JP2009287223A - 吊戸装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】吊戸が2枚以上あっても、床に複数のレールを施工することなく、全ての吊戸の振れ止めを行える吊戸装置を提供する。
【解決手段】3枚の吊戸のうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端部に、床面5に固定された第1係合部材10が吊戸1aをスライド可能とするように係合され、隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部に、第2係合部材15が固定され、他方の吊戸1b(1c)の下端部に第2係合部材15が該他方の吊戸1b(1c)をスライド可能とするように係合され、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合しているので、全ての吊戸1a,1b,1cの振れ止めを行える。
【選択図】図2
【解決手段】3枚の吊戸のうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端部に、床面5に固定された第1係合部材10が吊戸1aをスライド可能とするように係合され、隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部に、第2係合部材15が固定され、他方の吊戸1b(1c)の下端部に第2係合部材15が該他方の吊戸1b(1c)をスライド可能とするように係合され、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合しているので、全ての吊戸1a,1b,1cの振れ止めを行える。
【選択図】図2
Description
本発明は、2枚以上の吊戸をそれぞれ左右にスライド可能となるように前後方向に重ねて吊持してなる吊戸装置に関する。
3枚の吊戸をそれぞれ左右にスライド可能となるように前後方向に重ねて吊持してなる吊戸装置の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この吊戸装置では、3本のハンガーレールに、それぞれ、吊戸の上端に取り付けられた上吊り車が走行自在に設けられている。また、吊戸のそれぞれの下端には戸車が取り付けられており、これら戸車は戸車用のレールによってその走行が案内されている。そして、このような吊戸装置では、吊戸の下端にそれぞれ取り付けられた戸車が3本の戸車用のレールにそれぞれ嵌合することによって、吊戸の振れ止めがされている。
特開2003−214036号公報
このように、従来の吊戸装置では、吊戸の振れ止めを行うために吊戸の数に応じて複数の戸車用のレールを設ける必要があるので、これらレールを床等に取り付けるための施工に手間がかかるうえ、床に複数本のレールを施工すると、その分床の表面に凹凸が生じて
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、吊戸が2枚以上あっても、床に複数のレールを施工することなく、全ての吊戸の振れ止めを行える吊戸装置を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、2枚以上の吊戸1a,1b,1cをそれぞれ左右方向にスライド可能となるように前後方向に重ねて吊持してなる吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端部には、床面5または前記吊戸1aに対向配置された壁面6aの下端部に固定された第1係合部材10が前記吊戸1aをスライド可能とするように係合されており、
隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部には、第2係合部材15が固定されており、他方の吊戸1b(1c)の下端部には前記第2係合部材15が該他方の吊戸1b(1c)をスライド可能とするように係合されており、
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合していることを特徴とする。
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端部には、床面5または前記吊戸1aに対向配置された壁面6aの下端部に固定された第1係合部材10が前記吊戸1aをスライド可能とするように係合されており、
隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部には、第2係合部材15が固定されており、他方の吊戸1b(1c)の下端部には前記第2係合部材15が該他方の吊戸1b(1c)をスライド可能とするように係合されており、
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合していることを特徴とする。
ここで、隣り合う吊戸のうち、一方の吊戸の先端部の下端部に、第2係合部材を固定する場合、前後方向一端側に位置する吊戸、またはこの吊戸に近い側の吊戸を一方の吊戸として、この吊戸の先端部の下端部に第2係合部材を固定する。
他方の吊戸の下端部に、前記第2係合部材を該他方の吊戸をスライド可能とするように係合する場合、前後方向一端側に位置する吊戸に隣り合う吊戸、または前後方向一端側に位置する吊戸に遠い側の吊戸を他方の吊戸として、この吊戸の下端部に、第2係合部材を係合する。
他方の吊戸の下端部に、前記第2係合部材を該他方の吊戸をスライド可能とするように係合する場合、前後方向一端側に位置する吊戸に隣り合う吊戸、または前後方向一端側に位置する吊戸に遠い側の吊戸を他方の吊戸として、この吊戸の下端部に、第2係合部材を係合する。
請求項1に記載の発明によれば、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端部には、床面5または壁面6aの下端部に固定された第1係合部材10が係合され、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合しており、隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部には、第2係合部材15が固定されており、他方の吊戸1b(1c)の下端部には前記第2係合部材15が係合さているので、全ての吊戸1a,1b,1cは、第1係合部材10、第2係合部材15、レール17によってその振れ止めが行われている。つまり、前後方向の一端側に位置する吊戸1aは第1係合部材10と第2係合部材15とによって振れ止めが行われ、前後方向の他端側に位置する吊戸1cは、レール17と第2係合部材15とによって振れ止めが行われ、前後方向の一端側に位置する吊戸1aと他端側の位置する吊戸1cとの間にある吊戸1bは、第2係合部材15,15によって振れ止めが行われているので、全ての吊戸1a,1b,1cの振れ止めを行える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吊戸装置において、
前記第2係合部材15は、水平に設けられた水平板部15aと、この水平板部15aの一端部に垂直に設けられた固定板部15bと、前記水平板部15aの他端部に垂直に設けられた係合板部15cとから構成されており、
前記固定板部15bが前記一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部側面に固定されており、
前記係合板部15cが前記他方の吊戸1b(1c)の下端面に形成されこの吊戸1b(1c)の幅方向に延在する溝12にスライド可能に係合されており、
前記水平板部15aが前記他方の吊戸1b(1c)の下方に配置されていることを特徴とする。
前記第2係合部材15は、水平に設けられた水平板部15aと、この水平板部15aの一端部に垂直に設けられた固定板部15bと、前記水平板部15aの他端部に垂直に設けられた係合板部15cとから構成されており、
前記固定板部15bが前記一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部側面に固定されており、
前記係合板部15cが前記他方の吊戸1b(1c)の下端面に形成されこの吊戸1b(1c)の幅方向に延在する溝12にスライド可能に係合されており、
前記水平板部15aが前記他方の吊戸1b(1c)の下方に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、固定板部15bを一方の吊戸1a(1b)の下端部側面に固定することによって、第2係合部材15を容易かつ確実に固定でき、係合板部15cを他方の吊戸1b(1c)の下端面の溝12に係合することによって他方の吊戸1b(1c)を安定的にスライドさせることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吊戸装置において、
