JP2010003653A - 電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストの増大を抑制しつつ、薄型化を実現しうる電池を提供する。
【解決手段】電池の蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層して構成されている。単位電池Uは、板状の正極集電体1aと、正極集電体1aの上面および下面の各一部の上に形成された正極活物質層1bとを有している。正極集電体1aの上面,下面の各他部に、高分子フィルムからなる絶縁層4が形成されている。正極活物質層1bと絶縁層4とに跨る領域に、固体電解質層3が形成されている。固体電解質層3および絶縁層4に跨って、負極活物質層2bが形成されている。各1対の単位電池Uの負極活物質層2bの端部から合計3枚の板状の負極集電体2aが延びている。各正極集電体1a,負極集電体2aは、先端で積層されて正極接続部8,負極接続部9となっている。
【選択図】図1
【解決手段】電池の蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層して構成されている。単位電池Uは、板状の正極集電体1aと、正極集電体1aの上面および下面の各一部の上に形成された正極活物質層1bとを有している。正極集電体1aの上面,下面の各他部に、高分子フィルムからなる絶縁層4が形成されている。正極活物質層1bと絶縁層4とに跨る領域に、固体電解質層3が形成されている。固体電解質層3および絶縁層4に跨って、負極活物質層2bが形成されている。各1対の単位電池Uの負極活物質層2bの端部から合計3枚の板状の負極集電体2aが延びている。各正極集電体1a,負極集電体2aは、先端で積層されて正極接続部8,負極接続部9となっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、平板状の電極を備えた電池に係り、特に薄型化対策に関する。
従来より、特許文献1や特許文献2に示す薄型電池が知られている。
特許文献1では、各々、平板状の正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層,負極活物質膜および負極リード部材を順次積層している(同文献の図1,図8等参照)。特に、同文献の図8に示される構造では、単位電池部を多数組積層している。単位電池部とは、正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層,負極活物質膜および負極リード部材である。
特許文献1では、各々、平板状の正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層,負極活物質膜および負極リード部材を順次積層している(同文献の図1,図8等参照)。特に、同文献の図8に示される構造では、単位電池部を多数組積層している。単位電池部とは、正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層,負極活物質膜および負極リード部材である。
特許文献2では、絶縁基材の上に、正極活物質膜,固体電解質層および負極活物質膜が順次階段状に堆積されている。また、階段部に露出している正極活物質膜の端部から正極リード部材が引き出されている。負極リード部材(保護膜および負極端子)が負極活物質膜の上面から引き出されている。このような構造により、薄型化を図っている(同文献の第1図及び第2図参照)。
特開2005−251417号公報
特開昭61−198564号公報
上記特許文献1の構造では、正極リード部材および負極リード部材が必ず積層されるので、薄型化の低減には、限界がある。特に、同文献の図8に示される単位電池部を多数組積層した構造では、各リード部材もその数だけ積層される。したがって、電池全体として相当の厚みが増大し、薄型化に反する。
特許文献2の構造では、正極リード部材が電池全体の厚みには寄与しない構造となっている。したがって、原理的には、特許文献1に比べて薄型化が可能となるはずである。
しかしながら、電池の性能を確保するためには、正極活物質膜,たとえばLiCoO2膜の結晶性を高くするために、500℃程度の熱処理を行う必要がある。そのため、絶縁基材としては、高分子フィルムではなく、耐熱性の高いセラミック板を使わざるを得ない。ところが、セラミック板を用いると、コストが高くつく。また、100μm程度の厚みが必要になるので、電池全体の薄型化も困難である。
