JP2009274082A - スポット溶接装置 - Google Patents

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Kentaro Shibata
健太郎 柴田
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Abstract

【課題】スポット溶接装置において、電極による打痕の発生を防ぐと共に、スポット溶接のための作業時間を短縮する。
【解決手段】スポット溶接装置Xに、可動電極1を駆動させる手段として、リニアユニット120と、サーボユニット110とを設ける。リニアユニット120は、筺体130に慴動自在に挿入された基端部材122と、基端部材122に形成されたガイドレール124と、リニアモータによりガイドレール124に沿って往復移動すると共に可動電極1を保持するリニア可動体125とを有する。サーボユニット110は、サーボモータ111の駆動力を利用し、基端部材122に荷重をかけ、リニアユニット120を筺体130の軸方向に往復移動させる。また、スポット溶接装置Xに、リニア可動体125が所定位置を通過すると、可動体125の進行方向と逆行する移動を制限するロック機構Lを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車のボディ等の被溶接材を電極で加圧しながら抵抗溶接を行うスポット溶接装置に関する。
自動車等の生産工程では、自動車のボディ等の被溶接材を電極で加圧しながら抵抗溶接を行うスポット溶接が行われている。このスポット溶接は、エア圧力によって被溶接材を加圧するエア方式と、サーボモータで電極を駆動することによって被溶接材を加圧する電動サーボ方式とが知られている。
前記エア方式は、電極を高速で動作させることができるという利点があるものの、電極の動作速度を制御できないため、電極が部品(被溶接材)に強い圧力で衝突してしまい、電極による打痕が発生してしまうという技術課題を有している。
これに対して、前記電動サーボ方式は、前記エア方式に較べて加圧力制御の精度および応答性に優れており、電極が部品に接触する手前で高速から低速に切り替えることができるため部品(被溶接材)へのソフトタッチが可能になる。その結果、前記電動サーボ方式によれば、前記エア方式で往々に発生していた、ガン電極の打痕をなくすことができることから、最近では、前記電動サーボ方式によるスポット溶接が主流になってきている。
そして、上記のような電動サーボ方式によるスポット溶接に関する技術が、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、サーボモータが発生する回転駆動力を上下方向の駆動力に変換して、電極の上下方向の移動を制御する電動サーボガンと、電動サーボガンを制御する制御装置と備えた溶接装置の構成が開示されている。
ここで、図6を用いて、特許文献1に開示されている、従来技術の電動サーボガンの構成を説明する。
図6は、従来からある電動サーボガンを有するスポット溶接装置の構成図である。なお、図6(a)は、従来技術の電動サーボガンの概略構成図である。また、図6(b)は、図6(a)に示す電動サーボガンの駆動系の詳細を示した模式図である。
図示するように、スポット溶接装置10は、被溶接材(ワークW1、ワークW2)をスポット溶接する電動サーボガンGと、溶接用電力を供給する溶接電源Bと、電動サーボガンGおよび溶接電源Bの動作を制御する制御装置Aとを備える。
電動サーボガンGは、上側電極11および下側電極12と、上側電極11および下側電極12を保持するアーム16と、上側電極11を駆動させるためのサーボモータ13と、サーボモータ13が発生する回転駆動力を上下方向の直線的駆動力に変換して上側電極11に伝達する駆動力伝達機構14と、サーボモータ13の回転角度位置を示す信号(上側電極11の上下方向の位置に応じた信号)を出力するエンコーダ(変位量検出手段)15とを備える。
また、制御装置Aは、溶接電源Bにそのオン・オフを指令したり、サーボモータ13の回転駆動力を指令したり、エンコーダ15の出力信号に基づいて各ワークW1、W2の溶融部(通電部位)の熱膨張の状態を検出したりする。
また、図5(b)に示すように、電動サーボガンGの駆動機構は、サーボモータ13が発生する回転駆動力の回転数を変えて伝達する回転駆動力伝達部14aと、回転駆動力伝達部14aにより伝達される回転駆動力を上下方向に駆動する直線的駆動力に変換するボールねじ14bとを備えている。
特開2001−300738号公報
しかしながら、上述した電動サーボ方式によるスポット溶接は、電極による打痕の発生を防止できるが、以下の技術的課題を有している。
