JP2010000442A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Norito Tsukahara
法人 塚原
Masayoshi Koyama
雅義 小山
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Abstract

【課題】吐出量のバラツキが少なく安定的に液状材料を微少量吐出する液体吐出装置を提供する。
【解決手段】液体吐出装置100は、微少量の液滴を吐出する液体吐出装置であって、液状材料30が入れられたテーパー状の液体保持管10の内部を移動し、液体保持管10の尖端に形成された開口11に対して先端が出入りする押出針120を備え、押出針120において先端側の側面部分122に、千鳥配置で複数の微小凹部123(ディンプル形状の凹凸)が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、液状材料を吐出する液体吐出装置に関し、特に、吐出量のバラツキが少なく安定的に液状材料を微少量吐出する液体吐出装置に関する。
近年、液状材料を微少量吐出したいというニーズが様々な分野で高まっている。これに対して、微少液滴吐出装置など色々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、小型・軽量化が進む電子機器では、微小な電極が狭小ピッチで形成された半導体と、微細な配線パターンが形成されたプリント配線板とが使用される。さらに、電極の微小化や配線パターンの微細化等の進展が著しい。そして、微少な電極と微細な配線パターンとを接続するときに使用される液状材料を如何に定量で吐出することができるかが、品質確保におけるポイントとなっている。
一般的に、液状材料を吐出する方法としてディスペンス方式が知られている。ディスペンス方式では、シリンジ内に充填された液状材料を吐出する駆動源として空気を利用している。このため、シリンジ内に充填されている材料の体積に吐出量が依存し、吐出によって材料が減少するにつれて、材料減少の変動に水頭差が追従出来ず、定量で吐出することが困難になる。
ここで、水頭差とは、シリンジ内の液量が変化することに起因して発生する吐出量の変化を意味する。シリンジ内の空間容積が大きくなることで、空気を送り込んだ際にタイムラグが発生し、吐出量が変化する。特に、液状材料を微少量吐出する場合においては、吐出量のバラツキが顕著に現れる。
また、例えば、半田粉が含まれる半田接着剤のように、液状材料にフィラーが含まれる場合には、液状材料に含まれるフィラーの分散性が空気圧によって崩れ、吐出した液状材料の一部に含まれるフィラー量が一定しないという問題がある。
<液体吐出装置>
ここで、従来の技術における液体吐出装置について説明する。
図6に示すように、液体吐出装置1は、テーパー状の液体保持管10の尖端に形成された開口11から液状材料30を微少量吐出する装置である。液状材料30が入れられた液体保持管10の内部を移動し、開口11に対して先端21が出入りする棒状の押出針20を備える。ここでは、開口11を下側にして液体保持管10が配置され、開口11の下方に僅かな間隙を設けて板状の被吐出体40が配置されている。押出針20が手動または自動で上下方向に移動することによって、液状材料30が被吐出体40に微少量吐出される。
ここで、押出針20は、側面が滑らかである。また、外径C3が液体保持管10の開口11の内径C1よりも小さく、液体保持管10の開口11に対して出入り自在に液体保持管10の内部に配置されている。
<吐出工程>
次に、液体吐出装置1を使用して、被吐出体40に微少量の液滴を吐出する吐出工程について説明する。
まず、図7(A)〜図7(B)に示すように、押出針20が下降し、液体保持管10の開口11を通過して、液体保持管10の内部から押出針20の先端21が出る。さらに、押出針20の先端21が被吐出体40に接触するまで、押出針20が下降する。このとき、押出針20の先端21と側面部分22とに液状材料30の一部である液状物31が付着する。
その後、図7(C)に示すように、押出針20の先端21が被吐出体40に接触すると、押出針20の先端21を介して、先端21と側面部分22とに付着した液状物31の一部が被吐出体40に流れる。
その後、図7(D)〜図7(E)に示すように、押出針20が上昇し、液体保持管10の開口11を通過して、液体保持管10の内部に押出針20の先端21が入る。
