JP2009524121A - システム動作前の動的広告板サービス - Google Patents

Abstract

オペレーティング・システムを起動する前に通信ネットワークを介し動的コンテンツを読み出す方法及び装置が提供される。コンテンツはコンソールで表示するための画面画像を有して良い。コンテンツを表示する時間期間は、通信ネットワークと結合された別のコンピューターにより制御されて良い。コンテンツは、インターネット・カフェのコンピューター・システムで、オペレーティング・システムを起動する前の制御可能な時間期間の間、表示される広告であって良い。

Description

本開示は起動前環境の動的コンテンツの表示に関する。

インターネットへの一般のアクセスを提供するインターネット・カフェが普及しており、特にアジア諸国では数千ものインターネット・カフェが何百万台ものコンピューターを通じてインターネットへのアクセスを提供している。例えば、中国は６百万台のコンピューターによる１３万個以上のインターネット・カフェを有する。標準的に、インターネット・カフェの顧客はパーソナル・コンピューターを買う余裕がない。顧客はインターネット・カフェでコンピューターを使用するために料金を支払う。

コンピューターを購入するコストを負担しインターネットへのアクセスを提供するため、そして顧客により支払われる料金を軽減するために、インターネット・カフェの所有者は、標準的に有料広告サービスを提供する。これらの広告は、顧客がインターネットへアクセスしている実行時間中にポップアップの使用を通じて配信される。しかしながら、広告は実行時資源を使用し、広告は顧客がインターネットを使用するのを妨げ、ユーザーにより終了されるまで表示され続けるので、顧客にとって煩わしい。

本発明の実施例によると、画面画像のような動的コンテンツは通信ネットワークを介し読み出され、選択可能な時間期間の間、オペレーティング・システムを起動する前に表示されて良い。ある実施例では、画面画像はインターネット・カフェのクライアント・システムに表示される広告である。オペレーティング・システムを起動する前に広告を表示することにより、広告時間期間は限定され、ユーザーを不快にさせない。また、広告は実行時間の前に表示され、その間、ユーザーはコンピューター・システムを使用できない。更に、広告は選択された時間期間の後にオペレーティング・システムの起動処理により自動的に終了するので、ユーザーは広告を終了する必要がない。

請求される主題の実施例の特徴は、以下の詳細な記載により、図面を参照して、明らかになる。図中の同様の符号は同様の部分を示す。

以下の詳細な説明は請求される主題の説明のための実施例を参照して記載されるが、多くの変更、修正、及びそれらの変形が当業者に明らかである。従って、請求される主題は広範に解釈され、特許請求の範囲の記載によってのみ定められる。

図１は、本発明の原理に従う、起動前環境で動的コンテンツを表示する、複数のクライアント・システム１０２を有するインターネット・カフェ・システム１００の実施例を示すブロック図である。クライアント・システムはサーバー１０２を有する。サーバー１０２は、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）であって良い通信ネットワーク１０６へのアクセスを提供するスイッチ／ルーター／ハブ１０４と結合される。サーバー１０２は初期経路を設定し、通信ネットワーク１０６と結合された全てのクライアント・システム１０８の遠隔起動／シャットダウン及び再起動を行う。

ある実施例では、各クライアント・システム１０８は不揮発性メモリーに格納されたファームウェア、及びディスク・ドライブのような二次記憶装置に格納された１又は複数のオペレーティング・システムを有する。ファームウェアは初期化機能を実行し、クライアント・システム１０８に通信ネットワーク１０６へアクセスさせる。クライアント・システム１０８がオペレーティング・システムを起動した後、サーバー１０２は通信ネットワークを介しアプリケーションをクライアント・システムにダウンロードして良い。

図２は、図１に示されたクライアント・システム１０８の何れか１つの実施例のブロック図である。示された実施例では、クライアント・システム１０８はプロセッサー（中央演算処理装置、ＣＰＵ）２００、メモリー２０２、ネットワーク・インターフェース２０４、記憶装置インターフェース２０６、及び記憶装置２０８を有する。クライアント・システム１０８はまた、ディスプレイ２１２のような出力装置及びキーボード２１４のような入力装置のインターフェースを提供する入出力インターフェース２１０を有する。オペレーティング・システム２１６は記憶装置２０８に格納されて良い。