しかしながら、電池の性能を確保するためには、正極活物質膜,たとえばLiCoO2膜の結晶性を高くするために、500℃程度の熱処理を行う必要がある。そのため、絶縁基材としては、高分子フィルムではなく、耐熱性の高いセラミック板を使わざるを得ない。ところが、セラミック板を用いると、コストが高くつく。また、100μm程度の厚みが必要になるので、電池全体の薄型化も困難である。
本発明の目的は、コストの増大を抑制しつつ、薄型化を実現しうる電池構造を提供することにある。
本発明の電池は、以下の構造を有している。板状の正極リード部材の少なくとも一方の面の一部と他部に、正極活物質膜と絶縁層とがそれぞれ形成されている。そして、絶縁層と正極活物質膜とに跨る領域に固体電解質層が形成されている。固体電解質層と絶縁層とに跨る領域に負極活物質膜が形成されている。負極活物質膜の一部から負極リード部材が引き出されている。
この構造により、正極活物質膜の結晶性改善の熱処理を行なった後、絶縁層を形成する手順が可能である。つまり、絶縁層として安価で薄膜化が容易な高分子フィルムを用いることができる。よって、コストを低減しつつ、薄くすることができる。
また、正極リード部材や正極活物質膜が、絶縁層によって負極活物質膜と接触しないので、短絡を防止することができる。
また、正極リード部材や正極活物質膜が、絶縁層によって負極活物質膜と接触しないので、短絡を防止することができる。
本発明において、負極リード部材を負極活物質膜の端部から引き出す構造を採用することができる。これにより、負極リード部材を正極リード部材の上方に積層する必要がなく、より薄型化をすることができる。
本発明において、正極活物質膜,固体電解質層および負極活物質膜が、正極リード部材の両面上に成膜されていてもよい。つまり、いわゆる両面成膜タイプの構造としてもよい。この構造により、わずかに厚みを増大するだけで、電池容量を何倍にも増大させることができる。
この場合、絶縁層を両面に形成してもよいが、絶縁層を両面に形成しなくてもよい。後者の場合であっても、正極リード部材や正極活物質膜と、負極活物質膜との短絡を防止することができる。
この場合、絶縁層を両面に形成してもよいが、絶縁層を両面に形成しなくてもよい。後者の場合であっても、正極リード部材や正極活物質膜と、負極活物質膜との短絡を防止することができる。
本発明において、2つの負極活物質膜を正極リード部材の片面ずつ個別に形成することもできる。その場合には、2つの負極活物質膜を絶縁層を貫通するスルーホール導体層を介して互いに接続する。これにより、PVD(物理的堆積法)を利用して、負極活物質膜を容易に形成することができる。
正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層および負極活物質膜の複数組を積層することが好ましい。この構造により、電池全体の厚みをわずかに増大させるだけで、電池容量を複数倍に増大させることができる。
本発明によると、コストの増大を抑制しつつ、薄型化を実現することができる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る電池の蓄電部Aの縦断面図である。
図1に示すように、蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層した構造を有している。各単位電池Uは、正極部材1の両側に、固体電解質層3を挟んで、負極活物質層2bを積層した構造となっている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る電池の蓄電部Aの縦断面図である。
図1に示すように、蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層した構造を有している。各単位電池Uは、正極部材1の両側に、固体電解質層3を挟んで、負極活物質層2bを積層した構造となっている。
正極部材1は、正極リード部材である板状の正極集電体1aと正極活物質層1bとを有している。正極活物質層1bは、正極集電体1aの上面および下面の各一部Ra(図3(a)参照)の上に、形成されている。正極集電体1aの他部Rb(図3(a),(b)参照)および側面に亘って、絶縁層4が形成されている。本実施の形態では、絶縁層4は高分子フィルムから形成されているが、無機絶縁膜であってもよい。
