JP2010005603A - 作物選別装置 - Google Patents

作物選別装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010005603A
JP2010005603A JP2008171703A JP2008171703A JP2010005603A JP 2010005603 A JP2010005603 A JP 2010005603A JP 2008171703 A JP2008171703 A JP 2008171703A JP 2008171703 A JP2008171703 A JP 2008171703A JP 2010005603 A JP2010005603 A JP 2010005603A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sorting
unit
crop
conveying
driven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008171703A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Odagiri
小田切  元
Shingo Takagi
高木  真吾
Takaaki Iwabe
岩部  孝章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2008171703A priority Critical patent/JP2010005603A/ja
Publication of JP2010005603A publication Critical patent/JP2010005603A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Sorting Of Articles (AREA)

Abstract

【課題】
作業条件に合わせて選別ユニットの数を変更することができる作物選別装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
洗浄された作物を貯留する貯留部Aを設け、貯留部Aから作物を汲上搬送する上方搬送装置Bを設け、上方搬送装置Bによって汲上搬送された作物を受けて整列させる整列搬送装置Cを設け、整列搬送装置Cから作物を受けて搬送する従動ユニット77と、駆動源87を備えた駆動ユニット96との間に単数又は複数の選別ユニット137を設置可能に構成し、該駆動ユニット96に駆動される選別搬送ベルト141が選別ユニット137を通過して従動ユニットに亘る構成とする。
【選択図】 図11

Description

本発明は、人参等の作物を設定した等級ごとに選別する、ユニットごとに分割自在な作物選別装置に関するものである。
従来、整列選別装置としては、特許文献1に示されるように、選別搬送装置で作物を搬送しながら、設定した等級に応じた作物を選別する複数の選別装置を一体に並べて構成するものが存在する。
特開2008‐126091号公報
しかしながら、特許文献1に記載される作物選別装置は、複数の選別装置が一体に構成されているため、作物の品種や生育状態によっては選別する等級が選別装置の数よりも少なくなることがあり、搬送距離が無駄に長くなる問題がある。
逆に、選別する等級が選別装置の数よりも多い場合、近似するサイズ(例えば、SサイズとSSサイズ等)を同じ選別装置で選別する、大まかな選別作業を先に行い、後から作物選別装置を用いて等級ごとに選別する、細かい選別作業を行ったり、作業者が手作業で選別を行ったりするなど、選別作業にかかる工数や労力を増大させてしまう問題がある。
また、複数の選別装置が一体となっていることにより、作物選別装置の長さは一定であるため、狭い作業スペースでは作物選別装置を設置できないという問題がある。
さらに、選別搬送ベルトの非搬送作用面(搬送作用面の裏側)から、作物に付着していた水を排除するスクレーパ等の排水部材を設けていないことによって、選別搬送ベルトの非搬送作用面に付着した水が選別搬送ベルトを滑らせるため、駆動力が正常に伝達されず選別搬送装置が停止してしまうという問題や、選別装置を動作させる重量感知装置が正常に作動せず、選別ミスを起こしてしまうという問題がある。
請求項1の発明は、洗浄された作物を貯留する貯留部(A)を設け、該貯留部(A)から作物を汲上搬送する上方搬送装置(B)を設け、該上方搬送装置(B)によって汲上搬送された作物を受けて整列させる整列搬送装置(C)を設け、前記整列搬送装置(C)から作物を受けて搬送する従動ユニット(77)と、駆動源(87)を備えた駆動ユニット(96)との間に単数又は複数の選別ユニット(137)を設置可能に構成し、該駆動ユニット(96)に駆動される選別搬送ベルト(141)が選別ユニット(137)を通過して従動ユニットに亘る構成としたことを特徴とする作物選別装置とした。
従って、選別搬送ベルト(141)を回転させる駆動力を、駆動ユニット(96)から従動ユニット(77)及び選別ユニット(137)に伝動することができる。
また、選別する作物の品種や生育状態、あるいは作業スペースの広さに応じて、駆動ユニット(96)と従動ユニット(77)との間に必要な数の選別ユニット(137)を装着あるいは分離させることができる。
請求項2記載の発明は、前記従動ユニット(77)を、回転自在な従動回転体(72)と、該従動部材(72)を支持する従動部支持フレーム(70)から構成し、前記駆動ユニット(96)を、駆動力を供給する駆動源(87)と回転自在な駆動回転体(83)と、該駆動源(87)と駆動回転体(83)とを支持する駆動部支持フレーム(81)から構成し、前記選別ユニット(137)を、設定した作物を感知する感知装置(128)と、該感知装置(128)によって感知された作物を跳ね出す跳出装置(110)と、該跳出装置(110)によって跳ね出された作物を排出する排出部材(134)と、感知装置(128)と跳出装置(110)と排出部材(134)とを支持する選別部支持フレーム(100)から構成し、前記駆動回転体(83)と従動回転体(72)とに選別搬送ベルト(141)を無端状に巻き掛けて選別搬送ユニット(142)を構成したことをたことを特徴とする請求項1記載の作物選別装置とした。
従って、構成部材から駆動ユニット(96)と従動ユニット(77)と選別ユニット(137)とを識別することができる。
請求項3の発明は、前記選別搬送ベルト(141)の一端部と他端部とに連結部材(139)を設け、該連結部材(139)と延長ベルト(143)の一端部と他端部とに設けた延長連結部材(144)とを連結自在に構成したことを特徴とする請求項1及び2記載の作物選別装置とした。
従って、選別ユニット(137)の数を増やす際、あるいは減らす際、追加した、あるいは減らした選別ユニット(137)に応じた長さの選別搬送ベルト(141)を用意することなく、延長ベルト(143)の連結延長部材(144)を選別搬送ベルト(141)の連結部材(139)と連結することによって、選別搬送ベルト(141)の長さを変更することができる。
請求項4記載の発明は、前記連結部材(139)と延長連結部材(144)との上下高さを、選別搬送ベルト(141)及び延長ベルト(143)の上下高さよりも短く構成したことを特徴とする請求項3記載の作物選別装置とした。
従って、連結部材(139)と延長連結部材(144)とが、選別搬送ベルト(141)の搬送作用面または非搬送作用面から突出することがなくなるので、選別搬送される作物が連結部材(139)や延長連結部材(144)に接触して選別搬送ベルト(141)から落下することを防止できると共に、連結部材(139)や延長連結部材(144)が重量感知装置(128)等に接触することを防止できる。
請求項5記載の発明は、前記従動ユニット(77)に選別搬送ベルト(141)の非作用面に接触する排水部材(76)を設け、該排水部材(76)の機体内側端部が機体外側端部よりも搬送方向前側に位置するように配置したことを特徴とする請求項1及び2記載の作物選別装置とした。
従って、排水部材(76)によって選別搬送ベルト(141)の非搬送作用面に付着した水分を除去することができると共に、除去される水分を機体内側方向で且つ搬送方向前側に排出することができる。
請求項1記載の発明によれば、選別搬送ベルト(141)を回転させる駆動力を、1つの駆動ユニット(96)から従動ユニット(77)及び選別ユニット(137)に伝動することができるので、伝動構成を簡潔にすることができ、部品点数が削減されて省資源化が図られる。
また、選別搬送ユニット(142)の長さや選別ユニット(137)の数を作業条件に適切に合わせることができるので、作物の品種や生育状態に応じて選別ユニット(137)を必要な数だけ並べることにより、一度の選別作業で作物を設定した等級ごとに選別することができ、選別作業の工数が軽減されると共に、作業者の労力が軽減される。
そして、選別する等級が少ない場合、選別ユニット(137)の数を等級の数に合わせることによって、作物が搬送される距離を最小限に抑えることができるので、作業能率が向上する。
さらに、作物選別装置を設置するスペースの広さに合わせて選別ユニット(137)の数を増やす、あるいは減らすことによって、作物選別装置の長さを作業環境に対応させることができるので、作業能率が向上すると共に、多様な作業条件への適応能力が向上する。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、構成部材から駆動ユニット(96)と従動ユニット(77)と選別ユニット(137)とを識別することができるので、各ユニットの組み付け間違いによる故障が防止されると共に、ユニットの組み付け直し作業を行う必要がなくなるので、選別搬送ユニット(142)の組み付け作業能率が向上する。
