JP2010005346A - 装身具の宝石取付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】宝石の輝きを強調し大きく見せるための金属製の飾り枠に、宝石を簡単且つ的確に固定し、その飾り枠を装身具の宝石取付け台に対し正しい位置に正確且つ確実に固定する。
【解決手段】金属製の飾り枠の上端面に多数の突条を放射状に形成し、そのうち少なくも一部の突条の一端を飾り枠の内側に向けて変形することにより、飾り枠の内側の凹陥部に嵌め入れた宝石を飾り枠に対し一体的に固定する。そして、装身具の宝石取付け台には飾りピンを複数本起立し、これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して、飾りピンにより飾り枠を位置決めし、さらに、飾り枠の底面を宝石取付け台に対し固着する。
【選択図】図17
【解決手段】金属製の飾り枠の上端面に多数の突条を放射状に形成し、そのうち少なくも一部の突条の一端を飾り枠の内側に向けて変形することにより、飾り枠の内側の凹陥部に嵌め入れた宝石を飾り枠に対し一体的に固定する。そして、装身具の宝石取付け台には飾りピンを複数本起立し、これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して、飾りピンにより飾り枠を位置決めし、さらに、飾り枠の底面を宝石取付け台に対し固着する。
【選択図】図17
Description
本発明は、ペンダントや指輪などの装身具にダイヤやルビーなどの宝石を取付ける構造に関する。特に、装身具に付けた宝石の見かけの印象を大きくする構造に関する。
装身具に付けた宝石を大きく見せるための発明は、従来から提案されている。
たとえば特許文献1は、宝石の外周を、凹凸を付した光沢に富む金属製の支持体で囲むことにより、宝石を大きく見せている。この支持体を、特許文献2に示すように、立爪で固定して指輪にしたり、特許文献3のように、装身具用部材の貫通孔に埋め込んで、ペンダントに組み立てたりする。
たとえば特許文献1は、宝石の外周を、凹凸を付した光沢に富む金属製の支持体で囲むことにより、宝石を大きく見せている。この支持体を、特許文献2に示すように、立爪で固定して指輪にしたり、特許文献3のように、装身具用部材の貫通孔に埋め込んで、ペンダントに組み立てたりする。
しかし特許文献1では、宝石を支持体の係止爪で固定するから、支持体に飾りの凹凸を加工する際、切削工具が先に形成した係止爪に干渉しないよう、作業に神経を使わなければならないという問題点がある。
また立爪で固定する方法は、立爪の本数が宝石1個当り少なくも3〜5本要するから、宝石の数が1個の場合はまだしも2個以上になると、立爪の本数が3〜5の倍数で急増し、立爪を曲げたりする固定加工が煩雑になるし、貫通孔に埋め込む方法も、貫通孔が複数の場合は、貫通孔の間を詰めるにも限界があるから、接近して宝石を並べるのが困難であるという問題点がある。
特許2710795号公報
実開平3-64512号公報
特開2003-88408号公報
これらの問題点こそ本発明が解決しようとする課題である。
すなわち、本発明の目的は、宝石の輝きを強調し大きく見せるための金属製の飾り枠に、宝石を簡単且つ的確に固定し、その飾り枠を装身具の宝石取付け台に対し正しい位置に正確且つ確実に固定することにある。
すなわち、本発明の目的は、宝石の輝きを強調し大きく見せるための金属製の飾り枠に、宝石を簡単且つ的確に固定し、その飾り枠を装身具の宝石取付け台に対し正しい位置に正確且つ確実に固定することにある。
前記課題を解決し、発明の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、金属製の飾り枠の上端面に多数の突条を放射状に形成し、そのうち少なくも一部の突条の一端を飾り枠の内側に向けて変形することにより、飾り枠の内側の凹陥部に嵌め入れた宝石を飾り枠に対し一体的に固定する。そして、装身具の宝石取付け台には飾りピンを起立し、この飾りピンにより飾り枠を位置決めして飾り枠を宝石取付け台に対し固定することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の構成において、飾りピンを複数本起立し、
これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して、飾りピンにより飾り枠を位置決めすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1の構成において、突条をダイヤカットにより形成することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1の構成において、凹陥部の底部と、宝石取付け台にそれぞれ通孔を明け、これらの通孔を連通することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1の構成において、宝石取付け台に通孔を明け、この通孔の内周面と、飾り枠の底面とを、レーザ溶接することにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1の構成において、飾り枠を宝石取付け台にロー付けすることにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の構成において、飾りピンを複数本起立し、
これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して、飾りピンにより飾り枠を位置決めすることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1の構成において、突条をダイヤカットにより形成することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1の構成において、凹陥部の底部と、宝石取付け台にそれぞれ通孔を明け、これらの通孔を連通することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1の構成において、宝石取付け台に通孔を明け、この通孔の内周面と、飾り枠の底面とを、レーザ溶接することにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1の構成において、飾り枠を宝石取付け台にロー付けすることにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする。
請求項1記載の発明では、金属製の飾り枠の内側に宝石を嵌め入れ、宝石の外周を囲む飾り枠の上端面に多数の突条を放射状に形成するので、突条の斜面(facetファセット)の光沢と宝石の輝きが渾然一体となり、看る者に宝石の径が飾り枠の外縁の大きさに拡大した印象を与える。
加えて、突条の一端を内側に向けて変形することにより宝石を固定するので、従来の係止爪のような固定手段を別途設ける必要がなく、このため飾り枠を簡易に製作でき、そのうえ、この飾り枠を宝石取付け台に対し飾りピンで位置決めした状態で、その底面を固着するので、結果、宝石を正しい位置に正確且つ容易に組み付けることが出来るという効果を奏する。
加えて、突条の一端を内側に向けて変形することにより宝石を固定するので、従来の係止爪のような固定手段を別途設ける必要がなく、このため飾り枠を簡易に製作でき、そのうえ、この飾り枠を宝石取付け台に対し飾りピンで位置決めした状態で、その底面を固着するので、結果、宝石を正しい位置に正確且つ容易に組み付けることが出来るという効果を奏する。
請求項2記載の発明では、飾りピンを複数本起立し、これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して、飾りピンにより飾り枠を位置決めする。従って位置決めが簡単確実である。
請求項3記載の発明では、前記突条をダイヤカットにより形成するので、光沢に富むファセットが得られ、宝石がいっそう大きく輝く。
請求項3記載の発明では、前記突条をダイヤカットにより形成するので、光沢に富むファセットが得られ、宝石がいっそう大きく輝く。
請求項4記載の発明では、前記凹陥部の底部と宝石取付け台にそれぞれ通孔を明け、これらの通孔を連通するので、両通孔を経て外部の明りを宝石に取り込むことができる。
請求項5記載の発明は、飾り枠と宝石取付け台の固着を行うのに、宝石取付け台の通孔の内周面と飾り枠の底面とを、レーザ溶接するので、溶接跡が目につかず美観を損なわない。
請求項6記載の発明は、飾り枠と宝石取付け台の固着を行うのに、飾り枠を宝石取付け台にロー付けするので、たとえ飾り枠の底面と宝石取付け台の間に隙間があっても、飾り枠の側面をロー付けすれば固定できる。従って、宝石取付け台側の形状にとらわれず、デザインの自由度が増すという効果がある。
本発明の実施態様を説明する。
