JP2009300944A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】主回路を構成する電磁リレー等の電気機械式リレーが、通電中に切断されることがない加熱装置およびこの加熱装置を用いた画像形成装置を提供する。
【解決手段】電力供給により発熱する発熱体と、発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、電源から電力制御手段への回路をON/OFFする電気機械的スイッチ202と、電気機械的スイッチを制御するスイッチ制御回路と、電力制御回路を制御する制御手段と、電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタする電圧モニタ回路206と、電圧モニタ回路でモニタした電圧値が所定値以下になった場合に、電力制御手段によるON/OFF制御を、制御手段による指示にかかわらず、強制的に停止させOFF状態とする回路と、を備えた加熱装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、加熱装置、および加熱装置を備える複写機やファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に、加熱装置を動作させる際の電気機械的スイッチ、例えば電磁リレーの制御に関するものである。
複写機やファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置における加熱装置は、転写材上に転写された未定着トナー画像を、加熱ローラ等で転写材上に熱定着させるためのものである。そして、加熱ローラ等を加熱する発熱体近傍に設けたサーミスタ等の温度検知素子によって、加熱ローラ等が熱定着に必要な温度となるように発熱体の温度を制御している。
発熱体、すなわちヒータは通常、電気機械的スイッチ、および、電力制御素子を介して商用電源に接続される。ヒータの温度制御を行う場合は、まず電気機械的スイッチがオンされた上で、電力制御素子を用いてヒータが目標温度となるようにヒータへ投入する電力を制御している。
ここで、電気機械的スイッチとは、ヒータを確実に停止させ、なおかつ商用電源からヒータを物理的に絶縁するためのもので、電磁リレー等が広く用いられている。
また、電力制御素子は、ヒータへ投入する電力を位相制御や波数制御によって細かく制御可能な素子であり、通常、双方向3端子サイリスタやソリッドステートリレー等の半導体素子が広く用いられている。
通常、画像形成装置では、ヒータへ電力を供給する経路と、画像形成装置を制御するコントローラ等へ電力を供給する低圧電源への経路とは内部で分岐しており、低圧電源をオンオフするために別のスイッチング手段が設けられている。電磁リレー等は低圧電源とは別の経路上にある。
また、この電磁リレー等は、コントローラ等によるオンオフも可能な構成となっている。そして、ヒータ制御に異常を検出した場合、例えばヒータ温度が所定温度を超えてしまった場合等は、コントローラが異常と判断し、双方向3端子サイリスタ等を停止させるとともに、電磁リレー等をオフすることによってヒータへの電力供給を遮断する。構成によっては、コントローラを介さずに、コンパレータ等の比較器がサーミスタ等の温度検出素子の状態をモニタしており、異常と判断した場合に直接双方向3端子サイリスタ等や電磁リレー等を遮断するものもある。
また、ユーザーが画像形成装置内のジャム紙等の除去や消耗品交換等のために、内部アクセスのためのドアを開けた時のユーザーの安全性を確保するため、強制的に双方向3端子サイリスタ等や、電磁リレー等をオフする様構成する場合もある。
また、関連する従来技術を示す文献としては、下記特許文献1ないし3がある。特許文献1は、リレー接点の溶着を検出する例を示すものである。特許文献2は、スッチング素子がオフした後にリレーがオフするように、タイムディレー手段を設ける例を示すものであり、特許文献3は、カバー開放の際の、リレー接点の焼きつき防止の例を示すものである。
特開2002−296955号公報 特開平7−319341号公報 特開平10−63133号公報
しかしながら、前述の従来例では、画像形成装置本体の電源オンオフ時やドア開閉時、異常時などに、ヒータの温度制御中、双方向3端子サイリスタ等の電力制御素子をオフする前に先に電磁リレー等が遮断されてしまうことがあった。すなわち、ヒータへの通電中に電磁リレー接点が開いてしまうといったことがあった。
画像形成装置が電源オフされる場合、まずコントローラに電力供給している低圧電源の動作が停止する。低圧電源は、電磁リレー等の駆動電源も供給しており、こちらの電圧も低下してくる。すると、電磁リレー等の電圧がより先に低下してしまい、コントローラが電力制御素子等を駆動中に電磁リレー等の接点が先に切れてしまう場合がある。
ユーザーによる画像形成装置の内部へのアクセス、すなわちジャム紙の除去や消耗品交換のためにドアを開けた場合、ユーザーの安全を確保するために、電磁リレー等への電力供給を遮断するとともに、コントローラへドアが開かれたことが通知される。コントローラは直ちに電力制御素子等の停止を行うが、コントローラの制御が遅れ、先に電磁リレー等の駆動電圧が低下し、電力制御素子等が停止するより前に、電磁リレー等の接点が先に切れてしまう場合があった。
異常時、例えば、ヒータ近傍に配置されているサーミスタ等の温度検出素子が、ヒータの異常加熱を検知した場合、直ちにコントローラへ異常の発生が報知されるとともに、電力制御素子等の停止および電磁リレー等のオフが行われる。しかしながらこの場合も、電磁リレー等の駆動電圧が先に低下してしまい、電磁リレー等の接点が先に切れてしまう場合があった。
そのような場合、電磁リレー接点にヒータ駆動のための電流が流れている際に無理矢理接点を引き離すという行為が成され、スパークが発生して接点部分にストレスを与えてしまう場合があった。また、この時に発生するスパークにより、大きな電磁界ノイズが発生し、その電磁界ノイズにより、コントローラを含む回路を誤動作させてしまう場合があった。また、外部に接続されるシステム、例えばパーソナルコンピュータ等の誤動作を引き起こしてしまう場合があった。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、主回路を構成する電磁リレー等の電気機械式リレーが、通電中に切断されることがない加熱装置およびこの加熱装置を用いた画像形成装置を提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するため、本発明では、加熱装置を次の(1)ないし(3)のとおりに構成し、画像形成装置を次の(4)のとおりに構成する。
(1)電力供給により発熱する発熱体と、
前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする電気機械的スイッチと、
前記電気機械的スイッチを制御するスイッチ制御回路と、
前記電力制御回路を制御する制御手段と、
前記電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタする電圧モニタ回路と、
前記電圧モニタ回路でモニタした電圧値が所定値以下になった場合に、前記電力制御手段によるON/OFF制御を、前記制御手段による指示にかかわらず、強制的に停止させOFF状態とする回路と、
を備えた加熱装置。
(2)電力供給により発熱する発熱体と、
前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする電気機械的スイッチと、
前記電気機械的スイッチに接続されたコンデンサと、
前記電気機械的スイッチの一端に、第1の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第1のスイッチ回路と、
前記電気機械的スイッチの他端に、第2の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第2のスイッチ回路と、
前記電力制御回路を制御する制御手段と、
前記第1の整流素子と前記第1のスイッチ制御回路の共通接続点と、前記第2の整流素子と前記第2のスイッチ回路の共通接続点との間の電圧により、前記電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタするモニタ回路と、
前記電圧モニタ回路でモニタした電圧値が所定値以下になった場合に、前記電力制御手段によるON/OFF制御を、前記制御手段による指示にかかわらず、強制的に停止させOFF状態とする回路と、
を備えた加熱装置。
(3)電力供給により発熱する発熱体と、
前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする少なくとも第1および第2の電気機械的スイッチを有する複数の電気機械的スイッチと、
