JP2009298377A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートバックの背面側に形成されるポケット本体の取付作業性の向上、ポケット本体の薄型化、部品点数の削減によるコストダウンを図る車両用シートを提供する。
【解決手段】ポケット本体30はゴムバンド50の一端をポケット本体30の裏面側に固定するためのゴムバンド押えカバー40を備えており、ゴムバンド押えカバー40は、ゴムバンド50の端部を係合可能とするゴムバンド係合爪が形成されて、ポケット本体30にインテグラルヒンジを介して一体形成されており、ゴムバンド押えカバー40のポケット本体30への取付けは、ゴムバンド50の一端をゴムバンド押えカバー40のゴムバンド係合爪に係合した状態で、一体形成されたインテグラルヒンジによりゴムバンド押えカバー40をポケット本体裏面側に折り畳み、ポケット本体30と結合する結合部によって取付けられる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートに関する。詳細には、シートバックの背面側に、該背面に沿って板状に形成された合成樹脂製のポケット本体が取付けられており、前記シートバックと前記ポケット本体の間に収容空間が形成される車両用シートに関する。
従来より、シートバックの背面側にポケット状の収容空間が形成された車両用シートがある。このポケット本体は、常時はシートバックの背面に沿う状態を保持しており、この状態から上端を開口することにより、シートバックとポケット本体の間に収容空間を形成して雑誌、本、新聞等の各種収容物を収容することができるものである。このポケット本体は、各種材料が適用できるものであり、従来より、本皮、合皮、繊維等の表皮材で袋状に形成されたものがある。
また、図10(A)に図示されるように、合成樹脂等によって板状に形成されたポケット本体300が設けられた車両用シートがある。この合成樹脂製のポケット本体300の場合、収容空間に収容物を入れた場合でもポケット部の面形状が変化することがなく、収容時においても外観の見栄えがより一層向上する。
図10(B)に図示されるように、この合成樹脂製のポケット本体300は、下端部を基点として上端部が開閉可能にバックボード200と結合されている。そして、ポケット本体300の裏面側とシートバック100との間に、ゴムバンド500が接続されており、ポケット本体300を常時はシートバック100の背面に沿う位置に付勢し、ポケット本体300の上端に引張り操作力を及ぼしたときにはゴムバンド500の弾性力に抗して開口してシートバック100とポケット本体300の間に収容空間を形成する構成とされたものである。
図11は、この合成樹脂製のポケット本体300の従来の取り付け構成を図示したものである。このポケット本体300のゴムバンド500(図10(B)参照)の取付構成は、概略、ゴムバンド押えカバー400とねじ410によって構成されている。そして、ゴムバンド500(図10(B)参照)の一端はゴムバンド押えカバー400に形成された挿通長孔440に挿通され、ゴムバンド押えカバー400とポケット本体300とに挟み込まれた状態でねじ締結されて固定されている。そしてゴムバンド500(図10(B)参照)の他端側は、シートバック100の背面に設けられたバックボード200の挿通長孔220に挿通されて、バックボード200裏面側に形成された係合爪240に係合される。これにより、ポケット本体300はゴムバンド500(図10(B)参照)の付勢力によってシートバック100の背面に沿う状態で取り付けられている。
特開平10−327978号公報 特開2001−346656号公報
しかしながら、上記従来技術では、このゴムバンド押えカバー400をポケット本体300に取付ける構成として、ポケット本体300側にはボス310が形成されており、ゴムバンド押えカバー400にはポケット本体300のボス310形成位置に対応する位置にねじ孔420が形成されている。また、ゴムバンド500の端部には、ポケット本体300に形成されたボス310が挿通可能なゴムバンド係合孔が形成されている。そして、このゴムバンド500のゴムバンド係合孔に、ポケット本体300に形成されたボス310が挿通されて、ゴムバンド押えカバー400とポケット本体300とに挟み込んだ状態でボス310とねじ孔420の位置合わせをしてねじ締めをしていた。そのため、ゴムバンド押えカバー400のボス310とポケット本体300のねじ孔420の位置合わせは、ゴムバンド500を挟みこんだ状態で行われるため、ねじ締めの取付作業性に煩わしさを有していた。
