JP2009506408A - 複数の実行ユニットを有する計算機システム内のプロセスを分析する方法および装置 - Google Patents
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Abstract
複数の実行ユニットを有する計算機システム内の処理を分析する装置および方法であって、実行ユニットが計算機システム内で少なくとも2つの異なる駆動モードで設定可能であり、少なくとも2つの実行ユニットが第1のモードとしてパフォーマンスモードで作業し、かつ少なくとも1つの第2のモードが比較モードとして設けられており、全ての実行ユニット内の状態および処理を分析するために分析ユニット、特にデバッグ支援ユニットが使用される。本装置および本方法において、装置は、パフォーマンスモードにおいて互いに独立して作業する実行ユニットの最大数よりも多い、少なくとも1つの分析ユニットを備える
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
(背景技術)
α粒子や宇宙線によって引き起こされる過渡的なエラーが集積半導体回路にとって問題となりつつある。構造幅の減少、電圧の低下およびクロック周波数の増加に起因して、α粒子や宇宙線によって引き起こされる電圧ピークが集積回路の論理値を狂わせる確率を高める。この結果として、誤った計算結果が生じうる。よって、特に車両等の安全性関連のシステムでは、この種のエラーが確実に検出されなければならない。
α粒子や宇宙線によって引き起こされる過渡的なエラーが集積半導体回路にとって問題となりつつある。構造幅の減少、電圧の低下およびクロック周波数の増加に起因して、α粒子や宇宙線によって引き起こされる電圧ピークが集積回路の論理値を狂わせる確率を高める。この結果として、誤った計算結果が生じうる。よって、特に車両等の安全性関連のシステムでは、この種のエラーが確実に検出されなければならない。
電子回路の誤機能が確実に検出されなければならない、例えば車両のABS制御システム等に冗長性が利用される。例えば公知のABSシステムでは、各々に完全なマイクロコントローラが二重化されており、全てのABS機能が冗長的に計算されて互いの一致が検査される。結果に矛盾が生じれば、ABSシステムが停止される。
マイクロコントローラは、記憶モジュール(例えば、RAM、ROM、キャッシュ)、コア、入出力インターフェース、およびいわゆる周辺装置(例えば、A/D変換器、CANインターフェース)からなる。記憶素子が検査コード(パリティまたはECC)により効率的に監視され、周辺装置が適用に固有の方法によりセンサ信号経路またはアクチュエータ信号経路の一部として監視されるので、今後の冗長性の取組みは、マイクロコントローラのコア独自の二重化に関するものとなる。
少なくとも2つの統合されたコアを備えた、この種のマイクロコントローラは、デュアルコアアーキテクチャとしても知られている。2つのコアが同一のプログラムセグメントを冗長的かつクロック同期で実行し(ロックステップモード)、2つのコアの結果が比較され、一致の比較に際してエラーが発見される。このようなデュアルコアシステムの構成は、比較モードとしても称される。
デュアルコアアーキテクチャは、他の適用では性能向上のために、つまりパフォーマンス向上のためにも使用される。2つのコアが異なるプログラム、異なるプログラムセグメント、異なるコマンドを実行することによって性能向上が実現されるので、このようなデュアルコアシステムの設定は、パフォーマンスモードとしても称される。この種のシステムは、対称型マルチプロセッサシステム(SMP)とも称される。この種のシステムの発展型は、特別なアドレスへのアクセスおよび専用化されたハードウェア装置を用いて、ソフトウェアにより2つのモードの間を切替えることにある。比較モードでは、コアの出力信号が互いに比較される。パフォーマンスモードでは、2つのコアが対称型マルチプロセッサシステム(SMP)として作業し、異なるプログラム、異なるプログラムセグメントまたは異なるコマンドを実行する。マイクロコントローラ(μC)用のソフトウェアの開発に際しては、開発中にソフトウェア(SW)内のエラーを認識するために、所定のプログラムステップによる作用を正確に追跡し、かつテストモードを使用することが必要となり、そのためにデバッグコンセプトが使用される。従来技術として、これまで導入されてきたように、デュアルコアアーキテクチャに適用され、純粋なロックステップまたは純粋なSMP駆動に際して遂行されるソフトウェア開発用デバッグコンセプトが知られている。