正極活物質層1bと絶縁層4とに跨る領域Rcに、固体電解質層3が形成されている(図3(c)参照)。固体電解質層3は、正極活物質層1bにおける絶縁層4に隣接しない端部を覆うように形成されている。
固体電解質層3および絶縁層4に跨って、負極活物質層2bが形成されている。負極活物質層2bは、正極集電体1aの上面,下面および側面に亘るように、形成されている。
固体電解質層3および絶縁層4に跨って、負極活物質層2bが形成されている。負極活物質層2bは、正極集電体1aの上面,下面および側面に亘るように、形成されている。
負極活物質層2bの端部から、負極リード部材である板状の負極集電体2aが延びている。3枚の負極集電体2aは、先端で積層されて負極接続部9となっている。
なお、各負極活物質層2aは、互いに導通しているので、負極集電体2aは、蓄電部A全体で1枚だけでもよい。
なお、各負極活物質層2aは、互いに導通しているので、負極集電体2aは、蓄電部A全体で1枚だけでもよい。
また、各単位電池Uから延びる4枚の正極集電体1aは、先端で積層されて、正極接続部8となっている。
単位電池Uは、平面形状がほぼ矩形であり、平面寸法は30mm×50mm程度である。正極集電体1aは、SUS304,SUS316,Cuなどの金属からなる。正極集電体1aの厚みは、10μm〜20μm程度である。正極集電体1aとして、金属箔を用いることにより、薄膜化が容易である。
正極活物質層1bは、LiCoO2,LiMnO2,MnO2などの酸化物系の活物質からなる。正極活物質層1bの厚みは、10μm程度である。
負極活物質層2bは、Li金属膜,合金膜,あるいはLTO膜(チタン酸リチウム膜),カーボン膜などからなる。上記合金膜としては、Li−Al,Li−Mn−Al,Si,Si−N,Si−Co,Si−Feなどがある。負極活物質層2bの厚みは、5μm未満である。
正極活物質層1bは、LiCoO2,LiMnO2,MnO2などの酸化物系の活物質からなる。正極活物質層1bの厚みは、10μm程度である。
負極活物質層2bは、Li金属膜,合金膜,あるいはLTO膜(チタン酸リチウム膜),カーボン膜などからなる。上記合金膜としては、Li−Al,Li−Mn−Al,Si,Si−N,Si−Co,Si−Feなどがある。負極活物質層2bの厚みは、5μm未満である。
固体電解質層3は、Li−P−S−O,Li−P−O−N,Li2S−P2S5などからなる。これらは、アモルファス膜であってもよいし、多結晶膜であってもよい。このうち、Li2S−P2S5は、アモルファスである。固体電解質層3の厚みは、5μm〜10μm程度である。
絶縁層4は、PP粘着テープ,PPS粘着テープ,PPS圧着テープ、アルミナ膜などからなる。絶縁層4の厚みは、10μm程度である。
本実施の形態の構造により、単位電池Uの厚みは、50μm程度まで、薄くすることができる。
本実施の形態の構造により、単位電池Uの厚みは、50μm程度まで、薄くすることができる。
図2は、蓄電部Aを収納した電池Bの構造例を示す縦断面図である。電池Bは、蓄電部Aをアルミラミネートフィルム13によって封止することにより、形成される。アルミラミネートフィルム13の厚みは、たとえば0.1mm〜0.2mm程度である。
電池Bの両端部には、外部端子である正極端子11および負極端子12が設けられている。正極端子11および負極端子12は、アルミラミネートフィルム13で封着されつつ、内部空間まで延びている。蓄電部Aの正極接続部8,負極接続部9は、それぞれ正極端子11,負極端子12に接続されている。
電池Bの厚さは、3mm〜5mm程度で、平面寸法は、30mm〜60mm×30mm〜60mm程度である。
電池の構造としては、図2に示す構造に限定されるものではなく、種々の形態を作用することができる。平面形状も矩形に限らず、丸型(コイン型)、トラック形状など、各種形状を採ることができる。
電池の構造としては、図2に示す構造に限定されるものではなく、種々の形態を作用することができる。平面形状も矩形に限らず、丸型(コイン型)、トラック形状など、各種形状を採ることができる。
次に、蓄電部Aの製造工程の一例について、説明する。図3(a)〜(d)は、蓄電部Aのうち単位電池部Uを形成する手順を示す縦断面図である。ただし、必ずしもこの手順に限定されるものではない。