また、ポケット本体300は、シートバック100背面に取り付くことから機能面、意匠面等の観点より薄型であることが好ましい。しかしながら、ゴムバンド押えカバー400をポケット本体300に取付けるために要するねじ410は、その首下長さにおいてねじ締めに要する所定長さが必要となる。そのため、ポケット本体300に形成されるボス310の長さは、このねじ410の首下長さに対応して形成される。また、ゴムバンド押えカバー400もこのボス310の形状に対応して形成されることから、ポケット本体300、ゴムバンド押えカバー400は全体として薄型にすることが困難であった。
また、ポケット本体300とゴムバンド押えカバー400は別部品であり、更にねじ410を構成品としているため部品点数の削減によるコスト面に改善余地を有していた。
そのため、本発明者は鋭意検討の結果、このポケット本体300の取付作業性の向上、ポケット本体300の薄型化、部品点数の削減によるコストダウンを図るために、ポケット本体300にゴムバンド500を取付けるためのゴムバンド押えカバー400の取付構成、ポケット本体300とゴムバンド押えカバー400が同一の合成樹脂によって形成されている点、及びポケット本体300とゴムバンド押えカバー400の結合する結合部に着目したものである。
而して、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ゴムバンド押えカバーをポケット本体と一体化して形成することにより、シートバックの背面側に形成されるポケット本体の取付作業性の向上、ポケット本体の薄型化、部品点数の削減によるコストダウンを図ることにある。
上記した課題を達成するために、本発明に係る車両用シートは、次の手段をとる。
本発明の第1の発明は、シートバックの背面側に、該背面に沿って板状に形成された合成樹脂製のポケット本体が取付けられており、前記ポケット本体の裏面側と前記シートバックとの間には、ゴムバンドが接続されており、該ゴムバンドの弾性力により前記ポケット本体は常時はシートバックの背面に沿う位置に付勢されており、前記ポケット本体の上端に引張り操作力を及ぼした際に、前記ゴムバンドの弾性力に抗して開口して前記シートバックと前記ポケット本体の間に収容空間が形成される車両用シートであって、前記ポケット本体は前記ゴムバンドの一端を前記ポケット本体の裏面側に固定するためのゴムバンド押えカバーを備えており、前記ゴムバンド押えカバーは、前記ゴムバンドの端部を係合可能とするゴムバンド係合部が形成されて、前記ポケット本体にインテグラルヒンジを介して一体形成されており、前記ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付けは、前記ゴムバンドの一端を該ゴムバンド押えカバーのゴムバンド係合部に係合した状態で、前記一体形成されたインテグラルヒンジにより該ゴムバンド押えカバーを前記ポケット本体裏面側に折り畳み、前記ポケット本体と結合する結合部によって取付けられることを特徴とする。
この第1の発明によれば、ゴムバンド押えカバーは、ポケット本体にインテグラルヒンジを介して一体に形成された構成となっている。ゴムバンド押えカバーとポケット本体は別部品ではなく、一部品とすることができるため部品点数の削減を図ることができる。また、ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付けは、一体形成されたインテグラルヒンジによりゴムバンド押えカバーをポケット本体裏面側に折り畳み、ポケット本体と結合する構成となっている。これにより、一体形成されたインテグラルヒンジによって両部品の嵌め合い精度を高くすることができるため、結合部の位置合わせが容易であり、取付作業性の向上を図ることができる。
更に、ゴムバンド押えカバーは、ゴムバンドの端部を係合可能とするゴムバンド係合部が形成されている。そして、ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付けは、ゴムバンドの一端をゴムバンド押えカバーのゴムバンド係合部に係合した状態で、一体形成されたインテグラルヒンジによりゴムバンド押えカバーをポケット本体裏面側に折り畳む構成となっている。これにより、ゴムバンドの取り付けとゴムバンド押えカバーのポケット本体への結合作業を別個の作業として行い、取付けることができるため、より一層取付作業がやり易くなる。