そして、吐出位置を変えながら、この一連の工程を繰り返すことによって、図8に示されるように、被吐出体40に液滴51,52,・・・などが吐出される。
特開2006−320795号公報
しかしながら、従来の技術における液体吐出装置1では、液状材料を微少量吐出することができても、吐出量にバラツキが生じるという問題がある。この点については、図8に示されるように、液滴51の径E1、液滴52の径E2などの大きさにバラツキが生じることからも容易に窺える。これは、図6に示されるように、被吐出体40に液滴50が吐出されるときに、液状物31が被吐出体40の表面に、だれて拡がるからである。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、吐出量のバラツキが少なく安定的に液状材料を微少量吐出する液体吐出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係わる塗布装置は、下記に示す特徴を備える。
(CL1)液体吐出装置は、(a)微少量の液滴を吐出する液体吐出装置であって、(b)液状材料が入れられたテーパー状の液体保持管の内部を移動し、前記液体保持管の尖端に形成された開口に対して先端が出入りする押出針を備え、(c)前記押出針において前記先端側の側面部分に凹凸が形成されている。
これによって、押出針の側面部分に付着した液状材料の一部である液状物の付着状態を維持することができ、液状物が下方に流動することを抑制することができる。
これは、側面部分が滑らかな押出針よりも、側面部分に凹凸が形成された押出針の方が、液状材料と接触する面積が大きいので、表面張力及び摩擦抵抗が大きくなり、液状材料が吐出方向に流動し難くなるからである。
結果、従来の液体吐出装置よりも本発明の液体吐出装置を使用した方が、吐出量のバラツキが少なく定量で微小な液滴を吐出することができ、液状材料を微少量吐出するにあたって最適である。
さらに、本発明に係わる塗布装置は、下記に示す特徴を備えるとしてもよい。
(CL2)上記(CL1)に記載の液体吐出装置は、前記側面部分に形成された凹凸が、千鳥配置で形成された複数の微小凸部、および千鳥配置で形成された複数の微小凹部のいずれかであるとしてもよい。
(CL3)上記(CL1)に記載の液体吐出装置は、前記側面部分に形成された凹凸が、前記押出針の外周に沿って突起した環状凸部、および前記押出針の外周に沿って窪んだ環状凹部のいずれかであるとしてもよい。
(CL4)上記(CL1)に記載の液体吐出装置は、(a)前記液状材料にフィラーが含まれ、(b)前記側面部分に形成された凹凸における凹部の深さまたは凸部の高さが、平均フィラー粒子径以上であり、平均フィラー粒子径の2倍以下であるとしてもよい。
(CL5)上記(CL1)に記載の液体吐出装置は、(a)前記液状材料にフィラーが含まれ、(b)前記側面部分に形成された凹凸における隣接する凹部の間隔または隣接する凸部の間隔が、平均フィラー粒子径以上であるとしてもよい。
なお、本発明は、液体吐出装置として実現されるだけではなく、液体吐出装置を使用して微少量の液滴を吐出する液体吐出方法として実現されるとしてもよい。
本発明によれば、押出針の側面部分に凹凸が形成されている。これによって、側面部分に付着した液状材料の一部である液状物の付着状態を維持することができ、液状物が下方に流動することを抑制することができる。
これは、側面部分が滑らかな押出針よりも、側面部分に凹凸が形成された押出針の方が、液状材料と接触する面積が大きいので、表面張力及び摩擦抵抗が大きくなり、液状材料が吐出方向に流動し難くなるからである。
結果、従来の液体吐出装置よりも本発明の液体吐出装置を使用した方が、吐出量のバラツキが少なく定量で微小な液滴を吐出することができ、液状材料を微少量吐出するにあたって最適である。例えば、微少な電極と微細な配線パターンとを接続するように、微小液滴と吐出精度とが要求される用途に適し、接続品質の向上に寄与する。
(実施の形態)
以下、本発明に係わる実施の形態について説明する。
<構成>
まず、本実施の形態における液体吐出装置の構成について説明する。
図1に示すように、液体吐出装置100は、テーパー状の液体保持管10の尖端に形成された開口11から液状材料30を微少量吐出する装置である。液状材料30が入れられた液体保持管10の内部を移動し、開口11に対して先端121が出入りする棒状の押出針120を備える。ここでは、開口11を下側にして液体保持管10が配置され、開口11の下方に僅かな間隙を設けて板状の被吐出体40が配置されている。押出針120が手動または自動で上下方向に移動することによって、液状材料30が被吐出体40に微少量吐出される。