従来技術として、切替え可能なシステムに適用されるデバッグコンセプトは知られていない。しかし、特にテストまたはエラー認識に際しては、切替えが考慮されなければならないので、切替え可能なシステムに適用されるデバッグコンセプトを開発することが必要である。
(発明の利点)
請求項1に係る発明の利点は、複数の実行ユニットもしくはコンポーネントを有し、複数の実行ユニットもしくはコンポーネントが計算機システム内で少なくとも2つの異なる駆動モード(Betriebsmodi)に設定可能(konfigurierbar)であり、第1のモードにおいては、少なくとも2つの実行ユニットもしくはコンポーネントが、様々な入力信号を様々な出力信号に処理することによりパフォーマンスモードで作業し、少なくとも1つの第2のモードにおいては、同一の入力信号を同一の出力信号に処理することにより比較モードで作業し、かつ全ての実行ユニットもしくはコンポーネント内の状態および処理(Ablaeufen)を分析および/または調節(Beeinflussung)するために分析ユニット、特にデバッグ支援ユニットが使用される、計算機システム内に、パフォーマンスモードにおいて互いに独立して作業可能な実行ユニットもしくはコンポーネントよりも多い分析ユニットが備えられており、従ってシステムの様々なモードがより良く監視可能(beobachtbar)かつ調節可能(beeinflussbar)であることにある。
請求項1に係る発明の利点は、複数の実行ユニットもしくはコンポーネントを有し、複数の実行ユニットもしくはコンポーネントが計算機システム内で少なくとも2つの異なる駆動モード(Betriebsmodi)に設定可能(konfigurierbar)であり、第1のモードにおいては、少なくとも2つの実行ユニットもしくはコンポーネントが、様々な入力信号を様々な出力信号に処理することによりパフォーマンスモードで作業し、少なくとも1つの第2のモードにおいては、同一の入力信号を同一の出力信号に処理することにより比較モードで作業し、かつ全ての実行ユニットもしくはコンポーネント内の状態および処理(Ablaeufen)を分析および/または調節(Beeinflussung)するために分析ユニット、特にデバッグ支援ユニットが使用される、計算機システム内に、パフォーマンスモードにおいて互いに独立して作業可能な実行ユニットもしくはコンポーネントよりも多い分析ユニットが備えられており、従ってシステムの様々なモードがより良く監視可能(beobachtbar)かつ調節可能(beeinflussbar)であることにある。
他の利点は、少なくとも1つの第1のモードにおいて、比較モードで他の実行ユニットもしくはコンポーネントと協働しない全ての実行ユニットもしくはコンポーネントに対して、実行ユニットもしくはコンポーネント内の状態および処理を監視および/または調節可能な分析ユニットが各々に対応づけられることにある。
他の利点は、計算機システムの少なくとも1つの第2のモードにおいて、少なくとも2つの実行ユニットもしくはコンポーネントが一時的な部分システムとして比較モードで協働し、部分システムに対して、部分システム内の状態および処理を監視および/または調節可能な他の分析ユニットが対応づけられることにある。
他の利点は、比較モードで協働する、部分システムにおける全ての実行ユニットの状態および処理に関する同期した監視および/または調節が、分析ユニットによって行われることにある。
他の利点は、計算機システムの駆動モードおよび/または他の予め設定可能な条件に従って分析ユニットの能動化および/または非能動化を可能にする、付加的な手段が設けられていることにある。
さらに、少なくとも1つのモード信号、好ましくはコアモード信号によって、少なくとも1つの分析ユニットのアクティビティ(Aktivitaet)が切替えられることが効果的である。
さらに、少なくとも1つの分析ユニットの制御信号によって、少なくとも1つの他の分析ユニットのアクティビティが切替えられることが効果的である。
さらに、部分システムの比較モードにおいて、部分システムに対応づけられた分析ユニットが能動化(aktiv)され、部分システムに対応づけられた複数の実行ユニットもしくはコンポーネントの分析ユニットが非能動化(nicht aktiv)されることが効果的である。また、複数の実行ユニットもしくはコンポーネントおよび/または比較手段の付加的な状態または各入力信号が、少なくとも1つの分析ユニットによって調節可能であり、調節されるユニットの状態または出力信号が、当該分析ユニットまたは他の分析ユニットによって監視および/または調節可能であることが効果的である。
