JP2009300989A - 光偏向シートおよびそれを備えた面光源装置 - Google Patents

光偏向シートおよびそれを備えた面光源装置 Download PDF

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義明 村山
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Tomoya Yoshimura
朋也 吉村
Tetsuya Suda
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Abstract

【課題】複数のシート材料の機能を1枚に集約した光偏向シートを得ることが出来、高輝度で且つ面光源内における輝度ムラおよびドットイメージを低減する光偏向シートを提供する。
【解決手段】指向性光出射機能を有する導光板からの出射光を偏向する光偏光シート10の透光性樹脂基板の両面に、光学的構造を形成する。光光学的構造は、透明基材の両面に形成された異方性レンズであってもよく、一方の面にプリズムレンズ列を形成し、他方の面に異方性マイクロレンズを形成してもよい。また、透明基材の両面に形成された異方性レンズの全面または一部分を粗面にしてもよい。このような光偏向シート10を用いることにより、部材点数を削減しても、高輝度であり且つ輝度ムラおよびドットイメージの発生を抑制することができる面光源装置を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、面光源装置用の光偏向シートに関し、より詳細には、サイドライト方式の光
源装置で用いられる光偏向シートに関する。
液晶パネル等のディスプレイパネルの照明用バックライトとして、冷陰極管(CCFL)や発光ダイオード(LED)アレイからなる線状光源を導光板側面に配置し、導光板上に多数の光学フィルムおよび液晶パネルが直上に配置するいわゆるサイドライト方式のものが知られている。
このようなサイドライト方式には、プリズムに入射された光を屈折により集光するシステムのサイドライト方式とプリズムに入射された光を全反射により集光するシステムのサイドライト方式の2通りが採用されている。前者の、光の屈折により集光するサイドライト方式の光源装置には、一般的に複数枚の光学フィルムが使用されており、導光板側から順に下拡散フィルム、続いて光源装置の出射面側(液晶パネル側)にプリズム列が形成されたプリズムシートがそのプリズム稜線が直交するように2枚、更に上拡散フィルムが配置されている。下拡散フィルムは、導光板に形成された光出射機構であるドットパターンの像ぼかし機能、輝度均一化を行う機能、等方偏向機能を有するものが一般的に用いられる。プリズムシートは、光の屈折により法線下向からの光を入射方向に再帰させるとともに、拡散フィルムからの光をさらに異方性偏向し、水平及び垂直方向の視野角(液晶パネルでの評価、コントラスト比換算での視野角)が得られるように調整している。
前者のシステムにおいては、拡散フィルム、プリズムシートは別々のシートとして供給されて積層されるため打ち抜き・加工、組み立て、物流によってコストが高くなること、組み立て時に混入する塵埃のため歩留まりが低下する等の問題がある。
このため、前者のシステムに用いられる光学フィルムを削減することが検討されているものの、光学フィルムの削減により、導光板に形成されたドットパターンが光学フィルム越しに透過して視認されるという新たな問題が生じている。
一方、後者の光の全反射により集光するサイドライト方式の光源装置では、導光板側から順に、プリズムシート1枚のみ、あるいはプリズムシート上に上拡散フィルム1枚を追加した計1枚から2枚の光学フィルムが使用されている。ここでプリズムシートは、光源装置の出射面とは反対面側(導光板側)にプリズム列が形成されたものであり、導光板から出射された光を、光の全反射により、さらに異方性偏向して液晶パネル正面に光を集光させている。プリズムによる光の全反射を利用するため、導光板には、プリズムで効率的に光を反射させるための特定の出射光分布を備えた光学設計を行う必要がある。
