JP2009238014A - 認証装置、認証方法及び認証プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】指紋等の生体情報を用いた認証情報に関し、生体か偽造物(非生体)かの識別精度を高め、誤認証を防止する。
【解決手段】認証装置(指紋認証装置12)、認証方法及び認証プログラムに関し、生体指を模して作製されるグミ指(偽造指2)の時間経過による一様な縮小特性等、生体には見られない偽造物(非生体)が持つ特性を検知することにより、生体か偽造物かを判定し、偽造物による生体の誤判定を防止し、生体の認証精度を高めている。
【選択図】図8

Description

本発明は、指紋等の生体情報を用いる本人認証に関し、特に、偽造指等の偽造物が持つ形態の変化傾向を用いて偽造指等の偽造物を判別可能にした認証装置、認証方法及び認証プログラムに関する。
個人認証では、従来からパスワード認証やIDカード認証が用いられてきたが、これらの認証では盗用される危険性が高く、より信頼性の高い個人認証として指紋等の生体情報を用いた認証が使用され、様々な場面で利用されている。指紋を用いた場合でも、偽造指紋による危険性は皆無ではない。生体認証においても、偽造物による認証が指摘されている。特に、指紋認証では、近年登場したゼラチンにより作成された偽造指紋(グミ指紋)では、多くの指紋センサが生体の指と見做してしまうという不都合がある。
偽造指紋による不正利用を排除するための技術としては、特許文献1ないし特許文献3がある。特許文献1には、被検体に対して異なる周波数を持つ複数の方形波入力電圧を印加し、その応答である出力電圧を測定してインピーダンスを算出し、そのインピーダンスが基準となるインピーダンス範囲にあるか否かを調べることにより、生体指か偽造指かを弁別することが開示されている。
また、特許文献2には、複数の画像を連続的に採取する際に、生体外皮の外分泌腺から分泌される分泌物を検出し、その存在の有無により、被検体が生体か非生体かを判別することが開示されている。
また、特許文献3には、入力された指紋画像の画素値の標準偏差を算出し、Nフレーム分の標準偏差値の最大値と最小値との差を求め、その値が閾値以上であれば生体指紋、閾値未満であれば擬似指紋であると判定することが開示されている。
特開2005−143804公報 WO2004/023999公報 特開2002−279413公報
ところで、偽造物による誤認証を防止するため、別途専用のハードウェアを必要とするもの(特許文献1)では、小型化・低コスト化が困難である。特に、指紋センサは、低コスト化・小型化が進んでいるが、偽造指紋の検出には専用ハードウェアが必要となるため、コストがかかるという弊害がある。また、分泌物を検出するもの(特許文献2)では、分泌物の少ない乾燥指では、誤認証を防止できない場合があるし、入力指紋画像から標準偏差の最大値と最小値を求めて閾値と比較するもの(特許文献3)では、処理装置が複雑化するとともに、精巧な擬似指紋では判定できない場合がある。
斯かる要求や課題について、特許文献1ないし特許文献3にはその開示や示唆はなく、それを解決する構成等についての開示や示唆はない。
そこで、本発明の目的は、指紋等の生体情報を用いた認証情報に関し、生体か偽造物(非生体)かの識別精度を高め、誤認証を防止することにある。
また、本発明の他の目的は、指紋等の生体情報を用いた認証情報に関し、専用のハードウェア等の複雑な装置を要することなく、精度の高い生体と偽造物との判別を可能にすることにある。
上記目的を達成するため、本発明は、認証装置、認証方法及び認証プログラムに関し、生体指を模して作製されるグミ指の時間経過による一様な縮小特性等、生体には見られない偽造物(非生体)が持つ特性を検知することにより、生体か偽造物かを判定し、偽造物による生体の誤判定を防止し、生体の認証精度を高めている。
上記目的を達成するため、この認証装置は、画像情報を用いる認証装置であって、
入力画像情報を読み込む画像情報読込部と、
前記画像情報読込部で読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定する照合部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別する偽造判別部と、
を備えることである。
斯かる構成において、偽造物の特徴情報とは、偽造物が持つ特有の情報であって、例えば、ゼラチンで作製されたグミ指では時間経過により縮小する等の特性であり、場合によっては、材質により拡大し、又は規則的な変化等、生体には見られない情報である。そこで、特徴情報抽出部で抽出された前記入力特徴情報が偽造物の特徴情報に合致又は類似する場合には入力画像情報が偽造物によるものであると判別すれば、生体か偽造物かを判別することができ、精度の高い生体の認証を行うことができ、上記目的を達成できる。
上記目的を達成するためには、上記認証装置において、好ましくは、前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像情報であって、該入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別する構成としてもよく、また、前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像であって、前記照合部が本人であると判別した際に、前記入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別する構成としてもよく、また、前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するためには、上記認証装置において、好ましくは、前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別する構成としてもよく、また、前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別する構成としてもよく、また、前記偽造判別部は、入力特徴情報に対して、登録画像を複数の倍率に縮小した後に特徴情報を抽出して得られる縮小登録特徴情報と照合し、その結果得られた類似度が、前記照合部で得られた類似度より予め定められた比率よりも高い場合に偽造指であると判別する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、この認証方法は、画像情報を用いる認証方法であって、
入力画像情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことである。斯かる構成により、上記目的が達成される。
上記目的を達成するため、この認証プログラムは、画像情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムであって、
入力画像情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことである。斯かる構成により、上記目的が達成される。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 入力特徴情報が、偽造物が持つ特徴情報に合致又は類似するかを判別するので、生体か偽造物かを精度よく識別でき、生体の認証精度を高めることができる。
(2) 偽造指が例えば、ゼラチン製のグミ指であれば、時間経過とともに一様に縮小する特性を有するので、この偽造指の特性を特徴として捉え、これを利用して生体か偽造物かを精度よく判別でき、生体の認証精度を高めることができる。
(3) 偽造物から特徴情報を得て生体か偽造物かを判別するので、情報処理によって生体か偽造物かの判別ができ、専用のハードウェアを必要とすることなく、簡単な仕組みで、高度な生体と偽造物との判別を行うことができ、生体の認証精度を高めることができる。
(4) 認証装置が搭載される電子機器にコンピュータ等の処理装置が搭載されていれば、斯かる処理装置を認証装置に用いて生体か偽造物かの判別ができ、生体の認証精度を高めることができる。
そして、本発明の他の目的、特徴及び利点は、添付図面及び各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
〔第1の実施の形態〕
第1の実施の形態について、図1を参照する。図1は、偽造指の形態変化の様子を示す図である。図1に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施の形態に係る指紋認証装置では、ゼラチンにより作製されたグミ指紋等、偽造指(非生体)の指紋が時間経過により一様に変化する特性を利用し、その特徴量のゆがみ方向が一様に変化する情報を検出し、その検出情報により偽造指であると判別する。
ゼラチン製の偽造指(グミ指)2は、作製直後では、図1Aに示すように、生体指と同等の形態を有している。ところが、ある程度の時間が経過すると、偽造指2の形態は、図1Bに示すように、一様な変化(縮小)を生じる傾向が見られる。これは、偽造指2の材料であるゼラチンが持つ特徴的な傾向である。
このような傾向については、例えば、指紋認証装置において、指紋センサに対する入力方法が適切でない等の要因により、入力画像に歪みを生じる場合も考えられる。ところが、この場合の画像歪み(入力歪み)は、偽造指2の縮小変化とは一様な変化傾向と本質的な相違があり、画像歪みには例えば、特徴量のゆがみ方向が一様に縮小するといった偽造指2に特有の現象は見られない。
