JP2009264353A - 内燃機関の廃熱利用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正味発電量を増大し、ひいては廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を効果的に増大することができる内燃機関の廃熱利用装置を提供する。
【解決手段】内燃機関(2)の廃熱利用装置は、内燃機関の作動状態を含むランキンサイクル(6)の外乱要素値に応じてファン(25)及びポンプ(28)の回転数を制御する制御手段を備え、制御手段は、発電機(30)にて発電された発電量からファン及びポンプの消費電力を減じた正味発電量を増大させるようにファン及びポンプの回転数を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に組み込まれて好適な内燃機関の廃熱利用装置に関する。
この種の内燃機関の廃熱利用装置は、例えば車両に搭載され、作動流体としての冷媒の循環路に、車両のエンジンを冷却する冷却水を介してエンジンの廃熱により冷媒を加熱する蒸発器、この蒸発器から流出された冷媒を膨張させて駆動力を発生する膨張機、この膨張機から流出された冷媒をファンによる外気送風により凝縮させるコンデンサ、このコンデンサから流出された冷媒を蒸発器に送出して循環路に冷媒を循環させるポンプが介挿されたランキンサイクルを備える。
そして、熱機関の廃熱量とコンデンサにおける冷媒の放熱量とによって定まる膨張機の駆動力が増大するように冷媒の流量を制御したり(特許文献1)、或いは、蒸発器での冷媒の吸熱量に応じて蒸発器への冷媒の流入量や膨張機の回転数を制御するものや(特許文献2,3)、或いは、エンジンのスロットル開度を制御して膨張機に流入される冷媒の性状を制御する(特許文献4)ことにより、膨張機、発電機を介して回収されるエネルギーの回収効率を高める技術が開示されている。
特開2006−177266号公報 特開2006−250073号公報 特開2006−250075号公報 特開2006−200492号公報
ところで、コンデンサにおける冷媒の放熱量、即ちランキンサイクルの放熱量はコンデンサのファンの回転数に依存し、ランキンサイクルにおける冷媒の循環流量はポンプの回転数に依存している。
しかしながら、上記各従来技術は、膨張機を効率良く回転させて発電機にて発電された発電量を増大させることのみに拘泥しており、正味発電量が発電機にて発電された発電量からファン及びポンプの消費電力量を減じたものであって、この正味発電量を増大させる点については格別な配慮がなされておらず、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量の増大には依然として課題が残されている。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、正味発電量を増大し、ひいては廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を効果的に増大することができる内燃機関の廃熱利用装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するべく、請求項1記載の内燃機関の廃熱利用装置は、作動流体の循環路に、内燃機関の廃熱により作動流体を加熱する蒸発器、該蒸発器から流出された作動流体を膨張させて駆動力を発生する膨張機、該膨張機から流出された作動流体をファンによる外気送風により凝縮させるコンデンサ、該コンデンサから流出された作動流体を蒸発器に送出して循環路に作動流体を循環させるポンプが介挿されたランキンサイクルと、膨張機に連結され、該膨張機にて発生した駆動力を電力に変換して発電する発電機と、内燃機関の作動状態を含むランキンサイクルの外乱要素値に応じてファン及びポンプの回転数を制御する制御手段とを備え、制御手段は、発電機にて発電された発電量からファン及びポンプの消費電力を減じた正味発電量を増大させるようにファン及びポンプの回転数を制御することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明では、請求項1において、制御手段は、外乱要素値の変化に対してポンプ回転数を遅れて制御する遅延制御を行うことを特徴としている。
更に、請求項3記載の発明では、請求項2において、制御手段は、ポンプ回転数の加減速度を所定の加減速度制限値に制限することにより遅延制御を行うことを特徴としている。
更にまた、請求項4記載の発明では、請求項2において、制御手段は、時系列的に検出される所定数の外乱要素値から算出される外乱要素値の移動平均値に基づいてポンプの回転数を制御することにより遅延制御を行うことを特徴としている。
