JP2009516669A - 力学的ストレスを利用する美容スキンケア方法 - Google Patents

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Abstract

(i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
(ii) 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法。

Description

本発明の分野は、顔及び/または身体の皮膚の外観の向上、及び/または顔色の外観の向上に関する。
本発明は、特に、
(i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
(ii) 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法に関する。
本発明はまた、
-皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;及び
-皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を少なくとも含む美容キットに関する。
前記組成物と前記危惧の組み合わせの使用は、皮膚の厚さの改善、顔色の輝度の改善、皮膚の密度の改善、及び/または皮膚の力学的特性(堅さ、弾力性、張り)の改善、及び/または皮膚の再生及び/またはその循環の促進に対する、前記器具の適用によって誘起される力学的ストレスの効果を増強及び/または長期化することが可能である。
良好な力学的特性(例えば堅さ、弾力性)でできるだけ長く若く見える皮膚、及び輝いた顔色を保つという関心は、大部分の女性の関心事であり、更にますます男性にも影響している。
本発明は特に、顔および/または首の皮膚のトリートメントを対象とする。しかし、本発明の組成物は、腹部および大腿部などの、弾力性および/または堅さの喪失を示す身体の領域にもまた適用することができる。
皮膚は、身体とその周囲環境との間の物理的バリアを構成する。皮膚は2つの組織:表皮および真皮から構成される。
表皮は、絶えず代謝される、角化した多層化上皮である。ケラチノサイトは、一次表皮細胞集団を構成し、上皮構造およびそのバリア機能の維持を担っている。表皮は、真皮との接着を確実にする真皮表皮接合部と称される無細胞の基底膜に支えられている。
表皮は、いくつかの細胞層から構成され、その最深部は、未分化の細胞から構成される基底層である。時間の経過とともにこれらの細胞は分化して、表皮の表面に向かって移動をすることになり、これにより種々の表皮層を構成し、ついには、表皮の表面で、落屑により除去される死細胞である角質細胞を形成することになる。この表面の損失は基底層から表皮表面への細胞の移動により補われる。このプロセスは、皮膚の継続的な代謝の1つである。
真皮は、中胚葉由来の弾力性かつ圧縮性の結合支持組織であり、主として線維芽細胞ならびに線維性タンパク質(コラーゲンおよびエラスチン)および非線維性タンパク質(プロテオグリカンおよびグリコプロテイン)から構成される細胞外マトリックスからなる。真皮は、表皮の支持組織であるが、同様にまた表皮の発達および成長、ならびにその分化においても重要な役割を果たす。線維芽細胞および細胞外マトリックスはまた、皮膚の力学的特性、特にその弾力性、張りおよび堅さに影響を及ぼす。線維芽細胞および細胞外マトリックスはまた、皮膚の密度にも影響を及ぼす。
皮膚、特に表皮のホメオスタシスは、皮膚細胞の増殖と分化のプロセスの間の微細に調節されたバランスから生じる。これら増殖および分化のプロセスは、完全に調節されている:これらのプロセスは、皮膚の代謝および/または再生に関与し、かつ一定の皮膚の厚さ、特に一定の表皮厚の維持をもたらす。この皮膚のホメオスタシスまた、皮膚の力学的特性の維持にも関与している。
しかし、この皮膚のホメオスタシスは、ある種の生理的因子(年齢、閉経、ホルモンなど)または環境的因子(UVストレス、汚染、酸化ストレス、刺激ストレスなど)の影響を受ける可能性がある。表皮の再生の可能性は、より少なくなり:基底層の細胞の分化が減少し、それが特に表皮代謝の減速化および/または低減につながる。その結果として、細胞の代謝はもはや表面において除去される細胞の喪失を補うことはなく、表皮の萎縮および/または皮膚の厚さの減少および/または弾力性および/または張りおよび/または硬さの喪失および/またはしわまたは小じわの形成をもたらす。
これらの臨床的兆候は、顔および/または首の皮膚において可視的であるが、また身体、特に腹部および/または大腿部などの、堅さおよび/または弾力性の喪失を示す身体の領域の皮膚においても可視的である。
表皮のホメオスタシスの変化はまた、皮膚の顔色に輝きのないかつ/または不明瞭な輪郭の外観として現れる。
この現象は、閉経により顕著になることがある:女性達は、その皮膚が硬化し、かつ乾燥してきたと、またはさらには乾皮症の発現を訴える。閉経に伴うホルモンの欠乏は、特に、代謝活性の低下を伴い、このことがケラチノサイトの増殖の減少および表皮分化の増加を引き起こす可能性がある。
表皮のホメオスタシスの改変はまた、皮膚のあまり有効ではない再生及び/またはあまり有効ではない循環に表れるかもしれない。
国際特許出願第98/29091号 仏国特許出願第2823113号 仏国特許出願第2843024号 仏国特許出願第2659551号 米国特許第3819825号 米国特許第4777041号 仏国特許出願第2816315号 国際特許出願第03/008438号 国際特許出願第03/007905号 国際特許出願第03/077936号 仏国特許出願第2829025号 仏国特許出願第2828810号 米国特許第6703027号 米国特許第5175279号 米国特許第6139322号 米国特許第6465001号 米国特許第5349003号 国際特許出願第98/29092号 国際特許出願第2005067884号 欧州特許出願第1038519号 欧州特許出願第0582152A号 国際特許出願第93/23009号 国際特許出願第95/03776号 EP1043345 仏国特許出願第2819429号 JP-A-2-295912 米国特許第5977215号 米国特許第5521246号 Pommerenke et al.、Eur J Cell Biol、1996年6月、70(2):157〜64頁 Fujiwara et al.、Cell struct funct 2001年2月、26(1):11〜17頁 Li et al.、Cell Signal 2000年7月;12(7):435〜45頁 Perrin et al.(Int J Tissue React、2004年;26(3-4):97〜104頁 Smith-Waterman local homology algorithm(1981年、Ad. App. Math.、2:482頁) Neddleman-Wunsch local homology algorithm(1970年、J. Mol. Biol.、48:443頁) Pearson-Lipman similarity search method(1988年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、85:2444頁) Tenaud et al.、British Journal of Dermatology、1999年:140;26〜34頁 Peter HARRIS編集、Elsevier,1989年の書籍「Food Gels」第3章、第1章、第6章 Haake et al.、Exp Cell Res.、1997年2月25日;231(1)83〜95頁 Mazzalupo et al.、2003年2月;226(2):356〜65頁 Asselineau et al.(1987年Models in dermato.、vol.III、Ed. Lowe & Maibach、1〜7頁)
力学的伸張は、組織の形成及びホメオスタシスに必要な各種の機能に影響を与えても良い。
力学的伸張は、膜レセプターまたはメカノレセプターを介して、生化学的シグナルの形態で、細胞中に伝達される。
これらは、インテグリン(Pommerenke et al.、Eur J Cell Biol、1996年6月、70(2):157〜64頁)、PECAM1レセプター(Fujiwara et al.、Cell struct funct 2001年2月、26(1):11〜17頁)またはPDGF成長因子レセプター(Li et al.、Cell Signal 2000年7月;12(7):435〜45頁)が含まれる。