具体的には、上述したサーボモータを採用した電動サーボガンは、ボールねじを用いて電極の駆動する推力を出すようにしているため、エア方式のものと比べて(エアガンと比べて)、電極の動作速度が遅くなる。例えば、電動サーボガンにより駆動する電極の最高動作速度は、エアガンにより駆動する電極の最高動作速度の「1/2」程度である。そのため、電動サーボガンによるスポット溶接は、エア方式と比べると、スポット溶接のための作業時間を多く費やしてしまい、生産効率を悪化させるという技術的課題があった。
本発明は、前記した技術的課題を解決するためになされたものであり、スポット溶接装置において、電極による打痕の発生を防ぐと共に、スポット溶接のための作業時間を短縮することができるスポット溶接装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、可動電極と固定電極とによりワークを挟持し加圧しながらスポット溶接を行うスポット溶接装置に適用される。
そして、前記スポット溶接装置は、貫通孔を備える略筒状の筺体と、前記筺体の貫通孔に慴動自在に挿入された基端部材と、該基端部材の一方面に形成され、且つ該筒体の軸方向に延びるガイドと、先端部に前記可動電極を保持すると共にリニアモータにより前記ガイドに沿って往復移動する可動体とを有するリニアユニットと、前記基端部材に連結され、且つサーボモータの駆動力を用いて、前記基端部材に前記筺体の軸方向の荷重を加えて、該軸方向に前記リニアユニットを往復移動させるサーボユニットとを有し、さらに、前記リニアユニットが、前記ガイドに沿って前記可動体を移動させている際に、前記可動体が所定位置を通過すると、前記可動体の進行方向と逆行する向きの移動を制限するロック機構を備えることを特徴とする。
このように本発明では、可動電極を駆動する手段として、リニアモータにより可動電極を高速に移動させることができるリニアユニットと、サーボモータによりワークに必要な圧力を加圧することができるサーボユニットとを組み合わせた構成を採用している。
なお、リニアユニットには可動電極を高速で移動させることができるという長所(利点)があるが、溶接に必要な圧力を出せないという短所がある。一方、サーボユニットには、上述したように、電極の移動速度が遅くなるという短所があるが、溶接に必要な圧力で加圧することができるという長所がある。
そのため、本発明のように、リニアユニットとサーボユニットとを組み合わせることにより、それぞれの長所(利点)を利用して可動電極を駆動制御することが可能になり、効率的にスポット溶接を行うことができる。
また、ロック機構により、リニアユニットにより駆動させた可動電極がワークの近くまで到達した場合に進行方向と逆行する向きの移動を制限するようにすれば、可動電極がワークの近くにきた際、逆行して戻されることが防止される。
また、前記ロック機構は、前記筺体の貫通孔の内周側面に一端が取り付けられた弾性体と、該弾性体の他端に取り付けられ該筺体の軸心部に向けて付勢される付勢体とを備え、前記付勢体は、前記可動体が所定位置を通過すると、前記弾性体からの弾性力により付勢され、該可動体が通過した経路を塞ぐことが望ましい。
このように、本発明では、ロック機構にバネ等の弾性体を用いるようにしている。すなわち、本発明では、複雑な機構を設けることなく、リニアモータにより移動する可動体の逆走を防止するロック機構を実現することができる。
また、前記スポット溶接装置は、前記スポット溶接を行う場合、前記リニアユニットが、前記可動電極が前記ワークから所定距離の位置に到達するまで、前記ガイドに沿って前記可動体を移動させ、前記可動電極が前記ワークから所定距離の位置に到達すると、前記サーボユニットが、前記リニアユニットに荷重を加えることにより、前記可動電極をワークに向けて移動させると共に、前記可動電極および前記固定電極によりワークを挾持し加圧することが望ましい。
このように本発明では、ワーク(加圧ポイント近傍)の近傍まで、可動電極を高速で移動させることができるリニアユニットを利用するため、スポット溶接の作業時間を短縮することができる。また、ワークの加圧には、溶接に必要な圧力を加圧することができるサーボモータ駆動部を用いているため、高品質な溶接を実現できる。
このように、本発明によれば、スポット溶接装置において、電極による打痕の発生を防ぐと共に、スポット溶接のための作業時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態のスポット溶接装置について、図面を用いて説明する。
先ず、本発明の実施形態のスポット溶接装置の構成について図1および図2を用いて説明する。
