JP2009270988A - 重ね合わせずれ量算出方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

重ね合わせずれ量算出方法及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】TISの平均値以外の重ね合わせ測定精度に関わる指標も考慮し、総合的に最適な焦点位置を決定できる重ね合わせずれ量算出方法を提供する。
【解決手段】重ね合わせずれ量の相関係数、基板面内のTISの3σ、繰り返し測定再現性を考慮し、(焦点位置決定値)=−(相関係数)+(基板面内TISバラツキ)+(繰り返し測定再現性)と、上記焦点位置決定値を定義する。この焦点位置決定値を測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置決定指標として用いる。この焦点位置決定値が最小となる焦点位置を最適な焦点位置と決定し、その最適焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板に回路パターンを形成する際の重ね合わせ精度測定工程、及びそれを含む半導体装置の製造方法に関する。
半導体基板に微細加工を施すフォトリソグラフィ工程においては、まず、基板上にフォトレジスト(感光材料)を一様に塗布し、縮小投影露光装置により回路パターンをフォトレジスト膜に転写する。そして、アルカリ水溶液を含む現像液で露光部を溶出させフォトレジストパターンを形成する。
ところで、半導体デバイスを構成する素子の微細化が加速するにつれ、回路パターンレイヤ間の重ね合わせ精度に対する要求が厳しくなってきている。即ち、回路パターンが形成された各レイヤを、位置ずれがないように重ね合わせなければならない。このため、半導体集積回路の製造工程中で精度良くレイヤ間の重ね合わせずれ量(以下、「ずれ量」と略す)を測定し、工程管理することが重要になっている。
以下、このずれ量測定方法について説明する。図8はレイヤの重ね合わせを示す断面図であり、ゲート電極上にコンタクトホールを形成する場合を例としている。この図8では、半導体基板201上に、半導体集積回路内部でゲート絶縁膜として作用する絶縁膜202が形成されている。そして、ゲート絶縁膜202上には、ゲート電極材料である導電性膜による第一のパターン203が、フォトリソグラフィとドライエッチングにより形成されている。後述するように、この第一のパターン203が、ずれ量測定において主尺となる。
さらに、この第一のパターン203、上記ゲート絶縁膜202及び半導体基板201を覆うように、層間絶縁膜204が堆積されている。また、層間絶縁膜204上には、フォトリソグラフィにより、コンタクトホールとなるべき孔状の開口部205を持つ第2のパターン(以下、「第2のパターン205」と略記する)が形成されている。後述するように、この第2のパターン205が、ずれ量測定において副尺となる。
ここで、回路内のコンタクトホールパターンがゲート電極上に位置するためには、第2のパターン205は第一のパターン203の上に位置決めされなければならない。従って、第一のパターン203と第2のパターン205との重ね合わせにずれがあれば、ゲート電極とコンタクトホールパターンとはずれていることが分かる。そこで、これら第一のパターン203と第2のパターン205の端部(開口端)を、ずれ量測定のマーク(以下、「測定マーク」と呼ぶ)として利用する。
図9及び図10は上述の測定マークを示す平面図、図11は図9のX1−X1部断面図(以下、「X方向断面図」と呼ぶ)、図12は、図9のY1−Y1部断面図(以下、Y方向断面図とする)である。この図9,10に示すように、ずれ量測定マークは平面的には、主尺となる第一のパターン203の端部に当たる外側ボックスマークと、副尺となる第2のパターン205の端部に当たる内側ボックスマークから成る。この構成は、一般的にボックスインボックスマークと呼ばれる。以下、この測定マークを用いたずれ量測定について説明する。
ずれ量測定では、測定マーク上方から測定マークに対して垂直に測定光501を照射し、図11,12に示すように、上方の固定位置に設置した光学顕微鏡(図示せず)を通してCCD(Charge Coupled Device)カメラで測定マークを撮像する。撮像した測定マークの画像を基に、測定マークを含む撮像領域の特定位置を原点とする平面直交座標系において、図10に示す外側ボックスマークの左側エッジ301、右側エッジ302、下側エッジ303、上側エッジ304のエッジ位置を各々検出する。そして、左側エッジ301と右側エッジ302の中線及び、下側エッジ303と上側エッジ304の中線の交点を外側ボックスマークの中心位置Oとする。
同様に、内側ボックスマークの左側エッジ305、右側エッジ306、下側エッジ307、上側エッジ308のエッジ位置を各々検出する。そして、図10に示すように、左側エッジ305と右側エッジ306の中線及び、下側エッジ307と上側エッジ308の中線の交点を内側ボックスマークの中心位置Aとする。このとき、図9に示すように、外側ボックスマーク中心位置Oを原点とするXY直交座標系において、原点Oから内側ボックスマーク中心位置AまでのベクトルOAのX成分15がX方向ずれ量となる。また、ベクトルOAのY成分16がY方向ずれ量となる。
ここで、第一のパターン203(図8)の図11におけるX方向断面図で示す左側壁401は、図10における左側エッジ301に対応し、第一のパターン203のX方向右側壁402(図11)は図10の外側ボックスマークの右側エッジ302に対応する。また、第2のパターン205(図8)のX方向左側壁405(図11)は、図10における左側エッジ305に対応し、第2のパターン205(図8)のX方向右側壁406(図11)は、図10における右側エッジ306に対応する。
さらに、第一のパターン203のY方向断面図で示す左側壁403(図12)は、外側ボックスマークの下側エッジ303(図10)に対応し、第一のパターン203のY方向断面図で示す右側壁404(図12)は、外側ボックスマークの上側エッジ304(図10)に対応する。また、第2のパターン205(図8)のY方向断面図で示す左側壁407(図12)は、内側ボックスマークの下側エッジ307(図10)に対応し、第2のパターン205(図8)のY方向断面図で示す右側壁408は、内側ボックスマークの上側エッジ308(図10)に対応する。
図11、図12においては、測定光501が測定マークから光学顕微鏡に対して垂直に得られている。このため、光学顕微鏡による上下方向の観察位置、即ち焦点面位置を基準点として、第一のパターン203の左側壁401と右側壁402の位置、及び第2のパターン205の左側壁405と右側壁406の位置を、測定光501により検出できる。そして検出した第一のパターン203の左側壁401と右側壁402とのX軸方向の中点位置Oから、第2のパターン205の左側壁405と右側壁406とのX軸方向の中点位置AxまでのベクトルOAxの長さを求めると、これがX方向ずれ量となる。これは即ち図9に示すベクトルOAのX成分15である。
同様にY軸方向において、第一のパターン203の左側壁403と右側壁404の位置、及び第2のパターン205の左側壁407と右側壁408の位置を、測定光501により検出する。そして検出された第一のパターン203の左側壁403と右側壁404とのY軸上における中点位置Oから、第2のパターン205の左側壁407と右側壁408とのY軸上における中点位置AyまでのベクトルOAyの長さを求めると、これがY方向ずれ量となる。これは即ち図9に示すベクトルOAのY成分16である。
以下さらにX方向ずれ量を例にとって説明していく。説明のため、上記XY平面を光学顕微鏡の焦点面にとることにする。上述のように測定光501が光学顕微鏡に対して垂直に得られる理想的な光学系の場合は、測定されたずれ量は真値と言える。しかしながら現実には光学顕微鏡の物理的な取り付け位置のずれ、あるいは光学顕微鏡のレンズが有するレンズ収差の影響による光軸ずれが生じるのは避けられない。このため、図13で示すように、測定光501は光学顕微鏡の焦点面に対する垂線502から僅かな角度θ傾いて入射することになる。すると、第一のパターン203の左側壁401、右側壁402、第2のパターン205の左側壁405、右側壁406の位置を正確に検出することが困難になるという問題がある。
なぜならば、第一のパターン203の左側壁401と右側壁402の位置、第2のパターン205の左側壁405と右側壁406の位置を測定光501により検出することは、X軸上の焦点面での各側壁位置を検出していることになる。即ち、左側壁401像と右側壁402像とのX軸方向中点位置Oから、左側壁405像と右側壁406像とのX軸上における中点位置A’xまでのベクトルOA’xの長さをX方向ずれ量として測定を行っているのである。この場合、測定光501が垂直に入射している場合のX方向ずれ量OAxに対して、真値とは異なる結果となることが理解できる。
図14は上記測定マークの図13と同じX方向断面図であるが、光学顕微鏡を含む光学系ユニットを半導体基板に対して垂直方向(以下、Z方向とする)へ移動し、図13の場合よりも測定マークに対する光学顕微鏡の焦点位置18(すなわちXY平面の高さ)を上方に位置するように変更した時の状態を示している。測定光501によって検出される第一のパターン203の左側壁401像と右側壁402像のX軸上(焦点面)での水平位置及び第2のパターン205の左側壁405像と右側壁406像のX軸上(焦点面)での水平位置は、測定光501が斜め入射であることとX軸のZ軸方向の高さ位置が図13とは異なっていることにより、上に説明したことから図13における検出位置とは異なり、したがって光学顕微鏡測定から得られるX方向重ね合わせずれ量OC’xもOC’x≠OA’xとなり異なる結果が得られることは図13の場合と同様に理解できる。
図15は層間絶縁膜204と第2のパターン205を構成するフォトレジストの膜厚が図13、図14とは異なる場合の測定マーク断面図である。光学顕微鏡にて測定する時の焦点位置(X軸のZ方向の高さ)が図13における焦点位置(X軸のZ方向の高さ)と同一であるとしても、半導体基板の主面に対して斜めに入射する測定光501によって検出される第一のパターン203の左側壁401像、右側壁402像の測定位置及び第2のパターン205の左側壁405像、右側壁406像の測定位置から得られるX方向重ね合わせずれ量OD’xは、OD’x≠OA’xとなり異なる結果を得る。これも上に説明したように層間絶縁膜204の膜厚とフォトレジストの膜厚が互いに異なるためである。
このように、測定光学系の影響を著しく受ける場合、測定器自体の要因あるいは半導体基板上に形成された膜構造自体の要因によりずれ量も異なってくるので、精度良くずれ量測定を行うためには最適な焦点位置を検討する必要がある。同時に測定光501が測定マークに対して垂直に入射しない場合に得られるずれ量OA'xを測定光501が測定マークに対して垂直に入射する場合に得られるずれ量の真値OAxへ近づけるために、ずれ量OA'xに対して補正を行う必要がある。以下に従来から行われている補正方法を説明する。
まず、図16(a)に示すように、半導体基板600をノッチNが下向きになるように、ステージ上に置く。次に、図8に示す層間絶縁膜204の基板600面内における膜厚ばらつき及び第2のパターン205を形成するフォトレジストの基板600面内の膜厚ばらつきを考慮し、基板600面内に均等に配置された複数(本説明では基板面内5箇所)の測定マークについてずれ量測定を行う。このとき、1個の測定マークにおいて光学顕微鏡を含む光学系ユニットの焦点位置を50nm〜300nmの間隔で2点〜11点Z方向へ移動しながら測定を行う。そして、各々の焦点位置においてずれ量OA'xn(ただし、nは焦点位置数で2〜11)を得る。
