JP2009273303A - リニア駆動装置、振動部材の製造方法、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話 - Google Patents

リニア駆動装置、振動部材の製造方法、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話 Download PDF

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Abstract

【課題】歩留まりが高く、製造が容易で、矩形の筺体部分に設置してもデッドスペースを少なくできるリニア駆動装置、振動部材の製造方法、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話を提供する。
【解決手段】本発明は、振動部材17の振動で駆動軸21が軸線方向に振動することにより、駆動軸21に摩擦接触した移動体3が直線移動するリニア駆動装置において、振動部材17はその輪郭が平面視矩形であり、板状の圧電素子23と、弾性を有する板状の金属製の振動子19とを有し、圧電素子23の一面の全部又は周囲部のみに振動子19が固定してあり、振動子19の他面又は圧電素子の中央部に駆動軸21の基端が固定されており、圧電素子23及び振動子19の輪郭は平面視が矩形面としてある。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体を直線移動させるリニア駆動装置、そのリニア駆動装置に用いられる振動部材の製造方法、リニア駆動装置を用いたレンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話に関する。
特許文献1及び2には、圧電素子と金属製の振動子とからなる振動部材に、駆動軸の基端を固定し、駆動軸を軸線方向に振動させて移動体を移動するリニア駆動装置が開示されている。
特許文献1及び2に記載の振動部材は、圧電素子及び振動子が共に平面視が円形形状であり、円形に形成した圧電素子と円形に形成した振動子とを重ねて固定した構造になっている。
国際公開WO2005/083874 A1号公報 特開2007−318850号公報
従来、圧電素子及び振動子は平面視が円形でないと整った振動が得られないと考えられていた。
一方、圧電素子や振動子の形状が平面視円形であると、振動部材を設置する筺体の壁面が平坦面や線直を成す場合には、デッドスペースが生じるという問題があった。
また、振動部材を製造する場合には、例えば、図10に示すように、(a)円柱状に製造した圧電部材61を輪切りに切断して所定厚みの圧電素子63を得て、次に、(b)振動子65を金属基板67から円形に打ち抜き、(c)圧電素子63の一面に振動子65の一面を固定するという手順で製造していた。係る従来の振動部材69の製造方法では、振動子65は金属基板67を円形に打ち抜くので(図10(c)参照)歩留まりが低いと共に、振動部材69を上述した手順で一つ一つ製造していたので製造に手間が係るという問題があった。
そこで、本発明は、歩留まりが高く、製造が容易で、矩形の筺体部分に設置してもデッドスペースを少なくできるリニア駆動装置、振動部材の製造方法、レンズ駆動装置、カメラ及びカメラ付き携帯電話の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、振動部材と、振動部材に基端を固定した駆動軸とを備え、振動部材の振動で駆動軸が軸線方向に振動することにより、駆動軸に摩擦接触した移動体が直線移動するリニア駆動装置において、振動部材は平面が矩形であり、板状の圧電素子と、弾性を有する板状の金属製の振動子とを有し、圧電素子の一面の全部又は周囲部のみに振動子が固定してあり、振動子の他面又は圧電素子の中央部に駆動軸の基端が固定されており、圧電素子及び振動子の輪郭は平面視が矩形面としてあることを特徴とするリニア駆動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、圧電素子及び振動子は、平面視が同一寸法で同一形状で且つ角と辺が一致して重ねてあることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、弾性を有する金属基板の一面に圧電基板を重ねて固定し、次に、碁盤目状に縦横の直線で切断して、請求項2に記載の矩形の振動部材を製造することを特徴とする振動部材の製造方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載のリニア駆動装置において、駆動軸に摩擦接触する移動体は、カメラのフォーカスレンズホルダ及び光学ズームレンズホルダの少なくとも一方であることを特徴とするレンズ駆動装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、振動子は銅板であり、その厚みWは0.1〜0.3mmであり、駆動トルク6〜12gを得る場合であって、圧電素子に供給する電流の周波数H(kHz)としたときに、H(kHz)≒(23+215W)±5kHzの関係式を満たすことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5記載のレンズ駆動装置と、レンズの光軸上に設けた画像センサとを有し、レンズ駆動装置は略直方体形状の筺体に収納してあり、振動部材は矩形の一辺を筺体の壁面に沿って配置してあることを特徴とするカメラである。