前記第1係合部材10は、水平に設けられた固定板部10aと、この固定板部10aの一端部に垂直に設けられた係合板部10bとから構成されており、
前記固定板部10aが前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下方またはその近傍に位置する床面5に固定されており、
前記係合板部10bが前記一端側に位置する吊戸1aの下端面に形成され、この吊戸1aの幅方向に延在する溝12にスライド可能に係合されていることを特徴とする。
前記第1係合部材10は、水平に設けられた固定板部10aと、この固定板部10aの一端部に垂直に設けられた係合板部10bとから構成されており、
前記固定板部10aが前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下方またはその近傍に位置する床面5に固定されており、
前記係合板部10bが前記一端側に位置する吊戸1aの下端面に形成され、この吊戸1aの幅方向に延在する溝12にスライド可能に係合されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、固定板部10aを前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下方またはその近傍に位置する床面5に固定することによって、第1係合部材10を床面5に容易かつ確実に固定でき、係合板部10bを前記一端側に位置する吊戸1aの下端面の溝12に係合することによってこの吊戸1aを安定的にスライドさせることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸1aの下端面の先端部には、前記レール17にスライド可能に係合するスライダ20が設けられていることを特徴とする。
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸1aの下端面の先端部には、前記レール17にスライド可能に係合するスライダ20が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端面の先端部に設けられたスライダ20がレール17にスライド可能に係合することによって、該吊戸1cを安定的にスライドさせることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aは、壁面6aに対向して配置されており、この吊戸1aと前記壁面6との間に位置する床面5に、前記第1係合部材10が固定されていることを特徴とする。
前記2枚以上の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aは、壁面6aに対向して配置されており、この吊戸1aと前記壁面6との間に位置する床面5に、前記第1係合部材10が固定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前後方向の一端側に位置する吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5に、第1係合部材10が固定されているので、第1係合部材10を壁面6aおよび吊戸1aによって隠すことができる。
本発明によれば、2枚以上の吊戸のうち、前後方向の一端側に位置する吊戸の下端部には、床面または前記吊戸に対向配置された壁面の下端部に固定された第1係合部材が前記吊戸をスライド可能とするように係合されており、隣り合う吊戸のうち、一方の吊戸の先端部の下端部には、第2係合部材が固定されており、他方の吊戸の下端部には前記第2係合部材が該他方の吊戸をスライド可能とするように係合されており、2枚以上の吊戸のうち、前後方向の他端側に位置する吊戸の下端部は、床面に固定されたレールにスライド可能に係合しているので、これら第1係合部材、第2係合部材、レールによって、全ての吊戸の振れ止めを行える。
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る吊戸装置を示す縦断面図、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は吊戸によって開口を閉じた状態を示す平断面図である。
これらの図に示す吊戸装置は、3枚の吊戸1a,1b,1cを備えている。3枚の吊戸1a,1b,1cは、左右方向(図1において紙面と直交する方向、図2において左右方向)にスライド可能となるように前後方向(図1において左右方向、図2において上下方向)に重ねて吊持されている。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る吊戸装置を示す縦断面図、図2は図1におけるA−A線断面図、図3は吊戸によって開口を閉じた状態を示す平断面図である。
これらの図に示す吊戸装置は、3枚の吊戸1a,1b,1cを備えている。3枚の吊戸1a,1b,1cは、左右方向(図1において紙面と直交する方向、図2において左右方向)にスライド可能となるように前後方向(図1において左右方向、図2において上下方向)に重ねて吊持されている。
すなわちまず、3枚の吊戸1a,1b,1cの上端部には、上吊り車2がそれぞれ取り付けられている。なお、上吊り車2は、3枚の吊戸1a,1b,1cの上端部の幅方向2箇所にそれぞれ取り付けられている。
一方、吊戸1a,1b,1cの上方に位置する天井3には、ハンガーレール4が固定されている。このハンガーレール4は、天井3に固定された固定板4aと、この固定板4aから垂下する3本のレール4b・・・とによって構成されている。3本のレール4b・・・は平行離間して配置されており、該3本のレール4b・・・に前記3枚の吊戸1a,1b,1cの上吊り車2・・・がレール4bの長手方向(図1において紙面と直交する方向、図2において左右方向)走行可能に係合されている。この状態において、吊戸1a,1b,1cの下端面と床面5との間には所定の隙間が設けられている。
したがって、3枚の吊戸1a,1b,1cはハンガーレール4に吊持された状態で、レール4bの長手方向にスライド可能となっている。
一方、吊戸1a,1b,1cの上方に位置する天井3には、ハンガーレール4が固定されている。このハンガーレール4は、天井3に固定された固定板4aと、この固定板4aから垂下する3本のレール4b・・・とによって構成されている。3本のレール4b・・・は平行離間して配置されており、該3本のレール4b・・・に前記3枚の吊戸1a,1b,1cの上吊り車2・・・がレール4bの長手方向(図1において紙面と直交する方向、図2において左右方向)走行可能に係合されている。この状態において、吊戸1a,1b,1cの下端面と床面5との間には所定の隙間が設けられている。
したがって、3枚の吊戸1a,1b,1cはハンガーレール4に吊持された状態で、レール4bの長手方向にスライド可能となっている。
前記3枚の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸1aは、壁面6aに所定の隙間をあけて対向して配置されている。この壁面6aは、壁6の吊戸側を向く面である。壁6は床7と天井3との間に設けられており、壁パネル6bの両面に石膏ボード6c,6cを取り付けて形成されている。そして、吊戸側を向く石膏ボード6cの表面が前記壁面6aとなっている。なお、吊戸側と反対側を向く石膏ボード6cの表面には壁紙6dが貼り付けられている。
前記吊戸1aの下端部には、床面5に固定された第1係合部材10が吊戸1aをスライド可能とするように係合されている。
すなわちまず、吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5には、第1係合部材10が固定されている。第1係合部材10は、水平に設けられた固定板部10aと、この固定板部10aの一端部に設けられた係合板部10bとから構成されたL型の金具であり、前記固定板部10aが吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5に、ビス11によって固定されている。なお、床面5は前記床7の表面に固定されたフローリング材の表面で構成されている。また、第1係合部材10は、壁6の先端部近傍の床面5に固定されている。
すなわちまず、吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5には、第1係合部材10が固定されている。第1係合部材10は、水平に設けられた固定板部10aと、この固定板部10aの一端部に設けられた係合板部10bとから構成されたL型の金具であり、前記固定板部10aが吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5に、ビス11によって固定されている。なお、床面5は前記床7の表面に固定されたフローリング材の表面で構成されている。また、第1係合部材10は、壁6の先端部近傍の床面5に固定されている。
前記係合板部10bは、前記吊戸1aの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されている。溝12は吊戸1aの下端面に、該吊戸1aの幅方向に延在して形成されており、該溝12の両端部には、端部金具12a,12aが設けられている。
端部金具12a,12aは、吊戸1aの下端面に埋設されており、その表面は吊戸1aの下端面とほぼ面一となっている。端部金具12aには、前記溝12と同幅の溝が形成されており、この溝が前記溝12の端部を構成している。端部金具12a,12aには、前記係合板部10bが係合するようになっており、前側(図2において左側)の端部金具12aに係合板部10bが係合することによって、吊戸1aの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1aがそれ以上引き込まれないように吊戸1aの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制され、後側(図3において右側)の端部金具12aに係合板部10bが係合することによって、吊戸1aの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1aがそれ以上引き出されないように吊戸1aの引き出し側(図3において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
端部金具12a,12aは、吊戸1aの下端面に埋設されており、その表面は吊戸1aの下端面とほぼ面一となっている。端部金具12aには、前記溝12と同幅の溝が形成されており、この溝が前記溝12の端部を構成している。端部金具12a,12aには、前記係合板部10bが係合するようになっており、前側(図2において左側)の端部金具12aに係合板部10bが係合することによって、吊戸1aの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1aがそれ以上引き込まれないように吊戸1aの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制され、後側(図3において右側)の端部金具12aに係合板部10bが係合することによって、吊戸1aの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1aがそれ以上引き出されないように吊戸1aの引き出し側(図3において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
また、隣り合う吊戸1a,1bのうち、一方の吊戸1aの先端部の下端部には、第2係合部材15が固定されており、他方の吊戸1bの下端部には第2係合部材15が該他方の吊戸1bをスライド可能とするように係合されている。
すなわちまず、第2係合部材15は、水平に設けられた水平板部15aと、この水平板部15aの一端部に垂直に設けられた固定板部15bと、前記水平板部15aの他端部に垂直に設けられた係合板部15cとから構成された断面鈎型の金具であり、前記固定板部15bが前記吊戸1aの先端部の下端部側面にビス16によって固定されている。
また、水平板部15aは、固定板部15bの下端部から他方の吊戸1b側に延びて、該吊戸1bの下方に配置されている。
さらに、係合板部15cは水平板部15aの端部から上方に延びて、吊戸1bの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されている。溝12は吊戸1bの下端面に、該吊戸1bの幅方向に延在して形成されており、該溝12の両端部には、前記吊戸1aの下端面に設けられたものと同様の端部金具12a,12aが同様にして設けられている。
すなわちまず、第2係合部材15は、水平に設けられた水平板部15aと、この水平板部15aの一端部に垂直に設けられた固定板部15bと、前記水平板部15aの他端部に垂直に設けられた係合板部15cとから構成された断面鈎型の金具であり、前記固定板部15bが前記吊戸1aの先端部の下端部側面にビス16によって固定されている。
また、水平板部15aは、固定板部15bの下端部から他方の吊戸1b側に延びて、該吊戸1bの下方に配置されている。
さらに、係合板部15cは水平板部15aの端部から上方に延びて、吊戸1bの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されている。溝12は吊戸1bの下端面に、該吊戸1bの幅方向に延在して形成されており、該溝12の両端部には、前記吊戸1aの下端面に設けられたものと同様の端部金具12a,12aが同様にして設けられている。
端部金具12a,12aには、前記係合板部15cが係合するようになっており、前側(図2において左側)の端部金具12aに係合板部15cが係合することによって、吊戸1bの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1bがそれ以上引き込まれないように吊戸1bの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制され、後側(図3において右側)の端部金具12aに係合板部15cが係合することによって、吊戸1bの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1bがそれ以上引き出されないように吊戸1bの引き出し側(図3において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
さらに、隣り合う吊戸1b,1cのうち、一方の吊戸1bの先端部の下端部側面には、前記吊戸1aの先端部の下端部側面に固定された第2係合部材15と同様の第2係合部材15の固定板部15bが固定されている。
また、水平板部15aは、固定板部15bの下端部から他方の吊戸1c側に延びて、該吊戸1cの下方に配置されている。
さらに、係合板部15cは水平板部15aの端部から上方に延びて、吊戸1cの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されている。溝12は吊戸1cの下端面に、該吊戸1bの幅方向に延在して形成されており、該溝12の両端部には、前記吊戸1a,1bの下端面にそれぞれ設けられたものと同様の端部金具12a,12aが同様にして設けられている。
また、水平板部15aは、固定板部15bの下端部から他方の吊戸1c側に延びて、該吊戸1cの下方に配置されている。
さらに、係合板部15cは水平板部15aの端部から上方に延びて、吊戸1cの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されている。溝12は吊戸1cの下端面に、該吊戸1bの幅方向に延在して形成されており、該溝12の両端部には、前記吊戸1a,1bの下端面にそれぞれ設けられたものと同様の端部金具12a,12aが同様にして設けられている。
端部金具12a,12aには、前記係合板部15cが係合するようになっており、前側(図2において左側)の端部金具12aに係合板部15cが係合することによって、吊戸1cの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1cがそれ以上引き込まれないように吊戸1bの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制され、後側(図3において右側)の端部金具12aに係合板部15cが係合することによって、吊戸1cの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸1cがそれ以上引き出されないように吊戸1cの引き出し側(図3において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
3枚の吊戸1a,1b,1cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部は、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合している。
すなわち、吊戸1cの下端面の先端部には、スライダ20が軸20aを介して取り付けられている。軸20aは吊戸1cの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具12aより前側に固定されている。軸20aの下端部は、前記第2係合部材15より下方に突出しており、この軸20aの下端部にスライダ20が固定されている。
一方、前記床面5には、図2および図3において、左右方向の延びる溝が形成されており、この溝にレール17が嵌め込まれている。レール17は断面凹状に形成されており、その凹溝に前記スライダ20がレール17の長手方向(左右方向)に摺動可能に係合されている。なお、レール21は吊戸1cが閉位置までスライド可能となるように、開口21の端部21aまで延在している。
すなわち、吊戸1cの下端面の先端部には、スライダ20が軸20aを介して取り付けられている。軸20aは吊戸1cの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具12aより前側に固定されている。軸20aの下端部は、前記第2係合部材15より下方に突出しており、この軸20aの下端部にスライダ20が固定されている。
一方、前記床面5には、図2および図3において、左右方向の延びる溝が形成されており、この溝にレール17が嵌め込まれている。レール17は断面凹状に形成されており、その凹溝に前記スライダ20がレール17の長手方向(左右方向)に摺動可能に係合されている。なお、レール21は吊戸1cが閉位置までスライド可能となるように、開口21の端部21aまで延在している。
上記のような吊戸装置は、図2および図3に示すように、壁6の左側にある開口21を開閉する際に使用される。
図5は、開口21が開いている状態を示す。この状態において、吊戸装置の3枚の吊戸1a,1b,1cは、壁6の壁面6a側に引き込まれており、この状態において、吊戸1aの下端面の前側の端部金具12aに、床面5に固定された第1係合部材10の係合板部10bが係合し、吊戸1bの下端面の前側の端部金具12aに、吊戸1aの下端部側面に固定された第2係合部材15の係合板部15cが係合し、吊戸1cの下端面の前側の端部金具12aに、吊戸1bの下端部側面に固定された第2係合部材15の係合板部15cが係合している。これによって、3枚の吊戸1a,1b,1cは、それらがそれ以上引き込まれないように吊戸1a,1b,1cの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制されている。
図5は、開口21が開いている状態を示す。この状態において、吊戸装置の3枚の吊戸1a,1b,1cは、壁6の壁面6a側に引き込まれており、この状態において、吊戸1aの下端面の前側の端部金具12aに、床面5に固定された第1係合部材10の係合板部10bが係合し、吊戸1bの下端面の前側の端部金具12aに、吊戸1aの下端部側面に固定された第2係合部材15の係合板部15cが係合し、吊戸1cの下端面の前側の端部金具12aに、吊戸1bの下端部側面に固定された第2係合部材15の係合板部15cが係合している。これによって、3枚の吊戸1a,1b,1cは、それらがそれ以上引き込まれないように吊戸1a,1b,1cの引き込み側(図2において右側)へのスライドが規制されている。
開口21を吊戸装置の3枚の吊戸1a,1b,1cによって閉じる場合、まず吊戸1cを左側にスライドさせると、吊戸1bに固定されている第2係合部材15の係合板部15cが吊戸1cの下端面の溝12を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具12aに係合する。なお、吊戸1cがスライドする場合、吊戸1cの下端部に取り付けられたスライダ20がレール17を摺動するとともに、吊戸1cの上端部の上吊り車2がハンガーレール4を走行する。これによって、吊戸1cは安定的にスライドする。
さらに、吊戸1cを左側にスライドさせると、前記右側の端部金具12aに係合している係合板部15cが左側に移動し、これに伴って、吊戸1bが引き出されて左側にスライドする。
吊戸15cのスライドに伴って、さらに吊戸15bが左側にスライドすると、吊戸1aに固定されている第2係合部材15の係合板部15cが吊戸1bの下端面の溝12を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具12aに係合する。
さらに、吊戸1bが左側にスライドすると、前記右側の端部金具12aに係合している係合板部15cが左側に移動し、これに伴って、吊戸1aが引き出されて左側にスライドする。
さらに、吊戸1aが左側にスライドすると、床面5に固定されている第1係合部材10の係合板部10bが吊戸1aの下端面の溝12を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具12aに係合し、それ以上の吊戸1aのスライドが規制される。これと同時に、吊戸1cが開口部21の端部21aに当接することによって、開口部21が吊戸1a,1b,1cによって閉じられる。
さらに、吊戸1cを左側にスライドさせると、前記右側の端部金具12aに係合している係合板部15cが左側に移動し、これに伴って、吊戸1bが引き出されて左側にスライドする。
吊戸15cのスライドに伴って、さらに吊戸15bが左側にスライドすると、吊戸1aに固定されている第2係合部材15の係合板部15cが吊戸1bの下端面の溝12を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具12aに係合する。
さらに、吊戸1bが左側にスライドすると、前記右側の端部金具12aに係合している係合板部15cが左側に移動し、これに伴って、吊戸1aが引き出されて左側にスライドする。
さらに、吊戸1aが左側にスライドすると、床面5に固定されている第1係合部材10の係合板部10bが吊戸1aの下端面の溝12を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具12aに係合し、それ以上の吊戸1aのスライドが規制される。これと同時に、吊戸1cが開口部21の端部21aに当接することによって、開口部21が吊戸1a,1b,1cによって閉じられる。
開口21を開く場合、吊戸1cを右側にスライドさせると、順次吊戸1b,1cが連動して右側にスライドすることによって行う。
なお、本実施の形態では、開口21を開閉じる際に、吊戸1cを左右側にスライドさせることによって、吊戸1b,1cを連動して左右側にスライドさせたが、吊戸1a,1b,1cをそれぞれ適宜スライドさせることによって、開口21を開閉してもよい。
なお、本実施の形態では、開口21を開閉じる際に、吊戸1cを左右側にスライドさせることによって、吊戸1b,1cを連動して左右側にスライドさせたが、吊戸1a,1b,1cをそれぞれ適宜スライドさせることによって、開口21を開閉してもよい。
本実施の形態によれば、前後方向の一端側に位置する吊戸1aの下端面に形成された溝12に、床面5に固定された第1係合部材10の係合板部10bが係合され、前後方向の他端側に位置する吊戸1cの下端部のスライダ20が、床面5に固定されたレール17にスライド可能に係合しており、隣り合う吊戸1a,1b(1b,1c)のうち、一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部側面に、第2係合部材15が固定されており、他方の吊戸1b(1c)の下端面に形成された溝12に前記第2係合部材15の係止板部15cが係合さているので、全ての吊戸1a,1b,1cは、第1係合部材10、第2係合部材15、レール17によってその振れ止めが行われている。つまり、前後方向の一端側に位置する吊戸1aは第1係合部材10と第2係合部材15とによって振れ止めが行われ、前後方向の他端側に位置する吊戸1cは、レール17と第2係合部材15とによって振れ止めが行われ、吊戸1aと吊戸1cとの間にある吊戸1bは、第2係合部材15,15によって振れ止めが行われているので、全ての吊戸1a,1b,1cの振れ止めを行える。
特に、吊戸1a,1b,1cによって開口21を閉じた状態では、吊戸1aの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材15と第1係合部材10によって振れ止めされ、吊戸1bの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材15,15によって振れ止めされ、さらに、吊戸1cの下端部の前部と後部がそれぞれレール17と第2係合部材15によって振れ止めされているので、吊戸1a,1b,1cをより確実に振れ止めすることができる。
特に、吊戸1a,1b,1cによって開口21を閉じた状態では、吊戸1aの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材15と第1係合部材10によって振れ止めされ、吊戸1bの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材15,15によって振れ止めされ、さらに、吊戸1cの下端部の前部と後部がそれぞれレール17と第2係合部材15によって振れ止めされているので、吊戸1a,1b,1cをより確実に振れ止めすることができる。
また、第2係合部材15が、水平板部15aと、固定板部15bと、係合板部15cとから構成されており、固定板部15bが一方の吊戸1a(1b)の先端部の下端部側面に固定されており、係合板部15cが他方の吊戸1b(1c)の下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されているので、第2係合部材15を容易かつ確実に固定できるとともに、他方の吊戸1b(1c)を安定的にスライドさせることができる。
さらに、第1係合部材10が、固定板部10aと、係合板部10bとから構成されており、固定板部10aが吊戸1aの下方に位置する床面5に固定されており、係合板部10bが吊戸1aの下端面に形成された溝12にスライド可能に係合されているので、第1係合部材10を床面5に容易かつ確実に固定できるとともに、吊戸1aを安定的にスライドさせることができる。
また、吊戸1cの下端面の先端部には、レール17にスライド可能に係合するスライダ20が設けられているので、該吊戸1cを安定的にスライドさせることができる。
加えて、吊戸1aが、壁面6aに対向して配置されており、この吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5に、第1係合部材10が固定されているので、第1係合部材10を壁面6aおよび吊戸1aによって隠すことができる。
また、吊戸1cの下端面の先端部には、レール17にスライド可能に係合するスライダ20が設けられているので、該吊戸1cを安定的にスライドさせることができる。
加えて、吊戸1aが、壁面6aに対向して配置されており、この吊戸1aと壁面6aとの間に位置する床面5に、第1係合部材10が固定されているので、第1係合部材10を壁面6aおよび吊戸1aによって隠すことができる。
なお、本実施の形態では、吊戸装置を3枚の吊戸1a,1b,1cを備える構成としたが、4枚以上の吊戸によって構成してもよいのは勿論のことである。
また、本実施の形態では、第1係合部材10を床面5に固定したが、これに代えて、壁面6aの下端部に固定してもよい。
また、本実施の形態では、第1係合部材10を床面5に固定したが、これに代えて、壁面6aの下端部に固定してもよい。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る吊戸装置を示す縦断面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は吊戸によって開口を閉じた状態を示す平断面図である。
これらの図に示す吊戸装置は、3枚の吊戸31a,31b,31cを備えている。3枚の吊戸31a,31b,31cは、左右方向(図4において紙面と直交する方向、図5において左右方向)にスライド可能となるように前後方向(図4において左右方向、図5において上下方向)に重ねて吊持されている。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る吊戸装置を示す縦断面図、図5は図4におけるA−A線断面図、図6は吊戸によって開口を閉じた状態を示す平断面図である。
これらの図に示す吊戸装置は、3枚の吊戸31a,31b,31cを備えている。3枚の吊戸31a,31b,31cは、左右方向(図4において紙面と直交する方向、図5において左右方向)にスライド可能となるように前後方向(図4において左右方向、図5において上下方向)に重ねて吊持されている。
3枚の吊戸31a,31b,31cの上端部には、上吊り車32がそれぞれ取り付けられている。なお、上吊り車32は、3枚の吊戸31a,31b,31cの上端部の幅方向2箇所にそれぞれ取り付けられている。
一方、吊戸31a,31b,31cの上方に位置する、開口部の上面には、ハンガーレール34,34,34が所定間隔で並行に設けられている。ハンガーレール34は断面略コ字型の長尺なものであり、前記開口部の上面に形成された凹溝に、下面開口部を下に向けて嵌め込まれて固定されている。
これらハンガーレール34,34,34には、前記3枚の吊戸31a,31b,31cの上吊り車32,32,32がハンガーレール34の長手方向(図4において紙面と直交する方向、図5において左右方向)に走行可能に係合されている。
この状態において、吊戸31a,31b,31cの下端面と床面35との間には所定の隙間が設けられている。
したがって、3枚の吊戸31a,31b,31cはハンガーレール34,34,34に吊持された状態で、ハンガーレール34の長手方向にスライド可能となっている。
なお、ハンガーレール34の対向する側壁部の下端部には、内側に向けて水平に突出する突部が対向して形成されており、これら突部上を上吊り車32が走行可能となっている。
一方、吊戸31a,31b,31cの上方に位置する、開口部の上面には、ハンガーレール34,34,34が所定間隔で並行に設けられている。ハンガーレール34は断面略コ字型の長尺なものであり、前記開口部の上面に形成された凹溝に、下面開口部を下に向けて嵌め込まれて固定されている。
これらハンガーレール34,34,34には、前記3枚の吊戸31a,31b,31cの上吊り車32,32,32がハンガーレール34の長手方向(図4において紙面と直交する方向、図5において左右方向)に走行可能に係合されている。
この状態において、吊戸31a,31b,31cの下端面と床面35との間には所定の隙間が設けられている。
したがって、3枚の吊戸31a,31b,31cはハンガーレール34,34,34に吊持された状態で、ハンガーレール34の長手方向にスライド可能となっている。
なお、ハンガーレール34の対向する側壁部の下端部には、内側に向けて水平に突出する突部が対向して形成されており、これら突部上を上吊り車32が走行可能となっている。
前記3枚の吊戸31a,31b,31cのうち、前後方向の一端側に位置する吊戸31aは、壁面36aに所定の隙間をあけて対向して配置されている。この壁面36aは、壁36の吊戸側を向く面である。壁36は床37上に設けられたフローリング材と前記開口部の上面との間に設けられている。
前記3枚の吊戸31aの下端部には、床面35に固定された第1係合部材40が吊戸31aをスライド可能とするように係合されている。
すなわちまず、吊戸31aの下方に位置する床面35には、第1係合部材40が固定されている。第1係合部材40は、水平に設けられた固定板部40aと、この固定板部40aの中央部に設けられた係合板部40bとから構成されたT型の金具であり、前記固定板部40aが吊戸31aの下方に位置する床面35に、ビスによって固定されている。なお、床面35は前記床37の表面に固定されたフローリング材の表面で構成されている。
すなわちまず、吊戸31aの下方に位置する床面35には、第1係合部材40が固定されている。第1係合部材40は、水平に設けられた固定板部40aと、この固定板部40aの中央部に設けられた係合板部40bとから構成されたT型の金具であり、前記固定板部40aが吊戸31aの下方に位置する床面35に、ビスによって固定されている。なお、床面35は前記床37の表面に固定されたフローリング材の表面で構成されている。
前記係合板部40bは、前記吊戸31aの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されている。溝42は吊戸31aの下端面に、該吊戸31aの幅方向に延在して形成されており、該溝42の両端部には、端部金具42a,42aが設けられている。
端部金具42a,42aは、吊戸31aの下端面に固定されており、その表面は吊戸31aの下端面から若干突出している。端部金具42aには、前記溝42より幅が若干大きい溝が形成されており、平面視(底面視)においてこの溝の内側に前記溝42の端部が位置している。端部金具42a,42aには、前記溝42をスライドして、該溝42の端部に位置した係合板部40bが入り込むようになっている。また、端部金具42aの溝の底部には、当接部材42bが固定されている。この当接部材42は樹脂やゴム等の衝撃を吸収可能な材料で形成されている。
そして、前側(図5において左側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部40bが当接することによって、吊戸31aの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31aがそれ以上引き込まれないように吊戸31aの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制され、後側(図6において右側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部40bが当接することによって、吊戸31aの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31aがそれ以上引き出されないように吊戸31aの引き出し側(図6において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
端部金具42a,42aは、吊戸31aの下端面に固定されており、その表面は吊戸31aの下端面から若干突出している。端部金具42aには、前記溝42より幅が若干大きい溝が形成されており、平面視(底面視)においてこの溝の内側に前記溝42の端部が位置している。端部金具42a,42aには、前記溝42をスライドして、該溝42の端部に位置した係合板部40bが入り込むようになっている。また、端部金具42aの溝の底部には、当接部材42bが固定されている。この当接部材42は樹脂やゴム等の衝撃を吸収可能な材料で形成されている。
そして、前側(図5において左側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部40bが当接することによって、吊戸31aの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31aがそれ以上引き込まれないように吊戸31aの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制され、後側(図6において右側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部40bが当接することによって、吊戸31aの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31aがそれ以上引き出されないように吊戸31aの引き出し側(図6において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
また、隣り合う吊戸31a,31bのうち、一方の吊戸31aの先端部の下端部には、第2係合部材45が固定されており、他方の吊戸41bの下端部には第2係合部材45が該他方の吊戸31bをスライド可能とするように係合されている。
すなわちまず、第2係合部材45は、水平に設けられた水平板部45aと、この水平板部45aの一端部に垂直に設けられた固定板部45bと、前記水平板部45aの他端部に垂直に設けられた係合板部45cとから構成された断面鈎型の金具であり、前記固定板部45bが前記吊戸31aの先端部の下端部側面にビス46によって固定されている。
また、水平板部45aは、固定板部45bの下端部から他方の吊戸31b側に延びて、該吊戸31bの下方に配置されている。
さらに、係合板部45cは水平板部45aの端部から上方に延びて、吊戸31bの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されている。溝42は吊戸31bの下端面に、該吊戸31bの幅方向に延在して形成されており、該溝42の両端部には、前記吊戸31aの下端面に設けられたものと同様の端部金具42a,42aが同様にして設けられている。
すなわちまず、第2係合部材45は、水平に設けられた水平板部45aと、この水平板部45aの一端部に垂直に設けられた固定板部45bと、前記水平板部45aの他端部に垂直に設けられた係合板部45cとから構成された断面鈎型の金具であり、前記固定板部45bが前記吊戸31aの先端部の下端部側面にビス46によって固定されている。
また、水平板部45aは、固定板部45bの下端部から他方の吊戸31b側に延びて、該吊戸31bの下方に配置されている。
さらに、係合板部45cは水平板部45aの端部から上方に延びて、吊戸31bの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されている。溝42は吊戸31bの下端面に、該吊戸31bの幅方向に延在して形成されており、該溝42の両端部には、前記吊戸31aの下端面に設けられたものと同様の端部金具42a,42aが同様にして設けられている。
端部金具42a,42aには、前記溝42をスライドして、該溝42の端部に位置した係合板部45bcが入り込むようになっている。そして、前側(図5において左側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部45cが当接することによって、吊戸31bの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31bがそれ以上引き込まれないように吊戸31bの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制され、後側(図6において右側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部45cが当接することによって、吊戸31bの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31bがそれ以上引き出されないように吊戸31bの引き出し側(図6において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
さらに、隣り合う吊戸31b,31cのうち、一方の吊戸31bの先端部の下端部側面には、前記吊戸31aの先端部の下端部側面に固定された第2係合部材45と同様の第2係合部材45の固定板部45bが固定されている。
また、水平板部45aは、固定板部45bの下端部から他方の吊戸31c側に延びて、該吊戸31cの下方に配置されている。
さらに、係合板部45cは水平板部45aの端部から上方に延びて、吊戸31cの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されている。溝42は吊戸31cの下端面に、該吊戸31bの幅方向に延在して形成されており、該溝42の両端部には、前記吊戸31a,31bの下端面にそれぞれ設けられたものと同様の端部金具42a,42aが同様にして設けられている。
また、水平板部45aは、固定板部45bの下端部から他方の吊戸31c側に延びて、該吊戸31cの下方に配置されている。
さらに、係合板部45cは水平板部45aの端部から上方に延びて、吊戸31cの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されている。溝42は吊戸31cの下端面に、該吊戸31bの幅方向に延在して形成されており、該溝42の両端部には、前記吊戸31a,31bの下端面にそれぞれ設けられたものと同様の端部金具42a,42aが同様にして設けられている。
端部金具42a,42aには、前記溝42をスライドして、該溝42の端部に位置した係合板部45cが入り込むようになっている。そして、前側(図5において左側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部45cが当接することによって、吊戸31cの開位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31cがそれ以上引き込まれないように吊戸1bの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制され、後側(図6において右側)の端部金具42aの当接部材42bに係合板部45cが当接することによって、吊戸31cの閉位置の位置決めがなされるとともに、吊戸31cがそれ以上引き出されないように吊戸31cの引き出し側(図6において左側)へのスライドが規制されるようになっている。
3枚の吊戸31a,31b,31cのうち、前後方向の他端側に位置する吊戸31cの下端部は、床面35に固定されたレール47にスライド可能に係合している。
すなわち、吊戸31cの下端面の先端部には、スライダ50が軸50aを介して取り付けられている。軸50aは吊戸31cの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具42aより前側に固定されている。軸50aの下端部は、前記第2係合部材45より下方に突出しており、この軸50aの下端部にスライダ50が固定されている。
一方、前記床面35には、図5および図6において、左右方向の延びる溝が形成されており、この溝にレール47が嵌め込まれている。レール47は断面凹状に形成されており、その凹溝に前記スライダ50がレール47の長手方向(左右方向)に摺動可能に係合されている。なお、レール47は吊戸31cが閉位置までスライド可能となるように、開口21の端部21aまで延在している。
すなわち、吊戸31cの下端面の先端部には、スライダ50が軸50aを介して取り付けられている。軸50aは吊戸31cの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具42aより前側に固定されている。軸50aの下端部は、前記第2係合部材45より下方に突出しており、この軸50aの下端部にスライダ50が固定されている。
一方、前記床面35には、図5および図6において、左右方向の延びる溝が形成されており、この溝にレール47が嵌め込まれている。レール47は断面凹状に形成されており、その凹溝に前記スライダ50がレール47の長手方向(左右方向)に摺動可能に係合されている。なお、レール47は吊戸31cが閉位置までスライド可能となるように、開口21の端部21aまで延在している。
また、3枚の吊戸31a,31b,31cのそれぞれ側端部には、引手部材55,55が取り付けられている。引手部材55は、吊戸の上下方向に延在する長尺なもので、その対向する側面には、断面半円状の凹溝55aが上下に延在して形成されている。そして、この凹溝55aに手を引っ掛けて吊戸31a,31b,31cを引き出せるようになっている。
また、吊戸31b,31cの後方(図5において右方)には、戸当り56b,56cが平面視において段差をもって設けられており、吊戸31b,31cは、その開位置において、それぞれ戸当り56,56に当接し、吊戸31aは開口部の内壁面57に当接するようになっている。これによって、吊戸31a,31b,31cは、その開位置において、前側の側端部が平面視において段差を付けられ、吊戸31a,31b,31cのそれぞれ引手部材55,55,55の凹溝55a,55a,55aが開口部の一方の側から見て露出している。
また、吊戸31b,31cの後方(図5において右方)には、戸当り56b,56cが平面視において段差をもって設けられており、吊戸31b,31cは、その開位置において、それぞれ戸当り56,56に当接し、吊戸31aは開口部の内壁面57に当接するようになっている。これによって、吊戸31a,31b,31cは、その開位置において、前側の側端部が平面視において段差を付けられ、吊戸31a,31b,31cのそれぞれ引手部材55,55,55の凹溝55a,55a,55aが開口部の一方の側から見て露出している。
上記のような吊戸装置は、図5および図6に示すように、壁36の左側にある開口21を開閉する際に使用される。
図2は、開口21が開いている状態を示す。この状態において、吊戸装置の3枚の吊戸31a,31b,31cは、壁36の壁面36a側に引き込まれており、この状態において、吊戸31aの下端面の前側の端部金具42a当接部材42bに、床面35に固定された第1係合部材40の係合板部40bが当接し、吊戸31bの下端面の前側の端部金具42aの当接部材42bに、吊戸31aの下端部側面に固定された第2係合部材45の係合板部45cが当接し、吊戸31cの下端面の前側の端部金具42aの当接部材42bに、吊戸31bの下端部側面に固定された第2係合部材45の係合板部45cが当接している。これによって、3枚の吊戸31a,31b,31cは、それらがそれ以上引き込まれないように吊戸31a,31b,31cの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制されている。また、3枚の吊戸31a,31b,31cはそれらの後側の側端部が壁面57、戸当り50b,50cに当接することによっても、引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制されている。
図2は、開口21が開いている状態を示す。この状態において、吊戸装置の3枚の吊戸31a,31b,31cは、壁36の壁面36a側に引き込まれており、この状態において、吊戸31aの下端面の前側の端部金具42a当接部材42bに、床面35に固定された第1係合部材40の係合板部40bが当接し、吊戸31bの下端面の前側の端部金具42aの当接部材42bに、吊戸31aの下端部側面に固定された第2係合部材45の係合板部45cが当接し、吊戸31cの下端面の前側の端部金具42aの当接部材42bに、吊戸31bの下端部側面に固定された第2係合部材45の係合板部45cが当接している。これによって、3枚の吊戸31a,31b,31cは、それらがそれ以上引き込まれないように吊戸31a,31b,31cの引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制されている。また、3枚の吊戸31a,31b,31cはそれらの後側の側端部が壁面57、戸当り50b,50cに当接することによっても、引き込み側(図5において右側)へのスライドが規制されている。
開口21を吊戸装置の3枚の吊戸31a,31b,31cによって閉じる場合、まず吊戸31cを左側にスライドさせると、吊戸31bに固定されている第2係合部材45の係合板部15cが吊戸31cの下端面の溝42を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具42aの当接部材42bに係合する。なお、吊戸31cがスライドする場合、吊戸31cの下端部に取り付けられたスライダ50がレール47を摺動するとともに、吊戸31cの上端部の上吊り車32がハンガーレール34を走行する。これによって、吊戸31cは安定的にスライドする。
さらに、吊戸31cを左側にスライドさせると、前記右側の端部金具42aの当接部材42bに当接している係合板部45cが左側に移動し、これに伴って、吊戸31bが引き出されて左側にスライドする。
吊戸45cのスライドに伴って、さらに吊戸45bが左側にスライドすると、吊戸31aに固定されている第2係合部材45の係合板部45cが吊戸31bの下端面の溝42を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具42aの当接部材42bに当接する。
さらに、吊戸31bが左側にスライドすると、前記右側の端部金具42aの当接部材42bに当接している係合板部45cが左側に移動し、これに伴って、吊戸31aが引き出されて左側にスライドする。
さらに、吊戸31aが左側にスライドすると、床面35に固定されている第1係合部材40の係合板部40bが吊戸31aの下端面の溝42を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具42aの当接部材42bに当接し、それ以上の吊戸31aのスライドが規制される。これと同時に、吊戸31cが開口部21の端部21aに当接することによって、開口部21が吊戸31a,31b,31cによって閉じられる。
さらに、吊戸31cを左側にスライドさせると、前記右側の端部金具42aの当接部材42bに当接している係合板部45cが左側に移動し、これに伴って、吊戸31bが引き出されて左側にスライドする。
吊戸45cのスライドに伴って、さらに吊戸45bが左側にスライドすると、吊戸31aに固定されている第2係合部材45の係合板部45cが吊戸31bの下端面の溝42を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具42aの当接部材42bに当接する。
さらに、吊戸31bが左側にスライドすると、前記右側の端部金具42aの当接部材42bに当接している係合板部45cが左側に移動し、これに伴って、吊戸31aが引き出されて左側にスライドする。
さらに、吊戸31aが左側にスライドすると、床面35に固定されている第1係合部材40の係合板部40bが吊戸31aの下端面の溝42を相対的に右側にスライドし、右側の端部金具42aの当接部材42bに当接し、それ以上の吊戸31aのスライドが規制される。これと同時に、吊戸31cが開口部21の端部21aに当接することによって、開口部21が吊戸31a,31b,31cによって閉じられる。
開口21を開く場合、吊戸31cを右側にスライドさせると、順次吊戸31b,31cが連動して右側にスライドすることによって行う。
なお、本実施の形態では、開口21を開閉じる際に、吊戸31cを左右側にスライドさせることによって、吊戸31b,31cを連動して左右側にスライドさせたが、吊戸31a,31b,31cをそれぞれ適宜スライドさせることによって、開口21を開閉してもよい。
なお、本実施の形態では、開口21を開閉じる際に、吊戸31cを左右側にスライドさせることによって、吊戸31b,31cを連動して左右側にスライドさせたが、吊戸31a,31b,31cをそれぞれ適宜スライドさせることによって、開口21を開閉してもよい。
本実施の形態によれば、前後方向の一端側に位置する吊戸31aの下端面に形成された溝42に、床面35に固定された第1係合部材40の係合板部40bが係合され、前後方向の他端側に位置する吊戸31cの下端部のスライダ50が、床面35に固定されたレール47にスライド可能に係合しており、隣り合う吊戸31a,31b(31b,31c)のうち、一方の吊戸31a(31b)の先端部の下端部側面に、第2係合部材45が固定されており、他方の吊戸31b(31c)の下端面に形成された溝42に前記第2係合部材45の係止板部45cが係合さているので、全ての吊戸31a,31b,31cは、第1係合部材40、第2係合部材45、レール47によってその振れ止めが行われている。つまり、前後方向の一端側に位置する吊戸31aは第1係合部材40と第2係合部材45とによって振れ止めが行われ、前後方向の他端側に位置する吊戸31cは、レール47と第2係合部材45とによって振れ止めが行われ、吊戸31aと吊戸31cとの間にある吊戸31bは、第2係合部材45,45によって振れ止めが行われているので、全ての吊戸31a,31b,31cの振れ止めを行える。
特に、吊戸31a,31b,31cによって開口21を閉じた状態では、吊戸31aの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材45と第1係合部材40によって振れ止めされ、吊戸31bの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材45,45によって振れ止めされ、さらに、吊戸31cの下端部の前部と後部がそれぞれレール47と第2係合部材45によって振れ止めされているので、吊戸31a,31b,31cをより確実に振れ止めすることができる。
特に、吊戸31a,31b,31cによって開口21を閉じた状態では、吊戸31aの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材45と第1係合部材40によって振れ止めされ、吊戸31bの下端部の前部と後部がそれぞれ第2係合部材45,45によって振れ止めされ、さらに、吊戸31cの下端部の前部と後部がそれぞれレール47と第2係合部材45によって振れ止めされているので、吊戸31a,31b,31cをより確実に振れ止めすることができる。
また、第2係合部材45が、水平板部45aと、固定板部45bと、係合板部45cとから構成されており、固定板部45bが一方の吊戸31a(31b)の先端部の下端部側面に固定されており、係合板部45cが他方の吊戸31b(31c)の下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されているので、第2係合部材45を容易かつ確実に固定できるとともに、他方の吊戸31b(31c)を安定的にスライドさせることができる。
さらに、第1係合部材40が、固定板部40aと、係合板部40bとから構成されており、固定板部40aが吊戸41aの下方に位置する床面35に固定されており、係合板部40bが吊戸31aの下端面に形成された溝42にスライド可能に係合されているので、第1係合部材40を床面35に容易かつ確実に固定できるとともに、吊戸31aを安定的にスライドさせることができる。
また、吊戸31cの下端面の先端部には、レール47にスライド可能に係合するスライダ50が設けられているので、該吊戸31cを安定的にスライドさせることができる。
加えて、吊戸31aが、壁面36aに対向して配置されており、この吊戸31aの下方に位置する床面35に、第1係合部材10が固定されているので、第1係合部材40を壁面36aおよび吊戸31aによって隠すことができる。
また、吊戸31cの下端面の先端部には、レール47にスライド可能に係合するスライダ50が設けられているので、該吊戸31cを安定的にスライドさせることができる。
加えて、吊戸31aが、壁面36aに対向して配置されており、この吊戸31aの下方に位置する床面35に、第1係合部材10が固定されているので、第1係合部材40を壁面36aおよび吊戸31aによって隠すことができる。
なお、本実施の形態では、吊戸装置を3枚の吊戸31a,31b,31cを備える構成としたが、4枚以上の吊戸によって構成してもよいのは勿論のことである。
また、本実施の形態では、第1係合部材40を床面35に固定したが、これに代えて、壁面36aの下端部に固定してもよい。
また、本実施の形態では、第1係合部材40を床面35に固定したが、これに代えて、壁面36aの下端部に固定してもよい。
さらに、本実施の形態では、吊戸装置を3枚の吊戸31a,31b,31cを備える構成としたが、第3の実施の形態として、図7〜図9に示すように、吊戸装置を2枚の吊戸31a,31bを備える構成としてもよい。
なお、図7〜図9に示す第3の実施の形態の吊戸装置は、図4〜図6に示す第2の実施の形態の吊戸装置と、吊戸の枚数が異なるだけで、その他の構成は同じであるので、共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、第2の実施の形態では、吊戸31cにスライダ50を設けたが、本実施の形態では、吊戸31bにスライダ50を設けている。すなわち、吊戸31bの下端面の先端部に、スライダ50が軸50aを介して取り付けられている。軸50aは吊戸31bの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具42aより前側に固定されている。軸50aの下端部は、前記第2係合部材45より下方に突出しており、この軸50aの下端部にスライダ50が固定されている。
第3の実施の形態の吊戸装置では、第2の実施の形態の吊戸装置と同様の効果を得ることができる。
なお、図7〜図9に示す第3の実施の形態の吊戸装置は、図4〜図6に示す第2の実施の形態の吊戸装置と、吊戸の枚数が異なるだけで、その他の構成は同じであるので、共通部分には同一符号を付してその説明を省略する。
また、第2の実施の形態では、吊戸31cにスライダ50を設けたが、本実施の形態では、吊戸31bにスライダ50を設けている。すなわち、吊戸31bの下端面の先端部に、スライダ50が軸50aを介して取り付けられている。軸50aは吊戸31bの下端面の先端部で、かつ、前記端部金具42aより前側に固定されている。軸50aの下端部は、前記第2係合部材45より下方に突出しており、この軸50aの下端部にスライダ50が固定されている。
第3の実施の形態の吊戸装置では、第2の実施の形態の吊戸装置と同様の効果を得ることができる。
1a,1b,1c,31a,31b,31c 吊戸
5,35 床面
6a,36 壁面
10,40 第1係合部材
10a,40a 固定板部
10b,40b 係合板部
12,42 溝
15,45 第2係合部材
15a,45a 水平板部
15b,45b 固定板部
15c,45c 係合板部
17,47 レール
20,50 スライダ
5,35 床面
6a,36 壁面
10,40 第1係合部材
10a,40a 固定板部
10b,40b 係合板部
12,42 溝
15,45 第2係合部材
15a,45a 水平板部
15b,45b 固定板部
15c,45c 係合板部
17,47 レール
20,50 スライダ
Claims (5)
- 2枚以上の吊戸をそれぞれ左右方向にスライド可能となるように前後方向に重ねて吊持してなる吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸のうち、前後方向の一端側に位置する吊戸の下端部には、床面または前記吊戸に対向配置された壁面の下端部に固定された第1係合部材が前記吊戸をスライド可能とするように係合されており、
隣り合う吊戸のうち、一方の吊戸の先端部の下端部には、第2係合部材が固定されており、他方の吊戸の下端部には前記第2係合部材が該他方の吊戸をスライド可能とするように係合されており、
前記2枚以上の吊戸のうち、前後方向の他端側に位置する吊戸の下端部は、床面に固定されたレールにスライド可能に係合していることを特徴とする吊戸装置。 - 請求項1に記載の吊戸装置において、
前記第2係合部材は、水平に設けられた水平板部と、この水平板部の一端部に垂直に設けられた固定板部と、前記水平板部の他端部に垂直に設けられた係合板部とから構成されており、
前記固定板部が前記一方の吊戸の先端部の下端部側面に固定されており、
前記係合板部が前記他方の吊戸の下端面に形成されこの吊戸の幅方向に延在する溝にスライド可能に係合されており、
前記水平板部が前記他方の吊戸の下方に配置されていることを特徴とする吊戸装置。 - 請求項1または2に記載の吊戸装置において、
前記第1係合部材は、水平に設けられた固定板部と、この固定板部の一端部に垂直に設けられた係合板部とから構成されており、
前記固定板部が前記2枚以上の吊戸のうち前後方向の一端側に位置する吊戸の下方またはその近傍に位置する床面に固定されており、
前記係合板部が前記一端側に位置する吊戸の下端面に形成され、この吊戸の幅方向に延在する溝にスライド可能に係合されていることを特徴とする吊戸装置。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸のうち、前後方向の他端側に位置する吊戸の下端面の先端部には、前記レールにスライド可能に係合するスライダが設けられていることを特徴とする吊戸装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の吊戸装置において、
前記2枚以上の吊戸のうち、前後方向の一端側に位置する吊戸は、壁面に対向して配置されており、この吊戸と前記壁面との間に位置する床面に、前記第1係合部材が固定されていることを特徴とする吊戸装置。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2008-05-28 JP JP2008138823A patent/JP2009287223A/ja active Pending
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