JP2009225944A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

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智 西脇
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Abstract

【課題】洗濯槽内に高温多湿の気体を供給するもので、熱に弱い洗濯物にもダメージを与えることなく、洗濯物の汚れ落ちを良くできるようにする。
【解決手段】洗い行程時、ドラム(洗濯槽)9内の空気が空気循環装置37で循環され、その途中でヒートポンプ42の凝縮器39により加熱されて温風化される。又、そのとき、凝縮器39の外表面に注水することにより、水の気化が促進され、そこを循環空気が通ることによって、循環空気は加湿もされる。かくして、ドラム9内に高温多湿の空気が供給されるようになり、その高温多湿の空気はドラム9内空気の循環と凝縮器39への注水とで生成したもので、温度が凝縮器39の温度に依存するため、水を加熱し沸騰させて生成したスチームより低温であり、かくして、洗濯物に適度な温度の熱を与えるから、熱に弱い洗濯物にもダメージを与えることなく、洗濯物の汚れ落ちを良くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、洗濯槽内に高温多湿の気体を供給して洗浄効果を高めるようにした洗濯乾燥機に関する。
従来より、洗濯機においては、洗い行程時に洗濯槽内に高温多湿の気体を供給するようにしたものが供されている(例えば特許文献1、2参照)。このものは、水を加熱し沸騰させて生成したスチームを洗濯槽内に供給するもので、その高温のスチームの供給により、洗濯物の温度を上げ、それらによって洗濯物の汚れの落ちを良くするものである。特に、落ちにくい汚れの代表である動物性油脂は溶解温度が約50〜80〔℃〕であり、それが高温のスチームによって溶解されることで、洗濯物の汚れの落ちが良くなる。
又、洗濯物に熱を効率良く伝えるには、空気よりも熱容量の大きな水分による方が効果的であり、その意味でスチームは有効な手段である。
特開2004−298616号公報 特開2005−192997号公報
しかしながら、上述のように水を加熱し沸騰させて生成したスチームは、温度が最大で100〔℃〕にもなるもので、それが洗濯物に触れたとき、特に化繊等の熱に弱い洗濯物ではダメージが大きく、例えばナイロンやアクリル等では硬化や変形を来たす。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、従ってその目的は、洗濯槽内に高温多湿の気体を供給するもので、熱に弱い洗濯物にもダメージを与えることなく、洗濯物の汚れ落ちを良くできる洗濯乾燥機を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の洗濯乾燥機においては、洗濯槽と、この洗濯槽内の空気を洗濯槽外の通風路を通して洗濯槽内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具えたものであって、前記洗濯槽内で洗濯物を洗浄する洗い行程において、前記空気循環装置と前記ヒートポンプとを運転させると共に、前記凝縮器の外表面に注水することによって前記空気循環装置により循環される空気を加湿するようにしたことを特徴とする(請求項1の発明)。
上記手段によれば、洗い行程時、洗濯槽内の空気が空気循環装置で循環され、その循環途中でヒートポンプの凝縮器により加熱されて温風化される。又、そのとき、凝縮器の外表面に注水することによって、水の気化が促進され、そこを循環空気が通ることにより、循環空気は加湿もされる。かくして、洗濯槽内に高温多湿の空気が供給されるようになり、その高温多湿の空気は洗濯槽内空気の循環と凝縮器への注水とで生成したもので、温度が凝縮器の温度に依存するため、水を加熱し沸騰させて生成したスチームよりも低温であり、かくして、洗濯物に適度な温度の熱を与えるから、熱に弱い洗濯物にもダメージを与えることなく、洗濯物の汚れ落ちを良くすることができる。
以下、本発明の第1実施例(第1の実施形態)につき、図1ないし図5を参照して説明する。
まず、図1には、ドラム式洗濯乾燥機の全体構成を示しており、外箱1の内部に、水槽2を配置している。水槽2は軸方向が前後(図1で左右)の横軸円筒状を成すもので、それを複数(1つのみ図示)のサスペンション3により外箱1の底面上に弾性支持しており、その支持形態は前上がりの傾斜状である。