図3(a)に示す工程では、以下の処理を行う。まず、気相成長法により、正極集電体1aの上面1a1および下面1a2上に、酸化物系物質からなる膜を形成する。気相成長法としては、真空蒸着,スパッタリング,レーザアブレーション,イオンプレーティングなどがある。次に、酸化物系物質からなる膜を堆積し、正極集電体1aの上面および下面の各一部Raの上に正極活物質層1bを形成する。その後、500℃付近の温度で、正極活物質層1bの結晶性を高めるための熱処理を行う。
次の工程で、絶縁層4として無機絶縁膜を形成する場合には、絶縁層4を形成した後で、この熱処理を行なってもよい。
次の工程で、絶縁層4として無機絶縁膜を形成する場合には、絶縁層4を形成した後で、この熱処理を行なってもよい。
次に、図3(b)に示す工程で、高分子フィルムからなる絶縁層4を形成する。絶縁層4は、正極集電体1aの上面および下面の他部Rbおよび側面に亘る領域に設けられている。高分子フィルムとしては、上述の各種粘着テープまたは圧着テープがある。たとえば、PPSフィルムを260℃程度に加熱して、正極集電体1aに熱融着させることができる。
絶縁層4として、各種粘着テープまたは圧着テープに代えて、無機絶縁膜を用いることができる。その場合には、気相成長法により、無機絶縁膜を堆積する。バルクの無機絶縁基板とは異なり、無機絶縁膜は、高分子フィルムと同程度に薄くすることができる。
絶縁層4として、各種粘着テープまたは圧着テープに代えて、無機絶縁膜を用いることができる。その場合には、気相成長法により、無機絶縁膜を堆積する。バルクの無機絶縁基板とは異なり、無機絶縁膜は、高分子フィルムと同程度に薄くすることができる。
次に、図3(c)に示す工程で、以下の処理を行なう。まず、気相成長法により、上述のLi2S−P2S5アモルファス膜を堆積する。これにより、絶縁層4の一部および正極集電体1aに跨る領域Rcに、固体電解質層3を形成する。固体電解質層3は、正極活物質層1bの一端部を覆っている。
次に、図3(d)に示す工程で、以下の処理を行なう。まず、気相成長法により、Li金属膜等を基板の両面および側面に亘る領域に堆積する。その後、金属膜等を堆積して、負極活物質層2bを形成する。
以上の工程により、単位電池Uの製造を終了する。その後、4個の単位電池Uを重ね、各負極活物質層2b同士をはんだ付け等により接合する。このとき、負極活物質層2bと負極集電体2aとを、はんだ付け等により,同時に接合する。さらに、各正極集電体1a同士を接合して正極接続部8を形成する。また、各負極集電体2a同士を接合した負極接続部9を形成する。これにより、図1に示す蓄電部Aを形成する。その後、蓄電部Aをケースに収納して、図2に示すような電池Bを形成する。
本実施の形態の電池Bの構造により、以下の効果が得られる。正極活物質層1bの高温熱処理(500℃程度)を行なってから、絶縁層4を形成する手順が可能となる。したがって、絶縁層4として高分子フィルムを用いても、正極活物質層1bの結晶性を改善することができる。絶縁層4として高分子フィルムを用いることにより、製造コストの低減と、薄型化とを容易に実現することができる。
絶縁層4として、正極集電体1aの板面上に堆積された無機絶縁膜を用いた場合にも、電池Bを薄くすることができる。バルクの無機絶縁基板とは異なり、無機絶縁膜は、高分子フィルムと同程度に薄くすることができるからである。
絶縁層4として、正極集電体1aの板面上に堆積された無機絶縁膜を用いた場合にも、電池Bを薄くすることができる。バルクの無機絶縁基板とは異なり、無機絶縁膜は、高分子フィルムと同程度に薄くすることができるからである。
特許文献2の第1図または第2図に示す電池では、片面成膜タイプで、500μm程度の厚みが必要である。それに対し、図1に示す単位電池Uでは、両面成膜タイプでも、全体の厚みを50μm程度まで薄型化できる。
また、本実施の形態の電池Bの構造では、絶縁層4が、正極部材1と負極部材2との間に介在している。したがって、正極部材1と負極部材2との電気的短絡を確実に防止することもできる。
さらに、負極集電体2aは、負極活物質層2bの一部に接続されていればよい。たとえば、負極活物質層2bの端部から負極集電体2aを引き出す構造を採用することができる。したがって、負極集電体2aにより、複数の単位電池Uを積層した蓄電部Aの全体の厚みを増大させることがない。その結果、蓄電部Aをさらに薄くすることができる。
