JP2009536844A - まぶたを通して眼内圧を測定する装置 - Google Patents

まぶたを通して眼内圧を測定する装置 Download PDF

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Abstract

本発明は医学に関するものである。まぶたを通して眼内圧を測定する本発明による装置は、本体と、支持体を備えかつまぶたを通して眼球に加えることができる静荷重を発生させるために往復移動可能なように前記本体に位置されている移動可能なスリーブと、平坦な基部を備えかつ前記支持体に対して変位可能でまぶたを通して眼球を変形させる衝撃力を発生させるように前記スリーブの空洞に配置されているロッドと、前記の移動可能なスリーブに位置された少なくとも1個の測定用コイルと、を含む。前記ロッドには永久磁石が装着され、測定用コイルは前記ロッドの変位の方向と速度を制御することができるように前記磁石に関連して配置され、制御、処理および表示ユニットに接続されており、前記ユニットは、前記ロッドをその初期位置まで戻しかつその結果測定用コイルから受け取られた信号が変換され得られた結果が表示されるように前記支持体の方向にロッドを移動させるパルスを発生させるようにコイルにおいて反対の極性の電圧を発生させるように実施されている。

Description

本発明は眼内圧(intraocular pressue:IOP)を測定するように設計され、まぶたを通して眼球を変形させるために静荷重と衝撃力を同時に加えるようにされた眼科用の可搬式医療装置に関するものであり、緑内障について集団検診する間に、緑内障の治療の正当性を確認するとか、知覚まひや感染の危険性なしに個人別に眼内圧をモニターするために使用しうるものである。
開いた眼に対して眼内圧を測定するために使用される、当該技術分野において既知である装置は、その一方の部分が磁性材料からつくられ、他方の部分が眼を変形させるために丸みを付けた(半球形の)基部を有し非磁性材料からつくられているプローブであって、測定の間操作者に手持ちされたハウジングの壁に組み込まれ、それに所望の速度をつけるために電磁巻き線内に位置されているプローブを含んでいる(2003年12月24日に公開された国際特許出願第03/105680号(WO 03/105680)「PCT/F103/00489」、A61B3/16を参照)。
IOPを測定するための従来技術による装置は開いた眼を変形させるために衝撃力を利用するが、静荷重はかけていない。まぶたを通してのIOP測定は異なる解剖学的構造を有しているまぶたの衝撃吸収特性を補正するために開いた眼に対して使用されるものよりもかなり大きなエネルギを必要とするので所望の精度を提供しない。とはいえ、衝撃力を増大させることは、眼の取り付けられている筋肉が伸ばされるため眼の空間的位置を不安定にする。そのような不安定さはIOPを所望の精度で測定できないようにする。更に、大きな衝撃荷重でまぶたを通してIOPを測定する場合、測定の間に極度の痛みを与えるのでプローブの基部に丸みをつけること(rounding)には問題がある。
当該技術分野においてはまた、眼の位置が安定している間に例えば眼に更なる静荷重を加えることによって、まぶたを通してIOPを測定する装置も知られている。
例えば、眼内圧を測定するための従来技術による装置は、測定の間眼に対して静荷重がそこを通して加えられる環状の支持体と、衝撃力によってまぶたを通して眼の角膜を変形させるための重量が0.3グラムから0.7グラムまでの球とを含み、前記球は120ミリメートルから150ミリメートルまでの高さから自由落下するようにされ、続いてその球の最初の跳ね返り高さによって圧力を測定する(1990年に公開されたロシア特許第2,007,951号(Russian Patent 2,007,951)、分類A61B3/16を参照)。
環状の支持体を使用することはIOP測定装置を眼に対してしっかりと装着できないようにするので、そのためその精度は著しく低下する。さらに、測定の間垂直方向から当該装置がたとえ僅かでも偏向すると更なる測定誤差が急に増大する。
