JP2009522387A - 吸水物質の製法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、非−反応性コーティング剤は弾性被膜化ポリマーを含まないことを条件に、吸水ポリマー粒子に、少なくとも1種の非−反応性コーティング剤を、連続的方法で、流動床反応機中0℃〜150℃の範囲で噴霧−コーティングさせる段階を含む吸水物質の製法、この方法によって得られる吸水物質、衛生製品及びパッケージ物質における吸水物質の使用及びこの物質を含む衛星製品に関する。

Description

本出願は、機能シェルを有する吸水物質を製造するための方法及びこの方法に従って得られる吸水物質、衛生製品及びパッケージ物質おける吸水物質の使用及びこの物質を含む衛生製品に関する。
おむつのような使い捨て吸収剤製品の重要な成分は、吸水ポリマー、典型的にはヒドロゲル生成吸水ポリマーを含む、要するに、吸収剤としてのゲル化物質、AGM又は超吸収ポリマー、又はSAP’sに言及される吸収コア構造である。このポリマー物質は、大量の体液、例えば、尿が、その使用及び包込み中に製品によって吸収され得て、従って低い再湿潤及び良好な皮膚乾燥が得られることを保証する。
特に有用な吸水ポリマー又はSAP’sは、しばしば、不飽和カルボン酸又はその誘導体、例えば、アクリル酸、アクリル酸のアルカリ金属(例えば、ナトリウム及び/又はカリウム)又はアンモニウム塩、アルキルアクリレート等を、比較的少量の二−又は多官能モノマー、例えば、N,N’−メチレンビスアクリルアミド、トリメチロールプロパントリアクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート又はトリアリルアミンが存在して初期に重合させることによって製造される。二−又は多−官能モノマー物質は、容易にポリマー鎖を架橋結合させるために用いられ、そうして、それに水−不溶性で、しかも吸水性を与える。これらの容易に架橋結合される吸収ポリマーは、ポリマー骨格に結合される多数のカルボキシレート基を有する。一般に、中和されたカルボキシレート基は、架橋結合ポリマー網状構造によって体液の吸収のための浸透推進力を生じさせることが信じられている。更に、ポリマー粒子は、しばしば、特に乳児用おむつ及び成人用衛生製品での適用のためのその特性を改善するために、外側表面上に表面架橋結合層を形成するために処理される。
吸収部材及び、例えば、使い捨ておむつのような製品中の吸収剤として有用な吸水(ヒドロゲル−生成)ポリマーは、十分に高い吸収力、同様に十分に高いゲル強度を有する必要がある。吸収力は、吸収ポリマーが、吸収剤製品の使用中に遭遇する水性体液の著しい量を吸収することを可能にするために十分に高いことを必要とする。ゲルの他の特性と一緒に、ゲル強度は、膨潤ポリマー粒子の、適用応力下での変形への抵抗傾向に関する。ゲル強度は、吸収部材又は製品中で十分に高い必要があり、従って、粒子は変形せず、かついわゆるゲルブロッキングを引き起こす、受け入れられない程度まで毛細空隙を満たす。このゲル−ブロッキングは、液体吸収又は液体分布率を抑制し、即ち、一度ゲル−ブロッキングが起こると、それは、吸収剤製品中の比較的乾燥した帯域又は領域への液体の分布を本質的に妨げ得て、かつ吸収剤製品からの漏出は、吸水ポリマー粒子が十分に飽和される前に又は液体が拡散し得る前に十分起こり得て、又は"ゲルブロッキング"粒子を越えて吸収剤製品の支持体へ弾き出され得る。従って、吸水ポリマー(吸収剤構造又は製品中に組み込まれる場合)は、高い湿潤−多孔性を保持し、かつ変形に対する高い抵抗性を有し、そうして、膨潤ゲル床を移動通過する液体についての高い透過性を生み出す。
比較的高い透過性を有する吸収ポリマーは、内部架橋結合又は表面架橋結合の水準を増加させることによって製造され得て、これは、外圧、例えば、衣服によって引き起こされる圧力による変形に対する膨潤ゲルの抵抗を増加させるが、これは典型的にゲルの吸収力を減少させることにもなり、これは所望されない。吸収力が透過性を得るために犠牲にされなければならないことは、この慣用手段の著しい後退である。より低い吸収力は、衛生製品中の吸収ポリマーをより多量に使用することによって補償されなければならず、これは、例えば、着用中のおむつのコア保全における困難に結び付く。従って、この論点を克服するために、要求されるより高い吸収ポリマー用量水準の理由から招かれるより高い経費に加えて、特別な技術的に挑戦される高価な固定技術が要求される。
無機粉末コーティングが、その性能を減らすことなく吸収ポリマーの透過性を改善するために、同様に公知技術水準に記載されている(即ち、WO02/060983)。多価金属塩でのコーティング(即ち、WO05/080479)又はポリカチオンポリマーでのコーティング(即ち、WO04/024816)も同様に、この目的を達成するために有用であるとして記載されている。これらのコーティングの適用は、通例、当業者に公知のブレンド法を介して行なわれる。しかし、2つの場合には、これらのコーティングが粒子表面上での拡散性を少し示す又は示さないように、これらのコーティングが典型的には吸収ポリマー粒子の粒子表面に渡り均一化され得ないように、吸収ポリマーの均一性があまり均等ではない。従って、混合及びコーティング中に実現される均一性は、そのような方法によって調製される吸収ポリマーの各バッチ中の変動性能によって反映される。更に、その表面上に無機粉末のシェルを有する吸収ポリマー粒子を空気輸送又は機械輸送に委ねる場合には、無機粉末は表面から剥されて、更なる不均一性又はより均等性の少ない製品性能に結び付くことがしばしば認められる。この問題を克服するために、文献に制塵剤としてポリオール(即ち、PCT/EP2005/011073)又は樹枝状ポリマー(即ち、WO05/061014、PCT/EP05/003009)を使用することが提案されていて、これらは、特に参照によって組み込まれている。典型的にそのようなポリオール又はポリマーは、無機粉末の有効な固着手段を得るために、吸収ポリマーの表面上に無機粉末と一緒に噴霧され得るが、均一性は未だ不十分である。
しかし、そのようなコーティングの適用は、表面−コーティング段階で起こり、この段階は感熱コーティングの使用を認めず、かつ均一性及び得られる製品性能も最適化されない。そのようなコーティングが、表面−コーティング段階後に、別々の混合機に加えられるならば、生成物の均一性は典型的に不十分である。
EP−A0703265は、摩耗−抵抗性吸収剤を製造するために、バッチ反応機中でヒドロゲルを被膜−形成ポリマー、例えば、アクリル/メタクリル酸分散液で処理することを示している。
従って、本発明は、その目的のために、極めて均一なシェル及び高度に均等の製品特性を長時間に渡って有する吸水物質を生産する、有利な表面変体を製造するための方法を得なければならない。
本発明者は、非−反応性コーティング剤が弾性被膜形成ポリマーを含まないことを条件に、0℃〜150℃の範囲で、流動床反応機中で、連続法で、少なくとも1種の非−反応性コーティング剤で、吸水ポリマー粒子を噴霧−コーティングする段階を含む方法によってこの目的が達成されることを発明した。
本発明の目的は、0℃〜150℃の範囲で、流動床反応機中で、連続法で、少なくとも1種の非−反応性コーティング剤で、吸水ポリマー粒子を噴霧−コーティングする段階を含む吸水物質の製法であり、この際、非−反応性コーティング剤は、水に不溶性の無機粉末、水溶性の多価金属塩、ポリカチオンポリマー、おが屑及び結合剤を含む群から選択される。
前記で確認された及び更になお後記で説明される本発明の目的課題の特徴は、本発明の範囲を離れることなく、明細書に記載される特別な組合せばかりでなく、他の組合せでも利用可能であることが認められる。
この明細書の範囲内での不活性ガスは、各反応条件下にガス状であり、かつこれらの条件下に、反応混合物の成分に、又はポリマーに酸化作用を有しない物質であり、かつこれらのガスの混合物でもある。有用な不活性ガスは、例えば、窒素、二酸化炭素又はアルゴンを含み、窒素が有利である。
本発明の目的のために、原則的に、例えば、最新超吸収ポリマー技術(Moderm Superabsorbent Polymer Technology), F.L. Buchholz, A.T. Graham, Wily 1998に記載されている超吸収剤文献から当業者に公知である全ての特殊な吸水ポリマーが有用である。吸水ポリマー粒子は、有利に、典型的に逆相懸濁重合から得られる種類の球状の吸水ポリマー粒子である;これらは、任意に凝集されて、少なくともある程度まで、より大きな不規則な粒子も形成し得る。しかし、最も特別な利点は、後記の例によってより詳細に記載されるような、現状の製法によって得られる種類の、市販で得られる不規則形状の粒子に与えられる。本発明により被覆されるポリマー粒子は、有利に、次のもの:
i)少なくとも1種のエチレン系不飽和酸−官能モノマー、
ii)少なくとも1種の架橋結合剤、
iii)適当ならば、i)と共重合可能な1種以上のエチレン系及び/又はアリル系不飽和モノマー及び
iv)適当ならば、モノマーi)、ii)及び適当ならば、iii)が少なくとも部分的にそれにグラフト結合し得る1種以上の水溶性ポリマー、
を含むモノマー溶液の重合によって得られるポリマー粒子であり、
この際、それによって得られるベースポリマーを乾燥させ、分類し、かつ適当ならば、乾燥させる前に、続いて、
v)少なくとも1種の後−架橋結合剤
で処理し、かつ熱的に後−架橋結合させる(即ち、表面架橋結合させる)。
有用なモノマーi)は、例えば、エチレン系不飽和カルボン酸、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、トリカルボキシエチレン及びイタコン酸、又はそれらの誘導体、例えば、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリルエステル及びメタクリルエステルを包含する。アクリル酸及びメタクリル酸は、特に有利なモノマーである。アクリル酸は最も有利である。
本発明により使用されるべき吸水ポリマーは典型的に架橋結合されて、即ち、重合は、ポリマー網状構造へ遊離基的に共重合され得る、2種以上の重合可能な基を有する化合物が存在して実施される。有用な架橋結合剤ii)は、例えば、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、アリルメタクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリルアミン、EP−A530438に記載されているようなテトラアリルオキシエタン、EP−A547847、EP−A559476、EP−A632068、WO93/21237、WO03/104299、WO03/104300、WO03/104301及びDE−A10331450に記載されているようなジ−及びトリアクリレート、DE−A10331456及びDE−A10355401に記載されているような、アクリレート基と同様に、更なるエチレン系不飽和基を含む混合アクリレート、又はDE−A19543368、DE−A19646484、WO90/15830及びWO02/32962に記載されているような架橋結合剤混合物を包含する。
有用な架橋結合剤ii)は、特に、N,N’−メチレンビスアクリルアミド及びN,N’−メチレンビスメタクリルアミド、ポリオールの不飽和モノ−又はポリカルボン酸のエステル、例えば、ジアクリレート又はトリアクリレート、例えば、ブタンジオールジアクリレート、ブタンジオールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート及び同様にトリメチロールプロパントリアクリレート及びアリル化合物、例えば、アリル(メタ)アクリレート、トリアリルシアヌレート、ジアリルマレエート、ポリアリルエステル、テトラアリルオキシエタン、トリアリルアミン、テトラアリルエチレンジアミン、燐酸のアリルエステル及び同様に、例えば、EP−A343427に記載されているようなビニルホスホン酸誘導体を包含する。更に、有用な架橋結合剤ii)は、ペンタエリスリトールジアリルエーテル、ペンタエリスリトールトリアリルエーテル、ペンタエリスリトールテトラアリルエーテル、ポリエチレングリコールジアリルエーテル、エチレングリコールジアリルエーテル、グリセロールジアリルエーテル、グリセロールトリアリルエーテル、ソルビトールをベースとするポリアリルエーテル、及び同様にそのエトキシル化変体を包含する。本発明の方法は、ポリエチレングリコールのジ(メタ)アクリレートを使用することが有利であり、使用されるポリエチレングリコールは、分子量300g/モル〜1000g/モルを有する。
有用な架橋結合剤ii)は、全部で1−〜100−重に(tuply)エトキシル化されたグリセロールのジ−及びトリアクリレート、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、エリスリトール又は類似の2個以上のOH−基を有するポリオールである。これらのジ−又はトリアクリレートから、それらの合成中に生成され得る各々のミカエル(Michael)−凝縮生成物も、それら自体によって又は架橋結合剤混合物の一部として有用な架橋結合剤ii)である。
