JP2009507675A - 管状容器の製造装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、フレキシブルな管状本体（２）と、剛性基部（３）と、首部（８）を含む先端部（４）とである、３つの分離した要素を具備する、プラスチックの管状容器を製作するための装置に係り、該装置は、先端部（４）と基部（３）をフレキシブルな管状本体（２）に固定するための手段（６，７）及び心棒（５）を具備する。該装置は、少なくとも１つの製作ユニットを具備しており、製作ユニットは、１つの方向に沿う容器基部（３）の変位を防止するように形成された保持部材（１１）を具備する、自由端部（１０）を有する支持軸（９）と、支持軸（９）の回りに滑動可能に設置されていて且つ支持軸（９）の自由端部（１０）と同じ側に配置される、自由端部（１３）を有する、管状のスリーブ（１２）と、管状のスリーブ（１２）を駆動するための部材と、管状のスリーブ（１２）の周りでの管状本体（２）の相対的動きのために形成された空間（１４）とを具備しており、管状のスリーブ（１２）は、スリーブ（１２）の自由端部（１３）に向って配置された先端部把持部材（１５）を更に具備しており、先端部把持部材（１５）は、容器（１）の先端部（４）と基部（３）とを具備する、アセンブリを固定し瞬間的に保持するための手段（１６）を具備することを、本発明は特徴とする。

Description

本発明は、プラスチック材料製の管状容器の分野に係り、該管状容器は、所謂、フレキシブルな管状本体と、剛性基部と、首部を含む先端部とである、３つの区別可能な要素を具備する。

より特別には、本発明は、これらの容器を製造するための装置及び方法に関する。

前述の段落で記載したような容器の製造装置について、種々の既知のものが存在する。

即ち、その様な装置は、第１のタイプのマンドリル（心棒）を具備しており、前記マンドリルは、管状本体を支持し、その（マンドリルの）上には、首部を含む先端部が固定される。これらの２つの要素により構成されるアセンブリは、基部が固定される、第２のタイプのマンドリルの方向に向けられる。

しかし、従来技術の装置は、構造において比較的複雑である。更に、一方のタイプのマンドリルからもう一方のタイプのものへの成形において、容器の変更は、容器製造時間を非常に長くする。基部及び／又は先端部の位置決めも、難しい作業である。

従って、従来技術の装置を簡略化することの必要性、及び容器製造時間を短縮することの必要性が存在する。

本発明は、従来技術の装置の有する比較的複雑な特性と、比較的長い容器製造時間とを含む課題を、解決することを目的とする。

本発明において、上記の課題の解決案は、先端部と基部とを、管状本体に同時に固定するための唯一のタイプのマンドリルを使用することにより構成される。

より詳しくは、本発明による装置は、首部を含む先端部（４）と基部（３）をフレキシブルな管状本体（２）に固定するための手段（６，７）及び心棒（５）を具備する。該装置は、少なくとも１つの製作ユニットを具備しており、製作ユニットは、１つの方向への容器基部（３）の動きを防止するように形成された保持部材（１１）を具備する、自由端部（１０）を有する支持シャフト（９）と、支持シャフト（９）の回りに滑動可能に設置されていて且つ支持シャフト（９）の自由端部（１０）と同じ側に設置される、自由端部（１３）を有する、管状のスリーブ（１２）と、直線で管状のスリーブ（１２）を駆動するための部材と、管状のスリーブ（１２）の周りでの管状本体（２）の相対的動きのために形成された空間（１４）と、を具備しており、管状のスリーブ（１２）は、スリーブ（１２）の自由端部（１３）付近に設置された先端部把持部材（１５）を追加的に具備しており、先端部把持部材（１５）は、容器（１）の先端部（４）と基部（３）とを具備する、アセンブリの瞬間的固定及び保持のための手段（１６）を具備することを特徴とする。

