JP2009277302A - 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009277302A
JP2009277302A JP2008128466A JP2008128466A JP2009277302A JP 2009277302 A JP2009277302 A JP 2009277302A JP 2008128466 A JP2008128466 A JP 2008128466A JP 2008128466 A JP2008128466 A JP 2008128466A JP 2009277302 A JP2009277302 A JP 2009277302A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
recording
photodetector
layer
objective lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008128466A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5078743B2 (ja
Inventor
Yoshikuni Matsumura
吉晋 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2008128466A priority Critical patent/JP5078743B2/ja
Publication of JP2009277302A publication Critical patent/JP2009277302A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5078743B2 publication Critical patent/JP5078743B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

【課題】バルク型の記録媒体を用いる場合にも、簡単な構成により円滑に、レーザ光を所望のレイヤーにフォーカス合わせすることができる光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置を提供する。
【解決手段】光ピックアップ装置は、半導体レーザ101と、半導体レーザ101から出射されたレーザ光を光ディスク10上に収束させる対物レンズ109と、対物レンズ109を駆動する対物レンズアクチュエータ132と、光ディスク10によって反射されたレーザ光を受光するとともにフォーカスエラー信号を生成するためのセンサパターンを有する光検出器111と、制御信号に応じて光検出器111を受光面に垂直な方向に変位させるアクチュエータとを有する。光検出器111を変位させると、対物レンズ109のワーキングディスタンスが変化し、記録光と再生光が所望のレイヤーに引き込まれる。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ピックアップ装置およびそれを搭載する光メモリドライブ装置に関し、特に、バルク型の記録媒体に対応可能な光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置に用いて好適なものである。
近年、ディスクの高容量化に伴い、一つのディスク中に複数の記録層を有する多層型ディスクの開発が進められている。たとえば、既存のDVD(Digital Versatile Disc)やHDDVD(High Definition DVD)、BD(ブルーレイディスク)では、ディスク中に複数の記録層を配することが可能となっており、既に、片面2層タイプのディスクや両面2層タイプのディスクが商品化されている。ところが、これらのディスクは、記録層が半透過膜となっているため、各記録層を通過する際に、レーザ光に減衰が生じる。このため、記録層の層数をさらに増やそうとすると、奥側の記録層にレーザ光が届き難くなり、結果、記録層の層数を十分に増加させることができないとの問題が生じる。
これに対し、バルク型ディスクでは、半透過性の記録層が存在しないため、上記ディスクに比べてレーザ光の減衰を抑制することができる。通常、バルク型ディスクには、最奥部に反射面が1つだけ存在し、この反射面の手前に記録材料層が一層だけ配されている。未記録状態において、記録材料層は、全体に亘って屈折率が略一様となっており、記録に応じて屈折率の変化が生じる。すなわち、記録材料層中に、記録に適する強度のレーザ光が集光されると、当該集光位置の屈折率が未記録時の屈折率から変化し、当該集光位置に記録が行われる。
記録動作時には、たとえば、ディスクを回転させつつ光ピックアップ装置をディスク径方向に送ることにより、レーザ光の集光スポットが、ディスク内周から外周に向かって螺旋状に走査される。このとき、ディスク表面からレーザ光の集光位置までの距離Dを一定に保つことにより、記録材料層中の距離Dの深さ位置に、記録マークが螺旋状に形成され、これにより、記録情報を保持した一つのレイヤーが生成される。距離Dを他の値に変更することにより、他のレイヤーが構成される。このように、バルグ型ディスクでは、順次距離Dを変更することにより、一つのディスク内に複数のレイヤーを生成することができる。
なお、以下の特許文献1には、複数の記録層と一つのサーボ層が積層された光記録媒体が開示されている。この記録媒体では、ガイドトラックのない平坦な記録層が複数形成され、その上に、ガイドトラックを有するサーボ層が形成されている。記録再生時には、サーボ層に形成されたガイドトラックをもとにトラッキングサーボ信号が生成される。生成されたトラッキングサーボ信号をもとに記録層上のビームスポットを位置制御することにより、ビームスポットが所望の走査軌跡に沿うよう記録層上を走査する。
特開2004−335060号公報
バルグ型の記録媒体では、上記の如く、各レイヤーに半透過膜等、屈折率の境界を与える面が存在しないため、唯一存在する反射面をもとに、各レイヤーに対するフォーカス調整を行う必要がある。
レーザ光を所定のレイヤーにフォーカスさせる場合には、通常、対物レンズと記録媒体表面との距離(ワーキングディスタンス)が、当該レイヤーに対応する距離に調整される。しかし、このようにワーキングディスタンスを調整すると、最奥部にある反射面に対してレーザ光がデフォーカス状態となってしまう。また、かかるデフォーカス状態は、どのレイヤーにフォーカス合わせを行うかに応じて随時変化する。よって、バルグ型の記録媒体では、このようにレーザ光が反射面に対してデフォーカス状態となる状況下において、レーザ光を所望のレイヤーに適正にフォーカスさせる必要がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、簡単な構成により円滑にレーザ光を所望のレイヤーにフォーカス合わせすることができる光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、光ピックアップ装置に関する。この態様に係る光ピックアップ装置は、レーザ光源と、前記レーザ光源から出射されたレーザ光を記録媒体上に収束させる対物レンズと、前記対物レンズを少なくともフォーカス方向に駆動する対物レンズ駆動機構と、前記記録媒体によって反射され前記対物レンズを再び透過した前記レーザ光を受光するとともに少なくともフォーカスエラー信号を生成するためのセンサパターンを有する光検出器と、制御信号に応じて前記光検出器を受光面に垂直な方向に変位させる変位手段とを有する。
第1の態様に係る光ピックアップ装置によれば、光検出器を受光面に垂直な方向に変位させることにより、対物レンズが、所望のレイヤーに対応する位置に位置付けられる。上記の如く、バルク型の記録媒体では、所望のレイヤーにレーザ光をフォーカスさせると、反射面に対してレーザ光がデフォーカス状態となる。しかし、この場合も、反射面からの反射光が適正に集光される位置(オンフォーカスのビーム状態になる位置)が存在し、この位置に光検出器を変位させると、光検出器からは、オンフォーカス状態を示す信号が出力される。換言すると、この位置に光検出器を位置付けてフォーカス制御を行えば、レーザ光は、当該光検出器の位置に対応するレイヤーにフォーカスされる。よって、第1の態様に係る光ピックアップ装置によれば、光検出器を受光面に垂直な方向に変位させることにより、対物レンズを所望の位置に位置付けることができ、レーザ光を所望のレイヤーにフォーカスさせることができる。
本発明の第2の態様は、光メモリドライブ装置に関する。この態様に係る光メモリドライブ装置は、上記第1の態様に係る光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を制御する制御回路とを備える。そして、前記制御回路は、前記光検出器からの出力をもとに生成されたフォーカスエラー信号に基づいて前記対物レンズ駆動機構を制御するとともに、前記変位手段を制御して、前記記録媒体中に設定される複数の記録レイヤーのうち記録または再生の対象とされる記録レイヤーに対応する位置に前記光検出器を位置付ける。
第2の態様に係る光メモリドライブ装置によれば、上記第1の態様に関して述べたと同様、制御回路によって光検出器を受光面に垂直な方向に変位させることにより、対物レンズを所望の位置に位置付けることができ、レーザ光を所望のレイヤーにフォーカスさせることができる。
第2の態様に係る光メモリドライブ装置において、前記制御回路は、前記記録レイヤーと前記光検出器の位置に関する情報とを対応付けた第1のテーブルを有し、当該第1のテーブルに基づいて前記変位手段を制御するよう構成され得る。
また、第2の態様に係る光メモリドライブ装置において、前記光ピックアップ装置は、前記レーザ光の収差を補正する収差補正手段を備える構成とするのが望ましく、このとき、前記制御回路は、記録または再生の対象とされる前記記録レイヤーに対応する駆動状態となるよう前記収差補正手段を制御する。こうすると、レーザ光に生じる収差を補正した状態で、各レイヤーに対するフォーカス制御を行うことができ、フォーカス制御を適正に行うことができる。
この場合、前記制御回路は、前記記録レイヤーと前記収差補正手段の駆動状態に関する情報とを対応付けた第2のテーブルを有し、当該第2のテーブルに基づいて、前記収差補正手段を制御するよう構成され得る。また、収差補正手段として、たとえば凹レンズと凸レンズの組み合わせからなるビームエキスパンダを用いることができ、この他、液晶レンズ等を用いることができる。
以上のとおり本発明によれば、簡単な構成により円滑にレーザ光を所望のレイヤーにフォーカス合わせすることができる光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置を提供することができる。
本発明の特徴は、以下に示す実施の形態により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態により何ら制限されるものではない。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。本実施の形態は、バルク型の光ディスクに対し記録/再生を行う光ピックアップ装置および光ディスク装置に本発明を適用したものである。
<実施例1>
図1に、実施例1に係る光ディスク10の断面構造を示す。
図示の如く、光ディスク10は、2つの基板11、14の間に、記録材料層12と反射層13を配することにより構成されている。基板11、14は、ポリカーボネート、ポリオレフィンまたはアクリル等の透光性材料からなっている。反射層13は、アルミニウム等、高反射率の材料からなっている。反射層13には、ディスク内周から外周に向かって螺旋状にグルーブが形成されている。
記録材料層12は、2光子吸収過程により屈折率が変化する材料からなっている。2光子吸収過程とは、物質が2つの光子を吸収して励起される現象のことである。2光子吸収の起こる確率は、入射光強度の2乗に比例する(非線形光学効果)。つまり、入射光のエネルギーが集中している領域においてのみ2光子吸収が誘起される。
入射光をレンズで集光すれば、焦点付近でのみ2光子吸収が起こり、焦点が合っていないその他の空間では2光子吸収は起こらないという状態を作り出すことができる。具体的には、その材料の吸収波長帯のレーザ光を超短パルス且つ高強度にて集光照射することにより、2光子吸収材料に2光子吸収を誘起することができる。この他、その材料の吸収波長帯以外の波長の光を照射しつつ吸収波長帯のレーザ光を集光照射して、2光子吸収材料に2光子吸収を誘起させる方法もある。この場合、吸収波長帯以外の波長の光によって2光子吸収材料のエネルギー準位が上昇する。このため、吸収波長帯のレーザ光の強度レベルをある程度抑えても2光子吸収が生じる。
本実施例では、記録時に記録用のレーザ光(以下、「記録光」という)が超短パルス且つ高強度にて記録材料層12に集光照射されて記録が行われる。このとき、サーボ用のレーザ光(以下、「サーボ光」という)が同時に照射される。また、再生時には、再生用のレーザ光(以下、「再生光」という)が記録材料層12に集光照射され、同時に、サーボ光が照射される。よって、記録材料層12には、記録光の波長帯の光を吸収し易く、且つ、再生光とサーボ光の波長帯を光を吸収し難い2光子吸収材料が用いられる。
記録材料層12のための材料として、たとえば、ジアリールエテン系またはスピロピラン系の材料を用いることができる。この他、フォトポリマー、フォトリクラクティブ結晶、蛍光色素、ZnS、ZnOを含む蛍光材料などを用いることもできる。
記録材料層12は、所定の厚みを有し、且つ、未記録状態において屈折率が略一様となっている。未記録状態において、記録材料層12中に屈折率の境界は存在せず、つまり、記録材料層12中には情報記録用のレイヤーは存在していない。後述の如く記録が行われることによって初めて、記録材料層12中の、厚み方向の所定の位置に、レイヤーが構成される。
図2に、光ピックアップ装置の光学系の構成を示す。なお、同図(a)は、対物レンズ109を除く光学系の平面図、同図(b)は、立ち上げミラー108と対物レンズ109の部分の側面図である。
図において、半導体レーザ101は、波長635nmのサーボ光を出射する。コリメートレンズ102は、半導体レーザ101から出射されたサーボ光を平行光に変換する。偏光ビームスプリッタ(PBS)103は、コリメートレンズ102側から入射するサーボ光を略全透過し、1/4波長板104側から入射するサーボ光を略全反射する。
1/4波長板104は、PBS103側から入射するサーボ光を円偏光に変換するとともに、エキスパンダ105側から入射するサーボ光を、PBS103側から入射するサーボ光の偏光方向に垂直な偏光方向に変換する。よって、1/4波長板104側からPBS103に入射するサーボ光は、PBS103により略全反射され、光検出器111へと導かれる。
エキスパンダ105は、凹レンズと凸レンズの組み合わせからなり、このうち一方のレンズがアクチュエータ106によって光軸方向に駆動される。ここで、アクチュエータ106は、モータおよびリードスクリュー等を備え、サーボ光の収差を補正するためのサーボ信号に応じて駆動される。
エキスパンダ105を透過したサーボ光は、ダイクロイックミラー107によって反射され、立ち上げミラー108に入射する。立ち上げミラー108は、ダイクロイックミラー107側から入射されたサーボ光を対物レンズ109に向けて反射する。反射されたサーボ光は、対物レンズ109によって収束され、光ディスク10に照射される。
光ディスク10に照射されたサーボ光は、光ディスク10中の反射層13によって反射される。反射されたサーボ光は、上記光路を逆行した後、PBS103によって反射され、アナモレンズ110に入射する。アナモレンズ110は、入射されたサーボ光に非点収差を導入する。光検出器111は、サーボ光を受光して検出信号を出力する。
光検出器111には、サーボ光を受光する4分割センサが配されている。4分割センサから出力される信号から非点収差法によりフォーカスエラー信号が生成され、また、4分割センサから出力される信号から1ビームプッシュプル法によりトラッキングエラー信号が生成される。トラッキングエラー信号は、反射層13のグルーブに対するサーボ光の位置づれを表す信号である。
光検出器111は、アクチュエータ112によって、受光面に垂直な方向に変位される。アクチュエータ112は、モータおよびリードスクリュー等を備え、後述の如く、制御信号に応じて駆動される。
フェムト秒レーザ113は、波長780nmの記録光を出射する。フェムト秒レーザ113は、超短パルス且つ高強度の記録光を出射するよう駆動される。フェムト秒レーザ113から出射された記録光は、コリメートレンズ114によって平行光とされた後、ダイクロイックミラー115によって反射され、エキスパンダ116に入射される。エキスパンダ116は、凹レンズと凸レンズの組み合わせからなり、このうち一方のレンズがアクチュエータ117によって光軸方向に駆動される。ここで、アクチュエータ117は、モータおよびリードスクリュー等を備え、記録光の収差を補正するためのサーボ信号に応じて駆動される。なお、再生の際には、再生光の収差を補正するためのサーボ信号に応じて、アクチュエータ117が駆動される。
エキスパンダ116を透過した記録光は、ダイクロイックミラー107を透過した後、立ち上げミラー108によって反射される。その後、記録光は、対物レンズ109によって、光ディスク10の記録材料層12中に収束される。しかして、超短パルス且つ高強度の記録光が記録材料層12中に集光され、記録材料層12に対する記録が行われる。
半導体レーザ118は、波長450nmの再生光を出射する。コリメートレンズ119は、半導体レーザ118から出射された再生光を平行光に変換する。偏光ビームスプリッタ(PBS)120は、コリメートレンズ119側から入射する再生光を略全反射し、1/4波長板121側から入射する再生光を略全透過する。
1/4波長板121は、PBS120側から入射される再生光を円偏光に変換するとともに、ダイクロイックミラー115側から入射する再生光を、PBS120側から入射する再生光の偏光方向に垂直な偏光方向に変換する。よって、1/4波長板121側からPBS120に入射する再生光は、PBS120を略全透過し、APD(Avalanche Photo Diode)124へと導かれる。
1/4波長板121を透過した再生光は、ダイクロイックミラー115を透過し、エキスパンダ116に入射する。上記の如く、エキスパンダ116は、再生光の収差を補正するよう駆動される。
エキスパンダ116を透過した再生光は、ダイクロイックミラー107を透過した後、立ち上げミラー108によって反射される。反射された再生光は、対物レンズ109によって収束され、光ディスク10に照射される。このとき、再生光は、後述の如く、対物レンズ109が駆動制御されることにより、記録材料層12中の所定のレイヤーに収束され、当該レイヤーに保持された記録マークによって変調される。その後、再生光は、反射層13によって反射され、上記光路を逆行し、PBS120を透過する。
PBS120を透過した再生光は、集光レンズ122によって集光され、ピンホール板123へと導かれる。ピンホール板123は、微小なピンホールを有し、このピンホールが再生光の集光点に位置するよう配置されている。したがって、再生光は大半がピンホールを通過してAPD124へと導かれる。なお、再生対象以外のレイヤーから反射された再生光(迷光)は、その大半がピンホールを通過せず、ピンホール板123によって遮光される。
APD124は、ピンホール板123を通過した再生光を受光して再生信号を出力する。なお、APD124は、微小な光量変化を検出可能な光検出器である。
対物レンズ109は、ホルダ131に装着されている。ここで、ホルダ131は、対物レンズアクチュエータ132によって、フォーカス方向およびトラッキング方向に駆動される。対物レンズアクチュエータ132は、従来周知のコイルと磁気回路から構成され、このうちコイルがホルダ131に装着されている。
対物レンズアクチュエータ132にサーボ信号が供給されることにより、対物レンズ109が、ホルダ131と一体的に、フォーカス方向およびトラッキング方向に変位される。これにより、記録光および再生光が所定のレイヤーに収束される。なお、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号は、上記の如く、サーボ光を受光する光検出器111からの出力信号をもとに生成される。また、光検出器111を受光面に垂直な方向の所定の位置に設定することにより、記録光と再生光が、記録材料層12中の所定の深さ位置、すなわち、記録/再生対象のレイヤーの位置にフォーカスされる。
図3は、レイヤーに対するフォーカス調整動作を説明する図である。なお、同図には、便宜上、PBS103、対物レンズ109、アナモレンズ110および光検出器111のみを図示し、その他の光学素子を図示省略している。
同図(a)を参照して、サーボ光は、平行光の状態でPBS103に入射し、対物レンズ109によって集光される。このとき、光検出器111が位置Pmに位置付けられていると、反射層13にて反射されたサーボ光(図中、破線で示す)は、対物レンズ109と光ディスク10との間の距離(ワーキングディスタンス)がWD1のときに、光検出器111の4分割センサ111a上で真円となる。同図(a)右下のS0は、対物レンズ109のワーキングディスタンスがWD1のときの4分割センサ111a上におけるサーボ光のビームスポットを示している。ワーキングディスタンスがWD1である場合、サーボ光の収束点Fpは、記録材料層12中の深さ位置Lmに位置付けられる。つまり、光検出器111を位置Pmに位置付けて、非点収差法によるフォーカス引き込みを行えば、ワーキングディスタンスがWD1となり、サーボ光の収束点Fpが深さ位置Lmに引き込まれる。
次に、この状態から、同図(b)のように、光検出器111の位置を位置Pnに変化させると、4分割センサ111a上におけるサーボ光のビーム形状は、たとえば、同図(b)右下のS1に示す状態となる。この状態にて、フォーカス引き込みを行うと、4分割センサ111a上のビームスポットがS2の状態(真円)となるよう、対物レンズ109が光ディスク10から離れる位置に変位され、対物レンズ109のワーキングディスタンスがWD2に変化する。このとき、サーボ光の収束位置Fpは、記録材料層12中の深さ位置Lnの位置に位置付けられる。こうして、サーボ光の収束点Fpが深さ位置Lnに引き込まれる。
以上のように、サーボ光の収束点Fpは、光検出器111の位置を変化させてフォーカス引き込みを行うことにより、記録材料層12中の任意の深さ位置に引き込むことができる。つまり、光検出器111の位置を制御することにより、サーボ光の引き込み位置を制御することができる。
ただし、色収差によって、サーボ光の収束点と記録光および再生光の収束点は一致せず、対物レンズ109の光軸方向に一定距離だけずれることとなる。かかる収束点のずれは、対物レンズ109に対する開口数(NA)がサーボ光と記録光および再生光との間で相違する場合にも生じる。このため、記録光および再生光の収束点を所望のレイヤーに位置付けようとすると、サーボ光の収束点を、当該レイヤーから対物レンズ109の光軸方向にずれた位置に位置付ける必要がある。
このように、光検出器111の位置は、サーボ光の収束点ではなく、記録光と再生光の収束点が所望のレイヤーに引き込まれるよう調整される必要がある。したがって、記録/再生動作時には、サーボ光の収束点が記録/再生対象のレイヤーから対物レンズ109の光軸方向にずれた位置に引き込まれるような位置に光検出器111を位置付けて、対物レンズ109に対するフォーカス引き込み動作が行われる。
図4は、対物レンズ109のワーキングディスタンスWDを変化させたときのエキスパンダ116のレンズ間距離LD(収差補正のための最適距離)を再生光についてシミュレーションしたものである。なお、ここでは、光ディスク10に基板11が配されておらず、再生光が直接記録材料層12に入射することが想定されている。記録材料層12の厚みは0.34mmとしている。また、便宜上、エキスパンダ116と対物レンズ109の間には他の光学素子が存在しないものとしてシミュレーションが行われている。
同図(a)〜(c)に付記したシミュレーション結果から分かるとおり、収差を抑制しつつ、光ディスク10の入射面から所定の深さ位置に再生光を収束させるためには、エキスパンダ116のレンズ間距離LDと対物レンズ109のワーキングディスタンスWDの両方を、適宜、所定の値に調整する必要がある。また、ここでは、再生光について検討したが、記録光の場合も、エキスパンダ116のレンズ間距離を適宜調整する必要があり、また、サーボ光の場合も、エキスパンダ105のレンズ間距離を適宜調整する必要がある。したがって、光検出器111の位置は、記録/再生対象のレイヤーに記録光および再生光を収束させるときのエキスパンダ116、105のレンズ間距離と対物レンズ109のワーキングディスタンスの最適値を決定した上で、そのときにアナモレンズ110によって集光されるビームのスポット形状が真円となる位置に位置づける必要がある。
図5は、光ディスク装置の要部構成を示す図である。図示の如く、光ディスク装置は、レーザ駆動回路201と、光ピックアップ装置202と、信号増幅回路203と、再生回路204と、サーボ回路205を備えている。
光ピックアップ装置202は、図2に示す光学系を備えている。レーザ駆動回路201は、光ピックアップ装置202内に配された半導体レーザ101、118およびフェムト秒レーザ113をコントローラ206からの指令に応じて駆動する。すなわち、記録動作時においてレーザ駆動回路201は、記録信号に応じて変調された超短パルス且つ高強度の記録光を出射するようフェムト秒レーザ113を駆動するとともに、所定パワーのサーボ光を出射するよう半導体レーザ101を駆動する。また、再生動作時においてレーザ駆動回路201は、所定パワーの再生光とサーボ光をそれぞれ出射するよう半導体レーザ118、101を駆動する。
信号増幅回路203は、光ピックアップ装置202内に配された光検出器111(4分割センサ111a)からの出力信号を演算処理してフォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号を生成し、これらをサーボ回路205に出力する。また、信号増幅回路203は、光ピックアップ装置202内に配されたAPD124からの出力信号を増幅して再生RF信号を生成し、これを再生回路204とサーボ回路205に出力する。再生回路204は、入力された再生RF信号を復調・再生して再生データを生成し、これを後段回路(図示せず)に出力する。
サーボ回路205は、信号増幅回路203から入力されたフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号をもとにフォーカスサーボ信号およびトラッキングサーボ信号を生成し、これらを、対物レンズアクチュエータ132に供給する。
また、サーボ回路205は、コントローラ206からの指令に応じて、後述の如く、記録/再生対象レイヤーに対する記録光および再生光のフォーカス引き込みを行う。
なお、サーボ回路205には、光検出器111の位置を設定するためのPDテーブル205aと、エキスパンダ105、116のレンズ間距離を設定するためのレンズテーブル205bが保持されている。PDテーブル205aとレンズテーブル205bには、記録用のテーブルと再生用のテーブルが含まれている。記録用のテーブルには、収差を抑制しつつ記録光を各レイヤーにフォーカスさせる際の光検出器111の位置とエキスパンダ105、116のレンズ間距離が、各レイヤーに対応付けて記述されている。また、再生用のテーブルには、収差を抑制しつつ再生光を各レイヤーにフォーカスさせる際の光検出器111の位置とエキスパンダ105、116のレンズ間距離が、各レイヤーに対応付けて記述されている。
次に、図6(a)を参照して記録時の制御動作について説明する。
レイヤーN(レーザ光の入射面側からN番目のレイヤー)に記録を行う場合、コントローラ206は、記録対象レイヤーがレイヤーNであることを示すコマンドをサーボ回路205に出力する(S101)。これを受けて、サーボ回路205は、PDテーブル205a中の記録用テーブルから、レイヤーNに対応する光検出器111の位置Pr−nを取得し(S102)、さらに、レンズテーブル205b中の記録用テーブルから、レイヤーNに対応するエキスパンダ105、116のレンズ間距離Er−n1、Er−n2を取得する(S103)。そして、サーボ回路205は、アクチュエータ112を駆動して光検出器111を位置Pr−nに設定し(S104)、さらに、アクチュエータ106、117を駆動してエキスパンダ105、116のレンズ間距離をそれぞれEr−n1、Er−n2に設定する(S105)。
しかる後、コントローラ206は、光ディスク10を回転させた状態で、レーザ駆動回路201にサーボ光を発光させ、併せて、サーボ回路205にフォーカスサーチを実行させる(S106)。これにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスが、レイヤーNに対する記録に適した距離に設定される。こうしてフォーカス引き込みが完了すると、サーボ回路205は、フォーカスサーボをONとして、記録開始位置に光ピックアップ装置202をアクセスさせ、さらに、トラッキングサーボをONとする(S107)。
しかして、サーボ光が記録開始位置のグルーブを追従するようになると、コントローラ206は、レーザ駆動回路201に記録動作を開始させる。これにより、レーザ駆動回路201は、記録信号に応じて変調された超短パルス且つ高強度の記録光をフェムト秒レーザ113に発光させる。これにより、超短パルス且つ高強度の記録光がレイヤーNに集光され、レイヤーNに対する記録が行われる(S108)。
次に、図6(b)を参照して再生時の制御動作について説明する。
レイヤーM(レーザ光の入射面側からM番目のレイヤー)に対して再生を行う場合、コントローラ206は、再生対象レイヤーがレイヤーMであることを示すコマンドをサーボ回路205に出力する(S201)。これを受けて、サーボ回路205は、PDテーブル205a中の再生用テーブルから、レイヤーMに対応する光検出器111の位置Pp−mを取得し(S202)、さらに、レンズテーブル205b中の再生用テーブルから、レイヤーMに対応するエキスパンダ105、116のレンズ間距離Ep−m1、Ep−m2を取得する(S203)。そして、サーボ回路205は、アクチュエータ112を駆動して光検出器111を位置Pp−mに設定し(S204)、さらに、アクチュエータ106、117を駆動してエキスパンダ105、116のレンズ間距離をそれぞれEp−m1、Ep−m2に設定する(S205)。
しかる後、コントローラ206は、光ディスク10を回転させた状態で、レーザ駆動回路201にサーボ光を発光させ、併せて、サーボ回路205にフォーカスサーチを実行させる(S206)。これにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスが、レイヤーMに対する再生に適した距離に設定される。こうしてフォーカス引き込みが完了すると、サーボ回路205は、フォーカスサーボをONとして、再生開始位置に光ピックアップ装置202をアクセスさせ、さらに、トラッキングサーボをONとする(S207)。
しかして、サーボ光が再生開始位置のグルーブを追従するようになると、コントローラ206は、レーザ駆動回路201に再生光を発光させ、再生試行を行う(S208)。かかる再生試行において、サーボ回路205は、信号増幅回路203から入力される再生RF信号(APD124からの出力信号)をモニタし、再生RF信号が最良となるよう光検出器111の位置を微調整する(S209)。
具体的には、光検出器111を受光面に垂直な方向に微動し、そのときの再生RF信号の状態をモニタする。このとき、フォーカスサーボがON状態にあるため、光検出器111を微動すると、これに応じて対物レンズ109のワーキングディスタンスが変化し、再生光のフォーカス位置が光軸方向に微動される。そして、再生RF信号が最良となる位置に光検出器111を位置付ける。
しかして、光検出器111の位置が微調整された後、サーボ回路205は、引き続き信号増幅回路203から入力される再生RF信号をモニタし、再生RF信号が最良となるようエキスパンダ116のレンズ間距離を微調整する(S210)。こうして、エキスパンダレンズ116のレンズ間距離の微調整が完了すると、コントローラ206は、再生試行を終了し、再び、再生開始位置に光ピックアップ装置202をアクセスさせて、再生動作を実行する(S211)。
以上、本実施例によれば、各レイヤーに半透過膜のないバルク型の光ディスクにおいても、光検出器111を受光面に垂直な方向に変位させることにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスを適正化することができ、記録光および再生光を所望のレイヤーに円滑にフォーカスさせることができる。また、かかるフォーカス引き込みを、光検出器111を変位させるといった簡単な構成の追加によって達成することができ、構成の簡素化を図ることができる。このように、本実施例によれば、簡単な構成により円滑に記録光および再生光を所望のレイヤーにフォーカス合わせすることができる。
<実施例2>
図7は、実施例2に係る光ピックアップ装置の光学系の構成を示す図である。本実施例では、再生光がサーボ光を兼ねている。よって、本実施例では、図2の構成に比べ、サーボ光用の光学系が省略されている。なお、立ち上げミラー108以降の構成は、図2の構成と同様である。
半導体レーザ141は、波長450nmのレーザ光を出射する。コリメートレンズ142は、半導体レーザ141から出射された再生光を平行光に変換する。偏光ビームスプリッタ(PBS)143は、コリメートレンズ142側から入射する再生光を略全反射し、1/4波長板144側から入射する再生光を略全透過する。
1/4波長板144は、PBS143側から入射される再生光を円偏光に変換するとともに、エキスパンダ145側から入射する再生光を、PBS143側から入射する再生光の偏光方向に垂直な偏光方向に変換する。よって、1/4波長板144側からPBS143に入射する再生光は、PBS143を略全透過し、ビームスプリッタ148へと導かれる。
1/4波長板144を透過した再生光は、エキスパンダ145に入射する。エキスパンダ145は、凹レンズと凸レンズの組み合わせからなり、このうち一方のレンズがアクチュエータ146によって光軸方向に駆動される。ここで、アクチュエータ146は、モータおよびリードスクリュー等を備え、再生光の収差を補正するためのサーボ信号に応じて駆動される。
エキスパンダ145を透過した再生光は、ダイクロイックミラー147を透過した後、立ち上げミラー108によって反射される。反射された再生光は、対物レンズ109によって収束され、光ディスク10に照射される。
このとき、再生光は、上記と同様、光検出器153の位置を調整して対物レンズ109のワーキングディスタンスを適正化することにより、記録材料層12中の所定のレイヤーに収束され、当該レイヤーに保持された記録マークによって変調される。その後、再生光は、反射層13によって反射され、上記光路を逆行し、PBS143を透過する。
PBS143を透過した再生光は、ビームスプリッタ148によって2つの光に分離される。このうち一方は、再生光として集光レンズ149に入射され、ピンホール板150を通過してAPD151に入射される。ビームスプリッタ148によって分離された他の光は、サーボ光としてアナモレンズ152に入射され、非点収差が導入された後、光検出器153に入射される。光検出器153は、上記実施例1と同様、アクチュエータ154によって受光面に垂直な方向に変位される。また、光検出器153は、上記実施例1と同様、4分割センサが配されている。
フェムト秒レーザ155は、波長780nmの記録光を出射する。上記実施例1と同様、フェムト秒レーザ155は、超短パルス且つ高強度の記録光を出射するよう駆動される。フェムト秒レーザ155から出射された記録光は、コリメートレンズ156によって平行光とされた後、エキスパンダ157に入射される。エキスパンダ157は、凹レンズと凸レンズの組み合わせからなり、このうち一方のレンズがアクチュエータ158によって光軸方向に駆動される。ここで、アクチュエータ158は、モータおよびリードスクリュー等を備え、記録光の収差を補正するためのサーボ信号に応じて駆動される。
エキスパンダ157を透過した記録光は、ダイクロイックミラー147にて反射された後、さらに、立ち上げミラー108によって反射される。その後、記録光は、対物レンズ109によって、光ディスク10の記録材料層12中に収束される。しかして、超短パルス且つ高強度の記録光が記録材料層12中に集光され、記録材料層12に対する記録が行われる。
本実施例における記録時の制御動作は、上記実施例1と略同様である。すなわち、レイヤーNに記録を行う場合、レイヤーNに対応する位置に光検出器153が位置付けられ、さらに、エキスパンダ145、157のレンズ間距離が、それぞれ、レイヤーNに対応するレンズ間距離に設定される。その後、半導体レーザ141から、対物レンズ109のフォーカス引き込みのために再生光が発光され、フォーカス引き込み動作が行われる。これにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスがレイヤーNに対する記録に適した距離に引き込まれる。しかる後、フォーカスサーボとトラッキングサーボがONとされ、フェムト秒レーザ155から、記録信号によって変調された超短パルス且つ高強度の記録光が出射される。こうして、超短パルス且つ高強度の記録光がレイヤーNに集光され、レイヤーNに対する記録が行われる。
本実施例における再生時の制御動作は、以下のように行われる。すなわち、レイヤーMに対して再生を行う場合、レイヤーMに対応する位置に光検出器153が位置付けられ、さらに、エキスパンダ145のレンズ間距離が、レイヤーMに対応するレンズ間距離に設定される。その後、半導体レーザ141から再生光が発光され、フォーカス引き込み動作が行われる。これにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスがレイヤーMに対する再生に適した距離に引き込まれる。しかる後、フォーカスサーボとトラッキングサーボがONとされ、当該レイヤーMに対する再生試行が行われる。かかる再生試行の際に、上記図6(b)のS209,210と同様、再生RF信号がモニタされ、光検出器153の位置とエキスパンダ145のレンズ間距離が微調整される。しかる後、光ピックアップ装置202が再生開始位置にアクセスされ、再生が開始される。