しかし、特に有利な架橋結合剤ii)は、全部で3−〜15−重にエトキシル化されたグリセロールの、全部で3−〜15−重にエトキシル化されたトリメトロールプロパンのジ−及びトリアクリレート、殊に、全部で3−重にエトキシル化されたグリセロールの又は全部で3−重にエトキシル化されたトリメチロールプロパンの、3−重にプロポキシル化されたグリセロールの、3−重にプロポキシル化されたトリメチロールプロパン、及び同様に全部で3−重に混合的にエトキシル化された又はプロポキシル化されたグリセロールの、全部で3−重に混合的にエトキシル化された又はプロポキシル化されたトリメチロールプロパンの、全部で15−重にエトキシル化されたグリセロールの、全部で15−重にエトキシル化されたトリメチロールプロパンの、全部で40−重にエトキシル化されたグリセロールの及び全部で40−重にエトキシル化されたトリメチロールプロパンのジ−及びトリアクリレートである。ここで、n−重にエトキシル化されたとは、nは0よりも大きい整数であると共に、エチレンオキシドnモルが各ポリオールの1モルに反応されることを意味する。
架橋結合剤ii)としての使用のために、例えば、以前のPCT出願WO03/104301に記載されているような、ジアクリレート化、ジメタクリレート化、トリアクリレート化又はトリメタクリレート化された多重エトキシル化及び/又はプロポキシル化グリセロールが極めて特に有利である。3−〜10−重にエトキシル化されたグリセロールのジ−及び/又はトリアクリレートが特に有利である。1−〜5−重にエトキシル化された及び/又はプロポキシル化されたグリセロールが極めて特に有利である。これらは、吸水ポリマー中の特に低い基水準(典型的に、10ppm以下)で注目され、それで製造される吸水ポリマーの水性抽出物は、同じ温度で、水と比較して、殆ど無変化の表面張力を有する(典型的に、少なくとも0.068N/m)。
モノマーi)と共重合可能であるエチレン系不飽和モノマーiii)の例は、アクリルアミド、メタクリルアミド、クロトンアミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリレート、ジエチルアミノプロピルアクリレート、ジメチルアミノブチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノネオペンチルアクリレート及びジメチルアミノネオペンチルメタクリレートである。
有用な吸水ポリマーiv)は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、澱粉、澱粉誘導体、ポリグルコール、ポリアクリル酸、ポリビニルアミン又はポリアリルアミン、部分的に加水分解されたポリビニルホルムアミド又はポリビニルアセトアミド、有利にポリビニルアルコール及び澱粉を包含する。
そのベースポリマーが光学的に架橋結合される吸水ポリマー粒子が有利である。架橋結合の光度は、高いCRC値に及び同様に抽出物画分に反映される。
架橋結合剤は、それらの粒度が150〜850μmであり、かつ16h抽出物画分が多くとも25質量%である場合に、製造されるベースポリマーがCRC20〜60g/gを有するような量で使用されることが有利である(その分子量及びその正確な成分に依存して)。CRCは、有利に30〜45g/g、より有利に33〜40g/gである。
特に、16h抽出物画分多くとも20質量%、有利に多くとも15質量%、更により有利に多くとも10質量%及び最も有利に多くとも7質量%を有するベースポリマーが有利であり、そのCRC値は前記の有利な範囲内である。
好適なベースポリマー及び同様に更なる有用な親水性エチレン系不飽和モノマーi)の製造は、DE−A19941423、EP−A686650、WO01/45758及びWO03/14300に記載されている。
反応は、有利に、例えば、WO01/38402に記載されているような捏和機中で、又は、例えば、EP−A955086に記載されているようなベルト反応機で実施される。
更に、任意の慣用の逆懸濁重合法を使用することが可能である。そのような方法では、当業者に公知の一定の条件下に、自己−架橋結合が起こるので、好適ならば、そのような逆懸濁重合法で、架橋結合剤画分を著しく減少させる又は完全に省略させることができる。更に、任意の所望の噴霧重合法を使用してベースポリマーを製造することが可能である。
得られるベースポリマーの酸性基は、有利に30〜100モル%、より有利に65〜90モル%及び最も有利に67〜80モル%中和され、そのために通例の中和剤、例えば、アンモニア又はアミン、例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン又はジメチルアミノエタノールアミン、有利に、アルカリ金属水酸化物、アルカリ金属酸化物、アルカリ金属炭酸塩又はアルカリ金属重炭酸塩及び同様にそれらの混合物を使用することができ、その場合には、アルカリ金属として、ナトリウム及びカリウムが特に有利であるが、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム又は重炭酸ナトリウム及びそれらの混合物が最も有利である。典型的に、中和は、中和剤を水溶液として、又は水性分散液として、さもなければ有利に溶融物として又は固体物質として混合させることによって達成される。
中和は、重合後に、ベースポリマー段階で実施され得る。しかし同様に、重合の前に、中和剤の一部分をモノマー溶液に添加することによって、酸性基の40モル%まで、有利に10〜30モル%及びより有利に15〜25モル%を中和すること、及び重合後に、ベースポリマー段階で、所望の最終中和度だけを設定することが可能である。モノマー溶液は、中和剤を混合させることによって、予定された予備中和度に続いて、重合反応後又は重合中に、最終値までの後−中和まで中和させるか、又はモノマー溶液を、重合前に中和剤を混合させることによって最終値まで直接調整することができる。ベースポリマーを機械的に、例えば、挽肉機によって細かく砕くことができ、その場合には、中和剤を噴霧させ、散布させ又は注入させ、かつ次いで慎重に混合させることができる。この最後に、得られるゲル状塊を均一化のために繰返し細かく砕くことができる。
中和されたバースポリマーを、次いで、ベルト、流動床、タワー乾燥機又はドラム乾燥機で、残留水分含量が有利に13質量%以下、殊に8質量%以下及び最も有利に4質量%以下まで乾燥させ、水含量は、EDANA’s推薦試験法No.430.2-02"水分含量(Moisture content)"(EDANA=欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposables and Nonwovens Association))に従って決定される。乾燥ベースポリマーを、その後に、粉砕させ、篩分し、有用な粉砕装置は、典型的に、ロールミル、ピンミル、ハンマーミル、ジェットミル又はスイングミルを包含する。
使用されるべき吸水ポリマーは、本発明の1変法で、後−架橋結合され得る。有用な後−架橋結合剤v)は、ポリマーのカルボキシレート基との共有結合を生成し得る2個以上の基を含有する化合物を包含する。有用な化合物は、例えば、アルコキシシリル化合物、ポリアジリジン、ポリアミン、ポリアミドアミン、EP−A083022、EP−A543303及びEP−A937736に記載されているようなジ−又はポリグリシジル化合物、DE−C3314019に記載されているような多価アルコールを包含する。有用な後−架橋結合剤v)は、更に、DE−A4020780による環状カルボネート、DE−A19807502による2−オキサゾリドン及びその誘導体、例えば、N−(2−ヒドロキシエチル)−2−オキサゾリドン、DE−A19807992によるビス−及びポリ−2−オキサゾリドン、DE−A19854573による2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジン及びその誘導体、DE−A19854574によるN−アシル−2−オキサゾリドン、DE−A10204937による環状尿素、DE−A10334584によるニ環状アミドアセタール、EP−A1199327によるオキセタン及び環状尿素及びWO03/031482によるモルホリン−2,3−ジオン及びその誘導体を含むことが言及される。
後−架橋結合は、典型的に、後−架橋結合剤の溶液をベースポリマー又は乾燥ベースポリマー粒子上に噴霧させることによって実施される。噴霧に続いて、熱乾燥させ、かつ後−架橋結合反応は、乾燥前ばかりでなく乾燥中も起こり得る。
有利な後−架橋結合剤v)は、一般式I:
Figure 2009522387
[式中、
は、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルケニル又はC〜C12−アリールであり、
は、X又はORであり、
は、水素、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルケニル又はC〜C12−アリール、又はXであり、
は、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルケニル又はC〜C12−アリールであり、
は、水素、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アシル又はC〜C12−アリールであり、
は、C〜C12−アルキル、C〜C12−ヒドロキシアルキル、C〜C12−アルケニル、C〜C12−アシル又はC〜C12−アリールでありかつ
Xは、R及びRに共通のカルボニル酸素であり、
この際、R及びR及び/又はR及びRは、架橋C〜C−アルカンジイルであってよく、この際、前記の基R〜Rは、なお全体で1個〜2個の自由原子価を有することができ、かつこれらの自由原子価を通じて少なくとも1個の好適な塩基性構造に結合され得る]のアミドアセタール又はカルバミン酸エステル、例えば、2−オキサゾリドン、例えば、2−オキサゾリドン及びN−ヒドロキシエチル−2−オキサゾリドン、N−ヒドロキシプロピル−2−オキサゾリドン、N−メチル−2−オキサゾリドン、N−アシル−2−オキサゾリドン、例えば、N−アセチル−2−オキサゾリドン、2−オキソテトラヒドロ−1,3−オキサジン、二環状アミドアセタール、例えば、5−メチル−1−アザ−4,6−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、1−アザ−4,6−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン及び5−イソプロピル−1−アザ−4,6−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクタン、ビス−2−オキサゾリドン及びポリ−2−オキサゾリドン;
又は多価アルコール(この場合には、多価アルコールの分子量は、ヒドロキシル基に対して、有利に100g/モル以下、有利に90g/モル以下、より有利に80g/モル以下及び最も有利に70g/モル以下であり、かつ多価アルコールは、隣接、共有、二級又は三級ヒドロキシル基を含有せず、かつ多価アルコールは、一般式IIa:
HO―R―OH (IIa)
[式中、Rは、式 −(CH− の非分枝鎖ジアルキル基か、又は非分枝鎖、分枝鎖又は環状のジアルキル基であり、この際、mは、2〜20及び有利に3〜12の整数であり、かつ2つのヒドロキシル基は末端である]
のジオールであるか、
又は一般式IIb:
Figure 2009522387
[式中、R、R、R及びR10は、独立して、水素、ヒドロキシル、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチルオキシメチル、1−ヒドロキシプロピ−2−イルオキシメチル、2−ヒドロキシプロピルオキシメチル、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル又は4−ヒドロキシブチルであり、かつ全体で、2、3又は4個、有利に2又は3個のヒドロキシル基が存在し、かつR、R、R及びR10の多くとも1個はヒドロキシルである]のポリオールであり、例は、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール及び1,7−ヘプタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール及び1,10−デカンジオール、ブタン−1,2,3−トリオール、ブタン−1,2,4−トリオール、グリセロール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、1分子当たり1〜3個のエチレンオキシド単位を有するグリセロール、各々1分子当たり1〜3個のエチレンオキシド単位を有するトリメチロールエタン又はトリメチロールプロパン、1分子当たり1〜3個のプロピレンオキシド単位を有するプロポキシル化グリセロール、トリメチロールエタン又はトリメチロールプロパン、2−重にエトキシル化又はプロポキシル化されたネオペンチルグリコールである)、