図1,2において、1は、ブリリアントカットのようなファセット加工を施した研磨石すなわち宝石で、通常はダイヤモンドであるが、ルビーやサファイアのような、色石でもよい。
2は金属製の飾り枠で、金属の種類としては、ダイヤモンドが相手の場合は組合せとして同じ白色系のホワイトゴールドが好適である。宝石の色によっては、イエローゴールド、ピンクゴールド、若しくはプラチナなどの貴金属を使用する。
飾り枠2の素材形状は円筒体で、その内側の形は、宝石1の外周形状に従い、円形のほか、楕円形や角形にする。
この円筒体をプレス、キャスト、または鍛造により、その環状の上端面3を、円筒体と同じ中心線を有する円錐形に形成し、これにより外側に向け低く緩やかに傾いた傾斜面にする。円筒体に代え、線を切削して同様の形状に加工してもよい。
なお、図5〜8に示すように、円錐形とは逆の漏斗状に成形し、この上端面3を、円筒体の内側に向け低く緩やかに傾いた傾斜面にしてもよい。いずれにおいても、上端面3を傾斜面にすると、宝石のクラウンと馴染んで、宝石と飾り枠との一体感が増す効果がある。
図1,2において、1は、ブリリアントカットのようなファセット加工を施した研磨石すなわち宝石で、通常はダイヤモンドであるが、ルビーやサファイアのような、色石でもよい。
2は金属製の飾り枠で、金属の種類としては、ダイヤモンドが相手の場合は組合せとして同じ白色系のホワイトゴールドが好適である。宝石の色によっては、イエローゴールド、ピンクゴールド、若しくはプラチナなどの貴金属を使用する。
飾り枠2の素材形状は円筒体で、その内側の形は、宝石1の外周形状に従い、円形のほか、楕円形や角形にする。
この円筒体をプレス、キャスト、または鍛造により、その環状の上端面3を、円筒体と同じ中心線を有する円錐形に形成し、これにより外側に向け低く緩やかに傾いた傾斜面にする。円筒体に代え、線を切削して同様の形状に加工してもよい。
なお、図5〜8に示すように、円錐形とは逆の漏斗状に成形し、この上端面3を、円筒体の内側に向け低く緩やかに傾いた傾斜面にしてもよい。いずれにおいても、上端面3を傾斜面にすると、宝石のクラウンと馴染んで、宝石と飾り枠との一体感が増す効果がある。
次に、この上端面3をダイヤモンドカット機(図示せず)で切削して、上端面に鏡面のファセット加工を施す。ファセット加工は、環状の上端面の中心線より放射状になるよう、中心から外周に向け、あるいは外周から中心に向け、行う。切削の深さは、全部又は一部を、上端面の内側ほど浅く外側ほど深くする。これによりファセットを多角的に作成でき、宝石の見かけ上の大きさを大きくすることが出来る。
図9は上端面3の拡大平面図である。
これより明らかなように、前記ファセット加工により、上端面に中心から外側に延びた放射状の突条4が多数完成する。突条の数は飾り枠の大きさにもよるが、少なくも3、多くて16が好適である。突条の数が多すぎると結果的に突条の高さが不足し、反射効率が却って低下する。図の例では突条4の数は8である。
図12〜14に、それぞれ、図11のA―A線、B―B線、及びC―C線に沿って展開した端面の形状を示す。
図12より、環状の上端面の内周に、突条4の頂点が8つ出現することが理解できる。これらの突条4を形作る屋根型の斜面に谷5を切り込み、これによりファセットを多角的に作成している。谷5の数は、図の例で、突条4の倍数すなわち16である。
突条4が完成したら、円筒体の内側を宝石の大きさに合わせて、精密に皿もみをし、凹陥部6を形成して、これにより飾り枠7を完成する。
図9は上端面3の拡大平面図である。
これより明らかなように、前記ファセット加工により、上端面に中心から外側に延びた放射状の突条4が多数完成する。突条の数は飾り枠の大きさにもよるが、少なくも3、多くて16が好適である。突条の数が多すぎると結果的に突条の高さが不足し、反射効率が却って低下する。図の例では突条4の数は8である。
図12〜14に、それぞれ、図11のA―A線、B―B線、及びC―C線に沿って展開した端面の形状を示す。
図12より、環状の上端面の内周に、突条4の頂点が8つ出現することが理解できる。これらの突条4を形作る屋根型の斜面に谷5を切り込み、これによりファセットを多角的に作成している。谷5の数は、図の例で、突条4の倍数すなわち16である。
突条4が完成したら、円筒体の内側を宝石の大きさに合わせて、精密に皿もみをし、凹陥部6を形成して、これにより飾り枠7を完成する。
