JP2009535486A - インクジェットインク、インクセットおよび印刷方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、β−ヒドロキシアルキルアミジル含有化合物と、結合剤と、任意に、インクの一部としてまたはインクセット中の追加インクの一部として酸性インク成分または無水性インク成分とを含むインクジェットインク、ならびにかかるインクおよび/またはインクセットにより印刷する方法に関する。

Description

本発明は、β−ヒドロキシアルキルアミジル含有化合物と、結合剤と、任意に、インクの一部としてまたはインクセット中の追加インクの一部として酸性インク成分または無水性(anhydric)インク成分とを含むインクジェットインク、ならびにインクおよび/またはインクセットにより印刷する方法に関する。
(関連出願の相互参照)
本出願は、2006年5月2日出願の米国仮特許出願第60/796,707号明細書の特典を請求する。この特許出願は、その全体を本明細書に引用して援用する。
インクジェット記録は、インクの小滴を微細ノズルを通して噴出させて、記録媒体の表面上に文字または図を形成する印刷方法である。こうした記録において用いられるインクには、例えば、良好な分散安定性、噴出安定性および媒体への良好な固定を含む厳しい要求が課せられる。
染料と顔料の両方は、インクジェットインクのための着色剤として用いられてきた。染料は典型的に顔料と比べて優れた色特性を提供する一方で、染料は迅速に退色する傾向があり、より擦り消されがちである。水性媒体に分散させた顔料を含むインクは、印刷された画像の耐水性および耐光性において水溶性染料を用いるインクより有利に優れる。
水性インクジェットインクのために適する顔料は技術上一般に周知されている。伝統的に、顔料は高分子分散剤または界面活性剤などの分散剤によって安定化されて、ビヒクル中の顔料の安定な分散液をもたらす。インクへの他の添加剤は、媒体を含む目標印刷システムのための必要性に調和させるためにインクを修正する。
インクジェット印刷などのデジタル印刷方法は、多くの基材のために益々重要になりつつある。織物の印刷のために、デジタル印刷方法は、スクリーン印刷などの従来の印刷方法と比べて多くの潜在的な利益を提供する。デジタル印刷はスクリーンの準備に附随する設置費用をなくし、費用効果に優れた短時間運転生産を潜在的に可能にすることができる。更に、インクジェット印刷は、スクリーン印刷プロセスでは実用的に達成され得ない色調傾斜および印刷模様の繰り返しなどの視覚効果を可能にする。特にパターンオリジナルの生産の場合、著しく短い時間内に要求の変更に答えることが可能である。
織物のために適するこうしたデジタル印刷システムは、例えば、共所有米国特許公報(特許文献1)、米国特許公報(特許文献2)および米国特許公報(特許文献3)(2005年1月18日出願)において開示されている。まさにインクジェットハードウェアの改善が行われて、印刷速度が上がるにつれて、織物産業におけるインクジェット印刷の採用は、耐色性を改善する方法も見出さないなら妨げられるであろう。
(特許文献4)には、着色剤の溶解度を高めるために分岐ポリエステルアミドの使用が開示されている。
米国特許公報(特許文献5)には、特にオキシアルキレンと合わせてヒドロキシアミド誘導体の使用が開示されているが、結合剤を含めることが記載されていない。
インクジェット印刷の欠点は、印刷された基材の耐久性を改善する必要がなお存在することである。インクジェット印刷された紙のために、改善された耐水性、耐汚れ性および耐擦り性は、より耐久性の印刷製品を製造するインクを必要とする。特にインクジェット印刷された布地は摩耗による色除去を特に受けやすく、従って、劣った耐久性を有する。更に、インクジェット印刷、特に顔料入りインクによるインクジェット印刷のもう1つの欠点は、インクジェット印刷された布地が織物のために必要とされる洗濯条件に耐えないことである。印刷された色は、おそらく織物からの顔料の一部を除去することにより、洗濯すると色強度を失い得る。洗濯された色は、洗濯液中の他の布地または洗濯機の部品に望ましくなく転写され得る。
印刷されたすべての基材上のインクジェット画像の改善された耐久性が技術上必要とされ続けている。特に着色剤が顔料である場合、印刷された織物の改善された耐久性も必要とされる。
米国特許出願公開第2003/0128246号明細書 米国特許出願公開第2003/0160851号明細書 米国特許出願第11/039,019号明細書 欧州特許出願公開第1321493A号明細書 米国特許第5,851,274号明細書 米国特許第5,085,698号明細書 欧州特許出願公開第0556649A号明細書 米国特許第5,231,131号明細書 米国特許第6,117,921号明細書 米国特許第6,262,152号明細書 米国特許第6,306,994号明細書 米国特許第6,433,117号明細書 米国特許第5,022,592号明細書 米国特許第5,026,427号明細書 米国特許第5,310,778号明細書 米国特許第5,891,231号明細書 米国特許第5,679,138号明細書 米国特許第5,976,232号明細書 米国特許出願公開第2003/0089277号明細書 米国特許第2,439,442号明細書 米国特許第3,023,118号明細書 米国特許第3,279,935号明細書 米国特許第3,347,632号明細書 米国特許第5,554,739号明細書 米国特許第5,571,311号明細書 米国特許第5,609,671号明細書 米国特許第5,672,198号明細書 米国特許第5,698,016号明細書 米国特許第5,707,432号明細書 米国特許第5,718,746号明細書 米国特許第5,747,562号明細書 米国特許第5,749,950号明細書 米国特許第5,803,959号明細書 米国特許第5,837,045号明細書 米国特許第5,846,307号明細書 米国特許第5,851,280号明細書 米国特許第5,861,447号明細書 米国特許第5,885,335号明細書 米国特許第5,895,522号明細書 米国特許第5,922,118号明細書 米国特許第5,928,419号明細書 米国特許第5,976,233号明細書 米国特許第6,057,384号明細書 米国特許第6,099,632号明細書 米国特許第6,123,759号明細書 米国特許第6,153,001号明細書 米国特許第6,221,141号明細書 米国特許第6,221,142号明細書 米国特許第6,221,143号明細書 米国特許第6,281,267号明細書 米国特許第6,329,446号明細書 米国特許第6,852,156号明細書 米国特許出願公開第2001/0035110号明細書 欧州特許出願公開第1114851A号明細書 欧州特許出願公開第1158030A号明細書 国際公開第01/10963号パンフレット 国際公開第01/25340号パンフレット 米国特許第5,272,201号明細書
従って、本発明の目的は、より耐久性のある印刷製品を生産するインクを提供することである。
本発明は、良好な安定性および噴出特性を有するインクを提供する。印刷されたインクは、特に良好な耐汚れ性、耐水性などとして、より良好な耐久性を保有する。
1つの態様によると、本発明は、結合剤添加剤および式(I)または(II)のβ−ヒドロキシアルキルアミジル含有化合物が中に溶解および/または分散されたインクビヒクルを含むインクジェットインク組成物に関する。
Figure 2009535486
であり、
各Q’は、独立して、Q、水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基および1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基(Q以外)からなる群から選択され、
、R、RおよびRの各々は、独立して、水素および1〜5個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択される。但し、R、R、RおよびRは対で結合して、5〜12個の炭素原子を有する環式アルキルを形成することが可能である。
式(I)に関して、
nは1または2であり、
nが1であるとき、Zは、NR、ORおよびSRからなる群から選択され、RおよびRの各々は、独立して、水素、Q;、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールなどの有機基からなる群から選択され、
nが2であるとき、Zは、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導されたような多価有機基である。
式(II)に関して、
n’は2以上であり、
各Z’は、独立して、NR、OおよびSからなる群から選択され、
各Rは、独立して、水素、Q;、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールなどの有機基からなる群から選択され、
Z”は、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導された少なくともn’価の有機基から選択される。
上で示したように、ZおよびZ”基は、任意に置換されていることが可能である。例えば、ZおよびZ”基は、アミジル基および/または1つまたは複数の他のβ−ヒドロキシアルキルアミジル基により置換されていることが可能である。
結合剤添加剤とβ−ヒドロキシアルキルアミジル含有化合物を含むインクは、任意に、酸性成分および/または無水性成分を更に含むことが可能である。例えば、結合剤は酸性であってもよい。インクジェットインクは、着色剤を更に含むことにより着色されていてもよいか、または着色剤を含有しなくてもよい(非着色)。着色されない場合、インクジェットインクは、好ましくは実質的に透明である(インクセット中の着色インクに濁った色を与えないために)。
本発明のもう1つの態様によると、少なくとも3種の異なる着色インクを含むインクセットであって、このインクの少なくとも1種が上述したインクジェットインクであり、および/またはインクセットが上述した着色されなかったインクジェットインクであるもう1種のインクを更に含むインクセットが提供される。