図1は、本発明の実施形態のスポット溶接装置のブロック図である。また、図2は、図1に示すスポット溶接装置のA−A断面図である。
図1に示すように、本実施形態のスポット溶接装置Xは、図示しない産業用ロボットに装着される接続部20と、接続部20に取り付けられたガンアーム30と、ガンアーム30の一端に取り付けられた固定電極2と、ガンアーム30の他端に取り付けられたアクチュエータ(サーボユニット110(111、112、113)、筺体130、リニアユニット120(122、123、124,125、126)と、前記アクチュエータによって駆動する可動電極1とを備える。なお、可動電極1と、固定電極2とは、互いに相対向する位置に配置される。
なお、筺体130の下端側の内周側面(内筒側面)には、リニアユニット120を構成するリニア可動体125の移動を制限するロック機構L(後段で詳細に説明する)が設けられている。また、リニア可動体125の上端部には、ロック機構Lによる移動制限を解除するための解除機構(後述する)が設けられている。また、筺体130の内周側面(内筒側面)には、リニア可動体125の位置を検知するための位置センサ140が取り付けられている。
また、スポット溶接装置Xの接続部20は、図示しない産業用ロボットの制御部(CPU、メモリ、各種1/F等により構成される)と電気的に接続されており、前記制御部との間で各種信号の授受を行う。また、スポット溶接装置Xは、接続部20を介して、産業用ロボットからの電力供給を受ける。
そして、スポット溶接装置Xは、産業用ロボット(図示しない)に設けられた前記制御部(図示しない)からの制御信号にしたがい、可動電極1および固定電極2により、被溶接材(ワークW1、ワークW2)を挟持して加圧するスポット溶接を行う。
以下、本実施形態のスポット溶接装置Xの構成を具体的に説明する。
前記アクチュエータは、ガンアーム30の他端に取り付けられたサーボユニット110と、貫通孔131を備える略円筒状の筺体130と、筺体130の貫通孔131に摺動自在に挿入されたリニアユニット120とを備える。
そして、サーボユニット110は、サーボモータ111を備え、サーボモータ111の回転駆動力を利用して、リニアユニット120の上端部に上下方向(筺体130の軸方向)の荷重を加えて、リニアユニット120を上下方向に移動させる。
具体的には、サーボユニット110は、回転駆動力を発生させるサーボモータ111と、サーボモータ111が発生する回転駆動力をボールねじ112に伝達する図示しない回転駆動力伝達部(タイミングベルト、ギア、チェーンおよびカップリングなどの各部材から構成される)と、前記伝達されたる回転駆動力を上下方向(図示するZ方向)に駆動する直線的駆動力に変換するボールねじ112およびナット113を備える。
また、ボールねじ112およびナット113は、筺体130の貫通孔131に挿入され、且つ筺体130の貫通孔131に摺動自在に挿入されたリニアユニット120の上端の基端部材122に連結される(ナット113が基端部材122の上面に形成された固定部122aに固着される)。
この構成により、ボールねじ112およびナット113により、リニアユニット120および可動電極1が保持される。また、この構成により、ボールねじ112およびナット113が、サーボモータ111が発生する回転駆動力を利用して、リニアユニット120に上下方向(図示するZ方向)の荷重を加えることができるようになる。
そして、サーボユニット110は、ボールねじ112およびナット113を介して、リニアユニット120に荷重を加え、筺体130の内周側面(内筒壁面)に沿ってリニアユニット120を上下方向(Z方向)に移動させる(これにより、リニアユニット120の先端に取り付けられた可動電極1も上下方向に移動する)。
つぎに、リニアユニット120について説明する。
リニアユニット120は、リニアモータの駆動力により、下端部で保持している可動電極1を上下方向(Z方向)に往復移動させる。
なお、このリニアユニット120は、リニアモータにより、リニア可動体125に取り付けられた可動電極1を、筺体130の軸方向(Z方向)に対して往復移動することができるものであればよく、具体的な構成について特に限定されるものではない。
例えば、リニアユニット120に、以下の構成のものを用いてもよい。
リニアユニット120は、筺体130の貫通孔131(筒状の内筒側面)に慴動自在に挿入された略円板状の基端部材122と、基端部材122の下面側の軸心部に形成された略円柱状のシャフト123と、基端部材122の下面側の外周部に形成されたガイドレール124a、bと、ガイドレール124a、bに沿って上下方向(Z方向)に往復移動するリニア可動体125と、リニア可動体125の先端部に取り付けられ、可動電極1を保持する保持部材126とを備える。
