JP2009292815A - 腫瘍診断に使用するための抗−Metモノクローナル抗体、そのフラグメントおよび誘導体、対応する組成物およびキット - Google Patents

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Abstract

【課題】腫瘍細胞検出のための診断手段の提供。
【解決手段】抗−Metモノクローナル抗体、エピトープ結合領域を含む抗−Metモノクローナル抗体のフラグメント、抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含む遺伝子組み換え抗体、抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含むヒト化抗体またはその組み合わせ、のうち一つを含む、免疫撮像技術を用いた腫瘍細胞の検出のための免疫造影剤であって、該抗−Metモノクローナル抗体がハイブリドーマ細胞系ICLC PD05006によって作られることを特徴とする、免疫造影剤およびそれに対応する組成物およびキット。
【選択図】なし

Description

本発明は腫瘍細胞の検出のための診断手段として、モノクローナル抗体、そのフラグメントおよび/または誘導体の使用に関する。特に、本発明は発癌性細胞の検出のための診断手段としての幹細胞増殖因子受容体の細胞外ドメインに対する抗−Metモノクローナル抗体、そのフラグメントおよび/または誘導体の使用に関する。
幹細胞増殖因子(HGF)のチロシンキナーゼ受容体をコードするMET癌遺伝子は、細胞増殖、浸潤および細胞死からの防御に関する遺伝的プログラムを制御している。HGFRの無秩序な活性化は、発癌性が獲得されるだけでなく、浸潤表現型が達成されるため危機的である。ヒトの腫瘍中のMETの役割がいくつかの実験的方法から明らかとなり、癌の遺伝型におけるMET活性化突然変異の発見によって、明白に証明された。さらに、METの構成的活性化は、散在性癌であることも多く、研究によりMET癌遺伝子は特定の組織型の腫瘍において過剰発現されるか、または自己分泌メカニズムを通して活性化されることが示された。加えて、異常なMET発現の広がりは、原発腫瘍部よりも転移部で特に高くなり、不良な臨床予後と関連している。例として、MET遺伝子は結腸直腸癌の血行性転移で増幅される。
さらに、Engelmanら(Science 2007;316:1039−43)は最近、肺腫瘍はMET癌遺伝子を増幅させる結果として上皮成長因子受容体(EGFR)阻害剤に対する耐性となり得ることを示した一方で、Metシグナル伝達の阻害剤がEGFR阻害剤に対して感受性を回復させることを示した。これにより、例えばEGFRから類推して、遺伝子変化がない場合であっても、Metは腫瘍検出、癌予後診断および抗癌治療のための標的として使われる。
モノクローナル抗体(MAbs)は、この目的に関して特に魅力があります。特に、無傷MAbs(150KDa)は価値がある。なぜならば、長い滞留時間により成長因子または成長因子受容体を長時間かけて、中和/妨害し得るからである。中和抗HGF MAbsが使用されるが、その適用はHGF依存性Metの活性化を伴う腫瘍に限定される。最近、HGF/Metで誘導された侵襲プログラムを阻止するための、おそらく最良と思われる方法が、Met受容体それ自体と拮抗していることが明らかとなった。
最近、Hay RVら,Clin Cancer Res 2005;11:7064s−9sおよびWO−A−2003/057155に記載されているように、Vande Woudeのグループは、Metを発現している腫瘍の可視化のためにガンマ線カメラを開発した。この目的のために、Met3およびMet5を指定した抗−Met MAbs(MetSeek(登録商標))が使用された。ガンマ線カメラの撮像を可能にするために、抗体を125Iで標識した。マウスの右大腿部(すなわち、125Iの摂取率が高い腹部のはるか外側)に局在する比較的大きな腫瘍を用いたところ、Met5はMet3よりも良好な腫瘍の可視化および停留を示した。それにもかかわらず、著者は、診断結果を改善するために、Metの異なるエピトープを認識するMAbsの混合物を採用することを提案する。さらに、WO−A−2003/057155に記載された抗体は、METが低レベルに発現する腫瘍細胞および発生の初期段階の腫瘍(すなわち、小さな腫瘤を有する)または、特に腹部に局在する場合における新たな転移を、よく検出しない。
したがって、幹細胞増殖因子のチロシンキナーゼ受容体で、METを発現する発癌性細胞を、なるべく早急に信頼をもって検出できる改良解が必要である。
この開示の対象はそのような改良解を提供することである。
本発明によれば、前記対象は、この公開の全体を形成していると解される特許請求の範囲に明確に記載された対象によって達成される。
本発明は、腫瘍細胞を検出する診断試薬としての、幹細胞増殖因子受容体(HGFR)の細胞外ドメインに対するモノクローナル抗体、そのフラグメントおよび/または誘導体の使用を提供するものであって、METが細胞表面で非常に低レベルに発現した場合でも、該モノクローナル抗体がそのような腫瘍細胞を検出できる。
本発明の実施態様は、インビボ免疫撮像技術を用いた腫瘍細胞の検出のための免疫造影剤を提供するものであり、該免疫造影剤は少なくとも:
−抗−Metモノクローナル抗体、
−そのエピトープ結合領域を含む抗−Metモノクローナル抗体のフラグメント、
−抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域(CDRs)を含む遺伝子組み換え抗体、
−抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域(CDRs)を含むヒト化抗体、またはその組み合わせ
のうち一つを含み、
該抗−Metモノクローナル抗体(DN30と命名された)は、Advanced Biotechnology Center(ABC)、Interlab Cell line Collection (ICLC)、S.S. Banca Cellule e Colture in GMP, Largo Rosanna Benzi 10, Genova, Italyに受入番号ICLC PD05006として寄託されたハイブリドーマ細胞系によって作られる。
