JP2009263876A - 建設機械の昇降装置および建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロック手段の解除操作に支障がなく、操作性が良好な建設機械の昇降装置を提供する。
【解決手段】昇降装置1の第1の分割ラダー2を左側サイドウォーク32に取り付け、昇降装置1の格納位置で昇降装置1の展開を禁止するロック機構50を設け、昇降装置1を展開する際には、油圧シリンダ55を駆動することでロックレバー54を解除位置に回動させて昇降装置1の展開を許可するように構成した。これにより、ロックレバー54の配設位置がどこであっても、油圧シリンダ55を駆動することでロックレバー54を解除位置に回動させることができる。したがって、ロックレバー54の配設位置に制約があってもロックレバー54の解除操作に支障がなく、操作性が良好となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、大型の建設機械などに用いて好適な昇降装置、および、この昇降装置を搭載する建設機械に関する。
大型の建設機械に用いられる昇降装置として、建設機械本体にスライド式や折り畳み式のラダーを取り付けることが知られている(特許文献1参照)。
登録実用新案第3020118号公報
上述した公報に記載された昇降装置には、昇降装置を格納状態でロックするロックレバーが設けられている。しかし、このロックレバーは、機械的に昇降装置を固定する構造であるため、ロックレバーの配設位置に制約があり、必ずしも操作性の良い位置に配設できるとは限らない。
(1) 請求項1の発明による建設機械の昇降装置は、建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させる第1のアクチュエータと、第1のアクチュエータにより駆動される第1のはしご部の格納状態への運動に連動して第2のはしご部を第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、第1のはしご部が格納状態にあるか否かを検出する格納状態検出手段と、第1のはしご部が格納状態となると、第1のはしご部が展開状態とならないように第1のはしご部をロックするロック手段と、第1のはしご部を展開状態とする際に、ロック手段による第1のはしご部のロックを解除する第2のアクチュエータと、格納状態検出手段の検出結果に応じて、建設機械のインターロック用の信号を出力するインターロック信号出力手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明による建設機械は、請求項1に記載の建設機械の昇降装置と、インターロック信号出力手段から出力されるインターロック用の信号を受信する受信手段と、受信手段でインターロック用の信号を受信すると、旋回体の旋回を禁止する旋回禁止手段とを備えることを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項2に記載の建設機械において、旋回体上であって第1のはしご部を展開状態とするように操作する操作者が第1のはしご部の展開先の地上の様子を視認可能な位置に第1のはしご部を展開状態とするための第1の昇降装置操作部をさらに設けることを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の建設機械において、旋回体に、第1のはしご部を展開状態とするための地上から操作可能な第2の昇降装置操作部をさらに設けることを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項3に記載の建設機械において、走行体と、旋回体上部の前方左側に設けられた運転室と、旋回体の下部左側方に設けられて、オペレータが通行可能な第1通路と、第1通路よりも高い位置に設けられた通路であって、運転室の出入口に連続して設けられて、オペレータが通行可能な第2通路と、第1通路と第2通路との間をオペレータが昇降可能となるように第1通路と第2通路との間に設けられた昇降手段とをさらに備え、昇降装置は、第1のはしご部が第1通路に設けられ、第1の昇降装置操作部は、第1通路近傍に設けられることを特徴とする建設機械。
本発明によれば、ロック手段の配設位置に制約があってもロック手段の解除操作に支障がなく、操作性が良好となる。
図1〜8を参照して、本発明による昇降装置を搭載した建設機械の一実施の形態を説明する。図1,2はそれぞれ本実施の形態の昇降装置を搭載した建設機械の一例である油圧ショベルの本体部を、ラダー(昇降装置1)を下げた状態で示す側面図および上面図である。図3〜5は、それぞれ昇降装置1およびその取り付け部の側面図であり、図3は、昇降装置1を下げた状態(以下、使用状態または展開状態と呼ぶ)を示し、図4は、上げ下げの途中の状態を示し、図5は、昇降装置1を上げた状態(以下、格納状態と呼ぶ)を示す。なお、使用状態(展開状態)にある昇降装置1の位置を使用位置または展開位置と呼び、格納状態にある昇降装置1の位置を格納位置と呼ぶ。図6は、昇降装置1の格納状態で使用するロック機構50の詳細図である。
この油圧ショベル10は、いわゆる超大型機と呼ばれる大型の油圧ショベルである。図1,2において、油圧ショベル10は、走行体33上に旋回装置34を介して旋回体30を設置し、旋回体30に運転室39を設置してなる。運転室39は、旋回体30の上部前方に左側にオフセットされて設けられている(図2)。
旋回体30の下部側面には、旋回体30の側面の歩行、および、旋回体30に設けられた油圧ショベル10の各機器をメンテナンスするために、油圧ショベル10の右側側面に右側サイドウォーク31が設けられ、油圧ショベル10の左側側面に左側サイドウォーク32が設けられている。左側サイドウォーク32の左側側面であって、油圧ショベル10の旋回中心よりも後方には、旋回体30上と地上との間でオペレータや作業員が昇降するための昇降装置1が設けられている。昇降装置1は、後に詳述するように折りたたみ式の階段である。
