JP2009272428A - 反射防止膜成膜方法および反射防止膜成膜装置 - Google Patents

反射防止膜成膜方法および反射防止膜成膜装置 Download PDF

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Abstract

【課題】窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、高いHパッシベーション効果を得る。
【解決手段】プラズマによる窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、(a)プラズマを形成するための電極としてホローカソード電極を用いる構成、(b)ホローカソード電極に供給する電力を100KHzから400KHzの低周波とする構成を備える。ホローカソード電極により高密度プラズマを形成し、この高密度プラズマによるプラズマ乖離の効率を高め、成膜速度を向上させる。低周波とすることで、Hラジカルの半導体基板へのイオン照射率を高め、半導体基板のHパッシベーション効果を高める。さらに、(c)半導体基板とホローカソード電極との距離を、例えば16mm以下に近接させる構成、(d)電極面積単位当たりの印加電力を増加させる構成を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、太陽電池、製造方法および反射防止膜成膜装置に関する。
基板上に成膜を行って薄膜等を製造する成膜装置が知られている。このような成膜装置として、プラズマCVD装置があり、太陽電池用薄膜、感光ドラム、液晶ディスプレイ等に用いられるTFTアレイ等の種々の半導体製造に使用されている。
太陽電池は、一般にn型シリコンとp型シリコンの積層構成の半導体で構成され、この半導体に光が当たると光電効果により電気が発生する。太陽電池は、太陽光を効率よく吸収するために、通常、太陽電池の受光面を反射防止膜で被覆している。従来、この種の反射防止膜として、PVD法及び蒸着法によって作成する方法、スピンオン法,スプレー法,ディップ法で塗布し堆積させた後、熱処理によって作成する方法の他、プラズマCVD法により、水素を含有する窒化シリコン膜を太陽電池の受光面に形成する技術が知られている(特許文献1)。プラズマCVD法では、平行平板プラズマCVDによって、半導体基板を例えば550℃で加熱して反射防止膜用の窒化シリコン膜(SiN)を形成している。
また、太陽電池の反射防止膜である窒化シリコン膜中の水素が太陽電池のシリコン基板に拡散され、太陽電池の効率が上がるパッシベーション効果が知られている(特許文献2)。
平行板プラズマCVD装置を用いて窒化シリコン膜を成膜することで反射防止膜に形成することが一般的であるが、大面積な基板を処理する場合には、この大面積用に対応した電極では、異常放電が発生しやすいという問題があり、また、電極構造が複雑となるため、高密度プラズマに適した周波数領域を得ることが困難である。
特許文献1および特許文献2の窒化シリコン膜は、プラズマCVD法による成膜時の成膜条件によって窒化シリコン中の水素の濃度を調節する。このため、Hパッシベーション効果を高めるために窒化シリコン中の水素の含有量を大きくしようとすると、成膜時の反応ガス使用量が増加したり、成膜条件の制御が困難になるなど、生産性の低下をもたらすという問題点があった。
また、特許文献2では、Hパッシベーション効果を高めるために、成膜温度と350℃以上としなければならない。このため、プラズマCVD装置の内部に付着する生成物が多くなり、プラズマCVD装置内のクリーニング頻度が高くなるという問題点があった。
また、低周波数で処理することによって、Hパッシベーション効果が高い窒化シリコン膜(SiN)が得られることが知られている。
また、緻密な膜を作成するには、良好な熱拡散によって均一な温度分布を形成することが必要である。良好な熱拡散は高温とすることで得ることができるが、高温処理とした場合には、上述したように、プラズマCVD装置の内部に付着する生成物が多くなり、メンテナンス頻度が高まるという問題点が発生する。
プラズマを用いて窒化シリコン膜(SiN)の成膜において、プラズマCVD装置の温度を上げずに、また、Hパッシベーション効果の高い窒化シリコン膜を形成するために、本発明の発明者は、表面波プラズマを用いた成膜方法を提案している(特許文献3)。
また、プラズマ処理装置において、ホローカソード電極によって高密度プラズマを形成するものも提案されている(特許文献4,5)。
特開2000−299482号公報 特開2003−273382号公報 特開2005−340358号公報 特開2004−353066号公報 特開2005−72347号公報