水槽2の前側(図1で左側)の端面部には開口部4を形成しており、この開口部4を外箱1の前面部に形成した洗濯物出し入れ用の開口部5に環状のベローズ6で連ねており、外箱1の開口部5には扉7を開閉可能に設けている。
一方、水槽2の後側の端板部の背面にはモータ8を取付けている。このモータ8は、アウターロータ形であり、更に、この場合、ブラシレスDCモータであって、ロータ8aの中心部に回転軸8bを有し、この回転軸8bを水槽2の後側の端板部の中心部を回転可能に挿通させて、水槽2の内部に位置させている。
水槽2の内部にはドラム9を配置している。このドラム9も、軸方向が前後の横軸円筒状を成すもので、後側の端面部の中心部を上記モータ8の回転軸8bに取付けることにより、該ドラム9も、水槽2と同軸の前上がりの傾斜状態に設けている。又、その結果、ドラム9はモータ8により回転軸8bを中心に回転されるようになっており、従って、モータ8は、ドラム9を回転させる駆動装置として機能するようになっている。
ドラム9の前側の端面部には開口部10を形成しており、この開口部10を水槽2の前記開口部4が囲繞している。又、このドラム9の開口部10周りの内部には、例えば液体封入形の回転バランサ11を設けており、周側部(胴部)9aには、ほゞ全域に孔12を形成している(一部のみ図示)。この孔12は、洗濯時及び脱水時に通水孔として機能し、乾燥時には通風孔として機能するものである。このほか、ドラム9の周側部の内面には、洗濯物撹拌用のバッフル13を複数個設けている。
更に、水槽2の前側の端面部の上部(前記開口部4より上方の部分)には温風出口14を形成し、後側の端板部の上部に温風入口15を形成している。又、ドラム9の後端板部2aには、温風入口15に対応させて通気口16を、前記モータ8の回転軸8bを中心とする環状の配置にて多数形成している。
水槽2の底部の最後部には、排水口17を形成しており、この排水口17に水槽2外で排水管18を接続し、該排水管18には循環ポンプ19と排水弁20を順に設けている。このうち、循環ポンプ19は、水槽2内の水を排水管18を通じ吸引して、送水ホース21を通じドラム9内にこれの開口部10から戻し循環させるもので、排水弁20は、水槽2内の水を排水管18から排水ホース22を通じ排出するものである。
又、水槽2の下方(外箱1の底面上)には、台板23を配置し、この台板23上に通風ダクト24を配置している。この通風ダクト24は、前端部の上部に吸風口25を有しており、この吸風口25部分にはリントフィルタ26を内設している。吸風口25には又、前記水槽2の温風出口14を還風ダクト27及び可撓性のある接続ホース28を介して接続している。なお、還風ダクト27は前記水槽2の開口部4の左側を迂回するように配管している。
一方、通風ダクト24の後端部には循環用送風機29のケーシング30を接続しており、このケーシング30の出口部31を、可撓性のある接続ホース32及び給風ダクト33を介して、前記水槽2の温風入口15に接続している。なお、給風ダクト33は前記モータ8の左側を迂回するように配管している。
かくして、還風ダクト27、接続ホース28、通風ダクト24、循環用送風機29のケーシング30、接続ホース32、及び給風ダクト33により、前記水槽2の温風出口14と温風入口15とを接続する通風路34を設けている。
循環用送風機29は、ケーシング30の内部に羽根車35を有しており、この羽根車35を、ケーシング30の外部に配設したモータ36により回転させるようにしていて、それによる送風作用で、前記ドラム9内の空気を、上記通風路34を通してドラム9外に出した後、ドラム9の通気口16からドラム9内に戻す循環を行わしめるようになっており、もって、通風路34と循環用送風機29とによりドラム9内の空気を循環させる空気循環装置37を構成している。
しかして、通風路34中、通風ダクト24の内部には、前部(循環空気流の上流側)に蒸発器38を配設しており、後部(循環空気流の下流側)に凝縮器39を配設している。これらの蒸発器38及び凝縮器39は、図2に示すように、圧縮機40及び絞り器(特には電子式の開度調節可能な絞り弁は)41と共にヒートポンプ42を構成するもので、このヒートポンプ42においては、接続パイプ43によって、圧縮機40、凝縮器39、絞り器41、蒸発器38、及び圧縮機40の順にこれらをサイクル接続しており(冷凍サイクル)、圧縮機40が作動することによって図示しない冷媒(例えばR134a)を循環させるようになっている。なお、圧縮機40と絞り器41は通風ダクト24外に配設している(圧縮機40のみ、図1に図示)。
そして、前記凝縮器39の直上には注水器44を配設している。この注水器44は凝縮器39の外表面に注水するもので、凝縮器39側とは反対の側(上部)に注水受口44aを有し、この注水受口44aに注水チューブ45の先端部を接続し、この注水チューブ45の反対側の基端部を、前記外箱1内上部の後方部に配設した給水弁46の出口部の一つに接続している。
図3の(b)は上記凝縮器39を拡大して概略的平面図で表しており、凝縮器39は、同図に示すように、蛇行状を成す例えば銅製の冷媒流通パイプ39aに、例えばアルミニウム薄板製の伝熱フィン39bを多数平行に取着して成るフィンドチューブ形のもので、この凝縮器39における冷媒の流れは矢印Aで示すように図で右側から左側へであり、循環空気の流れは矢印Bで示すように図で左側から右側へであって、それらは逆方向となっている。
そして、CPは、この凝縮器39において冷媒流通パイプ39aを上述のように流れる冷媒が後述のごとく気体から液体に代わる点である凝縮ポイントを示しており、注水器44は、「注水域」で示すように、この凝縮ポイントCPより冷媒流れの上流側の部分の直上に配置し、該冷媒流れの上流側の部分に対して注水をするようにしている。
給水弁46は、上記注水チューブ45の基端部を接続した出口部のほかにも、出口部を複数有するもので、それらを前記外箱1内上部の前方部に配設した給水ケース47に接続パイプ48によって接続している。
給水ケース47は、詳しくは図示しないが、洗剤投入部並びに柔軟仕上剤投入部を有していて、上記給水弁46は、出口部の開放の選択により、水道水を、洗い行程時に前記注水チューブ45から注水器44を経て凝縮器39上部の外表面上に滴下させて伝熱フィン39b間に注水すると共に、給水ケース47の洗剤投入部を経て前記水槽2内に給水し、すすぎ行程時の終期に給水ケース47の柔軟仕上剤投入部を経て同じく水槽2内に給水するようになっている。
なお、外箱1内の上部には、そのほかに、電源系の制御部49や表示系の制御部50を配設している。
次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用を述べる。
上記構成の洗濯乾燥機では、標準的な運転コースが開始されると、図4に示すように、「洗い行程」、「すすぎ行程」、「脱水行程」、及び「乾燥行程」の順に運転が実行されるもので、「洗い行程」では、最初に「加熱」動作が実行される。この「加熱」動作は、ドラム9を低速で正逆両方向に回転させつつ、循環用送風機29を作動させ、同時にヒートポンプ42の圧縮機40を作動させると共に、給水弁46から注水チューブ45及び注水器44を経て凝縮器39に水道水を注水する内容で行われる。
循環用送風機29を作動させれば、羽根車35の送風作用で、図1に矢印で示すように、水槽2内の空気が温風出口14から通風路34の還風ダクト27及び接続ホース28を経て通風ダクト24内に流入される。
又、ヒートポンプ42の圧縮機40を作動させれば、ヒートポンプ42に封入した冷媒が圧縮機40により圧縮されて高温高圧の冷媒となり、その高温高圧の冷媒が凝縮器39に流れて、通風ダクト24内の空気と熱交換する。その結果、通風ダクト24内の空気が加熱され、反対に、冷媒の温度は低下して液化される。この液化された冷媒が、次に、絞り器41を通って減圧された後、蒸発器38に流入し、気化する。それにより、蒸発器38は通風ダクト24内の空気を冷却する。蒸発器38を通過した冷媒は圧縮機40に戻る。
これらにより、前記水槽2内から通風ダクト24内に流入した空気は、蒸発器38で冷却されて除湿され、その後に凝縮器39で加熱されて温風化される。
そして、給水弁46から注水チューブ45及び注水器44を経て凝縮器39に滴下させて注水すれば、その水は凝縮器39で気化が促進され、そこを上述の空気が通ることにより、該空気は加湿もされる。
ここで、凝縮器39の温度は、前述のように、凝縮ポイントCPでは、高圧側(圧縮機40側)の圧力に対応する値となり、ヒートポンプ42の冷媒にR134aを用いた上記構成のものの場合、一般には約75〜80〔℃〕となる。又、凝縮ポイントCPより冷媒流れの上流側(圧縮機40側)では、凝縮器39の温度は、より高い温度の約80〜100〔℃〕(圧縮機40の冷媒吐出温度が約100〔℃〕であり、それ以下の温度)となる。上記構成のものの場合、この凝縮ポイントCPより冷媒流れの上流側の部分の直上に注水器44を配置し、該冷媒流れの上流側の部分に対して注水をするようにしている。従って、凝縮器39に滴下させた水道水は、その、より高い温度で加熱されることになり、動物性油脂の溶解温度である約80〔℃〕の水温とすることができる。
かくして、高温多湿となった空気が接続ホース32から給風ダクト33を経て、温風入口15から水槽2内に供給され、更に、通気口16からドラム9内に供給される。
そして、ドラム9内に供給された高温多湿の空気は洗濯物を加熱して、前記温風出口14から還風ダクト27及び接続ホース28を経て通風ダクト24内に流入し、循環される。
圧縮機40の駆動はインバータで例えば80〔Hz〕の周波数で行い、ヒートポンプ42を動作させる。絞り器41は開度が調節できるものであり、初期にはその開度を約60〔%〕として、経済的に、蒸発器38が凍結しない範囲で開度を弱め、最終的には約10〜20〔%〕とする。この開度は、あらかじめ試験的にサイクルが安定して動作する運転条件を把握して決定する方法のほか、蒸発器38の出入口の温度差を基準としてサイクルのマッチングを制御する方法でも良い。
圧縮機40の運転は、消費電力と圧縮機40内の圧力とが許す範囲で高く設定する方が、冷媒の循環流量が増え、凝縮器39の温度上昇を早めることができる。凝縮器39の温度は、通常、前述の凝縮ポイントで圧縮機40の冷媒吐出圧力と相関ある温度が取れることから、この点を試験的に求め、サーミスタ等の温度センサにより温度を検知し制御する。従って、上記構成のものの場合、凝縮器39の凝縮ポイントに、温度検知手段である温度センサ(図示せず)を設けている。この温度センサで検知する凝縮器39の凝縮ポイントの温度により、圧縮機40の冷媒吐出圧力が把握でき、その圧力の制限内で運転を制御することができる。上記構成のものにおいては、この温度を許される上限温度に維持すべく、凝縮器39への水道水の滴下と、圧縮機40の冷媒吐出圧力の調整とによって制御を加え、最大の熱量を与えられるようにしている。
本実施例では、図5に示すように、78〔℃〕の凝縮器39の温度をしきい値として、85〔℃〕を超えないように制御を行っている。その制御は、具体的には、凝縮器39の温度が78〔℃〕を超えた時点で、凝縮器39に、例えば毎分0.5〜1.5リットルの流量の水を約20秒間ずつ滴下させ、この各注水で凝縮器39の温度が下がり過ぎることのないように、圧縮機40の冷媒吐出圧力を高める方法である。
循環用送風機29は、圧縮機40の駆動開始時点から作動しており、ドラム9の入口(通気口16)部分の温度は、凝縮器39の温度上昇と共に上昇し、約75〔℃〕で一定となる。ドラム9内に供給する空気の湿度は、凝縮器39への注水ごとに上昇し、最終的にほゞ飽和に近い状態とすることができる。
ドラム9内に供給された高温多湿の空気は、洗濯物に当たって熱を洗濯物に与え、湿度は一部が洗濯物の表面に結露して、該洗濯物の表面に残り、高い熱容量により温度を維持する効果を奏する。これにより、油脂、特には動物性油脂が溶解しやすくなる。又、一般には、油脂に土やほこりといった他の固形物並びにたんぱく質等が複合して付着しており、それが、溶け出した油脂の離れと共に洗濯物から剥離し、かくして、洗濯物の汚れの落ちが良くなる。
この「加熱」動作の後には、「給水」動作が実行される。この「給水」動作は、給水弁46により給水ケース47の洗剤投入部を経て水槽2内へ給水する内容で行われるもので、このときには又、循環ポンプ19を作動させることにより、水槽2内の水を排水管18を通じ吸引して、送水ホース21を通じドラム9内にこれの開口部10から戻し循環させることで、洗濯物の吸水を進行させる。
この「給水」動作の後には、「洗い」動作が実行される。この「洗い」動作は、ドラム9を低速で正逆両方向に交互に回転させ、洗濯物のいわゆる叩き洗いをする内容で行われる。
この「洗い」動作の後には、「排水」動作が実行される。この「排水」動作は、排水弁20を開放させて水槽2内の水を排出する内容で行われる。
次の「すすぎ行程」では、上記「洗い行程」における「給水」動作、「洗い」動作、及び「排水」動作と同様の「給水」動作、「すすぎ」動作、及び「排水」動作が実行される。
「脱水行程」では、上記「すすぎ」行程の最後に開放させた排水弁20を開放させたまま、ドラム9を高速で一方向に回転させる動作が行われ、それによって、ドラム9内の洗濯物が遠心脱水される。
「乾燥行程」では、ドラム9を低速で正逆両方向に回転させつつ、循環用送風機29を作動させ、同時にヒートポンプ42の圧縮機40を作動させる。すると、前述の「洗い」行程における「加熱」動作と同様に、ドラム9内の空気が通風路34を通して循環され、その途中の通風ダクト24で蒸発器38により冷却除湿され、凝縮器39で加熱されて、ドラム9内に供給される。
ドラム9内に供給された温風は洗濯物の水分を奪った後、ドラム9内から出て通風路34を通る。かくして、ドラム9内の洗濯物が乾燥される。
このように本構成のものでは、洗い行程において、空気循環装置37とヒートポンプ42とを運転させると共に、そのヒートポンプ42の凝縮器39の外表面に注水することによって空気循環装置37により循環される空気を加湿するようにしており、それによって、ドラム9内に高温多湿の空気が供給され、その高温多湿の空気は上記ドラム9内空気の循環と凝縮器39への注水とで生成したもので、温度が凝縮器39の温度に依存するため、従来の、水を加熱し沸騰させて生成したスチームよりも低温であり、かくして、洗濯物に適度な温度の熱を与えるから、熱に弱い洗濯物にもダメージを与えることなく、洗濯物の汚れ落ちを良くすることができる。
又、本構成のものにおいては、注水中の凝縮器39の温度を所定温度(例えば約78〔℃〕)に維持する制御をするようにしており、それによって、凝縮器39の温度が注水で下がり過ぎることのないようにし、洗濯物の汚れの落ちが良くなる効果をより確実に得ることができる。
更に、本構成のものにおいては、凝縮器39における冷媒の流れと循環空気の流れとを逆方向とし、注水を、凝縮器39における冷媒の凝縮ポイントCPより冷媒流れの上流側の部分に対して行うようにしている。
これについて、図3の(a)には凝縮器39の温度分布を示している。凝縮器39には、前述のように圧縮機40で加圧された高温の冷媒が流れるが、同時に循環用送風機29により循環される空気が当たり、熱を奪う。
圧縮機40から吐出された冷媒は気体の状態であり、凝縮器39に入って空気に熱量を与えるに従い、気体から液体に変わり始める。それがほゞ完了する点が凝縮ポイントCPであり、そこまでは気体が液体に変わる潜熱による熱量の移動となり、大きい熱量の移動が可能である。一方、凝縮ポイントCPより冷媒流れの下流側では、液体となって流れることから、液体の温度変化、顕熱による熱量の移動となる。従って、外部から見た温度変化は大きいが、熱量の移動量は小さい。
本構成のものでは、上記潜熱に係る効率の高い部分に対して注水を行うようにしているものであり、その部分で水との熱交換を行うことにより、液冷媒の温度変化を最小に抑えることができる。従って、凝縮器39の全体に対して注水した場合と比較して、空気の入ってくる凝縮器39の冷媒出口部分の温度を高く保つことができ、空気温度の低下を抑制する効果がある。かくして、より効率良く熱量を洗濯物に与えることができる。
加えて、本構成のものでは、洗い行程においてドラム9に対し給水する「給水」動作の前に、空気循環装置37とヒートポンプ42の運転、並びに凝縮器39への注水による「加熱」動作を実行するようにしており、それによって、吸水する前の乾いた洗濯物に高温多湿の空気を供給するから、熱容量の小さい状態の洗濯物に熱量を与えることができ、比較的早期に温度上昇させることができる。そして、それにより油脂分が溶化した段階で給水、特には洗剤液を洗濯物にかけるものであり、それによって、界面活性剤によるミセル内に油脂分を分離し、効果的に汚れを排除することができる。
以上に対して、図6及び図7は本発明の第2及び第3実施例(第2及び第3の実施形態)を示すもので、それぞれ、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ述べる。
[第2実施例]
図6には、(a)に、圧縮機40の駆動周波数を一定として駆動制御した場合の凝縮器39の温度並びにドラム9の入口部分の温度を、給水弁46で供給する水(水道水)の温度の高低別に表している。水の温度が低い場合には、凝縮器39の温度低下が大きく、それにより凝縮器39から熱量を与えられる空気の温度も下がることになり、ドラム9内への熱量の供給量が少なくなってしまう。
それに対して、この第2実施例においては、(b)に示すように、最初の給水開始から所定時間(この場合、40秒)後の凝縮器39の温度を、前記凝縮ポイントCPに設けた温度センサにより検知し、その検知温度が所定温度T超であった場合には、圧縮機40の駆動周波数は変えず、所定温度T以下であった場合には、圧縮機40の駆動周波数を例えば20〔Hz〕増す。すなわち、この第2実施例においては、凝縮器39に注水したときの、該凝縮器39の温度検知結果に基づいて、圧縮機40の駆動を制御するようにしているもので、それにより、冷媒の循環流量が増加し、ドラム9内への熱量の供給量を増やすことができる。
[第3実施例]
図7に示す第3実施例においては、洗い行程における前述の「給水」動作時に、ドラム9の周側部(胴部)9aの最低部以下水位の給水をして、その後に、「加熱」動作を実行し、すなわち、ドラム9の回転と、空気循環装置37及びヒートポンプ42の運転、並びに凝縮器39への注水を実行するようにしている。
このようにすることにより、「加熱」動作で温度を上げた洗濯物が、その後の「給水」動作で温度が下がることを避け、溶化した油脂が硬化してしまうことを回避することがてきる。しかも、この場合、ドラム9の周側部9aの最低部以下という給水水位の設定により、「給水」動作後の「加熱」動作におけるドラム9の回転で水槽2内の洗剤液が泡立ってしまうことも避けることができて、その泡が通風ダクト24のリントフィルタ26や蒸発器38の部分に至って送風の圧力損失となることで効率の低下を来たすことを回避することができる。
このほか、本発明は上記し且つ図面に示した実施例にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得る。
本発明の第1実施例を示す洗濯乾燥機全体の縦断側面図 ヒートポンプのサイクル構成図 凝縮器の温度分布を示す図(a)と、凝縮器の構造を示す概略的平面図(b) 標準的な運転コースの行程図 洗い行程の加熱動作時の制御の様子を示す図 本発明の参考例を示す図5相当図(a)と、第2実施例を示す図5相当図(b) 本発明の第3実施例を示す図4相当図
符号の説明
図面中、9はドラム(洗濯槽)、34は通風路、37は空気循環装置、38は蒸発器、39は凝縮器、40は圧縮機、41は絞り器、42はヒートポンプ、44は注水器、Aは冷媒の流れ方向、Bは循環空気の流れ方向、CPは凝縮ポイントを示す。

Claims (6)

  1. 洗濯槽と、
    この洗濯槽内の空気を洗濯槽外の通風路を通して洗濯槽内に戻す循環を行わしめる空気循環装置と、
    この空気循環装置の前記通風路に蒸発器と凝縮器とを配設して、それらと圧縮機及び絞り器を接続パイプにより接続することにより冷凍サイクルを構成したヒートポンプとを具えたものであって、
    前記洗濯槽内で洗濯物を洗浄する洗い行程において、前記空気循環装置と前記ヒートポンプとを運転させると共に、前記凝縮器の外表面に注水することによって前記空気循環装置により循環される空気を加湿するようにしたことを特徴とする洗濯乾燥機。
  2. 注水中の凝縮器の温度を所定温度に維持する制御をするようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 凝縮器における冷媒の流れと循環空気の流れとが逆方向であって、注水を、該凝縮器における冷媒の凝縮ポイントより冷媒流れの上流側の部分に対して行うようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  4. 凝縮器の温度を検知する温度検知手段を具え、凝縮器に注水したときのその温度検知手段の検知結果に基づいて、圧縮機の駆動を制御するようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  5. 洗い行程において洗濯槽に対し給水する給水動作の前に、空気循環装置とヒートポンプの運転、並びに凝縮器への注水を実行するようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  6. 洗濯槽が、回転をすることによって洗濯物の洗浄をするドラムであって、洗い行程において、ドラムの最低部以下水位の給水をし、その後に、ドラムの回転と、空気循環装置及びヒートポンプの運転、並びに凝縮器への注水を実行するようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
JP2008073715A 2008-03-21 2008-03-21 洗濯乾燥機 Pending JP2009225944A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012187315A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Sharp Corp 洗濯乾燥機
JP2012187317A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Sharp Corp 洗濯乾燥機
CN111248463A (zh) * 2018-12-03 2020-06-09 深圳市小秋家电有限公司 充分式翻炒货机及其炒货方法

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