<押出針120>
ここで、押出針120は、側面部分122に、千鳥配置で複数の微小凹部123(ディンプル形状の凹凸)が形成されている。微小凹部123が、押出針120の側面において、内側に向かって窄む楕円穴部分である。また、外径C2が液体保持管10の開口11の内径C1よりも小さく、液体保持管10の開口11に対して出入り自在に液体保持管10の内部に配置されている。
<液状材料30>
また、液状材料30としては、エポキシやアクリル樹脂等、樹脂単体で構成されたものから、樹脂に半田粉が含有された半田接着剤のようにフィラーが樹脂に混合されているものまで、幅広く使用可能である。また、銀粒子等の金属フィラーが混合されたものやシリカ等の無機フィラーが混合されたものも使用可能である。なお、粘度100Pa・s以下のものが好適である。
<被吐出体40>
また、被吐出体40としては、ガラス板、ガラス繊維入りエポキシ樹脂の板、セラミック板、ポリエチレンテレフタレート(PET)やアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)等の高分子樹脂等の板、さまざまなものが使用可能である。また、それらに銅箔、メッキ等で導電性の回路パターンが形成されている回路基板も使用可能である。
<吐出工程>
次に、液体吐出装置100を使用して、被吐出体40に微少量の液滴を吐出する吐出工程について説明する。
まず、図2(A)〜図2(B)に示すように、押出針120が下降し、液体保持管10の開口11を通過して、液体保持管10の内部から押出針120の先端121が出る。さらに、押出針120の先端121が被吐出体40に接触するまで、押出針120が下降する。このとき、押出針120の先端121と側面部分122とに液状材料30の一部である液状物131が付着する。
その後、図2(C)に示すように、押出針120の先端121が被吐出体40に接触すると、押出針120の先端121を介して、先端121と側面部分122とに付着した液状物131の一部が被吐出体40に流れる。
その後、図2(D)〜図2(E)に示すように、押出針120が上昇し、液体保持管10の開口11を通過して、液体保持管10の内部に押出針120の先端121が入る。
そして、吐出位置を変えながら、この一連の吐出工程を繰り返すことによって、図3に示すように、被吐出体40に液滴151,152,・・・などが吐出される。
なお、押出針120の先端121が被吐出体40に接触するまで、液状材料30の一部である液状物131が、下方向に垂れることなく、押出針120の側面部分122に付着している。これは、例えば、図4(A)に示すように、微小凹部123aの形状・寸法・ピッチに応じた表面張力及び摩擦抵抗が押出針120の側面部分122に発生し、表面張力及び摩擦抵抗によって生じる力Fが液状物131aの付着状態を維持する方へと作用するからである。このため、液体吐出装置100では、液状物131が、被吐出体40の吐出位置に締まり無く垂れ出すことなく安定した量で吐出される。
<寸法・間隔>
ここで、微小凹部123の寸法と、隣接する微小凹部123の間隔とについて説明する。
例えば、液状材料30にフィラーが含まれる場合には、微小凹部123の寸法と、隣接する微小凹部123の間隔とが限定される。ここでは、一例として、液状材料30が半田ペーストであるとする。この場合においては、微小凹部123に半田粒子(フィラー粒子)が入り込むために、微小凹部123の口径・深さが半田粒子(フィラー粒子径)の大きさ以上である必要がある。このため、微小凹部123の口径・深さとして、少なくとも、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)に相当する長さが必要である。
ただし、微小凹部123の深さが大きすぎても、側面部分122に付着される液状被膜131bの量が多くなりすぎて、吐出量のバラツキが大きくなるので好ましくない。これは、図4(B)に示すように、微小凹部123bの深さが大きくなるにつれて、表面張力及び摩擦抵抗が大きくなり、表面張力及び摩擦抵抗によって生じる力Fも大きくなる。大きくなった力Fによって、多くの液状物131bの付着状態が維持されるからである。このため、微小凹部123bの深さが、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)以上であり、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)の2倍以下であることが好適である。