請求項3記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、
延長ベルト(143)の連結延長部材(144)を選別搬送ベルト(141)の連結部材(139)と連結することによって、選別搬送ベルト(141)の長さを変更することができるので、選別ユニット(137)を使用する数に対応する長さの選別搬送ベルト(141)を何本も用意する必要が無くなり、部品点数が削減されて資源の保護が図られる。
また、選別搬送ベルト(141)の長さを変更するたびに駆動ローラ(83)及び従動ローラ(72)から選別搬送ベルト(141)を取り外す必要がなくなるので、選別ユニット(137)の数を変更する作業の労力が軽減される。
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の発明の効果に加えて、連結部材(139)と延長連結部材(144)とが、選別搬送ベルト(141)の搬送作用面または非搬送作用面から突出することがなくなるので、選別搬送される作物が連結部材(139)や延長連結部材(144)に接触して選別搬送ベルト(141)から落下することを防止できるため、落下の衝撃や突出した連結部材(139)や延長連結部材(144)等によって作物が傷付くことが防止され、作物の品質が維持される。
また、連結部材(139)や延長連結部材(144)が重量感知装置(128)等に接触することを防止できるので、選別搬送ベルト(141)の回転速度が乱れたり、あるいは止まってしまったりすることが防止され、作業能率が向上する。
請求項5記載の発明によれば、請求項1及び2記載の発明の効果に加えて、選別搬送ベルト(141)の非搬送作用面に付着した水分を、排水部材(76)によって除去することができるので、選別搬送ベルト(141)が水分で滑ってしまうことにより、駆動装置(87)の駆動力が正常に伝達されず、選別搬送ユニット(141)が停止してしまうことが防止され、作業能率が向上する。
また、選別搬送ベルト(141)が水分で滑ってしまうことにより、重量感知装置(128)が正常に作動せず、選別ミスを起こしてしまうことが防止されるので、選別作業の精度と能率が向上する。
さらに、水分が機体内側方向で且つ搬送方向前側に向かって除去されることによって、選別ユニット(137)に水がかかることを防止できるので、選別作業後に水を拭き取る作業が省略され、作業能率が向上すると共に、選別ユニット(137)を構成する跳出装置(110)や重量感知装置(128)の故障を防止することができる。
本発明の実施の形態について、一実施例として人参の選別作業を二列で行う作物選別装置を説明する。
図1〜図17に示すように、作物選別装置は、洗浄された人参を貯留する貯留部Aと、貯留部Aから人参を上方に搬送する汲上搬送部Bと、上方搬送装置Bから人参を引き継いで人参を一本ずつ整列させる整列搬送部Cと、整列搬送部Cから人参を受けて搬送し、設定した条件に応じた選別ユニット から人参を排出する選別搬送部Dとから構成される。
まず、貯留部Aについて説明する。
図1及び図2で示すように、メインフレーム1の搬送方向上手側前部にパンタグラフ式の油圧ジャッキ2の下部を回転自在に取り付け、該油圧ジャッキ2の上部を支持フレーム3に取り付ける。そして、該支持フレーム3の上部に人参を貯留するホッパ4を取り付け、該ホッパ4の搬送方向上手側の前端部に下り傾斜姿勢の傾斜板4aを取り付けると共に、ホッパ4の左右両側端部に夫々下り傾斜姿勢の左右傾斜板4b,4bを取り付けることによって、貯留部Aが構成される。
上記構成によれば、油圧ジャッキ2を昇降させることによってホッパ4と後述する汲上搬送部Bを構成する汲上搬送コンベア17とが連動して昇降するため、汲上搬送コンベア17の搬送終端部と後述する整列搬送部Cを構成する左右第1整列搬送コンベア48,48との落差を人参の品種やサイズによって変更することができるので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止されて人参の商品価値が向上する。
そして、人参のサイズが大きい場合は、汲上搬送コンベア17の搬送終端部と左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部との間に人参が詰まることを防止できるので、作業が中断されることなく、作業能率が向上する。
また、人参のサイズが大きい場合、汲上搬送コンベア17の搬送終端部と左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部との間の空間部が大きいほど人参が一度に入る量が増加するため、多くの人参を左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部に待機させることができ、作業能率が向上する。
さらに、整列装置Cを汲上搬送部Bに対して略直角に配置する場合、汲上搬送コンベア17を上昇させることによって、汲上搬送コンベア17の左右一側から落下する人参を左右第1整列搬送コンベア48,48の左右一側に引き継ぐ後述する引継シュータ65を取り付けても十分な下り傾斜角度を確保することができるので、人参の引継が滞りなく行われて作業能率が向上する。
そして、ホッパ4の上下位置が変更できることによって、ホッパ4に人参を投入するコンテナや軽トラの荷台、作物洗浄装置等の人参投入手段(図示せず)との落差を小さくすることができるので、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止されて人参の商品価値が向上すると共に、人参をホッパ4へ滞りなく投入することができるので、作業能率が向上する。
なお、本実施例ではホッパ4を取り付けた支持フレーム3を油圧ジャッキ2で昇降させる構成としているが、油圧ジャッキ2は電動ジャッキや空圧ジャッキ、あるいはハンドル5を取り付けて回転させる手動ジャッキとしてもよく、また油圧、電動、空圧等により伸縮するシリンダに置き換えても同様の効果を奏することができる。
次に、汲上搬送部Bについて説明する。
図1及び図2に示すように、前記ホッパ4の上部に左右側板6,6を取り付けると共に、該左右側板6,6の後端部に左右汲上側板7,7を後上り傾斜姿勢に取り付ける。また、該左右汲上側板7,7の後端部左右間に左右駆動スプロケット9,9を左右両端に軸着した駆動シャフト8を回転自在に取り付け、左右側板6,6と左右汲上側板7,7の境目に左右テンションスプロケット11,11を軸着した左右中間シャフト10を回転自在に取り付けると共に、左右側板6,6の前端部に左右従動スプロケット13,13を軸着した従動シャフト12を回転自在に取り付ける。そして、該左右駆動スプロケット9,9と左右テンションスプロケット11,11と左右従動スプロケット13,13とに左右伝動チェーン14,14を無端状に巻き掛ける。さらに、該左右伝動チェーン14,14の左右間に人参を搬送方向下手側へ搬送する複数の搬送ローラ15・・・を回転自在且つ等間隔に取り付けると共に、前記左右汲上側板7,7の終端部左右間に人参を排出する左右排出シュータ16,16を取り付けて、汲上搬送コンベア17を構成する。
なお、この左右排出シュータ16,16は金属、プラスチック等の硬質部材で構成すると排出位置が安定しやすく、塩化ビニルやスポンジ等の軟質部材で構成すると汲上搬送コンベア17の搬送終端部の直下の、後述する左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部に乗せることができ、効率よく人参を整列搬送させることができると共に、左右排出シュータ16,16の端部に人参が接触して傷付くことが防止できるので、人参の商品価値が向上する。
そして、メインフレーム1の後部に支持台18を取り付け、該支持台18の上部に機体前後方向にスライド移動自在なスライド板19を取り付け、該スライド板19の上部に汲上搬送コンベア17と後述する左右整列搬送装置58,58に駆動力を供給する駆動モータ20を取り付ける。また、前記左右汲上側板7,7の左右一側に機体上下方向及び機体前後方向に移動自在に汲上伝動ケース21を取り付け、該汲上伝動ケース21の内側上部に出力スプロケット22を前記駆動シャフト8の左右一側の端部に軸着して配置し、汲上伝動ケース21の内部下部に入力スプロケット23を入力軸に軸着して取り付けると共に、該出力スプロケット22と入力スプロケット23との間に伝動チェーン24を無端状に巻き掛ける。さらに、該入力スプロケット23の入力軸の左右一端に従動プーリ25を軸着し、前記駆動モータ20の機体外側の出力軸に駆動プーリ26を軸着すると共に、該駆動プーリ26と従動プーリ25との間に伝動ベルト27を無端状に巻き掛けることによって、汲上搬送部Bが構成される。
上記構成によれば、駆動モータ20を載置したスライド板19が機体前後方向にスライド移動自在であると共に、駆動モータ20の動力を汲上搬送コンベア17の駆動シャフト8に伝道する汲上伝動ケース21が機体上下方向及び機体前後方向に移動自在であることによって、貯留部Aの油圧ジャッキ2によってホッパ4と汲上搬送コンベア17とを上昇させると駆動モータ20と汲上伝動ケース21とが適切な位置に自動的に移動するので、駆動モータ20や汲上伝動ケース21を着脱することなくホッパ4及び汲上搬送コンベア17の上下高さを変更することができるので、作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
次に、整列搬送部Cについて説明する。
