JP2009274866A - シート搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レジストローラ対にシート先端が衝突することにより発生する衝突力を低減することができるシート搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】給送されるシートを当接させ、シートに撓みを形成させて斜行補正を行うレジストローラ対を具備するシート搬送装置において、前記レジストローラ対のニップ近傍に、シートの衝突力を低減させる当接部材を具備し、前記当接部材よりも搬送経路上流側に、シートに接触しシートの剛度に応じて揺動する揺動部材を具備し、前記当接部材は、シートの先端が前記揺動部材に接触することにより、シートの搬送経路上にせり出すことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、給送されるシートを当接させ、シートに撓みを形成させて斜行補正を行うシート搬送装置に関し、例えば電子写真方式あるいはインクジェット方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、フィニッシャ、両面反転搬送装置等の画像形成装置に適用されるシート搬送装置に関する。
シートを搬送する搬送装置において、シートの斜行即ちスキューを取り除き、しかるべきタイミングで給送を行う場合、一般的に搬送経路中に一対の給紙ローラ対、即ちレジストローラ対と、その上流側にシートを搬送する搬送ローラ対を具備する。
そして、搬送ローラ対を通過するシートの先端は、回転を止めている前記レジストローラ対のニップ位置へと進み、所定のループ(撓み)を形成した後、搬送ローラの回転が停止することによって、シート状の媒体の先端はループによる復元力によりレジストローラ対の軸心と平行状態となり斜行補正され、所定のタイミングで給送されるという方式を採用している。
ところで、レジストローラ対にシート先端が衝突する際の衝突力によって、例えば衝突音が生じるが、静音性能が重要視される機器、例えば電子写真方式あるいはインクジェット方式を採用した複写機、プリンタ、ファクシミリ装置、フィニッシャ、両面反転搬送装置等の場合、その衝突音を静音化することが課題となり、換言すると衝突音の発生要因である衝突力を低減することが大きな課題となっている。
特許文献1では、『搬送されてきた用紙が、直接レジストローラに衝突することによる衝撃音を抑えるために、一対のレジストローラに弾性体からなる大径部をローラ対の軸方向の少なくとも二箇所に、レジストローラを一周するように形成し、この凹部に弾性体を嵌合させて大径部を構成しても良い。給送されてきた用紙はまず、弾性体に当接して衝撃音が抑えられる。その後用紙がレジストローラに当接する。』としている。
特開平9−30688号公報
しかしながら、搬送されるシートの種類、厚み、たて目と横目の違い、或いは温度、湿度の雰囲気環境などにより、シートの剛度(シートのこしのこと。JISにはクラーク法という試験法がある)は様々であり、特にシート厚みが薄く、給送方向に対して直行する方向の目で、高温高湿環境下の場合と、そのまったく逆の、シート厚みが厚く、給送方向に対して平行の目で、低温低湿環境下の場合とではまったくシートの剛度が異なる。前者は剛度が低く、後者は高くなるケースであるが、それらを一律の搬送速度でレジストローラ対へ突入させると、前者組み合わせでは、本件発明の局部的な弾性体との衝突によりシートの接触部位が座屈してしまい、後者組み合わせでは、逆に局部的な弾性体を瞬時に圧縮し、レジストローラ対のニップ位置まで一気に突き進めてしまうことにより、衝突力を低減するという効果が薄れてしまうという問題が生じる。
本発明は、上記の従来技術の問題点に鑑みて成されたものであり、剛度の異なる様々なシートがレジストローラに衝突する際の衝突力を適切に低減し、その際に発生する例えば衝突音を低減させると共に、スキュー補正し適切なタイミングでシートを給送することが可能なシート搬送装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、給送されるシートを当接させ、シートに撓みを形成させて斜行補正を行うレジストローラ対を具備するシート搬送装置において、前記レジストローラ対のニップ近傍に、シートの衝突力を低減させる当接部材を具備し、前記当接部材よりも搬送経路上流側に、シートに接触しシートの剛度に応じて揺動する揺動部材を具備し、前記当接部材は、シートの先端が前記揺動部材に接触することにより、シートの搬送経路上にせり出すことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1記載のシート搬送装置において、前記当接部材がシートの搬送経路上にせり出すせり出し量は、シートが揺動部材に接触する接触力に応じて変化することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1記載のシート搬送装置において、湾曲した湾曲搬送経路を有し、前記揺動部材は前記湾曲搬送経路に配置され、前記揺動部材が揺動する揺動力により、シートの搬送経路上へせり出されることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載のシート搬送装置において、前記当接部材におけるシート先端に当接する部位は、シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割されていることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項4記載のシート搬送装置において、前記揺動部材は、シートの搬送方向と直交する方向に複数設けられ、それぞれが独立して揺動することを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1から5のいずれか1項記載のシート搬送装置において、前記揺動部材および前記当接部材は別体であり且つそれぞれが揺動支点を有し、前記揺動部材は、揺動支点よりもシート搬送方向下流側においてシートと接触することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1から6のいずれか1項記載のシート搬送装置において、前記レジストローラ対の少なくとも一方はシートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、前記当接部材は中空な円筒形状であり、前記複数に分割されたレジストローラの間に同軸上に配置され、シートの先端が前記揺動部材に接触することによりシートの搬送方向と逆方向に偏心することによりシートの搬送経路上にせり出されることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、前記シート搬送装置から給送されるシートに画像形成を行う画像形成手段を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、レジストローラ対にシート先端が衝突することにより発生する衝突力を低減することができる。
以下、本発明に係るシート搬送装置の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態について以下に図面を参照して説明する。図1は本発明の画像形成装置100の全体図、図2は本発明の第1実施形態に係るシート搬送部20を剛度の高いシートが通過する様子を示す図、図3は本発明の第1実施形態に係るシート搬送部20を剛度の低いシートが通過する様子を示す図、図4は本発明の第1実施形態に係るシート搬送部20の斜視図である。
図1は本発明の画像形成装置100の全体図である。画像形成装置100はシートを給紙する給紙部10と、給紙部10から給送されるシートを搬送するシート搬送部20と、画像形成を行う画像形成部60と、シート搬送部20から給送されてきたシートに画像形成部60により形成された画像を転写する転写部70と、転写部70によりシートに転写された画像をシートに定着させる定着部90とを備える。
給紙部10は、シートを収納し積載しておくシートカセット11と、積載されたシート束12から最上位のシートを摩擦搬送力により分離するピックアップローラ13と、シート1枚を確実に分離搬送する給紙ローラ対14とを備える。給紙ローラ対14は、シートを搬送する方向に回転する給紙フィードローラ15と、フィードローラの回転と対抗する方向に所定トルクで回転する給紙リバースローラ16とを備える。
シート搬送装置としてのシート搬送部20は、給紙部10から給送されてきたシートをレジスト手段21へ搬送する搬送ローラ対23と、シートがレジストローラニップ域55に衝突する衝突力を低減する衝突力低減手段22と、シートを突き当てて一旦停止させ斜行補正を行った後所定のタイミングでシートを給送するレジスト手段21とを備える。搬送ローラ対23は、図示しない駆動源によって駆動される搬送駆動ローラ24と、搬送駆動ローラ24によって回転力を付与される搬送従動ローラ25とを備える。
衝突力低減手段22は、給送されるシートとの接触により揺動する揺動部材としての揺動アーム31と、シートの先端と接触しレジストローラへの衝突力を低減させる当接部材としての接触子40と、湾曲した湾曲搬送経路30とを備える。揺動部材としての揺動アーム31は、揺動アーム回転軸部33と、揺動アーム回転支点部34と、揺動アーム上流側部35と、揺動アーム頂点部36と、揺動アーム下流側部37と、揺動アーム先端部38と、揺動アームばね39とを備える。当接部材としての接触子40は、接触子軸部42と、接触子回転支点部43と、接触子接点部44と、接触子レバー部45と、接触子ばね46とを備える。湾曲した湾曲搬送経路30は上ガイド板26と下ガイド板29とを備える。上ガイド板26は、上ガイド板上流側部27、上ガイド板下流側部28、揺動アーム支点支持部32、接触子支点支持部41とを備える。
レジスト手段21は、シートを突き当てて一旦停止させ斜行補正を行うレジストローラ対48と、シートの先端を検知する前レジストセンサ56と、後レジストセンサ57を備える。レジストローラ対48は、図示しない駆動源によって駆動されるレジスト駆動ローラ49と、レジスト駆動ローラ49によって回転力を付与されるレジスト従動ローラ52とを備える。前レジストセンサ56はレジストローラニップ域55の搬送方向上流側に設置され、レジストローラニップ域55の搬送方向下流側には後レジストセンサ57を設置する。これにより、シート厚ごとに異なる、レジストローラニップ域55の上流側でシート先端の停止する副走査位置、及びレジスト後にシート先端通過タイミング(位置)を正確に検出することが可能になる。
尚、搬送駆動ローラ24は、図1に示されるように二点鎖線で示す転写ローラ前搬送路58(シート搬送経路)を挟み、揺動アーム31と逆側に配置されるのが望ましい。それは、例えば厚いシートが給送されてきたときに、搬送駆動ローラ24の線速は搬送従動ローラ25の線速よりもわずかに速いため、シート先端は搬送従動ローラ25側の斜め前方へ進むことになり、上記シート搬送経路に対し搬送駆動ローラ24と揺動アーム31が同じ側に配置される場合に比べ、上記シート搬送経路に対し搬送駆動ローラ24と揺動アーム31が逆側に配置される場合には、揺動アーム31に向けてシートが送り出されることとなり接触が容易となるからである。
画像形成部60は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を中間転写ベルト75上に形成する作像ユニットY61、作像ユニットM62、作像ユニットC63、作像ユニットBK64を備える。各作像ユニットはトナー色を除く構成が同一であるため、作像ユニットY61を例に取り説明する。作像ユニットY61は、イエローのトナー像を担持する感光体ドラム65と、感光体ドラム65の表面を帯電するための帯電手段68と、一様帯電処理面に潜像を形成するためのレーザー光を照射する露光手段67と、感光体ドラム表面の潜像にトナー像を形成する現像手段68と、感光体ドラム表面に転写されずに残存しているトナーを回収するクリーニング手段69とをそれぞれ備える。
転写部70は、画像形成部60によって形成されたトナー像を重ね合わせる中間転写ベルト75と、中間転写ベルト75上に各色のトナー像を転写させる1次転写部Y71、1次転写部M72、1次転写部C73、1次転写部BK74と、中間転写ベルト75上に重ね合わされたトナー像をシートに転写する転写ローラ79と、転写ローラと対向して配置されニップを形成する対向ローラ80とを備える。中間転写ベルト75は、図示しない駆動源によって駆動されるベルト駆動ローラ76と、中間転写ベルト75によって回転力を付与されるベルト従動ローラ77と、中間転写ベルト75に一定荷重を加えるベルト張架ローラ78によって一定張力を有しながら回転する。
定着部90は、定着ローラ対91を備え、定着ローラ対91は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する加熱ローラ92と、これに向けて押圧される加圧ローラ93とを備える。
シートカセット11に積載されたシート束12の最上位のシートはピックアップローラ13の摩擦搬送力によりシート束12から分離し、シートを搬送する方向に回転する給紙フィードローラ15と、給紙フィードローラ15の回転と対抗する方向に所定トルクで回転する給紙リバースローラ16とにより確実に1枚に分離搬送され、更に搬送ローラ対23により搬送される。
シート先端が前記搬送駆動ローラ24と搬送従動ローラ25を通過すると、わずかに湾曲した湾曲搬送経路30を上ガイド板26と下ガイド板29に規制されながら搬送され、シートの先端は揺動アーム31に接触する。揺動アーム31は、揺動アーム支点支持部32に取り付けられ、揺動アーム回転支点部34を揺動支点とし、揺動アーム上流側部35においてシート先端と接触する。揺動アーム31は、揺動アームばね39の反発力により、シートに所定の押圧を加える。
ここで、シートの剛度が比較的弱いものは、揺動アーム31を押し退ける力が弱いため前記揺動アームばね39による反発力が勝り揺動アーム31は揺動しない。従ってシートの先端は、揺動アーム31の通常位置に沿うように搬送される。
そして、前レジストセンサ56を通過することにより、回転が停止した状態のレジストローラ対48のレジストローラニップ域55までの到達時間が計算される。シート先端がレジストローラニップに到達した後、所定時間搬送駆動ローラ24を回転させ停止させる制御を行うことにより、シートは撓み(ループ)を形成し、シート自身の平面に戻ろうとする復元力により、シートの先端がレジストローラニップに均等に接触する姿勢に成ろうとするために斜行補正がなされる。
ところで、シートの剛度が比較的強いものは、揺動アーム31を押し退ける力が強いため前記揺動アームばね39の反発力に勝り揺動アーム31は揺動する。従ってシートの先端は上ガイド板26に沿うように搬送される。この時揺動アーム先端部38は接触子レバー部45に接触し、接触子レバーを押し退ける。これにより、接触子40は接触子支点支持部41を揺動支点として揺動し、シートの搬送経路上にせり出す。
上ガイド板26に沿うように搬送されてきたシート先端は、レジストローラ対48に衝突する以前に、この接触子接点部44に当接することにより衝突力が低減される。その後、シート先端はレジストローラニップ域55に到達し、剛度の弱いシートの場合と同様に斜行補正がなされる。
その斜行補正が行われる直前には、例えば所謂4連タンデム方式のカラー画像形成装置の場合には、カラーのトナー像を作像ユニットY61、作像ユニットM62、作像ユニットC63、作像ユニットBK64により作像し、中間転写ベルト75へ1次転写する。そして中間転写ベルト75は、内接するベルト駆動ローラ76により搬送(副走査)が開始し、ベルト従動ローラ77、対向ローラ80、ベルト張架ローラ78などによって張架した状態で、逐次トナー画像が転写される。その後、対向ローラ80と転写ローラ79とのニップする領域に前記トナー画像の先端と、前記レジストローラ対48から搬送をされてくるシートの先端とがそろう様に同期させて、前記トナー像がシート表面に2次転写される。そして、シート搬送方向下流側にある定着ローラ対91で加熱定着が行われ、機外へと排出される。
図2は、本発明の第1実施形態に係るシート搬送部20を剛度の高いシートが通過する様子を示す図である。符号については図1で用いたものと同様の符号を用いる。
図2(a)においては、搬送ローラ対23から搬送される剛度の高いシートの先端部が、シートが曲面から平面に成ろうとする復元力により上ガイド板上流側部27に沿いながら、揺動アーム上流側部35に接触した状態を示している。シートの先端より上流側の搬送ローラ対23までの形状は、シートの剛度が高いため上述した復元力が強く、湾曲しにくいため、やや直線状になっている。
図2(b)においては、シートの先端が揺動アーム頂点部36に到達しており、その際、剛度の高いシートの復元力によって、点線で描いた揺動アーム31に揺動アームばね39を圧縮させる力が作用し、揺動アーム回転軸部33を揺動中心とし、実線で描いた状態へと時計回りに揺動する。その揺動により揺動アーム先端部38は、接触子回転支点部43を中心に接触子レバー部45を反時計回りに揺動させ、一体構造である接触子接点部44も接触子回転支点部43を中心に反時計回りに揺動し、シートの搬送経路をやや塞ぐ様にせり出した状態となる。
図2(c)においては、シートの先端が前レジストセンサ56の検知位置に到達した状態を示しており、シートは上ガイド板下流側部28に沿うように搬送されている。
図2(d)においては、既に反時計回りに揺動している接触子接点部44にシート先端が当接した状態を示しており、この時の接触子接点部44は、シートの剛度に負けて湾曲しているところを示している。
図2(e)においては、シートの先端が、停止しているレジストローラ対48のニップ域55に到達した状態を示したものである。この時には図2(c)において述べた前レジストセンサ56がシート先端を検知したタイミングに応じて、所定時間経過後に搬送ローラ対23の回転が停止し、所定のループが形成されることにより斜行補正が行われる。
図3は、本発明の第1実施形態に係るシート搬送部20を剛度の低いシートが通過する様子を示す図である。符号については図1で用いたものと同様の符号を用いる。
図3(a)においては、搬送ローラ対23から搬送される、剛度の低いシートの先端部が、シートが平面に成ろうとする復元力により上ガイド板上流側部27に沿いながら、揺動アーム上流側部35に接触した瞬間の状態を示している。シートの先端より上流側の搬送ローラ対23までの形状は、剛度が低いため上述した復元力が弱く、湾曲し易いために、 上ガイド板上流側部27にならっている。
図3(b)においては、シートの先端が揺動アーム頂点部36に到達しており、その際、実線で描いた揺動アーム31は、揺動アームばね39の反発力が剛度の低いシートの復元力に勝るため揺動しない。そのため揺動アーム先端部38は接触子レバー部45を揺動させず、一体構造の接触子接点部44はシートの搬送経路上にせり出さない状態となる。
図3(c)においては、シートの先端が前レジストセンサ56の検知位置に到達した状態を示しており、シートは揺動アーム頂点部36による規制によって下ガイド板29に沿うように搬送される。
図3(d)においては、シートの先端が、シートの搬送経路を塞がない位置に退避している接触子接点部44近傍を通過する状態を示している。
図3(e)においては、シートの先端が、停止しているレジストローラ対48のニップ域55に到達した状態を示したものである。この時には図3(c)において述べた前レジストセンサ56がシート先端を検知したタイミングに応じて、所定時間経過後に搬送ローラ対23の回転が停止し、所定のループが形成されることにより斜行補正が行われる。
尚、上記は剛度が高いシートおよび低いシートについて述べたが、剛度が中くらいの普通紙等が搬送される場合には、揺動アーム31がシートの剛度に応じた量だけ揺動し、揺動アーム先端部38はその分だけ接触子レバー部45を揺動させ、接触子接点部44をシートの剛度に適した量だけせり出させる。
また接触子40の揺動については、アクチュエータ等の駆動源を別に設けてもよく、その場合には揺動アームの変位量を検知するセンサを設け、その検出結果をアクチュエータの駆動量へ変換することにより本発明の効果を奏することができる。
接触子接点部44の材質として必要な特性は外周の形状が外力に応じて弾性変形することであり、例えば樹脂フィルム、弾性樹脂、加硫ゴム、エラストマ、金属はくなどで形成すると良い。また金属繊維、カーボン繊維などの無機材資料による繊維や、セルロース繊維などの有機材料による繊維で構成しても良い。
図4は本発明の第1実施形態に係るシート搬送装置20の斜視図である。図4に示すように、本実施形態では接触子40としての左右の接触子40L・Rおよび揺動アーム31としての左右の揺動アーム31L・Rがシートの搬送方向と直交する方向に設けてあり、左右がそれぞれ独立して揺動可能な構成となっている。以下、左右に設けた接触子40および揺動アーム31を便宜的に接触子40L・R、揺動アーム31L・Rと表現する。また、左右に設けられた開口部59も同様に、開口部59L・Rと表現する。
揺動アーム31L・Rは上ガイド板26に設けられた開口部59L・Rから図1に示す湾曲搬送経路30に向け凸になるようにそれぞれ設置されている。図示しない部材に固定された左右の揺動アームばね39L・Rは、それぞれの反発力によって左右の揺動アーム31L・Rを通常位置に維持している。
左右の接触子レバー部45L・Rは、同様に図示しない部材に固定されている左右の接触子ばね46L・Rによって通常位置に維持され、接触子レバー部45L・Rとそれぞれ一体に構成される接触子接点部44L・Rはシートの搬送経路から退避した位置に維持される。
シートが図1に示す給紙部10から搬送されてくると、搬送ローラ対23はシートをシート搬送方向下流側に送り出す。左右の揺動アーム31L・Rがそれぞれシート先端に接触すると、シートの剛度に応じて揺動アーム31L・Rはそれぞれ揺動し、それぞれの揺動アーム先端部38L・Rがその揺動を左右の接触子レバー部45L・Rに伝え、接触子レバー部45L・Rの揺動により、左右の接触子接点部44L・Rはそれぞれ揺動してシートの搬送経路上にせり出す。
搬送されてきたシートは、左右の接触子接点部44L・Rと当接することにより、停止しているレジストローラ対48への衝突力が低減される。
このとき、揺動アーム31L・Rおよび接触子40L・Rは左右で独立して揺動するから、仮に斜行を生じた状態でシートが搬送されてきた場合であっても、シートが適時に接触子40Lもしくは接触子40Rと当接し、斜行を和らげることができる。また、接触子接点部44L・Rがシートの搬送方向と直交する方向にそれぞれあることにより、シートとの当接箇所が2箇所となり、1箇所で当接する場合よりもシートに局所的な応力が生じることを防ぐことができる。さらには、接触子40および揺動アーム31を複数設けているので、上述したシートに生じる局所的な応力の発生を防ぐ効果を高めることができる。
こうして、衝突力を低減されてレジストローラニップ域55へ到達したシートは、所定のたわみを形成し斜行補正をなされた後、レジストローラ対48の回転によって転写部70へ送られる。
また、複数の接触子40および揺動アーム31は、シート搬送方向に直交する方向の中央から左右対称に設け、少なくとも1つの接触子接点部44が最小のシート幅にあるように設けることが望ましい。
尚、複数の揺動アーム31各々に対して接触子接点部44を複数設けるように構成してもよく、個数比が1対1である必要はない。
本発明の第1実施形態に係る変形例について、以下に図面を参照して説明する。図5は、本発明の第1実施形態に係る変形例のシート搬送部20の斜視図であり、図6はその正面図である。符号は、図4と同じ構成については同様の符号を用いる。
図5に示すように、本変形例では接触子接点部44がシートの搬送方向と直行する方向に2つに分割されている。以下、2つに分割された接触子接点部44を便宜的に接触子接点部44L・Rと表現する。
揺動アーム31は上ガイド板26に設けられた開口部59から図1に示す湾曲搬送経路30に向け凸になるようにそれぞれ設置されている。図示しない部材に固定された揺動アームばね39は、その反発力によって揺動アーム31を通常位置に維持している。
接触子レバー部45は、同様に図示しない部材に固定されている接触子ばね46によって通常位置に維持され、接触子レバー部45と一体に構成される左右の接触子接点部44L・Rはシートの搬送経路から退避した位置に維持される。
シートが図1に示す給紙部10から搬送されてくると、搬送ローラ対23はシートをシート搬送方向下流側に送り出す。揺動アーム31がシート先端に接触すると、シートの剛度に応じて揺動アーム31は揺動し、揺動アーム先端部38がその揺動を接触子レバー部45に伝え、接触子レバー部45の揺動により、左右の接触子接点部44L・Rはそれぞれ揺動してシートの搬送経路上にせり出す。
搬送されてきたシートは、左右の接触子接点部44L・Rと当接することにより、停止しているレジストローラ対48への衝突力が低減される。
このとき、接触子接点部44L・Rがシートの搬送方向と直交する方向にそれぞれあることにより、シートとの当接箇所が2箇所となり、1箇所で当接する場合よりもシートに局所的な応力が生じることを防ぐことができる。さらに、接触子接点部44を複数設けた場合には、上述した局所的な応力の発生を防ぐ効果を高めることができる。
こうして、衝突力を低減されてレジストローラニップ域55へ到達したシートは、所定のたわみを形成し斜行補正をなされた後、レジストローラ対48の回転によって転写部70へ送られる。
図6は本発明の第1実施形態に係る変形例の正面図である。図6に示すように接触子接点部44を複数設ける場合には、図中に一点鎖線で示すC.L.(中心線)から左右対称に設け、少なくとも1つの接触子接点部44が最小のシート幅にあるように設けることが望ましい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態について、以下に図面を参照して説明する。図7は本発明の第2実施形態に係るシート搬送部20Aの斜視図であり、図8はその正面図である。また、図9および図10は図7におけるレジストローラ対48付近を拡大した図である。符号は、図1及び図5と同じ構成については同様の符号を用いる。
図7に示すように、本実施形態では当接部材としての接触子40は、中間てこ軸部111と、中間てこ回転支点部112と、中間てこアーチ部113L・Rと、中間てこレバー部116と、レジスト従動ローラ小径部53の外周で両側のレジスト従動ローラ52に被さることなく配置されている環状接触子117L・Rと、環状接触子ばね119とを備える。中間てこアーチ部113L・Rは、環状接触子117L・Rと、第1アーチ接点部114L・Rと第2アーチ接点部115L・Rの2点で接触し、環状接触子117L・Rは環状接触子接点部118L・Rにおいてシートと当接する。
揺動アーム31は上ガイド板26に設けられた開口部59から図1に示す湾曲搬送経路30に向け凸になるようにそれぞれ設置されている。図示しない部材に固定された揺動アームばね39は、その反発力によって揺動アーム31を通常位置に維持している。
中間てこレバー部116は、同様に図示しない部材に固定されている環状接触子ばね119によって通常位置に維持され、中間てこレバー部116と一体に構成される左右の中間てこアーチ部113L・Rも通常位置に維持される。そして中間てこアーチ部113L・Rは、環状接触子117L・Rの外周に対して、第1アーチ接点部114L・Rと第2アーチ接点部115L・Rの2点で接触する。環状接触子117L・Rはこの2点とレジスト従動ローラ小径部53との内接点の3点により位置決めされ、シートの搬送経路から退避した位置に維持される。
図7においてシートが図1に示す給紙部10から搬送されてくると、搬送ローラ対23はシートをシート搬送方向下流側に送り出す。揺動アーム31がシート先端に接触すると、シートの剛度に応じて揺動アーム31は揺動し、揺動アーム先端部38がその揺動を中間てこレバー部116に伝えることにより、中間てこレバー部116は揺動する。これにより中間てこアーチ部113L・Rは中間てこ回転支点部112を中心に揺動し、環状接触子117L・Rはシート搬送経路上にせり出す。
搬送されてきたシートは、環状接触子117L・Rと環状接触子接点部118L・Rにおいて当接することにより、停止しているレジストローラ対48のニップ域55への衝突力が低減される。
このとき、環状接触子117L・Rがシートの搬送方向と直交する方向にそれぞれあることにより、シートとの当接箇所が2箇所となり、1箇所で当接する場合よりもシートに局所的な応力が生じることを防ぐことができる。また、環状接触子117L・Rを複数設けた場合には、上述したシートに生じる局所的な応力を防ぐ効果を高めることができる。
さらには、環状接触子117L・Rがシートと面で接触することが可能となると共に、接触時間を長くすることができるため、衝突力を低減する作用が高まる。そして環状接触子接点部118L・Rとシートとの接点が変化するため、特定の点で接触させるよりも磨耗や特定部位の傷つきを防ぐ作用があり、耐久性を向上させる効果が得られる。
こうして、衝突力を低減されてレジストローラ対48のニップ域55へ到達したシートは、所定のたわみを形成し斜行補正をなされた後、レジストローラ対48の回転によって転写部70へ送られる。
図8は本発明の第2実施形態に係るシート搬送部20Aの正面図である。環状接触子117を複数設ける場合には、図中に一点鎖線で示すC.L.(中心線)から左右対称に設け、少なくとも1つの環状接触子117が最小のシート幅にあるように設けることが望ましい。
ここで、環状接触子117L・Rがシート搬送経路上へせり出す動作を、図9〜12を参照して説明する。尚、図9〜12は、いずれも断面図であるから、符号についてはL・Rを省略して表記する。
図9は、通常状態に維持される環状接触子117及びその周辺の拡大図である。第2アーチ接点部115は、レジスト駆動ローラ軸部51の中心とレジスト従動ローラ軸部54の中心を結ぶ直線に対して、レジスト従動ローラ軸部54の中心から垂線を引き、中間てこアーチ部113とシート搬送方向下流側において交わる点である。また、環状接触子117とレジスト従動ローラ小径部53との内接点は、第2アーチ接点部115を通過する円がレジスト従動ローラ小径部53の外周円と接する点である。
この時、環状接触子117は第1アーチ接点部114、第2アーチ接点部115、内接点の3点により位置決めされ、シートの搬送経路から退避した位置に維持されている。
図10は、シート搬送経路上にせり出した状態の環状接触子117及びその周辺の拡大図である。中間てこアーチ部113は、第2アーチ接点部115において中間てこ回転支点部112を中心とする円弧形状を有するため、中間てこ回転支点部112を中心に中間てこアーチ部113が揺動しても、第2アーチ接点部115の位置は変わらない。そのため、環状接触子117はシートの搬送方向への偏心が規制される。
この時、環状接触子117はシート搬送方向の上流側と下流側から、第1アーチ接点部114と第2アーチ接点部115によって挟まれ、かつ中間てこアーチ部113により押圧されており、シート搬送方向およびシート搬送経路から離れる方向への偏心が規制されるため、レジスト従動ローラ52よりも搬送経路上にせり出した状態となる。この環状接触子117のレジスト従動ローラ52よりも搬送経路上にせり出した部分が環状接触子接点部118である。
尚、第2アーチ接点部115による偏心の規制を行わずに、環状接触子接点部118がシート搬送経路上にせり出されるようにしても良い。環状接触子117が、少なくともレジスト従動ローラ52よりもシート搬送方向上流側にせり出す部分を有せば良いためである。
図11は、本発明の第2実施形態に係るシート搬送部20Aを剛度の高いシートが通過する様子を示す図である。符号は、図1と同じ構成については同様の符号を用いる。
図11(a)においては、搬送ローラ対23から搬送される剛度の高いシートの先端部が、シートが平面に成ろうとする復元力により上ガイド板上流側部27に沿いながら、揺動アーム上流側部35に接触した状態を示している。シートの先端より上流側の搬送ローラ対23までの形状は、シートの剛度が高いため上述した復元力が強く、湾曲しにくいため、やや直線状になっている。
図11(b)においては、シートの先端が揺動アーム頂点部36に到達しており、その際、剛度の高いシートの復元力により、点線で描いた揺動アーム31に揺動アームばね39を圧縮させる力が作用し、揺動アーム回転軸部33を揺動中心とし実線で描いた状態へと時計回りに揺動する。その揺動により揺動アーム先端部38は中間てこ回転支点部112を中心に中間てこレバー部116を反時計回りに揺動させ、中間てこレバー部116と一体に構成される中間てこアーチ部113は中間てこ回転支点部112を中心に揺動する。これにより第1アーチ接点部114がレジスト従動ローラ52の軸心へ近づくため、環状接触子117は中間てこアーチ部113により押圧される。
ところで、環状接触子117は上述したように第2アーチ接点部115とレジスト従動ローラ小径部53により狭持されているため、レジスト従動ローラ軸部54に対し、その狭持位置と反対側に偏心しているが、第1アーチ接点部114がレジスト従動ローラ52の軸心へ近づくと、環状接触子117の中空部分は図中下側に押しやられ、縦断面形状は円形から楕円形へと弾性変形するとともに、シート搬送経路上にせり出される。このせり出した部分が環状接触子接点部118であり、環状接触子接点部118はシートの搬送経路をやや塞ぐ様にせり出した状態となる。
図11(c)においては、シートの先端が前レジストセンサ56の検知位置に到達した状態を示しており、シートは上ガイド板下流側部28に沿うように搬送されている。
図11(d)においては、既にシートの搬送方向と逆方向に偏心しシートの搬送経路上にせり出している環状接触子117の環状接触子接点部118にシートの先端が当接した状態を示しており、この時の環状接触子117はシートの剛度に負けてやや湾曲しているところを示している。
図11(e)においては、シートの先端が、停止しているレジストローラ対48のレジストローラニップ域55に到達した状態を示したものである。環状接触子117は図11(d)においてシート先端と当接した後、シートの衝突力を弾性変形することによって吸収する。シート先端は、環状接触子117の外周を滑るように移動することでレジストローラニップ域55に到達し、図11(c)において述べた前レジストセンサ56がシート先端を検知したタイミングに応じて、所定時間経過後に搬送ローラ対23の回転が停止し、所定のループが形成されることにより斜行補正が行われる。
図12は、本発明の第2実施形態に係るシート搬送部20Aを剛度の低いシートが通過する様子を示す図である。符号は、図1と同じ構成については同様の符号を用いる。
図12(a)においては、搬送ローラ対23から搬送される、剛度の低いシートの先端部が、シートが平面に成ろうとする復元力により上ガイド板上流側部27に沿いながら、揺動アーム上流側部35に接触した瞬間の状態を示している。シートの先端より上流側の搬送ローラ対23までの形状は、剛度が低いため上述した復元力が弱く、湾曲し易いために、 上ガイド板上流側部27にならっている。
図12(b)においては、シートの先端が揺動アーム頂点部36に到達しており、その際、揺動アーム31は、揺動アームばね39の反発力が剛度の低いシートの復元力に勝るため揺動しない。そのため揺動アーム先端部38は中間てこレバー部116を揺動させず、一体構造の中間てこアーチ部113は揺動しないため、環状接触子117の環状接触子接点部118はシートの搬送経路上にせり出さない状態となる。
図12(c)においては、シートの先端が前レジストセンサ56の検知位置に到達した状態を示しており、シートは揺動アーム頂点部36による規制によって下ガイド板29に沿うように搬送される。
図12(d)においては、シートの先端が、シートの搬送経路を塞がない位置に退避している環状接触子117近傍を通過する状態を示している。
図12(e)においては、シートの先端が、停止しているレジストローラ対48のニップ域55に到達した状態を示したものである。この時には図12(c)において述べた前レジストセンサ56がシート先端を検知したタイミングに応じて、所定時間経過後に搬送ローラ対23の回転が停止し、所定のループが形成されることにより斜行補正が行われる。
尚、上記は剛度が高いシートおよび低いシートについて述べたが、剛度が中くらいの普通紙等が搬送される場合には、揺動アーム31がシートの剛度に応じた量だけ揺動し、揺動アーム先端部38はその分だけ中間てこレバー116を揺動させ、環状接触子接点部118をシートの剛度に適した量だけせり出させる。
また、中間てこレバー116の揺動については、アクチュエータ等の駆動源を別に設けてもよく、その場合には揺動アームの変位量を検知するセンサを設け、その検出結果をアクチュエータの駆動量へ変換することにより本発明の効果を奏することができる。
尚、環状接触子117は、外周の形状が外力に応じて弾性変形する可撓性の材料であることが望ましく、具体的にはポリイミドなどの樹脂フィルム、弾性樹脂、加硫ゴム、エラストマ、金属箔などで形成されると良い。また、環状接触子117の外面は上述したこれらの材料で形成し、内面は軟質なポリウレタンや加硫ゴム、もしくはエラストマなど発泡材、もしくはソリッド材で構成する様にしても良い。
また、環状接触子117の弾性変形を容易にするためには、環状接触子117の内接点における摩擦係数よりも外接点における摩擦係数が大きいことが好ましい。そのため、中間てこアーチ部113の環状接触子117に対向する面、環状接触子117の内周及び外周、レジスト従動ローラ53の外周を、上記の摩擦係数の関係が維持されるように、例えばテフロン(登録商標)等の低摩擦な素材でコーティングしたり、高密度ポリエチレン等の平滑な表面状態を有する低摩擦な素材を貼り付けたりすると良い。
以上のように、本発明の第1実施形態によれば、搬送されてくるシートがレジストローラに衝突する以前に、当接部材と接触することによりシートのレジストローラへの突入速度が低減される。これにより、レジストローラへの衝突力が低減され、例えば衝突音の低下に繋がる。そして、揺動部材にシート先端が接触することで当接部材がせり出すように構成したことにより、衝突力を適切なタイミングで低減させることができる。
さらに本発明の第1実施形態では、当接部材がシートの搬送経路上にせり出される量を、揺動部材へのシートの接触力に応じて変化させることにより、シートの剛度に応じて衝突力を低減させることができる。
さらに本発明の第1実施形態では、当接部材は揺動部材の揺動力によってせり出すため、アクチュエータ等の駆動源を必要としない構成であり、シートの剛度に応じて衝突力を低減させることができる。
さらに本発明の第1実施形態では、当接部材のシート先端に当接する部位が、シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割されていることによって、シートに対して当接部材を複数点で接触させることが可能となり、シートに局所的な応力が生じることを防ぐことができる。
さらに本発明の第1実施形態では、揺動部材が複数設けられていることによって、当接部材が別々に揺動することが可能となり、これにより当接部材はスキューして搬送されてきたシートに対して、適時にシートの先端部とそれぞれ接触させることが可能となりシートのスキューを和らげることができる。
さらに本発明の第1実施形態では、揺動部材をシートの搬送方向に倣う方向に揺動させることが可能であり、揺動部材シートとの接触点が揺動部材の揺動によりシート搬送方向と同方向に移動するため、ジャムの発生を低減できる。
また、本発明の第2実施形態によれば、当接部材を中空な円筒形状とし、一方の分割されたレジストローラの間に同軸上に設けたことにより、当接部材がシートと接触することによって弾性変形し、シート先端は当接部材の外周を滑るように移動することができる。これによってシートと面で接触することが可能となると共に、接触時間を長くすることができるため、より衝突力を低減することができる。また、当接部材とシートとの接点が変化するため、特定の点で接触させるよりも磨耗や特定部位の傷つきを防ぐ作用があり、耐久性を向上させる効果が得られる。