伸張は、これらのレセプターの力学的摂動を誘導することにより、第一のステップで複数の二次メッセンジャーの活性化の引き金となる。伸張は、特にプロテインチロシンキナーゼ(PTK)、プロテインキナーゼC(PKC)、Gタンパク質racおよびcdc42、を活性化し、またはカルシウム流の放出を誘導する。これら種々の情報伝達経路は、単一ファミリー、MAPキナーゼ、Erk1、Erk2およびp38、からのプロテインキナーゼの活性化をもたらす。MAPKは、ひとたび活性化されると、ケラチノサイトのホメオスタシスに関与する数多くの遺伝子の発現を調節する特定の転写因子の活性化を誘導する。これらの活性化メカニズムは、さらに、十分に調節されている:伸張が加わる過程において、特にErkは、Erkを抑制することで知られているMAPKホスファターゼの発現を誘導する。このプロセスは、細胞が伸張により誘導されるシグナルを制御し、ケラチノサイトの病的な過剰増殖を防止することを可能にする。
皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具と組み合わせて、皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現、それ故数を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物を使用することを本出願人が想到したことが主題であり、その目的は、前記器具によって誘起及び/または維持される機械的ストレスに対する細胞を感受性にし、かくして、皮膚のホメオスタシスの改善、皮膚の厚さの改善、顔色の輝度の改善、皮膚の密度の改善、及び/または皮膚の力学的特性の改善、特に皮膚の堅さ、弾力性及び/または張りの改善、及び/または皮膚の再生及び/またはその循環の促進に対するこれらの力学的ストレスの効果を増強及び/または増大及び/または長期化することが可能であることである。用語「細胞を感受性にする」は、力学的ストレスに応答する細胞の能力を増大することを意味する。
この組み合わせはまた、所望の効果を得るのに必要である力学的ストレスの強度を制限し、皮膚に対してこれらのストレスを適用するために使用される装置の快適性を最適化することを可能にするという点で有利である。
用語「力学的ストレス」は、特に、皮膚に対する伸張及び/または摩擦及び/または圧力を意味する。これらの力学的ストレスは、化粧品組成物の局所的な手動の適用の過程で実施されるような、皮膚の表面のブラッシングによっては得ることができない。
従って、本発明は、特に、
(i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
(ii) 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法を提供する。
用語「同時に適用」は、本発明によれば、前記組成物が前記器具の貯蔵庫に含まれている実施態様、または前記器具を皮膚に適用する前に、前記器具の前に前記組成物を適用する実施態様を意味する。
用語「連続的に適用」は、前記組成物と前記器具を連続的に(迅速に)適用する、または皮膚に遅延して適用する実施態様を意味する;好ましくは前記組成物は、第一の(いくつかの)適用の間に前記組成物の前に適用され、前記組成物は前記器具によって提供される力学的ストレスに前記細胞を感受性にすることを企図するであろう;適用の順番は、一日に一度または二度の適用を含む毎日の適用については、その後の適用の間で重要ではない。
本発明は、特に、
(i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
(ii) 伸張、摩擦、圧力、及びそれらの組み合わせから選択されるストレスを制御的にt形容及び/または維持することを企図した器具
を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法を提供する。
皮膚の細胞における股路レセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物
本発明によれば、「メカノレセプター」は、特に、力学的伸張に対して感受性の高い膜レセプター、言い換えれば、力学的摂動に応答しての細胞内の生物学的応答を誘導することができる膜レセプターを意味する。
メカノレセプターには、インテグリン(Pommerenke et al.、Eur J Cell Biol、1996年6月、70(2):157〜64頁)PECAM1レセプター(Fujiwara et al.、Cell struct funct 2001年2月、26(1):11〜17頁)またはPDGF成長因子レセプター(Li et al.、Cell Signal 2000年7月;12(7):435〜45頁)が含まれる。
インテグリンの群、特に力学的ストレスに対する細胞の感受性に関与するβ1インテグリンのクラスに対して、特に関心がもたれることになる。
インテグリンは、細胞-細胞および細胞-マトリックス相互作用に関与する接着性分子である。インテグリンは、非共有結合的に会合しているαおよびβという、2つのサブユニットから構成されているヘテロダイマー受容体である。サブユニットαの17個を超える鎖およびサブユニットβの8個の鎖が記載され、これらは会合して23個の異なるヘテロダイマーを形成する。
αサブユニットの膜貫通領域は、1つのサブユニットからもう1つのサブユニットへと非常に高度に保持されたαヘリックスから構成され、それがシグナル伝達に関与するインテグリンを膜につなぎ止める機能を担っている。
βサブユニットの細胞質領域は、1つのサブユニットからもう1つのサブユニットへと非常に高度に保持され、一方ではヘテロダイマーの形成を担い、かつ他方では細胞骨格の構造タンパク質との結合を担っている;この組合せはまたシグナル伝達をも調節する。
インテグリンのヘテロダイマーは、その基質により、分類することができる;特に:
- コラーゲンに結合したα1β1およびα2β1のヘテロダイマー;
- フィブロネクチンに結合したα4β1、α5β1、α8β1およびαvβ1のヘテロダイマー;
- ラミニンに結合したα1β1、α2β1、α3β1およびα6β1のヘテロダイマー;
が知られている。
コラーゲン、フィブロネクチンおよびラミニンは、細胞の接着に関与し、かつ移動および細胞情報伝達において重要な役割を果たしている基質タンパク質または細胞外マトリックスのタンパク質である。接着および細胞移動のプロセスの過程で、細胞は、膜レセプター、特に上記に記載のインテグリンを介して、マトリックス分子と相互作用する。この相互作用は、細胞情報伝達、細胞分化、移動および/または細胞増殖に関与する細胞内応答を惹起する。
これらの基質タンパク質のある領域の構造を模倣するペプチドが先行技術において定義されている:記載されているのは特に、細胞接着を増大するための、組成物における、フィブロネクチンのペプチド(国際特許出願第03/008438号)、コラーゲンペプチド(国際特許出願第03/007905号)およびフィブロネクチンのペプチド(国際特許出願第03/077936号)の使用である。
本発明によれば、「皮膚細胞中のメカノレセプターの発現を増大する薬剤」は、特に、皮膚細胞中、特に表皮および真皮の細胞(例えば、ケラチノサイト、線維芽細胞)中のメカノレセプターの発現を誘導または誘発することができる任意の薬剤を意味する。
好ましくは、インテグリンの発現を増大する薬剤、特にβ1インテグリンの発現を増大する薬剤に関心がもたれる。
このような薬剤は、免疫蛍光法または定量的RT-PCR手法による従来の検知方法に基づき選択されてよい。好ましいのは、定量的RT-PCR手法を使用することである。
免疫蛍光法による検知の原理は、試験する薬剤とともに培養した細胞に接触し、次いでメカノレセプター、特にインテグリン(例えば、β1インテグリン)の発現に対する前記薬剤の影響を、坑インテグリン抗体および蛍光標識(フルオレセイン)とカップリングさせた第二抗体を用いることにより視覚化することを本質とするものである。
本発明に基づき好ましい定量的RT-PCR手法の一般的原理は、例えば下記のステップを含む:
- 試験する薬剤の濃度を、アッセイの条件下での細胞毒性試験に基づき選択する;
- ヒトのケラチノサイトまたは線維芽細胞をこれらの異なる細胞タイプに適合する培地中で培養する;
- 培地を、試験する薬剤を選択した種々の濃度で含有する同一培地または含有しない同一培地(対照)に交換する;
- 24時間インキュベーションした後、例えば、mRNAを抽出し、かつDNAseで処理することによりDNAの痕跡を除去し、DNAseはその後不活性化する;
- 次いで、逆転写反応を行い、それに続いて蛍光により合成されたcDNAの定量化を行う;
- 比較しようとする製剤の均一性を検証するために、第一のシリーズのQ-PCRをβ-アクチン標識に対して行う(チェック);
- その後、β-アクチン配列に対して特異的なプライマーのペア、およびメカノレセプター、特にインテグリン(例えば、β1インテグリン)に対して特異的な標識を用いて、3連でQ-PCRを行う;
- 次いで、増幅DNAの蛍光分析により、インテグリンの発現差位を評価する;
- (薬剤で処理していない)対照条件に対するインテグリン発現の増加に対応して、蛍光強度の増加が得られた薬剤を選択する。