次に、図16(b)に示すように、図16(a)における基板600を180°回転させてノッチNを上向きにしてステージ上に置く。そして、各測定マーク19、20、21、22、23につき図16(a)と同一間隔でZ方向へ焦点位置を移動しながら測定を行う。すると、各測定マーク19、20、21、22、23に対する各々の焦点位置においてずれ量OB'xn(ただし、nは焦点位置数で2〜11を得る。図17は図13の測定マークX方向断面図を180°回転させた図であり、このようにノッチNを回転した場合に対応する。
そして最後に、TIS(Tool Induced Shift)と呼ばれる(OA’x+OB’x)/2を、OA’x及びOB’xを方向性を持ったベクトル量として算出する。この値は光学系の影響による光軸ずれを起因とするずれ量の誤差成分である。すなわち各測定マーク19、20、21、22、23の各焦点位置毎に得るTISを各測定マークに関して平均して基板600面内のTIS平均値とする。各焦点位置毎に基板600面内のTISの平均値を算出する時、この基板600面内のTISの平均値が最小となる焦点位置はずれ量測定時の最適な焦点位置である。
ここで図13で示すずれ量OA’xが最適焦点位置のずれ量であったと仮定すると、ずれ量OA’xから、最適焦点位置での基板600面内TISの平均値を減ずる。これにより、ずれ量OA’xを測定光が半導体基板に対して垂直に入射した時のずれ量の真値OAx(図11)に限りなく近づけようとする技術が、下記の特許文献1に開示されている。
特開2005−156487号公報
上述したように、TISはずれ量測定の際、光学系の影響により生じる光軸ずれを起因とするずれ量の誤差成分である。上記従来技術は、ずれ量測定時の焦点位置の変動に対して基板面内のTISの平均値が変動する時、基板面内のTISの平均値が最小となる焦点位置をずれ量を測定する上で最適な焦点位置と決定する。そして、最適な焦点位置における基板面内のTISの平均値で、このずれ量を補正する。この手法は重ね合わせ測定精度を向上するための有効な手段の一つと言える。
しかし、この従来技術には次のような問題点がある。同一測定マークを少なくとも10回以上測定することにより得る重ね合わせ測定ずれ量のバラツキを3σ(標準偏差σの3倍とする)で表すとする。これは重ね合わせ測定精度を評価する指標の一つである繰り返し測定再現性と呼ばれる数値である。ここで、ずれ量測定時の焦点位置変動に対して、この繰り返し測定再現性(3σ)の変動を確認すると、以下のようなことが分かる。
図18(a)に示すグラフは、横軸にずれ量測定時の焦点位置をとり、縦軸に基板面内のTISの平均値をとっている。ここで、TISの平均値として、基板表面に平行なX軸方向の基板面内TIS平均値(菱形のドット)、基板表面に平行なY軸方向の基板面内TIS平均値(四角形のドット)、及びX軸、Y軸方向の基板面内TIS平均値の二乗和平均平方根(三角形のドット)をプロットしている。
図18(b)に示すグラフは、横軸に重ね合わせずれ量測定時の焦点位置をとり、縦軸を上記の繰り返し測定再現性をとっている。そして、この繰り返し測定再現性として、X軸方向繰り返し測定再現性(菱形のドット)、Y軸方向繰り返し測定再現性(四角形のドット)、及びX軸、Y軸方向繰り返し測定再現性の二乗和平均平方根(三角形のドット)をプロットしている。
ここで、図18(a)に示す、X、Y方向TISの平均値の二乗和平均平方根の値が最小となる破線24で囲んだ焦点位置5を最適な焦点位置と決定したとする。すると、図18(b)に示すように、破線25で囲んだ焦点位置5におけるX軸、Y軸方向繰り返し測定再現性の二乗和平均平方根の値は最小とはなっていない。このように、上記従来技術の最適な焦点位置を決定する手法では、重ね合わせ測定精度を向上することは困難なのである。
このように、精度良く重ね合わせ測定を行うことができなければ、露光機へのずれ量補正フィードバックが適正に行われず、重ね合わせずれが生じ、これがフォトレジストパターン形成のやり直し再生率増加の原因となる。また、重ね合わせずれを正確に検出できずに次工程へ半導体基板が流出すれば、製品の品質低下を招く原因となり得る。
そこで、本発明では、重ね合わせずれ量測定において、測定マークに対する光学顕微鏡の焦点位置を最適に決定することが測定精度を左右する重要なパラメータの一つと考えた。そして、従来の基板面内のTISの平均値に重みを置かず、基板面内のTISの平均値以外の重ね合わせ測定精度に関わる指標も考慮し、総合的に最適な焦点位置を決定できる重ね合わせずれ量測定方法、及びそれを用いた半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、例えば、半導体製造プロセスにおけるフォトリソグラフィ工程の一つである重ね合わせずれ量測定において、光学系の影響により生じる光軸ずれを起因とする重ね合わせずれ量の誤差成分TISの補正に関する。そして、TIS及び重ね合わせずれ量測定時の焦点位置の決定手法に関して従来技術が有する上述の課題を解決するべく、本発明者は実験を通じて重ね合わせずれ量測定精度をより向上させる本発明を案出するに至った。
即ち、重ね合わせ測定精度を大きく左右する、測定マークに対する光学顕微鏡の焦点位置を決定する指標として、基板面内のTISの平均値に着目する従来の方法では、精度を評価する指標の一つである繰り返し測定再現性が最小となる焦点位置を捕らえることが不可能であることが判明した。故に、単一の評価指標のみによって重ね合わせ測定精度を向上することは非常に困難である。
本発明は基本的に、光学系の影響により光軸ずれが生じる際の重ね合わせずれ量測定において、測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置を決定する手法を特徴とする。
第1の手法は、回路パターン間の重ね合わせずれ量を測定する測定マークにおいて、前工程で形成された主尺となる外側ボックスマークのエッジと、現在の工程で形成される副尺となる内側ボックスのエッジ間の間隔を、走査型電子顕微鏡を用いて測長する。この算出された重ね合わせずれ量と、同一の測定マークに対して、重ね合わせ測定器においては測定マークに対する光学顕微鏡の焦点位置を移動させながら測定を行い、得られる重ね合わせずれ量との焦点位置毎に算出される相関係数を、最適な焦点位置を決定する指標として用いる。そして、相関係数を用いて決定した最適な焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行うことを特徴とする。
第2の手法は、光学系の影響による光軸ずれを起因とする重ね合わせずれ量の誤差成分であるTISの基板面内のバラツキを3σ(標準偏差の3倍)で表し、基板面内のTISの3σを測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置決定指標として用いる。そして、その規格値を測定器自体が有する実力値よりも厳しく設定し、規格を満たす焦点位置の範囲内において基板面内のTISの3σが最小となる焦点位置を最適な焦点位置と決定する。これにより、その最適焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行うことができる。
第3の手法は、同一の測定マークについて複数回、重ね合わせずれ量測定を行い、得られる重ね合わせずれ量のバラツキを3σ(標準偏差の3倍とする)で表す。これは、重ね合わせ測定精度を評価する指標の一つである繰り返し測定再現性とよばれ、これを測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置決定指標として用いる。そして、その規格値を、測定器自体が有する繰り返し測定再現性の実力値よりも厳しく設定し、規格を満たす焦点位置の範囲内において、繰り返し測定再現性が最小となる焦点位置を最適な焦点位置と決定する。これにより、その最適焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行うことができる。
第4の手法は、請求項1に記載の相関係数、請求項2に記載の基板面内のTISの3σ、及び請求項3に記載の繰り返し測定再現性の全てを考慮し、(焦点位置決定値)=−(相関係数)+(基板面内TISバラツキ)+(繰り返し測定再現性)と、上記焦点位置決定値を定義する。この焦点位置決定値を測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置決定指標として用いる。この焦点位置決定値が最小となる焦点位置を最適な焦点位置と決定し、その最適焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行う。
第5の手法は、重ね合わせ測定精度向上方法であって、前工程において外側ボックスマーク形成時に、その工程における最小寸法管理パターン以上のライン幅とする2本の棒状パターンを十分な間隔を置いて配置する。これらをX、Y方向の重ね合わせずれ量測定に
対応するように垂直方向、水平方向に2組形成し、現在の工程において内側ボックスマーク形成時には、ライン幅をその工程における最小寸法管理パターン幅以上とする。ここで、棒の長さは先に形成した2本の棒状パターンよりやや長い1本の棒状パターンを、垂直方向、水平方向の各々の2本の棒状パターンの中央となるよう配置形成する。そして、重ね合わせずれ量を測定する際には、ラインとラインの間隔を、走査型電子顕微鏡にて高倍率でより精度良く測長することにより、重ね合わせずれ量を算出することができる専用の測定パターンを有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、光学系の影響により光軸ずれが生じる場合、上述の相関係数、基板面内のTISの3σ及び繰り返し測定再現性を、測定マークに対する光学顕微鏡の最適な焦点位置決定指標として用いる。これにより、最適な焦点位置を決定し、その最適な焦点位置における基板面内のTISの平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行うことで、精度良く重ね合わせずれ量測定を行うことが可能である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4は本発明において使用する重ね合わせずれ量測定マーク(以下、単に、「測定マーク」とする)を示す平面図である。重ね合わせずれ量(以下、「ずれ量」と略す)の測定を行う際に主尺となる外側ボックスマークは、半導体基板上に既に形成されている。また、副尺となる内側ボックスマークは、外側ボックスマークの形成後その上層にフォトレジストで形成されており、例えば図8から図10と同様な構造を有する。
本発明によるずれ量測定方法を説明すると、まず一例として少なくとも半導体基板面内20箇所以上に形成されている測定マークに対して、走査型電子顕微鏡を用いて図4に示す外側ボックスマークの左側エッジ101と内側ボックスマークの左側エッジ105の間隔を測長し間隔aを得る。
一般に走査型電子顕微鏡による測長はきわめて精度が高いが、この走査型顕微鏡のみを用いた測長では、測長に多大な時間を要する。そこで、この走査型電子顕微鏡によるずれ量と、光学顕微鏡を用いた重ね合わせ精度測定システム(以下「システム」と略す)で測定したずれ量との相関を求めておき、実際の測定にはシステムを用いようというのが本実施形態の狙いである。
さて、同様に走査型電子顕微鏡を用いて、図4に示す外側ボックスマークの右側エッジ102と内側ボックスマークの右側エッジ106の間隔bを得る。また、外側ボックスマークの下側エッジ103と内側ボックスマークの下側エッジ107の間隔cを得る。さらに、外側ボックスマークの上側エッジ104と内側ボックスマークの上側エッジ108の間隔dを得る。
図4に示す外側ボックスマークの中心を原点OとするX、Y直行座標系を基準として内側ボックスマークの中心位置をFとする。このとき、ベクトルOFのX成分がX方向ずれ量であり、Y成分がY方向ずれ量として測定される。走査型電子顕微鏡で測長して得た各間隔a、b、c、dとX、Y方向ずれ量は、下記の数式1に示す関係で表すことができる。
