JP2009300554A - 画像形成装置 - Google Patents

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宏克 鈴木
Jun Yura
純 由良
Shigekazu Enoki
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Emiko Shiraishi
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Abstract

【課題】帯電ローラを用いたクリーナレスシステムにおいて、帯電ローラへのトナーの固着とそれに伴う異常画像の発生のない安定した画像形成装置を提供する。
【解決手段】静電潜像を担持する感光体1と、感光体表面を帯電する帯電ローラ30と、感光体1に潜像を形成する潜像形成手段と、感光体1の潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像装置5と、感光体1のトナー像を中間転写ベルト10に転写する一次転写ローラ14と、を少なくとも有し、現像装置5は中間転写ベルト10に転写した後に感光体上に残留したトナーを回収するクリーニング工程を兼ねている画像形成装置において、帯電ローラ30と感光体1との間隙を変更可能である間隙制御手段を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンター、FAXなどの画像形成装置に関する。
電子写真式の画像形成装置においては、像担持体に現像されたトナーのほとんどは被転写体や記録材に転写されるものの、一部のトナーは転写されずに像担持体上に残る。多くの電子写真式の画像形成装置ではこの転写残トナーを回収廃棄するためのクリーニング部材を設けている。ただし、低コスト化、小型化、資源の有効利用などの観点から、この転写残トナーを回収廃棄せずに現像手段で回収し再利用するクリーナレス方式の画像形成装置がいくつか提案され実用化もされている。
転写残トナーを回収廃棄するクリーニング手段を持たないクリーナレス方式においては、通常のクリーニング回収手段を持つ方式に比べて多くのトナーが像担持体である感光体上に残ったまま帯電手段に来るため、これらトナーが帯電手段に付着して堆積し、帯電が不均一となって異常画像となってしまう問題が発生する可能性がある。
感光体の帯電手段としてはいくつかの方式が存在するが、導電性のローラを感光体に当接させ帯電させるローラ帯電方式が、環境対応性(対オゾン発生)、スペース効率、帯電安定性などの観点から広く用いられている。一方で帯電ローラは感光体に接触していることから、感光体上のクリーニング残トナーが付着しやすい。帯電ローラに付着したトナーが感光体との摩擦や圧力により経時でローラ表面に固着する。トナー固着により表面抵抗が不均一となると、感光体の均一な帯電ができずにスジ状又は帯状の異常画像が発生するという問題がある。このため帯電ローラにクリーニング部材を当接して除去する方法もとられているが、クリーニング部材にトナーが蓄積するとクリーニング性が急激に低下する問題があり、さらにクリーニング部材からのトナーの除去が必要となる。帯電ローラにいかにトナーを付着させないか、帯電ローラに付着したトナーをいかにして除去するかは帯電ローラの長寿命化において大きな課題である。
クリーナレス方式における帯電ローラのクリーニング方式として特許文献1が提案されている。帯電制御手段によりトナーの帯電量を制御し帯電ローラを通過させ現像で回収するのだが、帯電ローラにクリーニング手段を設置して帯電ローラに付着したトナーを摩擦帯電により帯電ローラから感光体に戻す構成が提案されている。しかしながら、帯電ローラは感光体と接触しているため、感光体上の転写残トナーは全て帯電ローラと接触することになり、たとえそれ以前にトナーの電荷を制御していたとしても、多くの転写残トナーが帯電ローラ表面に付着することになる。本従来例のようにクリーニング方式として撓み部材のようなマイラーを常時帯電ローラに押し当てると帯電ローラにトナーが固着しやすくなり、それを長手方向に揺動させたとしても固着トナーを回避することは困難である。帯電ローラにトナーが固着するとその部分において感光体上の帯電電位が低下し、画像としては黒スジなどの不良が発生する。よって帯電ローラを交換しなければならず、交換サイクルが短くなり結果としてコスト増加に繋がる。
また一方で、帯電ローラにトナーが付着しないように、クリーナレス方式において帯電ローラを感光体と非接触で設置する方式もいくつか提案されている。
特許文献2にクリーナレス構成で感光体と非接触状態を保って帯電させる帯電ローラが提案されている。帯電ローラの表面および表面近傍部位に電気抵抗の高低差を設けるとともに、電気抵抗の高低差を上記帯電ローラの軸方向よりその回転方向で大きくし、かつ帯電部材への放電が最高抵抗部に対応するところでは起こらず低抵抗部で主に起こるように帯電ローラの素材、被帯電部材との間隙および帯電ローラへの印加電圧条件を組み合わせている。
特許文献3にも帯電ローラを感光体に対してトナー粒径より大きな隙間が形成されるよう近接配置する方式が提案されている。帯電ローラに対する感光体の回転方向上流に感光体表面のトナーを静電引力によって移動させて回収するクリーニングローラを設け、画像形成時以外の時にクリーニングローラと感光体との間の電位差の極性を切り替えて回収したトナーを感光体に付着させ、現像ローラにトナーを回収させる。