他の利点および好ましい実施形態は、請求項の記載および明細書から明らかにされる。
(実施形態の説明)
以下において、実行ユニットとは、プロセッサ、コア、CPU、FPU(Floating Point Unit)、DSP(Digital Signal
Processor)、コプロセッサまたはALU(Arithmetic logical Unit)などを意味している。さらに、コンポーネントとは、定められた方法で互いに接続され、従って定められたモードで協働する少なくとも1つの実行ユニットからなるユニットを意味している。
以下において、実行ユニットとは、プロセッサ、コア、CPU、FPU(Floating Point Unit)、DSP(Digital Signal
Processor)、コプロセッサまたはALU(Arithmetic logical Unit)などを意味している。さらに、コンポーネントとは、定められた方法で互いに接続され、従って定められたモードで協働する少なくとも1つの実行ユニットからなるユニットを意味している。
デバッグ支援ユニットとは、実行ユニット、コンポーネント、または複数の実行ユニットもしくはコンポーネントからなる部分システムと比較器を適切な信号によって調節(beeinflussen)可能であり、他の適切な信号によって実行ユニット、コンポーネント、比較器または部分システムの状態および/または処理(Ablaeufe)に関する情報を間接的または直接的に回収(zurueckerhalten)するユニットであって、従ってこれらはデバッグ支援ユニットによって監視可能となる。
2つより多い実行ユニットを有するプロセッサシステム内でも使用するために、一般的な切替および比較コンポーネントが図5に示されている。nまでの考慮すべき実行ユニットからnまでの入力信号N140、…、N14nが切替および比較コンポーネントN100へ導かれる。このコンポーネントは、これらの入力信号からnまでの出力信号N160、…、N16nを生成可能である。最も簡単な場合、「純粋なパフォーマンスモード」において、全ての入力信号N14iは、対応する出力信号N16iへ案内される。対照的に、「純粋な比較モード」において、全ての入力信号N140、…、N14nは、出力信号N16iのうちの1つへ案内される。
図5には、種々の想定されるモードを形成するための方法が示されている。そのために、図5には、論理コンポーネントとして切替ロジックN110が設けられている。この切替ロジックは、まず、出力信号の数を定める。さらに、切替ロジックN110は、入力信号と出力信号の関係を定める。この場合に入力信号は、1つの出力信号に関与させることができる。従って数学的な形式で表現すると、切替ロジックによって、集合{N140、…、N14n}の各要素に集合{N160、…、N16n}の要素を対応させる関数(Funktion)が定められる。
その後、処理ロジックN120は、各出力信号N16iに入力信号が関与する方法を定める。例えば種々の変形例の可能性を記述するために、普遍性を損なうことなしに、出力信号N160が入力信号N141、…、N14mによって生成されると仮定する。m=1の場合には、単純に信号の通過接続を意味し、m=2の場合には、入力信号N141、N142が比較される。この比較は、同期または非同期で実行可能であり、ビット単位もしくは有意のビットのみ、または許容範囲を伴って実行可能である。m>=3の場合には、複数の可能性が存在する。
第1の可能性は、全ての信号を比較し、少なくとも2つの異なる値が存在する場合にエラーを検出することであり、そのエラーを選択的に通知可能である。
第2の可能性は、mからkの選択(k>m/2)を行うことである。これは、比較器を使用することによって実現可能である。選択的に、信号の1つが偏差を有すると認識された場合に、エラー信号を生成可能である。3つの信号全てが異なる場合には、異なるエラー信号も生成可能である。
第3の可能性は、これらの値をアルゴリズムへ供給することである。これは、例えば平均値、中央値の生成、エラーを許容するアルゴリズム(FTA)の使用を意味している。この種のFTAは、入力値の極値を棄却し、残りの値を一種の平均化処理することに基づいている。この平均化処理は、残りの値の全てを対象とし、またはハードウェア(HW)内で容易に生成される一部の値を対象としてもよい。この場合に値自体を実際に比較することは、必ずしも必要とされない。平均値を生成する場合には、例えば加算して除算すればよく、FTM、FTAまたは中央値を生成する場合には、部分的な分類処理を必要とする。ここでも極値が非常に大きい場合には、選択的にエラー信号を出力してもよい。
