JP2010003948A - 基板収納容器 - Google Patents

基板収納容器 Download PDF

Info

Publication number
JP2010003948A
JP2010003948A JP2008162981A JP2008162981A JP2010003948A JP 2010003948 A JP2010003948 A JP 2010003948A JP 2008162981 A JP2008162981 A JP 2008162981A JP 2008162981 A JP2008162981 A JP 2008162981A JP 2010003948 A JP2010003948 A JP 2010003948A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
container
container body
gasket
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008162981A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumasa Onuki
和正 大貫
Hiroyuki Shida
啓之 志田
Satoshi Odajima
智 小田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd, Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP2008162981A priority Critical patent/JP2010003948A/ja
Publication of JP2010003948A publication Critical patent/JP2010003948A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Packaging Frangible Articles (AREA)

Abstract

【課題】容器本体内を適切に密閉でき、汚染物を含んだ気体が容器本体内に流入するのを防ぎ、蓋体の開閉に支障を来たすおそれの少ない基板収納容器を提供する。
【解決手段】半導体ウェーハWを収納する容器本体1と、容器本体1の開口した正面のリムフランジ26を開閉する蓋体50と、容器本体1の開口したリムフランジ26と蓋体50との間に介在される変形可能なガスケットとを備える。ガスケットを、容器本体1のリムフランジ26内周に嵌合されて蓋体50の周壁に密接するガスケット28と、蓋体50に嵌合されて容器本体1のリムフランジ26内周に密接するガスケット64とから形成する。リップタイプのガスケット28・64を装着して二重シール構造とするので、容器本体1内を適切かつ確実に密閉することができ、しかも、蓋体50の嵌合の際、抵抗が増大して開閉に支障を来たすおそれがない。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の基板を支持する基板収納容器に関するものである。
半導体ウェーハを収納する従来の基板収納容器は、図示しないが、例えばφ300mmの薄い半導体ウェーハを複数枚整列収納するフロントオープンボックスの容器本体と、この容器本体の開口した正面部をガスケットを介して開閉する着脱自在の蓋体とを備え、容器本体内の空気が窒素ガス等に置換され、半導体ウェーハの表面酸化等が防止される。
ガスケットは、一般的には、圧縮タイプとリップタイプとに分類される。このうち、リップタイプのガスケットは、例えば所定の成形材料を使用して変形可能な枠形に成形され、突片が突出形成されており、容器本体あるいは蓋体に単数複数嵌合される。このようなガスケットは、突片が容器本体や蓋体に屈曲しながら圧接し、気密性を確保する(特許文献1、2、3、4、5、6参照)。
WO99/39994 特開2000‐306988号公報 特開2004‐214269号公報 特開2006‐128461号公報 特開2002‐68364号公報 特開2003‐174080号公報
従来における基板収納容器は、以上のように構成され、ガスケットから突片が単に突出しているので、容器本体内の空気を窒素ガス等に置換する際、窒素ガス等が容器本体の外部に漏洩しやすく、この結果、半導体ウェーハの表面酸化の防止効果を長期に亘り維持することができないという問題がある。また、汚染物を含んだ空気が容器本体の外部から内部に流入し易いという問題もある。さらに、容器本体や蓋体に圧縮タイプのガスケットが複数嵌合される場合には、容器本体の開口した正面部に蓋体が自動的に嵌合される際、抵抗が増大し、蓋体の開閉に支障を来たすおそれがある。