又は一般式III:
Figure 2009522387
[式中、R11、R12、R13、R14、R15及びR16は、独立して、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル又はイソブチルであり、かつnは、0又は1である]の環状カルボネート、例は、エチレンカルボネーロ及びプロピレンカルボネートであり、
又は一般式IV:
Figure 2009522387
[式中、R17、R18、R19、R20、R21、R22、R23及びR24は、独立して、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル又はイソブチルであり、かつR25は、単結合、直鎖、分枝鎖又は環状のC〜C12−ジアルキル基又はポリアルコキシジイル基であり、これは、1〜10個のエチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシド単位から構成され、かつ、例えば、ポリグリコールジカルボン酸を含む]のビスオキサゾリンである。式IVの化合物の例は、2,2’−ビス(2−オキサゾリン)である。
少なくとも1種の後−架橋結合剤v)は、典型的に、約2.50質量%以下、有利に多くとも0.50質量%、より有利に多くとも0.30質量%及び最も有利に0.001質量%〜0.15質量%の範囲の量で使用され、全%は、水溶液としてのベースポリマーに基づいている。前記の選択からの単一の後−架橋結合剤v)又は任意に所望される様々な後−架橋結合剤の混合物を使用することが可能である。
後−架橋結合水溶液、同様に少なくとも1種の後−架橋結合剤v)も、典型的に、更に補助溶剤を含むことができる。技術的に高度に有用である補助溶剤は、C〜C−アルコール、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール又は2−メチル−1−プロパノール、C〜C−ジオール、例えば、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール又は1,4−ブタンジオール、ケトン、例えば、アセトン、又はカルボン酸エステル、例えば、エチルアセテートである。
有利な実施態様は、いかなる補助溶剤も使用しない。その場合には、少なくとも1種の後−架橋結合剤v)は、添加される解凝集助剤と共に又はそれ無しで、水溶液としてのみ使用される。解凝集助剤は当業者に公知であり、例えば、DE−A10239074及び同様に以前のPCT出願PCT/EP/05011073に記載されていて、これらは各々特に参照によって組み込まれる。有利な解凝集助剤は、界面活性剤、例えば、2−プロピルヘプタノールのエトキシル化及びアルコキシル化誘導体及び同様にソルビタンモノエステルである。特に有利な解凝集助剤は、ポリオキシエチレン20ソルビタンモノラウレート及びポリエチレングリコール400モノステアレートである。
後−架橋結合水溶液中の少なくとも1種の後−架橋結合剤v)の濃度は、例えば、後−架橋結合溶液に基づき、1質量%〜50質量%の範囲、有利に1.5質量%〜20質量%の範囲及び更に有利に2質量%〜1質量%の範囲である。
もう1つの実施態様において、後−架橋結合剤を少なくとも1種の有機溶剤中に溶かし、噴霧分配させる;この場合には、溶液の水含量は10質量%以下であり、後−架橋結合溶液中で水を全く使用しないことが有利である。
しかし、最終ポリマー性能に関して比較可能な架橋結合結果を作用する後−架橋結合剤は、当然、そのような後−架橋結合剤及び任意の補助溶剤を含有する溶液の水含量がいずれにも>0〜<100質量%の範囲にある場合ですら、本発明において使用され得ることが解される。
ベースポリマーに基づく後−架橋結合溶液の全量は、典型的に0.3質量%〜15質量%の範囲及び有利に2質量%〜6質量%の範囲である。後−架橋結合の実施は、当業者に周知であり、例えば、DE−A12239074及び同様に以前のPCT出願PCT/EP/05011073に記載されている。
後−架橋結合に有用な噴霧ノズルは、いかなる制約も受けない。好適なノズル及び噴霧系は、例えば、次の参照文献に記載されている:液体の噴霧(Zerstaeuben von Fluessigkeiten), Expert-Verlag, volume 660, Reihe Kontakt & Studium, Thomas Richter (2004)及び同様に、噴霧技術(Zerstaeubungstechnik), Springer-Verlag, VDI-Reihe, Guenter Wozniak (2002)。単一−及び多分散噴霧系を使用することができる。好適な多分散系は、1−物質圧力ノズル(噴射又は薄層を形成する)、回転噴霧器、2−物質噴霧器、超音波噴霧器及び衝撃ノズルを包含する。2−物質噴霧器に関して、液相と気相の混合が、内部的にばかりでなく外部的にも起こり得る。ノズルによって生じられる噴霧パターンは絶対的ではなく、任意の所望の形態、例えば、丸噴射、平噴射、広角丸噴射又は円形環を取り得る。2−物質噴霧器を使用する場合には、不活性ガスの使用が有利である。そのようなノズルは、噴霧分配されるべき液体と共に加圧供給され得る。噴霧分配されるべき液体の噴霧は、この場合には、液体が一定の最低速度に達成した後に、ノズル口で液体を放圧させることによって達成され得る。1−物質ノズル、例えば、スロットノズル又は渦又は回転室(正円錐)ノズルも有用である(例えば、Duesen-Schlick GmbH, Germany、又はSpraying Systems Deutschland GmbH, Germanyから得られる)。そのようなノズルは、例えば、EP−A0534228及びEP−A1191051にも記載されている。不溶性の無機塩又は他の不溶性の微粒子を、後−架橋結合剤と共に1溶液から、又は後−架橋結合剤溶液に平行して別々の溶液から噴霧する場合には、外部混合室を有する2−物質噴霧ノズルを使用することが有利である。
噴霧後に、吸水ポリマー粒子を熱乾燥させ、後−架橋結合反応は乾燥前、その間又はその後に起こり得る。
後−架橋結合剤の溶液の噴霧は、有利に、可動混合装置を有する混合機、例えば、スクリュー混合機、パドル混合機、ディスク混合機、すきべら混合機及びシャベル混合機中で実施される。竪形混合機が特に有利であり、すきべら混合機が極めて特に有利である。有用な混合機は、例えば、レディゲ(Loedige)(登録商標)混合機、ベペックス(Bepex)(登録商標)混合機、ナウタ(Nauta)(登録商標)混合機、プロセッサル(Processall)(登録商標)混合機及びシュウギ(Schugi)(登録商標)混合機を包含する。
熱乾燥を実施する装置として、接触乾燥機が有利であり、シャベル乾燥機がより有利であり、かつディスク乾燥機が最も有利である。好適な乾燥機は、例えば、ベペックス(Bepex)乾燥機及びナラ(Nara)(登録商標)乾燥機を包含する。例えば、カルマン(Carman)(登録商標)乾燥機である、流動床乾燥機も同様に使用され得る。
乾燥は、混合機それ自体中で、例えば、ジャケットを加熱する又は不活性温ガス流を導入させることによって起こり得る。下流乾燥機、例えば、トレー乾燥機、回転チューブ炉又は可熱性スクリューを使用することが同様に可能である。しかし、例えば、乾燥法として、共沸蒸留を利用することも可能である。
例えば、シュウギ−フレキソミックス(Schugi-Flexomix)(登録商標)又はターボライザー(Turbolizer)(登録商標)型の高速混合機中で、後−架橋結合剤の溶液を、ベースポリマーに適用することが特に有利であり、その場合は、後者は、例えば、ナラ−パドル−乾燥機(Nara-Paddle-Dryer)(登録商標)型又はディスク乾燥機(即ち、トルス−ディスク乾燥機(Torus-Disc Dryer)(登録商標)、ホソカワ(Hosokawa))の反応乾燥機中で熱的に後−架橋結合され得る。ベースポリマーの温度は先行操作から10〜120℃の範囲であってよく、後−架橋結合溶液は、0〜150℃の範囲の温度を有することができる。後−架橋結合溶液は、粘性を低下させるために、室温以上に加熱され得ることがより有利である。有利な後−架橋結合及び乾燥温度範囲は、30〜220℃、殊に120〜210℃及び最も有利に145〜200℃である。反応混合機又は乾燥機中でのこの温度での有利な在留時間は、有利に100分間以下、より有利に70分間以下及び最も有利に40分間以下である。
架橋結合反応のために、流動床乾燥機を利用することが特に有利であり、その場合、在留時間は、有利に30分間以下、より有利に20分間以下及び最も有利に10分間以下である。そのような流動床乾燥機中で、後−架橋結合温度は、有利に30〜240℃の範囲、より有利に120〜220℃及び最も有利に150〜200℃の範囲である。
後−架橋結合乾燥機又は流動床乾燥機は、ポリマーから蒸気を有効に排除するために、空気又は乾燥空気で操作され得る。
後−架橋結合乾燥機は、有利に、蒸気を排除しかつ酸化ガス、例えば、大気酸素を置き換え得るために、乾燥及び後−架橋結合反応中に不活性ガスでパージされる。空気及び不活性ガスの混合物を使用することもできる。乾燥過程を増大させるために、乾燥機及び付属組立を熱的に十分絶縁させ、理想的に完全に加熱する。後−架橋結合乾燥機の内側は、有利に、大気圧であり、さもなければ、僅かに低下(under-)又は超過圧(overpressure)である。内圧は一定に保たれ得て、又は変動が認められ得る。この方法段階で、脈動空気又は脈動不活性ガスを使用することも可能である。
極めて白いポリマーを製造するために、乾燥機中のガス空間をできるだけ酸化ガスから離して保つ;任意の率で、ガス空間中の酸素の容量画分は、多くとも14容量%、有利に多くとも8容量%、最も有利に多くとも1容量%である。
吸水ポリマー粒子は、粒度分布を、45μm〜400μmの範囲で有し得る。衛生部門で使用される粒度は、有利に45μm〜1000μm、有利に45〜850μm、及び殊に100μm〜850μmの範囲にある。狭い粒度分布、殊に100〜850μm、又は100〜600μmさえも有する吸水ポリマー粒子を被覆することが有利である。有利な狭い粒度分布は、微細部分除去のための低位篩分スクリーンを100〜300μm(例えば、150μm又は200μm)から選択し、かつ余分除去のための上位篩分スクリーンを、600〜1000μm(例えば、700μm又は800μm)の範囲から選択する場合に得られる。工程中の粉砕及び分粒段階は、典型的に、連続操作である。所望の粒度を有する良好な生成物画分の抽出は、前記のように、粗大及び微細−スクリーンの間で粒子を連続的に除去することによって行なわれる。その中間に少なくとも1つの付加的なスクリーンを使用することが特に有用であり、これは、良好な生成物画分のより粗い部分を保留し、かつそれによって、このスクリーン上の負荷を軽減することによる底部での微細スクリーンの目詰まりを防ぐ。工業的に有用なスクリーン法及び装置は、"篩分及び篩分機(Sieben und Siebmaschinen)"、P. Schmidt, R. Koerber, M. Coppers, Wiley VCH, 2003に記載されていて、これは特に参照によって組み込まれている。
狭い粒度分布は、その中の粒子の少なくとも80質量%、有利に粒子の少なくとも90質量%及び最も有利に粒子の少なくとも95質量%が選択範囲内であるそれらである;この画分は、EDANA 420.2-02"粒度分布(Particle Size Distribution)"の慣例的篩分法を使用して測定され得る。選択的に、光学的方法を、それらが容認されたEDANAの篩分法に対して較正されるならば、同様に使用することができる。
有利な狭い粒度分布は、700μm以下、より有利に600μm以下及び最も有利に400μm以下の幅を有する。この際、幅は、分布を制限する荒篩と微細篩との間の差に関する。荒篩は、850μmよりも荒くなく、かつ微細篩は45μmよりも細かくない。本発明の目的に有利である粒度範囲は、例えば、150〜600μm(幅:450μm)、100〜700μm、200〜700μm(幅:500μm)、150〜700μm、200〜600μm(幅:400μm)、200〜800μm(幅:600μm)、150〜850μm(幅:700μm)、300〜700μm(幅:400μm)、400〜800μm(幅:400μm)の画分である。
同様に、逆懸濁重合法から得られるような単一分散吸水ポリマー粒子が有利である。同様に、吸水ポリマー粒子として異なった直径の単一分散粒子の混合物、例えば、小さい直径を有する単一分散粒子及び大きい直径を有する単一分散粒子の混合物を選択することが可能である。同様に、単一分散吸水ポリマー粒子と多分散吸水ポリマー粒子との混合物を使用することが可能である。