本発明のもう1つの態様によると、少なくとも2種のインクを含むもう1つのインクセットであって、このインクの少なくとも1種が上述したインクジェットインクであり、少なくとも1種の他のインクがインクジェットビヒクルと、結合剤添加剤と、β−ヒドロキシアルキルアミジル基と反応性の1つまたは複数の基を含む共反応性化学種とを含む共反応性水性インクジェットインクであるもう1つのインクセットが提供される。好ましい共反応性化学種は酸性化学種および無水性化学種である。結合剤は共反応性化学種を有してもよい。
本発明のなおもう1つの態様において、基材上にインクジェット印刷する方法であって、
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを準備する工程と、
(b)印刷される基材をプリンタに装填する工程と、
(c)上述するとともに以下で更に詳しく記載されたインクまたは上述するとともに以下で更に詳しく記載されたインクジェットインクセットをプリンタに装填する工程と、
(d)デジタルデータ信号に応答してインクまたはインクジェットインクセットを用いて基材上に印刷する工程と
を含むことを特徴とする方法が提供される。
インクジェットインクおよび/またはインクセットが共反応性化学種を含む場合、印刷された基材を加熱して、β−ヒドロキシアルキルアミジル基と共反応性化学種の反応を行うことが可能である。例えば、印刷後に、好ましくは、基材を少なくとも約1分にわたり少なくとも約125℃に加熱する。
好ましい基材には、織物、紙および高分子基材が挙げられる。
上で示したように、本発明によるインクおよびインクセットは、インクジェットインクとして、より特に織物印刷のためのインクジェットインクとして特に有用である。従って、好ましい基材は織物を含む。
印刷後、印刷された織物は任意に溶融プロセスを受けることが可能である。溶融プロセスは、熱と圧力の組み合わせに印刷された織物をさらすことを必要とし、それは、特に着色剤が顔料であるときに織物の耐久性を一般に改善することが見出された。特に、熱と圧力の後処理の組み合わせは、洗濯堅牢度および汚れの評点を改善することが見出された。ロールまたはプラテンなどによって圧力を加えることが可能である。
印刷された織物を印刷後に焼付けることも可能である。焼付プロセスは、印刷された織物を熱にさらすことを必要とし、それは、特に着色剤が顔料であるときに織物上の印刷された画像の耐久性を一般に改善することが見出された。
特に、熱と圧力の後処理の組み合わせは、洗濯堅牢度および汚れの評点を改善することが見出された。
本発明のもう1つの態様は、顔料入りインクジェットインクによりインクジェット印刷されたインクジェット印刷織物であり、印刷織物は少なくとも2.0の洗濯堅牢度を有する(2A試験および3A試験としてAATCC試験方法61−1996に準拠して測定した場合)。
本発明のこれらの特徴および利点ならびに他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことから当業者によってより容易に理解されるであろう。理解しやすいように別個の実施形態の文脈で上および下で記載されている本発明の特定の機能を単一実施形態の組み合わせでも提供してよいことは認められるべきである。逆に、簡潔のために単一実施形態の文脈で記載されている本発明の種々の機能を別個でもまたはあらゆる下位組み合わせでも提供してよい。更に、文脈によって特に指定されていない場合、単数に関しては、複数も含んでよい(例えば、「a」および「an」は、1つまたは1つまたは複数を指してもよい)。更に、範囲で指定された値に関しては、当該範囲内の各値およびあらゆる値を含む。
「β−ヒドロキシアルキルアミジル」化合物は、上で式(I)および式(II)で示された構造特徴を有する化合物を意味する。
β−ヒドロキシアルキルアミジル基は、アミジル構造の窒素を基準としてベータ位に少なくとも1個のヒドロキシ基を有する。Z基およびZ’基はアミジルのカルボニルに結合され、そして少なくとも1個の水素、Qまたは他の有機基に更に結合された有機基またはヘテロ原子であることが可能である。代表的なZ基およびZ’基は、例えば、任意のβ−ヒドロキシ置換基、N(この場合、アミジルはウレアであろう)、O(この場合、アミジル基はカルバメートまたはウレタンであろう)およびS(この場合、アミジル基はチオカルバメートまたはチオウレアであろう)によりもう1つのアミジルに更に結合されているアルキル鎖を含む。
結合剤は、インク配合物に添加される高分子化合物または高分子化合物の混合物である。結合剤は、例えば、印刷された材料により高い耐久性を与える、最終の印刷された材料に特性を付与することが可能である。インクジェットインク中で結合剤として用いられる典型的なポリマーには、ポリウレタン分散液、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂(styrene acrylics)、スチレンブタジエン樹脂(styrene butadienes)、スチレンブタジエンアクリロニトリル樹脂(styrene butadiene acrylnitriles)、ネオプレン樹脂(neoprenes)、エチレンアクリル酸樹脂(ethylene acrylic acids)、エチレン酢酸ビニルエマルジョンおよびラテックスなどが挙げられる。結合剤は、カルボン酸、硫黄含有酸、アミン基および他の類似のイオン基などのイオン置換基を有することによりエマルジョン中で安定化されていてもよい。ポリエチレンオキシドを含む共安定剤などの事実上非イオンである共安定剤も存在してよい。あるいは、結合剤は外部界面活性剤によって安定化されていてもよい。更に、結合剤または共結合剤の一部は非イオンで安定化されていてもよい。
結合剤は可溶性ポリマーまたは分散させたポリマーであることが可能である。結合剤は、適するあらゆるポリマーであることが可能であり、例えば、可溶性ポリマーは線状ホモポリマー、コポリマーまたはブロックポリマーを含んでもよく、可溶性ポリマーは、グラフトポリマーまたは分岐ポリマー、星形、樹状ポリマーなどを含む構造化ポリマーであることも可能である。ポリマーは、ラジカル重合、群間移動重合、イオン重合、RAFT重合、縮重合および他の重合タイプに限定されないが、それらを含む既知のいずれかのプロセスによって製造してもよい。
限定されない一方で、β−ヒドロキシアルキルアミジル基と化学的に相互作用し得る酸性部位を結合剤が含むことが可能であることが考慮されている。
結合剤を単独で、または他の結合剤と組み合わせて用いることが可能である。好ましい結合剤はポリウレタンである。
結合剤を用いるとき、結合剤は、インクの全重量を基準にして好ましくは少なくとも約2重量%(固体)の量でインク中に存在する。
本発明は、インクジェットプリンタ中で用いるために特に適する特性の組み合わせを有するインクを提供する。β−ヒドロキシアルキルアミジル含有化合物、ビヒクルおよび任意に結合剤および着色剤の組み合わせは、安定で噴出可能なインクを提供する。β−ヒドロキシアルキルアミジル化合物はインクジェットインクに独特の添加剤を提供し、そして印刷された画像を架橋する手段を提供する。
多くのインク配合物中に存在する中和酸性基または部分中和酸性基および無水性基は、インクの印刷時に、またはインクの印刷後にβ−ヒドロキシアルキルアミジルと化学的に相互作用する場合がある。中和酸性基または部分中和酸性基を炭素酸、燐酸および硫黄酸などから誘導することが可能である。酸/無水物(anhydride)構造の化学的な相互作用は、β−ヒドロキシアルキルアミジルのヒドロキシル基によるエステル連結につながり得る。それは、これらのβ−ヒドロキシアルキルアミジル系と酸/無水物のマトリックスをもたらすであろう。このマトリックスが、印刷された画像および物品の高い耐久性の要因になり得る架橋系の形態を取り得ることが考えられる。
「架橋」は、反応性化学成分の間で架橋をもたらす様々な化学プロセスを包含する積もりである。β−ヒドロキシアルキルアミジル系の場合、β−ヒドロキシアルキルアミジル系が系中の酸性成分および無水性成分と反応することが予想される。これらの成分は、デジタルで印刷されている基材上、インク中の分散剤上、インク中の結合剤上、顔料および染料、特に酸性特性を有する顔料および染料上、ならびに他のインク成分上に存在し得る。
任意に、デジタルで印刷された基材を加熱して、β−ヒドロキシアルキルアミジルと他のインク成分および/または基材の相互作用を促進させる。
(β−ヒドロキシアルキルアミジル)
β−ヒドロキシアルキルアミジルの例は、β−ヒドロキシアルキルアミド、ウレアおよびウレタンであり、それらは、酸性官能性化合物および無水性官能性化合物と反応することができ、よってエステル結合を形成する。
理論によって拘束されない一方で、β−ヒドロキシアルキルアミジル基のエステル化がオキサゾリウム構造を有する中間製品を経由して起きることが考えられる。本発明の他のβ−ヒドロキシアルキルアミジルも類似の環式中間体によって反応し得る。
β−ヒドロキシアルキルアミドの好ましい例は式(III)によって表される。
Figure 2009535486
式中、
Aは、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導された二価有機基である。
およびRは、独立して、水素、1〜5個の炭素原子を有するより低級のアルキル、および1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
、R10、R11、R12、R13、R14、R15およびR16は、それぞれ独立して、水素、1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のより低級のアルキルからなる群から選択される。但し、R、R10、R11、R12およびR13、R14、R15、R16を対で結合して、5〜12個の炭素原子を有する環式アルキルを形成することが可能である。
式(III)は式(I)(式中、n=2およびZ=A(二価有機基))に基づいている。
式(III)の好ましい構造は、式中、A=−(CH−、RおよびRが、それぞれ、メチルで置換されていてもよい2個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシアルキルであり、R、R10、R12、R13、R14およびR16が水素であり、R11およびR15が、それぞれメチルまたは水素である。
