JP2009517822A - ガイド手段を備えた電気端子 - Google Patents

Abstract

本発明の主題は、相補的な端子要素の相補的な接触部と協働することを目的とされた前側接触部（２）と、コネクタケースのソケット内に前記端子要素を保持するための保持部（３）と、ガイドボス（４）と、を具備したコネクタ要素（１）である。ガイドボス（４）は前記電気端子要素の前側部から後側部へと折り曲げられたタブから成り、且つ丸いノーズを備えている。

Description

本発明は、端子支持モジュール内に端子を挿入するためのガイド手段を備えた電気端子に関する。

電気端子に使用されるガイド手段は、端子支持モジュールまたはコネクタケースのソケット内において、端子の正確な向きを保証するためにデザインされている。

特許文献１は電気端子のケージを開示しており、そのケージはコネクタケースのソケット内に挿入され、少なくとも１つのボスを具備したガイド手段が設けられている。そのガイド手段は端子ケージの側壁を切り出し、スタンプ加工して形成されており、このケージを越えて側方に延在し、ボスの自由通路のための溝と協働することによって、単一の角度位置において端子がソケット内に挿入されることが可能になるような端子の３６０°方向を作り出している。
仏国特許発明第２，８６９，１６１号明細書

しかしながら、ケージの後部に配置されたこのガイド手段は、端子が不都合な角度位置において初期的に挿入されることを許容している。

さらに、そのようなガイド手段はボスの切り出しおよびスタンプ加工することから形成されており、それらを受容するコネクタケースのソケット内において、端子の挿入方向に対して横方向になっており、ソケット入り口に配置されたシールリングに損傷を与えるかもしれない切り出し端部を有し、端子はケース内へ挿入される間、そこを通さなければならない。

本発明の目的は、損傷を与える原因とならないガイド手段が設けられた端子要素を作り出すことであり、この目的のために、端子要素を提案することである。その端子は、相補的な端子要素の相補的な接触部と協働するためにデザインされた前側接触部と、コネクタケースのソケット内に前記端子要素を保持するための保持部と、ガイドボスと、を有し、ガイドボスは電気端子要素の前側部から後側部へと折り曲げられたタブから成り、且つ丸いノーズを備えている。

より具体的には、端子がソケットから抜き取られるときに、折り曲げられたタブ上において損傷を与えることを防止し、折り曲げられたタブの自由な後側部は保持部の受容部内に少なくとも部分的に挿入されている。

本発明の範囲内における雌型ケージ形状端子の特別な実施形態によれば、折り曲げられたタブはケージの前側部を越えて、ガイド手段は端子要素がソケット内に挿入される初期段階の間違い防止している。

本発明の他の特徴および利点は以下の記載から提供される。それらは本発明の実施形態に限定されない例示であり、図を参照して行われる。

本発明は、組み立てられた外観が図４Ｃに示されているような雌型電気端子タイプ１、または組み立てられた外観が図５Ｃに示されているような雄型電気端子タイプ１´の電気端子要素に特に好適である。

雌型電気端子要素の場合、この要素は図２に示されているように、ばね接触ブレード１６を組み込んだケージ形状の前側接触部２を有しており、ターミナル形状の相補的な雄型電気端子要素１´の相補的な相手側コネクタ２´と協働するようにデザインされている。

ケージはコネクタケース１７のソケット内で端子要素を保持するための保持部３から成る。

特に、そのような雌型端子は、図４に示されたように、切り出したブランクから単一の部品に成形される。したがって、このブランクは折り曲げられて、端子要素を形成する。

実施例に拠れば、端子要素はケーブル１８に圧着されるようにデザインされており、それ自体は周知の方法である。

図５Ｃにおいて組み立てられた外観が示されている雄型端子要素１´の場合、この端子は前側接触部２´を有し、その接触部は、相補的な端子要素２のケージ形状部分内に配置されたばね接触ブレード１６と協働するためにデザインされたターミナル形状である。そのような雌型端子要素１は上述の通りである。

従来の規定では、雄型端子要素は切り出され、折り曲げられ、または丸められることが可能であり、コネクタケース１７内の雄型端子を保持するための保持部３´を形成しているケージにカバーされて端子要素に組み立てられる。