本発明の第2の発明は、前記ゴムバンド押えカバーには、前記インテグラルヒンジにより前記ポケット本体裏面側に折り畳まれた状態を保持する爪嵌合部を有しており、前記ゴムバンド押えカバーと前記ポケット本体との結合部は、いずれか一方が軸部、他方が孔部の嵌め合い構造として形成されており、前記爪嵌合部による前記ゴムバンド押えカバーの保持された状態で、前記結合部は熱融着によって結合されることを特徴とする。
この第2の発明によれば、ゴムバンド押えカバーには、ポケット本体裏面側に折り畳まれた状態を保持する爪嵌合部を有している。そのため、ゴムバンド押えカバーをポケット本体に仮保持した状態で両部品を結合することができる。そのため、取付作業性をより一層向上させることができる。また、ゴムバンド押えカバーとポケット本体の両部品の結合部は、一方が軸部、他方が孔部の嵌め合い構造をしており、この結合部を熱融着によって結合する構成となっている。これにより、ねじ締め構成の場合には、ポケット本体に形成されたボス長さを、ねじの首下長さを考慮した形状にする必要があった。しかしながら、結合部を熱融着にすることでねじが不要となり、ねじの首下長さを考慮する必要が無いため、部品点数の削減を図ると共に、ゴムバンド押えカバーとポケット本体の両部品をより一層薄型に形成することができる。
本発明は上記各発明の手段をとることにより次の効果を得ることができる。
先ず、上記第1の発明の車両のシートによれば、部品点数の削減を図ることができる。ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付作業がやり易くすることができる。
次に、上記第2の発明の車両のシートによれば、ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付作業性の向上をより一層図ることができ、また、部品点数の削減を図ることができると共に、ゴムバンド押えカバーとポケット本体の両部品をより一層薄型に形成することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
なお、図1、図2、図7、図8、図9の各図において、本実施例の車両用シートには、シートクッション、ヘッドレスト、リライニング機構の各構成品が構成されているが、これらの構成については通常の取り付け構成であり図示を省略している。
本実施例の車両用シートは、シートバックの背面に取り付くポケット本体に関するものであり、車両の前部座席の運転席、助手席、2列目や3列目に配設される後部座席の何れにおいても採用されるものである。
図1及び図2は、車両用シートにおけるシートバック10の背面に取り付けるポケット本体30の構成品を表した分解斜視図である。
図1、図2に図示されるように、このシートバック10は、概略、シートクッション12、バックボード20、ポケット本体30、ポケット本体取付基部36、ゴムバンド押えカバー40、ゴムバンド50で構成されている。
シートバック10のシートクッション12は、シートパッド部材とシート表皮材から構成されている。シートパッド部材はウレタン樹脂を金型内で発泡させて成型され、このシートパッド部材に本皮、合皮、繊維等のシート表皮材が覆われた構成とされている。これらの構成は、公知のものであり、詳細な説明は省略する。
図3に図示されるように、ゴムバンド50は、帯状のゴムから形成されたもので両端には、ゴムバンド係合爪24、ゴムバンド係合爪46が係合可能なゴムバンド係合孔52a、52bが形成されている。このゴムバンド50も公知のものであり、詳細な説明は省略する。
次に、バックボード20について説明する。
図1、図2に図示されるように、バックボード20は、合成樹脂製の板状に形成されており、シートバック10の背面側において略全面を覆うように形成されている。そして、このバックボード20の下方部には、二つの挿通長孔22がバックボード20の両端近傍位置に縦方向に平行して形成されている。この挿通長孔22は、バックボード20とポケット本体30を接続するゴムバンド50を挿通させるものである。そして、バックボード20の裏面側、かつ、二つの挿通長孔22の間の位置には、ゴムバンド50を係合可能とするゴムバンド係合爪24が形成されている。これにより、挿通長孔22に挿通したゴムバンド50がバックボード20の裏面側においてゴムバンド係合爪24に係合する構成となっている。そして、バックボード20の下端部には、ポケット本体30のポケット本体取付基部36に形成されたポケット本体取付軸38と結合可能なポケット本体取付孔26が形成されている。