Figure 2009270988
次に、走査型電子顕微鏡を用いて得たX、Y方向ずれ量と、システムでの測定により得たX軸、Y軸方向重ね合わせずれ量との相関係数Rを算出する。この相関係数Rは例えば以下に示す数式2、3を用いて具体的に算出することができる。
まず、走査型電子顕微鏡のn回目の測長で得られた(X、Y方向)ずれ量をSnとする。ただしnは、1つの半導体基板内の測定マーク数である。そしてこの平均値をSaとする。次に、システムによるn回目の測定で得られた(X、Y方向)ずれ量をVnとし、同様にこの平均値をVaとする。そして、次の量を導入する。
Figure 2009270988
すると、上記相関係数Rは
Figure 2009270988
として求められる。
図3(a)は横軸にシステムの光学顕微鏡の焦点位置(Z方向の位置)、縦軸に各焦点位置において上に述べたようにして求めた相関係数を取ったグラフである。X軸方向の相関係数(菱形のドット)、Y軸方向の相関係数(四角形のドット)、及びX軸方向とY軸方向相関係数を含めた二乗和平均平方根(三角形のドット)についてプロットしてある。この図3においてX軸、Y軸方向相関係数の二乗和平均平方根に対して、統計的に相関が強いと判断できる0.7以上を規格値と設定し、X軸、Y軸方向相関係数の二乗和平均平方根が0.7以上となる焦点位置の範囲4を確定する。その範囲4内において、X、Y方向相関係数の二乗和平均平方根が最大となる破線5で囲んだ焦点位置8を、システムによる重ね合わせずれ量測定時の最適な焦点位置とする。
次に図3(b)は図18(a)と同様にして得られた半導体基板上20カ所以上の測定マークに関するX軸方向及びY軸方向TIS平均値とX軸、Y軸方向の基板面内TIS平均値の二乗和平均平方根の焦点位置依存性を示すグラフであり、図3(a)とともに予め作成されたものである。そしてこのグラフ上で破線6で囲まれ、ずれ量測定時の最適な焦点位置として決定した上記焦点位置8におけるX軸、Y軸方向の基板面内のTISの平均
値を用いて、測定されたX軸方向、Y軸方向重ね合わせずれ量それぞれを補正することにより最終的なずれ量を算出する。
図2は、同一測定マークを少なくとも10回以上測定することによって算出した、繰り返し測定再現性の累積度数分布を示すグラフである。上記の通り、繰り返し測定再現性とは、ずれ量測定値のバラツキを3σで表した数値である。この例は半導体基板面内の少なくとも200箇所以上の重ね合わせ測定マークに対して繰り返し測定再現性データを取得してプロットしている。曲線3aは図18(a)に関して説明した従来の方法により決定した焦点位置5における累積度数分布曲線、曲線3bは本実施形態により決定した焦点位置8における累積度数分布曲線を示す。このグラフから累積度数0.5に位置でこの実施の形態によって算出された重ね合わせずれ量に関する繰り返し測定再現性は従来法と比較して1.5倍以上向上し、高い重ね合わせ測定精度が得られることが解る。
半導体集積回路の製造工程では、ある特定のデバイス品種が初めて製造工程に投入される前に、予め図3(a)、(b)の関係が作成される。そして、それに基づいてシステムにおいて最適焦点位置と最適焦点位置における基板面内のTISの平均値であるずれ量補正値が設定される。一旦これらが設定されれば、そのデバイス品種の特定の2つのフォトマスクレイヤ間の重ね合わせ測定に対しては固定して使用される。こうしてずれ量が求められると、次のロットの露光に際してそのずれ量を補正するように露光装置が調整され、露光処理されるのである。
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態によるずれ量測定マークを示す概要図であり、第1の実施の形態の図4のマークに代わって使用される。この測定マークは、第1の実施の形態で説明したものと同様の外側ボックスマーク、内側ボックスマークと、その近傍に形成され、既に述べたX軸方向及びY軸方向に平行なライン状の重ね合わせずれ量測定マーク7,8からなる。外側ボックスマーク110とライン状マーク111,112,113、114は半導体基板上の同一層で同時に形成され、内側ボックスマーク120とライン状マーク121、122は例えば同一のレジスト膜から同時に形成される。また、ライン状マークはマスク合わせ工程における要管理最小寸法以上のライン幅を持っている。ライン状マーク121、122の長さはライン状マーク111,112,113、114よりもやや長く、X軸方向、Y軸方向の各々の2本のライン状マーク111,112,113、114の中央となるように配置される。なお、この図5では、これらライン状マークがずれ量を含んでいるのでずれたように表されているが、上記の中央という意味は、半導体基板上でマークパターンを設計する段階でのレイアウトを指している。
図3(a)の関係を作成する場合、走査型電子顕微鏡によるX軸方向ずれ量、Y軸方向ずれ量の測定はライン状マーク7、8を用いて行い、光学顕微鏡を含むシステムによる重ね合わせずれ量の測定は内側及び外側ボックスマーク110、120を用いて行う点が第1の実施形態とは異なる点である。これ以外の重ね合わせずれ量補正に至る工程は同一である。走査型電子顕微鏡による重ね合わせずれ量測定にライン状マーク7、8を用いれば、マーク自体が要管理最小寸法に近い寸法を有しているので高倍率で測長することができる。このため、第1の実施形態のように寸法の大きいボックス型重ね合わせずれ量測定マークを直接走査型電子顕微鏡で測長するよりも、精度の良いずれ量測定を行うことができる。X軸方向、Y軸方向重ね合わせずれ量は
Figure 2009270988
で算出することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では光学顕微鏡を含むシステムを用いて補正された重ね合わせずれ量を算出するための最適焦点位置及び補正量を求めることを目的として、図3(a)に示す相関関係を用いた。この相関関係は、走査型電子顕微鏡によるX、Y軸方向ずれ量と、シス
テムによるX軸、Y軸方向重ね合わせずれ量との相関関係であった。しかしながら別のパラメータを用いることも可能である。以下に本発明の第3の実施形態による補正されたずれ量算出方法について説明する。
図6はシステムの光学系の影響による光軸ずれを起因とする、ずれ量の誤差成分であるTIS値の半導体基板面内のバラツキである3σ(標準偏差σの3倍)と各焦点位置との関係を示すグラフである。TIS値が半導体基板面内でばらつく要因は、既に説明したように半導体集積回路装置を形成している層間絶縁膜やフォトレジスト等の基板面内の膜厚バラツキによるところが大きいといえる。図6(a)にはX軸方向の基板面内TIS3σ(菱形のドット)、Y軸方向の基板面内TIS3σ(四角形のドット)、及びX軸方向とY軸方向の基板面内TIS3σの二乗和平均平方根(三角形のドット)をプロットしている。TIS値の3σは半導体基板上の20箇所以上に形成された図4,図5のような測定マークを利用して得た各箇所でのTIS値から計算することができる。
次にシステムの構造や機構に基づくTIS値のばらつき(3σ)の70%以下、例えば具体的には2.8nm以下を規格値に設定し、図6(a)からその規格値範囲に入る焦点位置の範囲9を求める。次いでその範囲9内においてX軸、Y軸方向の基板面内TIS3σの二乗和平均平方根が最小となる破線10で囲んだ焦点位置8を重ね合わせずれ量測定時の最適焦点位置として選択する。そして図6(b)に示す基板面内TIS平均値の焦点位置依存性から破線11で囲んだ焦点位置8におけるX軸、Y軸方向の基板面内TIS平均値で、システムで測定し算出したX軸方向、Y軸方向それぞれの重ね合わせずれ量を補正する。
本発明の第3の実施形態による方法を用いてずれ量を求めても、第1の実施形態と同様に、図2に示すような、ずれ量に関する繰り返し測定再現性の累積度数分布となる。従って、従来法によって求めた焦点位置においてずれ量を測定するよりも繰り返し測定再現性が1.5倍以上向上する。そして第1の実施形態と同じように算出された補正量を用いてずれ量を補正するように露光装置が調整され、次のロットの半導体基板が露光処理されるのである。
(第4の実施形態)
光学顕微鏡を含むシステムを用いて補正されたずれ量を算出するための最適焦点位置及びずれ量の補正量を求めるためには以下のようにしてもできる。以下、本発明の第4の実施形態による、精度のよいずれ量を算出できる最適焦点位置及び補正値の決定方法について説明する。図7(a)は既に説明している図18(b)と同様の図であって、測定マーク1個につき少なくとも10回以上測定することにより得るずれ量のバラツキである繰返し測定再現性と、システムによる測定時の焦点位置との関係を示す図である。
まずこの図7(a)において、システムの構造や機構自体に基づくX軸、Y軸方向繰り返し測定再現性の二乗和平均平方根値に関する実力値(実際に得られる二乗和平均平方根値の略最大値と考えてもよい)以下の規格値(例えば実力値の70%以下、具体的には2.8nm以下)を設定する。次にこの規格値以下を満足する焦点位置の範囲12を決定する。その範囲12内においてX軸Y軸方向繰り返し測定再現性の二乗和平均平方根値が最小となるような、破線13で囲んだ焦点位置8をずれ量測定時の最適焦点位置と決定する。そして複数の測定マークが形成されている半導体基板上の基板面内TIS平均値と焦点位置との関係を示す図7(b)において、破線14で囲んだ焦点位置8におけるX軸及びY軸方向の基板面内のTISの平均値で各測定マークにて測定したX軸及びY軸方向ずれ量それぞれを補正することにより補正は終了する。
本発明の第4の実施形態による方法を用いて重ね合わせずれ量を求めても図2に示す、ずれ量に関する繰り返し測定再現性の累積度数分布となり、従来法によって求めた焦点位置においてずれ量を測定するよりも繰り返し測定再現性が1.5倍以上向上する。そして第1の実施形態と同じように算出された補正量を用いてずれ量を補正するように露光装置が調整され、次のロットの半導体基板が露光処理されるのである。
(第5の実施形態)
光学顕微鏡を含むシステムを用いて補正されたずれ量を算出するための最適焦点位置及びずれ量の補正量を求めるためには以下のようにしてもできる。以下、本発明の第5の実施形態による、精度のよいずれ量を算出できる最適焦点位置及び補正値の決定方法について説明する。図1は焦点位置決定値というパラメータとシステムの焦点位置との関係を示すグラフである。ここで焦点位置決定値は、先に説明した相関係数、基板面内TISの3σ、繰り返し測定再現性の全てを考慮し、
焦点位置決定値=−(相関係数*)+(基板面内TISの3σ*)+(繰り返し測定再現性*)と定義する。ここで
相関係数*=X軸方向及びY軸方向相関係数の二乗和平方平方根
基板面内TISの3σ=X軸方向及びY軸方向基板面内TISの3σの二乗和平均平方根
繰り返し測定再現性*=X軸及びY軸方向繰り返し測定再現性の二乗和平均平方根
である。
まず、図1のようにシステムの各焦点位置について上式に基づき焦点位置決定値を算出し、焦点位置決定値と焦点位置との関係を求める。次にこの関係(図1)から焦点位置決定値が最小となる破線1で囲んだ焦点位置8を、ずれ量測定を行う場合の最適焦点位置と決定する。次に複数の測定マークが形成されている半導体基板上の基板面内TIS平均値と焦点位置との関係を示す図1(b)を参照する。そして、破線1で囲んだ焦点位置8におけるX軸及びY軸方向の基板面内のTISの平均値で半導体基板上の各測定マークにて測定したX軸及びY軸方向ずれ量それぞれを補正することにより、補正された高精度のずれ量を得る。
本発明の第5の実施形態による方法を用いてずれ量を求めても、図2に示すずれ量に関する繰り返し測定再現性の累積度数分布となり、従来法によって求めた焦点位置においてずれ量を測定するよりも繰り返し測定再現性が1.5倍以上向上する。そして第1の実施形態と同じように算出された補正重ね合わせ量を用いてずれ量を補正するように露光装置が調整され、次のロットの半導体基板が露光処理されるのである。