本実施の形態では、単位電池Uにおいて、両面成膜タイプを採用している。つまり、正極活物質層1b,固体電解質層3および負極活物質層2bを正極集電体1aの両面に形成している。それに対し、単位電池Uにおいて、片面成膜タイプを採用することもできる。つまり、正極活物質層1b,固体電解質層3および負極活物質層2bを正極集電体1aの片面側だけに設けてもよい。
両面成膜タイプの構造により、正極集電体1aの数を減らして、電池を薄くすることができる。
両面成膜タイプの構造により、正極集電体1aの数を減らして、電池を薄くすることができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る電池の蓄電部Aの縦断面図である。図1に示す実施の形態1と共通の部材については、同じ符号を付して、できるだけ説明を省略する。
図4に示すように、蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層した構造を有している。各単位電池Uは、正極部材1の両側に、固体電解質層3を挟んで、負極活物質層2bを積層した構造となっている。この点は、実施の形態1と同様である。
図4は、本発明の実施の形態2に係る電池の蓄電部Aの縦断面図である。図1に示す実施の形態1と共通の部材については、同じ符号を付して、できるだけ説明を省略する。
図4に示すように、蓄電部Aは、4個の単位電池Uを積層した構造を有している。各単位電池Uは、正極部材1の両側に、固体電解質層3を挟んで、負極活物質層2bを積層した構造となっている。この点は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態に係る蓄電部Aでは、絶縁層4が正極集電体1aの上面から側面を経て下面につながっていない。つまり、絶縁層4は、正極集電体1aの上面および下面に個別に形成されている。そして、正極集電体1aの端部で、2つの絶縁層4が互いに貼り合わされている。
また、固体電解質層3および負極活物質層2bは、貼り合わされた2つの絶縁層4の両側に個別に形成されている。そして、各絶縁層4において、両面の負極集電体2aが負極活物質層2bとつながるように形成されている。また、各絶縁層4の端部には、スルーホールを埋めるスルーホール導体6が形成されている。2つの負極集電体2aは、スルーホール導体6を介して互いに接続されている。
スルーホール導体6に代えて、絶縁層4の側面に、各負極集電体2a同士を導通させる側面導体を形成してもよい。
スルーホール導体6に代えて、絶縁層4の側面に、各負極集電体2a同士を導通させる側面導体を形成してもよい。
そして、側方に延びる3つの絶縁層4,負極集電体2aは、端部で積層されて、負極接続部9となっている。
本実施の形態においては、単位電池Uの製造工程の図示は省略するが、以下の通り行われる。
まず、実施の形態1における図3(a)に相当する工程を行う。
図3(b)に相当する工程では、以下の処理を行なう。まず、正極集電体1aの上面および下面に貼り付けた2枚の絶縁層4をそのまま側方に延ばして互いに貼り合わせる。その後、各絶縁層4にスルーホールを形成する。
図3(c)に相当する工程では、領域Rcに固体電解質層3を形成する。
図3(d)に相当する工程では、以下の処理を行う。まず、次に、固体電解質層3から各絶縁層4の一部に亘る領域に負極活物質層2bを形成する。その後、各絶縁層4の上下面に、負極活物質層2bにつながるように、負極集電体2aを形成する。その際、Li金属等のPVDまたはCVDを行うと、スルーホールを埋めるスルーホール導体6も形成される。
まず、実施の形態1における図3(a)に相当する工程を行う。
図3(b)に相当する工程では、以下の処理を行なう。まず、正極集電体1aの上面および下面に貼り付けた2枚の絶縁層4をそのまま側方に延ばして互いに貼り合わせる。その後、各絶縁層4にスルーホールを形成する。
図3(c)に相当する工程では、領域Rcに固体電解質層3を形成する。
図3(d)に相当する工程では、以下の処理を行う。まず、次に、固体電解質層3から各絶縁層4の一部に亘る領域に負極活物質層2bを形成する。その後、各絶縁層4の上下面に、負極活物質層2bにつながるように、負極集電体2aを形成する。その際、Li金属等のPVDまたはCVDを行うと、スルーホールを埋めるスルーホール導体6も形成される。