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付き携帯電話である。
請求項1に記載の発明によれば、振動子はその輪郭が平面視が矩形であるから、金属板を円形に打ち抜いて得る場合に比較して、金属基板を碁盤の目のように縦横の線で切断して得ることができるので、製品歩留まりを高めることができると共に製造が容易である。圧電素子においても、板状に形成した圧電基板を縦横の線で切断して得ることができるので、製品歩留まりが高く且つ製造が容易である。
振動部材は、その輪郭が平面視矩形であるからリニア駆動装置を収納する筺体の側壁が平面を成す場合には、筺体の側壁に沿って振動部材の縁(辺)を配置でき、デッドスペースを少なくできる。
従来、振動部材はその輪郭が平面視円形であり、面が円形の圧電素子と面が円形の振動子に限られており、円形のものでないと駆動できないと考えられていたが、発明者らは、研究と実験の結果、これらの部材の面が矩形であっても、所定の条件を整えれば充分に駆動できることを見出して本発明に到達したのである。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作用効果を奏すると共に、圧電素子と振動子を重ね合わせて製造できるから製造が容易である。例えば、圧電基板と金属基板の面を重ねて固定し、縦横に切断することにより振動部材を製造できるので、製造が容易である。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の作用効果を奏する振動部材の製造方法を提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の作用効果を奏するレンズ駆動装置を提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の作用効果を奏すると共に、実験の結果、カメラ用のレンズやレンズホルダの重量を考慮すると、振動子の厚みや電流の周波数を所定範囲に設定することにより、所定の駆動トルクでレンズホルダをスムーズに移動できたからである。周波数Hが関係式の範囲を超えるといずれも振動子の面が駆動軸を取付けた部分(中央部)で一様な凹凸の変形がし難く、整った変形が得られなかったからである。
振動子の厚みを0.1〜0.3mmとしているのは、0.1mmより薄いと製造が困難であると共に銅板の弾性復帰力に劣り、0.3mmより大きいと剛性が高くなりすぎて弾性変形し難くなるからである。
請求項6に記載の発明によれば、請求項4又は5に記載の作用効果を奏するカメラを提供できる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項6に記載の作用効果を奏するカメラ付き携帯電話を提供できる。
以下に、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明するが、まず、図1〜図7を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態に係るリニア駆動装置の図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は平面図であり、図2は本実施の形態に係るレンズ駆動装置を用いたカメラの縦断面図であり、図3は本実施の形態に係るレンズ駆動装置を後側から見た斜視図であり、図4は図3に示すレンズ駆動装置を後側から見た平面図であり、図5は本実施の形態に係る振動部材を実験したときの振動子をシュミレーションした図であり、(a)は凸変形状態、(b)は凹変形状態を示す図であり、図6は、振動子の厚みと圧電素子に供給する電力の周波数との関係を示すグラフであり、図7は振動部材の製造方法を説明する斜視図である。
尚、図3において、レンズ駆動装置の前側には、ミラー装置Mが装着されているが、他の図では、省略している。
本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1は、携帯電話に組み込まれる光学ズーム付きオートフォーカスカメラ2のレンズ駆動装置である。