PCR反応(ポリメラーゼ連鎖反応)は、特に「Light Cycler」システム(Roche Molecular Systems Inc.)を用いた定量的PCRにより、システムのサプライヤーの推奨する手順に従って、行うことができる。
好ましくは、前記組成物に存在する皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する剤は、皮膚の細胞におけるインテグリンの発現を増大する剤である。
第一の実施形態によれば、皮膚細胞中のメカノレセプターの発現を増大する薬剤は、ペプチドである。
したがって、本発明は、特に、生理的に許容できる媒体中に、少なくとも1つのテンション剤および皮膚細胞中のメカノレセプターの発現を増大する少なくとも1つのペプチドを含む、皮膚への局所適用のための組成物を提供する。
このペプチドは、特に(i)標的メカノレセプターと結合することまたは(ii)標的メカノレセプター、特にインテグリンの発現の増大をもたらす細胞内応答を誘導することができるいずれかの他の膜レセプターと結合することのいずれかにより、皮膚細胞中のメカノレセプターの発現を増大してよい。
本発明に基づき使用することができるペプチドの例には、特に、基質タンパク質の模倣ペプチド、これらの同族体または誘導体であって、標的メカノレセプターと結合することができるものが含まれる。
特に、基質タンパク質の模倣ペプチドは、コラーゲン、フィブロネクチンまたはラミニンの模倣ペプチドから選択可能になる。
「基質タンパク質の模倣ペプチド」は、細胞接着の機能のキー配列であることが確認されている基質タンパク質の天然配列中に含まれるペプチド配列、または細胞接着の機能を確実にするためのキー配列であることが確認されている基質タンパク質の天然配列中に含まれる配列と相同であるペプチド配列を意味する。これら基質タンパク質のキー配列は、特に、タンパク質のメカノレセプターとの結合に関与している。
これらのペプチドは、前記基質タンパク質のある領域の構造を模倣することができ、したがってこれらと同様のタイプのシグナルを含むことができる:特に、これらペプチドは、特に標的メカノレセプターと結合することおよび前記メカノレセプターの発現の増大を誘導することができる。
これらのペプチドは、一般に2から25個のアミノ酸、特に4から16個のアミノ酸の範囲の配列を有することになる。
本発明に基づき使用することができるペプチドには、特に:
1)配列(AA)n-Leu-Asg-Ala-Pro-(AA)n(AAは任意のアミノ酸またはこれらの誘導体であり、nは0と2との間であり、アミノ酸はL(levogyratory)、D(dextrogyratory)またはDL型であってよい)のペプチドなどのフィブロネクチンペプチド、これらの同族体および誘導体。このタイプのペプチドは、参照として本発明に組み込まれている国際特許出願第03/008438号に記載されている。
フィブロネクチンのサブユニットIIIに含まれる配列と相同である、配列Lys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thrのヘキサペプチド、このペプチドの同族体または誘導体を使用することは好ましいであろう。このペプチドは、Vincienceにより、VINCI02(登録商標)の名称で販売されている。このペプチドは、国際特許出願第03/008438号に記載のように、培養下の細胞においてβ1インテグリンの発現を誘発する。
2)コラーゲンペプチド、これらの同族体および誘導体、参照として本明細書に組み込まれている国際特許出願第03/007905号に記載のように、例えば配列(Gly-Pro-Gln)n-NH2(nは1と3との間であり、アミノ酸はL、DまたはDL型であってよい)のペプチドなど。
その配列がコラーゲンの配列に含まれる、配列Gly-Pro-Gln-Gly-Pro-Glnのヘキサペプチド、またはこのペプチドの同族体または誘導体を使用することは好ましいであろう。このペプチドは、Vincienceにより、COLLAXYL(登録商標)の名称で販売されている。
このペプチドは、Perrin et al.(Int J Tissue React、2004年;26(3-4):97〜104頁)に記載のように、生体外で皮膚に適用したとき、β1インテグリンの発現を誘発する。
3)ラミニンペプチド、これらの同族体または誘導体、
例えば:
- Lipotecにより販売されているヘキサペプチドSERILESINE(登録商標)、その配列はラミニンのα鎖に含まれる配列と相同である。このペプチドは、培養下の線維芽細胞およびケラチノサイトにおいてα6インテグリンの発現を増加すると言われている;
- 参照として本明細書に組み込まれている国際特許出願第03/077936号に記載のような、配列X1-Y-Phe-Thr-X2-Ala-Thr-Z-Ile-X3-Leu-X4-Phe-Leu-X5(X1、X2、X3、X4およびX5=Arg、LysまたはHis、Y=AspまたはGlu、かつZ=AsnまたはGlnである)のペプチド。特に、そのアミノ酸配列がラミニンの配列に含まれる配列と相同であるオリゴペプチドArg-Asp-Phe-Thr-Lys-Ala-Thr-Asn-Ile-Arg-Leu-Arg-Phe-Leu-Arg。このペプチドは、国際特許出願第03/077936号に記載のように、β1インテグリンの発現を誘発する。このペプチドは、VINCI 01(登録商標)の名称で販売されている、
など。
したがって本発明は、
(i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
(ii) 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法であって、
皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する剤は、:
a)配列(AA)n-Leu-Asg-Ala-Pro-(AA)n(AAは任意のアミノ酸またはこれらの誘導体であり、nは0と2との間である)のフィブロネクチン模倣ペプチド;
b)配列(Gly-Pro-Gln)n-NH2(nは1と3との間である)のコラーゲン模倣ペプチド;
c)配列X1-Y-Phe-Thr-X2-Ala-Thr-Z-Ile-X3-Leu-X4-Phe-Leu-X5(X1、X2、X3、X4およびX5=Arg、LysまたはHis、Y=AspまたはGlu、かつZ=AsnまたはGlnである)のラミニン模倣ペプチド
ならびにこれらの誘導体
から選択されるペプチドである。
特に、ペプチドは:
d)配列Lys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thrのフィブロネクチン模倣ヘキサペプチド;
e)配列Gly-Pro-Gln-Gly-Pro-Glnのコラーゲン模倣ヘキサペプチド;
f)配列Arg-Asp-Phe-Thr-Lys-Ala-Thr-Asn-Ile-Arg-Leu-Arg-Phe-Leu-Argのラミニン模倣オリゴペプチド;
これらの同族体およびこれらの誘導体から選択される。
これらのペプチドは、天然または合成由来であってよい。
「天然由来」は、純粋な状態のペプチドあるいは天然由来または結合組織からのケラチン物質(皮膚、爪、毛髪、特に毛髪)からの種々の抽出プロセスにより得られる種々の濃度の溶液中のペプチドを意味する。
「合成由来」は、純粋な状態のペプチドあるいは化学的にまたは生物体における産生により、前記産生に必要な要素の前記生物体への導入に続いて得られる種々の濃度の溶液中のペプチドを意味する。
これらのペプチドは、構成アミノ酸またはこれらの誘導体からの化学または酵素合成により、あるいは天然(植物または動物)タンパク質の管理された加水分解により、あるいは従来の技術に基づくバイオテクノロジーにより得られてよい。
「これらペプチドの同族体」は、特に、上記の前記ペプチド配列の少なくとも50%、好ましくは少なくとも80%、より好ましくは少なくとも95%と同一である、同一の種または異なる種における、任意のペプチド配列を意味する;後者の場合、ペプチド配列は「オルソロガスポリペプチド」とも表される。
同様に、2つのペプチド配列間またはアミノ酸配列間の「同一性パーセンテージ」は、最高のアラインメント、すなわち、例えば、Smith-Waterman local homology algorithm(ローカルホモロジーアルゴリズム)(1981年、Ad. App. Math.、2:482頁)を用いて、Neddleman-Wunsch local homology algorithm(1970年、J. Mol. Biol.、48:443頁)を用いて、Pearson-Lipman similarity search method(類似性サーチ法)(1988年、Proc. Natl. Acad. Sci. USA、85:2444頁)を用いて、またはこれらアルゴリズムを活用するコンピュータソフトウエア (Wisconsin Genetics Software Package Genetics Computer Group, 575 Science Dr, Madison, WIのサイトNCBI, FASTAおよびTFASTAにおいて入手可能なGAP, BESTFIT, BLAST P, BLAST N)を用いて達成された最適なアラインメント、の後に得られた比較する2つの配列間で、同一であるアミノ酸残基のパーセンテージを表すよう意図されている。