図1〜図6に示すように、前記メインフレーム1の後側上部に整列搬送フレーム28を取り付け、該整列搬送フレーム28の左右両側に左右側板29,29を取り付ける。そして、該左右側板29,29の左右間中央部で且つ搬送方向上手側に、搬送方向下手側ほど下方傾斜させた、汲上搬送コンベア17の搬送終端部から排出される人参を後述する左右第1整列搬送コンベア48,48の左右いずれか一方に振り分ける山型の第1振分板30を取り付け、該第1振分板30の後部に前端部が第1振分板の後端部よりも上方に位置する、第1振分部材30の上部を終端部まで移動してきた人参を左右第1整列搬送コンベア48,48の左右いずれか一方に移動させる第2振分板31を取り付ける。なお、第1振分板30と第2振分板31とは、一体の振分板80を分割して構成すると取り外しや取り付けが容易になり、メンテナンス性が向上する。
なお、該第1振分板30の上面に平坦な塩化ビニル板等を敷設すると、人参が滑り落ちやすくなるため、作業能率が向上すると共に、第2振分板31まで移動しなかった人参が第1振分板30上に取り残されることが防止できる。
また、該第2振分板31の前端部に人参が衝突した際の衝撃を緩和するゴム材等で構成する弾性板32を取り付け、第2振分部材31の左右側壁34,34を前端部から後方に向かって切り欠き、後述する左右第2整列搬送コンベア56,56から人参を落下させる左右内側開口部33a,33aを形成すると共に、該左右内側開口部33a,33aの後端部から第2振分部材31の終端部に亘って左右側壁34,34を左右第2整列搬送コンベア56,56の機体内側端部方向に屈曲させる。さらに、前記左右側板29,29に左右外側開口部33b,33bを第2振分部材31に形成した左右内側開口部33a,33aと略同じ長さに切り欠いて形成する。
なお、左右開口部33,33の長さは240mm〜400mm程度に設定しておくと、平均的な長さ(120〜200mm)の人参が2本同時に左右開口部33,33に入り込んできても左右開口部33,33に詰まることが防止されるので、作業者が詰まった人参を取り除く必要がなくなり、作業能率が向上する。
さらに、前記左右側板29,29の前端部左右間に左右第1駆動プーリ35,35を軸着すると共に略中央部に整列伝動ケース40に内装する整列出力スプロケット37を軸着した第1整列駆動シャフト36を回転自在且つ上下動自在に取り付け、該整列出力スプロケット37と整列伝動ケース40に内装する整列入力スプロケット38との間に整列伝動チェーン39を無端状に巻き掛ける。そして、前記駆動モータ20の機体内側の出力軸に出力プーリ41を軸着し、整列入力スプロケット38の入力軸に入力プーリ42を軸着すると共に、該出力プーリ41と入力プーリ42とに伝動ベルト43を無端状に巻き掛ける。
また、前記左右側板29,29の左右間で且つ第1振分板30の後端部近傍に左右第1従動プーリ44,44を軸着すると共に略中央部に伝動スプロケット45を軸着した左右第1整列従動シャフト46を回転自在且つ上下動自在に取り付け、該左右第1従動プーリ44,44と左右第1駆動プーリ35,35とに断面形状凹型の左右第1整列搬送ベルト47,47を無端状に巻き掛けて、左右第1整列搬送コンベア48,48を構成する。
なお、該左右第1整列搬送ベルト47,47は、左右第1外側整列搬送ベルト47o,47o、左右第1内側整列搬送ベルト47i,47i、左右第1中央整列搬送ベルト47c、47cに分割したものを巻き掛けてもよい。
そして、前記左右側板29,29の左右間で且つ第2振分板31の前端下部に左右第2駆動プーリ49,49を軸着すると共に略中央部に受動スプロケット50を軸着した第2整列駆動シャフト51を回転自在に取り付けると共に、該受動スプロケット50と伝動スプロケット49との間に整列伝動チェーン52を無端状に巻き掛ける。また、左右側板29,29の終端部左右間に左右第2従動プーリ53,53を軸着した第2整列従動シャフト54を回転自在に装着する。さらに、該左右第2従動プーリ53,53と左右第2駆動プーリ49,49とに断面形状凹型で且つ前記左右第1整列搬送ベルト47,47よりも左右幅の細い左右第2整列搬送ベルト55,55を無端状に巻き掛けて左右第2整列搬送コンベア56,56を構成する。そして、該左右第2整列搬送コンベア56,56の第2整列駆動シャフト51と前記左右第1整列コンベア48,48の左右第1整列従動シャフト46との左右両側端部を左右連結プレート57,57で連結し、第2整列駆動シャフト51を回動支点Pとして左右第1整列コンベア48,48を搬送始端側で機体上下方向に回動する構成とすることによって、左右整列搬送装置58,58が構成される。
なお、左右第2整列搬送ベルト55,55は、左右第2外側整列搬送ベルト55o,55o、左右第2内側整列搬送ベルト55i,55iに分割したものを巻き掛けてもよい。
また、前記左右内側開口部33a,33a及び左右外側開口部33b,33bの前端部に左右第2選別搬送コンベア56,56に乗った人参の姿勢を搬送方向に沿わせながら整える左右前側矯正ガイド59,59、59,59を取り付けると共に、後端部には左右第2整列搬送コンベア56,56からはみ出した人参の姿勢を整えて左右内側開口部33a,33aもしくは左右外側開口部33b,33bに人参が落下するのを防止する左右後側矯正ガイド60,60、60,60を取り付ける。そして、左右第1振分板30の後部左右端と左右前側矯正ガイド59,59、59,59との間に、左右内側開口部33a,33a上に突出する左右突出部材61,61を取り付ける。
なお、左右前側矯正ガイド59,59、59,59及び左右後側矯正ガイド60,60、60,60は塩化ビニルやスポンジ等の軟質部材で構成すると、人参が接触しても人参を傷つけないため、人参の商品価値が向上する。また、左右前側矯正ガイド59,59、59,59及び左右後側矯正ガイド60,60、60,60の厚みを1〜2mm程度とすると、左右前側矯正ガイド59,59、59,59及び左右後側矯正ガイド60,60、60,60は接触する人参の姿勢をたわみながら整えることができるため、人参の搬送を妨げたり抵抗となって搬送方向上手側に押し返したりすることが防止されるので、人参が左右第2整列搬送コンベア56,56の搬送始端側に詰まることや、先行する人参が後続の人参に当たって搬送を妨げる事が防止され、整列搬送作業の能率が向上する。
さらに、前記整列搬送フレーム28の後端部で且つ左右整列搬送装置58,58の搬送終端部に人参を一本ずつ排出する左右整列排出シュータ62,62を下り傾斜姿勢で取り付け、前記左右内側開口部33a,33aの下方に左右内側開口部33a,33aから落下する人参を機体外側方向に排出し後述する左右フィードバックシュータ64,64に送る左右リターンシュータ63,63を機体外側方向に下り傾斜姿勢に取り付けると共に、該左右リターンシュータ63,63の外側端部に、左右リターンシュータ63,63及び左右外側開口部33b,33bから人参を受けてホッパ4に移動させる左右フィードバックシュータ64,64を搬送方向上手側に向かって下方傾斜させて、且つ着脱自在に取り付けることによって、整列搬送部Cが構成される。
なお、左右リターンシュータ63,63及び左右フィードバックシュータ64,64の上面に平坦な塩化ビニル板等を敷設しておくと、人参に加わる落下の衝撃が吸収されるので、人参が傷付くことが防止されて商品価値が向上する。また、平坦な塩化ビニル板等を敷設することにより、人参が左右リターンシュータ63,63や左右フィードバックシュータ64,64を滑り落ちやすくなるので、左右リターンシュータ63,63や左右フィードバックシュータ64,64上で停止した人参を人手でホッパ4に戻す作業が省略されるので、作業者の労力が軽減されると共に、整列搬送作業の自動化を計ることができる。
上記構成によれば、第1振分板30を搬送方向下手側ほど下方傾斜させると共に、第2振分板31の前端部を第1振分板の後端部よりも上方に位置させたことによって、汲上搬送コンベア17の終端部から排出され、第1振分板30の上面を滑って搬送方向下手側に移動する人参を第1振分板30の終端部までに左右第1整列搬送コンベア48,48の左右いずれか一側に送ることができるので、整列搬送作業の自動化を計ることができて作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
また、第2振分板31の前端部に弾性板32を取り付けたことによって、第1振分板30の終端部まで移動した人参を傷つけることなく左右第1整列搬送コンベア48,48の左右いずれか一側に移動させることができるので、人参の商品価値が向上し、整列搬送作業の自動化を計ることができて作業者の労力が軽減されると共に、作業能率が向上する。
そして、第2振分部材31の左右側壁34,34に左右内側開口部33a,33aを形成すると共に、左右側壁29,29に左右外側開口部33b,33bを形成したことによって、左右第2整列搬送コンベア56,56に不安定な姿勢のまま乗った人参や、複数本同時に乗った人参を落下させることができるので、左右第2整列搬送コンベア56,56から排出される人参を安定した姿勢で且つ1本ずつ排出することができ、排出時に人参同士がぶつかって傷付くことが防止されて人参の商品価値が向上すると共に、作物整列搬送装置の後部に人参のサイズや形状に応じて選別作業を行う選別装置を設置する場合、一本ずつ人参を投入することにより、誤選別を減少させることができる。
さらに、左右内側開口部33a,33aの下方に左右リターンシュータ63,63を設け、左右リターンシュータ63,63の外側端部に左右リターンシュータ63,63と左右外側開口部33b,33bから落下する人参をホッパ4に移動させる左右フィードバックシュータ64,64を搬送方向上手側ほど下方傾斜させて設けたことによって、左右第2整列搬送コンベア56,56から落下した人参を自動的にホッパ4に戻して自動的に再度搬送することができるので、作業の無人化を計ることができると共に、作業者の労力を軽減することができる。