次に、ポケット本体30について説明する。
図1、図2に図示されるように、このポケット本体30は、シートバック10の背面側においてバックボード20外方側の略下半分に張り付いた板状部材として構成されている。そして、このポケット本体30は、下端部を基点として上端部が開閉可能にバックボード20と結合されている。そしてポケット本体30の裏面側とシートバック10との間にはゴムバンド50が接続されており、このゴムバンド50の弾性力によってポケット本体30は常時はシートバック10の背面に沿う位置に付勢されている。そして、ポケット本体30の上端に引張り操作力を及ぼした際に、ゴムバンド50の弾性力に抗してポケット本体30の上端が開口してシートバック10とポケット本体30の間に収容空間が形成される構成となっている。
図3は、車両用シートにおけるポケット本体裏面31b側を表しており、ゴムバンド押えカバー40がポケット本体30に取り付く前の正面図である。また、図5は、車両用シートにおける図3図のV−V線断面図である。
このポケット本体30は、合成樹脂によって、略長方形状の板状部材からなり、シートバック10の背面に沿って形成されている。図5に図示されるように、バックボード20と対向しない外方側の面がポケット本体表面31a、バックボード20と対向する側の面がポケット本体裏面31bとして構成されている。
図3に図示されるように、ポケット本体裏面31b側の上端側の隅部には、ゴムバンド押えカバー40に形成されているゴムバンド押えカバー保持爪47と爪嵌合を可能とする爪受け部32が形成されている。この爪受け部32は、ゴムバンド押えカバー40が、インテグラルヒンジ42によってポケット本体裏面31b側に折り畳まれた状態を保持するためにゴムバンド押えカバー保持爪47と爪嵌合するものである。
また、ポケット本体裏面31b側の四隅には、ゴムバンド押えカバー40を結合するための結合軸部34が形成されている。この結合軸部34は、図5に図示されるようにゴムバンド押えカバー40に形成された結合孔部48に挿通可能な円柱形状に形成されている。また、結合軸部34の根元部は、この結合軸部34より拡径の軸基部34aが形成されている。
次に、ポケット本体取付基部36について説明する。
図1、図2に図示されるように、このポケット本体取付基部36は、合成樹脂によって帯板状に形成されている。そして、図3に図示されるように、ポケット本体30の下端部において、このポケット本体取付基部36の長辺部分の一端が、インテグラルヒンジ42を介してポケット本体30と一体に形成されている。そして、このポケット本体取付基部36はゴムバンド押えカバー保持爪47が形成される部位を除いて下端部の略全範囲に形成されている。そして、ポケット本体取付基部36が折り畳まれた状態においてバックボード20と対向する側の面には、バックボード20の下端部のポケット本体取付孔26に対応する位置に、ポケット本体取付軸38が形成されている。このポケット本体取付軸38がバックボード20の下端部のポケット本体取付孔26に結合されることによってポケット本体30が、下端部を基点として上端部が開閉可能とされている。
次に、ゴムバンド押えカバー40について説明する。
図3に図示されるように、このゴムバンド押えカバー40は、合成樹脂によって略長方形状の板状部材に形成されており、ポケット本体裏面31bの上端から下端までを全て覆う長さに形成されている。そして、ゴムバンド押えカバー40は、ポケット本体30の下端部においてインテグラルヒンジ42を介してポケット本体30と一体に形成されている。図5、図6に図示されるように、ゴムバンド押えカバー40がインテグラルヒンジ42によって折り畳まれてポケット本体30に取り付く時に、ポケット本体30と対向する側の面をゴムバンド押えカバー裏面41bとして構成されている。そして、ゴムバンド押えカバー40がインテグラルヒンジ42によって折り畳まれてポケット本体30に取り付いた後にバックボード20に対向する面がゴムバンド押えカバー表面41aとして構成されている。
図3及び図5に図示されるように、ゴムバンド押えカバー裏面41b上のインテグラルヒンジ42が位置する側とは反対側の端部には、ゴムバンド押えカバー保持爪47が形成されている。このゴムバンド押えカバー保持爪47は、ゴムバンド押えカバー40が、インテグラルヒンジ42によってポケット本体裏面31b側に折り畳まれた状態を保持するために爪受け部32と爪嵌合するものである。