本発明に従って、連続流動床法で、最高粒度850μmで狭い粒度分布を有する、より有利に最高粒度≦700μmを有する、及び最も有利に最高粒度≦600μmを有するこれらの吸水ポリマー粒子をコーティングすることにより、著しく均一に被覆された吸水物質が得られ、これは、液体のようなより良好な透過性の一定の改善された特性、改善された抗−ケーキング、又は抗−微生物作用を有し(その特別な表面コーティングに依存して)、これはロット間で極めて均等し、従って、特に有利である。
吸水粒子は球形であってよく、不規則に形成された粒子であってもよい。
本発明に従って、吸水ポリマー粒子は、非−反応性コーティング剤で噴霧−コーティングされる。この際、非−反応性コーティング剤は、本質的に吸水ポリマー粒子の表面に非−共有結合されるコーティング剤に関する。
有利な非−反応性コーティング剤は、水−不溶性無機粉末、水−不溶性多価金属塩、ポリカチオンポリマー及び結合剤の群から選択される。水−不溶性無機粉末及び水−不溶性多価金属塩が有利である。
本発明に従って、ポリマー粒子は、弾性皮膜形成ポリマーを含まない非−反応性コーティング剤で噴霧−コーティングされる。"含まない"という表現は、弾性皮膜形成ポリマーが有効量で存在しないことを意味する。エラストマー皮膜形成ポリマーが吸水粒子の特性に影響を及ぼさない量は、吸水ポリマー粒子に基づき、一般に0.1%以下、特に0.05%以下である。特に、エラストマー皮膜形成ポリマーは、完全に存在しない。皮膜−形成とは、各ポリマーが、それが溶解又は分散される溶剤の蒸発で、容易に層又はコーティングに成り得ることを意味する。エラストマー性とは、物質が応力−誘発の変形を示し、その変形が応力の排除で部分的又は完全に逆転されることを意味する。皮膜−形成及び弾性特性も有するポリマーは、例えば、コポリエステル、コポリアミド、シリコン、スチレン−イソプレンブロックコポリマー、スチレン−ブタジエンブロックコポリマー及びポリウレタンを包含する。
好適な水−不溶性無機粉末は、例えば、水−不溶性塩、粘土、石灰石、タルク及びゼオライトである。そのような無機粉末は、WO02/060983に記載されていて、これは特に参照によって組み込まれている。この際、水−不溶性塩は、pH7で5g/l以下の水溶性を有する塩に関する。
塩が様々な結晶形で生じる場合には、塩の全ての結晶形が包含される。水不溶性塩における好適な陽イオンは、例えば、Ca2+、Mg2+、Al3+、Sc3+、Y3+、Ln3+(この際、Lnはランタノイドを示す)、Ti4+、Zr4+、Li、K、Na又はZn2+である。好適な無機陰イオンの対イオンは、例えば、カルボネート、スルフェート、ビカルボネート、オルトホスフェート、シリケート、オキシド又はヒドロキシドである。Mg、Ca、Zn、Al、Cu、Fe及びAgの燐酸塩のような水に不溶性の塩が特に有利である。
水不溶性無機塩は、有利に、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、珪酸カルシウム、弗化カルシウム、アパタイト、燐酸硼素、燐酸アルミニウム、燐酸鉄、燐酸銅、燐酸銀、燐酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、ドロマイト、炭酸リチウム、燐酸リチウム、酸化亜鉛、燐酸亜鉛、ランタノイドの酸化物、水酸化物、炭酸塩及び燐酸塩、硫酸ランタノイドナトリウム、硫酸スカンジウム、硫酸イットリウム、硫酸ランタン、水酸化スカンジウム、酸化スカンジウム、酸化アルミニウム、水和酸化アルミニウム及びそれらの混合物から選択される。アパタイトは、フルオルアパタイト、ヒドロキシルアパタイト、クロロアパタイト、カルボネートアパタイト及びカルボネートフルオロアパタイトに関する。カルシウム及びマグネシウム塩、例えば、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫酸カルシウム及びそれらの混合物が特に好適である。酸化アルミニウム、二酸化チタン及び二酸化珪素のアモルファス又は結晶も好適である。これらの非−反応性コーティング剤は、その水和形で使用することもできる。特に、不溶性金属燐酸塩及びUS6831122B2に開示されている無機化合物が有利であり、これは特に参照によって組み込まれる。
更に、有用な水−不溶性無機粉末は、多くの粘土、石灰石、タルク及びゼオライトを包含する。二酸化珪素は、有利に、そのアモルファス形で、例えば、親水性又は疎水性エーロジル(Aerosil)(登録商標)のような、ヒュームドシリカとして使用される。
微細に分配された水−不溶性無機粉末の平均粒度は、典型的に200μm以下、有利に100μm以下、殊に50μm以下、より有利に20μm以下、更により有利に10μm以下及び最も有利に5μm以下の範囲である。ヒュームドシリカは、しばしば、更により微細な粒子ですら、例えば、一次粒度50nm以下、有利に30nm以下、更により有利に20nm以下の粒子として使用される。特に有利な実施態様で、微細に分配された水−不溶性塩の平均粒度は、2〜20μm、最も有利に4〜10μmである。粒度10〜100μm又は有利に10〜50μmを有する無機粉末も極めて好適であり、微粉含量が10μm以下に最小にされるべきである場合に有利である。
有利な実施態様で、微細分配の水−不溶性無機粉末は、吸水ポリマー粒子の質量に基づき、0.001質量%〜20質量%の範囲、有利に10質量%以下、殊に0.001質量%〜5質量%の範囲、より有利に0.001質量%〜2質量%の範囲、及び最も有利に0.1〜1質量%の範囲の量で使用される。
この際、水溶性塩は、pH7で≧5g/lの水溶性を有する塩に関する。好適な水溶性多価金属塩は、例えば(これに限定されるものではない)、Ca2+、Mg2+、Zn2+、Al3+、Fe2+/3+であり、これらは、任意のそれらの十分に水溶性の塩として使用され得て、その硫酸塩が最も有利である。そのような多価金属塩は、WO05/080497に記載されていて、これは特に参照によって組入れられる。他の好適な水溶性金属塩は、市販で得られる水性シリカゾル、例えば、レバシル(Levasil)(登録商標)珪酸ゾル(Kiselsole)(H.C. Starch GmbH)であり、これは5〜75nm範囲の粒度を有する。
有利な実施態様で、水溶性塩は、吸水ポリマー粒子の質量に基づき、0.001質量%〜20質量%の範囲、有利に10質量%以下、殊に0.001質量%〜5質量%の範囲、より有利に0.001質量%〜2質量%の範囲、及び最も有利に0.1〜1質量%の範囲の量で使用される。
本発明における好適なポリカチオンポリマーは、例えば(これに限定されるものではない)、ポリエチレンイミン、ポリアリルアミン、ポリビニルアミン、及び部分的に加水分解されたポリビニルホルムアミド又はポリビニルアセトアミドである。そのようなポリカチオンポリマーは、WO04/024816に記載されていて、これは特に参照によって組み込まれる。
本発明において好適な結合剤は、例えば(これに限定されるものではない)、樹枝状及び超分枝鎖ポリマー、有利に、ポリグリセリンのような親水性の樹枝状又は超分枝鎖ポリマー、又はポリエチレングリコール、ポリビニルアルコール、ポリプロピレングリコール、ポリビニルピロリドンのような親水性ポリマーである。有利な結合剤は、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリット、ソルビトール等のような三−又は多官能性ポリオールの1〜100重にエトキシル化及び/又はプロポキシル化された誘導体である。ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドンは、吸水ポリマー粒子の質量に基づき、<0.5質量%、有利に<0.1質量%の量で優先される。更に、分子量100g/モル以上を有するポリオール、Tg<50℃を有するポリマーが有利である。ポリオールの群からの特に有利な結合剤は、トリエタノールアミン、ペンタエリスリット、グリセリン、5−〜100−重にエトキシル化されたグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、エリスリトール等である。結合剤の他の例は、分子量100g/モル〜20000g/モルを有するポリエチレンオキシドである。
好適な他の非−反応性コーティング剤は、例えば、蝋、ステアリン酸及びステアレート、界面活性剤又は有利におが屑である。おが屑は、有利に結合剤と組み合わせて適用される。
水性分散液の形で同様に使用され得る、蝋及び有利に超微粉砕化又は有利に部分的に酸化されたポリエチレン蝋は、EP0755964に記載されていて、これは特に参照によって組み込まれる。蝋は、"DGF−標準法(Einheitsmethoden):脂肪、脂肪生成物及び類似物質の検査(Untersuchung von Fetten, Fettprodukten und verwandten Stoffen)、M欄:蝋及び蝋生成物(Wachse und Wachsprodukte);学会学術的出版会社(Wissenschaftliche Verlagsgesellschaft)、Stuttgart, 1975"に、1974年から、"脂肪学のためのドイツ学会(Deutsche Gesellschaft Fuer Fettwissenschaft)(DGF)"に従って定義されたその化学成分とは無関係である。
更に、有用な非−反応性コーティング剤は、ステアリン酸、ステアレート、例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、及び更に、ポリオキシエチレン−20−ソルビタンモノラウレート及び同様にポリエチレングリコール400モノステアレートを包含する。
同様に有用な非−反応性コーティング剤は、界面活性剤を包含する。界面活性剤は、単独で、又は前記の非−反応性コーティング剤の1種、有利に水−不溶性塩と混合して使用され得る。
有用な界面活性剤は、非イオン、陰イオン及び陽イオン界面活性剤及び同様にそれらの混合物を包含する。吸水物質は、有利に、非イオン界面活性剤を含む。有用な非イオン界面活性剤は、例えば、ソルビタンエステル、例えば、ソルビタンと、C〜C18−カルボン酸、例えば、ラウリン酸、パルミチン酸、ステアリン酸及びオレイン酸とのモノ−、ジ−又はトリエステル;ポリソルベート;アルキル鎖中に8〜22及び有利に10〜18個の炭素原子及びグルコシド単位1〜20及び有利に1.1〜5を有するアルキルポリグルコシド;N−アルキルグルカミド;アルキルアミンアルコキシレート又はアルキルアミドエトキシレート;アルコキシル化C〜C22−アルコール、例えば、脂肪アルコールアルコキシレート又はオキソアルコールアルコキシレート;エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシドのブロックポリマー;C〜C14−アルキル鎖及びエチレンオキシド単位5〜30モルを有するアルキルフェノールエトキシレートを包含する。
界面活性剤の量は、吸水物質の質量に基づき、一般に0.001質量%〜0.5質量%の範囲、有利に0.1質量%以下及び殊に0.05質量%以下である。
おが屑は、良好な抗−微生物特性を有し、そのものとして又はEP1005964に記載されているような活性形で使用され得る。おが屑を抗−微生物剤として使用する場合には、カラマツ、ヒマラヤスギ、マツ、又はカシワのような多くの材木が、抗−微生物、抗−ウイルス又は抗−菌作用をある程度まで示し、マツ及びカシワのような材木が有利である。しかし、抗−微生物作用を示す任意の材木をおが屑に処理することができ、かつ本発明によりコーティング剤として使用され得る。おが屑の粒度は、典型的に1000μm以下、有利に300μm以下及びより有利に100μm以下である。特に有利なおが屑は、抗−微生物特性を示し、失禁用製品用の臭気調節超吸収ポリマーに有用である。おが屑は、結合剤と組み合わせて適用される。本発明の特に有利な1実施態様で、おが屑でのコーティングは、120℃以下の中庸温度条件下に行なわれる。
各非−反応性コーティング剤は、他の記載のない限り、吸水ポリマー粒子の質量に基づき、0.001質量%〜20質量%の範囲、有利に10質量%以下、殊に0.001質量%〜5質量%の範囲、より有利に0.001質量%〜2質量%の範囲、及び最も有利に0.1質量%〜1質量%の範囲の量で使用される。
各非−反応性コーティング剤は、単独で、又は他のものと組み合わせて適用され得る。特に有利な実施態様で、水−不溶性無機粉末は、微細に分配された無機粉末の粒子を吸水ポリマー粒子上に添付させるために、前記のような結合剤と一緒に、有利に同時に工程で適用される。そのような結合剤との水−不溶性無機粉末の固着は、特に、製造中での機械応力又は気流によって、又は吸水物質の処理中、又は衛生製品の使用中に、粒子表面からの水−不溶性無機粉末のストリップを避けるために有用である。
水−不溶性塩は、固体物質として、又は分散液の形で、有利に水性分散液としても使用される。固体は、典型的に、キャリヤーガスによって微粉として装置中に噴射される。分散液は、有利に、高速攪拌器を用いて、第一段階で固体物質及び水から分散液を製造し、第二段階でそれを速やかに流動床中に、有利にノズルを介して導入させることによって適用される。水性分散液は、好適ならば、他のコーティング剤と一緒に分散される、又は別々の分散液として、別々のノズルを介して、他のコーティング剤と同じ時間で、又は他のコーティング剤とは異なる時間で適用され得る。不溶性無機塩及び結合剤は、最も有利に、結合剤が溶解される不溶性無機塩の1水性分散液から噴霧され得る。