本発明に最も近い従来技術は、その中で限定した範囲内を移動可能であるブッシング(bushing)を収容し、一定の所望の荷重を加えるガイドと支持部材とを備えたハウジングと、前記ブッシングの内部に設けられ、衝撃荷重を加えるために自重の作用で自由落下しうる自由落下体の形態の眼球変形要素と、前記の移動可能なブッシングの頂上部分において初期頂点位置にある変形要素用ホルダと、前記の移動可能なブッシングの壁中に組み込まれ、かつ発生器回路(generator circuit)に接続されて時間の経過において前記変形要素の移動関数(movement function)を測定する測定用巻き線と、前記ハウジング内での前記ブッシングの初期の最底位置を登録する機械的な捕捉部(catch)の形態でハウジングに対する移動可能なブッシングの相対位置を示すセンサであって、ばね弾圧の釦を含み、該釦の留め部分が移動可能なブッシングの外面と係合するように前記ハウジング壁の開口に位置されており、前記の移動可能なブッシングの支持部分が前記自由落下体の運動軸線から7ミリメートルから10ミリメートルまでの距離を均等に離隔されている丸形の支持端を有する2個の突起を備えているようなセンサと、面積が1mmから7mmまでの平坦な基部を有するロッドとして形成されている弾性変形要素と、非作動状態において前記の移動可能なブッシング内の前記変形要素の下位置を限定するよう作用する底部ガイドと、を含む装置である(1998年公開のロシア特許第2,123,798号(Russian Patent 2,123,798)、分類A61B3/16を参照)。
前記の従来技術による装置においては、衝撃力は面積が1mmから7mmの平坦な基部を有する自由落下のロッドによって測定中に発達され、静荷重は、当該装置がまぶたを通して眼にしっかりと装着できるようにする原初設計(original design)の支持体を介して眼に衝撃を加えるロッドの初期位置を登録する手段と共に測定用巻き線を内部に組み込んだ移動可能なブッシングによってまぶたを通して眼に加えられる。
しかしながら、前記の従来技術による装置は測定の間絶対的な垂直位置に保持される必要があり、更に、測定の前に前記ロッドがその初期位置にセットされることを必要とし、かつ精度を高めるために数回測定を行う必要があり、そのため測定手順が長引き、患者自身が自分のIOPを測定できないようにさせる。
従来技術の装置によるIOP測定の精度が低いことは当該装置のハウジングが手作業で垂直位置に位置されることによる影響、測定の間当該装置を位置決めする精度を自動的にチェックする手段の欠如、測定の間所望の静荷重を発達させる機械的な締め付け(clamp)により生じる誤差が起因する。
本発明はまぶたを通してIOPを測定する装置の作動特性を改良することを目的とする。
本発明の技術的効果は、測定の読み取りを当該装置のハウジングの垂直位置とは無関係にすること、全体的に重複因子(a multiple factor)によって測定手順に要する時間を減少させること、測定手順が簡単かつ容易であること、および患者が援助無しに自分でIOPを測定できるようにすることによって測定の精度を高めることである。
前述の技術的効果は、まぶたを通して眼内圧を測定する装置において達成され、このまぶたを通して眼内圧を測定する装置は、ハウジングと、まぶたを通して眼球に静荷重を加えるために前記ハウジング内で限定的な往復移動をするように該ハウジング内に支持体を配置させている移動可能なブッシングと、前記支持体に対して相対的に往復移動し、まぶたを通して眼球を変形させる衝撃力を加えるように前記ブッシング内に配置されている平坦な基部を備えたロッドと、前記の移動可能なブッシング内に配置され、前記ロッドに設けられた永久磁石を更に有する少なくとも1個の測定用巻き線と、を含み、該測定用巻き線は磁石の移動の方向と速度とを制御するために前記永久磁石に関連して位置され、そして、前記ロッドを初期位置まで後退させ、ついで前記支持体の方向に移動するよう前記ロッドにパルスを提供するために前記測定用巻き線に亘って対向の極性(opposite polarities)の電圧を発生させるように設けられた制御、処理および指示ユニットであって、眼内圧を測定し、その測定結果を表示するように前記測定用巻き線から受け取った信号を変換するようにされた制御、処理および指示ユニットに接続されている。
