JP2009253133A - 半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法 - Google Patents

半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、処理時間を抑制することができる半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法を提供する。
【解決手段】エッチングガスをプラズマにより励起して、中性活性種を含むガスを生成し、前記ガスを半導体ウェーハの主面に局所的に供給して、局部的なエッチングを行う半導体ウェーハの平坦化方法であって、半導体ウェーハの面内を、エッチングレートのプロファイルが互いに異なる複数の領域に分割し、前記複数の領域のあいだの前記エッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、前記複数の領域のそれぞれにおいて前記局部的なエッチングを行う位置を決定すること、を特徴とする半導体ウェーハの平坦化方法が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、高い平坦度が要求される半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法に関する。
シリコンウェーハなどの半導体ウェーハは、表面に微細な回路パターンを形成させる必要上、半導体ウェーハの厚さが均一であること、表面形状が平坦であることが要求される。 ここで、半導体ウェーハを平坦化する技術としては、グラインディングやCMP(Chemical Mechanical Polishing)などの機械的または機械的化学的研磨方法が知られているが、得られる平坦度には限界があった。
そこで、近年、被加工面に局部的なプラズマエッチングを施して平坦化を図る技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特許文献1に開示されている技術では、予め半導体ウェーハの平坦度を求め、その値に基づいて各部分における除去量を演算する。そして、厚さのばらつきに応じた除去量で半導体ウェーハの表面側をプラズマエッチングして、高い平坦度を得ようとするものである。 しかしながら、この技術においては、半導体ウェーハの周縁部をエッチングするために半導体ウェーハの周縁部を超えた位置までノズルを相対的に走査(移動)する必要がある(特許文献1の図4、図10を参照)。そのため、ノズルの相対移動距離が長くなり、処理時間の増大、生産性の低下などを招くおそれがあった。
ここで、半導体ウェーハ面内における位置によってエッチングレートのプロファイルが変化する。例えば、半導体ウェーハの中央部と周縁部とではエッチングレートが異なる。そのため、半導体ウェーハの中央部と周縁部とを同じ条件でエッチングするものとすれば、平坦度が悪化するおそれがある。
そこで、エッチングレートのプロファイルの違いを考慮した平坦化技術が提案されている(特許文献2、3を参照)。
しかしながら、これらの技術においても半導体ウェーハの周縁部をエッチングするために半導体ウェーハの周縁部を超えた位置までノズルを相対的に走査(移動)している(特許文献2の図1、特許文献3の図8を参照)。そのため、ノズルの相対移動距離が長くなり、処理時間の増大、生産性の低下などを招くおそれがあった。
また、エッチングレートのプロファイルは半導体ウェーハ面内位置のみならず、例えば、中性活性種の濃度、中性活性種を含むガスの流れ、温度などの影響をも受ける。そのため、特許文献2に開示された技術のみでは、平坦度の向上を図ることができないおそれがある。また、特許文献3に開示された技術のように、ノズルを半導体ウェーハの半径方向にジグザグに走査しつつ中央部と周縁部とでエッチング条件を変えるものとすれば演算処理が困難となるおそれがあった。
特開2001−244240号公報 特開平11−214368号公報 特開2002−252210号公報
本発明は、処理時間を抑制することができる半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、エッチングガスをプラズマにより励起して、中性活性種を含むガスを生成し、前記ガスを半導体ウェーハの主面に局所的に供給して、局部的なエッチングを行う半導体ウェーハの平坦化方法であって、半導体ウェーハの面内を、エッチングレートのプロファイルが互いに異なる複数の領域に分割し、前記複数の領域のあいだの前記エッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、前記複数の領域のそれぞれにおいて前記局部的なエッチングを行う位置を決定すること、を特徴とする半導体ウェーハの平坦化方法が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、プラズマによりエッチングガスを励起するプラズマ発生手段と、半導体ウェーハを載置する載置台と、前記プラズマ発生手段と、前記載置台と、の相対的位置を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、エッチングレートのプロファイルが互いに異なる複数の領域に分割された前記半導体ウェーハの前記複数の領域のあいだの前記エッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、前記プラズマ発生手段と、前記載置台と、の相対位置を制御すること、を特徴とする局所プラズマ処理装置が提供される。
さらにまた、本発明の他の一態様によれば、単結晶シリコンのインゴットから半導体ウェーハを切り出し、前記半導体ウェーハの周縁に、面取り加工を施して面取り面を形成し、前記半導体ウェーハの主面を研磨加工し、前記半導体ウェーハをエッチング処理し、上記の半導体ウェーハの平坦化方法を用いて、前記半導体ウェーハの平坦化を行うこと、を特徴とする半導体ウェーハの製造方法が提供される。
本発明によれば、処理時間を抑制することができる半導体ウェーハの平坦化方法、局所プラズマ処理装置及び半導体ウェーハの製造方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。尚、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態に係る半導体ウェーハWの製造方法について例示をするためのフローチャートである。
まず、単結晶シリコンのインゴットから所定の厚さの半導体ウェーハWを、刃物やワイヤーなどの切断具用いて切り出すスライシングを行う(ステップS1)。
次に、切り出された半導体ウェーハWの周縁に、面取り加工を施して面取り面を形成させる(ステップS2)。
次に、半導体ウェーハWの面を研磨する研磨加工を行う(ステップS3)。
この研磨加工は、前述のスライシングで生じた半導体ウェーハWの主面上の凹凸を除去して、平坦化するために行われる。例えば、公知の研磨装置などを用いて主面のラッピング加工などが行われる。
次に、半導体ウェーハWをエッチング処理して、前述の面取り加工および研磨加工による加工ダメージを除去する(ステップS4)。
このエッチング処理は、例えば、ウエットエッチング処理とすることができ、具体的には酸エッチング処理またはアルカリエッチング処理とすることができる。酸エッチング処理には、例えば、半導体ウェーハWを硝酸(HNO3)とフッ化水素(HF)との混合溶液に浸し、半導体ウェーハWのシリコン(Si )を硝酸で酸化させて、酸化シリコン(SiO2)を形成させ、これをフッ化水素で溶解除去するものなどがある。また、アルカリエッチング処理には、例えば、半導体ウェーハWを水酸化カリウム(KOH)や水酸化ナトリウム(NaOH)などのアルカリ溶液に浸して、半導体ウェーハW表面をエッチングするものなどがある。
また、このエッチング処理はドライエッチング処理とすることもできる。例えば、所定のエッチングガス(SF、NFなど)をプラズマなどで励起、活性化させて中性活性種などを生成し、このうち、半導体ウェーハWに与えるダメージが少ない中性活性種を用いてエッチング処理を行うようなものを例示することができる。
次に、半導体ウェーハWの表面および裏面の凹凸の形状を、平坦度測定手段によって測定する。そして、得られた凹凸の値から面内の厚みのばらつき(厚みの面内分布)を演算し、演算結果を面内分布のデータとして記憶する(ステップS5)。
この面内分布のデータ(厚みと座標)に基づいて、後述する局所プラズマエッチングの処理条件が決められる。この場合、例えば、予め中性活性種やイオンの供給量、供給時間などと、エッチング量との関係を調べておき、それに基づいて載置台4の移動速度などを制御して、平坦化を行うようにすることができる。
平坦度測定手段には、例えば、半導体ウェーハWの表面および裏面にそれぞれ対向するように配設され、レーザ光により凹凸を測定することのできる非接触型のレーザ測定装置を備えたものなどを例示することができる。また、平坦度測定手段には、レーザ測定装置を半導体ウェーハWの表面および裏面に沿って移動させることのできる移動手段と、これらの動作の制御を行うと共に測定された凹凸のデータを記憶することのできる制御手段とを備えるようにすることもできる。
次に、本実施の形態に係る平坦化方法を用いて、半導体ウェーハWの主面を局部的にプラズマエッチング処理する高平坦化処理を行う(ステップS6)。
例えば、マイクロ波などを導入することにより所定のエッチングガスをプラズマ化して、中性活性種、イオンなどを生成し、半導体ウェーハWに与えるダメージの少ない中性活性種により半導体ウェーハWの主面上の凸部を局部的に除去することを例示することができる。
また、中性活性種とイオンとを半導体ウェーハWの主面上の凸部に向けて局部的に供給し、化学的な反応と物理的な衝撃でエッチング処理を行うこともできる。
この場合、中性活性種に対するイオンの量やイオンの衝突エネルギーを制御することで、半導体ウェーハWの主面上の凸部の形状に合わせた最適なエッチング処理をすることができる。例えば、化学的な反応で等方性エッチングを行うことができる中性活性種を多く用いれば、凸部の高さが低く面積が比較的大きいような部分(なだらかな凸部部分)を、効率よく平坦化することができる。また、物理的な衝撃で異方性エッチングを行うことができるイオンの量を多くしたり、衝突エネルギーを強めれば、凸部の高さが高く面積が比較的小さいような部分(急峻な凸部部分)を、効率よくかつ精度よく平坦化させることができる。ここで、イオンの量やイオンの衝突エネルギーを余り大きくしすぎると、半導体ウェーハWにダメージを与えるおそれがある。そのため、中性活性種を主体とした処理とすることが好ましい。
次に、必要に応じて、半導体ウェーハWに鏡面仕上げ加工などを施す(ステップS7)。尚、高平坦化処理後の処理や加工は必要に応じて適宜行うようにすればよい。
また、ステップS6において、後述する周縁部における局部的なエッチング、および中央部における局部的なエッチングのうち少なくともいずれかが行われるようにすることもできる。場合によっては、どちらかを高平坦化処理すれば足りる場合もあるからである。
次に、本実施の形態に係る平坦化方法についてさらに例示をする。
図2は、ノズルNの直下のエッチングレートEのプロファイルを例示するための模式図である。なお、グラフ図の縦軸はエッチングレートEを表し、横軸はノズルN中心からの距離Xを表している。
図2に示すように、エッチングレートEはノズルNの中心直下において最大となり、ノズルNの中心から遠ざかるにつれて減少する。このエッチングレートEの変化は、ガウス分布に近似した曲線となる。
ここで、半導体ウェーハWの面内における位置によってエッチングレートEのプロファイルが変化する。例えば、半導体ウェーハWの中央部においては、ノズルNの直下を中心としてその周辺に半導体ウェーハWの主面が存在する。そのため、噴射された中性活性種を含むガスは、半導体ウェーハWの主面に沿って均等に広がることができる。その結果、エッチングレートEのプロファイルも図2に例示をしたような対称形を呈するようになる。 一方、半導体ウェーハWの周縁部においては、ノズルNの直下を中心としてその一方向にしか半導体ウェーハWの主面が存在しない。そのため、噴射された中性活性種を含むガスの流れは、半導体ウェーハWの形状の影響を受けることになる。
図3は、半導体ウェーハWの周縁部におけるエッチングレートEのプロファイルを例示するための模式図である。なお、グラフ図の縦軸はエッチングレートEを表し、横軸はノズルN中心からの距離Xを表している。
半導体ウェーハWの周縁部においては、ノズルNの直下を中心としてその一方向にしか半導体ウェーハWの主面が存在しない。そのため、中性活性種を含んだガスの流れは対称にならず、エッチングレートEのプロファイルが図3に例示をしたように変形する。また、周縁部においては半導体ウェーハWの裏面側に中性活性種を含んだガスが回りこむので、この影響を受けてエッチングレートEのプロファイルが変形する場合もある。また、周縁部の外側にはエッチング対象物である半導体ウェーハWが存在しないので、単位面積あたりにおける中性活性種の量が多くなる。以上のことより、中央部に比べて周縁部におけるエッチングレートEが高くなりやすくなる。そのため、周縁部と中央部とを同じ条件で処理するようにすれば、平坦度が悪化するおそれがある。
このような半導体ウェーハWの面内位置による影響を軽減させるために、特許文献1〜3に開示された技術においては、ノズルNを半導体ウェーハWの周縁部を超えた位置まで相対的に走査(移動)するようにしている。
図4は、比較例に係るノズルNの走査(移動)の様子を例示するための模式図である。 本比較例においては、ノズルNを半導体ウェーハWの半径方向にジグザグに走査するようにしている。また、半導体ウェーハWの面内位置による影響を軽減させるために、ノズルNを半導体ウェーハWの周縁部を超えた位置まで相対的に走査(移動)するようにしている。この場合、ノズルNを半導体ウェーハWの周縁部からオーバーストロークさせることになるため、その分余計な時間を費やすことになる。また、ノズルNをオーバーストロークさせず走査(移動)速度や中性活性種の量を調整するなどして、周縁部のエッチングレートを抑えるようにしても処理に余計な時間を費やすことになる。そのため、いずれにしても処理時間の増大や生産性の低下を招くおそれがある。
また、特許文献1の図10に開示がされた技術のように、渦巻き状にノズルNを走査(移動)する場合においても、走査(移動)の開始または終了を半導体ウェーハWの周縁部の外側にする必要がある。そのため、この場合においても走査距離が長くなり、余計な時間を費やすことになる。その結果、処理時間の増大や生産性の低下を招くおそれがある。
図5は、本実施の形態に係るノズルNの走査(移動)の様子を例示するための模式図である。なお、図5(a)は中央部を処理した後に周縁部を処理する場合、図5(b)は周縁部を処理した後に中央部を処理する場合を例示するものである。
本実施の形態においては、エッチングレートEのプロファイルにより半導体ウェーハWの面内を複数の領域に分割するようにしている。そして、分割された領域毎に最適な走査(移動)方法やエッチング条件を選択するようにしている。すなわち、分割された領域毎のエッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、局部的なエッチングが行われる位置を相対的に走査(移動)するようにしている。また、分割された領域毎のエッチングレートに合わせて最適なエッチング条件を選択するようにしている。
例えば、図5に示すように、エッチングレートEのプロファイルが対称な中央部においては、ノズルNを半導体ウェーハWの半径方向にジグザグに走査(移動)するようにしている。また、エッチングレートEのプロファイルが非対称な周縁部においては、半導体ウェーハWの周縁に沿って、局部的なエッチングが行われる位置を相対的に走査(移動)するようにしている。また、前述したように周縁部のエッチングレートEが高くなりやすいため、中央部に比べてエッチングレートEが抑えられるようなエッチング条件としている。
この場合、比較例のようにノズルNをオーバーストロークさせる必要がないので走査(移動)距離が無駄に伸びることはない。また、各領域毎に最適なエッチング条件を選択することができるため、無駄な処理時間を費やすこともない。また、エッチングレートEのプロファイルにより領域を分割するようにしているため、各領域内ではエッチング条件をほぼ同一とすることができる。そのため、演算処理の簡略化、演算速度の向上などをも図ることができる。
また、各領域毎に最適な条件を選択することができるため、平坦度の向上を図ることができる。例えば、中央部を渦巻き状に走査(移動)するものとすれば、中性活性種が半導体ウェーハWの中心部付近に滞留しやすくなり平坦度が悪化するおそれがある。そのため、中央部においてはノズルNを半導体ウェーハWの半径方向にジグザグに走査(移動)することで、中性活性種の滞留を抑えて平坦度の向上を図るようにしている。一方、片方向が開放されている周縁部においては、中性活性種の滞留が少ないので周縁に沿った走査(移動)とすることができる。
なお、図5(a)に示すように中央部を処理した後に周縁部を処理してもよいし、図5(b)に示すように周縁部を処理した後に中央部を処理するようにしてもよい。
図6は、本実施の形態に係るノズルNの走査(移動)の様子を例示するための模式図である。なお、図6(a)は中央部を処理した後に周縁部を処理する場合、図6(b)は周縁部を処理した後に中央部を処理する場合を例示するものである。
本実施の形態においては、エッチングレートEのプロファイルが対称な中央部においては、ノズルNを半導体ウェーハWの半径方向に「Z字状」に走査(移動)するようにしている。また、エッチングレートEのプロファイルが非対称な周縁部においては、半導体ウェーハWの周縁に沿ってノズルNを走査(移動)するようにしている。また、前述したように周縁部のエッチングレートEが高くなりやすいため、中央部に比べてエッチングレートEが抑えられるようなエッチング条件としている。
この場合、図5、図6に例示をしたように中央部に置いては、直線的な往復移動を含む軌跡でノズルNの走査(移動)を行えばよい。なお、直線的な軌跡には、例えば、湾曲した軌跡のようなものも含めることができる。
また、周縁部における実効エッチング領域(実際にエッチングされる範囲)と、中央部における実効エッチング領域(実際にエッチングされる範囲)と、が重ならないようになっている。実効エッチング領域同士が重なれば、平坦度が悪化するおそれがあるからである。
次に、周縁部におけるノズルNの走査位置についてさらに例示をする。
図7は、周縁部におけるノズルNの位置を例示するための模式図である。なお、図中の2E1はエッチングレートの最大値、E1はその半分の値である。また、2X1はエッチングレートのプロファイルの半値幅(半値全幅)、X1は半値半幅である。
ノズルNの位置を半導体ウェーハWの周縁(端面)W1に近づけるほどエッチングレートEのプロファイルの変形は大きくなる。この場合、エッチングレートEのプロファイルの変形が余り大きくなりすぎると、平坦度が悪化するおそれがある。そのため、平坦度への影響を抑制することができるノズルNの位置とすることが好ましい。
この場合、本発明者の得た知見によれば、ノズルNの中心位置を半導体ウェーハWの周縁(端面)W1から半値半幅X1以上内側にすることが好ましい。すなわち、中性活性種を含むガスの供給中心が半導体ウェーハWの周縁からエッチングレートのプロファイルの半値半幅以上内側を相対的に移動するようにすることが好ましい。そのようにすれば、エッチングレートEのプロファイルの変形が平坦度に与える影響を抑制することができる。
なお、半導体ウェーハWの品種などによっては、周縁部における平坦度をさらに高めることが必要となる場合がある。
図8は、周縁部における平坦度の向上について例示をするための模式図である。なお、図8(a)は中央部を処理した後に周縁部を処理する場合、図8(b)は周縁部を処理した後に中央部を処理する場合を例示するものである。
図8(a)、図8(b)に例示をするものの場合には、半導体ウェーハWの周縁を囲むようにリング状部材200が設けられている。リング状部材200を設けるようにすれば、エッチングレートEのプロファイルの変形を抑制することができるので、周縁部における平坦度を向上させることができる。
図9は、プロファイルの変形の抑制について例示をするための模式図である。
図9に示すように、半導体ウェーハWの周縁を囲むようにリング状部材200を設けるものとすれば、ノズルNの中心直下の条件をノズル中心軸に対して対称とすることができる。そのため、エッチングレートEのプロファイルの変形を抑制することができるので、周縁部における平坦度を向上させることができる。
この場合、リング状部材200は、半導体ウェーハWと同程度に中性活性種を消費する材料からなるものとすることが好ましい。そのようにすれば、エッチングレートEのプロファイルの対称性を高めることができる。そのような材料としては、例えば、シリコン、石英、ポリカーボネート、SiCなどを例示することができる。
また、リング状部材200の表面と半導体ウェーハWの表面とは必ずしも同じ高さである必要はなく、段差があってもよい。ただし、リング状部材200の表面と半導体ウェーハWの表面とを同じ程度の高さとすれば、半導体ウェーハWの主面上におけるガスの流れを円滑にすることができる。また、リング状部材200の内周面と半導体ウェーハWの周縁とは密着させてもよいし、ある程度の隙間を設けるようにしてもよい。
次に、本発明の実施の形態に係る局所プラズマ処理装置について例示をする。
以下に例示をする局所プラズマ処理装置によれば、前述した半導体ウェーハWの主面を局部的にプラズマエッチング処理し、高平坦化処理を行う(ステップ6)ことができる。
図10は、本発明の第1の実施の形態に係る局所プラズマ処理装置について例示をするための模式図である。
図10に示すように、局所プラズマ処理装置1には、プラズマ発生手段2、減圧チャンバ3、載置台4、図示しない制御手段などが主に備えられている。
プラズマ発生手段2には、導入導波管7、放電管8、導波管9、冷却ブロック10、ガス導入管11などが設けられている。尚、冷却ブロック10は必ずしも必要ではなく、適宜設けるようにすればよい。
減圧チャンバ3の天井板には、天井板に略垂直になるように放電管8が設けられている。放電管8は、一端が減圧チャンバ3の外側に向けて突出するように設けられ、その端面は気密となるように塞がれている。また、他端は減圧チャンバ3内側の載置台4の載置面4a(半導体ウェーハWが載置、保持される面)に向けて突出するように設けられ、その端面は開口されている。なお、本実施の形態においては、放電管8が前述したノズルNの機能を果たすことになる。また、図示の便宜上、放電管8の大きさを大きく描いているが、放電管8の開口を被エッチング部分(凹凸の領域)の大きさよりも小さなものとして、繰り返し走査(移動)を行うことで被エッチング部分の平坦化を図るようにしている。
放電管8の開口寸法は、直径10ミリメートル以上、直径60ミリメートル以下とすることが好ましい。直径10ミリメートル未満とすれば、放電管8から供給される中性活性種の失活割合が多くなりエッチングレートが下がってしまうからである。また、直径60ミリメートルを超えるものとすれば局部的なエッチングができず平坦化に問題が生じるからである。
減圧チャンバ3外側の放電管8の突出端近傍にはガス導入管11が設けられ、ガス導入管11には図示しないガス供給手段が接続されている。そして、放電管8内にガス導入管11を介してエッチングガスG1が導入できるようになっている。
放電管8は、環状の導入導波管7に略直交するように挿通している。また、導入導波管7には導波管9が接続され、導波管9には図示しないマイクロ波発生手段が接続されている。そして、導入導波管7には、放電管8の軸方向に略直交する方向から伝播してきたマイクロ波Mを、放電管8の内部に向けて放射するための環状のスロット7aが設けられている。放電管8の内部は、プラズマP1を発生させるためのプラズマ発生室Cともなるが、スリット7aに対向する部分がプラズマ発生室Cの略中心領域となる。
冷却手段である冷却ブロック10は、放電管8と導入導波管7との挿通部分の周辺において、放電管8の外周面を包囲するようにして設けられている。また、冷却ブロック10は循環する冷却水により冷却されるようになっている。冷却ブロック10と放電管8との間には、隙間(例えば1mm程度)が形成されている。
減圧チャンバ3の側壁には排気口14が設けられ、排気口14には排気管14aの一端が接続されている。排気管14aの他端には排気手段EXが接続されている。
減圧チャンバ3の内部には、載置台4が設けられている。載置台4の上面は半導体ウェーハWを載置、保持するための載置面4aとなっている。載置台4には、半導体ウェーハWを保持するための図示しない保持手段(例えば、静電チャックなど)が設けられている。また、半導体ウェーハWの温度を制御するための図示しない温度制御手段(例えば、ヒータなど)などを適宜設けるようにすることもできる。この場合、例えば、中性活性種による反応生成物の昇華を促進するために、載置面4a近傍から加熱された窒素ガスなどを流すことにより、半導体ウェーハWを加熱するようにしても良い。
載置台4には、水平面のX軸方向への移動を行うための第1のテーブル4bと、X軸方向に直交するY軸方向への移動を行うための第2のテーブル4cと、垂直方向(Z軸方向)への移動を行うための垂直移動部4dと、が設けられている。そして、これらは個別に位置制御することができ、載置された半導体ウェーハWを所望の位置に移動可能としている。尚、半導体ウェーハWの水平面内における回転方向(θ方向)位置を移動、調整するための手段を設けることもできる。また、載置台4の載置面4a上には、半導体ウェーハWの周縁を囲むようにリング状部材200が設けられている。
図示しない制御手段は、プラズマ発生手段2(放電管8)と、載置台4と、の相対的位置を制御する。すなわち、図示しない制御手段は、エッチングレートのプロファイルにより複数に分割された半導体ウェーハの領域毎のエッチングレートのプロファイルの変形が抑制されるように、プラズマ発生手段2(放電管8)と、載置台4と、の相対位置を制御する。また、減圧チャンバ3の圧力、プラズマの発生、エッチングガスG1の導入、温度などを制御するようにもなっている。
ここで、主要部分の材質を例示するものとすれば、放電管8はアルミナ、石英などの誘電体材料からなり、減圧チャンバ3などはステンレスなどの金属材料からなるものとすることができる。この場合、減圧チャンバ3などの表面は、フッ素系樹脂でコーティングするか、フッ素系樹脂部材で覆う事が望ましい。
次に、局所プラズマ処理装置1の作用について例示をする。
まず、図示しない搬送装置により被処理物である半導体ウェーハWが、減圧チャンバ3内に搬入され、載置台4の載置面4a上に載置される。搬送装置が減圧チャンバ3内から退避した後には、図示しない扉を閉じて減圧チャンバ3を気密となるように密閉する。搬入された半導体ウェーハWは、図示しない静電チャックにより載置面4a上に保持される。
次に、前述した平坦度測定(ステップS5)の演算結果(面内分布のデータ)に基づき、平坦化される箇所が放電管8の直下に来るように載置台4のテーブル4b、テーブル4c、垂直移動部4dの移動が行われる。
この際、前述したように、エッチングレートEのプロファイルにより半導体ウェーハWの面内を複数の領域に分割し、分割された領域毎最適な移動方法がとられる。例えば、エッチングレートEのプロファイルが対称な中央部においては、放電管8と半導体ウェーハWの相対的な位置を半導体ウェーハWの半径方向にジグザグに移動するようにすることができる。また、エッチングレートEのプロファイルが非対称な周縁部においては、半導体ウェーハWの周縁に沿って放電管8と半導体ウェーハWの相対的な位置を移動するようにすることができる。また、前述したように周縁部のエッチングレートEが高くなりやすいため、中央部に比べてエッチングレートEが抑えられるようなエッチング条件とされる。
プラズマ発生手段2と、載置台4と、の相対的位置の制御は図示しない制御手段により行われる。なお、減圧チャンバ3の圧力、プラズマの発生、エッチングガスG1の導入、温度などを制御することでエッチング条件の制御を行うこともできる。
次に、減圧チャンバ3内が排気手段EXにより所定圧力まで減圧される。この際、図示しない制御手段により減圧チャンバ3内の圧力が調整される。また、減圧チャンバ3と連通する放電管8の内部もともに減圧される。
次に、図示しないガス供給手段から所定量のエッチングガスG1(例えば、SFなど)が、ガス導入管11を介して放電管8内に導入される。また、図示しないマイクロ波発生手段から、所定のパワーのマイクロ波Mが導波管9に放射される。そして、導波管9、導入導波管7内を伝播してきたマイクロ波Mは、環状のスロット7aから放電管8内のプラズマ発生室Cに導入される。また、冷却ブロック10内に冷却水が供給されて、放電管8の冷却が行われる。
この導入されたマイクロ波MによりプラズマP1が発生し、エッチングガスG1が励起、活性化されて中性活性種、イオン、電子が生成される。生成された中性活性種、イオン、電子は、放電管8内を下降して減圧チャンバ3内に供給される。この際、イオンと電子は放電管8の内壁に衝突すると電荷を失い、中性ガスあるいは中性活性種となって下降する。そのため、イオンと電子は放電管8から放出されず、中性活性種とエッチングに寄与しない中性ガス、残余のエッチングガスG1が放電管8から放出される。そして、エッチングに寄与するものとしては中性活性種が減圧チャンバ3まで到達し、半導体ウェーハWの所定の箇所を局部的にエッチングする。ここで、図中の「○」は中性活性種、「+」はイオン、「−」は電子を表している。
また、中性活性種に対するイオンの量も調整が可能である。例えば、マイクロ波Mの出力や放電管8内の圧力調整により、放電管8における中性活性種の生成量を制御してイオンとの割合を変えることもできる。そのようにすれば、イオンを半導体ウェーハWの表面まで到達させることもできる。この場合、前述したように、半導体ウェーハW上の凸部の形状に合わせた最適なエッチングをすることができる。
また、半導体ウェーハWの温度を載置台4に設けられた図示しない温度制御手段により制御して中性活性種による化学的なエッチングを制御することもできる。中性活性種によるエッチングは化学反応により進むので、一般的には、温度が上がれば反応が促進されるからである。
そして、1箇所の平坦化が終了した後は、前述した平坦度測定(ステップS5)の演算結果(面内分布のデータ)に基づき、次に平坦化される箇所が放電管8の直下に来るよう載置台4のテーブル4b、テーブル4c、垂直移動部4dの移動が行われる。この際、前述したように、分割された領域毎に最適な走査(移動)方法がとられる。そして、1つの領域における平坦化が修了した場合には、他の領域の平坦化が行われる。
以上の手順により、半導体ウェーハWの全面における処理が終了した場合には、図示しない搬送装置により半導体ウェーハWが減圧チャンバ3の外に搬出される。この後、必要があれば、他の半導体ウェーハWが減圧チャンバ3内に搬入され、前述の平坦化の処理が繰り返される。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る局所プラズマ処理装置について例示をするための模式図である。
尚、図10で例示をしたものと同様の部分には同じ符号を付し説明は適宜省略する。
図11(a)に示すように、局所プラズマ処理装置110には、大気圧プラズマ発生手段25、チャンバ31、載置台4、図示しない制御手段などが主に備えられている。
チャンバ31の天井板には、天井板に略垂直となるように大気圧プラズマ発生手段25が設けられている。大気圧プラズマ発生手段25は、噴出口25eがチャンバ31内側の載置台4の載置面4a(半導体ウェーハWが載置、保持される面)に向けて突出するように設けられている。チャンバ31の外側であって、大気圧プラズマ発生手段25の突出端近傍にある導入口25dにはガス導入管11が接続され、ガス導入管11には図示しないガス供給手段に接続されている。そして、大気圧プラズマ発生手段25内にガス導入管11を介してエッチングガスG1が導入できるようになっている。
また、図示の便宜上、大気圧プラズマ発生手段25の大きさを大きく描いているが、噴出口25eを被エッチング部分(凹凸の領域)の大きさよりも小さなものとして、繰り返し走査(移動)を行うことで被エッチング部分の平坦化を図るようにしている。
噴出口25eの開口寸法は、直径10ミリメートル以上、直径60ミリメートル以下とすることが好ましい。直径10ミリメートル未満とすれば、大気圧プラズマ発生手段25から供給される中性活性種の失活の割合が多くなりエッチングレートが下がってしまうからである。また、直径60ミリメートルを超えるものとすれば局部的なエッチングができず平坦化に問題が生じるからである。
図示しない制御手段は、大気圧プラズマ発生手段25と、載置台4と、の相対的位置を制御する。すなわち、図示しない制御手段は、エッチングレートのプロファイルにより複数に分割された半導体ウェーハWの領域毎のエッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、大気圧プラズマ発生手段25と、載置台4と、の相対位置を制御する。また、プラズマの発生、エッチングガスG1の導入、温度などを制御するようにもなっている。
次に、大気圧プラズマ発生手段25の概要を例示する。
図11(b)は、大気圧プラズマ発生手段25の概略構成を例示するための模式図である。
図11(b)に示すように、アルミナ、石英などの誘電体からなる放電管25aの外周面には、互いに対向するように電極25b、25cが設けられている。そして、一方の電極25cには、コンデンサ23を介して高周波電源24が接続されている。また、他方の電極25bは接地されている。電極25cに高周波電力を印加するとプラズマP4が発生し、このプラズマP4により、導入口25dから供給されたエッチングガスG1が励起、活性化されて中性活性種、イオン、電子が生成される。
また、半導体ウェーハWの載置される部分(図5(a)の場合では、テーブル4b)には、可変電源50が電気的に接続されている。この可変電源50により、印加電圧を制御して半導体ウェーハWに入射するイオンの量が制御される。
次に、局所プラズマ処理装置110の作用について例示をする。
なお、前述した局所プラズマ処理装置1と同様の部分については、適宜説明を省略する。 局所プラズマ処理装置1の場合と同様に、半導体ウェーハWの搬入、載置・保持、処理のための移動が行われた後、前述した大気圧プラズマ発生手段25によりエッチングガスG1(例えば、SFなど)を励起、活性化させて中性活性種、イオン、電子を生成させる。
生成された中性活性種は、半導体ウェーハWの所定の箇所を局部的にエッチングする。 また、イオンにより物理的なエッチングが行われる。この際、可変電源50により入射するイオンの量が制御される。
ここで、図中の「○」は中性活性種、「+」はイオン、「−」は電子を表している。
また、半導体ウェーハWの温度を載置台4に設けられた図示しない温度制御手段により制御して中性活性種による化学的なエッチングを制御することもできる。
このように、大気圧プラズマにより中性活性種、イオン、電子を生成するものとすれば、減圧環境が不要となるので局所プラズマ処理装置自体の構成を簡略化することもできる。
大気圧プラズマ発生手段25と半導体ウェーハWの相対的な位置の移動に関しては、図10において説明をしたものと同様のため説明を省略する。
そして、1箇所の平坦化が終了した後は、前述した平坦度測定(ステップS5)の演算結果(面内分布のデータ)に基づき、次に平坦化される箇所が大気圧プラズマ発生手段25の直下に来るよう載置台4のテーブル4b、テーブル4c、垂直移動部4dの移動が行われる。この際、前述したように、分割された領域毎に最適な走査(移動)方法がとられる。そして、1つの領域における平坦化が修了した場合には、他の領域の平坦化が行われる。
以上の手順により、半導体ウェーハWの全面における処理が終了した場合には、図示しない搬送装置により半導体ウェーハWが減圧チャンバ31の外に搬出される。この後、必要があれば、他の半導体ウェーハWが減圧チャンバ31内に搬入され、前述の平坦化の処理が繰り返される。
以上、本発明の実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、半導体ウェーハ平坦化装置1、半導体ウェーハ平坦化装置110に備えられた各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、プラズマの発生方法に関しても前述したものに限定されるわけではなく、高密度のプラズマが発生できる種々の方法を適宜選択することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態に係る半導体ウェーハの製造方法について例示をするためのフローチャートである。 ノズルの直下のエッチングレートのプロファイルを例示するための模式図である。 半導体ウェーハの周縁部におけるエッチングレートのプロファイルを例示するための模式図である。 比較例に係るノズルの走査の様子を例示するための模式図である。 本実施の形態に係るノズルの走査の様子を例示するための模式図である。 本実施の形態に係るノズルの走査の様子を例示するための模式図である。 周縁部におけるノズルの位置を例示するための模式図である。 周縁部における平坦度の向上について例示をするための模式図である。 プロファイルの変形の抑制について例示をするための模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る局所プラズマ処理装置について例示をするための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る局所プラズマ処理装置について例示をするための模式図である。
符号の説明
1、110 局所プラズマ処理装置、2 プラズマ発生手段、3 減圧チャンバ、4 載置台、4a 載置面、25 大気圧プラズマ発生手段、31 チャンバ、50 可変電源、G1 エッチングガス、M マイクロ波、P1 プラズマ、W 半導体ウェーハ

Claims (12)

  1. エッチングガスをプラズマにより励起して、中性活性種を含むガスを生成し、
    前記ガスを半導体ウェーハの主面に局所的に供給して、局部的なエッチングを行う半導体ウェーハの平坦化方法であって、
    半導体ウェーハの面内を、エッチングレートのプロファイルが互いに異なる複数の領域に分割し、
    前記複数の領域のあいだの前記エッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、前記複数の領域のそれぞれにおいて前記局部的なエッチングを行う位置を決定すること、を特徴とする半導体ウェーハの平坦化方法。
  2. 前記半導体ウェーハの周縁部においては、前記半導体ウェーハの周縁に沿って、前記局部的なエッチングを行う位置を相対的に移動すること、を特徴とする請求項1記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  3. 前記半導体ウェーハの周縁部においては、前記ガスの供給中心が前記半導体ウェーハの周縁から前記エッチングレートのプロファイルの半値半幅以上内側を相対的に移動すること、を特徴とする請求項1または2に記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  4. 前記半導体ウェーハの中央部においては、方向が異なる複数の直線の組み合わせからなる軌跡で前記局部的なエッチングを行う位置を相対的に移動すること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  5. 前記複数の直線の組み合わせからなる軌跡は、ジグザグであること、を特徴とする請求項4記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  6. 前記周縁部における実効エッチング領域と、前記中央部における実効エッチング領域と、が重ならないこと、を特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  7. 前記周縁部における前記局部的なエッチング、および前記中央部における前記局部的なエッチングの少なくともいずれかを行うこと、を特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  8. 前記半導体ウェーハの周縁を囲むようにリング状部材を設けること、を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体ウェーハの平坦化方法。
  9. プラズマによりエッチングガスを励起するプラズマ発生手段と、
    半導体ウェーハを載置する載置台と、
    前記プラズマ発生手段と、前記載置台と、の相対的位置を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、エッチングレートのプロファイルが互いに異なる複数の領域に分割された前記半導体ウェーハの前記複数の領域のあいだの前記エッチングレートのプロファイルの差異が抑制されるように、前記プラズマ発生手段と、前記載置台と、の相対位置を制御すること、を特徴とする局所プラズマ処理装置。
  10. 前記プラズマ発生手段は、大気圧下でプラズマを発生可能であること、を特徴とする請求項9記載の局所プラズマ処理装置。
  11. 前記載置台には、前記半導体ウェーハの周縁を囲むようにリング状部材が設けられていること、を特徴とする請求項9または10に記載の局所プラズマ処理装置。
  12. 単結晶シリコンのインゴットから半導体ウェーハを切り出し、
    前記半導体ウェーハの周縁に、面取り加工を施して面取り面を形成し、
    前記半導体ウェーハの主面を研磨加工し、
    前記半導体ウェーハをエッチング処理し、
    請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体ウェーハの平坦化方法を用いて、前記半導体ウェーハの平坦化を行うこと、を特徴とする半導体ウェーハの製造方法。
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