上記従来例のように帯電ローラを感光体と非接触に設置することで帯電ローラ汚れやトナー固着が大幅に改善されることがわかったが、感光体の帯電電位は場所によるムラが生じやすく、ある程度強い電界を印加する必要がある。そうすると放電生成物がそれだけ多く発生し、感光体に付着することでフィルミングによる画像流れ(画像ボケ)など多くの不具合が生じる。そこで非接触の帯電ローラにおいても交流成分を含んだ電圧を印加することで感光体の帯電電位の安定性が大幅に向上することがわかった。その一方で、帯電ローラと感光体の間隙を通過するトナーは前記の交流電圧により振動しながら飛翔するため、微量ながらトナーが帯電ローラに付着してしまい、徐々に蓄積していく。非接触帯電ローラに付着したトナーは感光体に戻すのは困難なため、何らかの手段で帯電ローラに付着したトナーを感光体に戻す必要がある。
特開2001−215799号公報 特許3442574号公報 特開2001−249525号公報
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、帯電ローラを用いたクリーナレスシステムにおいて、帯電ローラへのトナーの固着とそれに伴う異常画像の発生のない安定した画像形成装置を提供することである。
上記課題を解決する手段である本発明の特徴を以下に挙げる。
本発明の画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体と、像担持体表面を帯電する帯電手段と、像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、像担持体の潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段と、像担持体のトナー像を記録材に転写する転写手段と、を少なくとも有し、前記現像手段は記録材に転写した後に像担持体上に残留したトナーを回収するクリーニング工程を兼ねている画像形成装置において、前記帯電部材と像担持体との間隙を変更可能である間隙制御手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成時において前記帯電部材と前記像担持体との間隙を広げることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成以外のタイミングにおいて前記帯電部材と前記像担持体との間隙を狭めることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成以外のタイミングにおいて前記帯電部材と前記像担持体を接触させることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成時において、帯電ローラには直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成時以外のタイミングにおいて、帯電ローラには直流成分のみの電圧を印加することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、前記間隙制御手段は、像担持体と帯電ローラとの隙間を0〜80μmで制御することを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成時以外のタイミングにおいて帯電ローラのクリーニング動作を行うクリーニングモードを備え、前記クリーニングモードにて前記間隙制御手段が像担持体と帯電ローラとの間隙を画像形成時のそれよりも狭めることを特徴とする。
また、本発明の画像形成装置は、さらに、画像形成に用いられるトナーは形状係数SF−1で100〜150の範囲にあり、かつ形状係数SF−2で100〜150の範囲にあることを特徴とする。
上記解決する手段としての画像形成装置では、以下の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、帯電ローラと像担持体の間隙を制御し、転写残トナーが帯電ローラに付着しないように間隙を広げたり、帯電ローラ上のトナーを像担持体に戻すように間隙を狭めたりすることで、帯電ローラへのトナー固着を防止できる。これにより帯電ローラが汚れにくく長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
請求項2に記載の発明によれば、帯電ローラと像担持体との間隙を広げることで、転写残トナーの帯電ローラへの接触機会を減らすことができ、帯電ローラに蓄積するトナーを減らすことができる。よって帯電ローラが汚れにくく、長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
請求項3に記載の発明によれば、像担持体上に転写残トナーのない画像形成時以外のタイミングにおいて、帯電ローラと像担持体との間隙を狭めることで、帯電ローラに付着したトナーをより多く像担持体に戻すことができる。それにより帯電ローラに蓄積するトナーを減らすことができる。よって帯電ローラが汚れにくく、長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
請求項4に記載の発明によれば、像担持体上に転写残トナーのない画像形成時以外のタイミングにおいて、帯電ローラと像担持体を接触させることで、帯電ローラに付着したトナーを直接像担持体に接触させて、より多くを像担持体に戻すことができる。それにより帯電ローラに蓄積するトナーを減らすことができる。よって帯電ローラが汚れにくく、長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
