JP2009271059A - ガス検出器及びガス検出システム - Google Patents

ガス検出器及びガス検出システム Download PDF

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Abstract

【課題】 高精度なガス濃度の検出を安定して行うことができるガス検出器及びガス検出システムを提供する。
【解決手段】
ガス検出器1は、ガスを通流させるためのガス通流孔16が形成されたケーシング12と、正極、負極、当該正極及び負極に接触する電解液、並びに酸素を透過するための酸素透過膜を有し、ケーシング12内に配設されたガルバニ電池式酸素センサ23とを備え、ケーシング12は、前記導入される際に作業現場外と作業現場内とにわたって延びるケーブル14の一端と接続されており、さらに、ケーシング12には、ケーシング12を作業現場内の水面付近に浮かす浮き部材13が配設されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、酸素等のガスを検出するガス検出器及びそのガス検出器を備えたガス検出システムに関する。
マンホール内及びタンク内等の作業現場においては、空気中の酸素濃度が低下したり、硫化水素及び一酸化炭素等の有毒ガスが相当量発生したりする等、人体にとって有害な環境が生じ得る。したがって、その作業現場における作業員の保護を図るために、当該現場における空気中の酸素濃度及び有毒ガスの濃度を検出する必要があり、そのためのガス検出器が種々提案されている。
このようなガス検出器には所定長のケーブルが接続されており、そのケーブルを用いて、ガス検出器を地上からマンホール内に導入することにより、作業現場における空気中の酸素濃度等を検出することが可能となる。
上記のようなガス検出器においては、酸素濃度を検出するためのセンサとして、正極と負極と電解液と酸素透過膜とを備えてなるガルバニ電池式酸素センサが広く用いられている(例えば、特許文献1を参照。)。このようなガルバニ電池式酸素センサを用いることにより、安価で高性能なガス検出器を得ることができる。
特開2002−350384号公報
しかしながら、ガルバニ電池式酸素センサの場合、傾斜した姿勢では、電極と電解液との接触状態を安定して保持することができなくなる等の理由から、酸素濃度を精確に検出することができなくなるおそれがあるという問題がある。特に、マンホール内等の作業現場において水が溜まっている場合においては、安定した姿勢を保つことが困難となり、高精度なガス検出を実現し難い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、上記課題を解決することができるガス検出器及びそのガス検出器を備えたガス検出システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様のガス検出器は、作業現場外からその下方に位置する作業現場内に導入され、当該作業現場における酸素を含むガスを検出するものであり、ガスを通流させるためのガス通流孔が形成されたケーシングと、正極、負極、当該正極及び負極に接触する電解液、並びに酸素を透過するための酸素透過膜を有し、前記ケーシング内に配設されたガルバニ電池式酸素センサとを備え、前記ケーシングが、前記導入される際に前記作業現場外と前記作業現場内とにわたって延びるケーブルの一端と接続されており、前記ケーシングには、当該ケーシングを前記作業現場内の水面付近に浮かす浮き部材が配設されている。
このような構成により、作業現場内に水が溜まっているような場合であっても、ガルバニ電池式酸素センサが傾斜姿勢をとるのを防止することができるため、高精度なガス検出を安定して行うことが可能になる。
上記態様において、前記ケーシングには、前記ガルバニ電池式酸素センサが傾斜姿勢をとるのを規制する脚部がさらに設けられていてもよい。
また、上記態様において、前記ケーシング内には、可燃性ガスを検出する可燃性ガスセンサ、硫化水素を検出する硫化水素ガスセンサ、及び一酸化炭素を検出する一酸化炭素センサがさらに設けられていてもよい。
また、上記態様のガス検出器が、作業現場における水を検知する水センサをさらに備えていてもよい。
また、上記態様のガス検出器における前記ケーシングが、一端が当該ケーシングの上面を貫通してその内部に連通する管体を具備しており、前記管体の他端が下向きに開口することにより前記ガス通流孔が形成されていてもよい。
また、上記態様のガス検出器における前記管体が逆U字状をなしており、その一端が前記ケーシングの内部に連通し、その他端が下向きに開口していてもよい。
また、本発明の一の態様のガス検出システムは、上記態様のガス検出器と、当該ガス検出器と前記ケーブルを介して接続され、当該ガス検出器によるガスの検知結果に応じて、前記作業現場外に対して警告を発する警告出力部を有するガス検出装置とを備えている。
本発明に係るガス検出器及びガス検出システムによれば、作業現場内に水が溜まっているような場合であっても、高精度なガス濃度検出を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るガス検出器の構成を示す正面図。 本発明の実施の形態1に係るガス検出システムの構成を示す模式図。 本発明の実施の形態2に係るガス検出器に設けられる脚部の構成を示す斜視図。 脚部を備える本発明の実施の形態2に係るガス検出器の構成を示す正面図。 本発明の実施の形態2に係るガス検出器の構成を示す平面図。 本発明の実施の形態3に係るガス検出器の構成を示す正面図。 本発明の実施の形態3に係るガス検出器の構成を示す平面図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るガス検出器の構成を示す正面図である。図1に示すとおり、本実施の形態のガス検出器1は、筒状のケーシング12と、ケーシング12の下面及び下部側面を覆うように設けられた台座13と、ケーシング12の上面に取り付けられたパイロットランプ15,15と、ケーシング12の内部に配設された後述する各種のセンサを収容するセンサ収容部20とから構成されている。
なお、このケーシング12をその軸線と直角な平面で切断した場合、その断面形状は円形である。同様にして、台座13をその軸線と直角な平面で切断した場合の断面形状も円形となっている。
ケーシング12の正面の略中央部には、ケーシング12内と連通したガス通流孔16が複数設けられている。また、その背面の略中央部にも、ガス通流孔16と対向する位置に、同様のガス通流孔(図示せず)が複数形成されている。
ケーシング12内であって、複数のガス通流孔16と対向する位置には、ファン21が取り付けられている。このファン21が作動することにより、ケーシング12の正面に設けられたガス通流孔16を介してケーシング12外の空気がケーシング12内に吸入され、また、その背面に設けられたガス通流孔を介してケーシング12内からケーシング12外への排気が行われる。
このようにケーシング12内に空気を送り込むことにより、ケーシング12の内部に配設された各種のセンサが作業現場における空気のガス濃度を検出することができる。なお、本実施の形態が備えるファン21を設けることなく、自然の吸気によってガス濃度の検出を行うことも可能である。ファン21を設けるか否かを決定する基準の一つとして、ガス通流孔16の大きさを挙げることができる。ガス通流孔16が大きければファン21は不要であり、小さければ必要になる。作業現場に溜まっている水がケーシング12内に浸入することを防止するという観点からは、通流孔16をできる限り小さくした上でファン21を設けるという構成が選択され得る。
センサ収容部20の内部における上半部には、空気中の一酸化炭素の濃度を検出する一酸化炭素センサ22と同じく酸素の濃度を検出する酸素センサ23とが左右に並設されている。また、同じく下半部には、空気中の可燃性ガス(メタン、プロパン及びブタン等)の濃度を検出する可燃性ガスセンサ24と同じく硫化水素の濃度を検出する硫化水素センサ25とが左右に並設されている。
これらの各種のセンサは公知の構造のものであって、一酸化炭素センサ22及び硫化水素センサ25は低電位電解式のセンサであり、可燃性ガスセンサ24は接触燃焼式のセンサである。また、酸素センサ23は、金からなる正極と、鉛からなる負極と、これらの正極及び負極に接触する電解液と、酸素を透過するための酸素透過膜とにより構成される隔膜ガルバニ電池式のセンサである。
なお、これらの一酸化炭素センサ22、酸素センサ23、可燃性ガスセンサ24、及び硫化水素センサ25は、図示しないプリント基板に電気的に接続されており、このプリント基板に設けられた制御回路(図示せず)に対してガスの検出結果を出力するように構成されている。