β−ヒドロキシアルキルウレアの例は式(IV)によって表される。
Figure 2009535486
式中、
17は、水素、1〜5個の炭素原子を有するより低級のアルキルおよび1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
18、R19、R20、R21は、それぞれ独立して、水素、1〜5個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖のより低級のアルキルからなる群から選択される。但し、R18、R19、R20、R21を対で結合して、5〜12個の炭素原子を有する環式アルキルを形成することが可能である。
式(IV)は式(II)(式中、n’=2、Z’はNRであり、Z”がBである)に基づいている。
式(IV)の好ましい構造は、式中、Z”がイソホロンジイソシアネートから誘導され、Rが水素であり、R17がメチルで置換されていることができる2個の炭素原子を有するβ−ヒドロキシアルキルであり、R18、R19およびR21が水素であり、R20がメチルまたは水素である。
β−ヒドロキシアルキルウレタンの例は式(V)によって表される。
Figure 2009535486
式中、
Dは、直接結合および1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導された多価有機基からなる群から選択され、
22は、水素、1〜5個の炭素原子を有するより低級のアルキルおよび1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキルからなる群から選択される。
23、R24、R25、R26は、それぞれ独立して、水素、1〜5個の炭素原子を有するより低級のアルキル(直鎖または分岐鎖)からなる群から選択される。但し、R23、R24、R25、R26を対で結合して、5〜12個の炭素原子を有する環式アルキルを形成することが可能である。
式(V)は式(II)(式中、n’=2、各Z’はOであり、Z”はDである)に基づいている。
好ましいβ−ヒドロキシアルキルアミジル化合物は、上で式(III)および(IV)において示されたアミドおよびウレアである。
エーテル、エステル、アミン、チオエーテル、メルカプタン、ヒドロキシ、ハロゲン化物、酸基などの基で置換アルキルおよび置換アリールを置換することが可能である。
(酸性含有基および無水性含有基)
中和酸含有基または部分中和酸含有基および無水性含有基は、結合剤またはインクへのいずれかの添加剤から、または基材から生じることが可能である。結合剤に加えて、一般的な添加剤のリストは、分散剤および界面活性剤などを含む。
分散剤は、顔料を安定化させるとともに染料を分散させるためにインクジェットインク中でしばしば用いられる。分散剤を用いるとき、分散剤は、顔料スラリー、染料スラリー、染料溶液に添加され、この混合物は分散力を受けて安定な分散液を達成する。この分散液を次に用いてインク配合物を調製する。
分散剤を用いる場合、分散剤は、可溶性ポリマーまたは分散させたポリマーであることが可能である。分散剤は、適するあらゆるポリマーであることが可能であり、例えば、可溶性ポリマーは線状ホモポリマー、コポリマーまたはブロックポリマーを含んでもよく、可溶性ポリマーは、グラフトポリマーまたは分岐ポリマー、星形、樹状ポリマーなどを含む構造化ポリマーであることも可能である。分散させたポリマーは、ラテックス、ポリウレタン分散液などを含むことが可能である。ラジカル重合、群間移動重合、イオン重合、RAFT重合、縮重合および他の重合タイプに限定されないが、それらを含む既知のいずれかのプロセスによってポリマーを製造してもよい。
顔料を安定化させるために用いられる分散剤は、好ましくは、分散させたポリマーである。構造化ポリマーまたはランダムポリマーを用いてもよい。但し、構造化ポリマーは、技術上周知された理由で分散剤として用いるために好ましい。「構造化ポリマー」という用語は、ブロック構造、分岐構造またはグラフト構造を有するポリマーを意味する。構造化ポリマーの例には、米国特許公報(特許文献6)で開示されたようなABブロックコポリマーまたはBABブロックコポリマー、(特許文献7)で開示されたようなABCブロックコポリマーならびに米国特許公報(特許文献8)で開示されたようなグラフトポリマーが挙げられる。使用できる他の高分子分散剤は、例えば、米国特許公報(特許文献9)、米国特許公報(特許文献10)、米国特許公報(特許文献11)および米国特許公報(特許文献12)に記載されている。これらの刊行物の各々の開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する。
本発明において用いるために適するポリマー分散剤は、疎水性モノマーと親水性モノマーの両方を一般に含む。ランダムポリマー中で用いられる疎水性モノマーの幾つかの例は、メチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、2−フェニルエチルメタクリレートおよび対応するアクリレートである。親水性モノマーの例は、メタクリル酸、アクリル酸、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートおよびそれらの塩である。中和カルボン酸または部分中和カルボン酸を有するこれらの親水性モノマーは、β−ヒドロキシアルキルアミジルのための見込みのある反応部位である。ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどの第四塩も用いてよい。
限定されない一方で、好ましくは、分散剤がβ−ヒドロキシアルキルアミジル化合物と化学的に相互反応し得る酸性部位を含むべきであることが考慮されている。
(着色剤)
本発明のインク中に着色剤を含むとき、適する着色剤には、染料などの可溶性着色剤ならびに分散させた顔料(顔料+分散剤)および自己分散顔料などの不溶性着色剤が挙げられる。
アニオン染料、カチオン染料、両性染料および非イオン染料などの従来の染料は本発明において有用である。こうした染料は当業者に周知されている。アニオン染料は、水溶液中で着色アニオンをもたらす染料である。カチオン染料は、水溶液中で着色カチオンをもたらす染料である。典型的には、アニオン染料は、イオン部分としてカルボン酸基またはスルホン酸基を含み、β−ヒドロキシアルキルアミジルと合わせて用いるためにそれ自体好ましい着色剤である。カチオン染料は、通常は第四窒素基を含む。
本発明において最も有用なタイプのアニオン染料は、例えば、酸性染料、直接染料、食品染料、媒染染料および反応性染料である。アニオン染料は、ニトロソ化合物、ニトロ化合物、アゾ化合物、スチルベン化合物、トリアリールメタン化合物、キサンテン化合物、キノリン化合物、チアゾール化合物、アジン化合物、オキサジン化合物、チアジン化合物、アミノケトン化合物、アントラキノン化合物、インジゴイド化合物およびフタロシアニン化合物からなる群から選択される。
本発明において最も有用なタイプのカチオン染料には、主として塩基性染料および繊維などの基材上に酸性部位を結合するために設計されている媒染染料の一部が挙げられる。こうした染料の有用なタイプには、特に、アゾ化合物、ジフェニルメタン化合物、トリアリールメタン、キサンテン化合物、アクリジン化合物、キノリン化合物、メチン化合物またはポリメチン化合物、チアゾール化合物、インダミン化合物またはインドフェニル化合物、アジン化合物、オキサジン化合物、およびチアジン化合物が挙げられ、それらのすべては当業者に周知されている。
有用な染料には、(シアン)アシッドブルー9およびディレクトブルー199、(マゼンタ)アシッドレッド52、リアクティブレッド180、アシッドレッド37、CIリアクティブレッド23、ならびに(イエロー)ディレクトイエロー86、ディレクトイエロー132およびアシッドイエロー23が挙げられる。
本発明において用いるために適する顔料は、水性インクジェットインクに関して技術上一般に周知されている顔料である。伝統的に、顔料は高分子分散剤または界面活性剤などの分散剤によって安定化されて、ビヒクル中の顔料の安定な分散液をもたらす。けれども、より最近、いわゆる「自己分散性」顔料または「自己分散」顔料(以後「SDP」)が開発されてきた。その名称が示唆するように、SDPは、分散剤なしで水に分散性である。分散された染料は、本明細書で用いられる水性インクに不溶性であるので顔料と考えることも可能である。
添加された分散剤によって安定化される顔料を技術上知られている方法によって調製してもよい。濃縮された形態を取った安定化顔料を製造することが一般に望ましい。安定化顔料は、水性キャリア媒体(水および任意に水混和性溶媒など)中で選択された顔料と高分子分散剤を予備混合し、その後、顔料を分散または解凝集させることにより最初に調製される。分散工程は、二本ロール機、媒体ミル、水平ミニミル、ボールミル、磨砕機内で実行するか、または少なくとも5,000psiの液圧で液体ジェット相互作用チャンバ内で複数のノズルに混合物を通すことにより実行して、水性キャリア媒体(ミクロ流動化装置)内で顔料粒子の均一分散液をもたらしてもよい。あるいは、濃縮物は、圧力下で高分子分散剤と顔料を乾式粉砕することにより調製してもよい。媒体ミルのための媒体は、ジルコニア、YTZおよびナイロンを含む一般に入手できる媒体から選択される。これらの種々の分散プロセスは、米国特許公報(特許文献13)、米国特許公報(特許文献14)、米国特許公報(特許文献15)、米国特許公報(特許文献16)、米国特許公報(特許文献17)、米国特許公報(特許文献18)および米国特許公報(特許文献19)によって例示されている通り技術上周知された一般的な常識である。これらの刊行物の各々の開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する。二本ロール機、媒体ミル、および少なくとも5,000psiの液圧で液体ジェット相互作用チャンバ内で複数のノズルに混合物を通すことによるは好ましい。
粉砕プロセスが完了後、顔料濃縮物を水性系に「レットダウン」してもよい。「レットダウン」は、混合または分散を伴う濃縮物の希釈を意味する。ここで、混合/分散の強度は、日常的方法を用いて試行錯誤によって通常決定され、しばしば高分子分散剤、溶媒および顔料の組み合わせに応じて異なる。
