JP2009284464A - 車両用情報提供装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 音圧の良好な吹鳴音を聴取することが可能な車両用情報提供装置を提供する。
【解決手段】 第1、第2の表示手段D1、D2と、車両の各種状態に応じた聴覚情報を提供する聴覚情報提供手段220と、聴覚情報提供手段220を動作させる制御手段202を有する回路基板301と、各表示手段D1、D2と回路基板301との間に配設されるケース体307とを有し、聴覚情報提供手段220は、回路基板301の背面に実装されたスピーカ223を備えてなり、回路基板301にスピーカ223に対応する孔部301aを形成するとともに、ケース体307と回路基板301とで孔部301aに連通する空間部S2を形成し、スピーカ223の吹鳴音を前記聴覚情報として利用者に提供する車両用情報提供装置において、空間部S2には、空間部S2に至る逆位相吹鳴音を回路基板301の板面方向に沿い反射させる反射部307fが形成されてなる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スピーカのごとき吹鳴手段を少なくとも備えた聴覚情報提供手段を用いて、車両の各種状態に応じた聴覚情報を利用者に提供する車両用情報提供装置に関する。
従来、この種の車両用情報提供装置にあっては、例えば下記特許文献1に記載されているものが知られている。この特許文献1に記載の車両用情報提供装置は、車両に搭載された車両用メータ(車両用計器)からなり、車両の利用者に所定情報を表示する表示手段と、利用者に車両の各種状態に応じた聴覚情報を提供する聴覚情報提供手段と、この聴覚情報提供手段を動作させるマイクロコンピュータからなる制御手段を有する硬質の回路基板と、表示手段と回路基板との間に配設される合成樹脂からなるケース体と、回路基板の背後に配設される合成樹脂からなるカバー部材と、から主に構成されてなる。
特開2007−69886号公報
この場合、表示手段は、車速値等の各種情報の表示を行う液晶表示パネルと、エンジン回転計や燃料計等からなる複数の指針式表示部とを備えてなり、ケース体は、液晶表示パネル及びこの液晶表示パネルと略同一面上に位置する指針式表示部の構成部品である文字板と、回路基板との間に配置される構成となっている。
また聴覚情報提供手段は、例えば車両用メータの下方であって回路基板の背面に実装(配設)された略円形のスピーカ(吹鳴手段)と、このスピーカから発せられる吹鳴音を聴覚情報として利用者側(回路基板側)に導くようにカバー部材に一体形成された導音部とを備えてなる。
スピーカは、例えば後述するセンターポールが挿入される貫通孔部を有するトッププレートと中央部に突出形成されたセンターポールを有するバックプレートと前記センターポールを取り巻くように前記両プレート間に狭持されたリング状マグネットとを備えた磁気回路と、前記センターポールと前記トッププレートとの間に形成される磁気空隙内に配設されるボイスコイルと、このボイスコイルの先端に連結されるコーン紙からなる振動板と、前記磁気回路と前記振動板を所定の位置に支持するフレームとから主に構成され、前記ボイスコイルに電流を流すと前記ボイスコイルに力が作用し、前記ボイスコイルの動きに連動して前記振動板が振動することにより吹鳴音を発する、所謂、動電型スピーカ(コーンスピーカ)からなる。
また導音部は、スピーカと所定距離隔てて配置される底壁部と、スピーカを取り巻くように底壁部から連続形成される周壁部とを有する枠体からなり、この枠体における周壁部の一部が、回路基板の側面と隙間部(開口部)を有するように、回路基板の周囲に配設されてなる。
そして、スピーカから発せられる吹鳴音(つまり導音部における底壁部と対向するスピーカの一方側から発せられる吹鳴音)は、導音部内部(底壁部と周壁部とで囲まれる内部空間)、隙間部(開口部)を通り、その後、例えば車両用メータとこれを収納するインストルメントパネル(以下、インパネと言う)との間に形成される間隙をも通り、聴覚情報として利用者の眼前に伝達される構成となっている。
ところで、スピーカは、その前記振動板が振動することで空気を振動させて音を生成するものであるが、前記振動板は前後に振動することになるので、スピーカから発せられる吹鳴音は、前記一方側(つまり導音部側)だけではなく、前記一方側とは反対側の他方側である回路基板側にも出力される。