これらのペプチドの「誘導体」は、特に、そのN-末端官能基におけるアシル化および/またはそのC-末端官能基におけるエステル化により修飾されたペプチドを意味する。
ペプチドは、水、プロピレングリコール、ブチレングリコール、エトキシル化またはプロポキシル化ジグリコール、エタノール、プロパノールまたはイソプロパノールなどの化粧品として許容できる1つまたは複数の溶媒に予め溶解されていてよい。
ペプチドは、別法として、リポソームなどの化粧用ベクターに溶解するか、あるいは有機または無機支持体に吸収させてもよい。
これらのペプチドは、本発明の組成物において、必要とされる効果を得るために、特にインテグリンの発現を増大させるのに有効な量で使用される。
本発明に基づき使用することができるペプチドの量は、組成物の全重量に対して0.01重量%から20重量%、好ましくは組成物の全重量に対して0.1重量%から10重量%の範囲であってよい。
本発明の別の一実施形態によれば、本発明の方法において利用される組成物中に存在するメカノレセプター、特にインテグリンの発現を増大する薬剤は、亜鉛塩、マンガン塩、銅塩、これらの誘導体およびこれらの混合物から選択される。
「塩」は、有機または無機塩を意味する。
可能性のある有機塩には、グルコン酸塩、炭酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、オレイン酸塩またはシュウ酸塩が含まれる。
可能性のある無機塩には、塩化物、ホウ酸塩、硝酸塩、リン酸塩または硫酸塩などの鉱物塩が含まれる。
別法として、イオン形態の亜鉛、銅およびマンガンを、塩または天然抽出物、植物抽出物または微生物からの抽出物、特に、亜鉛、銅およびマンガンを豊富に含む細菌抽出物の形態で使用することが可能であろう。
特に、亜鉛、銅およびマンガンの有機塩、これらの誘導体およびこれらの混合物を使用することができる。
グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、これらの誘導体およびこれらの混合物から選択される少なくとも1つのグルコン酸塩を使用することは、好ましい。
これらのグルコン酸亜鉛、グルコン酸銅およびグルコン酸マンガンは、培養下のケラチノサイトまたは再構築皮膚(Tenaud et al.、British Journal of Dermatology、1999年:140;26〜34頁)においてインテグリン、特にα2、α3、α6、αvおよびβ1インテグリンの発現を増大させることができると言われている。
これらのグルコン酸塩は、特に、Labcatalにより販売されている。
亜鉛塩、銅塩またはマンガン塩は、インテグリンの発現を増大させるのに有効な量で組成物中に存在する。組成物の全重量に対して0.01重量%から20重量%、好ましくは組成物の全重量に対して0.1重量%から10重量%の範囲の量で使用することが可能である。
「誘導体」は、糖またはアミノ酸と複合体化した塩を意味する。
本発明の組成物は、生理的に許容できる媒体、言い換えれば顔および/または身体の皮膚と適合する媒体を含む。それは、好ましくは化粧品に許容できる媒体であり、言い換えれば、心地よい色、においおよび感触を有し、使用者にこの組成物の使用を断念させる可能性のある許容しがたいいかなる不快感(スティンギング、突っ張り感、発赤)をも生じない媒体である。
本発明の組成物は、ボディケアまたはフェイシャルケア組成物またはメークアップ組成物であってよい。
本発明の組成物は、局所適用に従来使用されている処方形態のいかなるもの、特に水性ゲルまたはローションタイプの分散液の形態、水相に脂肪相を分散すること(O/W)またはその逆(W/O)によって得られる、ミルクタイプの液体または半液体のコンシステンシーを有するエマルション、または柔らかい、半固体または固体のコンシステンシーを有する懸濁液またはエマルション、クリームまたはゲルタイプ、またはセラムまたはスティックの形態、あるいは多相エマルション(W/O/WまたはO/W/O)、マイクロエマルション、イオン性および/または非イオン性のベシクル分散液、またはワックス/水相分散液、であってもよい。これらの組成物は、通例の方法に基づき調製する。
本発明の組成物において使用することができる油は下記を含む:
- ペルヒドロスクワレンなどの動物由来の炭化水素油;
- 植物由来の炭化水素油、例えば、4から10個の炭素原子を含む脂肪酸の液体トリグリセリドなど、あるいは、例えば、アプリコット核油およびシアーバター油などの植物油;
- 合成エステルおよびエーテル、特に、R1が8から29個の炭素原子を含む脂肪酸残基を表しかつR2が3から30個の炭素原子を含む分枝または非分枝状の炭化水素鎖を表す、式R1COOR2およびR1OR2の油などの脂肪酸のもの;
- 鉱物または合成由来の直鎖または分枝状炭化水素、例えば揮発性または不揮発性の流動パラフィンおよびこれらの誘導体、イソヘキサデカン、イソドデカン、ワセリン、ポリデセン、Parleam(登録商標)(パールリーム)オイルなどの水添ポリイソブテン;
- 天然または合成の精油;
- オクチルドデカノールなどの8から26個の炭素原子を含む分枝状脂肪アルコール;
- 文書JP-A-2-295912に記載されているものなどのように、部分的に炭化水素修飾および/またはシリコーン修飾されたフッ素油;
- シリコーン油、例えば、周囲温度で液体またはペースト状である直鎖または環状シリコーン鎖を有する揮発性または不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS)、特に、シクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)、例えばシクロヘキサシロキサンおよびシクロペンタシロキサン;アルキル、アルコキシまたはフェニル基をペンダントとしてまたはシリコーン鎖の末端に含み、これらの基が2から24個の炭素原子を含むポリジメチルシロキサン、フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケートおよびポリメチルフェニルシロキサン;ならびに
- これらの混合物。
油相に存在してよい他の脂肪物質は、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸、パルミチン酸およびオレイン酸などの8から30個の炭素原子を含む脂肪酸;セチルアルコールおよび/またはステアリルアルコールなどの直鎖状脂肪アルコール;ラノリンなどのペースト状脂肪物質;ワックス;シリコーンガム(ジメチコノール)などのガム類である。
所望の特性、例えばコンシステンシーまたは感触を有する組成物を調製するために、これらの脂肪物質は、熟練した作業者により種々に選択されてよい。
この組成物は、化粧品学分野において通常使用される種々のアジュバント、例えば脂肪酸とポリエチレングリコールのエステル、任意選択でポリオキシエチレン化されている脂肪酸とソルビタンのエステル、ポリオキシエチレン脂肪アルコールならびに脂肪酸とスクロースまたはグルコースなどの糖類のエステルまたはエーテルなどの乳化剤;フィラー;防腐剤;金属イオン封鎖剤;香料;および増粘剤および/またはゲル化剤、例えばアクリル酸のホモポリマーおよびコポリマー、アクリルアミドのホモポリマーおよびコポリマーおよび/または2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸(AMPS)、修飾AMPS(Aristoflex LNCおよびSNC)製品、およびキサンタンガムをさらに含んでよい。
フィラーには、例えば、球体またはマイクロファイバー形態のポリアミド(Nylon)粒子;ポリメチルメタクリレートのマイクロスフィア;エチレン-アクリレートコポリマーパウダー;中空マイクロスフィアなどの発泡パウダー、特に塩化ビニリデン、アクリロニトリルおよびメタクリレートのターポリマーから形成され、かつExpancelの名称で販売されているマイクロスフィア;天然有機物質のパウダー、例えばデンプンパウダー、特に架橋または非架橋のトウモロコシ、コムギまたはコメデンプンパウダー、例えばオクテニルコハク酸無水物と架橋したデンプンのパウダーなど;Toshiba SiliconeによりTospearlの名称で販売されているものなどのシリコーン樹脂マイクロビーズ;シリカ;二酸化チタンまたは酸化亜鉛などの金属酸化物;マイカ;Takemoto Oil and Fatにより販売されているNLK506などのシリコーンの中空半球形粒子;およびこれらの混合物が含まれる。
