JP2009252692A - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】被係止部を有する平型導体の挿入の作業性を改善し該平型導体の抜けを確実に防止する平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】ハウジング10に設けられた固定壁12と、該固定壁と間隔をもって対面する可動壁20とを有し、可動壁20は、コネクタ幅方向にて、平型導体の被係止部に対応する位置に係止のための係止突部26を有し、該係止突部26は、上記固定壁12との対面側に前方に向けての平型導体の導入過程で該平型導体との当接力により固定壁から遠ざかる方向の開位置へ向け変位するように、導入される平型導体と干渉する導入部26Aと、該導入部より前方位置で上記平型導体の被係止部と係止可能に前端側に形成された係止部26Bとを有し、さらに、上記可動壁20は、平型導体の導入過程における開位置への変位に伴い、端子の弾性接触腕部34を平型導体から遠ざかる方向に変位せしめる端子押圧部24を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル等が知られている。かかる平型導体は、回路基板に取り付けられた電気コネクタに接続されることが多い。このような平型導体が接続されるコネクタとしては、例えば特許文献1に開示されているコネクタがある。
この特許文献1のコネクタでは、ハウジングは回路基板に取付けられる側に固定壁を有し、該ハウジングに傾動可能な操作部材が支持されていて、上記固定壁と操作部材との間に平型導体たるリボンケーブルの挿入が可能となっている。ハウジングには端子金具が保持されていて、該端子金具は、操作部材により撓み変形を受けるアーム部を有していて、操作部材が作業者により押圧されて開放位置へ変形すると、このアーム部も操作部材に伴って変形し、平型導体の挿入を可能とする。
平型導体が所定位置まで挿入されると、該平型導体の先端が端子金具の突き当て片へ突き当り、該端子金具を介して操作部材に開放位置から保持位置へ向う傾動力を生じさせる。作業者は、この傾動力を指先で感知して、上記操作部材から指を離すと上記端子金具が撓み変形前の原形へ復帰しようとして平型導体を圧し、かくして、平型導体は押圧保持されてその保持力によって抜けの防止が図られる。
特開2000−173700
特許文献1のコネクタにあっては、操作性そして平型導体の保持性について改善の余地があった。
先ず、操作性については、一方の手の指で操作部材を押して開放位置にもたらした後、他方の手で平型導体をコネクタへ挿入し、平型導体が所定位置まで挿入されたことを確認した後に、一方の手の指の押圧力を解除することにより平型導体を保持状態とするので、作業者は両方の手を使わなければならないこと、操作部材を開放位置へもたらす操作と平型導体を挿入するという作業と、二段階の作業が必要であることにおいて、作業をさらに簡単化することが要求される。
次に、保持位置では、平型導体は端子金具との接圧だけで保持されているので、端子金具との間の摩擦力よりも大なる力で不用意に引かれると抜けてしまう、あるいは挿入位置が後方にずれてしまうという問題もある。
本発明は、このような事情に鑑み、平型導体の挿入の作業性をさらに改善すると共に抜け防止を確実に行うことのできる平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、ハウジングに設けられた固定壁と、該固定壁と間隔をもって対面する可動壁とを有し、抜け防止のための被係止部を有する平型導体をハウジングの内方たる前方に向け受入れる受入部が上記固定壁と可動壁の間に形成され、ハウジングに植設された端子が平型導体に対して弾性的に接触する弾性接触腕部を有し、該弾性接触腕部が上記固定壁と可動壁の少なくとも一方の側の位置で上記平型導体の幅方向に配列されている。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、可動壁は、上記幅方向にて、上記被係止部に対応する位置に係止のための係止突部を有し、該係止突部は、上記固定壁との対面側に前方に向けての平型導体の導入過程で該平型導体との当接力により固定壁から遠ざかる方向の開位置へ向け変位するように、導入される平型導体と干渉する導入部と、該導入部より前方位置で上記平型導体の被係止部と係止可能に前端側に形成された係止部とを有し、さらに、上記可動壁は、平型導体の導入過程における開位置への変位に伴い、端子の弾性接触腕部を平型導体から遠ざかる方向に変位せしめる端子押圧部を有していることを特徴としている。