運転室39は、旋回体30上面、すなわち、各サイドウォーク31,32が設けられたフロア面よりも高い位置に設けられている。そのため、左側サイドウォーク32と運転室39が設けられたフロア面との間でオペレータや作業員が昇降するための階段35が、運転室39の後方に設けられている。運転室39の左側方には、運転室39の出入口に連続して運転室横サイドウォーク23が設けられている。
油圧ショベル10のように大型の作業機械では、運転室39が油圧ショベル10の高い場所に設けられているため、乗降に階段やはしごのような昇降装置を必要とする。しかし、これら階段やはしごの地面に近い部分は、作業現場で油圧ショベル10が移動することで地面や岩などと干渉して破損する恐れがある。また、油圧ショベル10が大型の作業機械であるので走行体33も大きくなり、これら階段やはしごの地面に近い部分の地上高さは、走行体33の上面よりも低くなる。したがって、旋回体30が旋回すると、これら階段やはしごが走行体33と干渉することとなってしまう。そのため、これら階段やはしごの地面に近い部分は、作業員の乗降時には地面の近くに位置している必要があるが、油圧ショベル10の移動時や作業時には、地面や走行体33の上面から離れた位置に退避させる必要がある。本実施の形態の油圧ショベル10では、上述した格納位置と使用位置の2位置を採り得る昇降装置1を採用することで、これらの問題を解決している。
昇降装置1を構成するラダーは、図3〜5に示すように、第1の分割ラダー2と第2の分割ラダー3とを有する。第1の分割ラダー2は、ピンによる連結部である第1の関節部2aを介して、左側サイドウォーク32に起立姿勢から後方斜め下方に向いた姿勢にわたって上下方向に回動自在に取り付けられる。第2の分割ラダー3は、第1の分割ラダー2の自由端側である第2の関節部2bに上下方向に回動自在に取り付けられる。分割ラダー2,3にはそれぞれ手摺2c、3a、ステップ2d、3bが取り付けられている。
左側サイドウォーク32と第1の分割ラダー2との間には、ピンによる連結部4c、4dを介して昇降装置1の上げ下げの駆動を行う2本の油圧シリンダ4が取り付けられている。左側サイドウォーク32と第2の分割ラダー3との間には、リンク6、リンク7を介してロッド5が取り付けられている。リンク6は3角形状をしており、その3つの頂点はそれぞれ、頂点6aは第1の分割ラダー2、頂点6bはロッド5、頂点6cはリンク7とピンにより連結されている。リンク7のもう一端7aは第2の分割ラダー3にピンにより連結されている。
図6に示すように、昇降装置1には、ラダーを上げた姿勢において第1の分割ラダー2に第2の分割ラダー3を押し付けて保持するためのロック機構50が設けられている。ロック機構50は、第1の分割ラダー2に設けられたストッパ受け51と、第2の分割ラダー3に設けられたストッパ52とを備えている。ストッパ52は、第2の分割ラダー3に設けられた回動支持部53で回動可能に支持されて図示左右方向に回動するロックレバー54と、ロックレバー54を回動させる油圧シリンダ55と、ロックレバー54を図示反時計方向に付勢するバネ56とを有する。ストッパ受け51は、後述するようにロックレバー54を係止するピン51aを有する。
ロックレバー54の一端には、ストッパ受け51のピン51aと係合する係合部54aが設けられている。ロックレバー54の他端には、油圧シリンダ55のロッド先端と、バネ56の下端が取り付けられる。バネ56の上端は第2の分割ラダー3に取り付けられる。ロックレバー54は、後述するようにバネ56の付勢力で油圧シリンダ55のロッドが伸長されると図示反時計方向に回動して、係合部54aがストッパ受け51のピン51aと係合する。これにより、第1の分割ラダー2に対して第2の分割ラダー3が格納状態で固定されて、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が禁止される。また、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が禁止されることで、第1の分割ラダー2に対するリンク6の回動が禁止される。その結果、左側サイドウォーク32、第1の分割ラダー2、リンク6、およびロッド5で構成されるリンク機構が固定されるので、昇降装置1は格納状態で固定されることとなる。
ロックレバー54は、油圧シリンダ55のロッドが縮退されるとバネ56の付勢力に抗して図示時計方向に回動して、係合部54aがストッパ受け51のピン51aから離間して、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動を許可する。以下の説明では、ロックレバー54が図示反時計方向に回動されて係合部54aがストッパ受け51のピン51aと係合するときのロックレバー54の位置をロック位置と呼び、ロックレバー54が図示時計方向に回動されて係合部54aがストッパ受け51のピン51aから離間したときのロックレバー54の位置を解除位置と呼ぶ。なお、図6では図示はしないが、ロック機構50は、ロックレバー54の位置がロック位置にあるか否かを検出するリミットスイッチ(後述)を備えている。
昇降装置1の展開操作や格納操作を行うために、第1操作ボックス310および第2操作ボックス320が設けられている(図1,2)。各操作ボックス310,320には、昇降装置1の展開または格納の指示を行うための操作スイッチ(後述)が設けられている。第1操作ボックス310は、左側サイドウォーク32にいるオペレータや作業者(操作者)が操作スイッチを操作して昇降装置1を展開状態とする際に、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視できるように、たとえば昇降装置1の取り付け位置近傍の左側サイドウォーク32の手摺32aなどに取り付けられている。
第2操作ボックス320は、地上にいる操作者が操作できるように旋回体30の後方下部に吊り下げられている。なお、第2操作ボックス320が走行体33や地表と干渉するのを避けるため、第2操作ボックス320に取り付けられたワイヤが巻き取り装置330で上方に巻き取られることで、操作時以外には第2操作ボックス320は上方に引き上げられている。第2操作ボックス320には、第2操作ボックス320を下方に引き下げるためのワイヤ325が取り付けられている。地上の操作者は、このワイヤ325を掴んでたぐり寄せることで、第2操作ボックス320を手元に引き寄せることができる。