請求項5に記載の発明によれば、画像形成時に帯電ローラに交流電圧を印加することで、帯電ローラと像担持体に間隙がある場合でも十分に放電が行われ、像担持体上において均一な帯電電位を得ることが可能となる。よって長期に渡って均一な帯電が可能でありより安定した画像を得ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、像担持体上に転写残トナーのない画像形成時以外のタイミングにおいて、帯電ローラにトナーと同じ極性の直流電圧を印加することで、帯電ローラに付着したトナーが電界により一方向に像担持体へ移動しやすくなる。よってより多くのトナーを像担持体に戻すことができる。それにより帯電ローラに蓄積するトナーを減らすことができる。よって帯電ローラが汚れにくく、長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
請求項7に記載の発明によれば、像担持体と帯電ローラの隙間を上記の値の間で設定することで、画像形成時には均一な画像を長期に渡って得ることができる。隙間が100μm以上ではパッシェン則の放電開始電圧が大きくなり、さらに放電空間が大きくなることで放電生成物の量が多くなりこれが残留し付着することで像担持体の経時劣化を促進してしまう。
請求項8に記載の発明によれば、クリーナレスシステムにおいて、帯電ローラに付着したトナーを効率的に像担持体に戻すことができ、帯電ローラ汚れによる異常画像の発生などのない安定した画像を長期に渡って得ることができる。クリーナレスにより現像にトナーを回収し再使用するためランニングコストを低くすることができる。
請求項9に記載の発明によれば、トナー形状が球により近づくことで転写率が向上するため、転写残トナー量の極小化が図れるためより安定なクリーナレスシステムとなる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。なお、いわゆる当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
<装置全体および感光体ドラム周りの説明>
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す概略図である。図2は、感光体ドラム周りの構造を示している。ここでは、電子写真方式の画像形成装置に適用した一実施形態について説明する。画像形成装置は、イエロー(以下「Y」と記す)、シアン(以下「C」と記す)、マゼンタ(以下「M」と記す)、ブラック(以下「K」と記す)の4色のトナーから、カラー画像を形成するものである。
まず、画像形成装置の基本的な構成について説明する。この画像形成装置は、静電潜像を担持する像担持体として4つの感光体1Y、1C、1M、1Kを備えている。なお、ここではドラム状の感光体1を例に挙げているが、ベルト状の感光体1を採用することもできる。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、それぞれ中間転写ベルト10に接触しながら、図中矢印の方向に回転駆動する。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、それぞれ中間転写ベルト10に接触しながら、図中矢印の方向に回転駆動する。各感光体1Y、1C、1M、1Kは、例えば直径30〜90mm程度のアルミニウム円筒基体上に感光層を形成し、さらにその感光層の上に保護層を形成したものであり、また、感光層と保護層との間に中間層を設けてもよい。ここでは図1は、本実施形態の感光体周りの構成を示す概略図である。なお、各感光体1Y、1C、1M、1K周りの構成は全て同じであるため、1つの感光体1についてのみ図示し、色分け用の符号Y、C、M、Kについては省略してある。感光体1の周りには、その表面移動方向に沿って、ブラシローラ4、感光体表面を帯電する帯電手段としての帯電ローラ30、感光体1の潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段としての現像装置5、の順に配置されている。帯電ローラ30と現像装置5との間には、感光体1に潜像を形成する潜像形成手段から露光光Lが入射する。
図2に示す帯電ローラ30は、感光体1の表面を負極性に帯電する。帯電ローラ30は外径が12mmで感光体1に対向して設置され、その帯電ローラ30に負極性バイアスVcを印加することで、感光体1の表面を帯電する。感光体1の表面電位がVd(−600V)となるよう交流を重畳した直流の帯電バイアスを帯電ローラ30に印加している。
図3(a)は帯電ローラ30の長手方向に沿った断面を示している。この帯電ローラ30は感光体1に沿って配置されており、径方向の断面は図3(b)に示すようになる。帯電ローラ30は、中心に金属製芯金による軸部30a、その外側に抵抗調整層30cと最外層に保護層30dとを有する本体部30bからなる構造をしている。軸部30aは、例えば、直径が8〜20mmのステンレス合金やアルミニウム合金等の高い剛性と導電性を有している金属製又は1×10Ω・cm以下、好ましくは1×10Ω・cm以下で高い剛性を有する導電性の樹脂等で構成される。抵抗調整層30cは、1×10〜1×10Ω・cmの体積抵抗率で、1〜2mm程度の厚さにすることが好ましい。保護層30dは、1×10〜1×1010Ω・cmの体積抵抗率で、10μm程度の厚さが好ましい。保護層30dの体積抵抗率は、抵抗調整層30cの電気抵抗率より高くすることが好ましい。
抵抗調整層30cには、ゴムや樹脂を用いることができる。ここでは抵抗調整層30cは高分子型イオン導電材料を含有する熱可塑性樹脂組成物で構成されている。熱可塑性樹脂組成物を組成するベース樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリメタクリル酸メチル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体を用いることができる。熱可塑性樹脂組成物に含有される高分子型イオン導電材料は好ましくはポリエーテルエステルアミド成分を含有する高分子化合物で構成されている。