図2に示すように、カメラ2において、レンズ駆動装置1は、筐体13内に、ズームレンズホルダ(移動体)3、フォーカスレンズホルダ5(移動体)と、ズームレンズホルダ3を駆動するズームレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)7と、フォーカスレンズホルダ5を駆動するフォーカスレンズホルダ駆動手段(リニア駆動手段)9とを備えている。このレンズ駆動装置1は画像センサ11が設けてある基板4に装着されている。更に、図4に示すように、筐体13内には、ズームレンズホルダ3の位置を検知するズームレンズ位置検出手段43と、フォーカスレンズホルダ5の位置を検知するフォーカスレンズ位置検出手段45とが設けてある。
図2に示すように、ズームレンズホルダ3は、光学ズームレンズ14を保持しており、フォーカスレンズホルダ5は、フォーカスレンズ16を保持しており、光学ズームレンズ14とフォーカスレンズ16とは光軸を同一にしてあり、光軸上には結象位置に画像センサ11が設けてある。更に、筐体13には被写体側レンズ18と結像側レンズ20とがズームレンズ14とフォーカスレンズ16と光軸を一致して設けてある。尚、図3及び図4には各レンズを省略して示している。
ズームレンズ駆動手段(リニア駆動装置)7とフォーカスレンズ駆動手段(リニア駆動装置)9とは略同じ構成であるから、ズームレンズ駆動手段7を説明してフォーカスレンズ駆動手段9には同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することによりその部分の説明を省略する。
ズームレンズ駆動手段7は、振動部材17と、光軸方向に配置した駆動軸21(22)とから構成されており、駆動軸21(22)の基端21aは振動部材17に固定されている。駆動軸21(22)の振動部材17側部と先端部21bとは、駆動軸21(22)を摺動自在に保持するホルダ12により、筺体13に保持されている。
振動部材17は、図1に示すように、その輪郭が平面視矩形の圧電素子(ピエゾ素子)23と、圧電素子23の表面に接着固定された振動子19とから構成されおり、振動子19の表面には、駆動軸21の基端21aが接着固定されている。振動子19も圧電素子23と同じ平面視矩形であり、本実施の形態では、圧電素子23及び振動子19は共に平面視が同一寸法の正方形として且つ各角と辺とを一致させている。尚、この実施の形態では、圧電素子23の一面全部に振動子19を接着固定している。
振動部材17は、図2に示すように、駆動軸21(22)のみに固定してあり、筺体13の壁との間には隙間を空けて配置されている。
図1(b)に示すように、駆動軸21(22)は円柱形状であり、基端21aを平面視正方向の振動子19の中央部に固定してある。
振動子19は、厚みWが好ましくは0.1〜0.3mmの銅板であり、本実施の形態では0.15mmであり、一辺が3.85mmの正方形である。
図1(a)に示すように、圧電素子23と振動子19とには電源制御部27が接続されており、圧電素子23に所定の周波数のパルス電流を供給している。
圧電素子23にパルス電流を供給して圧電素子23がその面方向に伸びると、振動子19が弾性変形により中央部が前側(被写体側)に向けて移動し(図5(a)参照)、その反力で急激に元の位置に戻ると共に圧電素子が収縮する変形をして中央部が後側に向けて吐出する変形(図5(b))を接繰り返して駆動軸21をその軸線方向に振動するようになっている。
一方、図2及び図3に示すように、ズームレンズホルダ3の一端部には駆動軸21と圧接する圧接部31が設けてあり、図3に示すように、圧接部31は、スプリング32により駆動軸21の側面に圧接されている。
図2に示すように、ズームレンズホルダ3の他端部は、フォーカスレンズホルダ5の駆動軸22との係合部33が設けてあり、係合部33はフォーカスレンズホルダの駆動軸22に係合して支持されており、ズームレンズホルダ3の移動を案内している。係合部33は横断面が略U字であり、U字内にズームスレンズホルダ3の駆動軸22が挿通されている。
フォーカスレンズホルダ5の構成はズームレンズホルダ3と略同じ構成であり、フォーカスレンズホルダ5の駆動軸22はズームレンズホルダ3の駆動軸21と同様に基端を振動部材17に取付けてある。
次に、図4に示すズームレンズホルダ3の位置を検知するズームレンズ位置検出手段43と、光学フォーカスレンズホルダ5の位置を検知するフォーカスレンズ位置検出手手段45とについて説明する。ズームレンズ位置検手段43とフォーカスレンズ位置検出器45とは同じ構成であり、各々、レンズの光軸方向に沿って異なる磁極(S極とN極)を交互に配置した磁極部材57と、磁界強度を検知するMRセンサ59とから構成されている。磁極部材57は駆動軸21、22に沿って筺体13の内面に固定されており、MRセンサ59は各ホルダ3、5に固定されており、磁極部材57に対面した状態で各ホルダ3、5と共に移動して、各ホルダの基準位置(又は初期位置)からの移動量及び移動方向を検知可能になっている。