単独または組み合わせの多様な有機顔料および無機顔料を選択してインクを製造してもよい。本明細書で用いられる「顔料」という用語は不溶性着色剤を意味する。顔料粒子は、特に約10〜約50マイクロメートルの範囲の直径を通常有する噴出ノズルでインクジェット印刷装置を通してインクの自由な流れを可能にするために著しく小さい。粒子サイズも、インクの寿命全体を通して重要である顔料分散安定性に影響を及ぼす。微粒子のブラウン運動は粒子が凝集しないようにするのを助ける。最大の色の濃さおよび光沢のために小さい粒子を用いることも望ましい。有用な粒子サイズの範囲は、典型的には約0.005〜約15マイクロメートルである。顔料粒子サイズは、好ましくは約0.005〜約5マイクロメートル、最も好ましくは約0.005〜約1マイクロメートルの範囲であるべきである。動的光散乱によって測定された平均粒子サイズは、好ましくは約500nm未満、より好ましくは約300nm未満である。
選択された顔料を乾燥形態または湿り形態で用いてもよい。例えば、顔料は、通常水性媒体中で製造され、得られる顔料は水−湿りプレスケーキとして得られる。プレスケーキ形態を取った顔料は乾燥形態を取る程には凝集しない。従って、水−湿りプレスケーキ形態を取った顔料は、乾燥形態を取った顔料としてインクを調製するプロセスにおいてそれほど解凝集を必要としない。代表的な商用乾燥顔料は米国特許公報(特許文献6)に記載されている。
有機顔料の場合、インクは、インクの全重量を基準にして約30重量%以下、好ましくは約0.1〜約25重量%、より好ましくは約0.25〜約10重量%の顔料を含有してもよい。無機顔料を選択する場合、インクは、有機顔料を用いる比較インクより高い重量%の顔料を含有する傾向があり、場合によって約75%ほどに高い場合がある。無機顔料が有機顔料より高い比重を一般に有するからである。
自己分散顔料(SDP)は、β−ヒドロキシアルキルアミジルと合わせて用いることが可能であり、しばしば同じ顔料使用量でより高い安定性およびより低い粘度の観点から伝統的な分散剤安定化顔料と比べて有利である。これは、最終インクにおいてより大きい配合許容範囲を提供することが可能である。
SDPおよび特に自己分散性カーボンブラック顔料は、例えば、米国特許公報(特許文献20)、米国特許公報(特許文献21)、米国特許公報(特許文献22)および米国特許公報(特許文献23)で開示されている。SDP、SDPを製造する方法および/またはSDPにより配合された水性インクジェットインクの追加の開示は、例えば、米国特許公報(特許文献24)、米国特許公報(特許文献25)、米国特許公報(特許文献26)、米国特許公報(特許文献27)、米国特許公報(特許文献28)、米国特許公報(特許文献29)、米国特許公報(特許文献30)、米国特許公報(特許文献31)、米国特許公報(特許文献32)、米国特許公報(特許文献33)、米国特許公報(特許文献34)、米国特許公報(特許文献35)、米国特許公報(特許文献36)、米国特許公報(特許文献37)、米国特許公報(特許文献38)、米国特許公報(特許文献39)、米国特許公報(特許文献40)、米国特許公報(特許文献41)、米国特許公報(特許文献42)、米国特許公報(特許文献43)、米国特許公報(特許文献44)、米国特許公報(特許文献45)、米国特許公報(特許文献46)、米国特許公報(特許文献47)、米国特許公報(特許文献48)、米国特許公報(特許文献49)、米国特許公報(特許文献50)、米国特許公報(特許文献51)、米国特許公報(特許文献52)、米国特許公報(特許文献53)、(特許文献54)、(特許文献55)、(特許文献56)および(特許文献57)において見ることが可能である。上で明示した刊行物のすべての開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する。
着色剤の選択のための制限理由はないけれども、中和酸性基または部分中和酸性基、特にカルボン酸基を有する着色剤は、インクの印刷時、またはインクの印刷後にβ−ヒドロキシアルキルアミジルと化学的に相互作用し得る。この化学的な相互作用は、β−ヒドロキシアルキルアミドまたはウレアのヒドロキシ基によるポリエステル連結につながり得る。それは、これらのβ−ヒドロキシアルキルアミジル系とカルボン酸の架橋されたマトリックスをもたらすであろう。カーボンブラックおよびSDPは、カルボン酸基を有する着色剤の例である。
(ビヒクル)
インク用のビヒクルは、以下に記載するように水性または非水性のいずれかであってもよい。インクが水性ビヒクルを有することが好ましい。
「水性ビヒクル」は、水または水と少なくとも1種の水溶性有機溶媒(共溶媒)の混合物を意味する。適する混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、インクの乾燥時間およびインクを上に印刷するタイプの基材などの特定の用途の要件に応じて異なる。選択してもよい水溶性有機溶媒の代表的な例は、前に援用した米国特許公報(特許文献6)で開示されている。
本発明の水性インクは主として水よりなる。従って、本インクは、インクの全重量を基準にして、少なくとも約10重量%、好ましくは少なくとも25重量%、より好ましくは少なくとも約40重量%の水を含む。
水と水溶性有機溶媒の混合物を用いる場合、水性ビヒクルは、典型的には約10〜約95重量%の水を含み、残り(すなわち、約90〜約5重量%)は水溶性溶媒である。好ましい組成物は、水性ビヒクルの全重量を基準にして、約65〜約95重量%の水を含む。
インク中の水性ビヒクルの量は、インクの全重量を基準にして、典型的には約70〜約99.8重量%、好ましくは約80〜約99.8重量%の範囲内である。
水性ビヒクルは、界面活性剤またはグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールなどの浸透剤を含めることにより急速浸透性(急速乾燥性)にすることが可能である。グリコールエーテルには、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルおよびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが挙げられる。1,2−アルカンジオールは、好ましくは1,2−C4〜6アルカンジオール、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールである。適する界面活性剤には、エトキシル化アセチレンジオール(例えば、エアー・プロダクツ(Air Products)製の「サーフィノールズ(Surfynols)」(登録商標)シリーズ)、エトキシル化第一アルコール(例えば、シェル(Shell)製の「ネオドール(Neodol)」(登録商標)シリーズ)および第二アルコール(例えば、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)製の「タージトール(Tergitol)」(登録商標)シリーズ)、「プルロニック(Pluronic)」(登録商標)ブロックコポリマー界面活性剤、スルホスクシネート(例えば、サイテック(Cytec)製の「エアロゾル(Aerosol)」(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えば、ウィトコ(Witco)製の「シルウェット(Silwet)」(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えば、本願特許出願人製の「ゾニル(Zonyl)(登録商標)シリーズ)が挙げられる。
添加されるグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールの量は適切に決定されなければならないが、インクの全重量を基準にして、典型的には約1〜約15重量%、より典型的には約2〜約10重量%の範囲内である。
界面活性剤は、インクの全重量を基準にして、典型的には約0.01〜約5重量%、好ましくは約0.1〜約1重量%の量で用いてもよい。
更に、水混和性ではない溶媒をインクに添加して、インク中にβ−ヒドロキシアルキルアミジル成分を有するインクの印刷を促進してもよい。これらの水混和性ではない溶媒の例は、炭酸プロピレンおよびジプロピレングリコールモノメチルエーテルである。
「非水性ビヒクル」は、非水性溶媒またはこうした溶媒の混合物より実質的になるビヒクルを意味し、こうした溶媒は極性および/または非極性であることが可能である。極性溶媒の例には、アルコール、エステル、ケトンおよびエーテル、特にモノ−、ジ−およびトリ−プロピレングリコールのモノメチルエーテルならびにエチレングリコール、ジエチレングリコールおよびトリエチレングリコールのモノ−n−ブチルエーテルなどのグリコールおよびポリグリコールのモノ−およびジ−アルキルエーテルが挙げられる。非極性溶媒の例には、少なくとも6個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素および芳香族炭化水素ならびに製油所蒸留製品および副生物を含むそれらの混合物が挙げられる。溶媒は、UV線を照射すると硬化する溶媒(UV硬化性)などの重合性溶媒より、または部分的に重合性溶媒より、あるいは完全に重合性溶媒よりなってもよい。
水を非水性ビヒクルに故意に添加しないときでさえ、偶発的な多少の水は配合物に運ばれ得るが、一般に、これは、約2〜4%以下である。定義により、本発明の非水性インクは、非水性ビヒクルの全重量を基準にして約10重量%以下、好ましくは約5重量%以下の水を有する。
グリコールエーテルには、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテルおよびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが挙げられる。前述のグリコールエーテルのエステル、特に酢酸エステルも有用である。
インク中のビヒクルの量は、インクの全重量を基準にして典型的には約70〜99.8重量%、好ましくは約80〜約99.8重量%である。
(主成分の割合)
インク中で用いられる着色剤のレベルは、印刷された画像に所望の色密度を付与するのに典型的に必要であるレベルである。典型的には、顔料は、インクの全重量%の約0.1重量%のレベル〜約30重量%のレベルで存在する。あるいは、顔料は、インクの全重量の約0.25〜約25重量%であることが可能である。更に、顔料は、インクの全重量の約0.25〜約15重量%であることが可能である。