後者のシステムにおいては、導光板からの出射光を効率的に法線方向に集光させることが出来るので高輝度の光源装置が得られるが、その反面、導光板のドットパターンや導光板に写りこんだ光源イメージがプリズムにより鏡のように全反射されるため、面光源内における輝度ムラ、ドットイメージが問題となる。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、複数のシート材料の機能を1枚に集約した光偏向シートを得ることが出来、高輝度で且つ面光源内における輝度ムラおよびドットイメージを低減する光偏向シートを提供することを目的とする。
本発明によれば、指向性光出射機能を有する導光板からの出射光を偏向する光偏光シートであって、前記光偏向シートが、透光性樹脂基板の両面に光学的構造を備えた光偏向シートが提供される。
本発明の一態様によれば、前記光光学的構造は、両面ともに異方性レンズを有する光偏向シートが提供される。
本発明の一態様によれば、前記光学的構造は、一方の面にプリズムレンズ列を有し、他方の面に異方性マイクロレンズを有する光偏向シートが提供される。
本発明の一態様によれば、前記光学的構造は、両面異方性レンズであり、出射面側の異方性レンズの全面あるいは一部が粗面である光偏向シートが提供される。本発明の一能用によれば、前記光学的構造が、一方の面に異方性レンズを有し、他方に異方性拡散素子を有する光偏向シートが提供される。
本発明の一態様によれば、光源と、光入射面から入射した入射光を光出射面から出射する導光体と、前記導光体の光出射面上に配置され、透光性樹脂基板の両面に光学的構造を備えた光偏向シートと、を備え、前記光偏向シートは、前記導光体の光出射面と対向する面にプリズムレンズ列を有することを特徴とする面光源装置が提供される。
本発明の光偏向シートは、液晶表示装置の面光源装置において、光学フィルム部材点数を削減することにより、低コストで、且つ高輝度、導光板のドットパターンの像をぼかすことができ、さらにLEDなどの点状光源による明暗斑(目玉欠陥)を低減することができる。
以下、本発明の実施形態の光偏向シートについて説明する。本発明の光偏向シートは、液晶表示装置等のバックライトにおいて、導光板から出射された光を拡散および偏向させるものである。
本発明の実施形態において、面光源装置(図示されず)は、少なくとも一つの側端面を光入射面とし、これと略直交する一つの表面を光出射面とする導光体と、この導光体の光入射面に対向して配置され光源リフレクタで覆われた一次光源と、導光体の光出射面上に配置された光偏向素子と、導光体の光出射面の裏面に対向して配置された光反射素子とから構成される。
本発明において導光体は、全体として矩形板状をなしている。導光体は4つの側端面を有しており、側端面のうちの少なくとも一つの側端面を光入射面とする。光入射面は光源と対向して配置されており、光源から発せられた光は光入射面から導光体内へと入射する。
導光体の光入射面に略直交した2つの主面は、それぞれ略平行にもしくは光入光面からその対面に向かうにつれて間隔が狭くなるよう2つの主面が傾いて位置しており、いずれか一方の面が光出射面となる。この光出射面またはその裏面のうちの少なくとも一方の面に粗面からなる指向性光出射機能部を付与することによって、光入射面から入射した光を導光体中を導光させながら光出射面から光入射面および光出射面に直交する面内の出射光分布において指向性のある光を出射させる。この面内分布における出射光分布のピークの方向が光出射面となす角度をαとする。該角度αは例えば10〜40度であり、出射光分布の半値幅は例えば10〜40度である。
導光体に形成される粗面の平均傾斜角θaは、ISO4287/1−1984に従って、触針式表面粗さ計を用いて粗面形状を測定し、測定方向の座標をxとして、得られた傾斜関数f(x)から次の(1)式および(2)式を用いて求めることができる。ここで、Lは測定長さであり、Δaは平均傾斜角θaの正接である。
Δa=(1/L)∫0L|(d/Dx)f(x)|dx ・・・ (1)
θa=tan−1(Δa) ・・・ (2)