本発明は上記に鑑みなされたもので、容器本体内を適切に密閉することができ、汚染物を含んだ気体が容器本体内に流入するのを防ぎ、蓋体の開閉に支障を来たすおそれの少ない基板収納容器を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口部を開閉する蓋体と、これら容器本体の開口部と蓋体との間に介在される変形可能なガスケットとを備えたものであって、
ガスケットは、容器本体と蓋体の少なくともいずれか一方に取り付けられる第一、第二のガスケットを含み、この第一、第二のガスケットからシール形成用の突片をそれぞれ斜めに突出させ、第一、第二のガスケットの突片の指向方向を逆方向としたことを特徴としている。
なお、第一、第二のガスケットのいずれか一方の突片を容器本体の開口部から内方向に指向させ、他方の突片を容器本体の開口部から外方向に指向させることができる。
また、容器本体の開口部内周に第一のガスケットを取り付けてその突片を蓋体に接触させ、蓋体に第二のガスケットを取り付けてその突片を容器本体の開口部内周に接触させることができる。
また、蓋体は、容器本体の開口部に嵌め合わされる筐体と、この筐体に設置され、回転体の回転により筐体から出没可能な係止爪を突出させて容器本体の開口部内周に係止させる施錠機構とを備え、この施錠機構を第一、第二のガスケットの間に位置させることもできる。
さらに、筐体の周壁に、施錠機構の係止爪を突出させる貫通孔を設け、この貫通孔を第一、第二のガスケットの間に位置させても良い。
ここで、特許請求の範囲における基板には、少なくともφ200、φ300、φ450mmの半導体ウェーハ、ガラス基板、マスクガラス等が含まれる。また、容器本体は、透明、不透明、半透明、フロントオープンボックスタイプ、トップオープンボックスタイプ、ボトムオープンボックスタイプを特に問うものではない。さらに、第一、第二のガスケットは、容器本体のみに取り付けて良いし、蓋体のみに取り付けても良く、容器本体と蓋体とにそれぞれ取り付けても良い。また、エンドレスでも良いし、複数の線条からなるものでも良い。これらの突片についても、エンドレスでも良いし、複数の個片からなるものでも良い。
本発明によれば、容器本体の開口部に蓋体を嵌め合わせると、第一、第二のガスケットの相互に逆方向を向く傾いた突片が容器本体の開口部あるいは蓋体にそれぞれ接触し、シール機能を発揮する。
また、本発明によれば、容器本体の開口部に蓋体を嵌め合わせると、蓋体に第一のガスケットの内方向に傾いた突片が接触し、容器本体の開口部内周に第二のガスケットの外方向に傾いた突片が接触する。
本発明によれば、第一、第二のガスケットからシール形成用の突片をそれぞれ斜めに突出させ、第一、第二のガスケットの突片の指向方向を逆方向とするので、汚染物を含んだ気体が容器本体内に流入するのを防ぐことができるとともに、基板収納容器内の気体が漏れ出ることを抑制し、置換した不活性ガス等のガスを長期間維持することができるという効果がある。また、容器本体内を適切に密閉することができ、蓋体の開閉に支障を来たすおそれが少ないという効果がある。
また、施錠機構を第一、第二のガスケットの間に位置させれば、施錠機構から発生する汚染物を第一、第二のガスケットにより規制することができ、汚染物の流出を防ぐことができる。
さらに、筐体の周壁に、施錠機構の係止爪を突出させる貫通孔を設け、この貫通孔を第一、第二のガスケットの間に位置させれば、施錠機構から筐体周壁の貫通孔を経由して外部に流出しようとする塵埃を第一、第二のガスケットにより規制することができる。
以下、図面を参照して本発明に係る基板収納容器の好ましい実施形態を説明すると、本実施形態における基板収納容器は、図1ないし図14に示すように、半導体ウェーハWを複数枚収納するフロントオープンボックスの容器本体1と、この容器本体1の開口した正面部25を開閉する蓋体50とを備え、これら容器本体1と蓋体50とにガスケット28・64をそれぞれ装着し、容器本体1の内部両側には、半導体ウェーハWを水平に支持可能な別体の支持体40をそれぞれ装着するようにしている。
半導体ウェーハWは、図4、図9、図10等に示すように、例えば925μmの厚さを有するφ450mmの薄く重いシリコンウェーハからなり、周縁部に図示しない位置合わせや識別用のノッチが平面半円形に切り欠かれており、例えば容器本体1に25枚が整列して収納される。
容器本体1と蓋体50とは、所定の樹脂を含有する成形材料によりそれぞれ射出成形される。この成形材料の所定の樹脂としては、例えば力学的性質や耐熱性等に優れるポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミド、あるいは環状オレフィン樹脂等があげられる。これらの樹脂には、カーボン、カーボン繊維、金属繊維、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー、帯電防止剤、又は難燃剤等が必要に応じて選択的に添加される。