また、上記のパイロットランプ15,15もこのプリント基板に電気的に接続されており、上記の各種のセンサの検出結果に応じて上記制御回路により点灯/消灯の動作が制御されるように構成されている。具体的には、制御回路の駆動制御によって、通常は一方のパイロットランプ15が例えば青色光で点灯する一方で、一酸化炭素センサ22、可燃性ガスセンサ24及び硫化水素センサ25のいずれかのセンサが所定の閾値を超えた異常なガス濃度を検出したり、酸素センサ23が所定の閾値を下回る酸素濃度を検出したりした場合には、他方のパイロットランプ15が例えば赤色光で点灯する。このようなパイロットランプ15,15の点灯動作により、作業現場において作業している作業員に対して警告を発することが可能になる。
なお、パイロットランプ15の数は2個に限らず、これより少なくても多くてもよい。例えば、一酸化炭素センサ22、酸素センサ23、可燃性ガスセンサ24、及び硫化水素センサ25のそれぞれと対応する4個のパイロットランプを設けて、各センサの検出結果に応じて各パイロットランプを点灯するようにしてもよい。
ケーシング12の上面に形成された貫通孔を介して、センサ収容部20とケーブル14の一端とが電気的に接続されている。また、ケーブル14は、ケーシング12の上面に設けられた補助リング17により固定されている。なお、ケーブル14の他端は、後述するガス検出装置と接続されている。
このケーブル14は、センサ収容部20のプリント基板に対して電力を供給するため、及びそのプリント基板に接続された各種のセンサによる検出結果を後述するガス検出装置に出力するため等に用いられる。
ケーシング12の下面には、水の存在を検出するための水センサ26が設けられている。この水センサ26は2つの電極を備えており、これらの電極は、ケーシング12の下面に設けられた貫通孔を通して、ケーシング12の外部に露出している。
水センサ26は、これらの電極が水中に位置したときに当該電極間の導通状態を検知することによって水の存在を検出する。なお、水センサ26は、センサ収容部20内に設けられた上記プリント基板と電気的に接続されており、水の存在を検出したときに当該プリント基板に設けられた上記制御回路に対して検出結果を出力するように構成されている。
台座13は、ポリプロピレン樹脂製であり、水に対する浮力を有している。ガス検出器1が水中に位置する場合、この台座13によってケーシング12を水面付近に浮かすことができる。
なお、台座13の下部には、水センサ26をガス検出器1の外部に露出させるための円筒状の空洞部31が設けられている。ガス検出器1が水中に位置する場合、空洞部31を通してガス検出器1の外部に露出されている水センサ26の電極が水に曝されることになるため、水センサ26が水の存在を検出することができる。
図2は、本発明の実施の形態1に係るガス検出システムの構成を示す模式図である。本実施の形態のガス検出システムは、上述したように構成されたガス検出器1と、そのガス検出器1とケーブル14を介して接続されたガス検出装置2とから構成される。
ガス検出装置2は、ガス検出器1より出力されたガス濃度の検出結果に応じて警告を発するためのパイロットランプ50と、その検出結果を数値にて表示する表示パネル51とを備えている。また、ガス検出装置2は、図示しない電力源を備えており、ケーブル14を介して、ガス検出器1のプリント基板に対して電力を供給する。
図2に示すとおり、使用状態においては、ガス検出装置2は作業現場外40の例えば道路上等に配置される。そして、そのガス検出装置2とケーブル14を介して接続されているガス検出器1は、マンホール42を介して、作業現場外40の下方に位置する作業現場内に導入され、作業現場における空気中の一酸化炭素、酸素、可燃性ガス及び硫化水素の濃度の検出を行う。
ケーブル14は所定長の長さを有しており、ガス検出器1が作業現場外40から作業現場内41に導入される際に、作業現場外40と作業現場内41とにわたって延びるように配置される。
ガス検出器1が作業現場内41に導入された場合であって、作業現場に水が溜まっているとき、ガス検出器1は、台座13の水に対する浮力により、その上下位置を保持しながら水中に浮いた状態となる。そのため、センサ収容部20に収容されている酸素センサ23は傾斜姿勢をとるのを防止することができる。これにより、酸素センサ23が備える電極と電解液との接触状態を保つことができるため、高精度な酸素濃度の検出を安定して行うことが可能になる。
