JP2009291216A - 飲料組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】アンセリンは、マグロ、カツオ等の回遊魚の筋肉に多く含まれるアラニンとヒスチジンからなるジペプチドである。アンセリンは、尿酸値抑制作用等を有することが知られている。しかしながら、市販されているアンセリンやこれを含有するペプチドは、魚類を原料としていることから、魚臭や畜肉臭等の不快臭が感じられ、消費者の嗜好にそぐわず、改善が求められていた。
【解決手段】水を溶媒とし、該溶媒1000mlあたりイソフムロン類を5mg〜60mgおよびアンセリンを10mg〜10gの割合で含有してなる飲料組成物。
【選択図】なし
【解決手段】水を溶媒とし、該溶媒1000mlあたりイソフムロン類を5mg〜60mgおよびアンセリンを10mg〜10gの割合で含有してなる飲料組成物。
【選択図】なし
Description
本発明は、飲料組成物に関する。
アンセリンは、マグロ、カツオ等の回遊魚の筋肉に多く含まれるアラニンとヒスチジンからなるジペプチドである。アンセリンは、尿酸値抑制作用等を有することが知られている。
しかしながら、市販されているアンセリンやこれを含有するペプチドは、魚類を原料としていることから、魚臭や畜肉臭等の不快臭が感じられ、消費者の嗜好にそぐわず、改善が求められていた。
しかしながら、市販されているアンセリンやこれを含有するペプチドは、魚類を原料としていることから、魚臭や畜肉臭等の不快臭が感じられ、消費者の嗜好にそぐわず、改善が求められていた。
上記課題を解決するため、例えば特許文献1には、アンセリン含有ペプチドと、以下の(a)〜(e)、
(a)茶葉の不発酵物、半発酵物または発酵物
(b)茶葉の不発酵物の焙煎物
(c)ハト麦、玄米および大麦からなる群から選ばれる穀物の焙煎物
(d)ドクダミまたはクマザサの乾燥物
(e)ゴマ、ソバ、ダイズおよびケツメイシからなる群から選ばれる種子の焙煎物
からなる群から選ばれる植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種とを配合することを特徴とする飲料が開示されている。
(a)茶葉の不発酵物、半発酵物または発酵物
(b)茶葉の不発酵物の焙煎物
(c)ハト麦、玄米および大麦からなる群から選ばれる穀物の焙煎物
(d)ドクダミまたはクマザサの乾燥物
(e)ゴマ、ソバ、ダイズおよびケツメイシからなる群から選ばれる種子の焙煎物
からなる群から選ばれる植物の加工物の抽出物および香料の少なくとも1種とを配合することを特徴とする飲料が開示されている。
本発明の目的は、アンセリンまたはこれを含有するペプチドを含む飲料組成物における魚臭および畜肉臭等の不快臭を改善し、風味を大幅に良化した飲料組成物の提供にある。
本発明は、水を溶媒とし、該溶媒1000mlあたりイソフムロン類を5mg〜60mgおよびアンセリンを10mg〜10gの割合で含有してなる飲料組成物を提供するものである。
本発明によれば、アンセリンまたはこれを含有するペプチドを含む飲料組成物における魚臭および畜肉臭等の不快臭を改善(マスキング)し、風味を大幅に良化した飲料組成物が提供される。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に使用されるイソフムロン類は、公知の化合物であり、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロンおよびこれらの組み合わせ等を挙げることができる。またイソフムロン類は、市販されているものを利用することができる。さらにイソフムロン類は、公知の方法に従って製造することができ、例えばホップのルプリン部に由来する抽出物を積極的に異性化することにより得ることができる。ホップのルプリン部は、ビール醸造原料として知られている。当該製造方法は、例えば特開2005−104951号公報等に例示されている。
本発明に使用されるイソフムロン類は、公知の化合物であり、イソフムロン、イソアドフムロン、イソコフムロンおよびこれらの組み合わせ等を挙げることができる。またイソフムロン類は、市販されているものを利用することができる。さらにイソフムロン類は、公知の方法に従って製造することができ、例えばホップのルプリン部に由来する抽出物を積極的に異性化することにより得ることができる。ホップのルプリン部は、ビール醸造原料として知られている。当該製造方法は、例えば特開2005−104951号公報等に例示されている。
本発明に使用されるアンセリンは、公知の化合物であって、マグロ、カツオ等の回遊魚の筋肉から得られるアラニンとヒスチジンが結合したジペプチドである。なお本発明でいうアンセリンとは、アラニンとヒスチジンが結合したジペプチドを含むペプチドを包含するものとする。アンセリンは、市販されているものを利用することもでき、例えば焼津水産化学工業社製、マリンアクティブ等が挙げられる。
本発明における飲料組成物は、水を溶媒とし、該溶媒1000mlあたりイソフムロン類を5mg〜60mgおよびアンセリンを10mg〜10gの割合で含有するものである。イソフムロン類が5mg未満であると、添加量が少なすぎて本発明の効果を奏することができない。逆に60mgを超えると、イソフムロン類自体が発する不快味を強く感じ、好ましくない。
イソフムロン類の前記添加量は、10mg〜45mgが好ましく、10〜30mgがさらに好ましく、10〜25mgがとくに好ましい。
また、本発明の飲料組成物において、アンセリンの上記添加量が10mg未満では、アンセリンの不快臭をそもそも感じない。また、10gを超えると、アンセリンの不快臭が強すぎてイソフムロン類を添加しても不快臭の低減に効果が生じない。
アンセリンの前記添加量は、10mg〜5gが好ましく、20mg〜1gがさらに好ましく、100mg〜1gがとくに好ましい。
イソフムロン類の前記添加量は、10mg〜45mgが好ましく、10〜30mgがさらに好ましく、10〜25mgがとくに好ましい。
また、本発明の飲料組成物において、アンセリンの上記添加量が10mg未満では、アンセリンの不快臭をそもそも感じない。また、10gを超えると、アンセリンの不快臭が強すぎてイソフムロン類を添加しても不快臭の低減に効果が生じない。
アンセリンの前記添加量は、10mg〜5gが好ましく、20mg〜1gがさらに好ましく、100mg〜1gがとくに好ましい。
本発明の飲料組成物は、上記有効成分以外にも、一般的な各種飲料に含まれる各種成分を含有してもよいことは勿論である。また、本発明の飲料組成物はアルコール飲料であってもよい。例えば麦芽発酵飲料、例えばビール飲料が挙げられる。
本発明の飲料は上記のように溶媒である水を主成分とするものであり、そこに溶解される溶質は例えば20質量%以下であるのが望ましい。
本発明の飲料組成物の製法はとくに制限されず、公知技術に基づき製造することができる。
本発明の飲料は上記のように溶媒である水を主成分とするものであり、そこに溶解される溶質は例えば20質量%以下であるのが望ましい。
本発明の飲料組成物の製法はとくに制限されず、公知技術に基づき製造することができる。
以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
水1000mlにマリンアクティブ10(商品名:焼津水産化学工業株式会社製:アンセリンを10%含む)を25g添加し、攪拌した。さらに下記表に示す割合でイソフムロン類(イソフムロン48質量%、イソコフムロン37質量%、イソアドフムロン15質量%の割合を有する)を添加し、攪拌し、これらをガラス容器に充填し、キャップを施し、飲料組成物(1〜11)とした。これら飲料組成物を65℃の恒温槽にて1日保管後、専門パネラー5〜6名により、下記の評価基準にて不快臭(魚臭および畜肉臭)を評価した。結果を表1に示した。
<官能評価の基準>
不快臭を非常に感じる :0点
不快臭をかなり感じる :1点
不快臭を感じる :2点
不快臭をやや感じる :3点
不快臭を僅かに感じる :4点
不快臭を感じない :5点
不快臭を非常に感じる :0点
不快臭をかなり感じる :1点
不快臭を感じる :2点
不快臭をやや感じる :3点
不快臭を僅かに感じる :4点
不快臭を感じない :5点
*1:アンセリンの不快臭は感じないが、苦味を強く感じる。
*2:アンセリンの不快臭は感じないが、苦味を非常に強く感じる。
*2:アンセリンの不快臭は感じないが、苦味を非常に強く感じる。
なお、上記実施例において、水の替わりに炭酸水を使用しても上記と同様の結果を得た。また、上記実施例において、水の替わりにエチルアルコールを0.1〜10%、例えば約5%含む炭酸水を使用しても上記と同様の結果を得た。
Claims (1)
- 水を溶媒とし、該溶媒1000mlあたりイソフムロン類を5mg〜60mgおよびアンセリンを10mg〜10gの割合で含有してなる飲料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009219321A JP2009291216A (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 飲料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009291216A true JP2009291216A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41539991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009219321A Pending JP2009291216A (ja) | 2009-09-24 | 2009-09-24 | 飲料組成物 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009291216A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013176327A (ja) * | 2012-02-28 | 2013-09-09 | Sapporo Breweries Ltd | 麦芽飲料、香味改善剤及びこれらに関する方法 |
CN103535833A (zh) * | 2011-01-27 | 2014-01-29 | 秦永高 | 用于降低尿酸的饮品、保健品及使用方法 |
CN103719990A (zh) * | 2013-12-17 | 2014-04-16 | 浙江现代中药与天然药物研究院有限公司 | 一种含有螺旋藻和鲣鱼骨提取物的功能性饮料 |
JP2018183066A (ja) * | 2017-04-24 | 2018-11-22 | サッポロビール株式会社 | 非麦芽飲料及びその製造方法並びに非麦芽飲料の香気を向上させる方法 |
JP2019180260A (ja) * | 2018-04-03 | 2019-10-24 | サッポロホールディングス株式会社 | 血中尿酸値低下剤及び血中尿酸値低下用飲食品組成物 |
WO2020157890A1 (ja) * | 2019-01-31 | 2020-08-06 | サントリーホールディングス株式会社 | ビールテイスト飲料 |
-
2009
- 2009-09-24 JP JP2009219321A patent/JP2009291216A/ja active Pending
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