次に、凹陥部6に宝石1を嵌めるが、このとき、宝石1のガードル(エッジ)が凹陥部6の内部に設けたテーパ8に当って止った状態において、宝石1と突条4の位置関係は、突条4の、凹陥部6にのぞむ頂点Pよりも、宝石1のガードルが低いことが必要である。
また、宝石1を嵌めたとき、宝石1のクラウン(上面)の高さは、飾り枠2の上端面と同じか、少し高い程度が好ましい。図3,4及び図7,8は凹陥部の別の例を示す。これらの例では、テーパ8の代わりに段部9がパビリオンを受け止めて宝石1の過剰な沈み込みを阻止している。
また、宝石1を嵌めたとき、宝石1のクラウン(上面)の高さは、飾り枠2の上端面と同じか、少し高い程度が好ましい。図3,4及び図7,8は凹陥部の別の例を示す。これらの例では、テーパ8の代わりに段部9がパビリオンを受け止めて宝石1の過剰な沈み込みを阻止している。
次に、図15のように、突条4の頂点Pをそのすぐ外側の位置からたがねT(鏨)で彫り下げて、頂点Pに爪を立て、この爪を内側に曲げることにより(図16)、ガードルの上に突条4の頂点P部分を被せて、宝石1を凹陥部6の内側に固定する。爪を被せる箇所は、少なくも2箇所以上、図19の例では4箇所である。
図1〜8の凹陥部6は底部に通孔10を有するが、通孔を設けずに有底でもよい。
図1〜8の凹陥部6は底部に通孔10を有するが、通孔を設けずに有底でもよい。
次に、この飾り枠7を装身具の宝石取付け台11に固着するのであるが、その前に、宝石取付け台11には、飾りピン12を複数本起立しておく。飾りピン12は鋳型を使い、宝石取付け台11の成形と同時に一体的に作成する。図17〜21の例では、飾りピン12の本数は8で、その高さは飾り枠7より高く、頭部が半球状に形成されている。13は通孔で、口径の寸法を飾り枠7の外径より小とする。これらの図の例では通孔13の数は3である。
そして、これら飾りピン12と飾りピン12の間に、前記の宝石1を付けた飾り枠7を挿入して、飾りピン12により飾り枠7を位置決めし、さらに、当該飾り枠7の底面を宝石取付け台11に対し固着する。
この状態で、飾りピン12は飾り枠7の外周に接し、飾り枠7より高い頭部が光沢を放つので、あたかも飾りピン12が宝石1を係止している印象を与える。
飾り枠の固着の方法としては、レーザ溶接とロー付けがある。レーザ溶接は宝石取付け台側の通孔13の内周と飾り枠7の底面とをスポット的に溶接するので、溶接跡がほとんど見えない。図20の符号14はレーザ溶接の溶接跡を示す。
ロー付けの場合は、飾り枠7の底面と宝石取付け台11の上面を接着するので、接着面積を確保する観点から、宝石取付け台側の通孔13は小さくするか、無くすことが好ましい。飾り枠7の側面を飾りピン7などにロー付けすることも可能である。
飾り枠7の通孔10と宝石取付け台11の通孔13は、中心を共通にする。これにより、両通孔を経て宝石1に明りを取り入れることができる。
このようにして飾り枠7を介して宝石1を宝石取付け台11にセットし、これを利用して、図24のような指輪にしたり、図25のペンダントに仕上げる。
そして、これら飾りピン12と飾りピン12の間に、前記の宝石1を付けた飾り枠7を挿入して、飾りピン12により飾り枠7を位置決めし、さらに、当該飾り枠7の底面を宝石取付け台11に対し固着する。
この状態で、飾りピン12は飾り枠7の外周に接し、飾り枠7より高い頭部が光沢を放つので、あたかも飾りピン12が宝石1を係止している印象を与える。
飾り枠の固着の方法としては、レーザ溶接とロー付けがある。レーザ溶接は宝石取付け台側の通孔13の内周と飾り枠7の底面とをスポット的に溶接するので、溶接跡がほとんど見えない。図20の符号14はレーザ溶接の溶接跡を示す。
ロー付けの場合は、飾り枠7の底面と宝石取付け台11の上面を接着するので、接着面積を確保する観点から、宝石取付け台側の通孔13は小さくするか、無くすことが好ましい。飾り枠7の側面を飾りピン7などにロー付けすることも可能である。
飾り枠7の通孔10と宝石取付け台11の通孔13は、中心を共通にする。これにより、両通孔を経て宝石1に明りを取り入れることができる。
このようにして飾り枠7を介して宝石1を宝石取付け台11にセットし、これを利用して、図24のような指輪にしたり、図25のペンダントに仕上げる。
飾りピン12は、図22又は図23のように、飾り枠7の直径方向に相対して配置してもよい。