このような本発明の平型導体用電気コネクタへの平型導体の接続には、単に平型導体をコネクタの受入部へ挿入するだけで良い。
平型導体が受入部へ挿入されると、その挿入過程にて、可動壁の係止突部はその導入部で平型導体からの当接力を受けて、該可動壁は対向せる固定壁から遠ざかる方向の開位置へ弾性変位する。この可動壁の変位に伴い、該可動壁の端子押圧部も同じ方向に変位し、この端子押圧部と係合している端子の弾性接触腕部は上記端子押圧部に押圧されて平型導体から遠ざかる方向に変位する。すなわち、平型導体の挿入操作を行うだけで端子はその接触腕部が該平型導体から遠ざかるように変位して、平型導体の低抵抗での前進を可能とする。
平型導体は、所定位置まで挿入されると、該平型導体の被係止部が係止突部の導入部から外れるので可動壁は変位前の位置へ向けて戻り、その結果、被係止部は係止突部の係止部と係止し合う位置へもたらされ、後方に引かれても抜出されてしまうことはない。
本発明において、コネクタは、端子の配列方向で端子に隣接して金具を有し、端子の配列方向に見たときに、上記端子の弾性接触腕部に対応する位置に、上記金具が弾性被圧腕部を有し、可動壁が該弾性被圧腕部を押圧する金具押圧部を有していることが好ましい。上記配列方向で金具に対応する位置では、上記平型導体は、上記金具の弾性被圧腕部の一部が平型導体に対して該平型導体の厚み方向に貫通して該平型導体の被係止部と係止し合うように、切欠部等を形成できる。このような形態では、可動壁が導入部で平型導体から当接力を受けて開位置に向けて弾性変位すると、上記金具押圧部が弾性被圧腕部を平型導体から遠ざかるように変位して平型導体の前進を容易とし、平型導体が所定位置まで達すると、上記弾性被圧腕部の一部が上記切欠部等に入り込み、平型導体の抜けを効果的に防止する。
本発明において、平型導体の被係止部は、例えば、該平型導体の幅方向両側縁に外方に延出して形成された耳部であり、可動壁の係止突部の係止部が該耳部の後縁と係止可能な位置にあるようにすることができる。
本発明において、可動壁は、回動被支持部を有し、端子そしてハウジングの少なくとも一方に設けられた回動支持部によって該回動被支持部が回動可能に支持されていることにより、可動とすることができる。かかる可動壁は係止突部の導入部で平型導体から当接力を受けたときに、上記回動被支持部を中心として回動可能となる。
本発明において、可動壁は、固定壁と一体にハウジングの一部として形成され、可撓部にて上記固定壁と連結されているようにすることもできる。こうすることにより、固定壁と可動壁とを一部材として形成でき、部品点数が減る。
本発明において、ハウジングは固定壁側に回路基板への取付面を有しているようにすることができ、この場合は、可動壁は回路基板とは反対側に位置するので、固定壁の取付面が広く確保できる。
これとは逆に、ハウジングは可動壁側の位置に回路基板への取付面を有しているようにすることができ、この場合、ハウジングに取付けられた固定金具に設けられたばね部によって可動壁が固定壁側に付勢されていることが好ましい。
このような形態では、固定壁の取付面は可動壁と同じ側にあるために、取付面の面積は大きく確保することはできないが、平型導体を抜出したいときに、可動壁の一部、例えば解除釦を回路基板の方に向け押すだけで平型導体の係止を解除できるので操作が簡単になる。一般に押す操作は引く操作より簡単である。可動壁が回路基板とは反対側に設けられている前出の形態では、仮に可動壁に解除釦が設けられているとすると、この解除釦を回路基板から離れる方向に引くこととなり、操作しづらい。したがって、本形態のように、可動壁を回路基板の側に設けると、平型導体の抜出時には、回路基板側に向けて解除釦を押すだけでよいので簡単に解除が行える。