前記第1の電気機械的スイッチを制御する第3のスイッチ制御回路と、
前記第2の電気機械的スイッチを制御する第4のスイッチ制御回路と、
前記電力制御回路を制御する制御手段と、
前記複数の電気機械的スイッチの通電を検知する通電検知回路と、
を備え、
前記第4のスイッチ制御回路が前記第2の電気機械的スイッチをONする際は、常に前記第3のスイッチ制御回路によって前記第1の電気機械的スイッチがONされており、
かつ前記第2の電気機械的スイッチが前記第4のスイッチ制御回路によってOFFされる際は、前記第1の電気機械的スイッチが前記第3のスイッチ制御回路によってONされており、
前記第3のスイッチ制御回路は、前記第2の電気機械的スイッチの駆動信号と前記電流検知回路からの信号をモニタしており、前記第2の電気機械的スイッチの駆動信号がOFFされているにもかかわらず、前記通電検知回路が通電を検知した場合にのみ、前記第3のスイッチ制御回路が前記第1の電気機械的スイッチを強制的にOFFする加熱装置。
(4)前記(1)ないし(3)のいずれかに記載の加熱装置を、定着器の加熱装置に用いた画像形成装置。
本発明によれば、いかなる状況においても、電気機械的スイッチは、通電中に切断されることがないので、電気機械的スイッチ接点に損傷を与えることなく、より信頼性の高い、安定した動作を行うことができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、画像形成装置の実施例により詳しく説明する。
図2は、実施例1である“画像形成装置”の概略構成図である。本実施例はレ−ザービームプリンタの例である。
画像形成装置本体101(以下、本体101という)は、記録紙Sを収納する給紙カセット102を有し、給紙カセット102内に記録紙Sがあるかどうかを検知するカセット有無センサ103が設けられている。また、給紙カセット102内の記録紙Sのサイズを検知するカセットサイズセンサ104(復数個のマイクロスイッチで構成される)、給紙カセット102から記録紙Sを繰り出す給紙ローラ105aおよび搬送ローラ対105b、105c、105d等が設けられている。そして、給紙ローラ105a、搬送ローラ対105b、105c、105dの下流には記録紙Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられている。
また、レジストローラ対106の下流には、記録紙Sの先端と後端を検知し、画像書き込みタイミングをとるための給紙センサ124が設けられている。また、レーザスキャナ107からのレーザ光118に基づいて記録紙S上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ108が設けられている。さらに、プロセスカートリッジ108の下流には記録紙S上に形成されたトナー像を熱定着する定着器109が設けられている。定着器109内の熱定着部下流には排紙部の搬送状態を検知する排紙センサ110、記録紙Sを搬送する排紙ローラ対111や、記録紙Sを排紙するフェースアップ排紙ローラ対140、記録の完了した記録紙Sを積載する積載トレイ112が設けられている。この記録紙Sの搬送基準は、記録紙Sの画像形成装置の搬送方向に直交する方向の長さ、つまり記録紙Sの幅に対して中央になるように設定されている。
排紙センサ110は、定着器109内部に設けられており、記録紙Sが熱定着部を通過したタイミングを検出する。記録紙Sは、排紙ローラ対111を通過した後、フェースアップ排紙ローラ対140を介して積載トレイ112へ排出される。この排紙部に設けられた満載検知センサ142は、積載トレイ112上の記録紙Sが満載であるかを検知するとともに、排紙部の記録紙Sの動きを検知するセンサである。
また、前記レーザスキャナ107は、後述する外部装置131から送出される画像信号(画像信号/VDO)に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット113、このレーザユニット113からのレーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するためのポリゴンミラー114、結像レンズ115、折り返しミラー116等により構成されている。
そして、前記プロセスカートリッジ108は、公知の電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、1次帯電ローラ119、現像器120、転写ローラ121、クリーナ122等から構成されている。また、定着器109は定着フィルム109a、加圧ローラ109b、定着フィルム内部に設けられたセラミックヒータ109c、セラミックヒータ109cの表面温度を検出するサーミスタ109dから構成されている。
また、メインモータ123は、給紙ローラ105aには給紙ローラクラッチ125を介して、搬送ローラ対105b、105c、105d、およびレジストローラ対106にはレジストローラクラッチ129を介して駆動力を与えている。さらに感光ドラム117を含むプロセスカートリッジ108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140にも駆動力を与えている。
そして126はエンジンコントローラであり、レーザスキャナ107、プロセスカートリッジ108、定着器109による電子写真プロセスの制御、前記本体101内の記録紙Sの搬送制御を行っている。
そして、127はビデオコントローラであり、パーソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用インターフェース130(セントロニクス、RS232C、USB等)で接続されている。また、この汎用インターフェース130から送られてくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデータを/VDO信号として、エンジンコントローラ126へ送出している。
エンジンコントローラ126とビデオコントローラ127の間を結ぶ線128は、両コントローラ間のコマンド/ステータス信号線、クロック信号線、/VDO信号線、同期信号線などで構成されている。
次に商用AC電源から定着器109内のセラミックヒータ109cまでの回路について、図1に示す、ブロック図を用いて説明する。インレット201は、商用AC電源200に接続されている。そして、インレット201から電磁リレー202を介し、ヒータ制御回路203(請求項でいう電力制御回路に相当)および、セラミックヒータ109cに接続される。
メインスイッチ212は、本体101の電源スイッチであり、メインスイッチ212をONすることで、低圧電源210へ、商用AC電源を供給する。
低圧電源210は、メインスイッチ212をONすることで起動し、エンジンコントローラ126をはじめ、本体101内の駆動系他、全てのユニットに各種電源を供給している。例えば、3.3Vや5V等といった比較的低圧な電圧をエンジンコントローラ126等の制御系回路へ電圧供給し、電磁リレーやモータ等の主に駆動系を動作させるための電圧、例えば24V等といった比較的高い電圧を各駆動系ユニットへ電圧供給する。
ドアスイッチ209は、本体101の内部へアクセスするためのドアに取り付けられたスイッチで、ドアが開閉されることをエンジンコントローラ126へ報知するとともに、電磁リレー202の駆動を行うための24V電圧のON/OFF制御も行っている。これは、ユーザーが本体101内部にアクセスする場合、例えば、前述のジャムの発生した記録紙Sを取り除いたり、プロセスカートリッジ108等の消耗品の交換を行う場合等、ユーザーの安全性を確実なものとするためである。場合によっては、このドアスイッチ209により、例えば、帯電、現像、転写といった電子写真プロセスに必要な各種高電圧を作る高圧電源213に供給する24VもON/OFFする場合がある。これも、ドアが開いている時に、各種高圧電源の電源供給を遮断し、ユーザーの安全性を確実なものとするためである。
トランジスタ207およびトランジスタ208(請求項でいうスイッチ制御回路に相当)は、エンジンコントローラ126からの指示に従い、電磁リレー202を駆動するための24V電圧を供給し、エンジンコントローラ126による電磁リレー202のON/OFFが行えるようにしている。
コンデンサ204は、電磁リレー202の駆動コイルと並列に接続されており、駆動コイルへの駆動電圧供給が遮断された際に、電磁リレー202のOFF動作を遅延させるためのものである。
ここで、遅延手段として、コンデンサ204を用いた例を示したが、当然ながら、他の手法を用いて同様の効果を得ても良く、例えば、電磁リレー202の動作応答時間を、より遅いリレーに設定する等、同様の効果を得られる種々の手法が考えられる。