水−不溶性塩を、粘着コーティング剤が適用された後に、又は粘着コーティング剤と平行して、又はそのような粘着コーティング剤が適用される前に、及び任意に続いての乾燥段階の前に適用することが特に有利である。湿潤環境条件下に、吸水物質に極めて良好な抗−粘着特性を与えるために、吸水ポリマー粒子をそのような水−不溶性塩で被覆するだけも可能である。
吸水物質は、吸水ポリマー粒子を2回以上コーティングすることによって得られるコーティング剤の2層以上(シェル)を有することが可能である。これは、同じコーティング剤又は異なったコーティング剤であってよい。特に有利なコーティング剤は、7−重にエトキシル化されたトリメチロールプロパン又は7−重にエトキシル化されたグリセロールのような結合剤と、又はグリセロールと、又はポリカチオンポリマーと一緒の燐酸カルシウムである。他の有利なコーティング剤は、界面活性剤又はポリカチオンポリマーと組み合わせた硫酸アルミニウムである。
本発明により、粒子は、連続流動床反応機中で噴霧被覆される。吸水粒子は、一般に慣例的に、反応機の型に依存して導入され、一般に、水性分散液及び/又は水溶液としてのコーティング剤を噴霧されることによって被覆される。結合剤も含む無機粉末の水性分散液は、特に有利である。最も有利な結合剤は、前記のようなエトキシル化ポリオール及びグリセロールである。
噴霧コーティングによって適用される水性分散液は、有利に極めて濃縮される。このために、この水性無機粉末分散液の粘度は、高すぎるべきではなく、かつ分散液は、もはや噴霧のために微細に分散され得ない。分散液は、ニュートン流れ(Newtonian flow)又はチキソトロープ流れを示すことが特に有利である。
水性分散液中の水−不溶性無機塩の濃度は、一般に1質量%〜60質量%の範囲、有利に5質量%〜40質量%の範囲及び殊に10質量%〜30質量%の範囲である。より高い希釈が可能であるが、一般にコーティング時間がより長くなる。
流動床とは、固体粒子の相を希釈し、攪拌された粒子を保ち、かつ重力を平衡させるガス流によって、ポリマー粒子が上方に運ばれることを意味する。連続流動床は、前記の原則に従って操作する反応機を意味し、その際、未被覆固体粒子を、連続的に反応機中に供給し、かつ反応機を通過後に、反応機から連続的に取り出す。典型的に流動粒子は、反応機内部の少なくとも1つの噴霧帯域又は少なくとも1つの噴霧室を通過し、かつ後記のような粒子の流動床へのノズルからコーティング溶液又は分散液を噴霧させることによって被覆され得る。
有用な流動床反応機は、例えば、製薬学的工業で慣用の流動又は懸濁床コーターを包含する。特に、例えば、"製薬学的技術(Pharmazeutische Technologie)、Georg Thieme Verlag, 第2版 (1989), 412-413頁"及び同様に"薬剤形態論(Arzneiformenlehre), Wissenschaftliche Verlagsbuchandlung mbH, Stuttgart 1985, 130-132頁"に記載されている、ヴルスター(Wurster)原理又はグラッツ−ツェラー(Glatt-Zeller)原理を用いる反応機が有利である。特に好適な商業的規模での連続的流動床法は、乾燥技術(Drying Technology, 20(2), 419-447 (2002)に記載されている。
ヴルスター法に従って、吸水ポリマー粒子を、重力に対抗して、キャリヤーガスの上昇流によって中心管に運び、少なくとも1つの噴霧ノズルを通過させ、かつ微分散ポリマー溶液又は分散液と同時に噴霧させる。その後、粒子は、側壁に沿って底部に落ち戻り、底部で集められ、再びキャリヤーガスの流れによって中心管を通って噴霧ノズルを通過される。噴霧ノズルは、典型的に、底部から流動床中へ噴霧し、底部から流動床中に射出することもできる。
グラッツ−ツェラー法に従って、吸水ポリマー粒子を、キャリヤーガスによって外側で壁に沿って上方向に運び、次いで、中央で、中心ノズルヘッド上に落下させ、このノズルヘッドは、典型的に、側面へ噴霧する少なくとも3個の2−物質ノズルを有する。このように粒子は側面から噴霧され、ノズルヘッドを通過して底部に落下し、かつそこでキャリヤーガスによって再び取り上げられ、そうして循環が新たに始まり得る。
2つの方法に共通の特徴は、粒子が、噴霧装置を通過する流動床の形で、繰返し運ばれることであり、それによって極めて薄い、典型的に極めて均一なシェルが施され得る。更に、キャリヤーガスは、いつでも使用され得て、かつ粒子の流動化を維持するために十分な高速で供給及び移動されるべきである。結果として、液体、例えば、分散液の溶剤(即ち、水)は、低温ですらも、装置中で速やかに蒸発され、それによって分散液のコーティング剤粒子は、被覆されるべき吸水ポリマーの粒子の表面上に沈着される。有用なキャリヤーガスは、前記の不活性ガス及び空気又は乾燥空気又は任意のこれらのガス混合物を包含する。
好適な流動床反応機は、コーティング剤溶液又はコーティング剤分散液を微細に噴霧させ、かつその小滴を流動床中でランダムに吸水ポリマー粒子と衝突させ、それによって、多くの衝突後に、本質的に均一なシェルが徐々にかつ一様に形成するという原理に従って作動する。小滴度は、吸収ポリマーの粒度以下でなければならない。小滴度は、ノズルの型、噴霧条件、即ち、温度、濃度、粘度、圧力によって決定され、かつ典型的な小滴度は、1μm〜400μmの範囲である。少なくとも10のポリマー粒度対小滴度の比率が典型的に認められる。狭度分布の小さい小滴が有利である。噴霧分散液又は溶液の小滴を、粒子流と同時に導入させるか、又は側面から粒子流中へ導入させ、かつ上部から流動床中へ噴霧させることもできる。この意味で、この原理に従い、かつ同様に流動床を形成し得る他の装置及び装備変体が、そのような結果を生じさせるために完全に好適である。
本発明に従わず、かつ流動床原理を使用しない他の連続混合機、例えば、テルシュイッヒ(Telschig)−型、レーディゲ鋤刃(Loedige Plow-share)又はルベルグ(Ruberg)−混合機は、十分な均一コーティングを生産しない。
本発明により、連続的流動床法が使用され、かつ噴霧は上部−、側面−及び/又は底部−様式で操作される。特に有利な実施態様で、噴霧は、側面−及び/又は底部−様式で操作する。好適な装置は、例えば、US5211985に記載されている。好適な装置は、例えば、Glatt Maschinen- und Apparatebau AG(スイス)からも、GFシリーズ(連続的流動床)として及びプロセル(ProCell)(登録商標)噴出床として得られる。噴出床技術は、流動床を生じさせるスクリーン底部の代わりに単一スロットを使用し、かつ流動化し難い物質に特に好適である。
連続的多−室又は多−帯域法は、それらが、1つの方法段階で、吸水ポリマー粒子の1種以上の噴霧可能な成分との混合、制塵及び機能的コーティングを可能にするので特に有利である。
他の実施態様で、噴霧を上部−及び低部−様式で操作することが同様に所望され、又は側面から又は数箇所の異なった噴霧位置の組合せから噴霧することが所望され得る。
本発明の方法は、慣例的に後−架橋結合に使用される前記のノズルを利用する。しかし、2−物質ノズルが特に有利であり、噴霧は特に不活性ガスによって達成される。
下から進入する流動床ガス流が同様に選択されることが有利であり、そうして吸水ポリマー粒子の全量は、装置中で流動化される。流動床のガス速度は、最小流動化速度(クニイ(Kunii)及びレーベンスピール(Levenspiel)"流動化工学(Fluidization engineering)1991"に記載される測定法)より高く、吸水ポリマー粒子の末端速度より低く、有利に最小流動化速度より10%高い。ヴルスターチューブのガス速度は、吸水ポリマー粒子の末端速度より高く、通例、100m/s以下、有利に末端速度より10%高い。
ガス流は水又は溶剤を蒸発させる作用をする。有利な実施態様で、ガス流及び温度のコーティング条件は、ガス流の排出での相対的湿度又は蒸気飽和度が、同じ温度又は、適当ならば、絶対飽和蒸気圧で、キャリヤーガス中で一般的な同等の絶対湿度に基づき、0.10%〜90%、有利に1.0%〜80%、又は有利に10%〜70%及び殊に30%〜60%の範囲であるように選択される。
流動床反応機は、不錆鋼又はそのような反応機用に使用される任意の他の典型的物質から作られていてよく、生成物と接触する部分も、有機溶剤及び高温の使用に適応する不錆鋼であってよい。
もう1つの有利な実施態様で、流動床反応機の内側表面は、少なくとも部分的に、水とのその接触角が25℃で90°以上である物質で被覆される。テフロン又はポリプロピレンがそのような物質の例である。装置の全ての生成物−接触部分がこの物質で被覆されることが有利である。
しかし、装置の生成物−接触部分の物質の選択は、これらの物質が、使用されるコーティング剤分散液又は溶液に、又は被覆されるべき吸水ポリマー粒子に、強い付着性を示すかどうかにも依存する。ケーキングを避け得るために、被覆されるべきポリマー粒子にも、コーティング分散液又は溶液にも、そのような付着性を有しない物質を選択することが有利である。
本発明に従って、コーティングは、0℃〜150℃、有利に0℃〜120℃、有利に15〜100℃、殊に20〜90℃及び最も有利に20〜70℃の範囲の生成物及び/又はキャリヤーガス温度で起こる。
本発明の特に有利な実施態様で、コーティングは、噴霧前に、少なくとも15℃、有利に少なくとも35℃、最も有利に少なくとも60℃の温度を示す吸水ポリマー粒子、及び0℃〜120℃、有利に20℃〜100℃の範囲の温度を示すキャリヤーガス、及び0℃〜100℃、有利に10℃〜95℃及び最も有利に20℃〜45℃の温度を示すコーティング分散液又は溶液で起こる。
本発明のもう1つの有利な実施態様で、前記のコーティングは、水性分散液又は水溶液として、噴霧形で、連続的流動床法で、被覆後にいかなる熱処理も行なわずに、かつ同様に、被覆中に中庸の温度条件下に、有利に120℃以下の生成物温度で、より有利に70℃以下の生成物温度で、及び最も有利に50℃以下の生成物温度で適用される。
本発明の他の有利な実施態様で、生成物は、コーティング段階後に、連続的流動床それ自体中で、又はコーティングに続いて生成物によって通過される付加的な乾燥機中でなお高められた温度50〜140℃で、約1〜30分間保持される。
本発明に従って、乾燥は、任意に50℃以上の温度で起こる。
任意の乾燥は、例えば、下方流の流動床乾燥機、ドラム乾燥機、トレー乾燥機、タワー乾燥機、1個以上の加熱スクリュー又はディスク乾燥機又はナラ(Nara)(登録商標)乾燥機中で実施される。乾燥は、有利に流動床反応機中で、より有利に、コーティングに使用される同一の連続流動床反応機中で直接行なわれる。
任意の乾燥は、強制空気炉中のトレー上で起こり得る。
コーティング、乾燥及びその後の冷却の方法段階の1実施態様で、これらの各段階で、環境空気又は乾燥空気を使用することが可能であり得る。前以て調整された湿度水準で空気を使用することも可能であり、時により、必要である。
他の実施態様で、不活性ガスは、これらの方法段階の1段階以上で使用され得る。更に他の実施態様で、これらの方法段階の1段階以上で、空気及び不活性ガスの混合物を使用することができる。
最終的冷却相を、保護ガス下で実施する場合も極めて特に有利である。更に、本発明に従って、吸水物質の製造が不活性ガス下で起こる方法が有利である。
本発明による方法によって得られる吸水物質が、各ポリマー粒子表面上に微細に分配された粒子又はスポットの極めて均一な分布によって包囲されるということは、理論によって結び付かれるべき希望をせずに信じられる。更に、そのような分布の卓越した均一性が、吸水物質に極めて均等の物理的使用特性を与えることに重要であるということは、理論によって結び付かれるべき希望をせずに信じられる。
任意の乾燥段階が終了した後に、乾燥した吸水物質を冷却させる。このために、暖かい乾燥ポリマーを有利に連続的に下方流冷却機中に移動させる。これは、例えば、ディスク冷却機、ナラ(Nara)パドル冷却機又はスクリュー冷却機であってよい。冷却は、好適な冷却媒体、例えば、温水又は冷水が通流する冷却機の壁、及び、適当ならば、攪拌要素を経由する。水は有利に冷却機中で噴霧され得る;これは冷却効率を増加させ(水の部分的蒸発)、かつ完成生成物中の残留水分含量は、0質量%〜15質量%の範囲、有利に0.01質量%〜6質量%の範囲及びより有利に0.1質量%〜3質量%の範囲の値に調整され得る。増加した残留水分含量は、生成物の微粉含量を減少させる。
しかし、任意に、冷却だけのために冷却機を使用すること及び下方流の別個の混合機中で水及び添加剤の付加を実施することが可能である。冷却は、生成物がプラスチックバッグ中に又はサイロトラック内に容易に充填され得るような程度までだけ、生成物温度を低下させる。冷却後の生成物温度は、典型的に90℃以下、有利に60℃以下、最も有利に40℃以下及び有利に−20℃以上である。
