JP2009225847A - 将棋ゲーム機 - Google Patents

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Abstract

【課題】将棋駒からその駒識別情報を直接的に取得してこれを音声出力でき、データ読み取りの信頼性と運用性に優れ、視力障害者にも適用できる将棋ゲーム機を提供する。
【解決手段】駒識別情報のコードが付された将棋駒と、前記コードを読み取るコード読取手段を備えた将棋盤と、前記コード読取手段により読取った情報に基づいて各駒の将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する棋譜生成手段と、前記棋譜生成手段により生成した棋譜情報を先手番と後手番とを区別しながら表示する棋譜音声表示手段と、を備えるように将棋ゲーム機を構成する。
【選択図】図5

Description

本発明は、目が不自由な人でも将棋を楽しむことができる将棋ゲーム機に関する。
従来、将棋ゲームを行うに際し、棋譜を自動的に記録することができるとともに、一手毎に駒の変化内容を自動的に音声出力するようにした棋譜記録装置が提案されている(特許文献1を参照)。
これは、将棋盤上の駒の画像を撮像する撮像手段と、この撮像画像に基づいて、駒の状態が変化したか否かを判定する判定手段と、駒の状態が変化したと判定されたときに、変化した駒の種類と位置とを特定する特定手段と、特定された駒の種類と位置とに基づいて、一手毎に駒の変化内容を記憶手段に記録する記録手段と、特定された駒の種類と位置とに基づいて、一手毎に駒の変化内容を音声出力する音声出力手段とを備えた構成となっている。
特開平9−108403号公報
しかし、特許文献1に記載の棋譜記録装置は、CCDカメラによる画像認識により駒の動きを検知し、この検知結果に基づいて音声出力などを行うものであるため、これを将棋ゲーム機に採用した場合、将棋盤上にCCDカメラを設置しなければならない。
ところが、そのような構成では、遊技者の手が邪魔になって駒の動きを検知し辛い他、画像認識用の制御手段が必要となり、著しいコスト高を招くおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決して、たとえ目が不自由な人でも手軽に将棋を楽しむことのできる将棋ゲーム機を提供することを目的としている。
(1)本発明では、表面及び裏面に、駒識別情報が記録されたコードがそれぞれ付された一組の将棋の駒と、前記コードを読み取るコード読取手段を備えた将棋盤と、前記コード読取手段により読取った情報に基づいて、前記各駒の前記将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する棋譜生成手段と、前記棋譜生成手段により生成した棋譜情報を、先手番と後手番とを区別しながら音声表示する棋譜音声表示手段と、を備える将棋ゲーム機とした。
(2)本発明は、上記(1)において、前記コードに記録された駒識別情報は、少なくとも駒の種類を示す情報が含まれており、前記各駒には、先手番と後手番とを区別する二つのコードがそれぞれ付されていることを特徴とする。
(3)本発明は、上記(1)又は(2)において、前記コード読取手段により読み取った情報に基づいて、先手番及び後手番の遊技者が前記駒を動かすまでの時間を計測し、この計測した時間に基づいて、前記駒を動かすまでの考慮時間として、予め双方の遊技者にそれぞれ与えられた一定の持ち時間の減少状況を表示する持ち時間表示手段をさらに備えることを特徴とする。
(4)本発明は、上記(1)〜(3)のいずれかにおいて、相手から取った駒を載置する駒台をさらに備え、この駒台は、前記コード読取手段とは別の駒台用コード読取手段と、この駒台用コード読取手段により読取った情報に基づいて、駒の種類、駒の数を表示する持ち駒情報表示手段と、を備えることを特徴とする。
(5)本発明は、上記(1)〜(4)のいずれかにおいて、前記コードは、前記各駒の少なくとも表面に設けられた駒種を示す文字の一部に付されていることを特徴とする。
本発明によれば、たとえ目が不自由な人でも手軽に将棋を楽しむことのできる将棋ゲーム機を提供することが可能となる。