前述したような複数の信号を1つの信号に処理する種々の可能性は、比較操作と略称される。
従って処理ロジックのタスクは、各出力信号について、−それに付随する入力信号についても−比較操作のモードを正確に定めることである。モードを定めるモード情報は、切替ロジックN110(前述した関数(Funktion))および処理ロジック(出力信号毎、従って関数値(Funktionswert)毎の比較操作を定めること)の情報の組合せからなる。この情報は、一般的に多値であって、1つの論理ビットにより表現できない。任意の実装においては、理論的に想定される全てのモードが重要な訳ではなく、好ましくは許容されるモードの数が制限される。強調すべきは、実行ユニットが2つ、従って比較モードが1つのみ存在する場合には、モード情報が1つの論理ビットにより表現可能となる。
パフォーマンスモードから比較モードへの切替えは、一般的に、パフォーマンスモードでは種々の出力へマッピングされる実行ユニットが、比較モードでは同一の出力へマッピングされることを特徴としている。これは、実行ユニットの部分システムが存在し、その部分システムにおいて、パフォーマンスモードでは、部分システムにより考慮されるべき全ての入力信号N14iが、対応する出力信号N16iへ直接的に導かれ、比較モードでは、1つの出力へマッピングされることによって実現されることが好ましい。この種の切替えは、代替的にペアリングを変更することによって実現されてもよい。本発明の実施形態においては、許容されるモードがパフォーマンスモードおよび比較モードに限定されるが、一般的なケースにおいては、許容されるモードがこれらのモードに限定されない。しかし、一般的なケースにおいても、パフォーマンスモードから比較モードへ(または比較モードからパフォーマンスモードへ)の切替えが生じる。
エラー切替ロジックN130は、エラー信号を集約し、例えばスイッチにより中断することで、選択的に出力信号N16iを受動的に切替可能である。
図6には、モード信号が一般的な形式で示されている。切替および比較ユニットN200の信号およびコンポーネントN110、N120、N130、N140、N141、N142、N143、N14n、N160、N161、N162、N163、N16nは、図5に示した切替および比較コンポーネントN100の場合と同様である。さらに、図6には、モード信号N150およびエラー信号N170が示されている。選択的なエラー信号は、エラー信号を集約するエラー切替ロジックN130によって生成され、各エラー信号を直接的に次へ導くもの、または各エラー信号に含まれるエラー情報を集約するものである。モード信号N150は、選択的なものであり、このコンポーネントの外部において効果的に使用されうる。モードを定めるモード情報は、切替ロジックN110(前述した関数)および処理ロジック(出力信号毎、従って関数値毎の比較操作の決定)の情報の組合せである。この情報は、一般的に多値であって、1つの論理ビットのみにより表現できない。与えられた実装においては、理論的に想定される全てのモードが重要な訳ではなく、好ましくは許容されるモードの数が制限される。この場合にモード信号は、重要なモード情報を外部へもたらす。ハードウェア(HW)実装は、好ましくは、外部で見えるモード信号が設定可能であるように形成されている。好ましくは、処理ロジックおよび切替ロジックも同様に設定可能であるように形成されている。好ましくは、これらのコンフィグレーションは、互いに調和されている。代替的に、モード信号の変化を、それ自体のみまたは補足的に、外部へ提供可能である。これは、特にデュアルコンフィグレーションにおいて利点を有している。