また、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端側を機体上下方向に回動できる構成としたことによって、人参の平均的なサイズが小さめである場合や割れ易い品種である場合、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部を上昇させて汲上搬送コンベア17と左右第1整列搬送コンベア48,48との落差を小さくすることによって、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止されて人参の商品価値が向上する。逆に、人参の平均的なサイズが大きい場合には、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部を下降させて汲上搬送コンベア17と左右第1整列搬送コンベア48,48との落差を大きくし、空間部を広く確保することによって、汲上搬送コンベア17と左右第1整列搬送コンベア48,48との間に人参が詰まって搬送作業が中断されることが防止されて作業能率が向上すると共に、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端部に人参を多く乗せることができる。
加えて、左右第2整列搬送コンベア56,56の第2整列駆動シャフト51を回動支点Pとしたことによって、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端側の上下位置を変更しても搬送終端側の上下位置は殆ど変化しないので、左右第1整列搬送コンベア48,48の搬送始端側の上下位置に係らず左右第1整列搬送コンベア48,48から左右第2整列搬送コンベア56,56に人参を円滑に引き継ぐことができるので、作業能率が向上する。
そして、左右第2整列搬送ベルト55,55の幅を左右第1整列搬送ベルト47,47の幅よりも狭くしたことによって、左右第1整列搬送ベルト47,47に複数本乗っていた人参を引継の際に左右内側開口部33a,33aもしくは左右外側開口部33b,33bに落下させることができるので、人参を確実に一本ずつ整列させながら搬送することができる。
さらに、左右内側開口部33a,33a及び左右外側開口部33b,33bの前端部に左右前側矯正ガイド59,59、59,59を設けたことによって、左右第1整列搬送コンベア48,48から左右第2整列搬送コンベア56,56に引き継がれる人参の搬送姿勢が乱れていても、左右前側矯正ガイド59,59、59,59が搬送姿勢を整えるので、引継の際に全ての人参が落下して整列搬送され終わった人参と整列搬送中の人参との間隔が開き過ぎることが防止されるので、作業能率が向上する。また、左右内側開口部33a,33a及び左右外側開口部33b,33bの後端部に左右後側矯正ガイド60,60、60,60を設けたことによって、左右第2整列搬送コンベア56,56で人参の搬送姿勢が乱れることがあっても、搬送姿勢を正されて排出されるので、排出の前に全ての人参が落下して整列搬送され終わった人参と整列搬送中の人参との間隔が開き過ぎることが防止されるので、作業能率が向上する。
また、左右第1振分板30の後部左右端と左右前側矯正ガイド59,59、59,59との間に、左右内側開口部33a,33a上に突出する左右突出部材61,61を取り付けたことによって、第1振分板30の終端部近傍から左右第2整列搬送コンベア56,56に移動する人参が第1振分板30の終端部と左右前側矯正ガイド59,59、59,59との間の空間部に入り込んでしまうことが防止されるので、整列搬送作業が中断されること無く作業能率が向上すると共に、人参が空間部に入り込んだ際に傷付くことが防止されて、人参の商品価値が向上する。
そして、左右内側開口部33a,33aの後端部から第2振分部材31の終端部に亘って、左右側壁34,34を左右第2整列搬送コンベア56,56の機体内側端部方向に屈曲させたことによって、左右側壁34,34の端部が左右第2整列搬送コンベア56,56の搬送終端部を移送される人参の姿勢を安定させるので、排出時の人参の姿勢の乱れを防止できる。
なお、図7で示すように、整列搬送部Cは汲上搬送部Bに対して同じ搬送方向に配置するだけでなく、汲上搬送部Bの搬送方向に対して直角姿勢に配置することもできるが、その際には汲上搬送コンベア17と、汲上搬送コンベア17に対して離間する側の整列搬送装置58との間に引継シュータ65を取り付けて、左右整列搬送装置58,58いずれにも人参が投入されるようにすると、作業能率を落とすことなく、作物整列装置の汲上搬送部Bと整列搬送部Cとのレイアウトを自在に変更することができ、作業場所のスペースに応じた配置が可能となる。
なお、該引継シュータ65の傾斜角度が緩く、人参の移動が滞る場合は、貯留部Aの油圧ジャッキ2を上げて汲上搬送部Bの上下高さを変更して傾斜角度を急勾配とすればよい。
また、人参の数が少ないなど、作業条件によっては汲上搬送コンベア17近傍の整列搬送装置58だけで整列搬送を行ってもよい。
次に、選別搬送部Dについて説明する。
図7(a),図8(a)及び図12に示すように、前記整列搬送装置58の搬送方向において後側に、下端部にアジャスタ脚66を上下高さ調節自在に取り付けた左右支柱67L,67R、67L,67Rを配置し、該左右支柱67L,67R、67L,67Rの下部の前後間に亘って、中空の左右下部連結フレーム68a,68aを取り付けると共に、下部の左右間に亘って前後下部支持フレーム68b,68bを取り付ける。そして、該左右支柱67L,67R、67L,67Rの上部の前後間に亘って、左右上部連結フレーム69,69を取り付けて従動部支持フレーム70を構成し、該左右上部連結フレーム69,69の内側に左右従動回転軸71,71を取り付けると共に、該左右従動回転軸71,71に左右従動ローラ72,72を回転自在に軸着する。
また、前記左右上部連結フレーム69,69の外側上部に、後述する左右ソレノイド108,108の接続を確認すると共に、終端であることを後述するシーケンサーRに認識させる左右ターミネータ(図示せず)を取り付け、該左右ターミネータ(図示せず)が左右ソレノイド108,108の接続を認識しない場合、作業者に通報するブザーやランプ、サイレン等で構成する通報装置74を取り付け、シーケンサーRと連結する。
さらに、前記左右従動ローラ72,72よりも搬送方向後側で且つ左右従動ローラ72,72の上端部と略同じ高さ、もしくは下方に、後述する左右選別搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)が接触した際に左右選別搬送ベルト141,141の移動を促進する左右従動スライダー板75,75を取り付ける。そして、前記左右従動ローラ72,72よりも搬送方向後側で且つ左右従動ローラ72,72の下端部よりも上方に、左右整列搬送ベルト141,141の非搬送作用面に接触して付着している水を排水する、ゴムや軟質樹脂等の軟質部材で構成する左右スクレーパ76,76を、機体内側端部を機体外側端部よりも搬送方向前側に位置させて配置することによって、従動ユニット77が構成される。
また、図7(c)、図8(c)及び図16で示すように、該従動ユニット77よりも搬送方向後方に、下端部にアジャスタ脚66を上下高さ調節自在に取り付けた左右支柱78L,78R、78L,78Rを配置し、該左右支柱78L,78R、78L,78Rの下部の前後間に亘って、中空の左右下部連結フレーム79a,79aを取り付けると共に、下部の左右間に亘って前後下部支持フレーム79b,79bを取り付ける。そして、該左右支柱78L,78R、78L,78Rの前後間に亘って、左右壁部材80,80を取り付けて駆動部支持フレーム81を構成し、該左右壁部材80,80の上部内側に左右駆動軸82,82を取り付けると共に、該左右駆動軸82,82に左右駆動ローラ83,83を回転自在に軸着する。
そして、搬送方向後側の下部支持フレーム79bの上方に回収部フレーム84を左右方向に亘って取り付け、該回収部フレーム84と搬送方向後側の下部支持フレーム79bとの上下間で且つ後端部に、後述する選別搬送ユニット142の終端部から排出される、奇形や規格外の大きさ・小ささにより等級不明とされた人参を回収する回収コンテナ85aや回収袋85bを載置する折り畳み自在な左右回収台86,86を取り付ける。また、搬送方向後側の下部支持フレーム79bに前記ターミネータ(図示せず)及び後述する左右ソレノイド108,108を制御するシーケンサーRを取り付ける。
さらに、該回収部フレーム84の上部に駆動モータ87を載置し、該駆動モータ87の上部に水や塵芥を受けるモータカバー88を取り付けると共に、該モータカバー88の左右一側に延出させた駆動モータ87の出力軸87aに第1出力スプロケット89を軸着する。そして、前記左右壁部材80,80の内側左右間に亘り、且つ上下方向略中央部に第1入力スプロケット90を軸着した伝動シャフト91を回転自在に取り付け、該第1入力スプロケット90と第1出力スプロケット89との間に第1伝動チェーン92を無端状に巻き掛ける。また、前記伝動シャフト91に左右第2出力スプロケット93,93を軸着し、前記左右駆動軸82,82で且つ左右駆動ローラ83,83よりも機体外側に第2入力スプロケット94,94を回転自在に取り付けると共に、該第2入力スプロケット94,94と第2出力スプロケット93,93との間に左右第2伝動チェーン95,95を無端状に巻き掛けることによって、駆動ユニット96が構成される。
そして、図7(b)、図8(b)、図13及び図14で示すように、下端部にアジャスタ脚66を上下高さ調節自在に取り付けた左右支柱97L,97R、97L,97Rを配置し、該左右支柱97L,97R、97L,97Rの下部の前後間に亘って、中空の左右下部連結フレーム98a,98aを取り付けると共に、下部の左右間に亘って前後下部支持フレーム98b,98bを取り付ける。また、該左右支柱97L,97R、97L,97Rの前後間に亘って、左右上部連結フレーム99,99を取り付けて選別部支持フレーム100を構成し、該左右上部連結フレーム99,99の上下方向略中央部に左右テンション軸101,101を取り付けると共に、該左右テンション軸101,101に左右テンションローラ102,102を回転自在且つ着脱自在に軸着する。
さらに、前記左右上部連結フレーム99,99の内側上端部に後述する左右選別搬送ベルト141,141の移動を促進する左右スライダー板103,103を取り付け、外側上端部に機体内側側に開口部を形成した左右跳出フレーム104,104を取り付ける。そして、該左右跳出フレーム104,104の開口部の搬送方向後端部に回動支点を有し、左右バネ部材105a,105aによって機体外側方向に張圧される左右跳出板105,105を回動自在に取り付け、該左右跳出板105,105よりも機体外側で且つ搬送方向前側に、左右回動軸106,106を回動支点とする三叉形状の左右跳出アーム107,107を回動自在に取り付けると共に、該左右跳出アーム107,107の左右跳出板105,105に近接する側の上部に、左右跳出板105,105に接触する左右跳出ローラ107a,107aを回転自在に取り付ける。
なお、該左右跳出ローラ107a,107aはゴム等の軟質部材で構成する、あるいは軟質部材で接触面をコーティングすることによって、左右跳出板105,105に過度の衝撃がかかることを防止できる。
また、前記左右跳出アーム107,107よりも搬送方向後側に一端部が伸縮移動自在な左右ソレノイド108,108を取り付け、該左右ソレノイド108,108の伸縮移動端部と左右跳出アーム107,107の他側をボルト等の左右連結部材109,109によって連結することによって、左右跳出装置110,110が構成される。
そして、該左右跳出装置110,110よりも搬送方向前側で且つ左右上部連結フレーム99,99に凸形状の左右取付フレーム111,111を取り付け、該左右取付フレーム111,111の空間部に左右感知アーム112,112を上下回動自在に取り付け、該左右感知アーム112,112の機体外側端部に凸形状の左右ウェイトフレーム114,114を取り付け、該左右ウェイトフレーム114,114の上部に複数の重り116・・・を内部に入れて感知する人参の重量を設定する左右重り皿115,115を取り付けると共に、左右ウェイトフレーム114,114の空間部に、螺子溝を刻んだ軸117aに重り117bを移動自在に取り付けて構成する左右バランスウェイト118,118を取り付ける。
また、前記左右ウェイトフレーム114,114の左右一側に左右ケーブル129,129で左右ソレノイド108,108と連結した左右接触センサ119,119を取り付け、前記左右取付フレーム111,111のうち、該左右接触センサ119,119を設けた側に左右接触アーム120,120を、通常では左右接触センサ119,119に接触した状態で、左右感知アーム112,112が一定距離以上回動すると非接触状態となり、左右ソレノイド108,108を作動させる位置に取り付ける。
なお、前記接触センサ119,119は、近接センサ等の検出手段を用いてもよく、また、通常では左右接触センサ119,119と左右接触アーム120,120を非接触状態とし、左右感知アーム112,112が一定距離以上回動すると接触状態となり、左右ソレノイド108,108を作動させる構成としてもよい。
さらに、前記左右接触アーム120,120の下部に、凹形状の左右規制フレーム121,121の上部をボルト等の連結部材122で連結し、該左右規制フレーム121,121の下部に、左右感知アーム112,112の回動範囲を規制する左右規制部材123,123を取り付ける。なお、該左右規制部材123,123はボルトや螺子部材で構成することにより、上下調節を容易に行うことができるので、左右感知アーム112,112の回動範囲を作業条件に応じて変更させることができ、様々な作業条件への適応力が向上する。
また、前記左右感知アーム112,112の機体内側端部に凸形状の左右感知フレーム124,124を取り付け、該左右感知フレーム124,124の上部に左右支持板125,125をボルト等の固定部材126で固定する。そして、該左右支持板125,125の上部に左右重量感知板127,127を接着して取り付けることによって、左右重量感知装置128,128が構成される。
さらに、図9〜図11、図13〜図15で示すように、該左右重量感知装置128,128と、左右重量感知装置128,128よりも搬送方向後側の左右跳出装置110,110の左右間の空間部に、左右跳出装置110,110によって跳ね出された人参を下方に落下させる着脱自在な中央シュータ130を設け、該中央シュータ130の上部に、中央シュータ130を着脱する際に手で握るための中空のグリップ131を前後方向に亘って取り付ける。そして、該グリップ131の前端部に、グリップ131の中空部と略同径に構成した連結体132を取り付けると共に、該グリップ131の下部に塩化ビニル等の軟質部材で構成する、左右跳出装置110,110によって跳ね出された人参が反対側に飛び出すことを防止し、下方に落下させる仕切りカーテン133を取り付けることによって、排出部材134が構成される。
そして、該排出部材134の下方に、排出部材134から落下する人参を機体の左右どちらか一側に案内し、コンテナ136aや回収袋136bに投入する案内シュータ135を着脱自在且つ傾斜調節自在に取り付けることによって、選別ユニット137が構成される。
なお、案内シュータ135の表面には、図13で示すように、塩化ビニルやゴム等の水分を吸収しにくい軟質部材からなるマット135aを敷設することによって、人参が落下の衝撃で傷付くことを防止できるので、人参の品質を維持することができると共に、マット135aの表面が水分で覆われることによって、人参が案内シュータ135の終端部まで滑り落ちやすくなるので、案内シュータ135に滞留する人参を手作業で回収する必要がなくなり、作業者の労力が軽減される。
前記従動ユニット77と駆動ユニット96との間に、人参の品種や生育状態等の条件から想定される等級(S,M,L等)の数と同じ数、あるいは作業スペースの広さに対して適切な数の選別ユニット137を取り付け、従動部支持フレーム70の中空の前後下部支持フレーム68b,68bと選別部支持フレーム100の中空の前後下部支持フレーム98b,98b、駆動部支持フレーム81の中空の前後下部支持フレーム79b,79bと選別部支持フレーム100の中空の前後下部支持フレーム98b,98b、あるいは選別部支持フレーム100の中空の前後下部支持フレーム98b,98b同士に連結補強フレーム138を貫通させて取り付ける。
なお、選別ユニット137は、図10及び図11で示すように、搬送方向前側ほど大きな等級を検出し、搬送方向後側ほど小さな等級を検出するように構成(一例として、L→M→S)すると、左右跳出装置110,110を作動させる重量の上限のみを設定するだけでよくなるので、作動重量の設定を効率よく行うことができる。
そして、前記左右駆動ローラ83,83と左右従動ローラ72,72と左右テンションローラ102,102とに、図17に示す前後両端部に取り付けた連結ファスナー139,139を連結ピン140で連結して無端状に構成した左右選別搬送ベルト141,141を巻き掛けると共に、左右ソレノイド108,108のコネクタを前記左右ターミネータ(図示せず)に接続することによって、図10及び図11に示される選別搬送ユニット142が構成される。
なお、選別ユニット137の数を増やした、あるいは減らしたことによって左右選別搬送ベルト141,141の長さを変更する場合は、図17〜図19に示すように、該左右選別搬送ベルト141,141の前後両端部に取り付けた連結ファスナー139,139に、左右延長ベルト143,143の前後両端部に取り付けた延長連結ファスナー144,144を連結ピン140で連結して長さを調節することによって、左右選別ベルト141,141を何本も用意する必要がなくなるので、部品点数の削減を図ることができ、省資源化が計られる。
また、連結ファスナー139,139及び延長連結ファスナー144,144の上下幅は、左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143の上下幅よりも短く、且つ左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143の上下幅の間に収まる長さとする。
上記構成によれば、従動ユニット77と駆動ユニット96との間に、人参の品種や生育状態等の条件から想定される等級(3S,SS,S,M,L,LL,3L等)の数と同じ数に応じた数の選別ユニット137を設けることができるので、一度の選別作業で人参を等級ごとに選別することができ、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
また、品種や生育状態から想定される等級の数が少ない場合、選別ユニット137の数を減らして搬送距離を短くすることができるので、無駄な選別距離が省かれて、作業能率が向上する。
そして、選別ユニット137の数を、作業スペースの広さに対して適切な数とすることによって、作業スペースが狭くても選別搬送ユニット142を設置することができるので、様々な作業条件に対応することができる。
