JP2009285645A - 浮遊選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発泡体を含む材料から、発泡体を確実に選別することのできる、浮遊選別装置を提供すること。
【解決手段】発泡体を含む材料を液体2に浮遊させて、発泡体を選別する浮遊選別装置1であって、液体2を収容するための外側ケーシング3と、外側ケーシング3内に、外側ケーシング3と連通するように配置され、材料を受け入れる内側筒4と、内側筒4内および外側ケーシング3内に設けられ、液体2を攪拌して、渦流を発生させるための第1水平回転羽根5および第2水平回転羽根7と、内側筒4内に設けられ、発泡体の上昇を抑制するための抑制部90、および、渦流の通過を許容する切欠部50が形成される選別部6とを備える浮遊選別装置1に、湿潤状態の材料を投入し、その浮遊選別装置1により発泡体を選別する。
【選択図】図1

Description

本発明は、浮遊選別装置、詳しくは、発泡体を含む材料を液体に浮遊させて、発泡体を選別する浮遊選別装置に関する。
従来より、各種材料の中から、目的の材料を選別するための選別装置が知られている。
例えば、下端が開放される内側サイクロンと、それの外側に設けられ、水を収容する有底の外側サイクロンとを備える比重選別機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、特許文献1で提案される比重選別機では、球状のPPおよびPETとアルミニウム粒とを含む材料を、内側サイクロン内において渦流となる水に投入し、まず、比重が大きいアルミニウム粒を沈殿させてこれを採取し、次いで、PPおよびPETを内側サイクロンにおいて下降させながら、渦流によって内側サイクロンから外側サイクロンに移動させ浮上させて、これらを選別している。
特開平10−244536号公報
しかるに、廃棄される樹脂などの材料は、発泡ポリスチレンなどの発泡体を含んでおり、かかる発泡体を選別する必要がある。
しかし、特許文献1で提案される比重選別機では、発泡体を選別することは困難である。
とりわけ、金属薄膜により被覆された比較的比重の大きい発泡ポリスチレンや、渦流によって移動しにくい小粒子状(例えば、最大長さが35mm以下)の発泡ポリスチレンを選別することは、著しく困難である。
本発明の目的は、発泡体を含む材料から、発泡体を確実に選別することのできる、浮遊選別装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の浮遊選別装置は、発泡体を含む材料を液体に浮遊させて、前記発泡体を選別する浮遊選別装置であって、液体を収容するための外側ケーシングと、前記外側ケーシング内に、前記外側ケーシングと連通するように配置され、前記材料を受け入れる内側筒と、前記外側ケーシング内および/または前記内側筒内に設けられ、前記液体を攪拌して、渦流を発生させるための水平回転可能な羽根と、前記内側筒内に設けられ、前記羽根の水平回転により発生した渦流に沿って上昇する発泡体の上昇を抑制するための抑制部、および、渦流の通過を許容する許容部が形成される選別部とを備えていることを特徴としている。
この選別装置では、内側筒において、発泡体を含む材料を受け入れ、このうち、比重が比較的大きい材料は、内側筒において沈降して、羽根の水平回転により発生する水平方向の渦流によって、水平回転されながら、水平方向外側へ向かう遠心力によって、内側筒内からそれに連通する外側ケーシングへ移動する。
一方、内側筒に受け入れられた材料のうち、発泡体は、渦流によって水平回転されつつ、発泡体の浮力によって、内側筒内において上昇して、抑制部による抑制によって、上昇が抑制される。そして、上昇が抑制された発泡体は、渦流に沿って移動して許容部に至り、渦流の通過とともに許容部を通過する。
そのため、許容部において渦流とともに通過した発泡体と、外側ケーシングに移動した発泡体以外の材料とをそれぞれ回収することにより、材料から発泡体を確実に選別することができる。
その結果、簡易な構成により、発泡体を確実に選別することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記選別部は、水平方向に対して傾斜して設けられており、前記許容部が、前記選別部における下側部分に形成されていることが好適である。
この浮遊選別装置では、選別部は、水平方向に対して傾斜するので、水平方向の渦流に作用することにより、選別部の近傍においては、渦流が水平方向に対して傾斜する方向に渦巻く。
そして、許容部は、選別部における下側部分に形成されるので、選別部の近傍の渦流は、許容部において、渦巻く方向が、斜め下方向から斜め上方向に変化する。そのため、許容部において、渦流は勢いよく上昇するので、発泡体は、上側に向かって、渦流とともに通過し易く、発泡体を効率よく回収することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記許容部には、渦流の流れ方向に沿って延びる開口部が形成されていることが好適である。
この浮遊選別装置では、渦流の流れ方向に沿って延びる開口部によって、渦流とともに渦巻く発泡体の通過を、渦流の流れに沿って効率的に許容することができる。そのため、発泡体を効率よく回収して選別することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記選別部は、略円形状または略楕円形状に形成され、前記開口部は、渦流の流れ方向下流側に向かうに従って、前記選別部の径方向外側端部から径方向内側端部に向かって傾斜していることが好適である。
