JP2009294562A - 画像形成装置 - Google Patents

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和俊 吉村
Kazumichi Yamauchi
一道 山内
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英樹 中村
Akira Okamoto
晃 岡本
Kenji Yamamoto
健二 山元
Yoshiteru Katayama
善輝 片山
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Abstract

【課題】ヤレ検知レベルの設定の手間を省き、かつ、画像形成装置の操作者の技量に依存することなくヤレ検知レベルの設定を可能とすること。
【解決手段】画像形成装置1は、ジョブ設定を入力する操作パネル120から入力されたジョブ設定に基づいて用紙に画像形成を行い、この画像形成された用紙のヤレを検出するヤレ検出部13を備え、ヤレ検知係数と前記ジョブ設定を対応付けたヤレ検知閾値データベースD1とユーザヤレ検知データベースD2を記憶するヤレ検知閾値DB部116と、操作パネル12によって入力されたジョブ設定と前記記憶手段に記憶されたヤレ検知閾値データベースD1とユーザヤレ検知データベースD2データベースに基づいて前記ヤレ検知レベルを算出して画像形成を行い、JOB終了時設定テーブルT7に基づいてヤレ検知閾値データベースD1やユーザヤレ検知データベースD2データベースの更新を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置においては用紙に適正な画像が形成されているか、すなわち、例えば汚れがないか、位置ずれがないか等を自動的に又はオペレーターにより判定し、画像形成不良と判定された用紙(以下、ヤレという)を取り除くことが行われている。自動的にヤレを取り除くために、例えば両面印刷された用紙の表面の画像と裏面の画像の位置ずれ等に基づいて、予め定められた基準値(以下、ヤレ検知レベルという)以上の位置ずれが生じた場合にはヤレと判断することが行われる。
ヤレ検知レベルは、画像形成後の用紙の用途によって異なる。例えば、画像形成の位置精度よりも処理速度を優先して画像形成装置を稼動させたい場合がある。処理速度を優先する場合には、通常設定するヤレ検知レベルよりも大きい値を設定する(つまりヤレと判断する基準を甘くする)必要があり、このヤレ検知レベルの変更は手動で行われていた。
特許文献1には、画像形成装置の用紙搬送手段によって搬送された用紙に対して画像を形成すると共に、この用紙の搬送方向と直行する方向の用紙位置を検知する検知手段を用紙の表面の搬送路と裏面の搬送路の各々に備える技術が開示されている。この検知手段によって検知された用紙の位置ずれ量が、予め定められたヤレ検知レベル以上となった場合に、用紙位置の補正を行う。また、画像形成後にヤレ検知レベルをオペレーターの入力により変更することができる。
特開2006−69738号公報
特許文献1に記載の技術の場合、ヤレ検知レベルを変更するには、ヤレ検知レベルの変更のための操作を画像形成装置の内部構成に詳しい熟練者(例えば画像形成装置の構造を熟知したサービスマン等)が必要となる。しかし、オフィス等においては熟練者以外の者が設定したい場合があるが、熟練者以外の者が手動で設定することは困難である。ヤレ検知レベルは、用紙の紙種、出力物、用途、納期等によって値が異なるためである。また、熟練者がヤレ検知レベルを設定する場合であっても、用紙の紙種等によって画像形成の度にヤレ検知レベルを再設定し、入力操作を行う煩わしさも発生する。
本発明は上記課題に鑑みてされたものであり、その目的とするところは、ヤレ検知レベルの設定の手間を省き、かつ、画像形成装置の操作者の技量に依存することなくヤレ検知レベルの設定を可能とすることである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
ジョブの設定情報を入力する設定入力手段と、
前記設定入力手段によって入力されたジョブの設定情報に基づいて用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
前記画像形成手段によって用紙に形成された画像の位置ずれ量を検出する検出手段と、
前記画像形成手段によって用紙に形成された画像の良否を判別するためのヤレ検知係数と前記ジョブの設定情報を対応付けたデータベースを記憶する記憶手段と、
前記設定入力手段によって入力されたジョブの設定情報と前記記憶手段に記憶されたヤレ検知係数に基づいてヤレ検知レベルを算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出されたヤレ検知レベルと前記検出手段によって検出された位置ずれ量に基づいて前記用紙に形成された画像の良否を判定する判定手段と、
を備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において
前記算出手段によって算出された前記ヤレ検知レベルを変更する変更手段を更に備え、
前記判定手段は、前記変更手段によって変更されたヤレ検知レベルと前記検出手段によって検出された位置ずれ量に基づいて前記用紙に形成された画像の良否を判定する。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記検出手段によって検出された位置ずれ量は前記記憶手段に記憶され、
前記算出手段によって算出されたヤレ検知レベルと、前記記憶手段に記憶された前記位置ずれ量とを表示する表示手段を更に備える。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、
前記画像形成手段による画像形成が終了した際の前記ヤレ検知レベルは前記記憶手段に記憶され、
前記記憶手段に記憶された前記ヤレ検知レベルに基づいて前記記憶手段に記憶された前記データベースを更新する更新手段を更に備える。
本発明によれば、ヤレ検知レベルの設定の手間を省き、かつ、画像形成装置の操作者の技量に依存することなくヤレ検知レベルの設定をすることが可能となる。
以下、本発明を画像形成装置1に適用したの実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、画像形成装置1及びこれに接続された後処理装置2の機械的構成を模式的に示す。
画像形成装置1は、操作パネル12、ADF(Auto Document Feeder)30、画像読取部31、プリンタ部40、給紙部50等を備えている。
操作部12は、LCD(Liquid Crystal Display)等から構成される表示部122を備え、各種操作入力画面、装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
ADF30は、画像読取部31の上部に開閉可能に取り付けられ、原稿トレイT0に載置された原稿を1枚ずつ画像読取部31のプラテンガラス上の原稿読取位置に自動給送し、画像読取部31での読み取りが完了すると、当該原稿を原稿排紙トレイT1に排出する。
画像読取部31は、プラテンガラス、光源、CCD(Charge Coupled Device)等により構成され、光源から原稿へ照明走査した光の反射光を結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、読み取った画像をA/D変換器によりデジタル画像データに変換する。ここで、画像は、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む。
プリンタ部40は、画像形成手段として機能し、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって用紙上に形成する。プリンタ部40は、レーザ部410、画像形成部420、定着部430、搬送部440等を含んで構成されている。
レーザ部410は、入力された画像データに基づいて、画像形成部420の帯電器42により帯電された感光体ドラム41表面にレーザ光を照射することにより静電潜像を形成する。
画像形成部420は、像担持体としての感光体ドラム41、感光体ドラム41表面を所定の電荷に帯電させる帯電器42、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像に現像剤(トナー)を供給して現像する現像器44、給紙部50から給紙された用紙に感光体ドラム41に形成されたトナー像を転写する転写部45、感光体ドラム41の表面に残留したトナーを除去するクリーニング部46等を備えて構成される。
定着部430は、画像形成部420において用紙上に形成されたトナー像を加熱定着する。
搬送部440は、搬送ローラ48、搬送ベルト49、搬送路切換板401、両面搬送ユニット402、排紙ローラ403等を備え、給紙部50から給紙された用紙を搬送し、画像形成部420、定着部430を介して後処理装置2に排出する。また、本実施の形態における画像形成装置1においては、搬送部440の搬送路にヤレ検出部13(図2参照)が設置されており、画像形成がされた転写紙Pの各種ヤレを検出する。
ここで、プリンタ部40は着脱可能な書き込みユニット14(図2参照)を一又は複数用いて構成されている。書き込みユニット14は、一又は複数の部品または部材を集約して個々のアセンブリにまとめたものである。例えば、画像形成部420を構成する各部品または部材をまとめた画像形成ユニット、定着部430及び搬送部440を構成する各部品または部材をまとめたADUユニット(Automatic Duplex Copy Unit)の如くである。書き込みユニット14はそのユニットごとに画像形成装置1の筐体、書き込みユニット同士あるいは他の部品と接続部(図示せず)を介して着脱可能に構成されている。書き込みユニットは一又は複数存在するので、説明を簡単にするため、図2では書き込みユニット14として一般化した表現で示してある。
給紙部50は、画像を転写するための用紙を収納する給紙トレイである。本実施の形態において、給紙部50は、上段、中段、下段、の3つの給紙トレイにより構成されている。
後処理装置2は、各種製本機能を有する後処理装置であり、搬送部63、サブコンパイル部64、クランプ部65、糊塗布部66、角背成形部67、冊子収容部68等を備えている。
搬送部63は、画像形成装置1から搬入された用紙を排出トレイT2、サブコンパイル部64、又は角背成形部67に搬送する。
サブコンパイル部64は、画像形成装置1から搬入された画像形成済みの用紙を1部分の用紙の束としてスタック集積する。
クランプ部65は、サブコンパイル部64においてスタック集積された用紙を取得して集積し、所定枚数に到達した時点でクランプ(固める)処理を実施する。
糊塗布部66は、装置後方側に位置しており、糊塗布時に前進し、後退する時にクランプ処理された用紙束の下部に糊を塗布する。
角背成形部67は、クランプ部65の下方に位置しており、画像形成装置1から供給された表紙の用紙を載せて上昇し、糊が塗布された用紙束の下部に表紙を貼り付け、用紙束に貼付された表紙を角背に成形した後、成形された冊子を冊子収容部68に搬送する。
冊子収容部68は、完成した冊子を搭載する。
なお、以上の説明では、後処理装置2を各種製本機能を備えた後処理装置とした場合を例にとり説明したが、パンチ穴処理、中綴じ処理、折処理等他の機能を備えた後処理装置としてもよい。
次に、図2を参照して、第1の実施の形態における画像形成装置1の制御系の構成例について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1の制御系は、装置制御部11、操作パネル12、ヤレ検出部13、書き込みユニット14、メカコン15、画像読取部31等から構成される。
装置制御部11は、メインCPU111、記憶部112、演算部113、センサ出力処理部114、表示制御部115、ヤレ検知閾値DB(Data Base)部116等から構成される。
メインCPU111は、装置制御部11の内部を統括して制御するCPU(Central Processing Unit)である。メインCPU111は、操作パネル12の操作に応じて、記憶部112に記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出して演算部113内に展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1各部の動作を集中制御する。また、メインCPU111は後述する画像形成処理において算出されたヤレ検知レベルを基に、画像形成された用紙をヤレか否かを判断する判定手段として機能する。
メインCPU111は、画像読取部31から入力された画像データに基づいて、当該画像データの黒化率を算出する。本実施の形態においては、黒化率は、画像データの中の黒画素数の累積値/総画素数×100%として算出される。
記憶部112は、ハードディスク等のメモリであり、メインCPU111により用いられる各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶している。
演算部113は、CPUやRAM(Random Access Memory)等により構成され、メインCPU111から受信したデータを基に各種演算処理を行う。