昇降装置1の取り付け位置近傍の左側サイドウォーク32の手摺32aには、警報装置207が取り付けられている(図1,2)。警報装置207は、昇降装置1を格納する際および展開する際に、昇降装置1が動いていることを周囲の作業員に知らしめるための装置であり、警報音を発するブザーと、光を発する警報ランプとを有する。
この構成において、図3に示すようにラダーの使用状態では、油圧シリンダ4が最収縮長となり、第1の分割ラダー2の角度を一定に保持する。第2の分割ラダー3はリンク6、リンク7を介してロッド5により下方への回動が妨げられるために、第2の分割ラダー3は走行体33または地面に接することなく、第1の分割ラダー2と回動面内において一直線上に保たれる。
図3の状態において、作業員やオペレータは地上から旋回体30へと昇降装置1を昇り乗車する。左側サイドウォーク32への乗車を終えると、手摺32aに取り付けられた第1操作ボックス310の操作スイッチを押して、油圧シリンダ4を伸長方向へと駆動する。油圧シリンダ4が伸長すると第1の分割ラダー2は、連結部2aを中心に図示反時計回りに回動を始める。第1の分割ラダー2、リンク6、ロッド5、および左側サイドウォーク32が、ピンによる連結部分である2a、6a、6b、5aの4点で回転する4節リンクを形成していることから、第1の分割ラダー2が上方へ回動し始めると、リンク6は連結部6aを中心に第1の分割ラダー2に対して図示時計回りに回転を始める。それにより、リンク6の一端6cに取り付けられたリンク7を介して、第2の分割ラダー3は図示時計回りに回動を始める。すなわち、第1の分割ラダー2、第2の分割ラダー3、リンク7、およびリンク6が、ピンによる連結部分である6a、2b、7a、6cの4点で回転する4節リンクを形成していることから、リンク6が連結部6aを中心に第1の分割ラダー2に対して図示時計回りに回転を始めると、第2の分割ラダー3は図示時計回りに回動を始める。上述したように、図4は昇降装置1が上がっていく様子を示しており、第1の分割ラダー2の上昇に伴い、第2の分割ラダー3は連動して折り畳まれていく。
ラダーが下がった状態のとき、すなわち使用状態では、後述するように、ロックレバー54は、バネ56の付勢力によってロック位置に回動されている。ラダー2,3が折り畳まれていき、ストッパ受け51のピン51aとロックレバー54の一端が接すると、ロックレバー54はピン51aに押されて図6における図示時計回りに回動する。このとき、後述するように、油圧シリンダ55はロックレバー54の回動を阻害しない。ラダーが格納姿勢まで移動すると、ロックレバー54がバネ56に付勢力で図示反時計回りに回動するので、係合部54aがピン51aと係合して噛み合う。これにより、上述したように第1の分割ラダー2に対して第2の分割ラダー3が格納状態で固定されて、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が禁止される。
ラダーを下げる際に第1操作ボックス310または第2操作ボックス320の操作スイッチ(後述)が操作されると、油圧シリンダ55のロッドが縮退されてバネ56の付勢力に抗して図示時計方向に回動し、係合部54aがストッパ受け51のピン51aから離間する。これにより、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が許可される。次いで、油圧シリンダ4が縮退方向へと駆動されて、上述した格納する場合とは反対に、ラダー2,3が展開される。
図7は、油圧シリンダ4,55を駆動するための油圧回路を示す図である。この油圧回路は、ブーム、アーム、バケットなどからなる多関節型のフロント装置(不図示)や旋回装置34などを駆動する油圧ショベル10の油圧回路とは独立して設けられている、なお、後述する作動油タンク140は、油圧ショベル10の油圧回路と共用している。この油圧回路は、油圧シリンダ4,55や、作動油タンク140、後述する駆動用ポンプ116を除き、昇降装置1の取付位置近傍の左側サイドウォーク32の下部に配設されている。
この油圧回路は、2基の油圧モータ101,102と、切替弁111,112,119,131と、2本の油圧シリンダ4と、油圧シリンダ55と、2つのリリーフ弁108,109と、作動油タンク140とを有する。油圧ポンプ101,102の吐出口に接続された油路401,402には、それぞれチェック弁103,104が設けられている。油路401,402はチェック弁103,104の下流で、切替弁112のプレッシャポートPに接続された油路403に接続されている。油路403には、この油圧回路の最高圧力を規定するメインリリーフ弁107が接続されている。
切替弁112のシリンダポートAは、油圧シリンダ4のボトム側油室(ボトム室)4aと油路411で接続されている。油路411の途中には、ボトム室4aへ向かう圧油は絞りを通さずに流通させ、ボトム室4aから流れてくる作動油は絞りを介して流通させるスローリターンバルブ113が設けられている。油路411は、スローリターンバルブ113の下流で2つの油路に分岐されて、2本の油圧シリンダ4のそれぞれのボトム室4aへ接続されている。切替弁112とスローリターンバルブ113との間の油路411から分岐された油路412には、リリーフ弁108が設けられている。リリーフ弁108の出口は、作動油タンク140に接続された油路451に接続されている。また、切替弁112とスローリターンバルブ113との間の油路411には、油路401から分岐され、チェック弁105および絞り106が挿入された油路404が接続されている。
切替弁112のシリンダポートBは、2つの油圧シリンダ4のそれぞれのロッド側油室(ロッド室)4bと油路421で接続されている。油路421から分岐された油路422には、リリーフ弁109が設けられている。リリーフ弁109の出口は、作動油タンク140に接続された油路451に接続されている。