用いられるβ−ヒドロキシアルキルアミジルのレベルは、許容され得るインク特性の範囲によって決定される。一般に、β−ヒドロキシアルキルアミジルのレベルは、インクの全重量を基準にして約12重量%以下の範囲である。より特に、β−ヒドロキシアルキルアミジルは、インクの全重量を基準にして約0.2〜約10重量%、典型的には約0.25〜約7.5重量%である。正しい特性バランスは、状況ごとに決定されなければならない。それは、日常的な実験を用いて当業者が行うことが可能である。
β−ヒドロキシアルキルアミジルのヒドロキシルの当量の数対、インク中の高分子結合剤および高分子分散剤の酸基および酸塩の当量の数の比は、一般に約1/0.01〜約1/1である。結合剤および分散剤からのカルボキシルおよび塩の当量に対するヒドロキシルの当量の過剰は好ましい。この比は、他のβ−ヒドロキシアルキルアミジル反応性基、インク中の他の添加剤からおよび基材から生じ得る中和酸性基または部分中和酸性基および無水性含有基の当量の数を含まない。
結合剤は、好ましくはインク配合物中で約2重量%より多い。結合剤の上限は、安定で噴出可能なインクジェットインクのために必要とされる他のインク特性を維持する必要によって抑えられる。
(他の成分)
インクジェットインクは、技術上周知されているような他の成分を含有してもよい。例えば、アニオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、カチオン界面活性剤または両性界面活性剤を用いてもよい。水性インクにおいて、界面活性剤は、インクの全重量を基準にして典型的には約0.01〜約5重量%、好ましくは約0.2〜約2重量%の量で存在する。
米国特許公報(特許文献58)(その開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する)で例示された共溶媒などの共溶媒は、インク組成物の目詰まり抑制特性を改善するために含めてもよい。
微生物の増殖を抑制するために殺虫剤を用いてもよい。
EDTAなどの金属イオン封鎖剤も重金属不純物の有害な作用を排除するために含めてもよい。
(インクの特性)
ジェット速度、小滴の分離長さ、滴サイズおよびストリーム安定性は、インクの表面張力および粘度によって大幅に影響を受ける。インクジェット印刷システムと合わせて用いるために適するインクジェットインクは、25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cm、より好ましくは約25ダイン/cm〜〜約40ダイン/cmの範囲内の表面張力を有するべきである。粘度は、25℃で好ましくは約1〜約30cP、より好ましくは約2〜約20cPの範囲内である。インクは、噴出条件、すなわち、ペンの駆動頻度ならびにノズルの形状およびサイズの広い範囲に適合する物理的特性を有する。
インクは長期間にわたって優れた貯蔵安定性を有するのがよい。好ましくは、本インクは、粘度または粒子サイズの実質的な増加なしで長期間(例えば、70℃で7日にわたり)にわたり密閉容器内で高温に耐えることが可能である。
更に、インクは、インクが接触することになるインクジェット印刷装置の部品を腐食させるべきでなく、本質的に無臭で無毒であるべきである。
本発明の織物上の印刷されたインクは、洗濯堅牢度の有益な耐久特性を達成することが可能である。
(インクセット)
本発明によるインクセットは、好ましくは、少なくとも3種の異なる着色インク(CMYなど)、より好ましくは少なくとも4種の異なる着色インク(CMYKなど)を含み、この着色インクの少なくとも1種は、ビヒクル、結合剤、着色剤およびβ−ヒドロキシアルキルアミジルを含むインクジェットインクであり、ここで着色剤はビヒクルに可溶性または分散性である。インクは、好ましくは水性である。
インクセットの他のインクは非水性であることが可能であるが、好ましくは水性インクであり、着色剤として染料、顔料またはそれらの組み合わせを含有してもよい。こうした他のインクは、一般的な意味で当業者に周知されている。
1つの好ましい実施形態において、インクセットは次の通り3種の異なる着色インクを含む。
(a)第1の水性ビヒクルと、結合剤と、第1の着色剤と第1のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第1の着色インクであって、第1の着色剤が第1の水性ビヒクルに可溶性または分散性である第1の着色インク。
(b)第2の水性ビヒクルと、結合剤と、第2の着色剤と第2のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第2の着色インクであって、第2の着色剤が第2の水性ビヒクルに可溶性または分散性である第2の着色インク。
(c)第3の水性ビヒクルと、結合剤と、第3の着色剤と第3のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第3の着色インクであって、第3の着色剤が第3の水性ビヒクルに可溶性または分散性である第3の着色インク。
好ましくは、第1の着色インクはシアンインクであり、第2の着色インクはマゼンタインクであり、第3の着色インクはイエローインクである。
もう1つの好ましい実施形態において、このインクセットは、(d)第4の水性ビヒクルと、結合剤と、第4の着色剤と第4のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第4の着色インクであって、第4の着色剤が第4の水性ビヒクルに可溶性または分散性である第4の着色インクを更に含む。好ましくは、この第4の着色インクはブラックインクである。
インクセットは、オレンジインク、グリーンインク、レッドインクおよび/またはブルーインクなどの異なる着色インクを含む1つまたは複数の「色域拡大」インクと、全強度インクとライトシアンおよびライトマゼンタなどの淡強度インクの組み合わせを更に含んでもよい。これらの「色域拡大」インクは、米国特許公報(特許文献1)(その開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する)で開示されたようにアナログスクリーン印刷の色域を模擬するために織物印刷において特に有用である。
(印刷の方法)
本発明のインクおよびインクセットは、いかなるインクジェットプリンタによる印刷の傍らにあることができる。基材は、普通紙(標準電子写真紙など)、処理紙(写真紙のような被覆紙など)、織物、ならびにポリ塩化ビニルおよびポリエステルなどの高分子フィルムを含む無孔質基材を含む適するあらゆる基材であることが可能である。
本発明のインクおよびインクセットの特に好ましい用途は、織物のインクジェット印刷に存する。織物には、木綿、羊毛、絹、ナイロンおよびポリエステルなど、ならびにそれらのブレンドが挙げられるが、それらに限定されない。織物の仕上げ形態には、布地、衣料品;、カーペットおよび掛け布の布地などの家具が挙げられるが、それらに限定されない。更に、考慮に入れることになる繊維質織物材料は、木綿、リネンおよび***などの天然繊維質材料およびビスコースおよびリオセルなどの再生繊維質材料に限定されないが、それらを含む特にヒドロキシル基含有繊維質材料である。特に好ましい織物には、ビスコースおよび特に木綿が挙げられる。更なる繊維質材料には、羊毛、絹、ポリビニル、ポリアクリロニトリル、ポリアミド、アラミド、ポリプロピレンおよびポリウレタンが挙げられる。繊維質材料は、好ましくは、シート状の織物職布、メリヤス生地またはウェブの形態を取っている。
織物印刷のために設計された市販の適するインクジェットプリンタには、例えば、デュポン(DuPont)(商標)アリストリ(Aristri)(商標)3320、3210および2020織物プリンタ(本願特許出願人)、テキスタイルジェット(Textile Jet)(ジョージア州ダルースのミマキUSA(Mimaki USA(Duluth,GA)))、ディスプレメーカー・ファブリジェット(DisplayMaker Fabrijet)(ミネソタ州エデンプレーリーのマクデミド・カラースパン(MacDemid ColorSpan(Eden Prairie,MN)))およびアンバ−(Amber)、ジルコン(Zircon)およびアメチスト(Amethyst)(ストーク(Stork))が挙げられる。
印刷された織物は、任意に、米国特許公報(特許文献2)((その開示は、あたかも完全に記載されたかのようにすべての目的のために本明細書に引用して援用する)で開示されたように熱および/または圧力により後加工してもよい。
上方温度は、印刷される特定の織物の許容度によって決定される。下方温度は、所望の耐久性レベルを達成するために必要とされる熱の量によって決定される。溶融温度は一般に少なくとも約80℃、好ましくは少なくとも約125℃、より好ましくは少なくとも約160℃である。
改善された耐久性を達成するために必要とされる溶融圧力は、非常に適度であることが可能である。従って、圧力は、約3psig、好ましくは少なくとも約5psig、より好ましくは少なくとも8psig、最も好ましくは少なくとも10psigであることが可能である。約30psi以上の溶融圧力は、耐久性に追加の有益性を提供しないように思われるが、こうした圧力を排除しない。圧力は、ローラ、プラテンなどによって加えることが可能である。
溶融の継続時間(印刷された織物が所望の温度で圧力下にある時間の量)は少なくとも1分であり、より長い時間は特に重要であると考えられない。溶融操作における殆どの時間は、一般に、印刷された基材を所望の温度に持っていくことを含む。一旦プリントが完全に温度に達すると、圧力下の時間は短いことが可能である。
あるいは、印刷された基材を焼付けてもよい。このための見込みのある装置はオーブンである。焼付け温度は、少なくとも約80℃、好ましくは少なくとも約125℃、最も好ましくは少なくとも約160℃である。焼付けの継続時間は少なくとも1分であるべきである。
溶融工程および/または焼付け工程は、蒸し工程と組み合わせてもよい。
本発明を以下の実施例によって更に今例示するが、本発明は以下の実施例によって限定されない。
β−ヒドロキシアルキルアミジルを含有するインクおよび印刷された織物のために用いられた試験は技術上一般に用いられた試験であった。幾つかの特定の手順を以下で記載している。