この浮遊選別装置では、渦流に沿って流れる発泡体は、開口部において、選別部の径方向外側端部から径方向内側端部に沿いながら、より一層効率よく通過することができる。そのため、材料から発泡体をより一層効率的に選別することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記選別部が、上下方向に往復移動可能に設けられていることが好適である。
この浮遊選別装置では、選別部を上下に往復移動させることにより、選別部における発泡体を、選別部から確実に分離させて、発泡体を効率よく回収することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記内側筒には、前記外側ケーシングと前記内側筒とにより仕切られる空間と、前記内側筒内の空間とを、一時的に連通させるための連通孔が設けられていることが好適である。
通常、発泡体のうち、小粒子状の発泡体は、得られる浮力が小さいため、内側筒内において上昇しにくく、渦流に沿う水平回転による遠心力によって、内側筒から外側ケーシングへ漏れ易い。そのため、外側ケーシングにおいて、発泡体を、発泡体以外の比重が比較的大きい材料から選別することは非常に困難である。
しかし、この浮遊選別装置では、連通孔によって、外側ケーシングと内側筒とにより仕切られる空間と、内側筒内の空間とを、一時的に連通させることによって、外側ケーシングと内側筒とにより仕切られる空間に漏れた発泡体を、内側筒内の空間に移動させることができる。そのため、発泡体をより一層効率よく回収して選別することができる。
また、本発明の浮遊選別装置では、前記羽根は、前記外側ケーシング内に設けられ、前記内側筒と上下方向に間隔を隔てて配置される第1羽根と、前記内側筒内に設けられる第2羽根とを備えていることが好適である。
この浮遊選別装置では、第2羽根により、内側筒内に渦流を確実に発生させるとともに、第1羽根により、外側ケーシング内に渦流を確実に発生させることができる。
本発明の浮遊選別装置によれば、簡易な構成により、発泡体を確実に選別することができる。
図1は、本発明の浮遊選別装置の一実施形態の正断面図、図2は、図1におけるA−A矢視図、図3は、外側ケーシングの正面図、図4は、図3に示す外側ケーシングの平面図、図5は、内側筒の正断面図、図6は、図5におけるB−B矢視図、図7は、選別部の正断面図、図8は、図7におけるC矢視図である。
なお、図2において、外側ケーシング3および内側筒4の相対位置を明確に示すために、第1フレーム43および第2フレーム44を省略している。
また、方向に関する記載は、図1を基準として、紙面右側を「右側」(一方側)、紙面左側を「左側」(他方側)、紙面上側を「上側」、紙面下側を「下側」、紙面手前側を「前側」、紙面奥側を「後側」とする。
図1において、この浮遊選別装置1は、発泡体を含む材料を液体2に浮遊させて、発泡体を選別する浮遊選別装置1であって、液体2を収容するための外側ケーシング3と、材料を受け入れる内側筒4と、液体2を攪拌して、渦流を発生させるための羽根であって、第1羽根としての第1水平回転羽根5および第2羽根としての第2水平回転羽根7と、選別部6とを備えている。
外側ケーシング3は、図1および図2に示すように、第1フレーム43に支持され、浮遊選別装置1の上下方向略中央に配置されており、図3および図4に示すように、上端が開放される有底略円筒形状に形成されている。また、外側ケーシング3は、上下方向に延びる第1側壁8と、第1側壁8の下端から連続する第1底壁9とを一体的に備えている。
第1側壁8には、第1側壁8の上部に小比重取出部10が形成されている。
小比重取出部10は、後述する発泡体の選別において浮上する材料(例えば、後述する小比重樹脂)を取り出すために設けられ、第1側壁8の上端部における前端に配置され、平面視略矩形状に形成されている。小比重取出部10は、正断面略コ字形状に形成されており、第1側壁8の前端から連続して膨出するように形成されている。
また、小比重取出部10により仕切られる空間が小比重取出室18として形成されている。小比重取出室18は、外側ケーシング3の内部空間(図1および図2において示される後述する第2選別室28)と連通している。
また、第1側壁8には、取付部12、供給受部13および発泡体取出受部14が設けられている。
取付部12は、第1側壁8を第1フレーム43(図1参照)に取り付けて固定するために設けられ、第1側壁8の上下方向途中の外側面に、第1側壁8の周方向に間隔を隔てて複数設けられている。
供給受部13は、図1および図2に示すように、後述する供給フィーダ31が接続される材料取入管33を収容するために設けられ、第1側壁8の左側上端に配置されている。供給受部13は、図3および図4に示すように、第1側壁8の左端から左側斜め上方に向かって突出するように形成されている。
発泡体取出受部14は、図1および図2に示すように、後述する発泡体取出管34を収容するために設けられ、第1側壁8の右側上端に配置されている。発泡体取出受部14は、図3および図4に示すように、第1側壁8の右端から右方斜め下方に向かって突出するように形成されている。
第1底壁9は、第1側壁8の下端から径方向中心に向かうに従って下方に突出する正断面湾曲形状に形成されている。
また、第1底壁9には、前後方向中央および左右方向中央に大比重取出部11が設けられている。
大比重取出部11は、発泡体の選別において沈降して沈殿する材料(例えば、後述する大比重樹脂)を取り出すために設けられ、略円筒形状に形成されている。具体的には、大比重取出部11は、大比重取出管19を備えている。