油路403から分岐した油路405には、絞り110が設けられている。この油路405は切替弁111のプレッシャポートPに接続されている。切替弁111のポートBには、油路406の一端が接続されている。油路406の他端は、油路421と接続されている。
なお、この油圧回路では、チェック弁117,絞り118,および切替弁119を介して、油圧ショベル10の駆動用ポンプ116からの圧油が油路411からボトム室4aへ供給できるように構成されている。これにより、後述するように、ラダー2,3が格納状態にあるときには、ラダー2,3を格納する方向にロッドが動作するように油圧シリンダ4へ駆動用ポンプ116からの圧油を供給することで、油圧ショベル10の稼動時にラダー2,3が油圧ショベル10の振動によって振動してしまうことを防止する。
油路403から分岐した油路431は、切替弁131のプレッシャポートPに接続されている。切替弁131のドレンポートDRは、油路を介して作動油タンク140に接続されている。切替弁131のポートBには、油路432の一端が接続されている。油路432の他端は、油圧シリンダ55のロッド側油室(ロッド室)55bと接続されている。油圧シリンダ55のボトム側油室(ボトム室)55aは、油路を介して作動油タンク140に接続されている。
図8は、油圧シリンダ4,55を駆動するための制御回路を示す図である。この制御回路は、制御装置80を備えている。制御装置80には、リミットスイッチ201〜204,220と、警報装置207と、ラダー警報装置209と、格納操作スイッチ311,321と、展開操作スイッチ312,322とが接続されている。また、制御装置80には、駆動モータ101m,102mと、ソレノイド111a,112a,112b,191a,131aと、油圧ショベル制御装置90とが接続されている。なお、油圧ショベル制御装置90にはゲートロックレバースイッチ208が接続されている。
制御装置80は、リミットスイッチ201〜204のオンオフ状態や、各操作スイッチ311,312,321,322のオンオフ状態などに応じて駆動モータ101m,102mやソレノイド111a,112a,112b,191a,131a等を制御する制御装置であり、CPUやRAM、ROMなどの周辺回路から成る。
リミットスイッチ201〜204は、ラダー2,3の姿勢(すなわち昇降装置1の位置)を検出するリミットスイッチである。リミットスイッチ201は、昇降装置1を格納する際に、昇降装置1の位置が格納位置近傍にあるか否かを検出する。リミットスイッチ202は、昇降装置1を展開する際に、昇降装置1の位置が展開位置近傍にあるか否かを検出する。リミットスイッチ203は、昇降装置1の位置が格納位置であるか否かを検出する。リミットスイッチ204は、昇降装置1の位置が展開位置であるか否かを検出する。
警報装置207は、上述したように、昇降装置1が動いていることを周囲の作業員に知らしめるため、警報音を発するブザーと、光を発する警報ランプとを有する。ラダー警報装置209は、昇降装置1の位置が格納位置でないことをオペレータに報知するために運転室39に設けられた警報装置であり、たとえば警報音を発するブザーと、光を発する警報ランプとを有する。リミットスイッチ220は、上述したように、ロックレバー54の位置がロック位置にあるか否かを検出するリミットスイッチである。
格納操作スイッチ311は、昇降装置1の格納を指示するための操作スイッチであり、第1操作ボックス310に設けられている。展開操作スイッチ312は、昇降装置1の展開を指示するための操作スイッチであり、第1操作ボックス310に設けられている。格納操作スイッチ321は、昇降装置1の格納を指示するための操作スイッチであり、第2操作ボックス320に設けられている。展開操作スイッチ322は、昇降装置1の展開を指示するための操作スイッチであり、第2操作ボックス320に設けられている。
駆動モータ101mは、油圧ポンプ101を駆動するモータであり、駆動モータ102mは、油圧ポンプ102を駆動するモータである。ソレノイド111aは、切替弁111のスプールを移動させるためのソレノイドである。ソレノイド112a,112bは、切替弁112のスプールを移動させるためのソレノイドである。ソレノイド191aは、切替弁119のスプールを移動させるためのソレノイドである。ソレノイド131aは、切替弁131のスプールを移動させるためのソレノイドである。
油圧ショベル制御装置90は、フロント装置や旋回装置34など、油圧ショベル10の各部を制御するための制御装置である。ゲートロックレバースイッチ208は、運転室39内に設けられた不図示のゲートロックレバーがゲートロック位置に操作されているか、または、ゲートロック解除位置に操作されているかを検出するスイッチである。
図8に示す制御回路の動作について、図7に示す油圧回路の動作を含めて以下に説明する。
−−−ラダー2,3の格納状態−−−
以下の説明では、不図示のゲートロックレバーがゲートロック解除位置に操作さているものとして説明する。すなわち、ゲートロックレバーがゲートロック解除位置に操作されていることをゲートロックレバースイッチ208が検出し、油圧ショベル制御装置90から、ゲートロックレバーがゲートロック解除位置に操作されていることを示す信号を制御装置80が受信しているものとして説明する。
ラダー2,3が完全に格納された状態(完全格納状態)では、制御装置80は、切替弁119のソレノイド119aを励磁する。これにより、駆動用ポンプ116からの圧油が、チェック弁117,絞り118,切替弁119および油路411を介してボトム室4aへ供給されるので、ラダー2,3が油圧シリンダ4によって格納される方向に付勢される。なお、制御装置80は、油圧ポンプ101,102の駆動モータ101m,102mを停止させている。
−−−格納状態からラダー2,3を展開させる場合−−−