(印刷技術および試験技術)
以下の実施例で用いられたインクジェットプリンタは次の通りであった。
(1)8つ以下のプリントヘッドおよび媒体プラテンを有する固定プリントヘッドマウントを有するプリントシステム。プリントヘッドは、ザール(Xaar)(英国ケンブリッジ(Cambridge,United Kingdom))製であった。媒体プラテンは適用可能な媒体を保持し、プリントヘッドの下で移動した。サンプルのサイズは、7.6cm×19cmであった。特に注記がない限り、このプリントシステムを用いて試験サンプルを印刷した。
(2)布地を受け入れるように構成されたセイコウ(Seiko)IP−4010プリンタ。
(3)デュポン(DuPont)(登録商標)アリストリ(Aristri)(登録商標)2020プリンタ。
用いられた布地は、テストファブリックス社(Testfabrics,Inc.)(ペンシルバニア州ピッツトン(Pittston,PA))から得た。すなわち、(1)漂白され、苛性処理されるとともに櫛入れされたブロードクロス(133×72)である100%木綿布地、スタイルNo.419W。(2)苛性処理されるとともに漂白された65/35ポプリンであるポリエステル/木綿布地、スタイルNo.7409。
幾つかの実施例において、印刷された織物を高温および高圧で溶融させた。異なる2種の溶融装置を用いた。
(1)調節可能な空気圧プレスを備えた加熱された2つのベルトの間で、印刷された布地を移動させ、最後にニップロールアセンブリを通して移動させるグレンロ(Glenro)(ニュージャージー州パターソン(Paterson,NJ))製のボンドテックス(Bondtex)(登録商標)ファブリック・アパレル溶融プレス。
(2)温度および圧力を精密に制御する目的で組み立てられたプラテンプレス。プラテンプレスは、所望のプラテン温度を維持するために設定されることができた埋め込み抵抗加熱エレメントを有する並列6”平方の2つのプラテンよりなっていた。プラテンは、調節可能な空気圧によって所望の圧力でプラテンを一緒にプレスできた空気圧プレスに互いに並列位置で固定されていた。溶融される製作品全体を横切って等しい圧力を加えるためにプラテンを確実に整列させるように注意を払った。適切な寸法のスペーサー(例えば、シリコーンゴム製)を挿入することによってプラテンの有効面積を必要に応じて減らして、より小さい製作品での操作を可能にすることができた。
実施例における溶融工程のための標準温度は、特に指示がない限り160℃であった。
ノースカロライナ州リサーチトライアングルパーク(Research Triangle Park,NC)の米国繊維化学染色協会(American Association of Textile Chemists and Colorists)(AATCC)によって開発された方法に準拠して、印刷された織物を試験した。AATCC試験方法61−1996「促進された家庭用および商用洗濯に対する耐色性(Colorfastness to Laundering,Home and Commercial:Accelerated)」を用いた。当該試験における耐色性は、「材料の処理中、試験中、貯蔵中または使用中に出会いかねない一切の環境に材料をさらす結果として、材料の色特性のいずれかの変化、材料の着色剤の隣接材料への転写またはその両方に対する材料の抵抗(the resistance of a material to change in any of its color characteristics,to transfer of its colorant(s) to adjacent materials or both as a result of the exposure of the material to any environment that might be encountered during the processing,testing,storage or use of the material)」として表現されている。試験2Aおよび3Aを行い、耐色性および汚れの評点を記録した。これらの試験に関する評点は1〜5であり、5が最良の結果である。すなわち、それぞれ殆どまたは全く色の損失がないおよび殆どまたは全く他材料への色の転写がない。
摩擦色落ちに関する耐色性もAATCCクロックメータ法、AATCC試験方法8−1996によって決定した。これらの試験に関する評点は1〜5であり、5が最良の結果である。すなわち、それぞれ殆どまたは全く色の損失がないおよび殆どまたは全く他材料への色の転写がない。結果を最寄りの0.5に四捨五入する。それをこの方法の精度であると判断した。
インクジェット技術上知られている技術によって着色剤分散液または他の安定な水性着色剤を調製した。注記された場合を除き、インク実施例のためにブラック顔料分散液を用いた。
(成分および略号)
N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミド、プリミッド(Primid)XL−552、スイス国エムスケミイー(Ems−Chemie AG,Switzerland)
N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)アジパミド、プリミッド(Primid)XL1260、スイス国エムスケミイー(Ems−Chemie AG,Switzerland)
DBTL=ジブチル錫ジラウレート
DMEA=ジメチルエタノールアミン
DMIPA=ジメチルイソプロピルアミン
DMPA=ジメチロールプロピオン酸
EDA=エチレンジアミン
EDTA=エチレンジアミン四酢酸
ETEGMA=エトキシトリエチレングリコールメタクリレート
IPDI=イソホロンジイソシアネート
MAA=メタクリル酸
POEA=2−フェノキシエチルアクリレート
TEA=トリエチルアミン
TETA=トリエチレンテトラアミン
THF=テトラヒドロフラン
特に注記がない限り、アルドリッチ(Aldrich)(ウィスコンシン州ミルウォーキー(Milwaukee,WI))または実験室化学品の類似の他の供給業者から上の化学品を得た。
BYK(登録商標)348−ビーワイケー・キミー(Byk−Chemie)(コネチカット州ワリングフォード(Wallingford,CT))製のシリコーン界面活性剤
デスモフェン(Desmophene)C1200−バイエル(Bayer)(ペンシルバニア州ピッツバーグ(Pittsburg,PA))製のポリエステルカーボネートジオール
リポニック(Liponic)(商標)EG−1−リポ・ケミカルズ社(Lipo Chemicals Inc.)(ニュージャージー州パターソン(Patterson,NJ))製のエトキシル化グリセリン保湿剤。
シルウェット(Silwet)(登録商標)L77−ジーイー・シリコーンズ(GE Silicones)(コネチカット州ウィルトン(Wilton,CT))製のオルガノシリコーン界面活性剤
サーフィノール(Surfynol)(登録商標)104E−エアー・プロダクツ(Air Products)(ペンシルバニア州アレンタウン(Allentown,PA))製の非イオン界面活性剤
サーフィノール(Surfynol)(登録商標)485E−エアー・プロダクツ(Air Products)(ペンシルバニア州アレンタウン(Allentown,PA))製の非イオン界面活性剤
サーフィノール(Surfynol)(登録商標)440−エアー・プロダクツ(Air Products)(ペンシルバニア州アレンタウン(Allentown,PA))製の非イオン界面活性剤
(ポリウレタン反応の程度)
ウレタン化学における一般的方法であるジブチルアミン滴定によってNCO%を検出することによりポリウレタン反応の程度を決定した。
この方法において、NCO含有プレポリマーのサンプルを既知量のジブチルアミン溶液と反応させ、残留アミンをHClで逆滴定する。
(粒子サイズの測定)
ハネウェル/マイクロトラック(Honeywell)/(Microtrac)(ペンシルバニア州モンゴメリービル(Montgomeryville,PA))製のマイクロトラック(Microtrac)(登録商標)UPA150アナライザを用いる動的光散乱によってポリウレタン分散液、顔料およびインクに関する粒子サイズを決定した。
この技術は、粒子の速度分布と粒子サイズとの間の関係に基づいている。レーザ発生光を各粒子から散乱させ、粒子のブラウン運動によってドップラーシフトさせる。シフトされた光とシフトされなかった光との間の周波数差を増幅し、デジタル化し、分析して、粒子サイズ分布を回収する。
以下で報告された数値は体積平均粒子サイズである。
(固体含有率の測定)
溶媒フリーポリウレタン分散体に関する固体含有率をサルトリウス(Sartorius)製の水分分析計、モデルMA50により測定した。NMPなどの高沸点溶媒を含有するポリウレタン分散液に関しては、150℃のオーブン内で180分にわたり焼付ける前と後の重量差によって固体含有率を決定した。
(イソホロンジイソシアネートのβ−ヒドロキシアルキルアミジルウレア誘導体の合成)
添加漏斗、コンデンサ、スターラーおよび窒素ガスラインを備えたアルカリフリーおよび酸フリーの乾燥フラスコに53.5g(0.402モル)のジイソプロパノールアミン、27.63gの1−メチル−2−ピロリジノンを添加した。内容物を40℃に加熱し、よく混合した。その後、添加漏斗を経由して25分にわたり44.4g(0.20モル)のIPDIをフラスコに添加した。添加中に水浴は溶液を70℃以下に冷却した。追加の5gの1−メチル−2−ピロリジノンを用いて、一切の残留IPDIをフラスコにリンスした。追加の32gの1−メチル−2−ピロリジノンを添加して最終溶液を得た。
(ブラック顔料分散液の調製)
以下の成分:(i)210.4重量部(pbw)の脱イオン水、(ii)80.3pbwの41.5重量%(固体)アニオン高分子分散剤および(iii)9.24pbwのジメチルエタノールアミンを最初によく混合することにより、ブラック分散液を調製した。アニオン高分子分散剤は、前に援用した米国特許公報(特許文献1)の「分散剤1の調製」により調製されたグラフトコポリマー、66.3−g−4.2/29.5POEA−g−ETEGMA/MAAであった。モノマーの比は、刊行物中で示された61.6/5.8/32.6の比の代わりに66.2/4.2/29.5を得るために調節した。