前記装置には測定の間まぶたを通して眼球に加えられつつある所望の静荷重を指示する非接触指示計(contactless indicator)を設けることが可能で、前記指示計は前記ハウジングに対するブッシングの相対位置を指示するセンサとして構成されることが好ましい。
前記ハウジングに対する前記の移動可能なブッシングの相対位置を指示するセンサには発生器(generator)、空洞を備えた別のブッシング、およびコイルを設けることが好ましく、それらは全て、前記の移動可能なブッシングが変位すると発生器回路に接続されているコイル巻き線のインダクタンスを変動させるためにそれぞれ前記の移動可能なブッシングとハウジングとに配置されている。
また、前記のハウジングに対する移動可能なブッシングの相対位置を指示するセンサの発生器を制御、処理および測定データ表示ユニットに接続することも好ましい。
前記ロッドには面積が0.2mmから1.5mmまでの基部を設けることが好ましい。
前記支持体は取り外し可能なタイプであることが好ましい。
更に、前記支持体は2個の内方に湾曲させた楔状の端部の形態につくることが好ましく、それらの間には前記基部から3ミリメートルから5ミリメートルまでの高さで水平調整の環状突起が設けられる。
最後に、移動可能なブッシングと支持体にはロッドが移動する間空気をそこを通して逃避させる空洞と開口をそれぞれ設けることが好ましい。
本発明の概念は、面積が0.2mmから1.5mmまでの平坦な基部を備え、眼球に加えられた静荷重が不変である間に電磁界の作用によって制御可能に移動するロッドが、測定の間眼球の変形点において色々な解剖学的構造のまぶたを安定的に圧縮し、このためにIOP測定の精度を高めることからなっている。
IOP測定装置の断面図である。 IOP測定装置の作動を説明するためにその基本部分を示すブロック線図である。
IOP測定装置(図1)はプラスチックのハウジング1と、支持体3が前記ハウジング1内に配置され、まぶたを通して眼球に静荷重を加えるために限定された範囲内で該ハウジング内を往復移動するようにされている移動可能なブッシング2とを含む。非磁性材料のロッド4が、前記支持体3に対してその中で相対移動しかつ衝撃力によってまぶたを通して眼球を変形させるように前記の移動可能なブッシング2内に設けられている。永久磁石5がロッド4に設けられている。コイル6が前記の移動可能なブッシングの壁の内部に配置されており、前記ロッド4の移動の方向および速度を制御するために前記永久磁石5に関連して配置された少なくとも1個の測定用巻き線7が設けられている。前記の測定用巻き線7はリード線8によって制御、処理および指示ユニット9(図2)に接続されている。ハウジング1の外側に設けられた保護スクリーン10がコイル6の測定用巻き線7を遮蔽するために使用されている。
ロッド4はプラスチックからつくられ、面積が0.2mmから1.5mmまでである平坦な基部11を有している。0.2mm以下の面積は測定の間痛みを感じさせやすく、一方1.5mm以上の面積は厚いまぶたの場合安定して圧縮できるようにしない。前記ロッド4が前記コイル6および支持体3の内部で長手方向に移動自在とするために移動可能なブッシング2には上下の摺動摩擦ベアリング12および13が設けられている。ロッド4の下方向落下は下側の摺動摩擦ベアリング12の面14によって制限されている。移動可能なブッシング2内での初期上方位置までの前記ロッド4の戻りは該ロッド4の突起の面15と上側の摺動摩擦ベアリング13とによって制限される。
ハウジング1には、移動可能なブッシング2の垂直方向の往復移動を制限し、ハウジング1に対する回転を阻止するために該ブッシング2と一体である停止部(stop)17のための長手方向のスロット16が設けられている。測定用巻き線7は、その一部が前記停止部17の内部を貫通して延在しているリード線8によって制御、処理および指示ユニット9に接続されている。
IOP測定装置には、まぶたを通して眼に加えられつつある所望の静加重の非接触指示計、例えばハウジング1に対する移動可能なブッシング2の相対位置を指示するセンサ18が設けられている。前記センサ18はそれぞれ移動可能なブッシング2およびハウジング1に装嵌されている別のブッシング19および固定コイル20を含み、前記の固定コイル20の巻き線21は制御、処理および指示ユニット9に接続されている発生器回路23にリード線22によって接続されている(図2)。
測定目的のために必要とされる(移動可能なブッシング2とその支持体3、測定用巻き線および別のブッシング19の重量およびロッド4と永久磁石5の重量とから構成される)静荷重の重量は変動するなら20グラムから30グラムまでの間でなければならない。20グラムより下の重量は眼球を安定かつ一定の状態に保つことができず、一方30グラムより上の重量は眼球を過度に変形させるため眼内圧を著しく増加せしめることになる。
支持体3は丸みをつけた支持端を有する2個の楔状突起24を有しており、環状突起はその基部から3ミリメートルから5ミリメートルまでの高さ(H)において該突起の間を延在する水平調整の領域(leveling area)25を有している。前記支持体3の楔状突起24はロッド4の往復移動の軸線26から7ミリメートルから10ミリメートルまでの距離(S)において等間隔に離隔している。消毒をし易くするために、支持体3は取り外し可能なタイプである。支持体3は弾性の捕捉部(catch)27によって移動可能なブッシング2の下方部分に装嵌されており、前記捕捉部は必要に応じ、支持体3がそれ自体の軸線の周りで回転するとか、あるいは保守や掃除のためにロッド4が引っ張り出されるように取り外し可能とされている。
ハウジング1は装飾用ブッシング29によってハウジング1にしっかりと固定されている取り外し可能な保護プラスチックケーシング28に位置させることができる。この場合、保護ケーシング28とハウジング1は4ミリメートルから6ミリメートルまでの距離(L)まで移動可能なブッシング2とその支持体3に対して垂直方向に共に往復移動するように配置されている。
移動可能なブッシング2、固定コイル20および支持体3は、移動するロッド4によって押し退けられた空気を排出するためにそれぞれ空洞30,31および32と開口33を有している。
制御、処理および指示ユニット9はスイッチ34、増幅器35、アナログ−デジタル変換器36、プロセッサ37、ディスプレイ38および電源39を含む。スイッチ34の第一および第二のリード線はそれぞれ増幅器35の第一と第二の入力側に接続されており、増幅器35の出力側はアナログ−デジタル変換器36の第一の入力側に接続されている。プロセッサ37の第一、第二および第三の入力側はアナログ−デジタル変換器36および発生器23の出力側と、ディスプレイ38の第一の入力側にそれぞれ接続されており、その第一と第二の出力側はスイッチ34の第三の入力側とディスプレイ38の第二の入力側にそれぞれ接続されている。電源39は発生器23の入力側と、スイッチ34の第四の入力側と、増幅器35とプロセッサ37の第三の入力側とにそれぞれ、およびアナログ−デジタル変換器36の第二の入力側に接続されている。
スイッチ34の第一と第二の入力側は制御、処理および指示ユニット9の第一と第二の入力側として作用し、リード線8によって測定用巻き線7に接続されている。スイッチ34の第四の入力側は制御、処理および指示ユニット9の第三の入力側であり、その出力側がプロセッサ37の入力側に接続されかつ前記ユニット9の入力側として作用する発生器23に接続されている。アナログ−デジタル変換器36とプロセッサ37とがマイクロプロセッサ40を形成する。スイッチ34は、ロッド4の移動方向を反転させかつ測定された衝撃力を眼球に加えるために測定用巻き線7における電流を反転するようにされており、マイクロプロセッサ40によって制御される。
本発明は、まぶたを通して眼球を変形させるために衝撃力を利用し、同時に測定の間眼球を不変位置に保つための安定した静荷重を加えることに基づいている。IOP測定装置の作動原理はまぶたを通して眼球を変形させるためにロッド4に対して測定された移動パルスを加えることと、(眼の弾力的な面からの応答の結果としての)ロッドの往復移動を電流信号に変換することから構成される。
まぶたを通して眼内圧を測定するための本発明による装置は以下のように作動する。患者の頭は顔を上に向けて位置される。強膜(sclera region)内で眼球を変形させるためには、その視線(sight)の方向が、例えば患者の手を基準点として水平方向に対して約45度の角度をつけて設定される。起動した装置が保護ケーシング28によって垂直方向に保持されるにつれて、楔状突起24が眼球のまぶたと接触して支持体3が眼球の中心の周りで対称的に上まぶたのすじ部分(gristle region)に位置される。楔状突起24と支持体3の水平調整部分25が全ての測定の間一定に保たれる位置にまぶたと眼球とを固定する。保護ケーシング28とハウジング1とは次いで支持体3に対して4ミリメートルから6ミリメートルまでの距離までゆっくりと降下される。その結果、(測定用巻き線7を備えた移動可能なブッシング2と、別のブッシング19および支持体3を含む)本装置の移動可能部分がハウジングに対して上方へ移動する。例えば、黄銅から作られている別のブッシング19は固定コイル20の上を移動して、巻き線21のインダクタンスを変化させ、従ってリード線22によって巻き線に接続されている発生器23の周波数を変化させる。
発生器23が特定の周波数に到達するにつれて、制御、処理および指示ユニット9は自動的にリード線8を介して測定用巻き線7に特定の極性の直流電圧を適用し、ロッド4が電磁界によってその初期位置まで上方移動されるようにする。本装置の移動可能部分の重量はまぶたを通して所望の静荷重を眼球に加える。この時点で、支持体3に対するハウジング1の相対的な下方移動が中断され、ハウジング1と共に保護ケーシング28がこの位置で(3秒以下)動かないように保たれる。
正にこの時点で、コイル6の測定用巻き線7に先に加えられていた直流電圧が自動的に読み取られ、反対の極性の短い電圧が付与される。その結果、ロッド4は、該ロッドを眼球に向って強制的に移動させ、その平坦な基部11でまぶたと眼球を変形させ、次いで反対方向に跳ね返るようにさせる測定されたパルスを受け取る。
前記ロッド4に設けられた永久磁石5は(眼球に向って)下方移動し(眼球から跳ね返って)上方移動するにつれて、コイル6の測定用巻き線7において電圧を誘発し、この電圧が増幅器35において増幅され、ロッドの速度関数(speed function)をデジタルの読み取り値に変換し、処理し、分析するために使用され、最終的にIOP測定の結果としてディスプレイ38に表示される。
本装置が作動している間、上下の摺動摩擦ベアリング13および12はロッド4がコイル6および支持体3の内部で長さ方向に自在に移動できるようにする。前記ロッド4の下方への自由落下は下側の摺動摩擦ベアリング12の面14によって制限され、前記ロッド4のその最上位置への上方移動は該ロッド4の突起の面15と上側の摺動摩擦ベアリング13によって制限される。前記支持体3に設けられた開口33、移動可能なブッシング2の空洞30および31、並びに固定コイル20の空洞32が前記ロッド4の移動の間空気が排出されうるようにする。ハウジング1の長手方向スロット16に位置された停止部17が移動可能なブッシング2のその軸線の周りでの回転を阻止する。
測定用巻き線7から読み取られたアナログ信号はデジタル形態に変換され、ロッド4の移動関数の作動モード、デジタル処理および分析は制御、処理および指示ユニット9に組み込まれたマイクロプロセッサ40によるプログラムに従って制御される。
特許請求されている装置は色々な厚さのまぶたを安定して圧縮するようにして、(非接触荷重値指示計(contactless load value indicator)を使用し、かつ自動的に測定指令を発生させるため)測定の間眼に加えられる静荷重の安定性を高めるように促進し、その結果IOP測定の精度が高められる。ロッド4に装嵌された永久磁石5が(最直近の従来技術におけるように)自由落下ロッドの衝撃力を電磁力によるロッド4の制御可能な移動に置き換え易くする。このことによって測定の間本装置を垂直位置に保持する必要性を著しく低減し、ロッドが自動的にその初期位置にリセットできるようにし、かつ本装置が眼に位置されている間に数回のIOP測定を行うことができるようにする。
静荷重設定の正当性が測定の間に確認されるようなIOP測定装置は、寸法が175ミリメートル×26ミリメートル×20ミリメートル以下で重量が100グラムまでの共通のハウジングにおいて全ての必要な要素を組み合わせるので便利である。
特許請求されているIOP測定装置はIOP測定の間の静荷重設定のその有益な精度が特徴であり、従ってその測定精度や測定速度が改善される。その測定手順は何ら痛みを発生させない。本装置は+/−2mmHgの精度で眼内圧をmmHgで測定する。測定は1秒もかからない。
時間的に最小のコストで24時間の間に一人の患者に対して多数回のIOP測定を行えることは選択された治療方法の正当性を確認する上で極めて重要であり、かつ確認の効率を高めることができる。更に、眼の強膜との直接的な接触がないため、測定の間の感染の危険が防止される。
特許請求されている装置は簡素な設計のため手頃な価格での製造を可能とし、使い易さのため本装置の家庭や診療所での使用を可能とする。特許請求されている装置はIOP測定の精度を高め、治療の間患者自身によって眼内圧の変化をモニターし易くする。
本装置は以下の利点:
− 測定の高度な精度、
− IOP測定の全体時間の短縮、
− 患者がIOPを独力で測定可能とすること、
− 本装置を作業位置へ操作するのに必要な時間の低減、
− 人に特殊な訓練を行うことなくどのような状態でも本装置を適用すること、
− (快適さ、使用の簡便さ、パラメータの安定性のような)消費者のための特性の改良、及び
− 本装置の操作の容易さ、
を提供する。

Claims (9)

  1. ハウジングと、支持体を有する移動可能なブッシングであって、前記ハウジング内に位置され、かつまぶたを通して眼球に静荷重を加えるために限定された範囲内でその中を往復移動するようにされている移動可能なブッシングと、平坦な基部を備えたロッドであって、前記ハウジング内に位置されて前記支持体に対して相対的に往復移動しかつまぶたを通して眼球を変形させるように衝撃力を加えるロッドと、前記の移動可能なブッシング内に設けられた少なくとも1個の測定用巻き線と、を含む眼内圧を測定するための装置において、該装置は前記ロッドに装嵌された永久磁石を備え、前記測定用巻き線が前記ロッドの移動の方向と速度を制御するために前記永久磁石に関連して位置され、前記測定用巻き線が制御、処理および指示ユニットに接続され、該ユニットは該測定用巻き線に亘って反対の極性の電圧を発生させて前記ロッドをその初期位置まで後退させその後前記ロッドを前記支持体に向って移動させるようにパルスを加えるようにされており、前記測定用巻き線からの信号は変換されて眼内圧を測定しかつその結果を表示することを特徴とする眼内圧を測定するために装置。
  2. 前記装置は、測定の間まぶたを通して眼球に加えられた特定の静荷重を指示する非接触指示計が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記指示計が前記ハウジングに対する前記ブッシングの相対位置を示すセンサであることを特徴とする請求項2に記載の装置。
  4. 前記ハウジングに対する前記の移動可能なブッシングの相対位置を示す前記センサが、発生器と、空洞を備えた別のブッシングと、前記の移動可能なブッシングが移動している間発生器回路に接続されているコイル巻き線のインダクタンスを変えるように、それぞれ前記移動可能なブッシングと前記ハウジングとに装着されているコイルとを含むことを特徴とする請求項3に記載の装置。
  5. 前記ハウジングに対する前記の移動可能なブッシングの相対位置を示す前記センサの発生器が前記の制御、処理および指示ユニットに接続されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 前記ロッドの平坦な基部が0.2mmから1.5mmまでの面積を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  7. 前記支持体が取り外し可能なタイプであることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  8. 前記支持体が端部を丸くした2個の内方に湾曲した楔状突起を含み、水平調整の環状突起がそれらの基部から3ミリメートルから5ミリメートルまでの高さにおいて前記の丸くされた端部の間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  9. 前記の移動可能なブッシングと支持体とが前記ロッドの移動の間空気が排出されるようにする空洞および開口を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
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