本発明は、重ね合わせずれ量測定を行う過程において、測定マークに対する光学顕微鏡の最適焦点位置を決定し、その焦点位置において、光軸ずれ起因の誤差成分TISの基板面内平均値を個々の重ね合わせずれ量に対して補正を行う。これにより、重ね合わせ測定精度を向上する効果を有し、半導体デバイスの製造方法として有用である。
本発明の実施の形態5に基づく焦点位置決定方法を説明する図 本発明の実施の形態1、3、4、5による具体的な精度向上効果を説明する図 本発明の実施の形態1に基づく焦点位置決定方法を説明する図 本発明の実施の形態1に基づく重ね合わせずれ量測定を説明する図 本発明の実施の形態2に基づく重ね合わせずれ量測定マークを説明する図 本発明の実施の形態3に基づく焦点位置決定方法を説明する図 本発明の実施の形態4に基づく焦点位置決定方法を説明する図 従来の重ね合わせずれ量測定マークの断面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークの平面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークの平面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークのX方向断面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークのY方向断面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークのX方向断面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークのX方向断面図 従来の重ね合わせずれ量測定を説明する測定マークのX方向断面図 従来のTIS測定方法を説明する概略図 従来のTIS測定方法を説明する測定マークのX方向断面図 本発明が解決しようとする課題を説明する図
符号の説明
1 焦点位置8とその決定値の値を示す
2 焦点位置8とその基板面内のTISの平均値を示す
3 繰り返し測定再現性が1.5倍以上向上することを示す
4 規格によって限定された焦点位置の範囲
5 焦点位置8とその相関係数の値を示す
6 焦点位置8とその基板面内のTISの平均値を示す
7 走査型電子顕微鏡で測長できるX方向重ね合わせ測定マーク
8 走査型電子顕微鏡で測長できるY方向重ね合わせ測定マーク
9 規格によって限定された焦点位置の範囲
10 焦点位置8とその基板面内のTISの3σの値を示す
11 焦点位置8とその基板面内のTISの平均値を示す
12 規格によって限定された焦点位置の範囲
13 焦点位置8とその繰り返し測定再現性の値を示す
14 焦点位置8とその基板面内のTISの平均値を示す
15 ベクトルOAのX成分
16 ベクトルOAのY成分
17 光学顕微鏡による観察位置から基板保持ステージまでの距離
18 光学顕微鏡による観察位置から基板保持ステージまでの距離
19 基板面内ポジション1の重ね合わせ測定マーク
20 基板面内ポジション2の重ね合わせ測定マーク
21 基板面内ポジション3の重ね合わせ測定マーク
22 基板面内ポジション4の重ね合わせ測定マーク
23 基板面内ポジション5の重ね合わせ測定マーク
24 焦点位置5とその基板面内のTISの平均値を示す
25 焦点位置5とその繰り返し測定再現性の値を示す
101 外側ボックスマークの左側エッジ
102 外側ボックスマークの右側エッジ
103 外側ボックスマークの下側エッジ
104 外側ボックスマークの上側エッジ
105 内側ボックスマークの左側エッジ
106 内側ボックスマークの右側エッジ
107 内側ボックスマークの下側エッジ
108 内側ボックスマークの上側エッジ
201 半導体基板
202 ゲート酸化膜
203 重ね合わせ測定マーク第一のパターン
204 層間絶縁膜
205 重ね合わせ測定マーク第2のパターン
301 外側ボックスマークの左側エッジ
302 外側ボックスマークの右側エッジ
303 外側ボックスマークの下側エッジ
304 外側ボックスマークの上側エッジ
305 内側ボックスマークの左側エッジ
306 内側ボックスマークの右側エッジ
307 内側ボックスマークの下側エッジ
308 内側ボックスマークの上側エッジ
401 重ね合わせ測定マークのX方向断面図における第一のパターンの左側壁
402 重ね合わせ測定マークのX方向断面図における第一のパターンの右側壁
403 重ね合わせ測定マークのY方向断面図における第一のパターンの左側壁
404 重ね合わせ測定マークのY方向断面図における第一のパターンの右側壁
405 重ね合わせ測定マークのX方向断面図における第2のパターンの左側壁
406 重ね合わせ測定マークのX方向断面図における第2のパターンの右側壁
407 重ね合わせ測定マークのY方向断面図における第2のパターンの左側壁
408 重ね合わせ測定マークのY方向断面図における第2のパターンの右側壁
501 測定光
502 重ね合わせ測定マークに対する垂線
K 外側ボックスマークの左側エッジと内側ボックスマークの左側エッジの間隔
L 外側ボックスマークの右側エッジと内側ボックスマークの右側エッジの間隔
M 外側ボックスマークの下側エッジと内側ボックスマークの下側エッジの間隔
N 外側ボックスマークの上側エッジと内側ボックスマークの上側エッジの間隔
a 外側ボックスマークの左側エッジと内側ボックスマークの左側エッジの間隔
b 外側ボックスマークの右側エッジと内側ボックスマークの右側エッジの間隔
c 外側ボックスマークの下側エッジと内側ボックスマークの下側エッジの間隔
d 外側ボックスマークの上側エッジと内側ボックスマークの上側エッジの間隔
k ラインとラインの間隔を示す(間隔Kに相当する)
l ラインとラインの間隔を示す(間隔Lに相当する)
m ラインとラインの間隔を示す(間隔Mに相当する)
n ラインとラインの間隔を示す(間隔Nに相当する)

Claims (12)

  1. 半導体基板上に形成された複数の第1の測定マークと、各該第1の測定マークに対応する第2の測定マークとの重ね合わせずれ量を、複数の焦点位置にて光学顕微鏡により測定する工程と、
    各上記焦点位置にて、TIS(Tool Induced Shift)の上記半導体基板内の平均値を算出する工程と、
    上記平均値と所定の統計量とに基づいて、上記焦点位置の最適値を決定する工程と、
    上記最適値の焦点位置における上記平均値に基づいて、上記測定された重ね合わせずれ量を補正する工程と
    を備えることを特徴とする、重ね合わせずれ量の算出方法。
  2. 上記重ね合わせずれ量を、複数の焦点位置にて走査型電子顕微鏡により測長する工程と、
    上記測長された重ね合わせずれ量と、上記測定された重ね合わせずれ量との相関係数を算出する工程とを備え、
    上記所定の統計量が上記相関係数である、請求項1に記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
  3. 各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の標準偏差を算出する工程を備え、
    上記所定の統計量が上記標準偏差である、請求項1に記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
  4. 各上記焦点位置にて、同一の重ね合わせずれ量を複数回測定した場合の繰り返し測定再現性を算出する工程を備え、
    上記所定の統計量が上記繰り返し測定再現性である、請求項1に記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
  5. 上記重ね合わせずれ量を走査型電子顕微鏡により測長する工程と、
    各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の平均値を算出する工程と、
    上記測長された重ね合わせずれ量と、上記測定された重ね合わせずれ量との相関係数を算出する工程と、
    各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の標準偏差を算出する工程と、
    各上記焦点位置にて、同一の重ね合わせずれ量を複数回測定した場合の繰り返し測定再現性を算出する算出する工程とを備え、
    上記所定の統計量が、上記相関係数、標準偏差及び繰り返し測定再現性である、請求項1に記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
  6. 上記第1の測定マークと第2の測定マークとが、ともにボックス型測定マークの近傍に設けられたライン状マークである、請求項1又は2のいずれかに記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
  7. 半導体基板上に形成された複数の第1の測定マークと、各該第1の測定マークに対応する第2の測定マークとの重ね合わせずれ量を、複数の焦点位置にて光学顕微鏡により測定する工程と、
    各上記焦点位置にて、TIS(Tool Induced Shift)の上記半導体基板内の平均値を算出する工程と、
    上記平均値と所定の統計量とに基づいて、上記焦点位置の最適値を決定する工程と、
    上記最適値の焦点位置における上記平均値に基づいて、上記測定された重ね合わせずれ量を補正する工程と、
    上記補正された重ね合わせずれ量に基づいて露光処理を行う工程と
    を備えることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
  8. 上記重ね合わせずれ量を、複数の焦点位置にて走査型電子顕微鏡により測長する工程と、
    上記測長された重ね合わせずれ量と、上記測定された重ね合わせずれ量との相関係数を算出する工程とを備え、
    上記所定の統計量が上記相関係数である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の標準偏差を算出する工程を備え、
    上記所定の統計量が上記標準偏差である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 各上記焦点位置にて、同一の重ね合わせずれ量を複数回測定した場合の繰り返し測定再現性を算出する工程を備え、
    上記所定の統計量が上記繰り返し測定再現性である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 上記重ね合わせずれ量を走査型電子顕微鏡により測長する工程と、
    各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の平均値を算出する工程と、
    上記測長された重ね合わせずれ量と、上記測定された重ね合わせずれ量との相関係数を算出する工程と、
    各上記焦点位置にて、TISの上記半導体基板内の標準偏差を算出する工程と、
    各上記焦点位置にて、同一の重ね合わせずれ量を複数回測定した場合の繰り返し測定再現性を算出する算出する工程とを備え、
    上記所定の統計量が、上記相関係数、標準偏差及び繰り返し測定再現性である、請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 上記第1の測定マークと第2の測定マークとが、ともにボックス型測定マークの近傍に設けられたライン状マークである、請求項7又は8のいずれかに記載の重ね合わせずれ量の算出方法。
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