さらに、従動部支持フレーム70と駆動部支持フレーム96と選別部支持フレーム100との下端部に、上下高さ調節自在なアジャスタ脚66を夫々取り付けていることによって、左右選別搬送ユニット142の高さを作業者が作業しやすい高さにすることができるので、作業能率が向上する。
そして、選別部支持フレーム100を複数連結する際に、アジャスタ脚66を接地させておくことによって、各選別部支持フレーム100にかかる重量をアジャスタ脚66が受けることができるので、選別搬送ユニット142の姿勢が安定し、選別精度が向上する。
また、従動部支持フレーム70の中空の前後下部支持フレーム68b,68bと駆動部支持フレーム81の中空の前後下部支持フレーム79b,79bと選別部支持フレーム100の中空の前後下部支持フレーム98b,98bとに複数の連結補強フレーム138・・・を貫通させて取り付けることによって、選別ユニット137を複数連結した際にかかる重量の負荷を連結補強フレーム138・・・が支えることができるので、選別搬送ユニット142の選別搬送姿勢が安定して選別精度が向上すると共に、選別部支持フレーム100が重量で撓んで変形してしまうことが防止されるので、機体の耐久性が向上する。
さらに、選別作業中や選別搬送ユニット142の搬送中等に、選別ユニット137が従動ユニット77や駆動ユニット96、あるいは別の選別ユニット137から外れて倒れることが防止されるので、作業中や搬送中の安全性が向上する。
また、左右整列搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に接触して付着している水を排水する左右スクレーパ76,76を、機体内側端部を機体外側端部よりも搬送方向前側に位置させて配置したことによって、左右整列搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に付着した水分を機体内側で且つ搬送方向前側に排水することができるので、搬送作用面(裏面)に付着している水分を排水することによって、左右選別搬送ベルト141,141が水分によって滑り、駆動モータ87の駆動力が正常に伝達されなくなって停止してしまうことや、左右重量感知装置128,128に張り付いて誤選別させてしまうことを防止できるので、作業能率が向上すると共に、選別精度を向上させることができる。
さらに、排水方向が機体内側で且つ搬送方向前側であることによって、排水が従動ユニット77に隣接する選別ユニット137にかかることや、従動ユニット77を構成する左右上部連結フレーム69,69にかかることを防止できるので、選別作業後の掃除や、水に濡れた部材のメンテナンスが省略され、作業能率が向上する。
そして、選別搬送ユニット142の終端部から排出される人参を回収する回収コンテナ85aや回収袋85bを載置する左右回収台86,86を搬送方向前側に折り畳み自在に構成したことによって、非作業時や選別搬送ユニット142の終端部から人参を排出しない場合には、左右回収台86,86を折り畳んでおくことができるので、作業スペースが狭くても選別搬送装置142を設置することができ、様々な作業条件への適応性能が向上すると共に、機体の長さをコンパクトにすることができるので、作物選別装置の搬送や収納を容易に行うことができる。
また、駆動モータ87の駆動力を、伝動シャフト91に軸着した左右第2出力スプロケット93,93と回転自在な第2入力スプロケット94,94の間に巻き掛けた左右第2伝動チェーン95,95を通じて左右駆動ローラ83,83に伝動することによって、一つの駆動モータ87で左右駆動ローラ83,83を駆動させることができ、部品点数を減らすことができて省資源化を計ることができると共に、コストダウンを図ることができる。
なお、図16で示すように、伝動シャフト91を、第2出力スプロケット93を夫々備えた第1伝動シャフト91aと第2伝動シャフト91bとに分割し、第1伝動シャフト91aと第2伝動シャフト91bとをカップリング145で連結する構成としておくと、左右駆動ローラ83,83の一方だけを駆動させて作業を行う場合、カップリング145を取り外すことによって第2伝動シャフト91bへの伝動を切ることができるので、様々な作業条件への適応能力が向上する。
そして、各選別ユニット137に、左右テンションローラ102,102を着脱自在に設けていることによって、複数の選別ユニット137を連結して左右選別搬送ベルト141,141を巻き掛けたときに、左右テンションローラ102,102の張圧力がかかり過ぎるときには、不要な左右テンションローラ102,102を取り外して張圧力を調節することができるので、作業能率が向上すると共に、選別精度が向上する。
なお、選別ユニット137を複数連結する場合、左右テンションローラ102,102は搬送方向略中央部のものだけがあれば、最低限の張圧力を得ることができる。
また、左右テンションローラ102,102の下方に、人参をコンテナ136aや回収袋136bに案内する案内シュータ135が位置すると共に、左右テンションローラ102,102が左右選別搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に接触するときに、左右選別搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に付着している水分を機体下方に排水することによって、左右選別搬送ベルト141,141が水分によって滑り、駆動モータ87の駆動力が正常に伝達されなくなって停止してしまうことや、左右重量感知装置128,128に張り付いて誤選別させてしまうことを防止できるので、作業能率が向上すると共に、選別精度を向上させることができる。
さらに、排水された水は下方の案内シュータ135に落下し、案内シュータ135の表面に敷設した塩化ビニルやゴム等の軟質部材で構成するマット135aに付着するので、案内シュータ135に落下した人参が滑りやすくなって途中で滞留してしまうことが防止されるので、作業能率が向上すると共に、作業者の労力が軽減される。
そして、左右重量感知装置128,128の左右重り皿115,115と左右バランスウェイト118,118と左右接触センサ119,119とが機体外側方向に設けられていることによって、左右重り皿115,115に投入する重り116・・・の出し入れが容易になり、左右バランスウェイト118,118の調節が容易になると共に、左右接触センサ119,119の感度調節を容易に行うことができるので、左右跳出装置110,110が人参を跳ね出す重量設定を詳細に行うことができ、選別精度を格段に向上させることができる。
また、着脱自在な中央シュータ130の上部にグリップ131を設けたことによって、選別ユニット137の掃除やメンテナンスを行うとき、作業者はグリップ131を掴んで中央シュータ130を着脱することができるので、作業能率やメンテナンス性が向上する。
さらに、グリップ131の前端部に、グリップ131の中空部と略同径に構成した連結体132を取り付けたことによって、複数の中央シュータ130を一体に連結することができるので、複数の選別ユニット137を並べて掃除したりメンテナンスをしたりするときには、作業者は連結させた複数の中央シュータ130・・・のグリップ131・・・を掴んで着脱することができるので、いっそう作業能率やメンテナンス性が向上する。
そして、グリップ131の下方に塩化ビニルやゴム等の軟質部材で構成するカーテン133を取り付けたことによって、左右跳出装置110,110によって跳ね出された人参はカーテン133に当たって確実に下方の中央シュータ130に落下するので、跳ね出された人参が機外に飛び出して落下し、傷付いてしまうことが防止されるため、人参の品質が維持される。
また、左右選別搬送ベルト141,141の前後両端部に連結ファスナー139,139を設けたことによって、左右選別搬送ベルト141,141を連結ピン140で連結して無端状態にする、あるいは無端状態を解除することができるので、選別搬送ユニット142を連結・分離したり、従動ユニット77、駆動ユニット96、選別ユニット137を掃除・メンテナンスしたりするときに、容易に左右選別搬送ベルト141,141を着脱でき、作業能率やメンテナンス性が向上する。
そして、連結ファスナー139,139及び延長連結ファスナー144,144の上下幅を、左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143の上下幅よりも短く、且つ左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143の上下幅の間に収まる長さとしたことによって、連結ファスナー139,139及び延長連結ファスナー144,144が左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143よりも上方に突出して人参の姿勢を乱したり、落下させたりすることが防止されるので、選別精度が向上すると共に、人参の品質が維持される。
さらに、連結ファスナー139,139及び延長連結ファスナー144,144が左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143よりも下方に突出して、左右重量感知装置128,128に接触して正確な重量感知を妨げることが防止されるので選別精度が向上すると共に、左右選別搬送ベルト141,141及び左右延長ベルト143,143が滑って駆動モータ87の駆動力が正常に伝達されなくなって停止してしまうことが防止されて、作業能率が向上する。