また、図3及び図5に図示されるように、ゴムバンド押えカバー裏面41b上には、ポケット本体裏面31b側の四隅に形成された結合軸部34と対応する位置に結合孔部48が形成されている。この結合孔部48は、ポケット本体裏面31b側の四隅に形成された結合軸部34が挿通可能な孔部が形成されている。また、図5に良く示されているように、ゴムバンド押えカバー裏面41b側の結合孔部48の外周部は結合孔部48と同一高さの平面部を有した結合孔当接部48aが形成されている。図5及び図6に図示されるように、この結合孔当接部48aは、ゴムバンド押えカバー40が折り畳まれて結合孔部48に結合軸部34が挿通した後に軸基部34aと当接してゴムバンド押えカバー40を保持するために構成されている。また、ゴムバンド押えカバー表面41a側の結合孔部48の位置には、結合孔部48より拡開したすり鉢状の孔部(断面扇状)の結合孔拡開部48bが形成されている。この結合孔拡開部48bは、ゴムバンド押えカバー40が折り畳まれて結合孔部48に結合軸部34が挿通した後に、結合軸部34の軸端部を熱融着させて結合孔部48の直径より大きい形状で凝固させるためのものである。これにより、ゴムバンド押えカバー40をポケット本体30に取付けることができる。
図3に図示されるように、ゴムバンド押えカバー裏面41b上の略中央部には、縦方向に長く伸びた挿通長孔44が形成されている。この挿通長孔44は、バックボード20とポケット本体30を接続するゴムバンド50を挿通させるものである。そして、ゴムバンド押えカバー裏面41b上、かつ、挿通長孔44より外方側には、ゴムバンド50を係合可能とするゴムバンド係合爪46が形成されている。これにより、挿通長孔44に挿通したゴムバンド50がゴムバンド押えカバー裏面41b上においてゴムバンド係合爪46に係合する構成となっている。
次に、ゴムバンド押えカバー40のポケット本体30への取付けについて説明する。
図3に図示されるように、先ず、ゴムバンド押えカバー40にゴムバンド50が取付けられる。ゴムバンド50は、ゴムバンド押えカバー40がインテグラルヒンジ42によってポケット本体30側に折り畳まれる前の状態において、ゴムバンド押えカバー40に形成された挿通長孔44にゴムバンド押えカバー表面41a側からゴムバンド押えカバー裏面41bに挿通する。そして、ゴムバンド50に形成されたゴムバンド係合孔52aが、ゴムバンド押えカバー40に形成されたゴムバンド係合爪46に係合されることでゴムバンド50が取付けられる。
なお、本発明における「ゴムバンド押えカバーのゴムバンド係合部」は、ゴムバンド係合爪46に相当する。
次に、ゴムバンド押えカバー40が、ポケット本体30へ取付けられる。図4に図示されるように、ゴムバンド押えカバー40は、ゴムバンド50の一端がゴムバンド押えカバー40のゴムバンド係合爪46に係合した状態で、インテグラルヒンジ42によってポケット本体裏面31b側に折り畳まれることによって取付けられる。図6に図示されるように、ゴムバンド押えカバー40に形成されたゴムバンド押えカバー保持爪47がポケット本体30に形成された爪受け部32と爪嵌合する。これにより、ゴムバンド押えカバー40が、インテグラルヒンジ42によってポケット本体裏面31b側に折り畳まれた状態を保持する。このとき、ポケット本体30に形成された結合軸部34が、ゴムバンド押えカバー40に形成された結合孔部48に挿通し、結合軸部34が挿通した後に軸基部34aと結合孔当接部48aが当接してゴムバンド押えカバー40がポケット本体30に張り付いた位置を保持する。なお、本発明における「爪嵌合部」とは、ゴムバンド押えカバー保持爪47がこれに相当する。
次に、ゴムバンド押えカバー40とポケット本体30が結合される。図6に図示されるように、この結合は、ゴムバンド押えカバー40が折り畳まれて結合孔部48に結合軸部34が挿通した後に、結合軸部34の軸端部を熱融着させる。そして、溶融した軸端部は、ゴムバンド押えカバー40のゴムバンド押えカバー表面41a側の結合孔部48の位置に形成された結合孔拡開部48bの形状に凝固される。これにより、結合軸部34の軸端部は、結合孔部48の直径より大きい形状で凝固することによって結合する。これにより、ゴムバンド押えカバー40をポケット本体30に取付けることができる。なお、本発明における「結合部」とは、ポケット本体30の結合軸部34が、ゴムバンド押えカバー40の結合孔部48に挿通した位置に相当する。