大比重取出管19は、上下方向に延びるように形成され、その上端が、第1底壁9の下端に接続されている。
また、大比重取出管19の下端には、図1に示すように、開閉ゲート20を介して下方に延びる下部管49が接続され、その下部管49の下端には、取出フィーダ21が接続されている。
開閉ゲート20は、大比重取出管19および下部管49の間を開閉可能に設けられている。なお、開閉ゲート20は、自動操作により、一定周期で開閉する。
取出フィーダ21は、スクリューフィーダからなり、下部管49の下端に沈殿する材料を取出可能に設けられている。
内側筒4は、略矩形平板状のベース80および支持ロッド68を介して第2フレーム44に支持され、外側ケーシング3内に設けられている。すなわち、内側筒4は、外側ケーシング3の前後方向内側および左右方向内側に、これらと間隔を隔てて配置されている。また、内側筒4は、その軸線が、外側ケーシング3の第1側壁8の上下方向に沿う軸線と重複するように、つまり、外側ケーシング3と同心状に、配置されている。
また、内側筒4は、図5および図6に示すように、上端および下端が開放される略円筒形状に形成され、具体的には、下端および上下方向途中では、上方に向かうに従って内径がわずかに小さくなるテーパ形状に形成されるとともに、上端では、略直管形状に形成されている。
また、内側筒4は、図1および図2に示すように、外側ケーシング3内に、外側ケーシング3と連通するように配置されている。すなわち、内側筒4の下端が、外側ケーシング3内に臨むように配置されている。また、内側筒4の上端は、外側ケーシング3の上端より上側にやや突出して配置されている。
これにより、内側筒4の外側、すなわち、内側筒4と外側ケーシング3との間には、これらにより仕切られる空間(第2選別室)28が形成され、また、内側筒4の内側には、これにより仕切られる空間(第1選別室)27が形成されている。そして、第1選別室27および第2選別室28は、内側筒4の下端である連通口26を介して、互いに連通している。
また、内側筒4の上部には、連通孔としての連通窓47が形成されている。
連通窓47は、図5(破線)および図6に示すように、第2選別室28と第1選別室27とを一時的に連通させるために設けられている。連通窓47は、後述する滞留部37と上下方向位置が重なるように配置され、内側筒4の厚み方向を貫通する側面視略矩形状の開口として形成されている。また、連通窓47には、図6に示すように、連通窓47を開閉可能にするためのゲート48が設けられている。
ゲート48は、連通窓47を開閉することにより、第1選別室28および第2選別室27の連通を許容または遮断する。なお、ゲート48は、自動操作あるいは手動操作により、内側筒4の周方向に沿ってスライドして開閉する。
また、内側筒4には、図5および図6に示すように、材料取入部29と、発泡体取出部30とが形成されている。
材料取入部29は、材料を内側筒4内に取り入れるために設けられ、内側筒4の左端の上下方向途中に配置されており、材料取入管33を備えている。
材料取入管33は、上下方向、具体的には、下方斜め右側から上方斜め左側に延びるように形成されている。材料取入管33は、略直管形状に形成され、その下端が、連通窓47の下方であって、内側筒4の上下方向途中に接続されている。また、材料取入管33の上端には、第1フランジ45が設けられている。
そして、内側筒4には、材料取入管33が内側筒4の左端の上下方向途中に接続されることによって、内側筒4の上下方向途中に材料側開口66が形成され、材料側開口66を介して、第1選別室27(図1および図2参照)と材料取入管33の内部空間とが連通している。
また、材料取入管33の上側には、図1に示すように、供給フィーダ31が設けられている。
また、供給フィーダ31は、材料を内側筒4に供給するために設けられるスクリューフィーダであって、また、スクリュー(供給スクリュー)32の下部が材料取入管33に挿入されている。また、供給フィーダ31は、供給フィーダ31の下端に設けられる第3フランジ87と第1フランジ45とが固定されることにより、材料取入管33に取り付けられている。
また、供給フィーダ31の上部には、材料を供給フィーダ31に供給するための、シュート35が設けられている。シュート35は、下方に向かって内径が小さくなる、平面視略台形状の中空状に形成されている。また、シュート35内には、図示しない注液装置が設けられている。
注液装置は、シュート35に投入される材料の状態に応じて、材料に液体(水など)を注液(注水)するように構成されている。
発泡体取出部30は、図5および図6に示すように、選別された発泡体を内側筒4から取り出すために設けられ、材料取入部29と、内側筒4の軸線22を挟んで対向配置されている。すなわち、発泡体取出部30は、内側筒4の右端の上部に配置されている。また、発泡体取出部30は、左右方向(内側筒4の直径方向)に延び、上方が開放される略円筒形状に形成されている。
発泡体取出部30は、左側(内側筒4の直径方向内側)に配置される滞留部37と、右側(内側筒4の直径方向外側)に配置される回収部38とを備えている。
滞留部37は、液体2を滞留させるために設けられ、発泡体取出部30の下側に配置される第3底壁39と、第3側壁40とを一体的に備えている。
第3底壁39は、内側筒4の右端と連続して形成されており、内側筒4の右端から右方斜め上側に延びる、平面視略矩形平板状に形成されている。
第3側壁40は、内側筒4の右端と連続して形成されており、第3底壁39の前後方向両端から上方に延びる平板状に形成されている。
滞留部37において、第3底壁39および第3側壁40により仕切られる空間が、滞留室64として形成される。
回収部38は、第3底壁39の右側に連続して配置される第4底壁41と、第3側壁40の右側に連続して配置される第4側壁42とを一体的に備えている。
第4底壁41は、第3底壁39の右端から右方斜め下側に延びる平板形状に形成されている。また、第4底壁41は、第3底壁39の右端から右方(第4底壁41の左右方向途中)に向かうに従って幅狭となり、その後、左右方向途中から右方にさらに向かって同幅で形成されている。
第4側壁42は、第4底壁41の平面形状に対応するように、第4底壁41の前後方向両端から上方に延び平板形状に形成される。
回収部38において、第4底壁41および第4側壁42により仕切られる空間が、回収室65として形成される。
そして、内側筒4には、発泡体取出部30の第3底壁39および第3側壁40が内側筒4の上部右端に接続されることにより、内側筒4の上端が切り欠かれた、右側面視略矩形状の発泡側開口67が形成されている。
そして、内側筒4において、滞留室64と回収室65とが連通しており、また、滞留室64が、発泡側開口67を介して、第1選別室27(図1参照)と連通している。
また、第1内側筒4の上端には、第2フランジ46が設けられており、図1に示すように、第2フランジ46の上側に設けられる支持ロッド68がベース80を介して第2フレーム44に固定されることによって、第1内側筒4は、第2フレーム44に支持されている。
第1水平回転羽根5は、図1および図2に示すように、外側ケーシング3内に設けられており、内側筒4の下方に間隔を隔てて配置されている。また、第1水平回転羽根5は、外側ケーシング3および内側筒4の軸線に沿う回転軸52と、回転軸52の下端において支持される第1水平回転羽根部材53とを備えている。
回転軸52は、内側筒4を貫通するように、より具体的には、後述する選別部6の支持筒59を挿通するように、配置されている。なお、回転軸52の上下方向途中には、第2水平回転羽根7の第2水平回転羽根部材61が設けられており、この回転軸52は、第1水平回転羽根5の回転軸および第2水平回転羽根7の回転軸として、第1水平回転羽根5および第2水平回転羽根7に共通して備えられる。また、回転軸52の上部には、図1に示すように、第2フレーム44にベース80を介して支持されるモータ51が設けられ、回転軸52の上端がモータ51に接続されている。モータ51は、インバータで変速可能な電動機である。
第1水平回転羽根部材53は、図2に示すように、回転軸52の下端から径方向外側に延びる複数(3枚)の水平羽根を備えている。モータ51の回転駆動によって、回転軸52が回転されると、第1水平回転羽根部材53の水平羽根が水平回転される。
また、第1水平回転羽根部材53は、図1に示すように、平面視において回転軸52が時計回りに回転する場合に、その回転方向下流側に向かうに従って上端部から下端部に傾斜している。
第2水平回転羽根7は、図1および図2に示すように、内側筒4内に設けられており、第1水平回転羽根5の上方に間隔を隔てて配置されている。また、第2水平回転羽根7は、回転軸52と、回転軸52の上下方向途中において支持される第2水平回転羽根部材61とを備えている。
回転軸52は、上記した第1水平回転羽根5および第2水平回転羽根7の水平方向の回転軸であって、第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61を水平回転可能に支持している。
第2水平回転羽根部材61は、図2に示すように、回転軸52の上下方向途中から径方向外側に延びる複数(4枚)の水平羽根を備えている。モータ51の回転駆動によって、回転軸52が回転されると、第2水平回転羽根部材61の水平羽根が、第1水平回転羽根部材53の水平羽根とともに、水平回転される。
また、第2水平回転羽根部材61は、図1に示すように、平面視において回転軸52が時計回りに回転する場合に、その回転方向下流側に向かうに従って下端部から上端部に傾斜している。
選別部6は、図1および図2に示すように、内側筒4内に設けられており、支持筒59と、支持筒59の下端において支持される選別部材63とを備えている。
支持筒59は、その軸線が、内側筒4の軸線と重複するように、つまり、内側筒4と同心状に配置され、回転軸52を回転自在に外嵌している。
また、支持筒59は、回転軸52に対して上下移動可能に配置されている。また、支持筒59の上端には、図1に示すように、水平ロッド58が、支持筒59と一体的に設けられている。
水平ロッド58は、左右方向に延び、その左右方向中央において、支持筒59を固定するとともに、回転軸52が貫通する貫通孔が形成されている。また、水平ロッド58の右端には、シリンダ54に上下移動自在に摺動支持される上下ロッド56の下端55が接続されている。
上下ロッド56は、上下方向に延び、第2フレーム44に固定されるシリンダ54内において上下移動可能に摺動するように、シリンダ54に挿入されて支持されている。また、上下ロッド56の上端には、上下ロッド56の上下方向の移動範囲を調整するための調整部材57が設けられている。
シリンダ54は、圧空により上下ロッド56を上下移動させるエアシリンダである。なお、シリンダ54には、上下ロッド56の上下移動(スライド)の速度を調整するための図示しない速度調整装置(例えば、スピードコントローラ)が設けられている。
また、水平ロッド58の左右方向他端部(左端部)には、ガイドロッド25が設けられており、水平ロッド58は、ガイドロッド25および上下ロッド56により、その水平姿勢を確保しながら、上下移動するように形成されている。
選別部材63は、図1および図7に示すように、内側筒4内に設けられており、水平方向に対して傾斜して設けられている。具体的には、選別部材63は、左方から右方に向かうに従って下方に傾斜して設けられている。すなわち、選別部材63は、図1、図7および図8に示すように、支持筒59の下端において回転軸52が挿通されるリング形状の基部62と、基部62から径方向外側に延びる選別板83とを一体的に備えている。
基部62は、図7および図8に示すように、上下方向に延びる円筒形状に形成されている。基部62は、回転軸52に対して、密着状に摺動自在に設けられており、支持筒59の下端を閉塞している。
選別板83は、図8に示すように、平面視略C字平板形状に形成されている。具体的には、選別板83は、平面視(図7におけるC矢視図)において、略楕円板形状であって、選別板83の平面に直交する方向、つまり、図7におけるD矢視図において、略円板形状に形成され、その右端から、径方向内側に向かって切り欠かれ、後述する渦流の通過を許容する許容部としての切欠部50が形成されている。
切欠部50は、平面視(図7におけるC矢視図)において、選別板83の右側部分を周方向に分断するように形成されている。また、切欠部50は、選別板83の右側端部から選別板83の軸心(基部62)に向かう径方向途中まで開口される第1開口部73と、第1開口部73の径方向内端から径方向内側に向かって開口される開口部としての第2開口部74とから形成されている。
第1開口部73は、平面視略矩形状に形成されている。
第2開口部74は、第1開口部73から連続し、第1開口部73から径方向内側に向かうに従って第1開口部73から周方向両側に次第に広がる、平面視略C字形状の開口として形成されている。また、第2開口部74は、選別部材63の軸心を中心とする周方向(後述する渦流の流れ方向)に沿って延びるように形成されている。
また、第2開口部74の前側端部76は、平面視において時計回りに進む方向に向かうに従って、選別部材63の径方向外側端部から径方向内側端部に向かって傾斜している。また、第2開口部74の前側端部76の傾斜面は、径方向外側に向かって湾曲している。
また、第2開口部74の後側端部77は、前側端部76と略対称形状に形成されている。すなわち、第2開口部74の後側端部77は、平面視において反時計回りに進む方向に向かうに従って、選別部材63の径方向外側端部から径方向内側端部に向かって傾斜している。また、第2開口部74の後側端部77の傾斜面は、径方向外側に向かって湾曲している。
また、第2開口部74の径方向内側端部は、選別板83の径方向内側端部とわずかな間隔を隔てて配置され、基部62の径方向内側端縁と並行している。
さらに、選別板83は、図7および図8に示すように、水平方向に対して傾斜して設けられ、すなわち、選別板83の軸線(第1軸線)71が、基部62の軸線(第2軸線)72と交差するように設けられている。すなわち、選別板83が、その左側から右側に向かうに従って、下方に下がるように傾斜して、基部に62に支持されている。
また、選別部材63が傾斜していることから、選別板83の切欠部50を除く部分、つまり、前側部分78および後側部分85は、後述する渦流に沿って上昇する発泡体の上昇を抑制するための抑制部90とされる。
なお、第1軸線71と、第2軸線72とのなす角度αは、例えば、5〜30度、好ましくは、10〜20度である。
また、選別部材63の前側部分78における右側端部は、その径方向外側端縁が上方に屈曲するように形成されている。
そして、選別部材63は、図1の矢印(実線および破線)で示すように、シリンダ54により、上下ロッド56、水平ロッド58および支持筒59が上下移動されて、調整部材57により調整される上下方向の移動範囲において、選別板83が上下に往復移動する。具体的には、選別部材63の上下方向の移動(ストローク)範囲が、上下方向において、発泡体取出部30の回収部38を含むように、調整部材57により選別部材63の上下方向の移動範囲が調整されている。また、選別部材63の上下の移動速度は、速度調整装置により調整される。
そして、この浮遊選別装置1は、以下の手順により組み立てられる。
すなわち、まず、ベース80を用意して、そのベース80にモータ51とシリンダ54とを固定する。
次いで、モータ51に回転軸52の上端を取り付けるとともに、シリンダ54に上下ロッド56を挿入する。
次いで、水平ロッド58を、回転軸52の下端から回転軸52に挿入し、続いて、水平ロッド58と上下ロッド56の下端55とを連結させる。次いで、ガイドロッド25の下端を水平ロッド58に取り付ける。
次いで、内側筒4を、回転軸52の下端から、回転軸52に挿入させる。次いで、第2フランジ46に支持ロッド68を取り付け、その支持ロッド68をベース80に取り付ける。
そして、支持筒59に、選別部材63を取り付け、次いで、回転軸52に、第2水平回転羽根部材61および第1水平回転羽根部材53を順次取り付ける。
別途、外側ケーシング3を用意し、取付部12を第1フレーム43に固定し、その後、ベース80を、内側筒4が第2フレーム44の上方から外側ケーシング3内に挿入されるように、第2フレーム44に固定する。
その後、発泡体取出管34と発泡体取出受部14との間を、シール部材でシールする。
次に、浮遊選別装置を用いる選別方法について説明する。
この方法では、まず、材料を用意する。
材料としては、例えば、発泡体を含む樹脂などであって、具体的には、一般消費者が廃棄する発泡体を含む廃プラスチック(より具体的には、「容器リサイクル法」に基づくプラスチック回収品)などが挙げられる。
発泡体としては、例えば、食品トレイなどに使用される、発泡ポリスチレン(発泡PS)など、比重が顕著に小さい発泡樹脂が挙げられる。なお、発泡ポリスチレンとしては、例えば、アルミニウム薄膜などの金属薄膜により被覆された比較的比重の大きい発泡ポリスチレン粒子や、小粒子状(例えば、最大長さが35mm以下)の発泡ポリスチレンなども挙げられる。
発泡体以外の樹脂としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)などの比重が1よりわずかに小さい樹脂(小比重樹脂)や、例えば、ポリスチレン(例えば、延伸ポリスチレン(OPS)など、発泡PSを除くポリスチレン)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル(PVC、具体的には、硬質PVCなど)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(ABS)などの比重が1より大きい樹脂(大比重樹脂)などが挙げられる。なお、これらの樹脂の形状としては、例えば、粒子状(空隙が形成された粒子状)、フィルム状(皺が形成されたフィルム状)なども含まれる。
このような小比重樹脂の比重は、例えば、0.9〜0.96であり、大比重樹脂の比重は、例えば、1.1〜1.7である。
材料における各成分の含有割合は、材料100重量部において、例えば、発泡体が3〜8重量部、発泡体以外の材料が85〜95重量部である。より具体的には、材料100重量部において、例えば、発泡PSが5〜6重量部、小比重樹脂が約90重量部、大比重樹脂がそれらの残部である。
また、上記した材料を、必要により、公知の粉砕装置によって、予め粉砕する。この粉砕により、材料の最大長さを、例えば、5〜50mm、好ましくは、10〜30mm、具体的には、25mm程度に調整する。
次いで、この方法では、材料を湿潤状態にする。すなわち、材料に、液体をスプレーなどの散布方法により塗布したり、あるいは、材料を液体に浸漬する。
液体としては、例えば、水または界面活性剤を含む界面活性剤水溶液などが挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両イオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられる。界面活性剤の含有割合は、例えば、界面活性剤水溶液の比重が大比重樹脂の比重以下となるように設定され、具体的には、水100重量部に対して、例えば、1重量部以下、好ましくは、0.5重量部以下(通常、0.3重量部以上)に設定される。界面活性剤の含有割合が上記範囲を超える場合には、界面活性剤水溶液の比重が大比重樹脂の比重より大きくなるので、大比重樹脂を沈降させることができず、大比重樹脂と小比重樹脂とを分離して回収できない場合がある。
これにより、材料の含水率を、例えば、50重量%以上、好ましくは、70重量%以上、より具体的には、70重量%程度に設定する。材料の含水率が上記範囲にない場合、とりわけ、上記範囲に満たない場合には、材料の表面に空気(気泡)や油膜が付着し易いため、選別において発泡体のみを浮上させにくい場合、具体的には、発泡PSと、PEおよびPPとの浮遊速度を相違させることができない場合がある。
また、浮遊選別装置1に液体2を充填する。液体2は、上記と同様の液体が用いられる。
浮遊選別装置1に液体2を充填するには、外側ケーシング3の上端または内側筒4の上端から、第2選別室28および第1選別室27に液体2が充填されるように、液面が滞留部37の右端の高さと同じ高さになるまで、液体2を注入(注液)する。
また、選別部6の選別部材63を、図1の実線で示すように、上記高さにまで流入された液体2に浸かる高さ(第1位置)に、上下ロッド56によって位置させる。なお、選別部材63は、常には、第1位置(実線)に位置させ、後述する発泡ポリスチレンの回収時に、滞留部37よりも上方の第2位置(点線)に位置させる。
次いで、この方法では、浮遊選別装置1の第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61を水平回転させる。
すなわち、モータ51の回転駆動により、回転軸52を介して第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61を水平回転させる。
これにより、第1選別室27では、第1水平回転羽根部材53の水平回転によって渦流が発生し、また、第2選別室28では、第2水平回転羽根部材61の水平回転によって渦流が発生する。なお、第1選別室27および第2選別室28における渦流は、平面視において時計回りに渦巻いている。
なお、第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61の周速を、例えば、2〜5m/minに設定する。
第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61の周速が上記範囲にない場合には、発泡体を確実に浮上させて、大比重樹脂および小比重樹脂を確実に浮遊させることができない場合がある。そのため、発泡体を効率よく選別することができない場合がある。
次いで、この方法では、材料を浮遊選別装置1に投入する。
具体的には、まず、材料を、シュート35に投入し、続いて、供給フィーダ31の供給スクリュー32の回転により、材料を材料側開口66から第1選別室27に送り出す。これと同時に、材料の内側筒4内への供給の促進と、液体2の補給とを兼ねて、図示しない注液装置から注液する。注液される液体2は、上記した液体2と同様である。
そして、第1選別室27において、材料を、第1水平回転羽根部材53の水平回転により発生する液体2の渦流によって、分離する。
発泡体以外の材料、つまり、小比重樹脂(空隙を有する粒子状またはフィルム状の小比重樹脂を除く)および大比重樹脂は、第1水平回転羽根部材53の水平回転により発生する液体2の渦流によって水平回転されながら沈降する。そして、連通口26において、径方向外側へ向かう遠心力によって、水平方向外側へ向かう遠心力によって、内側筒4内から外側ケーシング3、つまり、第1選別室27から連通口26を介して第2選別室28に移動し、徘徊する。
続いて、小比重樹脂および大比重樹脂は、第2選別室28において、その比重の相違により、上下方向に分離される。
つまり、小比重樹脂は、比重が1より小さいことから、遠心力により外側ケーシング3の第1側壁8に対して押し付けられるように浮上して、小比重取出室18から、取り出される。
一方、大比重樹脂は、比重が1より大きいことから、そのまま沈降して、大比重取出管19内に沈殿する。さらに、大比重樹脂は、開閉ゲート20が開放されることにより、取出フィーダ21の入口に至り、取出フィーダ21の図示しない出口から回収される。
つまり、この方法では、材料から、発泡体を選別し、大比重樹脂を回収するとともに、小比重樹脂を回収する。具体的には、材料から、発泡PSと、PETおよび硬質PVCとを選別して、これらを廃棄した後、PEおよびPPを回収して、これらをリサイクルすることができる。
一方、比重(見掛け比重)が極めて小さい、発泡体や、空隙が形成された粒子状または皺が形成されたフィルム状の小比重樹脂は、第1選別室27において、第1水平回転羽根部材53による渦流によって水平回転され、それらの浮力によって、内側筒4内において浮上して、選別板83の抑制部90により、上昇が抑制される。そして、発泡体のみが、渦流に沿って移動して切欠部50に至り、渦流の通過とともに、切欠部50を通過して、選別部材63に乗り上げる。
そのため、選別部材63に乗り上げた発泡体と、外側ケーシング3に移動した発泡体以外の材料とをそれぞれ回収することにより、材料から発泡体を確実に選別することができる。
次いで、上下ロッド56の上方向の移動により、水平ロッド58、支持筒59および基部62を介して、選別部材63を上方向に移動させる。具体的には、選別部材63を、液体2の液面より上方の高さ(第2位置)に移動させる(図1の破線)。これにより、選別部材63に乗り上げた発泡体は、選別部材63の上方向の移動および選別部材63の傾斜に基づいて、回収室65に放り出される(掬い上げられる)。なお、選別部材63に乗り上げた発泡体は、選別板83の前側部分78の右側端部が上側に屈曲していることから、選別板83の前側部分78から径方向外側に向かってこぼれることが防止される。
さらに、選別部材63は、水平方向に対して傾斜しているので、水平方向の渦流に作用することにより、選別部材63の近傍においては、渦流が水平方向に対して傾斜する方向に渦巻く。
そして、切欠部50は、選別板83における下側部分に形成されているので、選別板83の近傍の渦流は、切欠部50において、渦巻く方向が、斜め下方向(前側斜め下方)から斜め上方向(前側斜め上方)に変化する。そのため、切欠部50において、渦流は勢いよく上昇しながら、発泡体に大きな浮遊力を付与するので、かかる発泡体のみが、上側に向かって、渦流とともに通過し易く、発泡体を効率よく回収することができる。
さらにまた、渦流の流れ方向に沿って延びる第2開口部74において、渦流とともに渦巻く発泡体の通過を、渦流の流れに沿って効率的に許容することができる。そのため、発泡体を効率よく回収して選別することができる。
また、渦流に沿って流される発泡体は、第2開口部74において、選別板83の径方向外側端部から径方向内側端部に沿いながら、より一層効率よく通過することができる。そのため、材料から発泡体をより一層効率的に選別することができる。
その後、上下ロッド56の下方向の移動により、選別部材63を第1位置に位置させる。
なお、選別部材63の上下の往復移動速度は、例えば、5〜25m/min、好ましくは、5〜10m/minに設定される。
その後、上記と同様に、選別部材63を上下方向に繰り返し往復移動させることにより、継続的に発泡体を回収する。選別部材63の往復移動の時間間隔(インターバル)は、例えば、5〜40秒/1回(1往復)、具体的には、20秒/回(1往復)程度である。
そして、この浮遊選別装置1では、選別部材63を上下に往復移動させることにより、選別部材63に乗り上げた発泡体を、選別部材63から確実に分離させて、発泡体を効率よく回収することができる。
なお、発泡体のうち、小粒子(例えば、最大長さが4mm以下)状の発泡体は、得られる浮力が小さいため、内側筒4内において上昇しにくく、渦流に沿う水平回転による遠心力によって、第1選別室27から第2選別室28へ漏れ易い。
その場合には、図6の破線で示すように、ゲート48をスライドして、連通窓47を開放させて、第1選別室27と第2選別室28とを一時的に連通させることによって、第2選別室28において浮上する発泡体を、径方向外側から径方向内側に向かう渦流とともに、第1選別室27に移動させることができる。その後、選別部材63の上下方向の移動によって、移動させた発泡体を回収することができる。そのため、発泡体をより一層効率よく回収することができる。
なお、上記した説明では、渦流を発生させるための羽根として、第1水平回転羽根5および第2水平回転羽根7の2つを設けたが、例えば、図示しないが、上記の2つのうちいずれか一方のみを設けることもできる。
好ましくは、第1水平回転羽根5および第2水平回転羽根7の2枚を設ける。2枚の羽根を設けることによって、第2水平回転羽根7により、内側筒4内に渦流を確実に発生させるとともに、第1水平回転羽根5により、外側ケーシング3内に渦流を確実に発生させることができる。
また、上記した図2の説明では、第1水平回転羽根部材53に、3枚の水平羽根を設け、また、第2水平回転羽根部材61に、4枚の水平羽根を設けたが、第1水平回転羽根部材53および第2水平回転羽根部材61の水平羽根の枚数は、特に制限されない。
また、上記した説明では、図8に示すように、第2開口部74を、第1開口部73から周方向両側に広がるように形成したが、例えば、図9に示すように、第1開口部73から周方向一方(つまり、平面視において時計回りに進む方向、つまり、渦流の下流)側のみに広がるように形成することもできる。
また、上記した説明では、選別部材63を周方向に分断するように形成したが、例えば、図10に示すように、選別部材63の周端部を連続するように形成することもできる。
図10において、切欠部50は、第2開口部74のみから形成され、第1開口部73が形成されていない。
また、上記した説明では、材料を供給フィーダ31により供給したが、例えば、図示しないが、ピストンおよびピストンを収容するシリンダによって、材料を押し出すことができる。あるいは、供給フィーダ31を設けず、材料を材料取入管33に直接投入することもできる。
また、上記した説明では、図1に示すように、大比重樹脂を取出フィーダ21を用いて取り出したが、例えば、図示しないが、ロータリーバルブなどの公知の排出装置を用いることもできる。
また、上記した浮遊選別方法では、浮遊選別装置1を1つ用いたが、例えば、図示しないが、複数の浮遊選別装置1を直列に多段で接続することができる。このようにすれば、発泡体の選別の精度を向上させることができる。
本発明の浮遊選別装置の一実施形態の正断面図である。 図1におけるA−A矢視図である。 外側ケーシングの正面図である。 図3に示す外側ケーシングの平面図である。 内側筒の正断面図である。 図5におけるB−B矢視図である。 選別部の正断面図である。 図7におけるC矢視図である。 本発明の浮遊選別装置の他の実施形態(第2開口部が第1開口部から周方向一方に広がる態様)の選別部の平面図であり、図8に対応する平面図である。 本発明の浮遊選別装置の他の実施形態(選別板の周端部が連続する態様)の選別部の平面図であり、図8に対応する平面図である。
符号の説明
1 浮遊選別装置
2 液体
3 外側ケーシング
4 内側筒
5 第1水平回転羽根
6 選別部
7 第2水平回転羽根
22 軸線
27 第1選別室
28 第2選別室
50 切欠部
74 第2開口部
85 抑制部

Claims (7)

  1. 発泡体を含む材料を液体に浮遊させて、前記発泡体を選別する浮遊選別装置であって、
    液体を収容するための外側ケーシングと、
    前記外側ケーシング内に、前記外側ケーシングと連通するように配置され、前記材料を受け入れる内側筒と、
    前記外側ケーシング内および/または前記内側筒内に設けられ、前記液体を攪拌して、渦流を発生させるための水平回転可能な羽根と、
    前記内側筒内に設けられ、前記羽根の水平回転により発生した渦流に沿って上昇する発泡体の上昇を抑制するための抑制部、および、渦流の通過を許容する許容部が形成される選別部と
    を備えていることを特徴とする、浮遊選別装置。
  2. 前記選別部は、水平方向に対して傾斜して設けられており、
    前記許容部が、前記選別部における下側部分に形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の浮遊選別装置。
  3. 前記許容部には、渦流の流れ方向に沿って延びる開口部が形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の浮遊選別装置。
  4. 前記選別部は、略円形状または略楕円形状に形成され、
    前記開口部は、渦流の流れ方向下流側に向かうに従って、前記選別部の径方向外側端部から径方向内側端部に向かって傾斜していることを特徴とする、請求項3に記載の浮遊選別装置。
  5. 前記選別部が、上下方向に往復移動可能に設けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の浮遊選別装置。
  6. 前記内側筒には、前記外側ケーシングと前記内側筒とにより仕切られる空間と、前記内側筒内の空間とを、一時的に連通させるための連通孔が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の浮遊選別装置。
  7. 前記羽根は、
    前記外側ケーシング内に設けられ、前記内側筒と上下方向に間隔を隔てて配置される第1羽根と、
    前記内側筒内に設けられる第2羽根と
    を備えていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の浮遊選別装置。
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