図３は、図１に示されたクライアント・システム１０８の何れか１つに含まれ得る拡張可能ファームウェア・インターフェース（ＥＦＩ）３００の実装（構造）のブロック図である。ＥＦＩは、ファームウェアとオペレーティング・システムとの間のインターフェースを定める公然に入手可能な仕様である。当該インターフェースは、オペレーティング・システム及びオペレーティング・システム・ローダーが利用可能な、ハードウェア関連情報並びに起動及び実行時間サービスの呼び出しを格納するデータ・テーブルを有する。起動及び実行時間サービスの提供に加え、構造はＥＦＩドライバの順序付けられた読み込み及び実行を提供する。

あるＥＦＩは、www.intel.coni/technologv/efiから入手可能な「Extensible Firmware Interface Specification」１．１０版、２００２年１２月１日に記載されている。ハードウェア層は構造の最下層である。ある実施例では、ハードウェア層は図２に示されたクライアント・システム１０８の機能を提供するＣＰＵモジュール３０８及びチップセット・モジュール３１０を有して良い。

起動は、電源を入れることにより、コンピューターのリセット・ボタンを押すことにより、又は再起動のためのソフトウェア・コマンドを発行することにより、コンピューターを起動又はリセットする処理を示す。コンピューターは、オペレーティング・システムを読み込み起動するソフトウェアを実行し、オペレーティング・システムを使用できるよう準備する。
ＥＦＩ構造は、順次動作する２つの主要部分、つまりＰｒｅ−ＥＦＩ（ＰＥＩ）段階３０６及びドライバ実行環境（ＤＸＥ）段階３０４を有する。Ｐｒｅ−ＥＦＩ（ＰＥＩ）段階はメモリーを発見し初期化する。ドライバ実行環境（ＤＸＥ）はクライアント・システム内の他の構成要素を初期化し、ＥＦＩドライバ３０２に対応する。ＰＥＩ段階３０６、ＤＸＥ段階３０４、及びＥＦＩドライバ３０２は一緒に、オペレーティング・システムを起動し起動前アプリケーションを実行する標準的環境を提供する。ＰＥＩ段階３０６及びＤＸＥ段階３０４の間に実行されるコードは、ＥＦＩドライバ３０２を格納する記憶装置へアクセスするドライバと共に不揮発性メモリーに格納されて良い。

ＥＦＩドライバ３０２は、ＤＸＥ段階の間に実行するコードのモジュラー部分である。ＥＦＩドライバはクライアント・システム１０８内の装置を管理するか、又は起動前環境にサービスを提供して良い。ＥＦＩドライバは単一スレッドであり、起動前環境用のコンソール及びネットワークに対応するための基本支援を提供する。つまり、ＥＦＩドライバは、起動前環境でオペレーティング・システムの起動及びクライアント・システム１０８の管理に対応する。最小限の支援は、ユーザーがコンピューターと通信するための端末（コンソール）のような制御装置に対応することを含む。コンソールはキーボードのような入力装置、及びディスプレイのような出力装置を有する。コンソールは、文字対応又はビデオ・グラフィックス・アレイ（ＶＧＡ）若しくはユニバーサル・グラフィックス・アダプタ（ＵＧＡ）に基づくグラフィック対応した陰極線管（ＣＲＴ）端末を有して良い。他のセキュリティ用ＥＦＩドライバ、無線及び音声ドライバも提供されて良い。

図４は、構造化ファームウェアを備えたクライアント・システムが起動又再起動を経る段階を説明する時間図である。再起動では、オペレーティング・システムは、必ずしもクライアント・システムの電源を切って直ぐに入れ直すことなく、再び読み込まれる。

電源投入で開始するセキュリティ（ＳＥＣ）段階の間、クライアント・システムで実行される最初のオペコードは、ファームウェアが改竄されているかどうかを決定するために調べられる。

