JP2009241323A - 二軸延伸フィルム - Google Patents

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直樹 片岡
Yohei Kamata
洋平 鎌田
Yasuhiro Nonaka
康弘 野中
Tatsuya Oshita
竜也 尾下
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Abstract

【課題】 EVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体を85℃〜100℃の水中に浸漬したのちの接着性に優れ、特にポリアミド層との接着性が良好であり、接着力不足に起因するデラミネーション等の外観不良が発生しないEVOHの二軸延伸フィルムを提供すること。
【解決手段】 二軸延伸にて作製されたエチレン−ビニルアルコール共重合体のフィルムであって、長周期d(nm)が14.0nm以上であることを特徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。ここで、長周期d(nm)とは、小角X線散乱測定法により求められる散乱強度の角度分布スペクトルの極大値より、式
d(nm)=λ/(2sinθ)
[但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
により算出される長さであって、試料に対してX線の入射が透過方向の測定により得られた長周期d1と断面方向の測定により得られた長周期d2を比較し、長い方の長周期をdとする。
【選択図】 なし

Description

本発明はエチレン−ビニルアルコール共重合体(以下、EVOHと略記する)の成形物、特に二軸延伸フィルムに関する。本発明のEVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体は85℃〜100℃の水中に浸漬した(以下、この操作を本明細書では単に「ボイルする」「ボイルした」と称する場合がある)のちEVOHの二軸延伸フィルムと他の層との接着性に優れるため、特にポリアミド層との接着性が良好となるため、デラミネーション等の外観不良が発生しないことを特徴とする。
一般に、EVOHは透明性、ガスバリア性、保香性などに優れている。これらの特性を活かして、EVOHはそれを一層として含む積層体に加工され、食品や医薬、農薬、工業薬品などの包装用の材料、例えばフィルム、シート、袋、トレーなどや、食品包装材用のカップの蓋材、スパウト付きパウチや、さらに壁紙などの建材、ガソリンタンク用途として使用されている。
EVOHの無延伸フィルムは機械強度、透明性に劣るため、EVOHからなるフィルムを二軸延伸することにより、機械強度、透明性が改良される。得られるEVOHの二軸延伸フィルムは、表面層/芯層/シール層からなる積層体の芯層として使用される。このため、EVOHの二軸延伸フィルムの製造技術、物性改良などの開発が精力的に実施されてきている。
EVOHの二軸延伸フィルムはその用途が食品包装用を目的としているため、ボイル殺菌処理が必要な場合があり、しかも、ボイル殺菌温度が包装内容物によって異なり、例えばうどん包装物をボイル殺菌する場合は殺菌温度が100℃にまで至る。そのため、使用されるEVOHの二軸延伸フィルムの性質としては、熱水収縮率が低く、寸法安定性に優れていることが重要である。なぜならば、熱水中での収縮率の大きいEVOHの二軸延伸フィルムを芯層に使用し、表面層に例えばポリアミドのフィルムを、シール層に例えばポリプロピレンのフィルムを使用して得た積層体をボイル殺菌処理すると、芯層のEVOHの二軸延伸フィルムが収縮し、これにより積層体にデラミネーションが発生し、外観不良のため使用が不可能となるためである。
そこで、通常、食品包装用積層体に使用されるEVOHの二軸延伸フィルムは延伸加工後、その収縮特性を除去するために熱処理が施される。EVOHの二軸延伸フィルムの熱処理法としては、(1)特定のEVOHの二軸延伸フィルムを、熱処理温度、熱処理時間およびEVOHの融点を変数として3つの式を同時に満足する条件にて熱処理する方法(特許文献1参照)、(2)特定の含水率を有するEVOHの無延伸フィルムを、第一次延伸にて30〜110℃の条件下で縦方向(MD方向)に延伸し、次に60℃〜170℃の条件下で横方向(TD方向)に1.5〜8倍延伸後、緊張下に120℃〜該フィルムの融点より5℃低い温度で数秒ないし数分間フィルムを加熱する方法(特許文献2参照)、(3)25℃における比重が特定式を満足しかつ含水率が1.0%以下の無延伸EVOHフィルムを50〜100℃で一軸方向に延伸する方法(特許文献3参照)が知られている。しかし、これらの方法では、EVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体をボイル殺菌したときに、EVOHの二軸延伸フィルムの収縮に起因したデラミネーション等の外観不良が発生するという問題は完全には解消されていなかった。
特開昭59−185629号公報 特開平11−189658号公報 特公昭62−39090号公報
しかして、本発明の目的は、EVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体を、85℃〜100℃の水中に浸漬したのちの接着性に優れ、特にポリアミド層との接着性が良好となり、デラミネーション等の外観不良が発生しないEVOHの二軸延伸フィルムを得ることにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、EVOHの二軸延伸フィルムの製造過程において、特定の条件を選ぶことにより、EVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体を85℃〜100℃の水中に浸漬したのち、該積層体に接着力不足に起因する外観不良が発生しないようなEVOHの二軸延伸フィルムが得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、二軸延伸にて作製されたエチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)のフィルムであって、長周期d(nm)が14.0nm以上であることを特徴とするEVOHの二軸延伸フィルムである。ここで、長周期d(nm)とは、小角X線散乱測定法により求められる散乱強度の角度分布スペクトルの極大値より、式
d(nm)=λ/(2sinθ)
[但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
により算出される長さであって、試料に対してX線の入射が透過方向の測定により得られた長周期d1と断面方向の測定により得られた長周期d2を比較し、長い方の長周期をdとしたものである。
好適な実施態様では、本発明は、EVOHからなるフィルムを二軸延伸し、続いて融点から1〜4.5℃低い範囲の温度で熱処理することにより得られる、上記に記載の、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムである。ここで、融点とは、フィルムに成形する前のEVOHの粒状樹脂を示差走査型熱量計による熱分析(DSC)測定することにより求められる値である。
好適な実施態様では、本発明は、EVOHからなるフィルムを二軸延伸し、続いて29000〜50000kcalの範囲の熱量を与えて熱処理することにより得られる、上記に記載の、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムである。
好適な実施態様では、本発明の、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムは、95℃の水中に30分間浸漬したときの湿熱寸法変化率が±3%未満である。
好適な実施態様では、本発明の、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体を95℃の水中に30分間浸漬したときに、該積層体には外観不良が発生しない。
また、本発明は、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムを少なくとも一層として含む積層体である。
本発明の、長周期d(nm)が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムは、85℃〜100℃の水中に浸漬したのちの湿熱寸法変化率が小さく、積層体としたときには、85℃〜100℃の水中に浸漬したのちの接着性に優れ、特にポリアミド層との接着性が良好となり、デラミネーション等の外観不良が発生しない。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いるEVOHは、エチレン−ビニルエステル共重合体をケン化して得られるものである。EVOHのエチレン含有量は5〜60モル%であることが好ましい。良好な延伸性を得る観点からはエチレン含有量の下限は15モル%以上がより好ましく、25モル%以上がさらに好ましい。また、ガスバリア性の観点からは、エチレン含有量の上限は55モル%以下がより好ましく、50モル%以下がさらに好ましい。エチレン含有量が5モル%未満の場合は溶融成形性が悪化するおそれがあり、逆に60モル%を超えるとガスバリア性が不足するおそれがある。
EVOHのビニルエステル成分のケン化度は90%以上であることが好ましく、95%以上がより好ましく、99%以上がさらにより好ましい。ケン化度が90%未満では、ガスバリア性および熱安定性が不十分となるおそれがある。
EVOHの製造時に用いられるビニルエステルとしては脂肪酸ビニルエステルが用いられ、酢酸ビニルが代表的なものとして挙げられる。その他、プロピオン酸ビニル、ビバリン酸ビニルなどを使用することもできる。
EVOHには、本発明の目的を阻害しない範囲内で、酸化防止剤、可塑剤、熱安定剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、滑材、着色剤、フィラーなどをブレンドすることもできる。
本発明において、二軸延伸フィルムを製造するには、まず、上記EVOHを単独で、あるいはEVOHに必要に応じて添加剤などを加えて、EVOHの無延伸フィルムを製造する。該無延伸フィルムの製造方法としては特に限定されず、例えば、スクリュー式押出機によりTダイで溶融押出して成形し冷却する方法などが挙げられる。成形温度は特に限定されないが、通常、200〜280℃の範囲が好ましい。成形温度が200℃未満の場合、EVOHの溶融流動性が不十分となる傾向になり成形性に劣るおそれがある。また、成形温度が280℃を超える場合、EVOHが熱分解を起こして、得られるフィルムが着色するおそれがある。
上記成形により得られたEVOHの無延伸フィルムを冷却する温度は特に限定されないが、通常、0〜40℃の範囲が好ましい。かかる冷却温度を0℃未満とするには専用の設備が必要となり、製造コスト的に不利な方向となる。また、40℃を超える場合には冷却時間が長くなり、生産性が低下する。
こうして得られるEVOHの無延伸フィルムの厚さは、延伸工程の操作性の観点から50〜300μmの範囲が好ましい。
本発明の二軸延伸フィルムは、上記で得られたEVOHの無延伸フィルムを加熱下に延伸する工程、得られたEVOHの二軸延伸フィルムを延伸温度よりも低い特定範囲の温度でいったん冷却し、次いで融点から1〜4.5℃低い範囲の温度で熱処理する工程により得られる。ここで、融点とは、フィルムに成形する前のEVOHの粒状樹脂を示差走査型熱量計による熱分析(DSC)測定することにより求められる値である。上記、加熱延伸温度は60〜160℃であり、冷却温度は加熱延伸温度よりも30〜100℃低い温度である。熱処理の方法に特に制限はないが、好ましくは融点から1〜4.5℃低い範囲の温度の風を吹き付けることによって処理を行なう。また、熱処理工程でEVOHの二軸延伸フィルムに与えられる熱量は、29000〜50000kcalの範囲であることが極めて好ましい。なお、熱量Q(kcal)は、例えば融点から1〜4.5℃低い範囲の温度の風を吹き付ける方法によって熱処理を行なう場合、下記の式で算出することができる。
Q=Cp×V×ρ×T×t
ただし、Q:熱量(kcal)、Cp:空気の比熱(kcal/kg・℃)、
V:風量(m/sec)、ρ:EVOH二軸延伸フィルムの密度(kg/m)、
T:風の温度(℃)、t:処理時間(sec)
上記プロセスによりEVOHの二軸延伸フィルムを製造する場合において、生産安定性の観点からEVOHの無延伸フィルムに水を含有させておく場合もある。この場合、該無延伸フィルムの含水率は1〜30重量%の範囲であるのが好ましく、1〜20重量%の範囲であるのがより好ましい。
EVOHの二軸延伸フィルムを製造する際の加熱延伸温度は、上記のように60〜160℃であり、70〜140℃の範囲がより好ましい。加熱延伸温度が60℃未満の場合、得られるEVOHの二軸延伸フィルムのボーイング率が大きくなるため、高い確率で縦方向(MD方向)に対して斜めにカール(以下、S字カールと称する)してしまう。160℃を超える場合にはEVOHの二軸延伸フィルムの力学的強度が不足する。加熱延伸時間は特に制限されないが、通常、2〜30秒の範囲が好ましく、3〜10秒の範囲がより好ましい。
二軸延伸の方法としては、同時二軸延伸または逐次二軸延伸が採用される。中でも同時二軸延伸が生産性の観点から好適である。延伸倍率としては、縦(長手)方向(MD方向)が2.5〜4.5倍、横(幅)方向(TD方向)が2.5〜4.5倍、かつ面延伸倍率として7〜15倍の範囲が好ましく、縦(長手)方向(MD方向)が2.5〜3.5倍、横(幅)方向(TD方向)が2.5〜3.5倍、かつ面延伸倍率として8〜12倍であることがより好ましい。
上記で得られたEVOHの二軸延伸フィルムは、次にいったん冷却される。冷却温度は加熱延伸温度よりも30〜100℃低い温度であることが必要であり、加熱延伸温度よりも35〜75℃低い温度が好ましい。通常、冷却温度は0〜80℃であり、40〜75℃が好ましい。加熱延伸温度と冷却温度の差が30℃未満である場合、得られる二軸延伸フィルムのボーイング率が大きいため、高い確率でS字カールが発生する。また、加熱延伸温度と冷却温度の差が100℃を超える場合、得られる二軸延伸フィルムの乾熱収縮率が高くなる。また、冷却時間は特に制限されないが、通常、3〜10秒の範囲であることが好ましい。
冷却後の熱処理温度は、融点から1〜4.5℃低い範囲の温度であることが必要であり、さらには融点から1.5〜4℃低い範囲の温度であることが好ましく、1.5〜3.5℃低い範囲の温度であることが最も好ましい。さらに、熱処理工程により、EVOHの二軸延伸フィルムに与える熱量は29000〜50000kcalの範囲であることが好ましい。熱処理温度が融点から1℃未満の値で低い温度である場合、融点に極めて近接していることから、高い確率で二軸延伸フィルムに穴が開く。また、熱処理温度が融点から4.5℃よりも低い場合、得られる二軸延伸フィルムの寸法安定性が低下する。
上記によって得られる本発明のEVOHの二軸延伸フィルムの長周期は14.0nm以上であり、14.3nm以上であることがより好ましい。かかる長周期が14.0nm未満の場合、該二軸延伸フィルムを含む積層体を95℃の水中に30分間浸漬したときに、該積層体に外観不良が発生する。
ここで長周期d(nm)とは、小角X線散乱測定法により求められる散乱強度の角度分布スペクトルの極大値より、式
d(nm)=λ/(2sinθ)
[但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
により算出される長さであって、試料に対してX線の入射が透過方向の測定により得られた長周期d1と断面方向の測定により得られた長周期d2を比較し、長い方の長周期をdとしたものである。
ここで、高分子の長周期につき、一般的事項を記す。高分子における長周期とは小角X線散乱の測定により求められる値であり、高分子中にランダムに存在する周期構造の一周期の長さのことである。EVOH等の結晶性高分子は数nm〜数百nmサイズの微小な結晶(以下、結晶部と呼ぶ)とそれを取り巻く非晶領域(以下、非晶部と呼ぶ)から成り立っている。結晶部と非晶部はセットで1つの構造単位、すなわち1周期として捉えることができる。この長周期は、小角X線散乱の測定により得られた散乱曲線から求めることができる。小角X線散乱とは、試料である高分子にX線を入射した際に、通常5度以下の低い散乱角度領域に散乱されたX線強度の角度分布を測定する手法である。試料が長周期を有する(結晶性高分子である)場合には、測定して得られる強度分布に極大値が生じる。かかる極大値は試料が有する長周期の値に応じて変化する。すなわち、長周期は、小角X線散乱強度を測定し、得られる散乱強度の散乱角度分布の極大値の散乱角度を読み取り、該角度の値を回折角度として用いて、X線波長をλ、回折角度を2θとして、Braggの反射条件式を用いて次式で求められる値である。なお、試料に対してX線の入射が断面方向の測定の場合には、ストークス線を除いた範囲で、散乱角度分布の極大値を読み取り、長周期を算出している。
長周期(nm)=λ/(2sinθ)
[但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
上記のようにして得られた、本発明の、長周期が14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムは、ボイルした後、具体的には95℃の水中に30分浸漬したときの湿熱寸法変化率が±3%未満であり、本発明のEVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体をボイル殺菌したときの層間接着力に優れるという特徴を有する。かかる特徴を有することにより、本発明のEVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体をボイル殺菌したときに、該積層体にはデラミネーション等の外観不良が生じなくなるという効果を奏する。
上記によって得られるEVOHの二軸延伸フィルムを少なくとも1層として含む積層体は、特に限定するものではないが、積層体の構成を例えば表面層(外層)/芯層/シール層(内層)とした場合、本発明のEVOHの二軸延伸フィルムを芯層に、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂等のポリオレフィン系樹脂からなるフィルムをシール層(内層)として、ドライラミネート、押出ラミネート等の方法によって積層し、さらに反対面に表面層(外層)としてポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの樹脂からなるフィルムをドライラミネート、押出ラミネート等の方法によって積層して使用するのが一般的である。この積層化により強度、耐熱水性等をより一層向上させることも可能である。
上記によって得られるEVOHの二軸延伸フィルムを少なくとも1層として含む積層体は、透明性、耐ボイル性に優れ、食品や医薬品、農薬品、工業薬品包装用のフィルム、シート、袋、トレー、スパウト付きパウチ等の用途に非常に有用で、特に食品包装用のボイル殺菌用袋、カップ、トレーの蓋材として実用性が高い。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれにより何ら限定されない。本実施例において、フィルムの評価は下記の方法を用いて行った。
(1)EVOHの融点
二軸延伸フィルムに成形するEVOHの融点は、セイコー電子工業(株)製示差走査熱量計(DSC)RDC220/SSC5200H型を用い、JIS K7121に基づいて測定した。但し、温度の校正にはインジウムと鉛を用いた。
なお、本明細書でいう融点は、EVOH樹脂10mgを前記JIS記載の方法にて、室温から10℃/分にて一旦250℃まで昇温した後、1分間保持し、続いて冷却速度30℃/分にて30℃まで冷却して1分間保持し、再び昇温速度10℃/分にて250℃まで昇温して測定したとき(2nd.Run)の融解ピーク温度(Tpm)をいう。
(2)湿熱寸法変化率
各実施例および比較例で得られたEVOHの二軸延伸フィルムをMD(100mm)×TD(100mm)にカットし、MDとTDの長さをそれぞれノギスで1/10mmまで読み取り、張力をかけないようにろ紙の間にはさんだ。次に温水槽を使用して、95℃の水中に30分間浸漬した。浸漬後、25℃水中で10分間冷却後、濡れたろ紙の上に浸漬後のフィルムを置き、ノギスによってMD方向とTD方向の寸法を測定し、以下の式で湿熱寸法変化率を求めた。
湿熱寸法変化率(%)=(熱水処理後の寸法(mm)−熱水処理前の寸法(mm))/熱水処理前の寸法(mm)×100
(3)長周期
株式会社リガク製NANO−Viewerにより、小角X線散乱強度を測定した。測定に用いたX線の波長は0.15418nm、測定温度25℃、測定湿度は40±5%RH、測定時間は3時間である。測定は、X線が試料に対して透過方向と断面方向に入射する2種類の測定を行った。試料の厚さは、透過方向の測定の場合において、各実施例および比較例で得られたEVOH二軸延伸フィルムをランダムな方向で30枚重ね合わせ、重ね合わせた全体の厚さが200μm〜400μmの範囲となるようにした。断面方向の測定の場合の試料は、各実施例および比較例で得られたEVOH二軸延伸フィルムをランダムな方向で30枚重ね合わせ、重ね合わせた全体の厚さが200μm〜400μmの範囲となるようにして、重ね合わせたものを短辺1mm〜3mmでかつ長辺1cm〜2cmの長方形に切り取り、試料の短辺方向の断面からX線を入射させ、測定を行った。小角X線散乱強度測定によって得られる散乱強度の角度分布スペクトルの極大値より、式
d(nm)=λ/(2sinθ)
[但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
により長周期dを算出した。透過方向の測定により得られた長周期d1と断面方向の測定により得られた長周期d2を比較し、長い方を各実施例および比較例で得られたEVOH二軸延伸フィルムの長周期の値とした。
(4)耐熱水性(接着性評価:T型剥離強度)
各実施例および比較例で得られたEVOHの二軸延伸フィルムを中間層、二軸延伸ナイロン6フィルム(以下、ONと略称する;ユニチカ製「エンブレム」、厚さ15μm)を外層、無延伸ポリプロピレンフィルム(以下、CPPと略称する;トーセロ製「RXC−18」、厚さ60μm)を内層として、ONの片面およびCPPの片面にドライラミネート用接着剤(二液型、ウレタン系)として大日精化製「セイカボンドE−370/C−76」)を塗布(固形分4g/m)し、80℃で溶剤を蒸発させた後に、接着剤面でEVOHの二軸延伸フィルムを挟み込むようにしてONとCPPを貼合わせ、40℃で5日間エージングを行って、ON/接着剤層/EVOH層/接着剤層/CPPの層構成を有する積層体を得た。
次に、得られた積層体に水100gを充填し、ヒートシールすることによりパウチを作製した。さらにこのパウチを温水槽を使用して、95℃、30分間の熱水処理を実施した。熱水処理後、20℃水中で15分間冷却後、ONとEVOHの二軸延伸フィルムとの接着力をT型剥離強度測定(幅15mmあたりの接着力)によって評価した。測定は5回おこない平均値を採用した。また、熱水処理後の積層体の外観を以下の基準で評価した。
○:EVOH層と内外層との剥離が確認されず、EVOH層の透明性が保たれている。
△:EVOH層と内外層との剥離が確認されず、EVOH層の透明性が若干損なわれているが実用的に問題のない範囲である。
×:EVOH層と内外層との剥離が確認され、EVOH層の透明性が損なわれている。
実施例1
エチレン含有率32モル%、ケン化度99.5%、および示差走査型熱量計による熱分析(DSC)測定することにより求められた融点が182℃のEVOH樹脂を、235℃で溶融させて、Tダイから24℃の冷却面を有するキャスティングロール上に押出すと同時にエアーナイフより空気を30m/秒で吹き付け、厚さ150μmのEVOHの未延伸フィルムを得た。このEVOHの未延伸フィルムを二軸延伸機を用い、90℃で縦方向(MD方向)および横方向(TD方向)にそれぞれ3倍に延伸した後、70℃で7秒間冷却し、さらに180℃の風を4.8秒間吹き付け、EVOHの二軸延伸フィルムを得た。このとき、180℃の風による熱処理工程でEVOHの二軸延伸フィルムに与えられた熱量は30360kcalである。この二軸延伸フィルムの湿熱寸法変化率、および長周期を上記(2)(3)にしたがって求めた。また、上記(4)にしたがってON/接着剤層/EVOH層/接着剤層/CPPの層構成を有する積層体を作成し、耐熱水性(接着性評価:T型剥離強度)を、ONとEVOHの層間で評価した。結果を表1に示す。なお、長周期はX線が試料に対して透過方向に入射する測定を行い得られた長周期d1、および断面方向に入射する測定を行い得られた長周期d2の2種類を示す。
実施例2〜4、比較例1〜3
延伸温度、熱処理時の風の温度、熱処理時の熱量を表1に示すように変更したこと以外は実施例1と同様にしてEVOHの二軸延伸フィルムを得た。得られた二軸延伸フィルムの湿熱寸法変化率、および長周期を上記(2)(3)にしたがって求めた。また、上記(4)にしたがってON/接着剤層/EVOH層/接着剤層/CPPの層構成を有する積層体を作成し、耐熱水性(接着性評価:T型剥離強度)を、ONとEVOHの層間で評価した。結果を表1に示す。長周期については実施例1と同様に測定した結果を示す。
Figure 2009241323
本発明によれば、長周期14.0nm以上であるEVOHの二軸延伸フィルムを含む積層体は、85℃〜100℃の水中に浸漬したのちの他の層との接着性に優れ、特にポリアミド層との接着性が良好となるため、接着力不足に起因するデラミネーション等の外観不良が発生しない。かかるEVOHの二軸延伸フィルムを少なくとも1層として含む積層体は、例えば食品や医薬、農薬、工業薬品などの包装用の材料、例えばフィルム、シート、袋、トレーなどや、食品包装材用のカップの蓋材、スパウト付きパウチなどとして利用価値が高い。

Claims (6)

  1. 二軸延伸にて作製されたエチレン−ビニルアルコール共重合体のフィルムであって、長周期d(nm)が14.0nm以上であることを特徴とするエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。ここで、長周期d(nm)とは、小角X線散乱測定法により求められる散乱強度の角度分布スペクトルの極大値より、式
    d(nm)=λ/(2sinθ)
    [但しλ:X線波長(nm)、2θ:回折角度(rad)]
    により算出される長さであって、試料に対してX線の入射が透過方向の測定により得られた長周期d1と断面方向の測定により得られた長周期d2を比較し、長い方の長周期をdとする。
  2. エチレン−ビニルアルコール共重合体からなるフィルムを二軸延伸し、続いて融点から1〜4.5℃低い範囲の温度で熱処理することにより得られる、請求項1に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。ここで、融点とは、フィルムに成形する前のエチレン−ビニルアルコール共重合体の粒状樹脂を示差走査型熱量計による熱分析(DSC)測定することにより求められる値である。
  3. エチレン−ビニルアルコール共重合体からなるフィルムを二軸延伸し、続いて29000〜50000kcalの範囲の熱量を与えて熱処理することにより得られる、請求項1または請求項2に記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。
  4. 95℃の水中に30分間浸漬したときの湿熱寸法変化率が±3%未満であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。
  5. エチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルムを含む積層体を95℃の水中に30分間浸漬したときに、該積層体に外観不良が発生しないことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルム。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載のエチレン−ビニルアルコール共重合体の二軸延伸フィルムを少なくとも一層として含む積層体。
JP2008089011A 2008-03-31 2008-03-31 二軸延伸フィルム Pending JP2009241323A (ja)

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