本実施形態の将棋ゲーム機は、駒識別情報を記録したコードが表面及び裏面にそれぞれ付された一組の将棋の駒と、前記コードを読み取るコード読取手段を備えた将棋盤と、前記コード読取手段により読取った情報に基づいて、前記各駒の前記将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する棋譜生成手段と、前記棋譜生成手段により生成した棋譜情報を先手番と後手番とを区別しながら音声表示する棋譜音声表示手段と、を備えている。
かかる構成によって、たとえ目が不自由な人でも手軽に将棋を楽しむことのできる将棋ゲーム機を提供することが可能となる。しかも、画像認識用CCDカメラなどを用いることなく低コストでかつコンパクトなゲーム機とすることが可能である。
すなわち、将棋駒の表裏面に付されたコードから情報を読み取るので場所を取らず、しかも複雑な画像処理を行うことなく、将棋ゲームにおける識別情報のデータ処理を容易にすることができる。こうして将棋盤上での駒の動きを逐次検出して棋譜情報を生成するとともに、この棋譜情報を先手番と後手番とを区別しながら音声出力装置などを介して表示することができるので、眼の不自由な人でもこの棋譜情報をもとに将棋盤上に展開されるゲーム状況を把握して将棋ゲームを手軽に楽しむことができる。
将棋の駒には、光学的に読取可能な二次元コードやバーコードなどのコードがその表面及び裏面にそれぞれ付されている。このコードには王将、飛車角などの駒種別コードや、先手後手を識別して駒載置方向を検出するための駒方向コードなどを含む識別情報が記録されている。また、将棋駒の表裏面に前記コードと併用してこのコードに対応する点字列や、ICタグなどを設けるようにしてもよい。このような点字列を将棋駒に設けた場合は、眼の不自由な人や健常者であっても駒に指で直接触れることによってその将棋駒に関わる識別情報を取得することを可能にして、視力障害者同士や、障害者と健常者との間で将棋ゲームを楽しむことができる。なお、前記バーコードを用いる場合、所謂透明バーコードを採用すれば、将棋の駒としての美観を損なうことがないため、視覚的に問題のない健常者が用いる際にも適するものとなる。
将棋盤は、その将棋駒載置面がその裏側から光学的に透視可能に形成され縦線横線からなる枡目が記載された透明パネルと、将棋駒に設けられたコードを将棋駒載置面を透してその裏面側から光学的に読み取るためのコードスキャナなどのコード読取手段と、将棋駒の識別情報を音声出力するためのスピーカなどの音声出力表示部を備えるとともに、このコード読取手段や音声出力表示部などを制御するための制御部を有して構成することができる。なお、将棋盤の盤面には、視力障害者などが手に触れることで識別可能として形成される凹凸部からなる枡目が設けられている。
棋譜生成手段は、前記制御部にその機能が担われた制御部などであって、コード読取手段により読取ったコード情報に基づいて各駒の将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する。この棋譜情報のデータは制御部の記憶部に格納され、将棋盤に設けた手番指定ボタンなどの操作によって、指定した手番において将棋盤の盤面に打たれた将棋駒の種類と、その盤面位置などのデータがいつでも取り出し可能とすることもできる。
棋譜音声表示手段は、前記棋譜生成手段により生成された棋譜情報のデータを制御部などの記憶部から取りだして、先手番と後手番とを区別しながら音声表示するための音声出力部を少なくとも備え、必要に応じて画像表示部などを備えた表示装置であり、このような表示装置は将棋盤に内蔵させたり、無線通信回路などを介して接続される将棋盤とは別のイヤホーン出力部や、スピーカ、大画面液晶テレビなどとして設けることもできる。
本実施形態の将棋ゲーム機においては、前記コードに記録された駒識別情報は、少なくとも駒の種類を示す情報が含まれており、前記各駒には、先手番と後手番とを区別する二つのコードがそれぞれ付されていることにも特徴を有している。これによって、コードスキャナなどのコード読取手段を作動させて、そのセンサ部を将棋盤の透明パネル裏面に沿って一定方向にスキャンさせたときに、将棋盤の盤面に置かれた将棋駒の前後方向を検知して、その先手後手をゲーム開始に先立って設定されているプレイヤー情報のデータをもとに確実に判定できる。