本発明は、以上のごとく、平型導体を挿入するだけで、該平型導体が可動壁の導入部を押して開位置へもたらし、この可動壁の動作に伴い端子も弾性接触腕部が平型導体から離れる方向に変位するので、平型導体の挿入が楽に行われると共に、所定位置まで挿入されると、可動壁が変位前の位置に戻り、平型導体の被係止部が可動壁の係止部と係止するので確実に抜けが防止される。かくして、平型導体の挿入と係止が平型導体の挿入という一つの動作だけで達成され、しかも、作業者は一方の手で挿入するだけでよい。
以下、添付図面にともづき、本発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
図1に全体が示される本実施形態の平型導体用電気コネクタ1は、電気絶縁材料で作られたハウジング10と可動壁20とを有している。該ハウジング10は、平型導体Pの挿入側となる後方に開口されていると共に、上壁が前縁部11Aそして側縁部11Bを除いて上方に大きく開口されている。かかるハウジング10は、底壁たる固定壁12と、該固定壁12に上記側縁部11Bを連結している側壁13とを有している。上記可動壁20は、上記固定壁12と対向するようにして、上記前縁部11Aと側縁部11Bで三方で囲まれるように配設されており、かかるハウジング10と可動壁20とにより、コネクタ全体としては、略直方体外形をなしている。
上記ハウジング10には、図2,図3に見られるように、その内部に、金属板の平坦面をそのまま維持して作られた端子30と金具40が植設されている。端子30は、平型導体Pの幅方向(コネクタの幅方向でもある)に複数配列され、その配列範囲の両最端に位置する端子30に近接して端子20と同一形状の金具40が配されている。さらに、該金具40の側方には、金属製の取付具50も設けられている(図1参照)。
図2は、図1のコネクタについての断面斜視図であり、端子配列方向で、図2(A)は端子30の位置、図2(B)は金具40の位置、図2(C)は金具40よりも側壁12寄りの位置でそれぞれ断面されている。又、図3は図2の断面部分をより詳しく示した断面図で、図3(A)は端子30の位置、図3(B)は金具40の位置での断面である。
図1、図2(A)そして図3(A)に見られるように、ハウジング10は端子30のための端子溝14が前後に貫通して形成されている。該端子溝14は、端子30の板厚にほぼ等しい溝幅のスリット状をなし、上記ハウジング10の前縁部11Aの部分を除いて上方に開口されている。該端子溝14は、底壁たる固定壁12の後部12A(図3(A)にて左部)の上面が前部12Bの上面に対して高くなっている。この後部12Aが前部12Bへ移行する部分は、段をなすと共に、後方に没した固定溝14Aが形成されている。上記後部12Aの上面は平型導体載置面12A−1を形成しているが、その後端寄り部分は後方に向け緩やかに下方に向くテーパ部12A−2となっている。かかる端子溝14は、保持する端子30の数だけ、コネクタの幅方向に間隔をもって配列形成されている。
端子配列範囲の最外端の端子溝14に隣接して金具溝15が形成されている。この金具溝15は、本実施形態では、金具40が端子30と同一形状をなしている関係上、端子溝14とほぼ同一形状をなしており、固定壁12に固定溝14Aと同様な固定溝15Aを有している。端子溝14の場合との若干の差は、後部12Aの上面がテーパ面ではなく平坦な底をなす段部16となっていることである。この段部16は後部12Aの後端縁まで延びている。
かかるハウジング10の固定壁12の下面は、回路基板への取付面17を形成している。