Ｐｒｅ−ＥＦＩ初期化環境（ＰＥＩ）段階の間、プラットフォーム内のメモリーは発見され、資源マップがＤＸＥ段階のために準備される。

ドライバ実行環境（ＤＸＥ）段階の間、起動マネジャー及びＥＦＩドライバ３０２が読み込まれる。ＤＸＥ段階は一連の起動サービス、実行時間サービス、及びＤＸＥサービスを提供する。ＤＸＥディスパッチャは、ＤＸＥドライバ及びＥＦＩドライバを発見し実行する。これらのドライバは所定の順序で実行されて良い。ＥＦＩドライバは、www.intel.com/technology/efiで入手可能なＥＦＩ１．１０版ドライバ・モデルに従って良い。起動マネジャーは、どのオペレーティング・システムが読み込まれるか、及び要求された起動装置を決定する。全てのＥＦＩドライバ又は起動動作に必要なＥＦＩドライバのみが読み込まれて良い。起動サービスは、装置のためのインターフェース、及び起動時間中に用いられ得るシステム機能を提供する。

ネットワーク、コンソールのＥＦＩドライバ、及び広告板サービス・ドライバ４００が初期化された後、クライアント・システム１０８は通信ネットワーク１０６を介してサーバー１０２から送信されたコンテンツを受信し、当該コンテンツをコンソールのディスプレイに表示する準備ができている。表示されるべきコンテンツは、文字、グラフィックス、音声を有して良い。つまり当該コンテンツは、標準的にインターネットを介しアクセス可能なワールド・ワイド・ウェブ（ＷＷＷ）ページを通じて提供される如何なるコンテンツであって良い。ある実施例では、表示されるべきコンテンツに加え、ダウンロードされたコンテンツも会話及び音楽を含む音声を有して良い。表示されるべきコンテンツの受信、及び受信したコンテンツの制御可能な時間期間の間の表示は、図５と関連して以下に更に詳細に記載される広告板サービス・ドライバ４００により処理されて良い。

ディスプレイに画面画像を表示する時間期間が終了した後、起動ディスパッチャ４０２は、起動装置選択段階（ＢＤＳ）の間に起動するオペレーティング・システム選択する。ＢＤＳ段階は、起動前環境で実行するアプリケーションを発見し読み込む。例えば、アプリケーションはオペレーティング・システム起動ローダー、又は設定のセットアップ、拡張診断、フラッシュ更新対応、及びオペレーティング・システム起動コードのような拡張起動前サービスを有して良い。

この段階の開始時に、オペレーティング・システムはコンソール装置のディスプレイを制御し、標準的に、画面画像を格納しているディスプレイ・バッファをリセットすることによりディスプレイを空白にする。

一時的システム読み込み（ＴＳＬ）段階は、プラットフォームがオペレーティング・システム・カーネルにより制御される前に、サービス・インターフェースをオペレーティング・システムに利用可能にする。一時的システム読み込み（ＴＳＬ）段階の間、オペレーティング・システムはオペレーティング・システム起動ローダーにより起動される。

実行時間（ＲＴ）段階は、オペレーティング・システムの実行中にＥＦＩドライバを存在させる手段を提供し、オペレーティング・システムを支援する。実行時間中、最後のオペレーティング・システム環境が実行され、アプリケーションが実行され得る。クライアント・システムは、シャットダウンが検出されるまで、実行時間段階のままである。

終了後（ＡＬ）段階、つまりシステムの動作後、オペレーティング・システムが（自発的に又は不本意に）終了した後、ファームウェアが実行される。

図５Ａ−Ｄは、クライアント・システムのオペレーティング・システムを起動する前にサーバー１０２からクライアント・システム１０８へダウンロードされ得る広告の動的コンテンツを表示する広告板サービスの実施例の動作を説明するフローチャートである。ある実施例では、広告板サービスは、ＤＸＥ段階中に広告板サービス・ドライバ４００により提供されて良い。コンソールのディスプレイに表示されるべきコンテンツ又はコンテンツの部分は、起動前段階でダウンロードされ、不揮発性メモリーに格納されて良い。コンテンツの部分は不揮発性メモリーに格納されて良い。或いは新たなコンテンツが現行の起動前段階中にダウンロードされて良い。