センサ出力処理部114は、ヤレ検出部13によって検知された各種ヤレ検知信号を受信し、当該受信した信号に対応するデジタルデータに変換してメインCPU111に出力する。
表示制御部115は、操作パネル12の表示を制御し、メインCPU111から受け取ったデータを表示部122に表示させたり、操作パネル12から入力された入力信号をメインCPU111に対して送信する。
ヤレ検知閾値DB部116は、記憶手段として機能し、大容量記憶ディスク等から構成され、後述する画像形成処理において使用される、各種ヤレ検知係数を格納したヤレ検知閾値データベースD1やユーザヤレ検知データベースD2を記憶する。ヤレ検知閾値DB部116に記憶するデータベースの構成については後述する。
操作パネル12は、操作パネル制御部121、表示部122等から構成される。
操作パネル制御部121は、CPU、RAM等により構成され、表示制御部115からの制御信号を受信して、表示部122における表示制御を行う。また、表示部122上のタッチパネルから入力される操作信号を表示制御部115へ出力する。
表示部122は、表示手段として機能し、操作パネル制御部121から入力される表示信号の指示に従って、各種操作画面、画像の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。表示部122の画面上は、透明電極を格子状に配置した感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルが構成されており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として操作パネル制御部121に出力する。
ヤレ検出部13は、検出手段として機能し、搬送部440の内部に設置され、曲がり検出部131、片寄り検出部132、表裏精度検出部133等から構成され、搬送部440の内部を搬送される転写紙Pの各種ヤレ(つまり位置ずれ量である)を検知する。本実施の形態においては、ヤレ検出部13は、画像形成装置1によって画像形成がされた転写紙Pの曲がり、片寄り、表裏精度をヤレとして検出する。これらの検出方法は数々考案されている公知の技術であればよく、例えば以下に説明するような構成が挙げられる。
曲がり検出部131は、ホトインタラプタやホトセンサ等から構成される紙検知センサ等から構成される。紙検知センサは、搬送部440を搬送される転写紙Pによって押されて回転するアクチュエータ等の回転を検知し、転写紙Pの曲がりを検知する。転写紙Pの曲がりとは、転写紙Pの向きが搬送方向からどの程度曲がっているかを示す値である。
図3(a)に、曲がり検出部131の構成を詳細に示す。図3(a)に示すように、本実施の形態においては、曲がり検出部131は、2つの紙検知センサ(それぞれを紙検知センサ131aと紙検知センサ131bという)から構成される。
紙検知センサ131aと紙検知センサ131bは、転写紙Pが搬送される位置の上部または下部に設置され、転写紙Pの両端の位置と重なる位置に設置される。つまり、紙検知センサ131aと紙検知センサ131bは、先述のようにアクチュエータ等の回転を検知することにより転写紙Pを検知することができる。したがって、転写紙Pを検知している間は、対応する信号をセンサ出力処理部114に対して出力することになる。
図3(b)に、センサ出力処理部114が、紙検知センサ131aと紙検知センサ131bから受信した信号の出力値を模式的に示す。紙検知センサ131aと紙検知センサ131bの出力値が一定値を示している場合は、紙検知センサ131aと紙検知センサ131bは転写紙Pを検知しているということを示している。
図3(b)に示すように、紙検知センサ131aと紙検知センサ131bの検知タイミングの差が少ない場合は、転写紙Pの曲がりがないことを示している。紙検知センサ131aと紙検知センサ131bの検知タイミングの差がある場合は、転写紙Pが曲がっていることを示している。
センサ出力処理部114においては、紙検知センサ131aと紙検知センサ131bの検知タイミングの時間位相の差と、搬送部440の搬送速度等により転写紙Pの曲がりを検出する。なお、本実施の形態においては曲がりの単位を%とし、曲がりがないことを0%とし、転写紙Pが搬送方向に垂直な方向を向いていることを100%とする。
片寄り検出部132は、ラインCCDからなる受光部132aと、発光ダイオードアレイからなる発光部132b等から構成される。片寄り検出部132は、搬送部440の転写紙Pの搬送方向に垂直な方向にずれているか(単位をmmとする)を検出する。
図4(a)に、片寄り検出部132を模式的に示す。片寄り検出部132は、転写紙Pの搬送方向に垂直な方向に発光部と受光部が設置されており、当該発光部と受光部の下部を転写紙Pが通過したか否かを検知することができる。
図4(b)に、片寄り検出部132の断面を模式的に示す。図4(b)に示すように、片寄り検出部132はと受光部132aと発光部132bによって構成される。発光部132bから発光され、転写紙Pによって反射された光を受光部132aが受光することにより、片寄り検出部132は、転写紙Pが下部を通過したか否かを検知する。
図4(a)に示すように、片寄り検出部132の一端を片寄りセンサ原点とし、転写紙Pの大きさに応じて、搬送方向に垂直な方向の正規位置が定められる。片寄り検出部132は、転写紙Pが通過した位置を検知できるため、転写紙Pの端部を検知することができる。センサ出力処理部114は、片寄り検出部132から受信した当該転写紙Pの端部の位置が、予め定められた正規位置からどの程度ずれているかを算出し、メインCPU111に対して出力することになる。
表裏精度検出部133は、転写紙Pに印刷された断裁マークMを検知するセンサから構成される。断裁マークMとは転写紙Pに印字され、当該転写紙Pを断裁する際の目印となるマークである。
表裏精度検出部133は、転写紙Pに印字された表裏の画像のずれを検出する。具体的には、表裏精度検出部133は、転写紙Pに印字された断裁マークMの位置から表裏の画像のずれを検出する。したがって、表裏精度検出部133を構成するセンサは、搬送部440を搬送される転写紙Pの両面を挟むようにして設置されることになる。
図5(a)に、転写紙Pの表面に印字された断裁マークMと表面入力画像G1との位置関係を模式的に示す。転写紙Pの表面に表面入力画像G1が印字され(図5(a)に斜線で示した領域である)、当該表面入力画像G1の領域を断裁する際の目印として図5(a)に示すような位置に断裁マークMが付されることになる。当該断裁マークMは、転写紙Pの表面だけでなく、裏面についても同様に付されることになる。