図2に図示されるように、ポケット本体30の下端部に配設されたポケット本体取付基部36のポケット本体取付軸38がバックボード20の下端部のポケット本体取付孔26に結合される。そして、ポケット本体30に結合されたゴムバンド押えカバー40に取り付けられたゴムバンド50の他端側が、バックボード20に形成された挿通長孔22に挿通する。そして、ゴムバンド50に形成されたゴムバンド係合孔52bが、バックボード20の裏面側に形成されたゴムバンド係合爪24に係合される。これにより、ポケット本体30が、下端部を基点として上端部が開閉可能に取付けられる。
この様にして、図7、図8、図9に図示されるように、ポケット本体30は、シートバック10の背面において取付けられる。そして、ポケット本体30の裏面側とシートバック10との間には、ゴムバンド50が接続された状態となる。図8、図9に図示されるように、実線で図示されたポケット本体30は、ゴムバンド50の弾性力により常時はシートバック10の背面に沿う位置に付勢されている。そして、仮想線で図示されたポケット本体30は、ポケット本体30の上端に引張り操作力を及ぼした際に、ゴムバンド50の弾性力に抗して開口してシートバック10とポケット本体30の間に収容空間が形成される。
この構成によれば、ゴムバンド押えカバー40は、ポケット本体30にインテグラルヒンジ42を介して一体に形成された構成となっている。ゴムバンド押えカバー40とポケット本体30は別部品ではなく、一部品とすることができるため部品点数の削減を図ることができる。また、ゴムバンド押えカバー40のポケット本体30への取付けは、一体形成されたインテグラルヒンジ42によりゴムバンド押えカバー40をポケット本体裏面31b側に折り畳み、ポケット本体30と結合する構成となっている。これにより、一体形成されたインテグラルヒンジ42によって両部品の嵌め合い精度を高くすることができるため、ポケット本体30の結合軸部34がゴムバンド押えカバー40の結合孔部48に挿通する位置合わせが容易であり、取付作業性の向上を図ることができる。
更に、ゴムバンド押えカバー40は、ゴムバンド50の端部を係合可能とするゴムバンド係合爪46が形成されている。そして、ゴムバンド押えカバー40のポケット本体30への取付けは、ゴムバンド50の一端をゴムバンド押えカバー40のゴムバンド係合爪46に係合した状態で、一体形成されたインテグラルヒンジ42によりゴムバンド押えカバー40をポケット本体裏面31b側に折り畳む構成となっている。これにより、ゴムバンド50の取り付けとゴムバンド押えカバー40のポケット本体30への結合作業を別個の作業として行い、取付けることができるため、より一層取付作業がやり易くなる。
また、ゴムバンド押えカバー40には、ポケット本体裏面31b側に折り畳まれた状態を保持するゴムバンド押えカバー保持爪47を有している。そのため、ゴムバンド押えカバー40をポケット本体30に仮保持した状態で両部品を結合することができる。そのため、取付作業性をより一層向上させることができる。また、ポケット本体30の結合軸部34が、ゴムバンド押えカバー40の結合孔部48に挿通した嵌め合い構造をしており、この位置において結合軸部34の軸端部を熱融着させて結合する構成となっている。
これにより、ねじ締め構成の場合には、ポケット本体30に形成されたボス長さを、ねじの首下長さを考慮した形状にする必要があった。しかしながら、熱融着にすることでねじが不要となり、ねじの首下長さを考慮する必要が無いため、部品点数の削減を図ると共に、ゴムバンド押えカバー40とポケット本体30の両部品をより一層薄型に形成することができる。
本発明の車両用シートは、本実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、本実施例においては、ゴムバンド押えカバー40をポケット本体30に取付ける構成として、ポケット本体30の結合軸部34が、ゴムバンド押えカバー40の結合孔部48に挿通した位置において結合軸部34の軸端部を熱融着させて結合する構成について示した。しかしながら、熱融着結合の構成に限定されず、ねじ締め構成であってもよい。
また、ゴムバンド押えカバー40は、ポケット本体30の下端部においてインテグラルヒンジ42によって一体に形成される構成について示したが、一体に形成される位置はこれに限定されず、ポケット本体30の上端部、側面部いずれの位置に形成される構成にも適用できるものである。