組み立てられたケージは図５Ａに示された切り出したブランクから形成され、したがって、このブランクは接触ターミナル２´に挿入される。

本発明によれば、雌型端子要素と雄型端子要素とにはガイドボス４が設けられ、そのガイドボスは電気端子要素の前側から後側へと折り曲げられたタブ５，６によって形成されており、丸いノーズ７を備えている。

図２は本発明による雌型端子要素に関するボスの実施形態をより詳しく示した図であり、一方で図３は雄型電気端子の中心部分をカバーするようにデザインされた、組み立てられたケージの部分の実施形態を示した図である。

もちろん、必要であれば、それらの実施形態を結合させることが可能である。

図２の実施例において、ガイドボス４は、雌型端子のケージを形成するためにデザインされたブランクの前側越えて延在しているタブ５から形成されており、その状態は図４Ａに示されている。このタブは、丸いノーズを形成するために、端子要素の前側から後側へと丸めるように折り曲げられる。

有利なことに、丸いノーズ自身は一旦タブが折り曲げられると、ケージの前側部を越えて延在しており、端子要素がソケットに挿入され始めるとすぐに、オペレータは端子がソケットに対して正確な位置に向けられているかどうかを感知することが可能である。

この方向は、先行したノーズ７がソケットの壁に対して突き当たる結果として生じ、ソケットはボスの自由通路のための溝を備えていない。

図２の雌型端子の場合、タブの自由な後側部８は、保持部３から切り出されて形成された受容部９内に、少なくとも部分的に挿入されている。図示された実施例によれば、この切り出しはケージのスタンプ加工天井部１１に起因しており、ばね接触ブレード１６に面して配置され、相補的な雄型端子が雌型端子内に挿入されるとき、相補的な雄型端子２´をガイドするためにデザインされている。

この図において、図示されたボスの自由な後側部は切り出しから成る前記受容部９内に折り曲げられたフラップ１０を有している。フラップ１０の端部は全体的に受容部９に受容されており、そのフラップは傾斜部を構成し、その傾斜部はソケットから端子を抜き出す間、端子を損傷することなく後側接続部のリップを押しのけるためにデザインされている。それは、ボスの後側部での、ソケットから端子を抜き取る方向における損傷の原因から端部を保護するためである。

図３の雄型端子の場合、タブ６は保持部３の壁１２の切り出しから形成されており、そのタブの後側部８は、この自由な後側部８を受容するために形成された受容部９´内に少なくとも部分的に挿入されている。

したがって、雄型端子の折り曲げられたタブの自由な後側部は、ケージのボディ内に入れられ、それは端子がソケットから除去されるときに、ボスを形成しているタブの後側端によって結合を分離する任意の危険性を回避するためである。

本発明のこれら２つの実施形態のモードは、それらの使用時の機能としてそれぞれ最適化されている。

雌型端子の場合、前側ボスはソケット内での端子の前部の正確な配置を保証しているが、残念ながら材料の使用量の増加を招いている。

しかしながら、この増加は端子を形成するためにデザインされたブランクの表面に対してごくわずかである。

雄型端子の場合、ボスは切り出しによって作り出され、壁１２の中間に向かって配置され、特に有利なことに、その部分は組み立てられたケージの小さい寸法によって、その部分に付加的な材料の消費を必要としていない。

図４Ｂおよび５Ｂは、本発明によるボスが形成された、雌型端子のケージ部分および雄型端子に対して組み立てられたケージをより詳細に示した図である。

端子ターミナル要素に関して、組み立てられたケージ３´の場合、ボス４を有する壁に対向した壁の端部に配置されたスタッド１９は、組み立てられたケージが端子要素上に保持されて且つ配置されることを保証している。

いずれの場合においても、タブ５または６は縦長のボス４を構成し、雌型端子の場合、このボス４は、保持部３内に一体化された、ばね接触ブレード１６を有する壁１４に対向した壁１２に配置されている。

図６Ａおよび６Ｂは、上記に示されているようなコネクタケース１７内の雌型端子の挿入および抜き取りを示しており、ケースは中心部のみが示されている。

本実施例によるコネクタケース１７はグロメットタイプのジョイント２０を受容し、そのジョイントには、端子１，１´に結合されたケーブル１８上に適用されたとき、コネクタの後方をシールするためにデザインされたリップ２１を備えている。

