第3所定濃度よりも大きい第4所定濃度より大きい場合は、前記第1窓部の窓ガラスを前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)とが重なる範囲内で維持して、第2窓部の窓ガラスを前記庇部(13)と前記窓ガラス(5a〜8a)が重なる範囲内で開放することを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の車両用安全装置。
  9. 前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素濃度が前記第4所定濃度より大きい場合は、前記第1窓部または前記第1不在窓部における前記庇部(13)の先端部と前記窓ガラス(5a〜8a)の先端部とが面一の状態で維持して、前記第2窓部または前記第2不在窓部における前記窓ガラス(5a〜8a)を開放することを特徴とする請求項7または8に記載の車両用安全装置。
  10. 前記制御手段(26)は、前記二酸化炭素濃度検出手段(66)によって検出される二酸化炭素の濃度レベルが前記第1所定濃度よりも大きい第5所定濃度以下の場合は、前記窓部(5〜8)における前記庇部(13)の先端部と前記窓ガラス(5a〜8a)の先端部とが面一の状態とし、前記二酸化炭素の濃度レベルが前記第5所定濃度よりも大きい場合は、前記窓ガラス(5a〜8a)を全開状態とすることを特徴とする請求項2または3に記載の車両用安全装置。
  11. 前記制御手段(26)は、前記乗員配置パターン(A〜F)と、前記二酸化炭素の濃度レベル(レベル1〜4)とを組み合わせたそれぞれの条件で、前記開閉機構(5〜8、14、16)の開度をどのようにするかを予め決めたマップを有しており、前記マップに従って前記開閉機構(5〜8、14、16)の開度を決定することを特徴とする請求項4に記載の車両用安全装置。
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