JP2009298965A - 樹脂組成物又はその成形体 - Google Patents

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淳 高橋
Kazuya Shimamoto
和也 島元
Tetsuya Niimura
哲也 新村
Tetsuhisa Noguchi
哲央 野口
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Abstract

【課題】
透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好で、かつ不純物の含有量が少ない樹脂組成物又はその成形体を提供する。
【解決手段】
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%である共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物中に、グラフト共重合体が粒子状に分散してなる樹脂組成物であって、上記イミド変性物中のイミド単位が20〜90質量%であり、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1質量部(但しイミド変性物及びグラフト共重合体の合計を100質量部とした場合)であることを特徴とする樹脂組成物が提供される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、樹脂組成物又はその成形体に関する。
従来、透明性が良好な樹脂としてメタクリル樹脂が知られており、液晶表示装置のバックライトに用いられる導光板を始め、光学、家電、OA機器用途に広く使用されている。
しかしながら、メタクリル樹脂は、耐熱性及び耐衝撃性が低いことから、メタクリル樹脂をイミド化剤でイミド化することで耐熱性を改善する試みや(特許文献1)、また、耐衝撃性の改善として、イミド化変性メタクリル樹脂にグラフト共重合体を添加する試み等が実施されている(特許文献2、特許文献3)。
米国特許4,246,374号 米国特許4,727,117号 特開平6−228389号公報
しかしながら、技術革新が進んでいる最近の半導体、液晶パネル、電子部材の分野では、十分な性能を有しているとは言い切れず、透明性、耐熱性、耐衝撃性、剛性のバランスや色相に課題があった。
即ち、本発明の目的は、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好な樹脂組成物を提供するものである。
本発明によれば、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%である共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物中に、グラフト共重合体が粒子状に分散してなる樹脂組成物であって、上記イミド変性物中のイミド単位が20〜90質量%であり、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1(但しイミド変性物及びグラフト共重合体の合計を100質量部とした場合)であることを特徴とする樹脂組成物が提供される。
上記構成からなる樹脂組成物は、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好である。
本発明によれば、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好な樹脂組成物を提供できる。
<用語の説明>
本明細書において、「〜」という記号は「以上」及び「以下」を意味する。例えば、「A〜B」というのは、A以上でありB以下であるという意味である。
本明細書において、単量体単位とは単量体に由来する構造単位を意味する。また、本明細書においては、(メタ)アクリル酸エステル単量体とは、アクリル酸エステル単量体及びメタクリル酸エステル単量体の総称である。つまり、名称中に「メタ」を有する化合物と「メタ」を有さない化合物の総称である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本実施形態に係る樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%である共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物中に、グラフト共重合体が粒子状に分散してなる樹脂組成物であって、上記イミド変性物中のイミド単位が20〜90質量%であり、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1(但しイミド変性物及びグラフト共重合体の合計を100質量部とした場合)であることを特徴とする。
上記構成からなる樹脂組成物は、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好で、かつ不純物の含有量が少ない。