保護層30dは、好ましくはアクリルシリコン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂およびポリビニルブチラール樹脂から選ばれる樹脂で構成されている。これらの樹脂は非粘着性に優れているので、トナー固着性に優れた帯電ローラ30が得られる。また、これらの樹脂は電気的に絶縁性があるので、単体で保護層30dを形成すると帯電ローラ30としての特性が得られない。そこで本発明においては保護層を形成する樹脂組成物は導電性粒子を含有している。例えば酸化スズ、酸化鉄等の金属酸化物およびアセチレンブラック、ケッチェンブラック等のカーボンブラックが好適に用いられる。
帯電ローラ30は、間隙制御手段により感光体1と所定のギャップ(0〜80μm)になるように近接配置される。感光体1と近接放電を起こすことにより感光体表面を帯電させている。
帯電ローラ30と感光体1との間隙を変更する間隙制御手段について以下に説明する。間隙制御手段の一例としては例えば図4に示すように帯電ローラ30の軸位置を変えることができるような中心に長穴が開いていて感光体1の端部と接触している円形の軸位置調整部材40と、帯電ローラ30の軸を感光体側に常に押圧するような加圧部材41を用いて、感光体1と帯電ローラ30の間隙を制御することができる。この際に軸位置調整部材40は感光体1に突き当ててあり、感光体1とは連れ回りせず、外部にこの軸位置調整部材40の位置を回転させる駆動源が備えてある。例えば、軸位置調整部材40の外周と軸位置の長い方の距離をa、短い方の距離をbとすると、所定のタイミングにてこの軸位置調整部材40が半回転して固定されることで、図4(a)および図4(b)のように帯電ローラ30の軸中心位置と感光体1までの距離がaおよびbになるように帯電ローラ30の位置を決めることができる。例えば、帯電ローラ30と感光体1と間の間隙を20μmと70μmのそれぞれで設定したい場合には、前記のaを(r+20)に、bを(r+20−50)になるように軸位置調整部材40を作り、所望のタイミングにてそれを半回転させればよい(ここでr[μm]は帯電ローラ30の半径)。この軸位置を変える長穴には例えば50μmのシールを片側に張ることで簡単に製作することが可能である。なおここでは帯電ローラ30は外部の図示しない駆動源から回転駆動を与えられているものとする。
次に前記間隙制御手段の制御であるが、通常の画像形成時には感光体1と帯電ローラ30の間隙(帯電ギャップと呼ぶ)を広げ、画像出力を行っていない駆動タイミング(紙間やジョブ前および後の駆動時や電源投入時の動作時など)においては間隙を狭めるという制御を行う。それについて以下に説明する。
画像形成時においては帯電ギャップを広くすることで、画像形成中に転写で発生した転写残トナーが帯電ローラ30を通過時に帯電ローラ30に接触するおそれがないため帯電ローラ30にトナーが付着しづらくなる。また、帯電ギャップが広くなると従来からの直流電圧による帯電バイアスでは感光体上に帯電電位ムラが生じやすかったが、帯電バイアスに交流成分を重畳した電圧を印加することで優れた帯電均一性を得ることができる。画像形成時に用いる帯電バイアスとしては、例えば直流成分−600V、交流成分のピークツウピーク電圧2kV、周波数2.5kHzのサイン波形のパラメータのものを用いた。なお帯電ギャップであるが、80μm以下に設定することが望ましい。帯電ギャップが100μm以上ではパッシェン則の放電開始電圧が大きくなり、さらに放電空間が大きくなることで放電生成物の量が多くなりこれが残留し付着することで感光体1の経時劣化を促進してしまうことがあるからである。
一方、上記条件では画像形成時に帯電ローラ30に付着するトナー量は少ないが、その微量なトナーが経時的には帯電ローラ30に蓄積していってしまうため、それらを感光体1へ戻す必要がある。ここでは画像出力以外の駆動のタイミングにて帯電ギャップを狭めることで、転写残トナーが感光体上にない非画像部において帯電ローラ30に付着したトナーが感光体1に近くなり、帯電ギャップにおける電界が強まるため、帯電ローラ30上の付着トナーが電界により感光体1に戻りやすくなる。またその際に帯電ギャップを0、すなわち帯電ローラ30と感光体1を接触させることでよりトナーを感光体1に戻す効率がよくなる。さらにその際の帯電バイアスは直流にすることで、一方向にトナーが感光体1に向かうような電界を形成できるため、さらにトナーを感光体1に戻す効率が上がる。
すなわち、画像形成時以外のタイミングにおいて帯電ローラ30のクリーニング動作を行うクリーニングモードが設けられている。帯電ローラ30と感光体1の間隙を狭めて帯電ローラ30に付着したトナーを感光体1に戻す工程を所定時間をかけて行う。そして、確実に帯電ローラ30のクリーニングを実行することができる。また、帯電ローラ30に蓄積するトナーを減らすことができる。よって帯電ローラ30が汚れにくく、長期に渡って均一な帯電が可能であり安定した画像を得ることができる。また装置の高信頼化、長寿命化が達成できる。
直流バイアスの一例としては、直流電圧を−1200Vとした。なお、帯電ローラ30上に付着しているトナーが正常なトナーの帯電量ではなく、弱帯電や逆帯電である場合もあるが、このようなトナーであっても強い電界が形成されている帯電ギャップを何度も通過させることで、トナーには電荷が注入されて正常な帯電量になり、感光体1に戻ることになる。そのため、この画像出力以外の駆動タイミングにおいて、別途クリーニングモードを設けて所定時間の間、帯電ギャップを狭めてトナーを感光体1へ戻す工程を行うことで、十分に帯電ローラ30をクリーニングさせることが可能となる。