容器本体1は、図1、図4、図5、図7に示すように、半導体ウェーハWよりも大きい底板2と、この底板2に半導体ウェーハWの収納空間をおいて上方から対向する天板16と、これら底板2と天板16の後部間を上下に連結する背面壁21と、底板2と天板16の左右両側部間を上下に連結する左右一対の側壁23とを備えた不透明のフロントオープンボックスタイプに形成され、開口した横長の正面部25を水平横方向に向けた状態で半導体加工装置や気体置換装置上に位置決めして搭載されたり、洗浄槽の洗浄液により洗浄される。
底板2は、有底円筒形を呈する多数の螺子ボス3が配設され、四隅部付近には円筒形のフィルタボス4がそれぞれ穿孔して配設されており、この複数のフィルタボス4に、容器本体1の内外を連通する給気用フィルタ5と排気用フィルタ6とがそれぞれOリングを介し着脱自在に嵌合される。これら給気用フィルタ5と排気用フィルタ6とは、例えば一方向弁が内蔵され、この場合には、気体置換装置に接続されて容器本体1内の空気を窒素ガスに置換し、半導体ウェーハWの表面酸化等を防止するよう機能する。
底板2の前部両側と後部中央とには、細長い複数の高さ調整板7がそれぞれ所定のピッチで並設され、この複数の高さ調整板7に、基板収納容器、具体的には容器本体1を位置決めする位置決め具8が締結ビスや底板2の螺子ボス3を介しそれぞれ螺着される。各位置決め具8は、図2や図5等に示すように、複数の高さ調整板7間に接触する一対の位置決めブロック9を備え、この一対の位置決めブロック9が僅かな水切り空間10をおいて相互に対向する。
各位置決めブロック9は、基本的には平面略正方形を呈する断面略V字形に形成されてその一対の斜面を備えた凹部を下方に指向させ、両側部には取付フランジ11がそれぞれ水平に突出形成されており、半導体加工装置や気体置換装置の位置決めピンに上方から凹部を嵌合・摺接させ、容器本体1を高精度に位置決めするよう機能する。
底板2の螺子ボス3には図2、図4、図6に示すように、底板2を被覆して複数の給気用フィルタ5、排気用フィルタ6、及び位置決め具8をそれぞれ露出させるボトムプレート12が締結ビスを介して水平に螺着される。このボトムプレート12は、底板2よりも一回り小さい類似の形に形成され、周縁部が起立して補強される。
ボトムプレート12の底板2に対向する対向内面には、直線形の強化リブと共に円筒形の複数の螺子ボス3Aと位置決めボス13とが配設され、この複数の螺子ボス3Aと位置決めボス13とを貫通した締結ビスが底板2の螺子ボス3に螺挿されることにより、ボトムプレート12が底板2に高精度に位置決めされる。また、ボトムプレート12の四隅部付近には、給気用フィルタ5と排気用フィルタ6とを近接して露出させる円形あるいは半円形の露出孔14がそれぞれ穿孔され、ボトムプレート12の前部両側と後部中央とには、位置決め具8を近接して露出させる矩形の露出孔14Aがそれぞれ穿孔される。
ボトムプレート12の後部には、露出孔14Aの近傍に位置する複数の識別孔15が穿孔され、この複数の識別孔15に図示しない着脱自在の情報識別パッドが選択的に挿入されることにより、基板収納容器の種類や半導体ウェーハWの枚数等が半導体加工装置等に識別される。
天板16と側壁23の撓みにくい稜線近傍部、換言すれば、天板16の両側部には図7等に示すように、側壁23の上面上に位置する一対の螺子ボス3Bがそれぞれ前後に並べて配設され、この複数対の螺子ボス3Bに、工場の天井搬送機構に把持される搬送用のトップフランジ19が締結ビスを介し水平に螺着される。一対の螺子ボス3Bは、トップフランジ19の裏面に接触あるいは近接する補強用の連結リブ17が架設され、各螺子ボス3Bが有底円筒形に形成されてその外周面には容器本体1の中心部前方向に傾斜して伸びる補強リブ18が一体形成される。
トップフランジ19は、図1や図4等に示すように、容器本体1の正面部25側が広く長く、背面壁21側が狭く短い平面多角形の平板に形成され、前部中央には、天井搬送機構の一対の保持爪に貫通して干渉保持される保持孔20が平面矩形に穿孔される。
背面壁21は、図5等に示すように、中央部に透明の覗き窓22が二色成形法等により縦長に形成され、この覗き窓22により、容器本体1の内部が外部から視覚的に観察・把握される。
各側壁23は、図1や図5等に示すように、底板2と天板16の形に応じ、前部側が略直線的な板形に形成され、後部側が底板2と天板16の内方向に傾斜したり、湾曲して形成されており、この後部が背面壁21の側部に一体的に連結される。各側壁23の表面には、補強や変形防止の他、指等を干渉させることのできる略台形のグリップ部24が前後方向に伸長して凹み形成される。
容器本体1の正面部25は、図1、図4、図5、図7等に示すように、周縁に外方向に張り出すリムフランジ26が三角形の小さな保持リブを介して膨出形成され、このリムフランジ26内に着脱自在の蓋体50が蓋体開閉装置により嵌合される。このリムフランジ26は、その内周面に正面枠形の取付溝27が切り欠かれ、この取付溝27に、蓋体50に圧接するリップタイプのガスケット28が嵌合されており、内周面の上下両側部には、ガスケット28の後方に位置する係止穴31がそれぞれ穿孔される。