また、請求項5記載の発明では、請求項3または4において、制御手段は、外乱要素値やその変化量に応じて、所定の加減速度制限値、または、移動平均値を算出するための外乱要素値の所定数を決定することを特徴としている。
更に、請求項6記載の発明では、請求項1乃至5の何れかにおいて、制御手段は、正味発電量が所定時間に亘って所定値以下となるとき、ファン及びポンプの駆動を停止することを特徴としている。
更にまた、請求項7記載の発明では、請求項6において、内燃機関の廃熱によって加熱された冷却水を蒸発器に流入させるとともに、該蒸発器から流出された冷却水をファンによる外気送風により冷却させるラジエータを有する冷却水回路と、内燃機関を経由した冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段とを備え、制御手段は、冷却水温度検出手段にて検出された冷却水温度が所定温度以上となるとき、駆動を停止されたファンを再駆動し、冷却水温度を所定温度未満に保持するべくファンの回転数を制御することを特徴としている。
また、請求項8記載の発明では、請求項7において、制御手段は、ファンが再駆動された後には、駆動を停止されたポンプを再駆動し、発電量からポンプ消費電力を減じた第2正味発電量を増大させるようにポンプの回転数を制御することを特徴としている。
更に、請求項9記載の発明では、請求項8において、制御手段は、第2正味発電量が第2所定時間に亘って所定値以下となるとき、ポンプの駆動を停止することを特徴としている。
更にまた、請求項10記載の発明では、請求項9において、制御手段は、正味発電量が第3所定時間に亘って所定値より大となるとき、正味発電量を増大させるようにファン及びポンプの回転数を制御することを特徴としている。
従って、請求項1記載の本発明の内燃機関の廃熱利用装置によれば、内燃機関の作動状態を含むランキンサイクルの外乱要素値に応じてコンデンサのファン、及び循環路に作動流体を循環させるポンプの回転数を制御する制御手段を備え、制御手段は、発電機にて発電された発電量からファン及びポンプの消費電力量を減じた正味発電量を増大させるようにファン及びポンプの回転数を制御する。これにより、単に発電機の発電量を増大させるのではなく正味発電量を極力増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を増大することができ、ひいては、廃熱利用装置外で有効利用できるエネルギー量を増大することができる。
また、請求項2記載の発明によれば、制御手段は、外乱要素値の変化に対してポンプ回転数を遅れて制御する遅延制御を行う。
ここで、制御手段は、内燃機関の廃熱量に合わせて蒸発器の吸熱量を増減させるためにポンプ回転数を増減して循環路における作動流体の循環量を増減させるが、内燃機関の廃熱量の増減にポンプ回転数を同期させるべくポンプ回転を増大させても、ランキンサイクルは冷媒を急激に蒸発させることはできないため、その分のポンプの駆動に要したポンプ消費電力が無駄になる。
一方、内燃機関の廃熱量の増減にポンプ回転数を完全に同期させるべくポンプ回転を減少させると、作動流体の余熱で作動流体の蒸発が未だ充分に可能であるにも拘わらず、蒸発器へ流入する作動流体が不足し、本来得られたはずの発電量を得ることができない。
かかる場合において、上記遅延制御を行うことにより、正味発電量を効果的に増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量をより一層増大することができる。
具体的には、請求項3,4記載の発明によれば、制御手段は、ポンプの回転数の加減速度を所定の加減速度制限値に制限したり(請求項3)、或いは、所定数の外乱要素値から算出される移動平均値に基づいてポンプの回転数を制御する(請求項4)ことにより遅延制御を行う。
更にまた、請求項5記載の発明によれば、制御手段は、外乱要素値やその変化量に応じて、所定の加減速度制限値、または、移動平均値を算出するための外乱要素値の所定数を決定することにより、ランキンサイクルの外乱要素値の大きさ、変動幅、変動方向に応じて精度良く遅延制御を行うことができるため、正味発電量を更に効果的に増大することができる。
また、請求項6記載の発明によれば、制御手段は、正味発電量が所定時間に亘って所定値以下となるとき、ファン及びポンプの駆動を停止する。これにより、例えば内燃機関のアイドリング時などに内燃機関の廃熱量、即ちランキンサイクルの吸熱量が減少するとき、ファン及びポンプの駆動を停止して正味発電量が継続的に所定値以下になるのを防止することができる。ここで、正味発電量が所定値以下となるのが所定時間に亘ることを条件とすることから、外乱要素値の変動により正味発電量が一時的に所定値以下となる場合を除外することができるため、正味発電量を効果的に増大することができる。