より具体的には、基端部材122の下面には、下面の略中心部から、筺体130の軸心方向(軸心下方向)に延びる円柱状のシャフト123が形成されている。また、基端部材122の下面には、下面の外周部から、筺体130の軸心方向(軸心下方向)に延びる略棒状のガイドレール124a、bが形成されている。
また、基端部材122の上面側には、上述したサーボユニット110のボールねじ112に取り付けられたナット113と連結される固定部122aが形成されている。
また、基端部材122に取り付けられたシャフト123は、中心軸部材(図示しない)と、その中心軸部材上に、N、Sの磁石が交互に位置するように軸方向に配列されて取り付けられた多数個の環状の永久磁石(図示しない)とを備える。
また、図2に示すように、リニア可動体125は、略角柱状(又は略円柱状)に形成され、かつシャフト123を挿通させる貫通孔125aを有すると共に、両側面にガイドレール124a、bに係合する係合部125b1、125b2が形成されている。そして、リニア可動体125は、貫通孔125aにシャフト123が挿通され、係合部125b1、125b2をガイドレール124a、bに係合される。
さらに、リニア可動体125の貫通孔125aの内周部には、電機子を構成するコイル(図示せず)が配置されている。そして、リニア可動体125の貫通孔125aにシャフト123を挿入することにより、前記コイルがシャフト123を取り囲むようになされている。そして、永久磁石を備えるシャフト123を取り囲むリニア可動体125のコイルに、所定の電流を流すことにより、電流と磁石が形成する磁界との相互作用により、リニア可動体125に軸方向(図1にに示めすZ方向)の推力が発生する。
そして、本実施形態のリニア可動体125は、産業用ロボット(図示しない)に設けられた前記制御部(図示しない)からの制御信号にしたがい、前記コイルに所定の電流を流すことにより、ガイドレール124a、b(およびシャフト123)に沿って往復移動する。
また、図1に示すように、リニア可動体125の下端部には、可動電極1を保持する保持部材126が取り付けられている。具体的には、保持部材126には、ガンアーム30に取り付けられた固定電極2に相対向するように、可動電極1が配置されて取り付けられている。
続いて、ロック機構Lおよび解除機構Uを図2および図3を用いて説明する。
図3は、スポット溶接装置Xのロック機構および解除機構の模式図である。また、図3(a)は、リニア可動体125がロックされていない状態を示し、図3(b)は、ロック機構Lによりリニア可動体125がロックされている状態を示している。また、図3(c)は、解除機構Uがロック解除している状態を示し、図3(d)は、ロック解除された後のリニア可動体125の状態を示している。
なお、図3に示すリニア可動体125は、その上端部分だけを示したものである。
先ず、筺体130に設けられたロック機構Lについて説明する。
図2に示すように、ロック機構Lは、筺体130の貫通孔131の内周側面部に取り付けられたバネ150aおよび半ドーナツ形状の付勢部材151aと、前記バネ150aが取り付けられた内周側面部と相対向する位置(貫通孔131の内周側面部)に取り付けられたバネ150bおよび半ドーナツ形状の付勢部材151bとにより構成される。
バネ150a、150bは、いずれも、一端部が筺体130の貫通孔131の内周側面部に取り付けられ、他端部に付勢部材151a、bが取り付けられている。このバネ150a、150bが、付勢部材151a、bを筺体130の軸心に向けて付勢する。
なお、本実施形態では、バネ150a、150bにコイルバネを用いる場合を例にするが特にこれに限定するものではない。付勢部材151a、bを付勢する弾性体であればどのような構成のものでもかまわない。
そして、ロック機構Lは、筺体130の内部を上下方向に移動するリニア可動体125の位置に応じて、以下のように動作する。
具体的には、図3(a)、(d)に示すように、付勢部材151a、151bの下端151a1、151b1がリニア可動体125の上端125cより下側に位置する場合、付勢部材151a、151bは、バネ150a、150bから受ける弾性力により付勢され、リニア可動体125の側面部に当接した状態となる。
なお、以下では、図3(a)、(d)に示すロック機構Lの状態を「ロックオフ状態」という。
ここで、付勢部材151a、151bのリニア可動体125との当接面は、摩擦係数が小さい材質により形成されているものとする。また、リニア可動体125の側面部(付勢部材151a、151bと当接する側面部)は、摩擦係数が小さい材質により形成されている。この構成により、リニア可動体125の側面部に付勢部材151a、151bが当接した状態においても、当接することによる摩擦の影響を低減できる。これにより、リニア可動体135は、付勢部材151a、151bが当接した状態においても、上下方向をスムーズに移動できる。