本発明による実施態様は、ガンマ線カメラの撮像技術、MRI技術またはPET技術での使用に適した、検出可能なシグナル伝達部分と結合するDN30エピトープ結合領域またはCDRsを含む、DN30モノクローナル抗体、そのフラグメントあるいは遺伝子組み換えまたはヒト化抗体を提供する。
本発明のさらなる実施態様は、免疫造影剤としてDN30エピトープ結合領域またはCDRsを含むDN30モノクローナル抗体、そのフラグメントあるいは遺伝子組み換えまたはヒト化抗体を含む診断用組成物に関し、該免疫造影剤の検出がガンマ線カメラ撮像技術/SPECT、MRI技術またはPET技術などのインビボでの免疫撮像技術を用いて行われる。
さらなる実施態様において、本発明は、免疫造影剤としてDN30エピトープ結合領域またはCDRsを含むDN30モノクローナル抗体、そのフラグメントあるいは遺伝子組み換えまたはヒト化抗体を含む診断用組成物を含む第一薬瓶、および免疫造影剤に結合される検出可能なシグナル伝達部分を含む任意の第二薬瓶を含む診断用キットを提供する。
1の実施態様において、免疫造影剤は直接的(たとえば、124Iが使用されたとき、抗体のチロシン残基を介して)または間接的(たとえば、金属キレート剤として−リンカーを介して)に検出可能なシグナル伝達部分に結合されている。他の実施態様において、免疫造影剤は使用される時間と場所において検出可能なシグナル伝達部分に結合され得る分子に結合されている(インビトロまたはインビボのいずれかにおいて)。
検出可能なシグナル伝達部分は、すでに活性化されていても、または活性化可能であってもよく、この場合該検出可能なシグナル伝達部分とは、とりわけ、たとえば金属などの活性因子、放射性核種、または検出に適した陽電子放射体の置換によって活性化可能である。
検出可能なシグナル伝達部分は、診断に用いられる免疫撮像技術の機能として選択される、すなわち、ガンマ線カメラ撮像技術/SPECT、金属または陽電子放射体の場合、MRIまたはPET撮像技術の場合のそれぞれにおいて、ガンマ線放射性核種(またはガンマ放射体)が選択される。
本発明は、診断、予後診断および/または治療後の監視の目的のために、組織、器官または生体サンプルの細胞自身の表面における、すなわち、インビトロまたはインビボのいずれにおける、MET発現の検出を可能とする。
免疫造影剤としてのDN30の使用により、たとえ、細胞表面上でのMet発現が非常に低い場合であっても、Metに対するDN30の高親和性のため、表面上でMetが発現している腫瘍細胞の早期検出が可能となる。免疫造影剤としてDN30を用いることのさらなる利点は、長時間腫瘍細胞表面に付着するという予期しなかった特性にある。さらに、DN30が腫瘍細胞内に取り込まれ得ることより、予期しなかった有効な腫瘍対非腫瘍率と、その結果、発癌性細胞の検出に関して驚異的な感受性と選択性を獲得することがきる。
発明の詳細な説明
本発明は、これに限定されない例として図を参照することで、望ましい実施態様に関して詳細に記載する。
(a)GTL−16および(b)FaDu細胞のサイトスピン上、ならびに(c)GTL−16および(d)FaDu異種移植片の凍結切片上におけるビオチニル化DN30のMet発現の免疫組織化学的染色を示す。 89Zr−DN30(2.6MBq,100μg MAb)を静脈注射した後1、2、3および4日目のヌードマウスに関する2つの異なるGTL−16異種移植片の逐次HRRT PET画像(冠状切片)を示す。左右両方の腫瘍が認められる画面を選んだ。異種移植片を矢印で示す。 89Zr−DN30(1.8MBq,100μg MAb)を注射した後1、2、3および4日目のヌードマウスに関する2つの異なるFaDu異種移植片の逐次HRRT PET画像(冠状切片)を示す。左右両方の腫瘍が認められる画面を選んだ。異種移植片を矢印で示す。 DN30重鎖の核酸(a)を示す。CDR領域に下線を引いた。 アミノ酸配列(b)を示す。CDR領域に下線を引いた。 DN30軽鎖の核酸(a)を示す。CDR領域に下線を引いた。 アミノ酸配列(b)を示す。CDR領域に下線を引いた。
分子撮像法における抗−Met MAbsの最適な応用に関して、DN30MAbの場合のように、抗−Met MAbsは、腫瘍細胞に結合した後、腫瘍細胞の中に取り込まれて、Metに対して高い親和性を有することができる、すなわち、細胞表面上のMetの発現レベルがとても低い場合であってもMetに結合できる。それにもかかわらず、MAbsが中に取り込まれない場合は、最適分子画像は適当な検出可能シグナル伝達部分、たとえば、PET画像の場合には124Iを選択することにより得ることができる。
従来の放射線撮像法に関して、ガンマ−カメラまたは単光子放射型コンピュータ断層撮像法(SPECT)を用いた二次元撮像法が用いられている。より最近では、陽電子放出断層撮像法(PET)がMAbsのインビボ撮影に魅力的な選択肢として登場した。PETは、高い解像度および三次元の放射線の組織中濃度を測定するという独特の能力を併せ持った検出感度を提供する。
前記撮像法は、当該分野においてそれ自体従来のものであり、ここにさらなる詳述を必要としない。
前記免疫撮像技術を用いたMAbsの免疫撮像を可能とするために、適当な腫瘍対非腫瘍率の達成に必要な時間に相当する半減期を有する適当な検出可能なシグナル伝達部分が、免疫造影剤にしっかりと(直接または適当なキレート分子を介して)結合される必要がある。この方法は、免疫造影剤が使用する研究室または病院に届いて1、2日以内に、続いて行うことができる。これは、3−4日の半減期を有する長命な陽電子放射体の利点である。供給に約30時間かかる場合、2日まで十分に保存可能な複合体の性質を持ち、30%以上の放射能を有する、標識された免疫造影剤を配達する必要がある。
免疫造影剤の供給が30時間以上かかる場合、他の標識方法を用いなければならない。例として、免疫造影剤は適当な二官能性キレート分子(第一複合体)の複合体として第一薬瓶に供給されてもよく、また検出可能なシグナル伝達部分は第二薬瓶に別々に供給されてもよい。該検出可能なシグナル部分は、二官能性キレート分子を介して免疫造影剤に容易に結合される。このような場合、標識は使用する研究室/病院において容易に行うことができる。第一複合体は必要なときに検出可能なシグナル部分を用いて室温にて標識される。
続いて、本発明の典型的な実施態様としてPET撮像法に着目する。