また、このようにガス検出器1が水中に浮いた状態になれば、ガス検出器1が備える各種のセンサが浸水するのを防止することができるため、これらセンサの保護を図ることができる。その結果、ガス濃度の検出を安定して精確に行うことができるようになる。
ガス検出器1において一酸化炭素、酸素、可燃性ガス及び硫化水素の濃度の検出を行った結果、酸素濃度が所定の閾値を下回った場合またはその他のガスの濃度が所定の閾値を超えた場合、ガス検出装置2においてパイロットランプ50を点灯することにより、作業現場外40にいる作業員に対して警告を発する。この場合、上述したように、ガス検出器10が備えるパイロットランプ15も特定の色で点灯することになるため、作業現場内41にいる作業員に対しても警告を発することができる。
また、ガス検出器1において、水センサ26が水を検出した場合、その検出結果がガス検出器1からガス検出装置2に対して送信される。これにより、作業現場に水が溜まっていることをガス検出装置2側で知ることができ、作業員が作業現場内41に向かう前に作業現場の状況を確認することができる。
なお、このように作業現場に水が溜まっていることを作業現場外40にて知ることができた場合に作業員がケーブル14を作業現場内41へ垂らすのを止めることによって、ガス検出器1が水面でバランスを崩すのを防止することができるため、ケーシング12内への水の浸入を回避することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1のガス検出器の構成に脚部を加えたものである。この脚部を設けることにより、作業現場に水が溜まっておらず且つ当該作業現場が傾斜面を有しているような場合であっても、ガス検出器の姿勢を安定させることができ、高精度なガス濃度検出を実現することができる。
図3は、本発明の実施の形態2に係るガス検出器に設けられる脚部の構成を示す斜視図である。図3に示すとおり、脚部70は、略円環状の基体71を備えており、この基体71の外周面の互いに120度離れた3箇所には、互いに離間対向した一対の突出板73,73が一体的に突設されている。そして、この一対の突出板73,73のそれぞれには、支軸72が架設されている。
脚部70は、基体71の下方に延びる3本の棒状の脚74を備えている。これらの脚74は、基体71に設けられた一対の突出板73,73のそれぞれに支軸72を介して回動可能に設けられている。
また、脚74の下端部は外側に向かってL字状に湾曲しており、これにより、脚部70をより安定して自立させることができる。
図4は、上記のように構成された脚部70を備える本発明の実施の形態2に係るガス検出器10の構成を示す正面図である。脚部70を構成する基体71は、ケーシング12の外側面に嵌合される内径を有している。そして、図4に示すとおり、基体71は、台座13の上端付近でケーシング12の外側面に嵌合され固定されている。
台座13には、脚部70を構成する脚74の幅よりも幅広の溝部80が3つ形成されている。使用状態にない場合、脚部70の3本の脚74は、これらの溝部80内に収容されている。そして、ガス検出器10が作業現場内に導入されて作業現場に設置されたときに、図5に示すように、3本の脚74が、基端側の支軸72を中心とする一方向への回動によって基体71から120度間隔の3方向に向かって延在した状態となる。このとき、脚74それぞれの上端部が基体71と接触することにより、回動角度が規制される。このような脚部70の動作により、ガス検出器10は、作業現場の設置面に安定した状態で自立することになる。
なお、本実施の形態のガス検出器10のその他の構成については、実施の形態1の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
上述したとおり、本実施の形態のガス検出器10は、脚部70を備えることにより安定して自立することができる。このガス検出器10の場合、作業現場に水が溜まっているときは台座13の作用により水中に浮いた状態となるため酸素センサ23の姿勢を安定させることができ、また、作業現場に水が溜まっていないときは脚部70の作用により安定して自立することができるため酸素センサ23の姿勢を安定させることができる。その結果、酸素センサ23が備える電極と電解液との接触状態を保つことができるため、高精度な酸素濃度の検出を安定して行うことが可能になる。
なお、本実施の形態における脚部70は、基体71とその基体71に取り付けられた3本の脚74とで構成されているが、脚部70の構成はこのような態様に限定されるわけではない。4本以上の脚を備えていてもよく、また、軸方向に伸縮自在な脚等を備えることにより高さ調整が可能なような構成であってもよい。
(実施の形態3)
実施の形態3は、実施の形態1の場合とガス通流孔の位置等が異なるものである。
図6は、本発明の実施の形態3に係るガス検出器の構成を示す正面図である。また、図7は、本発明の実施の形態3に係るガス検出器の構成を示す平面図である。
図6及び図7に示すように、本実施の形態のガス検出器90は、実施の形態1の場合と異なり、ケーシング12の正面及び背面にガス通流孔が形成されておらず、その代わりに、一端がケーシング12の上面を貫通してその内部に連通し、他端が下向きに開口した管体91,92をケーシング12が具備している。これら管体91及び92の他端の開口が、実施の形態1におけるガス通流孔に相当する。
管体91は、図中の左側の端部がケーシング12の上面を貫通して内部に連通しており、右側の端部が下向きに開口している。他方、管体92は、図中の右側の端部がケーシング12の上面を貫通して内部に連通しており、左側の端部が下向きに開口している。
ケーシング12内の管体91との連通箇所にはファン93が取り付けられている。このファン93が作動することにより、管体91の他端の開口からケーシング12外の空気が吸入され、管体91内を通過してケーシング12内に送り込まれる。また、ケーシング12内の空気が管体92内を通過し、管体92の他端の開口からケーシング12外へ排出される。
このようにケーシング12内に空気を送り込むことにより、ケーシング12の内部に配設された各種のセンサが作業現場における空気のガス濃度を検出することができる。なお、ファン93を設けずに自然吸気によってガス濃度の検出を行うことが可能である点は、実施の形態1の場合と同様である。
本実施の形態のガス検出器90のその他の構成については、実施の形態1の場合と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
上記のように下向きに開口された端部を有する管体91及び92をケーシング12が具備することによって、作業現場内に水が溜まっていたり、降雨等により上方から作業現場内に水が浸入したりする場合であっても、ケーシング12内に水が浸入することを防止することができる。ケーシング12内に水が浸入した場合は各センサが正しい検出をできなくなるおそれがあるが、本実施の形態においてはそのような水の浸入を防止することができるため、高精度な検出を維持することができる。
なお、本実施の形態では管体91及び92が逆U字状をなしているが、この形状に限定されるわけではなく、一端がケーシング12内と連通しており、他端が下向きに開口していればよい。したがって、途中で折れ曲がっているような形状であってもよく、途中に直線状の部分を有しているような形状であってもよい。
(その他の実施の形態)
上記の各実施の形態においては、一酸化炭素、可燃性ガス及び硫化水素の何れかのガスの濃度が閾値を超えたり、酸素濃度が閾値を下回ったりした場合に、作業員に警告を発する手段として、パイロットランプを用いているが、これに限定されるわけではない。例えば、ブザー音を出力する音声出力装置をガス検出器及び/又はガス検出装置が備え、この音声出力装置により出力されるブザー音によって、作業員に警告を発するようにしてもよい。
また、上記の各実施の形態においては、ガス検出器とガス検出装置とがケーブルを介して通信しているが、無線信号を用いることにより通信するように構成されていてもよい。さらに、このように無線信号を用いることによって、ガス検出器から作業員が携帯する携帯型端末装置にガスの検出結果を送信するような構成であってもよい。これ以外にも、例えばケーブルを介してガス検出器からガスの検出結果の入力を受けたガス検出装置から当該携帯型端末装置に当該検出結果を送信するような構成であってもよい。
このように、作業員が携帯する携帯型端末装置に対してガス検出器の検出結果が送信される構成の場合、作業員が作業現場外及び作業現場内の何れにいる場合であっても、即座に検出結果を確認することができる。これにより、ガス濃度が異常な値を示すような危険な状況が生じている場合、作業員は迅速に対応することができるようになる。