本実施の形態によっても、基本的に,実施の形態1と同じ効果を発揮することができる。加えて、正極集電体1aの両面側に負極活物質層2bを個別に形成するので、気相成長法を用いた製造が容易である。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る単位電池Uの縦断面図である。図4に示す実施の形態2と共通の部材については、同じ符号を付して、できるだけ説明を省略する。
図5は、本発明の実施の形態3に係る単位電池Uの縦断面図である。図4に示す実施の形態2と共通の部材については、同じ符号を付して、できるだけ説明を省略する。
本実施の形態においては、絶縁層4が正極集電体1aの上面のみにしか形成されてない。そして、1枚の絶縁層4の上下面に、負極活物質層2bおよび負極集電体2aが形成されている。2つの負極活物質層2bは、1枚の絶縁層4を貫通するスルーホール導体6を介して互いに接続されている。
なお、下面側の固体電解質層3は、絶縁層4の下面側まで延びている。これにより、下面側の負極活物質層2bと正極集電体1aとの接触を防いでいる。
なお、下面側の固体電解質層3は、絶縁層4の下面側まで延びている。これにより、下面側の負極活物質層2bと正極集電体1aとの接触を防いでいる。
本実施の形態によっても、基本的に,実施の形態2と同じ効果を発揮することができる。すなわち、正極集電体1aの両面に、負極活物質層2bを個別に形成するので、気相成長法を用いた製造が容易である。さらに、絶縁層4が1つだけであるので、実施の形態2に比べ、製造工程が簡素化され、製造コストも低減される。
本実施の形態においては、実施の形態1,2とは異なり、単一の単位電池Uしか設けていない。本実施の形態においても、図5に示す単位電池Uを複数個積層する構造にしてもよい。その場合には、電池容量を、積層数に比例して増大させることができる。
上記実施の形態の構造は、例示にすぎず、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載と、その記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の電池は、時計,電卓などの電子機器用の電源として利用することができる。
A 蓄電部
B 電池
U 単位電池
1 正極部材
1a 正極集電体
1b 正極活物質層
2 負極部材
2a 負極集電体
2b 負極活物質層
3 固体電解質層
4 絶縁層
6 スルーホール導体
8 正極接続部
9 負極接続部
11 正極端子
12 負極端子
13 アルミラミネートフィルム
B 電池
U 単位電池
1 正極部材
1a 正極集電体
1b 正極活物質層
2 負極部材
2a 負極集電体
2b 負極活物質層
3 固体電解質層
4 絶縁層
6 スルーホール導体
8 正極接続部
9 負極接続部
11 正極端子
12 負極端子
13 アルミラミネートフィルム
Claims (5)
- 板状の正極リード部材と、
前記正極リード部材の少なくとも一方の面の一部に形成された正極活物質膜と、
前記正極リード部材の前記少なくとも一方の面の他部に形成された絶縁層と、
前記絶縁層と前記正極活物質膜とに跨る領域に形成された固体電解質層と、
前記固体電解質層と前記絶縁層とに跨る領域に形成された負極活物質膜と、
前記負極活物質膜の一部に接続された負極リード部材と、
を備えている電池。 - 請求項1記載の電池において、
前記負極リード部材は、負極活物質膜の端部に接続されている、電池。 - 請求項1または2記載の電池において、
前記正極活物質層,固体電解質層,および負極活物質層は、前記正極リード部材の両面に、個別に形成されている、電池。 - 請求項3記載の電池において、
前記正極リード部材の両面に形成された負極活物質膜は、スルーホール導体層または側面導体層を介して互いに電気的に導通されている、電池。 - 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の電池において、
前記正極リード部材,正極活物質膜,固体電解質層および負極活物質膜の複数組を積層してなる電池。
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