本開示では、Metが発現しているヒト腫瘍異種移植片の定量的PET撮影に関するMAb DN30の可能性について開示している。
PETを用いたMAb生体内分布の視覚化および定量化は適当な陽電子放出核種を必要とする。89Zr(t1/2=78.4h)および124I(t1/2=100.3h)の2つの陽電子放射体が無傷MAbsの撮影に適していると思われる。なぜならば、これらの放射性各種の物理的半減期が、MAbsにとって最適な腫瘍対非腫瘍非を達成するために必要な時間と合致するからである。銅−64(t1/2=12.7h)、イットリウム−86(t1/2=14.7h)および臭素−76(t1/2=16.2h)もまたこの目的に使用されるが、しかし後の時点ではあまり最適でない。
本発明者らは、多量の陽電子放射体を製造および精製する方法およびインビボにおける後者の生体内分布特性を維持しながらMAbsに安定してカップリングさせる方法を先行研究に記載した(Verel I,ら,Eur J Nucl Med Mol Imaging 2004;31:1645−52およびVerel I,ら,J Nucl Med 2003;44:1271−81参照)。89Zrはキレートを介してMAbのリジン残基に結合される一方、124Iは直接チロシン残基を介して結合され得る。また、本発明者らは89ZrがMAbsを取り組むPET撮影に対して、および124IがMAbsを取り組まないPET撮影に対して特に適していることを実証した。直接標識された124Iとは対照的に、89ZrはMAbが取り込まれた後に細胞に捕捉される(残留化)。残留化は肝臓、腎臓および脾臓などのMAb異化作用器官である程度起こる。最近では、腫瘍検出のための89Zr−免疫−PETおよびPET−CTの臨床的可能性が頭部および輕部癌患者においても実証されている(Borjessonら,Clin Cancer Res 2006;12:3133−40)。
本発明者らは、長期間放射標識されておらず、適当に修飾された免疫−造影剤を保存することができる、検出可能なシグナル分子を用いた免疫−造影剤を標識化する代替手法についても記載した。標識化は使用前に即座に遂行されてもよい。このような場合、免疫造影剤は、続く陽電子放射体、たとえば、89Zrまたは68Gaにカップリングすることができるp−イソチオシアナチベンジル−デスフェリオキサミンに予めカップリングされる。該予め修飾された免疫−造影剤は使用される日まで−20℃で保存され得る。
この開示において、Metの発現レベルが相違する2つの異なる異種移植片系、すなわち、高い発現を示すヒト胃癌細胞系GTL−16と低い発現を示すHNSCC細胞系FaDu、を用いたヌードマウスにおける生体内分布およびPET撮影研究が記載されている。FaDu細胞系もまた放射標識されたDN30の撮影の質の試験モデルとして選択された。
残留性放射性核種89Zrおよび非残留性放射性核種124Iの両長寿命陽電子放射体は、DN30とともにPET撮影のための候補として考えられていた。もし、MAbが腫瘍細胞に結合した後取り込まれるならば、撮影にとって残留性放射性核種の使用は、高い腫瘍対非腫瘍比のため、有利である。担GTL−16異種移植片マウスにおける同時注入された89Zr−DN30および131I−DN30(同時計測を促進するため124Iの代わりに131Iを用いる)の生体内分布により、腫瘍の摂取の主な相違が明らかになった。腫瘍の摂取は、131Iより89Zrの方がすべての時点において実質的に高く、最終時点(5日目)において4倍高かった。結果として、腫瘍対非腫瘍比は89Zr−DN30で優位に良かった。89Zrに対して、腫瘍における131Iは血中の131Iのレベルを決して超えなかった。
これらの結果に基づいて、発明者らは、残留性放射性核種89ZrがDN30を用いたPET撮影のためには非残留化ヨウ素(124I)よりも適していると考えた。しかしながら、間接放射性ヨード化の方法は、標識化されたMAbsが取り込まれた後、腫瘍細胞の放射能を高く保持することに応用できる。
89Zr−DN30を用いたPETにより、11mgほどの小さいGTL−16腫瘍が1日目以後はっきりと可視化され得る。FaDu異種移植片のように、Met発現が低い腫瘍でも、89Zr−DN30免疫−PETではっきりと輪郭が浮かび上がった。また、DN30生体内分布の非観血式数量化に関する89Zr−免疫−PETの可能性はPET評価された腫瘍吸収データと生体外腫瘍吸収データ(R=0.98)との相関関係により明らかにされた。臨床試験において、定量PET撮影は、特に、腫瘍は異質であることが多く(典型的でない生検体を生じる、解析が難しいという理由から、繰り返される腫瘍生体検査よりも望ましい。
小さい腫瘍の明確な可視化の場合でも、89Zr−DN30は、特に比較的低いタンパク質投与量で投与されたとき、肝臓および脾臓で比較的高い吸収を示した(表2)。発明者らによって、同じ動物モデルにおいて89Zr−セツキシマブ(エルビタックス)および89Zr−イブリツモマブ チウキセタン(ゼバリン)を用いた先行研究で明らかにされたように、肝臓および脾臓の吸収部分は、それらの器官で複合体が異化された後、89Zrの残留化に起因する。そうではあるが、肝臓および脾臓の放射能の増進された吸収がヒトでは起こりえず、ヌードマウスモデルに関する部分的な不自然な結果かもしれないと仮定した。この点に関して、臨床的研究でのより良い撮影が期待され得る。
DN30はIgG2aアイソトープのマウス抗体である。Sharkeyら.(Cancer Res 1991;51:3102−7)およびVan Gogら.(Cancer Immunol Immunother 1997;44:103−11)は、非近交系nu/nuマウスの様々な系統において、肝臓および脾臓での高い蓄積に伴う、マウス抗体の急速な血中クリアランスの現象を記載した。急速な血中クリアランスおよび増大した肝臓および脾臓の吸収は、マウスIgG2aまたはIgG2bアイソトープMAbs、若い動物、あるいは低MAb投与量が使用されたときに特に生じた。該現象は動物において、内生IgGの低い力価で最も高くなった。内性の抗体力価が低い場合、たとえば、肝臓および脾臓におけるFc−結合受容体によって、血液からのMAbの迅速な除去が調整されていると著者は仮定した。DN30のMAb投与量が変化したときに、とても似た現象が観察された:低いMAb投与量は、強化された可変の血液クリアランス並びに肝臓および特に脾臓における同時に増加する摂取と関係があった(表2)。