ダイオード205(請求項でいう整流素子に相当)は、電磁リレー202の駆動コイルへの駆動電圧が遮断された際に、コンデンサ204に蓄電された電荷が逆流するのを防止するためのものである。かつ後述のコンパレータ206(請求項でいう電圧モニタ回路に相当)が、即時、駆動コイルへの駆動電圧供給遮断を検知するためのものである。コンパレータ206の+端子側は、ダイオード205のアノードから電圧を入力しており、このアノード側が請求項でいう、整流素子の前段に相当する。
コンパレータ206は、電磁リレー202の駆動コイルへ供給されている駆動電圧値をモニタしており、電磁リレー202のOFF電圧を下回った場合(請求項でいう所定値以下に相当)に、AND回路211へOFF信号を報知する。電磁リレー202は、通常、動作電圧にヒステリシス特性を有しており、OFFからONする時の電圧よりもONからOFFする時の電圧の方が低くなる。従って、このコンパレータ206が電圧比較するための基準電圧は、任意に設定可能であるが、通常は電磁リレー202のONからOFFする時の電圧値にするか、若しくは、電磁リレー202がONからOFFする電圧値より高めにするのが良い。そのような設定にすることで、ゆっくり電圧が低下してきた場合にも、電磁リレー202がOFFする前に確実に検知することができる。また、電磁リレー202がOFFからONする時の電圧以上に設定しても良く、この場合は、ノイズ等も含めた瞬時的な24Vのドロップにより反応しやすくなるので、注意が必要である。なお、ここで、コンパレータ206の替わりに、別の手法によって同様の効果が得られるようにしても差し支えない。また、当然のことながら、ダイオード205が有する順方向電圧の電圧低下分は考慮されて設定される。
AND回路211は、コンパレータ206およびエンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号のAND論理を取っている。これにより、コンパレータ206または、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号のうちのどちらか一方でもOFFされると、ヒータ制御回路203へのドライブ信号がOFFされる。本実施例では、AND回路211を用いて、ヒータドライブ信号を強制的にOFFする構成を取っているが、当然ながら、別の手法によって同様の効果が得られるようにしても差し支えない。例えば、コンパレータから直接ヒータ制御回路203の電源を遮断するように構成しても良い。
ヒータ制御回路203は、ソリッドステートリレーや双方向3端子サイリスタ等のスイッチング素子等で構成され、エンジンコントローラ126からの指示に従って、位相制御や波数制御によりセラミックヒータ109cへ供給する電力を制御している。エンジンコントローラ126は、サーミスタ109dからの温度検知情報に基づいて、セラミックヒータ109cが所定の温度となるように、位相角や波数等を変化させることで電力Duty値を制御する。この時、セラミックヒータ109cに定電力が投入されるように、ヒータ制御回路203を制御する構成としても良い。
次に動作について図3により説明する。まず、本体101のメインスイッチ212がONされると、低圧電源210が起動する。そして、エンジンコントローラ126へ供給する電圧、例えば、3.3Vや5V等といった比較的低圧な電圧の起動と、電磁リレーやモータ等の主に駆動系を動作させるための電圧、例えば24V等といった比較的高い電圧を起動する。ドアスイッチ209が閉じられている場合、24V電圧がトランジスタ207へ供給される。
そしてエンジンコントローラ126が起動し、本体101のウォームアップのための前多回転動作を開始する。まず、トランジスタ207、208をONして、24V電圧を電磁リレー202の駆動コイルへ供給する。トランジスタ207によって供給された24V電圧は、ダイオード205を介して電磁リレー202の駆動コイルおよびコンデンサ204へ供給される。コンデンサ204への充電により電磁リレー202の駆動コイル電圧が上昇していき、やがて電磁リレー202のON電圧を越え、電磁リレー202がONされる。コンパレータ206は、その時の電磁リレー202の駆動コイル電圧をモニタしており、電磁リレー202のON電圧を越えたことを検知すると、AND回路211へON信号を出力する。
電磁リレー202がONされることにより、ヒータ制御回路203へ電力が供給される。エンジンコントローラ126は、ドアスイッチ209が閉じられていることを確認して、AND回路211へヒータドライブ信号を出力する。AND回路211では、コンパレータ206からON信号が出力されているので、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号に従って、ヒータ制御回路203へドライブ信号を出力する。
エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路203を制御し、セラミックヒータ109cへ電力を供給して所定の予熱制御を行う。セラミックヒータ109cが予熱された後、メインモータ123がエンジンコントローラ126により駆動開始される。また、感光ドラム117を含むプロセスカートリッジ108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140が回転駆動される。さらに、ヒータ制御回路203が制御され、定着器109内のセラミックヒータ109cの駆動制御も行われ、所定のプロセス機器の準備動作が実行される。
エンジンコントローラ126は、その後セラミックヒータ109cを所定の温度まで到達させるとともに各プロセス機器の準備動作を終え、スタンバイ状態に入る。
この時、エンジンコントローラ126はヒータ制御回路203を停止し、セラミックヒータ109cへの電力供給を止める。
次にプリント動作について説明する。
エンジンコントローラ126は、ビデオコントローラ127からプリント動作開始命令を受けると、プリント動作を開始する。
まず、トランジスタ207、208をONして、24V電圧を電磁リレー202の駆動コイルへ供給する。トランジスタ207によって供給された24V電圧は、ダイオード205を介して電磁リレー202の駆動コイルおよびコンデンサ204へ供給される。コンデンサ204への充電により電磁リレー202の駆動コイル電圧が上昇していき、やがて電磁リレー202のON電圧を越え、電磁リレー202がONされる。コンパレータ206は、その時の電磁リレー202の駆動コイル電圧をモニタしており、電磁リレー202のON電圧を越えたことを検知すると、AND回路211へON信号を出力する。
電磁リレー202がONされることにより、ヒータ制御回路203へ電力が供給される。エンジンコントローラ126は、ドアスイッチ209が閉じられていることを確認して、AND回路211へヒータドライブ信号を出力する。AND回路211では、コンパレータ206からON信号が出力されているので、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号に従って、ヒータ制御回路203へドライブ信号を出力する。
エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路203を制御し、セラミックヒータ109cへ電力を供給して所定の予熱制御を行う。セラミックヒータ109cが予熱された後、メインモータ123が駆動され、ヒータ制御回路203を制御してセラミックヒータ109cの立上げ、ポリゴンミラー114の駆動を開始する。メインモータ123の駆動によって、感光ドラム117および転写ローラ121、定着器109の定着フィルム109aおよび加圧ローラ109b、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140がそれぞれ回転を開始する。この後エンジンコントローラ126は、レーザユニット113の光量制御を開始するとともに、一次帯電ローラ119、現像器120、転写ローラ121の高圧駆動を順次行う。エンジンコントローラ126は、不図示のCPUにてレーザ光検出センサより送られる/BD信号のパルス間隔からポリゴンミラー114の回転が定常状態になったことを検知する。すると、給紙ローラクラッチ125をオンして給紙ローラ105aを駆動し、給紙カセット102内の記録紙Sを一枚ずつ繰り出す。給紙ローラクラッチ125はカセットから記録紙Sを一枚繰り出すと、直ちにオフされる。繰り出された記録紙Sは、給紙ローラクラッチ125とともにオンされたレジストローラクラッチ129により回転している搬送ローラ対105b、105c、105dによってレジストローラ対106に向けて搬送される。そしてCPUは、記録紙Sが給紙センサ124に到達したことを検知して同期信号をビデオコントローラ127に対して出力開始し、かつレジストローラクラッチ129をオフして搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動を一時停止する。
その時ビデオコントローラ127は、画像情報のドットイメージへの展開を開始しており、/VDO信号出力開始の準備を完了している。ビデオコントローラ127は、エンジンコントローラ126からの同期信号を受信して1ページ分の画像データとして/VDO信号の出力を開始する。
一方エンジンコントローラ126は、同期信号出力開始とともにレジストローラクラッチ129を再びオンし、搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動を再開する。搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動は、記録紙Sの後端がレジストローラ対106を通過するまでの間行う。また、この間エンジンコントローラ126は、ビデオコントローラ127からの/VDO信号に応じてレーザユニット113を駆動する。レーザユニット113から発したレーザ光118は、レーザスキャナ107のポリゴンミラー114の回転によって直線状の走査に変換され、結像レンズ115、折り返しミラー116によって感光ドラム117に照射される。
感光ドラム117は、図1中、時計回り方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動される。感光ドラム117はその回転過程で帯電手段としての1次帯電ローラ119により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。その感光ドラム117の一様帯電面に対してレーザスキャナ107から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対して変調制御(ON/OFF制御)されたレーザービームによる走査露光がなされる。これにより、前記感光ドラム117の表面に目的の画像情報の静電潜像が形成される。前記感光ドラム117上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像器120で現像材(トナー)により現像されて可視化される。
一方、一枚ずつ繰り出された記録紙Sは、搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106により感光ドラム117と転写手段としての転写ローラ121の圧接部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて給送される。そして、その記録紙Sの表面に感光ドラム117面側のトナー画像が順次転写されていく。転写ニップ部を出た記録紙Sは、回転過程の感光ドラム117の面から順次分離されて、トナー画像を定着させるための定着器109に導入される。定着フィルム109aと加圧ローラ109bとの間を通過する記録紙Sに該定着フィルム109aを介してセラミックヒータ109cの熱を印加するとともに加圧ローラ109bにより圧力を加えて、記録紙S上のトナー画像を熱定着処理する。定着器109を出た記録紙Sは、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140により積載トレイ112にプリントアウトされる。
また、記録紙Sが分離した後の感光ドラム117は、クリーニング手段としてのクリーナ122により転写残りトナー等の付着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して帯電処理から始まる電子写真画像形成に供される。
プリント動作を終えると、エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路203を停止してセラミックヒータ109cへの電力供給を止めるとともに、メインモータ123およびレーザスキャナ107、その他一連のプリントプロセス処理を停止させる。
プリント動作中に、搬送中の記録紙Sが本体101内で引っかかる等、ジャムが発生してしまった場合、エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路203を停止してセラミックヒータ109cへの電力供給を止める。これとともに、メインモータ123およびレーザスキャナ107、その他一連のプリントプロセス処理を緊急停止させる。
また、ユーザーが本体101内部にアクセスする場合、例えば、前述のジャムの発生した記録紙Sを取り除いたり、プロセスカートリッジ等の消耗品の交換を行う場合、本体101のドアスイッチ209がOFFされる。すると、トランジスタ207へ供給されていた24Vが停止され、電磁リレー202の駆動コイルへの駆動電圧供給がOFFされる。コンパレータ206では、直ちに電磁リレー202のOFF電圧を下回る電圧が入力されるので、コンパレータ206からAND回路211へOFF信号が出力される。AND回路211では、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号を無視して直ちにヒータ制御回路203へのドライブ信号をOFFする。
その時、電磁リレー202では、ダイオード205を介してコンデンサ204へ蓄えられた電荷により、しばらくON状態を続ける。ここでの電磁リレー202のON時間は、ヒータ制御回路203へのドライブ信号がOFFされて、なおかつヒータ制御回路203がヒータ109cへの電力供給を完全に停止するまでの時間、すなわち商用AC電圧がゼロクロスポイントに達して双方向3端子サイリスタ等の素子がOFFになるまでの時間に対し、十分余裕のある時間が設定されている。ただし、あまり長すぎると、本来の目的から外れてしまうので、少なくともユーザーが機内にアクセス可能となる時間にはOFFしている必要がある。このような構成にすることにより、電磁リレー202がOFFされる時には、確実にヒータ制御回路203がOFFされてヒータ109cへの電力供給を遮断しているので、通電中に電磁リレー202の接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
これは、スタンバイ中に、セラミックヒータ109cを所定の温度に保ち、プリント開始時の待ち時間を短縮するため、スタンバイ中もエンジンコントローラ126がヒータ制御回路203を制御して、セラミックヒータ109cの温調制御を行っている場合に有効な制御である。
構成によっては、前述のとおり、電子写真プロセスに必要な各種高電圧を作る高圧電源213に供給する24Vもドアスイッチ209を介して供給する場合がある。この高圧電源213が比較的大きな容量成分を有している場合もあるが、その場合においても、電磁リレー202がOFFされる時には、確実にヒータ制御回路203がOFFされてヒータ109cへの電力供給を遮断している。よって、通電中に電磁リレー202の接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
エンジンコントローラ126は、ドアスイッチ209がOFFされたことを検知している。しかし、ドアスイッチ209がOFFしたことを検知するまでに、例えば、ドアスイッチ209の接点がチャタリング等を発生する場合、そのチャタリングを除去する処理のために、ドアスイッチ209のOFFを確定するまでに時間がかかる。さらに、エンジンコントローラ126による、本体101内部の他のユニットの制御等により、ドアスイッチ209のOFFを検知するまでに時間がかかる場合もある。よって、それからヒータドライブ信号をOFFしても、電磁リレー202が先にOFFになってしまい、結果として、ヒータ109cへ電力を供給中に電磁リレー202をOFFすることになってしまう。通電中に電磁リレー202の接点が離れると、スパークが発生し、リレー接点に損傷を与えるだけでなく、スパークによるノイズにより、エンジンコントローラ126の誤動作を初め、本体101内部だけでなく、本体101周辺の外部機器へも被害を及ぼす恐れがある。
さらに、例えば、故障やエンジンコントローラ126が暴走する等、制御不能状態に陥った場合においても、セラミックヒータ109cの温度が所定の温度を超えたことを検知し、エンジンコントローラ126を介さずに、サーミスタ温度検知回路等からの情報により直ちにトランジスタ207等を制御して、電磁リレー202をOFFできる様構成する場合もある。この場合、コンパレータ206では、直ちに電磁リレー202のOFF電圧を下回る電圧が入力されるので、コンパレータ206からAND回路211へOFF信号が出力される。AND回路211では、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号を無視して直ちにヒータ制御回路203へのドライブ信号をOFFする。従って、前述のとおり、電磁リレー202がOFFされる時には、確実にヒータ制御回路203がOFFされてヒータ109cへの電力供給を遮断しているので、通電中に電磁リレー202の接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