次に、端子30は、既述のごとく、金属板の平坦面をそのまま維持して作られており、ハウジング10の前端側で、上壁の前縁部11Aと底壁たる固定壁12の前部との間で挟持保持される被取付部31と、該被取付部31の上部から後方に突出する支持突部32と、被取付部31の下部から後方に延びる被保持腕部33と、該被保持腕部33から延出する弾性接触腕部34とを有している。
上記支持突部32は、後方への突出量は短く、剛性が高くなっており、その後端に円形の一部をなす回動支持部32Aを有している。被保持腕部33は、上記被取付部31から固定壁12に接面して上記固定溝14Aへ突入するように延びていて、後端近傍に係止突起33Aが設けられており、この係止突起33Aが固定溝14Aに喰い込んでその抜けを防止している。
弾性接触腕部34は、被保持腕部33の後端寄りで上記固定溝14Aの開口部に近接した位置から上方に突出した直後に前方に延びその後に後方に向け屈曲そして延出して横U字状をなしている。この弾性接触腕部34は、被保持腕部33との連結部の上縁に上方に突出する圧接突起34Aを有しているとともに、上記横U字状をなして後方に延びた部分の下縁に、該圧接突起34Aと対向した突起により接触部34Bを有している。これらの圧接突起34Aと接触部34Bとの間隔は平型導体の対応部分の厚み寸法よりも若干小さい。上記弾性接触腕部34は、上記接触部34Bよりも後方の後端部が逆L字状にもち上がっていて下縁に被圧凹部34Cを形成している。
さらに上記端子30は前部下端から回路基板に接面する接続部35を有している。
次に、金具40であるが、この金具40は端子30と同じ形状に作られているので、端子30の各部と対応する部分には端子30における符号に10を加えて40台の符号とし、それぞれに名称を与えることとする。このような金具40は、被取付部41と、支持突部42と、被保持腕部43と、弾性被圧腕部44とを有している。上記支持突部42は回動支持部42Aを有し、被保持腕部43は係止突起43Aを有し、弾性被圧腕部44は突起44Aと突起44Bを有していると共に被圧凹部44Cが形成されている。又、金具40は固定脚45を有している。
ハウジング10に対して上蓋を形成するように配置されている可動壁20は、ハウジング10の前縁部11Aと側縁部11Bで三方の縁が囲まれている。該可動壁20は、ハウジングと同様な電気絶縁材料で作られており、前縁側の下面側には、端子30の回動支持部32Aと金具40の回動支持部42Aに係合する円弧凹状の回動被支持部21がコネクタの幅方向(図3(A)にて紙面に直角方向)に延びて形成されている。該可動壁20はこの回動支持部32Aを中心に回動可能である。
上記回動被支持部21の後方では、可動壁20の下面に、端子配列方向で各端子30に対応する位置で、下方そして後方に開口せるスリット状の溝部22が形成されている。該溝部22には、前後方向で端子30の被圧凹部34Cに対応する位置に、上方に開口する窓部23が上記溝部22と連通して形成されている。上記窓部23の下方には、溝部22の対向溝内面同士を連結する島状の端子押圧部24が設けられている。この端子押圧部24は、端子30の弾性接触腕部34の被圧凹部34Cに下方から係合していて、可動壁20が上記回動支持部32Aを中心に後端が上方へもち上がるように回動したときに、上記被圧凹部34Cを上方にもち上げようとする力を該被圧凹部34Cへ伝える。上記回動支持部32Aは端子32に設けずとも、ハウジングに設けることも可能である。
上記可動壁20は、端子配列方向でその配列範囲においては、固定壁12の後部12Aの上面に形成された平型導体載置面12A−1と平行な下面25を有していて、該下面25と平型導体載置面12A−1との間に平型導体を挿入できる空間を形成している。かかる上記可動壁20の下面25の後端寄りの部分は平型導体の挿入を容易とするテーパ面をなしている。この下面25は上記溝部22の下方に向け開口縁を形成している。
上記可動壁20は、端子配列方向でその配列範囲の両外側部分は、同方向で金具30の位置を含んでおり、図3(B)のように、前部には、上記配列範囲内の部分と同様に、上記回動被支持部21、窓部23、端子押圧部24に対応する金具押圧部24’が設けられている。後部は、上記配列範囲内の部分とは異なり、下方に突出する係止突部26を有している。該係止突部26は、下方に向け直角三角形断面をなしていて、後面が後端に向け上方に向う斜面で形成された導入部26A、前端が前後方向に直角な面をなす係止部26Bをなしている。導入部26Aと係止部26Bの交点をなす尖端部26Cは、固定壁12の後部12Bの上面に形成された段部16の隅部16Aに位置している。上記被係止部は両側縁に形成された耳部でなくとも、前端部が幅広でその後方位置にて幅狭とすることにより形成される段部、両側縁間に形成された孔部、あるいは平型導体の面に形成された突部であってもよい。
かかる構成のコネクタ1に接続される平型導体Pは、図2に見られるごとく、コネクタ1側の前端近傍の両側縁に耳部として形成された被係止部P1を有している。本実施形態では、この平型導体Pは、前端側の上面に接続用パッド(図示せず)が設けられているが、この接続用パッドは、下面に設けられていても、上下両面に設けられていてもよい。
本実施形態では、図1に見られるように、ハウジング10の後部に取り付けられた取付具50をも有し、この取付具50の取付脚51が回路基板(図示せず)にしっかりと固定され、コネクタを保持するようになっている。
このような本実施形態の平型導体用電気コネクタは、次の要領で使用される。
(1)先ず、コネクタ1は、所定の回路基板(図示せず)に取り付けられ、所定の回路部に接続される。コネクタ1は、その取付具50の取付脚51が半田により回路基板に取り付けられ、端子30の接続部35が回路基板の所定回路部に半田により電気的に接続され、金具40の固定脚41が半田により回路基板に取り付けられる。かくして、コネクタ1は、回路基板に対して、しっかりと取り付けられ、端子30が電気的に対応回路部と接続される。
(2)次に、平型導体Pがこのコネクタに挿入されるが、図3(A),(B)に示される挿入前の状態にあっては、端子30の弾性接触腕部34そして金具40弾性被圧腕部44の弾性により、これらの被圧凹部34C,44Cが可動壁20の端子押圧部24そして金具押圧部24’に下方へ向けた弾性押圧力を及ぼしているので、コネクタ幅方向で金具40に対応する位置では、上記可動壁20の係止突部26の尖端部26Cが固定壁12の後部12Aの上面たる段部16の前方隅部16Aに当接している。この状態で、上記コネクタ幅方向で、端子の配列範囲に相当する部分では、可動壁20はその下面25と固定壁12の後部12Aの上面との間に、平型導体Pを挿入可能とする間隔を形成している。したがって、この平型導体Pは、上記端子の配列範囲では、コネクタ内で平型導体と当接する部分が存在しないので、上記配列範囲外にある耳部たる被係止部が可動壁20の上記係止突部26の導入部26Aに当接するまで、楽に挿入される。
(3)平型導体Pの被係止部P1が上記係止突部26の導入部26Aに当接すると、図4(B)に見られるように、操作者から与えられる挿入力により、被係止部P1が上記係止突部26の導入部26Aに上方への力を作用せしめ、この力によって可動壁20は可動力被支持部21を中心に上方へ回動する。すなわち、係止突部は上方にもち上げられ、平型導体Pのさらなる挿入を可能とする。
(4)平型導体Pの挿入に伴う可動壁20の上方への回動は、該可動壁20の端子押圧部24そして金具押圧部34の上方への変位を意味しており、これらの端子押圧部24と金具押圧部34が端子30の被押圧部34Cそして金具の被押圧部44Cを上方に押し、端子30の弾性接触腕部34そして金具の弾性被圧部44を弾性変位させて、接触部34Bそして突起44Bを上方に変位させる。
(5)端子30の接触部34Bそして金具40の突起44Bが上方に変位する結果、平型導体Pは所定の挿入位置まで容易に前進して挿入が完了する。この挿入位置では、平型導体Pの被係止部P1は、可動壁20の係止突部26よりも前方に位置して該係止突部26から外れるようになるので、可動壁20は、最早係止突部26から上方への押圧力を受けず、上記金具40の弾性被圧腕部44の弾性反力により下方に圧せられ原位置に向けて戻り、接続状態となる(図5(B)参照)。一方、端子30は圧接突起34Aと接触部34Bとの間で平型導体Pを挟圧し、該接触部34Bが平型導体Pの接続部に電気的接続される。端子30の接触部34Bは平型導体Pと接触し、それ以上の下方への変位が阻止されるので、該端子30の被圧凹部34Cは可動壁20の端子押圧部24から離れることもある。