また、図3(b)に示すように、付勢部材151a、151bの下端151a1、151b1がリニア可動体125の上端125cより上側に位置する場合、付勢部材151a、151bは、バネ150a、150bから受ける弾性力により付勢され、リニア可動体125の上方向(リニア可動体125の上端125cの上方向)の移動経路を塞ぐ。なお、以下では、図3(b)に示すロック機構Lの状態を「ロックオン状態」という。
そして、ロック機構Lがロックオン状態になると、リニア可動体125は、付勢部材151a、151bに上方向の進路を塞がれるため、上方向への移動が制限される。
つぎに、リニア可動体125の上端側に形成された解除機構Uについて図3を用いて説明する。
具体的には、リニア可動体125の上端部には、図示しない略矩形状の凹部(格納部)が形成され、その格納部に略角柱状の解除部材160と、解除部材160を上下方向(図3のZ方向)に動作させる昇降機構161とが収納されている。
ここで、解除部材160は、上端面から下端面に向かって径方向に広がるテーパ部160aが形成さている。
また、昇降機構161は、前記制御部からの制御信号に応じて、解除部材160を上下方向に動作させることができるものであればよく、具体的な構成について特に限定されるものではない。例えば、昇降機構161は、モータを備え、そのモータにより解除部材160を上下方向に移動させるように構成されていてもよい。
なお、解除部材160は、リニア可動体125と同様、シャフト123を挿通させる貫通孔(図示しない)が形成されていると共に、両側面にガイドレール124a、bに係合する係合部(図示ない)が形成されている。
そして、解除機構Uは、オフ状態のときには、図3(a)、(b)、および(d)に示すように、リニア可動体125の前記格納部に収容された状態になされている。
一方、解除機構Uは、オン状態になると、昇降機構161が解除部材160を上方向(z1方向)に押し上げ、図3(c)に示すように、リニア可動体125の上端125cから解除部材160が飛び出した状態になる。
すなわち、解除機構Uがオフ状態からオン状態になると、リニア可動体125の上端125cから押し上がってきた解除部材160のテーパ部160aにより、付勢部材151a、151bが筺体130の貫通孔131の内周側面部方向に押し戻される。これにより、付勢部材151a、151bにより塞がれていた、リニア可動体125の上方向の進路が押し広げられて開放される。
スポット溶接装置Xは、リニア可動体125の上方向の進路が開放されると、リニア可動体125を上昇させると共に、図3(d)に示すように、解除機構Uがオフ状態(解除部材160がリニア可動体125の格納部に収容された状態)に戻す。
続いて、本実施形態のスポット溶接装置の動作を図4および図5に基づいて説明する。
図4は、本実施形態のスポット溶接の溶接工程を示したフローチャートである。
また、図5は、図4に示すスポット溶接の各工程における可動電極1の位置及びロック機構の状態を示した概略図である。
なお、図5(a)は、スポット溶接装置の原位置を示している。また、図5(b)、および(e)は、リニアユニット120がリニア可動体125を駆動させている状態を示している。また、図5(c)は、リニアユニット120による駆動から、サーボユニット110による駆動に切り替える際の状態を示している。また、図5(d)は、ワークW1、W2の溶接を終えた後で、解除機構Uがロック解除した状態を示している。
具体的には、図4に示す処理に先立って、図5(a)に示すように、スポット溶接装置Xの固定電極2の上にワークW1、2が載置される。なお、図5(a)に示す位置を原位置(基準位置)とする。
つぎに、リニアユニット120のリニア可動体125が、上述した産業用ロボットの制御部(図示しない)からの指示(スポット溶接の開示指示)を受けて、シャフト123(およびガイドレール124)に沿って下側(図5に示すZ2方向)への移動を開始する(S1)。
これにより、図5(b)に示すように、リニア可動体125の先端の保持部材126に取り付けられた可動電極1が筺体130の軸方向を下向きに移動する。
なお、本ステップでは、ロック機構Lは、ロックオフ状態になされている。また、解除機構Uは、リニア可動体125の上端の格納部に収容された状態になされている(オフ状態)。
そして、図5(c)に示すように、リニアユニット120の駆動により、リニア可動体125の上端125cが、付勢部材151a、151bより下側まで降下してくると、ロック機構Lが自動的に動作してロックオン状態となる(S2)。