任意に、完成生成物を、連続流動床コーター後、又は任意の熱処理段階後、又は冷却段階後に篩分し、そうして、工程中に形成された凝集物が生成物から除去され得る。
流動床冷却機を使用することが有利であり得る。コーティング及び乾燥を両方とも流動床中で実施する場合には、2つの操作は別々の装置中でか、又は連続した室を有する1つの装置中で実施され得る。冷却も流動床冷却機中で実施されるべきである場合には、別々の装置中で、又は任意に他の2つの段階を組み合わせて、第三反応室を有する正に1つの装置中で実施することができる。より多くの反応室は、互いに連結された多重室で、コーティング段階のような一定の段階を実施することを所望し得るように可能であり、従って、吸水ポリマー粒子は、粒子が各室を相次いで連続的に通過することによって各室でコーティングシェルを形成する。
更に有利な実施態様で、吸水ポリマー粒子は、コーティング段階中又は有利にその前に、吸水ポリマー粒子に調製され、主流の吸水ポリマー粒子は、有利に、表面架橋結合される。混合のための有利なポリマー粒子は、他の等級又は型の吸水ポリマー粒子又は主流のポリマー製法それ自体からの再生のための規格外物質である。
他の実施態様による有用な、コーティング段階前又はその間の混合成分は、抗−微生物及び/又は臭気調整剤である。
有利な実施態様により、制塵は、この主流の吸水ポリマー粒子から及び任意にそれに混合された成分から、ガス流を介して、有利に空気流を介して達成される。吸水ポリマー粒子は、有利に、表面−架橋結合される。
吸水物質を製造するために、次の段階を含む方法が有利である:
a)吸水ポリマー粒子に、水−不溶性無機粉末の水性分散液を、連続法で、流動床反応機中で、有利に0℃〜120℃の範囲で噴霧−コーティングさせること、及び
b)被覆粒子を50℃以上の温度で乾燥させること。
有利な方法により、後−架橋結合された吸水ポリマー粒子A(主流)を、任意に、粒子Aと異なる吸水ポリマー粒子と一緒に、連続的流動床反応機中に供給させ、ポリマー粒子をその反応機通過途中で噴霧−コーティングさせる。
1実施態様で、粒子は、反応機の異なった帯域A、B、Cを相次いで連続して通過し、その際、コーティング剤、有利に異なったコーティング剤を粒子表面上に噴霧させる。反応機は少なくとも1つの帯域を有し、かつコーティング剤の所望の数及び量に噴霧するために、吸水ポリマー粒子中に混合されるべきである他の粒子との調製を達成するために、及び吸水ポリマー粒子又は吸水物質の制塵を達成するために必要とされるできるだけ多くの帯域を有する。
有利に、
a)水−不溶性無機粉末及び/又は水溶性無機塩、
b)結合剤及び
c)任意に、臭気調整剤及び/又は抗−微生物剤
を、この順序で連続して噴霧させる。
他の実施態様で、粒子に、a)、c)及びb)を、この各順序で連続的に噴霧させる。
他の実施態様で、粒子に、b)、a)及びc)を、この各順序で連続的に噴霧させる。
他の実施態様で、粒子に、b)、c)及びa)を、この各順序で連続的に噴霧させる。
他の実施態様で、粒子に、c)、a)及びb)を、この各順序で連続的に噴霧させる。
他の実施態様で、粒子に、c)、b)及びa)を、この各順序で連続的に噴霧させる。
界面活性剤を、前記の任意の噴霧溶液に加え、又は任意の方法段階で別々に噴霧させることができる。
他の実施態様で、粒子を、先ず、反応機の前帯域でガス流を介して微細粉塵のストリップにより制塵させ、かつこれに少なくとも2種のコーティング剤、例えばb)及びa)をこの順序で又は有利にa)及びb)をこの順序で連続して噴霧被覆させる。
なお他の実施態様で、粒子を、先ず、反応機の前帯域でガス流を介して微細粉塵のストリップにより制塵させ、かつこれに少なくとも2種のコーティング剤、例えばb)及びa)及びb)をこの順序で連続して噴霧被覆させる。
これらの実施態様で、界面活性剤は、前記の任意の噴霧溶液に加えられ、又は任意の方法段階で別々に噴霧され得る。
次の段階を含む方法が有利である:
a)後−架橋結合された吸水ポリマー粒子A(主流)を、任意に、粒子Aと異なった吸水ポリマー粒子と一緒に、連続流動床反応機中に供給させる、
b)吸水ポリマー粒子を、ガス流によって10μm以下の任意の粒子をストリップ除去させることによって制塵させる、
c)吸水ポリマー粒子に、非反応性コーティング剤の分散液及び/又は溶液を、有利に0℃〜120℃の範囲、有利に10℃〜90℃の範囲の温度で噴霧−コーティングさせる、
d)任意に、被覆粒子を、50℃以上の温度で乾燥させる、及び
e)乾燥粒子を、90℃以下の温度に冷却させる。
更に本発明は、前記の方法により得られる吸水物質に関する。更に、おが屑及び任意に結合剤で吸水ポリマー粒子を噴霧−コーティングする段階を包含する本方法により得られる吸水物質に関する。1実施態様で、吸水ポリマー粒子に、おが屑をジェット−被覆させ、かつ結合剤を噴霧−コーティングさせる。
本発明により、高い遠心分離保持容量(CRC)、高い受圧吸収性(AUL)及び高い食塩水流れ伝導性(SFC)を有する吸水物質が得られ、吸水物質は高く均等した食塩水流れ伝導性(SFC)を特に有するべきである。
更に本発明により、吸水ポリマー粒子表面への、有利に結合剤と組み合わせた水−不溶性無機粉末の連続的及び均一のコーティングを、吸水ポリマー粒子の表面上に可能にさせる方法が得られる。コーティングのための有用な微細粒子群は、主流の粒状吸水ポリマー粒子に、CRC対SFC−平衡を増加させる、又は抗−ケーキング特性を与える、又は臭気調整を改善する、又は抗−微生物特性を与える粒子である。結合剤でのコーティングによって、この方法段階で有効な制塵のための他の手段を得ることも所望される。主流の吸水ポリマー粒子は、有利に、表面−架橋結合される。
本発明により、主流吸水ポリマー粒子の表面上への多価金属塩又はポリカチオンポリマーを、水溶液から、粒子表面に噴霧させることによって、連続的及び均一のコーティングを可能にする方法が得られ、そうして、極めて均一のコーティングが得られる(電子顕微鏡によって確認され得るような)。主流の吸水ポリマー粒子は、有利に、表面−架橋結合される。
特に有利な方法で、混合、制塵、及びコーティング段階は、主流の吸水ポリマー粒子が表面架橋結合される同一の1方法段階で行なわれる。
被覆された吸水ポリマー粒子は、他の成分、例えば、繊維、(繊維)グルー、有機又は無機充填物質又は流動助剤、加工助剤、抗−ケーキング剤、臭気調整剤、着色剤、湿潤粘着性を与えるコーティング、親水性表面コーティング等と混合された本発明の吸水物質中に存在することができる。
吸水物質は、典型的に、得られる物質が個体であると記載された方法によって得られる;これは、ゲル、フレーク、繊維、凝集体、大ブロック、顆粒、粒子、球体及び後記の吸水ポリマー粒子のための当業者に公知の他の成形体を包含する。
本発明の吸水物質は、水20質量%以下、又は10%以下ですら、又は8%以下ですら、又は5%以下ですら含み、又は水を含まないことすらある。吸水物質の水含量は、エダナ(Edana)試験、番号ERT 430.1−99(2月、1999)によって測定され、この試験は、吸水物質を105°セ氏で3時間乾燥させ、かつ水分含量を乾燥後の吸水物質の質量損失によって測定することを包含する。
本発明のコーティング法は、コーティング剤を施こすことが困難でも、均一コーティングが得られるという事実について注目に値する。更に、感熱コーティングを施こすことが可能である。
得られる吸水物質は、前記のCRC試験で測定されるような吸収容量及びSFC試験で測定されるような透過性の非常に有利な均等の組合せを示し、更に、得られる吸水物質は、非常に低いロット−内及びロット−間変動を示す。ロットとは、一定の期間、例えば、24時間内での連続製法から製造される生成物の品質として定義される。数個の試料が1つ又は異なったロットから採取され、生成物性能について分析され得る。
遠心分離保持容量(Centrifuge Retention Capacity)(CRC)値が、少なくとも20g/g、有利に少なくとも25g/gである吸水物質が有利である。
同様に、SFC(食塩水流れ容量(Saline Flow Capacity))が少なくとも50×10−7cms/g、有利に少なくとも90×10−7cms/gであり、CRCがすくなくとも27g/g、有利に少なくとも28g/g、より有利に少なくとも29g/g、最も有利に少なくとも30g/gである吸水物質が有利である。
本発明は、吸水ポリマー粒子の特性を、その製造後に容易に変性させ、かつそれによって、製造プラントから製造される生成物の等級における高い柔軟性を可能とするが、ベースポリマー製造及び表面−架橋結合段階は、これらの段階での処理量を最適にするために、製造段階での一定の処方及び方法条件で実施されるので有利である。連続的流動床反応機の使用は、製造経費を低く保つために特に有利である。流動連続法は極めて経済的であり、それというのも、バッチ法のようなこれらの工程操作は、吸水ポリマー粒子の変性のための有用な処理量を得るために、ナンバーリング−アップ(numbering-up)を要求するからである。
本発明の方法は、良好な時空収率で優れた吸水特性を有する吸水ポリマー物質を製造するという事実について注目に値する。
吸水物質は、幼児用おむつ又は失禁用製品及びパッケージ物質として、衛生製品で有用である。
以降でヒドロゲル−形成ポリマーとしても言及される吸水物質は、後記の試験法によって試験された。
方法:
測定は、他の記載のない限り、環境温度23±2℃及び相対湿度50±10%で実施されるべきである。吸水ポリマー粒子を、測定前に完全に混合させる。次の方法の目的のために、AGMは、"吸収ゲル化物質(Absorbent Gelling Material)"を意味し、かつ吸水ポリマー粒子にも、吸水物質にも同様に関係し得る。各意味は、後記の例中に示されるデータによって明らかに定義される。
CRC(遠心分離保持容量)
この方法は、ティーバックにおけるヒドロゲルの自由膨潤度を測定する。CRCを測定するために、乾燥ヒドロゲル(粒度画分106〜850μm又は後続の例で詳記されるような)0.2000+/−0.0050gを、60×85mmの大きさのティーバック中に量り入れ、その後これを閉じて密封する。ティーバックを、塩化ナトリウム溶液0.9質量%超過(少なくとも塩化ナトリウム溶液0.83l/ポリマー粉末1g)中に30分間置いておく。続いて、ティーバックを250gで3分間遠心分離にかける。液体量を、遠心分離したティーバックを秤量することによって測定する。方法は、EDANA(EDANA=欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposable and Nonwovens Association))推薦試験法No. 441.2-02のそれに相応する。ティーバック物質及び同様に遠心分離及び評価も同様にそこに定義されている。
AUL(0.7psi受圧吸収性(Absorbency Under Load))
受圧吸収性は、EDANA(European Disposable and Nonwovens Association)によって推薦される受圧吸収試験法No. 442.2-02と同様に測定されるが、各例について、例中に報告される粒度分布を有する実際の試料は計測されるということは除く。
AUL0.7psiを測定するための計測セルは、内径60mm及び高さ50mmのプレキシガラス筒である。その下部に、メッシュ度36μmを有する不錆鋼篩底部が接着されている。更に計測セルは、直径59mmを有するプラスチックプレート及びプラスチックプレートと一緒に計測セル中に置かれ得る重りを有する。プラスチックプレート及び重りの質量は、一緒で1345gの重さである。AUL0.7psiは、空のプレキシガラス筒及びプラスチックプレートの質量を測定し、かつそれをWとして記録することによって測定される。その後に、ヒドロゲル−形成ポリマー(粒度分布150〜800μm又は後記の例で詳細に報告されるような)0.900+/−0.005gを、プレキシガラス筒中に量り入れ、不錆鋼篩底部上に極めて一様に分布させる。次いで、プラスチックプレートを慎重にプレキシガラス筒中に置き、全ユニットを秤量し、質量をWとして記録する。次いで、重りをプレキシガラス筒中のプラスチックプレート上に置く。次いで、直径120mm、高さ10mm及び孔度0のセラミック製フィルタープレート(デュラン(Duran)、ショット(Schott)製)を、直径200mm及び高さ30mmのペトリ皿の中央に置き、塩化ナトリウム溶液の十分に0.9質量%を、液体の表面がフィルタープレート表面と同じ水準であり、フィルタープレートの表面が湿潤しないように導入させる。続いて、直径90mm及び孔度<20μmの丸濾紙(Schleicher & Schuell製のS & S 589 Schwarzband)をセラミックプレート上に置く。次いで、ヒドロゲル−形成ポリマーを保有するプレキシガラス筒を、プラスチックプレート及び重りと共に、濾紙の頂点に置き、ここで60分間放置する。この時間終了後に、完全ユニットを、濾紙から、ペトリ皿から取り出し、次いで、重りをプレキシガラス筒から取り除く。膨潤ヒドロゲルを保有するプレキシガラス筒を、プラスチックプレートと一緒に秤量し、質量をWとして記録する。
