JP2009293647A - ボールジョイント用ダストカバーおよび同ボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイント - Google Patents

ボールジョイント用ダストカバーおよび同ボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイント Download PDF

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Abstract

【課題】ダストカバーにおけるフランジ部の捲れ上がりを防止して、ボールジョイントの組み付け作業性を向上させることができるボールジョイント用ダストカバーを提供する。
【解決手段】ボールジョイント100は、ハウジング120の内部を覆うダストカバー140を備えている。ダストカバー140は、弾性変形可能な樹脂製のカバー本体141を備えている。カバー本体141は、中央部が膨らんだ略円筒状に形成されており、一方の開口部がボールスタッド110の外周部に嵌合する内径に形成されるとともに、他方の開口部側にボールスタッド110の外周部に嵌合する内径に形成されたフランジ部142および取付部143が形成されている。フランジ部142は、カバー本体141の径方向に突出したフランジ状に形成されており、ハウジング120におけるダストカバー受け部122の上面に接する当接面144に溝状の切欠き部145が環状に形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ボールジョイントに用いられるボールジョイント用ダストカバーおよび同ボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイントに関する。
従来から、自動車などの車両におけるサスペンション機構(懸架装置)やステアリング機構(操舵装置)には、軸状の各構成要素を互いに可動的に連結するためにボールジョイントが用いられている(下記特許文献1参照)。ボールジョイントは、例えば、図9(A)に示すように、主として、軸状のボールスタッド11の先端部に形成された略球状のボール部12が、有底円筒状のハウジング13内に保持された筒状のボールシート14内に摺動可能な状態で支持されて構成されている。
特開2007−162895号公報
このようなボールジョイント10においては、ボール部12が摺動するハウジング13内への水滴や粉塵などの異物の侵入を防止するとともに同ハウジング13内に充填したグリースの漏出を防止するため、ハウジング13の図示上側開口部を覆う状態でダストカバー15が設けられている。ダストカバー15は、弾性変形可能な素材(例えば、ゴム材)を略円筒状に形成して構成されており、ダストカバー15における一方の開口部がボールスタッド11に嵌め込まれるとともに他方の開口部がハウジング13に嵌め込まれて装着されている。
しかしながら、上記したボールジョイント10においては、図9(B)に示すように、ダストカバー15をハウジング13に嵌め込んだ際、ダストカバー15におけるハウジング13への接触部分であるフランジ部16が図示上側に捲れ上がることがある。このため、ダストカバー15をハウジング13に固定するためのクリップ17を装着する際、上記フランジ部16が捲れた状態を解消した上でクリップ17を装着しなければならず、ボールジョイント10の組み付け作業性が悪いという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、ハウジングに取り付けられたダストカバーにおけるフランジ部の捲れ上がりを防止して、ボールジョイントの組み付け作業性を向上させることができるボールジョイント用ダストカバーおよび同ボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイントを提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る本発明の特徴は、弾性変形可能な素材を筒状に形成したカバー本体に、ボール部を有するボールスタッドを摺動自在に支持する支持体に接するカバー本体における一方の開口部をフランジ状に突出して形成したフランジ部と、フランジ部に隣接して形成され、支持体の外周部を締め付けてカバー本体を支持体に取り付けるための取付部とを備えるボールジョイント用ダストカバーにおいて、フランジ部における支持体に接する当接面および同当接面に対向する対向面のうちの少なくともどちらか一方に、溝状の切欠き部を設けたことにある。
このように構成した請求項1に係る本発明の特徴によれば、ボールスタッドを摺動自在に支持する支持体に接するフランジ部を備えたボールジョイント用ダストカバーにおいて、同フランジ部における支持体との当接面、および/または同当接面に対向する対向面に溝状の切欠き部が設けられている。これにより、ハウジングに取り付けられたダストカバーにおけるフランジ部の捲れ上がりを防止することができ、ボールジョイントの組み付け作業性を向上させることができる。また、ボールジョイントの使用時においてもボールジョイントの組付け時と同様にフランジ部の捲れ上がりを防止することができるため、ハウジング内への水滴や粉塵などの異物の侵入、および同ハウジング内に充填したグリースの漏出を長期間に亘って防止することができ、結果としてボールジョイントの耐久性および信頼性を向上させることもできる。