また、図4(C)に示すように、隣接する微小凹部123cの間隔が狭いほど、液状物131cの表面が均一になるが、微小凹部123cの口径が平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)以上である必要がある。このため、隣接する微小凹部123cの間隔として、少なくとも平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)に相当する長さが必要である。
すなわち、微小凹部123の深さが、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)以上であり、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)の2倍以下である。隣接する微小凹部123cの間隔が、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)以上である。微小凹部123の口径が、平均半田粒子径(平均フィラー粒子径)以上である。
<事例>
次に、具体的な事例について説明する。ここでは、図1に示す液体吐出装置100を使用した場合に対して、バラツキ測定と流動観察とを行った。
ここでは、一例として、液体保持管10の尖端に形成された開口11の内径C1をφ350μmとした。押出針120の外径C2をφ300μmとした。また、微小凹部123の深さを75μmとし、微小凹部123の口径を150μmとした。隣接する微小凹部123の間隔を500μmとした。
液状材料30としては、ビスフェノールAからなる熱硬化型エポキシ樹脂に平均半田粒子径40μmの半田粒子を混合し、常温での粘度が20Pa・sのものを使用した。被吐出体40としては、ガラス板を使用した。
なお、微小凹部123の深さが平均半田粒子径の2倍以下である条件を満たしている。
<バラツキ測定>
まず、バラツキ測定については、下記(手順1)〜(手順3)に従って行った。
(手順1)まず、図1に示す液体吐出装置100を使用して、被吐出体40に微少量の液滴を500点吐出した。このとき、図3に示すように、液滴151,152,・・・が被吐出体40に付着した。
(手順2)次に、被吐出体40に付着した500点の液滴に対して直径を測定した。具体的には、液滴151,152,・・・の直径D1,D2,・・・を光学測長顕微鏡で測定した。
(手順3)次に、測定した結果から、液滴の直径について平均値と標準偏差とを算出した。算出した結果、直径の平均値がφ380μmであり、直径の標準偏差が10であった。
<流動観察>
次に、流動観察については、図2(C)に示す工程において、液状物131の流動挙動を、マイクロスコープを使用して観察した。観察した結果、液状物131が被吐出体40の吐出位置に締まり無く垂れ出す様子は観察されなかった。
<比較例>
また、比較例として、図6に示す液体吐出装置1を使用した場合に対しても、バラツキ測定と流動観察とを行った。
ここでは、一例として、押出針20の外径C3をφ300μmとした。また、押出針20の側面部分22に凹凸が形成されていない。なお、これらの点を除いては、上記の事例と条件を同じとした。
<バラツキ測定>
まず、バラツキ測定については、下記(手順1)〜(手順3)に従って行った。
(手順1)まず、図6に示す液体吐出装置1を使用して、被吐出体40に微少量の液滴を500点吐出した。このとき、図8に示すように、液滴51,52,・・・が被吐出体40に付着した。
(手順2)次に、被吐出体40に付着した500点の液滴に対して直径を測定した。具体的には、液滴51,52,・・・の直径E1,E2,・・・も光学測長顕微鏡で測定した。
(手順3)次に、測定した結果から、液滴の直径について平均値と標準偏差とを算出した。算出した結果、直径の平均値がφ430μmであり、直径の標準偏差が27であった。
<流動観察>
次に、流動観察については、図7(C)に示す工程において、液状物31の流動挙動を、マイクロスコープを使用して観察した。観察した結果、図6に示すように、液状物31が被吐出体40の吐出位置に締まり無く垂れ出す様子が観察された。