エンジンコントローラ126によってヒータ制御回路203が制御され、ヒータ109cの温調制御を行っている場合にメインスイッチ212がOFFされるようなとき、エンジンコントローラ126へ供給している3.3Vや5Vといった電圧と、駆動系を制御する24Vといった電圧が遮断され、徐々に電圧が低下する。そして、通常、3.3Vや5Vが供給されるユニットやデバイスの負荷は比較的軽く、24Vが供給される駆動系のユニットやデバイスの負荷が比較的重いため、24V電圧の方が先に電圧低下してしまう。エンジンコントローラ126は、メインスイッチ212のOFFを検知できないため、24Vの電圧が低下しているにもかかわらず、ヒータ109cの温調制御をそのまま続けてしまう。そのよう場合においても、コンパレータ206では、電磁リレー202のOFF電圧を下回る電圧を検知し、AND回路211へOFF信号を出力することができる。AND回路211では、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号を無視して直ちにヒータ制御回路203へのドライブ信号をOFFする。従って、前述のとおり、電磁リレー202がOFFされる時には、確実にヒータ制御回路203がOFFされてヒータ109cへの電力供給を遮断しているので、通電中に電磁リレー202の接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
また、その他、何らかの原因で24Vが低下したり、トランジスタ207がOFFされたりした場合にも、前述のごとく確実にヒータ制御回路203がOFFされるので、通電中に電磁リレー202の接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
また、本実施例では、画像形成装置であるプリンタについて説明しているが、加熱装置を備える機器だけでなく、モータ等の駆動機器においても応用することが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、いかなる状況においても、電気機械的スイッチは、通電中に切断されることがないので、電気機械的スイッチ接点に損傷を与えることなく、より信頼性の高い、安定した動作を行うことができる。
実施例2である“画像形成装置”について説明する。画像形成装置全体の構成および動作は、実施例1と同様なので、その説明を援用し、ここでの再説明は省略する。
商用AC電源から定着器109内のセラミックヒータ109cまでの回路について、図4に示す、
図5を参照し、構成、動作を説明する。トランジスタ301およびトランジスタ302は、エンジンコントローラ126からの指示に従い、電磁リレー202を駆動するための24V電圧を供給し、エンジンコントローラ126による電磁リレー202のON/OFF制御が行えるようにしている。
トランジスタ303は、エンジンコントローラ126とは別に制御されるトランジスタで、例えば、サーミスタ109dからの情報や不図示の電流検知回路、モータ回転検知回路等に接続されていることを想定している。それらユニットからの情報により、もし異常が見つかった場合に、即時トランジスタ303をOFFする構成とすれば、危険を回避してセラミックヒータ109cを駆動停止させることができる。通常はON状態である。
なお、トランジスタ301およびトランジスタ302の回路は、請求項でいう、「前記電気機械的スイッチの一端に、第1の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第1のスイッチ制御回路」に相当します。また、トランジスタ303の回路は、請求項でいう、「前記電気機械的スイッチの他端に、第2の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第2のスイッチ制御回路」に相当します。
コンデンサ204は、電磁リレー202の駆動コイルと並列に接続されているのは、実施例1と同様であり、駆動コイルへの駆動電圧供給が遮断された際に、電磁リレー202のOFF動作を遅延させるためのものである。
ダイオード304およびダイオード305は、電磁リレー202の駆動コイルへの駆動電圧が遮断された際に、コンデンサ204に蓄電された電荷が逆流するのを防止するためのものである。また、後述のコンパレータ206が、即時駆動コイルへの駆動電圧供給遮断を検知するためのものである。
コンパレータ206は、図4のごとく、トランジスタ301により供給される駆動電圧を、抵抗306および抵抗307により分圧した電圧と、トランジスタ303のONによって、24Vを抵抗307およびツェナーダイオード308により規定される電圧を比較しており、これら電圧の比較結果によって出力される。なお、コンパレータ206の回路は、請求項でいう、「前記第1の整流素子と前記第1のスイッチ制御回路の共通接続点と、前記第2の整流素子と前記第2のスイッチ制御回路の共通接続点との間の電圧により、前記電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタするモニタ回路」に相当します。
トランジスタ301により供給される駆動電圧が正常な場合は、トランジスタ303のONにより、抵抗307およびツェナーダイオード308により規定される電圧よりも高いので、コンパレータ206からはON信号が出力される。このトランジスタ301による駆動電圧が低下してきた場合、前述の抵抗307およびツェナーダイオード308により規定される電圧を下回ってしまうため、図5に示すように、コンパレータ206からはOFF信号が出力さる。これにより、後述のように、ヒータ制御回路203へのドライブ信号がOFFされる。
トランジスタ303がOFFされる場合は、コンパレータ206の反転端子には、24Vに抵抗307でプルアップされたレベルが入力される。よって反転端子の電圧は、抵抗306および抵抗307により分圧される電圧を超え、図5に示すようにコンパレータ206からはOFF信号が出力され、後述のように、ヒータ制御回路203へのドライブ信号がOFFされる。
従って、電磁リレー202の駆動コイルへ供給されている駆動電圧値が等価的にコンパレータ206によってモニタされ、電磁リレー202のOFF電圧を下回った場合に、AND回路211へOFF信号を報知する。電磁リレー202は、通常、動作電圧にヒステリシス特性を有しており、OFFからONする時の電圧よりもONからOFFする時の電圧の方が低くなる。従って、このコンパレータ206が電圧比較するための基準電圧は、任意に設定可能であるが、通常は電磁リレー202のONからOFFする時の電圧値にするか、若しくは、電磁リレー202がONからOFFする電圧値より高めにするのが良い。そのような設定にすることで、ゆっくり電圧が低下してきた場合にも、電磁リレー202がOFFする前に確実に検知することができる。また、電磁リレー202がOFFからONする時の電圧以上に設定しても良く、この場合は、ノイズ等も含めた瞬時的な24Vのドロップにより反応しやすくなるので、注意が必要である。これら電圧の設定は、抵抗306および抵抗307により設定される分圧電圧と、抵抗307およびツェナーダイオード308により設定される電圧により、任意に設定可能である。なお、ここで、コンパレータ206の替わりに、別の手法によって同様の効果が得られるようにしても差し支えない。また、当然のことながら、ダイオード304、305が有する順方向電圧の電圧低下分は考慮されて設定される。
AND回路211は、コンパレータ206およびエンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号のAND論理を取っている。よって、コンパレータ206または、エンジンコントローラ126からのヒータドライブ信号のうちのどちらか一方でもOFFされると、ヒータ制御回路203へのドライブ信号がOFFされる。本実施例では、AND回路211を用いて、ヒータドライブ信号を強制的にOFFする構成を取っているが、当然ながら、別の手法によって同様の効果が得られるようにしても差し支えない。例えば、コンパレータから直接ヒータ制御回路203の電源を遮断するように構成しても良い。
その他の構成および動作に関しては、実施例1と同様である。
以上説明したように、本実施例によれば、電磁リレーを駆動する種々の回路にも対応でき、電磁リレーの駆動電圧を正確にモニタし、その駆動電圧に応じて適宜ヒータ制御回路を停止させることができる。よって、通電中に電磁リレーの接点が離れるようなことはなく、スパークも発生しない。
なお、本実施例では、画像形成装置であるプリンタについて説明しているが、加熱装置を備える機器だけでなく、モータ等の駆動機器においても応用することが可能である。
実施例3である“画像形成装置”について説明する。画像形成装置全体の構成および動作は、実施例1と同様なので、その説明を援用し、ここでの再説明は省略する。