なお、この場合、下記特許文献2には、ハウジングに取り付けられるボールジョイント用ダストカバーのクランプ部に、溝状の切欠きが形成されたボールジョイント用ダストカバーが開示されている。しかし、下記特許文献2に開示されたボールジョイント用ダストカバーは、ボールジョイントにおけるハウジングに設けられた補強環内にボールジョイント用ダストカバーのクランプ部を挿入してカシメ固定する場合における同クランプ部の補強環からの抜けを防止するものである。すなわち、本願発明に係るボールジョイント用ダストカバーと下記特許文献2に係るボールジョイント用ダストカバーとは、発明の目的、解決課題、発明の構成および作用効果において顕著に異なるものであることを付言しておく。
実開平07−20470号公報
また、請求項2に係る本発明の特徴は、前記ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記切欠き部は、フランジ部における当接面に形成されていることにある。このように構成した請求項2に係る本発明の特徴によれば、切欠き部をフランジ部の対向面に形成した場合に比べてフランジ部の捲れ上がりを効果的に防止することができ、ボールジョイントの組み付け作業性を良好にすることができる。
また、請求項3に係る本発明の特徴は、前記ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記切欠き部は、フランジ部におけるカバー本体から突出した部分の根元付近に形成されていることにある。このように構成した請求項3に係る本発明の特徴によれば、フランジ部におけるカバー本体から突出した部分の付け根部分、すなわち、フランジ部が捲れ上がる支点となる部分の近傍に切欠き部が形成されている。これにより、切欠き部をフランジ部の先端部側に設けた場合に比べてフランジ部の捲れ上がりを効果的に防止することができ、ボールジョイントの組み付け作業性をより確実に向上させることができる。
また、請求項4に係る本発明の特徴は、前記ボールジョイント用ダストカバーにおいて、前記フランジ部は、当接面がカバー本体の軸線方向外側に傾斜して形成されていることにある。このように構成した請求項4に係る本発明の特徴によれば、フランジ部における当接面は、カバー本体の軸線方向外側(カバー本体の延長方向側)、すなわち、支持体側に傾斜して形成されている。このため、ボールジョイント用ダストカバーを支持体に嵌め込んだ際におけるフランジ部の捲れ上がりを効果的に防止することができる。この結果、ボールジョイントの組み付け作業性をより確実に向上させることができる。
さらに、本発明は前記ボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイントの発明としても実施できるものである、具体的には、球面を有するボール部が形成されたボールスタッドと、ボールスタッドにおけるボール部を摺動自在に収容して支持する支持部と、支持部におけるボール部を収容する部分を覆う前記請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載したボールジョイント用ダストカバーとを備えるようにすればよい。これによれば、前記ボールジョイント用ダストカバーと同様の作用効果が期待できる。
以下、本発明に係るボールジョイント用ダストカバーを備えたボールジョイントの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係るボールジョイント用のダストカバー140を備えたボールジョイント100の縦断面を概略的に示す一部破断概略断面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表している。このため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。このボールジョイント100は、自動車などの車両に採用されるサスペンション機構(懸架装置)またはステアリング機構(操舵装置)において、各構成要素間の角度変化を許容しつつ各構成要素を互いに連結するジョイント部材である。
(ボールジョイント100の構成)
ボールジョイント100は、主として、ボールスタッド110、ハウジング120、ボールシート130、およびダストカバー140によって構成されている。これらのうち、ボールスタッド110は、軸状の鉄鋼材からなり、軸体の一方の端部に括れ部111を介して略球状にボール部112が形成されているとともに、同軸体の他方の端部に鍔部113を介して雄ネジ114が形成されて構成されている。
ハウジング120は、鉄鋼材またはアルミニウム材などの非鉄金属を鋳造、または鍛造して成形されており、筒体の一方の端部(図示上端部)が開口するとともに他方の端部(図示下端部)がプラグ121によって閉塞した有底円筒状に形成されている。ハウジング120の内周部は、ボールシート130を介して前記ボールスタッド110のボール部112を収容して支持する部分である。すなわち、ハウジング120が、本発明に係る支持体に相当する。一方、ハウジング120の外周中央部には、フランジ状に突出して形成されたダストカバー受け部122が形成されている。
このハウジング120の内周部には、鉄鋼材により構成された略凹形状のプラグ121によって支持された状態でベアリングシートとしてのボールシート130が嵌め込まれている。ボールシート130は、縦断面形状が略U字状に形成に形成された合成樹脂材にて構成されており、ハウジング120の内部においてボールスタッド110のボール部112を回動摺動自在に保持する。このボールシート130の上側開口部および下側開口部には、ボールシート130の内周面とボール部112の外周面との潤滑性を確保するための図示しないグリースが塗布されている。
ハウジング120の上部には、同ハウジング120の内部に収容されるボールスタッド110のボール部112およびボールシート130を覆う状態でダストカバー140が設けられている。ダストカバー140は、詳しくは図2(A),(B)に示すように、弾性変形可能なゴム材または軟質の合成樹脂材などによって構成されており、中央部が膨らんだ略円筒状に形成されたカバー本体141で構成されている。カバー本体141における一方(図示上側)の開口部は、ボールスタッド110の外周部に嵌合する内径に形成されている。また、カバー本体141における他方(図示下側)の開口部側には、ボールスタッド110の外周部に嵌合する内径に形成されたフランジ部142および取付部143がそれぞれ形成されている。
フランジ部142は、ダストカバー140をハウジング120に装着した際、同ハウジング120のダストカバー受け部122の上面に接する部分であり、カバー本体141の径方向に突出したフランジ状に形成されている。このフランジ部142におけるダストカバー受け部122の上面に接する当接面144、すなわち、カバー本体141の底面には、溝状の切欠き部145が環状に形成されている。この切欠き部145は、フランジ部142の捲れ上がりを防止するための溝であり、フランジ部142の当接面144における同フランジ部142の根元部分に形成されている。一方、フランジ部142の図示上方に形成された取付部143は、ハウジング120の外周面を金属製のクリップ146によって締め付けてダストカバー140をハウジング120に固定するための部分であり、フランジ部142の外径より小さい外径で形成されている。
(ボールジョイント100の組付け)
このように構成されたボールジョイント100の組付けについて説明する。まず、作業者は、ボールジョイント100を構成する部品であるボールスタッド110、ボールシート130およびプラグ121をそれぞれ用意する。そして、作業者は、これらの部品をハウジング120を成型するための図示しない鋳型内にセットする。この場合、ボールスタッド110は、ボール部112がボールシート130内にて回転摺動可能に保持された状態で鋳型内にセットされる。
次に、作業者は、ボールスタッド110、ボールシート130およびプラグ121がそれぞれセットされた鋳型内にアルミニウム合金を鋳込む(アルミダイキャスト)。これにより、ボールスタッド110、ボールシート130およびプラグ121を備えたハウジング120が一体的に成型される。そして、作業者は、ボールスタッド110、ボールシート130およびプラグ121を備えたハウジング120にダストカバー140を装着する。
具体的には、カバー本体141における一方(図示上側)の端部をボールスタッド110の外周部に嵌め込むとともに、同カバー本体141における他方(図示下側)の端部、すなわち、フランジ部142および取付部143をハウジング120の上部外周部に嵌め込む。この場合、カバー本体141におけるフランジ部142の当接面144には切欠き部145が設けられているため、ハウジング120の上部外周部に嵌め込まれたフランジ部142の図示上側への捲れ上がりが防止される。
そして、作業者は、ハウジング120の上部外周部に嵌め込まれた取付部143にクリップ146を嵌め込むことによりカバー本体141をハウジング120に取り付ける。これにより、ボールジョイント100が完成する。なお、本実施形態においては、クリップ146を用いてカバー本体141をハウジング120に固定したが、同クリップ146を用いずダストカバー140における取付部143の弾性による締付け力のみにてカバー本体141をハウジング120に固定する形態のダストカバーであってもよい。
(ボールジョイント100の作動)
このように構成されたボールジョイント100の作動について説明する。ボールジョイント100は、図示しない車両におけるサスペンション機構やステアリング機構におけるジョイント部材として用いられる。そして、車両の走行時においては、車輪の挙動や車両の姿勢に応じた負荷、具体的には、曲げ、引張り、圧縮、せん断などの各種応力および振動がボールジョイント100に作用する。この場合、ボールジョイント100におけるダストカバー140にも上記負荷に起因して振動が作用するが、カバー本体141の取付部143に嵌め込まれたクリップ146によってフランジ部142の図示上側への捲れ上がりが防止される。
また、この場合、カバー本体141の取付部143に嵌め込まれたクリップ146に加えて、カバー本体141のフランジ部142の当接面144には切欠き部145が形成されているため、フランジ部142の図示上側への捲れ上がりがさらに防止される。これにより、ボール部112が摺動するハウジング120内への水滴や粉塵などの異物の侵入、および同ハウジング120内に充填したグリースの漏出を長期間に亘って防止される。
上記組付け説明および作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、ボールスタッド110を摺動自在に支持するハウジング120に接するフランジ部142を備えたダストカバー140において、同フランジ部142におけるハウジング120との当接面144に切欠き部145が設けられている。これにより、ハウジング120に取り付けられたダストカバー140におけるフランジ部142の捲れ上がりを防止することができ、ボールジョイント100の組み付け作業性を向上させることができる。また、ボールジョイント100の作動時においてもボールジョイント100の組付け時と同様にフランジ部142の捲れ上がりを防止することができるため、ハウジング120内への水滴や粉塵などの異物の侵入、および同ハウジング120内に充填したグリースの漏出を長期間に亘って防止することができ、結果としてボールジョイント100の耐久性および信頼性を向上させることができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下に示す変形例の説明および各図においては、上記実施形態と同様の構成部分に同上記実施形態と同一の符号を付してその説明は省略する。
例えば、上記実施形態においては、ダストカバー140におけるフランジ部142の当接面144に切欠き部145を形成したが、当然、これに限定されるものではない。すなわち、フランジ部142における当接面144に代えて、または加えて同当接面144に対向する対向面に切欠き部145を形成してもよい。図3は、フランジ部142における当接面144に対向する対向面147に切欠き部145を形成したダストカバー100を示している。但し、この場合、本発明者の実験によれば、切欠き部145をフランジ部142の当接面144に形成した方が、切欠き部145をフランジ部142の対向面147に形成する場合に比べて良好にフランジ部142の捲れ上がりを防止することができる。
また、上記実施形態においては、切欠き部145は、フランジ部142におけるカバー本体141から突出した部分の根元部分に形成されている。これは、フランジ部142が捲れ上がる支点となる部分(その周辺を含む)に切欠き部145によって切り込みを形成したことによると考えられる。したがって、切欠き部145をフランジ部142(または対向面147)における前記根元部分に形成した方が、切欠き部145をフランジ部142の当接面144(または対向面147)内における外側に形成する場合に比べて、より効果的にフランジ部142の捲れ上がりを防止することができる。
すなわち、フランジ部142におけるカバー本体141から突出した部分の根元部分の近傍に切欠き部145を形成することがフランジ部142における他の部分に形成する場合に比べてより好適である。なお、上記実施形態においては、フランジ部142の当接面144に1つの切欠き部145を形成したが、当然、これに限定されるものではなく、フランジ部142に2つ以上の切欠き部145を形成してもよい。例えば、図4に示すように、切欠き部145をそれぞれ環状に形成された3つの溝部で構成してもよい。これらによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、フランジ部142の当接面144に対して垂直方向に溝部を形成することにより切欠き部145を構成した。この場合、フランジ部142の捲れ上がりの防止という観点にのみ着目して切欠き部145の深さを考慮すれば、同深さは深い方がよい。しかし、切欠き部145の溝部の深さを深くするとフランジ部142の肉厚が薄くなり縦断の危険性が増大する。そこで、例えば、図5に示すように、切欠き部145をフランジ部142の当接面に対して斜めの方向に形成した溝部で構成することもできる。これによれば、フランジ部142の肉厚も確保しつつ切欠き部145の溝部の深さを深くすることができる。これにより、フランジ部142の捲れ上がりを効果的に防止することができる。なお、図5においては、互いに対称となる深さ方向で形成した2つの溝部で切欠き部145が形成されている。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、切欠き部145を連続する環状に形成したが、必ずしも、連続する環状に形成する必要はない。すなわち、図6に示すように、切欠き部145を断続的に複数(図4においては、16個)配置した溝部で構成してもよい。これによっても、上記実施形態と同様の効果が期待できる。
また、上記実施形態においては、ボールシート130を収容するハウジング120にダストカバー140を装着する形態のボールジョイント100に本発明を適用した。しかし、本発明は、ボールスタッド110のボール部112を摺動自在に支持する支持体を備えるボールジョイント100に装着されるダストカバー140に広く適用できるものである。例えば、図7(A),(B)に示すように、ボールスタッド110のボール部112を回動摺動自在に支持するボールシート130がハウジング120の上部開口部から露出している形態のボールジョイント100に本発明を適用することもできる。この場合、ボールシート130は、ハウジング120の上部開口部をカシメ加工することによりハウジング120の内側に固定される。そして、ダストカバー140は、ボールシート130におけるハウジング120の上端部から露出した外周部に取り付けられる。