ここで、展開操作スイッチ312、または、展開操作スイッチ322が操作されると、制御装置80は、ソレノイド119aを非励磁とする。これにより、駆動用ポンプ116からの圧油は、切替弁119で遮断される。また、制御装置80は、駆動モータ101mを駆動するとともに、切換弁131のソレノイド131aを励磁する。これにより、油圧ポンプ101が駆動されるとともに、切換弁131のプレッシャポートPとポートBとが連通される。したがって、油圧ポンプ101からの圧油が、油路402、チェック弁103,油路403,431、切換弁131,および油路432を介して油圧シリンダ55のロッド室55bへ供給される。その結果、油圧シリンダ55のロッドが縮退されて、ロックレバー54が解除位置に移動するので、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が許可される。
ロックレバー54が解除位置に移動することで、ロックレバー54の位置がロック位置にないことをリミットスイッチ220が検出すると、制御装置80は、切替弁112のソレノイド112bを励磁する。これにより、切替弁112が切り替えられて、プレッシャポートPとシリンダポートBとが連通され、戻りポートRとシリンダポートAとが連通される。この結果、油圧ポンプ101からの圧油が、油路402,403、切替弁112、および油路421を介して、油圧シリンダ4のロッド室4bへ供給される。ボトム室4aの作動油は、油路411およびスローリターンバルブ113、切替弁112、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドが縮退する方向に駆動されて、ラダー2,3が展開されるように回動される。
昇降装置1の展開の途中で展開操作スイッチ312、および、展開操作スイッチ322が操作されなくなると、制御装置80は、駆動モータ101mを停止させるとともに、ソレノイド111a,112bを非励磁とする。これにより、昇降装置1の展開が停止する。
いずれかの操作スイッチ311,312,321,322が操作されると、制御装置80は、警報装置207を動作させる。なお、制御装置80は、いずれの操作スイッチ311,312,321,322が操作されていなくも、リミットスイッチ203,204の検出結果からラダー2,3の回動姿勢が完全格納姿勢でもなく、使用状態(完全展開状態)でもないときには、警報装置207を動作させる。したがって、警報装置207は、各操作スイッチ311,312,321,322が操作されていること(すなわち昇降装置1が動いていること)を報知するとともに、各操作スイッチ311,312,321,322が操作されていないときには、ラダー2,3の上げ、もしくは下げが完了していないことを警報音および光によって周囲の作業者に報知する。
ラダー2,3の展開が進むと、完全展開状態の手前でリミットスイッチ202が作動する。このときのラダー2,3の回動位置を展開側減速開始位置と呼ぶ。ラダー2,3の回動位置が展開側減速開始位置に達すると、制御装置80は、切替弁112のソレノイド112bを非励磁とし、切替弁111のソレノイド111aを励磁する。切替弁112のソレノイド112bが非励磁となると、切替弁112の各ポートP,R,A,Bは閉じられる。切替弁111のソレノイド111aが励磁されると、切替弁111のプレッシャポートPとポートAとが連通される。この結果、油圧ポンプ101からの圧油が、油路402,403、油路405および絞り110、切替弁111、油路406、油路421を介して、油圧シリンダ4のロッド室4bへ供給される。すなわち、油圧ポンプ101からの圧油は、切替弁112を介さずに、絞り110で規制された油量でロッド室4bへ供給される。
切替弁112でシリンダポートAが遮断されるので、ボトム室4aの圧力がリリーフ弁108の設定圧力まで上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。すなわち、油圧シリンダ4の戻り油に背圧がかかる状態となる。ボトム室4aの作動油は、油路411およびスローリターンバルブ113、リリーフ弁108、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドは、ラダー2,3の回動位置が展開側減速開始位置に達すると減速されて、絞り110によって規制された速度で縮退する。これにより、ラダー2,3は減速された状態で完全展開姿勢まで回動される。
−−−ラダー2,3の展開状態−−−
ラダー2,3が使用状態(完全展開状態)となると、すなわち、昇降装置1の位置が展開位置であることをリミットスイッチ204が検出すると、制御装置80は、駆動モータ101mを停止するとともに、切換弁111,131のソレノイド111a,131aを非励磁とする。これにより、油圧シリンダ4のロッドの縮退動作が停止する。また、切換弁131のポートBとドレンポートDRが連通されるので、油圧シリンダ55のロッド室55bが作動油タンク140と接続される。なお、油圧シリンダ55のボトム室55aははじめから作動油タンク140と接続されている。そのため、油圧シリンダ55のロッドは、外力によって移動可能となる。したがって、ロックレバー54は、バネ56の付勢力で図6における図示反時計方向に回動されて、ロック位置へと移動する。また、昇降装置1の位置が展開位置であることをリミットスイッチ204が検出すると、制御装置80は、警報装置207の動作を停止させる。
−−−展開状態からラダー2,3を格納させる場合−−−
ここで、格納操作スイッチ311、または、格納操作スイッチ321が操作されると、制御装置80は、切替弁112のソレノイド112aを励磁するとともに、警報装置207を動作させる。また、制御装置80は、格納操作スイッチ311、または、格納操作スイッチ321が操作されると、油圧ポンプ101,102の駆動モータ101m,102mを駆動する。切替弁112のソレノイド112aが励磁されると、切替弁112が切り替えられて、プレッシャポートPとシリンダポートAとが連通され、戻りポートRとシリンダポートBとが連通される。この結果、油圧ポンプ101,102からの圧油が、油路401,402,403、切替弁112、および油路411を介して、ボトム室4aへ供給される。このとき、油路411を流れる圧油は、スローリターンバルブ113に設けられたバイパスを流れるため、スローリターンバルブ113に設けられた絞りで流れを規制されることはない。
油圧ポンプ102からの圧油の一部は、チェック弁105および絞り106が設けられた油路404を経由して油路411へ供給される。ロッド室4bの作動油は、油路421、切替弁112、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドが伸縮する方向に駆動されて、ラダー2,3が格納されるように回動される。
昇降装置1の格納の途中で格納操作スイッチ311、および、格納操作スイッチ321が操作されなくなると、制御装置80は、駆動モータ101m,102mを停止させるとともに、ソレノイド112aを非励磁とする。これにより、昇降装置1の格納が停止する。
ラダー2,3の格納が進むと、完全格納状態の手前でリミットスイッチ201が作動する。このときのラダー2,3の回動位置を格納側減速開始位置と呼ぶ。ラダー2,3の回動位置が格納側減速開始位置に達すると、制御装置80は、切替弁112のソレノイド112aを非励磁として、切替弁112の各ポートP,R,A,Bを閉じる。そのため、油圧ポンプ101からの圧油は、油路402,403、メインリリーフ弁107および油路451を介して、作動油タンク140に戻る。油圧ポンプ102からの圧油は、チェック弁105および絞り106が設けられた油路404、油路411を介してボトム室4aへ供給される。すなわち、油圧ポンプ101からの圧油だけが、切替弁112を介さずに、絞り106で規制された油量でボトム室4aへ供給される。
切替弁112でシリンダポートBが遮断されるので、リリーフ弁109の設定圧力までロッド室4bの圧力が上昇して、ロッドの駆動速度を減速させる。ロッド室4bの作動油は、油路421、リリーフ弁109、油路451を介して、作動油タンク140に戻る。したがって、油圧シリンダ4のロッドは、ラダー2,3の回動位置が格納側減速開始位置に達すると減速されて、絞り106によって規制された速度で縮退する。これにより、ラダー2,3は減速された状態で完全格納姿勢まで回動される。
ラダー2,3が完全格納姿勢まで回動される際、ロックレバー54は、ロック位置へ移動したままであるが、ラダー2,3が折り畳まれていきストッパ受け51のピン51aとロックレバー54の一端が接すると、上述したようにロックレバー54はピン51aに押されて、バネ56の付勢力に抗して図6における図示時計回りに回動する。その後、ラダーが格納姿勢まで移動すると、バネ56の付勢力によってロックレバー54が図示反時計方向に回動して、係合部54aがストッパ受け51のピン51aと係合する。これにより、第1の分割ラダー2に対して第2の分割ラダー3が格納状態で固定されて、第1の分割ラダー2に対する第2の分割ラダー3の回動が禁止される。なお、切換弁131のソレノイド131aは非励磁のままであるので、上述したように油圧シリンダ55のロッドが外力で移動可能となっている。そのため、油圧シリンダ55は、係合部54aがピン51aと係合する際のロックレバー54の回動を妨げない。
ラダー2,3が格納状態(完全格納状態)となると、すなわち、昇降装置1の位置が格納位置であることをリミットスイッチ203が検出すると、制御装置80は、駆動モータ101m,102mを停止するとともに、切替弁119のソレノイド119aを励磁する。これにより、油圧シリンダ4のロッドの伸長動作が停止する。また、駆動用ポンプ116からの圧油が、チェック弁117,絞り118,切替弁119および油路411を介してボトム室4aへ供給されるので、ラダー2,3が油圧シリンダ4によって格納される方向に付勢される。昇降装置1の位置が格納位置であることをリミットスイッチ203が検出すると、制御装置80は、警報装置207の動作を停止させる。
なお、ゲートロックレバーがゲートロック位置に操作されていることをゲートロックレバースイッチ208が検出すると、油圧ショベル制御装置90は、ゲートロックレバーがゲートロック位置に操作されていることを示す信号を出力する。制御装置80は、当該信号を受信すると、いずれかの操作スイッチ311,312,321,322が操作されても、上述したラダーの展開動作および格納動作を行わないよう各部を制御する。したがって、ゲートロック解除(旋回体を旋回不可能)時にのみ、昇降装置1の展開または格納が可能となる。
なお、ゲートロックレバーは、上述したように運転室39の出入口に設けられ、ゲートロック位置とゲートロック解除位置との間で操作される。ゲートロックレバーがゲートロック解除位置にあることをゲートロックレバースイッチ208が検出すると、油圧ショベル制御装置90は、不図示の操作レバーが操作されても、フロント装置や旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータなどを駆動しないように各部を制御する。
制御装置80は、リミットスイッチ203の検出結果から昇降装置1の位置が格納位置でないと判断した場合、インターロック用の信号(インターロック信号)を油圧ショベル制御装置90に出力する。油圧ショベル制御装置90は、制御装置80からインターロック信号を受信している間は、不図示の操作レバーが操作されても、旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータなどを駆動しないように各部を制御する。これにより、昇降装置1が格納位置になければ旋回体30の旋回が禁止されるので、旋回体30の旋回によって昇降装置1が走行体33と衝突してしまうことを防止できる。また、制御装置80は、リミットスイッチ203の検出結果から昇降装置1の位置が格納位置でないと判断した場合、または、リミットスイッチ220の検出結果からロックレバー54の位置がロック位置にないと判断した場合には、運転室39に設けられたラダー警報装置209を動作させて、昇降装置1の位置が完全に格納されていないことをオペレータに報知する。
駆動用ポンプ116と油圧シリンダ4の間には、ストップバルブ115が設けられている。電気系故障時にストップバルブ115を開くことで、駆動用ポンプ116からの圧油を油圧シリンダ4のボトム室4aに導くことにより、油圧シリンダ4を伸長することができる。これにより、電気系故障時にもラダー2,3を格納姿勢へと移行することができ、掘削、旋回、走行といった一連の作業が可能となる。
