JP2009280357A - ローラの隙間調整装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラの隙間調整装置及び方法において、一対のローラ間の隙間をシートが通過するのに最適な大きさに自動で調整することができるようにする。
【解決手段】折機の所定の位置でチョッパ折りされた折帖Pをニップ部で折り込む一対の折込ローラ44と、この一対の折込ローラ44間の隙間を調整する隙間調整機構51と、この隙間調整機構51を駆動するモータ52と、一対の折込ローラ44間の隙間を測定するセンサ53と、センサ53の測定結果に基づいて折込ローラ44間の隙間Sが最適隙間になるようにモータ52を制御するコントローラ54とを設け、このコントローラ54は、折込ローラ44間の隙間Sを予め設定された初期隙間Sに調整した後、折込ローラ44間に折帖Pを通過させるごとに隙間調整機構51により折込ローラ44間の隙間Sが最適隙間になるようにモータ52を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シートを挟持して搬送する一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整装置及び方法であって、例えば、オフセット輪転印刷機等の印刷機に装備され、印刷紙に印刷されてから裁断されて形成された折帖を加圧して折り目を加工する1対の折込ローラに好適である。
一般に、オフセット輪転印刷機では、給紙装置から供給される連続紙(ウェブ)を印刷紙として用い、印刷装置により印刷を行い、その後、折機にて、ウェブをフォーマにより縦折りしてから裁断することで折帖とする。そして、この折丁を折胴で横折りし、チョッパ折り装置のチョッパブレードで縦折り(チョッパ折り)してから、一対の折込ローラで折丁を加圧して折り目を加工した上で、羽根車を用いた排紙装置により排紙する。
図12は、従来のチョッパ折り装置を表す概略図である。従来のチョッパ折り装置において、図12に示すように、上流から図示しない搬送ベルトにより搬送されてきた折帖Pを、チョッパテーブル101のスリット102上に装備された上下動するチョッパブレード103によりチョッパテーブル101上で折り込み、この折り込まれた折帖Pをスリット102からチョッパテーブル101の下側に設けられた一対の折込ローラ104間に引き込むようにしてこの間を通過させ、折込ローラ104の下方に設けられた排紙装置(図示略)に送るようになっている。
このようなチョッパ折り装置においては、印刷機の運転を行うにあたって、折り込まれた折帖Pが通過する折込ローラ104間の隙間Sを、印刷に使用される印刷紙の紙厚に応じた適正な間隔に調整することが必要になる。つまり、折込ローラ104間の隙間Sが大き過ぎれば、折帖Pに十分な折り目を付けることができず、折込ローラ104間の隙間Sが小さ過ぎれば折帖Pが折込ローラ104間を円滑に通過できないため、折帖Pに損傷が生じたり、折帖Pの搬送に支障が生じたりするおそれがある。
そこで、従来のチョッパ折り装置では、折込ローラ104間の隙間Sを調整できるようになっている。即ち、各折込ローラ104は、それぞれ支持軸106回りで揺動する支持アーム105の一端(上端)105aに回転自在に支持されており、各支持アーム105の他端(下端)105bを接近させれば、折込ローラ104間の隙間Sは拡大し、各支持アーム105の他端105bを離隔させれば、ローラ104間の隙間Sは縮小するようになっている。
そして、各支持アーム105の他端105b同士の離隔を許容しながら接近を規制する隙間調整機構107が備えられている。この隙間調整機構107は、各支持アーム105の他端105bの相互間に介装されたスプリング108と、各支持アーム105の他端105bの外側にそれぞれ配置されたストッパ部材109と、ストッパ部材109の位置を調整するネジ軸110とを有している。
これにより、スプリング108が、各支持アーム105の他端105bを互いに離隔する方向に付勢している。また、各支持アーム105の他端105bのストッパ部材109が、対応する他端105bに当接し、各支持アーム105の他端105bがスプリング108の付勢力により離隔することを規制している。これにより、各支持アーム105の他端105bはスプリング108の付勢力に抗して互いに接近可能ではあるが、ストッパ部材109により、離隔することは規制されることになり、各折込ローラ104間に着目すれば、各折込ローラ104は、ストッパ部材109に応じた隙間以上の接近を規制され、離隔を許容される。
なお、各支持アーム105の他端105bに環状部が形成されており、各ストッパ部材109は対応する他端105bの環状部の内部に配置されている。各ストッパ部材109には、各他端105bの外向きの面に当接する当接面109cと、雌ネジ109aまたは109bとが形成されており、図示しない回転規制構造により、ストッパ部材109は回転を規制されている。
ネジ軸110の外周には、雄ネジ110a,110bが所定の間隔をあけて形成されている。雄ネジ110a,110bの一方(ここでは、雄ネジ110a)は右ネジ、他方(ここでは、雄ネジ110b)は左ネジとなっている。また、一方のストッパ部材109の雌ネジ109aは右ネジに形成され、右ネジの雄ネジ110aに螺合し、他方のストッパ部材109の雌ネジ109bは左ネジに形成され、左ネジの雄ネジ110bに螺合している。更に、ネジ軸110の一端(図4にて右端)には回転操作するハンドル111が設けられている。
これにより、ハンドル111を操作して、ネジ軸110を図4中右方向から見て右回りさせれば、右ネジの雌ネジ109aを有するストッパ部材109は右に移動し、左ネジの雌ネジ109bを有するストッパ部材109は左に移動する。つまり、両ストッパ部材109は接近する。逆に、ネジ軸110を図4中右方向から見て左回りさせれば、両ストッパ部材109は離隔する。
従って、手動操作により、ハンドル部111を操作して、折込ローラ104間の隙間Sを適正な状態に調整することが可能となる。
また、このような「ネジ軸」を用いた隙間調整機構107は、折込ローラ104の一端及び他端の各軸端位置にそれぞれ設けられており、各隙間調整機構107を手動操作することにより、各折込ローラ104の一端及び他端において、それぞれ別々に折込ロール間の隙間調整を行えるようになっている。
しかしながら、このような技術では、折込ローラ間の隙間を調整する際に、ハンドル付きのネジ軸を手動で回転させるという方法なので、手間がかかり印刷紙の紙厚を変更する切換時間が多くかかる上、印刷紙の紙厚を変更する都度にこの手動による切換操作が必要になるため、オペレータの負担が増大するという課題があった。特に、手動によるハンドル操作は、各折込ローラの軸端の両側でそれぞれ別々に行われているので、各側のネジ軸の移動量の正確な把握が困難であり、各折込ローラの平行度を出しにくいという課題があった。但し、この場合の平行度については、完全な平行が好ましいとは限らず、所定の微小角度を持ちつつ略平行な状態が好ましい場合もある。
そして、各折込ローラの平行度が出ていない場合には、折込ローラ間で折丁が詰まったり偏ったりする等の不都合が発生し、損紙の増大をも招くことになるので、多くの時間を費やしてでも、ある程度の平行度を出さなければならず、このことがオペレータの負担及び切換時間をより増大させていた。切換時間の増大は、印刷機の稼動効率を下げることになる。
これに関し、下記特許文献1には、折込ローラの隙間調整機構のネジ軸をモータ等の駆動手段により駆動できるようにし、折込ローラ間を通過する印刷紙の紙厚とこの紙厚に応じたローラ間の適正な隙間との関係に基づいて、制御手段によりこの駆動手段を制御して、自動で隙間調整を行うことができるようにし、印刷紙の紙厚を変更する際のオペレータの負担の軽減及び切換時間の削減を大幅に促進できるようにした技術が提案されている。
また、下記特許文献2には、折下ドラッグローラの隙間調整機構のネジ軸をモータ等の駆動手段により駆動できるようにして、制御手段により、ローラ間を通過する2つ折りされた断裁印刷紙の紙厚と紙の物性に係る紙データと輪転機の運転速度とに応じた適正なローラ間隙を求め、折下ドラッグローラの隙間がこの適正なローラ間隙になるように駆動手段を制御して、自動で隙間調整を行うことができるようにして、印刷紙の紙厚を変更する際のオペレータの負担の軽減及び切換時間の削減を大幅に促進できるようにした技術が提案されている。
特開平7−237812号公報 特開2006−312497号公報
しかしながら、上述の特許文献1、2に記載されているような自動でローラの隙間を調整する技術では、確かに印刷紙の紙厚を変更する際のオペレータの負担が軽減され、切換時間の削減を促進することが可能になるが、ローラ間を通過する印刷紙の紙厚とこの紙厚に応じたローラ間の適正な隙間との関係(特許文献1)や、ローラ間を通過する2つ折りされた断裁印刷紙の紙厚と紙の物性に係る紙データと輪転機の運転速度とに応じた適正なローラ間隙(特許文献2)については、予め、多数の試験等を実施してデータベースを用意しておかなくてはならず、この点で、準備時間や準備コストの上で大きな負担増を招く。
また、実際に2つのローラの隙間を通る印刷紙は、2つ折り或いはそれ以上に折り畳まれたものなので、この折り畳まれた状態の印刷紙(折帖)が通過するのに最適な隙間を、印刷紙の紙厚や紙の物性から推定することは困難である。したがって、印刷紙の紙厚や紙の物性等に基づき予めデータベース化されるローラ間の適正な隙間の値には、どうしても誤差が生じてしまうものと考えられる。
本発明は上述した課題を解決するものであり、一対のローラ間の隙間をシートが通過するのに最適な大きさに自動で調整することができるようにするローラの隙間調整装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための請求項1の発明のローラの隙間調整装置は、シートを挟持して搬送する一対のローラと、該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、該隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記隙間調整機構により前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御する、ことを特徴とするものである。
請求項2の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記ローラ間の隙間が大きく調整されるように前記アクチュエータを制御することを特徴としている。
請求項3の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記一対のローラを最大離間位置または最大接近位置に移動してから、前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御することを特徴としている。
請求項4の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記一対のローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量に基づいて前記ローラ間の隙間を調整するように前記アクチュエータを制御することを特徴としている。
請求項5の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記ローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量との関係を表す関係式を有しており、前記一対のローラ間の隙間をこの関係式に基づいて隙間の目標値を設定し、この目標値に調整したときの前記ローラの変位量が、最適値に調整したときの前記ローラの最適変位量となるように前記アクチュエータを制御することを特徴としている。
請求項6の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記ローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量との関係を表す第1、第2関係式を有しており、第1関係式は、前記ローラ間の隙間に対する前記ローラの変位量の傾きが、前記第2関係式より大きくなるように設定され、前記一対のローラ間の隙間を第1関係式に基づいて隙間の第1目標値を設定し、この第1目標値に調整したときの前記ローラの変位量が最適変位量とならないときには、前記一対のローラ間の隙間を第2関係式に基づいて隙間の第2目標値を設定し、この第2目標値に調整したときの前記ローラの変位量が最適変位量となったときには、第2目標値を最適値として設定することを特徴としている。
請求項7の発明のローラの隙間調整装置では、前記コントローラは、前記センサにより測定された前記ローラ間の隙間が最適値を含む所定の最適領域内にあるとき、この隙間が最適値になるように前記アクチュエータの作動を制御して前記ローラを微小移動することを特徴としている。
請求項8の発明のローラの隙間調整装置では、前記一対のローラは、折機の所定の位置でチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラであることを特徴としている。
また、請求項9の発明のローラの隙間調整装置は、シートを挟持して搬送する一対のローラと、該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、該隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、前記センサの測定結果に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記一対のローラを所定の離間位置または所定の接近位置に移動した後、前記隙間調整機構により前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御する、ことを特徴とするものである。
更に、請求項10の発明のローラの隙間調整方法は、シートを挟持して搬送する一対のローラと、該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、を備えるローラの隙間調整装置において、前記隙間調整機構により前記一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記センサにより前記ローラの変位量を測定し、この変位量に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記隙間調整機構を作動する、ことを特徴とするものである。
請求項1の発明のローラの隙間調整装置によれば、一対のローラと、ローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、ローラ間の隙間を測定するセンサと、センサの測定結果に基づいてローラ間の隙間が最適値になるようにアクチュエータを制御するコントローラとを設け、コントローラは、一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、ローラ間にシートを通過させるごとに隙間調整機構によりローラ間の隙間が最適値になるようにアクチュエータを制御している。従って、ローラ間にシートが通過するごとにこのローラ間の隙間が最適値になるように自動調整されることで、ローラ間の隙間を容易に最適化することができる。
請求項2の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、ローラ間にシートを通過させるごとにローラ間の隙間が大きく調整されるようにアクチュエータを制御するので、ローラ間にシートが通過することでローラが変位するため、ローラ間の隙間を効率的に調整することができる。
請求項3の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、一対のローラを最大離間位置または最大接近位置に移動してから、ローラ間の隙間が最適値になるようにアクチュエータを制御するので、一対のローラを支持する支持部材のがたつきを考慮して適正にローラを適正位置に移動することができる。
請求項4の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、一対のローラ間の隙間と、ローラ間にシートを通過させたときのローラの変位量に基づいてローラ間の隙間を調整するようにアクチュエータを制御するので、ローラの変位量に応じて一対のローラ間の隙間の調整量を適正に設定することができる。
請求項5の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、ローラ間の隙間と、ローラ間にシートを通過させたときのローラの変位量との関係を表す関係式を設定し、一対のローラ間の隙間をこの関係式に基づいて隙間の目標値を設定し、この目標値に調整したときのローラの変位量が、最適値に調整したときのローラの最適変位量となるようにアクチュエータを制御するので、センサの測定結果を予め設定された関係式に当てはめて最適値に至る次の目標値を設定することとなり、目標値の設定を短時間で容易に行うことができる。
請求項6の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、第1、第2関係式を設定し、第1関係式を、ローラ間の隙間に対するローラの変位量の傾きが、第2関係式より大きくなるように設定し、一対のローラ間の隙間を第1関係式に基づいて隙間の第1目標値を設定し、この第1目標値に調整したときのローラの変位量が最適変位量とならないときには、一対のローラ間の隙間を第2関係式に基づいて隙間の第2目標値を設定し、この第2目標値に調整したときのローラの変位量が最適変位量となったときには、第2目標値を最適値として設定するので、最適値に至る第2目標値の設定を容易に行うことができる。
請求項7の発明のローラの隙間調整装置によれば、コントローラは、センサにより測定されたローラ間の隙間が最適値を含む所定の最適領域内にあるとき、この隙間が最適値になるようにアクチュエータの作動を制御してローラを微小移動するので、ローラ間の隙間を高精度に調整することができる。
請求項8の発明のローラの隙間調整装置によれば、一対のローラを、折機の所定の位置でチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラとするので、折込ローラ間の隙間を容易に最適化することができ、製品品質を向上することができる。
また、請求項9の発明のローラの隙間調整装置によれば、一対のローラと、一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、センサの測定結果に基づいてローラ間の隙間が最適値になるようにアクチュエータを制御するコントローラとを設け、コントローラは、一対のローラを所定の離間位置または所定の接近位置に移動した後、隙間調整機構によりローラ間の隙間が最適値になるようにアクチュエータを制御している。従って、一対のローラを支持する支持部材のがたつきを考慮して適正にローラを適正位置に移動することができ、一対のローラ間の隙間をシートが通過するのに最適な大きさに自動で調整することができる。
更に、請求項10の発明のローラの隙間調整方法によれば、隙間調整機構により一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、ローラ間にシートを通過させるごとにセンサによりローラの変位量を測定し、この変位量に基づいてローラ間の隙間が最適値になるように隙間調整機構を作動している。従って、ローラ間にシートが通過するごとにこのローラ間の隙間が最適値になるように自動調整されることで、ローラ間の隙間を容易に最適化することができる。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る折機及び輪転印刷機の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施例に係るローラの隙間調整装置を表す概略構成図、図2は、本実施例の折り装置におけるチョッパ折り装置の概略構成図、図3は、本実施例の折り装置におけるチョッパ折り装置の斜視図、図4は、本実施例のオフセット輪転印刷機を表す概略図、図5−1乃至図5−3は、本実施例のローラの隙間調整装置の作動を表す概略図、図6は、本実施例のローラの隙間調整装置によるローラ間隙間調整制御を表すフローチャート、図7は、ローラ間隙間調整制御におけるセンサ読み込み制御を表すフローチャート、図8は、ローラ間隙間調整制御における第1目標値設定制御を表すフローチャート、図9は、ローラ間隙間調整制御における追い込み制御を表すフローチャート、図10は、ローラ間隙間調整制御における第1目標値設定制御を表すフローチャート、図11は、ローラ間隙間に対するローラ変位量を表すグラフである。
本実施例の印刷機は、商業用オフセット輪転印刷機であって、図4に示すように、給紙装置11と、インフィード装置12と、印刷装置13と、乾燥装置14と、冷却装置15と、ウェブパス装置16と、折り装置17と、排紙装置18とから構成されている。
給紙装置11は、2つの巻取体(ウェブロール)が装着されるリールスタンドを有しており、一方の巻取体から引き出されて走行しているウェブを、他方の巻取体のウェブに接続することで、連続的にウェブWを供給可能となっている。インフィード装置12は、給紙装置11のウェブを印刷装置13側に供給するものである。印刷装置13は、4つのインキ色である藍(Cyan)、紅(Magenta)、黄(yellow)、墨(Black)ごとの4個の印刷ユニット21,22,23,24がウェブ走行方向に沿って並設されて構成されている。乾燥装置14は、印刷装置13により印刷が施されたウェブ上のインキを乾燥させるためのものであり、冷却装置15は、乾燥装置14での乾燥後の過剰な熱を蓄えるウェブを適当な温度まで冷却するものである。ウェブパス装置16は、乾燥されて冷却されたウェブを搬送するものであり、折り装置17は、ウェブを縦折りされた後に裁断し、所定の大きさに折り畳んで折帖を形成するものであり、排紙装置18は、折り畳まれた折帖を機外へ搬出するものである。
従って、給紙装置11により巻取体からロール状のウェブWが引き出され、インフィード装置12により印刷装置13に供給され、この印刷装置13にて、各印刷ユニット21,22,23,24により多色印刷が施され、印刷されたウェブWは、乾燥装置14でインキが乾燥され、冷却装置15で冷却され、ウェブパス装置16を経て搬送された折り装置17により折帖が作成され、排紙装置18により搬出される。
また、本実施例のオフセット輪転印刷機における折り装置17において、図1乃至図3に示すように、最上部には、ウェブWを縦折りするフォーマ(三角板)31が設けられ、このフォーマ31の下方には、一対のリードインローラ32、一対のニッピングローラ33が設けられている。そして、一対のニッピングローラ33の下方には、鋸胴34と折胴35と咥胴36が順に対接して配設されている。
鋸胴34は、その周面に図示しない鋸刃が設けられており、縦折りされたウェブWを所定の長さで断裁することができる。折胴35は、その周面に図示しない針装置が設けられており、この針装置は折胴35の回転に連動して作動し、所定の位置で針を外方に突出することで、断裁されたウェブWの走行方向における先端部を保持する一方、所定の位置で針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除することができる。また、折胴35は、その周面に図示しない差し刃が設けられており、所定の位置で差し刃を外方に突き出すことで、断裁されたウェブWをその搬送方向における中央部で横折りすることができる。咥胴36は、その周面に図示しない咥え装置が設けられており、この咥え装置は咥胴36の回転に連動して作動し、折胴35の周面から差し刃により突き出されたウェブWの中央部をこの咥え機構により咥えて横折りすることができる。
従って、ウェブWは、フォーマ31により縦折りが施された後、リードインローラ32及びニッピングローラ33によりガイドされて搬送され、鋸胴34と折胴35の間に入ると、所定の位置で、針装置が作動して針を外方に突出することで、ウェブWの先端部を突き刺して保持する。この状態で、折胴35が回転し続けると、ウェブWは折胴35の周面に保持されたまま移動する。そして、所定の位置で、鋸刃によりウェブWが横裁断される。続いて、針装置が作動して針を戻すことで、ウェブWの先端部の保持を解除すると共に、差し刃が折胴35の周面から外方に突出することで、ウェブWを折胴35の周面から引き剥がされる。すると、折胴35の周面から突出したウェブWは、咥胴36の咥え機構により咥えられることで折帖(シート)Pが形成される。
咥胴36に隣接して折帖Pをチョッパ折りするチョッパ折り装置37が設けられている。このチョッパ折り装置37において、チョッパテーブル38が水平に配設され、このチョッパテーブル38は、図示しないガイドレールにより折帖Pの搬送方向に直行する水平方向、つまり、折帖Pの幅方向に沿って移動自在に支持されている。このチョッパテーブル38の上方には、上搬送コンベア39が配置されると共に、下搬送コンベア40が配置されている。各搬送コンベア39,40は、無端の搬送ベルトと複数のガイドローラと駆動モータとを有し、咥胴36が解除した折帖Pを上下から挟持してチョッパテーブル38上の所定の位置までに搬送することができる。
チョッパテーブル38は、その所定の位置にスリット41が形成されると共に、スリット41より折帖Pの搬送方向の下流側に隣接してストッパ42が設けられている。このストッパ42は、搬送コンベア39,40により搬送される折帖Pの先端部が当接することで、そのチョッパ折り位置を規定するものである。スリット41の上方には、ストッパ42に当接した折帖の中央部に接触してスリット41内に押し込むチョッパブレード43が配設されている。なお、このチョッパブレード43は、図示しないチョッパアームにより上下方向に沿って回動自在に支持されている。
そして、チョッパテーブル38の下方には、スリット41の下方に対向して、このスリット41から下降した折帖Pをニップ圧により挟み込んで折り曲げる一対の折込ローラ44が回転可能に設けられている。
従って、折胴35及び咥胴36により4つ折り状になった折帖Pは、上下の搬送コンベア39,40によりチョッパテーブル38上を搬送され、先端部がストッパ42に当接した位置で停止する。すると、図示しない駆動装置により、チョッパテーブル38上の基準位置で停止する折帖Pに対してチョッパブレード43が下降し、折帖Pの中央部分がチョッパテーブル38のスリット41に押し込まれ、一対の折込ローラ48は、この折帖Pを挟持して折り曲げながら通過させることで、この折帖Pが最終的に8つ折りに折り畳まれる。
また、本実施例の折り装置17には、印刷に使用されるウェブWの紙厚や紙質などに応じて、折込ローラ44間の隙間Sを適正に調整可能とするローラの隙間調整装置が設けられている。このローラの隙間調整装置は、一対の折込ローラ44間の隙間を調整するものである。折帖Pの厚さに応じて折込ローラ44間の隙間の最適値(最適隙間)が設定されるものであるが、折込ローラ44やこの折込ローラ44を支持部材などの摩耗、ばねの撓みなどによりこの最適隙間が変動する。一方、折帖Pが一対の折込ローラ44間を通過するときの最適な変位量が設定されており、本実施例のローラの隙間調整装置は、この変位量が最適(最適変位量)となる最適隙間を容易に調整することができる。
即ち、チョッパ折り装置37は、上述したように、上流から搬送されてきた折帖Pを、チョッパテーブル38のスリット41上に装備された上下動するチョッパブレード43によりチョッパテーブル38上で折り込みながら、この折り込まれた折帖Pを、スリット41から一対の折込ローラ44間に送り込むようになっている。この折込ローラ44間の隙間を通過した折帖Pは、一対の折込ローラ44によって加圧されて折り目を加工され、折込ローラ44の下方に送られる。
本実施例のローラの隙間調整装置は、この折込ローラ44間の隙間を調整するものであり、図1に示すように、一対のローラ44間の隙間を調整する隙間調整機構51と、隙間調整機構51を駆動する電動モータ(アクチュエータ)52と、一対のローラ44間の隙間Sを測定するセンサ53と、オフセット輪転印刷機の作動を制御すると共に、センサ53の測定結果に基づいて隙間Sが最適隙間になるようにモータ52の作動を制御するコントローラ54とを有している。
各折込ローラ44は、それぞれ支持軸61回りで揺動する支持アーム62の一端(図1にて上端)62aに回転自在に支持されており、各支持アーム62の他端(図1にて下端)62bを接近させれば、折込ローラ44間の隙間は拡大し、各支持アーム62の他端62bを離隔させれば、折込ローラ44間の隙間は縮小するようになっている。そして、隙間調整機構51は、各支持アーム62の他端62b同士の離隔を許容しながら接近を規制するように構成されている。
つまり、隙間調整機構51は、各支持アーム62の他端62bの相互間に介装されたスプリング(付勢部材)63と、各支持アーム62の他端62bの外側にそれぞれ配置されそれぞれの他端62bに当接する可動ストッパ部材64と、各ストッパ部材64の位置を調整するネジ軸65を有している。
なお、一対の折込ローラ44、支持アーム62、ストッパ部材64をそれぞれ区別する場合には、その一方(図1にて左方)を、第1折込ローラ44A、第1支持アーム62A、第1ストッパ部材64Aと称し、その他方(図1にて右方)を、第2折込ローラ44B、第2支持アーム62B、第2ストッパ部材64Bと称する。
従って、この隙間調整機構51では、支持アーム62A,62Bの各他端62bが、スプリング63により互いに離隔する方向に付勢されながら、各ストッパ部材64A,64Bにより、互いに離隔する方向への動きを規制されている。これにより、各支持アーム62A,62Bの他端62bはスプリング63の付勢力に抗して互いに接近可能であるが、ストッパ部材64A,64Bにより、離隔方向への動きは規制されることになっている。各折込ローラ44A,44B間の隙間に着目すれば、各折込ローラ44A,44Bは、ストッパ部材64A,64Bに応じた隙間以上の接近を規制され、離隔を許容されることになる。
なお、本実施例では、各支持アーム62A,62Bの他端62bに環状部が形成されており、各ストッパ部材64A,64Bは各支持アーム62A,62Bの他端62bの環状部の内部に配置されている。各ストッパ部材64A,64Bには、各他端62bの外向きの面に当接する当接面64cと、雌ネジ64a又は64bとが形成されており、図示しない回転規制構造により、ストッパ部材64A,64Bは回転を規制されている。
ネジ軸65の外周には、第1雄ネジ65a及び第2雄ネジ65bが所定の間隔をあけて形成されている。また、第1雄ネジ65aは右ネジに、第2雄ネジ65bは左ネジになっている。一方、第1ストッパ部材64Aの第1雌ネジ64aは右ネジに形成され、右ネジの雄ネジ65aに螺合し、第2ストッパ部材64Bの第2雌ネジ64bは左ネジに形成され、左ネジの雄ネジ65bに螺合している。さらに、ネジ軸65の一端(図1中では右端)にはネジ軸65を回転駆動するモータ52が連結されている。
従って、モータ52を駆動して、ネジ軸65を図1中右方向から見て右回りさせれば、右ネジの雌ネジ64aを有する第1ストッパ部材64Aは右に移動し、左ネジの雌ネジ64bを有する第2ストッパ部材64Bは左に移動する。つまり、両ストッパ部材64A,64Bは接近する。逆に、ネジ軸65を図1中右方向から見て左回りさせれば、両ストッパ部材64A,64Bは離隔する。
一対の折込ローラ44間の隙間Sを測定するセンサ53は、非接触で折込ローラ44間の隙間Sを直接測定するセンサであってもよいが、折込ローラ44間の隙間Sは、支持アーム62A,62Bの一端62a側または他端62b側の高さ方向動位置の相互間距離や、両支持アーム62A,62Bの傾斜角度に対応するので、上記の相互間距離或いは傾斜角度を測定して、これに基づいてローラ44間の隙間Sを算出するものとしてもよい。
そして、このような支持軸61及び支持アーム62と、隙間調整機構51と、モータ52とセンサ53とは、支持された各折込ローラ44A,44Bの一端及び他端の両方に設けられており、ローラ44A,44Bの隙間は、その一端及び他端のそれぞれで別個に調整されるようになっている。
コントローラ54は、予め設定されたプログラムに従って、オフセット輪転印刷機及びモータ52の作動を制御するが、ローラの隙間調整に関すれば、印刷条件に所定の変更があると、ローラ44A,44Bの各端において、隙間調整処理を実行する。
なお、ここで、印刷条件とは、印刷に用いる印刷紙の種類(紙厚を含む)、折込ローラ44間に進入する折帖Pのページ数(何重に折られているかに相当する)または折り状態(縦折りや横折りの状態)、印刷のインキ転写状態(例えば、印刷に係る版の画線率やインキの転写厚等を含む)、及び印刷雰囲気(例えば、印刷時の温度や湿度等を含む)であって、いずれも、ローラ44間に進入する折帖Pの厚みが変化しうる条件である。
つまり、印刷紙の紙厚が変われば、折込ローラ44間に進入する折帖Pの厚みが変化し、また、折帖Pの厚みは、折帖とのページ数が変われば変化し、折帖Pのページ数が変わらなくても印刷紙の種類が変われば折られた常態での嵩が変化するため、折帖Pの実質的な厚みが変化し、折帖Pの折り状態が変わっても折帖Pの実質的な厚みは変化する。更に、僅かではあるが、印刷に係る版の画線率が高いほどあるいはインキの転写厚が大きいほど、折帖Pの実質的な厚みは増大し、逆に、画線率が低いほど或いはインキの転写厚が小さいほど、折帖Pの実質的な厚みは減少する。つまり、折帖Pの実質的な厚みは印刷のインキ転写状態にも依存する。また、折帖Pの実質的な厚みは印刷時の温度や湿度等の印刷雰囲気にも依存する。
このような印刷条件から、ローラ44間に進入する折帖Pの厚みが変化しうると判定される場合には、ローラの隙間調整を実施する。本実施形態では、印刷に用いる印刷紙の種類が変わった場合、折込ローラ44間に進入する折帖Pのページ数または折り状態が変わった場合には、常に折帖Pの厚みが変化しうると判定し、印刷のインキ転写状態が予め設定された基準以上に変化した場合や、印刷雰囲気が予め設定された基準以上に変化した場合にも折帖Pの厚みが変化しうると判定する。
コントローラ54は、印刷機の次期運転条件が入力されるとこのような折帖Pの厚みが変化しうるか否かを判定する機能を有し、折帖Pの厚みが変化しうると判定されると、前回の印刷を終了して印刷機を停止したら、折込ローラ44間の隙間調整の制御を実施するように制御プログラムに従って作動する。
以下、本実施例のローラの隙間調整装置によるローラ間隙間調整制御を、図6乃至図10のフローチャートに基づいて詳細に説明する。
本実施例のローラの隙間調整装置によるローラ間隙間調整制御において、図6に示すように、まず、ステップS11にて、印刷機が停止した状態で、オペレータは、「自動調整」釦を押すと、警報ブザーが鳴り、ステップS12にて、「自動調整」釦のランプが表示される。ステップS13にて、コントローラ54は、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが予め設定された初期距離隙間S以下であるかどうかを判定する。この初期隙間とは、上記の印刷条件に応じて与えるものであるが、上記の印刷条件から折帖Pの大まかな厚みを推定し、次工程で折込ローラ44間に折帖Pを通過させる際に折込ローラ44間が折帖Pの厚みよりも確実に小さくなるようにローラ44間の隙間をプリセットするためのものである。例えば、上記の印刷条件から、印刷に用いる印刷紙の種類及び折込ローラ44間に進入する折帖Pのページ数及び折り状態をそれぞれ幾通りかに区分し、これらの組み合わせから折帖Pの大まかな厚みを推定するようにしているが、オペレータが、予め設定された幾つかの初期距離から印刷条件に応じた1つを選定して入力するように構成してもよい。
ステップS13にて、コントローラ54により、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが初期隙間S以下でないと判定されたら、ステップS14にて、モータ52を駆動し、一対の折込ローラ44の隙間が狭くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を高速で移動する。そして、ステップS15にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、初期隙間Sに所定値aを加算した距離になったと判定されたら、ステップS16にて、モータ52を停止する。続いて、ステップS17にて、一対の折込ローラ44の隙間が狭くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を低速で移動する。そして、ステップS18にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、初期隙間Sになったと判定されたら、ステップS19にて、モータ52を停止する。
一方、ステップS13にて、コントローラ54により、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが初期隙間S以下であると判定されたら、ステップS20にて、モータ52を駆動し、一対の折込ローラ44の隙間が広くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を高速で移動する。そして、ステップS21にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、初期隙間Sに所定値aを減算した距離になったと判定されたら、ステップS22にて、モータ52を停止する。続いて、ステップS23にて、一対の折込ローラ44の隙間が広くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を低速で移動する。そして、ステップS24にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、初期隙間Sになったと判定されたら、ステップS19にて、モータ52を停止する。
一対の折込ローラ44間の隙間Sが初期隙間Sになるように折込ローラ44が位置決めされると、次に、ステップS25にて、センサ値を読み込む。即ち、図7に示すように、ステップS31にて、印刷機を始動して緩動運転をさせると、印刷されて断裁及び所定の状態に折られた折帖Pがチョッパ折り装置37に送り込まれ、チョッパブレード43により折帖Pがチョッパ折りされ、折り込まれた折帖Pを折込ローラ44間に進入させる。なお、この場合の緩動運転の速度は、12rpm以下とし、通常運転速度の800rpmに対して大幅に低速にする。
すると、この印刷機の緩動運転時に、折込ローラ44間の隙間が、折帖Pの厚みよりも小さい初期隙間Sにプリセットされており、折帖Pが折込ローラ44間に進入すると、各折込ローラ44は折帖Pの厚みに応じてスプリング63を圧縮させながら離隔するように変位する。ステップS32にて、センサ53は、各折込ローラ44が最も離隔したときのローラ間の距離(隙間)sを測定して記憶する。この場合、折込ローラ44間の隙間に1部だけ折帖Pを通し、この間に折込ローラ44間の距離s,s,s・・・を複数回の測定し、その複数の距離(隙間)sをs,s,s・・・を記憶する。ステップS33にて、折込ローラ44が所定のn回転したと判定されたら、ステップS34にて、印刷機を停止する。
図6に戻り、ステップS25で、センサ値が読み込まれたら、ステップS26にて、第1目標隙間Sを設定する。即ち、図8に示すように、ステップS41にて、センサ53が検出した距離s,s,s・・・に基づいて、予め設定された第1関係式に基づいて第1目標隙間Sを設定する。詳細に説明すると、まず、得られた折込ローラ44間の距離s,s,s・・・を平均して隙間平均値Sを算出すると共に、この隙間平均値Sから初期隙間Sを減算することで、初期変位量yを算出する。
ところで、コントローラ54は、折帖Pの厚みを加味した印刷条件に応じて、折込ローラ44間の隙間Sと、折込ローラ44間に折帖Pを通過させたときの折込ローラ44の変位量yとの関係を表す第1、第2関係式を有している。図11に示すように、この関係式は、折込ローラ間の隙間Sに対する折込ローラ変位量を表すグラフである。第1関係式fは、折込ローラ間の隙間Sに対する折込ローラ変位量yの傾きθがθに設定される。また、第2関係式fは、折込ローラ間の隙間Sに対する折込ローラ変位量yの傾きθがθに設定される。そして、第1関係式fの傾きθが、第2関係式fの傾きθより大きくなるように規定されている。
そして、初期隙間Sに続く第1目標隙間Sを設定するときは、第1関係式f(傾きθ)を適用する。即ち、初期隙間Sと初期変位量yからその交点Cが規定されると、傾きθを用いて第1関係式fが規定される。そして、この第1関係式fと横軸(折込ローラ変位量)との交点が第1目標隙間Sとなる。
図8に戻り、ステップS42にて、モータ52を駆動し、一対の折込ローラ44の隙間が広くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を高速で移動する。そして、ステップS43にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、第1目標隙間Sに所定値bを加算した隙間になったと判定されたら、ステップS44にて、モータ52を停止する。続いて、ステップS45にて、一対の折込ローラ44の隙間が狭くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を低速で移動する。そして、ステップS46にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、第1目標隙間Sになったと判定されたら、ステップS47にて、モータ52を停止する。
即ち、初期隙間Sを維持する位置にある一対の折込ローラ44を第1目標隙間Sとなる位置に移動するとき、まず、図5−1に示すように、一対の折込ローラ44間の隙間Sが初期隙間Sになるように折込ローラ44が位置決めされた状態から、モータ52により対の折込ローラ44を互いに離隔する方向に移動し、図5−2に示すように、所定の離間位置で停止する。このとき、折込ローラ44間の隙間Sは、最大離間隙間Smax=S+bとなる。次に、一対の折込ローラ44間の隙間Sが最大離間位置Smaxとなる折込ローラ44の位置から、モータ52により一対の折込ローラ44を互いに接近する方向に移動し、図5−3に示すように、所定の接近位置で停止する。このとき、折込ローラ44間の隙間Sは、第1目標隙間Sとなる。このように、一対の折込ローラ44を所定の離間位置に移動してから第1目標隙間Sとなる位置に移動することで、折込ローラ44と支持アーム62との間のガタ、支持軸61と支持アーム62とのガタ、スプリング63との摺動抵抗などによる誤差をなくすことができる。
図6に戻り、ステップS26で、一対の折込ローラ44が第1目標隙間Sとなる位置に移動したら、ステップS27にて、追い込みプログラムを実行する。そして、追い込みプログラムの実行が終了したら警報ブザーが鳴り、ステップS28にて、「自動調整終了」釦のランプが表示される。即ち、図9に示すように、ステップS51にて、オペレータが「追い込み」釦を押すと(または、S47の処理後に自動的に)、ステップS52にて、センサ値を読み込む。この処理は、ステップS25の処理と同様であり、図7に示すように、ステップS31にて、印刷機を始動して緩動運転をさせ、チョッパ折りされた折帖Pを折込ローラ44間に進入させる。このとき、各折込ローラ44は折帖Pの厚みに応じて離隔するように変位する。ステップS32にて、センサ53は、各折込ローラ44が最も離隔したときのローラ間の距離(隙間)を測定して記憶する。そして、ステップS33にて、折込ローラ44が所定のn回転したと判定されたら、ステップS34にて、印刷機を停止する。
図9に戻り、ステップS53にて、このときの折込ローラ44の変位量yが、折込ローラ44間の最適隙間Sxを含む所定の最適領域内にあるかどうかを判定する。即ち、まず、センサ53が検出した隙間平均値Sを算出すると共に、この隙間平均値Sから第1目標隙間Sを減算することで、第1変位量yを算出する。そして、この第1変位量yが、最適変位量yに所定値cを減算した値より大きく、且つ、最適変位量yに所定値cを加算した値より小さいかどうかを判定する。ここで、第1変位量yが最適領域内にないと判定されたら、ステップS54にて、第2目標隙間Sを設定する。
即ち、図10に示すように、ステップS61にて、第1目標隙間Sと第1変位量yに基づいて、予め設定された第2関係式fに基づいて第2目標隙間Sを設定する。図11に示すように、第1目標隙間Sと第1変位量yからその交点Cが規定されると、傾きθを用いて第2関係式fが規定される。そして、この第2関係式fと横軸(折込ローラ変位量)との交点が第2目標隙間Sとなる。
図10に戻り、ステップS62にて、モータ52を駆動し、一対の折込ローラ44の隙間が広くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を高速で移動する。そして、ステップS63にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、第2目標隙間Sに所定値bを加算した隙間になったと判定されたら、ステップS64にて、モータ52を停止する。続いて、ステップS65にて、一対の折込ローラ44の隙間が狭くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を低速で移動する。そして、ステップS66にて、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、第2目標隙間Sになったと判定されたら、ステップS67にて、モータ52を停止する。
図9に戻り、ステップS54にて、第2目標隙間Sが設定されて一対の折込ローラ44がその位置に移動したら、ステップS51にて、再び、オペレータが「追い込み」釦を押すと(または、S47の処理後に自動的に)、ステップS52にて、センサ値を読み込む。この処理は、上述したものと同様であるため、説明は省略する。そして、ステップS53にて、このときの折込ローラ44の変位量yが、折込ローラ44間の最適隙間Sxを含む所定の最適領域内にあるかどうかを判定する。即ち、まず、センサ53が検出した隙間平均値Sを算出すると共に、この隙間平均値Sから第2目標隙間Sを減算することで、第2変位量yを算出する。そして、この第2変位量yが、最適変位量yに所定値cを減算した値より大きく、且つ、最適変位量yに所定値cを加算した値より小さいかどうかを判定する。ここで、第2変位量yが最適領域内にないと判定されたら、ステップS54にて、第3目標隙間Sを設定する。
第3目標隙間Sを設定する処理は、第2目標隙間Sを設定する処理とほぼ同様であることから、詳細な説明は省略する。なお、第3目標隙間Sを設定するときは、図11に示すように、第2目標隙間Sと第2変位量yに基づいて、予め設定された第3関係式fに基づいて第3目標隙間Sを設定する。即ち、第2目標隙間Sと第2変位量yからその交点Cが規定されると、傾きθを用いて第3関係式fが規定される。そして、この第3関係式fと横軸(折込ローラ変位量)との交点が第3目標隙間Sとなる。この場合、第2関係式fの傾きθと第3関係式fの傾きθは、同様な傾きに設定されている。
図9に戻り、一方、ステップS53にて、第2変位量yが、最適変位量yに所定値cを減算した値より大きく、且つ、最適変位量yに所定値cを加算した値より小さいと判定されたら、ステップS55にて、最終目標隙間Sを設定する。そして、ステップS56にて、最終目標隙間Sに対してモータ52を駆動する。即ち、前述と同様に、モータ52を駆動し、一対の折込ローラ44の隙間が広くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を高速で移動して停止する。続いて、一対の折込ローラ44の隙間が狭くなる方向に支持アーム62により各折込ローラ44を低速で移動し、センサ53が測定した折込ローラ44間の隙間Sが、最終目標隙間Sになったらモータ52を停止する。
この一対の折込ローラ44間の隙間Sを第2目標隙間Sから最終目標隙間Sに調整する作業は、折込ローラ44を微小移動して隙間調整することが望ましく、折込ローラ44間の隙間Sを最適隙間に調整することができる。
なお、ステップS53にて、変位量yが最適領域内に入らないと判定されたとき、変位量yが最適変位量yに所定値cを減算した値より小さい場合(下限値は0)、折込ローラ44間の隙間Sが大きすぎるということであり、目標隙間Sを設定しなおす。一方、変位量yが最適変位量yに所定値cを加算した値より大きい場合、折込ローラ44間の隙間Sがまだ小さいということであり、新たな目標隙間Sを設定する。
このように本実施例のローラの隙間調整装置にあっては、折機の所定の位置でチョッパ折りされた折帖Pをニップ部で折り込む一対の折込ローラ44と、この一対の折込ローラ44間の隙間を調整する隙間調整機構51と、この隙間調整機構51を駆動するモータ52と、一対の折込ローラ44間の隙間を測定するセンサ53と、センサ53の測定結果に基づいて折込ローラ44間の隙間Sが最適隙間になるようにモータ52を制御するコントローラ54とを設け、このコントローラ54は、折込ローラ44間の隙間Sを予め設定された初期隙間Sに調整した後、折込ローラ44間に折帖Pを通過させるごとに隙間調整機構51により折込ローラ44間の隙間Sが最適隙間になるようにモータ52を制御している。
従って、折込ローラ間44に折帖Pが通過するごとに、この折込ローラ44間の隙間Sが最適隙間になるように自動調整されることで、折込ローラ44間の隙間を容易に最適化することができる。即ち、印刷条件が変更され、折込ローラ44間に進入する折帖Pの厚みが変わると、実際に印刷機を運転(緩動運転)して、折込ローラ44間に折帖Pを通過させて測定される折込ローラ44間の隙間に基づいて最適隙間を設定し、折込ローラ44間の隙間をこの最適隙間に調整するので、折込ローラ44間の隙間を確実に最適化することができる。
このとき、折込ローラ44間の隙間調整は、コントローラ54を通じて自動で行うので、オペレータの負担を軽減して極めて容易に隙間を最適化することができる。また、折込ローラ44間の隙間調整を実施するか否かの判定と、この隙間調整時の折込ローラ44間の初期隙間の設定を自動化しているため、ある程度のデータベースを用意することは必要であるが、膨大なデータベースを用意する必要はないので、データベースを用意するための準備時間や準備コストは大幅に軽減され、この点での負担増を削減することができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、折込ローラ44間に折帖Pを通過させるごとに、折込ローラ44間の隙間が大きく調整されるようにモータ52を制御している。従って、折込ローラ44間に折帖Pが通過することで折込ローラ44が変位するため、折込ローラ44間の隙間を効率的に調整することができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、一対の折込ローラ44を最大離間位置に移動してから、折込ローラ44間の隙間が最適隙間になるようにモータ52を制御している。従って、一対の折込ローラ44を支持する支持部材、つまり、折込ローラ44と支持アーム62との間のガタ、支持軸61と支持アーム62とのガタ、スプリング63との摺動抵抗などによる誤差をなくすことができ、適正に折込ローラ44を適正位置に移動することができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、一対の折込ローラ44間の隙間と、折込ローラ44間に折帖Pを通過させたときの折込ローラ44の変位量に基づいて折込ローラ44間の隙間を調整するようにモータ52を制御している。従って、折込ローラ44の変位量に応じてこの折込ローラ44間の隙間の調整量を適正に設定することができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、折込ローラ44間の隙間と、折込ローラ44間に折帖Pを通過させたときの折込ローラ44の変位量との関係を表す関係式を設定し、この関係式に基づいて折込ローラ44間の目標隙間を設定し、この目標隙間に調整したときの折込ローラ44の変位量が、最適隙間に調整したときの折込ローラの最適変位量となるようにモータ52を制御している。従って、センサ53の測定結果を予め設定された関係式に当てはめて次の目標隙間を設定することとなり、目標隙間の設定を短時間で容易に行うことができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、第1、第2関係式を設定し、第1関係式を、折込ローラ44間の隙間に対する折込ローラ44の変位量の傾きが、第2関係式より大きくなるように設定し、折込ローラ44間の隙間を第1関係式に基づいて第1目標隙間を設定し、この第1目標隙間に調整したときの折込ローラ44の変位量が最適変位量とならないときには、第2関係式に基づいて第2目標隙間を設定し、この第2目標隙間に調整したときの折込ローラ44の変位量が最適変位量となったときには、第2目標隙間を最適隙間として設定している。従って、第2目標隙間の設定を容易に行うことができる。
また、本実施例のローラの隙間調整装置では、コントローラ54は、センサ53により測定された折込ローラ44間の隙間が最適隙間を含む所定の最適領域内にあるとき、この隙間が最適隙間になるようにモータ52の作動を制御して折込ローラ44を微小移動している。従って、折込ローラ44間の隙間を高精度に調整することができる。
なお、上述した実施例では、本発明のローラを、チョッパ折りされた折帖を加圧して折り目を加工する折込ローラ44として説明したが、これに限定されるものではなく、折胴の折ブレードによって横折りされた折帖を加圧して折り目を加工する折下ドラッグローラなどのその他の折り目加工用ローラに適用してもよい。更に、本発明のローラは、シートを挟持して搬送するものであり、折機に用いるものでなくてもよい。
また、上述した実施例では、本発明の隙間調整機構をネジ式としたが、この構造に限定されるものではない。アクチュエータについても、隙間調整機構の構成に応じたものになるが、上記実施形態のような電動モータに限らず、空気圧モータや油圧モータなどの流体圧モータ、空気圧シリンダや油圧シリンダなどの流体圧シリンダ、電動又は流体圧駆動の線形モータ等を適用してもよい。
本発明に係るローラの隙間調整装置及び方法は、一対のローラ間の隙間をシートが通過するのに最適な大きさに自動で調整することができるようにするものであり、いずれの装置にも適用することができる。
本発明の一実施例に係るローラの隙間調整装置を表す概略構成図である。 本実施例の折り装置におけるチョッパ折り装置の概略構成図である。 本実施例の折り装置におけるチョッパ折り装置の斜視図である。 本実施例のオフセット輪転印刷機を表す概略図である。 本実施例のローラの隙間調整装置の作動を表す概略図である。 本実施例のローラの隙間調整装置の作動を表す概略図である。 本実施例のローラの隙間調整装置の作動を表す概略図である。 本実施例のローラの隙間調整装置によるローラ間隙間調整制御を表すフローチャートである。 ローラ間隙間調整制御におけるセンサ読み込み制御を表すフローチャートである。 ローラ間隙間調整制御における第1目標値設定制御を表すフローチャートである。 ローラ間隙間調整制御における追い込み制御を表すフローチャートである。 ローラ間隙間調整制御における第1目標値設定制御を表すフローチャートである。 ローラ間隙間に対するローラ変位量を表すグラフである。 従来のチョッパ折り装置を表す概略図である。
符号の説明
11 給紙装置
12 インフィード装置
13 印刷装置
14 乾燥装置
15 冷却装置
16 ウェブパス装置
17 折り装置
18 排紙装置
37 チョッパ折り装置
38 チョッパテーブル
41 スリット
43 チョッパブレード
44 折込ローラ(ローラ)
51 隙間調整機構
52 モータ(アクチュエータ)
53 センサ
54 コントローラ
62 支持アーム
63 スプリング部材
64 ストッパ
65 ネジ軸
W ウェブ(シート)
P 折帖(シート)

Claims (10)

  1. シートを挟持して搬送する一対のローラと、
    該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、
    該隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、
    前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、
    前記センサの測定結果に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記隙間調整機構により前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御する、
    ことを特徴とするローラの隙間調整装置。
  2. 前記コントローラは、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記ローラ間の隙間が大きく調整されるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1に記載のローラの隙間調整装置。
  3. 前記コントローラは、前記一対のローラを所定の離間位置または所定の接近位置に移動してから、前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1または2に記載のローラの隙間調整装置。
  4. 前記コントローラは、前記一対のローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量に基づいて前記ローラ間の隙間を調整するように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のローラの隙間調整装置。
  5. 前記コントローラは、前記ローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量との関係を表す関係式を有しており、前記一対のローラ間の隙間をこの関係式に基づいて隙間の目標値を設定し、この目標値に調整したときの前記ローラの変位量が、最適値に調整したときの前記ローラの最適変位量となるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項4に記載のローラの隙間調整装置。
  6. 前記コントローラは、前記ローラ間の隙間と、前記ローラ間にシートを通過させたときの前記ローラの変位量との関係を表す第1、第2関係式を有しており、第1関係式は、前記ローラ間の隙間に対する前記ローラの変位量の傾きが、前記第2関係式より大きくなるように設定され、前記一対のローラ間の隙間を第1関係式に基づいて隙間の第1目標値を設定し、この第1目標値に調整したときの前記ローラの変位量が最適変位量とならないときには、前記一対のローラ間の隙間を第2関係式に基づいて隙間の第2目標値を設定し、この第2目標値に調整したときの前記ローラの変位量が最適変位量となったときには、第2目標値を最適値として設定することを特徴とする請求項5に記載のローラの隙間調整装置。
  7. 前記コントローラは、前記センサにより測定された前記ローラ間の隙間が最適値を含む所定の最適領域内にあるとき、この隙間が最適値になるように前記アクチュエータの作動を制御して前記ローラを微小移動することを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載のローラの隙間調整装置。
  8. 前記一対のローラは、折機の所定の位置でチョッパ折りされたシートをニップ部で折り込んで折帖を形成する一対の折込ローラであることを特徴とする請求項1から7のいずれか一つに記載のローラの隙間調整装置。
  9. シートを挟持して搬送する一対のローラと、
    該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、
    該隙間調整機構を駆動するアクチュエータと、
    前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、
    前記センサの測定結果に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記一対のローラを所定の離間位置または所定の接近位置に移動した後、前記隙間調整機構により前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記アクチュエータを制御する、
    ことを特徴とするローラの隙間調整装置。
  10. シートを挟持して搬送する一対のローラと、
    該一対のローラ間の隙間を調整する隙間調整機構と、
    前記一対のローラ間の隙間を測定するセンサと、
    を備えるローラの隙間調整装置において、
    前記隙間調整機構により前記一対のローラ間の隙間を予め設定された初期値に調整した後、前記ローラ間にシートを通過させるごとに前記センサにより前記ローラの変位量を測定し、この変位量に基づいて前記ローラ間の隙間が最適値になるように前記隙間調整機構を作動する、
    ことを特徴とするローラの隙間調整方法。
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