[イミド変性物]
上記イミド変性物は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と芳香族ビニル化合物単量体単位からなる共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物である。
上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単位としては、特に限定されないが、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートのメタクリル酸エステル、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−メチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート等のアクリル酸エステル単位が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位は単独であっても二種以上混合した単位であってもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単位としては、好ましくはメチル(メタ)アクリレート、またはn−ブチルアクリレート単位であって、さらに好ましくはメチルメタクリレート単位である。これらのメチルメタクリレートやn−ブチルアクリレート単位は、良好な透明性が得られ、安価であるので、好ましい。
上記芳香族ビニル化合物単量体単位としては、特に限定されないが、良好な成形加工性が得られ、安価なためスチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、エチルスチレン、p−t−ブチルスチレン等のスチレン単位が好ましく用いられる。これらのスチレン系単量体単位は単独であっても二種以上混合した単位であってもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と芳香族ビニル化合物単量体単位の比率は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位:芳香族ビニル化合物単量体単位=60〜99質量%:40〜1質量%、好ましくは65〜98質量%:35〜2質量%、さらに好ましくは77〜97質量%:23〜3質量%である。
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60質量%以上であり、芳香族ビニル化合物単量体単位が40質量%以下であれば、充分な耐熱性が得られる。また、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が99質量%以下であり、芳香族ビニル化合物単量体単位が1質量%以上であれば、分解物が増加して不純物となることがなく、充分な耐衝撃性及び良好な色相を得ることができる。
[共重合体の製造方法]
(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と芳香族ビニル化合物単量体単位からなる共重合体の製造方法については、特に制限はなく、一般的な重合方法を用いることができる。
ここで、重合方法としては、特に塊状重合又は溶液重合が好ましい。塊状重合又は溶液重合では、イミド化剤で処理する際に、残存する分散剤による影響がなく、良好な色相を得ることができる。
さらには、製造コストやフィルター濾過等の面から、少量のトルエン、キシレン、エチルベンゼン、ヘキサン、シクロヘキサン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の溶剤を使用した連続塊状重合が特に好ましい。
上記共重合体の分子量は、GPC(ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー)によって測定されるポリスチレン換算の重量平均分子量Mwが70000〜150000であることが好ましく、分子量分布(重量平均分子量Mw/数平均分子量Mn)が1.7〜2.3であることが好ましい。
Mwが70000以上であれば充分な耐衝撃性を得ることができ、150000以下であれば射出成形時の成形加工性を確保できる。また、Mw/Mnが1.7以上であれば押出成形時の成形加工性を確保でき、2.3以下であれば充分な耐衝撃性を得ることができる。
上記共重合体には、必要に応じて、(メタ)アクリル酸エステル単量体又は芳香族ビニル化合物単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体の単位を含んでも良い。
共重合可能なエチレン系不飽和単量体の単位としては、公知の単位を用いることができ、特に限定されないが、例えば、アクリロニトリル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸塩、無水マレイン酸等の単位が挙げられる。特に、共重合体100質量部に対して、アクリロニトリル単位を1〜30質量部含有させることにより、耐衝撃性及び耐薬品性が向上する。
