JP2009250836A - 測量機 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動視準装置又は自動追尾装置を備えた測量機において、ターゲットを自動視準又は自動追尾する際に、視準望遠鏡の視野内に太陽が入ってしまった場合に、受光素子を含む受光素子回路を保護する。
【解決手段】方位角及び高度角を測定できる測量機において、視準望遠鏡の視野(78)内に太陽(76)が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリア(105)を設定し、視準方向が視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで、受光素子又は観測者の目に入る太陽光を遮蔽又は減衰させる。視準禁止エリアは、GPS受信機からの電波を受信して得られた位置と、そのときの時刻から太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて設定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、測量機の視準望遠鏡の視野内に太陽が入った際に、受光素子を含む受光素子回路又は観測者の目を太陽光から保護することができる測量機に関する。
最近の測量機では、ターゲットを自動視準したり、移動するターゲットを自動追尾したりする機能を有する測量機が普及してきた。自動視準機能を有する測量機としては、下記特許文献1に開示されたようなトータルステーション(電子式測距測角儀)が知られている。この測量機について、図9及び図10に基づいて説明する。
図9に示したように、この測量機の視準望遠鏡38は、視準軸(光軸)O上に配置された対物レンズ41、合焦レンズ43、正立プリズム44、焦点板47、接眼レンズ48からなる。この測量機においては、対物レンズ41で集光された可視光は、ダイクロイックプリズム42を透過して、ターゲット付近の様子を焦点板47上に結像させる。観測者は、ターゲット付近の様子を接眼レンズ48を覗いて見ることができ、手動でも視準作業を行うことができる。
この測量機に備えられた自動視準装置40は、光学系として、赤外線の視準光を出射する発光部24、赤外線の視準光を平行光線にするコリメータレンズ26、赤外線の視準光を視準軸O方向へ反射する反射鏡45及び反射プリズム46、対物レンズ41、ダイクロイックプリズム42、受光素子であるCCDエリアセンサ(以下、単にCCDと記載する)20とを備え、制御系として、図10のブロック図に示したように、発光部24とCCD20の他に、CCD20から取得した画像を処理する画像処理装置21と、視準望遠鏡38を回転させる水平駆動部(水平サーボモータ)28及び垂直駆動部(垂直サーボモータ)30と、これらに接続されたマイコン(演算制御部)32とを備える。マイコン32には、測定値やCCD20から取得した画像等を表示するための表示部22も接続されている。
発光部24から出射された赤外線の視準光は、コリメータレンズ26を経て、反射鏡45と反射プリズム46で直角に光路が曲げられ、視準軸Oに沿って送光される。送光された赤外線の視準光は、測定点に設置されたターゲットで反射して、視準軸Oに沿って戻り、対物レンズ41で集光され、ダイクロイックプリズム42で直角方向に反射され、CCD20に入射する。
マイコン32は、CCD20に写ったターゲット像を画像処理装置21で処理した後、ターゲット像の画像の中心からの水平偏差及び垂直偏差を求める。それから、マイコン32は、水平偏差及び垂直偏差が零になるまで、水平駆動部28と垂直駆動部30によって視準望遠鏡38を回転させて、ターゲットを自動視準する。
なお、受光素子としては、CCD20の替りに、十字形に配置したCCDラインセンサや4分割センサ等が設けられることもある。CCDラインセンサや4分割センサは安価で自動視準の方法も簡単であり、この場合には高価な画像処理装置21が不要になる。
なお、この測量機は、トータルステーションであるから、光波距離計も備えられる。光波距離計の光学系は、測距用発光部60、ビームスプリッタ62、ダイクロイックプリズム64、対物レンズ41、受光素子66、測距光を測距用発光部60から受光素子66へ直接導く参照光路68から構成される。なお、光波距離計については、従来のものと同じであるから、説明を省略する。トータルステーションには、さらに、図示しない水平測角部(水平エンコーダ)及び垂直測角部(垂直エンコーダ)が備えられるが、これらも従来のものと同じであるから説明を省略する。
特開2007−212291号公報
ところで、前記特許文献1に開示された測量機では、ターゲットを自動視準する際に、太陽が視準望遠鏡38の視野内に入ってしまうことがある。自動追尾装置を備えた測量機がターゲットを自動追尾する場合、ターゲットを持った補助者が移動する際に、太陽が視準望遠鏡38の視野内に入ってしまう可能性は、自動視準の場合よりもさらに大きい。
太陽が視準望遠鏡38の視野内に入ってしまうと、測量機の視準望遠鏡38は普通のカメラに比べて極めて高倍率であるので、太陽光によってCCD20又は受光素子66を含む受光素子回路に過大電流が流れて、受光素子回路が損傷を受けるという問題がある。
本発明は、前記問題を解決するため、自動視準装置又は自動追尾装置を備えた測量機において、ターゲットを自動視準又は自動追尾する際に、視準望遠鏡の視野内に太陽が入ってしまった場合に、受光素子を含む受光素子回路を保護することを課題とする。
以上の課題を達成するために、請求項1に係る発明は、方位角及び高度角を測定できる測量機において、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで、受光素子又は観測者の目に入る太陽光を遮蔽又は減衰させる太陽防御手段とを備えた。
請求項2に係る発明は、方位角及び高度角を測定できる測量機において、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで受光素子回路の電源をOFFとする受光素子回路保護手段とを備えた。
請求項3に係る発明は、方位角及び高度角を測定できる測量機において、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、前記視準禁止エリアを避けるように前記視準望遠鏡を回転させる太陽回避手段とを備えた。
請求項4に係る発明の測量機は、請求項1、2又は3に係る発明において、前記視準禁止エリア設定手段は、GPS衛星からの電波をGPS受信機で受信して得られた位置と、そのときの時刻から太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定するようにした。
請求項5に係る発明は、請求項1、2又は3に係る発明において、前記視準禁止エリア設定手段は、キーボードから入力された位置と、前記測量機に内蔵される時計から得られた時刻に基づいて太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定するようにした。
請求項6に係る発明は、請求項1、2,3、4又は5に係る発明において、照準装置で太陽の真下地点の目標物を照準して太陽の方位角を求め、該方位角に基づいて真北方向を決定する真北方向決定手段を備えた。
請求項1に係る発明では、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで、受光素子又は観測者の目に入る太陽光を遮蔽又は減衰させる太陽防御手段とを備えたから、観測者の意に反して視準望遠鏡の視野内に太陽が入った場合に、受光素子回路又は観測者の目を保護することができる。
請求項2に係る発明では、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで受光素子回路の電源をOFFとする受光素子回路保護手段とを備えたから、観測者の意に反して視準望遠鏡の視野内に太陽が入った場合に、受光素子回路に過大電流が流れることを防止して、受光素子回路を保護することができる。
請求項3に係る発明では、視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、前記視準禁止エリアを避けるように前記視準望遠鏡を回転させる太陽回避手段とを備えたから、観測者の意に反して視準望遠鏡の視野内に太陽が入ってしまうことを防止でき、これにより、受光素子回路又は観測者の目を保護することができる。
請求項4に係る発明では、請求項1、2又は3に係る発明において、視準禁止エリア設定手段は、GPS受信機からの電波をGPS受信機で受信して得られた位置と、そのときの時刻から太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定するようにしたから、何ら煩わしい作業をすることなく、測量機の設置された位置を求めることができて、本発明の測量機は扱いやすい。
請求項5に係る発明では、請求項1、2又は3に係る発明において、視準禁止エリア設定手段は、キーボードから入力された位置と、前記測量機に内蔵される時計から得られた時刻に基づいて太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定するから、特別な部品を追加することなく安価で簡単に請求項1、2又は3に係る発明を実施できる。
請求項6に係る発明では、請求項1、2、3、4又は5に係る発明において、照準装置で太陽の真下の目標物を照準して太陽の方位角を求め、該方位角に基づいて真北方向を決定するから、特別な部品を追加することなく安価で簡単で正確に真北方向を決定でき、請求項1、2、3、4又は5に係る発明を実施できる。
以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。まず、図1〜図4に基づいて、本発明の第1実施例に係る測量機について説明する。
この測量機は、自動追尾装置を備え、その光学系及びブロック図は、図1及び図2に示したように、図9及び図10に示した従来の自動視準装置を備えたトータルステーションとは各部の配置が若干異なっている。しかし、両者は実質的に同じであるので、同じ部分には同じ符号を付すに止めて説明を省略する。
なお、図1及び図2には、図9及び図10にないものとして、送光レンズ11、ビームスプリッタ12、凹レンズ13、凸レンズ14、光路絞り15、ダイクロイックミラー16、合焦レンズ17、受光レンズ18、バンドパスフィルタ19、受光絞り9、水平測角部110、垂直測角部120が記載されているが、これらは従来周知のものであるから、これらの説明も省略する。
この測量機10が、従来のものと最も大きく相違する点は、GPS受信機100を備えている点である。以下、この相違点について詳細に説明する。
GPS受信機100は、GPS衛星からの電波を受信して、時刻(年月日時分秒)と、測量機10が設置されている位置(緯度及び経度)を得る。得られた時刻と位置は、マイコン32に入力される。すると、マイコン32は、測量機10に内蔵する時計(マイコン32に内蔵される時計を含む。)の時刻合わせをするとともに、これ以後、そのときの時刻と測量機10の設置された位置から、そのときの太陽の高度角及び真北方向を基準方向(又は適当に設定した基準方向でもよい。)とした方位角を算出できるようになる。
ところで、図3の(A)に示したように、測量機10がターゲット74を自動追尾すると、視準望遠鏡38がターゲット74を追って回転していく。この際、図3の(B)に示したように、視準望遠鏡38の視野、すなわちCCD20の撮像範囲78内に太陽76が入ることも起こりえる。そのときの時刻と測量機10の位置が分かれば、太陽76の方位角及び高度角は算出できるから、視準望遠鏡38を向けてはならない方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリア105を設定することができる。視準禁止エリア105は、その時刻における太陽76の方位角及び高度角それぞれの両側に対して、太陽の視半径76a(約16’)とCCD20の撮像範囲78の一辺の視角78aの半分と若干の安全幅79を加えた範囲の正方形の領域とする。なお、視準禁止エリア105は、正方形に限らず、例えば、太陽76を中心とする円形でもよい。
一方、マイコン32には、水平測角部110から視準望遠鏡38の向いた方向、すなわち視準方向Pの方位角が入力され、また、垂直測角部120から視準方向Pの高度角が入力されている。このため、ターゲット74を追尾していくとき、視準方向Pが視準禁止エリア105に入ったか、又は入る直前であることを知ることができる。このとき、マイコン32は、CCD20を含む受光素子回路及び受光素子66を含む受光素子回路の電源を図示しないスイッチによりOFFとする。こうして、これらの受光素子に太陽光線が入射した場合でも、これらの受光素子回路を保護することができる。マイコン32は、このような受光素子回路を保護するための受光素子保護プログラムを実行する。
それでは、図4に基づいて、受光素子保護プログラムついて次に説明する。
測量機を整準させた後、メインスイッチをONとすると、この受光素子保護プログラムがスタートする。すると、まず、ステップS1に進んで、測量機10の表示部22に、「太陽の真下地点を照準してください。照準できましたら、エンターキーを押してください。太陽が出ていなければ、ESCキーを押してください。」と表示する。観測者は、表示にしたがって、測量機10に備えられているビープサイト等の照準装置で太陽76の真下地点の建物又は木々等の目標物75を照準する。ここで、太陽を直接照準しないのは、CCD20等を含む受光素子回路を保護するためである。なお、照準装置とは、高倍率の視準望遠鏡でターゲットを直接視準することが困難であるため、予めターゲットに視準望遠鏡を向けるために使用するものである。本実施例では、視準禁止エリア105の設定に若干の安全幅79を持たせているので、太陽76の真下地点の目標物75を照準装置で照準して得られる程度の太陽76の方位角の精度でも問題ない。
また、ステップS1では、自動追尾装置をOFFとするとともに、CCD20含む受光素子回路及び受光素子66を含む受光素子回路の電源もOFFとする。これは、不用意に自動追尾を開始したり、観測者が誤って視準望遠鏡38を回転させたりして、視準望遠鏡38の視野内に太陽が入って、受光素子回路が損傷する可能性を否定できないからである。曇天等で太陽が出ていない場合は、ESCキーを押す。ESCキーが押されると、この受光素子保護プログラムは終了する。
観測者が太陽76の真下地点の目標物75を照準している間に、ステップS2に進んで、GPS受信機100でGPS衛星からの電波を受信して、測量機10の設置されている位置(緯度及び経度)を取得するとともに、測量機10に内蔵されている時計の時刻合わせも行う。この際、後述するステップS4に進むまで時間が許す限り、測量機10の設置されている位置の測定を行い、位置の平均を算出して、位置の精度を上げる。続いて、ステップS3に進んで、その時刻に測量機10の設置されている位置における真北方向を基準とした太陽76の方位角を算出する。
次に、ステップS4に進んで、観測者によってエンターキーが押されて、太陽76の真下地点の目標物75が照準されたことを確認する。エンターキーが押されない場合は、エンターキーが押されるまで待つ。ステップS3で真北方向を基準とした太陽76の方位角は既に求まっているから、このステップS4でこの測量機10における真北方向が決定でき、これ以後、この測量機10では真北方向を基準とした方位角が得られる。それから、ステップS5に進んで、表示部22に「測定可能です」と表示させる。これ以後、この測量機10は測定可能になる。
次に、ステップS6に進むと、その時刻における太陽76の方位角及び高度角を算出して、これに基づいて視準禁止エリア105として設定する。ここで、ステップS1〜S6は、各請求項に記載された視準禁止エリア設定手段に相当する。また、ステップS1〜S4は、請求項6に記載の真北方向決定手段にも相当する。
次に、ステップS7に進んで、水平測角部110及び鉛直測角部120からの信号に基づいて、視準望遠鏡38の方位角、高度角、水平方向回転速度、鉛直方向回転速度を求める。次に、ステップS8に進んで、視準望遠鏡38の方位角、高度角、水平方向回転速度、鉛直方向回転速度から、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入っているか、又は視準禁止エリア105に入る直前であるかを判断する。
ステップS8において、視準方向Pが視準禁止エリア105外に出ていて、かつ直後に視準禁止エリア105内に入る恐れが無ければ、ステップS9に進んで、CCD20含む受光素子回路及び受光素子66を含む受光素子回路の電源をONとして、両受光素子回路を動作させる。次に、ステップS10に進んで、自動追尾装置をONととする。それから、ステップS6に戻って、視準禁止エリア105を設定し直す。以下、ステップS6〜S10を繰り返して、視準方向Pが視準禁止エリア105外に出ていて、かつ直後に視準禁止エリア105内に入る恐れが無い限り、自動追尾を続行する。
ステップS8において、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入っているか、又は視準禁止エリア105に入る直前であれば、ステップS11に進んで、CCD20含む受光素子回路及び受光素子66を含む受光素子回路の電源をOFFとして、両受光素子回路の動作を停止させる。ここで、ステップS8及びS11は、請求項2に記載の受光素子回路保護手段に相当する。
次にステップS12に進んで、自動追尾装置をOFFとする。そして、ステップS13に進んで、警報音を出すとともに、「太陽が視野に入りました」というエラーメッセージを表示部22に表示して、この受光素子回路保護プログラムを停止する。この場合は、測量機10又はターゲット74の位置を変える等、エラーの原因を取り除いた後に、この受光素子保護プログラムを再起動させる。
本実施例によれば、測量機10の自動追尾中に視準望遠鏡38の視野内に太陽76が入った直後又はそこに入る直前から出るまでの間、CCD20含む受光素子回路及び受光素子66を含む受光素子回路の電源をOFFとして、受光素子回路に過大電流が流れることを防止するから、受光素子回路の損傷を防止でき、安全性を高めることができる。
次に、本発明の第2実施例を図5及び図6に基づいて説明する。本実施例では、図5に示したように、ダイクロイックプリズム64の前方に遮光板又は減衰板80を図示しないサーボ装置等で進退自在に配置している。通常、遮光板又は減衰板80は、ダイクロイックプリズム64の前方から後退した待機位置にあるが(図6のステップS9’参照)、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入っているか、又は視準禁止エリア105に入る直前である場合には、マイコン32からの指令で遮光板又は減衰板80をダイクロイックプリズム64の前方の作動位置へ移動させて(図6のステップS11’参照)、太陽光がCCD20、受光素子66及び観測者の目に入らないようにしている。もちろん、本実施例では、第1実施例で用いられたような受光素子回路の電源をON・OFFするスイッチは不要となる。ここで、ステップS6〜S11’は、請求項1に記載の太陽防御手段に相当する。これ以外は、前記第1実施例と同じである。
本実施例によれば、測量機10の自動追尾中に、視準望遠鏡38の視野内に太陽76が入った場合に、太陽防御手段によってCCD20又は受光素子66を含む受光素子回路の損傷を防止できるとともに、観測者が視準望遠鏡38を覗いていた場合にも、観測者の目を保護して安全性を高めることができる。なお、太陽光から受光素子回路及び観測者の目を防御するには、遮光板又は減衰板のどちらを用いてもよいが、減衰板を用いた場合は、観測者が太陽76を見ることができるため、太陽方向に近接したターゲット74でも視準できるうえ、太陽方向を検出する必要がある測量機(例えば、真北測定装置等)にも使用することができる。
次に、本発明の第3実施例を図7及び図8に基づいて説明する。本実施例の測量機の光学系及びブロック図は、それぞれ図1及び図2に示した第1実施例の測量機と同じである。ただし、本実施例では、図7に示したように、測量機10が自動追尾を実行中に、太陽76が視準望遠鏡38の視野、すなわちCCD20の撮像範囲78内に入った場合又は入る恐れがある場合に、視準望遠鏡38が太陽76を回避するようにを回転させられる。
太陽76を回避するには、視準方向Pが視準禁止エリア105に入る直前位置70Aに至った場合に、マイコン32から水平駆動部28及び垂直駆動部30に指令を送って、追尾ルート70を視準禁止エリア105の縁に沿うように変更する。もし、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入ってしまった場合は、直ちに視準禁止エリア105外に出て、追尾ルート70を視準禁止エリア105の縁に沿うように変更する。そして、ターゲット74が略視準禁止エリア105を出たと推定される時刻に、そのときのターゲット74の推定位置70Bに視準方向Pを到着させる。ターゲット74が略視準禁止エリア105を出たと推定される時刻と、そのときのターゲット74の推定位置70Bは、ステップS7で得た方位角、高度角、水平方向回転速度、鉛直方向回転速度から推定される。
図8に基づいて、太陽回避をしながら自動追尾を行う自動追尾プログラムついて説明する。測量機10が自動追尾を開始してから、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入っているか、又は視準禁止エリア105に入る直前であるかを判断するステップS8までは、前記第1実施例と同じである。
ステップS8で、視準方向Pが視準禁止エリア105外であり、かつ視準禁止エリア105に入る直前でない場合は、ステップS11に進んで、自動追尾装置をONとして、ステップS6に戻る。以下、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入るか又は視準禁止エリア105に入る直前になるまで、ステップS6〜S11を繰り返して、自動追尾を続行する。
ステップS8で、視準方向Pが視準禁止エリア105内に入っているか、又は視準禁止エリア105に入る直前である場合には、ステップS12に進んで、自動追尾装置をOFFとする。次に、ステップS14に進んで、視準方向Pが視準禁止エリア105を回避するように視準望遠鏡38を回転させた後に、ステップS6に戻る。これで、自動追尾を再開する。ここで、ステップS6〜S14は、請求項3に記載の太陽回避手段に相当する。
本実施例でも、測量機の自動追尾中に、視準望遠鏡38の視野内に太陽76が入った場合に、太陽回避手段によってCCD20又は受光素子66を含む受光素子回路の損傷を防止でき、安全性を高めることができる。
ところで、前記各実施例は、自動追尾中に視準望遠鏡38の視野内に太陽76が入った場合に、受光素子回路等を保護するものとして説明したが、自動視準中又は手動視準中に視準望遠鏡38の視野内に太陽76は入った場合にも受光素子回路等を保護することができるものである。
また、本発明は、前記実施例に限られるものではなく、種々の変形が可能である。例えば、前記各実施例ではGPS衛星からの電波を受信して測量機の位置を求めたが、地図等から位置(緯度及び経度)を読んで、位置をキーボードから入力するようにしてもよい。この場合は、GPS受信機が不要となるので安価になる。さらに、基準方向として真北方向を選択せずに、地図から方位角が読める目標物を視準して、方位角の基準方向を決定してもよい。
この他、前記各実施例では本発明をトータルステーションに適用したが、本発明は方位角と高度角を測定できる測量機、セオドライトやジャイロステーション等にも適用可能である。ジャイロステーションの場合は、高精度に真北方向を決定できるので、前記各実施例のように太陽76の真下地点の目標物75を照準装置で照準する必要がなく便利である。この他、真北方向を決定するには、誤差が発生し易いという難点があるが、磁気コンパスを用いることも可能である。磁気コンパスの誤差を小さくするには、近くに鉄骨の入った建造物や車両等の磁性体が無いようにするとともに、磁針が示した真北方向に偏角(日本では、鹿児島で約5°31’W〜稚内で約9°43’W)の修正を加えることが必要である。
本発明の第1実施例に係る測量機の光学系を説明する図である。 本発明の第1実施例に係る測量機が備える自動視準装置のブロック図である。 本発明の第1実施例に係る測量機でターゲットを自動追尾するときの経路と、視準禁止エリアとを説明する図である。 本発明の第1実施例に係る測量機の自動追尾中の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施例に係る測量機の光学系を説明する図である。 前記第2実施例に係る測量機の自動追尾中の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3実施例に係る測量機の自動追尾中の追尾ルートを説明する図である。 前記第3実施例に係る測量機の自動追尾中の動作を説明するフローチャートである。 従来の測量機の光学系を説明する図である。 従来の測量機の自動視準装置のブロック図である。
符号の説明
20 CCDエリアセンサ(受光素子)
38 視準望遠鏡
66 受光素子
76 太陽
78 CCDエリアセンサの撮像範囲(視準望遠鏡の視野)
80 遮光板又は減衰板
100 GPS受信機
105 視準禁止エリア
P 視準方向

Claims (6)

  1. 方位角及び高度角を測定できる測量機において、
    視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで受光素子又は観測者の目に入る太陽光を遮蔽又は減衰させる太陽防御手段とを備えたことを特徴とする測量機。
  2. 方位角及び高度角を測定できる測量機において、
    視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、視準方向が前記視準禁止エリアに入ったか又は入る直前から出るまで受光素子回路の電源をOFFとする受光素子回路保護手段とを備えたことを特徴とする測量機。
  3. 方位角及び高度角を測定できる測量機において、
    視準望遠鏡の視野内に太陽が入る方位角及び高度角の範囲である視準禁止エリアを設定する視準禁止エリア設定手段と、前記視準禁止エリアを避けるように前記視準望遠鏡を回転させる太陽回避手段とを備えたことを特徴とする測量機。
  4. 前記視準禁止エリア設定手段は、GPS衛星からの電波をGPS受信機で受信して得られた位置と、そのときの時刻から太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の測量機。
  5. 前記視準禁止エリア設定手段は、キーボードから入力された位置と、前記測量機に内蔵される時計から得られた時刻に基づいて太陽の方位角及び高度角を算出し、該方位角及び該高度角に基づいて視準禁止エリアを設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の測量機。
  6. 照準装置で太陽の真下地点の目標物を照準して太陽の方位角を求め、該方位角に基づいて真北方向を決定する真北方向決定手段を備えたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の測量機。
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