(6)上記接続状態(図5(A)の状態)では、平型導体Pの被係止部Pの後縁は、可動壁20の係止突部26の前縁たる係止部26と前後方向で面しており、平型導体Pは後方に引かれても、被係止部Pが上記係止部26と係止して抜けが防止される。
(7)このように、本実施形態によると、平型導体Pは単に前方に向けたコネクタへの挿入力を受けるだけで、所定位置まで挿入され、確実に抜けが防止される。
<第二実施形態>
第一実施形態では、可動壁は固定壁を有するハウジングと別部材として作られていたが、本実施形態では、可動壁はハウジングの一部として一体に形成されている点そして、金具を有していない点に特徴がある。
図6そして図7(B)に見られるように、ハウジング10の上壁を蓋状に形成する可動壁60は、コネクタの幅方向で端子配列範囲外の位置にて、横U字状に形成された可撓部61によって、ハウジング10の側壁13と一体的に連結されている。
かかる可動壁60は、コネクタ幅方向にて端子配列範囲内では、図7(A)に見られるように、その下面に形成された回動被支持部21で端子の回動支持部32Aにより回動支持されており、端子配列範囲外では、図7(B)に見られるように、上記可撓部61の屈曲部61Aを中心に回動可能となっている。したがって、平型導体所定位置までの挿入時には、この可撓部61での上方への回動により平型導体の挿入を可能とする。可動壁60の係止突部62は、導入部62Aと係止部62Bを有し、平型導体の挿入完了後は、上記可撓部61での弾性力により、下方へ付勢されて係止部62Bが平型導体の被係止部と係止するようになる。
本実施形態によれば、金具を不要とするのみならず、可動壁がハウジングと一体であり、その分、部品点数が減り、製造コストを低減させると共に、部品の管理を楽にする。
<第三実施形態>
第一実施形態そして第二実施形態では、固定壁は回路基板側そして可動壁は回路基板とは離れた側に設けられていたが、本実施形態では、可動壁が回路基板側、そして固定壁はこの回路基板から離れた側に設けられている点に特徴がある。
図8,図9そして図10(A),(B)に見られるように、ハウジング10は上壁を固定壁12とし、下壁が回路基板への取付面17をなす部分を除いて、大きく切り取られた形態をなし、その切り取り空間に可動壁70が設けられている。
本実施形態において、端子30は、略S字状をなす弾性接触腕部36と直腕状の支持腕部37とを有している。図10(A)に見られるように、この弾性接触腕部36は略S字状をなしていてその弾性を確保し、後端位置に可動壁70に対する被圧部38とその前方に上方に突出する接触部39とを有している。
支持腕部37は、その後端にて上記接触部39と対向する支持突部37Aを有していて、上記接触部39と協働して平型導体を挟圧する。
上記接触部39と支持突部37Aの少なくとも一方が、平型導体の形態に対応して、該平型導体の接続部と電気的に接続される。
可動壁70は、回路基板と面する下面71は、後方に向けて該回路基板から離れて行くような斜面を形成しており、コネクタ幅方向で端子配列範囲では、前部に端子30の弾性接触腕部36の後方側の一部を収める溝部72が形成されている。該溝部72の後端側に位置する溝底部は段状に形成されていて、上部では前方に突出する端子押圧部73が設けられている。該端子押圧部73は上記端子30の弾性接触腕部36の先端の被圧部38の上縁と弾性的に接触して、該被圧部38から弾性接触腕部36の弾性にもとづく付勢力を上方に向けて受けている。
上記可動壁70は、コネクタ幅方向にて、端子配列範囲では平らな平型導体載置面74を形成し、ハウジング固定壁12との間で平型導体の挿入を可能としている。
上記可動壁70は、コネクタ幅方向にて、端子配列範囲の外側位置に、図10(A),(B)に見られるように、係止突部75を有している。該係止突部75は前方に向け上方へ傾斜する面をなす導入部75Aと、該導入部75の前端位置で段状に形成された、前後方向に対して直角な面をなす係止面75Bとを有している。この導入部75Aと係止面75Bとが交差する尖端部75Cは固定壁12の下面に接している。
さらに可動壁70は、コネクタ幅方向にて、係止突部75よりも外となる外側端に、上方に大きく突出する解除釦部76が設けられている。該解除釦部76は、ハウジング10の固定壁12の切欠部から該固定壁12の上面よりも上方に突出している。
ハウジング10の側壁13には、図9に見られるような、固定金具80が挿着されている。該固定金具80は、図9での二点鎖線で見られるように、板状被圧入部81と、その下端で屈曲されて外方に延びる取付部82と、内方に屈曲され前方に延びる板ばね状の回動支持部たるばね83と、後端で屈曲されたストッパ部84とを有している。
該固定金具80は、対応するハウジング10のスリット(図示せず)に圧入されると、上記ストッパ部84で圧入量が定められ、ハウジング10から下方に突出する上記取付部82が回路基板への取付けを可能とし、ばね部83が上記可動壁70の側端壁に突出形成された回動被支持部77を下方から付勢力を伴って支持する。
かかる本実施形態では、図10(A),(B)において、後方から前方へ平型導体が挿入されると、コネクタ幅方向で端子配列範囲外では、該平型導体の耳状の被係止部が、コネクタ幅方向で対応する位置にある可動壁70の係止突部75に当接して、該係止突部75の斜面たる導入部75Aに当接力を及ぼし、その下方成分力で該可動壁70を下方に圧する。回動被支持部77で固定金具80のばね部83により回動支持されている可動壁70は、下方に回動して係止突部75が下方に変位して固定壁12から離れ、平型導体はさらなる挿入を可能とする。係止突部75が下方に押し下げられると、コネクタ幅方向で端子配列範囲内では、端子押圧部73は端子30の被圧部38からの付勢力に抗して該被圧部38を下方へ圧して変位せしめる。したがって、端子の接触部39と支持突部37Aとの間が大きくひらいて、平型導体のさらなる挿入を可能とする。
かくして、平型導体は所定位置まで挿入され、挿入完了位置では平型導体の被係止部が係止突部75を乗り越えた位置にあって、可動壁70は端子30の被圧部38からの付勢力により上方に向け原位置へ向けて戻る。したがって平型導体は上記接触部39と支持突部37Aとの間で挟圧され、端子との電気的接続がなされると共に、平型導体は後方に引かれても、被係止部が係止突部75の係止部75Bに係止して抜けることはない。
平型導体を意図的に抜出するときには、可動壁70の解除釦部76を下方へ押すことにより、可動壁70を押し下げ、端子30の被圧部38、ひいては接触部39を下方へ変位させて、平型導体を後方へ引く。
本実施形態では、端子は支持腕部37そして支持突部37Aを省略できる。この場合、平型導体は図11に見られる端子30の弾性接触腕部38の接触部39と固定壁12の下面との間で挟圧される。
本発明は、図示そして既述された実施状態には限定されず、種々変更可能である。例えば、可動壁の係止突部に形成される導入部は傾斜面をなしていなくてもよい。平型導体に傾斜面を形成し、これが導入に伴い上記導入部に対する当接圧を高めるようにしてもよい。
本発明の第一実施形態のコネクタの全体の外観を示す上方から見た斜視図である。 図1のコネクタ及びこれに挿入される平型導体を示す断面斜視図であり、端子配列方向で(A)は端子位置、(B)は金具位置、(C)は端子と金具の間の位置でそれぞれ断面されている。 平型導体の挿入前における図1のコネクタの断面図で、(A)は端子位置、(B)は金具位置で断面されている。 平型導体の挿入途中における図1のコネクタの断面図で、(A)は端子位置、(B)は金具位置での断面である。 平型導体の挿入完了時の図1のコネクタの断面図で、(A)は端子位置、(B)は金具位置での断面である。 本発明の第二実施形態のコネクタの全体の外観を示す上方から見た斜視図である。 図6のコネクタの断面図であり、(A)は端子位置、(B)は可撓部位置での断面である。 本発明の第三実施形態のコネクタの全体の外観を示す上方から見た斜視図である。 平型導体と共に示す図8のコネクタの断面斜視図である。 図8のコネクタの断面図で、(A)は端子位置、(B)は端子よりも外方位置における断面である。 図8のコネクタの変形例を示す端子位置での断面図である。
符号の説明
1 コネクタ 60 可動壁
10 ハウジング 61 可撓部
12 固定壁 62 係止突部
17 取付面 62A 導入部
20 可動壁 62B 係止部
21 回動被支持部 70 可動壁
24 端子押圧部 75 係止突部
24’ 金具押圧部 75A 導入部
26 係止突部 75B 係止部
26A 導入部 77 回動被支持部
26B 係止部 80 固定金具
30 端子 83 ばね部
32A 回動支持部
34 弾性接触腕部
36 弾性接触腕部
38 回動支持部
40 金具

Claims (7)

  1. ハウジングに設けられた固定壁と、該固定壁と間隔をもって対面する可動壁とを有し、抜け防止のための被係止部を有する平型導体をハウジングの内方たる前方に向け受入れる受入部が上記固定壁と可動壁の間に形成され、ハウジングに植設された端子が平型導体に対して弾性的に接触する弾性接触腕部を有し、該弾性接触腕部が上記固定壁と可動壁の少なくとも一方の側の位置で上記平型導体の幅方向に配列されている平型導体用電気コネクタにおいて、
    可動壁は、上記幅方向にて、上記被係止部に対応する位置に係止のための係止突部を有し、該係止突部は、上記固定壁との対面側に前方に向けての平型導体の導入過程で該平型導体との当接力により固定壁から遠ざかる方向の開位置へ向け変位するように、導入される平型導体と干渉する導入部と、該導入部より前方位置で上記平型導体の被係止部と係止可能に前端側に形成された係止部とを有し、さらに、上記可動壁は、平型導体の導入過程における開位置への変位に伴い、端子の弾性接触腕部を平型導体から遠ざかる方向に変位せしめる端子押圧部を有していることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. コネクタは、端子の配列方向で端子に隣接して金具を有し、端子の配列方向に見たときに、上記端子の弾性接触腕部に対応する位置に、上記金具が弾性被圧腕部を有し、可動壁が該弾性被圧腕部を押圧する金具押圧部を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 平型導体の被係止部は該平型導体の幅方向両側縁に外方に延出して形成された耳部であり、可動壁の係止突部の係止部が該耳部の後縁と係止可能な位置にあることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 可動壁は、回動被支持部を有し、端子そしてハウジングの少なくとも一方に設けられた回動支持部によって該回動被支持部が回動可能に支持されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 可動壁は、固定壁と一体にハウジングの一部として形成され、可撓部にて上記固定壁と連結されていることとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  6. ハウジングは固定壁側に回路基板への取付面を有していることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  7. ハウジングは可動壁側の位置に回路基板への取付面を有し、ハウジングに取付けられた固定金具に設けられたばね部によって可動壁が固定壁側に付勢されていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
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