つぎに、リニア可動体125が所定位置までくると、リニアユニット120による駆動から、サーボユニット110による駆動に切り替わる(S3〜S5)。
具体的には、リニア可動体125の上端部125cが、位置センサ140の高さまで移動してくると、位置センサ140がリニア可動体125の上端部125cを検知して、検知信号を前記制御部に送信する(S3)。前記制御部は、位置センサ127からの検知信号を受信すると、リニアユニット120の駆動を停止させ(S4)、且つサーボユニット110を駆動させる(S5)。
なお、本実施形態では、リニア可動体125に取り付けられた可動電極1の先端が、固定電極2に載置されたワークW1、W2から「Lmm(例えば、10mm)」の距離に到達したときに、位置センサ140がリニア可動体125の上端部を検知できるように、筺体130に位置センサ140が取り付けられているものとする。
また、位置センサ140は、ロック機構Lの近傍に取り付けられているものとする。これにより、ロック機構Lがロックオン状態になると、その後、リニアユニット120による駆動から、サーボユニット110による駆動に切り替わる。
ここで、S3〜S5の動作を具体的に説明する。
リニア可動体125の上端部が、位置センサ140の高さまで移動してくると(すなわち、可動電極1の先端が、ワークW1、W2から「Lmm(例えば、10mmm)」の距離までくると)、位置センサ140が前記上端部を検知し、当該検知結果を、前記制御部(図示しない)に送信する。
前記制御部(図示しない)は、位置センサ140からの検知結果を受信すると、リニア可動体125に停止指示信号を送信する。そして、リニア可動体125は、前記停止信号を受信すると、下向きへの移動を停止する。
なお、リニア可動体125は、停止すると、シャフト123(或いはガイドレール124a、b)に固定されるものとする。
また、前記制御部は、サーボユニット110に駆動開始信号を送信する。サーボユニット110は、前記駆動開始信号を受信すると、サーボユニット110の駆動を開始する。
具体的には、サーボユニット110は、サーボモータ111を回転させ、ボールねじ112およびナット113で基端部材122に荷重をかけることにより(下方向に押すことにより)、リニアユニット120の先端に取り付けられた可動電極1を下方向に移動させる。
続いて、S5の後に行われるS6の処理を説明する。
S6では、サーボユニット110は、可動電極1を移動させて、可動電極1および固定電極2により、ワークW1、2を挟持する。そして、スポット溶接装置Xは、サーボユニット110により、可動電極1および固定電極2に挟持したワークW1、2を加圧させながら、可動電極1および固定電極2に電流を流して、スポット溶接を行う。スポット溶接を終えると、サーボユニット110は、可動電極1を所定距離(Lmm(例えば、10mmm))だけ、上方向に移動させて駆動を停止すると共に、前記制御部にその旨を示す信号(溶接完了信号)を送信する。
つぎに、リニアユニット120の解除機構Uが動作して、ロック機構Lのロック(ロックオン状態)を解除する(S7)。
具体的には、前記制御部は、前記溶接完了信号を受信するとリニアユニット120を制御して、解除機構Uを動作させる。これにより、図5(d)に示すように、解除部材160が上方向(z1方向)に押し上げられ、解除部材160により、ロック機構Lがロックオフ状態となる。
つぎに、前記制御部は、リニアユニット120によりリニア可動体125をz1方向に上昇させて、原位置まで戻り処理を終了する(S8)。
なお、前記制御部は、本ステップでは、図5(e)に示すように、リニア可動体125をz1方向に上昇させながら、解除機構Uをオフ状体に戻す。すなわち、昇降機構161により解除部材160を下方向(z2方向)に下げ、解除部材160をリニア可動体の格納部に収容する。
このように、本実施形態によれば、リニアユニット120により、ワークW1、W2(加圧ポイント近傍)の近傍まで可動電極1を移動させ、ロック機構Lによりロックオン状態にして、その後、可動電極1の駆動制御をサーボユニット110に切り替えて、ワークW1、W2を加圧することができる。
なお、本実施形態において、ワークW1、W2の加圧に、サーボユニット110を用いるようにしたのは、リニアユニット120では、溶接に必要な圧力でワークW1、W2を加圧することができないためである。
そして、本実施形態によれば、ワークW1、W2(加圧ポイント近傍)の近傍まで、可動電極1を高速に駆動させることができるリニアユニット120を利用するため、スポット溶接の作業時間を短縮することができる。また、ワークW1、W2の加圧には、溶接に必要な圧力で加圧できるサーボユニット110を用いることにより、高品質な溶接を実現できる。