プラズマ処理によって太陽電池の反射防止膜用の窒化シリコン膜(SiN)を作成する場合、例えば450℃以上の高温成膜が必要である。プラズマ処理において、低温成膜(例えば、400℃)以下、では、成膜レートが上昇した場合、目標成膜膜厚800Åに対してHパッシベーション効果が不十分となるという問題がある。
このような問題に対して、前記した特許文献3では、結晶性シリコン基板の受光面側に窒化シリコン膜の反射防止膜を形成して成る太陽電池の製造において、窒化シリコン膜を表面波プラズマ処理等の高密度プラズマCVD法により成膜し、成膜した窒化シリコン膜を水素を含む雰囲気中で熱処理することで、処理温度を低下させている。
この処理によれば、処理温度を低下させることができるものの、窒化シリコン膜を高密度プラズマCVD法により形成する成膜工程や成膜手段に加えて、窒化シリコン膜を水素を含む雰囲気中で熱処理するための熱処理工程や熱処理手段を要するため、工程および構成要素が増えることになる。
なお、特許文献4,5にはホローカソード電極を用いて高密度プラズマを形成し、プラズマ処理によって成膜を行う技術が開示されているものの、太陽電池の反射防止膜用の窒化シリコン膜(SiN)を成膜する際のHパッシベーション処理については何ら開示されていない。
そこで、本発明は上記課題を解決して、窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、高いHパッシベーション効果を得ることを目的とする。
本発明は、プラズマによる窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、
(a)プラズマを形成するための電極としてホローカソード電極を用いる構成、
(b)ホローカソード電極に供給する電力を100KHzから400KHzの低周波とする構成、
を備える。
ホローカソード電極により高密度プラズマを形成し、この高密度プラズマによるプラズマ乖離の効率を高め、成膜速度を向上させる。
低周波とすることで、Hラジカルの半導体基板へのイオン照射率を高め、半導体基板のHパッシベーション効果を高める。Hパッシベーション効果は、Siの半導体基板に存在するダングリングボンドをHで終端させ、半導体基板内でのキャリアの再結合速度を遅らせ、これによって太陽電池の変換効率を向上させる。
さらに、
(c)半導体基板とホローカソード電極との距離を、例えば16mm以下に近接させる構成、
(d)電極面積単位当たりの印加電力を増加させる構成
を備える。
この(c)、(d)の構成を付加することによって、Hパッシベーションに必要なHパッシベーションを基板に拡散させてHを用いた粒界パッシベーションを促進させ、Hパッシベーション効果を向上させることができる。
本発明によれば、窒化シリコン膜の反射防止膜の成膜において、高いHパッシベーション効果を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
はじめに、本発明の実施の形態による太陽電池について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態による太陽電池の断面図である。太陽電池100は、p型シリコン基板層101、n型拡散層102、p裏面側不純物拡散層103、反射防止膜104、表面電極105、裏面電極106および半田層107、108から構成される。p型シリコン基板層101は、ホウ素などの3価元素を微量に加えて作製されたシリコン基板により形成される。p型シリコン基板層は単結晶でも多結晶でもよい。n型拡散層102は、p型シリコン基板の表面にn型のドーパントとしてリンを拡散することによって形成され、p型シリコン基板層101とn型拡散層102によってpn結合が形成される。p裏面側不純物拡散層103は、p型シリコン基板の表面にp型のドーパントとしてアルミニウムを拡散することによって形成される。反射防止膜104は、p型シリコン基板層101の表面に窒化シリコン(SiN)を成膜して形成される。ここでは、p型シリコン基板層101の表面に形成したn型拡散層102の表面に窒化シリコン(SiN)を成膜する。また、n型拡散層102の表面およびp裏面側不純物拡散層103には、表面電極105および裏面電極106はAg電極が用いられる。
以下、本実施の形態の太陽電池の製造方法について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