筺体13は、図3及び図4に示すように、略直方体を成しており、正面から見て長方形の中央部にズームレンズ14、フォーカスレンズ16が位置し、これらのレンズ14、16を挟む両側にズームレンズホルダ駆動手段7とフォーカスレンズホルダ駆動手段9とが配置してある。即ち、略直方体形状の筺体13の後側(図2及び図3参照)に、振動部材17が配置されており、振動部材17が配置される空間は平面視が矩形となっており、筺体13の平坦な側壁(内壁)に沿って振動部材17の一辺を配置できるので、振動部材17が平面視円形の場合に比較してデッドスペースを少なくできる。
特に、レンズ14,15を挟む筺体の一側に、ズームレンズ駆動手段7及びズームレンズ位置検出手段43を配置し、他側にフォーカスレンズ駆動手段9とフォーカスレンズ位置検出手段45とを配置するような場合には、振動部材17の面積を大きくとっても平面視矩形にすることにより、これらを直方体の筺体13内にコンパクトに纏めて配置でき且つデットスペースを少なくできるので、レンズ駆動装置1を小さくできる。
次に、第1実施の形態の作用及び効果について説明する。本実施の形態では、ズームレンズホルダ3を移動して光学ズームで倍率を変え、フォーカスレンズホルダ5を移動して焦点距離をあわせるものである。
ズームレンズホルダ3を、望遠側(被写体側)に移動する場合には、振動部材17に所定パルスの電流を供給して、圧電素子23の伸縮と振動子19の弾性変形及び弾性復帰により振動部材17を駆動軸21の軸線方向に振動させる。
即ち、圧電素子23はパルス電流が供給されると、例えば、図5(a)に示すように、振動子19の中央部が前側に突設するようにして変形し、これにより、駆動軸21は、前側に向けて移動し、ズーム1レンズホルダ3は圧接部51で駆動軸21との摩擦力があるので前側に移動する。次に、図5(b)に示すように、振動子19が弾性変形した反力により急激に元の位置に戻ると共に圧電素子23が縮む(或いは元に戻る)ことにより、振動部材17の伸縮を繰り返して、ズームレンズホルダ3は駆動軸21に沿って前進する。
尚、振動部材17に供給する電流の向きや、パルス波形、パルスのデューティ比を変えることにより、振動子19の変形を前進とは逆(図5(b)から図5(a))にして、ズームレンズホルダは駆動軸に沿って後退することができる。
また、フォーカスレンズホルダ5の駆動もズームレンズホルダ3と同様に振動部材17に所定パルスの電流を供給することにより、フォーカスレンズホルダ5をその駆動軸22に沿って前進又は後退させることができる。
ここで、振動板の厚みWと圧電素子23に供給するパルス電流の周波数Hとを変えた場合の駆動トルク及び駆動速度について、実験を行ったのでその結果を、下記表1及び図6を参照して説明する。
実験では、振動子19として銅板を用い、厚みを0.1mm、0.15mm、0.20mm、0.25mm、0.3mmと変えた場合において、所定の周波数のパルス電流を供給してその時の駆動トルク、駆動速度を測定した。下記表1には、各振動子19の厚みWに対して最適な駆動トルクと駆動速度を得たときの周波数を示している。
Figure 2009273303
表1に示す実験の結果から明らかなように、各銅板(振動子)の厚みに対して、所定の周波数で駆動トルク6〜12gを得ることができた。上述した実施の形態では、レンズの重さが1〜2gであるから、駆動トルクは6g以上得られれば充分である。
一方、各振動子19の厚みWに対して、表1に示している周波数の前後の周波数(+2、+4、+5、+7(kHz)及び−2,−4、−5、−7(kHz))でも実験を行った。その結果を図6に示す。各振動子19の厚みに対して、各々+5kHz、−5kHzの範囲では略同様の駆動トルクと駆動速度を得ることができたが、各々プラス5kHz、マイナス5kHzの範囲F(図6に一点鎖線し示す範囲)を超えるとほとんど駆動できなかった。
この図6から、振動子19の厚みWに対する周波数Hの関係は、H≒(23+215W)±5kHzの式(式1)で表すことができる。
尚、図9(a)(b)には、振動子19の厚みWが0.15で圧電素子23に供給する周波数を315kHzとした時の振動子19のシュミレーションを示しているが、上述したように、上記式を外れた範囲の周波数では、振動子19が整った形で伸縮できず、駆動軸をほとんど振動させることができなかった。
ここで、図7を参照して、本実施の形態に係る振動部材17の製造方法について、説明する。本実施の形態に係る振動部材17は、平面視四角形状の銅製の金属基板34と圧電基板36とを接着固定した後、縦線38と横線39とにより碁盤の目のように切断することより、簡単に多数の振動部材17を得ることができ、製造が容易である。
次に、図8を参照して本発明の他の実施の形態について説明する。尚、以下に説明する他の実施形態において、上述した実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には、同一の符号を付してその部分の説明を省略し、以下の説明では、上述した実施の形態と主に異なる点を説明する。