ブラシローラ4は、カーボンブラックなどの導電性物質を配合したアクリルやナイロン(登録商標)、PETなどの繊維を用いた導電性ブラシを使用する。ブラシには負極性のバイアスVc1を印加している。ここではバイアスVc1を−300Vとした。
本実施形態の現像は、トナーとキャリヤからなる二成分現像剤を採用している現像方式である。負荷電の感光体1に対しレーザビームにより各感光体1の表面に形成された色毎の静電潜像は、感光体1の帯電極性と同極性(マイナス極性)の所定の色のトナーで現像され、顕像となる反転現像が行われる。現像装置の構成の詳細説明については省略する。
図1に示すように、中間転写ベルト10は、複数のローラ11、12、13により支持されて矢印方向に走行する、中間転写ベルト10が、感光体1Y、1C、1M、1Kの上部に設けられている。この中間転写ベルト10は無端状で、各感光体1の現像工程後の一部が接触するように張架、配置されている。また中間転写ベルト10の内周部には各感光体1Y、1C、1M、1Kに対向させて転写手段である一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kが設けられている。一次転写ローラ14Y、14C、14M、14Kは、感光体1のトナー像を記録材である中間転写ベルト10に転写する。
中間転写ベルト10の外周部には、ローラ11に対向する位置にクリーニング装置15が設けられている。このクリーニング装置15は、中間転写ベルト10の表面に残留する不要なトナーや、紙粉などの異物を拭い去る。上記の中間転写ベルト10に関連する部材は、像担持体ユニットとして一体的に構成してあり、画像形成装置に対し着脱が可能となっている。
さらに上記中間転写ベルト10の外周で、支持ローラ13の近傍には、二次転写ローラ16が設けてある。中間転写ベルト10と二次転写ローラ16の間に記録媒体(以下用紙P)を通過させながら、二次転写ローラ16にバイアスを印加することで中間転写ベルト10が担持するトナー画像が用紙Pに転写される。二次転写ローラ16に印加される転写電流の極性は、トナーの極性と逆のプラス極性である。
画像形成装置の下側には用紙を供給可能に収納した給紙装置20が配備されており、確実に一枚だけが搬送ローラ21によりレジストローラ22に送られる。さらに、二次転写ローラ16を通過した用紙Pは、搬送方向下流に備えられた定着装置23まで搬送される。
加熱手段を有する定着装置23はローラ内部にヒータを備えるタイプ、加熱されるベルトを走行させるベルト定着装置、また加熱の方式に誘導加熱を採用した定着装置などが採用できる。定着装置はフルカラーとモノクロ画像、あるいは片面か両面かにより定着条件を制御したり、用紙の種類に応じて最適な定着条件となるよう、不図示の制御手段により制御される。定着後の用紙は、排紙ローラ24により、画像形成装置の上部に設けた排紙スタック部に排紙、スタックさせる。
未使用のトナーが収納された各色のトナーカートリッジ31Y、31C、31M、31Kが、着脱可能に感光体上部の空間に収納される。図示しないモーノポンプやエアーポンプなどのトナー搬送手段により、各現像装置に必要に応じトナーを供給するようになっている。消耗の多いブラックトナー用のトナーカートリッジ31Kを、特に大容量としておくことも可能である。
感光体1から中間転写ベルト10に転写された後に感光体1の表面に残留する転写残トナーについて説明する。転写残トナーの中には、正規の極性に帯電した正規帯電トナーT0と、正規の極性とは逆極性に帯電した逆帯電トナーT1が存在する。
図5(a)は、感光体1上に担持されたトナーの転写直前におけるトナー帯電量分布を示すグラフである。また、図5(b)は、転写後に感光体1上に残留した転写残トナーのトナー帯電量分布を示すグラフである。図5(a)に示すように、転写直前におけるトナーの帯電量は、ほぼ−30(μC/g)を中心に分布しており、そのほとんどが負極性に正規帯電している正規帯電トナーT0である。一方、転写残トナーの帯電量は、およそ−2(μC/g)を中心に分布したものとなる。転写残トナーの一部は、転写領域近傍において一次転写ローラ14に印加された正極性バイアスと感光体電位との電位差による放電などにより、トナーの帯電極性が正極性に反転する。その結果、転写残トナーの中には、図5(b)中斜線部分で示すような正極性に反転してしまった逆帯電トナーT1が存在してしまう。
このような逆帯電トナーT1は、感光体1に付着したまま帯電ローラ30の帯電領域まで搬送されると、負極性の帯電バイアスが印加された帯電ローラ30の表面に静電的に吸引されて付着してしまう。そして、帯電ローラ30の表面にトナーが付着すると、帯電ローラ30の抵抗値や表面状態が変化するため、感光体1の表面との間の帯電開始電圧にムラが生じる。これにより、逆帯電トナーT1が付着していない場合と同じ帯電バイアスを帯電ローラ30に印加しても、感光体1の表面が所望の電位Vd(−600V)に均一にならなくなる。その結果、画像濃度ムラも生じるおそれがある。また、帯電ローラ30の表面のごく一部にトナーが付着した場合、トナーが付着していない箇所に向けて帯電バイアスによる電流が集中することにある。これにより、トナーが付着していない場合と同じ帯電バイアスを帯電ローラ30に印加すると、感光体1の表面の帯電電位が所望の電位よりも高くなる。その結果、露光装置7による露光を受けた部分すなわち静電潜像部分の電位が負極性側にシフトし、画像濃度が低下してしまう。また、帯電ローラ30の表面のほぼ全域にトナーが付着して、帯電ローラ30の表面にトナーがコーティングされた状態になると、帯電能力が低下し、感光体1の表面電位が所望の電位よりも下がる。これにより、露光装置7による露光を受けない部分すなわち非静電潜像部分(白地背景部)の電位が、現像ローラ5aに印加される現像バイアスに近づいてしまう。その結果、十分に帯電されていないトナーが感光体上の地肌部分に付着して、地肌汚れ等の異常画像が発生してしまう。