本発明において光偏向シートを形成する透光性樹脂基板としては、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、トリアセテート樹脂(TAC)、環状ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂などの透明な基材であれば、特に限定されない。また、基材フィルムを構成する樹脂中に無機系あるいは有機系(ポリマービーズ)の拡散剤を含有した光拡散性のあるフィルムを用いることもできる。透明基材の厚みは、0.005mm〜5mmであり、光偏向シートの用途に応じて選定することが出来る。
本発明において光偏向シートは、前記透光性樹脂基板の両面に光学的構造を有する。ここで光学的構造は、規則的に配置されたでも、ランダムに配置された構造のいずれでも良く、光学的構造は、等方性および異方性のいずれでも良い。等方性の光学的構造としては、半球形状のマイクロレンズ、三角錐、四角錘形状等のプリズムなどの等方性偏向素子が挙げられる。また、異方性の光学的構造としては多角形状のプリズムレンズおよび水平方向と垂直方向の頂角が異なるクロスプリズムレンズ、半円のシリンドリカルレンズあるいはクロスレンチ形状のクロスプリズム、半楕円球状(非対称)のマイクロレンズなどの異方性偏向素子、あるいはホログラムなどの回折素子による異方性拡散素子が挙げられる。例えば水平方向と垂直方向の頂角が異なるクロスプリズムレンズでは、導光体の光出射面側を向くプリズムの頂角の範囲は40〜80度、好ましくは50〜70度であり、そのプリズム面と反対に位置するプリズムの頂角の範囲は60〜150度、好ましくは80〜120度である。
これら光学的構造は、透光性樹脂基板の上面および下面に夫々組み合わせて形成される。透光性樹脂基板の上面および下面に形成される異方性偏向素子の稜線方向は、互いに平行あるいは直交、もしくは1°〜45°のバイアス傾斜角をもたせて配置して良い。ここで、透光性樹脂基板の上下面に形成するプリズム等のレンズ稜線方向が互いに平行配置される場合は、両者の間でモアレが出やすいので注意を要する。その際は、レンズのピッチをランダムにするか、一方のピッチを他方のピッチの整数+0.4〜整数+0.6倍にすることによってモアレの発生を防止する。
またプリズムレンズ、シリンドリカルレンズ、マイクロレンズなどの異方性偏向素子を製造する金型にサンドブラスト、レーザー照射等による物理的表面処理、化学エッチングによる化学的表面処理によりレンズ表面あるいはレンズ局部を粗面化処理を施し、透光性樹脂基板上へ転写することにより異方性光学的構造および等方性光学的構造に拡散性を付与させることができる。またプリズム形状の先端部に平坦部を形成し、前記平坦部に粗面化処理を施すことも出来る。レンズ表面あるいはレンズ局部に粗面を設けることにより、導光板由来のドットパターンや輝線暗線(明暗ムラ)などが隠蔽され、均一な面光源を得ることが出来る。また、プリズム形状中にプリズムピッチより小さい粒径の微粒子を分散させて光拡散性を付与することも出来る。
本発明において光反射素子は、光を拡散反射させるシートを用いてもよいが、正反射させるシートを用いた方が好ましい。光を拡散反射させるシートはPETシート中に顔料(無機、有機)もしくは気泡などを有した白色のシートを用いても良い。例えば東レ株式会社のルミラーE60Lや帝人デュポンフィルム株式会社のテトロンUXなどである。光を正反射させるシートはフィルム状の基材表面に金属蒸着(Ag、Alなど)により金属薄膜を形成し、隠蔽性付与のため裏面に白色のバックコートを施したシートを用いても良い。例えば麗光株式会社のルイルミラーなどである。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態の光偏向シートについて説明する。
図1は、本発明の第1実施態様の光偏向シート10の断面図である。光偏向シート10は、CCFLなどの線状光源やLEDなどの点状光源を側面に配置した導光板上に配置されて使用される。
図1に示されているように、光偏向シート10は、透光性樹脂基板11の下面11aに略三角柱形状のプリズム12と、もう一方の上面11bにホログラムによる異方性拡散素子13が形成されている。ここで、光偏向シート10は、導光板の出射面と光偏向シートのプリズム12とが向き合う構成で配置されており、プリズム12はプリズム稜線が線状光源、または導光体の入射面に平行で配列されている。