更に、請求項7記載の発明によれば、制御手段は、冷却水温度検出手段にて検出された冷却水温度が所定温度以上となるとき、駆動を停止されたファンを再駆動し、冷却水温度を所定温度未満に保持するべくファンの回転数を制御する。これにより、内燃機関の作動中にランキンサイクルの機能を停止しても、ラジエータへの外気送風により冷却水回路の冷却水を冷却することができるため、内燃機関の過熱を防止することができる。
更にまた、請求項8記載の発明によれば、制御手段は、ファンが再駆動された後には、駆動を停止されたポンプを再駆動し、発電量からポンプ消費電力を減じた第2正味発電量を増大させるようにポンプの回転数を制御する。これにより、内燃機関の過熱を防止するためにファンを駆動し、ポンプを再駆動してランキンサイクルを再作動した場合であって、単に発電機の発電量を増大させるのではなく、ランキンサイクルの作動に関係ないファン消費電力を除いた第2正味発電量を極力増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を増大することができる。
また、請求項9記載の発明によれば、制御手段は、第2正味発電量が第2所定時間に亘って所定値以下となるとき、ポンプの駆動を停止する。これにより、例えば内燃機関のアイドリング時などに内燃機関の廃熱量、即ちランキンサイクルの吸熱量が減少するとき、ポンプの駆動を停止して第2正味発電量が継続的に所定値以下になるのを防止することができる。ここで、第2正味発電量が所定値以下となるのが所定時間に亘ることを条件とすることから、外乱要素値の変動により第2正味発電量が一時的に所定値以下となる場合を除外することができるため、第2正味発電量を効果的に増大することができる。
更に、請求項10記載の発明によれば、制御手段は、正味発電量が第3所定時間に亘って所定値より大となるとき、正味発電量を増大させるようにファン及びポンプの回転数を制御する。これにより、ラジエータへの外気送風により内燃機関の過熱を防止しつつ第2正味発電量を増大させるためのポンプ回転数のみの制御から、正味発電量を増大させるためのファン及びポンプの回転数の制御に迅速に復帰させることができるため、正味発電量を効果的に増大することができ、ひいては廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を大幅に増大することができる。
以下、図面により本発明の一実施形態について説明する
図1は内燃機関の廃熱利用装置の一例を模式的に示しており、この廃熱利用装置は例えば車両に搭載され、車両のエンジン2を冷却する冷却水回路4と、エンジン2の廃熱を回収するランキンサイクル6(以下、RC回路という)とを備えている。
冷却水回路4は、エンジン2から延設される冷却水の循環路5に、冷却水の流れ方向から順に蒸発器10、ラジエータ12、サーモスタット14、水ポンプ16が介挿されて閉回路を構成している。
蒸発器10は、冷却水回路4を循環する冷却水とRC回路6を循環する冷媒とを熱交換させることにより、エンジン2で加熱された冷却水、すなわち温水を熱媒体としてエンジン2の廃熱をRC回路6側に吸熱させて回収している。一方、蒸発器10を通過して冷媒に吸熱された冷却水は、エンジン2を冷却することにより再び加熱された温水となる。また、蒸発器10出口には蒸発器10を経由した冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ
(冷却水温度検出手段)11が設置されている。
ラジエータ12は、蒸発器10と直列に配列され、蒸発器10を通過して冷媒に吸熱された冷却水を外気の送風による熱交換により更に冷却し、ひいてはエンジン2を所望の温度に冷却している。
サーモスタット14は、冷却水温度に応じてラジエータ12へ通水される冷却水量を制御する機械式の三方弁であって、2つの入口ポートと1つの出口ポートとを有している。2つの入口ポートには、ラジエータ12から延設される流路5aと、蒸発器10とラジエータ12との間の流路5bからラジエータ12を迂回して接続されるバイパス路5cとがそれぞれ接続され、これにより、冷却水温度に応じてラジエータ12へ通水される冷却水量が増減されて冷却水温度が適正に保持される。
水ポンプ16は、エンジン2に装着され、エンジン2の回転数に応じて駆動されて冷却水回路4に冷却水を好適に循環させる。
一方、RC回路6は、冷媒の循環路7に、冷媒の流れ方向から順に蒸発器10、膨張機20、再生器22、コンデンサ24、気液分離器26、冷媒ポンプ28が順に介挿されて閉回路を構成している。
膨張機20は、蒸発器10で加熱されて過熱蒸気の状態となった冷媒を膨張させ、回転駆動力を発生する流体機器であって、膨張機20には、発生した回転駆動力を電力変換して廃熱利用装置の外部で利用可能とする発電機30が機械的に連結されている。