受圧吸収性(AUL)は次のように計算される:
AUL0.7psi[g/g]=[W−W]/[W−W
AUL0.3psi及び0.5psiを、適切な低い圧で同様に測定する。
食塩水流れ伝導性(SFC)
膨潤ゲル相の透過性を測定するための方法は、"食塩水流れ伝導性(Saline Flow Conductivity)"であり、"ゲル相透過性(Gel Layer Permeability)としても公知であり、EP A640330に記載されている。
この方法に使用される装置は、後記のように変えられている。
図1は、空気入場のための末端開口管A、補充のための制止ベントB、定静水頭溜めC、 実験室用ジャック(Lab Jack)D、供給管E、活栓F、リングスタンド支持体G、受容器H、天秤I及びSFC装置Lで装備された透過度測定装置を示す。
図2は、金属重りM、プランジャーシャフトN、蓋O、中心プランジャーP及び筒Qを含むSFC装置Lを示す。
筒Qは、内径6.00cm(面積=28.27cm)を有する。筒Qの底部は、取り付け前に二−軸的に緊張される不錆鋼スクリーン布(メッシュ幅:0.036mm;針金直径:0.028mm)と面している。プランジャーは、直径21.15mmのプランジャーシャフトNを含む。カラーを形成する、直径15.8mmを有する、上部26.0mm、緊張された不錆鋼スクリーン(メッシュ幅:0.036mm;針金直径:0.028mm)で同様に篩分される穿孔の中心プランジャーP、及び環状の不錆鋼重りM。環状の不錆鋼重りMは中心孔を有し、従って、重りはプランジャーシャフト及びカラー上の架台上を滑り得る。中心プランジャーP、シャフト及び不錆鋼重りMの総質量は、596g(±6g)でなければならず、これは、筒全体に渡り0.30PSIに相応する。筒蓋Oは、プランジャーシャフトNを垂直に整列させるために中心に開口を有し、かつ溜めから筒Qへ液体を導入させるために、エッジ近くに第二開口を有する。
筒Qの規格詳細は次の通りである:
筒の外径:70.35mm
筒の内径:60.0mm
筒の高さ:60.5mm
筒蓋Oの規格詳細は次の通りである:
SFC蓋の外径:76.05mm
SFC蓋の内径:70.5mm
SFC蓋の全外高:12.7mm
カラーを含まないSFC蓋の高さ:6.35mm
中心に位置するプランジャーシャフトの孔の直径:22.25mm
SFC蓋における孔の直径:12.7mm
前記の2孔の中心距離:23:5mm
金属重りMの規格詳細は次の通りである:
金属重りのプランジャーシャフトの直径:16.0mm
金属重りの直径:50.0mm
金属重りの高さ:39.0mm
図3は、プランジャー中心Pの規格詳細を示す。
SFCプランジャー中心の直径m:59.7mm
SFCプランジャー中心の高さn:16.5mm
ボルト円周47.8mm上に等しく一定の間隔で置かれる、直径9.65mmを有する14個の孔o、及びボルト円周26.7mm上に等しく一定の間隔で置かれる、直径9.65mmを有する7個の孔p
5/8インチ糸q
使用前に、SFC装置の不錆鋼スクリーンを、目詰まり、孔キズ又は過剰緊張について正しく調査し、かつ必要な場合には交換すべきである。損傷スクリーンを有するSFC装置は、誤ったSFC結果を出すことがあり、スクリーンが完全に交換されるまで使用してはならない。
筒の底部に取付けられたスクリーン上5.00cm(±0.05cm)の高さで筒を永久微標識で計測しかつ明確に標識する。これは分析中に保持されるべき液体水準を記録する。正確な定液体水準(静水圧)の保全は、測定精度のために絶対である。
定静水頭溜めCは、筒にNaCl溶液を供給し、筒の底部に取付けられたスクリーン上5.0cmの高さで溶液の水準を保つために使用される。測定中に要求される5.0cm高さで筒中の液体水準を保つために、吸気管Aが、溜めの底部末端に位置していて、即ち、作業台頂点からの吸気管Aの底部の高さは、受容器上の支持スクリーン上に位置するのと同じように、筒上の5.0cm標識の作業台頂点からの高さと同じである。吸気管Aの正確な高さ並列及び筒上の5.0cm高さ標識は、分析に絶対である。好適な溜めは、ビン内容物を含む:液体供給用の水平に向けたL−形供給管、溜め内の固定高で空気を入場させるための末端開口垂直管A、及び溜めを補充するための静止弁B。溜めCの底部近くに位置する供給管Eは、液体の供給を開始/停止するための活栓Fを有する。管の出口は、筒中の液体の表面下にその末端が位置する筒蓋Oに開口部を通って挿入されるために寸法されている(5cm高さが到達される後に)。吸気管はo−環カラーとの決まった所に保持される。溜めは、筒のそれに相対的にその高さを調節するために、実験室用ジャックD上に位置されてよい。溜めの構成要素は、要求される高さ(即ち、静水頭)に筒を速やかに満たすために寸法され、測定の持続のためにこの高さを保つ。溜めは、少なくとも10分間、最低流速3g/秒で液体を供給することが可能でなければならない。
プランジャー/筒装置は、16メッシュ硬質不錆鋼支持スクリーン(又は同等)を備えたリングスタンド上に位置する。この支持スクリーンは、液体流れを妨害しないように十分透過性であり、かつ緊張を保護する(preventing)不錆鋼メッシュ布を支持するために十分硬質である。支持スクリーンは平らで、試験中に筒装置の傾斜を避けるために水平であるべきである。支持スクリーンの下に位置する(しかし支持しない)、収集溜め中のスクリーンを通過する液体を集める。収集溜めは、少なくとも0.01gに正確な平衡に位置される。天秤の計数出力は、コンピューター処理されるデータ捕捉系に接続される。
試剤の製造
次の製造は、標準1リットル容量に関する。1リットルより多い製造については、全ての成分を割り当てて計算すべきである。
ジャイコ(Jayco)合成尿
1L容積のフラスコに脱イオン水をその容量の80%まで充填し、攪拌棒を加え、かつそれを攪拌プレート上に置く。別々に、秤量紙又はビーカーを用いて、分析天秤を使用して、次の乾燥成分の量を秤量し(正確に±0.01gに)、後記に挙げた同じ順序で容量フラスコにそれらを加える。全ての固体が溶解するまで混合させ、次いで、攪拌棒を取り除き、蒸留水で希釈して1L容積にする。攪拌棒を再び加え、攪拌プレート上で更に数分間混合させる。製造溶液の伝導度は、7.6±0.23mS/cmでなければならない。
化学式無水水和(Anhydrous Hydrated)
塩化カリウム(KCl)2.00g
硫酸ナトリウム(NaSO)2.00g
燐酸二水素アンモニウム(NHPO)0.85g
燐酸アンモニウム、二塩基性((NHHPO)0.15g
塩化カルシウム(CaCl)0.19g(2HO)0.25g
塩化マグネシウム(MgCl)0.23g(6HO)0.50g
より確かな製造をするために、次の物を加える前に、各塩が全部溶解するまで待つ。ジャイコ(Jayco)を清潔なガラス容器中で2週間貯蔵することができる。溶液が濁ったら使用しない。清潔なプラスチック容器中での保存期限は10日間である。
0.118モル塩化ナトリウム(NaCl)溶液
秤量紙又はビーカーを用いて、塩化ナトリウム6.90gを1L容積フラスコ中に量り入れ(正確に±0.01gに)、脱イオン水を容量まで満たす。攪拌棒を加え、攪拌プレート上で固体が溶解するまで混合させる。製造溶液の伝導度は、12.50±0.38mS/cmでなければならない。
試験製造
対照金属筒(直径40mm;高さ140mm)を用いて、ゼロを記録するために、はさみ尺(例えば、Mitotoyo Digimatic Height Gage)を設定する。この操作は、平らな水平の作業台頂点上で連続して行なわれる。SFC装置は、AGM無しで、はさみ尺下に位置し、はさみ尺は0.01mmに最も近くにL1として記録する。
定静水頭溜めに、0.118モルNaCl溶液を充填させる。測定中要求される5.0cm高さでSFC筒中の液体メニスカスの頂点部分を保持するために、溜めの底部を吸気管Aに位置させる。筒上の5cm液高標識での吸気管Aの正確な高さ並列は、分析に絶対である。
8cmフリットディスク(薄さ7mm;例えば、Chemglass Inc. # CG 201 - 51、荒多孔性)に、過剰量の合成尿をディスクの頂点上で加えることによって飽和させる。ディスクが飽和するまで繰り返す。飽和フリットディスクを水和皿中に置き、合成尿をディスクの水準に達するまで加える。液高は、ディスクの高さを越えてはならない。
収集溜めを天秤の上に置き、コンピューター処理のデータ捕捉系に天秤の計数出力を接続させる。16メッシュ硬質不錆鋼支持スクリーンを備えたリングスタンドは、収集皿上に位置する。この16メッシュスクリーンは、測定中にSFC装置を支持するために、十分に硬質でなければならない。支持スクリーンは平らで水平でなければならない。
AGM試料採取
AGM試料は、閉鎖容器中に貯蔵され、一定の低湿環境で保たれるべきである。粒度を均等に分布させるために、粒子を混合させる。試験されるべき物質の代表的試料を、へらを用いて容器の中央から取り出す。試料分配器の使用は、試料粒度分布の均一性を増加させるために推奨される。
SFC方法
秤量漏斗を分析天秤プレート上に位置させ、天秤をゼロにする。へらを用いて、AGM0.9g(±0.05g)を秤量漏斗中に量り入れる。SFC筒を作業台上に位置させ、秤量漏斗を取り、慎重に指で叩き、AGMを筒中に移し、スクリーン上のその均等分散の保有を確実にする。AGM移動中に、分散を容易にするために筒を徐々に回転させ、均一の分布を得る。最高の精密結果を得るために、スクリーン上の粒子の均等分布を有することが重要である。分布の終わりに、AGM物質は筒壁に付着してはならない。プランジャーシャフトを蓋中心孔に挿入させ、次いで、プランジャー中心を筒中に数cm挿入させる。プランジャー中心をAGMから遠ざけて、蓋を筒中に挿入させ、それを慎重に、2つの間の並列が達成するまで回転させる。蓋との並列を達成するために、プランジャーを慎重に回転させ、次いで、それを下に動かして、乾燥AGMの頂点上に停滞させる。不錆鋼重りをプランジャーロッドに挿入させ、蓋が自由に動くかを調べる。蓋の確かな着座は結合を保護し、ゲル床上の質量の均等分布を確かにする。
筒底上の薄スクリーンは、容易に緊張される。緊張を保護するために、正に蓋上で、装置の筒部分を人差し指で掴む間、プランジャーロッド上に側圧を施す。これは、筒の内側に対して適当にプランジャーを"施錠し"、従って、装置を上げることができる。空の装置を水和皿中のフリットディスク上に置く。皿中の液体水準はフリットディスクの高さを越えるべきではない。慎重に行なうべきであり、そうして層は液体を放出させず、又はこの工程で空気を取り入れない。皿中に得られる液体は、全ての膨潤相に十分であるべきである。必要により、十分な合成尿が得られることを保証するために、水和期間中、更に更なる液体を加える。60分間後に、SFC装置をはさみ尺下に置き、はさみ尺を0.01mmの最も近くにL2として記録する。L2−L1差によって、ゲル層の厚さを±0.1mmに最も近くにL0として計算する。読取りが時間と共に変化する場合には、初期値だけを記録する。
SFC装置を収集皿上の支持スクリーンに移す。装置を上げる場合には、筒の内側に対して適当にプランジャーを施錠することを確実にする。定静水頭溜めを位置させ、そうして供給管を筒蓋中の孔を通して配置させる。測定を次の順序で開始する:
a)定静水頭溜めの活栓を開け、液体を5cm標識に到達させる。この液体水準は活栓開口の10秒間以内で得られるべきである。
b)液体の5cmが到達されたら、直ちにデータ収集プログラムを開始する。
天秤に付帯されたコンピューターにより、ゲル層を通過する液体の量対時間を20秒間おきに10分間記録する。10分間の終了時に、溜め上の活栓を閉める。60秒間から実験の終了までのデータを計算に使用する。60秒間の前に収集したデータは、計算に含まれない。各AGM試料について三重の試験を行なう。測定の評価は、EP−Aから変化しないままである。通過−流量は、自動的に捕捉される。
食塩水流れ伝導性(SFC)は、次のように計算される:
SFC[cms/g]=(Fg(t=0)xL)/(dxAxWP)
ここで、Fg(t=0)は、NaCl溶液の通過−流量g/sであり、これは、t=0への外挿による通過−流量測定のFg(t)の一次回帰分析から得られ、Lは、ゲル層の厚さcmであり、dは、NaCl溶液の密度g/cmであり、Aはゲル層の面積cmであり、かつWPは、ゲル層上の静水圧dyn/cmである。
粒度分布
粒度分布は、EDANA(欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposable and Nonwovens Association))推薦試験法No.420.2-02"粒度分布(Particle Size Distribution)"によって測定される。
16時間(h)抽出物
吸水ポリマー粒子中の抽出成分の水準は、EDANA(欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposable and Nonwovens Association))推薦試験法No. 470.2-02"電位差滴定による抽出可能なポリマー含量の測定(Determination of polymer content by potentiometric titration)"によって測定される。抽出時間は16時間である。
pH値
吸水ポリマー粒子のpHは、EDANA(欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposable and Nonwovens Association))推薦試験法No.400.2-02"pHの測定(Determination of pH)"によって測定される。
自由膨潤速度(FSR)
乾燥吸水ポリマー粒子1.00g(=W1)を、25ml入りガラスビーカーに量り入れ、ガラスビーカーの底に均一に分布させる。次いで、0.9質量%塩化ナトリウム溶液20mlを第二ガラスビーカーに分散させ、このビーカーの内容物を第一ビーカーに速やかに加え、ストップウォッチを開始させる。塩溶液の最後の一滴が吸収されたら直ちに、液体表面上の反射の消失によって確認し、ストップウォッチを停止させる。第二ビーカーから注がれ、第一ビーカーでポリマーによって吸収される液体の正確な量を、第二ビーカーを量り直して正確に測定する(=W2)。ストップウォッチで測定した吸収に必要な時間をtで示す。表面上での液体の最終滴の消失を、時間tと定義する。
自由膨潤速度(FSR)を次のように計算する:
FSR[g/gs]=W2/(W1xt)
しかし、ベースポリマーの水分含量が3質量%以上である場合には、質量W1はこの水分含量について補正されなければならない。
水性抽出物の表面張力(STR=表面張力還元(Surface Tension Reduction))
吸水ポリマー粒子0.50gを小ガラスビーカー中に量り入れ、0.9質量%食塩溶液40mlと混合させる。ビーカー内容物を磁気的に500rpmで3分間攪拌し、次いで、2分間放置した。最後に、上澄水相の表面張力を、K10−STデジタル張力計又は白金プレートを有する比較可能な装置(Kruess製)で測定する。測定は23℃の温度で実施される。
ベースポリマーの水分含量
吸水ポリマー粒子の水含量は、EDANA(欧州使い捨て品及び不織布協会(European Disposable and Nonwovens Association))推薦試験法No. 430.2-02"水分含量(Moisture content)"によって測定される。
ベースポリマー(本発明によらない)
BASF AG製の広い粒度分布(150〜850μm)を有する市販製品ASAP 510 Z(表面架橋結合化)を、本発明による次の例で使用し、連続流動床反応機で被覆させた。
例1
方形流入面0.5mを有する実験室規模の連続流動床ユニットを使用した。約24℃の温度で流入速度1.2m/sを有する窒素をキャリヤーガスとして使用した。流動床ユニットは、底部近くに取付けられた口径2mmを有する4個の2−流体ノズルを備えていた。噴霧ガスは21℃の温度で窒素であった。
吸収ポリマー(この場合には、ASAP510Z)30kgを、前もってこの流動床ユニット中に装填させた。ユニットの前部分で、吸収ポリマーを、約100kg/hの速度で連続的に供給し、反対側の遮断堰で取り出した。
21℃の温度で、燐酸カルシウム及びポリオールTP70(Perstorp製の7重にエトキシル化されたトリス(ヒドロキシメチル)プロパン)を含む水性分散液を、5kg/hの速度で噴霧させた。この方法で、燐酸カルシウム0.5質量%及びポリオールTP70 0.4質量%(各々、使用される吸水ポリマーの質量に対して)を、吸収ポリマーの表面に施した。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表1に示されている。
例2
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、硫酸アルミニウム水溶液を、約5kg/hの大量流速で、底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。全部で硫酸アルミニウム0.2質量%(硫酸アルミニウム100%として計算した)を吸収ポリマーの表面に施した。(前記の質量%は、使用される吸収ポリマーに関する。)
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表1に示されている。
例3
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、空気をキャリヤーガスとして使用し、21℃の温度で、燐酸カルシウム及びポリオールTP70(Perstorp製の7重にエトキシル化されたトリス(ヒドロキシメチル)プロパン)の水性分散液を、約5kg/hの大量速度で底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。この方法で、燐酸カルシウム0.5質量%及びポリオールTP70 0.2質量%(各々、使用される吸水ポリマーに対して)を、吸収ポリマーの表面に施した。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表1に示されている。
例4
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、空気をキャリヤーガスとして使用し、硫酸アルミニウム水溶液を、約5kg/hの大量速度で底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。この方法で、硫酸アルミニウム0.1質量%(硫酸アルミニウム100%として計算した)を吸収ポリマーの表面に施した。質量%は、使用される吸収ポリマーに関する。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表1に示されている。
Figure 2009522387
ベースポリマー(本発明によらない)
BASF AG製の、150μmより小さい粒子を除去した、広い粒度分布(150〜850μm)及びpH5.75を有する市販製品ASAP 500 Z(表面架橋結合化)を、次の例で本発明により使用し、連続的流動床反応機中で被覆させた。
例5
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、空気をキャリヤーガスとして使用し、ASAP 500 Zをポリマーとして使用した。
21℃の温度で、燐酸カルシウム及びポリオールTP70(Perstorp製の7重にエトキシル化されたトリス(ヒドロキシメチル)プロパン)の水性分散液を、約5kg/hの大量速度で底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。この方法で、燐酸カルシウム0.5質量%及びポリオールTP70 0.2質量%(各々、使用される吸水ポリマーに対して)を、吸収ポリマーの表面に施した。燐酸カルシウムは、実際には水中に分散されていて、ポリオールTP70の各量は、この水性分散液中に溶解されていた。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表2に示されている。
他の物質特性は、次の通りである:
流速=8.7g/s
見掛嵩密度=0.62g/ml
残留アクリル酸モノマー=268ppm
抽出物16h=9.4質量%
水性抽出物の表面張力(STR)=69mN/m
L−色=89.7
a−色=−0.25
b−色=4.0
粒度分布:
>850μm=0.2質量%
600〜850μm=32質量%
300〜600μm=52質量%
150〜300μm=15質量%
45〜150μm=0.7質量%
<45μm=<0.1質量%
例6
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、空気をキャリヤーガスとして使用し、ASAP 500 Zをポリマーとして使用した。
21℃の温度で、燐酸カルシウム及びグリセリンの水性分散液を、約5kg/hの大量流速で底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。この方法で、燐酸カルシウム0.5質量%及びグリセリン0.2質量%(各々、使用される吸水ポリマーに対して)を、吸収ポリマーの表面に噴霧させた。燐酸カルシウムは、実際には水中に分散されていて、グリセリンの各量は、この水性分散液中に溶解されていた。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表2に示されている。
例7
方法は例1と完全に類似した。例1との相違で、空気をキャリヤーガスとして使用し、ASAP 500 Zをポリマーとして使用した。
21℃の温度で、燐酸カルシウム及びGly−7EO(7重にエトキシル化されたグリセリン)の水性分散液を、約5kg/hの大量流速で底部に近くに2−流体ノズルを介して噴霧させた。この方法で、燐酸カルシウム0.5質量%及びGly−7EO0.2質量%(各々、使用される吸水ポリマーに対して)を、吸収ポリマーの表面に噴霧させた。燐酸カルシウムは、実際には水中に分散されていて、Gly−7EOの各量は、この水性分散液中に溶解されていた。
被覆物質を排出点で取り出し、塊を荒篩(1000μm)によって除去した。吸水物質の適用−関連特性は、表2に示されている。
Figure 2009522387
透過性測定装置を示した説明図である。 SFC装置を示した説明図である。 プランジャー中心Pを示した説明図である。
符号の説明
A 吸気管、 B 静止弁、 C 溜め、 D ジャック、 E 供給管、 F 活栓、 G リングスタンド支持体、 H 受容器、 I 天秤、 L SFC装置、 M 重り、 N プランジャーシャフト、 O 蓋、 P 中心プランジャー、 Q 筒、 m 直径、 n 高さ、 o 孔、 p 孔、 q 糸、

Claims (18)

  1. 非−反応性コーティング剤は弾性被膜−形成ポリマーを含まないことを条件に、吸水ポリマー粒子に、少なくとも1種の非−反応性コーティング剤を、連続方法で、流動床反応機中0℃〜150℃の範囲で噴霧−コーティングさせる段階を含む吸水物質の製法。
  2. 吸水ポリマー粒子に、少なくとも1種の非−反応性コーティング剤を、連続方法で、流動床反応機中0℃〜150℃の範囲で噴霧−コーティングさせる段階を含み、この際、非−反応性コーティング剤は、水−不溶性無機粉末、水溶性多価金属塩、ポリカチオンポリマー、おが屑及び結合剤を含む群から選択される、吸水物質の製法。
  3. 吸水ポリマー粒子は、後−架橋結合される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 非−反応性コーティング剤は、水−不溶性無機粉末及び/又は水溶性多価金属塩である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  5. 水−不溶性無機粉末は、吸水ポリマー粒子の質量に基づき、0.001質量%〜20質量%の範囲の量で適用される、請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. 非−反応性コーティング剤は、おが屑及び任意に結合剤である、請求項1から3までのいずれか1項に記載の方法。
  7. 非−反応性コーティング剤は、結合剤と一緒の水−不溶性無機粉末である、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法。
  8. 吸水ポリマー粒子は、水−不溶性塩の水性分散液で噴霧−コーティングされる、請求項1から5まで及び7のいずれか1項に記載の方法。
  9. コーティングは、ヴルスター−又はグラッツ−ツェラー原理を用いるコーターで適用される、請求項1から8までのいずれか1項に記載の方法。
  10. 吸水ポリマー粒子は、0〜120℃の範囲の生成物及び/又はキャリヤーガス温度で噴霧−コーティングされる、請求項1から9までのいずれか1項に記載の方法。
  11. 流動床反応機中のガス流は、ガス流の出口の時点での相対湿度が、0.1%〜90%の範囲であるように選択される、請求項10に記載の方法。
  12. コーティングは、不活性ガス下に実施される、請求項1から11までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 請求項1から12までのいずれか1項に記載の方法によって得られる吸水物質。
  14. 請求項6に記載の方法によって得られる吸水物質。
  15. 抗−微生物コーティングを有する吸水物質を製造するための、請求項6に記載の方法。
  16. 衛生製品及びパッケージ物質における、請求項13又は14に記載の吸水ポリマー物質の使用。
  17. 衛生製品、乳児用おむつ又は失禁用製品における、請求項13又は14に記載の吸水物質の使用。
  18. 請求項13又は14に記載の吸水ポリマー粒子を含む衛生製品。
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