[イミド化剤]
上記イミド化剤については特に制限はなく、公知の物を用いることができる。イミド化剤は、例えば、メチルアミン、シクロヘキシルアミン、アンモニア等が使用できる。特に、良好な耐熱性が得られ、安価という点において、メチルアミンが好ましく用いられる。
上記共重合体をイミド化剤で処理する方法については、特に制限はないが、例えば、高温下での溶融状態又は溶液状態で、共重合体をイミド化剤と接触させて反応させる方法が採用できる。
上記反応時の反応温度としては、180〜270℃で行う事が好ましく、さらに好ましくは、200〜250℃である。180℃以上であれば反応が進みやすく、充分な耐熱性が得られる。また、270℃以下であれば樹脂の分解が起こりにくく、充分な耐衝撃性と良好な色相が得られる。
また、反応時には、ジメチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン等の公知の閉環促進剤で処理しても差し支えない。これらの閉環促進剤を添加することにより、反応時間の短縮や収率を向上させることができる場合がある。
上記イミド変性物中のイミド単位は20〜90質量%、好ましくは30〜80質量%、さらに好ましくは35〜70質量%である。
イミド単位が20質量%以上であれば充分な耐熱性を得ることができ、また90質量%以下であれば充分な耐衝撃性と良好な色相を得ることができる。これらイミド単位の調整は、イミド化剤の添加量、反応温度、反応時間等によって調整することができる。
本実施形態に係るイミド変性物中には、グラフト共重合体が粒子状に分散してなることを特徴とする。次に、該グラフト共重合体について説明する。
[グラフト共重合体]
本実施形態におけるグラフト共重合体とは、ジエン系ゴム状弾性体に、(メタ)アクリル酸エステル系単量体単位と芳香族ビニル化合物単量体単位からなる共重合体(A)がグラフトしてなるグラフト共重合体である。
また、上記グラフト共重合体には、必要に応じて、(メタ)アクリル酸エステル単量体又は芳香族ビニル化合物単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体の単位を含有させることもできる。
上記ジエン系ゴム状弾性体としては、特に限定されないが、例えばポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、ニトリルゴム、イソプレン、クロロプレン、それらの部分水添物等が挙げられる。ジエン系ゴム状弾性体としては、良好な耐衝撃性が得られ、安価という点から、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−ブタジエンランダム共重合体が好ましく用いられる。
上記グラフト共重合体におけるジエン系ゴム状弾性体と共重合体(A)の比率は、好ましくは、ジエン系ゴム状弾性体:共重合体(A)=5〜70質量%:95〜30質量%、さらに好ましくは10〜60:90〜40質量%である。
ジエン系ゴム状弾性体が5質量%以上であり、共重合体(A)が95質量%以下であれば、充分な耐衝撃性を得ることができる。また、ジエン系ゴム状弾性体が70質量%以下であり、共重合体(A)が30質量%以上であれば、良好な透明性を得ることができる。
[グラフト共重合体の製造方法]
上記グラフト共重合体の製造方法については、特に制限はないが、ラテックス状のジエン系ゴム状弾性体の存在下で、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、芳香族ビニル化合物単量体、さらには必要に応じて共重合可能なエチレン系不飽和単量体を乳化グラフト重合して製造する方法が好ましく用いられる。この方法は、目的とする粒子径が得やすいという点において好ましい。
また、(メタ)アクリル酸エステル系単量体、芳香族ビニル化合物単量体、さらには必要に応じて共重合可能なエチレン系不飽和単量体と少量の溶剤にジエン系ゴム状弾性体を溶解し、攪拌下グラフト重合して製造する方法を採用してもよい。この方法は残存分散剤を含まないため、半導体や電子部材用に好ましく用いられる。
上記グラフト共重合体の粒子径は、特に限定するものではないが、0.2〜0.7μmの範囲が好ましく、より好ましくは0.3〜0.5μmである。グラフト共重合体の粒子径が0.2μm以上であれば充分な耐衝撃性を得ることができ、0.7μm以下であれば良好な透明性と充分な剛性を得ることができる。
なお、本実施形態において、ゴム粒子径(グラフト共重合体の粒子径)とは、樹脂の超薄切片法透過型電子顕微鏡写真より、写真中のゴム粒子約3000個の粒子径Di(円相当径)を測定し、次式[数1]により得られる平均粒子径である。
Figure 2009298965