商用電源から定着器109内のセラミックヒータ109cまでの回路について、図6に示す、ブロック図を用いて説明する。インレット201は、不図示の商用AC電源に接続されている。そして、インレット201から電磁リレー202、223、224を介し、Zerox/電流検知回路225(請求項でいう、通電検知回路に相当)を通ってヒータ制御回路226および、セラミックヒータ109cに接続される。
リレー駆動回路228は、電磁リレー223、224を制御しており、エンジンコントローラ126からの指示に従って電磁リレー223、224をON/OFFしている。Zerox/電流検知回路225は、セラミックヒータ109cに流れる電流値をモニタするとともに、AC電圧のゼロクロスタイミングを検知している。そして、それらの情報を適宜エンジンコントローラ126へ報知するとともに、電流値の有無、またはゼロクロスタイミングの検知が可能かどうかの情報をリレー駆動回路229に報知している。
Zerox/電流検知回路225がリレー駆動回路229に報知する情報は、電流値の有無情報のみであっても良いし、ゼロクロスタイミング検知がされているかどうかの情報のみであっても良いし、その両方であっても良い。ゼロクロスタイミング検知は、電磁リレー202、223、224の全ての電磁リレーが通電された時に検知可能となる。従って、ゼロクロスタイミング検知の情報により、全ての電磁リレーの通電が成されているかどうかが判断できる。また、電磁リレー202、223、224の全ての電磁リレーが通電され、なおかつヒータ制御回路226が通電制御されたことでセラミックヒータ109cに電流が流れる。よって、電流値の有無情報であれば、その時の電流値の有無を検知することによって、電磁リレー202、223、224の全ての電磁リレーが通電されているかどうかが判断できる。なお、リレー駆動回路229は、請求項でいう、「前記第1の電気機械的スイッチを制御する第3のスイッチ制御回路」に相当し、リレー駆動回路228は、請求項でいう、「前記第2の電気機械的スイッチを制御する第4のスイッチ制御回路」に相当します。
ヒータ制御回路226は、ソリッドステートリレーや双方向3端子サイリスタ等のスイッチング素子等で構成され、エンジンコントローラ126からの指示に従って、位相制御や波数制御によりセラミックヒータ109cへ供給する電力を制御している。エンジンコントローラ126は、Zerox/電流検知回路225からのゼロクロスタイミング情報や電流値、およびサーミスタ109dからの温度検知情報に基づいて、セラミックヒータ109cが所定の温度となるように、位相角や波数等を変化させることで電力Duty値を制御する。この時、セラミックヒータ109cに定電力が投入されるように、ヒータ制御回路226を制御する構成としても良い。
リレー駆動回路229は、エンジンコントローラ126とは独立しており、図7に示す表に従って動作する。すなわち、リレー駆動回路228からのリレー制御信号が、リレーOFFであるにもかかわらず、Zerox/電流検知回路225が通電を検出した場合に電磁リレー202をOFFする。それ以外の状態、例えば、リレー駆動回路228からのリレー制御信号がONの場合や、リレー駆動回路228からのリレー制御信号がOFFで、なおかつZerox/電流検知回路225が通電を検出できない場合は、リレー駆動回路229が電磁リレー202をONする。なお、ここでリレー駆動回路228からのリレー制御信号がONにもかかわらず、Zerox/電流検知回路225が通電を検知出来なかったり、ヒータ制御回路226が通電制御を行っているにもかかわらず電流を検知できなかった場合は、セラミックヒータ109cまでの通電経路に何らかの異常が認められるので、ユーザーに対し故障を報知する構成としても良い。
また、セラミックヒータ109cへの通電中に突然、本体101の電源OFF等、何らかの原因でリレー駆動電圧である24V電源が停止する等した場合、電磁リレー202、223、224はリレー駆動回路の制御に依らず、OFFしてしまう。その時、電磁リレー202には、OFF動作を遅延させるための遅延手段(請求項でいう、OFF動作遅延手段に相当)、例えばコンデンサ230が電磁リレー202の駆動コイルと並列に接続されており、電磁リレー223、224のOFFから所定時間遅れて切れる構成となっている。従って、セラミックヒータ109cへの通電中、リレー駆動電圧が何らかの原因で停止してしまった場合であっても、電磁リレー202だけは接点のスパークが発生しない。
ここで、遅延手段として、コンデンサ230を用いた例を示したが、当然ながら、他の手法を用いて同様の効果を得ても良い。例えば、電磁リレー202だけ、駆動コイルの動作電圧を他の電磁リレー223、224とずらし、より低い電圧でもONするような電磁リレーに設定しても良い。その結果、リレー駆動電圧が低下してきた時に、先に電磁リレー223、224が切れるような仕組みとすることができる。また、その他、電磁リレー202の動作応答時間を電磁リレー223、224より遅いリレーに設定する等、同様の効果を得られる種々の手法が考えられる。
次に動作について説明する。まず、本体101の不図示のメイン電源が入れられると、不図示の低圧電源が起動する。そして、エンジンコントローラ126へ供給する電圧、例えば、3.3Vや5V等といった比較的低圧な電圧の起動と、電磁リレーやモータ等の主に駆動系を動作させるための電圧、例えば24V等といった比較的高い電圧を起動する。リレー駆動回路229は、24V電圧が起動すると、リレー駆動回路228からのリレー制御信号がリレーOFFで、なおかつZerox/電流検知回路225が非通電であることを検知し、両信号に矛盾がないことを確認し、直ちに電磁リレー202をONする。そしてエンジンコントローラ126が起動し、本体101のウォームアップのための前多回転動作を開始する。まず、リレー駆動回路228を制御して電磁リレー223、224をONし、ヒータ制御回路226へ電力を供給する。エンジンコントローラ126は、Zerox/電流検知回路225からの信号に基づいて、ヒータ制御回路226を制御し、セラミックヒータ109cへ電力を供給して所定の予熱制御を行う。セラミックヒータ109cが予熱された後、メインモータ123がエンジンコントローラ126により駆動開始され、感光ドラム117を含むプロセスカートリッジ108の各ユニット、定着器109、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140が回転駆動される。さらに、ヒータ制御回路226が制御され、定着器109内のセラミックヒータ109cの駆動制御も行われ、所定のプロセス機器の準備動作が実行される。
エンジンコントローラ126は、その後セラミックヒータ109cを所定の温度まで到達させるとともに各プロセス機器の準備動作を終え、スタンバイ状態に入る。
この時、エンジンコントローラ126はヒータ制御回路226を停止し、セラミックヒータ109cへの電力供給を止める。その後、エンジンコントローラ126はリレー駆動回路228を制御して、電磁リレー223、224をオフする。このような順番でヒータ制御回路226および電磁リレー223、224を停止させることで、電磁リレー223、224をオフする際は必ずセラミックヒータ109cへの電流が停止しており、セラミックヒータ109cへの通電中のリレーOFFといったことが発生しない様配慮されている。従って、リレーOFF時にスパークが発生するようなことはない。
次にプリント動作について説明する。
エンジンコントローラ126は、ビデオコントローラ127からプリント動作開始命令を受けると、プリント動作を開始する。まず、リレー駆動回路228を制御して電磁リレー223、224をONし、ヒータ制御回路226へ電力を供給する。エンジンコントローラ126は、Zerox/電流検知回路225からの信号に基づいて、ヒータ制御回路226を制御し、セラミックヒータ109cへ電力を供給して所定の予熱制御を行う。セラミックヒータ109cが予熱された後、メインモータ123が駆動され、ヒータ制御回路226を制御してセラミックヒータ109cの立上げ、ポリゴンミラー114の駆動を開始する。メインモータ123の駆動によって、感光ドラム117および転写ローラ121、定着器109の定着フィルム109aおよび加圧ローラ109b、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140がそれぞれ回転を開始する。この後エンジンコントローラ126は、レーザユニット113の光量制御を開始するとともに、一次帯電ローラ119、現像器120、転写ローラ121の高圧駆動を順次行う。エンジンコントローラ126は、不図示のCPUにてレーザ光検出センサより送られる/BD信号のパルス間隔からポリゴンミラー114の回転が定常状態になったことを検知すると、給紙ローラクラッチ125をオンして給紙ローラ105aを駆動し、給紙カセット102内の記録紙Sを一枚ずつ繰り出す。給紙ローラクラッチ125はカセットから記録紙Sを一枚繰り出すと、直ちにオフされる。繰り出された記録紙Sは、給紙ローラクラッチ125とともにオンされたレジストローラクラッチ129により回転している搬送ローラ対105b、105c、105dによってレジストローラ対106に向けて搬送される。そしてCPUは、記録紙Sが給紙センサ124に到達したことを検知して同期信号をビデオコントローラ127に対して出力開始し、かつレジストローラクラッチ129をオフして搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動を一時停止する。