ガスケット28は、図8等に示すように、例えば取付溝27に密嵌されて蓋体50を包囲する正面枠形の基体29と、この基体29から突出するエンドレスの突片30とを備え、所定の成形材料により弾性変形可能に成形される。このガスケット28の突片30は、基体29の蓋体50に対向する対向面の内周寄りから容器本体1の正面部25方向に伸びる先細りに形成され、容器本体1の正面部25方向に向かうに従い徐々に容器本体1の内方向に傾斜し、蓋体50の周壁外周面に屈曲しながら密接してシールし、基板収納容器内からの気体の漏洩を防止して気密性を確保するよう機能する。
このようなガスケット28により、基板収納容器内の圧力が高まった場合に基板収納容器の内部から外部に漏洩する気体は、ガスケット28の突片30をシール形成方向に押圧するので、基板収納容器内からの気体の漏洩を防止することができる。但し、基板収納容器の外部から内部に気体が流入する場合には、ガスケット28の突片30がシール形成方向から離れる方向に押圧されるので、シール性を損ない易いという特徴を有する。
ガスケット28の所定の成形材料としては、例えば、耐熱性や耐候性等に優れるフッ素ゴム、シリコーンゴム、各種の熱可塑性エラストマー(例えば、オレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等)等があげられる。
リムフランジ26の外周面のうち、少なくとも上部と左右両側部とには、略枠形を呈する前後一対の枠リブ32が間隔をおいて配列形成され、この一対の枠リブ32の間には、強度を確保する複数のXリブ33が並べて連結架設される。一対の枠リブ32間の上部と左右両側部とのうち、少なくとも両側部には、複数のXリブ33を前後に二分する板形の強度保持リブ34がそれぞれ選択的に一体形成され、この強度保持リブ34がリムフランジ26の剛性をさらに向上させる。また、リムフランジ26の外周面下部には、ボトムプレート12の前方に整合して位置する搬送用のコンベヤレール35が設けられる。
各支持体40は、所定の樹脂、例えば滑り性に優れるポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリカーボネート、あるいはCOP等を含有する成形材料により射出成形される。この成形材料には、カーボン繊維、金属繊維、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー、導電性の付与された樹脂等が必要に応じて選択的に添加される。
各支持体40は、図4、図9、図10等に示すように、容器本体1の側壁23内面に対向する枠体41と、この枠体41から上下に並んだ状態で突出し、半導体ウェーハWを支持する複数の支持片42とを備え、各支持片42を、枠体41から水平横方向に突出して半導体ウェーハWの少なくとも周縁部の側部前方を水平に支持する前部支持片43と、枠体41から水平横方向に突出して半導体ウェーハWの少なくとも周縁部の側部後方を水平に支持する後部支持片44とから形成しており、容器本体1の両側壁23内面にそれぞれ着脱自在に装着される。
蓋体50は、図1、図3、図4、図8、図11ないし図14等に示すように、容器本体1の開口したリムフランジ26内に嵌合する横長の筐体51と、この筐体51の開口した表面(正面)を被覆する表面プレート68と、これら筐体51と表面プレート68との間に介在される施錠機構80とを備えて構成される。
筐体51は、基本的には枠形の周壁を備えた浅底の断面略皿形に形成され、中央部52が裏面側から表面側に向け正面略箱形に突出形成されており、この中央部52と周壁の左右両側部との間に複数の螺子ボスと共に施錠機構80用の設置空間がそれぞれ区画形成される。この筐体51の周壁外周面の丸まった四隅部付近には、蓋体50の着脱を容易化する複数本のドアガイド53がそれぞれ配設され、周壁の上下両側部には、施錠機構80用の貫通孔54がそれぞれ穿孔されており、各貫通孔54がリムフランジ26の係止穴31に対向する。
筐体51の中央部52の***した表面には、上下方向に指向する複数本の強化リブ55が所定のピッチをおいて並設され、中央部52の凹んだ裏面には、左右水平方向に指向する保護棚板56が上下方向に所定のピッチで並設されており、各保護棚板56が収納された複数枚の半導体ウェーハWの周縁部前方を非接触で仕切るよう機能する。保護棚板56の表裏面には、位置ずれした半導体ウェーハWの周縁部前方に干渉可能な三角形の小さな干渉リブ57が複数配列形成される。
筐体51の裏面両側部には、筐体51に剛性を付与して反りを防止する格子リブ58がそれぞれ縦長に一体形成され、各格子リブ58と複数の保護棚板56との間には、半導体ウェーハWを弾発的に保持するフロントリテーナ59がそれぞれ着脱自在に装着される。