再生器22は、膨張機20出口の冷媒で蒸発器10入口の冷媒を加熱するRC回路6の内部熱交換器であって、膨張機20出口側の熱量を膨張機20入口側に積極的に供給することにより、RC回路6における回収エネルギーを増大させている。
コンデンサ24は、再生器22を経由した冷媒をファン25による外気の送風により凝縮液化させる放熱器であり、ファン25はその駆動部に入力される信号に応じて駆動される電動ファンである。また、ファン25は車両の前面側から順にコンデンサ24、ラジエータ12を介して配置されており、ラジエータ12への外気の送風にも兼用されている。
気液分離器26は、コンデンサ24にて凝縮された冷媒を気液二層に分離するレシーバであり、ここで分離された液冷媒のみが冷媒ポンプ28側に流出される。
冷媒ポンプ28は、その駆動部に入力される信号に応じて駆動される電動ポンプであり、気液分離器26から流出された液冷媒は冷媒ポンプ28によって蒸発器10側に圧送され、RC回路6を好適に循環させる。
このように構成される冷却水回路4及びRC回路6は、車両を総合的に制御する電子制御装置である図示しないECU(制御手段)により制御される。具体的には、ECUには、ファン25及び冷媒ポンプ28の各駆動部とともに、冷却水温度センサ11、図示しない外気温度センサ、車速センサなどが電気的に接続されており、ECUは、これらセンサからの入力信号に応じてファン25及び冷媒ポンプ28の各駆動部に出力信号を出力し、冷却水回路4及びRC回路6、即ち廃熱利用装置を制御している。
図2は、車両が所定の車速にて走行中にファン25によりコンデンサ24に送風される外気の風量Fに応じた、ファン25のファン消費電力E、冷媒ポンプ28のポンプ消費電力E、膨張機20を介して発電機30にて発電される発電量E、発電量Eからファン消費電力E、及びポンプ消費電力Eを減じた正味発電量E(=E−E−E)、蒸発器10にて冷却水回路4からRC回路6に向けて吸熱されたエバ吸熱量Qinを示している。
電力量E、E、E、E、及びエバ吸熱量Qinは、コンデンサ24における放熱量Qoutが風量F、即ちファン25の回転数に依存することから、ファン25の回転数が決まると略一義的に決まり、また、車両の車速や型式、排気量などで決まる固有のデータである。
ECUでは、ファン25及びポンプ28を正味発電量Eが増大するように、例えば最大値Enmax(図2では約510W)となる風量F(例えば、図2では約28.6m/min)を得る回転数で駆動するためのファン25及びポンプ28の印加電圧・印加電流や駆動デューティなどの制御値が算出され、これらの制御値は、エンジン2の作動状態を含むRC回路6の外乱要素値Fの変化に基づき、ECUの図示しない外部メモリに格納されたマップにマッピングされている。そして、このマップを参照することにより、車速センサにて検出される車速やエバ吸熱量Qinなどから算出されるエンジン2の廃熱量Qといった外乱要素値Fの変化に応じて最適な制御値が都度選定され、ファン25及びポンプ28の回転数は正味発電量Eを最大値Enmaxとするべく制御される。
図3は、外乱要素値Fの一つである車速の変化に対するポンプ28の回転数の変化を時系列的に示している。車両を例えば約25km/hから約50km/hに加速した後、更に約25km/hに減速した場合、上記マップのみを参照すると、車両の加減速過程におけるポンプ回転数は、図3中破線で示すような所定の傾斜、即ち所定の加減速度で車両の加減速度に対して比例的に変化する。なお、このようなポンプ回転数の加減速度は、循環路7を流動可能な冷媒量、即ち、循環路7の流路断面積や、循環路7に封入される冷媒量、蒸発器10の伝熱面積などに依存している。
ここで、本実施形態ではポンプ回転数の遅延制御を行っており、例えば、ポンプ回転数の加減速度を500rpm/sの加減速度制限値に制限することにより、ポンプ回転数を上記マップを単に参照する場合の傾斜よりも緩やかな傾斜(図3中、実線で示す)、即ち上記マップを単に参照する場合の破線で示す加減速度よりも低減された加減速度で遅れて変化させる。
また、図4の一点鎖線で示すように、車速を例えば6区間に亘ってサンプリングして車速の移動平均値を求め、この移動平均値を車速センサにて検出された車速として上記マップに基づいてポンプ28の回転数を制御することにより、ポンプ回転数を上記マップを単に参照する場合の加減速度(図4中、破線で示す)よりも低減された加減速度(図4中、実線で示す)で遅れて変化させることができ、結果としてポンプ回転数の加減速度を制限する場合と同等の遅延制御を行うこともできる。
そして、このような加減速度制限値、または、移動平均値を算出するためのサンプリング数は車速を含む外乱要素値Fやその変化量に応じて決定される。