また、選別ユニット137を追加するたびに各選別ユニット137の左右ソレノイド108,108のコネクタ同士を連結し、従動ユニット77と隣接する選別ユニット137の左右ソレノイド108,108のコネクタを従動ユニット77の左右ターミネータ(図示せず)に連結し、左右ターミネータ(図示せず)を通報装置74に連結したシーケンサーRに連結したことによって、各選別ユニット137の左右ソレノイド108,108同士のコネクタ接続が外れていたり、左右ソレノイド108,108に故障がある場合等には、左右ターミネータ(図示せず)が正常に通電していないことをシーケンサーRに伝達し、シーケンサーRに通報装置74を動作させることができるので、作業者は作業前に故障や接続の不備を知ることができ、選別作業前に問題の箇所を修理したり選別ユニット137を取り除いたりすることができるので、作業能率が向上すると共に、誤選別の発生が防止される。
なお、本実施例ではブザーやランプ、サイレン等の通報装置74を従動ユニット77に取り付けているが、通報装置74を各選別ユニット137に夫々取り付けて、どの選別ユニット137に故障や接続ミスがあるかを認識できる構成としても良い。
また、通報装置74の代わりに、7セグメントディスプレイやドットマトリクスディスプレイ等を用いて、数字や文字などを表示し、視覚的にどの選別ユニット137に問題があるかを通報する構成としてもよい。
以下、本件人参の選別装置の別実施例を説明する。
図20で示すように、従動ユニット77の左右上部連結フレーム69,69の下部で且つ左右従動ローラ72,72よりも下方位置に、左右選別搬送ベルト141,141の搬送作用面(表面)に付着した水分を排水する、左右選別搬送ベルト141,141の左右幅と略同じ左右幅の、ゴムや軟質樹脂等の軟質部材で構成する左右排水スクレーパ146,146を取り付ける構成としてもよい。
上記構成によれば、左右選別搬送ベルト141,141の搬送作用面(表面)に付着した水分を、左右従動ローラ72,72よりも下方位置に設けた左右排水スクレーパ146,146によって排水することによって、左右選別搬送ベルト141,141に人参が乗る前に水分が除去されるので、左右選別搬送ベルト141,141に載った人参が水分で滑って搬送姿勢が乱れたり、機外に落下したりすることを防止でき、選別精度が向上すると共に、落下の衝撃で人参が傷付くことが防止されて、人参の品質が維持される。
なお、左右排水スクレーパ146,146の機体外側端部を回動支点として機体前後方向に回動自在に構成し、排水方向を変更できる構成としてもよい。
図21(a)及び(b)で示すように、従動ユニット77の左右上部連結フレーム69,69の下部で且つ左右従動ローラ72,72よりも下方位置にゴム等の軟質部材で構成する左右支持アーム147,147を機体前後方向に回動自在に取り付けると共に、該左右支持アーム147,147の後部にゴムや軟質樹脂等の軟質部材で構成する左右排水スクレーパ148,148を機体上下方向に回動自在に取り付ける構成としてもよい。
上記構成によれば、左右支持アーム147,147を機体前後方向に回動自在に取り付けられていることによって、左右支持アーム147,147の後部に取り付けた左右排水スクレーパ148,148が水分を排水する方向を変更することができるので、排水される水分が従動部支持フレーム77の各部材に付着することが防止され、従動部支持フレーム77の掃除やメンテナンスに係る労力が軽減される。
そして、左右排水スクレーパ148,148が機体上下方向に回動自在に取り付けられていることによって、左右排水スクレーパ148,148と左右選別搬送ベルト141,141との間隔を調節することができるので、左右排水スクレーパ148,148と左右選別搬送ベルト141,141との間隔が近すぎて左右選別搬送ベルト141,141に負荷を掛けてしまうときは、左右排水スクレーパ148,148を下方回動させることによって、左右選別搬送ベルト141,141にかかる負荷を軽減することができる。
また、左右排水スクレーパ148,148と左右選別搬送ベルト141,141との間隔が広過ぎて水分を上手く掻き取れないときや、間隔から水分が排水されて排水方向が定まらないときには、左右排水スクレーパ148,148を上方回動させて左右選別搬送ベルト141,141に近接させることによって、左右選別搬送ベルト141,141から確実に水分を排水すると共に、排水方向を安定させることができる。
図22、図23に示すように、選別ユニット137を構成する左右上部連結フレーム99,99の機体内側で、左右テンションローラ102,102よりも上方で、且つ左右重量感知装置128,128よりも搬送方向前側に、左右整列搬送ベルト141,141が機体の振動等により左右に蛇行することを防止する左右蛇行防止ローラ149,149を回転自在、且つ左右整列搬送防止ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に接触させて取り付ける。そして、該左右蛇行防止ローラ149,149よりも上方で且つ左右整列搬送防止ベルト141,141の搬送作用面(表面)に接触させて、機体の振動等によって左右選別搬送ベルト141,141が浮き上がることを防止する、接触面を平滑なスポンジやウレタン等のクッション材で構成した左右ベルト押圧体150,150を取り付ける構成としても良い。
上記構成によれば、左右選別搬送ベルト141,141の非搬送作用面(裏面)に、左右選別搬送ベルト141,141が機体の振動等によって蛇行することを防止する左右蛇行防止ローラ149,149を接触させると共に、搬送作用面(表面)に、左右選別搬送ベルト141,141が浮き上がることを防止する左右ベルト押圧体150,150を上方から押圧させることによって、左右選別搬送ベルト141,141が機体の振動等によって蛇行したり浮き上がる等して、左右選別搬送ベルト141,141が左右駆動ローラ83,83と左右従動ローラ72,72と左右テンションローラ102,102とから外れることが防止されるので、左右選別搬送ベルト141,141を取り付け直す作業が省略されて作業者の労力が軽減されると共に、左右選別搬送ベルト141,141が外れることによって選別作業が中断されることが防止されるので、作業能率が向上する。
なお、前記左右蛇行防止ローラ149,149は、左右選別搬送ベルト141,141の搬送方向と略平行に配置するよりも、左右選別搬送ベルト141,141の搬送方向に対して機体内側方向又は機体外側方向に角度を付けて向けておくと、左右選別搬送ベルト141,141が蛇行したとき、左右選別搬送ベルト141,141の搬送方向を直進状態に戻すことができ、人参の搬送姿勢が安定し、選別精度が向上する。
なお、この角度は±15°〜30°程度とすると効果が高くなる。
さらに、前記左右蛇行防止ローラ149,149を左右重量感知装置128,128よりも搬送方向前側に設けたことによって、左右蛇行防止ローラ149,149が左右重量感知装置128,128を通過する左右選別搬送ベルト141,141を浮かせることを防止できるので、左右重量感知装置128,128の重量感知精度が向上し、選別精度が向上する。
また、図24で示すように、前記左右蛇行防止ローラ149,149よりも上方に複数の穴を設けた左右ボス152,152を取り付け、該左右ボス152,152の内部に複数の穴を設けた左右調節ロッド153,153を、左右スプリング154,154を圧縮して取り付け、左右高さ調節ピン155,155を左右ボス152,152と左右調節ロッド153,153との穴に通して固定する。そして、該左右調節ロッド153,153の下端部に、左右整列搬送防止ベルト141,141の搬送作用面(表面)に接触する左右ベルト押圧ローラ151,151を回転自在に取り付ける構成としても良い。
上記構成によれば、回転自在な左右蛇行防止ローラ149,149と左右ベルト押圧ローラ151,151によって左右整列搬送ベルト141,141の蛇行と浮き上がりを防止することによって、左右選別搬送ベルト141,141に左右蛇行防止ローラ149,149と左右ベルト押圧ローラ151,151との挟持抵抗がかかりにくくなるので、左右選別搬送ベルト141,141が減速されたり停止されることが防止され、作業能率が向上する。
また、左右調節ロッド153,153を、上下高さを変更すると張圧力の変わる左右スプリング154,154によって上方から押圧していることによって、左右調節ロッド153,153を上下調節して左右ベルト押圧ローラ151,151の高さを変更しても、左右選別搬送ベルト141,141を上下から一定の力で押さえることができるので、選別搬送姿勢が安定し、選別精度が向上する。
なお、前記左右調節ロッド153,153設ける複数の穴を、角度を変えても取り付けられる位置にも開けておくと、左右調節ロッド153,153の角度を変えて、左右ベルト押圧ローラ151,151の角度を左右選別搬送ベルト141,141の搬送方向に対して機体内側方向又は機体外側方向に角度をつけることのできるようにすると、左右選別搬送ベルト141,141が蛇行したとき、左右選別搬送ベルト141,141の搬送方向を直進状態に戻すことができ、人参の搬送姿勢が安定し、選別精度が向上する。
作物整列装置の側面図 作物整列装置の平面図 作物整列装置の上下高さを変更した側面図 作物整列装置の伝動機構図 整列搬送部の部分拡大平面図 整列搬送部の断面背面図 整列搬送部の配置方向を変更した作物整列装置の平面図 (a) 従動ユニットの側面図 (b) 選別ユニットの側面図 (c) 駆動ユニットの側面図 (a) 従動ユニットの平面図 (b) 選別ユニットの平面図 (c) 駆動ユニットの平面図 選別搬送ユニットの側面図 選別搬送ユニットの平面図 従動ユニットの正面図 選別ユニットの要部背面図 選別ユニットの要部平面図 排出シュータの連結状態、及び分離状態の側面図 駆動ユニットの背面図 連結ピンを外した選別搬送ベルトの平面図 非連結状態の選別搬送ベルトと延長ベルトの平面図 連結状態の選別搬送ベルトと延長ベルトの要部側面拡大図 選別搬送ユニットの別実施例の側面図 (a) 従動ユニットの別実施例の正面図 (b) 別実施例のスクレーパの要部正面図 (c) 別実施例のスクレーパの要部平面図 選別搬送ユニットの別実施例の側面図 選別搬送ユニットの別実施例の平面図 選別搬送ユニットの別実施例の側面図