熟達した作業者であれば言うまでもなく、当業者であれば、本発明の組成物の有利な特性が、意図される添加により全く、またはほとんど、悪影響を受けることがないように、これらの任意選択で添加する化合物および/またはその量を注意深く選択するであろう。
本発明の組成物は、典型的な手法に基づき、例えば、クリーム、ゲル、セラムまたはローションにより手入れをしようとする皮膚、特に身体、顔および/または首の皮膚に適用される。
本発明の組成物はまた、本発明の組合せに対する相補効果を有する活性成分、例えば落屑剤、保湿剤、ケラチノサイトの増殖および/または分化を誘発する薬剤、コラーゲンおよび/またはエラスチンの合成を誘発するかまたは分解を防止する薬剤、脱色素剤、グリケーション防止剤、グリコサミノグリカンの合成を誘発する薬剤、酸化防止剤およびフリーラジカル捕捉剤、ならびにこれらの混合物から選択される少なくとも1つの化合物をも含んでよい。
このような活性成分の例は下記の通りである:レチノールおよびその誘導体、例えばレチニルパルミテート;アスコルビン酸およびその誘導体、例えばアスコルビルリン酸マグネシウムおよびアスコルビルグルコシド;トコフェロールおよびその誘導体、例えば酢酸トコフェロール;ニコチン酸およびその前駆体、例えばニコチンアミド;ユビキノン;グルタチオンおよびその誘導体、例えばL-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸;植物抽出物、および特にロックサンファイア抽出物およびオリーブ葉抽出物;藻類抽出物、特にラミナリア抽出物;細菌抽出物;サポゲニン、例えばジオスゲニンおよびジオスコレア抽出物、特にジオスゲニンを含む野生ヤムイモ抽出物;α-ヒドロキシ酸;β-ヒドロキシ酸、例えばサリチル酸およびn-オクタノイル-5-サリチル酸;オリゴペプチドおよびシュードジペプチドおよびこれらのアクリル誘導体、特に{2-[アセチル(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸およびSedermaによりMatrixyl 500およびMatrixyl 3000の商品名で販売されているリポペプチド;リコペン;およびこれらの混合物。
皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した装置
用語「力学的ストレスの制御的な適用及び/または維持」は、器具による皮膚の刺激を意味し、前記器具は、力学的ストレスを供されていない皮膚(ストレスの適用と称する)、または特に伸張または摩擦タイプの力学的ストレスをすでに供されている皮膚(この場合は、ストレスの維持と称する)に適用されることができる。
これらの力学的ストレスは、少なくとも一つの器具によって、力学的、電気的、または超音波刺激、あるいはそれらの組み合わせを皮膚に適用及び/または維持する直接または間接的な結果であって良い。用語「間接的な結果」は、器具による例えば電気的な(例えば電気刺激)皮膚筋肉の刺激によって誘導される力学的ストレスを意味する。
用語「力学的ストレス」は、特に本発明によって、伸張、摩擦、圧力、及びそれらの組み合わせから選択されるストレスを意味する。
特に皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを適用及び/または維持することを企図した本発明に係る器具は、力学的刺激、電気的刺激、超音波刺激、及びそれらの組み合わせを誘起する器具から選択される。
誘起する力学的ストレス、及び標的の適用に依存して、特定の器具が好ましいであろう。例えば、細胞の再生を誘起/刺激し、かくして加齢性の改変を打ち消す目的で、伸張を生成する器具の使用が好ましいであろう。更に、特に細胞外マトリックスの蓄積を減少し、過栄養性の傷またはケロイドの形成を打ち消すことによって、皮膚の再生及び/またはその循環を促進するために、圧力を生成する器具を使用することも好ましいであろう。
力学的ストレスを適用及び/または維持するための器具による、本発明に係る皮膚の刺激は、力学的、電気的、または超音波の作用、あるいはそれらの組み合わせの結果であっても良い。
力学的器具によって誘起される刺激を使用することが好ましいであろう。
力学的器具によって誘起される刺激
一つの第一の実施態様によれば、力学的刺激を誘起する器具は、マッサージ用具または加圧アプリケーターである。
a) マッサージ用具または加圧アプリケーター
これらの器具は手動で合ってよく、即ちそれらは操作するために、任意に前後運動(マッサージ)での、皮膚に対する前記器具の単純な適用以外の外的なエネルギーの供給を必要としない、または主電源もしくはバッテリー電源のいずれかで操作する電気的モーターが供給されても良い。
第一の実施態様によれば、前記器具は、手動マッサージ用具、または外的エネルギーの供給を必要とするマッサージ用具から選択されるマッサージ用具であって良い。
手動用具の例としては、以下の会社によって製造または販売されている装置が挙げられる:Environ (Environ Cosmetic Roll-Cit(登録商標));Repechage (Repechage Facial Lift On The Go(登録商標));Leaf & Rusher (Leaf & Rusher DermaRoller(登録商標))。これらの用具は、任意にその表面にピンを含むマッサージボールまたはローラーの形態をとってよい。
外的エネルギーの供給を必要とする用具の例としては、以下の会社によって製造または販売されている装置が挙げられる:WinHealth (Magic Youth Wand Eye Roller(登録商標));HoMedics (FAC-100 Facial Spa(登録商標));LPG (Lift6(登録商標))。これらのマッサージ用具は機械的に補助されても良く、言い換えると吸引回路に連結した処理ヘッドを含む手動コントロール手段を含み、前記処理ヘッドは二つの相互対立表面を含み、前記吸引回路は、形成された減圧の結果として、皮膚のくぼみの形成が可能であり、そこに人の身体の表面を変位させるであろう。
Lift6(登録商標)のような装置は、特定のマッサージを実施することが可能であり、それは吸引回路に連結したマッサージヘッドの使用によって得られる。マッサージヘッドは、ボックス、チェンバー、回転を正方向に与えるローラーからなる二つの側面を含む;この種の装置は、例えば仏国特許出願FR2579100、FR2589726、FR2612395、FR2723310、FR2752159、FR2768051、及びFR2809952に記載されている。
圧力を生成する力学的刺激装置の例としては、特許出願WO0697925に記載された装置のような、大気圧に対して負の圧力の少なくとも一つのフェーズを有する、皮膚の表面に圧力パルスを適用するように設計されたアプリケーターを含む装置が挙げられる。大気圧に対して負の圧力のこのフェーズは、0.1から100ミリ秒の継続時間と、大気圧未満の0.1バールから10バールの強度を有してよい。
伸張を維持する支持体、特に接着性支持体
別の実施態様によれば、皮膚に対して力学的ストレスを生成及び/または維持することを企図した器具、特に皮膚にすでにt形容されている伸張を維持することを企図した器具は、皮膚に対する伸張を維持することができる支持体、特に接着性支持体である。
この支持体は、伸張下で皮膚を維持するように皮膚の領域を伸ばすまたは引っ張るように適用されるであろう。
この支持体は、500MPa以上、特に500kら10000MPaの範囲、好ましくは500から2000MPaの範囲、より好ましくは500から1500MPaの範囲の弾性モジュラスによって特に特徴付けられるであろう。このモジュラスは特に、例えばTA Instruments社により市販されているDMA 2980 (Dynamic Mechanical Analyzer)を使用して、動的機械的分析によって測定されてよい。
この支持体は、例えば合成支持体であってよい。
支持体、特に接着性支持体の例として、パッチが挙げられる。
パッチは一般的に、層状の形態の複合構造を有する。それらは有利には、パッチの適用時に皮膚に創出されることを企図した組成物または活性剤を含む貯蔵庫を含む。例として以下のものが挙げられる:
・ 疎水性ポリマーマトリックスを有する制御放出パッチ(FR 2 738 722 ロレアル);
・ 活性成分の貯蔵庫、核酸膜、及び接着層を含む貯蔵庫タイプのパッチ;
・ 支持体層に接着し、活性化合物の粒子、オイルの粒子、及び吸水剤の粒子を含む疎水性ポリマーの層を含む接着最適化パッチ(FR 2 761 889 ロレアル)
及び有利には、「貯蔵庫」システムは、前記活性物質の制御放出を可能にする
パッチは一般的に、接着性である、または特に湿らせた後に接着性となる傾向を有する表面を有する少なくとも一つのポリマー状マトリックスを含み、皮膚と接触して配置されることを企図される。用語「ポリマー状マトリックス」は、自己接着性である(乾いた皮膚及び/または湿った皮膚に対して)マトリックスからなってよい疎水性または親水性ポリマーの層を意味する。「従来の」パッチを構成する「疎水性」ポリマーマトリックスは、特にポリアクリルまたはポリビニル接着剤、シリコーン、ポリウレタン、スチレンまたはイソプレンポリマーに基づき、その架橋は好ましくは部分的であり、それは更なる接着層の必要なく接着を提供する。更に、ラテックス、ブチル、またはいずれかの他のエラストマー性接着剤からなる接着性マトリックスを使用することも可能である。