<結論>
これらの結果から、下記のことが窺える。
(1)液体吐出装置100を使用した場合においては、直径の平均値がφ380μmであった。液体吐出装置1を使用した場合においては、直径の平均値がφ430μmであった。これから、液体吐出装置1よりも液体吐出装置100を使用した方が、直径の平均値が小さい液滴を吐出することができる。
(2)液体吐出装置100を使用した場合においては、直径の標準偏差が10であった。これは、直径の平均値の2.6%に相当する。液体吐出装置1を使用した場合においては、直径の標準偏差が27であった。これは、直径の平均値の6.2%に相当する。液体吐出装置100を使用した場合においては、液体吐出装置1を使用した場合の1/2以下に直径の標準偏差が抑えられた。これから、液体吐出装置1よりも液体吐出装置100を使用した方が、吐出量のバラツキが少なく安定的に液滴を吐出することができる。
(3)液体吐出装置100を使用した場合においては、液状物131が被吐出体40の吐出位置に締まり無く垂れ出す様子は観察されなかった。液体吐出装置1を使用した場合においては、液状物31が被吐出体40の吐出位置に締まり無く垂れ出す様子が観察された。これから、液体吐出装置1よりも液体吐出装置100を使用した方が、液状材料30が吐出方向に流動し難いので、液状材料30が被吐出体40に流れ出すことを抑えることができ、安定的に液滴を吐出することができる。
<まとめ>
以上、本実施の形態によれば、押出針120の側面部分122にディンプル形状の凹凸が形成されている。これによって、側面部分122に付着した液状材料30の一部である液状物131の付着状態を維持することができ、液状物131が下方に流動することを抑制することができる。
これは、側面部分22が滑らかな押出針20よりも、側面部分122にディンプル形状の凹凸が形成された押出針120の方が、液状材料30と接触する面積が大きいので、表面張力及び摩擦抵抗が大きくなり、液状材料30が吐出方向に流動し難くなるからである。
結果、液体吐出装置1よりも液体吐出装置100を使用した方が、吐出量のバラツキが少なく定量で微小な液滴を吐出することができ、液状材料を微少量吐出するにあたって最適である。例えば、微少な電極と微細な配線パターンとを接続するように、微小液滴と吐出精度とが要求される用途に適し、接続品質の向上に寄与する。
(その他)
<変形例1>
なお、押出針120の代わりに、図5(A)に示す押出針160aを使用するとしてもよい。ここでは、側面部分162aに形成された凹凸の形をわかりやすくするために、押出針160aの先端161a側を一部除去した状態で示している。
ここで、押出針160aは、側面部分162aに、押出針160aの軸方向に並ぶ配置で複数の環状凹部163aが形成されている。環状凹部163aが、押出針160aの側面において、押出針160cの外周に沿って窪んだ溝部分である。環状凹部163aの深さが、平均フィラー粒子径以上であり、平均フィラー粒子径の2倍以下である。隣接する環状凹部163aの間隔が、平均フィラー粒子径以上である。また、環状凹部163aにフィラー粒子が入り込むために、環状凹部163aの溝幅が、平均フィラー粒子径以上である。
<変形例2>
なお、押出針120の代わりに、図5(B)に示す押出針160bを使用するとしてもよい。ここでは、側面部分162bに形成された凹凸の形をわかりやすくするために、押出針160bの先端161b側を一部除去した状態で示している。
ここで、押出針160bは、側面部分162bに、千鳥配置で複数の微小凸部163bが形成されている。微小凸部163bが、押出針160bの側面において、外側に突起した直方体部分である。微小凸部163bの高さが、平均フィラー粒子径以上であり、平均フィラー粒子径の2倍以下である。隣接する微小凸部163bの間隔が、平均フィラー粒子径以上である。また、隣接する微小凸部163bの隙間にフィラー粒子が入り込むために、隣接する微小凸部163bの隙間が、平均フィラー粒子径以上である。
<変形例3>
なお、押出針120の代わりに、図5(C)に示す押出針160cを使用するとしてもよい。ここでは、側面部分162cに形成された凹凸の形をわかりやすくするために、押出針160cの先端161c側を一部除去した状態で示している。