本実施形態においては、上記イミド変性物と上記グラフト共重合体の屈折率差が0.005未満であることが好ましく、さらに好ましくは0.003未満である。イミド変性物とグラフト共重合体の屈折率差が0.005未満であれば、良好な透明性が得られる。
本実施形態においては、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の合計を100質量部とした場合に、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1質量部であることが好ましい。さらに好ましくは、イミド変性物:グラフト共重合体=70〜90質量部:30〜10質量部である。
イミド変性物が60質量部以上であり、グラフト共重合体が40質量部以下であれば、良好な透明性を得ることができる。また、イミド変性物が99質量部以下であり、グラフト共重合体が1質量部以上であれば、充分な剛性を得ることができる。
[グラフト共重合体の分散方法]
上記イミド変性物に上記グラフト共重合体を分散させる方法については、特に制限はなく、例えば、イミド変性物及びグラフト共重合体を単軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサー等に供給して溶融混練する方法や、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位と芳香族ビニル化合物単量体単位からなる共重合体にグラフト共重合体を分散させた後、イミド化剤で処理する方法等が採用できる。これらの方法は、グラフト共重合体を均一に分散させることができるので好ましい。
<作用・効果>
本実施形態に係る樹脂組成物は、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%である共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物中に、グラフト共重合体が粒子状に分散してなる樹脂組成物であって、上記イミド変性物中のイミド単位が20〜90質量%であり、上記イミド変性物及び上記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1質量部(但しイミド変性物及びグラフト共重合体の合計を100質量部とした場合)であるため、透明性・耐熱性・耐衝撃性・剛性のバランスがよく、色相が良好で、かつ不純物の含有量が少ない。
ここで、上記イミド変性物とグラフト共重合体の屈折率差が0.005未満であってもよい。このようにすれば、より透明度の高い樹脂組成物を得ることができる。
また、上記グラフト共重合体の粒子径が0.2〜0.7μmであってもよい。このようにすれば、耐衝撃性、透明性及び剛性のバランスがとれた樹脂組成物を得ることができる。
また、上記(メタ)アクリル酸エステル単量体単位がメチルメタクリレートであってもよい。このようにすれば、より透明性が良好となる。
また、上記芳香族ビニル化合物単量体単位がスチレンであってもよい。このようにすれば、反応が進みやすくなり、充分な耐熱性を得ることができる。
また、上記共重合体の重量平均分子量Mwが70000〜150000であり、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnが1.7〜2.3であってもよい。このようにすれば、充分な耐衝撃性及び成形性を得ることができる。
また、上記イミド化剤がメチルアミンであってもよい。このようにすれば、良好な耐熱性が得られ、安価である。
また、上記グラフト共重合体が含むジエン系ゴム状弾性体が、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体又はスチレン−ブタジエンランダム共重合体であってもよい。このようにすれば、良好な耐衝撃性が得られ、安価である。
さらに、上記の前記樹脂組成物を成形してなる成形体は、液晶表示装置やコピー機等の用途に好ましく用いることができる。
以上、本発明に係る樹脂組成物の実施形態を説明したが、本発明に係る樹脂組成物は、これらに限定されるものではない。
例えば、本実施形態に係る樹脂組成物には、公知の耐熱安定剤、耐光安定剤、滑剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤、鉱油等の添加剤を含んでも差し支えない。
また、本実施形態に係る樹脂組成物は、用途に応じ、射出成形体、シート、フィルム等公知の成形体に加工できる。
以下に、実施例及び比較例を挙げて、本願発明を更に詳細に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。
[共重合体の製造]
攪拌翼に多段パドルを備えた、容積約20L(リットル)の完全混合型連続反応槽、容積約11Lの塔式プラグフロー型連続反応槽、予熱器を付したフラッシュ型脱揮槽を直列に接続して構成した。そして、メタクリル酸メチル(以下「MMA」)とスチレンを合計100質量部、溶剤として12質量部のエチルベンゼン、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート0.008質量部、n−ドデシルメルカプタン0.3質量部を混合し原料溶液とした。
この原料溶液を、毎時5kgで温度130℃に制御した完全混合型連続反応槽に供給した。重合溶液を完全混合型連続反応槽より連続的に抜き出しながら、流れの方向に向かって130℃から150℃の勾配がつくように調整した塔式プラグフロー型連続反応槽に供給した。
そして、塔式プラグフロー型連続反応槽出口より重合溶液を取り出し、予熱器で240℃に加温しながら、1.3kPaAに減圧したフラッシュ型脱揮槽に導入し、未反応単量体及びエチルベンゼンを除去した。得られた重合体をギアポンプで抜き出し、ストランド状に押出し切断することにより、ペレット形状の共重合体を得た。
原料のメタクリル酸メチル及びスチレンの組成を変えることで、表1に示す5種の共重合体(A−1〜A−5)を得た。
Figure 2009298965
[イミド変性物の製造]
上記共重合体を、イミド化剤としてメチルアミンを用いて、イミド化変性物の製造を行った。押出機としてノズル付バレル・ベント付バレルを付した口径35mm、L/D=40の二軸押出機(東芝機械社製TEM35B)を用いた。各温調ゾーンの設定温度を230℃、スクリュー回転数300rpmとして、ホッパーから共重合体を3kg/hrで投入し、ニーディングゾーンで樹脂を溶融、充満させた後、ノズルからメチルアミンを注入した。反応ゾーンの末端にはシールリングを入れて樹脂を充満させた。反応後の副生成物および過剰のメチルアミンを、ベント口の圧力を−0.02MPaに減圧して脱気した。そして、ストランド状に押出し切断することにより、ペレット形状のイミド変性物を得た。
原料の共重合体種とメチルアミンの注入量を変えることで、表2に示す9種のイミド変性物(B−1〜B−9)を得た。
Figure 2009298965
[グラフト共重合体(C−1〜C−4)の製造]
容積200Lのオートクレーブに純水56kg、オレイン酸カリウム400g、ロジン酸カリウム1200g、炭酸ナトリウム1.2kg、過硫酸カリウム410gを加えて攪拌下で均一に溶解した。次いで、ブタジエンとスチレン合計80kg、t−ドデシルメルカプタン380gを加え、攪拌しながら温度60℃で30時間重合し、さらに70℃に昇温して30時間放置して重合を完結し、ラテックス状のジエン系ゴム状弾性体を得た。
ブタジエンとスチレンの比率を変えることで、表3に示す4種のラテックス状のジエン系ゴム状弾性体を得た。
次いで、上記で得たラテックス状のジエン系ゴム状弾性体を、固形分換算で30kg計量して容積200Lのオートクレーブに移し、純水80kgを加え、撹拌しながら窒素気流下で温度50℃に昇温した。ここに、硫酸第一鉄1.25g、エチレンジアミンテトラ酢酸ナトリウム2.5g、ロンガリット100gを溶解した純水2kgを加え、表3の比率で、MMAとスチレンを合計で30kg、t−ドデシルメルカプタン72gからなる混合物と、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド100gをオレイン酸カリウム450gを含む純水8kgに分散した溶液とを、別々に6時間かけて連続添加した。添加終了後、温度を70℃に昇温して、さらにジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイドを30g添加した後2時間放置して重合を終了した。
そして、得られた乳化液に酸化防止剤を加え、純水で固形分を15質量%に希釈した後に温度60℃に昇温し、激しく攪拌しながら希硫酸を加えて塩析を行い、その後温度を90℃に昇温して凝固させ、次に脱水、水洗、乾燥して粉末状のグラフト共重合体を得た。
このとき、原料のラテックス状のジエン系ゴム状弾性体の屈折率に合わせる様にMMAとスチレンの比率を変えることで、表3に示す4種のグラフト共重合体(C−1〜C−4)を得た。
[グラフト共重合体(D−1)の製造]
撹拌機を付した容積約5Lの第1完全混合型反応器、撹拌機を付した容積約15Lの第2完全混合型反応器、容積約40Lの塔式プラグフロー型反応器、予熱器を付した脱揮槽を直列に接続して構成した。ブタジエンゴム(旭化成ケミカルズ社製タフデン2000AS,スチレン単位含有量25%)12質量部を、MMA57質量部とスチレン43質量部、エチルベンゼン12質量部で構成される混合溶液に溶解し、t−ブチルパーオキシイソプロピルモノカーボネート0.008質量部を混合し原料溶液とした。この原料溶液を毎時5kgで温度108℃に制御した第1完全混合型反応器に導入した。第1完全混合型反応器より反応液を連続的に抜き出し、この反応液にn−ドデシルメルカプタンを毎時2.0g加えた後、温度130℃に制御した第2完全混合型反応器に導入した。なお、第2完全混合型反応器の撹拌数は250rpmで実施した。