以下では、主として2つの実行ユニットを有するシステムについて説明する。図1には、デュアルプロセッサシステムが示されている。デュアルプロセッサシステムがパフォーマンスモードにある場合には、異なる実行ユニットG140a、G140b上で異なる指令、プログラムセグメントまたはプログラムが実行される。プロセッサ間の結合は、ゆるい状態にある。この場合に実行ユニットG140a、G140bは、好ましくは、デバッグインターフェースG120a、G120bを介してデバッグ支援ユニットG100a、G100bにより「デバッグ」される。ここで、実行ユニットG140aは、デバッグインターフェースG120aを介してデバッグ支援ユニットG100aにより「デバッグ」される。実行ユニットG140bは、デバッグインターフェースG120bを介してデバッグ支援ユニットG100bにより「デバッグ」される。これは、これらのユニットおよび不図示の他のコンポーネントによって、実行ユニットの内部状態、特に内部レジスタが、いわゆるホスト計算機上で処理される外部プログラム(いわゆる「デバッガ」)へ伝えられることを意味している。これは、「デバッグ」の特性に基づいて、「デバッグ」すべき実行ユニットG140a、G140b上でプログラムを処理する間に行われる。デバッガは、「デバッガ」の一般的な機能に基づいて、状態の監視の他に、「デバッグ」すべき実行ユニットG140a、G140bの内部状態をインターフェースG120a、G120bを介してデバッグ支援ユニットG100a、G100bにより変更し、これらを停止させ、または停止後に再始動させることもできる。
比較モードにおいて、実行ユニットG140a、G140bは、好ましい変形例において、同一の指令をクロック同期で、または所定のクロックオフセットを伴って処理する。実行ユニットG140a、G140bの出力信号は、比較モードに応じて比較される。これらの信号が異なる場合にはエラーが認識される。このモードにおいて、内部状態の変更または実行ユニットG140a、G140bの停止が、デバッグ支援ユニットG100a、G100bのいずれかにより行われた場合に、不図示の比較器によってエラーが認識される。この場合に、好ましくは、実行ユニットG140a、G140bの「デバッギング」は、デバッグインターフェースG130a、G130bを介してデバッグ支援ユニットG110により行われる。この場合に、実行ユニットG140aがデバッグインターフェースG130aを介して、実行ユニットG140bがデバッグインターフェースG130bを介して、デバッグ支援ユニットG110により各々に「デバッグ」される。このためにデバッグ支援ユニットG110は、2つの実行ユニットG140a、G140bの状態を同時に表示可能である。このデバッグ支援ユニットは、同時に、内部状態を変更し、実行ユニットを停止させ、または再始動させることもできる。この場合において、実行ユニットG140a、G140bは、デバッギング目的の介入に際しても、同期して行動するので、比較器により認識される差異が生じない。
よって、この提案は、駆動時にパフォーマンスモードおよび比較モードを切替え可能なデュアルプロセッサシステムにおいて、各々に「デバッグ」すべき3つのユニットが問題となるというコンセプトに基づくものである。この場合に、パフォーマンスモードにおいては、実行ユニットG140a、G140bが別々の実行ユニットとして取扱われ、比較モードにおいては、これら2つの実行ユニットの同期した駆動が1つの論理的な実行ユニットG150として取扱われる。このコンセプトに基づいて、論理的な実行ユニットG150のために別のデバッグ支援ユニットG110が使用される。この場合にデバッグ支援ユニットG110は、同時に、2つの物理的な実行ユニットG140a、G140bをデバッグインターフェースG130a、G130bを介して調節し、これらの状態を外部プログラム(「デバッガ」)に提供可能である。
図1に示した一般的な例において、実行ユニットG140a、G140bの各々は、複数の実行ユニットを有するコンポーネントとして形成可能であり、それら複数の実行ユニットが互いに固定して接続されており、所定のモード(例えば比較モード)において互いに協働する。このコンポーネントは、入出力信号に関して、原則的に実行ユニットと区別されず、場合によっては、エラー信号または複数のステータス信号のような付加的な信号のみを出力し、場合によっては、テスト用の付加的な入力信号を有する。この種のコンポーネントは、以下の変形例においても、実行ユニットに代替可能である。
図2、図3、図4に示したような拡張において、デバッグ支援ユニットG110に加えて、デバッグ支援マネージメントユニットG170が提案される。この場合に、図2には一般的な事例が示され、図3にはパフォーマンスモードにおける事例が詳細に示され、図4には比較モードにおける事例が詳細に示されている。