ここで、押出針160cは、側面部分162cに、押出針160cの軸方向に並ぶ配置で複数の環状凸部163cが形成されている。環状凸部163cが、押出針160cの側面において、押出針160cの外周に沿って突起した帯部分である。環状凸部163cの高さが、平均フィラー粒子径以上であり、平均フィラー粒子径の2倍以下である。隣接する環状凸部163cの間隔が、平均フィラー粒子径以上である。また、隣接する環状凸部163cの隙間にフィラー粒子が入り込むために、隣接する環状凸部163cの隙間が、平均フィラー粒子径以上である。
なお、押出針120は、樹脂製である場合には、射出成形、削り出し加工などによって形成されるとしてもよいし、金属製である場合には、ダイカスト、プレス加工、削り出し加工などによって形成されるとしてもよい。また、押出針160a〜160cについても、押出針120と同様に形成されるとしてもよい。
なお、本発明は、上記の内容に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、液状材料を吐出する液体吐出装置などとして、特に、吐出量のバラツキが少なく安定的に液状材料を微少量吐出する液体吐出装置などとして利用することができる。
実施の形態における液体吐出装置の要部を示す断面図である。 (A)〜(E)は、実施の形態における液体吐出装置による吐出工程を示す図である。 実施の形態における液体吐出装置を使用して液状材料を吐出した後の被吐出体を示す平面図である。 (A)〜(C)は、実施の形態における押出針の側面部分に形成された微小凹部の寸法と、隣接する微小凹部の間隔とを変化させた場合における液状物の様子を示す図である。 (A)〜(C)は、実施の形態における液体吐出装置に備わる押出針の変形例を示す図である。 従来の技術における液体吐出装置の要部を示す断面図である。 (A)〜(E)は、従来の技術における液体吐出装置による吐出工程を示す図である。 従来の技術における液体吐出装置を使用して液状材料を吐出した後の被吐出体を示す平面図である。
符号の説明
1 液体吐出装置
10 液体保持管
20 押出針
21 先端
22 側面部分
30 液状材料
31 液状物
40 被吐出体
50,51,52 液滴
100 液体吐出装置
120 押出針
121 先端
122 側面部分
123,123a,123b,123c 微小凹部
131,131a,131b,131c 液状物
150,151,152 液滴
160a 押出針
161a 先端部
162a 側面部
163a 環状凹部
160b 押出針
161b 先端部
162b 側面部
163b 微小凸部
160c 押出針
161c 先端部
162c 側面部
163c 環状凸部

Claims (6)

  1. 微少量の液滴を吐出する液体吐出装置であって、
    液状材料が入れられたテーパー状の液体保持管の内部を移動し、前記液体保持管の尖端に形成された開口に対して先端が出入りする押出針を備え、
    前記押出針において前記先端側の側面部分に凹凸が形成されている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記側面部分に形成された凹凸が、千鳥配置で形成された複数の微小凸部、および千鳥配置で形成された複数の微小凹部のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記側面部分に形成された凹凸が、前記押出針の外周に沿って突起した環状凸部、および前記押出針の外周に沿って窪んだ環状凹部のいずれかである
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記液状材料にフィラーが含まれ、
    前記側面部分に形成された凹凸における凹部の深さまたは凸部の高さが、平均フィラー粒子径以上であり、平均フィラー粒子径の2倍以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  5. 前記液状材料にフィラーが含まれ、
    前記側面部分に形成された凹凸における隣接する凹部の間隔または隣接する凸部の間隔が、平均フィラー粒子径以上である
    ことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体吐出装置を使用して、被吐出体に微少量の液滴を吐出する吐出工程を含む
    ことを特徴とする液体吐出方法。
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