その時ビデオコントローラ127は、画像情報のドットイメージへの展開を開始しており、/VDO信号出力開始の準備を完了している。ビデオコントローラ127は、エンジンコントローラ126からの同期信号を受信して1ページ分の画像データとして/VDO信号の出力を開始する。
一方エンジンコントローラ126は、同期信号出力開始とともにレジストローラクラッチ129を再びオンし、搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動を再開する。搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106の駆動は、記録紙Sの後端がレジストローラ対106を通過するまでの間行う。また、この間エンジンコントローラ126は、ビデオコントローラ127からの/VDO信号に応じてレーザユニット113を駆動する。レーザユニット113から発したレーザ光118は、レーザスキャナ107のポリゴンミラー114の回転によって直線状の走査に変換され、結像レンズ115、折り返しミラー116によって感光ドラム117に照射される。
感光ドラム117は、図1中時計回り方向に所定の周速度(プロセススピード)にて回転駆動される。感光ドラム117はその回転過程で帯電手段としての1次帯電ローラ119により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。その感光ドラム117の一様帯電面に対してレーザスキャナ107から出力される、目的の画像情報の時系列電気デジタル画素信号に対して変調制御(ON/OFF制御)されたレーザービームによる走査露光がなされ、前記感光ドラム117の表面に目的の画像情報の静電潜像が形成される。前記感光ドラム117上に形成された静電潜像は、現像手段としての現像器120で現像材(トナー)により現像されて可視化される。
一方、一枚ずつ繰り出された記録紙Sは、搬送ローラ対105b、105c、105dおよびレジストローラ対106により感光ドラム117と転写手段としての転写ローラ121の圧接部である転写ニップ部に所定の制御タイミングにて給送される。そして、その記録紙Sの表面に感光ドラム117面側のトナー画像が順次転写されていく。転写ニップ部を出た記録紙Sは、回転過程の感光ドラム117の面から順次分離されて、トナー画像を定着させるための定着器109に導入される。定着フィルム109aと加圧ローラ109bとの間を通過する記録紙Sに該定着フィルム109aを介してセラミックヒータ109cの熱を印加するとともに加圧ローラ109bにより圧力を加えて、記録紙S上のトナー画像を熱定着処理する。定着器109を出た記録紙Sは、排紙ローラ対111、フェースアップ排紙ローラ対140により積載トレイ112にプリントアウトされる。
また、記録紙Sが分離した後の感光ドラム117は、クリーニング手段としてのクリーナ122により転写残りトナー等の付着汚染物の除去処理を受けて清浄面化され、繰り返して帯電処理から始まる電子写真画像形成に供される。
プリント動作を終えると、エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路226を停止してセラミックヒータ109cへの電力供給を止めるとともに、メインモータ123およびレーザスキャナ107、その他一連のプリントプロセス処理を停止させる。その後、エンジンコントローラ126はリレー駆動回路228を制御して、電磁リレー223、224をオフする。スパークが発生しないような制御となっているのは、前述のとおりである。
プリント動作中に、搬送中の記録紙Sが本体101内で引っかかる等、ジャムが発生してしまった場合、エンジンコントローラ126は、ヒータ制御回路226を停止してセラミックヒータ109cへの電力供給を止める。これとともに、メインモータ123およびレーザスキャナ107、その他一連のプリントプロセス処理を緊急停止させる。その後、エンジンコントローラ126は、リレー駆動回路228を制御して、電磁リレー223、224をオフする。スパークが発生しないような制御となっているのは、前述のとおりである。
また、ユーザーが本体101内部にアクセスする場合、例えば、前述のジャムの発生した記録紙Sを取り除いたり、プロセスカートリッジ等の消耗品の交換を行う場合等、ユーザーの安全性を確実なものとする必要がある。このため、エンジンコントローラ126は不図示のドアオープン検知情報からヒータ制御回路226を停止し、セラミックヒータ109cへの電力供給を止め、次にリレー駆動回路228を制御して、電磁リレー223、224をオフする。これは、スタンバイ中に、セラミックヒータ109cを所定の温度に保ち、プリント開始時の待ち時間を短縮するため、スタンバイ中もエンジンコントローラ126がヒータ制御回路226を制御して、セラミックヒータ109cの温調制御を行っている場合に有効な制御である。
さらに、例えば、ヒータ制御回路226等に故障が発生し、セラミックヒータ109cの温度が所定の温度を超えてしまったような場合、エンジンコントローラ126を介さずに、サーミスタ温度検知回路や電流検知回路からの情報により直ちにリレー駆動回路228を制御して、電磁リレー223、224をOFFできる様構成する場合もある。このような構成は、エンジンコントローラ126が暴走する等、制御不能状態に陥った場合においても有効である。この場合、セラミックヒータ109cへの通電が行われているので、電磁リレー223、224をOFFする場合に、電磁リレー223、224の接点にスパークが発生してしまう。
また、別の手法として、エンジンコントローラ126がヒータ制御回路226をOFFし、その後リレー駆動回路228をOFFすることも考えられる。しかし、ヒータ制御回路226が故障しているため、たとえエンジンコントローラ126がヒータ制御回路226をOFFしても、通電を止めることはできない。この場合においても、セラミックヒータ109cへの通電が行われているので、電磁リレー223、224をOFFする場合に、電磁リレー223、224の接点にスパークが発生してしまう。
前述のとおり、これら電磁リレー223、224をOFFする場合、セラミックヒータ109cへの通電中に電磁リレーをOFFすることになるため、リレー接点にはスパークが発生することになる。スパークが発生すると、接点にダメージが生じるため、スパークが複数回に渡って発生すると、電磁リレー223、224の接点溶着が懸念される。ただし、電磁リレー223、224のうち、どちらか一方のみに接点溶着が発生した場合は、リレー駆動回路228をOFFさせることにより通電を遮断できるので、Zerox/電流検知回路225が通電を検知することはない。その後、電磁リレー223、224が両方とも接点溶着が発生した場合に、Zerox/電流検知回路225が電磁リレー223、224両方のリレー接点が溶着したことを検知できるので、リレー駆動回路229が202をOFFすることができる。また、リレー駆動回路229は、ラッチ機能を有しており、本体101の電源がOFFされない限り、一度発生したリレー202のOFF状態を保持しており、再び電磁リレー202をONしに行くことはない。
また、本実施例では、画像形成装置であるプリンタについて説明しているが、加熱装置を備える機器だけでなく、モータ等の駆動機器においても応用することが可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、いかなる状況においても、少なくとも一つの電磁リレーは、通電中に切断されることがないので、その電磁リレー接点に損傷を与えることなく、より信頼性の高い、安定した動作を行うことができる。
実施例4である“画像形成装置”について説明する。画像形成装置全体の構成および動作は、実施例1と同様なので、その説明を援用し、ここでの再説明は省略する。
商用電源から定着器109内のセラミックヒータ109cまでの回路について、図8に示す、ブロック図を用いて説明する。
本実施例では、リレー停止回路409が電磁リレー202をOFFする状況が発生した場合、つまり、リレー駆動回路228がリレー駆動信号をOFFしているにもかかわらず、Zerox/電流検知回路225が通電を検知して電磁リレー202を一回でもOFFする状況が発生している場合、たとえ本体101の電源がOFF/ONされても、電磁リレー202が再びONされることがないようにする構造となっている。