また、ゴムバンド押えカバー40には、インテグラルヒンジ42によりポケット本体裏面31b側に折り畳まれた状態を保持するゴムバンド押えカバー保持爪47を有する構成について示したが、このゴムバンド押えカバー保持爪47が無い構成であってもよい。
本実施例に係る車両用シートのシートバック背面に取り付けるポケット本体の構成品のゴムバンド押えカバーを展開状態で表した分解斜視図である。 本実施例に係る車両用シートのシートバック背面に取り付けるポケット本体の構成品のゴムバンド押えカバーを折り畳んだ状態で表した分解斜視図である。 本実施例に係る車両用シートにおけるポケット本体の裏面側を表しており、ゴムバンド押えカバーがポケット本体に取り付く前の正面図である。 本実施例に係る車両用シートにおけるポケット本体の裏面側を表しており、ゴムバンド押えカバーがポケット本体に取り付いた後の正面図である。 本実施例に係る車両用シートにおける図3のV−V線断面図である。 本実施例に係る車両用シートにおける図4のVI−VI線断面図である。 本実施例に係る車両用シートにおけるシートバックの背面側の全体図である。 本実施例に係る車両用シートにおける図7のVIII−VIII線断面図である。 本実施例に係る車両用シートにおける図7のIX−IX線断面図である。 従来の車両用シートのシートバック背面に取付けられたポケット本体の全体斜視図である。(A)図は、ポケット本体がシートバックの背面に沿う位置に付勢された状態の斜視図である。(B)図は、ポケット本体の上端が開口してシートバックとポケット本体の間に収容空間が形成された状態の斜視図である。 従来の車両用シートにおけるポケット本体をシートバックの背面に取り付ける構成品を表した分解斜視図である。
符号の説明
10 シートバック
12 シートクッション
20 バックボード
22 挿通長孔
24 ゴムバンド係合爪
26 ポケット本体取付孔
30 ポケット本体
31a ポケット本体表面
31b ポケット本体裏面
32 爪受け部
34 結合軸部
34a 軸基部
36 ポケット本体取付基部
38 ポケット本体取付軸
40 ゴムバンド押えカバー
41a ゴムバンド押えカバー表面
41b ゴムバンド押えカバー裏面
42 インテグラルヒンジ
44 挿通長孔
46 ゴムバンド係合爪
47 ゴムバンド押えカバー保持爪
48 結合孔部
48a 結合孔当接部
48b 結合孔拡開部
50 ゴムバンド
52a ゴムバンド係合孔
52b ゴムバンド係合孔

Claims (2)

  1. シートバックの背面側に、該背面に沿って板状に形成された合成樹脂製のポケット本体が取付けられており、前記ポケット本体の裏面側と前記シートバックとの間には、ゴムバンドが接続されており、該ゴムバンドの弾性力により前記ポケット本体は常時はシートバックの背面に沿う位置に付勢されており、前記ポケット本体の上端に引張り操作力を及ぼした際に、前記ゴムバンドの弾性力に抗して開口して前記シートバックと前記ポケット本体の間に収容空間が形成される車両用シートであって、
    前記ポケット本体は前記ゴムバンドの一端を前記ポケット本体の裏面側に固定するためのゴムバンド押えカバーを備えており、
    前記ゴムバンド押えカバーは、前記ゴムバンドの端部を係合可能とするゴムバンド係合部が形成されて、前記ポケット本体にインテグラルヒンジを介して一体形成されており、
    前記ゴムバンド押えカバーのポケット本体への取付けは、前記ゴムバンドの一端を該ゴムバンド押えカバーのゴムバンド係合部に係合した状態で、前記一体形成されたインテグラルヒンジにより該ゴムバンド押えカバーを前記ポケット本体裏面側に折り畳み、前記ポケット本体と結合する結合部によって取付けられることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記ゴムバンド押えカバーには、前記インテグラルヒンジにより前記ポケット本体裏面側に折り畳まれた状態を保持する爪嵌合部を有しており、
    前記ゴムバンド押えカバーと前記ポケット本体との結合部は、いずれか一方が軸部、他方が孔部の嵌め合い構造として形成されており、
    前記爪嵌合部による前記ゴムバンド押えカバーの保持された状態で、前記結合部は熱融着によって結合されることを特徴とする車両用シート。
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