これに100pbwのブラック顔料(デグッサ(Degussa)製のニペックス(Nipex)180IQ)を徐々に添加した。顔料を導入した後、100pbwの脱イオン水を混合して、ミルベースを形成し、それを粉砕のための媒体ミルを通して循環させた。その後、最終濃度に希釈するために55.4pbwの脱イオン水を添加した。
得られた15重量%分散液は、以下の特性:8.60cPの粘度(ブルックフィールド粘度計、20℃)、約7.5のpHおよび92nmの中央粒子サイズを有していた。
(カルボキシル含有インク成分)
(分散させたアクリル結合剤の調製(Syn Pol1))
この調製はこのタイプの製品の標準調製である。脱イオン水(30.02重量部(pbw))、ノニルフェノキシポリエチレンオキシエチルスルフェート(0.110pbw)およびアリルドデシルスルホスクシネートナトリウム塩(0.154pbw)から調製された溶液を加熱マントル、スターラー、温度計、還流コンデンサおよび2つの添加漏斗を備えた反応容器に添加した。得られた混合物を混合しつつ85℃に加熱した。脱イオン水(3.78pbw)および過硫酸アンモニウム(0.088pbw)を含む溶液を反応器に取り付けられた添加漏斗に入れた。2−ヒドロキシエチルアクリレートモノマー(1.06pbw)、メタクリル酸モノマー(MAA)(1.06pbw)、N−メチロールメタクリルアミドモノマー(MOLMAN)(1.58pbw)、メチルメタクリレートモノマー(MMA)(9.23pbw)、スチレンモノマー(Sty)(5.28pbw)、2−エチルヘキシルアクリレートモノマー(2−EHA)(17.40pbw)、ノニルフェノキシポリエチレンオキシエチルスルフェート(0.31pbw)、アリルドデシルスルホスクシネートナトリウム塩(0.44pbw)および脱イオン水(20.4pbw)よりなる第2の溶液を混合物を均質化できる攪拌機により乳化させた。この予備乳化溶液を反応器に取り付けられた添加漏斗に入れた。得られたプレエマルジョンの5%を反応容器に添加し、容器中の成分の温度を85℃で安定化させた。その後、過硫酸アンモニウム溶液を添加し、5分にわたり保持した。プレエマルジョンの残りを均一速度で90分にわたり添加した。得られた重合混合物の温度を添加中に88〜90℃で維持した。重合混合物をこの温度で1時間にわたり保持した。重合混合物を35℃に冷却し、脱イオン水(4.13pbw)、水酸化アンモニウム水溶液(1.01pbw)および1,3−ジヒドロシルメチル−5,5−ジメチルヒダントイン(0.088pbw)の溶液で中和して、8〜9.2のpHを達成した。水(約3.88pbw)を反応器に添加するか、または貯蔵設備に反応器内容物を流し込むために用いた。
得られた分散させたポリマーは、以下の概略組成:26.5/15/50/2.5/3/3の重量比でMMA/STY/2EHA/MOLMAN/HEA/MAAを有していた。分散させたポリマーの平均粒子サイズは0.085マイクロメートルであり、重量%固体は35.7%であった。
(ポリウレタン分散体1(Syn Pol2))
添加漏斗、コンデンサ、スターラーおよび窒素ガスラインを備えたアルカリフリーおよび酸フリーの乾燥フラスコに699.2gのデスモフェン(Desmophene)C1200、280.0gのアセトンおよび0.06gのDBTLを添加した。内容物を40℃に加熱し、よく混合した。その後、添加漏斗を経由して40℃で60分にわたり189.14gのIPDIをフラスコに添加した。一切の残留IPDIを15.5gのアセトンにより添加漏斗からフラスコにリンスした。
フラスコの温度を50℃に上げ、30分にわたり保持した。その後、添加漏斗を経由して44.57gのDMPA、その後、25.2gのTEAをフラスコに添加した。その後、添加漏斗を15.5gのアセトンでリンスした。その後、フラスコの温度を50℃に再び上げ、60分にわたり保持した。
温度を50℃にして、添加漏斗を経由して1520.0gの脱イオン(DI)水を10分にわたり添加し、その後、131.00gのEDA(水中の6.25%溶液として)を5分にわたり添加し、その後、添加漏斗を80.0gの水でリンスした。混合物を50℃で1時間にわたり保持し、その後、室温に冷却した。
アセトン(約310.0)を真空下で除去し、約35.0重量%の固体を有する非架橋ポリウレタンの最終分散体を残した。
(ポリウレタン分散体2(Syn Pol3))
添加漏斗、コンデンサ、スターラーおよび窒素ガスラインを備えたアルカリフリーおよび酸フリーの乾燥フラスコに699.2gのデスモフェン(Desmophene)C1200、280.0gのアセトンおよび0.06gのDBTLを添加した。内容物を40℃に加熱し、よく混合した。その後、添加漏斗を経由して40℃で60分にわたり189.14gのIPDIをフラスコに添加した。一切の残留IPDIを15.5gのアセトンにより添加漏斗からフラスコにリンスした。
フラスコの温度を50℃に上げ、その後、30分にわたり保持した。その後、添加漏斗を経由して44.57gのDMPA、その後、25.2gのTEAをフラスコに添加した。その後、添加漏斗を15.5gのアセトンでリンスした。その後、フラスコの温度を50℃に再び上げ、NCO%が1.23%未満になるまで50℃で保持した。
添加漏斗を経由して1498.0gの脱イオン(DI)水を50℃で10分にわたり添加し、その後、24.4gのEDA(水中の6.25%溶液として)と118.7gのTETA(水中の6.25%溶液として)の混合物を5分にわたり添加した。その後、添加漏斗を80.0gの水でリンスした。混合物を50℃で1時間にわたり保持し、その後、室温に冷却した。
アセトン(約310.0)を真空下で除去し、約35.0重量%の固体を有するポリウレタンの最終分散体を残した。
(インクの調製)
実施例で用いられたインクをインクジェット技術上の標準手順により製造した。成分の量は最終インクの重量%である。β−ヒドロキシアルキルアミジルをインクごとに示している。
インクの調製の例として、インクビヒクルをβ−ヒドロキシアルキルアミジルと合わせて調製し、攪拌しつつ合成ポリマー結合剤に添加した。良好な分散液を得るまで攪拌後、混合物を顔料分散液に添加し、もう3時間にわたり、または良好なインク分散液を得るまで攪拌した。
(β−ヒドロキシアルキルアミジル含有インクの試験)
インク実施例AおよびBならびに比較インクAに関する組成を表1に記載している。インクAおよびB中で用いられたβ−ヒドロキシアルキルアミジルは、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)アジパミド(プリミッド(Primid)1260)であった。ブラック分散液の調製は前に記載した。
Figure 2009535486
Figure 2009535486
Figure 2009535486
β−ヒドロキシアルキルアミジルを含有するインクジェットインクにより印刷された織物は、AATCC3A試験によって洗濯堅牢度に関して試験したときに優れたプリントをもたらした。織物の焼付けは性能を改善すると思われた。
(β−ヒドロキシアルキルアミジルの異なるレベルの試験)
3種のブラックインク、C、DおよびEを表4に記載された成分により調製した。3つの異なるレベルのβ−ヒドロキシアルキルアミジルを比較インクBに対して試験した。
インクを7日にわたり70℃に加熱することにより、インクの安定性を試験した。主要特性が20%を上回って変化しなかった場合、それらのインクを安定であるとみなした。
Figure 2009535486
β−ヒドロキシアルキルアミジルインクCおよびEを安定と判定したが、この70℃試験によってインクDをより安定でないと判定した。インク安定性のための代替試験は、室温でインクを貯蔵し、主要特性を経時的に測定することであった。室温貯蔵から6ヶ月後、インクC、DおよびEの粘度は、それぞれ8.5、8.72および7.4であった。
これらのインクを7049ポリエステル木綿上に印刷し、3A試験によって試験した。
Figure 2009535486
すべての加熱条件下で、β−ヒドロキシアルキルアミジル含有インクは、比較インクより優れた性能を実証した。
これらのインクの乾燥摩擦色落ちおよび湿り摩擦色落ちも試験した。
Figure 2009535486
摩擦色落ちは、一般にβ−ヒドロキシアルキルアミジルの添加により影響を受けなかった。
(酸含有結合剤によるインク)
Figure 2009535486
Figure 2009535486
Figure 2009535486
自己分散顔料(SDP)分散液およびβ−ヒドロキシアルキルアミドを用いて調製されたインクも織物印刷のために良好な性能をもたらす。
Figure 2009535486
このインクを印刷する代わりに、β−ヒドロキシアルキルアミド含有インクを織物に転写するために引落法を用いた。プリントを引落法によって作製した。織物の急速インク吸収のゆえに、インクを最初にマイラーフィルムの片に沿って沈着させ、このマイラーフィルムの片を布地の上端の上に置いた。その後、no.7線材によりインクをマイラーフィルムから布地上に引落した。プリントを2日にわたり空気乾燥させた後に炉で焼付けた。
7409ポリ/木綿に関する3A洗濯堅牢度の結果を表11に記載している。
Figure 2009535486
(N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミドにより調製されたインク)
N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミドをインクAと同じ組成を有するインクI中で用い、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミド(プリミッド(Primid)552)を重量/重量基準でN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)アジパミド(プリミッド(Primid)1260)の代わりに用いる。
Figure 2009535486
(イソホロンジイソシアネートのβ−ヒドロキシアルキルアミジルウレア誘導体から製造されたインク)
イソホロンジイソシアネートのウレア誘導体を用いて表に記載された組成によりインクを調製した。7409ポリエステル/木綿織物をインクHのために記載された引落し技術によって処理した。