次いで、第2完全混合型反応器より反応液を連続的に抜き出し、この反応液にn−ドデシルメルカプタンを毎時2.0gとジ−t−ブチルパーオキサイドを毎時0.5g加えた後、流れの方向に向かって温度130℃から150℃の勾配がつくように調整した塔式プラグフロー型反応器に導入した。この反応液を予熱器で加温しながら、温度240℃で圧力1.3kPaAに減圧した脱揮槽に導入し、未反応単量体及びエチルベンゼンを除去した。
この樹脂液をギアポンプで抜き出し、ストランド状に押出し切断することにより、ペレット形状のグラフト共重合体(D−1)を得た。この評価結果を表3に示した。
Figure 2009298965
[樹脂組成物の製造]
上記イミド変性物及びグラフト共重合体を、ヘンシェルミキサーで混合した後、二軸押出機(東芝機械(株)社製TEM−35B)を用いて、シリンダー温度230℃で溶融混練してペレット形状の樹脂組成物を得た。
このとき、原料のイミド変性物と上記グラフト共重合体の種類及び比率を調整することで、表4及び表5に示す14種の樹脂組成物を得た。
Figure 2009298965
Figure 2009298965
なお、各物性については、以下の方法によって測定を行った。
(単量体単位)
試料を重クロロホルムに溶解し、FT−NMR(日本電子社製FX−90Q型)を用いて測定した。
(イミド単位)
試料を固体のまま、赤外分光光度計(日本電子株式会社製JIR−5300)を用いて、室温にてIRスペクトルを測定した。得られたスペクトルより、1720cm−1のエステルカルボニル基に帰属される吸収強度(Absester)と、1660cm−1のイミドカルボニル基に帰属される吸収強度(Absimide)の比から、以下の式[数2]によりイミド化率(Im%)を測定し、イミド変性物100質量%に対する質量%に換算した。
Figure 2009298965
(共重合体の分子量)
試料をテトラハイドロフランに溶解し、下記条件にてGPC測定を行った。
装置名:SYSTEM−21 Shodex(昭和電工社製)
カラム:PL gel MIXED−Bを3本直列
温度:40℃
検出:示差屈折率
溶媒:テトラハイドロフラン
濃度:2質量%
検量線:標準ポリスチレン(PS)(PL社製)を用いて作製した。
(粒子径)
試料をN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、レーザー回析散乱法粒子径分布測定機(COULTER社LS230型)を用いて測定を行った。
(屈折率)
アッベ屈折計((株)アタゴ社製の商品名『アッベ屈折計2−T』)を用いて測定を行った。
[樹脂組成物の評価]
上記の製造方法によって得られた各樹脂組成物について、下記の方法により評価を行った。
(透明性(ヘーズ))
試料を射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いてシリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で成形し、55×90×3mm寸法の角板試験片を作成した。JIS K7105に基づき、ヘーズメーター(日本電色工業社製NDH2000)を用いてヘーズを測定し、成形品内のヘーズ(単位:%)の最大値で示した。ヘーズが3%以下を合格とした。
(耐熱性(ビカット軟化温度))
試料を射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いてシリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で成形し、長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmのバーを成形した。この成形品より10mm×10mm×4mmの試験片を切り出し、JIS K7206に基づき、東洋精機製作所社製HDT&VSPT試験装置を用い、50法(荷重50N、昇温速度50℃/時間)でビカット軟化温度(以下、VSTと略す。)を測定した(単位:℃)。VSTが100℃以上を合格とした。
(耐衝撃性(シャルピー衝撃強度))
試料を射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いてシリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で成形し、長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmのバーを成形した。この成形品に先端半径0.25mm、深さ2mmの切り欠きを入れエッジワイズ試験片とした。JIS K7111に基づき、安田精機製作所全自動シャルピー衝撃試験機を用い、試験片固定台間距離62mmの条件でシャルピー衝撃強度を測定した(単位:kJ/m)。シャルピー衝撃強度が7kJ/m以上を合格とした。
(剛性(曲げ弾性率))
試料を射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いてシリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で成形し、長さ80mm、幅10mm、厚さ4mmのバーを成形した。この成形品を用い、JIS K7171に基づき、東洋ボールドウイン自動曲げ試験装置RTM−100を用い、片支持台間距離60mm、試験速度2mm/minの条件で曲げ弾性率を測定した(単位:MPa)。曲げ弾性率が2000MPa以上を合格とした。