油圧シリンダ4では、ロッド室4b側のピストンにはロッドが接続されているため、ロッド室4b側のピストンの有効面積は、ボトム室側のピストンの有効面積よりも小さい。本実施の形態の油圧シリンダ4では、ロッド室4b側のピストンの有効面積は、ボトム室側のピストンの有効面積の略1/2である。そのため、伸張側と縮退側とのロッドの駆動速度を等しくするには、ロッド室4b側へ供給される圧油の流量は、ボトム室側へ供給される圧油の流量の略1/2となる。
本実施の形態の油圧ショベル10では、上述のように、ボトム室4aへは2基の油圧ポンプ101,102によって圧油を供給し、ロッド室4bへは1基の油圧ポンプ101によって圧油を供給することで、ロッド室4b側へ供給される圧油の流量を、ボトム室側へ供給される圧油の流量の略1/2としている。すなわち、本実施の形態の油圧ショベル10では、油圧シリンダ4のボトム室4aおよびロッド室4bに対して、ボトム室4aとロッド室4bとのピストンの有効面積の比率に応じた流量となるように圧油を供給して、略等しい速度でロッドを伸張および縮退させている。
上述した油圧ショベル10では、次の作用効果を奏する。
(1) 昇降装置1の第1の分割ラダー2を左側サイドウォーク32に取り付け、昇降装置1の格納位置で昇降装置1の展開を禁止するロック機構50を設け、昇降装置1を展開する際には、油圧シリンダ55を駆動することでロックレバー54を解除位置に回動させて昇降装置1の展開を許可するように構成した。これにより、ロックレバー54の配設位置がどこであっても、油圧シリンダ55を駆動することでロックレバー54を解除位置に回動させることができる。したがって、ロックレバー54の配設位置に制約があってもロックレバー54の解除操作に支障がなく、操作性が良好となる。
(2) リミットスイッチ203の検出結果から昇降装置1の位置が格納位置でないと判断した場合、インターロック信号を油圧ショベル制御装置90に出力するように構成した。したがって、インターロック信号を利用して油圧ショベル10側で、旋回禁止等の措置をとることができるようになるので、昇降装置1が他のものと干渉するなどして予期せず破損してしまうことを予防できる。
(3) 制御装置80からインターロック信号を受信している間は、不図示の操作レバーが操作されても、旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータなどを駆動しないように油圧ショベル制御装置90が各部を制御するように構成した。これにより、昇降装置1が格納位置になければ旋回体30の旋回が禁止されるので、旋回体30の旋回によって昇降装置1が走行体33と衝突してしまうことを防止できる。
(4) 左側サイドウォーク32にいる操作者が昇降装置1を展開状態とする際に、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視できるように、第1操作ボックス310を昇降装置1の取り付け位置近傍の左側サイドウォーク32の手摺32aに取り付けるように構成した。これにより、昇降装置1を展開する際に、操作者は第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視できるので、地表の突出した部分や地表に置かれた他の機械などと第2の分割ラダー3とが干渉してしまうことを未然に防ぐことができる。
(5) 地上にいる操作者が昇降装置1の展開または格納操作をできるように、第2操作ボックス320を旋回体30の後方下部に吊り下げるように構成した。これにより、油圧ショベル10に搭乗したオペレータや作業者の手を煩わすことなく、地上にいる操作者が昇降装置1を展開させて、油圧ショベル10に搭乗することができる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、制御装置80からインターロック信号を油圧ショベル制御装置90が受信している間は、不図示の操作レバーが操作されても、旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータなどを駆動しないように油圧ショベル制御装置90が各部を制御するように構成したが本発明はこれに限定されない。たとえば、制御装置80からインターロック信号を油圧ショベル制御装置90が受信している間は、不図示の操作レバーが操作されても、旋回装置34を駆動する油圧アクチュエータだけではなく、フロント装置を駆動する油圧アクチュエータも駆動しないように油圧ショベル制御装置90が各部を制御するように構成してもよい。
(2) 上述の説明では、第1操作ボックス310を昇降装置1の取り付け位置近傍の左側サイドウォーク32の手摺32aに取り付けるように構成したが、本発明はこれに限定されない。旋回体30上の操作者が昇降装置1を展開状態とする際に、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視できる位置であれば、たとえば図9の符号Aで示すように、運転室横サイドウォーク23の後部近傍に第1操作ボックス310を配設してもよい。運転室横サイドウォーク23の後部近傍は、運転室39への行き来の際に第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視しやすい位置である。
また、たとえば図9の符号Bで示すように、左側サイドウォーク32よりも高い位置に設けられた通路のうち、旋回体30の左側後方近傍に第1操作ボックス310を配設してもよい。この場所は、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の真上に近い位置であり、旋回体30の高い位置であることから、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子だけでなく、その周囲の様子も目視しやすい位置である。
なお、昇降装置1が左側サイドウォーク32の前方に設けられる場合には、たとえば図9の符号Cで示すように、運転室横サイドウォーク23の前部近傍に第1操作ボックス310を配設してもよい。この場所は、昇降装置1を左側サイドウォーク32の前方に設置した際に、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の真上に近い位置であり、運転室39への行き来の際に通過する位置に近いことから、第2の分割ラダー3が下がって行く先の地上の様子が目視しやすく、操作しやすい位置である。
(3) 上述の説明では、各操作ボックス310,320には、格納操作スイッチ311,321と、展開操作スイッチ312,322とが設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、各操作ボックス310,320に昇降装置1の緊急停止用のスイッチを設けてもよい。
(4) 上述の説明では、昇降装置1を展開または格納させる駆動力として油圧シリンダ4を用いているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、油圧式のシリンダではなく、電動式のシリンダやエアシリンダを用いてもよい。また油圧シリンダのようにロッドが伸縮する直動機構に限らず、ウィンチ等の他の動力源を用いても良い。ロックレバー54を回動させる油圧シリンダ55についても同様である。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
上述の実施の形態およびその変形例において、たとえば、第1のはしご部は第1の分割ラダー2に、第2のはしご部は第2の分割ラダー3に、第1のアクチュエータは油圧シリンダ4にそれぞれ対応する。リンク機構は、第1の分割ラダー2、第2の分割ラダー3、リンク7、およびリンク6によって実現される。格納状態検出手段はリミットスイッチ203に、ロック手段はロック機構50に、第2のアクチュエータは油圧シリンダ55に、インターロック信号出力手段は制御装置80に、受信手段および旋回禁止手段は油圧ショベル制御装置90に、第1通路は左側サイドウォーク32に、第2通路は運転室横サイドウォーク23に、昇降手段は階段35にそれぞれ対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
油圧ショベル10の側面図である。 油圧ショベル10の上面図である。 ラダーおよびその取付部の側面図であり、使用状態を示している。 ラダーおよびその取付部の側面図であり、ラダーの上げ下げの途中の状態を示している。 ラダーおよびその取付部の側面図であり、格納状態を示している。 昇降装置1の格納状態で使用するロック機構50の詳細図である。 油圧シリンダ4,55を駆動するための油圧回路を示す図である。 油圧シリンダ4,55を駆動するための制御回路を示す図である。 変形例を示す図である。
符号の説明
1 昇降装置 2 第1の分割ラダー
3 第2の分割ラダー 4,55 油圧シリンダ
5 ロッド 6,7 リンク
10 油圧ショベル 23 運転室横サイドウォーク
30 旋回体 32 左側サイドウォーク
35 階段 39 運転室
50 ロック機構 80 制御装置
90 油圧ショベル制御装置 201〜204,220リミットスイッチ
207 警報装置 209 ラダー警報装置
310 第1操作ボックス 311,321 格納操作スイッチ
312,322 展開操作スイッチ 320 第2操作ボックス

Claims (5)

  1. 建設機械の旋回体に上下方向に回動可能に設けられた第1のはしご部と、
    前記第1のはしご部の先端に上下方向に回動可能に連結された第2のはしご部と、
    前記第1のはしご部を展開状態と格納状態との間で回動させる第1のアクチュエータと、
    前記第1のアクチュエータにより駆動される前記第1のはしご部の格納状態への運動に連動して前記第2のはしご部を前記第1のはしご部に折り畳むように駆動するリンク機構と、
    前記第1のはしご部が格納状態にあるか否かを検出する格納状態検出手段と、
    前記第1のはしご部が格納状態となると、前記第1のはしご部が展開状態とならないように前記第1のはしご部をロックするロック手段と、
    前記第1のはしご部を展開状態とする際に、前記ロック手段による前記第1のはしご部のロックを解除する第2のアクチュエータと、
    前記格納状態検出手段の検出結果に応じて、前記建設機械のインターロック用の信号を出力するインターロック信号出力手段とを備えることを特徴とする建設機械の昇降装置。
  2. 請求項1に記載の建設機械の昇降装置と、
    前記インターロック信号出力手段から出力される前記インターロック用の信号を受信する受信手段と、
    前記受信手段で前記インターロック用の信号を受信すると、前記旋回体の旋回を禁止する旋回禁止手段とを備えることを特徴とする建設機械。
  3. 請求項2に記載の建設機械において、
    前記旋回体上であって前記第1のはしご部を展開状態とするように操作する操作者が前記第1のはしご部の展開先の地上の様子を視認可能な位置に前記第1のはしご部を展開状態とするための第1の昇降装置操作部をさらに設けることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項2または請求項3に記載の建設機械において、
    前記旋回体に、前記第1のはしご部を展開状態とするための地上から操作可能な第2の昇降装置操作部をさらに設けることを特徴とする建設機械。
  5. 請求項3に記載の建設機械において、
    走行体と、
    前記旋回体上部の前方左側に設けられた運転室と、
    前記旋回体の下部左側方に設けられて、オペレータが通行可能な第1通路と、
    前記第1通路よりも高い位置に設けられた通路であって、前記運転室の出入口に連続して設けられて、オペレータが通行可能な第2通路と、
    前記第1通路と前記第2通路との間をオペレータが昇降可能となるように前記第1通路と前記第2通路との間に設けられた昇降手段とをさらに備え、
    前記昇降装置は、前記第1のはしご部が前記第1通路に設けられ、
    前記第1の昇降装置操作部は、前記第1通路近傍に設けられることを特徴とする建設機械。
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