また、本実施形態では、エアガンを利用しないため、電極による打痕が発生することがない。また、エアガンによるスポット溶接のように騒音を発生することがないため、作業環境を悪化させることがない。
また、本実施形態では、ロック機構により、リニアユニット120により駆動させた可動電極1がワークW1、W2の近くまで到達した場合に進行方向と逆行する向きの移動を制限しているため、ワークW1、W2の近くにきた際に、可動電極1が逆行して戻されることが防止される。このようにするのは、上記のように逆行を制限しないでサーボユニット110で加圧した場合、リニア可動体自体125に加圧力が無い為、充分な加圧力を得られない恐れがあるためである。
また、本実施形態は、ロック機構Lを、バネ151a、151bと、付勢部材151a、bとで構成するようにしている。すなわち、本実施形態は、複雑な機構を設けることなく、リニアモータにより移動するリニア可動体125の逆走防止を実現することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その発明の要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上述した実施形態では、スポット溶接装置Xは、産業ロボット(図示しない)の制御部(図示しない)により、その動作が制御されるようにしているが、スポット溶接装置Xの内部に制御部を設けるようにしてもよい。
本発明の実施形態のスポット溶接装置のブロック図である。 図1に示すスポット溶接装置のA−A断面図である。 本発明の実施形態のスポット溶接装置のロック機構および解除機構の模式図である。 本発明の実施形態の溶接工程を示したフローチャートである。 図4に示す各工程における可動電極の位置及びロック機構の状態を示した概略図である。 従来からある電動サーボガンを有するスポット溶接装置の構成図である。
符号の説明
X…スポット溶接装置
W1、W2…ワーク
L…ロック機構
U…解除機構
1…可動電極
2…固定電極
30…ガンアーム
110…サーボユニット
111…サーボモータ
112…ボールねじ
113…ナット
120…リニアユニット
122…基端部材
122a…固定部
123…シャフト
124a、b…ガイドレール
125…リニア可動体
125a…貫通孔
125b1、b2…係合部
125c…上端
126…保持部材
130…筺体
150a、b…バネ
151a、b…付勢部材
160…解除部材
160a…テーパ部
161…昇降機構

Claims (3)

  1. 可動電極と固定電極とによりワークを挟持し加圧しながらスポット溶接を行うスポット溶接装置において、
    貫通孔を備える略筒状の筺体と、
    前記筺体の貫通孔に慴動自在に挿入された基端部材と、該基端部材の一方面に形成され、且つ該筒体の軸方向に延びるガイドと、先端部に前記可動電極を保持すると共にリニアモータにより前記ガイドに沿って往復移動する可動体とを有するリニアユニットと、
    前記基端部材に連結され、且つサーボモータの駆動力を用いて、前記基端部材に前記筺体の軸方向の荷重を加えて、該軸方向に前記リニアユニットを往復移動させるサーボユニットとを有し、
    さらに、前記リニアユニットが、前記ガイドに沿って前記可動体を移動させている際に、前記可動体が所定位置を通過すると、前記可動体の進行方向と逆行する向きの移動を制限するロック機構を備えることを特徴とするスポット溶接装置。
  2. 前記ロック機構は、
    前記筺体の貫通孔の内周側面に一端が取り付けられた弾性体と、該弾性体の他端に取り付けられ該筺体の軸心部に向けて付勢される付勢体とを備え、
    前記付勢体は、前記可動体が所定位置を通過すると、前記弾性体からの弾性力により付勢され、該可動体が通過した経路を塞ぐことを特徴する請求項1に記載のスポット溶接装置。
  3. 前記スポット溶接を行う場合には、
    前記リニアユニットが、前記可動電極が前記ワークから所定距離の位置に到達するまで、前記ガイドに沿って前記可動体を移動させ、
    前記可動電極が前記ワークから所定距離の位置に到達すると、前記サーボユニットが、前記リニアユニットに荷重を加えることにより、前記可動電極をワークに向けて移動させると共に、前記可動電極および前記固定電極によりワークを挾持し加圧することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスポット溶接装置。
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