放射化学に関して言えば、89Zrで標識したヒト化または完全にヒトの抗−Met MAbsを用いて、免疫−PETの臨床評価を進めることは比較的容易である。同様の放射化学的手法を用いて、最近発明者は、20人の頭頸部癌患者におけるリンパ節転移癌の発見のために89Zrで標識した抗−CD44v6 MAb U36(75MBq)を用いた免疫−PET研究、および非ホジキンリンパ腫患者におけるPETを用いた90Y−イブリツモマブ チウキセタン生体内分布予測のために89Zrイブリツモマブ チウキセタンを用いた免疫−PET研究について報告した。両89Zr複合体を用いることにより、優れたPET画像が得られた。
本発明に係るDN30は動物を用いた従来法によって、または好ましくは遺伝子工学技術によって生成され得る。
本発明によるモノクローナル抗体DN30の使用は遺伝子工学の産物であるヒト化抗体の使用もまた含むことを意図する。遺伝子工学の産物であるヒト化抗体およびそれらの製造方法は当該分野で公知である。Clark M.Imm.Today,2000;21:397−402参照。
DN30の使用もまた、Fv、scFv、Fab、Fab’、F(ab’)フラグメントなどのエピトープ結合領域または相補性決定領域(CDRs)を含むフラグメントの使用を含む。従来のフラグメントは、典型的に、タンパク分解的切断によって生成されたが、液または固相合成ならびに組み換えDNA技術など化学的合成によっても生成され得る。「エピトープ結合領域」とは、抗原を認識する抗体部分、すなわち、抗原結合部位を意味する。「相補性決定領域」とは、抗原と相補的であり、抗体の可変ドメイン中に見られ、したがって、特定の抗原に対して特異性を有する抗体を提供する、短いアミノ酸配列を意味する。
材料および方法
DN30ヌクレオチドおよびアミノ酸配列
SEQ ID No.1および図4aに対応するDN30重鎖ヌクレオチド配列の翻訳は図4bおよびSEQ IDNo.6に示される。
ヌクレオチドおよびCDR領域に対応するアミノ酸配列は図4aおよび4bに下線で示され;それらのアミノ酸配列は;CDR−H1:GYTFTSYW(SEQ ID No.8);CDR−H2:INPSSGRT(SEQ ID No.9);CDR−H3:ASRGY(SEQ ID No.10)である。
SEQ ID No.2および図5aに対応するDN30軽鎖ヌクレオチド配列の翻訳は図5bおよびSEQ ID No.7である。
CDR領域に対応するヌクレオチドおよびアミノ酸配列は図5aおよび5bに下線で示され;それらのアミノ酸配列は:CDR−L1:QSVDYDGGSY(SEQ ID No.11);CDR−L2:AAS(SEQ ID No.12);CDR−L3:QQSYEDPLT(SEQ ID No.13)である。
モノクローナル抗体、細胞系、および放射線
Metの細胞外ドメインに対するネズミ科のIgG2a MAb DN30(7.0mg/mL)は、イタリア、Turin Medical School、Institute for Cancer ResearchおよびTreatment(IRCC)から得た。ハイブリドーマ細胞系は、Advanced Biotechnology Center (ABC),Interlab Cell Line Collection(ICLC)Italyに、受入番号ICLC PD 05006にて寄託した。DN30の選択、構築および生成はPrat Mら.,J Cell Sci 1998;111:237−47に記載されている。
MET原癌遺伝子が増幅され、過剰発現された(Ponzetto Cら.,Oncogene 1991;6:553−9)ヒト胃癌細胞系GTL−16は、IRCCから得て、2008年4月16日に、Advanced Biotechnology Center (ABC), Interlab Cell Line Collection(ICLC)Italyに受入番号ICLC PD 08003にて寄託した。頭頸部扁平上脾細胞癌(HNSCC)細胞系FaDuは、Karl−Heinz Heider (Boehringer Ingelheim, Vienna, Austria) (Rangan SRS, Cancer 1972; 29:117−21)から得られた。
89Zr(1Mシュウ酸中2.7GBq/mL)は、BVサイクロトロン(Amsterdam, The Netherlands)で、天然イットリウム−89(89Y)上での(p,n)反応によって生成され、hydroxamateカラム(Verel Iら.,J Nucl Med 2003;44:1271−81)を用いて単離した。131I(0.01M水酸化ナトリウム中7.4GBq/mL)は、GE Healthcare Life Sciences(Uppsala, Sweden)から仕入れた。
細胞系および異種移植片の免疫組織化学的染色
細胞系GTL−16およびFaDuは、ビオチン化DN30を用いた免疫細胞化学によってMet発現のために特徴付けられた。要するに、細胞をトリプシン処理し、スライドガラス上で回転させて濃度5×10個/スピンとし、そしてスライドガラスを一晩空気乾燥させた。細胞を新しく用意した2%パラホルムアルデヒドで、10分間固定した後、2%ウシ血清アルブミン(BSA)を含むトリス緩衝液でスライドをインキュベートし、続いて、ビオチニル化DN30を用いて室温で1時間インキュベートした。トリス緩衝液でよく洗浄した後、ストレプトアビジン−アルカリホスファターゼ(ChemMate Detection Kit; Dako, Glostrup, Denmark)を用いて、室温で1時間インキュベートした。キットから新しく準備された基質を用いて発色を行い、続いて脱塩水を用いて洗浄した。
加えて、GTL−16の凍結切片およびFaDu異種移植片の免疫組織化学を行った。クリオスタット切片(5μm)を空気乾燥し、2%パラホルムアルデヒドで10分間固定した。上記のとおりMet染色を行った。
放射性標識
(a)89Zrを用いたDN30の放射性標識に関して、以前にVerelらがJ Nucl Med 2003;44:1271−81に記載したように、二官能性金属キレート部分はMAbに結合した。つまり、キレートデスフェラール(Df; Novartis, Basel, Switserland)はコハク酸化され()、一時的に、安定した鉄[鉄(III)]で満たされ、そしてテトラフルオロフェノール−N−sucDFエステルによって、DN30のリジン残基に結合した。EDTAによるトランスキレート化によって鉄(III)を除去した後、予め修飾したMAbをPD10カラム(GE Healthcare Life Sciences)で精製した。およそ1N−sucDf部分は59Fe(Perk LRら,Eur J Nucl Med Mol Imaging 2006;33:1337−45)を用いて評価されるDN30分子ごとに結合した。続いて、pH7.0の0.5M HEPES緩衝液中で、N−sucDf−DN30(0.5mg)を89Zr(最大37MBq)で標識した。最後に、89Zr−N−sucDf−DN30をPD10カラム(溶離剤:0.9%塩化ナトリウム/ゲンチシン酸5mg/mL、pH5.0)で精製した。以後、89Zr−N−sucDf−DN30を89Zr−DN30と省略する。
131Iを用いたDN30の放射性ヨウ素化は、基本的に、Visser GWら,J Nucl Med 2001;42:509−19に記載されたとおりに行われた。131Iは、生体内分布研究(後述参照)において89Zrとともに集計する二つの同位体を促進するために、124Iの代わりに用いられた。すなわち、75μgのIODO−GEN(Pierce Biotechnology,Rockford, IL)で被覆された20mL β−シンチレーションガラス製薬瓶に、0.5Mリン酸ナトリウム(pH7.4)0.05mL、0.1Mリン酸ナトリウム(pH6.8)0.45mL中 DN3050−200μg、および131I 9−18.5MBqを続けて加えた。室温で4分間、穏やかに撹拌させた後、25mg/mLアスコルビン酸(pH5.0)0.1mLを加えて反応をとめた。最後に、PD10カラム(溶離剤:0.9%塩化ナトリウム/アスコルビン酸5mg/mL、pH5.0)で精製することによって、131I−DN30を未反応の131Iから分離した。
(b)89Zrを用いたDN30の放射性標識は、使用日まで標識されないで、適当に修飾されたDN30の保存を可能とする第二のプロトコルに従って行うことができる。
pH=8.9−9.1、濃度2mg ml−1以上のDN30溶液に、DMSO中p−イソチオシアナチベンジル−デスフェリオキサミンを溶解して濃度2から5mM(1.5−3.8mg ml−1)とし、すぐに混合して、結合反応混合物中DMSO濃度を5%以下に保った。p−イソチオシアナチベンジル−デスフェリオキサミンはDN30モル濃度の3倍のモル濃度になった。反応混合物を37℃で30分間インキュベートした。その後、PD−10カラムを用いて、下記のプロトコルに従って、Df−DN30複合体を精製した:i)PD10カラムを20ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)を用いて洗い流した;ii)結合反応混合物をピペットで取りカラムに滴下し、素通し画分を廃棄した;iii)1.5ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)をピペットで取ってカラムに滴下し、素通し画分を廃棄した;vi)2ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)をピペットで取ってPD−10カラムに滴下し、Df−DN30複合体を収集した。
その後、Df−DN30複合体を使用日まで−20℃で保存することができる。Df−DN30複合体は少なくとも数週間保存しても安定である。
その後、Df−DN30複合体は89Zrを用いて以下に従って標識され得る:i)89Zrシュウ酸溶液(37および185MBqの間)の25−200μl(A)をピペットに取り、ガラス製の「反応薬瓶」に滴下した;ii)穏やかに撹拌している間、1Mシュウ酸200−Aμlを反応薬瓶に加えた。続いて、2M NaCO 90μlをピペットで取り反応薬瓶に滴下し、室温で3分間インキュベートした;iii)穏やかに撹拌している間、引き続いて、0.5M HEPES(pH=7.2)0.30ml、Df−DN30 0.71ml(一般に1−3mg)、および0.5M HEPES(pH=7.2)0.70mlをピペットで取り反応薬瓶に滴下し、標識反応物のpHを6.8−7.2の範囲に保った;iv)その後反応混合物を穏やかに撹拌して、室温で1時間インキュベートした;v)一方、PD10カラムを20ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)で洗い流した;vi)一時間インキュベートした後、反応混合物をピペットで取り出し、カラムの上から滴下し、素通し画分を除去した;vii)1.5ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)をピペットで取り出し、カラムに滴下して、素通し画分を除去した;viii)2ml 0.9%NaCl/ゲンチシン酸 5mg ml−1(pH=4.9−5.3)をピペットで取り出しPD−10カラムに滴下し、精製した放射性標識されたDN30を収集した;ix)精製した放射性標識されたDN30をITLCおよびHPLCで分析した。放射化学的純度は95%より高く、該溶液を4℃で保存するか、またはインビトロまたはインビボにおける研究のために、0.9%NaCl/ゲンチシン酸5mg ml−1(pH=4.9−5.3)で希釈する準備をした。放射性標識されたタンパク質は少なくとも数日間、安定して保存される。
ゲンチシン酸は放射線によるタンパク質全体の崩壊を防ぐために標識および保存の間導入された。典型的に、0.9−1.5Df部分はDN30抗体ごとに結合された。89Zrを用いたDf−複合mAbの放射性標識は全体的に85%以上の標識収率を得た。生じた89Zr−mAb複合体は放射化学的純度(ITLCおよび分析的HPLCによる95%以上)、免疫活性およびインビボでの安定性に関して最適であった。
分析
89Zr−DN30または131I−DN30の各準備の後、放射標識効率および放射化学的純度のための瞬間薄層グロマトグラフィ(ITLC)によって、そして高速液体クロマトグラフィ(HPLC)およびドデシル硫酸ナトリウム−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)、続いて全体のための蛍光体撮像装置分析、続いて免疫活性のための細胞−結合アッセイによって、複合体を分析した。ガラス線維シート(Pall Corp., East Hills, NY)を浸透させたシリカゲル上で、放射性標識されたDN30のITLC分析を行った。移動相として0.02Mクエン酸塩緩衝剤(pH5.0)を用いた。
SuperdexTM 20010/300 GL size exclusion column(GE Healthcare Life Sciences)を用いてJasco HPLC systemにおいて最終生成物のHPLCのモニタリングを行った。溶離剤として、0.05M リン酸ナトリウムおよび0.15M塩化ナトリウム(pH 6.8)の混合物を流速0.5mL/minにて使用した。非還元性条件下で7.5%SDS−PAGEゲルを用いてPhastge System(GE Healthcare Life Sciences)を用いて電気泳動を行った。
基本的にLindmoら,J Immunol Methods 1984;72:77−89によって記載されたように、2%パラホルムアルデヒドで固定したGTL−16細胞の連続希釈法で、89Zr−DN30および131I−DN30(10000cpm/mL)の結合を測定することによって免疫活性を決定した。データを、ラインウィーバー・バーク(二重逆数)プロットによるグラフを用いて分析し、そして免疫活性を無限の高原過剰を表す状況を推定することによって決定した。
生体内分布
皮下に注入されたヒト胃癌細胞系GTL−16またはHNSCC細胞系FaDuの異種移植片をもつヌードマウスを用いた。メスのマウス(HSD:Athymic Nude−Foxn1nu,21−31g,Harlan CPB)は、実験の際、10−14週であった。すべての動物実験は、国立衛生研究所での実験動物の世話に関する理念およびオランダ国内法令(Wet op de dierproeven”, Stb 1985, 336)に従って行われた。
生体内分布調査を3セット行った。第一の実験は、89Zr−DN30(0.28±0.004MBq)および131I−DN30(0.37±0.004MBq)を皮下に同時注入したときの生体内分布を、GTL−16を有するヌードマウスで評価した。それぞれの動物がMAbを合計100μg与えられるように、標識されていないDN30が注射混合物に加えられた。この最初の抗体用量は、ヌードマウスモデルに関して記載されているように、血液からIgG2aイソタイプに関係のあるMAbの迅速な除去を阻止するのに十分量であり、腫瘍において抗原の浸潤を阻止するのに十分に低用量として選択された。実験当初の平均腫瘍の大きさは、64±33mmであった。注射後1、2、3および5
日目に、時点ごとの4匹のマウスに麻酔をして、出血させ、殺して解剖した。採血後、腫瘍および正常組織の重さを量り、ガンマ計数器を用いて、各サンプルの放射線量を測定した。組織の1グラム当たりの注射された用量のパーセンテージとして、放射線接種を算出した(%ID/g)。
第二の実験では、GTL−16を有するヌードマウスにおいて、89Zr−DN30タンパク質用量と生体内分布との間の関係を調査した。4匹ずつ4つの群は、0.39±0.02MBqの89Zr−DN30を注射によって受けた。各群のマウスがDN30をそれぞれ合計して25、50、100または200μg与えられるように、標識していないDN30を注射混合物に加えた。実験当初の平均腫瘍の大きさは、50±34mmであり、他の群間で同じであった。注射後3日目に、上記手順に従った、さらなる処理を行って、すべてのマウスに麻酔をし、出血させ、殺して解剖した。
第三の実験では、FaDuを有するヌードマウス(n=16)において、89Zr−DN30(0.28±0.01MBq;100μg)の生体内分布を評価した。実験当初の平均腫瘍の大きさは、149±47mmであった。注射後1、2、3および4日目に、上記手順に従った、さらなる処理を行って、すべてのマウスに麻酔をし、出血させ、殺して解剖した。
PET撮影手順
89Zr−DN30による 撮影および定量化のための動物のPET研究は、本質的にVerelら,J Nucl Med 2003;44:1663−70に記載されたように行われる。つまり、PET研究は、二重結晶層HRRT PETスキャナ(Siemens/CTI Knoxville)、専用の小型動物およびヒトの脳のスキャナ(De Jong HWAMら,Phys Med Biol 2007;52:1505−26)を用いて行われた。GTL−16異種移植片を有する4匹のヌードマウスに89Zr−DN30(100μg) 2.6±0.04MBqを皮下注射した。実験当初の平均腫瘍の大きさは46±19mmであった。動物をイソフルレンを用いて鎮静状態にして、10分で撮影し、注射後1、2、3および4日目に、3D放射スキャンを400−650KeV windowを用いて60分間、64−ビット リストモードで得た。9のスパンを用いて、64−ビットリストモードファイルを最初に単枠ヒストグラムに変換し、次いで、2反復および16サブセットの3D OP−OSEM再構築を用いて再現した。再現した後、バックグラウンド補正とともに最大ピクセル値の50%で、3D isocontourを用いて、腫瘍周辺の関心領域(ROI)を半自動式に描いた。最後のPETスキャンの後すぐに、動物を殺し、解剖して、上記のとおり処理した。
第二の撮影研究において、FaDu異種移植片を有する4匹のヌードマウスの一群に89Zr−DN30 1.8±0.01MBqを皮下注射した(100μg)。実験当初の平均腫瘍の大きさは、231±64mmであった。撮影は上記のとおり行われた。
統計分析
注入された複合体間の組織内摂取の相違を、対データに関するStudent t−testを用いたSPSS 11.0ソフトウェアとともに、各時点で統計的に分析した。Two−sided優位性レベルを算出し、P<0.01が統計的に有意であると考えられた。他の群間の組織内摂取の相違の統計分析は、不対データのStudent t−testを用いて行われた。PET−定義された89Zr腫瘍摂取に対するエクスビボで評価された89Zr腫瘍摂取の回帰分析もまたSPSS11.0ソフトウェアを用いて行った。
結果
免疫組織化学
GTL−16およびFaDuの両細胞系はMetを発現したが(図1aおよび1b)、Met発現はGTL−16において最も高かった(外側細胞表面において〜100000コピー)。Metコピー数はFaDuに関して正確に決定され得なかった。Met発現はFaDu異種移植片に比べて、GTL−16異種移植片で高いことが明らかとなった(図1cおよび1d)。
放射性標識
131Iを用いたDN30または89Zrを用いたN−sucDf−DN30の放射性標識は、全体の標識産物がそれぞれ85%以上と70%以上という結果になった。ITLCによって決定されたように、放射化学的純度は、両者の生成物に関して常に95%以上であった。最終産物の特定の放射線は、131I−DN30に関して30から80MBq/mg、および89Zr−DN30に関して54−70MBq/mgの範囲であった。HPLCおよびSDS−PAGE分析は、MAbが131Iまたは89Zrで標識されたものであるかに関わらず、DN30の最適な統合性を明らかにした。両放射免疫複合体の免疫活性は、最も高い細胞濃度で70%以上、そして無限の抗原過剰状態で95%以上であった。
生体内分布
第一の研究において、発明者らは、89Zr−DN30および131I−DN30(合計100μg DN30)をともに注射したときの生体内分布を、GTL−16−腫瘍を有するヌードマウスにおいて、注射後5日目まで比較した。89Zr−DN30は、131Iで標識した方に比べて、十分に高い腫瘍集積、ならびに肝臓および脾臓の十分に高い摂取を示した(表1)。注射後1日から5日目の期間において、89Zr−DN30の腫瘍集積は、12.2±4.3%ID/gから19.6±3.3%ID/gの範囲であり、131I−DN30の腫瘍集積は、7.8±3.1%ID/gから5.3±1.0%ID/gの範囲であった。両複合体の摂取のわずかな相違は、血液と他のすべての正常な組織で見つかった。それにもかかわらず、89Zr−DN30に関して、腫瘍−対−正常組織の比率は、肝臓および脾臓の最初の時点を除いて常に高かった。89Zrと比べて、腫瘍中の131Iは、血液中の131Iのレベルを決して超えなかった。これらの結果に基づいて、発明者らは、残りの生体内分布およびPET撮影研究に89Zr−DN30を選択した。
Figure 2009292815
*任意のタンパク質投与量間での89Zr−DN30摂取における有意差(P<0.01)をアスタリスクで記す。
すべてのデータは、平均±S.D.(n=4)として示される。
マウスにおいて効率よく腫瘍を標的にすることに関して、100μgがMAb DN30の適当な投与量かを調べるために、89Zr−DN30の生体内分布を、注射後3日目のGTL−16異種移植片を有するマウスにおいて、25−200μgの範囲の4つのタンパク質投与量にて評価した。表2に、血液、腫瘍組織における平均摂取量、および腫瘍−対−正常組織比を示す。腫瘍−対−正常組織比と組み合わされた腫瘍摂取量は、50および100μg群でもっとも有利であると考えられた。もっとも少ないタンパク質投与量において、DN30の血液レベルは相対的に低く、マウス間で大きく変化したが、その一方で、たとえば、脾臓の摂取は高かった。このことは、ヌードマウスモデルにおけるMAbのIgG2aアイソタイプに関する急速な除去を示す。したがって、発明者らは次の生体内分布および画像解析にMAb投与量100μgを使用した。
Figure 2009292815

*任意のタンパク質投与量間での89Zr−DN30摂取における有意差(P<0.01)をアスタリスクで記す。
すべてのデータは、平均±S.D.(n=4)として示される。
第三の実験において、89Zr−DN30の生体内分布は注射後4日目までのFaDu(Met低発現)を有するヌードマウスで評価した(表3)。FaDu腫瘍における89Zr−DN30の摂取はGTL−16腫瘍よりもかなり低く、たとえば、注射後3日目で、FaDu腫瘍摂取は、GTL−16腫瘍で18.0±4.5%ID/gであったのに対して、7.8±1.2%ID/gであった。この低い摂取は、免疫組織化学によって決定されるこれらの腫瘍において、Metの異なる発現レベルと相互に関連する(図1)。
Figure 2009292815
すべてのデータは、平均±S.D.(n=4)として示される。
PET画像
89Zr−DN30を皮下注射後1日目から4日目までの間に、Metを発現しているヒトの癌の異種移植片を有するマウスの代表的なPET画像を図2(GTL−16)および図3(FaDu)に示す。撮影の最初の時点、注射ご10分で、血液プールでの唯一の放射能は観察されなかった(スキャンは示さない)。早くも注射後1日目で、すべての腫瘍(矢印)を明確に視覚化することができ、良好な腫瘍の撮像は最終の撮影までの期間持続された。生体内分布データから予測されるように、腫瘍の摂取はGTL−16異種移植片においてより言明された。腫瘍の局在性が、経時的に減少する血液プールおよび肝臓と脾臓の摂取とともに明らかにされた。注目すべき、11mgほどの小さいGTL−16の腫瘍が明確に視覚化された。PETで定義づけられた腫瘍摂取とエクスビボの腫瘍摂取測定値(R=0.98)との間にはよい相関関係があることがわかった。
もちろん、本発明の原理は変わらないが、請求項に定義されているように本発明の範囲から逸脱することなく、実施例によって単に記載されたことおよび説明されたことに関して、構成の詳細および実施態様は幅広く変化し得る。

Claims (24)

  1. 少なくとも、
    抗−Metモノクローナル抗体、
    エピトープ結合領域を含む抗−Metモノクローナル抗体のフラグメント、
    抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含む遺伝子組み換え抗体、
    抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含むヒト化抗体またはその組み合わせ、
    のうち一つを含む、免疫撮像技術を用いた腫瘍細胞の検出のための免疫造影剤であって、
    該抗−Metモノクローナル抗体がハイブリドーマ細胞系ICLC PD05006によって作られる免疫造影剤。
  2. 免疫撮像技術がガンマ線カメラ撮像技術、PET技術およびMRI技術の中から選択される、請求項1に記載の免疫造影剤。
  3. 検出可能なシグナル伝達部分に直接または間接結合されている、請求項1に記載の免疫造影剤であって、該検出可能なシグナル伝達部分が活性化されているまたは活性化可能である免疫造影剤。
  4. 続いて検出可能なシグナル伝達物質に結合するのに適した分子に結合されている、請求項1に記載の免疫造影剤であって、該検出可能なシグナル伝達物質が活性されているかまたは活性化可能である免疫造影剤。
  5. 検出可能なシグナル伝達部分が、ガンマ線カメラ造影可能試薬、PET造影可能試薬、MRI造影可能試薬の中から選択される、請求項3または4に記載の免疫造影剤。
  6. ガンマ線カメラ造影可能試薬がH、14C、35S、99mTC、123I、125I、131I、111In、97Ru、67Ga、および201Tl、186Re、177Luから選択される、請求項5に記載の免疫造影剤。
  7. PET造影可能試薬が89Zr、124I、64Cu、76Br、86Y、18F、68Ga、45Tiから選択される、請求項5に記載の免疫造影剤。
  8. MRI造影可能試薬がGa、Mn、Cu、Fe、AuおよびEuから選択される、請求項5に記載の免疫造影剤。
  9. 抗−Metモノクローナル抗体が配列番号1および2を含むヌクレオチド配列または少なくとも一つの保存的置換が存在する配列番号1および2を含むヌクレオチド配列を有する、請求項1から8のいずれか1つに記載の免疫造影剤。
  10. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域を含むフラグメントがFab、F(ab’)、Fab’、Fv、scFvから選択される、請求項1から8のいずれか1つに記載の免疫造影剤。
  11. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含む遺伝子組み換え抗体が、配列番号8(CDR−H1)、配列番号9(CDR−H2)、配列番号10(CDR−H3)、配列番号11(CDR−L1)、配列番号12(CDR−L2)および配列番号13(CDR−L3)を含むヌクレオチド配列を有する、請求項1から8のいずれか1つに記載の免疫造影剤。
  12. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含むヒト化抗体がマウス/ヒトキメラ抗体である、請求項1から8のいずれか1つに記載の免疫造影剤。
  13. 免疫撮像技術における使用に適した診断用組成物であって、
    (i)少なくとも、
    抗−Metモノクローナル抗体、
    抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域を含むフラグメント、
    抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含む遺伝子組み換え抗体、
    抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含むヒト化抗体またはその組み合わせ、
    のうち1つを含む免疫造影剤、および
    (ii)抗−Metモノクローナル抗体がハイブリドーマ細胞系ICLC PD05006によって作られることを特徴とする、診断上許容し得る担体および/または賦形剤、
    を含み、
    該免疫造影剤が、a)検出可能なシグナル伝達部分に直接または関節結合されている、またはb)続いて、活性されているかまたは活性化可能である、検出可能なシグナル伝達部分に結合するのに適した分子に結合されている、診断用組成物。
  14. 免疫撮像技術が、ガンマ線カメラ撮像技術、PET技術およびMRI技術から選択される、請求項13に記載の組成物。
  15. 検出可能なシグナル伝達部分がガンマ線カメラ造影可能試薬、PET造影可能試薬、MRI造影可能試薬から選択される、請求項13に記載の組成物。
  16. ガンマ線カメラ造影可能試薬がH、14C、35S、99mTC、123I、125I、131I、111In、97Ru、67Ga、201Tl、186Re、および177Luから選択される、請求項15に記載の組成物。
  17. PET造影可能試薬が89Zr、124I、64Cu、76Br、86Y、18F、68Ga、および45Tiから選択される、請求項15に記載の免疫造影剤。
  18. MRI造影可能試薬がGa、Mn、Cu、Fe、AuおよびEuから選択される、請求項15に記載の免疫造影剤。
  19. 抗−Metモノクローナル抗体が配列番号1および配列番号2を含むヌクレオチド配列または少なくとも1つの保存的置換が存在する配列番号1および配列番号2を含むヌクレオチド配列を有する、請求項13から18のいずれか1つに記載の組成物。
  20. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域を含むフラグメントがFab、F(ab’)、Fab’、Fv、scFvから選択される、請求項13から18のいずれか1つに記載の組成物。
  21. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含む遺伝子組み換え抗体が、配列番号8(CDR−H1)、配列番号9(CDR−H2)、配列番号10(CDR−H3)、配列番号11(CDR−L1)、配列番号12(CDR−L2)および配列番号13(CDR−L3)を含むヌクレオチド配列を有する、請求項13から18のいずれか1つに記載の組成物。
  22. 抗−Metモノクローナル抗体のエピトープ結合領域または相補性決定領域を含むヒト化抗体がマウス/ヒトキメラ抗体である、請求項12、13から18のいずれか1つに記載の組成物。
  23. 癌または腫瘍細胞がMetを発現している対象における癌の状態または腫瘍の診断のための、請求項1から12のいずれか1つに記載の免疫造影剤を含む第一薬瓶または請求項13から22のいずれか1つに記載の診断用組成物、および免疫造影剤または診断用組成物の使用説明書を含む診断用キット。
  24. 第一薬瓶が検出可能なシグナル伝達部分に結合するのに適した分子に結合している免疫造影剤を含むものであり、免疫造影剤に結合するのに適した検出可能なシグナル伝達部分を含む第二薬瓶を含む、請求項23に記載の診断用キット。
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