(色相)
試料を射出成形機(東芝機械社製IS−50EPN)を用いてシリンダー温度220℃、金型温度50℃の条件で成形し、55×90×3mm寸法の角板試験片を作成した。色差計(日本電色工業社製Σ―80)を用いてb値を測定し、成形品内のb値の最大値で示した。b値が1以下を合格とした。
<考察>
本発明に係る実施例1〜8の樹脂組成物は、充分な透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性をバランスよく有し、かつ良好な色相を有していることがわかる。そのことについて、以下に説明する。
先ず、表4から分かるように、本発明に係る樹脂組成物は透明性に優れており、いずれも成形品内のヘーズの最大値が2%となっている。また、耐熱性については、いずれも100℃以上のビカット軟化温度を有している。
また、いずれも7kJ/m以上のシャルピー衝撃強度を有し、さらに、2000MPa以上の曲げ弾性率を有している(比較例5を削除する場合、比較となるものがなくなってしまう)。
そして、色相については、いずれも成形品内のb値の最大値が1以下であった。
また、本発明に係る実施例1〜8の樹脂組成物は、透明性が良好なことから、不純物の含有量が少ないことが予想される。
以上のような実施例1〜8の実験結果に対して、比較例1〜6の結果は以下のようであった。
先ず、表5から分かるように、比較例1及び2では、シャルピー衝撃強度が低く、かつ色相が悪い。また、比較例3では、ビカット軟化温度が低い。これは、共重合体の組成が、(メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%ではないためだと考えられる。
また、比較例4では、シャルピー衝撃強度が低い。これはグラフト共重合体を含んでいないためだと考えられる。そして、比較例6では、イミド変性物とグラフト共重合体の屈折率差が0.005以上であるために、透明性が悪いことがわかる。
比較例5では、曲げ弾性率が低い。これは、イミド変性物:グラフト共重合体が60〜99質量部:40〜1質量部となっていないためだと考えられる。
以上の実験結果からわかるように、本願発明に係る樹脂組成物は、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、かつ色相が良好である。
本発明に係る樹脂組成物は、透明性、耐熱性、耐衝撃性及び剛性のバランスがよく、色相が良好なため、光学、家電、OA機器用途に広く使用でき、特に精密な半導体、液晶パネル、電子部材の分野に有用である。

Claims (9)

  1. (メタ)アクリル酸エステル単量体単位が60〜99質量%、芳香族ビニル化合物単量体単位が40〜1質量%である共重合体をイミド化剤で処理して得られるイミド変性物中に、グラフト共重合体が粒子状に分散してなる樹脂組成物であって、
    前記イミド変性物中のイミド単位が20〜90質量%であり、前記イミド変性物及び前記グラフト共重合体の比率が、イミド変性物:グラフト共重合体=60〜99質量部:40〜1質量部(但しイミド変性物及びグラフト共重合体の合計を100質量部とした場合)であることを特徴とする樹脂組成物。
  2. 前記イミド変性物及び前記グラフト共重合体の屈折率差が0.005未満であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
  3. 前記グラフト共重合体の粒子径が0.2〜0.7μmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
  4. 前記(メタ)アクリル酸エステル単量体単位がメチルメタクリレートであることを特徴とする請求項1〜3に記載の樹脂組成物。
  5. 前記芳香族ビニル化合物単量体単位がスチレンであることを特徴とする請求項1〜4に記載の樹脂組成物。
  6. 前記共重合体の重量平均分子量Mwが70000〜150000であり、重量平均分子量Mw/数平均分子量Mnが1.7〜2.3であることを特徴とする請求項1〜5に記載の樹脂組成物。
  7. 前記イミド化剤がメチルアミンであることを特徴とする請求項1〜6に記載の樹脂組成物。
  8. 前記グラフト共重合体が含むジエン系ゴム状弾性体が、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体又はスチレン−ブタジエンランダム共重合体であることを特徴とする請求項1〜7に記載の樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の樹脂組成物を成形してなる成形体。
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