一方で、転写残トナーの中には負極性のままの正規帯電トナーT0も存在する。この正規帯電トナーT0は、帯電ローラ30との対向位置まで搬送されても、帯電バイアスが印加されていれば、その帯電ローラ30の表面に付着することはなく、現像領域に達することで、現像装置5の現像ローラ5a上のキャリアに静電力により付着してほとんどの正規帯電トナーT0は回収される。
ブラシローラ4は、図2に示すように、図示しない駆動装置によって矢印の方向に回転駆動する。感光体1と所定の線速差を持って回転することで、感光体表面を研磨し、帯電ローラ30と感光体1との放電により生成される放電生成物を掻き取り、感光体上に異物がフィルム上に異物が固着する問題を回避している。ブラシローラ4にトナーが蓄積されると、ブラシローラ自身が感光体1にトナーを押し付けて感光体上に固着してしまうため、ブラシローラ4には電源からバイアスVc1が印加される構成になっている。このような保持バイアスが印加されたブラシローラ4が接触することで、感光体1に付着した正極性トナーおよび弱帯電トナーがブラシローラ4と感光体1との間の摩擦帯電又はバイアスVc1による電荷注入で負極性に変換され、ブラシへのトナー付着は制限できる。このようにしてブラシローラ通過後のトナーは負極性に変換されており帯電ローラ30に付着しにくくなっている。
それでも帯電ローラ30に僅かずつ付着したトナーは、帯電ローラ30に印加されている交流電圧により振動を受け、帯電ローラ30から感光体1に戻るものもあるが、本発明のように帯電ローラ30と感光体1との間隙を狭めることにより付着したトナーを感光体1に確実に戻すことが可能となる。
現像装置5としては現像剤としてキャリアとトナーからなる二成分現像を用いることが好ましい。プラス帯電しているキャリアに正規帯電された転写残トナーが付着し、現像装置内に回収される。また現像領域における磁気ブラシによる感光体1の摺擦により、感光体上のトナーが機械的にも回収されやすくなる。一方、現像装置5としては、現像剤がトナーのみからなる一成分系のものを用いてもよい。この場合小型化、低コスト化のメリットがあり、感光体1と現像ローラ5aとの接触圧力および電界により正規帯電した転写残トナーは現像装置内に回収される。このように、現像装置5により転写残トナーが回収されて現像に再利用されることにより、感光体1からクリーニングして集めたトナーを収容する廃トナータンクを設ける必要がなく、画像形成装置等の小型化を図ることができる。特に、4つの感光体1を並列に並べるタンデム型カラー画像形成装置では、各感光体1毎の個別の廃トナー経路を設ける場合と比べて大幅な小型化を図ることができる。さらにトナーリサイクルにより低コスト化が図れ、ユーザーにとってランニングコストを低下させることができる。
次に本発明に用いるトナー特性について説明する。
トナーの体積平均粒径は4〜10μmが好ましい。平均粒径が10μm以下の小粒径トナーを用いると、現像剤の嵩密度を高めることができるため、安定した剤の攪拌・搬送が可能となり、転写残トナーの回収効率も向上する。また粒径分布がシャープであることから、現像剤の流動性がよく、長期的に安定した剤循環を行うことが可能となり、補給トナーの拡散性が向上する。さらに、透明電極部での薄層化も容易となり薄層化されたことでトナーへの光り照射・電極との接触が均一化し電荷注入が安定して行えるようになる。このためブラシでの回収・吐き出しおよび現像部での捕集も容易となる。一方、トナー同士の間隙が小さくなり画像中のトナーのうまりがよくなるので必要なトナー付着量およびトナー像の高さ(パイルハイト)の低減が図れる。また、600dpi以上の微少ドットの再現性について、この範囲では、微小な潜像ドットに対して、十分に小さい粒径のトナー粒子を有していることから、ドット再現性に優れる。画像の安定性が高くなる。
一方、体積平均粒径(D4)が4μm未満では、転写効率の低下、ブラシでの回収性の低下といった現象が発生しやすい。体積平均粒径(D4)が10μmを超えると、画像のパイルハイトが大きくなり、文字やラインの飛び散りを抑えることが難かしくなる。また、同時に体積平均粒径(D4)と個数平均粒径(D1)との比(D4/D1)は1.00〜1.30の範囲が好ましい。
(D4/D1)が1.00に近いほど粒径分布がシャープであることを示す。このような小粒径で粒径分布の狭いトナーでは、トナーの帯電量分布が均一になり、地肌かぶりの少ない高品位な画像を得ることができ、また、静電転写方式では転写率を高くすることができる。
次に、トナー粒子の粒度分布の測定方法について説明する。
コールターカウンター法によるトナー粒子の粒度分布の測定装置としては、コールターカウンターTA−IIやコールターマルチサイザーII(いずれもコールター社製)が挙げられる。以下に測定方法について述べる。