このような偽造指2のゆがみ方向の変化について、図2及び図3を参照する。図2は、生体指及び偽造指の特徴点の変化を示す図、図3は、生体指の特徴点の変化を示す図である。図2及び図3に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
生体指画像4(図2A)は生体指から読み取った画像であり、偽造指画像6(図2B)は、作製から時間が経過したゼラチン製の偽造指2(図1B)から読み取られた画像である。偽造指2は生体指を模しているので、これら生体指画像4及び偽造指画像6の関係は相似形である。図2Aに示すように、生体指画像4から特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 が抽出され、図2Bに示すように、偽造指画像6から特徴点j1 、j2 、j3 、j4 、j5 が抽出される。これら生体指画像4及び偽造指画像6を、図2Cに示すように、指紋中心i0 、j0 で位置合せして重ね合わせると、各特徴点i1 〜i5 と各特徴点j1 〜j5 とはそれぞれ一致特徴点である。生体指画像4の特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 に対し、偽造指画像6の特徴点j1 、j2 、j3 、j4 、j5 は特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 の内側にあり、ズレ方向が一定である。
また、同一の生体指から読み取られた2枚の生体指画像4(図3A)と、生体指画像8(図3B)について、生体指画像8には生体指画像4と異なり、画像歪みが生じているものとする。特徴点について、図3Aに示すように、生体指画像4から第1の特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 が抽出され、図3Bに示すように、生体指画像8から第2の特徴点k1 、k2 、k3 、k4 、k5 が抽出される。これら生体指画像4、8を、図3Cに示すように、指紋中心i0 、k0 で位置合せして重ね合わせると、各特徴点i1 〜i5 と各特徴k1 〜k5 は一致特徴点である。生体指画像4、8から得られた特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 と、特徴点k1 、k2 、k3 、k4 、k5 とでは、ズレ方向が一定にはならない。
偽造指2(図1)の特徴点には生体指に対して次のような相違点が見られる。
(1) 指紋中心と特徴点との距離の長短
図4は、図2Cに対応する生体指画像及び偽造指画像を重畳させた重畳画像を示す図、図5は、図3Cに対応する2つの生体指画像を重畳させた重畳画像を示す図である。図4に示すように、生体指の指紋中心i0 からの各特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 の距離を、i0 −i1 =di01、i0 −i2 =di02、i0 −i3 =di03、i0 −i4 =di04、i0 −i5 =di05とし、偽造指2の指紋中心j0 からの各特徴点j1 、j2 、j3 、j4 、j5 の距離を、j0 −j1 =dj01、j0 −j2 =dj02、j0 −j3 =dj03、j0 −j4 =dj04、j0 −j5 =dj05とすると、di01>dj01、di02>dj02、di03>dj03、di04>dj04、di05>dj05となっている。
第1の特徴点に関し、図5に示すように、指紋中心i0 からの各特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 の距離は既述の通り、i0 −i1 =di01、i0 −i2 =di02、i0 −i3 =di03、i0 −i4 =di04、i0 −i5 =di05であるのに対し、第2の特徴点に関し、指紋中心k0 からの各特徴点k1 、k2 、k3 、k4 、k5 の距離を、k0 −k1 =dk01、k0 −k2 =dk02、k0 −k3 =dk03、k0 −k4 =dk04、k0 −k5 =dk05とすると、di01<dk01、di02<dk02、di03>dk03、di04>dk04、di05<dk05となっており、指紋中心と特徴点との距離には長短が存在し、偽造指の一様な縮小とは異なる傾向となる。
即ち、指紋中心と特徴点との距離が、偽造指ではj0 −j1 、j0 −j2 、j0 −j3 、j0 −j4 、j0 −j5 間の距離が、生体指のi0 −i1 、i0 −i2 、i0 −i3 、i0 −i4 、i0 −i5 間の距離よりも全て短くなっているのに対し、生体指画像4、8(図3C)では短い場合と長い場合の双方が混在する。
(2) 特徴点間距離の長短
図6は、生体指画像及び偽造指画像を重畳させた重畳画像を示す図である。生体指の特徴点間の距離を、i1 −i2 =di12、i2 −i3 =di23 、i3 −i4 =di34、i4 −i5 =di45、i5 −i1 =di51、偽造指2の特徴点間距離を、j1 −j2 =dj12、j2 −j3 =dj23 、j3 −j4 =dj34、j4 −j5 =dj45、j5 −j1 =dj51とすると、di12>dj12、di23>dj23、di34>dj34、di45>dj45、di51>dj51である。従って、偽造指画像6の全ての特徴点間距離は、それに対応する生体指画像4の特徴点間距離よりも短くなる。
(3) 特徴点の一致度
特徴点の一致度の判定について、図7を参照する。図7は、偽造指(図1)の偽造指画像を示す図である。
図7Aに示す拡大偽造指画像10は、偽造指2(図1)から得られる偽造指画像6(図2B)を、偽造指2(図1)の縮小率(n〔%〕)に対し、その偽造指画像6を縮小率n〔%〕に応じた拡大率n〔%〕だけ拡大させた画像である。
生体指画像4と偽造指画像6とを照合する場合(図2C)において、偽造指画像6をそのままの倍率での生体指画像4と偽造指画像6とを比較した場合の各特徴点間i1 :j1 、i2 :j2 、i3 :j3 、i4 :j4 、i5 :j5 の一致度よりも、図7Bに示すように、拡大偽造指画像10と生体画像4とを重ね合わせると、殆どの特徴点が一致する。従って、生体指画像4と偽造指画像6とを照合する場合に、偽造指2の縮小率に合わせて拡大した拡大偽造指画像10と生体指画像4との一致度は、偽造指2の縮小率のままの偽造指画像6と生体指画像4との一致度より高くなる。なお、J1 、J2 、J3 、J4 、J5 は、拡大偽造指画像10における特徴点を示している。
(4) 取得画像歪みに生ずる傾向
また、スイープ型の指紋センサから画像を入力した場合にも、生体指画像6が歪む場合があるが、この場合には、横方向への歪みは見られない、また、上下方向の歪みが一定ではない等の歪みが見られるが、このような歪みは偽造指画像6と生体指画像4を比較した場合には見られない。
このような特異傾向の何れか又は複数を参照することにより、偽造指であるか生体指であるかを判別することができる。
次に、生体認証について、図8を参照する。図8は、指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。図8に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この指紋認証装置12は、生体認証に指紋を用いる生体認証装置の一例である。この指紋認証装置12は、指紋画像読込部14、特徴データ抽出部16、照合部18、特徴データ格納部20、偽造判別部22を備えている。
指紋画像読込部14は、指紋から指紋画像を読込む手段であって、例えば、スイープ型指紋センサで構成される。
特徴データ抽出部16は、指紋画像読込部14によって採取された画像情報として指紋画像から、特徴情報として特徴データを抽出する手段である。
照合部18は、特徴データ抽出部16によって指紋画像から抽出された特徴データと、特徴データ格納部20に予め登録されている登録特徴データとを照合する手段である。この照合には周知の方式として例えば、特徴点方式やパターンマッチング方式等がある。
特徴データ格納部20は、本人の登録特徴データを格納する手段である。
偽造判定部22は、入力特徴データと登録特徴データとを比較し、入力特徴データが偽造指2(図1)によるものか否かを判定し、例えば、入力特徴データが一様に変化(縮小)している場合には読み込んだ指紋画像が偽造指2(図1)によるものであると判定する。
次に、生体認証の照合処理について、図9及び図10を参照する。図9は、照合の処理手順の一例を示すフローチャート、図10は、照合データの縮小判定のためのサブルーチンを示すフローチャートである。図9及び図10に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は、認証方法及び認証プログラムの一例であって、照合データが一様に縮小している場合の判別処理を含んでいる。この縮小の判別は既述の特異点として(1) 指紋中心と特徴点との距離の長短、(2) 特徴点間距離の長短、(3) 特徴点の一致度、(4) 取得画像歪みに生ずる傾向の何れか又はこれらの一以上を用いればよい。
照合処理は電源等のイベントにより開始される。指紋画像読込部14により指紋画像が入力され(ステップS11)、この指紋画像を読み取ると、その指紋画像から特徴量抽出を実行し(ステップS12)、この特徴量抽出により特徴データが抽出される。抽出された特徴データが入力特徴データであり、この入力特徴データが照合部18での照合処理(ステップS13)により、登録特徴データと照合される。登録特徴データは、予め特徴データ格納部20に登録されており、照合の際、特徴データ格納部20から読み出される。この照合処理に基づき、入力特徴データが本人によるものであるか否かが判定される(ステップS14)。入力特徴データが本人と判定できない場合には(ステップS14のNO)、他人と判定し(ステップS15)、照合処理を完了する。
入力特徴データが本人と判定できた場合には(ステップS14のYES)、偽造判別部22の偽造物判定処理を実行する。この場合、照合データ即ち、入力特徴データが一様に縮小しているか否かを判定し(ステップS16)、一様に収縮していなければ(ステップS16のNO)、本人と判定し(ステップS17)、照合処理を完了する。
入力特徴データが一様に縮小していれば、偽造指と判定し(ステップS18)、この照合処理を終了する。
次に、入力特徴データが一様に縮小しているか否かの判定(ステップS16)について、図10を参照すると、入力特徴データを登録特徴データと指紋中心で位置合わせし(ステップS21)、入力特徴データの特徴点の全てが対応する登録特徴データの特徴点の内側にあるか否かを判定し(ステップS22)、入力特徴データの特徴点の全てが対応する登録特徴データの特徴点の内側にあれば(ステップS22のYES)、偽造指と判定し(ステップS23=ステップS18)、対応する登録特徴データの特徴点の内側になければ(ステップS22のNO)、生体指と判定し(ステップS24)、この処理を終了し、メインルーチンに復帰する。
次に、偽造指の判定処理について、図11を参照する。図11は、偽造指判定のサブルーチンを示すフローチャートである。図11に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
入力特徴データがグミ指である場合には、図2Cに示すように、入力特徴データが一様に縮小するため、登録特徴データと指紋中心i0 、j0 で位置合せすると、偽造指2の入力特徴データの特徴点の全てが対応する登録特徴データの特徴点の内側に入る。
図4に示すように、偽造指2の指紋中心j0 からの各特徴点j1 、j2 、j3 、j4 、j5 の距離は、dj01(=j0 −j1 )、dj02(=j0 −j2 )、dj03(=j0 −j3 )、dj04(=j0 −j4 )、dj05(=j0 −j5 )である。
また、登録特徴データの特徴点を例えば、図4に示すように、特徴点i1 、i2 、i3 、i4 、i5 とし、この生体指の指紋中心i0 とi1 、i2 、i3 、i4 、i5 の距離di01(=i0 −i1 )、di02(=i0 −i2 )、di03(=i0 −i3 )、di04(=i0 −i4 )、di05(=i0 −i5 )とする。
この場合、各指紋中心と各特徴点との距離の大小関係は、di01>dj01、di02>dj02、di03>dj03、di04>dj04、di05>dj05となっており、N個の一致特徴点に対し、特徴点数n=5が短くなっているから、指紋中心の距離よりも短い割合R=5/N(=5)であるから、1(=100〔%〕)である。
この偽造判定は、認証方法又は認証プログラムの一例であって、一致特徴点を求めた後、既述の(1) 指紋中心と特徴点との距離の長短(図4)を求める処理を用いている。即ち、この処理手順では、複数の一致特徴点の検出を行い、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離を算出し(=ステップS31)、入力特徴点と指紋中心が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離よりも短い割合を算出し(=ステップS32、S33)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(=ステップS34、S35)、大きい場合には(=ステップS35のYES)、偽造指と判定し(=ステップS36)、小さい場合には(=ステップS35のNO)、生体指と判定し(=ステップS37)、この処理を終了する。
そこで、この処理手順では、図11に示すように、N個の一致特徴点に対して、下記を算出する(ステップS31)。即ち、
「1.入力特徴点li(1≦i≦N)と指紋中心Oとの距離D_li
2.登録特徴点Ei(1≦i≦N)と指紋中心Oとの距離D_Ei」
を算出する。入力特徴点liは、既述の入力特徴データであり、また、登録特徴点Eiは、登録特徴データである。指紋中心Oは、既述の指紋中心i0 、j0 と同一である。
この入力特徴点又は登録特徴点と指紋中心との距離の算出の後、D_li<D_Ei(1≦i≦N)となる特徴点数nを求める(ステップS32)。ここで、D_li<D_Ei(1≦i≦N)は、距離D_liが距離D_Eiより小さい場合を表す。
一致特徴点数Nに対する特徴点数nの割合R=n/Nを求め(ステップS33)、この割合Rと閾値Rfとを比較し(ステップS34)、割合Rが閾値Rf以上(R≧Rf)であるか否かを判定する(ステップS35)。
R≧Rfであれば(ステップS35のYES)、偽造指であると判定し(ステップS36)、R<Rfであれば(ステップS35のNO)、生体指であると判定し(ステップS37)、この処理を終了する。
この偽造指判定のサブルーチンについて、図12を参照する。図12は、他の偽造指判定のサブルーチンを示すフローチャートである。図12に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
図11に示す偽造指判定サブルーチンでは、D_li<D_Ei(1≦i≦N)となる特徴点数nを求めているが、図12に示すように、D_li×r<D_Eiとなる特徴点数nを算出してもよい。但し、0<r≦1である。
この処理手順では、複数の一致特徴点の検出を行い、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離を算出し(=ステップS41)、入力特徴点と指紋中心が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離に対して予め定められた比率(=r)よりも短い割合を算出し(=ステップS42、S43)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(=ステップS44、S45)、大きい場合には(=ステップS45のYES)、偽造指と判定し(=ステップS46)、小さい場合には(=ステップS45のNO)、生体指と判定し(=ステップS47)、この処理を終了する。この処理手順においても、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
そこで、この処理手順では、図12に示すように、N個の一致特徴点に対して、下記を算出する(ステップS41)。即ち、
「入力特徴点li(1≦i≦N)と指紋中心Oとの距離D_li
登録特徴点Ei(1≦i≦N)と指紋中心Oとの距離D_Ei」
を算出する。入力特徴点liは、既述の入力特徴データであり、また、登録特徴点Eiは、登録特徴データである。指紋中心Oは、既述の指紋中心i0 、j0 と同一である。
この入力特徴点又は登録特徴点と指紋中心との距離の算出の後、D_li×r<D_Eiとなる特徴点数nを算出する(ステップS42)。但し、0<r≦1である。
この算出の後、N個の一致特徴点に対する特徴点数nの割合R=n/Nを算出し(ステップS43)、割合Rと閾値Rfとを比較し(ステップS44)、割合Rが閾値Rf以上(R≧Rf)であるか否かを判定する(ステップS45)。
R≧Rfであれば(ステップS45のYES)、偽造指であると判定し(ステップS46)、R<Rfであれば(ステップS45のNO)、生体指であると判定する(ステップS47)。
この判定では、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判定するので、画像の歪みを考慮した判定を行うことができ、画像歪みによる判定誤差を小さくできる。
〔第2の実施の形態〕
第2の実施の形態について、図13を参照する。図13は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この処理手順は、一致特徴点と指紋中心の距離が短い場合の画像の歪みの影響を回避した判定処理である。一致特徴点と指紋中心の距離が短い場合には画像の歪みの影響が大きくなる。そこで、一致特徴点と指紋中心の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点を選択する。選択された一致特徴点と指紋中心の距離から偽造判別に使用する割合を算出してもよい。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
この処理手順では、図13に示すように、複数の一致特徴点の検出を行い(ステップS51)、複数の一致特徴点に対して、一致特徴点と指紋中心の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点を選択し(ステップS52)、それら選択された一致特徴点と指紋中心の距離から偽造判別に使用する割合を算出し(ステップS53)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS54)、大きい場合には(ステップS54のYES)、偽造指と判定し(ステップS55)、小さい場合には(ステップS54のNO)、生体指と判定し(ステップS56)、この処理を終了する。
このような処理手順によれば、画像歪みの影響を回避しつつ、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
〔第3の実施の形態〕
第3の実施の形態について、図14を参照する。図14は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図14に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第3の実施の形態では、特徴点間距離による判定処理である。即ち、一様に縮小する偽造指2の判定には、特徴点と指紋中心の距離の他、図4に示すように、特徴点間の距離を利用することもできる。入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することができる。
図6に示すように、生体指の登録特徴点間の距離di12(=i1 −i2 )、di23(=i2 −i3 )、di34(=i3 −i4 )、di45(=i4 −i5 )、di51(=i5 −i1 )に対し、偽造指2の特徴点間距離dj12(=j1 −j2 )、dj23(=j2 −j3 )、dj34(=j3 −j4 )、dj45(=j4 −j5 )、dj51(=j5 −j1 )とすると、di12>dj12、di23>dj23、di34>dj34、di45>dj45、di51>dj51である。
この場合、一致特徴点数Nに対し、短くなる特徴点数をnとすれば、短くなる割合Rは、R=n/Nとなる。割合Rの閾値をRfとし、この閾値Rfを割合Rが超えれば、偽造指と判定することができる。
そこで、この処理手順では、図14に示すように、複数の一致特徴点の検出を行い(ステップS61)、複数の一致特徴点に対して、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し(ステップS62)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS63)、大きい場合には(ステップS63のYES)、偽造指と判定し(ステップS64)、小さい場合には(ステップS63のNO)、生体指と判定し(ステップS65)、この処理を終了する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
このような判定処理によれば、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することにより、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
この処理手順においては、入力一致特徴点間の距離に対して一定の比率を設定してもよい。この場合の処理手順について、図15を参照する。図15は、この場合の照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図15に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
そこで、この処理手順では、図15に示すように、複数の一致特徴点の検出を行い(ステップS71)、複数の一致特徴点に対して、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し(ステップS72)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS73)、大きい場合には(ステップS73のYES)、偽造指と判定し(ステップS74)、小さい場合には(ステップS73のNO)、生体指と判定し(ステップS75)、この処理を終了する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
このような判定処理によれば、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離に対して予め設定された比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することにより、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
〔第4の実施の形態〕
第4の実施の形態について、図16を参照する。図16は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図16に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第4の実施の形態では、一致特徴点の組を選択して判定処理を実行する。即ち、全ての組合せでの距離を求めるには時間がかかることと、距離が短い場合には画像の歪みの影響が大きくなることを考慮して、一致特徴点間の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点の組を選択し、それら選択された一致特徴点間の距離から偽造判別に使用する割合を算出することもできる。
そこで、この処理手順では、図16に示すように、複数の一致特徴点の検出を行い(ステップS81)、複数の一致特徴点に対して、一致特徴点間の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点の組を選択し(ステップS82)、選択された一致特徴点間の距離から偽造判別に使用する割合を算出し(ステップS83)、その割合が予め定められた閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS84)、大きい場合には(ステップS84のYES)、偽造指と判定し(ステップS85)、小さい場合には(ステップS84のNO)、生体指と判定し(ステップS86)、この処理を終了する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
〔第5の実施の形態〕
第5の実施の形態について、図17を参照する。図17は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図17に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第5の実施の形態は、生体指であっても偽造指に近い特徴を示す場合の判定処理である。入力方法によっては、生体指であっても偽造指に近い特徴が得られる場合がある。そこで、偽造指と弁別できる偽造指閾値と、偽造指か否かの弁別が難しい再入力閾値を設定し、偽造判別のために算出した割合が、偽造指閾値よりも大きい場合には偽造指であると判別し、偽造指閾値より小さく再入力閾値よりも大きい場合には再入力を求めることもできる。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12が用いられる。
そこで、この処理手順では、図17に示すように、電源等のイベントにより開始される。指紋画像読込部14により指紋画像が入力され(ステップS91)、この指紋画像を読み取ると、その指紋画像から特徴量抽出を実行し(ステップS92)、この特徴量抽出により特徴データが抽出される。抽出された特徴データが入力特徴データであり、この入力特徴データが照合部18での照合処理(ステップS93)により、登録特徴データと照合される。登録特徴データは、予め特徴データ格納部20に登録されており、照合の際、特徴データ格納部20から読み出される。この照合処理に基づき、入力特徴データが本人によるものであるか否かが判定される(ステップS94)。入力特徴データが本人と判定できない場合には(ステップS94のNO)、他人と判定し(ステップS95)、照合処理を完了する。
入力特徴データが本人と判定できた場合には(ステップS94のYES)、偽造判別部22の偽造物判定処理を実行し(ステップS96)、照合データ即ち、入力特徴データが一様に縮小しているか否かを判定する(ステップS97)。入力特徴データが一様に収縮していれば(ステップS97のYES)、偽造物と判定し(ステップS98)、一様に収縮していなければ(ステップS97のNO)、再入力の必要を判定する(ステップS99)。この判定には生体指が偽造指かを弁別が難しい再入力閾値を設定し、偽造判別のために算出した割合が、偽造指閾値よりも大きい場合には偽造指であると判別し、偽造指閾値より小さく再入力閾値よりも大きい場合には再入力を求める。即ち、再入力が必要であれば(ステップS99のYES)、ステップS91に戻り、再入力が必要でなければ(ステップS99のNO)、本人と判定し(ステップS100)、この照合処理を終了する。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
〔第6の実施の形態〕
第6の実施の形態について、図18を参照する。図18は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図18に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
第1〜第5の実施の形態では、特徴点方式による照合を例示したが、他の方式を用いても入力特徴情報が一様に縮小していることを検知することができる。例えば、入力画像が一様に縮小している場合は、その画像を生体指の大きさに戻してから照合すれば、より高い一致度が得られる。この判定処理は、特徴点方式、パターンマッチング方式、周波数方式等の照合方式を用いても実現できる。
この処理手順では、入力画像を複数の倍率に拡大した後に特徴データを抽出して得られる拡大入力特徴データに対して登録特徴データを照合し、その結果得られた類似度が、既述の照合部18(図8)で得られた類似度と予め設定した比率との積からなる値より大きい場合に偽造指であると判別する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
そこで、この処理手順では、図18に示すように、画像入力処理により入力画像を取得し(ステップS111)、この入力画像を拡大処理により、複数の倍率に拡大し(ステップS112)、特徴データ抽出処理により、その拡大入力画像から特徴データを抽出し、拡大入力特徴データを生成する(ステップS113)。
拡大入力特徴データに対して登録特徴データと照合し、拡大入力特徴データと登録特徴データとの類似度を算出する(ステップS114)。算出された類似度について、その類似度が、「照合処理時に算出した類似度」と「予め設定した比率」との積からなる値より大きいか否かの条件、即ち、
ステップS114で算出した類似度>照合処理時に算出した類似度×予め設定した比率 ・・・(1)
を満たすか否かを判定する(ステップS115)。この条件を満たす場合には(ステップS115のYES)、偽造指と判定し(ステップS116)、上記条件を満たさない場合には(ステップS115のNO)、生体指と判定する(ステップS117)。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
上記式(1) について、ステップS114で算出された類似度を一律の閾値で偽造指であるか否かを判定することはできないので、ステップS115では、ステップS114で算出された類似度が照合処理時に算出した類似度に予め設定した比率を掛けた値を超えるか否かを判定している。
ところで、照合処理時に算出した類似度(拡大、縮小していない場合の類似度)との大小を比較すれば、偽造指であるか否かを判定できる。偽造指であれば、入力画像が縮小しているため、「入力画像の縮小度に応じて入力画像を拡大させた場合のステップS114で算出した類似度」が「照合処理時に算出した類似度」よりも高く算出される。即ち、偽造指の場合には、
ステップS114で算出した類似度>照合処理時に算出した類似度 ・・・(2)
となる。これに対して、生体指であれば、入力画像は縮小していないため、入力画像をどのように拡大させても、「ステップS114で算出した類似度」よりも「照合処理時に算出した類似度」の方が高くなる。即ち、生体指であれば、
ステップS114で算出した類似度<照合処理時に算出した類似度 ・・・(3)
となる。上記実施の形態では、より一般的に、式(1) で示すように、予め設定した比率をかけたものを用いている。
なお、この実施の形態において、入力画像の縮小の度合いによって、ステップS112での最適な(ステップS114で算出される類似度が一番高くなる)拡大率は異なるものである。そこで、単数の倍率だけでなく、複数の倍率に拡大し、ステップS114では、それぞれの類似度を算出し、それぞれの類似度を用いてもよい。
また、この実施の形態では、「照合処理時に算出した類似度」を用いているが、本発明は、斯かる類似度に限定されるものではなく、「倍率1倍の拡大入力特徴データと登録特徴データから算出した類似度」を用いてもよい。
〔第7の実施の形態〕
第7の実施の形態について、図19を参照する。図19は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図19に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
第6の実施の形態では、入力特徴データを拡大して照合する場合について説明したが、登録特徴データを縮小して照合してもよく、より高い一致度が得られる。この処理手順では、登録画像を複数の倍率に縮小した後に特徴データを抽出して得られる縮小登録特徴データと照合し、その結果得られた類似度が、照合部18で得られた類似度と予め設定した比率との積からなる値より大きい場合に偽造指であると判別する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
そこで、この処理手順では、図19に示すように、画像入力処理により入力画像を取得し(ステップS121)、画像縮小処理により登録画像を複数の倍率に縮小し(ステップS122)、その縮小登録画像から特徴データを抽出することにより、縮小登録特徴データを生成する(ステップS123)。
入力特徴データと縮小登録特徴データとを照合し、類似度を算出する(ステップS124)。算出された類似度について、その類似度が、「照合処理時に算出した類似度」と「予め設定した比率」との積からなる値より大きいか否かの条件、即ち、「ステップS124で算出した類似度>照合処理時に算出した類似度×予め設定した比率」を満たすか否かを判定する(ステップS125)。この条件を満たす場合には(ステップS125のYES)、偽造指と判定し(ステップS126)、上記条件を満たさない場合には(ステップS125のNO)、生体指と判定する(ステップS127)。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
なお、この実施の形態において、登録画像の縮小の度合いによって、ステップS122での最適な(ステップS124で算出される類似度が一番高くなる)縮小率は異なるものである。そこで、単数の倍率だけでなく、複数の倍率に縮小し、ステップS124では、それぞれの類似度を算出し、それぞれの類似度を用いてもよい。
また、この実施の形態では、「照合処理時に算出した類似度」を用いているが、本発明は、斯かる類似度に限定されるものではなく、「入力特徴データと倍率1倍の縮小登録特徴データから算出した類似度」を用いてもよい。
〔第8の実施の形態〕
第8の実施の形態について、図20を参照する。図20は、第8の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。図20に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図20において、図8と同一部分には同一符号を付してある。
この実施の形態では、図20に示すように、データ記憶部である画像データ格納部36に、特徴データ格納部20と縮小特徴データ格納部38を備えたものである。その他の構成は、図8と同一であるので、同一符号を付してその説明は省略する。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図9に示す処理手順が用いられる。
この実施の形態では、登録画像を複数の倍率に縮小した後に特徴データを抽出して得られる縮小登録特徴データと照合し、その結果得られた類似度が、照合部18で得られた類似度と予め設定した比率との積からなる値より大きい場合に偽造指であると判別する。
この場合、予め縮小登録特徴データを格納する縮小特徴データ格納部38を備えたので、偽造判定の度に縮小登録特徴データを生成する必要がなく、判定処理の迅速化が図られる。
〔第9の実施の形態〕
第9の実施の形態について、図21を参照する。図21は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図21に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この第9の実施の形態では、偽造指と弁別できる偽造指閾値と、偽造指か否かの弁別が難しい再入力閾値を設けて、偽造判別のために算出した類似度が、偽造指閾値よりも大きい場合には偽造指であると判別し、偽造指閾値より小さく再入力閾値よりも大きい場合には再度指紋入力を求める処理である。これら方式は、画像自体に拡大・縮小を行うだけなので、特徴点方式を含む全ての方式に対して適応することが可能である。この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、図8に示す指紋認証装置12、図9に示す処理手順が用いられる。
そこで、この処理手順では、図21に示すように、画像入力処理により入力画像を取得し(ステップS131)、入力特徴データと縮小登録特徴データとの照合、又は拡大入力特徴データと登録特徴データとの照合により、類似度を算出し(ステップS132)、類似度が偽造指閾値よりも大きいか否かを判定し(ステップS133)、類似度が偽造指閾値よりも大きい場合には(ステップS133のYES)、偽造指と判定し(ステップS134)、類似度が偽造指閾値よりも小さい場合には(ステップS133のNO)、再入力閾値よりも大きいか否かを判定する(ステップS135)。再入力閾値よりも大きい場合には(ステップS135のYES)、再度指紋入力を求め(ステップS136)、再入力閾値よりも小さい場合には(ステップS135のNO)、生体指と判定する(ステップS137)。
このような判定処理によっても、画像の歪みの影響を回避し、生体指か偽造指かの判定を行うことができ、精度の高い認証処理を行うことができる。
〔第10の実施の形態〕
第10の実施の形態について、図22及び図23を参照する。図22は、第10の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図、図23は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図22及び図23に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施の形態の指紋認証装置12では、図22に示すように、偽造判別部22の出力を取り出す出力部40が設置され、本人・生体出力42、本人・偽造出力44、他人・生体出力46、他人・偽造出力48の4つの出力を取り出すように構成したものである。他の構成については、図8と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この処理手順は、図23に示すように、認証方法及び認証プログラムの一例であって、電源等のイベントにより開始される。指紋画像読込部14により指紋画像が入力され(ステップS141)、この指紋画像を読み取ると、その指紋画像から特徴量抽出を実行し(ステップS142)、この特徴量抽出により特徴データが抽出される。抽出された特徴データが入力特徴データであり、この入力特徴データが照合部18での照合処理(ステップS143)により、登録特徴データと照合される。登録特徴データは、予め特徴データ格納部20に登録されており、照合の際、特徴データ格納部20から読み出される。この照合処理に基づき、入力特徴データが本人によるものであるか否かが判定される(ステップS144)。
入力特徴データが本人と判定できた場合には(ステップS144のYES)、偽造判別部22の偽造物判定処理を実行する(ステップS145)。この場合、照合データ即ち、入力特徴データが一様に縮小しているか否かを判定し(ステップS146)、一様に収縮していなければ(ステップS146のNO)、本人及び生体であると判定し(ステップS147)、この場合には本人・生体出力42が得られ、照合処理を完了する。また、入力特徴データが一様に縮小していれば(ステップS146のYES)、本人及び偽造指と判定し(ステップS148)、この場合には本人・偽造出力44が得られ、この照合処理を終了する。
入力特徴データが本人と判定できない場合にも(ステップS144のNO)、偽造判別部22の偽造物判定処理を実行する(ステップS149)。この場合も、照合データ即ち、入力特徴データが一様に縮小しているか否かを判定し(ステップS150)、一様に収縮していなければ(ステップS150のNO)、他人及び生体であると判定し(ステップS151)、この場合には他人・生体出力46が得られ、照合処理を完了する。また、入力特徴データが一様に縮小していれば(ステップS150のYES)、他人及び偽造指と判定し(ステップS152)、この場合には他人・偽造出力48が得られ、この照合処理を終了する。
〔第11の実施の形態〕
第11の実施の形態について、図24及び図25を参照する。図24は、第11の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図、図25は、照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。図24及び図25に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。
この実施の形態の指紋認証装置12では、図24に示すように、照合部18の前段に偽造判別部22が設置され、照合部18の出力を取り出す出力部40が設置され、本人・生体出力42、本人・偽造出力44、他人・生体出力46、他人・偽造出力48の4つの出力を取り出すように構成されたものである。他の構成については、図22と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
この処理手順は、図25に示すように、認証方法及び認証プログラムの一例であって、電源等のイベントにより開始される。指紋画像読込部14により指紋画像が入力され(ステップS161)、この指紋画像を読み取ると、その指紋画像から特徴量抽出を実行し(ステップS162)、この特徴量抽出により特徴データが抽出される。抽出された特徴データが入力特徴データであり、この入力特徴データを用いて偽造判別部22の偽造物判定処理を実行し(ステップS163)、偽造か否かを判定する(ステップS164)。即ち、入力特徴データが一様に縮小しているか否かを判定し、一様に収縮していれば偽造物、一様に収縮していなければ生体と判定される。
偽造物でない場合には(ステップS164のNO)、入力特徴データが照合部18での照合処理(ステップS165)により、登録特徴データと照合される。登録特徴データは、予め特徴データ格納部20に登録されているから、照合の際、特徴データ格納部20から読み出される。この照合処理に基づき、入力特徴データが本人によるものであるか否かが判定される(ステップS166)。
入力特徴データが本人と判定できた場合には(ステップS166のYES)、本人・生体出力42が得られ(ステップS167)、照合処理を完了する。また、入力特徴データが本人と判定できない場合には(ステップS166のNO)、他人・生体出力44が得られ(ステップS168)、照合処理を完了する。
また、偽造物である場合には(ステップS164のYES)、入力特徴データが照合部18での照合処理(ステップS169)により、登録特徴データと照合される。照合の際、特徴データ格納部20から読み出される。この照合処理に基づき、入力特徴データが本人によるものであるか否かが判定される(ステップS170)。
入力特徴データが本人と判定できた場合には(ステップS170のYES)、本人・偽造出力46が得られ(ステップS171)、照合処理を完了する。また、入力特徴データが本人と判定できない場合には(ステップS170のNO)、他人・偽造出力48が得られ(ステップS172)、照合処理を完了する。
〔第12の実施の形態〕
第12の実施の形態について、図26を参照する。図26は、第12の実施の形態に係る指紋認証装置のハードウェア構成を示す図である。図26に示す構成は一例であって、斯かる構成に本発明が限定されるものではない。図26において、図8、図20、図22、図24と同一部分には同一符号を付してある。
この指紋認証装置12は情報処理手段としてコンピュータを備えており、第1、第8、第10、第11の実施の形態に係る指紋認証装置12の何れか又はこれら全ても同様にコンピュータで構成される。
この指紋認証装置12にはCPU(Central Processing Unit )50、RAM(Random-Access Memory)52、表示部54、入出力部56、指紋センサ58、プログラム記憶部60、データ記憶部62が設置され、これらはバス64によって連携されている。
CPU50はOS(Operating System)及び認証プログラム等のアプリケーションプログラムの実行により、認証画像の取込み、照合処理、その他、各種データの格納や演算等を行う制御手段であって、既述の特徴データ抽出部16、照合部18、偽造判別部22又は出力部40等を構成する。
RAM52はワークエリアであり、表示部54は情報提示手段であって、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)で構成される。入出力部56は既述の出力部40等にも対応し、情報の入力、出力等に用いられ、情報入力にはキーボード等が使用される。
指紋センサ58は、生体情報として指紋情報の取込手段であって、既述の指紋画像読込部14の一例である。指紋センサ58は、生体指をスライドすることによって指画像を取り込むことができる。
プログラム記憶部60は、プログラムを記録する記録手段の一例であって、コンピュータによって読み書き可能な記録媒体によって構成する。このプログラム記憶部60には、OSやアプリケーションプログラムとして既述の認証プログラムや、照合ルーチン等が格納される。
データ記憶部62は、データを格納する格納手段の一例であって、既述の特徴データ格納部20や画像データ格納部36、縮小特徴データ格納部38等の格納部が設定される。これら全てが設定されてもよいし、上記実施の形態に応じて必要なデータ格納を設定してもよい。
このような指紋認証装置12を用いれば、生体か偽造物かの判定精度が高められ、偽造物との誤判定によって本人拒否の発生を防止することができる。
〔各実施の形態の特徴事項、他の実施の形態等〕
(1) 上記実施の形態(図8、図20、図22)では照合部18を備える構成について示しているが、偽造弁別のみを行う場合には、図27に示すように、照合部18を設けない構成であってもよい。
(2) 上記実施の形態では、縮小した偽造指を弁別する場合を説明したが、作製材料によっては、偽造指が拡大することもあるので、その拡大した偽造指に対しても、同様の手順で弁別することができる。
(3) 上記実施の形態では、指紋認証を例に取って説明したが、本発明は、指紋認証の他、静脈情報や掌紋情報等を用いて生体か偽造物かを偽造物の生体にはない特性を検知することにより、偽造物を判別し、生体認証の精度を高めることができる。
(4) 第1ないし第10の実施の形態では、照合部18の後に偽造判別部22を設置しているが、第11の実施の形態(図24)と同様に、照合部18の前に偽造判別部22を設置してもよい。
(5) 従来の指紋認証において、指紋センサは低コスト化・小型化が進んでいるが、偽造指紋の検出には専用ハードウェアが必要であり、大きな障害となっているのに対し、上記実施の形態によれば、別途ハードウェアを必要とせず、非常に簡単な仕組みで、高い精度で偽造指紋を弁別することができる。
(6) 認証装置が搭載される電子機器がパーソナルコンピュータや携帯装置のように、コンピュータ等の処理装置を搭載していれば、斯かる処理装置を認証装置に兼用して生体か偽造物かの判別ができ、生体の認証精度を高めることができる。
認証装置の実施例について、図28、図29、図30及び図31を参照する。図28は、パーソナルコンピュータ(PC)を示す図、図29は、携帯情報端末機(PDA:Personal Digital Assistant)を示す図、図30は、携帯装置を示す図、図31は、静脈認証装置を示す図である。図28ないし図31において、図8、図26と同一部分には同一符号を付してある。
PC100は、指紋認証装置12(図26)を搭載した電子機器の一例であって、図28に示すように、筐体部102と筐体部104とをヒンジ部106で開閉可能に構成したものであり、筐体部102には、キーボード108が設置されているとともに、指紋画像読込部14(図8)として指紋センサ58が設置され、筐体部104には表示部54が搭載されている。
斯かる構成によれば、指紋センサ58から取り込まれた指紋情報により、既述の通り、生体か偽造物かの判定精度が高められ、信頼性の高い認証が行えるPCを提供することができる。
また、PDA200は、指紋認証装置12(図26)を搭載した電子機器の一例であって、図29に示すように、筐体部202には、入力部204、指紋画像読込部14(図8)として指紋センサ58が設置されるとともに、表示部54が搭載されている。
斯かる構成によれば、同様に、生体か偽造物かの判定精度が高められ、信頼性の高い認証が行えるPDAを提供することができる。
また、携帯装置300は、指紋認証装置12(図26)を搭載した電子機器の一例であって、図30に示すように、筐体部302と筐体部304とをヒンジ部306で開閉可能に構成したものであり、筐体部302には、キーボード308が設置されているとともに、指紋画像読込部14(図8)として指紋センサ58が設置され、筐体部304には表示部54が搭載されている。
斯かる構成によれば、同様に、生体か偽造物かの判定精度が高められ、信頼性の高い認証が行える携帯装置を提供することができる。
また、静脈認証装置400は、認証装置を搭載した電子機器の一例であって、図31に示すように、筐体部402には撮像部404が備えられ、この撮像部404を挟んで掌を支持する支持部406、408が設置されている。撮像部404で撮像された掌画像から静脈情報を取得する構成である。この実施例においても、偽造物か生体かを精度よく判別でき、偽造物による誤認証を防止することができる。
次に、以上述べた本発明の実施の形態から抽出される技術的思想を請求項の記載形式に準じて付記として列挙する。本発明に係る技術的思想は上位概念から下位概念まで、様々なレベルやバリエーションにより把握できるものであり、以下の付記に本発明が限定されるものではない。
(付記1) 画像情報を用いる認証装置であって、
入力画像情報を読み込む画像情報読込部と、
前記画像情報読込部で読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定する照合部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別する偽造判別部と、
を備えることを特徴とする認証装置。
(付記2) 付記1に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像情報であって、該入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記3) 付記1に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像であって、前記照合部が本人であると判別した際に、前記入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記4) 付記1に記載の認証装置において、
前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記5) 付記1に記載の認証装置において、
前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記6) 付記4又は5に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、一致特徴点と指紋中心の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点を選択し、それら選択された一致特徴点と指紋中心の距離から偽造判別に使用する割合を算出することを特徴とする認証装置。
(付記7) 付記1に記載の認証装置において、
前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記8) 付記1に記載の認証装置において、
前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記9) 付記7又は8に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、一致特徴点間の距離が長いものから順に予め定められた個数だけ一致特徴点の組を選択し、それら選択された一致特徴点間の距離から偽造判別に使用する割合を算出することを特徴とする認証装置。
(付記10) 付記4、5、6、7、8又は9に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、偽造判別のために算出した割合が、予め定められた閾値よりも大きい場合には偽造指であると判別し、前記閾値より小さく予め定められた再入力閾値よりも大きい場合には再入力を求めることを特徴とする認証装置。
(付記11) 付記1に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、入力画像を複数の倍率に拡大した後に特徴情報を抽出して得られる拡大入力特徴情報に対して登録特徴情報と照合し、その結果得られた類似度が、前記照合部で得られた類似度より予め定めされた比率よりも高い場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記12) 付記1に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、入力特徴情報に対して、登録画像を複数の倍率に縮小した後に特徴情報を抽出して得られる縮小登録特徴情報と照合し、その結果得られた類似度が、前記照合部で得られた類似度の予め定められた比率よりも高い場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記13) 付記12に記載の認証装置において、
予め複数の倍率に縮小した縮小特徴情報を格納する縮小特徴情報格納部を有することを特徴とする認証装置。
(付記14) 付記11又は12に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、算出した類似度が、予め定められた偽造指閾値よりも大きい場合には偽造指であると判別し、前記偽造指閾値よりも小さくかつ予め定められた再入力閾値よりも大きい場合には再入力を求めることを特徴とする認証装置。
(付記15) 生体情報を用いる認証装置であって、
入力生体情報を読み込む生体情報読込部と、
前記生体情報読込部で読み込んだ前記入力生体情報から入力特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定する照合部と、
前記特徴情報抽出部で抽出された前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力生体情報が偽造物によるものであると判別する偽造判別部と、
を備えることを特徴とする認証装置。
(付記16) 付記15に記載の認証装置において、
前記偽造判別部は、前記入力生体情報が入力指紋画像情報であって、該入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造物であると判別することを特徴とする認証装置。
(付記17) 画像情報を用いる認証方法であって、
入力画像情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことを特徴とする認証方法。
(付記18) 付記17に記載の認証方法において、
前記入力画像情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別するステップを含むことを特徴とする認証方法。
(付記19) 生体情報を用いる認証方法であって、
入力生体情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力生体情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力生体情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことを特徴とする認証方法。
(付記20) 付記19に記載の認証方法において、
前記入力生体情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造物であると判別することを特徴とする認証方法。
(付記21) 画像情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムであって、
入力画像情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことを特徴とする認証プログラム。
(付記22) 付記21に記載の認証プログラムにおいて、
前記入力画像情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別するステップを含むことを特徴とする認証プログラム。
(付記23) 生体情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムであって、
入力生体情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力生体情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力生体情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含むことを特徴とする認証プログラム。
(付記24) 付記23に記載の認証プログラムにおいて、
前記入力生体情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造物であると判別するステップを含むことを特徴とする認証プログラム。
(付記25) 画像情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
入力画像情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を実行させるための認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記26) 付記25に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体において、
前記入力画像情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別するステップを含む認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記27) 生体情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体であって、
入力生体情報を読み込むステップと、
読み込んだ前記入力生体情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力生体情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
を含む認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
(付記28) 付記27に記載のコンピュータ読取り可能な記録媒体において、
前記入力生体情報から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造物であると判別するステップを含む認証プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載され、又は明細書に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、ゼラチン製のグミ指が持つ特性等、偽造物が持つ特有の情報を利用し、偽造物か生体かを判別するので、特別なハードウェアを設置する必要がなく、生体の認証精度を高めることができ、有用である。
第1の実施の形態に係る偽造指の形態変化の様子を示す図である。 生体指及び偽造指の特徴点の変化を示す図である。 生体指の特徴点の変化を示す図である。 生体指画像及び偽造指画像を重畳させた重畳画像を示す図である。 2つの生体指画像を重畳させた重畳画像を示す図である。 生体指画像及び偽造指画像を重畳させた重畳画像を示す図である。 偽造指画像を示す図である。 第2の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。 照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 照合データの縮小判定のためのサブルーチンを示すフローチャートである。 偽造指判定のサブルーチンを示すフローチャートである。 他の偽造指判定のサブルーチンを示すフローチャートである。 照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第6の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第7の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第8の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。 第9の実施の形態に係る照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第10の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。 照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第11の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。 照合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 第12の実施の形態に係る指紋認証装置のハードウェア構成を示す図である。 他の実施の形態に係る指紋認証装置の機能ブロックを示す図である。 パーソナルコンピュータを示す図である。 携帯情報端末機を示す図である。 携帯装置を示す図である。 静脈認証装置を示す図である。
符号の説明
2 偽造指
4 生体指画像
6 偽造指画像
8 生体指画像
10 拡大偽造指画像
12 指紋認証装置
14 指紋画像読込部
16 特徴データ抽出部
18 照合部
20 特徴データ格納部
22 偽造判別部
34 データ記憶部
36 画像データ格納部
38 縮小特徴データ格納部
40 出力部
42 本人・生体出力
44 本人・偽造出力
46 他人・生体出力
48 他人・偽造出力
50 CPU
52 RAM
54 表示部
56 入出力部
58 指紋センサ
60 プログラム記憶部
62 データ記憶部
64 バス64
100 PC
102、104 筐体部
106 ヒンジ部
108 キーボード
200 PDA
202 筐体部
204 入力部
300 携帯装置
302、304 筐体部
306 ヒンジ部
308 キーボード
400 静脈認証装置
402 筐体部
404 撮像部
406、408 支持部

Claims (9)

  1. 画像情報を用いる認証装置であって、
    入力画像情報を読み込む画像情報読込部と、
    前記画像情報読込部で読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出する特徴情報抽出部と、
    前記特徴情報抽出部で抽出された入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定する照合部と、
    前記特徴情報抽出部で抽出された前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別する偽造判別部と、
    を備えることを特徴とする認証装置。
  2. 請求項1に記載の認証装置において、
    前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像情報であって、該入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  3. 請求項1に記載の認証装置において、
    前記偽造判別部は、前記入力画像情報が入力指紋画像であって、前記照合部が本人であると判別した際に、前記入力指紋画像から抽出された入力特徴情報が一様に縮小している場合には偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  4. 請求項1に記載の認証装置において、
    前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  5. 請求項1記載の認証装置において、
    前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、複数の一致特徴点に対して、入力特徴点と指紋中心の距離が、それに対応する登録特徴点と指紋中心の距離に対して予め定められた比率よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  6. 請求項1記載の認証装置において、
    前記入力特徴情報及び前記登録特徴情報が指紋特徴点情報であって、前記偽造判別部は、入力一致特徴点間の距離が、それに対応する登録一致特徴点間の距離よりも短い割合を算出し、その割合が予め定められた閾値よりも大きい場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  7. 請求項1記載の認証装置において、
    前記偽造判別部は、入力特徴情報に対して、登録画像を複数の倍率に縮小した後に特徴情報を抽出して得られる縮小登録特徴情報と照合し、その結果得られた類似度が、前記照合部で得られた類似度より予め定められた比率よりも高い場合に偽造指であると判別することを特徴とする認証装置。
  8. 画像情報を用いる認証方法であって、
    入力画像情報を読み込むステップと、
    読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
    前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
    前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
    を含むことを特徴とする認証方法。
  9. 画像情報を用いてコンピュータに実行させる認証プログラムであって、
    入力画像情報を読み込むステップと、
    読み込んだ前記入力画像情報から入力特徴情報を抽出するステップと、
    前記入力特徴情報と予め登録されている登録特徴情報とを照合し、前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に一致するか否かを判定するステップと、
    前記入力特徴情報が前記登録特徴情報に対して略放射線状の一様な変化を有する場合には前記入力画像情報が偽造物によるものであると判別するステップと、
    を含むことを特徴とする認証プログラム。
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