Figure 2009535486
3A洗濯堅牢度を160℃/10分焼付けのために3.0で、そして150℃/30分焼付けのために3.5で測定した。
(色が異なるβ−ヒドロキシアルキルアミジルインク)
表15に記載された処方によりインクを調製した。インクに関して、顔料および分散液を表14に記載している。表16は、これらの着色インクに関する洗濯堅牢度および汚れの評点結果を記載している。
Figure 2009535486
Figure 2009535486
Figure 2009535486
Figure 2009535486

Claims (23)

  1. インクビヒクルと、前記インクビヒクルに溶解および/または分散された結合剤およびβ−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分とを含むインクジェットインク組成物であって、
    前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分が式(I)または(II)
    Figure 2009535486
    であり、
    各Q’は、独立して、Q、水素、1〜5個の炭素原子を有するアルキル基および1〜5個の炭素原子を有するヒドロキシアルキル基(Q以外)からなる群から選択され、
    、R、RおよびRの各々は、独立して、水素および1〜5個の炭素原子を有するアルキル基からなる群から選択され、但し、R、R、RおよびRは対で結合して、5〜12個の炭素原子を有する環式アルキルを形成することが可能であり、
    式(I)に関して、
    nは1または2であり、
    nが1であるとき、Zは、NR、ORおよびSRからなる群から選択され、ここで、RおよびRの各々は、独立して、水素、Q;、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールなどの有機基からなる群から選択され、
    nが2であるとき、Zは、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導されたような多価有機基であり、
    式(II)に関して、
    n’は2以上であり、
    各Z’は、独立して、NR、OおよびSからなる群から選択され、
    各Rは、独立して、水素、Q;、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールなどの有機基からなる群から選択され、
    Z”は、1〜24個の炭素原子を含む飽和、不飽和、置換のアルキルまたはアリールから誘導された少なくともn’価の有機基から選択される)
    によって表され、
    前記結合剤が前記インクの全重量を基準にして少なくとも2重量%であることを特徴とするインクジェットインク組成物。
  2. 前記結合剤が、ポリウレタン分散液、ウレタンアクリル混成物、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンブタジエン樹脂、スチレンブタジエンアクリロニトリル樹脂、ネオプレン樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、エチレン酢酸ビニルエマルジョンおよびラテックスからなる群から選択され、前記結合剤が単独で用いられるか、またはかかる群の他のメンバーと組み合わせて用いられることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  3. 前記結合剤がポリウレタンであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  4. 前記インクが前記インクの全重量を基準にして約0.2〜約12重量%の前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  5. 着色剤を含むことを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  6. 前記インクが前記インクの全重量を基準にして約0.1〜約30重量%の着色剤を含むことを特徴とする請求項5に記載のインクジェットインク組成物。
  7. 前記着色剤が顔料を含むことを特徴とする請求項6に記載のインクジェットインク組成物。
  8. 約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲内の表面張力、および25℃で約1cP〜約30cPの範囲内の粘度を有するであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  9. 前記インクビヒクルが水性であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  10. 前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分がN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)アジパミドであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  11. 前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分がN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)アジパミドであることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  12. 前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分が、明細書中で定義された式(III)によって表される式(I)の化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  13. 前記β−ヒドロキシアルキルアミジル含有成分が、明細書中で定義された式(IV)によって表される式(II)の化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  14. 前記組成物が前記インクの一部として酸性インク成分または無水性インク成分を更に含むか、または酸性インク成分または無水物インク成分が、前記インクジェットインク組成物とともに噴出される別の無色インクの一部であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットインク組成物。
  15. 少なくとも3種の異なる色のインクジェットインクを含むインクジェットインクセットであって、前記インクの少なくとも1種が請求項1〜13のいずれか1項に記載のインクジェットインク組成物であることを特徴とするインクジェットインクセット。
  16. 前記インクセットが
    (a)第1の水性ビヒクルと、結合剤と、第1の着色剤と第1のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第1の着色インクであって、前記第1の着色剤が前記第1の水性ビヒクルに可溶性または分散性であり、前記結合剤が全インクを基準にして少なくとも約2重量%である第1の着色インクと、
    (b)第2の水性ビヒクルと、結合剤と、第2の着色剤と第2のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第2の着色インクであって、前記第2の着色剤が前記第2の水性ビヒクルに可溶性または分散性であり、前記結合剤が全インクを基準にして少なくとも約2重量%である第2の着色インクと、
    (c)第3の水性ビヒクルと、結合剤と、第3の着色剤と第3のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第3の着色インクであって、前記第3の着色剤が前記第3の水性ビヒクルに可溶性または分散性であり、前記結合剤が全インクを基準にして少なくとも約2重量%である第3の着色インクと
    を含むことを特徴とする請求項10に記載のインクジェットインクセット。
  17. 前記第1の着色インクがシアンインクであり、前記第2の着色インクがマゼンタインクであり、前記第3の着色インクがイエローインクであることを特徴とする請求項16に記載のインクジェットインクセット。
  18. (d)第4の水性ビヒクルと、結合剤と、第4の着色剤と第4のβ−ヒドロキシアルキルアミジルとを含む第4の着色インクであって、前記第4の着色剤が前記第4の水性ビヒクルに可溶性または分散性であり、前記結合剤が全インクを基準にして少なくとも約2重量%である第4の着色インクを更に含むことを特徴とする請求項16に記載のインクジェットインクセット。
  19. 前記第4の着色インクがブラックインクであることを特徴とする請求項18に記載のインクジェットインクセット。
  20. 基材上にインクジェット印刷する方法であって、
    (a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを準備する工程と、
    (b)印刷される基材を前記プリンタに装填する工程と、
    (c)請求項1〜14のいずれか1項に記載のインクまたは請求項15〜19のいずれか1項に記載のインクジェットインクセットを前記プリンタに装填する工程と、
    (d)デジタルデータ信号に応答して前記インクまたは前記インクジェットインクセットを用いて前記基材上に印刷する工程と
    を含むことを特徴とする方法。
  21. 前記基材が織物であることを特徴とする請求項20に記載の方法。
  22. 前記織物を少なくとも1分にわたり少なくとも125℃に加熱することにより前記印刷された基材を後処理することを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記印刷された織物が少なくとも2.5の洗濯堅牢度(2A試験としてAATCC試験方法61−1966に準拠して測定される)を有することを特徴とする請求項20に記載の方法。
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