図8において、電磁リレー202の駆動コイルは、一方をリレー駆動電源である24Vにヒューズ411(請求項でいう、非復帰型の素子に相当)を介して接続されており、他方をGndレベルに設置されている。そして、そのヒューズ411のリレーコイル側は、図のようにトランジスタ410にも接続されている。トランジスタ410は、リレー停止回路409に接続されており、リレー停止回路409からのリレー停止信号によりONされる。
次に動作について説明する。本体101の電源がONされると、24V電源が起動すると同時に電磁リレー202がONされる。それ以降の動作等については、実施例1と同じである。
そして、もし、リレー駆動回路228からのリレー制御信号がOFFされているにもかかわらず、Zerox/電流検知回路225が通電を検知した場合、リレー停止回路409は、トランジスタ410をONする。すると、トランジスタ410のONにより、ヒューズ411は、リレー駆動電圧である24VからGndへのショート状態となり、過電流により、ヒューズ411が溶断する。ヒューズ411の溶断によって、リレー駆動電圧24Vから電磁リレー202の駆動コイルへの電圧供給が停止され、電磁リレー202がOFFされる。そして、それ以降、本体101電源をOFF/ONしたとしても、リレー駆動電圧24Vから電磁リレー202へ電圧を供給できなくなり、電磁リレー202はOFF状態を保持し続けることになる。
本実施例では、ソフトウェアが介在していないので、より信頼性が高い。なお、本実施例では、ヒューズを用い、ヒューズの非復帰性を利用した回路を例として用いているが、当然ながら、ヒューズに限らず、他の非復帰性のデバイスを用いた手法で構成することも可能である。例えば、不揮発性の半導体記憶素子(請求項でいう、不揮発性記憶素子に相当)を利用し、一度電磁リレー202がOFFされたことをその半導体記憶素子に記憶しておき、その記憶情報により、再びリレー停止回路409が電磁リレー202をONしない構成とすることも可能である。当然ながら、不揮発性の半導体記憶素子、例えばメモリを用いても良いし、エンジンコントローラ126内に有していて、ソフトウェアが介在しても差し支えない。その場合は、適宜カウンタを設け、電磁リレー202がOFFされた回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に達したところで、電磁リレー202をONしない構成とすることも可能である。
以上説明したように、本実施例によれば、電磁リレーが異常によりOFFされた場合には、その発生を記憶させることができ、それ以降、その電磁リレーが二度と再びONされることがなくなる。よって、電磁リレー接点に損傷を与えることなく、より信頼性の高い、安定した動作を行うことができる。
実施例1における定着器周辺の回路を示すブロック図 実施例1の画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1の要部の動作を示すタイムチャート 実施例2における定着器周辺の回路を示すブロック図 実施例2の要部の動作を示すタイムチャート 実施例3における定着器周辺の回路を示すブロック図 実施例3の要部の動作を示す表 実施例3における定着器周辺の回路を示すブロック図
符号の説明
101 画像形成装置
109 定着器
109c ヒータ
126 エンジンコントローラ
200 商用AC電源
202 電磁リレー
203 ヒータ制御回路
206 コンパレータ
207,208 トランジスタ
228 リレー駆動回路

Claims (10)

  1. 電力供給により発熱する発熱体と、
    前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
    電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする電気機械的スイッチと、
    前記電気機械的スイッチを制御するスイッチ制御回路と、
    前記電力制御回路を制御する制御手段と、
    前記電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタする電圧モニタ回路と、
    前記電圧モニタ回路でモニタした電圧値が所定値以下になった場合に、前記電力制御手段によるON/OFF制御を、前記制御手段による指示にかかわらず、強制的に停止させOFF状態とする回路と、
    を備えたことを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置において、
    前記電気機械的スイッチは、前記スイッチ制御回路に整流素子を介して接続され、
    前記電気機械的スイッチと並列にコンデンサが接続され、
    前記電圧モニタ回路は、前記整流素子の前段で電圧をモニタすることを特徴とする加熱装置。
  3. 電力供給により発熱する発熱体と、
    前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
    電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする電気機械的スイッチと、
    前記電気機械的スイッチに接続されたコンデンサと、
    前記電気機械的スイッチの一端に、第1の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第1のスイッチ制御回路と、
    前記電気機械的スイッチの他端に、第2の整流素子を介して接続され、前記電気機械的スイッチを制御する第2のスイッチ制御回路と、
    前記電力制御回路を制御する制御手段と、
    前記第1の整流素子と前記第1のスイッチ制御回路の共通接続点と、前記第2の整流素子と前記第2のスイッチ制御回路の共通接続点との間の電圧により、前記電気機械的スイッチを駆動する電圧をモニタするモニタ回路と、
    前記電圧モニタ回路でモニタした電圧値が所定値以下になった場合に、前記電力制御手段によるON/OFF制御を、前記制御手段による指示にかかわらず、強制的に停止させOFF状態とする回路と、
    を備えたことを特徴とする加熱装置。
  4. 電力供給により発熱する発熱体と、
    前記発熱体への電力供給をON/OFF制御する電力制御回路と、
    電源から前記電力制御手段への回路をON/OFFする少なくとも第1および第2の電気機械的スイッチを有する複数の電気機械的スイッチと、
    前記第1の電気機械的スイッチを制御する第3のスイッチ制御回路と、
    前記第2の電気機械的スイッチを制御する第4のスイッチ制御回路と、
    前記電力制御回路を制御する制御手段と、
    前記複数の電気機械的スイッチの通電を検知する通電検知回路と、
    を備え、
    前記第4のスイッチ制御回路が前記第2の電気機械的スイッチをONする際は、常に前記第3のスイッチ制御回路によって前記第1の電気機械的スイッチがONされており、
    かつ前記第2の電気機械的スイッチが前記第4のスイッチ制御回路によってOFFされる際は、前記第1の電気機械的スイッチが前記第3のスイッチ制御回路によってONされており、
    前記第3のスイッチ制御回路は、前記第2の電気機械的スイッチの駆動信号と前記電流検知回路からの信号をモニタしており、前記第2の電気機械的スイッチの駆動信号がOFFされているにもかかわらず、前記通電検知回路が通電を検知した場合にのみ、前記第3のスイッチ制御回路が前記第1の電気機械的スイッチを強制的にOFFすることを特徴とする加熱装置。
  5. 請求項4に記載の加熱装置において、
    前記第1の電気機械的スイッチのOFF動作を遅延させる、OFF動作遅延手段を有することを特徴とする加熱装置。
  6. 請求項4または5に記載の加熱装置は、
    前記第3のスイッチ制御回路は、前記第1の電気機械的スイッチを強制的にOFFしたことを記憶する記憶手段を有し、強制的に所定回数だけOFFした場合に、それ以降、前記第3のスイッチ制御回路は、前記第1の電気機械的スイッチをONすることがないようにしたことを特徴とする加熱装置。
  7. 請求項6に記載の前記加熱装置において、
    前記記憶手段は非復帰型の素子であることを特徴とする加熱装置。
  8. 請求項6に記載の加熱装置において、
    前記記憶手段は、不揮発性記憶素子であることを特徴とする加熱装置。
  9. 請求項6に記載の加熱装置において、
    前記記憶手段は、カウンタを有しており、所定のカウント数に達したところでそれ以降、前記第3のスイッチ制御回路は、前記第1の電気機械的スイッチをONすることがないことを特徴とする加熱装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱装置を、定着器の加熱装置に用いたことを特徴とする画像形成装置。
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