本実施例によれば、サーボ光用の光学系を省略できるため、上記実施例1に比べて構成の簡素化を図ることができる。
<実施例3>
上記実施例2では、記録光用の光学系が別に配されたが、記録材料層12の感度が十分に高まり、半導体レーザからのレーザ光によっても記録可能となった場合には、図8に示すように、記録用の光学系を省略し、一つの半導体レーザ141からのレーザ光を、記録用、再生用およびサーボ用に用いる構成とすることもできる。
同図の構成において、レイヤーNに記録を行う場合、レイヤーNに対応する位置に光検出器153が位置付けられ、さらに、エキスパンダ145のレンズ間距離が、レイヤーNに対応するレンズ間距離に設定される。その後、半導体レーザ141から、対物レンズ109のフォーカス引き込みのために低レベルのレーザ光が発光され、フォーカス引き込み動作が行われる。これにより、対物レンズ109のワーキングディスタンスがレイヤーNに対する記録に適した距離に引き込まれる。しかる後、フォーカスサーボとトラッキングサーボがONとされ、レーザ光の出射パワーが記録信号に応じてパルス状に高められる。こうして、高強度のパルス光がレイヤーNに集光され、レイヤーNに対する記録が行われる。
レイヤーMに対して再生を行う場合の制御動作は、上記実施例2の場合と同様である。この場合、半導体レーザ141からは、記録材料層12に対する書込みが起こらない程度に低レベルのレーザ光が出射される。
本実施例によれば、サーボ光用の光学系の他、さらに、記録光用の光学系を省略できるため、上記実施例1、2に比べて構成の簡素化を図ることができる。なお、記録材料層12の感度が十分に高まっていない場合には、記録時の光ディスク10の回転速度を低くして、記録対象レイヤーに対するレーザ光の照射時間を長くする等の制御が必要となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記以外に種々の変更が可能である。
たとえば、記録光、再生光およびサーボ光の波長は、記録材料層12の吸収波長帯との関係から決まるものであり、記録材料層12の材料として何を用いるかに応じて適宜変更され得る。また、上記では、記録媒体として光ディスクを用いたが、光メモリカード等を記録媒体として用いることもできる。さらに、上記では、収差補正手段としてエキスパンダを用いたが、これに替えて、制御信号に応じて動的にレンズ作用を調節可能な液晶レンズ等を用いることもできる。また、上記では、対物レンズをフォーカス調整するための手法として非点収差法を用いたが、これ以外の手法を用いることもできる。さらに、光検出器を変位させるための構成として、Z軸ステージや圧電素子等を用いることもできる。
本発明の実施形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
実施例1に係る光ディスクの構造を示す図 実施例1に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図 実施例1に係るフォーカス引き込み方法を説明する図 実施例1に係る光検出器の位置調整方法を説明する図 実施例1に係る光ディスク装置の要部構成を示す図 実施例1に係る記録時および再生時の制御動作を示すフローチャート 実施例2に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図 実施例3に係る光ピックアップ装置の光学系を示す図
符号の説明
10 光ディスク
101 半導体レーザ
105 エキスパンダ
106 アクチュエータ
109 対物レンズ
110 アナモレンズ
111 光検出器
112 アクチュエータ
131 ホルダ
132 対物レンズアクチュエータ
141 半導体レーザ
153 光検出器
154 アクチュエータ
205 サーボ回路
206 コントローラ

Claims (5)

  1. レーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射されたレーザ光を記録媒体上に収束させる対物レンズと、
    前記対物レンズを少なくともフォーカス方向に駆動する対物レンズ駆動機構と、
    前記記録媒体によって反射され前記対物レンズを再び透過した前記レーザ光を受光するとともに少なくともフォーカスエラー信号を生成するためのセンサパターンを有する光検出器と、
    制御信号に応じて前記光検出器を受光面に垂直な方向に変位させる変位手段と、
    を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップ装置と、
    前記光ピックアップ装置を制御する制御回路とを備え、
    前記制御回路は、前記光検出器からの出力をもとに生成されたフォーカスエラー信号に基づいて前記対物レンズ駆動機構を制御するとともに、前記変位手段を制御して、前記記録媒体中に設定される複数の記録レイヤーのうち記録または再生の対象とされる記録レイヤーに対応する位置に前記光検出器を位置付ける、
    ことを特徴とする光メモリドライブ装置。
  3. 請求項2に記載の光メモリドライブ装置において、
    前記制御回路は、前記記録レイヤーと前記光検出器の位置に関する情報とを対応付けた第1のテーブルを有し、当該第1のテーブルに基づいて前記変位手段を制御する、
    ことを特徴とする光メモリドライブ装置。
  4. 請求項2または3に記載の光メモリドライブ装置において、
    前記光ピックアップ装置は、前記レーザ光の収差を補正する収差補正手段を備え、
    前記制御回路は、記録または再生の対象とされる前記記録レイヤーに対応する駆動状態となるよう前記収差補正手段を制御する、
    ことを特徴とする光メモリドライブ装置。
  5. 請求項4に記載の光メモリドライブ装置において、
    前記制御回路は、前記記録レイヤーと前記収差補正手段の駆動状態に関する情報とを対応付けた第2のテーブルを有し、当該第2のテーブルに基づいて、前記収差補正手段を制御する、
    ことを特徴とする光メモリドライブ装置。
JP2008128466A 2008-05-15 2008-05-15 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置 Expired - Fee Related JP5078743B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008128466A JP5078743B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008128466A JP5078743B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009277302A true JP2009277302A (ja) 2009-11-26
JP5078743B2 JP5078743B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=41442590

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008128466A Expired - Fee Related JP5078743B2 (ja) 2008-05-15 2008-05-15 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5078743B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024692A1 (ja) * 2009-08-26 2011-03-03 ソニー株式会社 光ディスク装置、光ピックアップ及び光記録媒体

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005228436A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2009217898A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nidec Sankyo Corp 光ヘッド装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005228436A (ja) * 2004-02-16 2005-08-25 Ricoh Co Ltd 光ピックアップ装置及び光ディスク装置
JP2009217898A (ja) * 2008-03-11 2009-09-24 Nidec Sankyo Corp 光ヘッド装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024692A1 (ja) * 2009-08-26 2011-03-03 ソニー株式会社 光ディスク装置、光ピックアップ及び光記録媒体
JP2011048873A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Sony Corp 光ディスク装置、光ピックアップ及び光記録媒体
US8599661B2 (en) 2009-08-26 2013-12-03 Sony Corporation Optical disk device, optical pickup, and optical recording medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP5078743B2 (ja) 2012-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011096329A (ja) 光ピックアップ装置
JP5100665B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP4950120B2 (ja) 光記録媒体の記録方法、情報が記録された記録媒体の製造方法および光記録媒体の記録装置
US8238221B2 (en) Optical pickup device and recording/reproduction device
JP2011048873A (ja) 光ディスク装置、光ピックアップ及び光記録媒体
US7978569B2 (en) Optical disc device and focus control method
JP4943700B2 (ja) 光ピックアップの設計方法、及び、光ピックアップ
JP5403769B2 (ja) ガイド層分離型の光記録媒体、光記録媒体ドライブ装置及び記録層アクセス方法
KR20100076784A (ko) 비구면 렌즈 및 이를 대물렌즈로 채용한 광픽업
JP5108147B2 (ja) 光記録媒体ドライブ装置及び記録方法
JP2010033679A (ja) 光情報記録装置、光ピックアップ及びレーザ光出射方法
US20090245037A1 (en) Focus Servo Method, Optical Reproducing Method, and Optical Reproducing Apparatus
US20090052312A1 (en) Recording apparatus, reproducing apparatus, recording method, reproducing method, and recording medium
JP5078743B2 (ja) 光ピックアップ装置および光メモリドライブ装置
JP2009026348A (ja) 光ピックアップ装置
JP5171219B2 (ja) 光ピックアップ装置および光再生装置
JP2009223946A (ja) 光ピックアップ装置
JP5675460B2 (ja) ディスク装置
JP4956325B2 (ja) 光ピックアップ
JP2007184028A (ja) 光ヘッドおよび光ディスク装置
JP2012009091A (ja) 光記録再生装置
JP2011216164A (ja) 光ピックアップ装置
JP2006048794A (ja) 光学ピックアップ装置、光記録再生装置及び光記録再生方法
JP2004247047A (ja) 光ヘッドおよびその光ヘッドを有する光ディスク装置ならびに情報記録再生装置
JP2008293601A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110427

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120828

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees