JP2009255761A - 自動二輪車及び自動二輪車におけるバッテリの組付け構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボックス本体の容量を確保しつつ、ボックス本体の収容スペースの低背化を図る。
【解決手段】ボックス本体23は、バッテリBを収容する第1収容部31と、この第1収容部31の前側に工具収容具32を収容する第2収容部33とを一体に備えている。ボックス本体23はクロスメンバ14、シートレール4、支持ブラケット15R,Lによって取り囲まれた領域を収容口30として、ここから下方の凹部29へと組み入れられる。ボックス本体23は凹部29内に取付けられると、その前側の一部が支持ブラケット15R,Lと車両平面視で重複する。しかし、ボックス本体23はこの重複する部分を先通しするような傾斜した姿勢とすれば、収容口30を通過可能な前後長を確保することができる。ボックス本体23は第1・第2の収容部31,33を前後に配置することができるため、部品点数も増加せず、さらには凹部29も低背化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動二輪車及び自動二輪車におけるバッテリの組付け構造に関する。
従来より、部品点数の削減の要請から、バッテリーを収容するボックスと工具類を収容する部材とを一体化させる工夫がなされてきた。そのような例として、下記特許文献1を挙げることができる。
ここに開示された収納ボックスは、内部が上下に仕切られるよう区画板を設け、
下段側にバッテリが、上段側にツールが収容されるようにしている。区画板は着脱自在であり、取り外すことで下段側からバッテリを抜き出したり、収容したりすることができるようになっている。
特開平1−301482号公報
しかし、上記したものは、バッテリの収容部の上にツールの収容部が積み上がる構造であるため、ボックス全体が嵩高となり、設置スペースも高さ方向に充分な寸法が確保されねばならず、車両設計上の制約となっていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は部品点数を低減しつつボックス本体を収容する空間の低背化を達成することにある。
上記の目的を達成するための本発明の構成は、バッテリを収容する第1収容部とこの第1収容部に対し少なくともその前側あるいは後側に設けられ他の被収容物を収容する第2収容部とを有するボックス本体と、ボックス本体を上方から収容する収容口が形成された車体フレームとを備え、収容口の下方には、ボックス本体が取り付けられる凹部が形成され、車体フレームは、ボックス本体が凹部に取付けられた状態で、ボックス本体を車両平面方向から視たときに、ボックス本体における車両前後方向の前側あるいは後側の少なくとも一部が車体フレームの下方で重複する重複部を有し、収容口は、ボックス本体が少なくとも傾斜姿勢で収容口を通過可能な大きさに形成された領域を有するところに特徴を有する。
本発明の効果は次の通りである。
ボックス本体には第1収容部に加え第2収容部が設けられ、車両の前後方向へ収容空間が拡張されているため、バッテリの他、他の被収容物も一括して収容することができる。したがって、別個に収容させる場合に比較して部品点数を削減することができる。
また、ボックス本体が収容口を通して凹部へと組み込むときには、ボックス本体の前側あるいは後側部分であって車体フレームと重複する箇所を先通しできるような傾斜姿勢とする。こうすることで、ボックス本体は車体フレームとの干渉を避けつつ収容口の開口面を通過することができる。その後、凹部内でボックス本体の姿勢を正規姿勢へと変更すれば、ボックス本体は車両前後方向における前側あるいは後側の少なくとも一部が車両平面視で車体フレームと重複した状態で取付けられる。このようにして凹部内に組み込むようにすれば、収納ボックスは車体フレームと重複する大きさにまで前後寸法を拡張することができる。このため、ボックス本体の容量拡大を達成すると同時に、これを収容するスペースの低背化を図ることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。なお、以下に述べる「左右」とは運転者から見た場合の左右を指すものとする。
本実施形態に示された自動二輪車は、二つの気筒をV型に配置してなる多気筒エンジンEを搭載した、いわゆる「クルーザモデル」と呼ばれる形式である。
車体フレーム1は、ヘッドパイプ2と、このヘッドパイプ2より車体後方へ向けて僅かに斜め下向きに延びる一本のタンクレール3と、タンクレール3の後端から車幅方向に分岐しそれぞれ後方へ延びてシート6を支持するシートレール4と、ヘッドパイプ2から車幅方向に分岐しそれぞれは下斜め後方へ向かって延び、その後に水平方向に延びるダウンチューブ5と、ダウンチューブ5と上方のシートレール4との間を縦向きに接続するスイングアームブラケット7とを備えている。
ヘッドパイプ2には、左右一対のフロントフォーク8が揺動自在に支持されており、このフロントフォーク8の下端には前輪10が支持されている。スイングアームブラケット7にはスイングアーム9の前端が接続され、スイングアーム9の後端には後輪11が支持されている。
両シートレール4の後端にはタンデムシート12を支持するためのタンデムシートレール13が設けられている。タンデムシートレール13は左右に対をなしつつ車両後方へ湾曲した状態で延出している。また、タンデムシートレール13の前端部には、前方へ湾曲した状態で下方へ向けて延びる左右一対の縦フレーム13Aが形成されている。縦フレーム13Aの下端部は前方へ屈曲してダウンチューブ5の後端部に接続されている。タンデムシートレール13の前端部の間には車幅方向に沿ってクロスメンバ14が架設されている。
図4に示すように、クロスメンバ14の前方においては、両シートレール4は後方へ行くにしたがって徐々に幅が広がるようにして形成され、その車両前後方向の中央部には、一対の支持ブラケット15R,15Lが取付けられている。両支持ブラケット15R,15Lは平板材によって形成され、共に内向きに張出すようにして取り付けがなされている。両支持ブラケット15R,15Lは車両平面視で略方形状に形成され、上面には取付け孔17が貫通している。また、両支持ブラケット15R,15Lはシートレール4との接合箇所を除く他の三辺は下向きに折り曲げられている。この両支持ブラケット15R,15Lの上面の高さ位置は、クロスメンバ14の上面とほぼ等しい高さ位置となっている。
上記した両支持ブラケット15R,15Lの間には金属製の平板材により形成されたクロスバー18が架設されており、その下面にはシート6をロックするためのロックハウジング16が取付けられている。クロスバー18は車幅方向の両端部が上方へクランク状に曲げられて取付け部18Aが張出し形成され、対応する支持ブラケット15R,15Lの上面においてボルト締めされている。クロスバーの中間部の後端縁から両取り付け部18Aにかけての長さ範囲は前方(ボックス本体23から遠ざかる方向)へ向けて切欠かれて凹部28が形成され、後述する工具収容具32の取り出し・収納作業を困難にしないようにしている。
クロスバー18の中間部は車幅方向に沿って水平に延び、車幅方向中央部には縦向きにスリット19が開口している。このスリット19はシート6のシートベース6Aから下向きに突設されたストライカ20が通過可能であり、シート6が装着されると、ストライカ20はスリット19を通してロックハウジング16内へ突っ込まれロック爪25によって係止される。ロック爪25のロック解除は図示しないキー操作部に対するキー操作によって行うことができる。こうして、シート6に対するロックを解除してシート6及びクロスバー18を取り外すと、後述する収容口30の全体が露出され、凹部29に対するボックス本体23の取り付けが可能となる。
なお、スイングアームブラケット7の上面で車幅方向中央部には、シート荷重を受けるための受け突部21が突設されている。この受け突部21はシートベース6Aの対応位置に設けられた当て具22と当接可能である。
スイングアームブラケット7の後面上部で、車幅方向の中央部にはボックス本体23の前側を支持するためのフロントブラケット24が取付けられている。フロントブラケット24は、車両平面視で後方へ開口する略U字状に形成された基部24Aを有している。図2に示すように、基部24Aにおいて車幅方向に対向する両側壁の上縁は後方へ行くにしたがって徐々に下り勾配をもって形成されている。また、両側壁の後端部は車幅方向外方へ向けてそれぞれ水平に折り曲げられ、止め孔26を有した受承面27R,27Lが形成されている。両受承面27R,27Lが設けられている高さ位置は、図2等に示されるように、両支持ブラケット15R,15Lよりも低い位置としてある。さらに、両受承面27R,27Lの延出方向は車両平面視で支持ブラケット15R,15Lへ向かう方向であり、また両受承面27R,27Lの後縁同士を結ぶラインは、両支持ブラケット15R,15Lの最も後端となる箇所同士を結ぶラインにほぼ揃えられている。両受承面27R,27Lにおいて車幅方向に関する長さは、図4に示すように、左側の方が短く形成されているが、左側の受承面27Lは、対向する支持ブラケット15Lの下方において車両平面視で僅かに重複している。
前記した凹部29は、車両平面視(図4参照)ではクロスメンバ14、両シートレール4、及び両支持ブラケット15R,15Lでほぼ囲まれた領域であり、車両側面視(図1、図3参照)ではクロスメンバ14及び両支持ブラケット15R,15Lより下方でスイングアーム9より上方の領域である。そして、この凹部29へボックス本体23を上方から組み込む際の収容口30は、凹部29の上方であってクロスメンバ14の前縁、タンデムシートレール13の前端上部、両シートレール4の内側縁及び両支持ブラケット15R,15Lの最後端で囲まれる開口領域によって形成される。
次に、ボックス本体23について説明する。ボックス本体23は合成樹脂材によって一体に形成されている。ボックス本体23は上方へ開口するボックス形状をなしており、内部は3室に仕切られている。ボックス本体23は、車両前後方向における後側に第1収容部31が配置され、内部にはバッテリBが収容されている。第1収容部31の前側には工具収容具32を収容するための第2収容部33が配置されている。また、ボックス本体23の左側部にはエンジンコントロールユニット(以下、ECU34という。)を収容するための第3収容部35が配置されている。各収容部31,33,35同士はボックス本体23の底面から起立した仕切り壁36,37によって区画されている。
ボックス本体23の後壁23Rは、第1収容部31から第3収容部35にかけての全幅に亘って形成され、第1収容部35内に収容されるバッテリBの上面よりもさらに上方へ延出している。このことによって、ボックス本体23の後壁23Rの前面側はバッテリBを第1収容部31に対して抜き差しするときの案内面38となり、同案内面38に沿ってバッテリBの後面を滑らせることで、円滑にバッテリBを着脱させることができる。
ボックス本体23の後壁23Rの上端縁は上方へ湾曲しながら車両後方へ向けて曲げられ、クロスメンバの上面に引っ掛けられる引っ掛け縁39が形成されている。この引っ掛け縁39には、補強用のリブ40が車幅方向に沿って複数条が等間隔毎に突出して形成されている。引っ掛け縁39の上面は車幅方向両端部において一対のリア側取付け部41が設けられ、クロスメンバ14に対しクッション材を介してねじ止めされている。
ボックス本体23(第2収容部33)の前壁23Fには、車幅方向に関して一対のフロント側取付け部42が設けられている。両フロント側取付け部42は、前壁23Fから前方へ一体に張出して形成され、ボックス本体23が凹部29へ組み込まれた状態で、前記した両受承面7R,27Lに対してクッション材を介してねじ止めされている。但し、両フロント側取付け部42同士の間隔は、両リア側取付け部同士41の間隔よりも狭く形成されている。また、両フロント側取付け部42は、両支持ブラケット15R,15Lの車幅方向のほぼ内側に位置しているが、左方に位置するフロント側取付け部42はその前端左隅部が平面視で左方に位置する支持ブラケット15Lと僅かに重複する関係にある(図5参照)。
図5中、左方に位置する支持ブラケット15Lが対応するフロント側取付け部42と重複する重複部はL1として示されている。
第1収容部31の内部はバッテリBの輪郭形状に適合し、バッテリBをほぼ隙間なく嵌め入れることができるように形成されている。この実施形態では、バッテリは正負両ターミナルが前方に位置するようにして第1収容部31内に収容されている。両ターミナルに接続された配線は、それぞれ車幅方向外方に沿ってボックス本体23の外部へと配索された後、種々の電気機器へと分岐されている。
第2収容部33は第1収容部31と車幅方向に関してはほぼ同幅に形成されるが、前後方向に関しては第2収容部33の方が短く形成されている。また、第2収容部33はその底面壁が第1収容部31の前面壁のほぼ中央高さ位置から前方へ張出して形成されていることから、第2収容部33は第1収容部31の深さのほぼ半分程度の深さにて形成されている。第2収容部33内に収容される工具収容具32は、柔軟な材質にて形成され、内部に複数の工具類を収容する袋状に形成されている。したがって、工具収容具32はクロスバー18の両取付け部18Aとは車両平面視で僅かに重複する関係にあるが(図6参照)、クロスバー18の後縁に設けられた凹部28によって、重複範囲ができるだけ少なくなるようにしてあるため、第2収容部33に対する工具収容具32の抜き差し作業に支障を来たすことはない。
第3収容部35は、第1収容部31と第2収容部33の双方に跨って形成され、第2収容部33の前縁から第1収容部31の後縁に至るまでの前後長さをもって形成されている。第3収容部35は図5に示すように、前端部は車幅方向に関して幅広に形成されているが、途中において徐々に幅を狭くし、以後一定幅で狭く形成されている。この第3収容部35は上方と共に、前方へも全高さ範囲に亘って開口している。第3収容部35内に収容されるECU34の前面にはコネクタ43が突設されていて、ECU34によって制御される機器からの電気配線が接続される。第1・第2収容部31,33側と第3収容部35とを仕切る仕切り壁37において、第3収容部内に対向する面には、前後方向に図示3条の突条44が突出形成されている。各突条44は高さ方向に沿って延び、第3収容部35に対するECU34の抜き差し操作を容易にしている。また、ECU34の側面には先頭の突条44と二番目の突条44との間に嵌り合う姿勢保持用の突部45が高さ方向に沿って突出形成されており、これらの嵌り合いによって、ECU34が倒れ姿勢となるのを規制している。詳細には図示しないが、第3収容部35における前面下縁は僅かに起立している。ECU34はこの起立した下縁と引っ掛かることによって前方へ抜けないようになっている。
ボックス本体23において、第3収容部35と車幅方向の反対側には第4収容部46が配置されている。第4収容部46はリレー類を収容するためのスペースであり、第1収容部31の中央部から第2収容部33を越えて前方に至るまでの前後範囲にわたって形成されている。但し、第4収容部46の前壁は両フロント側取付け部の前端縁よりも若干後方に位置している。また、第4収容部46は第1収容部31の底面から第2収容部33の前壁に亘る高さ範囲に亘って形成されている。第4収容部46の右側壁はシートレール4との干渉を回避するために、シートレール4の内側縁の内側に沿うようにして形成されている。また、図5に示すように、第4収容部46の前端部は車両平面視で右側の支持ブラケット15Rと重複している。図5中、右方に位置する支持ブラケット15Rが第4収容部46の前端部と重複する重複部はL2として示されている。
ボックス本体23において第1収容部31を車幅方向に挟んだ両壁面の上端縁には一対のサイドフック47が設けられている。両サイドフック47は下向きのJ字形状に形成されている(図8参照)。また、ボックス本体23の前面壁、つまり第2収容部33の前面壁の上縁で車幅方向中央部にも上記と同様なフロントフック48が形成されている。フロントフック48の爪形状は、図9に示すように、サイドフック47とは異なり、先端がさらに内向きに屈曲してバンド49に対する外れ止め部48A(規制部)が一体に形成されている。
一方、バンド49は可撓性を有する材質にて形成され、ボックス本体23の車幅方向に沿って延び、両サイドフック47間に掛け渡される第1保持部49Aと、この第1保持部49Aの車幅方向中央部からほぼ直角方向に沿って前方へ延びる第2保持部49Bとから形成されている。第1保持部49Aの両端と第2保持部49Bの先端にはそれぞれ、掛け止めリング50が取付けられている。上記したように、両サイドフック47は単にJ字形状に形成されているだけで、掛け止めリング50に対し係止は可能ではあるが、係止を解除する方向への規制を有していない。これに対し、フロントフック48は外れ止め部48Aを有していて、掛け止めリング50に対する係止解除(外れ)が容易にはなされないようになっている。各掛け止めリング50が、対応するフック47,48に引っ掛けられた状態では、第1保持部49AにてバッテリB及びECU34に対する押さえ付けがなされ、第2保持部49Bにて工具収容具32に対する押さえ付けがなされている。
次に、上記のように形成された本実施形態の作用効果を具体的に説明する。本実施形態によれば、バッテリBを収容する第1収容部31の他に、工具収容具32を収容する第2収容部33、ECU34を収容する第3収容部35、さらにはリレー類を収容する第4収容部46までもがボックス本体23に一体に形成されている。したがって、これらを別個に収容する場合に比べて部品点数を大幅に削減することができる。また、これら各収容部31,33,35,46はいずれも水平方向に配置されているため、従来のように、収容部を高さ方向に積み上げて形成する場合に比較して、ボックス本体23を収容する凹部29の高さスペースを低くすることができる。したがって、このことは高さ方向に制約の多い形式の車両にとって、極めて有意義である。
また、本実施形態では第1収容部31の前部に第2収容部33を配置したことで、ボックス本体23の前後寸法が拡張したため、収容口30を通過する際に支持ブラケット15R,15Lの両重複部L1,L2との干渉が懸念されるところとなった。しかし、以下のようにすれば、両重複部L1,L2と干渉することなく、ボックス本体23を凹部29内に収容させることができる。
まず、第1収容部31に対してバッテリBを、第2収容部33に対して工具収容具32を、第3収容部35に対してECU34を、また第4収容部46に対してリレー類をそれぞれ収容しておく。そして、ボックス本体23を凹部29へ取付けたときに両支持ブラケット15R,15Lと重複する側となるボックス本体23の前側部分を下げた傾斜姿勢で収容口30の上方に位置させる(図2、図7(A)状態)。そして、第4収容部46の前端部及び左側のフロント側取付け部42を、共に対応する支持ブラケット15R,15Lの僅かに後方に位置させ、両支持ブラケット15R,15Lを潜るようにしてボックス本体23全体を斜め下前方へ移動させる(図7(B)状態)。こうして支持ブラケット15R,15Lに対しボックス本体23の前部側を先通しさせ、ボックス本体23の後部下端がクロスメンバ14を通過したら、ボックス本体23全体を図7(C)の矢線方向(図示時計回り方向)に回動させて直立姿勢に戻す。かくして、ボックス本体23は図5に示すように、第4収容部46及び左側のフロント側取付け部42が支持ブラケット15Lと車両平面視で重複した状態で凹部29内に収容される。この状態で、ボックス本体23の引っ掛け縁39をクロスメンバ14に引っ掛けるとともに、両フロント側取り付け部42を対応する受承面27R,27L上に載置させる。そして、両リア側取付け部41をクロスメンバ14へ、両フロント側取り付け部42を受承面27R,27Lへそれぞれねじ止めすることで、ボックス本体23全体が車体フレーム1へ固定される。
その後、バッテリポストに対する配線の接続、及びECU34に対するコネクタ43の接続作業を行った後、両支持ブラケット15R,15L間にロックハウジング16を備えたクロスバー18を橋渡してボルトによって固定する(図6状態)。最後に、シート6に対する取付を行ってストライカ20をロック爪25と係止させれば、一連の作業は完了する。
一方、バッテリBのメンテナンス作業を行う場合には、シート6のロックを解除してシート6を取り外すと、収容口30を通してバッテリB等他の被収容物の全てが上方に露出する。この状態で、バンド49の掛け止めリング50を両サイドフック47から外してやると、バッテリBを上方へ抜き上げることができる。この抜き取りの際及びメンテナンスが完了してバッテリBを、再度、第1収容部31へ収容させる際にはボックス本体23を構成する他の側壁より高く形成された案内面38に沿って摺接させることができるため、これら作業をスムーズに行うことができる。
ECUに対するメンテナンスの際、あるいは工具収容具32を取り出したりする場合においても、上記と同様、両サイドフック47に対する両掛け止めリング50の係止解除を行う。このときにも、フロントフック48と対応する掛け止めリング50とは係止状態がそのまま維持されるため、バンド49全体がボックス本体23から脱落してしまうことはない。万一、脱落を許容する構造であると、バンド49がクロスバー18の下方に落下してしまい、その発見と拾い出し作業を困難にしてしまう。また、工具収容具32の取り出しの際には、両サイドフック47に対する掛け止めを解除した後、バンド49全体をフロントフック48を中心として上方へ回動操作させる。そして、フロントフック48と係止している側と反対側をクロスバー18の上面にて保持するようにすれば、第2保持部49Bがクロスバー18の後面に沿った姿勢で保持されるため、工具収容具32の取り出しの際には、第2保持部49Bが工具収容具32の取り出し作業を案内する。したがって、工具収容具32はクロスバー18に引っ掛けることなく、円滑に取り出すことができる。
さらに、他の効果として次のような点を列挙することができる。バッテリBを収容する第1収容部31とその周りに配された他の収容部とは仕切り壁36,37によって仕切られているため、被収容物同士が直接当たりあうことがなく、また、万一、バッテリBに液漏れが生じたとしても、他の被収容物が影響を受けることがない。第3収容部35は前面側を開放し、ここからコネクタ43を突出させるようにしたため、ECU34に対する外部配線との接続作業を容易に行うことができる。また、第3収容部35が前方へ開口する構造であっても、先頭と二番目の突条44間にECU側の姿勢保持用の突部45が嵌め合わされることで、ECU34が前方へ倒れ姿勢となるのも回避されている。なお、ECU34に対する前方へ抜け止めは、前述したように、第3収容部35の前面下縁が僅かに起立して、ECU34と引っ掛かるようにしたことによって達成されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本実施形態では、ボックス本体23が車両平面視で重複する相手部材は支持ブラケット15R,15Lであったが、決してこれに限定されるべきものではなく、車体フレーム1に設けられ、ボックス本体23を凹部29へ組み込む際の障害となりうるものであれば、全てその対象となる。
(2)第2収容部33は第1収容部31の前方に配置されるものに限らず、後方に配置されるようにしてもよい。
(3)本実施形態では、クロスメンバ14と支持ブラケット15R,15Lはほぼ同一高さに配置されたが、高低差を設定してもよい。こうすることで、収容口30の車両前後方向に関する開口寸法が長くなるため、ボックス本体23は前後寸法をより拡大化したものが使用可能となる。
(4)第1収容部31を除く他の収容部に対して収容される被収容物として、本実施形態では工具収容具32、ECU34、リレー類を例示したが、決してこれらに限定されるべきものではない。
(5)本実施形態では、ボックス本体23を凹部29へ組み込むに先立って、各収納部31,33,35,46に対してバッテリB等を事前に収容させておいたが、ボックス本体のみを凹部へ先行して組み込んだ後に、個々の被収容物を収容させる作業順としてもよい。
自動二輪車の側面図 ボックス本体が組み込まれる前の状態を示す側断面図 ボックス本体が組み込まれた状態を示す側断面図 ボックス本体が組み込まれる前の状態の収容口周辺を示す平面図 ボックス本体が組み込まれた後であって、ロックハウジングの取り付け前の状態を示す平面図 ロックハウジングが取り付けられた状態を示す平面図 ボックス本体を凹所へ組み込む手順を示す概略図 第1保持部とサイドフックとの係止状況を拡大して示す断面図 第2保持部とフロントフックとの係止状況を拡大して示す断面図
符号の説明
1…車体フレーム
4…シートレール
6…シート
14…クロスメンバ
15R,15L…支持ブラケット(付属物)
16…ロックハウジング
18…クロスバー
23…ボックス本体
23R…後壁
28…凹部
29…凹部
30…収容口
31…第1収容部
32…工具収容具
33…第2収容部
34…ECU(エンジンコントロールユニット)
35…第3収容部
36…仕切り壁
38…案内面
46…第4収容部
48A…外れ止め部(規制部)
49…バンド
49A…第1保持部
49B…第2保持部
B…バッテリ
E…エンジン
L1,L2…重複部

Claims (16)

  1. バッテリを収容する第1収容部とこの第1収容部に対し少なくともその前側あるいは後側に設けられ他の被収容物を収容する第2収容部とを有するボックス本体と、
    前記ボックス本体を上方から収容する収容口が形成された車体フレームとを備え、
    前記収容口の下方には、前記ボックス本体が取り付けられる凹部が形成され、
    前記車体フレームは、前記ボックス本体が前記凹部に取付けられた状態で、前記ボックス本体を車両平面方向から視たときに、前記ボックス本体における車両前後方向の前側あるいは後側の少なくとも一部が前記車体フレームの下方で重複する重複部を有し、
    前記収容口は、前記ボックス本体が少なくとも傾斜姿勢で前記収容口を通過可能な大きさに形成された領域を有することを特徴とする自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  2. 前記車体フレームは、この車体フレームに取り付けられた付属物を含むことを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  3. 前記バッテリ及び前記他の被収容物は、車両平面視において前記車体フレームとほぼ干渉しない領域に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  4. 前記収容口の上方には着座用のシートが開閉可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  5. 前記ボックス本体は上方へ開口して形成されるとともに、前記第1収容部と前記第2収容部との間には仕切り壁が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  6. 前記バッテリと前記他の被収容物とは、前記ボックス本体に対して掛け止めされるバンドにて保持されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  7. 前記バンドは、前記ボックス本体の車幅方向両側面に掛け止めされる第1保持部を有することを特徴とする請求項6に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  8. 前記バンドは、前記第1保持部から車両の前方あるいは後方へ延びて前記ボックス本体の車両前面あるいは後面に掛け止めされる第2保持部を有することを特徴とする請求項7に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  9. 前記第1保持部及び前記第2保持部のうちの少なくとも一つは、前記ボックス本体に対する掛け止め解除規制をする規制部を有することを特徴とする請求項8に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  10. 前記ボックス本体において、前記第1収容部と前記第2収容部の車幅方向に隣接した位置には、さらに他の被収容物を収容可能な第3収容部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  11. 前記凹部の前方に配設されたエンジンをさらに備え、前記第3収容部は上方及び前方が開口して形成され、その内部にはエンジンに配線が接続されるコントロールユニットが収容されることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  12. 前記ボックス本体において、前記第3収容部と車幅方向の反対側にはリレー類を収容する第4収容部が形成されていることを特徴とする請求項10に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  13. 前記車体フレームは、車幅方向に対をなすシートレールと、両シートレールの後方において車幅方向に沿って架設されたクロスメンバと、このクロスメンバの前方において前記両シートレールの内方に突出する支持ブラケットとを含み、
    前記収容口は、前記シートレール、前記クロスメンバ及び前記支持ブラケットで囲まれる領域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  14. 第1収容部は前記ボックス本体の後部側に配置され、その後壁は前記第1収容部内に収容されたバッテリから上方へ突出していることを特徴とする請求項13に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  15. 前記車体フレームの付属物は、車幅方向に対向して配置された一対のシートレールから内方へ突出する一対の支持ブラケットであり、この支持ブラケットの間にはクロスバーが架設され、かつこのクロスバーには前記シートを閉止状態にロックするロック機構を有するロックハウジングを備え、前記クロスバーの後端部には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の自動二輪車におけるバッテリの組付け構造。
  16. 請求項1乃至請求項16のいずれか一項に記載のバッテリの組付け構造を備えることを特徴とする自動二輪車。
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