符号の説明
A 貯留部
B 上方搬送装置
C 整列搬送装置
70 従動部支持フレーム
72 従動ローラ(従動回転体)
76 スクレーパ(排水部材)
77 従動ユニット
81 駆動部支持フレーム
83 駆動ローラ(駆動回転体)
87 駆動モータ(駆動源)
100 選別部支持フレーム
110 跳出装置
128 重量感知装置(感知装置)
137 選別ユニット
139 連結ファスナー(連結部材)
141 選別搬送ベルト
142 選別搬送ユニット
143 延長ベルト
144 延長連結ファスナー(延長連結部材)

Claims (5)

  1. 洗浄された作物を貯留する貯留部(A)を設け、該貯留部(A)から作物を汲上搬送する上方搬送装置(B)を設け、該上方搬送装置(B)によって汲上搬送された作物を受けて整列させる整列搬送装置(C)を設け、前記整列搬送装置(C)から作物を受けて搬送する従動ユニット(77)と、駆動源(87)を備えた駆動ユニット(96)との間に単数又は複数の選別ユニット(137)を設置可能に構成し、該駆動ユニット(96)に駆動される選別搬送ベルト(141)が選別ユニット(137)を通過して従動ユニットに亘る構成としたことを特徴とする作物選別装置。
  2. 前記従動ユニット(77)を、回転自在な従動回転体(72)と、該従動部材(72)を支持する従動部支持フレーム(70)から構成し、前記駆動ユニット(96)を、駆動力を供給する駆動源(87)と回転自在な駆動回転体(83)と、該駆動源(87)と駆動回転体(83)とを支持する駆動部支持フレーム(81)から構成し、前記選別ユニット(137)を、設定した作物を感知する感知装置(128)と、該感知装置(128)によって感知された作物を跳ね出す跳出装置(110)と、該跳出装置(110)によって跳ね出された作物を排出する排出部材(134)と、感知装置(128)と跳出装置(110)と排出部材(134)とを支持する選別部支持フレーム(100)から構成し、前記駆動回転体(83)と従動回転体(72)とに選別搬送ベルト(141)を無端状に巻き掛けて選別搬送ユニット(142)を構成したことをたことを特徴とする請求項1記載の作物選別装置。
  3. 前記選別搬送ベルト(141)の一端部と他端部とに連結部材(139)を設け、該連結部材(139)と延長ベルト(143)の一端部と他端部とに設けた延長連結部材(144)とを連結自在に構成したことを特徴とする請求項1及び2記載の作物選別装置。
  4. 前記連結部材(139)と延長連結部材(144)との上下高さを、選別搬送ベルト(141)及び延長ベルト(143)の上下高さよりも短く構成したことを特徴とする請求項3記載の作物選別装置。
  5. 前記従動ユニット(77)に選別搬送ベルト(141)の非作用面に接触する排水部材(76)を設け、該排水部材(76)の機体内側端部が機体外側端部よりも搬送方向前側に位置するように配置したことを特徴とする請求項1及び2記載の作物選別装置。
JP2008171703A 2008-06-30 2008-06-30 作物選別装置 Pending JP2010005603A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171703A JP2010005603A (ja) 2008-06-30 2008-06-30 作物選別装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171703A JP2010005603A (ja) 2008-06-30 2008-06-30 作物選別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010005603A true JP2010005603A (ja) 2010-01-14

Family

ID=41586677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008171703A Pending JP2010005603A (ja) 2008-06-30 2008-06-30 作物選別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010005603A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206652A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Iseki & Co Ltd 作物選別装置
JP2012096128A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Iseki & Co Ltd 作物選別装置
JP2012245506A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Iseki & Co Ltd 作物の連続重量選別装置
JP2012249583A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Toyo Noki Kk 土砂排出用従動ローラ装置、およびこれを用いたロッドコンベヤ、ならびにこれを備えた根菜類収穫機
CN106482775A (zh) * 2016-11-28 2017-03-08 无锡特恒科技有限公司 双重传感器检测组件
KR20190029271A (ko) * 2017-09-12 2019-03-20 공주대학교 산학협력단 농작물 수확 후 처리장치
CN115090556A (zh) * 2022-07-01 2022-09-23 河南鸣皋智能科技有限公司 一种农作物加工物智能处理***及方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011206652A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Iseki & Co Ltd 作物選別装置
JP2012096128A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Iseki & Co Ltd 作物選別装置
JP2012245506A (ja) * 2011-05-31 2012-12-13 Iseki & Co Ltd 作物の連続重量選別装置
JP2012249583A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Toyo Noki Kk 土砂排出用従動ローラ装置、およびこれを用いたロッドコンベヤ、ならびにこれを備えた根菜類収穫機
CN106482775A (zh) * 2016-11-28 2017-03-08 无锡特恒科技有限公司 双重传感器检测组件
CN106482775B (zh) * 2016-11-28 2019-01-01 无锡特恒科技有限公司 双重传感器检测组件
KR20190029271A (ko) * 2017-09-12 2019-03-20 공주대학교 산학협력단 농작물 수확 후 처리장치
KR101987219B1 (ko) * 2017-09-12 2019-06-10 공주대학교 산학협력단 농작물 수확 후 처리장치
CN115090556A (zh) * 2022-07-01 2022-09-23 河南鸣皋智能科技有限公司 一种农作物加工物智能处理***及方法
CN115090556B (zh) * 2022-07-01 2024-02-13 河南鸣皋智能科技有限公司 一种农作物加工物智能处理***及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010005603A (ja) 作物選別装置
JP5434233B2 (ja) 根菜類収穫機
KR101778362B1 (ko) 절단스크랩 분리수거장치
KR101991293B1 (ko) 과일 선별용 과일 자동 적재 장치
JP2008183539A (ja) 選別装置
JP6016487B2 (ja) 作物選別装置
JP5600901B2 (ja) 整列装置
JP5853422B2 (ja) 重量選別装置
CN205431073U (zh) 玉米收获机
JP5640425B2 (ja) 作物選別装置
JP5678479B2 (ja) 作物選別装置
JP2010104908A (ja) 作物選別装置
JP5782693B2 (ja) 根菜類収穫機
JP5272372B2 (ja) 作物選別装置
JP5407484B2 (ja) 根菜類収穫機
KR101448432B1 (ko) 선별기용 공급장치
JP5439829B2 (ja) 整列搬送装置
JP5434074B2 (ja) 作物整列装置
JP5780667B2 (ja) 作物選別装置
JP5995311B2 (ja) 作物選別装置
JP2010082506A (ja) 作物選別装置
JP5194567B2 (ja) 整列選別装置
JP5526739B2 (ja) 根菜類収穫機
KR200419276Y1 (ko) 고추 선별기
JP5817102B2 (ja) 作物選別装置