ブロック５００で、クライアント・システム１０８は電源を投入されるか再起動される。インターネット・カフェ環境では、クライアント・システムは、ユーザーにクライアント・システムへのアクセスを提供する前に定期的に再起動される。再起動又は「電源投入」コマンドは、サーバー１０２からクライアント・システム１０８へ遠隔で送信されて良い。クライアント・システム１０８の電源断の後に直ぐに入れ直すか又は再起動することにより、前のユーザーによりクライアント・システムの不揮発性メモリーに格納された如何なるデータも、次のユーザーにクライアント・システムへのアクセスを提供する前に消去されて良い。

ブロック５０２で、クライアント・システム１０８のハードウェア（プラットフォーム）は、図４に示された時間図と関連して議論されたように、ＰＥＩ段階及びＤＸＥ段階の間に初期化される。初期化中、診断試験がハードウェア（プラットフォーム）で実行され、当該ハードウェアが動作可能かどうかが決定され、ネットワーク装置及びコンソールのような入力／出力装置のファームウェア・ドライバが初期化される。プラットフォームが初期化された後、処理はブロック５０４へ続く。

ブロック５０４で、セットアップ又は設定パラメーターが検査され、広告板サービスが有効にされているかどうかが決定される。広告板サービスの有効化又は無効化は、エンド・ユーザー、例えばインターネット・カフェの所有者によりカスタマイズされて良い。設定パラメーターはクライアント・システム１０８のフラッシュ・メモリーのような不揮発性メモリーに格納されて良い。設定ユーティリティは、設定パラメーターを変更し広告板サービスを有効にするために用いられて良い。広告板サービスが有効である場合、処理はブロック５０６へ続く。広告板サービスが有効でない場合、処理はブロック５３６へ続く。

ブロック５０６で、コンソールにより表示されるべき最後に更新された広告が得られ表示される。これが最初にプラットフォームが初期化された時である場合、クライアント・システム１０８に格納された規定のロゴが表示される。広告が予めダウンロードされている場合、当該広告はクライアント・システム１０８の不揮発性メモリー又は記憶装置に格納されて良い。この場合、予めダウンロードされ格納された広告はコンソールに表示される。予めダウンロードされた広告を表示のために起動前期間の間に格納することは、起動前広告期間の効率的な使用を保証する。この広告は、新たな広告がサーバーからダウンロードされる間に表示されて良い。処理はブロック５０８へ続く。

ブロック５０８で、ネットワーク・インターフェースがセットアップされ、クライアント・システムに表示されるべきコンテンツを通信ネットワークを介しサーバーからダウンロード可能にする。関連するＤＸＥネットワーク・ドライバはメモリーに読み込まれる。ある実施例では、伝送制御プロトコル／インターネット・プロトコル（ＴＣＰ／ＩＰ）が用いられ、ネットワーク・スタックが構築される。処理はブロック５１０へ続く。

ブロック５１０で、ネットワークのセットアップが失敗した場合、処理はブロック５３６へ続き、クライアント・システムに格納されたロゴを表示し、オペレーティング・システムを起動する。その他の場合、処理はブロック５１２へ続き、サーバーと通信ネットワークを介して接続する。

ブロック５１２で、クライアント・システム１０８はサーバー１０２と通信ネットワーク１０６を介して接続し、オペレーティング・システムを起動する前に表示されるべきコンテンツを得る。サーバーと通信ネットワークを介して接続する方法は、当業者に良く知られている。

ブロック５１４で、通信ネットワークとの接続が失敗した場合、処理はブロック５３６へ続く。その他の場合、処理はブロック５１６へ続く。

ブロック５１６で、オペレーティング・システムを起動する前に、サーバーから通信ネットワークを介して受信したコンテンツを表示する時間期間の間、タイマーは既定値で初期化される。当該既定値は制御可能であり、クライアント・システムのユーザーにより設定ユーティリティを用いて変更されて良い。

ブロック５１８で、広告板サービスは、入手可能な新たな表示されるべきコンテンツがあるかどうかを調べる。広告はサーバーのデータベースに格納され、ＤＸＥ段階の一部である起動前広告段階の間にクライアント・システムへダウンロードされる。ある実施例では、広告はサーバーに格納された画面画像である。当該クライアント・システムへダウンロードされるべき新たな広告がある場合、処理はブロック５２０へ続き、起動前広告段階の間にクライアント・システムのコンソールで表示するために新たな広告をダウンロードする。広告板サービスが有効でない場合、処理はブロック５３４へ続く。

ブロック５２０で、広告板サービスは、前の広告ダウンロードの間に格納された、前のダウンロードが完了していないと示す中断点があるかどうかを決定する。オペレーティング・システムの起動前に広告を表示する時間期間の終了により広告ダウンロードが完了しない場合、中断点が設定されクライアント・システムに格納される。中断点は、ダウンロードが次の起動前段階の間に開始されるべき、広告ファイル内のデータ・オフセットを示す。中断点はデータ伝送が最初に中断されたデータ・オフセット点を格納し、次のデータ伝送はこの記録された点から開始する。例えば、広告が合計サイズ１０２４オクテットのファイルに格納される場合、最初のデータ伝送は５００オクテットだけをダウンロードし、中断点５００がこのファイルのために記録される。次のダウンロードが始まると、ファイルをダウンロードする次の要求は、当該ファイル内のオフセット５０１で、次のオクテットから開始する。

次にクライアント・システムが起動される時は、コンソールで表示されるべきコンテンツのダウンロードは中断点から続く。これは、ダウンロード時間を減少することにより、広告がコンソールで表示される時間を増大する。予めダウンロードされた広告の部分は、不揮発性メモリーから読み出され、現在ダウンロードされている広告の部分と共にコンソールで表示される。これは、現行の起動段階の間の広告のダウンロード時間を低減する。完了しなかった前のダウンロード中に設定された中断点がある場合、処理はブロック５２３へ続く。その他の場合、処理はブロック５２２へ続く。

ブロック５２２で、表示されるべき広告と関連付けられた名称が得られる。処理はブロック５２３へ続く。

ブロック５２３で、表示されるべき広告はサーバーから通信ネットワークを介しダウンロードされる。処理はブロック５２４へ続く。

ブロック５２４で、コンテンツを表示する時間期間が終了しているかどうかを決定するため、タイマーが検査される。終了している場合、処理はブロック５２８へ続く。その他の場合、処理はブロック５２６へ続く。

ブロック５２６で、新たな表示されるべき広告のダウンロードが完了しているかどうかを決定するため、ダウンロード処理が調べられる。完了している場合、処理はブロック５２８へ続き、新たな広告を表示する。その他の場合、処理はブロック５２３へ続き、表示されるべき新たな広告をダウンロードする。

ブロック５２８で、新たな広告はコンソールに表示される。処理はブロック５３０へ続く。

ブロック５３０で、新たな広告は、次の起動前段階の間に表示されるべき規定広告に設定される。処理はブロック５３２へ続く。

ブロック５３２で、ダウンロードされたコンテンツは時間期間が終了するまで表示される。時間期間が終了していると検出すると、処理はブロック５３８へ続き、オペレーティング・システムを起動する。

ブロック５３４で、タイマーが終了し、ダウンロードされている広告はクライアント・システムに格納される。広告は不揮発性メモリー又は記憶装置に格納される。中断点は、次の再起動又は「電源投入」周期の間にコンテンツのダウンロードが当該点から再開され得るように設定される。処理はブロック５３８へ続き、オペレーティング・システムの起動を開始する。

ブロック５３６で、広告板サービスはクライアント・システムで有効でなく、クライアント・システムの不揮発性メモリーに格納された静的コンテンツが、オペレーティング・システムの起動を開始する前にコンソールで表示されて良い。静的コンテンツは特定のロゴ、つまり容易且つ明確な認識のために考案された名称、記号、又は商標であって良い。静的コンテンツは、ブロック５３８で起動処理を開始する前に、ハードウェアが初期化される間に表示されて良い。

ブロック５３８で、オペレーティング・システム起動処理が始まる。これは、オペレーティング・システムを起動する装置を選択することにより始まって良い。制御がオペレーティング・システム起動処理へ渡された後、表示コンテンツはもはや広告板サービスの制御下にない。

特定のオペレーティング・システムに従うため、例えばＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）オペレーティング・システムの免許を受けるため、クライアント・システムは特定の時間内にオペレーティング・システムの起動を開始しなければならない。コンピューターのファームウェアは、所定の時間期間内にオペレーティング・システムを開始し、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）オペレーティング・システムの免許を受けるため、ハードウェア品質試験に合格しなければならない。しかしながら、この時間制限は、エンド・ユーザーによりコンピューターが購入される前に適用されるだけである。販売の後、コンピューターの所有者は起動前環境をカスタマイズして良い。例えば、所有者は、起動前時間を変更し、広告のような動的コンテンツの表示のための追加時間を許可して良い。

ある実施例では、時間期間はインターネット・カフェの所有者により選択可能であって良い。時間期間は、オペレーティング・システムの前段設定ユーティリティのセットアップ選択肢を通じて選択されて良い。例えば、セットアップ・ページは、キーボードの特定のファンクション・キーを選択することによりパーソナル・コンピューターで呼び出され得るシステム設定ユーティリティの一部であって良い。

ある実施例では、ダウンロードされた広告を表示するために選択された時間期間は、１０秒である。この１０秒の間に広告はユーザーの注意を引く。しかし広告は実行時間中に出ないのでユーザーを不快にさせない。この時間期間はユーザー毎に設定可能であり、当該時間期間は１０秒より短く又は長くて良い。例えば、当該時間期間は通常のユーザーでは１０秒であり、別の分類のユーザーでは更に短くて良い。

広告の表示は、オペレーティング・システムの起動前に実行されるので、システムと独立に動作する。また、広告はシステムの初期化時間中に表示されるので、実行時間資源を消費しない。

オペレーティング・システムの起動前に表示される広告は、現在クライアント・システムにアクセスしている特定のユーザーに合わせて調整されて良い。例えば、クライアント・システムへのアクセスを提供する前に、インターネット・カフェのオペレーターは、各ユーザーを人口学的情報、例えば年齢、職位、又は大学の専攻に登録し、表示される広告がユーザー種類に合うようにして良い。

本発明の実施例は、オペレーティング・システムを起動する前に動的コンテンツをダウンロード可能にするネットワーク機能を有するＥＦＩインターフェースに関し記載された。本発明の実施例はまた、オペレーティング・システムを起動する前にネットワークを介し動的コンテンツをダウンロードする他のシステムに含まれても良い。例えば、ある実施例は、オペレーティング・システムを起動する前にネットワーク機能を提供する従来のＢＩＯＳシステムに含まれて良い。

本発明のある実施例は、オペレーティング・システムを起動する前に表示するために広告をダウンロードすることに関し記載された。本発明の他の実施例は、オペレーティング・システムを起動する前に表示されるべき他のコンテンツをダウンロードして良い。例えば、インターネット・カフェではない環境で、企業のウェブ・ページが企業内の各クライアント・システムにダウンロードされて良い。或いは、家庭のユーザーが、システムの電源投入時又はリセット時の度にユーザーのシステムにダウンロードされるべき特定のウェブ・ページを選択して良い。ユーザーはまた、オペレーティング・システムの起動が始まる前にウェブ・ページが表示される時間期間を選択し、コンテンツを読むための適切な時間を与えて良い。

オペレーティング・システムを起動する前に動的コンテンツを表示する機能はまた、相手先商標製品の製造会社（ＯＥＭ）、つまり特定のアプリケーション及び独立ＢＩＯＳベンダー（ＩＢＶ）にユーザーと連絡することを可能にする。

本発明の実施例に含まれる方法はコンピューターの使用可能な媒体に含まれるコンピューター・プログラムで実施されて良いことが、当業者に明らかである。例えば、このようなコンピューターの使用可能な媒体は、コンピューター読み取り可能なプログラム・コードを格納した、読み出し専用メモリー素子、例えばＣＤ−ＲＯＭディスク若しくは従来のＲＯＭ素子、又はフロッピー（登録商標）・ディスクを含む。

本発明の実施例は特定の図示された記載された実施例を参照したが、当業者には、形式及び詳細の種々の変更が特許請求の範囲に定められた本発明の精神及び範囲から逸脱することなく可能であることが当業者に理解されるだろう。

本発明の原理に従う、起動前環境で動的コンテンツを表示する、複数のクライアント・システムを有するインターネット・カフェ・システムの実施例を示すブロック図である。 図１に示されたクライアント・システムの何れか１つの実施例のブロック図である。 図１に示されたクライアント・システムの何れか１つに含まれ得る拡張可能ファームウェア・インターフェース（ＥＦＩ）の実装（構造）のブロック図である。 構造化ファームウェアを備えたシステムが起動又再起動を経る段階を説明する時間図である。 クライアント・システムのオペレーティング・システムを起動する前にサーバーからクライアントへダウンロードされ得る広告の動的コンテンツを表示する広告板サービスの実施例の動作を説明するフローチャートである。 クライアント・システムのオペレーティング・システムを起動する前にサーバーからクライアントへダウンロードされ得る広告の動的コンテンツを表示する広告板サービスの実施例の動作を説明するフローチャートである。 クライアント・システムのオペレーティング・システムを起動する前にサーバーからクライアントへダウンロードされ得る広告の動的コンテンツを表示する広告板サービスの実施例の動作を説明するフローチャートである。 クライアント・システムのオペレーティング・システムを起動する前にサーバーからクライアントへダウンロードされ得る広告の動的コンテンツを表示する広告板サービスの実施例の動作を説明するフローチャートである。

Claims (20)

1. 装置であって：
   オペレーティング・システムを起動する前にコンソールで表示するために、通信ネットワークを介し画面画像を読み出す広告板モジュール、を有する装置。
2. 前記画面画像は制御可能な時間期間の間、表示される、請求項１記載の装置。
3. 前記画面画像は前記通信ネットワークと結合されたサーバーから読み出される、請求項１記載の装置。
4. 読み出される前記画面画像は前記通信ネットワークと結合されたサーバーを通じてサービス・プロバイダーにより選択可能である、請求項１記載の装置。
5. 前記画面画像はユーザーに合わせて調整される、請求項４記載の装置。
6. 前記画面画像はユーザーにより選択可能である、請求項１記載の装置。
7. 前記広告板モジュールは拡張可能ファームウェア・インターフェースの一部である、請求項１記載の装置。
8. 方法であって：
   通信ネットワークを介し画面画像を読み出す段階；及び
   オペレーティング・システムを起動する前にコンソールで前記画面画像を表示する段階、を有する方法。
9. 前記画面画像は前記通信ネットワークと結合されたシステムにより制御される時間期間の間、表示される、請求項８記載の方法。
10. 読み出される前記画面画像は前記ネットワークと結合されたサーバーを通じてサービス・プロバイダーにより選択可能である、請求項８記載の方法。
11. 前記画面画像はユーザーに合わせて調整される、請求項１０記載の方法。
12. 前記画面画像は制御可能な時間期間の間、表示される、請求項８記載の方法。
13. 物品であって、関連付けられた情報を有する機械アクセス可能な媒体を有し：
    前記情報は、アクセスされると、機械に：
    通信ネットワークを介し画面画像を読み出させ；及び
    オペレーティング・システムを起動する前にコンソールで前記画面画像を表示させる、物品。
14. 前記画面画像は制御可能な時間期間の間、表示される、請求項１３記載の物品。
15. 読み出される前記画面画像はサービス・プロバイダーにより選択可能である、請求項１３記載の物品。
16. 前記画面画像はユーザーに合わせて調整される、請求項１３記載の物品。
17. システムであって：
    オペレーティング・システムを格納するディスク・ドライブ；及び
    前記オペレーティング・システムを起動する前にコンソールで表示するために、通信ネットワークを介し画面画像を読み出す広告板モジュール、を有するシステム。
18. 前記画面画像は制御可能な時間期間の間、表示される、請求項１７記載のシステム。
19. 前記画面画像はユーザーに合わせて調整される、請求項１７記載のシステム。
20. 前記画面画像は前記通信ネットワークと結合されたサーバーから読み出される、請求項１７記載のシステム。

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