JP2009241171A - フレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ - Google Patents

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Abstract

【課題】収納フレームの突出移動距離を制御して衝撃の発生を小さくし、安全性が高く、かつ使用しやすい寿命の長いフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラを提供する。
【解決手段】フレーム飛び出し防止機構が、係止させるための第一係合部と第二係合部とを底面に設けた収納フレームと、一端に第一係合部に係止する係止部と第二係止部材の後端を降下させる押下部とを設け、他端を内側に押圧回動する端面に形成するとともに全体を収容体に回動自在に軸支した略L字型の第一係止部材と、第一係止部材の一端の降下に連動して降下する押下部と当接する当接部を設け、先端には上昇して第二係合部材に係止する係合部を設け、全体を収容体に回動自在に軸支した第二係止部材とからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、書類束等を電動でステープル(綴じ針)により綴着させる電動ステープラにおいて、特に、ステープルの補充の際に弾性体により付勢されていたステープルを収納するフレームが、必要以上に勢い良く飛び出すことを防止するフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラに関する。
従来、書類等のシート束をファイルするための道具としてステープラが多く使用されている。手動のステープラが多いが、シート束が厚いと強い押圧力が必要となる。そこで、人力で綴じ器を押圧するのに替えて電動ステープラが考案された。電動ステープラは電気の駆動力で自動的に綴じることが可能であるため便利に利用されている。典型的な電動ステープラの例としては、特許文献1で開示された技術がある。
この種の電動ステープラは、ステープルを補充する際に後部や本体側面のいずれかに設置される解除のためのスイッチ(ボタン)を押すことにより、弾性体によりステープラの収納フレームが本体から飛び出す構造となっている。しかし、収納フレームが強く付勢されているため、係止を解除すると収納フレーム全体が一気に飛び出すことがあった。飛び出す際に、衝撃が生じ、怪我をする恐れもあった。このような問題を解決する手段として、特許文献2のような電動ステープラも開発されている。
しかし、特許文献2の手段では、収納フレームに設けられた係止突起および本体に設けられた係止部に収納フレームの解放を止めるための衝撃が集中し、他の部材に比べ強度を増強させる必要があり、係止部が損傷するという欠点があった。また、収納フレームを再度収容体に収容する際には、収納フレームを係止突起と係止部の係合を避けて収容する必要があった。そこで収納フレームの突出移動距離を制限して衝撃の発生を小さくし、安全性が高く、使用しやすいとともに寿命の長いフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラの開発が望まれていた。
特開2000−317861号 特開2006−297503号
本発明の目的は、フレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラにおいて、上記課題である収納フレームの突出移動距離を制御して衝撃の発生を小さくし、安全性が高く、かつ使用しやすい寿命の長いフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラは、ステープルを収納する収納フレームと収納フレームをスライド収容する収容体とからなるマガジンに、収納フレームが収容体から解放される際に弾性体の付勢により勢い良く外部に飛び出さないように収納フレームの突出距離を制御するフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラであって、フレーム飛び出し防止機構が、弾性体により解放方向に付勢された状態で収容体に係止させるための第一係合部と第二係合部とを、収納フレームの第一係合部との係止が解除されると第二係止部材が連動して解放方向に移動した収納フレームを第二係合部で係止するように間隔をあけて底面に設けた収納フレームと、一端に第一係合部に係止する係止部と第二係止部材の後端を降下させる押下部とを設け、他端に内側へ押圧回動する端面を形成するとともに全体を収容体に回動自在に軸支した略L字型の第一係止部材と、第一係止部材の他端の押圧移動で下降した一端の降下に連動して降下するように後端に押下部と当接する当接部を設け、先端には上昇して第二係合部材に係止する係合部を設けるとともに、全体を収容体に回動自在に軸支した第二係止部材とから構成される。
また、第一係合部および第二係合部は、収納フレームの底面に穿設された係合孔であるとともに、第一係止部材の第一係止部と第二係止部材の第二係止部がそれぞれ第一係止突起および第二係止突起である構成でもある。
更に、第一係合部および第二係合部は、収納フレームの底面に突設された係合突起であるとともに、第一係止部材および第二係止部材の係止部が係止凹部である構成でもある。
また、フレーム飛び出し防止機構は、本体に固定されており、収容体の後端と第一係止部材を本体に固定するとともに第一係止部材を回動自在に軸支する第一シャフトと、第二係止部材を収容体に固定し、第二係止部材を回動自在に軸支する第二シャフトと、を設けた構成でもある。
また、フレーム飛び出し防止機構は、回動下降した第一係止部材を初期状態に復元するよう付勢する復元用弾性体と、上昇した先端が係止部の自重により初期状態に復元する第二係止部材とからなる構成でもある。
更に、フレーム飛び出し防止機構1は、ステープルを収納するために収納フレーム10を所定距離解放させ第二係止部52で収納フレーム10の解放動作を係止した後に収納フレーム10を収容体20から引き出すように、第一係止部材30が復元用弾性体40の付勢により収納フレーム10の後端が通過した後の初期位置に復元し、第一係止部材30の復元後に一旦収納フレーム10を収容体20に収容する方向に力を加え収納フレーム10の解放方向への付勢をゆるめることで第二係止部52の自重により第二シャフト4を中心に第二係止部52が回動下降して第二係止部材50が初期位置に復帰するとともに収納フレーム10を係止している第二係止部52と第二係合部14との係合が解除されて収納フレーム10を解除する構成でもある。
また、第二係止突起は、第二係止部材50と別部材からなり、第二係止部材50に着脱可能な構成でもある。
加えて、第一係止突起および/または第二係止突起は、収納フレーム10を解放した後に収納フレーム10を再度収容体20内に収容するにあたり収容し易いように収納フレーム10の後端と接触する側にテーパーが設けられている構成でもある。
本発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラは、上述のような構成から以下のような効果を有する。
(1)収納フレームが所定距離解放された後に収納フレームの解放を停止または係止することにより、収納フレームの突出移動距離を制御して電動ステープラ全体に生ずる衝撃を小さくして、安全性の高い電動ステープラを提供することが出来る。
(2)収納フレームに設けられる第一係合部および/または第二係合部を底面に設けられた孔とすることで、収納フレームの解放を係止する際の衝撃が集中しても損傷や変形等が生じ難く、寿命を延ばすことができる。
(3)第一係合部および第二係合部を底面に突設された係合突起であるとともに、係止部を係止凹部とすることで、収納フレームの収容体からの解放をより確実に停止または係止することができる。
(4)第一係止部材および第二係止部材をシャフトで遥動自在に軸支しているので、簡便な構造ながら確実に作動し、フレーム飛び出しを有効に防止できる。
(5)第一係止部材は付勢により、第二係止部材は自重により特別な操作を行わなくても初期状態に復帰することができる。
(6)収納フレームを第二係止部材で係止した後、第二係止部は自重により初期状態に復帰可能なため、収納フレームを一旦収容体に収容する方向に力を加えるという簡易な動作だけで収納フレーム全体の引き出しが可能な使用しやすいフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラを提供することができる。
(7)第二係止部を第二係止部材と別部材とすることで、第二係止部の重量と強度を増強し、耐久性を高め、より確実に自重による初期状態への復帰を実現できる。
(8)第一係止部および/または第二係止部に収納フレームの後端と接触する側にテーパーが設けられているので、収納フレームの全体を引き出した後、収納フレームを再度収容体に収容する場合にスムーズに収容することができる。
以下、本発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラを図面に示した実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラの側面図である。図2は、本件発明に係る電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構の分解斜視図である。図3は、収納フレーム解放前の側面図であり、図4は、所定距離解放した状態の側面図である。また、図5は、収納フレームの係止を完全に解除した状態の側面図であり、図6は、収納フレームを収容体から引き出した状態の側面図である。本発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラはステープルを収納する収納フレームと収納フレームをスライド収容する収容体とからなるマガジンに、収納フレームが収容体から解放される際に弾性体の付勢により勢い良く外部に飛び出さないように収納フレームの突出距離を制御するフレーム飛び出し防止機構を装備した構成である。
本件発明に係る電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構1は、収納フレーム10と、収容体20と、第一係止部材30と、復元用弾性体40と、第二係止部材50とからなる。第一係止部材30および収容体20は第一シャフト2で収容体20および電動ステープラの本体に固定されており、第二係止部材50は第二シャフト4で収容体20に回動自在に固定されている。
第一シャフト2は、収容体20の後端24と第一係止部材30を挿通し、収容体20の後端24と第一係止部材30を収容体に固定するとともに第一係止部材30を回動自在に軸支する。第二シャフト4は、第二係止部材50を収容体20に固定し、第二係止部材50を回動自在に軸支する。
収納フレーム10は、ステープルを収容する箱体であり、針押し板16と、弾性体18とが装備されている。収納フレーム10は弾性体18により解放方向に付勢された状態で収容体20の中に係止される。その為に、収容フレームの底面には、弾性体により解放方向に付勢された状態で収容体に係止させるための2つの係合部である第一係合部12と第二係合部14とが設けられている。
第一係合部12は、収納フレーム10が収容体20に収容されている状態で第一係止部材30の第一係止部32と係合して収納フレーム10の解放を係止するための部材で、図面に示す実施例では底面に係止部と係合する孔が穿設されている。
また、第二係合部14は、第二係止部材50の第二係止部52と係合して収納フレーム10の解放動作を停止するように収納フレームを係止する底面に穿設された係合孔である。
第一係合部12と第二係合部14とは、収納フレームの第一係合部12との係止が解除されると第二係止部材50が連動して解放方向に移動した収納フレームを第二係合部14で係止するように間隔をあけて穿設されている。
弾性体18は、伸縮自在なバネ素材からなり、一端が収容体20の後端24付近に固着され、他端を収容体20の先端に設けられた支柱まで伸ばしてから、支柱を半回転して折り返されて針押し板16に装着されている。これにより、針押し板16は解放方向に付勢され、同時に収納フレーム10に収納されたステープルを解放方向である収納フレーム10のステープル打ち出し口(図示しない)に向けて付勢する。また、弾性体18は収容体20に収容された収納フレーム10の全体も解放方向に付勢している。
収容体20は、収納フレームをスライド収容する枠体である。収容体と収容体に収容されたステープルの収納フレームとでマガジン8が構成される。
収容体の中の収納フレーム10は解放方向に付勢された状態で、係合孔に係止している係止部によって停止状態を保っている。
図3で示すように第一係合部12と第二係合部14は、第一係止部材30の第一係止部32および第二係止部材50の第二係止部52と係合し、収納フレーム10を収容体20に係止する機能を担っている。収納フレーム10を収容体20に係止する機構としては、実施例の孔に限定されるものではなく、係止部の形状によって溝や突起であっても良い。収納フレームを解放方向に付勢する手段も実施例の針押し板16を介して付勢する手段に限定されるものではなく、例えば収納フレーム10を解放方向に直接付勢しても良い。
第一係止部材30は、図2に示すように底面の他端を略垂直に屈曲させて垂直に立ち上った端面38を形成した略L字または略逆L字形状の部材で、一端には第一係合部に係止する第一係止部32と係合側壁36と第二係止部材50の後端を降下させる押下部として押下シャフト33が設けられ、側壁は固定側壁34に形成されている。
第一係止部32は、第一係合部12と係合し収納フレーム10の解放を停止または係止するための係止部で、図に示す実施例では、一端に設けられた第一係止突起32aに形成されている。第一係止部材30は、第一係止部32が収納フレーム10の第一係合部12と係合することで解放方向に付勢された収納フレーム10を収容体20内に係止制御する。
固定側壁34は、底面と垂直面との角付近の底面を延設し上方に略垂直に形成した側壁であり、第一シャフト2に挿通される。これにより第一係止部材30は、第一シャフト2を中心に回動自在となるように軸支される。
押下シャフト33は、第一係止部材30の一端の係合側壁36に突設された棒状の突起からなる押下部であり、第一係止部材30の一端の降下により第二係止部材50の後端である当接部に当接して第二係止部材の後端を降下させる。係合側壁36は、第一係止部材を下方に略垂直に延設して形成した側壁である。
第一係止部材30の他端である端面38に図3右端の矢印A方向の力を加えることにより、他端を内側に押圧移動すると、第一係止部材30は第一シャフト2を中心に一端が回動下降し、一端に設けられた第一係止部32も下降して収納フレーム10との係合が解除される。図4で示すように、第一係止部32が回動下降した結果、収納フレーム10の第一係合部12と第一係止部32との係合が解除され、収納フレーム10が停止状態から解放されて、弾性体18により付勢された図4左端の矢印B方向に移動を開始する。
第一係止部材30は、第一シャフト2を中心に回動自在に軸支されていることが必要であるが、形状としては固定側壁34を形成する図面に示す実施例に限定されるものではない。
第一係止部材30の動作と第二係止部材50の動作を連動させる為に実施例では押下部として第二係止部材50の後端を降下させる押下シャフト33が第一係止部材30の一端に設けられている。押下部は、実施例に限定されるものではなく例えば係合側壁36に設けられた単なる突起であってもよく、更には係合側壁36自体を第二係止部材50の後端を押下げる押下部としても良い。
図に示す実施例では第一係止部材30の第一係止部32として係止突起を設けているが、第一係止部32は、収納フレーム10の第一係合部と係合すれば、実施例の第一係止突起32aに限定されるものではなく、例えば溝や孔または凹部であっても良い。
復元用弾性体40は、第一係止部材30の一端の第一係止部32が第一シャフト2を中心に回動下降した状態から第一係止部材30を初期状態に復元させるための部材である。
図4で示す状態では、第一係止部32が第一シャフト2を中心に回動下降している。その後、第一係止部材30は、復元用弾性体40の復元力により初期状態に復元し図5の状態に戻る。
図5では、収納フレーム10が所定の距離解放された結果、第一係止突起32aの位置に第一係合部12はないので、第一係止突起32aは、もはや第一係合部12とは係合していない。
収納フレーム10は解放方向に移動するので第一係止突起32aの復元は、収納フレームの後端が第一係止部32を通過した後となる。
復元用弾性体40は、図2で表されるようにねじりコイルばねであり、第一係止部材30の水平底面と固定側壁34の間に第一シャフト2を介して装着される。
なお、復元用弾性体40は、第一係止部材30の第一係止部32が第一シャフト2を中心に回動下降した状態から初期状態へ復元するよう付勢できればよいので、実施例に限定されるものではなく、例えば収容体20の後端と第一係止部材30の垂直面との間に介装するコイルばねであってもよい。
第二係止部材50は、先端に設けられた上昇して第二係合部に係止する第二係止部52と、後端に設けられた当接部54と、底面を延設して上方に略垂直に形成した中央付近の側壁56とからなり、第二シャフト4に回動自在に軸支される構成である。
第二係止部52は、図に示す実施例では第二係止突起52aに形成されており、収納フレーム10の第二係合部14と係合し、収納フレーム10の解放動作を停止する。
当接部54は、第一係止部材の他端の押圧移動で下降した一端の降下に連動して降下するように第二係止部材の後端に設けられ、第一係止部材30の押下シャフト33と当接する。
中央付近の側壁56は、第二シャフト4が挿通する側壁であり、第二係止部材50は第二シャフト4により収容体20に固定されるとともに両端が上下動するように回動自在に軸支されている。
図3は、収納フレーム解放前の側面図であり、収納フレーム10が収容体20に収容されている状態である。収納フレーム10が収容体20に収容されており第一係止部材30に係止されている状態では、第二係止部材50の第二係止部52がある位置と収納フレームの第二係合部14がある位置は一致しておらず、また、第二係止部52は、その自重から第二シャフト4を中心に下降する方向に力が発生しており第二係合部14と係合する高さに位置していないことから、第二係止部材50の第二係止部52は収納フレームの第二係合部14と係合していない。図3の状態が第二係止部材50の初期状態となる。
図3で示す矢印A方向から力を加えて装置を作動させた結果が図4でしめされている。図4で示す通り、第一係止突起32aは回動下降し収納フレーム10の係合孔との係合が解除され、収納フレーム10が矢印B方向に一定距離移動して外部に突出する。第一係止部材30の一端は第二係止部材50の後端と押下シャフト33を介して接合しており、第一係止部32の一端の下降により押下シャフト33が第二係止部材50の後端を押下げると同時に、第二係止部材50が第二シャフト4を中心に回動して第二係止部材50の先端である第二係止部52を上昇させる。
収納フレーム10の解放移動により第二係止部52の位置に移動した収納フレーム10の第二係合部14と上昇した第二係止突起52aが係合し、収納フレーム10の移動を停止する。
図5は、収納フレームの係止を完全に解除した状態の側面図である。図4の一定距離解放されて第二係合部で係止された状態の収納フレーム10に図5の矢印C方向から力を加えると、図5の様に第二係止突起52aが降下した状態になる。一方、収納フレーム10が所定距離解放されて収納フレーム10の後端が第一係止部32の位置を通り過ぎると、第一係止部材30は復元用弾性体40により初期状態に復元する。また、第一係止部材30が初期状態に復元することで押下シャフト33も上昇し、第二係止部材50の後端に加わっていた後端を降下させる力も解除されるので、第二係止突起52aも自重で降下する。
押下シャフト33による後端を降下させる力がなくなれば、第二係止部52はその自重で第二シャフト4を中心に回動下降し、第二係止部材50は初期状態に戻る。
図4で示す一定距離解放して係止した状態では第二係止突起52aは矢印B方向に付勢された収納フレーム10に加わった弾性体の力により第二係合部14との係合が解けない状態に保持されている。この保持状態に一旦図5で示す矢印C方向(収納フレーム10を収容体20に収容する方向)から少しの力を加えると第二係合部14と第二係止突起52aの係合を保持しようとする収納フレーム10のB方向に向いた付勢が緩み、第二係止突起52aと第二係合部14との係合は解放状態となり、第二係止部52は自重で下降し、第二係合部14との係合より解除される。その結果、第二係止部材50は初期状態に戻って図5で示す状態に移行し、また、第一係止部材30も解除されており、収納フレーム10の係止は完全に解除された状態になる。
収納フレーム10にステープルを収納するためには、図5の状態から更に収納フレーム10を引き出す必要がある。矢印C方向に少し押してから収納フレーム10を引き出すことになるので、ステープルの補充の際に不意に収納フレームが飛び出すような危険は全くない。図6は収納フレーム10を収容体20から引き出した状態を示す側面図である。
なお、第二係止部材50は、第二シャフト4により両端が上下動するように回動自在に軸支されていれば良いのであって、中央付近の側壁を形成する図面に示す実施例に限定されるものではない。
また、図面に示す実施例では、第二係合部14と係合する第二係止部として第二係止突起52aを設けているが、係止部の形状は、収納フレーム10の第二係合部の形状に嵌合する雌雄関係にあればよく、実施例に示す突起に限定されるものではなく、例えば係合部の形状によって溝や孔、凹部であっても良い。
収容体20は、ステープルを内蔵する収納フレーム10をスライド収容する枠体であり、側壁の下方には延設部22が形成されている。延設部には第二係止部材50の側壁56とともに第二シャフト4が挿通される。第二係止部材50は第二シャフト4により収容体20に回動自在に固定される。
収容体の後端24には、第一係止部材30の固定側壁34とともに第一シャフト2が挿通される。収容体20は、第一シャフト2により装置本体に固定される。
本件発明に係る電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構1は上述のような構成であり、第一係合部12で係止されていた収納フレーム10を所定距離解放させ第二係合部14で係止した後にステープルを充填するために収納フレーム10を収容体20から引き出す際には、一旦収納フレーム10を収容体20に収容する方向に力を加え収納フレーム10の解放方向への付勢をゆるめることで、弾性体の付勢で保持されていた第二係合部の係止を解除すると第二係止突起52aが自重で下降して第二係止部材50が初期位置に復帰するとともに、第一係止部材30が復元用弾性体40の付勢により収納フレーム10の後端が通過した後の初期位置に復元し、収納フレーム10の係止を完全に解除することができる。
従って、収納フレームを所定距離解放して係止した後、収納フレームを一旦収容体に収容する方向に力を加えるという簡易な動作だけで、収納フレーム全体の引き出しを可能とすることができる。
第二係止部材50は、その後端に、当接部54に押下シャフト33と当接する切欠を備えた構造である。本発明の構造は、第一係止部材30と第二係止部材50とが連結していない簡易な構造であり、第一係止部材30と第二係止部材50との連動に遊びをもたせているので、第二係止部材50が第一係止部材30の係合解除を妨げるような動作不良を起こすことはない。
実施例に示す構造では、第二係止部材50の後端は、第一係止部材30の先端と接合し、第一係止部材30の先端が回動下降することで後端が押下げられる構成である。ただし、第一係止部材30の係合側壁36とともに後端の側壁を押下シャフト33で挿通することにより2つの部材を連結させる構成にすれば、第一係止部材30を初期状態に復元する復元用弾性体40の付勢により連結している第二係止部材50も同時に初期状態に復元することができる。
第二係止部となる第二係止突起52aは、第二係止部材50とは別部材に形成されており、第二係止部材50に着脱可能な構造である。
この構造では、突起に形成される第二係止部52の強度を増強し耐久性を高めることができるとともに第二係止部52が自重で降下するのに必要となる重量を確保することができ、より確実に自重による初期状態への復帰を実現できる。また、収納フレームの解放を係止する際に衝撃が集中することにより部材が消耗することが考えられるので、第二係止突起52aだけを交換することが出来る構成としている。更に、第二係止部52の素材を樹脂素材等とし、衝撃の吸収や衝撃音の吸収を実現することもできる。
別部材である第二係止突起52aは、第二係止部材50の先端付近の底面を屈曲して略垂直に形成した側壁とスライド嵌合する溝を備え、該溝により第二係止部材50に装着されるが、装着方法は実施例に限定されるものではなく、例えばボルト等の結合部材を用いて装着しても良い。
第一係止部32および第二係止部52は、収納フレーム10を解放した後に収納フレーム10を再度収容体20内に収容する際に収容し易いように収納フレーム10の端部と接触する側にテーパーが設けられている構造である。
この構造によれば、収納フレーム10の全体を引き出した後、収納フレーム10を再度収容体20に収容する場合に第一係止突起32aおよび第二係止突起52aのテーパー部分と収納フレームの端部が接触して突起を乗り越えても第一係止突起32aおよび第二係止突起52aが重さで下降して引込むので、収納フレーム10を比較的スムーズに収容することができる。収納フレーム10の収容に際し、係止部を避ける等の予備動作は不要であり、まっすぐ押圧するだけの自然な動作で収納フレーム10の再収容ができる。即ち、収納フレームの突出移動距離を制御して電動ステープラ全体に生じる衝撃の発生を小さくし、安全性が高まるだけでなく、更にはより使用しやすく寿命の長いフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラの提供を実現することができる。
なお、本件発明に係る電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構は、実施例の構成に限定されるものではない。
例えば、第一係止部を、収納フレームの第一係合部の係止が一端の下降により解除されると第二係止部材の後端が連動下降して解放方向に移動した収納フレームを第二係合部で係止するように、一端に第一係合部に係止する係止部と第二係止部材の後端を降下させる押下部とを設け、他端を内側に押圧回動する端面に形成するとともに全体を収容体に回動自在に軸支した構成であっても良い。
また、第二係止部は、第一係止部材の他端の押圧移動で下降した一端の降下に連動して降下するように後端に押下部と当接する当接部を設け、先端には上昇して第二係合部材に係止する係合部を設けるとともに、全体を収容体に回動自在に軸支した構成であっても良い。
第一係合部および第二係合部は、この実施例では収納フレームの底面に穿設された係合孔であるとともに、第一係止部材および第二係止部材の係止部がそれぞれ第一係止突起32aおよび第二係止突起52aとしているが、第一係合部および第二係合部は、収納フレームの底面に突設された係合突起であるとともに、第一係止部材および第二係止部材の係止部が係止凹部とすることも可能である。
本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラの側面図 本件発明に係る電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構の分解斜視図 本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構の収納フレーム解放前の側面図 本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構の所定距離解放した状態の側面図 本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構の収納フレームの係止を完全に解除した状態の側面図 本件発明に係るフレーム飛び出し防止機構の収納フレームを収容体から引き出した状態の側面図
符号の説明
1 フレーム飛び出し防止機構
2 第一シャフト
4 第二シャフト
8 マガジン
10 収納フレーム
12 第一係合部
14 第二係合部
16 針押し板
18 弾性体
20 収容体
22 延設部
24 後端
30 第一係止部材
32 第一係止部
32a 第一係止突起
33 押下シャフト
34 固定側壁
36 係合側壁
38 端面
40 復元用弾性体
50 第二係止部材
52 第二係止部
52a 第二係止突起
54 当接部
56 中央付近の側壁

Claims (8)

  1. ステープルを収納する収納フレームと収納フレームをスライド収容する収容体とからなるマガジンに、収納フレームが収容体から解放される際に弾性体の付勢により勢い良く外部に飛び出さないように収納フレームの突出距離を制御するフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラにおいて、
    フレーム飛び出し防止機構が、
    弾性体により解放方向に付勢された状態で収容体に係止させるための第一係合部と第二係合部とを、収納フレームの第一係合部との係止が解除されると第二係止部材が連動して解放方向に移動した収納フレームを第二係合部で係止するように間隔をあけて底面に穿設した収納フレームと、
    一端に第一係合部に係止する第一係止部と第二係止部材の後端を降下させる押下部とを設け、他端に内側へ押圧回動する端面を形成するとともに全体を収容体に回動自在に軸支した略L字型の第一係止部材と、
    第一係止部材の他端の押圧移動で下降した一端の降下に連動して降下するように後端に押下部と当接する当接部を設け、先端には上昇して第二係合部に係止する第二係止部を設けるとともに、全体を収容体に回動自在に軸支した第二係止部材と、
    からなることを特徴とするフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  2. 前記第一係合部および第二係合部は、収納フレームの底面に穿設された係合孔であるとともに、第一係止部材の第一係止部および第二係止部材の第二係止部が係止突起であることを特徴とする請求項1記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  3. 前記第一係合部および第二係合部は、収納フレームの底面に突設された係合突起であるとともに、第一係止部材および第二係止部材の係止部が係止凹部であることを特徴とする請求項1記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  4. 前記電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構1は、
    本体に固定されており、収容体の後端と第一係止部材を本体に固定するとともに第一係止部材を回動自在に軸支する第一シャフトと、
    第二係止部材を収容体に固定し、第二係止部材を回動自在に軸支する第二シャフトと、
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  5. 前記電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構1は、
    回動下降した第一係止部材を初期状態に復元するよう付勢する復元用弾性体と、
    上昇した先端が係止部の自重により初期状態に復元する第二係止部材と、
    とからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  6. 前記電動ステープラのフレーム飛び出し防止機構1は、ステープルを収納するために、収納フレーム10を所定距離解放させ第二係止部52で収納フレーム10の解放動作を係止した後に収納フレーム10を収容体20から引き出すように、第一係止部材30が復元用弾性体40の付勢により収納フレーム10の後端が通過した後の初期位置に復元し、第一係止部材30の復元後に一旦収納フレーム10を収容体20に収容する方向に力を加え収納フレーム10の解放方向への付勢をゆるめることで第二係止部52の自重により第二シャフト4を中心に第二係止部52が回動下降して第二係止部材50が初期位置に復帰するとともに収納フレーム10の解放を係止している第二係止部52と第二係合部14との係合が解除されて収納フレーム10の係止を完全に解除することを特徴とする請求項4または5記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  7. 前記第二係止部は、第二係止部材50とは別部材からなり、第二係止部材50に着脱可能であることを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
  8. 前記第一係止部32および/または第二係止部52は、収納フレーム10を解放した後に収納フレーム10を収容体20に収容するにあたり収容し易いように収納フレーム10の後端と接触する側にテーパーが設けられていることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載のフレーム飛び出し防止機構を装備した電動ステープラ。
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