ここで、略三角形状のプリズムは、導光板の出射角度特性および光源装置の視野角特性に応じて適宜、プリズム頂角を選定できる。これらプリズムは、予めプリズム形状を形成した金型により、透光性樹脂基板上に熱プレスなどによる賦型あるいは2P樹脂による賦型によってプリズムが転写形成される。
異方性拡散素子13は、光学素子の水平方向と垂直方向で光拡散性角度特性が異なる。例えば、一方の光拡散性角度特性が50°であり、直交するもう一方が20°の拡散性角度特性をもつ異方性拡散素子が挙げられる。ここで、異方性拡散素子13における光拡散性角度特性は、光源装置の用途に合わせて所望の特性を有する異方性拡散素子が選定できる。また、異方性拡散素子は、プリズム12の稜線に対して直交方向に光拡散角度の小さい特性を合わせることで、プリズム12で全反射させて集光した光を再度、異方性拡散素子により余計に広げることなく光を制御できるので、輝度の低下を必要最低限にとどめることが出来る。異方性拡散素子を有する光学フィルムは、Luminit,LLC社(米)のLight Shaping Diffusers(LSD)や、Wave Front Technology Inc社(米)のTAILORED MICRO DIFFUSERS(TMD)より市販されている。
このような構成によれば、導光板3から出射された光がプリズム12により、効率的に法線方向に偏向され、輝度を高めることができる。また異方性拡散素子により、輝度低下を最小限に導光板のドットパターンの像ぼかし効果が得られる。
本発明の第1実施態様の光偏向シート10は、導光板3の出射面3bと光偏向シートのプリズム12が向き合う構成で配置したが、光偏向シート10の光学的構造を反転し、導光板3の出射面3bと異方性拡散素子13が向き合う構成で配置しても良い。
図2は、本発明の第2実施態様の光偏向シート20の断面図である。図2(b)は、図2(a)に示されたD−D’における光偏向シート20の断面図である。図2に示されているように、光偏向シート20は、透光性樹脂基板21の下面21aに略三角柱形状のプリズム22と、もう一方の上面21bにプリズム22の稜線と直交して略三角柱形状のプリズム23が形成されている。ここで、光偏向シート20は、導光板3の出射面3bと光偏向シートのプリズム22が向き合う構成で配置されている。第2実施態様同様に略三角形状のプリズムは、導光板の出射角度特性および光源装置の視野角特性に応じて適宜、プリズム頂角を選定できる。
このような構成によれば、導光板3から出射された光がプリズム22により、法線方向に偏向され、光源装置における垂直方向の光を集光することができる。さらに稜線が直交したプリズム23により水平方向の光を集光することができるため、輝度を更に高めることができる。また上面のプリズム23は、レンズによる光の屈折作用で、輝度をほとんど低下させることなく導光板のドットパターンの像ぼかし効果が得られる。
本発明の第2実施態様の光偏向シート20は、プリズム22の稜線とプリズム23の稜線は直交して配置させたが、互いに平行あるいは1°〜45°のバイアス傾斜角をもたせて配置しても良い。
以下に本発明の具体的な実施例について例示を行う。なお、本願発明はこれら実施例に限定されるものではなく、その等価物も含むものとする。
(実施例1)
本発明の実施例は、図2に示されている光偏向レンズシートである。透光性樹脂基板である透明PETフィルム(厚み188μm、両面易接着処理)の下面に、第1の偏向レンズ(主に垂直視野角を制御)として、頂角θ1=68°、プリズムピッチP1=50μmのプリズムレンズを形成し、更にもう一方の上面に第2の偏向レンズ(主に水平視野角を制御)として、頂角θ2=100度、プリズムピッチ P2=50μmのプリズムレンズを第2の偏向レンズの稜線が第1の偏向レンズの稜線に直交させて形成した。ここで、プリズムレンズは、紫外線硬化樹脂による2P賦型により製造した。また、光反射素子に東レ株式会社製品E60L白色PETフィルムを使用した。
(実施例2)
第2の偏向レンズが曲率半径25μm、ピッチ30μmのシリンドリカルレンズであること以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例3)
第1の偏向レンズが頂角θ1=65°、プリズムピッチピッチP1=50μmのプリズムレンズであること、さらに第2の偏向レンズが頂角θ2=90°であること以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例4)
第1の偏向レンズが頂角θ1=65°、プリズムピッチピッチP1=50μmのプリズムレンズであること以外は、実施例1と同様に行った。
(実施例5)
光反射素子が主に正反射である麗光製品ルイルミラー反射シートであること以外は、実施例3と同様に行った。
(実施例6)
光反射素子が主に正反射である反射シートであること以外は、実施例1と同様に行った。
(比較例1)
比較例1は、現状で用いられるサイドライト方式における全反射型プリズムシートを用いたバックライトの構成である。透光性樹脂基板である透明PETフィルム上面に第2の偏向レンズが形成されず、透明PETフィルム面であること以外は実施例1と同様に行った。
(比較例2)
透明PETフィルム下面に頂角θ1=68°、プリズムピッチP1=50μmのプリズムレンズが形成され、更に上面には拡散マットのみのヘイズが63%の等方性拡散マットが形成されているプリズムシートを用いること以外は、比較例1と同様に行った。
(比較例3)
透光性樹脂基板である透明PETフィルム上面に第2の偏向レンズが形成されず、透明PETフィルム面であること以外は実施例3と同様に行った。
(比較例4)
透光性樹脂基板である透明PETフィルム上面に第2の偏向レンズが形成されず、透明PETフィルム面であること以外は実施例5と同様に行った。
(サイドライト方式バックライトの構造)
本実施例1〜実施例2において光学特性の測定に用いたサイドライト方式のバックライトは後述のとおりである。すなわち、13.3インチサイズのバックライト、白色LEDが54個配列された光源で電流値120mA、電圧28vであり、また、導光板は、三菱レイヨン(株)製メタクリル樹脂アクリペットTF8からなり、射出成型により光出射面に微細凹凸マット(入光部(光源近傍)がマット密度が薄く、反入光部へ行くに従いマット密度が濃くなるようなグラデーションパターン)からなる光出射機構が形成され、裏面は鏡面の導光板(厚み0.75mm)を用いた。前記導光板上に実施例1〜実施例2、比較例1〜2の光偏向シートを配置してサイドライト方式のバックライトを作成した。導光板の出射光分布を図5に示す。また、垂直方向における出射光光度分布の最大ピークは光出射面法線方向に対して75.5度であった。
本実施例3〜4において光学特性の測定に用いたサイドライト方式のバックライトは後述のとおりである。すなわち、14.1インチサイズのバックライト、直径1.8mmのCCFLが1本配置された光源で電流値430mA、電圧12vであり、また、導光板は、三菱レイヨン(株)製メタクリル樹脂アクリペットTF8からなり、射出成型により光出射面の裏面に微細凹凸マット(入光部(光源近傍)でマット密度が薄く、反入光部へ行くに従いマット密度が濃くなるようなグラデーションパターン)からなる光出射機構が形成され、光出射面は鏡面、また光入光面からその対面へ向かうにつれて厚さが2mmから0.7mmへと減少する略楔形状の導光板を用いた。前記導光板上に実施例3〜実施例6、比較例3〜比較例4の光偏向シートを配置してサイドライト方式のバックライトを作成した。導光板の垂直方向における出射光光度分布の最大ピークは光出射面法線方向に対して78.度であった。
(輝度と視野角特性の評価方法)
本実施例1〜2において前記バックライトを点灯し、30分放置後、ELDIM社EZcontrast160R(コノスコープ)にて、バックライト中央の角度輝度分布を測定した。得られた輝度データにcosθ(ここでθは、出光角度)を乗じて、光度換算処理を行った。同様に本実施例3〜6において前記バックライトを点灯し、1時間放置後、トプコン社製BM−7Fastにて、垂直方向のステージを−30°〜30°変角し、法線に対して±5°の範囲を0.2°、それ以外の角度については1°毎に輝度を測定し角度輝度分布を測定した。得られた輝度データにcosθ(ここでθは、出光角度)を乗じて、光度換算処理を行った。
(バックライト品位の評価方法)
本実施例1〜2において、前記バックライトにおけるドットパターンイメージおよびLED光源による明暗斑(目玉欠陥)をバックライトより30cm離れた地点から目視にて観察した。判定は、ドットパターンイメージおよびLED光源による明暗斑が目視で認められない品位レベル「○」から、目視で確認可能な品位レベル(NGレベル)「×」までを「○」>「△」>「×」の3段階評価とした。同様に本実施例3〜6において、前記バックライトにおけるドットパターンをバックライトより30cm離れた地点から目視にて観察した。判定は、ドットパターンイメージが目視で認められない品位レベル「○」から、目視で確認可能な品位レベル(NGレベル)「×」までを「○」>「△」>「×」の3段階評価とした。
ここで、本実施例1〜2におけるピーク光度およびピーク角度および垂直方向、水平方向の光度の半減角度および品位観察結果を表1に、実施例1と比較例1における視野角特性を図3、図4に示す。同様に本実施例3〜4における比較例3とのピーク光度比率及び垂直方向の光度半減角度、本実施例5〜6における比較例4とのピーク光度比率及び垂直方向の光度半減角度を表2に示す。
Figure 2009300989
Figure 2009300989
実施例1および実施例2ともに、比較例1に比べ光度は劣るものの、ドットパターンイメージおよびLED光源による明暗斑欠陥が、大幅に改善していることがわかる。また、比較例2に比べると光度および画面品位が同等以上に向上していることがわかる。
表1において、実施例1および実施例2ともに、比較例1に比べ光度は劣るものの、ドットパターンイメージおよびLED光源による明暗斑欠陥が、大幅に改善していることがわかる。
また、比較例2に比べると光度および画面品位が同等以上に向上していることがわかる。
表2において実施例3および実施例4ともに、比較例3に比べ光度比率は劣るものの、ドットパターンイメージが大幅に改善されていることがわかる。
また、垂直方向における全半値角度(視野角)が広がっていることがわかる。
特に実施例4は、比較例3に比べ輝度が同等で、かつ全半値角度(垂直視野角)が広がっていることがわかり、光度および視野角特性、画面品位が同等以上に改善された面光源装置が得られていることがわかる。
表2において、実施例5を比較例4と比べると光度が劣っているものの、ドットパターンイメージが大幅に改善していることがわかる。
また、垂直方向における全半値角度(視野角)が広がっていることがわかる。
特に実施例6は、比較例4に比べ光度が向上し、かつ全半値角度(垂直視野角)が広がっていることがわかり、光度および視野角特性、画面品位が改善された面光源装置が得られていることがわかる。
本発明の光偏向レンズシートの断面図である。 本発明のその他の光偏向レンズシートの断面図である。 光偏向レンズシートの水平方向の視野角特性である。 光偏向レンズシートの垂直方向の視野角特性である。 実施例における導光板の垂直方向の視野角特性である。
符号の説明
10,20:光偏向シート
11、21:透光性樹脂基板
12、22、23:プリズムレンズ
13:異方性拡散素子

Claims (7)

  1. 指向性光出射機能を有する導光板からの出射光を偏向する光偏光シートであって、前記光偏向シートが、透光性樹脂基板の両面に光学的構造を備えた光偏向シート。
  2. 前記光光学的構造が、両面異方性レンズである請求項1記載の光偏向シート。
  3. 前記光学的構造が、一方の面にプリズムレンズ列を有し、他方の面に異方性マイクロレンズである請求項1記載の光偏向シート。
  4. 前記光学的構造が、両面とも異方性レンズであり、出射面側の異方性レンズの全面あるいは一部が粗面である請求項1記載の光偏向シート。
  5. 前記光学的構造が、一方の面に異方性レンズを有し、他方に異方性拡散素子を有する請求項1記載の光偏向シート。
  6. 光源と、光入射面から入射した入射光を光出射面から出射する導光体と、前記導光体の光出射面の裏面に対抗して配置された光反射素子と、前記導光体の光出射面上に配置され、透光性樹脂基板の両面に光学的構造を備えた光偏向シートと、
    備え、
    前記光偏向シートは、前記導光体の光出射面と対向する面にプリズムレンズ列を有することを特徴とする面光源装置。
  7. 前記面光源装置に備えられた光反射素子が、正反射による反射を起こす光反射素子であることを特徴とする請求項6に記載の面光源装置。
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