図5(b)に、転写紙Pの表裏の断裁マークのずれを模式的に示す。図5(b)に示す例では、転写紙Pの表面に付された断裁マークMを断裁マークM1aとし(図5(b)に、実線で示したマークである)、転写紙Pの表面に付された断裁マークMを断裁マークM1bとする(図5(b)に、一点鎖線で示したマークである)。本実施の形態においては、表裏精度検出部133が検出した断裁マークM1aと断裁マークM1bの搬送方向のずれを表裏精度(単位をmmとする)として検出する。図5(a)には4つの断裁マークMを記載しているが、表裏制度検出部133が検出する断裁マークMは4つのうちどれか一つでもよいし、4つの表裏精度の平均値をセンサ出力処理部114に対して出力してもよい。なお、表裏精度として検出するのはこれに限られず、断裁マークM1aと断裁マークM1bの搬送方向と垂直方向のずれを表裏精度として検出したりしてもよい。
メカコン15は、CPU、ROM、RAM等により構成され、メインCPU111からの制御信号を受信して、プリンタ部40を構成する各部を制御する。
次に、ヤレ検知閾値DB部116に記憶されるヤレ検知閾値データベースD1のデータ構成の詳細について説明する。
図6に、ヤレ検知閾値DB部116に記憶されるヤレ検知閾値データベースD1を示す。ヤレ検知閾値データベースD1は、主に紙種テーブルT1、黒化率テーブルT2、オプションテーブルT3等から構成される。
図6(a)に、紙種テーブルT1のデータ格納例を示す。紙種テーブルT1には、紙種に対応したヤレ検知レベル算出のための係数(以下、ヤレ検知係数という)が格納される。なお、本実施の形態においては、先述したようにヤレ検知レベルとして、転写紙Pの曲がり、片寄り、表裏精度を示す。メインCPU111は後述する画像形成処理によって、紙種テーブルT1に格納された値を基に、ヤレ検知レベルを算出する。
図6(a)に示すように、紙種テーブルT1は、「名称」フィールド、「紙種詳細」フィールド、「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドから構成される。
「名称」フィールドには、レコードごとに一意に割り当てられた名称が格納される。
「紙種詳細」フィールドには、転写紙Pの紙種が格納される。
「曲がり」フィールドには、レコードに対応した紙種の曲がりのヤレ検知係数(単位は%)が格納される。
「片寄り」フィールドには、レコードに対応した紙種の片寄りのヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
「表裏精度」フィールドには、レコードに対応した紙種の表裏精度のヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
図6(a)に示すデータ格納例では、転写紙Pの紙種が「コート紙」であれば、「コート紙」に対応するヤレ検知係数は、曲がりが「0.5%」、片寄りが「1.0mm」、又は表裏精度が「0.5mm」ということになる。
図6(b)に、黒化率テーブルT2のデータ格納例を示す。黒化率テーブルT2には、黒化率に対応したヤレ検知係数が格納される。
図6(b)に示すように、黒化率テーブルT2は、「名称」フィールド、「黒化率詳細」フィールド、「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドから構成される。
「名称」フィールドには、レコードごとに一意に割り当てられた名称が格納される。
「黒化率詳細」フィールドには、転写紙Pの黒化率が格納される。
「曲がり」フィールドには、レコードに対応した黒化率を有する転写紙Pの曲がりのヤレ検知係数(単位は%)が格納される。
「片寄り」フィールドには、レコードに対応した黒化率を有する転写紙Pの片寄りのヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
「表裏精度」フィールドには、レコードに対応した黒化率を有する転写紙Pの表裏精度のヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
図6(b)に示すデータ格納例では、転写紙Pの黒化率が「55」であれば、「名称」フィールドが「B2」のレコードが参照され、ヤレ検知係数として曲がりが「0.7%」、片寄りが「1.5mm」、表裏精度が「1.0mm」となる。
図6(c)に、オプションテーブルT3のデータ格納例を示す。オプションテーブルT3には、転写紙Pのオプション(本実施の形態においては、転写紙Pの接続(製本)オプションを示す)に対応したヤレ検知係数が格納される。
図6(c)に示すように、オプションテーブルT3は、「名称」フィールド、「接続オプション詳細」フィールド、「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドから構成される。
「名称」フィールドには、レコードごとに一意に割り当てられた名称が格納される。
「接続オプション詳細」フィールドには、転写紙Pの接続オプションが格納される。
「曲がり」フィールドには、レコードに対応した接続オプションの転写紙Pの曲がりのヤレ検知係数(単位は%)が格納される。
「片寄り」フィールドには、レコードに対応した接続オプションの転写紙Pの片寄りのヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
「表裏精度」フィールドには、レコードに対応した接続オプションの転写紙Pの表裏精度のヤレ検知係数(単位はmm)が格納される。
図6(c)に示すデータ格納例では、転写紙Pの接続オプションが「FS(平綴じ)」であれば、「名称」フィールドが「B1」のレコードが参照され、ヤレ検知係数として曲がりが「0.6%」、片寄りが「1.2mm」、表裏精度が「1.2mm」となる。
図7に、ヤレ検知閾値DB部116に記憶されるユーザヤレ検知データベースD2の構成例を示す。図7に示すように、ユーザヤレ検知データベースD2は、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4、ヤレ検知係数テーブル(依頼者)T5、ヤレ検知係数テーブル(納期)T6等から構成される。
図7(a)に、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4のデータ格納例を示す。図7(a)に示すように、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4は、「名称」フィールド、「設置場所」フィールド、「ヤレ検知係数」フィールドから構成される。
「名称」フィールドには、レコードごとに一意に割り当てられた名称が格納される。
「設置場所」フィールドには、画像形成装置の設置場所が格納される。
「ヤレ検知係数」フィールドには、後述する画像形成処理において使用されるヤレ検知係数の値が格納される。