以下、図5に示されるフローチャートを参照して、上述したようなポンプ回転数の遅延制御を行いながら正味発電量Eを最大値Enmaxとするべくファン25及びポンプ28の回転数を制御するファン・ポンプ回転数制御の制御ルーチンについて更に詳しく説明する。
先ず、本回転数制御がスタートされるとS1に移行し、S1では、上記マップを参照したり、特にポンプ回転数の加減速過程においては上記遅延制御を行いつつ、ファン25及びポンプ28は車速センサにより検出された車両の車速に応じた回転数にて駆動され、Eを最大値Enmaxに追従させる制御を行った後(E→Enmax)、S2に移行する。
S2では、正味発電量Eが所定値、例えばゼロ以下(E≦0)となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でE≦0が成立すると判定された場合にはS3に移行し、判定結果が偽(No)でE≦0が成立しないと判定された場合には再びS1に戻ってE→Enmaxとするべく通常のファン・ポンプ回転数制御を行う。
S3では、E≦0が所定のt時間(所定時間)の間継続されるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でE≦0がt時間継続されると判定された場合にはS4に移行し、判定結果が偽(No)でE≦0がt時間継続されないと判定された場合には再びS1に戻ってE→Enmaxとするべく通常のファン・ポンプ回転数制御を行う。
S4では、ファン25及びポンプ28の駆動を停止、即ちRC回路6の機能を停止した後にS5に移行する。
S5では、冷却水温度センサ11にて検出された冷却水温度Tが所定の上限温度(所定温度)T以上(T≧T)となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でT≧Tが成立すると判定された場合にはS6に移行し、判定結果が偽(No)でT≧Tが成立しないと判定された場合には再びS4に戻ってファン25及びポンプ28の駆動の停止を保持する。
S6では、ファン25の駆動を開始した後にS7に移行する。駆動されたファン25は本制御ルーチンとは異なる後述するファン回転数制御の制御ルーチンの実行により単独で回転数制御される。
S7では、ポンプ28の駆動を開始、即ちRC回路6の機能を復帰した後にS8に移行する。駆動されたポンプ28は本制御ルーチンとは異なる後述するポンプ回転数制御の制御ルーチンの実行により単独で回転数制御される。
S8では、正味発電量Eがゼロより大(E>0)となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でE>0が成立すると判定された場合にはS9に移行し、判定結果が偽(No)でE>0が成立しないと判定された場合には再びS6に戻ってファン25、ポンプ28のそれぞれの単独の回転数制御を継続する。
S9では、E>0が所定のt1時間(第3所定時間)の間継続されるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でEn>0がt1時間継続されると判定された場合には再びS1に戻ってE→Enmaxとするべく通常のファン・ポンプ回転数制御に復帰し、判定結果が偽(No)でE>0がt1時間継続されないと判定された場合には再びS6に戻ってファン25、ポンプ28のそれぞれの単独の回転数制御を継続する。
以下、図6に示されるフローチャートを参照して、上記S6にてファン25単独で実行されるファン回転数制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、本回転数制御がスタートされるとS11に移行し、S11では、冷却水温度センサ11にて検出された冷却水温度Tが所定の上限温度T未満(T<T)となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でT<Tが成立すると判定された場合にはS12に移行してファン25の回転数を減少させ、判定結果が偽(No)でT<Tが成立しないと判定された場合にはS13に移行してファン25の回転数を増大させた後、S12、S13ともにS11に再び戻ってT<Tが成立するか否かの判定を行う。
以下、図7に示されるフローチャートを参照して、上記S7にてポンプ28単独で実行されるポンプ回転数制御の制御ルーチンについて説明する。
先ず、本回転数制御がスタートされるとS21に移行し、S21では、発電量Eからポンプ消費電力Eを減じた、ファン消費電力量Eを除いた正味発電量(第2正味発電量)E(n-p)(=E−E)が最大値E(n-p)maxとなるようにポンプ28の回転数を制御し(E(n-p)→E(n-p)max)、S22に移行する。
S22では、正味発電量E(n-p)が所定値、例えばゼロ以下(E(n-p)≦0)となるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でE(n-p)≦0が成立すると判定された場合にはS23に移行し、判定結果が偽(No)でE(n-p)≦0が成立しないと判定された場合には再びS21に戻ってE(n-p)→E(n-p)maxとするべくポンプ回転数制御を行う。
S23では、E(n-p)≦0が所定のt2時間(第2所定時間)の間継続されるか否かを判定し、判定結果が真(Yes)でE(n-p)≦0がt2時間継続されると判定された場合には再びS24に移行し、判定結果が偽(No)でE(n-p)≦0がt2時間継続されないと判定された場合には再びS21に戻ってE(n-p)→E(n-p)maxとするべくポンプ回転数制御を行う。
S24では、ポンプ28の駆動を停止、即ちRC回路6の機能を停止した後に上記ファン・ポンプ回転数制御のS8に移行する。
このように、ファン・ポンプ回転数制御が実行されると、E≦0がt時間継続するときにはファン25及びポンプ28を停止し、その後T≧Tが成立するとファン25の駆動を開始してファン25単独のファン回転数制御を実行し、更にポンプ28の駆動を開始した後にはポンプ28単独のポンプ回転数制御を実行する。これらファン回転数制御及びポンプ回転数制御はファン・ポンプ回転数制御と並行して実行され、ファン・ポンプ回転数制御のS9を経由してS1に戻ったときにはファン回転数制御及びポンプ回転数制御はリセットされ、E→Enmaxとするべく通常のファン・ポンプ回転数制御が実行される。
以上のように、本実施形態では、発電機30にて発電された発電量Eからファン消費電力E、及びポンプ消費電力Eを減じた正味発電量Eが算出され、正味発電量Eを最大値Enmaxとするべくファン25及びポンプ28の回転数を制御する。これにより、正味発電量Eを極力増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を増大することができる。
しかも、本実施形態では、ポンプ28の回転数の加減速度を所定の加減速度制限値に制限したり、或いは、外乱要素値Fを所定数サンプリングして算出される車両の移動平均速度に基づいてポンプ28の回転数を制御することにより、外乱要素値Fの変化に対してポンプ回転数を遅れて制御する遅延制御が行われている。
ここで、ECUは、エンジン2の廃熱量Qに合わせてエバ吸熱量Qinを増減させるためにポンプ回転数を増減して循環路7における冷媒の循環量を増減させるが、冷媒の循環量を増減に対してエバ吸熱量Qin、即ちRC回路6の冷却水回路4からの吸熱量の増減にはタイムラグがある。
例えば、廃熱量Qの増減にポンプ回転数を完全に同期させるべく、車両の車速を増大した場合(アクセルを踏み込んだ場合)、それに合わせてポンプ回転を増大しても、RC回路6は冷媒を急激には蒸発させることはできないため、その分のポンプ28の駆動に要したポンプ消費電力が無駄になる。
一方、廃熱量Qの増減にポンプ回転数を完全に同期させるべく、車両の車速を減少した場合(アクセルを開放した場合)、それに合わせてポンプ回転数を減少すると、冷媒の余熱で冷媒の蒸発が未だ充分に可能であるにも拘わらず、蒸発器10へ流入する冷媒が不足し、膨張機20、発電機30を介して本来得られたはずの発電量Eを得ることができない。
かかる場合において、上記遅延制御を行うことによって正味発電量Eを効果的に増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量をより一層増大することができる。
更に、外乱要素値Fやその変化量に応じて、所定の加減速度制限値、または、移動平均値を算出するための外乱要素値Fのサンプリング数を決定することにより、外乱要素値Fの大きさ、変動幅、変動方向に応じて精度良く遅延制御を行うことができるため、正味発電量Eを更に効果的に増大することができる。
更にまた、算出された正味発電量Eが所定のt時間に亘ってゼロ以下となるとき、ファン25及びポンプ28の駆動を停止する。これにより、例えばエンジン2のアイドリング時などに廃熱量Q、即ち蒸発器10、換言するとRC回路6におけるエバ吸熱量Qinが減少するとき、ファン25及びポンプ28の駆動を停止して正味発電量Eが継続的にゼロ以下になるのを防止する。ここで、正味発電量Eがゼロ以下となるのが所定のt時間に亘ることを条件とすることから、外乱要素値Fの変動により正味発電量Eが一時的にゼロ以下となる場合を除外することができるため、正味発電量Eを効果的に増大することができる。
また、冷却水温度センサ11にて検出された冷却水温度Tが所定の上限温度T以上となるとき、駆動を停止されたファン25を再駆動し、冷却水温度Tを所定の上限温度T未満に保持するべくファン25の回転数を制御する。これにより、エンジン2の作動中にRC回路6の機能を停止しても、ラジエータ12への外気送風により冷却水回路4の冷却水を冷却することができるため、エンジン2の過熱を防止することができる。
更に、ファン25が再駆動された後には、駆動を停止されたポンプ28を再駆動し、発電量Eからポンプ消費電力Eを減じた正味発電量E(n-p)を算出し、正味発電量E(n-p)を最大値E(n-p)maxとするべくポンプ回転数を制御する。これにより、エンジン2の過熱を防止するためにファン25を駆動し、ポンプ28を再駆動してRC回路6を再作動した場合であって、RC回路6の作動に関係ないファン消費電力Eを除いた正味発電量E(n-p)を極力増大することができ、廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を増大することができる。
更にまた、算出された正味発電量E(n-p)が所定のt時間に亘ってゼロ以下となるとき、ポンプ28の駆動を停止する。これにより、例えばエンジン2のアイドリング時などにエンジン2の廃熱量Q、即ち蒸発器10、換言するとRC回路6におけるエバ吸熱量Qinが減少するとき、ポンプ28の駆動を停止して正味発電量E(n-p)が継続的にゼロ以下になるのを防止することができる。ここで、正味発電量E(n-p)がゼロ以下となるのが所定のt時間に亘ることを条件とすることから、外乱要素値Fの変動により正味発電量E(n-p)が一時的にゼロ以下となる場合を除外することができるため、正味発電量E(n-p)を効果的に増大することができる。
また、算出された正味発電量Eが所定のt時間に亘ってゼロより大となるとき、正味発電量Eを最大値Enmaxとするべくファン25及びポンプ28の回転数を制御する。これにより、ラジエータ12への外気送風によりエンジン2の過熱を防止しつつ正味発電量E(n-p)を最大値E(n-p)maxとするためのポンプ回転数のみの制御から、正味発電量Eを最大値Enmaxとするためのファン25及びポンプ28の回転数の制御に迅速に復帰させることができるため、正味発電量Eを効果的に増大することができ、ひいては廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を大幅に増大することができる。
以上で本発明の一実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができるものである。
例えば、上記実施形態では、ポンプ回転数の遅延制御にポンプ回転数の加減速度制限値を設けたり、ポンプ回転数を車両の移動平均速度で制御したりしているが、これに限らずポンプ回転数を車両のエンジン2の作動状態を含む外乱要素値Fに基づいて遅延できれば良い。
また、外乱要素値Fは、車速以外に外気温度やエンジン2の廃熱量Q、エンジン2に燃料を供給するためのスロットル開度など様々なパラメータを含むことは勿論である。
更に、上記実施形態では、ECUにおいて、発電量Eからファン消費電力E、及びポンプ消費電力Eを減じることにより正味発電量Eを算出し、また、発電量Eからポンプ消費電力Eを減じた、ファン消費電力量Eを除く正味発電量E(n-p)を算出しているが、正味発電量E,E(n-p)を実測しても良く、この場合にはECUにおける上記各制御の制御性が向上して好ましい。
更にまた、上記実施形態では、ECUにおける各制御により、正味発電量E,E(n-p)を値がゼロとなることを基準にファン25及びポンプ28の起動または停止しているが、これに限らず、例えばファン25及びポンプ28の起動または停止に係るエネルギー損失を考慮して、この基準値を正の微少量eとして設定しても良く、この場合には廃熱利用装置の有効エネルギー回収量を更に増大することができて好ましい。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の廃熱利用装置を概略的に示した模式図である。 コンデンサへの外気送風の風量Fに応じた、ファン消費電力E、ポンプ消費電力E、発電量E、正味発電量E、エバ吸熱量Qinを示した図である。 ポンプ回転数の加減速度を加減速度制限値に制限したときの車速の変化に対するポンプ回転数の変化を時系列的に示した図である。 ポンプ回転数を車速の移動平均値に基づいて制御したときの車速の変化に対するポンプ回転数の変化を時系列的に示した図である。 図1の廃熱利用装置のECUが行うファン・ポンプ回転数制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 図5のファン・ポンプ回転数制御にてファン及びポンプを停止し、ファンを再駆動した場合にファン単独で実行するファン回転数制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。 図5のファン・ポンプ回転数制御にてファン及びポンプを停止し、ファンの後にポンプを再駆動した場合にポンプ単独で実行するポンプ回転数制御の制御ルーチンを示したフローチャートである。
符号の説明
2 エンジン(内燃機関)
4 冷却水回路
6 ランキンサイクル
7 循環路
10 蒸発器
11 冷却水温度センサ(冷却水温度検出手段)
12 ラジエータ
20 膨張機
24 コンデンサ
25 ファン
28 冷媒ポンプ(ポンプ)
30 発電機

Claims (10)

  1. 作動流体の循環路に、内燃機関の廃熱により作動流体を加熱する蒸発器、該蒸発器から流出された作動流体を膨張させて駆動力を発生する膨張機、該膨張機から流出された作動流体をファンによる外気送風により凝縮させるコンデンサ、該コンデンサから流出された作動流体を前記蒸発器に送出して前記循環路に作動流体を循環させるポンプが介挿されたランキンサイクルと、
    前記膨張機に連結され、該膨張機にて発生した駆動力を電力に変換して発電する発電機と、
    前記内燃機関の作動状態を含む前記ランキンサイクルの外乱要素値に応じて前記ファン及び前記ポンプの回転数を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記発電機にて発電された発電量から前記ファン及び前記ポンプの消費電力を減じた正味発電量を増大させるように前記ファン及び前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする内燃機関の廃熱利用装置。
  2. 前記制御手段は、前記外乱要素値の変化に対して前記ポンプの回転数を遅れて制御する遅延制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  3. 前記制御手段は、前記ポンプの回転数の加減速度を所定の加減速度制限値に制限することにより遅延制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  4. 前記制御手段は、時系列的に検出される所定数の前記外乱要素値から算出される前記外乱要素値の移動平均値に基づいて前記ポンプの回転数を制御することにより遅延制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  5. 前記制御手段は、前記外乱要素値やその変化量に応じて、前記所定の加減速度制限値、または、前記移動平均値を算出するための前記外乱要素値の所定数を決定することを特徴とする請求項3または4に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  6. 前記制御手段は、前記正味発電量が所定時間に亘って所定値以下となるとき、前記ファン及び前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  7. 前記内燃機関の廃熱によって加熱された冷却水を前記蒸発器に流入させるとともに、該蒸発器から流出された冷却水を前記ファンによる外気送風により冷却させるラジエータを有する冷却水回路と、該内燃機関を経由した冷却水の温度を検出する冷却水温度検出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記冷却水温度検出手段にて検出された冷却水温度が所定温度以上となるとき、駆動を停止された前記ファンを再駆動し、冷却水温度を前記所定温度未満に保持するべく前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項6に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  8. 前記制御手段は、前記ファンが再駆動された後には、駆動を停止された前記ポンプを再駆動し、前記発電量から前記ポンプ消費電力を減じた第2正味発電量を増大させるように前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  9. 前記制御手段は、前記第2正味発電量が第2所定時間に亘って所定値以下となるとき、前記ポンプの駆動を停止することを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
  10. 前記制御手段は、前記正味発電量が第3所定時間に亘って所定値より大となるとき、前記正味発電量を増大させるように前記ファン及び前記ポンプの回転数を制御することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の廃熱利用装置。
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