また、上記の各実施の形態においては、ガス検出器が備える台座がポリプロピレン樹脂で構成されているが、水に対して浮力を有する材質であれば、他のもので構成されていてもよいことは言うまでもない。さらに、台座の形状も上記の構成に限定されるわけではなく、ガス検出器が水中に浮かんだ状態を保持できれば他の構成であってもよい。
このように、ガス検出器を水中に浮かんだ状態に保持するような構成であればよいので、ガス検出器の下方に位置する台座ではなく、その他の部位に設けられる浮き部材を備える構成であってもよい。
また、上記の各実施の形態におけるガス検出装置が、ブロアー及び送気用ホースを備え、これらを用いて作業現場外から作業現場内へ空気を送り込む機能を備えていてもよい。この場合、例えば光触媒フィルター等によって清浄化された空気を送り込むようにすることもできる。
さらに、ガス検出装置が吸気用ホースを備えることにより、作業現場内から作業現場外への吸気を行うような構成も考えられる。ここで、吸気された空気を光触媒フィルター等によって清浄化することにより、作業現場における粉塵等を除去することができる。
なお、上記の各実施の形態は、適宜組み合わせることが可能である。
本発明のガス検出器及びガス検出システムは、マンホール内等の作業現場における空気中のガス濃度を検出するガス検出器及びガス検出システムなどとして有用である。
1 ガス検出器
2 ガス検出装置
10 ガス検出器
12 ケーシング
13 台座
14 ケーブル
15 パイロットランプ
16 ガス通流孔
20 センサ収容部
21 ファン
22 一酸化炭素センサ
23 酸素センサ
24 可燃性ガスセンサ
25 硫化水素センサ
26 水センサ
31 空洞部
40 作業現場外
41 作業現場内
42 マンホール
50 パイロットランプ
51 表示パネル
70 脚部
71 基体
72 支軸
73 突出板
74 脚
80 溝部
90 ガス検出器
91,92 管体
93 ファン

Claims (7)

  1. 作業現場外からその下方に位置する作業現場内に導入され、当該作業現場における酸素を含むガスを検出するガス検出器において、
    ガスを通流させるためのガス通流孔が形成されたケーシングと、
    正極、負極、当該正極及び負極に接触する電解液、並びに酸素を透過するための酸素透過膜を有し、前記ケーシング内に配設されたガルバニ電池式酸素センサとを備え、
    前記ケーシングは、前記導入される際に前記作業現場外と前記作業現場内とにわたって延びるケーブルの一端と接続されており、
    前記ケーシングには、当該ケーシングを前記作業現場内の水面付近に浮かす浮き部材が配設されている、ガス検出器。
  2. 前記ケーシングには、前記ガルバニ電池式酸素センサが傾斜姿勢をとるのを規制する脚部がさらに設けられている、請求項1に記載のガス検出器。
  3. 前記ケーシング内には、可燃性ガスを検出する可燃性ガスセンサ、硫化水素を検出する硫化水素ガスセンサ、及び一酸化炭素を検出する一酸化炭素センサがさらに設けられている、請求項1または2に記載のガス検出器。
  4. 作業現場における水を検知する水センサをさらに備える、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のガス検出器。
  5. 前記ケーシングは、一端が当該ケーシングの上面を貫通してその内部に連通する管体を具備しており、前記管体の他端が下向きに開口することにより前記ガス通流孔が形成されている、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のガス検出器。
  6. 前記管体は逆U字状をなしており、その一端が前記ケーシングの内部に連通し、その他端が下向きに開口している、請求項5に記載のガス検出器。
  7. 請求項1乃至請求項6の何れかに記載のガス検出器と、
    当該ガス検出器と前記ケーブルを介して接続され、当該ガス検出器によるガスの検知結果に応じて、前記作業現場外に対して警告を発する警告出力部を有するガス検出装置とを備える、ガス検出システム。
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