デバッグ支援マネージメントユニットG170は、ハードウェアを介して、システムが作業しているモードに応じて、当該モードにおいて有意となるデバッグ支援ユニットのみが使用されていることを保証する。このために、デバッグ支援マネージメントユニットG170は、切替および比較ユニットG200(図6のN200に相当)から供給されるコアモード信号G180(図6のN150に相当)を使用する。
好ましい実装において、デバッグ支援マネージメントユニットG170は、パフォーマンスモードにおいて実行ユニットG140a、G140bの「デバッギング」のみを許可する。このために、デバッグ支援マネージメントユニットは、デバッグ支援ユニットG100a、G100b、ならびにデバッグインターフェースG120a、G190aおよびG120b、G190bを利用する。
一方、デバッグ支援マネージメントユニットG170は、比較モードにおいて、デバッグ支援ユニットG110による論理的な実行ユニットG150の「デバッギング」のみを許可する。この場合に論理的な実行ユニットG150は、実行ユニットG140a、G140bからなる。この場合にデバッグ支援ユニットG110は、実行ユニットG140aをデバッグするためにデバッグインターフェースG160、G190aのみを使用し、実行ユニットG140bをデバッグするためにデバッグインターフェースG160、G190bのみを使用する。
マルチプロセッサシステムにおいて、モード(パフォーマンスモードまたは比較モード)の特性に応じて実行ユニットのデバッグを可能にする、デバッグ機構およびデバッグハードウェアが提案される。複数の実行ユニットが分離されて異なるタスクを処理するSMPシステム用のデバッグ方法が知られており、同様に純粋な比較モードで機能するシステム用のデバッグ方法も知られている。
この場合に、前述した発明は、デバッグ機構およびデバッグハードウェアが、パフォーマンスモードと比較モードの間における実行ユニットの駆動切替えに適合可能である点において、従来技術とは異なるものである。
Claims (20)
- 複数の実行ユニットを有する計算機システム内の処理を分析する装置であって、前記実行ユニットが前記計算機システム内で少なくとも2つの異なる駆動モードに設定可能であり、少なくとも2つの実行ユニットが第1のモードとしてパフォーマンスモードで作業し、かつ少なくとも1つの第2のモードが比較モードとして設けられており、全ての実行ユニット内の状態および処理を分析するために分析ユニット、特にデバッグ支援ユニットが使用される、前記装置において、
前記パフォーマンスモードにおいて互いに独立して作業する実行ユニットの最大数よりも多い、少なくとも1つの分析ユニットを備えることを特徴とする、複数の実行ユニットを有する計算機システム内の処理を分析する装置。 - 少なくとも1つの第1のモードにおいて、比較モードで他の実行ユニットと協働しない全ての実行ユニットに対して、実行ユニット内の状態および処理を監視および/または調節可能な分析ユニットが各々に対応づけられるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 少なくとも1つの第2のモードにおいて、少なくとも2つの実行ユニットが一時的な部分システムとして比較モードで協働し、前記部分システムに対して、部分システム内の状態および処理を監視および/または調節可能な他の分析ユニットが対応づけられるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
- 少なくとも1つのモード信号、特にコアモード信号によって、少なくとも1つの分析ユニットのアクティビティが切替えられるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
- 少なくとも1つの分析ユニットの制御信号によって、少なくとも1つの他の分析ユニットのアクティビティが切替えられるように構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
- 比較モードで協働する、前記部分システムにおける全ての実行ユニットの状態および処理に関する同期した監視および/または調節が、前記分析ユニットによって可能となるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
- 前記計算機システムの前記駆動モードおよび/または他の予め設定可能な条件に従って分析ユニットの能動化および/または非能動化を可能にする、付加的な手段が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
- 部分システムの比較モードにおいて、前記部分システムに対応づけられた分析ユニットが能動化され、前記部分システムに対応づけられた実行ユニットの分析ユニットが非能動化されるように構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
- 実行ユニットおよび/または比較手段の付加的な状態または各入力信号が、少なくとも1つの分析ユニットによって調節可能であって、かつ前記調節されるユニットの状態または出力信号が、前記少なくとも1つの分析ユニットまたは他の分析ユニットによって監視可能であることを特徴とする、請求項4または5に記載の装置。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の装置を有する計算機システム。
- 複数の実行ユニットを有する計算機システム内の処理を分析する方法であって、前記実行ユニットが前記計算機システム内で少なくとも2つの異なる駆動モードに設定可能であり、少なくとも2つの実行ユニットが第1のモードとしてパフォーマンスモードで作業し、かつ少なくとも1つの第2のモードが比較モードとして設けられており、全ての実行ユニット内の状態および処理を監視および/または調節するために複数の分析ユニット、特にデバッグ支援ユニットが使用される、前記方法において、
前記パフォーマンスモードにおいて互いに独立して作業する前記実行ユニットの最大数よりも多い、少なくとも1つの分析ユニットを備え、前記分析ユニットが、前記実行ユニット内の状態および処理を監視および/または調節可能である、装置が使用されることを特徴とする、複数の実行ユニットを有する計算機システム内で処理を分析する方法。 - 少なくとも1つの第1のモードにおいて、比較モードで他の実行ユニットと協働しない全ての実行ユニットに対して、実行ユニット内の状態および処理を監視および/または調節可能な分析ユニットが各々に対応づけられることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
- 少なくとも1つの第2のモードにおいて、少なくとも2つの実行ユニットが一時的な部分システムとして比較モードで協働し、かつ前記部分システムに対して、部分システム内の状態および処理を監視および/または調節可能な他の分析ユニットが対応づけられることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
- 少なくとも1つのモード信号、特にコアモード信号によって、少なくとも1つの分析ユニットのアクティビティが切替えられることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
- 少なくとも1つの分析ユニットの制御信号によって、少なくとも1つの他の分析ユニットのアクティビティが切替えられることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
- 比較モードで協働する、前記部分システムにおける全ての実行ユニットの状態および処理に関する監視および/または調節が、前記分析ユニットによって同期して行われることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
- 分析ユニットの能動化および/または非能動化が、前記計算機システムの前記駆動モードおよび/または他の予め設定可能な条件に従って行われることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載の方法。
- 前記能動化および/または非能動化は、ハードウェア内に実装され、計算機システムの一部をなす手段によって行われることを特徴とする、請求項17に記載の方法。
- 部分システムの比較モードにおいて、前記部分システムに対応づけられた分析ユニットが能動化され、前記部分システムに対応づけられた実行ユニットの分析ユニットが非能動化されることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
- 実行ユニットおよび/または比較手段の付加的な状態または各入力信号が、少なくとも1つの分析ユニットによって調節され、かつ前記調節されるユニットの状態または出力信号が、前記分析ユニットまたは他の分析ユニットによって監視可能であることを特徴とする、請求項14または15に記載の方法。
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