本発明の画像形成装置の全体図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送部を通過する剛度の高いシートの挙動を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送部を通過する剛度の低いシートの挙動を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係るシート搬送部の斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るシート搬送部の斜視図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係るシート搬送部の正面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部の正面図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部のレジストローラ対付近の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部のレジストローラ対付近の拡大図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部を通過する剛度の高いシートの挙動を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係るシート搬送部を通過する剛度の低いシートの挙動を説明するための図である。
符号の説明
10 給紙部
11 シート材カセット
12 シート材束
13 ピックアップローラ
14 給紙ローラ対
15 フィードローラ
16 リバースローラ
20 シート搬送部
21 レジスト手段
22 衝突力低減手段
23 搬送ローラ対
24 搬送駆動ローラ
25 搬送従動ローラ
26 上ガイド板
27 上ガイド板上流側部
28 上ガイド板下流側部
29 下ガイド板
30 湾曲搬送経路
31 揺動アーム
32 揺動アーム支点支持部
33 揺動アーム回転軸部
34 揺動アーム回転支点部
35 揺動アーム上流側部
36 揺動アーム頂点部
37 揺動アーム下流側部
38 揺動アーム先端部
39 揺動アームばね
40 接触子
41 接触子支点支持部
42 接触子軸部
43 接触子回転支点部
44 接触子接点部
45 接触子レバー部
46 接触子ばね
47 レジストローラ前搬送路
48 レジストローラ対
49 レジスト駆動ローラ
50 レジスト駆動ローラ小径部
51 レジスト駆動ローラ軸部
52 レジスト従動ローラ
53 レジスト従動ローラ小径部
54 レジスト従動ローラ軸部
55 レジストローラニップ域
56 前レジストセンサ
57 後レジストセンサ
58 転写ローラ前搬送路
59 開口部
60 画像形成部
61 作像ユニットY
62 作像ユニットM
63 作像ユニットC
64 作像ユニットBK
65 感光体ドラム
66 現像手段
67 露光手段
68 帯電手段
69 クリーニング手段
70 転写部
71 1次転写部Y
72 1次転写部M
73 1次転写部C
74 1次転写部BK
75 中間転写ベルト
76 ベルト駆動ローラ
77 ベルト従動ローラ
78 ベルト張架ローラ
79 転写ローラ
80 対向ローラ
90 定着部
91 定着ローラ対
92 加熱ローラ
93 加圧ローラ
100 画像形成装置
110 中間てこ支点支持部
111 中間てこ軸部
112 中間てこ回転支点部
113 中間てこアーチ部
114 第1アーチ接点部
115 第2アーチ接点部
116 中間てこレバー部
117 環状接触子
118 環状接触子接点部
119 環状接触子ばね

Claims (8)

  1. 給送されるシートを当接させ、シートに撓みを形成させて斜行補正を行うレジストローラ対を具備するシート搬送装置において、
    前記レジストローラ対のニップ近傍に、シートの衝突力を低減させる当接部材を具備し、
    前記当接部材よりも搬送経路上流側に、シートに接触しシートの剛度に応じて揺動する揺動部材を具備し、
    前記当接部材は、シートの先端が前記揺動部材に接触することにより、シートの搬送経路上にせり出すことを特徴とするシート搬送装置。
  2. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    前記当接部材がシートの搬送経路上にせり出すせり出し量は、シートが揺動部材に接触する接触力に応じて変化することを特徴とするシート搬送装置。
  3. 請求項1記載のシート搬送装置において、
    湾曲した湾曲搬送経路を有し、
    前記揺動部材は前記湾曲搬送経路に配置され、前記揺動部材が揺動する揺動力により、シートの搬送経路上へせり出されることを特徴とするシート搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項記載のシート搬送装置において、
    前記当接部材におけるシート先端に当接する部位は、シートの搬送方向と直交する方向に複数に分割されていることを特徴とするシート搬送装置。
  5. 請求項4記載のシート搬送装置において、
    前記揺動部材は、シートの搬送方向と直交する方向に複数設けられ、それぞれが独立して揺動することを特徴とするシート搬送装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載のシート搬送装置において、
    前記揺動部材および前記当接部材は別体であり且つそれぞれが揺動支点を有し、
    前記揺動部材は、揺動支点よりもシート搬送方向下流側においてシートと接触することを特徴とするシート搬送装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項記載のシート搬送装置において、
    前記レジストローラ対の少なくとも一方はシートの搬送方向と直交する方向に複数に分割され、
    前記当接部材は中空な円筒形状であり、
    前記複数に分割されたレジストローラの間に同軸上に配置され、
    シートの先端が前記揺動部材に接触することによりシートの搬送方向と逆方向に偏心することによりシートの搬送経路上にせり出されることを特徴とするシート搬送装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置から給送されるシートに画像形成を行う画像形成手段を有することを特徴とする画像形成装置。
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