はじめに、p型シリコン基板101の表面に微細凹凸構造を形成するために表面処理を行う。この表面処理は、例えば、アルカリ水溶液でエッチングする方法や反応性イオンエッチング法による方法などを用いることができる。シリコン基板の表面に微細凹凸構造を形成することによってシリコン基板表面の光の反射を抑えることができる(S1)。
n型ドーパントをp型シリコン基板101の表面から拡散させ、n型拡散層102を形成する。n型ドーパントとして例えばリン(P)を使用する。p型シリコン基板の表面にリンを拡散させる方法として、例えば、POClを用いた気相拡散法、Pを用いた塗布拡散法、Pイオンを直接拡散させるイオン打ち込み法等がある(S2)。
n型ドーパントを拡散したp型シリコン基板101の一方の面のn型拡散層を除去するためにエッチング処理を行う(S3)。
エッチングしたp型シリコン基板21の表面からp型のドーパントを拡散させ、p裏面側不純物拡散層103を形成する。p型のドーパントとして例えばアルミニウム(Al)を使用する。エッチングしたp型シリコン基板101の表面にAlペーストを塗布し、熱処理することによってアルミニウムをp型シリコン基板101の表面に拡散させる(S4)。
n型拡散層102の表面にHガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)を導入すると共に、250KHzの低周波を用いてプラズマ処理を行ってHパッシベーションを行う。低周波は、100〜400KHzの範囲とすることができる(S5)。その後、半導体表面に反射防止膜24を形成する。反射防止膜として窒化シリコン膜(SiN)を蓄積する(S6)。
表面電極105および裏面電極106のパターニングを行う。パターニングは、Ag粉、バインダ、フリットからなるAgペーストをスクリーン印刷することによって行う。太陽電池の効率を高めるために電極はくし型パターンに形成される(S7)。
印刷されたAgペーストが焼成され、電極が形成される(S8)。半田層107、108は半田ディップ法で形成される(S9)。
本発明は、反射防止膜形成装置においてS4までの製造工程で完了した太陽電池の半導体基板面上に、S5のプラズマ処理工程でH2パッシベーションを行い、S6の成膜工程で窒化シリコン(SiN)膜を成膜して、反射防止膜104を形成する。
次に、プラズマ処理によるHパッシベーション、および反射防止膜の成膜について説明する。なお、S2の製造工程までに完了した太陽電池を、ここでは便宜上、反射防止膜形成前基板と呼ぶ。
図3に本発明の反射防止膜形成装置1の概略構成を示す。図3において、反射防止膜形成装置1は、真空加熱室10、プラズマ装置を備える成膜室20、およびアンロード室30により構成することができる。真空加熱室10は、チャンバ内に搬入された基板を真空状態として所定温度に加熱し、成膜室20に搬出する。成膜室20はプラズマ装置を有し、真空加熱室10から搬入された基板の表面を低周波でプラズマ処理してHパッシベーションを行い、また、高密度プラズマで表面に窒化シリコン膜を形成する。成膜室20で処理された基板は、アンロード室30に送られ後、外部に搬出される。
成膜室20は、チャンバ2の内部にプラズマCVD装置を設けた反射防止膜成膜装置を備え、チャンバ2内は真空排気装置による真空引きによって真空雰囲気となる。
プラズマCVD装置は、反射防止膜形成前の基板表面に窒化シリコン膜を形成する。なお、搬送装置を設けることで、反射防止膜形成前基板をチャンバ内のプラズマCVD装置へ搬入し、プラズマCVD装置によって窒化シリコン膜を形成した基板をチャンバ外へ搬出する。
以下、反射防止膜成膜装置の成膜室の構成について、図4に示す概略図を用いて説明する。
図4において、反射防止膜成膜装置1は、チャンバ2内に2つの電極(3,4)と、チャンバ2内を真空排気する真空排気管2cと、チャンバ2内にプロセスガス、材料ガスを導入する導入口2bとを備える。
チャンバ2は、その内部空間に生成するプラズマによって、半導体基板6にイオンを照射して行うHパッシベーション処理と、SiN膜を生成する成膜処理とを行って、半導体基板6の表面に反射防止成膜を施す密閉容器であり、内部を真空排気するための真空排気管2cが設けられ、図示しない真空ポンプによって真空引きされる。また、チャンバ2内に、半導体基板6保持する試料ステージ(図示していない)や、半導体基板を加熱するヒータ(図示していない)を設けてもよい。また、必要に応じて、冷却する構成や、電界を印加する構成としてもよい。
また、チャンバ2は、チャンバ2内を密閉する上蓋部2aを備える。上蓋部2aには、チャンバ2内にプロセスガスや、Hパッシベーション用のガス、および材料ガスを導入するガス導入口2bが設けられる。
ガス導入口2bには、マスフローコントローラ(図示していない)から調整バルブ(図示していない)を介して、例えばArガス等のプロセスガス、Hガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)等のHパッシベーション用ガス、SiHガス、Siガス等の材料ガスが導入される。
チャンバ2内には、ホローカソード電極3と基板電極4の2つの電極が対向して配置され、ホローカソード電極3と基板電極4とで挟まれる空間2dに形成される高密度プラズマによって、半導体基板6にHパッシベーション処理およびSiN膜の成膜処理を施す。
ホローカソード電極3は複数の電極孔3aを有し、このホローカソード電極3を挟んで形成される空間2eと空間2dとの間を連通している。一方、基板電極4は半導体基板6を支持する電極であって、ホローカソード電極3において電極孔3aの広径側の面と対向して配置される。なお、基板電極4は試料ステージ(図示していない)上に配置することができる、この試料ステージの内部にヒータ(図示していない)を備える構成としてもよい。
ホローカソード電極3と基板電極4との間には高周波電源5が接続され、ホローカソード電極3と基板電極4の電極間に低周波の電力が供給される。
また、ホローカソード電極3と基板電極4との距離は、ホローカソード電極3と基板電極4上に載置した半導体基板6との距離が、例えば16mm以下となる程度に近接させる。
ホローカソード電極3と基板電極4間に高周波電力を供給してプラズマを形成し、ガス導入口2bからHガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)を導入し、ホローカソード電極3の電極孔3aを通してホローカソード電極3と基板電極4との間にガスを導入し、プラズマのラジカルによる乖離によってHが発生する。このHは粒界パッシベーションを促進してHパッシベーション処理を行う。
このHパッシベーション処理では、ホローカソード電極3と基板電極4の電極間に100KHz〜400KHzの低周波電力を供給することで、イオン照射率を向上させる。さらに、ホローカソード電極3と基板電極4との距離を接近させ、電極単位面積当たりの印加電力を増加させることで、イオン照射率をさらに向上させることができる。
チャンバ2内に導入する成膜ガスのうち、プロセスガスは、Nガス、Oガス、Hガス、NOガス、NOガス、NHガス等の反応性活性種の原料となるガスの他に、Arガス、Heガス、Neガス、Krガス、Xeガス等の希ガスである。また、成膜ガスのうち材料ガスは、SiHガス、Siガス等のシリコン薄膜或いはシリコン化合物薄膜の成分であるSi元素を含むガスである。
チャンバ21に設けた排気口2cは、ガス導入口2bを通してチャンバ2内に導入されるガスを所定流量で排気することによって、チャンバ2内を所定圧力に保持することができる。
本発明は、この反射防止膜の成膜において、ホローカソード電極3に低周波電力を供給導入することによって、低エネルギーでかつ高密度のプラズマを生成し、この高密度プラズマの低エネルギー領域にガス導入口2bおよび電極孔3aを通してHガス(水素ガス)又はNHガス(アンモニアガス)を導入してラジカルを生成させ、このプラズマ処理によりHパッシベーションを行う。
その後、ホローカソード電極3と半導体基板6との間の高密度プラズマに、ガス導入口2bおよび電極孔3aを通してArガスを導入してラジカルを生成させるとともに、材料ガスを導入することによって低ダメージの高速成膜を行う。
図5は、図2のフローチャート中のS5のHガス又はNHガスを用いて行うHパッシベーション処理と、S6の窒化シリコン(SiN)膜を成膜する成膜処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
パッシベーション処理工程では、はじめにチャンバ2内を真空排気しておき(S5a)、ガス導入口2bからHガス又はNHガス(アンモニアガス)を導入するとともに(S5b)、低周波の高周波電力をホローカソード電極3と基板電極4間に供給してラジカルを生成させ、このプラズマ処理によって粒界パッシベーションを促進させてHパッシベーションを促進させる。
なお、NHガス(アンモニアガス)によるプラズマ処理の条件は、例えば、NHガス(アンモニアガス)のガス量を20sccm、Nガスのガス量を80sccm、電力を700kw、チャンバ内の圧力を0.5Torr、ホローカソード電極3と基板電極4との距離を16mmとすることができる。
次に、H2パッシベーション処理の後、ガス導入口2bから導入するガスをNHガス(アンモニアガス)からプロセスガス(Arガス)に切り替えて導入し(S6a)、材料ガス(例えば、SiHガス)を導入することによって(S6b)、Hパッシベーションを施した半導体基板の表面に反射防止膜を成膜する(S6c)。
屈折率2.20の反射防止膜を成膜する反射防止膜の成膜条件は、例えば、成膜温度を450℃、SiHガスのガス量を18sccm、NHガスのガス量を20sccmとする。
ここで、電極サイズは直径を240mmとする。 本発明では、高密度プラズマを形成するために、電極単位面積当たりの印加電力を高める。上記条件例では、電極単位面積当たりの印加電力は700kw/Φ240mmで表すことができる。
反射防止膜の形成前にプラズマ処理を行うことでHパッシベーションの効果が高まる現象としては、例えば、プラズマ処理を行うことで基板表面温度が上昇し、窒化シリコンに含有される水素の熱拡散が促進されることが考えられる。
本実施の形態では、次のような作用効果を奏する
プラズマ装置を用いて、Hガス(水素)又はNHガス(アンモニアガス)のプラズマで反射防止膜形成前の半導体基板表面をプラズマ処理した後、半導体基板の表面に窒化シリコンの反射防止膜を形成することによって、Hパッシベーション効果を高めることができる。
表面波励起プラズマ装置によって反応ガスは完全に解離するので、表面波励起プラズマ装置の内部に付着する生成物の量は少ない。このため、表面波励起プラズマ装置のクリーニングの頻度は少なくなる。
成膜工程では、高密度プラズマを用いることで高速で窒化シリコン(SiN)膜を堆積することで、生産性を向上させることができる。
以上の実施の形態の太陽電池の反射防止膜の成膜方法を次のように変形することができる。
プラズマ装置で窒化シリコン膜を形成する際、SiH、NH、Arガスに替えてSiH、NH、Nガスを使用してもよい。
加熱室で熱処理をする際、ランプヒータの代わりにホットプレートやシースヒータを使用してもよい。
本発明は、太陽電池用薄膜に限らず、同様な成膜要求を有する基板上への薄膜の成膜に適用することができる。
本発明の実施の形態による太陽電池の断面図である。 本実施の形態の太陽電池の製造方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の反射防止膜形成装置の概略構成を示す図である。 本発明の反射防止膜成膜装置の構成を説明するための概略図である。 本発明の反射防止膜のHパッシベーション処理および成膜処理の詳細を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…反射防止膜成膜装置、2…チャンバ、2a…上蓋部、2b…ガス導入口、2c…排気口、2d,2e…空間、3…ホローカソード電極、3a…電極孔、4…基板電極、5…高周波電源、6…半導体基板、10…真空加熱室、20…成膜室、30…アンロード室、100…太陽電池、101…p型シリコン基板、102…n型拡散層、103…p裏面側不純物拡散層、104…反射防止膜、105…表面電極、106…裏面電極、107,108…半田層、110…基板。

Claims (4)

  1. 太陽電池の表面に窒化シリコン(SiN)膜の反射防止膜を形成する成膜方法において、
    ホローカソード電極に100KHzから400KHzの低周波の電力を供給し、
    前記ホローカソード電極によって高密度プラズマを発生させてプロセスガスのプラズマ乖離効率を高めて成膜速度を向上させ、
    前記低周波によって水素イオンの半導体基板への入射効率を高めてHパッシベーション効果を向上させ、
    半導体基板に窒化シリコン(SiN)膜を成膜することを特徴とする太陽電池の反射防止膜成膜方法。
  2. 前記半導体基板をホローカソード電極に16mm以下に近接させ、電極面積単位当たりの印加電力を増加させることによって、水素イオンの半導体基板への入射効率を高めることを特徴とする、請求項1に記載の太陽電池の反射防止膜成膜方法。
  3. 太陽電池の半導体表面に窒化シリコン(SiN)膜の反射防止膜を形成する成膜装置において、
    ホローカソード電極と基板電極と、
    前記ホローカソード電極と基板電極との間に低周波の電力を供給する高周波電源と、
    前記ホローカソード電極と基板電極との間にプラズマガス、およびプロセスガスを導入するガス源とを備えることを特徴とする反射防止膜成膜装置。
  4. 前記ホローカソード電極と基板電極との電極間距離は16mm以下であり、
    前記高周波電源はホローカソード電極に100KHzから400KHzの低周波の電力を供給することを特徴とする、請求項3に記載の反射防止膜成膜装置。
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