図7(a)に示す例では、画像形成装置1が「オフィス」に設置されている場合には、「名称」フィールドの値が「K4」のレコードが参照され、ヤレ検知係数として「2.0」が使用されることになる。
図7(b)に、ヤレ検知係数テーブル(依頼者)T5のデータ格納例を示す。図7(b)に示すように、ヤレ検知係数テーブル(依頼者)T5は、「名称」フィールド、「依頼者名」フィールド、「ヤレ検知係数」フィールドから構成される。
「名称」フィールドと「ヤレ検知係数」フィールドは、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4における「名称」フィールドと「ヤレ検知係数」フィールドと同様なので説明を省略する。
「依頼者名」フィールドには、画像形成装置1を使用した印刷を依頼した依頼者の名前が格納される。
図7(b)に示す例では、画像形成装置1を使用した印刷を依頼した依頼者が「A社」であった場合、「名称」フィールドの値が「N1」のレコードが参照され、ヤレ検知係数として「1.0」が使用されることになる。
図7(c)に、ヤレ検知係数テーブル(納期)T6のデータ格納例を示す。図7(c)に示すように、ヤレ検知係数テーブル(納期)T6は、「名称」フィールド、「納期」フィールド、「ヤレ検知係数」フィールドから構成される。
「名称」フィールドと「ヤレ検知係数」フィールドは、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4における「名称」フィールドと「ヤレ検知係数」フィールドと同様なので説明を省略する。
「納期」フィールドには、画像形成装置1を使用した印刷の納期が格納される。
図7(c)に示す例では、画像形成装置1を使用した印刷の納期が「通常」であった場合、「名称」フィールドの値が「L1」のレコードが参照され、ヤレ検知係数として「1.0」が使用されることになる。
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
図8に、画像形成装置1が画像形成を行う際の画像形成処理のフローチャートを示す。当該処理は、操作パネル12に対して画像形成処理の指示が入力された際にメインCPU111と記憶部112に記憶されたプログラムとの協働により実行される。当該処理では、操作パネル12からの入力によるJOBの設定内容(以下、単にJOB設定という)に基づいて算出されたヤレ検知レベルを使用した画像形成が行われ、画像形成が終了した際にはヤレ検知閾値データベースD1が更新される。
なお、以下における処理はメインCPU111によって実行される。
図8に示すように、まず操作パネル12からの入力により、画像形成処理のJOB設定が入力される(ステップS101)。本実施の形態においては、ステップS101において入力されるJOB設定は、紙種、接続オプション、黒化率、設置場所とする。つまり、ステップS101においては、具体的には、画像形成を行う紙種、接続オプション等が指定されることにより、画像形成処理の詳細な設定が入力されることになる。黒化率は操作パネル12からの入力により設定されてもよいし、画像形成開始の指示が入力された際に、画像読取部31が原稿を読み取ることにより算出された値が設定されるようにしてもよい。ステップS101における処理により、操作パネル12は設定入力手段として機能する。
次いで、ステップS101において設定されたJOB設定を基に、当該JOBで使用されるヤレ検知レベルが算出され、記憶部112に記憶されることにより設定される(ステップS102)。
ステップS102においては、ヤレ検知閾値データベースD1とユーザヤレ検知データベースD2が参照されることによってヤレ検知レベルが算出され、設定される。具体的には、紙種テーブルT1が参照され、ステップS101で設定された紙種と「紙種詳細」フィールドの値が一致するレコードの「曲がり」フィールドの値(以下、A(α)とする)、「片寄り」フィールドの値(以下、A(β)とする)、及び「表裏精度」フィールドの値(以下、A(γ)とする)が抽出される。また、黒化率テーブルT2が参照され、ステップS101で設定された黒化率が「黒化率詳細」フィールドの値の範囲内であるレコードの「曲がり」フィールドの値(以下、B(α)とする)、「片寄り」フィールドの値(以下、B(β)とする)、及び「表裏精度」フィールドの値(以下、B(γ)とする)が抽出される。同様に、オプションテーブルT3が参照され、ステップS101で設定された接続オプションが「接続オプション詳細」フィールドの値と一致するレコードの「曲がり」フィールドの値(以下、C(α)とする)、「片寄り」フィールドの値(以下、C(β)とする)、及び「表裏精度」フィールド(以下、C(γ)とする)の値が抽出される。
また、ヤレ検知係数テーブル(設置場所)T4が参照され、ステップS101で設定された設置場所と「設置場所詳細」フィールドの値が一致するレコードの「ヤレ検知係数」フィールドの値(以下、Kとする)が抽出される。上記抽出された値(A(α)、A(β)、A(γ)、B(α)、B(β)、B(γ)、C(α)、C(β)、C(γ)、K)は、本実施の形態におけるヤレ検知係数として使用される。
本実施の形態におけるステップS102においては、以上抽出された値を基に、以下の数式によってヤレ検知レベル(曲がりα、片寄りβ、表裏精度γ)が算出されて設定されることになる。なお、ステップS102において算出されるヤレ検知レベルは、ステップS101において入力されたJOB設定とヤレ検知閾値データベースD1及びユーザヤレ検知データベースD2に格納された値に基づいて算出されればよく、以下に示す数式は一例であり、これに限定されない。
Figure 2009294562
例えば、ヤレ検知閾値データベースD1に図6に示すような値が格納され、ユーザヤレ検知データベースD2に図7に示すような値が格納されていた場合であり、ステップS101において、紙種が「追い刷り紙」、黒化率が「9以下」、オプションが「折り」、設置場所が「PP」の場合は、以下のような数値によりヤレ検知レベルが算出される。当該処理によってメインCPU111は算出手段として機能する。
Figure 2009294562
次いで、ステップS102において算出され、設定されたヤレ検知レベルが表示部122に表示される(ステップS103)。
図9に、ステップS103において表示されるヤレ検知レベル表示画面G2の一例を示す。図9に示すように、ヤレ検知レベル表示画面G2は、曲がりタブB1、片寄りタブB2、表裏精度タブB3等から構成される。
図9に示す例では、ヤレ検知レベル表示画面G2に曲がりタブTB1が表示された例を示している。曲がりタブTB1は、曲がり設定値表示領域TB1a、曲がり設定値増加ボタンTB1b、曲がり設定値減少ボタンTB1c、詳細確認ボタンTB1d等から構成される。
曲がり設定値表示領域TB1aには、ステップS103において設定されたヤレ検知レベル(曲がり)αの値が表示される。
曲がり設定値増加ボタンTB1bは、曲がり設定値表示領域TB1aに表示されたヤレ検知レベル(曲がり)αの値を増加させるための入力ボタンである。
曲がり設定値減少ボタンTB1cは、曲がり設定値表示領域TB1aに表示されたヤレ検知レベル(曲がり)αの値を減少させるための入力ボタンである。
詳細確認ボタンTB1dは、後述する曲がり検知履歴分布画面G3を表示させるためのボタンである。
なお、片寄りタブTB2を操作パネル12から選択すると、曲がりタブTB1と同様の構成の画面が表示され、ステップS103において設定されたヤレ検知レベル(片寄り)βが表示される。同様に、表裏精度タブTB3を操作パネル12から選択すると、表裏精度タブTB3と同様の構成の画面が表示され、ステップS103において設定されたヤレ検知レベル(表裏精度)γが表示される。片寄りタブTB2及び表裏精度タブTB3を選択した場合に表示される画面は、図9に示すヤレ検知レベル表示画面G2(つまり曲がりタブTB1を選択した場合)と略同様であるので説明を省略する。
次いで、ヤレ検知レベル表示画面G2に表示されたヤレ検知レベルに基づいて画像形成の開始が指示されたか否かが判断される(ステップS104)。具体的には、操作パネル12からの入力により、ヤレ検知レベルの変更が指示されることなく、画像形成開始の指示が操作パネル12から入力されたか否か等によって判断されることになる。
ヤレ検知レベル表示画面G2に表示されたヤレ検知レベルに基づいて画像形成の開始が指示されたと判断されない場合(ステップS104;NO)、操作パネル12からの入力に応じてヤレ検知レベルが変更され(ステップS105)、処理はステップS104に戻る。ステップS105においては、具体的には、操作パネル12からの入力により、曲がりタブB1の曲がり設定値表示領域B1aが選択され、ヤレ検知レベル(曲がり)αを増加するよう指示される等によってヤレ検知レベル(曲がり)αが変更される。当該処理により、操作パネル12は変更手段として機能する。
一方、ヤレ検知レベル表示画面G2に表示されたヤレ検知レベルに基づいて画像形成の開始が指示されたと判断された場合(ステップS104;YES)、当該ヤレ検知レベルに基づいて画像形成が開始される(ステップS106)。画像形成がされている最中には、設定されたヤレ検知レベル(曲がりα、片寄りβ、表裏精度γ)とヤレ検出部によって検出された値が比較され、ヤレ検知レベルを超えている転写紙Pをヤレと判断することになる。
次いで、画像形成が終了したか否かが判断される(ステップS107)。画像形成が終了したと判断されない場合(ステップS107;NO)、ヤレ検知レベルの変更が入力されたか否かが判断される(ステップS108)。具体的には、操作パネル12からの入力により、ヤレ検知レベル表示画面G2の詳細確認ボタンB1dが選択される等により、ヤレ検知履歴分布画面G3を表示させて履歴を確認したユーザが、ヤレ検知レベル表示画面G2の曲がりタブB1の曲がり設定値表示領域B1aを選択する等によって行われる。
図10に、表示部122に表示されるヤレ検知履歴分布画面G2の一例を示す。図10に示す例では、ヤレ検知履歴分布画面G3として、曲がり検知履歴を表示させた例を示す。ヤレ検知レベル表示画面G2の曲がりタブB1の詳細確認ボタンB1dを選択することにより曲がり検知履歴を表示させた場合のヤレ検知履歴分布画面G3は、曲がり検知履歴分布G3aと戻るボタンG3b等から構成される。
曲がり検知履歴分布G3aは、画像形成装置1の曲がり検出部131によって検出された曲がり率のデータが表示される。曲がり検出部1によって検出された曲がり率のデータは記憶部112に記憶されており、当該画像形成処理が開始されてから検知された曲がり率(曲がり検知履歴分布G3aの一点鎖線で示す「最近」の値を示す)や、画像形成装置1において累積された過去の曲がり率のデータ(曲がり検知履歴分布G3aの実線で示す「累積」の値を示す)が表示されることになる。ユーザは、曲がり検知履歴分布G3aを表示部122に表示させ、当該画像形成処理が開始されてから検知された曲がり率が高いと判断したりすることによって、ヤレ検知レベル表示画面G2からの入力により、曲がり率等のヤレ検知レベルの変更を指示することができる。他のヤレ検知レベル、つまり片寄りや表裏精度についても同様の確認画面が表示されることになる。
なお、戻るボタンG3bは、ヤレ検知レベル表示画面G2に戻る(表示部122に表示させることをいう)ための指示を行うためのボタンである。
ヤレ検知レベルの変更が入力されたと判断された場合(ステップS108;YES)、当該変更されたヤレ検知レベルに変更し、変更されたヤレ検知レベルを基に画像形成が継続される(ステップS109)。具体的には、記憶部112に記憶されたヤレ検知レベルが、ステップS108によって変更されたと判断されたヤレ検知レベルに変更され、当該変更された値を基に残りの画像形成処理が行われることになる。
ヤレ検知レベルの変更が入力されたと判断されない場合(ステップS108;NO)、ステップS107に戻る。
一方、画像形成が終了したと判断された場合(ステップS107;YES)、データベース更新処理が行われる(ステップS110)。
図11に、ステップS110において行われるデータベース更新処理のフローチャートを示す。図11に示すように、画像形成終了時のヤレ検知レベルが記憶される(ステップS201)。具体的には、ヤレ検知閾値DB部116に格納されたJOB終了時設定テーブルT7に、ステップS107において画像生成処理が終了されたと判断された際のヤレ検知レベルが格納されることによってヤレ検知レベルが記憶される。
図12に、データベース更新処理において使用されるJOB終了時設定テーブルT7の一例を示す。図12に示すように、JOB終了時設定テーブルT7は「JOB_NO」フィールド、「紙種」フィールド、「黒化率」フィールド、「オプション」フィールド、「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドから構成される。
「JOB_NO」フィールドには、ステップS101において画像生成装置1に対して指示されたJOBに連番に付与された番号が格納される。「紙種」フィールド、「黒化率」フィールド、「オプション」フィールドにはそれぞれ、当該レコードに対応するJOBがステップS101において設定された紙種、黒化率、オプションが格納される。「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドにはそれぞれ、ステップS106において画像生成処理が終了されたと判断された時点での記憶部112に記憶されたヤレ検知レベルの曲がりα、片寄りβ、表裏精度γがそれぞれ格納される。
ステップS201においては、データが格納されていないレコードに画像生成が終了した際のヤレ検知レベルが新たなレコードとして格納されることになる。
次いで、JOB終了時設定テーブルT7が記憶しているデータ数が確認される(ステップS202)。本実施の形態においては、ステップS202において確認されるデータ数は、例えばJOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が同一であるレコードの数がカウントされること等によってデータ数が確認される。例えば、「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」のレコードが100、「ラフ紙」のレコードが30等のように、紙種ごとにデータ数が得られることになる。他にもJOB終了時設定テーブルT7の「黒化率」フィールドの値が同一のレコードや、「オプション」フィールドの値が同一のレコードの数がカウントされるようにしてもよい。
ステップS202で確認されたデータ数が予め記憶部112に記憶された設定データ数以上であるか否かが判断される(ステップS203)。本実施の形態においては、設定データ数として100レコード、つまり、JOB終了時設定テーブルT7にレコードが100個格納されたか否かが判断されることになる。なお、この設定データ数は可変とする。
ステップS202で確認されたデータ数が予め記憶部112に記憶された設定データ数以上であると判断された場合(ステップS203;YES)、新たなヤレ検知レベルが算出される(ステップS204)。具体的には、JOB終了時設定テーブルT7に格納されたデータを基に、ヤレ検知レベル設定値分布によって得られた最大値等によって算出されることになる。
図13に、ステップS204において使用されるヤレ検知レベル設定値分布を模式的に示す。図13の例では、ステップS203において、「追い刷り紙」のデータ数が、設定データ数以上となった場合を示す。
図13(a)には、追い刷り紙における曲がり率の選択数を示す。横軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードの「曲がり」フィールドの値である。縦軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードのうち、「曲がり」フィールドの値が横軸の値に対応するレコードの数を示している。
図13(b)には、追い刷り紙における片寄りの選択数を示す。横軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードの「片寄り」フィールドの値である。縦軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードのうち、「片寄り」フィールドの値が横軸の値に対応するレコードの数を示している。
図13(c)には、追い刷り紙における表裏精度の選択数を示す。横軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードの「表裏精度」フィールドの値である。縦軸は、JOB終了時設定テーブルT7の「紙種」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードのうち、「表裏精度」フィールドの値が横軸の値に対応するレコードの数を示している。
本実施の形態においては、ヤレ検知レベル設定値分布において分布された各ヤレ検知レベルのうち、選択数が最大となる値をステップS204において新しいヤレ検知レベルとして算出するものとする。例えば、図13(a)〜(c)に示す例では、ステップS204において、曲がりは「0.33%」、片寄りは「1.1mm」、表裏精度は「0.8mm」として算出されることになる。
次いで、ステップS204において算出された新しいヤレ検知係数を基に、ヤレ検知閾値データベースD1が更新され(ステップS205)、処理は終了する。具体的には、上記のようにステップS204において紙種が「追い刷り紙」の新しいヤレ検知係数が算出された場合には、ヤレ検知閾値データベースD1の紙種テーブルT1の「紙種詳細」フィールドの値が「追い刷り紙」であるレコードの「曲がり」フィールド、「片寄り」フィールド、「表裏精度」フィールドに、ステップS204において算出された新しいヤレ検知レベルが格納されること等によってヤレ検知閾値データベースD1が更新される。当該処理により、メインCPU111は更新手段として機能する。
一方、ステップS202で確認されたデータ数が予め記憶部112に記憶された設定データ数以上であると判断されない場合(ステップS203;NO)、処理は終了する。
以上のように、本実施の形態における画像形成装置1によれば、ヤレ検知閾値データベースD1を参照することにより、画像形成処理のJOB設定に基づいたヤレ検知レベルを設定し、画像形成を行うことができる。したがって、画像形成装置1の操作者の技量に左右されず、ヤレ検知レベルの設定が可能となり、操作者の技量が未熟である場合であっても一定品質の画像形成を行うことができる。また、当該ヤレ検知レベルはJOB設定に基づいて算出、設定されるため操作者が煩雑な設定入力を行う必要が無くなり、ヤレ検知レベル設定の際の操作性が向上する。
また、画像形成の最中にもヤレ検知レベル表示画面G2からの入力によりヤレ検知レベルの変更が可能であるため、画像形成装置1の操作者は、JOB実行の最中においてもヤレ検知レベルを変更することができる。したがって、操作者の判断に応じてヤレ検知レベルを適宜反映させることができる。
また、ヤレ検知レベル表示画面G2からの入力により、ヤレ検知履歴分布画面G3を表示させ、画像形成装置1の過去のヤレ検知履歴を表示させることができる。したがって、画像形成装置1の操作者は、画像形成装置1において実行されたJOBと現在のJOBを比較し、ヤレ検知が多くされているか否かを判断することができ、ヤレ検知レベルの変更に当該判断を反映させることができる。
なお、上述した本実施の形態における記述は、本発明に係る好適な画像形成装置の一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、本実施の形態においてはヤレ検知レベルとして、転写紙Pの曲がり、片寄り、表裏精度を用いたが、画像形成装置1において機械的に判別できるヤレであればヤレ検知レベルとして用いてもよい。