グロメット２０は、２つの半割りケース１７ａと１７ｂとの間に受容され、それらの半割りケースは個々にコネクタケースの後側部および前側部を形成している。それは従来技術で周知のものである。

端子を受容するためのソケットには、ボス４の自由通路のための溝２２が設けられている。

端子１をソケット内に挿入する間、端子の前側部はグロメットのリップ２１を押し退けている。

そのために、縦ボスＢがソケット内における端子の挿入／抜き取り方向において鋭いエッジＣ，Ｄを有している、図７に示された従来技術による端子Ａと違って、本発明による端子のボス４は、丸いノーズ７と受容部９内に押し込まれた自由な後側部とが設けられた長手方向のボスである。これらのボスは、図６Ａに従った挿入、または図６Ｂに従った抜き取りの間、リップ２１に損傷を与える危険がない。

本発明は示された実施例に限定されるものではなく、特に、本発明による２つのボスは、１８０°の両極性を備えた端子の場合、ケージの側壁に設けられることが可能である。

本発明による雌型端子要素の第１の実施形態の斜視図を示している。 図１の端子要素の前側部の断面を示した図である。 本発明による雄型端子要素に関する第２の実施形態の保持部における断面を示した図である。 予備カットされたブランクを示した図である。 ブランクを折り曲げた後の前側部の斜視図を示している。 ケーブルに接続された、図１の組み立てられた端子要素の斜視図を示している。 予備カットされたブランクを示した図である。 ブランクを折り曲げた後の保持部の斜視図を示している。 ケーブルに接続されて且つ本発明を含んだ、組み立てられた雄型端子要素の斜視図を示している。 挿入工程における、コネクタケースと本発明による端子要素との実施例を示した図である。 抜き取り工程における、コネクタケースと本発明による端子要素との実施例を示した図である。 従来技術による端子の実施形態を示した図である。

符号の説明

１，１´ 雌型電気端子
２，２´ 前側接触部
３，３´ 保持部
４ ガイドボス
５，６ タブ
７ 丸いノーズ
８ 後側部
９，９´ 受容部
１０ フラップ
１１ 天井部
１６ ばね接触ブレード
１７ コネクタケース
１８ ケーブル
１９ スタッド
２０ グロメットタイプジョイント
２１ リップ

Claims (7)

1. 相補的な端子要素（１，１´）の相補的な接触部（２，２´）と協働するためにデザインされた前側接触部（２，２´）と、
   コネクタケース（１７）のソケット内に前記端子要素を保持するための保持部（３，３´）と、
   ガイドボス（４）と、を備えた端子要素（１，１´）において、
   前記ガイドボス（４）は前記電気端子要素の前側部から後側部へと折り曲げられたタブ（５，６）から成り、且つ丸いノーズ（７）を備えていることを特徴とする端子要素。
2. 前記タブの自由な後側部（８）は、前記保持部（３，３´）の受容部（９）内に少なくとも部分的に挿入されていることを特徴とする、請求項１に記載の端子要素。
3. 前記タブ（５，６）の前記自由な後側部（８）は、前記受容部（９）内に折り曲げられたフラップ（１０）を有していることを特徴とする、請求項２に記載の端子要素。
4. 前記受容部（９）は、相補的な接触部（２´）を備えた端子のためのスタンプ加工天井部（１１）に起因して形成されていることを特徴とする、請求項２または３に記載の端子要素。
5. 前記端子要素（１）はケージ形状の端子であり、前記タブ（５）のノーズ（７）は前記ケージの前側部を越えて延在していることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の端子要素。
6. 前記タブ（６）は前記保持部（３´）の壁（１２）の切り出しから立ち上がっていることを特徴とする、請求項１〜４のいずれか一項に記載の端子要素。
7. 前記タブ（５）は壁（１２）に配置された縦長のボス（４）から成り、前記壁（１２）は前記保持部（３））に一体化されたばね接触ブレード（１６）を有する壁（１４）と対向していることを特徴とする、請求項１〜６のいずれか一項に記載の端子要素。

Images