まず、電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルフォン酸塩)を0.1〜5ml加える。ここで、電解液とは1級塩化ナトリウムを用いて約1%NaCl水溶液を調製したもので、例えばISOTON−II(コールター社製)が使用できる。ここで、さらに測定試料を2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、アパーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、トナー粒子又はトナーの体積、個数を測定して、体積分布と個数分布を算出する。得られた分布から、トナーの体積平均粒径(D4)、個数平均粒径(D1)を求めることができる。
トナーの形状係数SF−1は100〜150、形状係数SF−2は100〜150の範囲にあることが好ましい。図6、図7は、形状係数SF−1、形状係数SF−2を説明するためにトナーの形状を模式的に表した図である。形状係数SF−1は、トナー形状の丸さの割合を示すものであり、下記式(1)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる形状の最大長MXLNGの二乗を図形面積AREAで除して、100π/4を乗じた値である。
SF−1={(MXLNG)/AREA}×(100π/4) ・・・式(1)
SF−1の値が100の場合トナーの形状は真球となり、SF−1の値が大きくなるほど不定形になる。
また、形状係数SF−2は、トナーの形状の凹凸の割合を示すものであり、下記式(2)で表される。トナーを2次元平面に投影してできる図形の周長PERIの二乗を図形面積AREAで除して、100/4πを乗じた値である。
SF−2={(PERI)/AREA}×(100/4π) ・・・式(2)
SF−2の値が100の場合トナー表面に凹凸が存在しなくなり、SF−2の値が大きくなるほどトナー表面の凹凸が顕著になる。
形状係数の測定は、具体的には、走査型電子顕微鏡(S−800:日立製作所製)でトナーの写真を撮り、これを画像解析装置(LUSEX3:ニレコ社製)に導入して解析して計算した。
トナーの形状が球形に近くなると、トナー間の接触状態が点接触となるためにトナー同士の吸着力は弱まりしたがって流動性が高くなり剤とトナーの攪拌効率も向上する。
また、トナーと感光体との接触状態が点接触になるために、トナーと感光体との吸着力も弱くなって、転写率は高くなり高画質化に寄与する。一方、形状係数SF−1、SF−2のいずれかが180を超えると、流動性が悪化し、剤循環性および補給トナーの拡散性が悪いために好ましくない。また転写率が低下し薄層化が安定せず電荷注入も不安定になるため好ましくない。
本発明のトナーは、トナーの粒子表面に平均一次粒径が50〜500nmで、嵩密度が0.3mg/cm以上の微粒子(以下、単に微粒子という)を付着させたものである。なお、通常の流動性向上剤にシリカ等がよく用いられるが、例えば、このシリカの平均一次粒径は通常10〜30nm、嵩密度が0.1〜0.2mg/cmである。
本発明において、トナーの表面に適切な特性の微粒子が存在することで、トナー粒子と対象体との間に適度な空隙が形成される。また、微粒子は、トナー粒子、感光体、搬送ベルト等との接触面積が非常に小さく、均等に接触するので付着力低減効果が大きく、搬送ベルトに面した未定着像のトナーが搬送ベルトに付着しづらいために画像の乱れが少ない。また現像・転写効率が向上し、ドットの再現性が向上するため画像が安定して搬送時の乱れに対して余裕度が高くなる。しかも、トナー粒子に埋没し難く、あるいは少々埋没しても離脱、復帰が可能であるので、長期間に渡って安定した特性を得ることができる。これらの特性は、トナー粒子の受けるシェアを低減させる作用を示すので、高速定着(低エネルギー定着)のためトナーに含有されている低レオロジー成分によるトナー自身のフィルミングの低減効果を発揮する。さらに、詳細は明らかでないが、表面処理された微粒子はトナーに外部添加されても、仮にキャリアを汚染した場合においても現像剤劣化の度合が少ない。よって経時的にトナーの流動性および帯電性の変化が少ないため、長期的に現像剤の循環および補給トナーの拡散を安定に行うことができる。また画質の安定性も高くなる。
微粒子の平均一次粒径(以下、平均粒径という)は、50〜500nmのものが用いられ、特に100〜400nmのものが好ましい。50nm未満であると、微粒子がトナー表面の凹凸の凹部分に埋没してコロの役割を低下する場合が生じる。一方、500μmよりも大きいとトナー自身の接触面積と同レベルのオーダーとなりトナーに対するコロの効果が減少する。
嵩密度が0.3mg/cm未満では、流動性向上への寄与はあるものの、トナーおよび微粒子の飛散性および付着性が高くなるために、トナーとコロとしての効果や働きが低下してしまう。
本発明の微粒子において、無機化合物としては、SiO 、TiO 、Al 、MgO、CuO、ZnO、SnO 、CeO 、Fe 、BaO、CaO、KO、NaO、ZrO、CaO・SiO 、KO(TiO)n、Al ・2SiO 、CaCO、MgCO 、BaSO 、MgSO 、SrTiO等を例示することができ、好ましくは、SiO 、TiO 、Alが挙げられる。特にこれら無機化合物は各種のカップリング剤、ヘキサメチルジシラザン、ジメチルジクロロシラン、オクチルトリメトキシシラン等で疎水化処理が施されていてもよい。
また、有機化合物の微粒子としては、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよく、例えばビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ケイ素系樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、アニリン樹脂、アイオノマー樹脂、ポリカーボネート樹脂等が挙げられる。樹脂微粒子としては、上記の樹脂を2種以上併用しても差し支えない。このうち好ましいのは、微細球状樹脂粒子の水性分散体が得られやすい点から、ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂およびそれらの併用が好ましい。