また、ヤレ検知閾値データベースD1は、図6に示す構成を例に挙げたが、JOB設定からヤレ検知レベルが算出されればよく、ヤレ検知閾値データベースD1は、図6に示す例に限られない。例えば、JOB設定として転写紙の厚さ等を設定する場合には、転写紙の厚さとヤレ検知係数が対応したテーブルがヤレ検知閾値データベースD1に保持されることになる。
また、本実施の形態にける画像形成処理においてヤレ検知レベルを算出するための計算式は本実施の形態に挙げた例に限られない。ヤレ検知閾値データベースD1とユーザヤレ検知データベースD2のテーブルを使用して算出されればよく、JOB設定として依頼者や納期を入力し場合には、本実施の形態において挙げた計算式に、ヤレ検知係数テーブル(依頼者)T5の「依頼者」フィールドとJOB設定の値が一致したレコードの「ヤレ検知係数」フィールドの値を乗算した数値や、ヤレ検知係数テーブル(納期)T6の「納期」フィールドとJOB設定の値が一致したレコードの「ヤレ検知係数」フィールドの値を乗算した数値等が算出されるようにしてもよい。
また、ヤレ検知レベルの検知履歴として表示される画面は、本実施の形態における曲がり検知履歴分布画面G3のような例に限られない。画像形成装置1が検知したヤレの履歴が表示させればよく、JOB設定が一致する画像形成処理において検知されたヤレの履歴等が表示されるようにしてもよい。
また、画像形成処理のステップS110において実行されるデータベース更新処理は、本実施の形態の例に限られない。画像形成処理のJOB実行の際に使用されたヤレ検知レベルの履歴を基にヤレ検知閾値データベースD1やユーザヤレ検知データベースD2が更新されればよく、例えばヤレ検知レベル設定値分布の平均値等を基にヤレ検知閾値データベースD1やユーザヤレ検知データベースD2が更新されてもよい。
その他、画像形成装置1を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本実施の形態における画像形成装置及び後処理装置の機械的構成を示す模式図である。 図1の画像形成装置の制御系の構成を示すブロック図である。 曲がり検出部を模式的に示す図であり、(a)は曲がり検出部を構成する紙検知センサの位置関係を示し、(b)は紙検知センサが検知した信号の出力値を示す図である。 片寄り検出部を模式的に示す図であり、(a)は片寄り検出部と転写紙との位置関係を示し、(b)は片寄り検出部の断面を示す図である。 表裏精度検出部を模式的に示す図であり、(a)は転写紙に印刷される断裁マークを示し、(b)は転写紙の表裏の断裁マークを示す図である。 本実施の形態におけるヤレ検知閾値データベースのデータ構成を示す図であり、(a)は紙種テーブルのデータ構成例であり、(b)は黒化率テーブルのデータ構成例であり、(c)はオプションテーブルのデータ構成例である。 本実施の形態におけるユーザヤレ検知データベースのデータ構成を示す図であり、(a)はヤレ検知係数(設置場所)テーブルのデータ構成例であり、(b)はヤレ検知係数(依頼者)テーブルのデータ構成例であり、(c)はヤレ検知係数(納期)テーブルのデータ構成例である。 本実施の形態における画像形成処理を示すフローチャートである。 画像形成装置の操作パネルに表示されるヤレ検知レベル表示画面の一例である。 画像形成装置の操作パネルに表示される曲がり検知履歴分布画面の一例である。 本実施の形態の画像形成処理において行われるデータベース更新処理を示すフローチャートである。 データベース更新処理において使用されるJOB終了時設定テーブルのデータ構成の一例を示す図である。 データベース更新処理において参照されるヤレ検知レベル設定値分布の一例であり、(a)は曲がりの選択数を示し、(b)は片寄りの選択数を示し、(c)は表裏精度の選択数を示す。
符号の説明
1 画像形成装置
2 後処理装置
11 装置制御部
112 記憶部
113 演算部
114 センサ出力処理部
115 表示制御部
116 ヤレ検知閾値DB部
12 操作パネル
121 操作パネル制御部
122 表示部
13 ヤレ検出部
131 曲がり検出部
132 片寄り検出部
133 表裏精度検出部
14 書き込みユニット
15 メカコン
30 ADF
31 画像読取部
40 プリンタ部
410 レーザ部
420 画像形成部
41 感光体ドラム
42 帯電器
44 現像器
45 転写部
46 クリーニング部
48 搬送ローラ
49 搬送ベルト
401 搬送路切換板
402 両面搬送ユニット
403 排紙ローラ
430 定着部
440 搬送部
50 給紙部
63 搬送部
64 サブコンパイル部
65 クランプ部
66 糊塗布部
67 角背成形部
68 冊子収容部
T0 原稿トレイ
T1 原稿排紙トレイ
T2 排出トレイ

Claims (4)

  1. ジョブの設定情報を入力する設定入力手段と、
    前記設定入力手段によって入力されたジョブの設定情報に基づいて用紙に画像形成を行う画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって用紙に形成された画像の位置ずれ量を検出する検出手段と、
    前記画像形成手段によって用紙に形成された画像の良否を判別するためのヤレ検知係数と前記ジョブの設定情報を対応付けたデータベースを記憶する記憶手段と、
    前記設定入力手段によって入力されたジョブの設定情報と前記記憶手段に記憶されたヤレ検知係数に基づいてヤレ検知レベルを算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出されたヤレ検知レベルと前記検出手段によって検出された位置ずれ量に基づいて前記用紙に形成された画像の良否を判定する判定手段と、
    を備える画像形成装置。
  2. 前記算出手段によって算出された前記ヤレ検知レベルを変更する変更手段を更に備え、
    前記判定手段は、前記変更手段によって変更されたヤレ検知レベルと前記検出手段によって検出された位置ずれ量に基づいて前記用紙に形成された画像の良否を判定する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検出手段によって検出された位置ずれ量は前記記憶手段に記憶され、
    前記算出手段によって算出されたヤレ検知レベルと、前記記憶手段に記憶された前記位置ずれ量とを表示する表示手段を更に備える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段による画像形成が終了した際の前記ヤレ検知レベルは前記記憶手段に記憶され、
    前記記憶手段に記憶された前記ヤレ検知レベルに基づいて前記記憶手段に記憶された前記データベースを更新する更新手段を更に備える請求項1〜3に記載の画像形成装置。
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