図8に示す実施の形態では、圧電素子23の周囲部のみに振動子19が固定してあり、圧電素子23の中央部は振動子側面が露出してあり、圧電素子23が露出している中央部に直接駆動軸21(22)の基端が固定されている。
この図8に示す他の実施の形態においても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明は、上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
例えば、振動部材17は、平面視正方形に限らず、長方形状であっても良いし、ひし形であっても良い。
リニア駆動装置7、9は、カメラ2のレンズ駆動装置1に用いることに限らず、精密加工機械の被加工物を直線移動したり、切削工具等を直線移動させるものであっても良い。
金属製の振動子19は銅板に限らず、アルミニウムや鋼材等の他の種類の金属であっても良い。
図7に示す振動部材17の製造方法では、金属基板34の面上に圧電基板36を形成した後、縦線38と横線39とにより碁盤の目のように切断するものであっても良い。
請求項1に記載の発明にあっては、圧電素子23の寸法を振動子19の寸法よりも小さくして、振動子19の周縁を筺体13に固定するものであっても良い。
本実施の形態に係るリニア駆動装置の図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は平面図である。 本実施の形態に係るレンズ駆動装置を用いたカメラの縦断面図である。 本実施の形態に係るレンズ駆動装置を後側から見た斜視図である。 図3に示すレンズ駆動装置を後側見た平面図である。 本実施の形態に係る振動部材を実験したときの振動子をシュミレーションした図であり、(a)は凸変形状態、(b)は凹変形状態を示す図である。 振動子の厚みと圧電素子に供給する電流の周波数との関係を示すグラフである。 本実施の形態に係る振動部材の製造方法を説明する斜視図である。 他の実施の形態に係るリニア駆動装置の図であり、(a)は縦断面図であり、(b)は平面図である。 振動子に供給する周波数が所定範囲を超えたときの振動子をシュミレーションした図であり、(a)は凸変形状態、(b)は凹変形状態を示す図である。 従来の振動部材の製造方法を説明する斜視図である。
1 レンズ駆動装置
3 ズームレンズホルダ(移動体)
5 フォーカスレンズホルダ(移動体)
7 ズームレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)
9 フォーカスレンズホルダ駆動手段(リニア駆動装置)
17 振動部材
19 振動子
21 ズームレンズホルダの駆動軸(駆動軸)
22 フォーカスレンズホルダの駆動軸(駆動軸)
23 圧電素子
H 周波数
W 振動子の厚み

Claims (7)

  1. 振動部材と、振動部材に基端を固定した駆動軸とを備え、振動部材の振動で駆動軸が軸線方向に振動することにより、駆動軸に摩擦接触した移動体が直線移動するリニア駆動装置において、
    振動部材はその輪郭が平面視矩形であり、板状の圧電素子と、弾性を有する板状の金属製の振動子とを有し、圧電素子の一面の全部又は周囲部のみに振動子が固定してあり、振動子の他面又は圧電素子の中央部に駆動軸の基端が固定されており、圧電素子及び振動子の輪郭は平面視が矩形面としてあることを特徴とするリニア駆動装置。
  2. 圧電素子及び振動子は、平面視が同一寸法で同一形状で且つ角と辺が一致して重ねてあることを特徴とする請求項1に記載のリニア駆動装置。
  3. 弾性を有する金属基板の一面に圧電基板を重ねて固定し、次に、碁盤目状に縦横の直線で切断して、請求項2に記載の矩形の振動部材を製造することを特徴とする振動部材の製造方法。
  4. 請求項1又は2に記載のリニア駆動装置において、駆動軸に摩擦接触する移動体は、カメラのフォーカスレンズホルダ及び光学ズームレンズホルダの少なくとも一方であることを特徴とするレンズ駆動装置。
  5. 振動子は銅板であり、その厚みWは0.1〜0.3mmであり、駆動トルク6〜12gを得る場合であって、圧電素子に供給する電流の周波数H(kHz)としたときに、H(kHz)≒(23+215W)±5kHzの関係式を満たすことを特徴とする請求項4に記載のレンズ駆動装置。
  6. 請求項4又は5記載のレンズ駆動装置と、レンズの光軸上に設けた画像センサとを有し、レンズ駆動装置は略直方体形状の筺体に収納してあり、振動部材は矩形の一辺を筺体の壁面に沿って配置してあることを特徴とするカメラ。
  7. 請求項6に記載のカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付き携帯電話。
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