各フロントリテーナ59は、格子リブ58と保護棚板56との間に押さえ爪を介し着脱自在に装着され、かつ施錠機構80の後方に位置して蓋体50の変形を防止する縦長の枠体60を備え、この枠体60の保護棚板56に近接する縦桟部には、保護棚板56方向に傾斜しながら伸びる弾性片61が上下に並べて一体形成されており、各弾性片61の先端部には、半導体ウェーハWの周縁部前方をV溝により保持する小さな保持ブロック62が一体形成される。
筐体51の裏面周縁部には枠形の嵌合溝63が形成され、この嵌合溝63には、リムフランジ26のガスケット28との間に複数の貫通孔54や施錠機構80を挟むリップタイプのガスケット64が嵌合されており(図8等参照)、このガスケット64がリムフランジ26内に圧接する。
ガスケット64は、図8等に示すように、例えば嵌合溝63に密嵌されて施錠機構80を包囲する枠形の基体65と、この基体65の外周面から突出するエンドレスの屈曲突片66とを備え、所定の成形材料により弾性変形可能に成形される。基体65の内周面や端面には、嵌合溝63内に圧接する複数の突起67が形成され、この複数の突起67がガスケット64の位置ずれや脱落を防止するよう機能する。また、屈曲突片66は、容器本体1の背面壁21方向に指向する断面略へ字形に形成されて容器本体1の内方向から外方向に斜めに伸び、リムフランジ26の内周面に密接してシールし、気密性を確保する。
このようなガスケット64は、屈曲突片66が容器本体1の正面部25外方向に斜めに伸び、基板収納容器の内部から外部に流出しようとする気体の圧力により、屈曲突片66がシール形成方向から離れる方向に押圧されるので、内部の気体が流出し易いものの、基板収納容器の外部から内部に気体が流入する場合には、屈曲突片66がシール形成方向に押圧されるので、基板収納容器外からの気体の流入を効果的に防止することができるという特徴を有する。
所定の成形材料としては、例えば、耐熱性や耐候性等に優れるフッ素ゴム、シリコーンゴム、各種の熱可塑性エラストマー(例えば、オレフィン系、ポリエステル系、ポリスチレン系等)等があげられる。
表面プレート68は、筐体51の開口した表面に対応するよう横長の平板に形成され、左右両側部には、施錠機構80用の操作口69と共に複数の取付孔がそれぞれ穿孔されており、この複数の取付孔を貫通した締結ビスが筐体51の螺子ボスに螺挿されることにより、筐体51の表面に位置決め固定される。この表面プレート68の周縁部は、筐体51の周壁外周面に係合する複数の係合リブ70が所定のピッチをおいて配列形成され、蓋体50の周壁としてガスケット28の突片30に密接される。
施錠機構80は、表面プレート68の操作口69を貫通した蓋体開閉装置の操作ピンに回転操作される左右一対の回転プレート81と、各回転プレート81の回転に伴い上下方向にスライドする複数のスライドプレート84と、各スライドプレート84のスライドに伴い筐体51から突出してリムフランジ26の係止穴31に係止する複数の係止爪87とを備えて構成され、フロントリテーナ59の前方に位置する。
各回転プレート81は、基本的には断面略凸字形の円板に形成され、周縁部付近に一対の係合溝孔82が間隔をおいてそれぞれ略半円弧形に切り欠かれており、筐体51表面の左右両側部にそれぞれ軸支されてフロントリテーナ59の前方近傍に位置する。この回転プレート81の表面側に突出した中心部には、表面プレート68の操作口69に対向する正面略小判形の操作穴83が穿孔され、この操作穴83に蓋体開閉装置の操作ピンが着脱自在に挿入される。
各スライドプレート84は、筐体51の上下方向に指向する縦長の板に形成され、筐体51表面の左右両側部に複数のガイドピン85を介しそれぞれ支持されてフロントリテーナ59の前方近傍に位置しており、末端部が回転プレート81の表面周縁部付近に対向する。このスライドプレート84の末端部には嵌入ピンが突出形成され、この嵌入ピンには、回転プレート81の係合溝孔82に遊嵌するローラ86が回転可能に嵌合される。
各係止爪87は、筐体51の貫通孔54付近に揺動可能に軸支されるとともに、スライドプレート84の先端部に揺動可能に軸支され、スライドプレート84のスライドにより貫通孔54から突出あるいは退没する。この係止爪87には円筒形のローラ88が回転可能に軸支され、このローラ88が貫通孔54から突出してリムフランジ26の係止穴31内に摺接・係止する。
上記構成において、容器本体1の一対の支持体40に半導体ウェーハWを支持させる場合には、容器本体1の一対の支持体40間に半導体ウェーハWを専用のロボットにより水平に挿入し、その後、半導体ウェーハWを下降させ、各支持体40の前部支持片43と後部支持片44とに半導体ウェーハWの裏面を支持させれば、容器本体1の一対の支持体40に半導体ウェーハWを水平に支持させることができる。
この際、各支持片42の前部支持片43と後部支持片44とが、半導体ウェーハWの周縁部側方の最大径近傍のみならず、半導体ウェーハWの裏面両側を従来よりも広範囲に亘り側方から支持する。
容器本体1の一対の支持体40に半導体ウェーハWを支持させたら、容器本体1の開口したリムフランジ26内に蓋体50を蓋体開閉装置が嵌合して蓋体50の周壁にガスケット28の傾斜した突片30を圧接させるとともに、リムフランジ26内にガスケット64の傾斜した屈曲突片66を圧接させ、施錠機構80を施錠操作する。
この際、ガスケット28の突片30とガスケット64の屈曲突片66との向きが相互に反対方向なので、基板収納容器内からの気体の漏洩も、基板収納容器外からの気体の流入も効果的に防止することができる。したがって、基板収納容器内への汚染物の流入を防止し、しかも、置換した基板収納容器内の気体の確実な維持が期待できる。
また、施錠機構80の具体的な施錠操作については、各回転プレート81が蓋体開閉装置の操作ピンにより例えば施錠方向である時計方向に回転操作されると、各スライドプレート84が蓋体50の上下外方向に直線的にスライドし、各係止爪87が筐体51の貫通孔54から突出してリムフランジ26の係止穴31内にローラ88を介して係止し、容器本体1のリムフランジ26内に嵌合した蓋体50が強固に施錠される。
また、各回転プレート81が操作ピンにより例えば解錠方向である反時計方向に回転操作されると、突き出た各スライドプレート84が蓋体50の上下内方向に直線的にスライド復帰し、各係止爪87のローラ88がリムフランジ26の係止穴31内から筐体51の貫通孔54内に退没復帰し、容器本体1のリムフランジ26内から蓋体50が取り外し可能となる。
上記構成によれば、容器本体1と蓋体50とにリップタイプのガスケット28・64をそれぞれ装着して二重シール構造とするので、容器本体1内を適切かつ確実に密閉することができ、しかも、蓋体50の嵌合の際、抵抗が増大して開閉に支障を来たすおそれがない。また、ガスケット28の内向きに傾斜した突片30が容器本体1内からの圧力に優れた効果を発揮するので、容器本体1内の空気を窒素ガス等に置換する際、窒素ガス等が容器本体1の外部に漏洩しにくい。したがって、半導体ウェーハWの表面酸化の防止効果を長期に亘り維持することができる。
また、ガスケット64の外向きに傾斜した屈曲突片66が容器本体1外からの圧力に優れた効果を発揮するので、汚染物を含んだ空気が容器本体1の内部に流入するのを抑制防止することができる。さらに、ガスケット28・64の間に複数の貫通孔54や施錠機構80を介在させるので、施錠機構80から発生する汚染物をガスケット28・64により規制することができ、汚染物の流出や拡散の防止が大いに期待できる。
次に、図15は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、ガスケット28の突片30を、容器本体1の正面部25方向に向かうに従い徐々に容器本体1の外方向に傾斜させて蓋体50の周壁外周面に屈曲密接させ、ガスケット64の屈曲突片66を、容器本体1の背面壁21方向に指向する先細りに形成して容器本体1の外方向から内方向に斜めに傾斜させ、リムフランジ26の内周面に密接してシールさせるようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、複数の貫通孔54や施錠機構80を挟むガスケット28・64の形状の多様化が期待できるのは明らかである。
次に、図16は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、筐体51の周壁と筐体51の裏面周縁部とに枠形の嵌合溝63をそれぞれ形成してこれらを容器本体1の前後方向に位置させ、この前後一対の嵌合溝63にガスケット28・64をそれぞれ密嵌して複数の貫通孔54や施錠機構80を挟ませるようにしている。
ガスケット28の突片30は、容器本体1の背面壁21方向に向かうに従い徐々に容器本体1の内方向に傾斜し、リムフランジ26の内周面に密接してシールするよう機能する。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、ガスケット28の形状や取付位置の多様化が期待できるのは明らかである。
なお、上記実施形態における容器本体1やトップフランジ19は、樹脂を含む成形材料により成形しても良いが、アルミニウム、SUS、チタン合金等の金属を用いて形成しても良い。また、容器本体1の側壁23外面には、必要に応じ、握持操作用のハンドルを設けても良い。また、ボトムプレート12、例えばその後部に、バーコードやRFIDシステムのRFタグを取り付けるための取付部を形成しても良い。
また、Xリブ33の代わりに板リブやVリブ等を適宜用いても良い。また、ガスケット28の突片30は、同様の作用効果が期待できるのであれば、断面略し字形等でも良い。また、ガスケット64の屈曲突片66は、同様の作用効果が期待できるのであれば、断面略J字形、略L字形、略Z字形等とすることもできる。さらに、施錠機構80のローラ88を円筒形ではなく、多角形の筒形に形成してその平坦面を係止穴31内に係止させ、蓋体50の施錠の安定化や確実化を図ることもできる。