ビニル系樹脂の具体的な例としては、ビニル系モノマーを単独重合また共重合したポリマーで、例えば、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、(メタ)アクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体等が挙げられる。
嵩密度(g/cm)=微粒子量(g/100ml)÷100
本発明の微粒子を、トナー表面に外添加し付着させる方法としては、トナー母体粒子と微粒子を各種の公知の混合装置を用いて、機械的に混合して付着させる方法や、液相中でトナー母体粒子と微粒子を界面活性剤などで均一に分散させ、付着処理後、乾燥させる方法などがある。
また、上述した実施形態の画像形成装置では、帯電ギャップを制御して帯電クリーニングを行って画像出力を行った結果、従来の帯電ギャップが固定のクリーナレス装置においては、帯電ローラ汚れによる画像不良により3万枚の出力で帯電ローラを交換せねばならなかったものが、本実施形態の帯電ギャップの制御を行い帯電クリーニングを行って画像出力を行った結果、5万枚まで交換せずに画像不良が起こさずに画像出力を行うことができた。よって帯電ローラの長寿命化が達成できた。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す説明図である。 図2は、像担持体周りの構成を示す説明図である。 図3は、帯電ローラの断面図である。図3(a)は長手方向断面図であり、図3(b)は回転方向断面図である。 図4は、間隙制御手段の一例を示す説明図である。図4(a)は、帯電ローラの軸中心位置と感光体までの距離がaの場合を示しており、図4(b)は、帯電ローラの軸中心位置と感光体までの距離がbの場合を示している。 図5は、トナーの形状係数SF−1、SF−2を示す説明図である。 図6は、トナーの帯電量分布を示すグラフである。図6(a)はトナーの帯電量分布(転写前)を示しており、図6(b)はトナー帯電量分布(転写後)を示している。
符号の説明
1 感光体
4 ブラシローラ
5 現像装置
5a 現像ローラ
7 露光装置
10 中間転写ベルト
11、12、13 ローラ
14 一次転写ローラ
15 クリーニング装置
16 二次転写ローラ
20 給紙装置
21 搬送ローラ
22 レジストローラ
23 定着装置
24 排紙ローラ
30 帯電ローラ
30a 軸部
30b 本体部
30c 抵抗調整層
30d 保護層
31 トナーカートリッジ
40 軸位置調整部材
41 加圧部材
P 用紙
T0 正規帯電トナー
T1 逆帯電トナー

Claims (9)

  1. 静電潜像を担持する像担持体と、
    像担持体表面を帯電する帯電手段と、
    像担持体に潜像を形成する潜像形成手段と、
    像担持体の潜像にトナーを付着させてトナー像として顕像化する現像手段と、
    像担持体のトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    を少なくとも有し、
    前記現像手段は記録材に転写した後に像担持体上に残留したトナーを回収するクリーニング工程を兼ねている画像形成装置において、
    前記帯電手段と像担持体との間隙を変更可能である間隙制御手段を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置おいて、
    画像形成時において前記帯電部材と前記像担持体との間隙を広げる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置おいて、
    画像形成以外のタイミングにおいて前記帯電部材と前記像担持体との間隙を狭める
    ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    画像形成以外のタイミングにおいて前記帯電部材と前記像担持体を接触させる
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    画像形成時において、帯電ローラには直流成分に交流成分を重畳した電圧を印加する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    画像形成時以外のタイミングにおいて、帯電ローラには直流成分のみの電圧を印加する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    前記間隙制御手段は、像担持体と帯電ローラとの隙間を0〜80μmで制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    画像形成時以外のタイミングにおいて帯電ローラのクリーニング動作を行うクリーニングモードを備え、
    前記クリーニングモードにて前記間隙制御手段が像担持体と帯電ローラとの間隙を画像形成時のそれよりも狭める
    ことを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の画像形成装置おいて、
    画像形成に用いられるトナーは形状係数SF−1で100〜150の範囲にあり、かつ形状係数SF−2で100〜150の範囲にある
    ことを特徴とする画像形成装置。
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