この場合、ダストカバー140のフランジ部142の当接面144には、ハウジング120の上部開口部をカシメ加工することにより生じたハウジング120の開口部上面とボールシート130との段差が接する状態となる。しかしながら、本発明に係る切欠き部145によれば、当接面144に接する相手部材に段差が形成される場合であっても、上記実施形態と同様にフランジ部142の捲れ上がりを防止することができ、ボールジョイント100の組み付け作業性を向上させることができる。なお、この場合、当接面144における相手部材の段差が接する部分に切欠き部145を形成することにより効果的にフランジ部142の捲れ上がりを防止することがでる。
また、上記実施形態においては、ダストカバー140のフランジ部142の当接面144はダストカバー140の軸線に対して直交した形状に形成した。しかし、例えば、図8に示すように、フランジ部142の当接面144をダストカバー140の軸線外側に傾斜して形成してもよい。これによれば、フランジ部142の当接面144が図示下側(ハウジング120のダストカバー受け部122側)に傾斜して形成されているため、同フランジ部142の図示上側への捲れ上がりを上記実施形態に比べてより効果的に防止することができる。この結果、ボールジョイント100の組み付け作業性、およびボールジョイント100の耐久性および信頼性をより確実に向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るダストカバーを備えるボールジョイントの全体を概略的に示す一部破断正面図である。 (A),(B)は図1に示すダストカバーを示しており、(A)は同ダストカバーの一部破断正面図であり、(B)は同ダストカバーの底面図である。 本発明の変形例に係るダストカバーを示す一部破断正面図である。 本発明の他の変形例に係るダストカバーを示す底面図である。 本発明の変形例に係るダストカバーを示す一部破断正面図である。 本発明の変形例に係るダストカバーを示す一部破断正面図である。 (A),(B)は本発明の他の変形例に係るダストカバーを示しており、(A)は同ダストカバーの一部破断正面図であり、(B)は(A)において破線円で示した部分の部分拡大図である。 本発明の他の変形例に係るダストカバーを示す一部破断正面図である。 従来例に係るボールジョイントを示しており、(A)は同ボールジョイントの一部破断正面図であり、(B)は(A)において破線円で示した部分における組立て時の状態を示す部分拡大図である。
符号の説明
100…ボールジョイント、110…ボールスタッド、111…括れ部、112…ボール部、113…鍔部、114…雄ネジ、120…ハウジング、121…プラグ、122…ダストカバー受け部、130…ボールシート、140…ダストカバー、141…カバー本体、142…フランジ部、143…取付部、144…当接面、145…切欠き部、146…クリップ、147…対向面。

Claims (5)

  1. 弾性変形可能な素材を筒状に形成したカバー本体に、
    ボール部を有するボールスタッドを摺動自在に支持する支持体に接する前記カバー本体における一方の開口部をフランジ状に突出して形成したフランジ部と、
    前記フランジ部に隣接して形成され、前記支持体の外周部を締め付けて前記カバー本体を前記支持体に取り付けるための取付部とを備えるボールジョイント用ダストカバーにおいて、
    前記フランジ部における前記支持体に接する当接面および同当接面に対向する対向面のうちの少なくともどちらか一方に、溝状の切欠き部を設けたことを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。
  2. 請求項1に記載したボールジョイント用ダストカバーにおいて、
    前記切欠き部は、前記フランジ部における前記当接面に形成されていることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載したボールジョイント用ダストカバーにおいて、
    前記切欠き部は、前記フランジ部における前記カバー本体から突出した部分の根元付近に形成されていることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載したボールジョイント用ダストカバーにおいて、
    前記フランジ部は、前記当接面が前記カバー本体の軸線方向外側に傾斜して形成されていることを特徴とするボールジョイント用ダストカバー。
  5. 球面を有するボール部が形成されたボールスタッドと、
    前記ボールスタッドにおける前記ボール部を摺動自在に収容して支持する支持部と、
    前記支持部における前記ボール部を収容する部分を覆う前記請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した前記ボールジョイント用ダストカバーとを備えたことを特徴とするボールジョイント。
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