このとき、回路基板側に出力される音は、導音部側に出力される吹鳴音とは位相が逆の逆位相吹鳴音となる。かかる逆位相吹鳴音は、スピーカに対応する位置に形成された略円形の貫通孔からなる孔部を通過した後、ケース体に設けられた略逆円筒カップ型の凹部と回路基板とによって形成された密閉空間(空間部)に導かれる。つまり、この密閉空間は、回路基板に設けられた孔部と連通しており、孔部に隣接して配設されるスピーカのエンクロージャーとして作用する。
このエンクロージャーである密閉空間は、スピーカの前記他方側から発せられる逆位相吹鳴音の振動空間として利用される。かかる逆位相吹鳴音は、孔部を介して密閉空間に至るが、この際、ケース体に設けられた逆円筒カップ型の凹部と回路基板とが密着(当接)して密閉空間を構成しているので、聴覚情報を利用者に伝達させるべくスピーカの一方側から発せられる吹鳴音と、スピーカの他方側から発せられ、密閉空間に至る逆位相吹鳴音とは干渉しないことになる。
これは、スピーカの一方側から発せられる吹鳴音が、導音部における前記開口部を通過するとき、ケース体の凹部と回路基板との当接面を介して密閉空間の外部に漏洩する逆位相吹鳴音によって打ち消されないことを意味し、結果的にスピーカの一方側から発せられる吹鳴音は、導音部内部(底壁部と周壁部とで囲まれる内部空間)、隙間部(開口部)を通る際に逆位相吹鳴音によって打ち消されることなく、車両用メータとインパネとの間に形成される間隙をも通り、聴覚情報として利用者に提供される構成であった。
上述した特許文献1に記載の車両用情報提供装置では、スピーカの他方側から発せられる逆位相吹鳴音が、回路基板の孔部を通過した後、ケース体に設けられた略逆円筒カップ型の凹部と回路基板とによって形成される密閉空間(空間部)に至る構成となっている。このため、前記孔部を通過して密閉空間に至る逆位相吹鳴音は、ケース体における前記凹部の底部にあたって反射され、その後、再び前記孔部を通過するとともに、吹鳴手段における振動板を経て、導音部側に導かれてしまうことがあった。
すると、このように導音部側に導かれた逆位相吹鳴音は、吹鳴手段の一方側から発せられ、導音部へと導かれる吹鳴音と干渉することで、利用者は、吹鳴手段から発せられる吹鳴音の音圧が低下した状態(弱められた状態)で前記聴覚情報を聴取してしまうという問題点があり、この点で更なる改良の余地が残されていた。
そこで本発明は、前述の課題に対して対処するため、音圧の良好な吹鳴音を聴取することが可能な車両用情報提供装置の提供を目的とするものである。
本発明は、利用者に所定情報を表示する表示手段と、前記利用者に車両の各種状態に応じた聴覚情報を提供する聴覚情報提供手段と、前記聴覚情報提供手段を動作させる制御手段を有する回路基板と、前記表示手段と前記回路基板との間に配設されるケース体とを有し、前記聴覚情報提供手段は、少なくとも前記回路基板の背面に配設された吹鳴手段を備えてなり、前記回路基板に前記吹鳴手段に対応する孔部を形成するとともに、前記ケース体と前記回路基板とによって前記孔部に連通する空間部を形成し、前記聴覚情報を前記利用者に伝達させるべく前記吹鳴手段の一方側からは吹鳴音が発せられるとともに、前記一方側とは反対側の他方側では前記吹鳴音とは位相が逆の逆位相吹鳴音が前記孔部を介して前記空間部へと導かれ、前記吹鳴音を前記聴覚情報として前記利用者に提供する構成とした車両用情報提供装置において、前記空間部には、前記空間部に至る前記逆位相吹鳴音を前記回路基板の板面方向に沿い反射させる反射部が形成されてなることを特徴とする。
また本発明は、前記回路基板の背後に配設されるカバー部材を備え、前記聴覚情報提供手段は、前記吹鳴音を前記回路基板側に導くように前記カバー部材に一体形成された導音部を備えてなることを特徴とする。
また本発明は、前記表示手段は、線状に延びる指示部を有する指針と前記指示部によって指示される指標部を有する指標板とを備えた指針式表示部からなり、前記ケース体には前記指標板を保持する保持部が設けられ、前記回路基板と、前記保持部と、前記回路基板と前記保持部との間に位置する前記反射部とで前記空間部を構成し、前記回路基板の表面と前記表面に対応する前記保持部の第1の内壁部と前記表面と前記第1の内壁部との間に位置する前記反射部の第2の内壁部のうち、少なくとも1箇所の所要部に吸音部材が配設されてなることを特徴とする。
本発明によれば、初期の目的を達成でき、音圧の良好な吹鳴音を聴取することが可能な車両用情報提供装置を提供できる。
本発明の実施形態による車両用情報提供装置の概観図である。 同実施形態による車両用情報提供装置のブロック図である。 図1のA−A断面図である。 図3中、B部を拡大して示す要部断面図である。 同実施形態によるカバー部材の要部正面図である。 同実施形態による警告情報の一例を示す図である。 同実施形態の変形例を示す図である。 同実施形態の他の変形例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態における車両用情報提供装置の一例の概観図を示すもので、車両用情報提供装置100は、第1,第2の表示手段D1,D2を備えた車両用メータからなる。第1の表示手段(表示部)D1は、TFT等の液晶表示パネルや有機ELパネル等からなり、図1中、車両用情報提供装置100の中央下方に配設され、車速を含む各種情報の表示を行うものである。
また第2の表示手段D2は、後述する指針と指標板とを備えた指針式表示部からなり、図1中、車両用情報提供装置100の左方に配設されたエンジン回転計からなる第1の指針式表示部101と、図1中、車両用情報提供装置100の右方に配設された燃料計からなる第2の指針式表示部102と、温度計からなる第3の指針式表示部103とから構成される。
従って、車両の利用者は、車両用情報提供装置100を正視したときに、第1の表示手段に表示される車速を含む各種情報、並びに前記指標板に対する前記指針の指示位置を視認可能となっている。換言すれば、各表示手段D1,D2は、前記利用者に車速を含む各種情報や、前記指標板に対する前記指針の指示位置を表示するように構成されてなる。なお、本実施形態の場合、各第2の表示手段D2における前記指標板の表面は、第1の表示手段D1の表示面と略同一面となるように設定されている。
図2は、図1の車両用情報提供装置100のブロック図である。その構成としては、車両情報の入出力を行う車両情報端子210及び多重通信入出力端子211と、車両インターフェース(車両I/F)手段201と、表示部D1と各指針式表示部101,102,103と後述する聴覚情報提供手段とを動作させるための指令信号を出力する制御手段202と、処理プログラムを格納するROM等からなる記憶手段203と、前記指令信号に基づき表示部D1の表示制御と各指針式表示部101,102,103の駆動制御とを行う駆動手段204と、前記指令信号に基づき車両の各種状態を聴覚情報として前記利用者に報知(提供)する聴覚情報提供手段220とを有している。
また、聴覚情報提供手段220の構成としては、前記指令信号に基づき音/音声を再生する音/音声合成手段221と、この音/音声合成手段221からの出力信号(音/音声出力信号)を増幅するアンプ222と、このアンプ222からの増幅信号を出力する例えば略円形のスピーカ(吹鳴手段)223と、このスピーカ223から発せられる吹鳴音を後述する間隙を通じて車両内部である車室(車両を運転する利用者)に導くための導音部224とを有している。
なお、スピーカ223は、従来技術にて開示したものと同一構成のコーンスピーカが適用され、前記ボイスコイルの動きに連動して前記振動板が振動することにより吹鳴音を発する発音体である。なお、ここで言う吹鳴音とは、導音部224側となるスピーカ223の前面(後述する一方側)から発せられる音を指す。またスピーカ223は、本実施形態の場合、車両用情報提供装置100における第3の指針式表示部103の下方に配設される(図1参照)。
図3は、図1中、A−A線に沿った車両用情報提供装置100(第3の指針式表示部103)の断面図を示しており、以下、第3の指針式表示部103の構成について詳細説明を行う。なお、第1,第2の指針式表示部101,102の構成は、第3の指針式表示部103の構成と略同一であるため、その詳細な説明は省略する。
第3の指針式表示部103は、回路基板301と、この回路基板301に導通装着され回転軸302が前方に延びる駆動装置303と、回転軸302にて回転駆動される指針304と、この指針304の背後に位置して回路基板301上に配設される指標板305と、この指標板305を照明する光源306と、指標板305を保持するケース体307と、指針304や指標板305を露出させるための見返し部材308と、この見返し部材308の前方側に配置される透視パネル309と、この透視パネル309の外縁部を隠蔽するバイザー310と、回路基板301の背面側を覆うように回路基板301の背後に配設されるカバー部材311とから構成される。
回路基板301は、例えばガラスエポキシ系基材に配線パターン(図示せず)を施した硬質回路基板からなり、制御手段202と、駆動装置303を駆動・制御する駆動手段204と、音/音声合成手段221と、アンプ222と、スピーカ223と、光源306と、抵抗、コンデンサ等の各種回路部品(図示せず)とが前記配線パターンに導通接続されている。また、回路基板301は、その背面に実装(配設)されたスピーカ223に対応して開口形成された略円形の貫通孔からなる孔部301aを備えている。
駆動装置303は、可動磁石式計器またはステッピングモータからなり、回転軸302が回路基板301を貫通するように、その主要部がカバー部材311側となる回路基板301の背後に装着され、且つ半田付け等の適宜導通手段により前記配線パターン(駆動手段204)に電気接続される。
指針304は、合成樹脂からなり、指標板305の後述する指標部を指示するように線状に延びる指示部304aと、この指示部304aの回転中心部を覆う指針キャップ304bとを備えている。
指標板305は、ポリカーボネート等の合成樹脂からなり、略薄板状に形成され、その表面には指示部304aによって指示される目盛,数字等からなる指標部305aが形成されている。この場合、指標部305aは指針304の回転軌道に沿って円弧状に配列されている。
光源306は、例えば白色光を発するチップ型発光ダイオードからなり、カバー部材311とは反対側となる回路基板301の前面に実装され、指標部305aを白色に発光させる発光体である。
ケース体307は、例えば白色の合成樹脂からなり、回路基板301と指標板305との間に配設されてなり、指標板305を保持する保持体としての機能、光源306からの照明光を前方側に反射する反射体としての機能等を有している。
かかるケース体307は、回転軸302を包囲する筒状部307aと、この筒状部307aと一体形成され、光源306を覆うように指標板305側に傾斜して延びる第1の反射壁307bと、光源306を収納する開放部307cと、この開放部307cから外周に向けて指標板305に近接する略湾曲形状の第2の反射壁307dとを備えてなる。
そして、光源306と対向する第1の反射壁307bは、光源306からの照明光を主に外周に向けて反射する反射面を構成し、第2の反射壁307dは、第1の反射壁307bを通じて外周に反射された照明光を指標板305側に反射する反射面を構成している。また、各反射壁307b、307dと、筒状部307aと,指標板305と、回路基板301とによって囲まれた照明空間部S1は、光源306の照明光を指標板305(指標部305a)に導く照明室としての機能を有している。
一方、照明空間部S1に対応する指標板305箇所とは逆側にある指標板305領域(換言すれば、図3中、指針キャップ304bの下方に位置する指標板305領域)においては、指標板305を保持する略平板状の保持部307eが形成されてなる。この保持部307eは、前述した指針キャップ304bの下方に位置する指標板305領域の背面に沿うように形成され、その一端側は、筒状部307aの先端側に連結されてなる。
なお、307fは、図3中、B部を拡大した図である図4に示すように回路基板301の孔部301aに対応する保持部307e箇所から回路基板301の端部に向けて傾斜して延びる傾斜面形状の反射部であり、この反射部307fは、孔部301aと対向するように、孔部301aの真上(換言すれば図4中、孔部301aの左方)に位置してなる。
そして、ケース体307に設けられた筒状部307a、保持部307e、反射部307fと、回路基板301とによって形成される空間部S2は、スピーカ223に対応するように回路基板301に設けられた孔部301aに連通してなり、孔部301aに隣接して配設されるスピーカ223のエンクロージャーとして作用する。なお本実施形態では、空間部S2は、孔部301aだけではなく照明空間部S1にも連通している構成となっている。
ところで、スピーカ223は、その前記振動板が振動することで空気を振動させて音を生成するものであるが、前記振動板は前後に振動することになるので、スピーカ223から発せられる吹鳴音は、一方側T1(つまり導音部224側)だけではなく、一方側T1とは反対側の他方側T2である回路基板301側にも出力される。
ここで、スピーカ223の他方側T2(背面)から発せられる音は、スピーカ223の一方側T1(前面)から発せられる吹鳴音とは位相が逆の逆位相吹鳴音となって、孔部301aを介して空間部S2へと導かれることになる。つまり、このことは、エンクロージャーである空間部S2が、スピーカ223の他方側T2から発せられる逆位相吹鳴音の振動空間として利用されることを意味してなる。
そして、本実施形態では、空間部S2において、孔部301aと向かい合うように傾斜面からなる反射部307fを形成したことで、孔部301aを通過する逆位相吹鳴音は、図4に示すように反射部307fを通じてスピーカ223の配設位置とは異なる方向である矢印X方向に向けて反射される。換言すれば、反射部307fは、孔部301aを通過して空間部S2に至る逆位相吹鳴音を回路基板301の板面方向(図4中、矢印X方向)に沿い反射させる反射面を構成していることになる。
このように空間部S2には、孔部301aを通じて空間部S2に至る逆位相吹鳴音を回路基板301の板面方向に沿い反射させる反射部307fが形成されている。従って、スピーカ223の他方側T2から発せられる逆位相吹鳴音は、反射部307fによって図4中、矢印X方向に向けて積極的に反射されるため、スピーカ223の一方側T1から発せられる吹鳴音とは干渉しない構成となり、これにより吹鳴音は、その音圧が維持された状態で導音部224側に導かれることになる。なお、矢印X方向に向けて反射される逆位相吹鳴音は、空間部S2に連通する照明空間部S1にも至ることになる。
また、ケース体307における外周部の適宜箇所には、爪部等からなる複数の係合部(図示せず)が設けられ、前記各係合部がカバー部材311の後述する複数の係止部に各々係止されることで、回路基板301を狭持するようにケース体307とカバー部材311とが嵌合固定されるようになっている。
見返し部材308は、例えば黒色の合成樹脂からなり、指標板305の前方に配設され、指針304と指標板305を前記利用者(運転者)にそれぞれ露出する開口窓部308aを備えている。
透視パネル309は、透光性合成樹脂からなり、略凹面状に形成され、見返し部材308の開口窓部308aを覆うように見返し部材308によって支持(保持)されており、前記利用者側から指針304と指標板305を透視可能とする透視部としての機能を有している。
バイザー310は、例えば黒色の合成樹脂からなり、略筒状に形成され、透視パネル309の一部である透視パネル309外縁部のみを隠蔽するように透視パネル309の前方に配設されている。
カバー部材311は、例えば白色の合成樹脂からなり、回路基板301側が開口する略箱形形状に形成され、駆動装置303を収納する収納部材としての機能、図示しない放熱孔を通じて光源306から発せられる熱等を車両用情報提供装置100外部に逃がすための放熱部材としての機能等を有している。
かかるカバー部材311には、図4及び正面図である図5に詳しく示すようにスピーカ223に対応する部分に、周壁部312と底壁部(底部)313と底壁部313とは反対側が開口する開口部314とを有する枠体からなり、スピーカ223の一方側T1から出る吹鳴音を回路基板301側(前記利用者側)に導く導音部224が一体形成されている。
この導音部224の周壁部312は、スピーカ223を取り巻く略「C」字状の第1の周壁部312aと、この略「C」字状の第1の周壁部312aの途切れた部分を繋ぐように、図5中、第1の周壁部312aの下方に延在する略「コ」字状からなる第2の周壁部312bとを備え、この場合、各周壁部312a、312bの高さ寸法は、略同一に設定され、また第2の周壁部312bは、カバー部材311の周囲(外部)にはみ出る構成となっている。
そして、両周壁部312a、312bにて囲まれる領域により開口部314が構成され、以下、第1の周壁部312aに対応する開口部314の領域を第1の開口部314a、第2の周壁部312bに対応する開口部314の領域を第2の開口部314bとする。なお、315は、導音部224において、底壁部313よりも一段高い位置に形成された平坦部であり、この平坦部315は、第1の周壁部312a(第1の開口部314a)に対応する底壁部313箇所を取り巻く略馬蹄形状の水平面からなる。
従って、カバー部材311を正面から見ると、底壁部313と平坦部315とが開口部314全体を臨むように構成され、このことは、底壁部313と平坦部315とを合わせた領域が、各開口部314a,314bからなる開口部314領域に相当することを意味している。
この際、図4に示すように略馬蹄形状の平坦部315が、略円形のスピーカ223の一部となるスピーカ223の前面側外縁部と当接するように構成されていることによって、スピーカ223の前面から出る音が、スピーカ223と第1の周壁部312aとの隙間で干渉を生じることがないようになっている。また、図4中、316は、平坦部315と底壁部313と間を繋ぐための立壁部であり、この立壁部316は、第1の周壁部312aや第2の周壁部312bと略平行に沿って延びる壁部からなる。
なお、カバー部材311において、導音部224を除く外周部の適宜箇所には、ケース体307の前記各係合部に対応する複数の係止部(図示せず)がそれぞれ形成されている。従って、ケース体307の前記各係合部をカバー部材311の前記各係止部に係止させることで、導音部224を有するカバー部材311が、回路基板301の背後を覆うようにケース体307に装着されることになるが、この際、本実施形態では、カバー部材311のうち導音部224の一部である第2の周壁部312bのみが、回路基板301の周囲(外部)にはみ出る構成となるため、この第2の周壁部312bに対応する第2の開口部314bが、回路基板301によって覆い隠されない状態となる。
これにより、第2の開口部314bは、前述したように音圧が維持された状態で導音部224内に導かれるスピーカ223の一方側T1から発せられる吹鳴音を回路基板301の前方側へと導くための開口窓からなる。つまり、スピーカ223の一方側T1から出る吹鳴音は、導音部224内部及び第2の開口部314bを通り、回路基板301の前方側となる車両用情報提供装置100外部に、その音圧が弱められることなく導かれるようになっている。
以上の各部により、車両用情報提供装置100(第3の指針式表示部103)が構成され、さらに、この車両用情報提供装置100の下方には、バイザー310や見返し部材308に沿うようにコラムカバー400が配設される(図3参照)。
このコラムカバー400とバイザー310(見返し部材308)との間には、第2の開口部314を通過するスピーカ223の吹鳴音を前記利用者側に導くための微小なクリアランスからなる間隙401が形成されているため、結局、スピーカ223の一方側T1から発せられる吹鳴音は、その音圧が維持された状態で導音部224内部及び第2の開口部314bを通過し、その後、間隙401をも通過して聴覚情報として前記利用者の眼前に伝達(提供)されることになる。
なお、本実施形態における車両用情報提供装置100は、図2に示すように多重通信ライン230を介して走行制御装置231と操作手段232とに接続されている。
次に、車両用情報提供装置100の動作について説明する。制御手段202は、車両情報の入出力を行う車両情報端子210及び多重通信入出力端子211から、走行制御(オートクルーズ、レーンキープ)に関する車両状態、アラーム情報、及びオートクルーズ、レーンキープの操作に関する情報を入手し、この情報に基づいてオートクルーズ、レーンキープに関する車両状態報知、アラーム出力、及びオートクルーズ、レーンキープの操作に関するガイダンス、アンサーバックを、聴覚情報提供手段220のスピーカ223を介して効果音と音声(と表示部D1の画像)で行う。
ここで、前記アラーム情報を例に挙げて制御手段202の入力時の動作について説明する。制御手段202は、車両情報の入出力を行う車両情報端子210及び多重通信入出力端子211から車両に関する情報を入手し、この情報に基づいて警告の発生条件があるか否か判定する。ここで警告の発生条件を検出すると警告情報を聴覚情報提供手段220を用いて聴覚情報である効果音と音声とで報知するとともに、前記警告情報に関係する表示形態を表示部D1によって表示する。
図6は、その具体例を示すものであり、制御手段202は、車両の状態としてシートベルトが未着用である状態を示す検出信号(状態信号)が車両情報端子210または多重通信入出力端子211を介して入力されると、効果音「ポーン」の後、音声にて「シートベルトを着用してください」を出力するように聴覚情報提供手段220を動作させる制御を行う。
従って、聴覚情報提供手段220におけるスピーカ223から出る前記効果音及び前記音声は、その音圧が低下することなく導音部224内部、第2の開口部314b、並びに間隙401を通って、前記利用者の眼前に向けて発せられることで、前記利用者は、前記効果音及び前記音声を容易に認識(聴取)することができる。なお、ここでは表示部D1を介して視覚情報も併用している。
以上のように本実施形態では、前記利用者に所定情報を表示する第1、第2の表示手段D1、D2と、前記利用者に車両の各種状態に応じた聴覚情報を提供する聴覚情報提供手段220と、聴覚情報提供手段220を動作させる制御手段202を有する回路基板301と、各表示手段D1、D2と回路基板301との間に配設されるケース体307とを有し、聴覚情報提供手段220は、回路基板301の背面に実装されたスピーカ223を備えてなり、回路基板301にスピーカ223に対応する孔部301aを形成するとともに、ケース体307と回路基板301とによって孔部301aに連通する空間部S2を形成し、聴覚情報を前記利用者に伝達させるべくスピーカ223の一方側T1からは吹鳴音が発せられるとともに、一方側T1とは反対側の他方側T2では逆位相吹鳴音が孔部301aを介して空間部S2へと導かれ、前記吹鳴音を聴覚情報として前記利用者に提供する構成とした車両用情報提供装置において、空間部S2には、空間部S2に至る逆位相吹鳴音を回路基板301の前記板面方向(図4中、矢印X方向)に沿い反射させる反射部307fが形成されてなる。
従って、孔部301aを通じて空間部S2に至る逆位相吹鳴音は、反射部307fによってスピーカ223の配設位置とは異なる方向(図4中、矢印X方向)に積極的に反射される構成となっていることから、従来のようにスピーカから出た逆位相吹鳴音がスピーカ側に再び戻ってくることによって生じていた導音部内での吹鳴音と逆位相吹鳴音との干渉が抑制され、これによりスピーカ223の一方側T1から導音部224に向けて発せられる吹鳴音は、その音圧が維持された状態で前記利用者の眼前に伝達される。ゆえに、利用者は、スピーカ223から発せられる音圧の良好な吹鳴音を前記聴覚情報として聴取することが可能となる。
また本実施形態では、回路基板301の背後に配設されるカバー部材311を備え、聴覚情報提供手段220は、前記吹鳴音を回路基板301側(前記利用者側)に導くようにカバー部材311に一体形成された導音部224を備えてなることにより、前記吹鳴音を導くための専用の導音部材を別個に製作することが不要となるため、車両用情報提供装置を構成する部品点数が削減され、コスト上昇を抑えることができる。
また本実施形態では、反射部307fが、傾斜壁(傾斜面)形状からなる例について説明したが、反射部307fの形状は、空間部S2に至る逆位相吹鳴音を回路基板301の板面方向(つまり前記矢印X方向)に積極的に導く構成であればあらゆる形状を採用することが可能であり、例えば図7に示すように反射部307fを所定の曲率を有する曲面形状としてもよい。
また本実施形態では、回路基板301と保持部307eとこれら回路基板301と保持部307eとの間に位置する反射部307fとで逆位相吹鳴音の振動空間となる空間部S2が形成されている例について説明したが、例えば本発明の変形例として図8に示すように、回路基板301における表面P1の所要部(図8中、孔部301aの上方側)、この表面P1に対向(対応)する保持部307eにおける内壁面(第1の内壁部)P2の所要部(図8中、反射部307fの上方側)、表面P1と第1の内壁部P2との間に位置する反射部307fにおける内壁面(第2の内壁部)P3の所要部にクッション材等からなる吸音部材320をそれぞれ配設した構成としてもよい。
この場合、吸音部材320は、両面テープ等の所定の固定手段を用いて表面P1の所要部、第1の内壁部P2の所要部、第2の内壁部P3の所要部に各々固定(配設)される構成となっている。このように空間部S2内に吸音部材320を設けることで、空間部S2に至る逆位相吹鳴音は、ある程度吸音された状態で矢印X方向に向けて導かれるから、前記本実施形態の場合と同様に導音部内での吹鳴音と逆位相吹鳴音との干渉が抑制され、これによりスピーカ223の一方側T1から導音部224に向けて発せられる吹鳴音は、その音圧が維持された状態で前記利用者の眼前に伝達されることになる。
なお、吸音部材320は、表面P1、第1の内壁部P2、第2の内壁部P3のうち1箇所(1箇所の所要部)だけに設けてもよいし、例えば表面P1の所要部と第1の内壁部P2の所要部のように表面P1、第1の内壁部P2、第2の内壁部P3のうち2箇所に設けることも可能である。
なお本実施形態では、吹鳴手段として振動板を有するスピーカ223を用いた例について説明したが、例えばスピーカに代えて振動板を有するブザーを採用してもよい。
本発明は、聴覚情報提供手段を利用した車両用情報提供装置に関し、車両情報を提供する車両用計器のみならず、車両に搭載されるマルチディスプレイ装置等の車両用情報提供装置にも適用可能である。
100 車両用情報提供装置
202 制御手段
220 聴覚情報提供手段
223 スピーカ(吹鳴手段)
224 導音部
301 回路基板
301a 孔部
304 指針
304a 指示部
305 指標板
305a 指標部
307 ケース体
307e 保持部
307f 反射部
311 カバー部材
314 開口部
314b 第2の開口部
320 吸音部材
D1、D2 表示手段
P1 表面
P2 第1の内壁部
P3 第2の内壁部
S1 照明空間部
S2 空間部
T1 一方側
T2 他方側

Claims (3)

  1. 利用者に所定情報を表示する表示手段と、前記利用者に車両の各種状態に応じた聴覚情報を提供する聴覚情報提供手段と、前記聴覚情報提供手段を動作させる制御手段を有する回路基板と、前記表示手段と前記回路基板との間に配設されるケース体とを有し、
    前記聴覚情報提供手段は、少なくとも前記回路基板の背面に配設された吹鳴手段を備えてなり、
    前記回路基板に前記吹鳴手段に対応する孔部を形成するとともに、前記ケース体と前記回路基板とによって前記孔部に連通する空間部を形成し、
    前記聴覚情報を前記利用者に伝達させるべく前記吹鳴手段の一方側からは吹鳴音が発せられるとともに、前記一方側とは反対側の他方側では前記吹鳴音とは位相が逆の逆位相吹鳴音が前記孔部を介して前記空間部へと導かれ、前記吹鳴音を前記聴覚情報として前記利用者に提供する構成とした車両用情報提供装置において、
    前記空間部には、前記空間部に至る前記逆位相吹鳴音を前記回路基板の板面方向に沿い反射させる反射部が形成されてなることを特徴とする車両用情報提供装置。
  2. 前記回路基板の背後に配設されるカバー部材を備え、
    前記聴覚情報提供手段は、前記吹鳴音を前記回路基板側に導くように前記カバー部材に一体形成された導音部を備えてなることを特徴とする請求項1記載の車両用情報提供装置。
  3. 前記表示手段は、線状に延びる指示部を有する指針と前記指示部によって指示される指標部を有する指標板とを備えた指針式表示部からなり、
    前記ケース体には前記指標板を保持する保持部が設けられ、
    前記回路基板と、前記保持部と、前記回路基板と前記保持部との間に位置する前記反射部とで前記空間部を構成し、
    前記回路基板の表面と前記表面に対応する前記保持部の第1の内壁部と前記表面と前記第1の内壁部との間に位置する前記反射部の第2の内壁部のうち、少なくとも1箇所の所要部に吸音部材が配設されてなることを特徴とする請求項1記載の車両用情報提供装置。
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WO2014163129A1 (ja) * 2013-04-05 2014-10-09 日本精機株式会社 車両用計器

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