皮膚と接触することを企図されるマトリックスの表面は、滑らかであっても良く、または荒いもしくは起伏があっても良い。
好ましくは、ポリマー状マトリックスは支持体に沈着する。支持体は「閉塞性」支持体であっても良い。例として支持体は、高密度または低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロリド、エチレン-ビニルアセテートコポリマー、ポリエステル、及びポリウレタンから選択される熱可塑性材料、あるいはそのような材料の複合体からなる。これらの材料は、アルミホイルのような少なくとも一つの金属ホイルで層状形態で存在しても良い。支持体層は、所望の支持及び保護機能を提供するであろういずれかの適切な厚みを有してよい。好ましくは支持体層の厚みは、約20μmから約1.5mmの間である。有利には、支持体層は、ユーザーに不快な感覚を引き起こすことなく、皮膚のプロファイルに完全に快適であることができるように十分に柔軟である。しかしながら好ましくは、支持体は「非閉塞性」である。後者の場合、有利には多孔性もしくは穴の開いた熱可塑性材料、織物、不織布、または穴の開いた不織布の使用が挙げられる。
好ましくは前記パッチは、パッチの適用後にはがすことができる少なくとも一つの保護シートを含む。
前記パッチは、カートンで、または不浸透性の紙/プラスチックフィルム複合体の二枚のシートより形成される保護膜で実装されて良く、紙は冷封接着剤で被覆され、シートは接着剤被覆面の接触によりパッチに密着する。
電気的器具によって誘起される刺激
電気的刺激または電気刺激を生成する器具は、筋肉の収縮によって筋肉のトーンに作用するために従来使用されている。この筋肉の収縮は、局所的に力学的ストレスを生成する効果を有しても良い。
電気刺激は、装置に連結した電極によって伝達される不連続の低電圧流を使用する。電気刺激は一般的に、処理される領域に皮膚に対して適用される表面を有する電極を含み、前記電極は、0.1から100Hz、特に0.2から60Hz、より好ましくは0.2から20Hzの範囲の各種の周波数を有する電気的刺激を適用する発電機に連結される。
電気的刺激の形態の刺激の例としては、特許出願WO 06116728に記載されたもののようなマイクロダーマルトーン皮膚刺激システムである。出力パルスは、約0.3から8ヘルツの範囲内で調節可能である。
超音波またはソノフォレーシス器具によって誘起される刺激
超音波周波数は、20kHzから10MHzまで変化する。
一般的に、筋肉マッサージ、微小循環系の刺激、及び細胞収縮の効果を有することが既知である低周波(例えば20kHz-300kHz)または中周波(例えば300kHz-3MHz)の使用がなされるであろう。
超音波の形態の刺激のための器具の例として、特許出願WO 06101295に記載されたもののような超音波と低周波の組み合わせた刺激を皮膚に適用する刺激発生器である。
例えば、皮膚に適用された際に超音波振動を生成するNeps Inc社により市販されているSonic Peeler(登録商標)が挙げられる。
更に、電離療法の電気的刺激と5−6Hzのオーダーの超音波刺激を組み合わせた、特許出願US20050191252に記載された器具が挙げられる。
本発明の一つの特定の実施態様によれば、少なくとも一つの器具を介して、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスの適用及び/または維持を改善及び/または最適化するために、これらの各種のタイプの刺激の組み合わせを使用することも可能である。好ましくは、単一の器具が多くのタイプの刺激を誘起するであろう。かくして、
-力学的刺激と電気的刺激(例えば、電気刺激パッチ);
-電気的刺激と超音波刺激;
-力学的刺激と超音波刺激
を生成する器具を使用することが可能であろう。
本発明の一つの実施態様によれば、皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物は、前記器具の貯蔵庫に含まれ、前記器具を皮膚に適用すると放出される。
本発明に係る方法は、皮膚のホメオスタシスを向上するために、及び/または皮膚の力学的特性(例えば堅さ、弾力性、張り)を改善するために、及び/または輝いた顔色を向上するために、及び/または皮膚の密度及び/または皮膚の再生を改善するために、特に企図される。
一つの特定の実施態様によれば、本発明に係る組成物、及び本発明に係る器具は、輝いた顔色を向上するために、くすんだ及び/または十分に規定されていない顔色を示す人に適用可能であろう。
別の実施太陽によれば、本発明に係る組成物及び器具は、柔らかい及び/またはたるんだ皮膚を示す人、または弾力性及び/または堅さを失った身体の領域を有する人に適用可能であろう。
特に、顔、腹部、及び大腿部に前記組成物を適用することが可能であろう。
本発明は同様に、皮膚に対する/皮膚における摩擦及び/または伸張を適用及び/または維持することを企図した器具を使用することを特徴とする、皮膚の加齢を打ち消すための上述の方法を提供する。
本発明はまた、皮膚に対する/皮膚における圧力を適用及び/または維持することを企図した器具を使用することを特徴とする、皮膚の加齢を打ち消すための上述の方法に関する。
有利には、皮膚のホメオスタシスに対する経時的な永続的効果を得るために、本発明に係る組成物及び器具を、一週間に二回、好ましくは毎日、朝及び/または晩に適用することが可能であろう。
本発明に係る方法は、前記組成物と器具の同時または連続的(続けてまたは遅延して)な、朝及び/または晩の毎日の適用を含むことが可能であろう。前記適用は、処理される顔及び/または身体の領域になされる。力学的ストレスを生成することを企図した器具は、1分以上、可能であれば例えば数分(特にマッサージ用具でのマッサージの場合)から1時間以上(例えば活性剤の制御放出を提供するパッチの場合)の期間に亘り皮膚に適用される。
本発明は同様に、
-皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;及び
-皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
を含むなくとも含む美容キットを提供する。
特に、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具は、力学的刺激、電気的刺激、超音波刺激、及びそれらの組み合わせを誘起する器具から選択される。
特に、このキットにおける皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具は、手動マッサージ用具、または外的エネルギーの供給が必要なマッサージ用具から選択されるマッサージ用具である。
一つの変形例に拠れば、皮膚に対して伸張を維持するために企図された器具は、皮膚に対する伸張を維持することが可能な支持体、特に接着性支持体である。本発明に係るキットにおいて使用できる好ましい支持体はパッチである。
本発明の一つの特定のキットによれば、前記組成物は、皮膚に対する/皮膚における力学的伸張を制御的に適用及び/または維持することを企図した前記器具の貯蔵庫に含まれる。
メカノレセプターの発現を増大し、前記組成物に存在する剤の例は、上述の通りである。特に、本発明に係るケアキットの一部を形成する組成物において、上述のような皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大するペプチド、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、それらの誘導体、及びそれらの混合物から選択される剤が使用されるであろう。
これらの化合物の例は上述の通りである。
本発明は同様に、皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物と、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具との組み合わせの使用を提供し、前記組成物は前記器具の適用によって誘起される力学的ストレスに対して皮膚の細胞を感受性にすることを企図する。
この組み合わせは、皮膚の厚さの改善、顔色の輝度の改善、皮膚の密度の改善、及び/または皮膚の力学的特性(堅さ、弾力性、張り)の改善、及び/または皮膚の再生及び/またはその循環の改善に対する、前記器具の適用によって誘起される力学的ストレスの効果を増強及び/または長期化する効果を特に有する。
本発明は、説明的のために与えられ、制限的な意味を有さない、いかに実施例を参考として記載されるであろう。これらの実施例では、他に記載がなければ、量は重量パーセンテージとして表される。