本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す底面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における容器本体を模式的に示す正面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す断面側面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における上下逆にした容器本体の底板を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるボトムプレートの内側を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における容器本体の天板を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態におけるリムフランジ、ガスケット、及び蓋体の関係を模式的に示す部分断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における半導体ウェーハの支持状態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における支持体と半導体ウェーハとを模式的に示す正面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における筐体の表面側を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体の裏面側を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体を模式的に示す平面図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態における蓋体を模式的に示す側面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態におけるリムフランジ、ガスケット、及び蓋体の関係を模式的に示す部分断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第3の実施形態におけるリムフランジ、ガスケット、及び蓋体の関係を模式的に示す部分断面説明図である。
符号の説明
1 容器本体
2 底板
16 天板
21 背面壁
23 側壁
25 正面部(開口部)
26 リムフランジ(開口部)
27 取付溝
28 ガスケット(第一のガスケット)
29 基体
30 突片
32 枠リブ
33 Xリブ
40 支持体
50 蓋体
51 筐体
54 貫通孔
63 嵌合溝
64 ガスケット(第二のガスケット)
65 基体
66 屈曲突片(突片)
68 表面プレート
80 施錠機構
81 回転プレート(回転体)
84 スライドプレート
87 係止爪
W 半導体ウェーハ(基板)

Claims (5)

  1. 基板を収納する容器本体と、この容器本体の開口部を開閉する蓋体と、これら容器本体の開口部と蓋体との間に介在される変形可能なガスケットとを備えた基板収納容器であって、
    ガスケットは、容器本体と蓋体の少なくともいずれか一方に取り付けられる第一、第二のガスケットを含み、この第一、第二のガスケットからシール形成用の突片をそれぞれ斜めに突出させ、第一、第二のガスケットの突片の指向方向を逆方向としたことを特徴とする基板収納容器。
  2. 第一、第二のガスケットのいずれか一方の突片を容器本体の開口部から内方向に指向させ、他方の突片を容器本体の開口部から外方向に指向させるようにした請求項1記載の基板収納容器。
  3. 容器本体の開口部内周に第一のガスケットを取り付けてその突片を蓋体に接触させ、蓋体に第二のガスケットを取り付けてその突片を容器本体の開口部内周に接触させるようにした請求項1又は2記載の基板収納容器。
  4. 蓋体は、容器本体の開口部に嵌め合わされる筐体と、この筐体に設置され、回転体の回転により筐体から出没可能な係止爪を突出させて容器本体の開口部内周に係止させる施錠機構とを備え、この施錠機構を第一、第二のガスケットの間に位置させるようにした請求項1、2、又は3記載の基板収納容器。
  5. 筐体の周壁に、施錠機構の係止爪を突出させる貫通孔を設け、この貫通孔を第一、第二のガスケットの間に位置させるようにした請求項4記載の基板収納容器。