先端部把持部材は、任意のタイプであって良い。本発明の一実施の形態において、固定及び保持手段（１６）は、ネジ部（１６）を具備する。

好適には、管状のスリーブ（１２）を駆動するための部材は、空圧式であるが、しかし任意の別の適切なタイプの駆動部が使用可能である。

該装置は、複数の製作ユニットを具備することが好ましい。

一実施の形態において製作ユニットは、円に沿って配置される。

本発明の変形形態において、先端部及び基部は当初、お互いに固定されており、単一の作動において、先端部及び基部が装置内に導入されることを可能にする。

先端部への基部の当初の固定はまた、別の利点を提供する。この様にして形成されたアセンブリは、それ自体の上の基部に比べてより剛性が高く、このことは、それ（基部）が管状本体に溶接付けされると、基部の安定性を向上させる。

他方において、もし基部が先端部に当初固定されなければ、それは、例えば、横方向のフィンを付加する等により、補強されなければならないであろう。このことは、基部をより重くし、製造を難しくし、従って価格をより高くする。

本発明は、添付の図面により図解される例により、以下でより十分に説明される。

図１は、容器１の３つの要素を示しており、前記要素は、本発明による装置と共に使用可能であり、即ち、積層された管（チューブ）等のフレキシブルな管状本体２と、例えば、剛性基部３と、首部８を含む先端部４とである。第１のステップにおいて、基部３は、スナップ式嵌合機構１８（図３参照）により、先端部４に固定される。明らかに任意の別の瞬間固定システム（装置）が使用可能である。図示されない本発明の変形形態において、先端部及び基部は当初、射出成形により、一体で製作されており、２つの要素は、例えば、一時的連結部（リンク）を破壊することにより、製作工程においてその後分離される。以下に述べるように、基部３はその後、製造工程において、先端部４から分離される。図２は、製造工程の最後におけるその形態の容器１を示す。基部３は、管状本体２の下端部に溶接付けされており、先端部４は、管状本体２の上端部に溶接付けされる。

図４は、回転板１７に固定された製作ユニットを示す（図１２参照）。前記ユニットは、スリーブ１２により囲まれる、支持シャフト９を具備しており、スリーブ１２は、支持シャフト９上に滑動可能に設置されており、先端部４を把持し固定するための部材１５を備える。支持シャフト９は、好適には気体である流体を、支持シャフト９の自由端部１０に向かって向かわせるか、又はその自由端部１０から導くための内部通路１９を有する。支持シャフト９の自由端部１０は、内部通路１９が貫通するように開く、開口２０を有する、保持部材１１を有する。開口２０の幾何学形状（好適には、口が広げられた円錐）は、基部３が、吸引により、保持部材１１に良好に接着することを確保するように選択される。

回転板１７において、例えば、ＨＦ（高周波）タイプ等の加熱システム（装置）を具備する、先端部固定要素６は、支持シャフト９とスリーブ１２とを具備する、アセンブリ（組立体）を囲む。

図５から１１は、図１に示す製作ユニットによる容器１の製作における異なるステップを示す。

第１のステップ（図５参照）において、先端部４と基部３とを具備する、アセンブリは、スリーブ１２の自由端部１３に固定される。固定は、先端部の首部をネジ部１６にねじ込むことにより実施される。

第２のステップにおいて（図６参照）、管状本体２は、スリーブ１２の周りに取り付けられる。空間１４は、この目的で設けられる。このステップの最後に、先端部４と基部３とを具備するアセンブリは、管状本体２の下部に（図において左側に）配置されることが認識されるはずである。

第３のステップにおいて（図７）、溶接システム（装置）７は、管状本体２の下端部付近に配置され、基部３は、管状本体２に溶接付けされる。

第４のステップにおいて（図８）、スリーブ１２は、管状本体２の上端部に向かって移動させられる。この作動（オペレーション）は、先端部４の動きを生じ、先端部４はスリーブ１２に固定されるが、基部の任意の動きを引き起こさず、基部は、保持部材１１により所定位置に留まる。