(実施例1)
インテグリンの発現を増大する剤と、皮膚に対する/皮膚における伸張を適用及び/または維持することを企図した器具の組み合わせの効果
a) 伸張を維持することを企図した装置
インテグリンの発現を増大する活性剤(例えばグルコン酸マンガンまたはヘキサペプチドLys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thr)と、皮膚のホメオスタシスに関与する遺伝子の示差的発現に対する伸張を維持するための器具(たとえばパッチ)の間の組み合わせの効果を、ペプチドそのものとパッチそのものの効果と比較して、Episkin(登録商標)で再構成された表皮に対するRT-Q-PCRによって評価した。
500MPa以上の弾性モジュラスを有するパッチを使用する。500MPa、1000MPa、1500MPa、及び2000MPaの弾性モジュラスを有するパッチを試験する。
使用されたEpiskin(登録商標)で再構成された表皮は15日で得られる。それらを8時間維持媒体中に配置する。その後それらを、EGF、脳下垂体抽出物、及び胎児ウシ血清を加えないDMEM/Ham F12培地に移す。表皮をこの培地に24時間放置し平衡化する。ついでEpisodic(登録商標)を、ケラチノサイトの表面のメカノレセプター(β1インテグリン)の数を増大することが既知である、2μg/mlのグルコン酸マンガン、または15μg/mlのヘキサペプチドVinci02(Lys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thr)(Vincience)で4時間及び24時間浸透させる。この事前処理の後、パッチタイプの力学的器具を、この培養培地ですでに伸張に供されているEpiskin(登録商標)に適用し、37℃で40%の相対湿度で恒常化されたチェンバーに24時間表皮と接触させて放置する。この期間の最後で、表皮を取り出して、RT-Q-PCR実験のため抽出する。他のEpiskin(登録商標)は、同じ条件化で処理したが、パッチ単独、またはグルコン酸マンガン/ヘキサペプチド単独で処理する。
選択されるマーカーの発現に対する試験される製品の効果を、以下のプロトコールによって、表皮から抽出される全RNAに基づいて実施するRT-Q-PCRによって評価した。
第一の工程は、逆転写反応を実施することを含む。この工程は、DNAフリーシステム(Ambion)での処理による潜在的なDNAの混在の跡を除去するために、全RNAの事前処理を必要とする。mRNAのcDNAへの逆転写は、オリゴ(dT)プライマーとSuperscript II酵素(Gibco)の存在下で実施する。
“Light Cycler”システム(Roche Molecular System Incを使用する定量的PCRによって、供給者の推奨に従い、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を実施した。この分析システムは、各種のプライマーの分析のための条件の事前の形成を提供する、実施される迅速且つハイパフォーマンスのPCR反応を可能にする。それは主に二つの構成部分から形成される:
−サーモサイクラー:ガラスキャピラリーと非常に迅速な熱循環器の使用により最適化される:
−フルオリメーター:これは、DNAに取り込まれる蛍光強度を連続的に測定することが可能である(521nmで検出)。
各サンプルについてキャピラリーに導入される反応混合物(最終10μl)は以下の通りである:
−1/10の希釈の2.5μlのcDNA;
−使用される各種のマーカーのプライマー
−taq DNAポリメラーゼ酵素、SYBRマーカーとGreen I(伸長工程の過程で二本鎖DNAに挿入されるフルオロホア)、及びMgCl2を含む反応混合物(Roche)。
増幅されたDNAへの蛍光の導入を、PCRサイクルの過程で連続的に測定する。このシステムは、PCRサイクルの関数として蛍光の測定の曲線を得ることを可能にし、かくして各マーカーについての相対的発現値を評価することが可能である。サイクルの数を、蛍光曲線の「出口」の時点に基づいて測定する。分析下の所定のマーカーについて、サンプルの出口が遅くなるほど(高いサイクル数)、mRNAの初期コピー数は弱くなる。RE(相対的発現)値を、以下の式:(サイクル数の1/2)×106によって、任意単位で表す。
皮膚に伸張と圧力を適用することを企図した器具
一つの変形実施態様によれば、a)で使用されるパッチは、Stable Micro System社により市販されるTA-XT2iきめ分析装置によって置換される。この分析器は、Episkin(登録商標)に適用するために適合され、半球状のヘッドを有する。
この態様では、5MPaから90MPaの範囲、特に5MPa、10MPa、20MPa、50MPa、及び90MPaの各種の条件で、伸張と圧縮(圧力)をEpiskin(登録商標)に適用可能である。その後の操作プロトコールは、a)に記載されたものと同様である。
(実施例2)
組成物及び適用ルーチン
水中油型エマルション
A相
ステアリン酸グリセリル(および)PEG-100ステアレート(Arlacel 165FL): 2.00g
酒石酸ジミリスチル(および)セテアリルアルコール(および)
C12-15パレス-7(および)PPG-25ラウレス-25(Cosmacol PSE): 1.50g
シクロヘキサシロキサン: 10.00g
ステアリルアルコール: 1.00g
B相
防腐剤: 0.75g
ペンタナトリウムエチレンジアミンテトラメチレンホスフェート: 0.05g
アンモニウムポリアクリルジメチルタウラミド(Hostacerine AMPS): 0.40g
キサンタンガム(Rhodicare S): 0.20g
グルコンサン亜鉛(Labcatal): 1.8g
水: 残部
手順
- B相を約75℃に加熱し、そこにアンモニウムポリアクリルジメチルタウラミドを加える;均一なゲルが得られるまで撹拌する。
- A相を約75℃に加熱する。
- A相をB相に加えることによりエマルションを生成する。
前記組成物を顔及び/または身体の皮膚に適用し、前記組成物が適用されている皮膚の領域を、Environ Cosmetic Roll-Citタイプの手動マッサージ用具でマッサージする。皮膚のホメオスタシス、及び/または顔色の輝度、及び/または皮膚の力学的特性に対して必要な効果を最適化するために、マッサージの継続時間は1分から数分の範囲であって良い。
W/O/W型3相エマルション
基本のエマルション(A):
イソステアリン酸ポリグリセリル-4、
ラウリン酸ヘキシルおよびセチルPEG/PPG10/1ジメチコン: 3.50g
シクロペンタシロキサン: 16.50g
ジメチコン: 4.00g
硫酸マグネシウム: 0.80g
水: 残部
多相エマルション:
基本のエマルション(A): 22.50g
シクロペンタシロキサン: 3.50g
アプリコット核油: 4.00g
水: 65.05g
防腐剤: 1.00g
ペンタナトリウムエチレンジアミンテトラメチレンホスフェート: 0.05g
アルキルアクリレートコポリマー: 0.60g
水酸化ナトリウム: 0.30g
ペプチドGly-Pro-Gln-Gly-Pro-Gln(Collaxyl(登録商標)) 3g
手順
基本のエマルションの調製:
周囲温度で撹拌しながら、イソステアリン酸ポリグリセリル-4、ラウリン酸ヘキシル、セチルPEG/PPG10/1ジメチコン、シクロペンタシロキサンおよびジメチコンを均一にする。激しく撹拌しながら、水および本発明のエチレン性コポリマーをゆっくりと加える。
多相エマルションの調製
周囲温度で撹拌しながら、アルキルアクリレートコポリマー、防腐剤および金属イオン封鎖剤(ペンタナトリウムエチレンジアミンテトラメチレンホスフェート)を分散する。混合物を撹拌しながら約45分間膨潤させ、次いで水酸化ナトリウムで中和する。基本のエマルションをシクロペンタシロキサンおよびアプリコット核油で希釈し、次いでこの混合物を撹拌しながらゆっくりと水相に加える。
この組成物を、皮膚が柔らかい及び/またはたるんだ身体の領域、特に腹部及び/または大腿部に適用する。その後、Lift6装置を使用して、10から30分の範囲の期間、皮膚の弾力性及び/または堅さに対して必要な効果を最適化するために、マッサージを実施する。
油中水型エマルション
A-ポリメチルセチルジメチルメチルシロキサン、オキシエチレン化したもの 1.5g
イソステアレート、ポリグリセロール化したもの 0.5g
イソヘキサデカン 4g
スクアラン 1.85g
ジメチコン 2.05g
アプリコット核油 1.1g
シクロペンタシロキサン 9g
プロピルパラベン 0.15g
B-水 29.2g
プロピレングリコール 3g
硫酸マグネシウム 1.75g
メチルパラベン 0.2g
防腐剤 0.3g
ペプチドLys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thr(Vinci 02) 1.5g
