JP2009298246A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主ハウジング5を構成するセンサハウジング6とギヤハウジング7とを共に樹脂材料によって形成すると共に、両ハウジング6、7を樹脂化することによる効果を向上し、かつ両ハウジング6、7の構造を簡略化して生産性等をも向上した電動パワーステアリング装置を提供する。
【解決手段】センサハウジング6をレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料、ギヤハウジング7をレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料によって形成し、レーザLを、前記センサハウジング6を透過させて、ギヤハウジング7との接合面Aに照射して前記接合面Lの近傍を加熱して溶着させることで、前記両ハウジング6、7を一体化した。
【選択図】図3
【解決手段】センサハウジング6をレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料、ギヤハウジング7をレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料によって形成し、レーザLを、前記センサハウジング6を透過させて、ギヤハウジング7との接合面Aに照射して前記接合面Lの近傍を加熱して溶着させることで、前記両ハウジング6、7を一体化した。
【選択図】図3
Description
本発明は、自動車の操舵を補助する電動パワーステアリング装置に関するものである。
自動車用の電動パワーステアリング装置、例えばコラム型EPSでは電動モータの回転を、減速機を介することで回転速度を減速すると共に出力を増幅した後、ステアリングシャフトに付与してステアリング操作をトルクアシストしている。
電動モータの回転は、例えば自動車のステアリングホイールを操作した際に操舵軸に加わるトルクを検出するトルクセンサ等の、操舵状態検出センサの出力等に基づいて、制御装置によって制御される。
電動モータの回転は、例えば自動車のステアリングホイールを操作した際に操舵軸に加わるトルクを検出するトルクセンサ等の、操舵状態検出センサの出力等に基づいて、制御装置によって制御される。
前記操舵状態検出センサおよび減速機を水や塵埃等から保護するため、電動パワーステアリング装置においては、前記両者を主ハウジング内に収容するのが一般的である。また前記主ハウジングは、電動パワーステアリング装置の組み立て性等を考慮して、操舵状態検出センサを収容するセンサハウジングと、減速機を収容するギヤハウジングとに分割して形成され、前記両ハウジングをボルト等で締結して構成されるのが一般的である(特許文献1等参照)。
特開2000−313345号公報
前記主ハウジングを構成するセンサハウジングおよびギヤハウジングは、従来、共にアルミニウム合金等の金属によって形成されてきた。しかし近時、自動車の更なる低燃費化、省エネルギー化を目的として、前記自動車を構成する部品のさらなる軽量化が求められるようになってきており、電動パワーステアリング装置においては前記両ハウジングを樹脂材料によって形成して軽量化を図ることが検討されている。
しかし、共に樹脂材料によって形成したセンサハウジングとギヤハウジングとを、従来どおりボルトによって締結する場合は、締結時の締め付けトルクによって両ハウジングに割れや亀裂が生じるのを防止する必要がある。
そして、そのためには両ハウジングの締結部に、例えばインサート成形等によって金属製のリングを一体に形成する必要があり、樹脂化による軽量化の効果が半減するという問題がある。またインサート成形をするためには構造が複雑なインサート成形用の金型を用いて、前記金型に1回ごとにリングを供給しながら成形をする必要があり、工程数が増加すると共に、リングを用意しなければならず部品点数が増加することから、両ハウジングの生産性が低下し、製造コストが上昇するという問題もある。
そして、そのためには両ハウジングの締結部に、例えばインサート成形等によって金属製のリングを一体に形成する必要があり、樹脂化による軽量化の効果が半減するという問題がある。またインサート成形をするためには構造が複雑なインサート成形用の金型を用いて、前記金型に1回ごとにリングを供給しながら成形をする必要があり、工程数が増加すると共に、リングを用意しなければならず部品点数が増加することから、両ハウジングの生産性が低下し、製造コストが上昇するという問題もある。
本発明の目的は、主ハウジングを構成するセンサハウジングとギヤハウジングとを共に樹脂材料によって形成すると共に、両ハウジングのボルトによる締結を廃して、前記両ハウジングを樹脂化することによる効果をさらに向上し、かつ両ハウジングの構造を簡略化して生産性等をも向上した電動パワーステアリング装置を提供することにある。
本発明は、操舵力を得るための電動モータ(M)と、操舵状態を検出するための操舵状態検出センサ(9)と、電動モータの出力を減速して舵取装置に伝える減速機(50)と、前記操舵状態検出センサおよび減速機を収容する主ハウジング(5)とを含み、前記主ハウジングが、操舵状態検出センサを収容するセンサハウジング(6)と、減速機を収容するギヤハウジング(7)とに分割して形成されていると共に、前記両ハウジングのうちの一方がレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料、他方がレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料によって形成され、両ハウジングが、レーザエネルギ透過性を有する樹脂材料からなるハウジングを透過させて、レーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料からなるハウジングとの接合面(A)にレーザ(L)を照射して前記接合面の近傍を加熱して溶着させるレーザ溶着により一体化されて、前記主ハウジングが構成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置である(請求項1)。なおカッコ内の英数字は、後述の実施の形態における対応構成要素等を示す。
本発明によれば、主ハウジングを構成するセンサハウジングとギヤハウジングとをレーザ溶着によって一体化することでボルトによる締結を廃している。そのため、ボルト締結時の締め付けトルクによってハウジングに割れや亀裂が生じるのを防止するためのリングを、インサート成形等によって一体に形成する必要がなくなり、前記両ハウジングを簡易かつ生産性良く製造できると共に、両ハウジングを接合して構成される主ハウジングをより一層軽量化することができる。
なお樹脂同士の接合方法としては、レーザ溶着の他にも、例えば部分的に当接させた樹脂同士を微小振動させて当接面を加熱して溶着させる超音波溶着法、振動溶着法や、接合部分を熱板で挟んで加熱、溶着させる熱板溶着法等もあるが、前者の方法では、ギヤやセンサ等を組み込んだハウジングを溶着する際に、振動によってこれらの部材が破損するおそれがある。
一方、後者の方法は、前記部材を組み込んだハウジングを溶着するに、その熱によってこれらの部材が破損するおそれがある。またいずれの方法でも溶着部分にバリが発生しやすく、それを除去する工程が必要になるという問題もある。
これに対しレーザ溶着では、接合部分に局部的にレーザを照射して溶着させるため発熱量が小さい上、振動も生じないため、前記部材を組み込んだハウジングを溶着する際に、これらの部材が破損するおそれがない。また溶着部分にバリが生じないため、それを除去する工程も不要である。
これに対しレーザ溶着では、接合部分に局部的にレーザを照射して溶着させるため発熱量が小さい上、振動も生じないため、前記部材を組み込んだハウジングを溶着する際に、これらの部材が破損するおそれがない。また溶着部分にバリが生じないため、それを除去する工程も不要である。
センサハウジングとギヤハウジングとをレーザ溶着によってできるだけ強固に溶着させることを考慮すると、前記両ハウジングを同じまたは相溶性を有する同系の樹脂によって形成するのが好ましい。また樹脂材料としては、耐熱性、耐油性、耐候性等に優れると共に、射出成形等による成形性に優れ、しかも基本的にはレーザエネルギ透過性を有することが求められ、かかる条件を満足する樹脂としてはポリアミド樹脂が好ましい。そして、基本的にレーザエネルギ透過性を有するポリアミド樹脂からなるいずれか一方のハウジングにレーザエネルギ吸収性を付与するためには、前記ポリアミド樹脂に、レーザエネルギを吸収して発熱するカーボン粉末を配合すればよい(請求項2)。
センサハウジングとギヤハウジングとを、レーザの照射によって効率よく、かつ強固に溶着させることを考慮すると、前記両ハウジングのうち、レーザエネルギ透過性を有する樹脂材料からなるハウジングの、レーザ入射面から接合面までの距離は2mm以上、7mm以下であるのが好ましい(請求項3)。
以下には、図面を参照してこの発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の、一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置としてのコラム型EPSの概略断面図である。また、図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1を参照して、この例の電動パワーステアリング装置においては、ステアリングホイール1を取り付けている入力軸としての第1の操舵軸2と、ラックアンドピニオン機構等の舵取機構(図示せず)に連結されている、出力軸としての第2の操舵軸3とが、トーションバー4を介して、同軸的に連結されている。
図1は、本発明の、一実施形態にかかる電動パワーステアリング装置としてのコラム型EPSの概略断面図である。また、図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。図1を参照して、この例の電動パワーステアリング装置においては、ステアリングホイール1を取り付けている入力軸としての第1の操舵軸2と、ラックアンドピニオン機構等の舵取機構(図示せず)に連結されている、出力軸としての第2の操舵軸3とが、トーションバー4を介して、同軸的に連結されている。
第1および第2の操舵軸2、3を支持する主ハウジング5は、車体(図示せず)に取り付けられている。主ハウジング5は、互いに嵌め合わされるセンサハウジング6と、ギヤハウジング7とによって構成されている。具体的には、ギヤハウジング7は、筒状をなし、その上端の環状縁部7aが、センサハウジング6の下端外周の環状段部6aに嵌め合わされている。ギヤハウジング7には、減速機構としてのウォームギヤ機構8が収容され、センサハウジング6には、操舵状態検出センサとしてのトルクセンサ9、制御基板10等が収容されている。ギヤハウジング7にウォームギヤ機構8を収容することで、減速機50が構成されている。
ウォームギヤ機構8は、第2の操舵軸3の軸方向中間部に、一体回転可能で、かつ、軸方向移動が規制されたウォームホイール12と、このウォームホイール12と噛み合わされていると共に、電動モータMの回転軸32に、スプライン継手33を介して連結されているウォーム軸11(図2参照)とを備えている。このうち、ウォームホイール12は、第2の操舵軸3に、一体回転可能に結合された、環状の芯金12aと、芯金12aの周囲を取り囲んで外周面部に歯が形成された、合成樹脂部材12bとを備えている。芯金12aは、例えば、合成樹脂部材12bの樹脂成形時に、金型内にインサートされる。そして、このインサートした状態での樹脂成形によって、芯金12aと合成樹脂部材12bとが結合、一体化されている。第2の操舵軸3は、ウォームホイール12を軸方向の上下に挟んで配置される、第1および第2の転がり軸受13、14によって、回転自在に支持されている。
第1の転がり軸受13の外輪15は、センサハウジング6の下端の筒状突起6b内に設けられた軸受保持孔16に嵌め入れられて、保持されている。また、外輪15は、その上端面が、環状の段部17に当接されることで、センサハウジング6に対する軸方向上方への移動が規制されている。一方、第1の転がり軸受13の内輪18は、第2の操舵軸3に、締まり嵌めによって嵌め合わされている。また、内輪18の下端面は、ウォームホイール12の芯金12aの上端面に当接されている。
第2の転がり軸受14の外輪19は、ギヤハウジング7の軸受保持孔20に嵌め入れられて、保持されている。また外輪19は、その下端面が、環状の段部21に当接されることで、ギヤハウジング7に対する、軸方向下方への移動が規制されている。一方、第2の転がり軸受14の内輪22は、第2の操舵軸3に、一体回転可能で、かつ、軸方向の相対移動が規制された状態で、取り付けられている。また、内輪22は、第2の操舵軸3の段部23と、第2の操舵軸3のねじ部に締め込まれるナット24との間に挟持されている。
トーションバー4は、第1および第2の操舵軸2、3を貫通している。トーションバー4の上端4aは、連結ピン25により、第1の操舵軸2と一体回転可能に連結され、下端4bは、連結ピン26により、第2の操舵軸3と一体回転可能に連結されている。第2の操舵軸3の下端は、図示しない中間軸を介して、先に説明したように、ラックアンドピニオン機構等の舵取機構に連結されている。連結ピン25は、第1の操舵軸2と同軸に配置される第3の操舵軸27を、第1の操舵軸2と一体回転可能に連結している。第3の操舵軸27は、ステアリングコラムを構成するチューブ28内を貫通している。
第1の操舵軸2の上部は、例えば、針状ころ軸受からなる第3の転がり軸受29を介して、センサハウジング6に回転自在に支持されている。第1の操舵軸2の下部の縮径部30と、第2の操舵軸3の上部の孔31とは、第1および第2の操舵軸2、3の相対回転を、所定の範囲に規制するように、回転方向に所定の遊びを設けて、嵌め合わされている。
図2を参照して、ウォーム軸11は、ギヤハウジング7によって保持される第4および第5の転がり軸受34、35によって回転自在に支持されている。第4および第5の転がり軸受34、35の内輪36、37は、ウォーム軸11の、対応するくびれ部に嵌合されている。外輪38、39は、ギヤハウジング7の軸受保持孔40、41に、それぞれ保持されている。ギヤハウジング7は、ウォーム軸11の周面の一部に対して、径方向に対向する部分7bを含んでいる。
図2を参照して、ウォーム軸11は、ギヤハウジング7によって保持される第4および第5の転がり軸受34、35によって回転自在に支持されている。第4および第5の転がり軸受34、35の内輪36、37は、ウォーム軸11の、対応するくびれ部に嵌合されている。外輪38、39は、ギヤハウジング7の軸受保持孔40、41に、それぞれ保持されている。ギヤハウジング7は、ウォーム軸11の周面の一部に対して、径方向に対向する部分7bを含んでいる。
ウォーム軸11の一端部11aを支持する第4の転がり軸受34の外輪38は、ギヤハウジング7の段部42に当接して位置決めされている。一方、内輪36は、ウォーム軸11の位置決め段部43に当接されることによって、他端部11b側への移動が規制されている。また、ウォーム軸11の、他端部11b(継手側端部)の近傍を支持する第5の転がり軸受35の内輪37は、ウォーム軸11の位置決め段部44に当接されることによって、一端部11a側への移動が規制されている。
外輪39は、予圧調整用のねじ部材45によって、第4の転がり軸受34側へ付勢されている。ねじ部材45は、ギヤハウジング7に形成されるねじ孔46にねじ込まれることで、一対の転がり軸受34、35に予圧を付与すると共に、ウォーム軸11を、軸方向に位置決めしている。47は、予圧調整後のねじ部材45を止定するため、当該ねじ部材45に係合されるロックナットである。
先に説明したように主ハウジング5を構成するセンサハウジング6とギヤハウジング7のうち一方はレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料、他方はレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料によって形成される。そして前記両ハウジング6、7が、後者のレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料からなるハウジングを透過させて、前者のレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料からなるハウジングとの接合面にレーザを照射して前記接合面の近傍を加熱して溶着させるレーザ溶着により一体化されることで前記主ハウジング5が構成される。
図3は、両ハウジング6、7の嵌め合わせおよび接合部分を拡大した断面図である。本発明では、前記どちらのハウジングをどちらの樹脂材料によって形成してもよい。ただし図の例では、先に説明した嵌め合わせ部分において上側に位置するセンサハウジング6をレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料、下側に位置するギヤハウジング7をレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料によって形成し、環状縁部7aの上端面と環状段部6aの外側の鍔部6bの下面との当接面を接合面Aとして、センサハウジング6の上側からレーザLを照射して溶着させるのが好ましい。
両ハウジング6、7は、レーザ溶着によってできるだけ強固に溶着させることを考慮すると、同じまたは相溶性を有する同系の樹脂によって形成するのが好ましい。かかる樹脂としては耐熱性、耐油性、耐候性等に優れると共に、射出成形等による成形性に優れ、しかも基本的にはレーザエネルギ透過性を有するポリアミド6、ポリアミド66、芳香族ポリアミド等のポリアミド樹脂が挙げられる。
基本的にレーザエネルギ透過性を有するポリアミド樹脂からなるギヤハウジング7にレーザエネルギ吸収性を付与するためには、前記ポリアミド樹脂に、レーザエネルギを吸収して発熱するカーボン粉末を配合すればよい。カーボン粉末の配合割合は、ポリアミド樹脂、カーボン粉末および後述する強化繊維等を配合してなる樹脂材料の総量中の0.1質量%以上、3質量%以下であるのが好ましい。
カーボン粉末の配合割合が前記範囲未満では、前記カーボン粉末を配合したことによるギヤハウジング7にレーザエネルギ吸収性を付与する効果が不十分になるおそれがある。また、前記少量のカーボン粉末は、樹脂材料中に均一に分散させるのが容易でないという問題もある。一方、前記範囲を超える場合には、相対的にポリアミド樹脂の割合が少なくなるため、樹脂材料が脆くなって、十分な強度や剛性を有するギヤハウジング7を形成できないおそれがある。