本発明の変形形態（図示されない）において、第４のステップは、第３のステップの前に発生する。

第５のステップにおいて（図９）、先端部４が、管状本体２に対してその最終位置に到達してしまうと、それは、溶接システムを含む、固定要素６により、後者（管状本体２）に溶接付けされる。

第６のステップにおいて（図１０）、先端部４は、スリーブ１２からネジ部を回して外される。

最後に（図１１）、容器１は、製作ユニットから引き抜かれる。

図１２は、複数の製作ユニットを含む、回転板の図式図を示す。製作ユニットは、ステーションにグループ化されており、各ステーションは、上記の６つのステップの１つを実行する。

図解例において、２つの管状本体２は、回転板１７に同時に装着される。

図１２において、各ステーションは、以下のリストによる文字で表わされる。
Ａ：先端部／剛性基部の装着
Ｂ：管状本体の装着
Ｃ：管状本体の配置
Ｄ：熱風による基部の前処理
Ｅ：基部の高周波溶接
Ｆ：先端部の高周波溶接
Ｇ：先端部の高周波溶接
Ｈ：先端部の高周波溶接
Ｉ：容器の搬出
Ｊ：空のステーション（搬出監視）

図１は、本発明による装置と共に使用可能な容器の個別の要素を示す。 図２は、前記要素が組み立てられた場合の形態の要素を示す。 図３は、基部と先端部を具備する、アセンブリを示す。 図４は、本発明による製作ユニットの長手方向断面を示す。 図５は、製作ユニットに図３のアセンブリを固定した状態を示す。 図６は、管状本体の装着を示す。 図７は、管状本体への基部の溶接状態を示す。 図８は、その端部位置へ向かう先端部の移動状態を示す。 図９は、管状本体への先端部の溶接状態を示す。 図１０は、製作ユニットからの容器の引き抜きの開始を示す。 図１１は、製作ユニットからの容器の引き抜きの終了を示す。 図１２は、複数の製作ユニットを含む回転板の簡略化された前面図である。

Claims (13)