C-Nylon 12 3g
手順
- A相およびB相を別々に、周囲温度で撹拌しながら均一にする。
- B相をA相に加えることによりエマルションを生成する。
- C相を撹拌しながら加える。
朝に処理される皮膚の領域を、Environ Cosmetic Roll-Citタイプの手動マッサージ用具でマッサージする。皮膚のホメオスタシス、及び/または顔色の輝度、及び/または皮膚の力学的特性に対して必要な効果を最適化するために、マッサージの継続時間は1分から数分の範囲であって良い。上記の組成物は晩にも適用される。

Claims (27)

  1. (i) 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;
    (ii) 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
    を同時にまたは連続的に適用することを含む美容スキンケア方法。
  2. 前記器具が、伸張、摩擦、圧力、及びそれらの組み合わせから選択される力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図することを特徴とする、請求項1に記載の美容スキンケア方法。
  3. 皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを適用及び/または維持することを企図した器具が、力学的刺激、電気的刺激、超音波刺激、及びそれらの組み合わせを誘起する器具から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 力学的刺激を誘起する器具が、手動マッサージ用具、または外的エネルギーの供給を必要とするマッサージ用具から選択されるマッサージ用具であることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 力学的刺激を誘起する器具が、皮膚に対する伸張を維持することができる支持体、特に接着性支持体であることを特徴とする、請求項3に記載の美容スキンケア方法。
  6. 支持体、特に接着性支持体がパッチであることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記支持体、特に接着性支持体が、500MPaから10000MPa、好ましくは500MPaから2000MPaの範囲の弾性モジュラスを有することを特徴とする、請求項5または6に記載の方法。
  8. 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物が、前記器具の貯蔵庫に含まれ、前記器具を皮膚に適用する際に放出されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記組成物に存在する皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する剤が、皮膚の細胞におけるインテグリンの発現を増大する剤であることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記皮膚の細胞におけるインテグリンの発現を増大する剤がペプチドであることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記ペプチドが、フィブロネクチン、コラーゲン、またはラミニンの模倣ペプチドから選択されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記ペプチドが、
    a)配列(AA)n-Leu-Asg-Ala-Pro-(AA)n(AAは任意のアミノ酸またはこれらの誘導体であり、nは0と2との間である)のフィブロネクチン模倣ペプチド;
    b)配列(Gly-Pro-Gln)n-NH2(nは1と3との間である)のコラーゲン模倣ペプチド;
    c)配列X1-Y-Phe-Thr-X2-Ala-Thr-Z-Ile-X3-Leu-X4-Phe-Leu-X5(X1、X2、X3、X4およびX5=Arg、LysまたはHis、Y=AspまたはGlu、かつZ=AsnまたはGlnである)のラミニン模倣ペプチド
    ならびにこれらの誘導体
    から選択されることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. 前記ペプチドが:
    d)配列Lys-Leu-Asp-Ala-Pro-Thrのフィブロネクチン模倣ヘキサペプチド;
    e)配列Gly-Pro-Gln-Gly-Pro-Glnのコラーゲン模倣ヘキサペプチド;
    f)配列Arg-Asp-Phe-Thr-Lys-Ala-Thr-Asn-Ile-Arg-Leu-Arg-Phe-Leu-Argのラミニン模倣オリゴペプチド;
    これらの同族体およびこれらの誘導体から選択されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 前記インテグリンの発現を増大する剤が、亜鉛塩、銅塩、マンガン塩、それらの誘導体、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記グルコン酸塩が、グルコン酸亜鉛、グルコン酸銅、グルコン酸マンガン、それらの誘導体、及びそれらの混合物から選択されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. 前記皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する剤が、組成物の全重量に対して0.01から20重量%の範囲の量で組成物中に存在することを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 皮膚に対して/皮膚において摩擦及び/または伸張を適用および/または維持することを企図した器具が使用されることを特徴とする、皮膚の加齢を打ち消すための、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 皮膚に対して/皮膚において圧力を適用および/または維持することを企図した器具が使用されることを特徴とする、皮膚の再生を促進するための、請求項1から16のいずれか一項に記載の方法。
  19. -皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物;及び
    -皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具
    を少なくとも含む美容キット。
  20. 皮膚に力学的ストレスを制御的に適用することを企図した器具が、力学的刺激、電気的刺激、超音波刺激、及びそれらの組み合わせを誘起する器具から選択されることを特徴とする、請求項19に記載のキット。
  21. 力学的刺激を誘起する器具が、手動マッサージ用具、または外的エネルギーの供給を必要とするマッサージ用具から選択されるマッサージ用具であることを特徴とする、請求項1から20のいずれか一項に記載のキット。
  22. 力学的刺激を誘起する器具が、皮膚に対する伸張を維持できる支持体、特に接着性支持体であることを特徴とする、請求項20に記載のキット。
  23. 支持体、特に接着性支持体がパッチであることを特徴とする、請求項22に記載のキット。
  24. 前記組成物が、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した前記器具の貯蔵庫に含まれていることを特徴とする、請求項13に記載のキット。
  25. 前記組成物に存在するメカノレセプターの発現を増大する剤が、請求項10から15のいずれか一項に規定されていることを特徴とする、請求項19から24のいずれか一項に記載のキット。
  26. 皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物と、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具との組み合わせの使用であって、前記組成物が、前記器具の適用によって誘起される力学的ストレスに対して皮膚の細胞を感受性にすることを企図する、使用。
  27. 皮膚の厚さの改善、顔色の輝度の改善、皮膚の密度の改善、及び/または皮膚の堅さおよび/または弾力性及び/または張りの改善、及び/または皮膚の再生及び/またはその循環の促進に対する、皮膚に対する/皮膚における力学的ストレスを制御的に適用及び/または維持することを企図した器具の適用によって誘起される力学的ストレスの効果を増強及び/または長期化するための、皮膚の細胞におけるメカノレセプターの発現を増大する少なくとも一つの剤を含む組成物と前記器具との組み合わせの使用。
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