両ハウジング6、7を形成する樹脂材料には、それぞれ補強のために、例えばガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等の強化繊維を含有させることができる。ただしセンサハウジング6においては、強化繊維の配合割合を、レーザエネルギの透過をできるだけ妨げない範囲とするのが好ましい。
例えば樹脂としてポリアミド樹脂、強化繊維としてガラス繊維を用い、レーザとして波長940nmの半導体レーザを用いる場合、ガラス繊維の配合割合が50質量%以下であるとき、レーザの透過率を40%以上とすることができる。
例えば樹脂としてポリアミド樹脂、強化繊維としてガラス繊維を用い、レーザとして波長940nmの半導体レーザを用いる場合、ガラス繊維の配合割合が50質量%以下であるとき、レーザの透過率を40%以上とすることができる。
そのためギヤハウジング7を形成する樹脂材料においては、主にその強度や剛性等を考慮してガラス繊維の配合割合を任意の範囲に設定するのに対し、センサハウジング6を形成する樹脂材料においては、前記透過率と、センサハウジング6の強度や剛性等とを併せ考慮して、ガラス繊維の配合割合を樹脂材料の総量中の50質量%以下、特に15質量%以上、40質量%以下の範囲に設定するのが好ましい。
図3を参照して、センサハウジング6のうち鍔部6bの上面であるレーザ入射面6cから接合面Aまでの距離Dは2mm以上、7mm以下、特に4mm以上、5mm以下であるのが好ましい。距離Dが前記範囲未満では、鍔部6bの強度が不足してセンサハウジング6が破損しやすくなるおそれがあり、前記範囲を超える場合には、レーザ入射面6cから入射して接合面Aに達するまでの間におけるレーザエネルギの損失が多くなって、両ハウジング6、7をロスなく速やかに、そして確実に溶着できないおそれがある。
レーザ溶着に際しては、センサハウジング6とギヤハウジング7とを上下方向からクランプする等して圧接させて、圧接面Aにおける隙間が0.1mm以下になるようにするのが、両ハウジング6、7をロスなく速やかに、そして確実に溶着させるために好ましい。
本発明の電動パワーステアリング装置は以上で説明した図の例のものには限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。
本発明の電動パワーステアリング装置は以上で説明した図の例のものには限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことができる。
A:接合面、L:レーザ、M:電動モータ、5:主ハウジング、6:センサハウジング、7:ギヤハウジング、9:操舵状態検出センサ、50:減速機
Claims (3)
- 操舵力を得るための電動モータと、操舵状態を検出するための操舵状態検出センサと、電動モータの出力を減速して舵取装置に伝える減速機と、前記操舵状態検出センサおよび減速機を収容する主ハウジングとを含み、前記主ハウジングが、操舵状態検出センサを収容するセンサハウジングと、減速機を収容するギヤハウジングとに分割して形成されていると共に、前記両ハウジングのうちの一方がレーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料、他方がレーザエネルギ透過性を有する樹脂材料によって形成され、両ハウジングが、レーザエネルギ透過性を有する樹脂材料からなるハウジングを透過させて、レーザエネルギ吸収性を有する樹脂材料からなるハウジングとの接合面にレーザを照射して前記接合面の近傍を加熱して溶着させるレーザ溶着により一体化されて、前記主ハウジングが構成されていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
- センサハウジングおよびギヤハウジングが共にレーザエネルギ透過性を有するポリアミド樹脂によって形成されていると共に、前記両ハウジングのうちの一方を形成するポリアミド樹脂にカーボン粉末が配合されてレーザエネルギ吸収性が付与されている請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
- センサハウジングおよびギヤハウジングのうち、レーザエネルギ透過性を有する樹脂材料からなるハウジングの、レーザ入射面から接合面までの距離が2mm以上、7mm以下である請求項1または2に記載の電動パワーステアリング装置。
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