1. プラスチック材料（１）より製作されていて且つ３つの異なる要素を具備する、管状容器を製作するための装置であって、
   ３つの要素とは、フレキシブルな管状本体（２）と、剛性基部（３）と、首部（８）を含む先端部（４）とであり、
   該装置は、先端部（４）と基部（３）をフレキシブルな管状本体（２）に固定するための手段（６，７）及び心棒（５）を具備しており、
   該装置は、少なくとも１つの製作ユニットを具備しており、
   前記製作ユニットは、
   １つの方向への容器基部（３）の動きを防止するように形成された保持部材（１１）を具備する、自由端部（１０）を有する支持シャフト（９）と、
   前記支持シャフト（９）の回りに滑動可能に設置されていて且つ前記支持シャフト（９）の前記自由端部（１０）と同じ側に設置される、自由端部（１３）を有する、管状のスリーブ（１２）と、
   直線で前記管状のスリーブ（１２）を駆動するための部材と、
   前記管状のスリーブ（１２）の周りでの管状本体（２）の相対的動きのために形成された空間（１４）と、を具備しており、
   前記管状のスリーブ（１２）は、前記スリーブ（１２）の前記自由端部（１３）付近に設置された先端部把持部材（１５）を追加的に具備しており、
   前記先端部把持部材（１５）は、容器（１）の先端部（４）と基部（３）とを具備する、アセンブリの瞬間的固定及び保持のための手段（１６）を具備することを特徴とする装置。
2. 前記瞬間的固定及び保持手段（１６）は、ネジ部（１６）を具備することを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記管状のスリーブ（１２）を駆動するための部材は、空圧式であることを特徴とする請求項１又は２に記載の装置。
4. 円に沿って配置された複数の隣接する製作ユニットを具備することを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の装置。
5. 前記回転板（１７）の平面に垂直な方向に沿って配置された一式の製作ユニットを含む、回転板（１７）の形態の要素を具備することを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の装置。
6. 該装置は、複数の作動ステーションを具備しており、各ステーションは、少なくとも１つの製作ユニットを具備することを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の装置。
7. プラスチック材料により形成されるアセンブリであって、
   剛性基部（３）と、首部（８）を含む先端部（４）とを具備しており、
   前記アセンブリは、請求項１から６のいずれか一項に記載の装置と共に使用されるように形成されており、
   前記剛性基部（３）は、保持部材（１１）に接触するための部分を具備することと、
   前記先端部（４）が、把持部材（１５）により把持される部分を具備しており、前記アセンブリはまた、前記基部（３）を前記先端部（４）に瞬間的に固定するか、又は前記先端部（４）を前記基部（３）に瞬間的に固定するように形成された、固定手段（１８）を具備することを特徴とするアセンブリ。
8. 前記固定手段（１８）は、スナップ式嵌合タイプであることを特徴とする請求項７に記載のアセンブリ。
9. プラスチック材料（１）より製作されていて且つ３つの異なる要素を具備する、管状容器を製作するための方法であって、
   ３つの要素とは、フレキシブルな管状本体（２）と、剛性基部（３）と、首部（８）を含む先端部（４）とであり、
   該方法は、
   支持シャフト（９）に滑動可能に設置された管状のスリーブ（１２）の自由端部（１３）に、先端部（４）を固定する手順と、
   前記支持シャフト（９）の前記自由端部（１０）に配置された保持部材（１１）の自由端部（１３）に、基部（３）を固定する手順と、
   前記管状のスリーブ（１２）の周りに管状本体（２）を取り付ける手順と、
   前記管状本体（２）に前記基部（３）を溶接付けする手順と、
   前記基部（３）を保持して、前記管状のスリーブ（１２）を、前記基部（３）が設置される、端部に対向する前記管状本体（２）の端部に向かって移動させることにより、前記先端部（４）を駆動する手順と、
   前記管状本体（２）に前記先端部（４）を溶接付けする手順と、
   前記支持シャフト（９）と前記管状のスリーブ（１２）とを具備する、前記アセンブリから前記容器（１）を引き抜く手順と、を順次に具備する、ことを特徴とする方法。
10. 前記基部（３）は、前記先端部（４）に固定されることを特徴とする請求項９に記載の方法。
11. 前記基部（３）は、前記保持部材（１１）に固定されることを特徴とする請求項９に記載の方法。
12. 前記基部（３）は、吸着により前記保持部材（１１）に固定されることを特徴とする請求項１１に記載の方法。
13. プラスチック材料（１）より製作されていて且つ３つの異なる要素を具備する、管状容器を製作するための方法であって、
    ３つの要素とは、フレキシブルな管状本体（２）と、剛性基部（３）と、首部（８）を含む先端部（４）とであり、
    該方法は、
    前記先端部（４）に前記剛体基部（３）を固定する手順と、
    前記先端部（４）と前記剛体基部（３）を具備する、アセンブリを、支持シャフト（９）に滑動可能に設置された管状のスリーブ（１２）の自由端部（１３）に固定する手順と、
    前記管状のスリーブ（１２）の周りに管状本体（２）を取り付ける手順と、
    前記管状本体（２）に前記基部（３）を溶接付けする手順と、
    前記基部（３）を保持して、前記管状のスリーブ（１２）を、前記基部（３）が設置される、端部に対向する前記管状本体（２）の端部に向かって移動させることにより、前記先端部（４）を駆動する手順と、
    前記管状本体（２）に前記先端部（４）を溶接付けする手順と、
    前記支持シャフト（９）と前記管状のスリーブ（１２）とを具備する、前記アセンブリから前記容器（１）を引き抜く手順と、を順次に具備する、ことを特徴とする方法。

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