本実施形態の将棋ゲーム機は、前記コード読取手段により読み取った情報に基づいて、先手番及び後手番の遊技者が前記駒を動かすまでの時間を計測し、この計測した時間に基づいて、前記駒を動かすまでの考慮時間として、予め双方の遊技者にそれぞれ与えられた一定の持ち時間の減少状況を表示する持ち時間表示手段をさらに備えている。これによって、双方の遊技者にその持ち時間の情報を音声や映像として表示することができ、将棋ゲームにおける利便性をさらに高めることができる。
持ち時間表示手段は、制御部におけるタイマ回路により算出される時刻データと将棋盤の盤面に打着された将棋駒の打着時刻とに基づいて計測される考慮時間をそれぞれの持ち時間から減算して、その残り時間をそれぞれの音声表示部や映像表示部を介して報知する装置である。このような報知装置は、将棋盤の筐体内部に設けたスピーカや、将棋盤から離隔された位置にあるリモートコントロールボックス、大型液晶表示画面を備えたテレビなどによって実現できる。
本実施形態の将棋ゲーム機は、相手から取った駒を載置する駒台をさらに備え、この駒台は、前記コード読取手段とは別の駒台用コード読取手段と、この駒台用コード読取手段により読取った情報に基づいて、駒の種類、駒の数を表示する持ち駒情報表示手段と、を備えることができる。この持ち駒情報表示手段によって、遊技者や遊技観戦者は将棋盤の情報のみならず、駒台に配置されている将棋駒の情報を音声情報や映像情報として取得することができ、将棋ゲームの状況をいつでも確実に把握することができる。
駒台は将棋駒が置かれる載置面が透明パネルにより形成された部材である。駒台用コード読取手段は、この板面上に置かれた将棋駒のコードを固定配置されたセンサ部などを介しこの板面裏側から透視して読み取る装置などであり、読み取れたデータは通信制御部やケーブルなどを介して将棋盤に内蔵された制御部に送信されるようになっている。
本実施形態の将棋ゲーム機においては、前記コードは、前記各駒の少なくとも表面に設けられた駒種を示す文字の一部に付すこともできる。これによって、健常者にとっても将棋駒に記された駒種を示す文字の視認を容易にすることができる。こうして、視力障害者にはコードによる駒情報を、健常者には文字による駒情報を提供して、両者の対戦を可能にして将棋ゲームの汎用性をさらに高めることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態の将棋ゲーム機における全体斜視図である。図2は同将棋ゲーム機に適用される将棋駒の説明図、図3は同将棋ゲーム機における将棋盤の平面図、図4はその平面断面図、図5はその正面断面図である。
図示するように本実施形態の将棋ゲーム機10は、駒識別情報の駒情報コード11aが付された将棋駒11と、将棋駒11が載置される透明パネル12aを備えて将棋ゲームがなされる将棋盤12と、将棋盤12の筐体内に配置され透明パネル12aを透してそのパネル上に配置される将棋駒11のコード11aを読み取るコードスキャナ13(コード読取手段)と、透明パネル12a上での各将棋駒11の動きをコードスキャナ13により逐次検出してこの棋譜情報を生成する将棋盤12に内蔵された制御部14(棋譜生成手段)と、この生成された棋譜情報を音声出力するスピーカ17(棋譜音声表示手段)を備えている。
なお、将棋盤12の左右脇側には、遊技者がその対局者から獲得した将棋駒11を載せるための駒台15、15’が配置されている。この駒台15、15’には駒台面に置かれた将棋駒の情報を取得するための駒台センサ15a(駒台用コード読取手段)と、この駒台用コード読取手段により読み取ったデータ情報に基づいて駒の種類、駒の数などを音声又は映像によって表示するための情報表示部15b(持ち駒情報表示手段)と、将棋盤12の制御部14や他の駒台と接続してその情報データを交換可能とする通信制御部15cが設けられている。遊技者はその駒台に付設された操作パネル15dのボタン類を操作することによって、情報表示部15bを介して持ち駒の情報を適宜参照することができる。
なお、駒台15、15’を、通信制御部15cを介して他の駒台と接続することによって先手後手双方の持ち駒の情報を音声出力又は映像出力の形態で得ることもできる。さらに、駒台センサ15aにより取得した駒情報データは通信制御部15cを介して将棋盤12に設けた制御部14や他の駒台に送信して、制御部14のデータ記憶部に記録された棋譜情報に反映させたり、スピーカ17や外部表示装置などを介して駒台15に係わる持ち駒情報を出力表示させたりすることも可能である。
将棋駒11は図1及び図2に示すように、駒の種類を表す「歩」などがキャラクタ文字で記された文字部11bと、この文字部11bに対応して触手により認知可能な凹凸状に形成された点字部11cと、駒先後の方向情報を表す方向コード及び駒情報などが記録された駒情報コード11aと、将棋駒11の表裏面を区別するための切れ込み部11dと、がそれぞれの駒の表裏面に配置されている。なお、方向コード及び駒情報コードは、バーコードや二次元コードなどで表記され、コードスキャナを介してその情報データが光学的に読み取り可能になっている。バーコードは一方向だけに情報を持っているのに対し、二次元コードはバーコードを積み重ねたスタックドバーコード方式やマトリックス方式により、縦、横二方向に情報を持たせることでその情報量を増加させることができる利点を有している。
なお、コード11aに記録された駒識別情報には、少なくとも駒の種類を示す情報のデータが含まれている。また、各将棋駒11には先手番と後手番とを区別するための二つのコードがそれぞれ駒前後に付されており、これによって、透明パネル12aに置かれた将棋駒11の方向を検知可能としてその先手番と後手番とが識別できるようにしている。
矩形状に形成された透明パネル12aの裏面側の筐体内にはCCDスキャナやレーザスキャナなどのコードスキャナ13が配置され、透明パネル12aの面上に置かれた将棋駒11に向けてレーザ光などを照射して、将棋駒11のコードからの反射光をその受光部により取得することができるようになっている。
図8に示すように透明パネル12aの表面には枡目状に凹凸部12bが形成されており、視力障害者でもそのパネル面に手を触れることによって、そのパネル面上の枡目位置を知ることができるようになっている。また、透明パネル12a周囲における盤面側端には、9列×9行からなる枡目の座標位置を示すための先手番用と後手番用の点字表示部12cが併記されており、視力障害者同士の対局も容易にできるように工夫されている。
将棋盤12の筐体内部には図4、図5に示すように、外部スピーカや画像表示装置、リモコン装置などに接続するための通信回路18と、コードスキャナ13のコードセンサ13aを往復駆動させるための電動モータなどからなるスキャナ駆動部13bと、棋譜情報などを音声出力するためのスピーカ17、遊技者による透明パネル12aへの将棋駒11の打着を検知するための振動検知部19と、これら装置類を制御して棋譜生成手段としても機能する制御部14などとが配置されている。
コードスキャナ13は、ガイドレール13cを介して往復スライド自在に保持されたコードセンサ13aを駆動させるためのベルト13dを備えており、電動モータなどのスキャナ駆動部13bにより透明パネル12aの裏面に沿ってコードセンサ13aがスキャン動作されるのである。
コードセンサ13aは、透明パネル12aに向けて照射光を放つ発光部と、将棋駒11からの反射光を検知するための受光部とを備えた棒状センサである。こうして、コードスキャナ13は、コードセンサ13aを一方の盤端から他方の盤端にスライドさせる1回のスキャン動作によって、透明パネル12a上の9×9の各枡目における座標データとともに、その枡目位置に配置された将棋駒11の駒情報データを同時に取得することができるようになっている。
駒打着を検知する振動検知部19は透明パネル12aに取り付けられた加速度センサや音響センサなどであって、対局による透明パネル12aへの将棋駒11の打着音や振動などを検知することができるセンサ装置である。これによって、制御部14は振動検知部19からのセンサ信号や操作パネル12d上に設けた操作ボタンからの操作信号などに基づいて、スキャナ駆動部13bが作動されて、コードスキャナ13のコードセンサ13aがガイドレール13cに沿ってスライドされるのである。
なお、図9の変容例に示すように、将棋ゲーム機10の将棋盤12には、獲得した将棋駒11が載置される左右一対の駒台15、15’の他に、制御部14を介して制御可能なスピーカボックス16d、液晶テレビ16e、リモコン装置16fなどの外部表示装置16を必要に応じて配置することができる。これら将棋盤12とは別体となる外部表示装置は、例えば、将棋ゲームが行われる会場のステージや対局場とは別室に設けられ、対局者同士のみならず、その将棋ゲームの閲覧者などにこの対局情報を音声出力や映像出力で提示することができる。
ここで図10は変容例に係るリモコン装置16fにより操作される将棋盤12の動作説明図である。このリモコン装置16fは図示するように、電源のオンオフを行うためのオンオフボタン16gや、その時点で操作された将棋駒11の駒情報などを表示させるための表示画面16h、音声ガイダンス及び棋譜情報を流すための各種設定を行うためのメニューボタン16i、対局開始ボタン16j、対局終了ボタン16k、対局開始日時を汎用性の高い形式で保存するための保存ボタン16mなどを備えている。なお、対局開始ボタン16j、対局終了ボタン16k、保存ボタン16mなどには、視力障害者による操作を可能にするための点字列がボタン名とともに併記されている。こうして、遊技者がリモコン装置16fのメニューボタン16iを操作することによって、例えば、「音量を設定するには右を、持ち時間を設定するには左ボタンを・・・」などとする視力障害者をガイドするためのヘルプメッセージが将棋盤12のスピーカ17から出力されるようにしている。
図6に示すように将棋ゲーム機10の駒台15は、制御部14の通信回路18と通信可能に設けられた通信制御部15cと、載置された将棋駒11の駒種を取得検知する駒台センサ15aと、駒台に置かれた将棋駒11の駒情報を音声出力させる情報表示部15bと、駒台センサ15aの作動を促す開始ボタンなどを備えた操作パネル15dなどを有している。また、駒台15は無線又は有線の通信制御部15c、通信回路18を介して制御部14に操作パネル15dや駒台センサ15aからの制御信号やセンサ信号を発信することができる。
外部表示装置16は将棋ゲーム機10に付随して必要に応じて設けることができ、図6に示すように通信制御回路16a、音声出力部16b、映像出力部16cなどを備えて構成することができる。こうして、無線又は有線の通信制御回路16aを介して制御部14に外部表示装置16を接続して、棋譜情報などのデータを受信して表示させることができる。なお、外部表示装置16の音声出力部16bや映像出力部16cをそれぞれ個別に配置されるスピーカボックスや液晶テレビなどで代用してもよい。
続いて、以上のように構成される将棋ゲーム機10に適用される将棋駒のコード読み取り処理の一例について説明する。図7は将棋ゲーム機におけるコード読み取り処理のフローチャートである。
将棋ゲーム機10を用いた将棋ゲームは、対局者が将棋盤12に設けられた操作パネル12dのスタートボタンなどを操作することで制御部14のメモリなどにロードされたコード読み取り処理のプログラムがスタートする。この最初の開始処理のステップS1においては、内蔵するタイマによるタイムカウント処理が開始されるとともに、先手番、後手番、棋譜データなどの各種変数が設定又は初期化され、スピーカ17などの棋譜音声表示手段を介してゲームのスタートメッセージなどが音声出力される。
次の着手判定のステップS2においては、(a)前回のコードスキャナ13の動作以降で規定のスキャン時間が経過したか、あるいは、(b)将棋盤12に設けた振動検知部19のセンサが作動したか、もしくは(c)対局者によって操作パネル12dの着手ボタンが押されたか否かを判定する。ここで、前記(a)〜(c)のいずれかの条件を満たした場合には次のステップS3に移行し、このいずれにも該当しない場合には待ち時間処理のステップS9に移行する。
スキャナ駆動処理のステップS3では、制御部14からコードスキャナ13のスキャナ駆動部13bに駆動制御信号が送られる。これによって、コードセンサ13aが透明パネル12aの裏面に沿って設けられたガイドレール13c上を一方の盤端から他方の盤端にスライドして、透明パネル12aの各枡目に置かれた将棋駒11のコード11aが読み取られる。なお、コード11aには、駒の種類を示す情報の他にも、先手番と後手番とを区別するための二つのコードがそれぞれ将棋駒11の前後に付されているので、コードセンサ13aのスキャン動作によりその将棋駒が先手後手いずれかであるかを判定することができるようになっている。
将棋盤12の盤面における各枡目(i、j)の位置データは、例えば、9×9個の要素からなる二次元配列A[i][j](i=1〜9、j=1〜9)で定義される。この二次元配列A[i][j]の値としてコードセンサ13aで読み取られた各将棋駒11の駒種データや先手後手番を表すデータ、スキャン時刻TのデータがA[i][j]にセットされる。こうして、スキャン時刻Tにおける棋譜データA[i][j]が制御部14の記憶部に第n番目の棋譜データAn[i][j]がそのスキャン時刻Tとともに格納されることとなる。なお、コードセンサ13aのスキャン動作により将棋盤12の枡目(i、j)上に駒種コードKが検出されない場合はK=0として、A[i][j]に値ゼロがセットされる。また、ステップS1の開始処理においては、棋譜データの初期値A0[i][j]には、そのすべての要素に値ゼロがセットされるようになっている。
ステップS4では、取得された第n番目の棋譜データAn[i][j]を、前回取得された第n−1番目の棋譜データAn-1[i][j]と比較する。ここで、スキャン時刻を除くAn[i][j]とAn-1[i][j]が一致する場合は、この取得された第n番目の棋譜データAn[i][j]を棄却クリアする重複データに関わるデータ処理などがなされる。こうして、nが奇数のときに先手番、nが偶数のときに後手番としてスキャン時刻Tを含む棋譜データが制御部14の記憶部に保持されることとなる。
前記データ処理に続く表示出力判定のステップS5では、(a)遊技者により将棋盤12の操作パネル12dが操作されたか、(b)新たにn番目の棋譜データが生成したか否かが判定される。ここで、前記(a)、(b)いずれかの条件を満たした場合には表示出力処理のステップS6に移行し、いずれにも該当しない場合にはステップS9の待ち時間処理に移行する。
ステップS6の表示出力処理では、棋譜データAn[i][j]とAn-1[i][j]とにおける時刻データを除く変化分を検出する。こうして、この変化分のデータに相当する最新の着手情報データをスピーカ17から図8に示すように音声出力させるのである。図8はこのような音声出力の様子を示しており、「先手、2三桂馬、右成らず王手です」などのメッセージがスピーカ17から流されるのである。
なお、コード読取手段により読み取った棋譜データに基づいて先手番及び後手番の遊技者が将棋駒11を動かすまでの時間を求め、双方の遊技者にそれぞれ与えられた持ち時間の減少状況(残り時間)を算出する。こうして、双方の遊技者にその持ち時間の情報を音声や映像として、持ち時間表示手段としても機能するスピーカ17や点字プリンタなどの外部表示装置などを用いて表示させることができる。
なお、将棋盤12の操作パネル12dに遊技者が操作できる点字入力ボードやキーボードなどを設けたり、マイクロフォンを介して入力される遊技者の音声データを認識する音声認識装置を設けたりすることによって、第k番目となる着手の棋譜データを指定して、この第k番目の棋譜データにおける着手情報を出力させるようなことも可能である。
表示出力処理に続く終了判定のステップS7では、操作パネル12dの終了ボタン(投了ボタン)が押されたか否かなどの終了条件が判定され、この終了条件を満たした場合には前記着手判定のステップS2に移行し、該当しない場合にはステップS8に移行する。
終了処理のステップS8では、棋譜情報のデータをクローズした後、先手番又は後手番のいずれかが勝利したことを宣言するコメントやバックミュージックなどをスピーカ17や、将棋盤12とは別の場所に付設した音声出力装置や映像出力装置などの外部表示装置から出力する処理などが実行されるのである。
一方、着手判定(ステップS2)及び表示出力判定(ステップS5)に続く、待ち時間処理のステップS9では、開始処理などにおいて設定された規定時間の間、コードスキャナ13によるコードセンサ13aのスキャン動作を禁止するタイムウェイト処理がなされた後、上述した着手判定のステップS2にリターンされるようになっている。
以上説明したように本実施例の将棋ゲーム機10よれば、将棋駒11に付されたコード11aを、透明パネル12aをその盤面として有する将棋盤12の内部に設けたコードスキャナ13により読み取って、この読取ったコード情報に基づいて生成される棋譜情報を、先手番と後手番とを区別しながらスピーカ17により音声出力表示するので、たとえ目が不自由な人でも手軽に将棋を楽しむことのできる将棋ゲーム機10を提供することが可能となる。
さらに、ビデオカメラなどで将棋盤の盤面上を撮像してこの画像データをもとに画像認識処理を施して棋譜を作成する従来の将棋ゲーム機のものに比べて、将棋駒11から直接的にそのコードデータを取得できるので周囲の光源などからの影響を排除でき、データ読み取りの信頼性に優れている。また、規格化されたコードデータを読み取るので取得以降のデータ処理を単純化でき、その処理を高速化することができる。しかも、コード読取手段となるコードスキャナ13が将棋盤12の筐体内にコンパクトに内蔵されるので、互いに近接させた将棋盤を多数並べて配置することができ、将棋大会などへの設置適用性に優れるとともに、多数の将棋ゲーム機10から生成される棋譜データをその通信回路18を介して、ホストコンピュータなどに取り込んで一括管理できるなどその運用性にも優れたものとすることができる。
上述した実施形態から以下の将棋ゲーム機が実現される。
(1)表面及び裏面に、駒識別情報が記録されたコード11aがそれぞれ付された一組の将棋の駒(将棋駒11)と、前記コードを読み取るコード読取手段(例えば、コードスキャナ13)を備えた将棋盤12と、前記コード読取手段により読み取った情報に基づいて、前記各駒の前記将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する棋譜生成手段(例えば、制御部14)と、前記棋譜生成手段により生成した棋譜情報を、先手番と後手番とを区別しながら音声表示する棋譜音声表示手段(例えば、スピーカ17)と、を備える将棋ゲーム機10。
(2)前記コード11aに記録された駒識別情報は、少なくとも駒(将棋駒11)の種類を示す情報が含まれており、前記各駒には、先手番と後手番とを区別する二つのコードがそれぞれ付されている将棋ゲーム機10。
(3)前記コード読取手段(例えば、コードスキャナ13)により読み取った情報に基づいて、先手番及び後手番の遊技者が前記駒(将棋駒11)を動かすまでの時間を計測し、この計測した時間に基づいて、前記駒を動かすまでの考慮時間として、予め双方の遊技者にそれぞれ与えられた一定の持ち時間の減少状況を表示する持ち時間表示手段(例えば、スピーカ17など)をさらに備える将棋ゲーム機10。
(4)相手から取った駒(将棋駒11)を載置する駒台15をさらに備え、この駒台は、前記コード読取手段とは別の駒台用コード読取手段(例えば、駒台センサ15a)と、この駒台用コード読取手段により読取った情報に基づいて、駒の種類、駒の数を表示する持ち駒情報表示手段(例えば、情報表示部15b)と、を備える将棋ゲーム機10。
(5)前記コード11aは、前記各駒(将棋駒11)の少なくとも表面に設けられた駒種を示す文字(例えば、文字部11b)の一部に付されている将棋ゲーム機10。
以上、本発明の実施形態を説明したが、ここでは具体例を例示したに過ぎず遊技機の具体的構成は適宜設計変更が可能である。例えば、本実施形態では、将棋駒11に二次元コードやバーコードなどを付してこれを将棋盤12の裏面に設けたコードスキャナ13で光学的に読み取るようにしたが、将棋駒に駒情報が記録されたICチップを取り付け、将棋盤内に設けたICチップリーダをスキャンさせてこのICチップの駒情報を取り込むようにすることも可能である。
また、多数配置した将棋ゲーム機毎にその通信回路を介して対局中の駒情報データをホストコンピュータなどに取り込んで処理して、この処理されたデータを将棋盤に設けた棋譜表示手段により音声出力もしくは振動子出力などの手段で遊技者に報知したり、点字プリンタなどに出力して遊技者に提示したりすることもできる。
本発明の一実施形態に係る将棋ゲーム機の全体斜視図である。 同将棋ゲーム機に適用される将棋駒の説明図である。 同将棋ゲーム機における将棋盤の平面図である。 同将棋ゲーム機における将棋盤の平面断面図である。 同将棋ゲーム機における将棋盤の正面断面図である。 同将棋ゲーム機におけるブロック構成図である。 同将棋ゲーム機におけるコード読み取り処理のフロー図である。 同将棋ゲーム機における盤面の一部拡大図である。 同将棋ゲーム機における変容例の全体斜視図である。 同変容例におけるリモコン装置の動作説明図である。
符号の説明
10 将棋ゲーム機
11 将棋駒
11a コード
11b 文字部
11c 点字部
11d 切れ込み部
12 将棋盤
12a 透明パネル
12b 凹凸部
12c 点字表示部
12d 操作パネル
13 コードスキャナ
13a コードセンサ
13b スキャナ駆動部
13c ガイドレール
13d ベルト
14 制御部(棋譜生成手段)
15、15’ 駒台
15a 駒台センサ(駒台用コード読取手段)
15b 情報表示部(持ち駒情報表示手段)
15c 通信制御部
15d 操作パネル
16 外部表示装置
16a 通信制御回路
16b 音声出力部
16c 映像出力部
16d スピーカボックス
16e 液晶テレビ
16f リモコン装置
16g オンオフボタン
16h 表示画面
16i メニューボタン
16j 対局開始ボタン
16k 対局終了ボタン
16m 保存ボタン
17 スピーカ(棋譜音声表示手段、持ち時間表示手段)
18 通信回路
19 振動検知部

Claims (5)

  1. 表面及び裏面に、駒識別情報が記録されたコードがそれぞれ付された一組の将棋の駒と、
    前記コードを読み取るコード読取手段を備えた将棋盤と、
    前記コード読取手段により読取った情報に基づいて、前記各駒の前記将棋盤上での動きを逐次検出して棋譜情報を生成する棋譜生成手段と、
    前記棋譜生成手段により生成した棋譜情報を、先手番と後手番とを区別しながら音声表示する棋譜音声表示手段と、
    を備えることを特徴とする将棋ゲーム機。
  2. 前記コードに記録された駒識別情報は、少なくとも駒の種類を示す情報が含まれており、前記各駒には、先手番と後手番とを区別する二つのコードがそれぞれ付されていることを特徴とする請求項1記載の将棋ゲーム機。
  3. 前記コード読取手段により読み取った情報に基づいて、先手番及び後手番の遊技者が前記駒を動かすまでの時間を計測し、この計測した時間に基づいて、前記駒を動かすまでの考慮時間として、予め双方の遊技者にそれぞれ与えられた一定の持ち時間の減少状況を表示する持ち時間表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の将棋ゲーム機。
  4. 相手から取った駒を載置する駒台をさらに備え、
    この駒台は、
    前記コード読取手段とは別の駒台用コード読取手段と、
    この駒台用コード読取手段により読取った情報に基づいて、駒の種類、駒の数を表示する持ち駒情報表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の将棋ゲーム機。
  5. 前記コードは、
    前記各駒の少なくとも表面に設けられた駒種を示す文字の一部に付されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の将棋ゲーム機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011130973A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Li Sheng Chu 電子化ボードゲームシステム
KR101502271B1 (ko) 2014-02-07 2015-03-16 (주)모션블루 3차원 디지털 보드 게임 서비스 제공 방법 및 장치
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JP2017080128A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 拓也 新川 ゲーム用の駒集合、駒情報読取装置、ゲーム装置及び駒配置用ボード

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