JP2008162981A 2008-06-23 2008-06-23 基板収納容器 Pending JP2010003948A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162981A JP2010003948A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 基板収納容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162981A JP2010003948A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 基板収納容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010003948A true JP2010003948A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41585406

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008162981A Pending JP2010003948A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 基板収納容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010003948A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104900568A (zh) * 2014-03-05 2015-09-09 耀连科技有限公司 隔离式搬运盒的密合结构
WO2015190502A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 東京エレクトロン株式会社 密閉容器及び搬送システム
JP2017086093A (ja) * 2017-02-27 2017-05-25 東京エレクトロン株式会社 密閉容器及び搬送システム
CN110770889A (zh) * 2017-04-06 2020-02-07 未来儿股份有限公司 基板收纳容器
KR20200028409A (ko) 2017-07-07 2020-03-16 신에츠 폴리머 가부시키가이샤 기판 수납 용기

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104900568A (zh) * 2014-03-05 2015-09-09 耀连科技有限公司 隔离式搬运盒的密合结构
WO2015190502A1 (ja) * 2014-06-12 2015-12-17 東京エレクトロン株式会社 密閉容器及び搬送システム
JP2017086093A (ja) * 2017-02-27 2017-05-25 東京エレクトロン株式会社 密閉容器及び搬送システム
CN110770889A (zh) * 2017-04-06 2020-02-07 未来儿股份有限公司 基板收纳容器
CN110770889B (zh) * 2017-04-06 2023-10-27 未来儿股份有限公司 基板收纳容器
KR20200028409A (ko) 2017-07-07 2020-03-16 신에츠 폴리머 가부시키가이샤 기판 수납 용기
US11211275B2 (en) 2017-07-07 2021-12-28 Shin-Etsu Polymer Co., Ltd. Substrate storage container

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5269077B2 (ja) 支持体及び基板収納容器
JP4573566B2 (ja) 収納容器
JP4880646B2 (ja) 基板収納容器
KR100545427B1 (ko) 수송용기
JP5627509B2 (ja) 基板収納容器
JP2010003948A (ja) 基板収納容器
JP4916258B2 (ja) 基板収納容器
JP5713875B2 (ja) 基板収納容器
KR20090023427A (ko) 밀봉 용기
JP4201583B2 (ja) 基板収納容器
TW200415092A (en) Substrate storage container
JPWO2005112107A1 (ja) 基板収納容器及びその位置決め方法
JP2010267761A (ja) 基板収納容器
KR101698635B1 (ko) 기판 수납 용기
JP4825241B2 (ja) 基板収納容器
JP4921429B2 (ja) 基板収納容器
JP4090115B2 (ja) 基板収納容器
JP5409343B2 (ja) 基板収納容器
JP6491590B2 (ja) 基板収納容器
JP2001298077A (ja) 基板収納容器
JP5546430B2 (ja) 収納容器
JP4891939B2 (ja) 基板収納容器
JP5686699B2 (ja) 蓋体及び基板収納容器
JP4891853B2 (ja) 基板収納容器
JP2011091225A (ja) 基板収納容器