図26、27は、ペンダントの別の例で、宝石取付け台11には1個の飾り枠7が固定されている。この例の飾りピン12は1本で、これに対向する宝石取付け台11の溝部11aとの間で飾り枠7を位置決めして、その底面を宝石取付け台11に対しロー付けして固定する。15はチェーンを通す孔を示す。
図28,29は、指輪の別の例で、飾りピン12の数は6本ある。この6本の飾りピン12が1個の飾り枠7の外周を囲むように配置され、飾り枠7を位置決めしている。
図30〜32は、指輪のさらに別の例で、指輪本体から立ち上がった4本の飾りピン12の中央に飾り枠12を装着している。飾り枠12の底面は、4本の飾りピン12を互いに連結するリング状の宝石取付け台11の上に固定されている。固定の方法は、レーザ溶接がロー付けによる。この例の飾りピンは円柱形でなく平板状で、飾り枠12の外周に面接触するので、位置決めがいっそう確実で且つ飾り枠12を安定して支持できる。
なお以上の実施態様では、飾りピンは飾り枠を位置決めするだけで、固定にはほとんど寄与しないが、飾りピンの先端を内側に変形させて、従来の爪が宝石を固定するのと同様に、飾り枠を固定してもよい。その場合は、当然ながらロー付けや溶接は不要である。
図26、27は、ペンダントの別の例で、宝石取付け台11には1個の飾り枠7が固定されている。この例の飾りピン12は1本で、これに対向する宝石取付け台11の溝部11aとの間で飾り枠7を位置決めして、その底面を宝石取付け台11に対しロー付けして固定する。15はチェーンを通す孔を示す。
図28,29は、指輪の別の例で、飾りピン12の数は6本ある。この6本の飾りピン12が1個の飾り枠7の外周を囲むように配置され、飾り枠7を位置決めしている。
図30〜32は、指輪のさらに別の例で、指輪本体から立ち上がった4本の飾りピン12の中央に飾り枠12を装着している。飾り枠12の底面は、4本の飾りピン12を互いに連結するリング状の宝石取付け台11の上に固定されている。固定の方法は、レーザ溶接がロー付けによる。この例の飾りピンは円柱形でなく平板状で、飾り枠12の外周に面接触するので、位置決めがいっそう確実で且つ飾り枠12を安定して支持できる。
なお以上の実施態様では、飾りピンは飾り枠を位置決めするだけで、固定にはほとんど寄与しないが、飾りピンの先端を内側に変形させて、従来の爪が宝石を固定するのと同様に、飾り枠を固定してもよい。その場合は、当然ながらロー付けや溶接は不要である。
1 宝石
2 枠
3 上端面
4 突条
5 谷
6 凹陥部
7 枠
8 テーパ
9 段部
10 通孔
11 台
12 ピン
2 枠
3 上端面
4 突条
5 谷
6 凹陥部
7 枠
8 テーパ
9 段部
10 通孔
11 台
12 ピン
Claims (6)
- 金属製の飾り枠の上端面に多数の突条を放射状に形成し、そのうち少なくも一部の突条の一端を飾り枠の内側に向けて変形することにより、飾り枠の内側の凹陥部に嵌め入れた宝石を飾り枠に対し一体的に固定し、
また、装身具の宝石取付け台には、飾りピンを起立し、この飾りピンにより飾り枠を位置決めし、
さらに、この飾り枠を宝石取付け台に対し固定して成る装身具の宝石取付け構造。 - 前記飾りピンを複数本起立し、これら飾りピンと飾りピンの間に、前記の宝石を固定した飾り枠を挿入して飾り枠を位置決めすることを特徴とする請求項1記載の装身具の宝石取付け構造。
- 前記突条をダイヤカットにより形成することを特徴とする請求項1記載の装身具の宝石取付け構造。
- 前記凹陥部の底部と、宝石取付け台にそれぞれ通孔を明け、これらの通孔を連通することを特徴とする請求項1記載の装身具の宝石取付け構造。
- 前記宝石取付け台に通孔を明け、この通孔の内周面と、飾り枠の底面とを、レーザ溶接することにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする請求項1記載の装身具の宝石取付け構造。
- 前記飾り枠を宝石取付け台にロー付けすることにより、飾り枠と宝石取付け台の固定を行うことを特徴とする請求項1記載の装身具の宝石取付け構造。
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2008
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111213 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20120410 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |