JP2009283614A - 電気電子機器キャビネット - Google Patents
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Abstract
【課題】 トップケースの側板を補強片により十分に補強して膨らみ変形を抑制する。キャビネットを組み立てる際に、作業者が人為的に左右の側板を開かなくてもボトムシャーシに対するトップケースの嵌合工程を無理なくスムーズに行うことを可能にする。
【解決手段】 トップケース3の左右の側板32の下端に補強片4を設ける。側板32のビス止め部33がボトムシャーシ2の立上り板22に重なり合って、その重なり箇所がビス止めされている。補強片4が先狭片部42と等幅片部45とを有し、先狭片部42の端縁が案内縁部43として形成されている。左右の補強片4の相互間においては、ボトムシャーシの立上り板22の外面の相互間隔に対して、先狭片部42の前端での案内縁部43の相互間隔が広く定められ、先狭片部42の後端での案内縁部43の相互間隔が狭く定められている。
【選択図】 図4
【解決手段】 トップケース3の左右の側板32の下端に補強片4を設ける。側板32のビス止め部33がボトムシャーシ2の立上り板22に重なり合って、その重なり箇所がビス止めされている。補強片4が先狭片部42と等幅片部45とを有し、先狭片部42の端縁が案内縁部43として形成されている。左右の補強片4の相互間においては、ボトムシャーシの立上り板22の外面の相互間隔に対して、先狭片部42の前端での案内縁部43の相互間隔が広く定められ、先狭片部42の後端での案内縁部43の相互間隔が狭く定められている。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電気電子機器キャビネット、特に、板金製のトップケースの左右の側板を補強してそれらの反り変形を抑制した上で、トップケースをボトムシャーシに合わせてキャビネットを組み立てる際の組立て性を改善するための対策を講じた電気電子機器キャビネットに関する。
図6はDVDなどを内蔵した電気電子機器キャビネットを概略で示した外観図である。同図のキャビネットは、フロントパネル1が取り付けられたボトムシャーシ2に板金製のトップケース3を合わせることによって箱形に組み立てられている。
図7はボトムシャーシ2とトップケース3とを垂直断面で示した分解図である。同図のように、ボトムシャーシ2がその底板21に対して直角に曲成された左右の立上り板21,21を有しているのに対して、トップケース3が、その天板31に対して直角に曲成された左右の側板32,32を有している。そして、上記立上り板21にはねじ孔23が備わり、上記側板32には内向き凹入状に形成されたビス止め部33が備わっている。そのほか、上記側板32の下端には内向きのリブ状の補強片4が曲成されていて、その補強片4が側板32の全長又は略全長に亘って延びている。
キャビネット組立て工程の初期段階では、図7に矢印Dで示したように、ボトムシャーシ2にトップケース3を上方から被せることにより、トップケース3の左右の側板32,32をボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外側に嵌合させて箱形に組み立てるという嵌合工程が行われる。そして、この嵌合工程を経ることによって、上記ビス止め部33が上記立上り板22に重ね合わされ、そのビス止め部33のビス挿通孔34が立上り板22のねじ孔23に位置合わせされる。
図8は立上り板22と側板32とのビス止め箇所を拡大して示した垂直断面図である。同図のように、立上り板22と側板32とのビス止め箇所では、立上り板22の外面に側板33のビス止め部33が重なり合っていて、その重なり箇所が、ビス止め部33のビス挿通孔34に挿通させた取付けビス35を立上り板22のねじ孔23にねじ込むことによってビス止めされている。
図9はトップケース3の側板32及び補強片4を拡大して示した水平断面図であり、同図のように、側板32には、その前端部と後端部との2箇所にビス止め部33が設けられている。また、側板32の全長又は略全長に亘って延びている補強片4の側板32からの出幅Aは、その補強片4の全長部分でビス止め部33よりも内側に突き出さない程度に抑えられている。
このように、補強片4の側板32からの出幅Aを少なくして、その補強片4がビス止め部33よりも内側に突き出さない程度に抑えているのは、主に、次に説明する組立て作業性に関する理由による。すなわち、図7を参照して説明したように、キャビネットの組立て工程において、トップケース3をボトムシャーシ2に被せるときには、トップケース3の左右の側板32,32をボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外側に嵌合させることが行われる。また、その嵌合工程を行った後のビス止め工程では、図8のように、立上り板22の外面と側板33のビス止め部33との重なり箇所が取付けビス35によってビス止めされる。したがって、図7に示した左右のビス止め部33の相互間隔S1は、ボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外面の相互間隔S2と同等になっている。この状況の下で、仮に補強片4がビス止め部33よりも内側に突き出ていると、図7に示した左右の補強片4,4の相互間隔が、左右の立上り板22,22の外面の相互間隔S2よりも短くなるので、補強片4が備わっているトップケース3の左右の側板32,32を作業者が人為的に外側に開いて上記した嵌合工程を行うことによって補強片4が立上り板22を乗り越えるようにし、その後、左右の側板32,32をそれ自体の弾性を利用して初期位置に復帰させてビス止め部33を立上り板22に重ね合わせるようにする必要が生じる。
しかし、上記した嵌合工程で作業者がトップケース3の左右の側板32,32を人為的に開く作業を行うと、左右の側板32,32を不慮に開き過ぎて左右の側板32,32に開き癖が付いてしまい、嵌合工程で補強片4が立上り板22を乗り越えた後に左右の側板32,32がそれ自体の弾性によっては初期位置に復帰しなくなるという事態が起こり得る。そして、そのような事態が起こると、左右の側板32,32の弾性復帰力だけではビス止め部33が左右の側板32,32に重なり合わなくなるので、取付けビス35をビス止め部33のビス挿通孔34に挿通させて立上り板22のねじ孔23にねじ込むときのビス止め作業性が低下してしまうという問題が生じる。
そこで、従来は、上記したように補強片4の出幅Aを短く抑えてその補強片4がビス止め部33よりも内側に突き出さないようにし、作業者が人為的に左右の側板32,32を開かなくても上記した嵌合工程を行うことができるようにして、上記のようなビス止め作業性の低下という問題が生じることを回避していた。
一方、磁気ヘッドのシールドカバー取付構造として、磁気ヘッドに嵌合させて板金製のシールドカバーの側板に外向きの折り曲げ部を具備させることにより、その折り曲げ部によりシールドカバーの外側への膨らみを抑制して、シールドカバーが磁気ヘッドを弾圧挟持するようにしたものが知られていた(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−83511号公報
しかしながら、図7〜図9を参照して説明した従来の電気電子機器キャビネットのように、その組立て作業性の低下を防ぐために補強片4の出幅Aを短く抑えると、補強片4による側板32に対する補強作用が十分に発揮されなくなり、左右の側板32,32の前後方向の中央部分が外側へ膨らむように変形して、それらの側板32とボトムシャーシ2との間に、キャビネット品質の低下の要因となる隙間が生じるおそれがあった。特に、図例のように、DVDなどを内蔵した電気電子機器キャビネットのように、板金製のトップケース3の前後方向の長さが長く、左右の側板32,32がその前端部と後端部との2箇所でビス止めされているに過ぎない状況では、側板32,32の前後方向中央部分が外側に膨らみ出るという事態が起こりやすいことが判っている。
この点を改善するための対策としては、側板32のビス止め箇所を増やして、その側板32を、前端部及び後端部だけでなく、前後方向の中央部分でもボトムシャーシ2の立上り板22にビス止めすることが有益であると考えられる。しかし、そのようにすると、ビス止め箇所の数が増加するので、ビス止めのための取付けビスが余分に必要になるだけでなく、煩わしいビス止め作業のための工数が増えて組立て作業性も低下することになる。このような事態は、上掲の特許文献1に記載されている技術によっては到底改善することができない。
本発明は以上の状況の下でなされたものであり、板金製のトップケースの左右の側板を幅広の補強片により十分に補強してそれらの反り変形を抑制することができるようにしてあるにもかかわらず、キャビネットを組み立てる際に、作業者が人為的に左右の側板を開かなくてもボトムシャーシに対するトップケースの嵌合工程を行うことを可能にし、そうすることによって、上記したビス止め作業性が低下することを回避することのできる電気電子機器キャビネットを提供することを目的とする。
本発明に係る電気電子機器キャビネットは、フロントパネルが取り付けられたボトムシャーシの左右の立上り板の外側に板金製のトップケースの左右の側板を嵌合させることにより箱形に組み立てられ、トップケースの左右の上記側板のそれぞれの下端に、前後方向に延びて当該側板の反り変形を抑制するリブ状の補強片が内向きに曲成され、トップケースの左右の上記側板のそれぞれに内向き凹入状に形成されたビス止め部がボトムシャーシの左右の上記立上り板に各別に重なり合ってその重なり箇所でビス止めされている。
そして、上記補強片が、その長手方向で、前端を含んでその前端から遠ざかるほど幅広に形成された先狭片部とその先狭片部を除く部分によって形成されて全長部分で等幅になっている等幅片部とを有し、上記先狭片部の幅方向端縁が、上記ボトムシャーシと上記トップケースとを箱形に組み立てる際にボトムシャーシの上記立上り片に摺動して上記等幅片部を当該立上り片に乗り上がらせる案内縁部として形成されている。また、トップケースの左右の上記側板のそれぞれに曲成されている左右の上記補強片の相互間においては、ボトムシャーシの左右の立上り板の外面の相互間隔に対して、上記先狭片部の前端での上記案内縁部の相互間隔が広く定められ、かつ、上記等幅片部に連続している上記先狭片部の後端での上記案内縁部の相互間隔が狭く定められていると共に、上記ボトムシャーシの下面に、上記立上り片を乗り越えた上記等幅片部が重なり合っている。
この構成であると、補強片の等幅片部の側板からの出幅を長くすることにより、補強片の補強作用が顕著に発揮されるようになる。そのため、ビス止め箇所を追加することなく、補強片によって側板の前後方向中央部分での膨らみ変形を効果的に抑制することが可能になる。
そして、そのように補強片の等幅片部の側板からの出幅を長くしたとしても、ボトムシャーシとトップケースとを箱形に組み立てる際には、トップケースの左右の側板をボトムシャーシの左右の立上り板の外側に嵌合させる嵌合工程で、左右の側板を作業者が人為的に開く必要がなくなる。すなわち、その嵌合工程では、左右の補強片の先狭片部がボトムシャーシの左右の立上り板の外側に無理なく嵌合した後に、その先狭片部の案内縁部がボトムシャーシの立上り片に摺動して補強片の幅広の等幅片部を当該立上り片に乗り上がらせる。このような立上り片への補強片の幅広の等幅片部の乗上り動作が行われるときには、トップケースの左右の側板が幾分かは開くけれども、それは作業者が人為的に左右の側板を開く場合とは異なり、補強片の等幅片部の出幅に見合う角度だけ開くに過ぎないので、その乗上り動作によって左右の側板に開き癖が付いてしまうことはない。したがって、補強片の等幅片部が立上り片を乗り越えた時点では、左右の側板がその弾性により初期位置に復帰して上記等幅片部がボトムシャーシの下面に重なり合い、側板のビス止め部がボトムシャーシの立上り板に重なり合う。したがって、補強片とボトムシャーシとの間に隙間が生じることがなくなり、ビス止め作業性が低下することもなくなる。
本発明では、ビス止め箇所としての上記立上り板に対する上記側板のビス止め部の重なり箇所が、上記立上り板に対する上記側板の嵌合箇所の前端部と後端部との2箇所だけに位置していることが望ましい。この構成を採用すると、ビス止め箇所の数を最少限度に抑えることができるために、取付けビスを余分に用いる必要がなくなると同時に、ビス止め作業性が低下することもない。
本発明では、上記案内縁部が、上記先狭片部のまっすぐな幅方向端縁によって形成されていることが望ましい。この構成であると、ボトムシャーシとトップケースとを箱形に組み立てる際に、案内縁部がボトムシャーシの立上り片と円滑に摺動して補強片の等幅片部が当該立上り片にスムーズに乗り上がるようになる。
本発明では、トップケースの天板部の前端縁に上記フロントパネルに差し込まれた突片が備わり、上記ボトムシャーシと上記トップケースとを箱形に組み立てる際に、フロントパネルに対する上記突片の差込み箇所を支点として後上がり姿勢の上記トップケースを下向きに回動させることにより、左右の上記補強片の先狭片部が左右の上記立上り片の外側に嵌合されるようになっていることが望ましい。この構成であると、ボトムシャーシとトップケースとを箱形に組み立てる際に、トップケースの突片をフロントパネルに差し込んだ後、その差込み箇所を支点として、後上がり姿勢のトップケースを下向きに回動させる作業を行うだけで上記した嵌合工程を無理なく確実に行うことが可能になる。
以上のように、本発明によれば、板金製のトップケースの左右の側板を幅広の補強片により十分に補強してそれらの反り変形(膨らみ変形)を抑制することができるにもかかわらず、キャビネットを組み立てる際に、作業者が人為的に左右の側板を開かなくてもボトムシャーシに対するトップケースの嵌合工程を無理なくスムーズに行うことが可能になる。また、ビス止め箇所を増やす必要もない。したがって、本発明によれば、ビス止め箇所の数を最少限度に抑えてあるにもかかわらず、トップケースの左右の側板が変形して膨らんだりせず、組立て作業性にも優れ、補強片とボトムシャーシとの間に隙間の存在しない電気電子機器キャビネットを安価に提供することが可能になる。
図1は本発明に係る電気電子機器キャビネットのトップケース3を概略で示した外観斜視図である。同図のトップケース3は板金製であって、矩形の天板31に対して直角に曲成された左右の側板32,32を有している。また、これらの側板32には内向き凹入状に形成されたビス止め部33が備わっているほか、側板32の下端には内向きのリブ状の補強片4が曲成されていて、その補強片4が側板32の全長又は略全長に亘って延びている。さらに、天板部31の前端には突片35が曲成されている。
図2はトップケース3の側板32と補強片4とを拡大して示した水平断面図である。同図のように、補強片4は、その長手方向(前後方向)で、前端41を含んでその前端41から遠ざかるほど幅広に形成された先狭片部42と、その先狭片部42を除く部分によって形成されて全長部分で等幅になっている等幅片部45とを有している。同図によって判るように、補強片4の等幅片部45の側板32からの出幅Bは、その等幅片部45がビス止め部33よりも内側に突き出る長さに定められている。また、等幅片部45は、側板32の後端から中央部分を経て前端近傍箇所にまで延びている。このため、等幅片部45を有する補強片4の補強作用は、図9を参照して説明した補強片4に比べて高められていて、そのような補強片4の補強作用によって、側板32の中央部分が外側に膨らみでるような反り変形が防止されるようになっている。これに対し、幅狭片部42の前端41の側板32からの出幅Cは、その幅狭片部42の前端41がビス止め部33よりも内側に突き出ない長さ、具体的には、ビス止め部33の側板32からの内方への突出幅よりも短く定められている。また、幅狭片部42は、補強片4の前端部分だけに設けられていて、その前後方向の長さLは上記した等幅片部45の長さに比べて極端に短い。
図3はボトムシャーシ2とトップケース3とを垂直断面で示した分解図である。トップケース3の左右の側板32,32のそれぞれに設けられている補強片4は対称形状になっている。そのため、同図のように、左右の補強片4,4はその等幅片部5,45の相互間隔S3が左右のビス止め部33,33の相互間隔S1よりも短くなっている。また、左右のビス止め部33,33の相互間隔S1は、ボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外面の相互間隔S2と同等である。したがって、左右の補強片4,4において、それらの先狭片部42の前端41(図2参照)の相互間隔は、ボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外面の相互間隔S2よりも広くなっている。図2のように、先狭片部42の幅方向端縁はまっすぐな案内縁部43として形成されていて、その案内縁部43の後端が、等幅片部45の幅方向端縁に連続している。
図4は組立て工程を斜視で例示した説明図、図5はビス止め箇所を拡大して示した垂直断面図である。
上記したトップケース3では、補強片4が幅狭片部42と等幅片部45とを有して、等幅片部45がビス止め部23の内側に突き出し、かつ、幅狭片部42の少なくとも前端41がビス止め部23の内側に突き出していないという点で、図7などを参照して説明した従来例のトップケース3と相違している。この相違点により、実施形態の電気電子機器キャビネットでは、ボトムシャーシ2にトップケース3を合わせて箱形に組み立てる際の嵌合工程の組立て作業性を損なわずに、トップケース3の側板32の反り変形(膨らみ変形)を防止することができるという利点を有している。以下、この点を説明する。
キャビネット組立て工程の初期段階では、図4によって判るように、前下りに傾斜させたトップケース3の前端に備わっている突片35が、ボトムシャーシ2の前端部に取り付けられているフロントパネル1に差し込まれる。こうして突片35がフロントパネル1に差し込まれると、ボトムシャーシ2に対してトップケース3が左右方向で位置決めされる。そのため、トップケース3に設けられている左右の補強片4,4は、それらの幅狭片部42,42の少なくとも前端41,41が、ボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22の外側に位置するようになる。
次に、フロントパネル1に対する上記突片35の差込み箇所を支点として後上がり姿勢のトップケース3を下向きに回動させると、左右の補強片4,4の先狭片部43,43が左右の立上り板22,22の外側に無理なく嵌合される。しかも、この嵌合工程では、補強片4の先狭片部43のまっすぐな案内縁部43,43がボトムシャーシ2の立上り片22に摺動して、補強片4の幅広の等幅片部45を当該立上り片22に乗り上がらせる。このような立上り片22への等幅片部45の乗上り動作が行われるときには、トップケース3の左右の側板32,32が幾分かは開く。しかし、それは作業者が人為的に左右の側板を開く場合とは異なり、補強片4の等幅片部45の出幅に見合う角度だけ開くに過ぎないので、その乗上り動作によって左右の側板32,32に開き癖が付いてしまうことはない。したがって、補強片4の等幅片部45が立上り片22を乗り越えた時点では、左右の側板32,32がその弾性により初期位置に復帰して図5のように等幅片部45がボトムシャーシ2の下面25に重なり合い、側板32のビス止め部33がボトムシャーシ2の立上り板22に重なり合う。この重なり箇所は、図5のように、ビス止め部33のビス挿通孔34に挿通させた取付けビス35を立上り板22のねじ孔23にねじ込むことによって結合される。したがって、補強片4とボトムシャーシ2との間に隙間が生じることがなくなり、ビス止め作業性が低下することもない。
この実施形態では、図1及び図2のように、トップケース3の側板32には、その前端部と後端部との2箇所だけにビス止め部33,33が備わり、かつ、ボトムシャーシ2の左右の立上り板22,22にもそれらのビス止め部33,33に対応する前後2箇所だけにビス孔23,23が設けられていて、それらの前後2箇所だけで側板32が立上り板22にビス止めされている。したがって、側板32はその長手方向(前後方向)の中央部分では、立上り板22に結合されていない。しかしながら、側板32に設けられている補強片4の等幅片部45が、ビス止め部33の内側に突き出る出幅を有して、補強片4による補強作用が従来の場合よりも向上している。そのため、補強片4によって側板32の長手方向中央部分が反り変形を生じないように補強されている。したがって、前後2箇所だけで側板32が立上り板22にビス止めされているだけであっても、側板32の長手方向中央部分が外側に膨らみでるような変形を生じることはない。
この実施形態では、上記した嵌合工程で立上り板22を乗り越えた補強片4の等幅部分45が、ボトムシャーシ2の下面25に重なり合うようになっている。しかも、等幅部分45は、図5のように、ボトムシャーシ2の左右のコーナ部に形成された段付状の凹入部に入り込むようになっている。したがって、この構成を採用することにより、補強片4がボトムシャーシ2の下側に突き出さなくなって、キャビネットの見栄えが向上するという利点がある。
なお、図1〜図9では同一又は相応する部分に同一の符号を付してある。
1 フロントパネル
2 ボトムシャーシ
3 トップケース
4 補強片
22 立上り板
25 ボトムシャーシの下面
31 天板部
32 側板
33 ビス止め部
35 突片
41 補強片の前端
42 先狭片部
43 案内縁部
45 等幅片部
S2 左右の立上り板の外面の相互間隔
2 ボトムシャーシ
3 トップケース
4 補強片
22 立上り板
25 ボトムシャーシの下面
31 天板部
32 側板
33 ビス止め部
35 突片
41 補強片の前端
42 先狭片部
43 案内縁部
45 等幅片部
S2 左右の立上り板の外面の相互間隔
Claims (4)
- フロントパネルが取り付けられたボトムシャーシの左右の立上り板の外側に板金製のトップケースの左右の側板を嵌合させることにより箱形に組み立てられ、トップケースの左右の上記側板のそれぞれの下端に、前後方向に延びて当該側板の反り変形を抑制するリブ状の補強片が内向きに曲成され、トップケースの左右の上記側板のそれぞれに内向き凹入状に形成されたビス止め部がボトムシャーシの左右の上記立上り板に各別に重なり合ってその重なり箇所でビス止めされている電気電子機器キャビネットであって、
上記補強片が、その長手方向で、前端を含んでその前端から遠ざかるほど幅広に形成された先狭片部とその先狭片部を除く部分によって形成されて全長部分で等幅になっている等幅片部とを有し、上記先狭片部の幅方向端縁が、上記ボトムシャーシと上記トップケースとを箱形に組み立てる際にボトムシャーシの上記立上り板に摺動して上記等幅片部を当該立上り板に乗り上がらせる案内縁部として形成され、
トップケースの左右の上記側板のそれぞれに曲成されている左右の上記補強片の相互間においては、ボトムシャーシの左右の立上り板の外面の相互間隔に対して、上記先狭片部の前端での上記案内縁部の相互間隔が広く定められ、かつ、上記等幅片部に連続している上記先狭片部の後端での上記案内縁部の相互間隔が狭く定められていると共に、上記ボトムシャーシの下面に、上記立上り板を乗り越えた上記等幅片部が重なり合っている特徴とする電気電子機器キャビネット。 - ビス止め箇所としての上記立上り板に対する上記側板のビス止め部の重なり箇所が、上記立上り板に対する上記側板の嵌合箇所の前端部と後端部との2箇所だけに位置している請求項1に記載した電気電子機器キャビネット。
- 上記案内縁部が、上記先狭片部のまっすぐな幅方向端縁によって形成されている請求項1又は請求項2に記載した電気電子機器キャビネット。
- トップケースの天板部の前端縁に上記フロントパネルに差し込まれた突片が備わり、上記ボトムシャーシと上記トップケースとを箱形に組み立てる際に、フロントパネルに対する上記突片の差込み箇所を支点として後上がり姿勢の上記トップケースを下向きに回動させることにより、左右の上記補強片の先狭片部が左右の上記立上り板の外側に嵌合されるようになっている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した電気電子機器キャビネット。
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